(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-01
(45)【発行日】2025-08-12
(54)【発明の名称】抵抗変化型メモリ・アレイ
(51)【国際特許分類】
H10B 63/00 20230101AFI20250804BHJP
G11C 13/00 20060101ALI20250804BHJP
H10N 70/20 20230101ALI20250804BHJP
【FI】
H10B63/00
G11C13/00 230
G11C13/00 270A
G11C13/00 400B
H10N70/20
(21)【出願番号】P 2023530213
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 CN2021125236
(87)【国際公開番号】W WO2022111150
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2024-03-07
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】キム、ユンソク
(72)【発明者】
【氏名】リー、チューユン
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ、ティモシー、マシュー
(72)【発明者】
【氏名】セオ、スン-チェオン
(72)【発明者】
【氏名】オク、インジョ
(72)【発明者】
【氏名】レズニチェク、アレクサンダー
【審査官】脇水 佳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-224778(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0201750(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0229855(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0258572(US,A1)
【文献】特開2019-040658(JP,A)
【文献】特開2020-102827(JP,A)
【文献】国際公開第2018/181019(WO,A1)
【文献】特開2016-004589(JP,A)
【文献】特開2010-282673(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 63/00
G11C 13/00
H10N 70/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直抵抗変化型メモリ・アレイであって、
前側抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ(RRAM)ピラーと前記前側RRAMピラーの第1の側に接続されている第1の垂直積層電極群とを備える、前側垂直抵抗変化型メモリ・ユニット、を備え、
前記前側RRAMピラーは、第1のピラー電極と、前記第1のピラー電極の側壁外周の周囲で前記側壁外周に接触している第1のスイッチング・ライナと、を備え、
前記第1の垂直積層電極群は
、第1の上側抵抗要素と接触し、かつ、前記第1のスイッチング・ライナと接触
することにより前記前側RRAMピラーに接触している第1の上側シングル・セル(SC)電極と、
第1の下側抵抗要素と接触し、かつ、前記第1のスイッチング・ライナと接触
することにより前記前側RRAMピラーに接触している第1の下側SC電極と、を備える、
垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項2】
前記前側垂直抵抗変化型メモリ・ユニットは、
前記前側RRAMピラーの第2の側に接続されている第2の垂直積層電極群を更に備え、前記第2の垂直積層電極群は、
第2の上側抵抗要素と接触し、かつ、前記第1のスイッチング・ライナと接触
することにより前記前側RRAMピラーに接触している第2の上側SC電極と、
第2の下側抵抗要素と接触し、かつ、前記第1のスイッチング・ライナと接触
することにより前記前側RRAMピラーに接触している第2の下側SC電極と、を備える、請求項1に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項3】
後側RRAMピラーと前記後側RRAMピラーの第1の側に接続されている第3の垂直積層電極群とを備える、後側垂直抵抗変化型メモリ・ユニット、を更に備え、
前記後側RRAMピラーは、第2のピラー電極と、前記第2のピラー電極の側壁外周の周囲の第2のスイッチング・ライナと、を備え、
前記第3の垂直積層電極群は、
第3の上側抵抗要素と接触し、かつ、前記第2のスイッチング・ライナと接触
することにより前記後側RRAMピラーに接触している第3の上側SC電極と、
第3の下側抵抗要素と接触し、かつ、前記第2のスイッチング・ライナと接触
することにより前記後側RRAMピラーに接触している第3の下側SC電極と、を備える、
請求項2に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項4】
前記後側垂直抵抗変化型メモリ・ユニットは、
前記後側RRAMピラーの第2の側に接続されている第4の垂直積層電極群を更に備え、前記第4の垂直積層電極群は、
第4の上側抵抗要素と接触し、かつ、前記第2のスイッチング・ライナと接触
ることにより前記後側RRAMピラーに接触している第4の上側SC電極と、
第4の下側抵抗要素と接触し、かつ、前記第2のスイッチング・ライナと接触
することにより前記後側RRAMピラーに接触している第4の下側SC電極と、を備える、請求項3に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項5】
前記第1の上側
抵抗要素に接続されており前記第3の上側
抵抗要素に接続されている第1の上側マルチ・セル(MC)電極を備える、請求項4に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項6】
前記第2の上側
抵抗要素に接続されており前記第4の上側
抵抗要素に接続されている第2の上側MC電極を備える、請求項5に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項7】
前記第1の下側
抵抗要素に接続されており前記第3の下側
抵抗要素に接続されている第1の下側MC電極を備える、請求項6に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項8】
前記第2の下側
抵抗要素に接続されており前記第4の下側
