(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-23
(45)【発行日】2025-07-31
(54)【発明の名称】立体エンブレム
(51)【国際特許分類】
B32B 3/30 20060101AFI20250724BHJP
B32B 7/023 20190101ALI20250724BHJP
B32B 27/00 20060101ALI20250724BHJP
B60R 13/00 20060101ALI20250724BHJP
G09F 13/16 20060101ALI20250724BHJP
【FI】
B32B3/30
B32B7/023
B32B27/00 N
B60R13/00
G09F13/16 F
(21)【出願番号】P 2020194195
(22)【出願日】2020-11-24
【審査請求日】2023-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004592
【氏名又は名称】日本カーバイド工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000251060
【氏名又は名称】林テレンプ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100143764
【氏名又は名称】森村 靖男
(72)【発明者】
【氏名】林 武利
(72)【発明者】
【氏名】黒部 有人
【審査官】脇田 寛泰
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-333616(JP,A)
【文献】米国特許第05941655(US,A)
【文献】特開2012-242531(JP,A)
【文献】特開昭54-050085(JP,A)
【文献】特開2001-081737(JP,A)
【文献】特開2001-281428(JP,A)
【文献】特開2004-191940(JP,A)
【文献】特開2008-302666(JP,A)
【文献】特開2012-025379(JP,A)
【文献】特開2010-100099(JP,A)
【文献】特開2015-120309(JP,A)
【文献】特開2019-034485(JP,A)
【文献】特開2020-138371(JP,A)
【文献】特開平10-153701(JP,A)
【文献】特表2018-524638(JP,A)
【文献】特表2015-516311(JP,A)
【文献】特表2007-504046(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0031641(US,A1)
【文献】米国特許第04102562(US,A)
【文献】特表2002-540473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B1/00-43/00
B60R13/00
13/07
13/10-15/04
G02B5/00-5/136
G09F13/00-13/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光が入出射する一方側の面が突出するとともに、突出する前記一方側の面に対向する他方側の面に凹部が形成される再帰反射シートと、
前記凹部内に設けられる硬化樹脂と、
前記硬化樹脂を基準として前記再帰反射シート側とは反対側に設けられる粘着層と、
前記再帰反射シートと前記硬化樹脂との間に積層される熱可塑性樹脂層と、
前記再帰反射シートと前記熱可塑性樹脂層とを粘着する粘着層と、
を備える
ことを特徴とする立体エンブレム。
【請求項2】
前記再帰反射シートを基準として前記粘着層側とは反対側に積層される表面保護層をさらに含む
ことを特徴とする請求項
1に記載の立体エンブレム。
【請求項3】
前記表面保護層の厚みは60μm以上120μm以下であり、
前記熱可塑性樹脂層の厚みは170μm以上230μm以下である
ことを特徴とする請求項2に記載の立体エンブレム。
【請求項4】
前記再帰反射シートと前記表面保護層とを粘着する粘着層をさらに含む
ことを特徴とする請求項2または3に記載の立体エンブレム。
【請求項5】
前記再帰反射シートと前記熱可塑性樹脂層とを粘着する前記粘着層と、前記再帰反射シートと前記表面保護層とを粘着する前記粘着層とは、互いに同じ材料から形成される
ことを特徴とする請求項4に記載の立体エンブレム。
【請求項6】
前記再帰反射シートは、前記凹部を形成する平面状の頂部と当該頂部の周縁に接続され前記頂部から前記頂部の厚み方向に進むにつれ前記頂部から離れる方向に延在する平面状の側部とを含み、
