(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-28
(45)【発行日】2025-08-05
(54)【発明の名称】サーバ装置、システム、及びシステムの動作方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20250729BHJP
【FI】
G06Q50/04
(21)【出願番号】P 2022129423
(22)【出願日】2022-08-15
【審査請求日】2024-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100139491
【氏名又は名称】河合 隆慶
(72)【発明者】
【氏名】竺原 慶和
(72)【発明者】
【氏名】桜田 伸
(72)【発明者】
【氏名】眞屋 朋和
(72)【発明者】
【氏名】坂大 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】藤井 宏光
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-213283(JP,A)
【文献】特開2021-033846(JP,A)
【文献】特開2019-131041(JP,A)
【文献】特開2019-117575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部と、
製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と前記通信部により通信する制御部とを有し、
前記制御部は、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送る
とき、前記第1の移動体が第1の経路で前記合流地点に前記第1の工程が終了する前に到達することが予測される場合には、前記第1の工程が終了するときに前記第1の移動体が前記合流地点に到着するように、前記第1の経路より移動時間を要する第2の経路による移動を前記第1の移動体に指示する、
サーバ装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記制御部は、前記第2の移動体が位置する地点を前記合流地点として設定する、
サーバ装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記制御部は、前記第1、第2の移動体が位置する地点の間に前記合流地点を設定する、
サーバ装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記制御部は、前記第2の移動体に、前記合流地点に移動する経路を指示する、
サーバ装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記制御部は、前記第1の移動体の
前記第1の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を経由するように、当該第1の移動体の
前記第1の経路を設定する、
サーバ装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記制御部は、前記第2の移動体の
前記第2の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を前記合流地点として設定する、
サーバ装置。
【請求項7】
製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と、前記移動体と通信するサーバ装置とを有するシステムであって、
前記サーバ装置は、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送
るとき、前記第1の移動体が第1の経路で前記合流地点に前記第1の工程が終了する前に到達することが予測される場合には、前記第1の工程が終了するときに前記第1の移動体が前記合流地点に到着するように、前記第1の経路より移動時間を要する第2の経路による移動を前記第1の移動体に指示する、
前記第1の移動体は前記指示に応じて移動する、
システム。
【請求項8】
請求項
7において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体が位置する地点を前記合流地点として設定する、
システム。
【請求項9】
請求項
7において、
前記サーバ装置は、前記第1、第2の移動体が位置する地点の間に前記合流地点を設定する、
システム。
【請求項10】
請求項
9において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体に、前記合流地点に移動する経路を指示し、
前記第2の移動体は前記合流地点に移動する指示に応じて移動する、
システム。
【請求項11】
請求項
7において、
前記サーバ装置は、前記第1の移動体の
前記第1の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を経由するように、当該第1の移動体の
前記第1の経路を設定する、
システム。
【請求項12】
請求項
7において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体の
前記第2の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を前記合流地点として設定する、
システム。
【請求項13】
製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と、前記移動体と通信するサーバ装置とを有するシステムの動作方法であって、
前記サーバ装置が、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送る
