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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-28
(45)【発行日】2025-08-05
(54)【発明の名称】鞄
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/00 20060101AFI20250729BHJP
【FI】
A45F3/00 400
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024025163
(22)【出願日】2024-02-22
【審査請求日】2025-05-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521172697
【氏名又は名称】株式会社OICグループ
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊池 孝利
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-108721(JP,A)
【文献】特開2018-68569(JP,A)
【文献】特開平8-330(JP,A)
【文献】登録実用新案第3089092(JP,U)
【文献】実開昭54-73104(JP,U)
【文献】特開2023-158750(JP,A)
【文献】実開昭59-143326(JP,U)
【文献】特開2018-94140(JP,A)
【文献】特開2019-55139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収納空間を有する鞄本体と、
前記鞄本体の上部に配置され、肩掛け用の使用形態に対応する一対の第1係合部と、
前記鞄本体の背面側に配置され、背負い用の使用形態に対応する一対の第2係合部、第3係合部、および、第4係合部と、
一端側に前記第1係合部、または、前記第2係合部と係合可能な第5係合部を有し、他端側に前記第3係合部に係合可能な第6係合部を備える第1ベルトと、
一端側に前記第1係合部、または、前記第2係合部と係合可能な前記第5係合部を有し、他端側に前記第4係合部、または、前記第6係合部と係合可能な第7係合部を有する第2ベルトと、を備え、
前記肩掛け用の使用形態の場合、前記第1ベルトの前記第5係合部を前記第1係合部の一方に係合させ、前記第2ベルトの前記第5係合部を前記第1係合部の他方に係合させ、かつ、前記第1ベルトの前記第6係合部と前記第2ベルトの前記第7係合部を係合させ、
前記背負い用の使用形態の場合、前記第1ベルトの前記第5係合部を前記第2係合部の一方に係合させ、前記第2ベルトの前記第5係合部を前記第2係合部の他方に係合させ、前記第1ベルトの前記第6係合部を前記第3係合部に係合させ、前記第2ベルトの前記第7係合部を前記第4係合部に係合させる
ことを特徴とする鞄。
【請求項2】
請求項1に記載の鞄において、
前記鞄本体の上部側に固定され、手持ち用の使用形態に対応する一対の第1手持部を備える
ことを特徴とする鞄。
【請求項3】
請求項2に記載の鞄において、
前記鞄本体の正面側に固定され、手持ち用の使用形態に対応する第2手持部を備える
ことを特徴とする鞄。
【請求項4】
請求項1に記載の鞄において、
前記第1ベルトは、長さを調整可能な第1アジャスター部を有し、
前記第2ベルトは、長さを調整可能な第2アジャスター部を有する
ことを特徴とする鞄。
【請求項5】
請求項3に記載の鞄において、
前記鞄本体は略直方体状とされ、幅寸法が370mm±30mm、奥行き寸法が175mm±20mm、高さ寸法が360mm±30mmとされている
ことを特徴とする鞄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞄に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット等で使用するエコバッグが知られている(例えば、特許文献1等)。
【0003】