前記頂部及び前記側部のそれぞれの面内方向に垂直な断面において、前記頂部の厚み方向に沿う直線と前記側部の面内方向とは、0°より大きく15°以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の立体エンブレム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体エンブレムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の車体表面などを装飾するエンブレムとして、金属光沢を有する立体エンブレムが知られており、例えば下記特許文献1の立体エンブレムが提案されている。この特許文献1に記載された立体エンブレムは、一方の面に金属光沢膜が積層された熱可塑性フィルムが立体形状に加工されてなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載された立体エンブレムでは、熱可塑性フィルムに金属光沢膜が積層されているに過ぎないため、夜間や暗所では立体エンブレムが暗闇に溶け込んで認識し難くなる懸念がある。したがって、夜間や暗部においても認識し易い立体エンブレムが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、夜間や暗部においても認識し易い立体エンブレムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的の達成のため、本発明の立体エンブレムは、光が入出射する一方側の面が突出するとともに、突出する前記一方側の面に対向する他方側の面に凹部が形成される再帰反射シートと、前記凹部内に設けられる硬化樹脂と、前記硬化樹脂を基準として前記再帰反射シート側とは反対側に設けられる粘着層と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
この立体エンブレムでは、再帰反射シートが、光が入出射する一方側に突出している。このように再帰反射シートを突出させることにより、所定の文字、模様、及び図形などを表す所望の立体形状を粘着層側とは反対側に形成することができる。このため、夜間や暗所において立体エンブレムに光が照射されると、当該光は、硬化樹脂に遮られることなく再帰反射シートで再帰反射される。したがって、視認者は、夜間や暗部においても、再帰反射された光を介して、立体エンブレムを明確に認識し得る。一方、昼間や明所では、視認者は、この立体エンブレムを直接視認し得る。
【0008】
また、この立体エンブレムでは、上記凹部に硬化樹脂が設けられているため、この硬化樹脂によって立体エンブレムの剛性を高めることができる。このため、立体エンブレムが不要に変形することを抑制することができる。
【0009】
また、この立体エンブレムは、前記再帰反射素子層と前記硬化樹脂との間に積層される熱可塑性樹脂層をさらに含んでもよい。
【0010】
このように再帰反射素子層と硬化樹脂との間にさらに熱可塑性樹脂層を設けることで、立体エンブレムの剛性を補強し得る。
【0011】
また、この立体エンブレムは、前記保持体層を基準として前記再帰反射素子層側とは反対側に積層される表面保護層をさらに含んでもよい。
【0012】
このような表面保護層により、再帰反射シートを効果的に保護することができる。
【0013】
また、前記立体エンブレムの厚み方向に沿った断面において、前記再帰反射シートは、前記凹部を形成する頂部と側部とを含み、前記断面において、前記側部は、前記頂部から前記厚み方向に沿って延びる線に対して前記頂部よりも外側に傾いていてもよい。
【0014】
このような構成によれば、立体エンブレムを頂部側から見る正面視において、側部が上記線と平行である場合に比べて、立体エンブレムの幅を広くすることができる。したがって、立体エンブレムが表す文字、模様、及び図形を太く見せ得る。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、夜間や暗部においても認識し易い立体エンブレムが提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る立体エンブレムの一例を示す正面図である。
【
図3】
図2に示す再帰反射シートの一部等を概略的に示す厚み方向に沿った断面図である。
【
図4】
図1に示す立体エンブレムの製造方法の一例を示すフローチャートである。
【
図5】第1実施形態の積層工程の様子を示す図である。
【
図6】第1実施形態の成形工程におけるプレス前の様子を示す図である。
【
図7】第1実施形態の成形工程におけるプレス後の様子を示す図である。
【
図8】充填工程に用いられる充填装置の構成例を示す図である。
【
図9】第1実施形態の充填工程における充填前の様子を示す図である。
【
図10】第1実施形態の充填工程における充填途中の様子を示す図である。
【
図11】本発明の第2実施形態に係る再帰反射シートの一部等を
図2と同様の視点で示す図である。
【
図12】
図11に示す立体エンブレムの製造方法の一例を示すフローチャートである。
【
図13】第2実施形態の積層工程の様子を示す図である。
【
図14】第2実施形態の成形工程におけるプレス前の様子を示す図である。
【
図15】第2実施形態の成形工程におけるプレス後の様子を示す図である。
【