抵抗要素に接続されている第2の下側MC電極を備える、請求項7に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項9】
前記第1の上側抵抗要素、前記第1の下側抵抗要素またはこれらの両方が、蛇行した配線の形態を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項10】
前記第1の上側SC電極と、前記第1の下側SC電極とは、物理的または仮想的に接続される、請求項1~9のいずれか1項に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【請求項11】
前記第1の垂直積層電極群により構成される垂直整列した複数のセルに対し、1つの群として、プログラム、読出し、またはリセット、あるいはその組合せが行われるよう構成されている、請求項1~10のいずれか1項に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は一般に半導体デバイスの分野に関し、より詳細には、不揮発性抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ(ReRAM)アレイに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にReRAMは、第1の電極とスイッチング層と第2の電極とを含むサンドイッチ構造体、またはセルを基本とする。特定の電圧を意図的に印加すると、スイッチング層における導電フィラメント(CF)の接続および断裂を制御することで、再現可能な可逆の抵抗変化が実現される。
【0003】
CFが電極に接続されているとき、ReRAMデバイスは高い導電性を示し、低抵抗状態(LRS)にある。CFが電極から間隙をもって切断されているとき、ReRAMは高抵抗状態(HRS)にある。CFの組成に従い、ReRAMは、酸素空孔を利用するReRAM(OxRRAM)、または金属イオンを利用するReRAM(導電性ブリッジ・ランダム・アクセス・メモリ、CBRAMとも呼ばれる)に分類できる。
【0004】
CBRAMの抵抗値機序は、金属イオンの形成、および顕微鏡によって観察および確認されている電極への接続によって説明される。OxRRAMの機序の抵抗スイッチングはどちらかといえばより理論的であり、電界と熱効果が組み合わされた効果によって作用する酸素空孔の移動の観点から説明される。
【0005】
酸素空孔の移動は本質的に確率論的である。このため、不均一なCF形成に起因して、OxRRAMの抵抗変化は確率論的である。不均一なCF形成は、CFの形成不良(例えば、OxRRAMセルにおいてLRSが意図されているときのHRS)、CFの過剰形成(例えば、OxPRAMセルにおいてHRSが意図されているときのLRS)、あるいはセルの一群に対するばらつきのあるCF形成(例えば、OxRAMセルの範囲にわたる、異なる複数の低抵抗値もしくは高抵抗値またはその両方)として現れ得る。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態では、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ(vertical resistive memory array)が提示される。垂直抵抗変化型メモリ・アレイは、前側抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ(ReRAM)ピラーと、前側ReRAMピラーの第1の側に接続されている第1の垂直積層電極群と、を含む、前側垂直抵抗変化型メモリ・ユニット、を含む。前側ReRAMピラーは、第1のピラー電極と、第1のピラー電極の側壁外周の周囲でこの側壁外周に接触している第1のスイッチング・ライナと、を含む。第1の垂直積層電極群は、第1のスイッチング・ライナと接触している第1の上側シングル・セル(SC)電極と、第1のスイッチング・ライナと接触している第1の下側SC電極と、を含む。
【0007】
本発明の別の実施形態では、垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法が提示される。方法は、メモリ・コントローラによって、要求デバイスから、単一のメモリ・セルに記憶されているデータを取得するための読出し要求を受信することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、同じピラー電極を共有する複数のReRAMセルを備える垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに読出し電位を印加することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの等価抵抗を決定することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの抵抗状態を決定することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの決定された抵抗状態と関連付けられているデータ値を要求デバイスに返すことを更に含む。
【0008】
本発明の別の実施形態では、垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法が提示される。方法は、メモリ・コントローラによって、要求デバイスから、単一のメモリ・セルに記憶されているデータを取得するための読出し要求を受信することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、同じピラー電極を共有する複数のReRAMセルを備える垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに読出し電位を印加することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット中の複数のReRAMセルの各々の抵抗を決定することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット中の複数のReRAMセルの各抵抗の結合された抵抗(combined resistance)を決定することを含む。方法は、メモリ・コントローラによって、結合された抵抗から垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの抵抗状態を決定することと、メモリ・コントローラによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの決定された抵抗状態と関連付けられたデータ値を要求デバイスに返すことと、を更に含む。
【0009】
これらのおよび他の実施形態、特徴、態様、および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照してよりよく理解されるであろう。