とき、前記第1の移動体が第1の経路で前記合流地点に前記第1の工程が終了する前に到達することが予測される場合には、前記第1の工程が終了するときに前記第1の移動体が前記合流地点に到着するように、前記第1の経路より移動時間を要する第2の経路による移動を前記第1の移動体に指示する工程と、
前記第1の移動体が前記指示に応じて移動する工程と、
を含む動作方法。
【請求項14】
請求項
13において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体が位置する地点を前記合流地点として設定する、
動作方法。
【請求項15】
請求項
13において、
前記サーバ装置は、前記第1、第2の移動体が位置する地点の間に前記合流地点を設定する、
動作方法。
【請求項16】
請求項
15において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体に、前記合流地点に移動する経路を指示し、
前記第2の移動体は前記合流地点に移動する指示に応じて移動する、
動作方法。
【請求項17】
請求項
13において、
前記サーバ装置は、前記第1の移動体の
前記第1の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を経由するように、当該第1の移動体の
前記第1の経路を設定する、
動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ装置、システム、及びシステムの動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種工業製品を製造する際、複数の製造工程が実行される。製造工程の管理を支援する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、工場内において製造ライン間での部品の搬送を行う自動搬送車が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の製造工程の実行には、工場用の用地確保、部品及び完成品にかかる物流の改善といった課題がある。
【0005】
上記に鑑み、以下では、工場用の用地確保の必要性軽減と、物流の改善とを可能とするサーバ装置等を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示におけるサーバ装置は、通信部と、製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と前記通信部により通信する制御部とを有し、前記制御部は、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送る。
【0007】
本開示におけるシステムは、製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と、前記移動体と通信するサーバ装置とを有するシステムであって、前記サーバ装置は、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送り、前記第1の移動体は前記指示に応じて移動する。
【0008】
本開示におけるシステムの動作方法は、製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と、前記移動体と通信するサーバ装置とを有するシステムの動作方法であって、前記サーバ装置が、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送る工程と、前記第1の移動体が前記指示に応じて移動する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示におけるサーバ装置等によれば、工場用の用地確保の必要性軽減と物流の改善とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図5】情報処理システムの動作例を示すシーケンス図である。
【
図6】サーバ装置の動作例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、一実施形態における情報処理システムの構成例を示す図である。情報処理システム1は、ネットワーク11を介して互いに情報通信可能に接続される、それぞれ一以上のサーバ装置10、移動体12、及び情報処理装置13を有する。情報処理システム1では、サーバ装置10の制御のもと、移動体12にて製品の製造工程が実行される。
【0013】
サーバ装置10は、例えば、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属し、各種機能を実装するサーバとして機能するサーバコンピュータである。
【0014】
移動体12は、製品の製造工程を実行するための製造設備を備える。製品は、電子機器、電化製品、車両等、部品及び部材の加工又は組立てにより製造される工業製品である。製造工程は、部品及び部材の加工又は組立てを行うための工程である。製造工程は、その一部又は全部が作業員の手作業により実行されてもよい。移動体12は、移動通信ネットワークを介してネットワーク11に接続される。移動体12は、手動により運転されるが、運転の一部が自動化されていてもよい。移動体12は、例えばガソリン自動車、電気自動車(BEV;Battery Electric Vehicle)、ハイブリッド自動車(HEV;Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV;Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、燃料電池自動車(FCEV;Fuel Cell Electric Vehicle)等である。
【0015】
情報処理装置13は、製造工程を管理するオペレータにより使用され、サーバ装置10へ各種指示を送ったり、サーバ装置10から各種の出力情報を受けたりする情報処理装置である。情報処理装置13は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末装置等である。