図16】第2実施形態の充填工程における充填前の様子を示す図である。
【
図17】第2実施形態の充填工程における充填途中の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る立体エンブレムを実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、本明細書では、理解を容易にするために、各部材の寸法が誇張して示されている場合がある。
【0018】
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る立体エンブレムの一例を示す正面図である。
図2は
図1のII-II線に沿った断面図であり、立体エンブレムの厚み方向に沿った断面図である。
図3は
図2に示す再帰反射シートの一部等を概略的に示す厚み方向に沿った断面図である。
【0019】
図1から
図3に示すように、立体エンブレム1は、表面保護層300と、再帰反射シート10と、熱可塑性樹脂層20と、硬化樹脂30と、粘着層40と、を主な構成として備え、これらが積層された構成を有する。
【0020】
表面保護層300は、再帰反射シート10の表面を覆う光透過性の層であり、
図3に示すように、立体エンブレム1の最も表側の面となる面F1と、面F1とは反対側の面F2とを有する。本実施形態において、面F1を介して立体エンブレム1に対して光Lが入出射する。この表面保護層300の材料は、特に限定されるものではないが、通常、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂を単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。中でも、耐候性、加工性の点からアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂を用いることが好ましく、塗工適性や着色する際の着色剤の分散性等を考慮するとアクリル樹脂、ポリエステル樹脂を用いることが特に好ましい。この表面保護層300の厚みは特に限定されないが、例えば60μm以上120μm以下であってもよい。
【0021】
表面保護層300の面F2には、光透過性の粘着層310が設けられている。この粘着層310を介して、再帰反射シート10の一方側の面F3が表面保護層300に粘着される。なお、この粘着層310の材料としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトリルゴム系樹脂、シリコーンゴム系樹脂などを挙げることができる。また、この粘着層310の厚みは特に限定されないが、例えば20μm以上60μm以下であってもよい。
【0022】
再帰反射シート10の表面保護層300側とは反対側の他方側の面は、粘着層50を介して熱可塑性樹脂層20に接着されている。この粘着層50を形成する材料としては、例えば、上述の粘着層310と同じ材料を挙げることができる。しかし、この粘着層50は不透明であってもよい。また、この粘着層50の厚みは特に限定されないが、例えば30μm以上35μm以下であってもよい。
【0023】
熱可塑性樹脂層20は、熱可塑性の樹脂から成る層である。このような熱可塑性樹脂層20を形成する材料としては特に限定されないが、例えばABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂、PC(polycarbonate)樹脂、あるいはPET(polyethyleneterephthalate)樹脂を挙げることができる。また、熱可塑性樹脂層20の厚みは特に限定されないが、例えば170μm以上230μm以下であってもよい。
【0024】
上記のように表側から裏側に向かって表面保護層300、再帰反射シート10、及び熱可塑性樹脂層20の順に積層される積層体は、
図2に示すように、表面保護層300側である一方側が突出し、この突出する一方側に対向する他方側である熱可塑性樹脂層20側に凹部1Dが形成されるように、エンボス成形されている。
図1に示すように、本実施形態では、表面保護層300、再帰反射シート10、及び熱可塑性樹脂層20からなる積層体が上記のように突出することにより、立体エンブレム1が概ねT字状の盛り上がりを有する立体形状とされる。
【0025】
図2に示す厚み方向に沿った断面において、本実施形態の再帰反射シート10は、凹部1Dを形成する頂部10Tと側部10Sとを含んでいる。この断面において、側部10Sは、頂部10Tから厚み方向に沿って延びる線SLに対して頂部10Tよりも外側に所定の角度θで傾いている。この傾きの角度θは、例えば、0°よりも大きく45°以下であってもよく、0°よりも大きく15°以下であってもよい。
【0026】