【0010】
本発明の上に列挙した特徴が実現される様式を詳細に理解できるように、上で簡潔に要約した本発明のより詳細な説明を、添付の図面に図示されているその実施形態を参照して得ることができる。
【0011】
ただし、本発明は他の等しく有効な実施形態を容認し得るため、添付の図面は本発明の典型的な実施形態のみを図示しており、したがってその範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100の斜視図である。
【
図2A】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの断面図である。
【
図2B】本発明の様々な実施形態に係る、ReRAMセルの断面図である。
【
図2C】本発明の様々な実施形態に係る、垂直ReRAMセル・バンクの対の回路図である。
【
図2D】本発明の様々な実施形態に係る、不均一なCF形成を有する垂直ReRAMセル・バンクの対の回路図である。
【
図3A】本発明の実施形態に係る配線および電極パターンの直視図(normal view)である。
【
図3B】本発明の実施形態に係る配線および電極パターンの直視図である。
【
図4】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図5】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図6】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図7】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図8】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図9】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図10】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図11】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図12】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図13】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図14】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイのあるレベルの直視図である。
【
図15】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを具現化したメモリ・デバイスのブロック図である。
【
図16】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図17】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図18】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図19】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造段階の図である。
【
図20】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイにデータを書き込む方法の図である。
【
図21】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイからデータを読み出す方法の図である。
【
図22】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイからデータを読み出す方法の図である。
【
図23】本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイを含む集積回路デバイスの製造方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面は必ずしも正確な比率の縮尺ではない。図面は単に概略的な表現であり、本発明の具体的なパラメータを描写することは意図していない。図面は本発明の単なる例示的な実施形態を描くことを意図している。図面において同様の採番は同様の要素を表す。
【0014】
本明細書では特許請求される構造体および方法の詳細な実施形態が開示されているが、開示される実施形態は様々な形態で具現化され得る特許請求される構造体および方法を例示するものに過ぎないことが理解され得る。これらの例示的な実施形態は、本開示が周到かつ完全なものとなり本発明の範囲を当業者に十分に伝達するように提供されている。説明および図面において、提示されている実施形態を不必要に曖昧にすることのないように、よく知られている特徴および技術の詳細が省略されている場合がある。
【0015】
図面を参照すると、同様の構成要素が同様の数字でラベル付けされており、1つまたは複数のReRAMメモリ・セル100を含むICデバイスを形成する例示的な製造ステップが、以下により詳細に示され記載されている。この説明ではICデバイスのいくつかの構成要素に単数として言及する場合があるが、ICデバイスには2つ以上の構成要素が含まれ得ることに留意すべきである。図面に描かれている特定の構成要素および断面の向きは、本明細書に記載する様々な実施形態を最もよく説明するように選ばれた。
【0016】
垂直抵抗変化型メモリ・アレイが提示される。アレイは、ピラー電極と、ピラー電極の側部外周の周囲のスイッチング・ライナと、を含む。アレイは、スイッチング・ライナの第1の側に接続されている2つ以上の垂直積層シングル・セル(SC)電極を含む。スイッチング・ライナ、ピラー電極、および各SC電極を並置することによって、それぞれの抵抗スイッチング・セル(例えば、OxRRAMセル)が形成される。これらのセルの垂直な群またはバンクを並列に接続することができ、各々が同じピラー電極を共有し得る。垂直セル・バンク中のセルに対して、この群中のいずれか1つまたは複数の個々のセルの不均一なCF形成の効果を制限するために、1つの群として書込み、読出し、リセットなどを行うことができる。
【0017】
明確にするために、本明細書では様々な数字が参照される。ある数字に下付き文字が続く場合、その数字の要素の特定のインスタンスが言及されている。ある数字が下付き文字を含まない場合、その数字の要素が総称的に言及されている。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100の斜視図である。
【0019】
垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、ReRAMピラー102と、ReRAMピラー102にそれぞれ接続されている、垂直積層(本明細書では垂直整列とも呼ばれる)シングル・セル(SC)電極104と、を含み得る。ReRAMピラー102は、
図2Aに描かれているように、導電性ピラー電極204の外周の周囲にスイッチング・ライナ202を含む。スイッチング・ライナ202、ピラー電極204、および各SC電極104が並置されて、それぞれのReRAMセルが形成される。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、高抵抗要素(HRE)108によって少なくとも2つのSC電極104にそれぞれ接続されている、垂直積層マルチ・セル(MC)電極106を更に含み得る。
【0020】
例えば、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、前側ReRAMピラー102fと後側ReRAMピラー102rとを含み得る。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、前側ReRAMピラー102fに接続されている、垂直積層SC電極104flrと、垂直積層SC電極104furと、を含み得る。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、前側ReRAMピラー102fに接続されている、垂直積層SC電極104fllと、垂直積層SC電極104fulと、を更に含み得る。同様に、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、後側ReRAMピラー102rに接続されている、垂直積層SC電極104rlrと、垂直積層SC電極104rurと、を含み得る。同様に、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、後側ReRAMピラー102rに接続されている、垂直積層SC電極104rllと、垂直積層SC電極104rulと、を更に含み得る。
【0021】
垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は垂直積層MC電極106lrとMC電極106urとを更に含み得、垂直積層MC電極106llとMC電極106ulとを更に含み得る。MC電極106lrはHRE108flrによってSC電極104flrに接続され得、HRE108rlrによってSC電極104rlrに接続され得る。MC電極106urはHRE108furによってSC電極104furに接続され得、HRE108rurによってSC電極104rurに接続され得る。MC電極106llはHRE108fllによってSC電極104fllに接続され得、HRE108rllによってSC電極104rllに接続され得る。MC電極106ulはHRE108fulによってSC電極104fulに接続され得、HRE108rulによってSC電極104rulに接続され得る。
【0022】
SC電極104flr、SC電極104fll、SC電極104rlr、SC電極104rll、MC電極106lr、MC電極106ll、HRE電極108flr、HRE電極108fll、HRE電極108rlr、またはHRE電極108rll、あるいはその組合せが、同じ下側配線レベルにあってもよい。例えば、そのような要素のそれぞれの頂面が同一平面上にあってもよく、そのような要素のそれぞれの底面が同一平面上にあってもよい。
【0023】
同様に、SC電極104fur、SC電極104ful、SC電極104rur、SC電極104rul、MC電極106ur、MC電極106ul、HRE電極108fur、HRE電極108ful、HRE電極108rur、またはHRE電極108rul、あるいはその組合せが、同じ上側配線レベルにあってもよい。例えば、そのような要素のそれぞれの頂面が同一平面上にあってもよく、そのような要素のそれぞれの底面が同一平面上にあってもよい。
【0024】
図1に図示されている実施形態には、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100が、ReRAMピラー102の対と、関連付けられた他の垂直整列配線機構と、を含むことが図示されているが、この特定の構成は必須ではないこと、および他の代替の構成が可能であることを理解されたい。例えば、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、追加のReRAMピラー102および関連付けられた他の垂直整列配線機構、またはReRAMピラー102の対と関連付けられた追加の垂直整列配線機構、あるいはその両方、などを含み得る。
【0025】
配線レベル間の垂直距離は、複数の要因および要件に応じて様々であり得る。同様に、配線機構間の長手方向の長さは、複数の要因および要件に応じて様々であり得る。更に、各SC電極104およびMC電極106はパターニングされた導電性要素であってもよく、第1の導体材料、例えば銅(Cu)、タングステン(W)などで形成することができ、またHRE108はパターニングされた導電性要素であってもよく、第1の導体よりも高い抵抗を有する第2の導体材料、例えば窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)などで形成することができることを理解されたい。
【0026】
1つのMC電極106、2つ以上のSC電極104、および2つ以上の関連付けられたHRE108が電気接続され得ることが、更に理解されるべきである。例えば、MC電極106ulは、HRE108fulに電気接続されその結果これと連絡され、HRE108rulに電気接続されその結果これと連絡される。HRE108fulはSC電極104fulに電気接続され、その結果これと連絡される。HRE108rulはSC電極104rulに電気接続され、その結果これと連絡される。
【0027】
垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100を、ウエハ・アセンブリにおいて、第1の金属化レベルよりも上かつ第2の金属化レベルよりも下に動作可能に配設できることを理解されたい。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100の機構のうちの1つまたは複数は、ウエハ・アセンブリの少なくとも第1および第2の金属化レベルの様々な構成要素間の、電気接続および連絡を実現し得る。
【0028】