【0016】
ネットワーク11は、例えばインターネットであるが、アドホックネットワーク、LAN、MAN(Metropolitan Area Network)、もしくは他のネットワーク又はこれらいずれかの組合せであってもよい。
【0017】
本実施形態では、サーバ装置10は、製品を製造するために順次実行される複数の製造工程の一以上を実行するための製造設備を有する移動体12と通信部により通信する制御部を有する。制御部は、第1の移動体12に、その移動体12にて実行される製造工程の次の製造工程を実行するための第2の移動体12との合流地点に、合流地点で製造途中の製品(以下、半製品という)を第2の移動体12に受け渡すために移動させるための指示を、第1の移動体12へ送る。このように、移動する移動体12に製造工程を分散して実行することができるので、複数の製造工程を集約するための工場用の用地を確保する必要が低減する。また、製品を製造しながら部品・材料の供給を受けたり、半製品・完成品を移送したりできるので、物流の改善が可能となる。
【0018】
図2は、サーバ装置10の構成例について説明するための図である。サーバ装置10は、通信部21、記憶部22、制御部23、入力部25、及び出力部26を有する。サーバ装置10は、例えば、一のコンピュータである。または、サーバ装置10は、情報通信可能に接続されて連携動作する二以上のサーバコンピュータで構成されてもよい。その場合、
図2に示す構成は二以上のサーバコンピュータに適宜に配置される。
【0019】
通信部21は、一以上の通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LANインタフェースである。通信部21は、サーバ装置10の動作に用いられる情報を受信し、またサーバ装置10の動作によって得られる情報を送信する。サーバ装置10は、通信部21によりネットワーク11に接続され、ネットワーク11経由で移動体12又は情報処理装置13と情報通信を行う。
【0020】
記憶部22は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する一以上の半導体メモリ、一以上の磁気メモリ、一以上の光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせを含む。半導体メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)である。RAMは、例えば、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)である。ROMは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)である。記憶部22は、サーバ装置10の動作に用いられる情報と、サーバ装置10の動作によって得られた情報とを格納する。記憶部22には、製造工程情報27と移動体情報28とが格納される。製造工程情報27は、製品の種類ごとに必要とされる製造工程とその順序、各製造工程で必要とされる部品・材料の種類、部品・材料が供給される供給地点、各行程の実行に必要な製造設備の種類といった情報を含む。供給地点は、例えば、倉庫、物流拠点等である。移動体情報28は、移動体12毎の識別情報、搭載される製造設備の種類、製造設備で実行可能な製造工程、各製造工程の実行に係る所要時間(以下、工程所要時間という)といった情報を含む。
【0021】
制御部23は、一以上のプロセッサ、一以上の専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化したGPU(Graphics Processing Unit)等の専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。制御部23は、サーバ装置10の各部を制御しながら、サーバ装置10の動作に係る情報処理を実行する。
【0022】
入力部25は、一以上の入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイクロフォンである。入力部25は、サーバ装置10の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付け、入力される情報を制御部23へ送る。
【0023】
出力部26は、一以上の出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイである。出力部26は、サーバ装置10の動作によって得られる情報を出力する。
【0024】
サーバ装置10の機能は、制御プログラムを、制御部23に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。制御プログラムは、サーバ装置10の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、そのステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、制御プログラムは、コンピュータをサーバ装置10として機能させるためのプログラムである。また、サーバ装置10の一部又は全ての機能が、制御部23に含まれる専用回路により実現されてもよい。また、制御プログラムは、サーバ装置10に読取り可能な非一過性の記録・記憶媒体に格納され、サーバ装置10が媒体から読み取ってもよい。
【0025】
図3は、移動体12の構成例を示す。移動体12は、製造工程を実行するための製造設備30に加え、通信部31、記憶部32、制御部33、測位部34、入力部35、及び出力部36を有する。これらは、一の制御装置として構成されてもよいし、二以上の制御装置により、又は制御装置と通信機等、他の装置とで構成されてもよい。制御装置は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)等を含む。通信機は、例えば、DCM(Data Communication Module)等を含む。また、制御装置は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン端末、ナビゲーション装置等を含んで構成されてもよい。各部は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワークにより、互いに、又は移動体12の他の機器、装置と情報通信可能に接続される。