特許文献1では、手持ち用のストラップベルト、肩掛け用のストラップベルト、および、背負い用のストラップベルトを着脱可能にすることで、エコバッグの使用状況や中身の重さに応じて使用形態を変更できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-108721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、使用状況等に応じて使用形態を変更させるために、肩掛け用や背負い用等のストラップベルトを複数持ち歩く必要がある。そうすると。使用しなかったストラップベルトをどこかに収納して持ち歩く必要があるといった煩わしさがある上、使用していないストラップベルトを紛失してしまうおそれがあるといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、複数の使用形態で使用する上で、ベルトの保管に関する煩わしさを軽減でき、かつ、ベルトの紛失を防止できる鞄を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の鞄は、内部に収納空間を有する鞄本体と、前記鞄本体の上部に配置され、肩掛け用の使用形態に対応する一対の第1係合部と、前記鞄本体の背面側に配置され、背負い用の使用形態に対応する一対の第2係合部、第3係合部、および、第4係合部と、一端側に前記第1係合部、または、前記第2係合部と係合可能な第5係合部を有し、他端側に前記第3係合部に係合可能な第6係合部を備える第1ベルトと、一端側に前記第1係合部、または、前記第2係合部と係合可能な前記第5係合部を有し、他端側に前記第4係合部、または、前記第6係合部と係合可能な第7係合部を有する第2ベルトと、を備え、前記肩掛け用の使用形態の場合、前記第1ベルトの前記第5係合部を前記第1係合部の一方に係合させ、前記第2ベルトの前記第5係合部を前記第1係合部の他方に係合させ、かつ、前記第1ベルトの前記第6係合部と前記第2ベルトの前記第7係合部を係合させ、前記背負い用の使用形態の場合、前記第1ベルトの前記第5係合部を前記第2係合部の一方に係合させ、前記第2ベルトの前記第5係合部を前記第2係合部の他方に係合させ、前記第1ベルトの前記第6係合部を前記第3係合部に係合させ、前記第2ベルトの前記第7係合部を前記第4係合部に係合させることを特徴とする。
【0008】
本発明では、肩掛け用の使用形態の場合、第1ベルトの第5係合部を第1係合部の一方に係合させ、第2ベルトの第5係合部を第1係合部の他方に係合させ、かつ、第1ベルトの第6係合部と第2ベルトの第7係合部を係合させる。また、背負い用の使用形態の場合、第1ベルトの第5係合部を第2係合部の一方に係合させ、第2ベルトの第5係合部を第2係合部の他方に係合させ、第1ベルトの第6係合部を第3係合部に係合させ、第2ベルトの第7係合部を前記第4係合部に係合させる。これにより、肩掛け用の使用形態と背負い用の使用形態とで第1ベルトおよび第2ベルトを兼用することができる。そのため、肩掛け用または背負い用の使用形態とする上で、第1ベルトおよび第2ベルトを保管する必要がないので、保管に係る煩わしさを軽減でき、かつ、第1ベルトおよび第2ベルトの紛失を防止できる。
【0009】
本発明の鞄において、前記鞄本体の上部側に固定され、手持ち用の使用形態に対応する一対の第1手持部を備えることが好ましい。
この構成では、使用状況に応じて手持ち用の使用形態として使用することができる。
【0010】
本発明の鞄において、前記鞄本体の正面側に固定され、手持ち用の使用形態に対応する第2手持部を備えることが好ましい。
この構成では、第1手持部で使用する場合と別の向きで鞄を使用することができる。そのため、収納する品物の大きさや形態に応じて、鞄を使用する向きを変更することができる。
【0011】
本発明の鞄において、前記第1ベルトは、長さを調整可能な第1アジャスター部を有し、前記第2ベルトは、長さを調整可能な第2アジャスター部を有することが好ましい。
この構成では、使用者の身長等に応じて、第1ベルトおよび第2ベルトの長さを調整できるので、鞄をより便利に使用することができる。
【0012】
本発明の鞄において、前記鞄本体は略直方体状とされ、幅寸法が370mm±30mm、奥行き寸法が175mm±20mm、高さ寸法が360mm±30mmとされていることが好ましい。
この構成では、第2手持部を使用した場合において、大型の品物、例えば、お寿司の折やピザのケース等を収納して持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態に係る鞄を正面側から見た斜視図。
図2】前記実施形態に係る鞄を背面側から見た斜視図。
図3】前記実施形態の鞄本体の概略を示す背面図。
図4】前記実施形態の第1ベルトおよび第2ベルトの概略を示す平面図。
図5】肩掛け用の使用形態を示す図。
図6】肩掛け用の使用形態を示す図。