図2Aには、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210の断面図が描かれている。垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210は一般に、単一のReRAMピラー102と、上側配線レベルにある垂直積層SC電極104および下側配線レベルにあるSC電極104と、を含む。ReRAMピラー102のスイッチング・ライナ202、ReRAMピラー102のピラー電極204、および各SC電極104が並置されて、それぞれのReRAMセル230が形成される。垂直積層SC電極104の第1の群は、ReRAMピラー102の第1の側に接触し得、垂直積層SC電極104の第2の群は、ReRAMピラー102の第2の側に接触し得る。
【0029】
例えば、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210lは、SC電極104laと、SC電極104lbと、SC電極104lcと、SC電極104ldと、ReRAMピラー102と、を含む。スイッチング・ライナ202、ピラー電極204、およびSC電極104laが並置されて、対応するReRAMセル230laが形成される。同様に、スイッチング・ライナ202、ピラー電極204、およびSC電極104lbが並置されて、対応するReRAMセル230lbが形成される。ReRAMセル230lcおよびReRAMセル230ldが同様に形成される。この結果、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210lは、ReRAMセル230laと、ReRAMセル230lbと、ReRAMセル230lcと、ReRAMセル230ldと、を含む、垂直に整列したReRAMセル230のバンクまたは集団を含む。
【0030】
同様に、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210rは、SC電極104raと、SC電極104rbと、SC電極104rcと、SC電極104rdと、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210lと関連付けられている同じReRAMピラー102と、を含む。スイッチング・ライナ202、ピラー電極204、およびSC電極104raが並置されて、対応するReRAMセル230raが形成される。同様に、スイッチング・ライナ202、ピラー電極204、およびSC電極104rbが並置されて、対応するReRAMセル230rbが形成される。ReRAMセル230rcおよびReRAMセル230rdが同様に形成される。この結果、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210rは、ReRAMセル230raと、ReRAMセル230rbと、ReRAMセル230rcと、ReRAMセル230rdと、を含む、垂直に整列されたReRAMセル230のバンクまたは集団を含む。
【0031】
図2Bには、本発明の様々な実施形態に係る、ReRAMセル230の断面図が描かれている。
【0032】
ReRAMは、電界を印加されたときの絶縁体、例えば二元金属酸化物の抵抗スイッチングの変化を活用する、不揮発性ソリッド・ステート・メモリ技術である。基本ストレージ・ユニット(「セル」)は、異なる抵抗特性を呈する少なくとも2つの異なる状態またはレベルにプログラムされ得る。プログラム可能なセル状態を使用することで異なるデータ値を表現でき、情報の記憶が可能になる。
【0033】
ReRAMアーキテクチャは典型的には、一般にMIM構造と呼ばれる金属-絶縁体-金属構造を有する、抵抗変化型スイッチング・メモリ・セルから成る。構造は2つの金属(M)電極の間に挟まれた絶縁層(I)から成る。ReRAMセルに対する電圧パルスの印加によって、デバイスが、HRS、または一般に論理値「0」と呼ばれるOFF状態から、LRS、または一般に論理値「1」と呼ばれるON状態へと、またはその逆に、移行することが可能になる。
【0034】
典型的には、用意された時点のReRAMセルは、最初はHRSであり、デバイスをHRSからLRSへと切り替えるために、形成電圧(例えば、高電圧パルス、書込み電圧、等)の印加によってスイッチング層におけるCFの形成を可能にし、以ってReRAMセルがLRSへと切り替えられる。このプロセスは「エレクトロフォーミング」と通常呼ばれる金属絶縁体金属(MIM)構造のソフト・ブレークダウン(弱い絶縁破壊;soft breakdown)に起因して生じ、このプロセスの生じる電圧が形成電圧と呼ばれる。ReRAMセルをLRSからHRSへと切り替えるためには、リセット電圧と呼ばれる電圧パルスを印加する。
【0035】
ReRAMセルからデータを読み出すために、セルの現在の状態に干渉することのない読出し電圧が印加されて、そのセルがHRSであるかそれともLRSであるかを判定する。LRSおよびHRSはいずれも、印加される電圧が除去された後であってもそれらのそれぞれの値を維持するので、ReRAMは不揮発性メモリである。
【0036】
ReRAMセルのスイッチングは絶縁層内部のCFの成長に基づく。CFは、セルの電極同士を接続するナノメートルのオーダーの直径を有するチャネルである。CFが電極間で接続されているときに高い導電性を有するLRSが得られ、フィラメントが電極から切断されているときにHRSが生じる。
【0037】
例示的なReRAMセル230は、SC電極104とピラー電極204との間に位置するスイッチング・ライナ202を含む。示されているセル状態はLRS状態を表しており、ここではCF206がスイッチング・ライナ202内に形成され、SC電極104とピラー電極204の両方に接触している、触れている、またはそれ以外で接続している。CF206と、SC電極104とピラー電極204との間のそれぞれの電気接続とが形成されて、プログラムされたセル状態を読み出すための読出し電圧が印加されると、結果的な読出し電流は、CF206が中に形成されていないスイッチング・ライナ202の高抵抗値絶縁体材料中よりも優先して、主としてCF206を通ってSC電極104およびピラー電極204の一方から他方へと流れる電流経路を介して、流れる。
【0038】
ReRAMセル230に書込みを行うために、SC電極104またはピラー電極204に書込みまたは形成電圧が印加され、セルを流れる結果的なプログラミング電流によって、スイッチング・ライナ202の絶縁破壊、およびSC電極104とピラー電極204を接続するCF206の形成がもたらされ、以ってRRAMセル200が初期のHRSからLRSへと切り替えられる。
【0039】