【0026】
製造設備30は、部品及び部材が収容されて製造工程が実行される室内空間、製造工程の一部又は全部を実行する機械設備等を含む。機械設備は、例えば、部品及び部材の加工又は組立てのための機械設備である。
【0027】
通信部31は、一以上の通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、若しくは5G(5th Generation)などの移動通信規格に対応したインタフェースである。通信部31は、制御部33の動作に用いられる情報を受信し、また制御部33の動作によって得られる情報を送信する。制御部33は、通信部31により、移動体通信の基地局を介してネットワーク11に接続され、ネットワーク11経由で他の装置と情報通信を行う。
【0028】
記憶部32は、一以上の半導体メモリ、一以上の磁気メモリ、一以上の光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせを含む。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部32は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部32は、制御部33の動作に用いられる情報と、制御部33の動作によって得られた情報とを格納する。
【0029】
制御部33は、一以上のプロセッサ、一以上の専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部33は、移動体12の動作に係る情報処理を実行する。
【0030】
測位部34は、一以上のGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を含む。GNSSには、例えば、GPS(Global Positioning System)、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)、BeiDou、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、及びGalileoの少なくともいずれかが含まれる。測位部34は、移動体12の位置情報を取得して、制御部33へ送る。
【0031】
入力部35は、一以上の入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイクロフォンである。入力インタフェースは、さらに、撮像画像又は画像コードを取り込むカメラ、又はICカードリーダーを含んでもよい。入力部35は、制御部33の動作に用いられる情報を入力するためのユーザによる操作を受け付け、入力される情報を制御部33へ送る。
【0032】
出力部36には、一以上の出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。出力部36は、制御部33の動作によって得られる情報を例えばユーザに向けて出力する。
【0033】
制御部33の機能は、制御プログラムを、制御部33に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。制御プログラムは、制御部33の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、そのステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、制御プログラムは、コンピュータを制御部33として機能させるためのプログラムである。また、制御部33の一部又は全ての機能が、制御部33に含まれる専用回路により実現されてもよい。制御部33は、移動体12の各種機構、装置を制御するための情報を生成し、各種機構、装置の制御回路へ制御のための情報を送ってそれらを制御する。
【0034】
図4は、情報処理装置13の構成を説明するための図である。情報処理装置13は、例えばPC等の、情報情報処理装置である。情報処理装置13は、通信部41、記憶部42、制御部43、入力部45、及び出力部46を有する。
【0035】
通信部41は、有線又は無線LAN規格に対応する通信モジュール、LTE、4G、5G等の移動体通信規格に対応するモジュール等を有する。情報処理装置13は、通信部41により、近傍のルータ装置又は移動体通信の基地局を介してネットワーク11に接続され、ネットワーク11経由で他の装置と情報通信を行う。
【0036】
記憶部42は一以上の半導体メモリ、一以上の磁気メモリ、一以上の光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせを含む。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部42は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部42は、制御部43の動作に用いられる情報と、制御部43の動作によって得られた情報とを格納する。
【0037】
制御部43は、例えば、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等の一以上の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した一以上の専用プロセッサを有する。あるいは、制御部43は、一以上の、FPGA、ASIC等の専用回路を有してもよい。制御部43は、制御・処理プログラムに従って動作したり、あるいは、回路として実装された動作手順に従って動作したりすることで、情報処理装置13の動作を統括的に制御する。そして、制御部43は、通信部41を介してサーバ装置10等と各種情報を送受し、本実施形態にかかる動作を実行する。