硬化樹脂30は、凹部1D内に充填されて設けられている。この硬化樹脂30に用いる材料としては、例えば、熱硬化樹脂または紫外線硬化樹脂を挙げることができる。熱硬化樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などを挙げることができ、紫外線硬化樹脂としては、例えば、ラジカル重合アクリル樹脂、カチオン重合エポキシ樹脂などを挙げることができる。熱硬化樹脂の場合、使用直前に硬化樹脂と架橋剤とを混合する2液型を採用してもよい。このような2液型の熱硬化樹脂としては、例えば2液硬化非発泡ウレタン樹脂を挙げることができる。なお、硬化樹脂30の成分として、架橋剤、重合開始剤、安定剤、難燃剤、酸化防止剤、帯電防止剤、防かび剤などのいずれか1つあるいは複数が含有されてもよい。
【0027】
粘着層40は、硬化樹脂30を基準として再帰反射シート10とは反対側に設けられている。本実施形態において、この粘着層40はテープ状の部材であり、凹部1Dに充填された硬化樹脂30をシールしている。この粘着層40の厚みは特に限定されないが、例えば120μm以上130μm以下であってもよい。本実施形態における粘着層40は、硬化樹脂30及び熱可塑性樹脂層20のそれぞれに粘着する粘着剤層41と、粘着剤層41の一方の面に貼着された剥離紙42とで構成される。立体エンブレム1を使用する際には、剥離紙42を剥離して粘着剤層41の硬化樹脂30側とは反対側の面を露出させ、この面を対象物に貼り付けることによって、立体エンブレム1を対象物に貼り付けることができる。
【0028】
次に、再帰反射シート10について詳細に説明する。
【0029】
図3に示すように、本実施形態における再帰反射シート10は、いわゆる封入ビーズ型の再帰反射シートである。再帰反射シート10は、保持体層12と、再帰反射素子層13とを主な構成として備え、これらの層が積層した構成を有する。この再帰反射シート10の厚みは特に限定されないが、例えば、98μm以上105μm以下であってもよい。
【0030】
保持体層12は、再帰反射素子層13の後述する微小ガラス球を保持する層であり、光透過性を有する。この保持体層12の一方側の面F3に上記粘着層310が設けられ、他方側の面F4に再帰反射素子層13が積層される。本実施形態において、保持体層12の面F3は、再帰反射シート10の最も表側の面であり、上記エンボス成形により突出している。保持体層12を形成する材料として、通常、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂を単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。耐候性、加工性の点からアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂を用いることが好ましく、塗工適性や着色する際の着色剤の分散性等を考慮する場合アクリル樹脂を用いることが好ましい。
【0031】
再帰反射素子層13は、複数の微小ガラス球19と、焦点形成層15とを含んでいる。
【0032】
焦点形成層15は、後述する鏡面反射層16を微小ガラス球19の焦点位置に配置するための層であり、光透過性を有している。焦点形成層15を形成する材料として、通常、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂等の樹脂を単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。なお、耐候性、塗工適性、熱安定性の点からアクリル樹脂を用いることが好ましい。
【0033】
複数の微小ガラス球19は、例えば直径が20μm~150μmであることが好ましく、30μm~120μmであることがより好ましく、50μm~100μmであることがさらに好ましく、所定の間隔を空けて配置される。微小ガラス球19のそれぞれの略上半分の球面19Aは、保持体層12の他方側の面F4から保持体層12の内部に封入され、これにより、複数の微小ガラス球19が保持体層12に保持される。焦点形成層15は、保持体層12の他方側の面F4と、保持体層12に封入されていない微小ガラス球19の略下半分の球面19Bとを覆っている。
【0034】
鏡面反射層16は、微小ガラス球19を透過した光を反射されるための層である。この鏡面反射層16は、焦点形成層15の保持体層12側とは反対側の面F5に積層されており、焦点形成層15を介して複数の微小ガラス球19のそれぞれの焦点位置に配置される。本実施形態において、鏡面反射層16の焦点形成層15側とは反対側の面F6は、再帰反射シート10の最も裏側の面であり、保持体層12の面F3に対向する他方側の面である。この面F6に、上記エンボス成形により凹部が形成される。鏡面反射層16は、例えば、アルミニウム、銀、クロム、ニッケル、マグネシウム、金、スズ等の金属を用いて、真空蒸着法、スパッタリング法等の手段により形成されてもよい。なお、焦点形成層15の形状を反映した金属薄膜を均一に形成するためには、蒸着法が好ましい。
【0035】