ReRAMセル230の読出しは、セル230の抵抗をセル状態の尺度として使用して行われる。SC電極104またはピラー電極204に印加される読出し電圧によって、セル230に読出し電流が流れる。読出し電流は、SC電極104とピラー電極204を横断したまたはこれらの間の抵抗に依存する。セル読出し電流の測定値はしたがって、プログラムされたセル230の状態の指標を提供する。読出し電圧の印加がプログラムされたセル状態に干渉しないことを保証するべく、この抵抗尺度には、十分低い読出し電圧が使用される。次いで、プログラム可能なセル状態に関する事前に決定された基準レベルと抵抗尺度を比較することによって、セル230の状態検出を行うことができる。ReRAMセル230をLRSから初期のHRSへと再び切り替えるためには、SC電極104またはピラー電極204にリセット電圧と呼ばれる電圧パルスを印加する。
【0040】
図2Cには、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210
l、210
rの対の回路図が描かれている。描かれているように、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210
lおよび垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210
rは同じピラー電極204を共有しているので、これらは回路ノードを共有している。そのようなノードにおいて印加される電圧は、V
204として描かれている。いくつかの実施形態において、印加される電圧V
204は、低電位またはグラウンド電位、セットまたは書込み電位、読出し電位、リセット電位、などであり得る。
【0041】
垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210
lと関連付けられた各SC電極104において印加される電圧は、V
lとして描かれている。垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210
rと関連付けられた各SC電極104において印加される電圧は、V
rとして描かれている。いくつかの実施形態において、印加される電圧、電圧パルス、等であるV
lおよびV
rは、形成電圧、読出し電圧、セット/リセット電圧などの、高電圧であり得る。一般に、SC電極104は垂直方向において直接接続されない。したがって、各SC電極104は、例えばMC電極108/HRE108、
図18に示すVIA420、もしくは他の配線機構によって、物理的に接続され得るか、または、対応するSC電極104に同じバイアスまたは電位を印加することによって、仮想的に接続され得る。
【0042】
垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210lは、したがって、1つの群としてプログラム、読出し、またはリセット、あるいはその組合せが行われる、垂直整列ReRAMセル230の第1のバンクまたは集団として構成され得る(すなわち、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210l中の全ての垂直整列ReRAMセル230が、同じプログラム、書込み、読出し、リセット、等の動作を経験する)ことを理解されたい。同様に、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210lはまた、1つの群としてプログラム、読出し、またはリセット、あるいはその組合せが行われる、垂直整列ReRAMセル230の第2のバンクまたは集団としても構成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、VlはVrに等しい。このように、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210l、210rのいずれにおけるReRAMセル230にも、同時に同じ読出し、書込み、リセット、等の動作が実施される。他の実施形態では、VlとVrは等しくない。このように、各垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210l、210r中のReRAMセル230には、異なる、または同時の、あるいはその両方の、読出し、書込み、リセット、等の動作が実施され得る。例えば、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210l中のReRAMセル230に書込みを行いながら、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210r中のReRAMセル230からの読出しを同時に行うことができる。
【0044】
図2Dには、本発明の様々な実施形態に係る、その中のReRAMセル230内それぞれの不均一なCF形成を有する、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210
l、210
rの対の回路図が描かれている。
【0045】
本明細書に示唆されているように、不均一なCF形成は、CF206の形成不良として現れ得る。このことは、ReRAMセル230がLRSとなるようにプログラムされているときにそのHRSに維持される(すなわち、LRSが意図されているがセル230がHRSに留まる)場合に生じる。不均一なCF形成はCF206の過剰形成としても現れ得る。このことは次いで、ReRAMセル230がリセット動作を実施された後であってもLRSを保持する(すなわち、HRSが意図されているがセル230がLRSに留まる)場合に生じる。例えば、描かれているように、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210lにおいて、その他のReRAMセル230la、230lb、および230ldに相対して、ReRAMセル230lc内でCF206の形成不良が見られる場合がある。ReRAMセル230lcのそのようなCF206の形成不良の結果、ReRAMセル230lcのHRSがもたらされ得るが、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210l中のその他のReRAMセル230la、230lb、および230ldはLRSである。別法として、ReRAMセル230lcのそのようなCF206の形成不良の結果、ReRAMセル230lcのLRSがもたらされ得るが、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210l中のその他のReRAMセル230la、230lb、および230ldはHRSである。
【0046】