【0038】
入力部45は、一以上の入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイクロフォンである。入力インタフェースは、さらに、撮像画像又は画像コードを取り込むカメラ、又はICカードリーダーを含んでもよい。入力部45は、制御部43の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付け、入力される情報を制御部43へ送る。
【0039】
出力部46には、一以上の出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。出力部46は、制御部43の動作によって得られる情報を出力する。
【0040】
制御部43の機能は、制御部43に含まれるプロセッサが制御プログラムを実行することにより実現される。制御プログラムは、プロセッサを制御部43として機能させるためのプログラムである。また、制御部43の一部又は全ての機能が、制御部43に含まれる専用回路により実現されてもよい。
【0041】
図5は、本実施形態における情報処理システム1の動作手順を説明するためのシーケンス図である。
図5は、サーバ装置10、移動体12及び情報処理装置13の連係動作にかかる手順を示す。
図5におけるサーバ装置10、移動体12及び情報処理装置13の各種情報処理に係るステップは、それぞれの制御部23、33、及び43により実行される。また、サーバ装置10、移動体12及び情報処理装置13の各種情報の送受に係るステップは、それぞれの制御部23、33、及び43が、それぞれ通信部21、31及び41を介して互いに情報を送受することにより実行される。サーバ装置10、移動体12及び情報処理装置13では、それぞれ制御部23、33及び43が、それぞれ送受する情報を記憶部22、32、及び42に適宜格納する。さらに、制御部23、33及び43は、それぞれ入力部35及び45により各種情報の入力を受け付け、それぞれ出力部36及び46により各種情報を出力する。なお、
図5におけるサーバ装置10と移動体12との情報の授受及び移動体12の動作は、複数の移動体12の場合には移動体12毎に実行される。
【0042】
ステップS502において、サーバ装置10は、移動体12に位置情報を要求する。位置情報は、移動体12の現在位置を示す情報である。サーバ装置10は、移動体12を識別する情報を予め記憶部22に格納し、識別情報を用い、各移動体12へ向けて位置情報を要求するための情報を送る。
【0043】
ステップS504において、移動体12は、自らの位置情報をサーバ装置10へ送る。位置情報は、測位部34により取得される情報を用いて制御部33により生成される。
【0044】
ステップS506において、情報処理装置13は、製造指示をサーバ装置10へ送る。製造指示は、製品の製造工程の実行を指示するための情報である。製造指示は、製造する製品の種類、製品の搬送先といった情報を含む。オペレータは、製品の種類を特定する情報、搬送先等の情報を、情報処理装置13を用いてサーバ装置10へ送る。例えば、オペレータは、サーバ装置10が提供するサイトへ情報処理装置13によりアクセスし、サーバ装置10が、製造工程情報27から読み出した製品の種類の情報、及び地図情報を提示する。そして、オペレータが、情報処理装置13により、製品の種類を選択し、また地図情報において搬送先を特定することで、サーバ装置10が製品の種類を特定する情報、搬送先の情報等を受け取る。
【0045】
ステップS508において、サーバ装置10は、製造計画を作成する。製造計画は、実行すべき製造工程の順序、各製造工程を実行する移動体12の経路、各移動体12の移動に係る時程等の情報を含む。
【0046】
図6は、ステップS508の詳細な手順例を示すフローチャート図である。
【0047】
ステップS600において、サーバ装置10の制御部23は、製造工程を決定する。制御部23は、製造工程情報27を参照し、オペレータが特定した製品の製造に必要な製造工程の種類を読み出し、製造工程を特定するとともに、製造工程の順序を取得する。順序は、一以上の製造工程が並行して実行される場合を含む。例えば、一以上の製造工程が並行して実行され、すべて終了した後に一の製造工程が実行されたり、一の製造工程が終了した後一以上の製造工程が並行して実行されたりする場合が含まれる。
【0048】
ステップS602において、制御部23は、製造工程を担う移動体12を決定する。制御部23は、移動体情報28を参照して、ステップS600で決定した製造工程を実行するための製造設備30を有する移動体12を特定し、特定した移動体12を各製造工程に割り当てる。一の製造工程に複数の移動体12が対応する場合には、制御部23は、例えば、その製造工程の前の製造工程を担う移動体12の現在位置に最も近くに位置する移動体12を選択する。
【0049】
ステップS604において、制御部23は、各移動体12の移動経路を導出する。制御部23は、各移動体12の位置情報に基づいて、現在位置を出発地とし、次の製造工程を担う移動体12と合流する合流地点を到着地とする移動経路を導出する。ただし、最後の製造工程を担う移動体12の場合、完成した製品の搬送先が到着地として経路が設定される。合流地点は、前の製造工程を担う移動体12(以下、単に前工程の移動体12という)が、自らの製造工程を実行することで得られた半製品を、次の製造工程を担う移動体12(以下、単に次工程の移動体12という)に受け渡す地点である。合流地点は、例えば次工程の移動体の現在位置、又は前工程の移動体12の現在位置と次工程の移動体12の現在位置の間の任意の地点である。また、制御部23は、製造工程情報27を参照して各移動体12が担う製造工程において必要とされる部品・材料を特定し、特定した部品・材料が供給される供給地点を経由するように、各経路を導出する。前工程の移動体12の現在位置と次工程の移動体12の現在位置の間に供給地点が位置する場合、供給地点を合流地点として設定してもよい。経路の導出は、任意の経路検索アルゴリズムにより行われる。なお、制御部23は、移動体12から充電量、燃料残量、製造設備30の状態等の情報を取得し、これらの情報に基づいて、給電ステーション、燃料補充ステーション、製造設備30のメンテナンス工場等を経由地として経路に加えてもよい。