図3に示すように、表面保護層300の面F1から光Lが入射すると、光Lは、再帰反射シート10の一方側の面F3から保持体層12に入射し、微小ガラス球19、及び光透過性の焦点形成層15を透過する。上述のように、鏡面反射層16は、焦点形成層15を介して微小ガラス球19の焦点位置に配置されている。したがって、光Lは、焦点形成層15を透過後、微小ガラス球19の焦点に位置する鏡面反射層16で再帰反射される。その後、光Lは、微小ガラス球19及び保持体層12を透過して再帰反射シート10の一方側の面F3から表面保護層300内に出射し、表面保護層300を透過した後、面F1から立体エンブレム1の外部に出射する。
【0036】
以上説明したように、本実施形態の立体エンブレム1は、光Lが入出射する一方側の面F3が突出するとともに、突出する一方側の面F3に対向する他方側の面F6に凹部1Dが形成される再帰反射シート10と、凹部1D内に設けられる硬化樹脂30と、硬化樹脂30を基準として再帰反射シート10側とは反対側に設けられる粘着層40とを備える。
【0037】
この立体エンブレム1では、再帰反射シート10が、光Lが入出射する一方側に突出している。このように再帰反射シート10を突出させることにより、所定の文字、模様、及び図形などを表す所望の立体形状を粘着層40側とは反対側に形成することができる。このため、夜間や暗所において立体エンブレム1に光Lが照射されると、当該光Lは、硬化樹脂30に遮られることなく再帰反射シート10で再帰反射される。したがって、視認者は、夜間や暗部においても、再帰反射された光Lを介して、立体エンブレムを明確に認識し得る。一方、昼間や明所では、視認者は、この立体エンブレムを直接視認し得る。
【0038】
また、この立体エンブレム1では、凹部1Dに硬化樹脂30が設けられているため、この硬化樹脂30によって立体エンブレムの剛性を高めることができる。このため、立体エンブレムが不要に変形することを抑制することができる。
【0039】
また、本実施形態の立体エンブレム1は、再帰反射シート10と硬化樹脂30との間に積層される熱可塑性樹脂層20を含んでいるため、このような熱可塑性樹脂層20を含まない場合に比べて、立体エンブレム1の剛性を補強し得る。
【0040】
また、本実施形態の立体エンブレム1は、再帰反射シート10を基準として粘着層40側とは反対側に積層される表面保護層300をさらに含んでいる。このような表面保護層300により、再帰反射シート10を効果的に保護することができる。
【0041】
また、本実施形態において、再帰反射シート10の上記側部10Sが上記線SLに対して頂部10Tよりも外側に傾いている。このような構成によれば、立体エンブレム1を頂部10T側から見る正面視において、側部10Sが線SLと平行である場合に比べて、立体エンブレムの幅を広くすることができる。したがって、立体エンブレム1が表す文字、模様、及び図形を太く見せ得る。
【0042】
次に、本実施形態の立体エンブレム1の製造方法の一例について説明する。
【0043】
図4は、立体エンブレム1の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、この立体エンブレム1の製造方法は、積層工程P1と、成形工程P2と、充填工程P3と、硬化工程P4と、トリミング工程P5と、を主な工程として備える。
【0044】
<積層工程P1>
図5は、本工程の様子を示す図である。
図5に示すように、まず、再帰反射シート10の一方側の面に粘着層310を介して表面保護層300を接着する。また、再帰反射シート10の他方側の面に粘着層50を介して熱可塑性樹脂層20を接着する。こうして、表面保護層300、再帰反射シート10、及び熱可塑性樹脂層20からなる積層体70を作成する。
【0045】
なお、便宜上、
図5と、後述する
図6、
図7、
図9、及び
図10とにおいて、粘着層50及び粘着層310の図示を省略した。
【0046】
<成形工程P2>
図6は、本工程におけるエンボス成形前の様子を示す図である。
図7は、本工程におけるエンボス成形後の様子を示す図である。
図6に示すように、本工程では、凸状金型80を用いて積層体70をエンボス成形する。この凸状金型80は、平板状の平板部81と、平板部81から突出する突出部82とを含んでいる。突出部82は、平板部81から離れるに従って幅が狭くなる台形状に形成されている。本工程では、まず、積層体70の熱可塑性樹脂層20側の面が凸状金型80の突出部82に対向するように、突出部82上に積層体70を載置する。
【0047】
次に、
図7に示すように、積層体70に対して、例えば真空あるいは圧空成形により、積層体70の表面保護層300側が突出するようにエンボス成形する。あるいは、凸状金型と凹状金型とを積層体70にプレスすることによって、当該積層体70の表面保護層300側が突出するようにしてもよい。なお、本工程では、積層体70を加温して軟化させた後にエンボス成形することが好ましい。
【0048】
こうして、所定のエンボス形状が積層体70に転写される。本実施形態では、積層体70の熱可塑性樹脂層20側から見れば台形状の凹部が形成され、積層体70の表面保護層300側から見れば台形状の凸部が形成される。なお、エンボス成形によって積層体70に形成する凸部の形状は、文字、記号もしくは図形などである。