同じく本明細書に示唆されているように、不均一なCF形成は、セル230の範囲にわたるばらつきのあるCF206形成として現れ得る。このことは、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル230が書込み、リセットなどの動作の実施を受け、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル230の範囲にわたって異なるまたはばらつきのある抵抗値を有する場合に生じる。例えば、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210r中の各ReRAMセル230ra、ReRAMセル230rb、ReRAMセル230rc、およびReRAMセル230rdの各々にリセット動作を実施してもよく、これらはHRSとなるが、それらを横断して相対的に異なる抵抗値を有する可能性がある。同様に、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210r中の各ReRAMセル230ra、ReRAMセル230rb、ReRAMセル230rc、およびReRAMセル230rdの各々に書込み動作を実施してもよく、これらはその結果LRSとなるが、それらの間で相対的に異なる抵抗を有する可能性がある。
【0047】
垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中の任意の1つまたは複数の個々のセル230の、不均一なCF206形成の効果を制限するために、セル230の各々は、同時に同じ書込み、リセット、プログラムなどの動作を実施され得る。その後、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230のうちの1つまたは複数が、不均一なCF206形成を経験し得る。
【0048】
垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の群に対して、1つの群として更に読出しが行われる。読出し動作中、それぞれのセル230の抵抗値を結合することができ(例えば、抵抗値の平均値、中央値、最頻値、トリム平均値などを決定することができ)、この結合された抵抗値を使用して、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210内の全てのセル230の抵抗状態(例えば、LRS、HRS、等)を決定することができる。したがって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230のうちの1つまたは複数が不均一なCF206形成を個々に経験していても、不均一なCF206形成を経験していない垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のその他のセル230の存在または効果に起因して、セル230の群の規格化された抵抗状態を決定することができる。セル230の群の規格化された抵抗状態は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の意図されたLRSまたはHRSをより正確に示すが、このことは、ユニット210中のセル230の平均抵抗値に対する抵抗値の大きな差をもたらす不均一なCF206形成を経験した、ユニット210中のセル230(すなわち外れ値セル)に相対して、不均一なCF206形成を経験していない、経験した不均一なCF206形成が軽微であった、など、ユニット210中のセル230が、典型的にはより多数であることに起因している。
【0049】
垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル230の数は、ユニット210中の各セル230の抵抗値の、事前決定された許容可能な標準偏差から決定され得る。ユニット210中の各ReRAMセル230のそれらにかかる抵抗値が、ユニット210中のセル230の平均抵抗値に対してランダムに変動する場合、ユニット210中の各セル230の抵抗値の範囲の標準偏差は、「n」が垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル230の数であるとして、「n」と「n」の平方根を乗算した数だけ小さくされると決定される。
【0050】
図3Aおよび
図3Bには、本発明の実施形態に係る、配線および電極パターン250の直視図が描かれている。
図3Aに示すように、配線および電極パターン250は第1の導体材料から形成される配線パターンであってもよく、その場合、MC電極106、SC電極104、およびHRE108は、第1の導体材料でまたは第1の導体材料から形成されることになる。
図3Bに示すように、配線および電極パターン250は第1の導体材料および第2の導体材料で形成される配線パターンであってもよく、その場合、MC電極106およびSC電極104は第1の導体材料でまたは第1の導体材料から形成され、HRE108は第2の導体材料でまたは第2の導体材料から形成されることになる。
【0051】
HRE108が、それぞれのSC電極104およびそれぞれのMC電極106に接続された、蛇行した配線(serpentine wiring)の形態をとり得ることを理解されたい。HRE108は、それぞれのSC電極104およびそれぞれのMC電極106に直列に電気接続され得る。HRE108は、ReRAMセル230において電流を低減、制限、または段階的に低減する役割を果たす。典型的には、ReRAMセル230において電流が高過ぎる場合、不均一なCF206形成が増加し得る。例えば、ReRAMセル230を流れる電流が高過ぎる場合、過剰形成がより生じ易くなる可能性があり、このことによって最終的にReRAMセル230がHRSから動かなくなる場合がある。このように、HRE108の存在によって、ReRAMセル230を流れる電流が、HRE108が存在しない場合のReRAMセル230を流れる電流に対して、段階的に低減、低減、またはそれ以外で制限される。
【0052】
HRE108は、ReRAMセル230を流れる電流を設定または制限する抵抗の下側境界または下限を確立することによって、CF206形成を支援し得る。例示的な例では、ReRAMセル230を横断して5ボルトの初期電圧が確立され、関連付けられるHREは10kオームである。最初に、スイッチング・ライナ202が無限大であるかさもなければ比較してはるかに大きいので、CF206が形成される前にReRAMセル230を横断して5V全てが降下する。一旦CF206形成が始まると、スイッチング・ライナ202を通るフィラメント経路の抵抗が降下する。例えば、スイッチング・ライナ202を通る抵抗が100kオームへと降下する(HRE108およびスイッチング・ライナ202を通した合計抵抗は110kオームである)。この時点で、スイッチング・ライナ202を横断する電圧降下は、HRE108に5V*10kオーム/110kオーム、およびスイッチング・ライナ202に5V*100kオーム/110kオームの量である。時間の経過とともにCF206は更に成長し、この時点で10kオームのフィラメントが確立され得る。次いで、HRE108を横断して5V*10kオーム/20kオームが降下し、一方、ReRAMセル230を横断して5V*10kオーム/20kオームが降下する。この時点で、CF206を横断して2.5Vが降下し、ReRAMセル230は、酸素空孔の更なる移動を誘起するのに十分な電圧(または電界)降下が得られない可能性がある。したがって、CF206は成長または形成を停止する。このように、CF206形成はHRE108の外部抵抗を利用して制御され得る。