【0050】
次いで、制御部23は、特定したN個(Nは1以上の自然数)の移動体12について順次、ステップS608~S614を実行する(ステップS606)。
【0051】
ステップS608において、制御部23は、移動体12の移動所要時間を導出する。移動所要時間は、導出された経路を移動体12が移動する所要時間である。制御部23は、例えば、移動体12の移動経路長と移動経路における法定速度の情報を予め記憶部22に格納した地図情報、交通情報等から取得し、移動経路長と法定速度とを用いて移動所要時間を導出する。
【0052】
ステップS610において、制御部23は、移動体12の移動所要時間より製造工程の実行に係る工程所要時間の方が大きいかを判断する。制御部23は、製造工程情報27から、移動体12における製造工程の工程所要時間を読み出す。そして、移動所要時間より工程所要時間の方が大きい場合(Yes)、制御部23は、ステップS612に進む。
【0053】
ステップS612において、制御部23は、移動経路を変更する。移動所要時間より工程所要時間の方が大きい場合、移動体12が合流地点に到着しても製造工程が終了しておらず、移動体12が製造工程終了まで合流地点に駐停車せざるを得なくなる蓋然性が高い。よって、制御部23は、移動所要時間が工程所要時間以上となるような迂回経路を導出し、導出した迂回経路に移動経路を変更する。そうすることで、合流地点に前工程の移動体12と次工程の移動体とが同時に駐停車する時間を低減させ、交通を圧迫するおそれを低減することが可能となる。
【0054】
ステップS614において、制御部23は、移動体12の移動経路と時程を確定する。制御部23は、現在時刻と、各移動体12の移動所要時間、合流地点での受け渡し時間等を用いて、時程を決定する。合流地点での受け渡し時間は、予め任意に設定される。
【0055】
ステップS610において、移動所要時間が工程所要時間以下の場合(No)、移動体12が合流地点に到着するときには製造工程が終了しており、移動体12が合流地点に駐停車して次工程の移動体12に半製品を受け渡す時間が最小限とできる蓋然性が高い。よってその場合、制御部23は、移動経路の変更をせずに、ステップS614に進んで当初の移動経路を確定する。
【0056】
制御部23は、ステップS608~S614をN個の移動体12につき実行すると(ステップS606)、ステップS616に進む。
【0057】
ステップS616において、制御部23は、N個の移動体12の移動経路、時程を含む製造計画を確定する。
【0058】
図5に戻り、ステップS510において、サーバ装置10は、製造計画情報を情報処理装置13へ送る。情報処理装置13が製造計画を表示してオペレータに提示することで、オペレータは製造計画を確認することができる。オペレータは、製造計画を確認すると、製造計画の開始の指示を情報処理装置13からサーバ装置10へ送ってもよい。
【0059】
ステップS512において、サーバ装置10は、製造計画の実行指示を対象となる各移動体12へ送る。製造計画の実行指示は、各移動体12の移動経路、時程の情報を含む。
【0060】
ステップS514において、移動体12は、移動経路及び時程に沿って移動を開始し、製造計画を実行する。移動体12が供給地点に到着すると、部品・材料が供給される。また、移動体12が合流地点に到着すると、前工程の移動体12から半製品が受け渡される。供給される部品・材料の積載、又は半製品の受け渡しは、自動機械により実行されてもよいし、人力により実行されてもよい。移動体12が移動する際、移動体12の製造設備30では、製造装置又は作業員により、半製品に対し製造工程が実行される。製造設備30における製造工程の実行は、すべて製造装置により自動的に実行されてもよいし、作業員により製造工程の一部又は全部が実行されてもよい。その際、必要な部品・材料が用いられて製造工程が実行される。そして、移動体12が次工程の移動体12との合流地点に到着すると、次工程の移動体12へ半製品の受け渡しを行う。また、移動体12は、完成品の搬送先へ到着すると、完成品の積下ろしを行う。完成品の積下ろしは、自動機械により実行されてもよいし、人力により実行されてもよい。
【0061】
供給地点で供給される部品・材料には、識別情報の印字、識別用の無線タグの付加がされており、移動体12の入力部35にて識別情報を画像認識又は無線で取得してもよい。移動体12は、取得したこれらの情報をサーバ装置10に送り、サーバ装置10にて製造工程情報27に含まれる部品・材料の情報と照合し、部品・材料に誤品がある場合には、移動体12へ警告情報が送られる。移動体12では、出力部36により出力される警告情報を例えば作業員が確認することで、供給地点で真正な部品・材料を供給し直すことが可能となる。
【0062】
上述の手順によれば、移動体12が移動中に製造構成を実行し、前工程の移動体12から次工程の移動体12へ順次半製品が受け渡される。そして、最後の製造工程を実行する移動体12にて製品が完成されて、搬送先へ搬送される。よって、移動する移動体12に製造工程を分散して実行することができるので、複数の製造工程を集約するための工場用の用地を確保する必要が低減する。また、製品を製造しながら部品・材料の供給を受けたり、半製品・完成品を移送したりできるので、物流の改善が可能となる。
【0063】
上述の実施形態において、移動体12及び情報処理装置13の動作を規定する処理・制御プログラムは、サーバ装置10の記憶部22又は他のサーバ装置の記憶部に記憶されていて、ネットワーク11経由で各装置にダウンロードされてもよいし、各装置に読取り可能な非一過性の記録・記憶媒体に格納され、各装置が媒体から読み取ってもよい。