図7】背負い用の使用形態を示す図。
図8】背負い用の使用形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態]
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の鞄1を正面から見た斜視図であり、図2は、鞄1を背面側から見た斜視図であり、図3は、鞄本体2の概略を示す背面図であり、図4は、第1ベルト3および第2ベルト4の概略を示す平面図である。なお、図1図2では、背負い用の使用形態の鞄1を示している。
図1~4に示すように、鞄1は、鞄本体2と、第1ベルト3と、第2ベルト4と、を備えている。なお、本実施形態では、鞄1は、食品等を持ち運ぶための保冷用のエコバッグとして構成されている。
【0015】
[鞄本体2]
鞄本体2は、合成樹脂等を用いて形成され、内部に食品等の品物を収納可能な収納空間を有して構成されている。具体的には、鞄本体2は、略直方体状とされ、幅寸法が370mm±30mm、奥行き寸法が175mm±20mm、高さ寸法が360mm±30mmとされ、内部に収納空間を有している。なお、略直方体状とは、完全に直方体状である場合に限定されず、直方体状と認識できる範囲を含むものである。
また、鞄本体2は、多層構造とされており、これにより保冷機能を備えている。
このように、本実施形態では、鞄本体2は、保冷機能を有するので、エコバッグとして鞄1を使用することができるように構成されている。さらに、上記寸法を備えるので、大型の品物、例えば、お寿司の折やピザのケース等を収納して持ち運ぶことができる。
【0016】
また、本実施形態では、鞄本体2は、第1係合部21と、第2係合部22と、第3係合部23と、第4係合部24と、第1手持部25と、第2手持部26と、ファスナー部27と、を備えている。
【0017】
第1係合部21は、合成樹脂製であり、第1ベルト3または第2ベルト4を取り付けるための所謂バックルとして構成されている。本実施形態では、第1係合部21は、鞄本体2の側面側の上部に一対となるように取り付けられている。つまり、本実施形態では、第1係合部21は、鞄本体2に対して2個設けられている。また、後述するように、一対の第1係合部21は、肩掛け用の使用形態に対応するように構成されている。
【0018】
第2係合部22は、合成樹脂製であり、第1ベルト3または第2ベルト4を取り付けるための所謂バックルとして構成されている。本実施形態では、第2係合部22は、鞄本体2の背面側の上部に一対となるように取り付けられている。つまり、本実施形態では、第2係合部22は、鞄本体2に対して2個設けられている。また、後述するように、一対の第2係合部22は、背負い用の使用形態に対応するように構成されている。
【0019】
第3係合部23は、合成樹脂製であり、第1ベルト3を取り付けるための所謂メス型のバックルとして構成されている。本実施形態では、第3係合部23は、鞄本体2の背面側の下部に取り付けられている。また、後述するように、第3係合部23は、背負い用の使用形態に対応するように構成されている。
【0020】
第4係合部24は、合成樹脂製であり、第2ベルト4を取り付けるための所謂オス型のバックルとして構成されている。本実施形態では、第4係合部24は、鞄本体2の背面側の下部に取り付けられている。また、後述するように、第4係合部24は、背負い用の使用形態に対応するように構成されている。
【0021】
第1手持部25は、合成樹脂製で、所謂持ち手として構成されている。本実施形態では、第1手持部25は、鞄本体2の正面側の上部と、背面側の上部とに一対となるように固定されている。つまり、本実施形態では、第1手持部25は、鞄本体2に対して2個設けられている。
【0022】
第2手持部26は、合成樹脂製で、所謂持ち手として構成されている。本実施形態では、第2手持部26は、鞄本体2の正面側の中央部分に1個設けられている。
このように、本実施形態では、第1手持部25および第2手持部26を有するので、鞄1の使用状況に応じて手持ち用の使用形態として使用することができる。さらに、第1手持部25で使用する場合と、第2手持部26で使用する場合とで、鞄1を使用する向きを変更することができる。そのため、例えば、肉類や野菜等の通常の食品を収納する場合は第1手持部25を使用し、ピザ等の横長の品物を収納する場合は第2手持部26を使用することで、品物の天地に応じて鞄1を使用することができる。
【0023】