【0049】
<充填工程P3>
図8は、本工程に用いられる充填装置の構成例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の場合、例えば、搬送路91、押圧ローラ92、樹脂射出ノズル93、台座94を主な構成要素として備えた充填装置を用いて、本工程を行う。
【0050】
搬送路91は、例えばベルトコンベア式の搬送路とする。当該搬送路上に載置した台座94を搬送方向D1に移動する。この台座94の載置面には、成形工程P2によって積層体70に形成した凸部を収容する収容空間SPを設ける。
【0051】
押圧ローラ92は、搬送路91の上方に配置し、本実施形態では搬送路91に近づく方向または遠ざかる方向に昇降する昇降式のローラとする。この押圧ローラ92の回転方向D2は搬送方向D1と同方向とし、当該押圧ローラ92の表面は例えばゴム製とする。
【0052】
この押圧ローラ92と搬送路91との間には粘着層40を配置する。なお、粘着層40の剥離紙42側が押圧ローラ92のローラ面と対向し、粘着層40の粘着剤層41側が搬送路91の搬送面と対向する状態とする。この粘着層40は送り機構によって搬送路91の搬送方向D1に所定の速度で移動する。
【0053】
樹脂射出ノズル93は、搬送路91の上方、かつ、搬送方向D1において押圧ローラ92の上流側に配置しており、硬化樹脂30を規定量だけ所定圧で射出するようになっている。
【0054】
図9は、本工程における充填前の様子を示す図である。
図10は、本工程における充填途中の様子を示す図である。
図9に示すように、まず、積層体70に形成した凸部を台座94の収容空間SPに収容した状態で、積層体70を台座94に載置する。
【0055】
なお、積層体70の凸部が押圧によって変形することを抑制するため、収容空間SPの深さDPは、台座94に載置した積層体70の凸部との間に隙間を有する程度の深さにすることが好ましい。
【0056】
次に、積層体70の熱可塑性樹脂層20側の面のうち凹部以外の第一の部位に対して、硬化樹脂30を樹脂射出ノズル93を介して規定量だけ所定圧で射出し、第一の部位に硬化樹脂30を配置する。
【0057】
本実施形態の場合、まず、凹部の周縁のうち、当該凹部を基準として搬送方向D1の下流側に押圧ローラ92を配置する。次に、台座94を搬送方向D1に移動させるとともに押圧ローラ92を回転方向D2に回転させる。こうして、
図10に示すように、押圧ローラ92によって、上記第一の部位に対して粘着層40が押し付けられる。この状態で、押圧ローラ92は、第一の部位から凹部の上方を通過して、凹部以外の第二の部位まで移動する。これにより、積層体70の熱可塑性樹脂層20側の面に粘着層40が圧着されるとともに、積層体70の凹部に硬化樹脂30が充填される。また、凹部に充填されなかった硬化樹脂30を粘着層40で押圧しつつ積層体70の上流端部まで移動させる。あるいは、凹部に充填できなかった硬化樹脂30を上流側の次の積層体70の凹部に充填するようにしてもよい。
【0058】
なお、硬化樹脂30を積層体70の凹部に充填した後に、積層体70を熱可塑性樹脂層20側の面から再び押圧するようにしてもよい。また、押圧ローラ92に代えてスキージを適用してもよい。
【0059】
<硬化工程P4>
本工程は、凹部に充填した硬化樹脂30を硬化させる工程である。例えば、硬化樹脂30が紫外線硬化樹脂の場合、凹部に充填した硬化樹脂30に紫外線を照射することによって硬化させる。
【0060】
また、硬化樹脂30が熱硬化樹脂の場合、室温放置によって硬化させてもよく、室温放置に代えて、加熱して熱硬化樹脂を短時間で硬化させてもよい。ただし、室温放置によって熱硬化樹脂を硬化させる場合、加熱設備が不要となるため簡易に立体エンブレム1を製造することが可能となる。
【0061】
こうして、本工程によって、上記凹部に硬化樹脂30が充填される。
【0062】
<トリミング工程P5>
本工程は、主に、粘着層40を貼り付けた積層体70を所定の大きさに切り出す工程である。なお、積層体70を切り出す前後に、積層体70と粘着層40とからはみ出た樹脂を除去するようにしてもよい。また、積層体70を切り出した後にバリを除去するようにしてもよい。
【0063】
このような積層工程P1、成形工程P2、充填工程P3、硬化工程P4、及びトリミング工程P5を経ることによって、
図1に示したような立体エンブレム1が製造される。
【0064】
このような立体エンブレムの製造方法によれば、再帰反射シート10に熱可塑性樹脂層20を積層するため、熱可塑性樹脂層20が積層されない場合と比較して剛性の高い積層体をエンボス成形することができる。したがって、より忠実なエンボス形状を積層体に転写させることができる。
【0065】