【0064】
上述において、実施形態を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段、ステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0065】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
通信部と、
製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と前記通信部により通信する制御部とを有し、
前記制御部は、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送る、
サーバ装置。
[付記2]
付記1において、
前記制御部は、前記第2の移動体が位置する地点を前記合流地点として設定する、
サーバ装置。
[付記3]
付記1又は2において、
前記制御部は、前記第1、第2の移動体が位置する地点の間に前記合流地点を設定する、
サーバ装置。
[付記4]
付記1~3のいずれかにおいて、
前記制御部は、前記第1の移動体に、前記第1の工程が終了するときに前記第1の移動体が前記合流地点に到着するように、前記合流地点に移動する経路を指示する、
サーバ装置。
[付記5]
付記3において、
前記制御部は、前記第2の移動体に、前記合流地点に移動する経路を指示する、
サーバ装置。
[付記6]
付記1~5のいずれかにおいて、
前記制御部は、前記第1の移動体の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を経由するように、当該第1の移動体の経路を設定する、
サーバ装置。
[付記7]
付記1~6のいずれかにおいて、
前記制御部は、前記第2の移動体の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を前記合流地点として設定する、
サーバ装置。
[付記8]
製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と、前記移動体と通信するサーバ装置とを有するシステムであって、
前記サーバ装置は、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送り、
前記第1の移動体は前記指示に応じて移動する、
システム。
[付記9]
付記8において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体が位置する地点を前記合流地点として設定する、
システム。
[付記10]
付記8又は9において、
前記サーバ装置は、前記第1、第2の移動体が位置する地点の間に前記合流地点を設定する、
システム。
[付記11]
付記8~10のいずれかにおいて、
前記サーバ装置は、前記第1の移動体に、前記第1の工程が終了するときに前記第1の移動体が前記合流地点に到着するように、前記合流地点に移動する経路を指示する、
システム。
[付記12]
付記10において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体に、前記合流地点に移動する経路を指示し、
前記第2の移動体は前記合流地点に移動する指示に応じて移動する、
システム。
[付記13]
付記8~12のいずれかにおいて、
前記サーバ装置は、前記第1の移動体の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を経由するように、当該第1の移動体の経路を設定する、
システム。
[付記14]
付記8~13のいずれかにおいて、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を前記合流地点として設定する、
システム。
[付記15]
製品を製造するために順次実行される複数の工程の一以上を実行するための設備を有する移動体と、前記移動体と通信するサーバ装置とを有するシステムの動作方法であって、
前記サーバ装置が、第1の移動体に、当該第1の移動体にて実行される第1の工程の次の第2の工程を実行するための第2の移動体との合流地点に、当該合流地点で製造途中の前記製品を前記第2の移動体に受け渡すために移動させるための指示を、前記第1の移動体へ送る工程と、
前記第1の移動体が前記指示に応じて移動する工程と、
を含む動作方法。
[付記16]
付記15において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体が位置する地点を前記合流地点として設定する、
動作方法。
[付記17]
付記15又は16において、
前記サーバ装置は、前記第1、第2の移動体が位置する地点の間に前記合流地点を設定する、
動作方法。
[付記18]
付記15~17のいずれかにおいて、
前記サーバ装置は、前記第1の移動体に、前記第1の工程が終了するときに前記第1の移動体が前記合流地点に到着するように、前記合流地点に移動する経路を指示する、
動作方法。
[付記19]
付記17において、
前記サーバ装置は、前記第2の移動体に、前記合流地点に移動する経路を指示し、
前記第2の移動体は前記合流地点に移動する指示に応じて移動する、
動作方法。
[付記20]
付記15~19のいずれかにおいて、
前記サーバ装置は、前記第1の移動体の工程で必要とされる部品又は材料の供給を受けるための供給地点を経由するように、当該第1の移動体の経路を設定する、
動作方法。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理システム
10 サーバ装置
11 ネットワーク
12 移動体
13 情報処理装置
20、31、41 通信部
21、32、42 記憶部
22、33、43 制御部
34 測位部
25、35、45 入力部
26、36、46 出力部
27 製造工程情報
28 移動体情報