ファスナー部27は、鞄本体2の正面および側面の上部側に設けられている。これにより、鞄本体2はファスナー部27を開閉することで、内部の収納空間を露出させたり、閉じたりさせたりすることができるようにしている。
【0024】
[第1ベルト3]
第1ベルト3は、合成樹脂製で、所謂帯状のベルトとして構成されている。本実施形態では、第1ベルト3は、第5係合部31と、第6係合部32と、第1アジャスター部33と、を有する。
【0025】
第5係合部31は、合成樹脂製で、開閉可能な所謂カラビナ状とされている。本実施形態では、第5係合部31は、第1ベルト3の一方の端部に取り付けられている。また、本実施形態では、第5係合部31は、鞄本体2の第1係合部21または第2係合部22と係合可能に構成されている。
【0026】
第6係合部32は、合成樹脂製で、所謂オス型のバックルとして構成されている。本実施形態では、第6係合部32は、第1ベルト3の他方の端部、つまり、第5係合部31とは反対側の端部に取り付けられている。また、本実施形態では、第6係合部32は、鞄本体2の第3係合部23および後述する第2ベルト4の第7係合部42と係合可能に構成されている。
【0027】
第1アジャスター部33は、合成樹脂製で、所謂ベルトアジャスターとして構成されている。これにより、本実施形態では、第1ベルト3の長さを調整可能に構成されている。
【0028】
[第2ベルト4]
第2ベルト4は、合成樹脂製で、所謂帯状のベルトとして構成されている。本実施形態では、第2ベルト4は、第5係合部41と、第7係合部42と、第2アジャスター部43と、を有する。
【0029】
第5係合部41は、合成樹脂製で、開閉可能な所謂カラビナ状とされている。すなわち、第5係合部41は、第1ベルト3の第5係合部31と同様の形状をしている。本実施形態では、第5係合部41は、第2ベルト4の一方の端部に取り付けられている。また、本実施形態では、第5係合部41は、鞄本体2の第1係合部21または第2係合部22と係合可能に構成されている。
【0030】
第7係合部42は、合成樹脂製で、所謂メス型のバックルとして構成されている。本実施形態では、第7係合部42は、第2ベルト4の他方の端部、つまり、第5係合部41とは反対側の端部に取り付けられている。また、本実施形態では、第7係合部42は、鞄本体2の第4係合部24および第1ベルト3の第6係合部32と係合可能に構成されている。
【0031】
第2アジャスター部43は、合成樹脂製で、所謂ベルトアジャスターとして構成されている。これにより、本実施形態では、第2ベルト4の長さを調整可能に構成されている。
【0032】
[肩掛け用の使用形態について]
次に鞄1の肩掛け用の使用形態について説明する。
図5図6は鞄1の肩掛け用の使用形態を示す図である。
図5に示すように、先ず、第1ベルト3の第5係合部31を鞄本体2の第1係合部21の一方に係合させ、第2ベルト4の第5係合部41を鞄本体2の第1係合部21の他方に係合させる。次に、第1ベルト3の第6係合部32を第2ベルト4の第7係合部42に挿入させて、第6係合部32と第7係合部42とを係合させる。これにより、図6に示すように、第1ベルト3と第2ベルト4とが連結されて肩掛け用のベルトとして鞄本体2に取り付けられる。そのため、使用者は鞄1を肩掛け用の使用形態で使用することができる。
【0033】
[背負い用の使用形態について]
次に鞄1の背負い用の使用形態について説明する。
図7図8は鞄1の背負い用の使用形態を示す図である。
図7に示すように、先ず、第1ベルト3の第5係合部31を鞄本体2の第2係合部22の一方に係合させ、第2ベルト4の第5係合部41を鞄本体2の第2係合部22の他方に係合させる。次に、第1ベルト3の第6係合部32を鞄本体2の第3係合部23に挿入させて係合させる。そして、鞄本体2の第4係合部24を第2ベルト4の第7係合部42に挿入させて係合させる。これにより、図8に示すように、第1ベルト3および第2ベルト4は背負い用のベルトとして鞄本体2に取り付けられる。そのため、使用者は鞄1を背負い用の使用形態で使用することができる。
【0034】
このように、本実施形態では、鞄本体2に対する第1ベルト3および第2ベルト4の取り付け方法を変更することで、肩掛け用と背負い用とで鞄1の使用形態を変更することができる。この際、肩掛け用と背負い用とで第1ベルト3および第2ベルト4を兼用することができるので、肩掛け用または背負い用の使用形態とする上で、第1ベルト3および第2ベルト4を保管する必要がなく、保管に係る煩わしさを軽減できる。さらに、第1ベルト3および第2ベルト4の紛失を防止できる。