また、本実施形態の充填工程P3では、熱可塑性樹脂層20の他方の面のうち凹部以外の第一の部位に粘着層40を押圧ローラ92を用いて押しつけるステップと、当該押圧ローラ92を第一の部位から凹部上方を通過し凹部以外の第二の部位まで移動させて粘着層40を熱可塑性樹脂層20に貼り付けるステップとを経る。このような工程によれば、硬化樹脂30を充填する段階において積層体70の剛性が高く保たれるため、積層体70に押圧ローラ92から圧力が加わっても、積層体70に形成されたエンボス形状を変形させることなく、硬化樹脂30を充填することが可能となる。また、凹部である空間に充填された硬化樹脂30が硬化することによってエンボス部分の強度を高めることができる。
【0066】
なお、上記積層工程P1において、表面保護層300の再帰反射シート10側とは反対側の面に所定の保護フィルムを設けてもよい。この保護フィルムは例えば低密度ポリエチレンであってもよく、この保護フィルムの厚さは例えば35μm以上40μm以下であってもよい。このような保護フィルムを設けることで、各工程において表面保護層300を保護することが可能となる。また、この保護フィルムは、上記トリミング工程P5後に剥離してもよい。
【0067】
また、本実施形態において、表面保護層300を設けることは必須ではない。ただし、上述のように、表面保護層300を設けることで、再帰反射シート10を効果的に保護し得る。
【0068】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
【0069】
図11は、本施形態に係る立体エンブレム1を
図2と同様の視点で示す図である。
図11に示すように、本実施形態の立体エンブレム1は、表面保護層300、粘着層310、粘着層50、及び熱可塑性樹脂層20を有さない。この点において、本実施形態の立体エンブレム1は、第1実施形態の立体エンブレム1と異なっている。本実施形態の立体エンブレム1の再帰反射シート10では、光が入出射する保持体層12の面F3が突出し、突出する面F3に対向する鏡面反射層16の面F6に凹部1Dが形成される。そして、この凹部1Dに硬化樹脂30が設けられる。
【0070】
本実施形態では、第1実施形態と異なり熱可塑性樹脂層20が設けられないため、第1実施形態に比べて立体エンブレム1の構成が簡易である。
【0071】
次に、本実施形態の立体エンブレム1の製造方法の一例について説明する。
図12は、当該製造方法の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、この製造方法は、積層工程P1と、成形工程P2と、充填工程P3と、硬化工程P4と、トリミング工程P5と、剥離工程P6と、を主な工程として備える。この点において、本実施形態の製造方法は、剥離工程P6を有さない第1実施形態の製造方法と異なる。
【0072】
<積層工程P1>
図13は、本工程の様子を示す図である。
図13に示すように、まず、再帰反射シート10の保持体層12側の面に保護フィルム500を介して熱可塑性樹脂層600を積層して、積層体70を作成する。なお、保護フィルム500の材料としては、例えば低密度ポリエチレンを挙げることができる。また、熱可塑性樹脂層600の材料としては、例えばABS樹脂、PC樹脂、あるいはPET樹脂を挙げることができる。また、熱可塑性樹脂層600の厚みは、例えば170μm以上230μm以下であってもよい。
【0073】
<成形工程P2>
図14は、本工程におけるエンボス成形前の様子を示す図である。
図15は、本工程におけるエンボス成形後の様子を示す図である。
図14に示すように、本工程では、第1実施形態と同様に凸状金型80を用いて積層体70をエンボス成形する。本工程では、まず、積層体70の再帰反射シート10側の面が凸状金型80の突出部82に対向するように、突出部82上に積層体70を載置する。
【0074】
次に、
図15に示すように、積層体70に対して、例えば真空あるいは圧空成形により、積層体70の熱可塑性樹脂層600側が突出するようにエンボス成形する。あるいは、凸状金型と凹状金型とを積層体70にプレスすることによって、積層体70の熱可塑性樹脂層600側が突出するようにしてもよい。なお、本工程では、積層体70を加温して軟化させた後にエンボス成形することが好ましい。
【0075】
こうして、所定のエンボス形状が積層体70に転写される。本実施形態では、積層体70の再帰反射シート10側から見れば台形状の凹部が形成され、積層体70の熱可塑性樹脂層600側から見れば台形状の凸部が形成される。なお、エンボス成形によって積層体70に形成する凸部の形状は、文字、記号もしくは図形などである。
【0076】
<充填工程P3>
本工程は、第1実施形態と同様に
図8に示す充填装置を用いて行われる。
図16は本工程における充填前の様子を示す図であり、
図17は本工程における充填途中の様子を示す図であり。
図16に示すように、まず、積層体70に形成した凸部を台座94の収容空間SPに収容した状態で、積層体70を台座94に載置する。
【0077】