【0035】
以上のような第1実施形態では、次の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、肩掛け用の使用形態の場合、第1ベルト3の第5係合部31を第1係合部21の一方に係合させ、第2ベルト4の第5係合部41を第1係合部21の他方に係合させ、かつ、第1ベルト3の第6係合部32と第2ベルト4の第7係合部42を係合させる。また、背負い用の使用形態の場合、第1ベルト3の第5係合部31を第2係合部22の一方に係合させ、第2ベルト4の第5係合部41を第2係合部22の他方に係合させ、第1ベルト3の第6係合部32を第3係合部23に係合させ、第2ベルト4の第7係合部42を前記第4係合部24に係合させる。これにより、肩掛け用の使用形態と背負い用の使用形態とで第1ベルト3および第2ベルト4を兼用することができる。そのため、肩掛け用または背負い用の使用形態とする上で、第1ベルト3および第2ベルト4を保管する必要がないので、保管に係る煩わしさを軽減でき、かつ、第1ベルト3および第2ベルト4の紛失を防止できる。
【0036】
(2)本実施形態では、第1手持部25および第2手持部26を有するので、鞄1の使用状況に応じて手持ち用の使用形態として使用することができる。さらに、第1手持部25で使用する場合と、第2手持部26で使用する場合とで、鞄1を使用する向きを変更することができる。
【0037】
(3)本実施形態では、使用者の身長等に応じて、第1ベルト3および第2ベルト4の長さを調整できるので、鞄1をより便利に使用することができる。
【0038】
(4)本実施形態では、鞄本体2が略直方体状とされ、幅寸法が370mm±30mm、奥行き寸法が175mm±20mm、高さ寸法が360mm±30mmとされているので、大型の品物、例えば、お寿司の折やピザのケース等を収納して持ち運ぶことができる。
【0039】
[変形例]
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0040】
前記実施形態では、鞄本体2は、第1手持部25および第2手持部26を有していたが、これに限定されない。例えば、第1手持部および第2手持部のいずれかのみを備えていてもよい。また、第1手持部および第2手持部を備えていない場合も本発明に含まれる。
【0041】
前記実施形態では、第1係合部21は鞄本体2の側面側の上部に取り付けられていたが、これに限定されない。例えば、第1係合部は、鞄本体の上面に取り付けられていてもよく、鞄本体の上部側に取り付けられていればよい。
【0042】
前記実施形態では、第2係合部22は鞄本体2の背面側の上部側に取り付けられ、第3係合部23および第4係合部24は鞄本体2の背面側の下部に取り付けられていたが、これに限定されない。例えば、第2係合部が鞄本体の背面側の下部に取り付けられ、第3係合部および第4係合部が鞄本体の背面側の上部に取り付けられていてもよい。
【0043】
前記実施形態では、鞄1は、保冷用のエコバッグとして構成されていたが、これに限定されない。例えば、鞄は、保冷機能を有さない通常のエコバッグとして構成されていてもよく、あるいは、略円筒状の衣類用のバッグとして構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…鞄、2…鞄本体、3…第1ベルト、4…第2ベルト、21…第1係合部、22…第2係合部、23…第3係合部、24…第4係合部、25…第1手持部、26…第2手持部、27…ファスナー部、31…第5係合部、32…第6係合部、33…第1アジャスター部、41…第5係合部、42…第7係合部、43…第2アジャスター部。
【要約】
【課題】複数の使用形態で使用する上で、ベルトの保管に関する煩わしさを軽減でき、かつ、ベルトの紛失を防止できる鞄を提供すること。
【解決手段】鞄1は、鞄本体2と、肩掛け用の使用形態に対応する一対の第1係合部21と、背負い用の使用形態に対応する一対の第2係合部22、第3係合部23、および、第4係合部24と、一端側に第1係合部21、または、第2係合部22と係合可能な第5係合部31を有し、他端側に第3係合部23に係合可能な第6係合部32を備える第1ベルト3と、一端側に第1係合部21、または、第2係合部22と係合可能な第5係合部41を有し、他端側に第4係合部24、または、第6係合部32と係合可能な第7係合部42を有する第2ベルト4と、を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8