次に、積層体70の再帰反射シート10側の面のうち凹部以外の第一の部位に対して、硬化樹脂30を樹脂射出ノズル93を介して規定量だけ所定圧で射出し、上記部位に硬化樹脂30を配置する。本実施形態の場合、まず、凹部の周縁のうち、当該凹部を基準として搬送方向D1の下流側に押圧ローラ92を配置する。次に、台座94を搬送方向D1に移動させるとともに押圧ローラ92を回転方向D2に回転させる。こうして、
図17に示すように、押圧ローラ92によって、上記第一の部位に対して粘着層40が押し付けられる。この状態で、押圧ローラ92は、第一の部位から凹部の上方を通過して、凹部以外の第二の部位まで移動する。これにより、積層体70の再帰反射シート10側の面に粘着層40が圧着されるとともに、積層体70の凹部に硬化樹脂30が充填される。また、凹部に充填されなかった硬化樹脂30を粘着層40で押圧しつつ積層体70の上流端部まで移動させる。あるいは、凹部に充填できなかった硬化樹脂30を上流側の次の積層体70の凹部に充填するようにしてもよい。
【0078】
なお、硬化樹脂30を積層体70の凹部に充填した後に、積層体70を熱可塑性樹脂層20側の面から再び押圧するようにしてもよい。また、押圧ローラ92に代えてスキージを適用してもよい。
【0079】
<硬化工程P4>
本工程は、第1実施形態の硬化工程P4と同様であるため、説明を省略する。
【0080】
<トリミング工程P5>
本工程は、第1実施形態のトリミング工程P5と同様であるため、説明を省略する。
【0081】
<剥離工程P6>
本工程は、積層体70から保護フィルム500及び熱可塑性樹脂層600を剥離する工程である。例えば、保護フィルム500の一端における1つまたは複数の位置を把持し、その一端から反対側他端に向かって所定の力をかけて、保護フィルム500及び熱可塑性樹脂層600を一括して剥離する。
【0082】
このような積層工程P1、成形工程P2、充填工程P3、硬化工程P4、トリミング工程P5、及び剥離工程P6を経ることによって、
図11に示したような立体エンブレム1が製造される。
【0083】
このような立体エンブレムの製造方法によれば、熱可塑性樹脂層600を積層することによって積層体の剛性を高めることができるため、熱可塑性樹脂層600を積層しない場合に比べて、より忠実なエンボス形状を積層体に転写させることができる。
【0084】
また、本実施形態の充填工程P3では、熱可塑性樹脂層600を積層して剛性が高められた積層体70に対して押圧ローラ92を押し付ける。このため、熱可塑性樹脂層600を積層しない積層体に対して押圧ローラ92を押し付ける場合に比べて、積層体70に形成されたエンボス形状を変形させることなく硬化樹脂30を充填することが可能となる。また、凹部である空間に充填された硬化樹脂30が硬化することによってエンボス部分の強度を高めることができる。
【0085】
また、この立体エンブレムの製造方法では、エンボス成形後には熱可塑性樹脂層600が剥離されるため、立体エンブレムの曲面追従性が失われる程度に過度に立体エンブレムの剛性が大きくなることを抑制することができる。
【0086】
また、本実施形態における立体エンブレムの製造方法によれば、熱可塑性樹脂層600を剥離する前に上記充填工程P3を行い、積層体70の再帰反射シート10側の面に形成された凹部に硬化樹脂30を充填する。そして、この硬化樹脂30を硬化した後に、剥離工程P6を行う。したがって、充填工程P3の前に熱可塑性樹脂層600を剥離する場合に比べて、熱可塑性樹脂層600を剥離することに起因する積層体70の変形を抑制することができる。
【0087】
なお、積層工程P1において、再帰反射シート10の保護フィルム500側とは反対側の面にも保護フィルム500を設けてもよい。こうすることで、再帰反射シート10の再帰反射素子層13側の面を保護し得る。
【0088】
以上、本発明について上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0089】
例えば、上記実施形態では、再帰反射シート10の側部10Sが線SLに対して傾いており、凹部1Dが台形状である例を説明したが、この構成は必須でない。例えば、上記傾きの角度θが0°であってもよいし、凹部1Dが台形状でなくてもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、再帰反射シート10が封入ビーズ型である例を説明したが、これは必須ではない。再帰反射シート10は、例えば、いわゆるカプセルビーズ型であってもよく、いわゆるプリズム型または、カプセルプリズム型であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明によれば、夜間や暗部においても認識し易い立体エンブレムが提供され、例えばステッカーやデカールなどの分野において利用可能である。
【符号の説明】
【0092】
1・・・立体エンブレム
1D・・・凹部
10・・・再帰反射シート
10T・・・頂部
10S・・・側部
20・・・熱可塑性樹脂層
30・・・硬化樹脂
40・・・粘着層
300・・・表面保護層
F3・・・再帰反射シートの一方側の面
F6・・・再帰反射シートの他方側の面