【0053】
HRE108はまた、短絡したReRAMセル230に起因する損傷を防止するための下側境界も確立し得る。短絡が経験される場合、HRS108は、セル230を流れる電流の流れの過剰な流束が生じないような、短絡したReRAMセル230に対する実質上の抵抗境界となる。
【0054】
いくつかの実装形態では、SC電極104は、SC電極104を通る凹部または空白部であり得る、ReRAMピラー102の外周と関連付けられた形状の、部分的なピラー凹部を含み得る。例えば、SC電極104fl、SC電極104fr、SC電極104rl、およびSC電極104rrは、部分的なピラー凹部を各々含み得る。隣り合うSC電極104の部分的なピラー凹部(すなわち、同じReRAMピラー102と関連付けられたSC電極)は共に、ReRAMピラー102の外周全体と関連付けられたピラー凹部252を形成し得る。例えば、SC電極104flおよびSC電極104frにおけるそれぞれの部分的なピラー凹部は共にピラー凹部252fを形成し得、SC電極104rlおよびSC電極104rrにおけるそれぞれの部分的なピラー凹部は共にピラー凹部252rを形成し得る。
【0055】
ピラー凹部252に面するかまたはその他の場合でこれを画定するSC電極104の側壁は、本明細書においてピラー側壁254、ピラー対面側壁254などと呼ばれる場合がある。
【0056】
図4には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階300が描かれている。段階300において、各々が誘電体層406と、誘電体層406上に形成される配線および電極パターン250とを備える複数のRRAMレベル、が形成される。
【0057】
例えば、誘電体層402または金属もしくは導電層404あるいはその両方上に、誘電体層4061が形成され得る。いくつかの実装形態では、誘電体層402または金属もしくは導電層404あるいはその両方は、第1のバック・エンド(BEOL)金属化レベルの頂部層であり得る。
【0058】
誘電体層4061上に配線および電極パターン2501が形成され得る。配線および電極パターン2501はサブトラクティブ技術によって誘電体層4061上に形成することができ、その場合、導電性材料層の望まれない部分は除去されながら、導電性材料層の所望の部分は、配線および電極パターン2501を形成するために維持される。例示的な実装形態では、導電性材料層(図示せず)上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。下にある導電性材料層の所望の部分を保護するために、マスクの一部が維持され得る。導電性材料層の望まれない部分をエッチャントによって除去しながら、導電性材料層の保護された所望の部分は維持される。マスクを除去して、導電性材料層の所望の部分を露出させて、配線および電極パターン2501を効果的に形成することができる。
【0059】
誘電体層4061上にアディティブ技術によって配線および電極パターン2501を形成することができ、その場合、誘電体層4061上に導電性材料が付加または堆積される。例示的な実装形態では、誘電体層4061上に第1のマスク(図示せず)が形成され得る。第1のマスクは、下にある誘電体層4061の一部を露出させる第1の配線トレンチまたは第1の電極トレンチあるいはその両方を形成するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。第1の導電性材料は、第1の配線トレンチまたは第1の電極トレンチあるいはその両方内で、下にある誘電体層4061の露出した部分上に電気めっきされまたは他の場合は堆積され得る。第1のマスク上におよび第1の導電性材料上に、第2のマスク(図示せず)が形成され得る。第2のマスクおよび第1のマスクは、下にある誘電体層4061の一部を露出させる第2の配線トレンチまたは第2の電極トレンチあるいはその両方を形成するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。第2の導電性材料は、第2の配線トレンチまたは第2の電極トレンチあるいはその両方内で、下にある誘電体層4061の露出した部分上に電気めっきされ、または他の場合は堆積され得る。第1のマスクおよび第2のマスクを除去することができ、第1の導電性材料の機構および第2の導電性材料の機構は維持される。第1の導電性材料はSC電極104およびMC電極106を効果的に形成することができ、第2の導電性材料はHRE108を効果的に形成することができる。
【0060】
誘電体層4061上ならびに配線および電極パターン2501上には、別の誘電体層4062が形成され得る。誘電体層4062上にはサブトラクティブまたはアディティブ形成技術を利用して別の配線および電極パターン2502が形成され得る。誘電体層4062上ならびに配線および電極パターン2502上には、別の誘電体層4063が形成され得る。誘電体層4063上にはサブトラクティブまたはアディティブ形成技術を利用して別の配線および電極パターン2503が形成され得る。誘電体層4063上ならびに配線および電極パターン2503上には、別の誘電体層4064が形成され得る。誘電体層4064上にはサブトラクティブまたはアディティブ形成技術を利用して別の配線および電極パターン2504が形成され得る。これらのプロセスは、下にある誘電体層406上におよび下にある配線および電極パターン250上に、誘電体層406nが形成されるまで継続し得る。誘電体層406n上にはサブトラクティブまたはアディティブ形成技術を利用して別の配線および電極パターン250nが形成され得る。いくつかの実装形態では、誘電体層406n上にならびに配線および電極パターン250n上に、誘電体層408が形成され得る。
【0061】
誘電体層406、408、等は、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、テトラエチル・オルトシリケート(TEOS)などの層であってもよく、150nm~1500nmのシート厚さを有し得る。
【0062】
配線および電極パターン250nを通る様々な配線および電極パターン2501は、配線および電極パターン250nを通る配線および電極パターン2501の各々の中の隣り合うSC電極104と関連付けられたピラー凹部252を、垂直方向に整列させるように形成され得る。例えば、同じ垂直軸線411上に、ピラー凹部2521、ピラー凹部2522、ピラー凹部2523、およびピラー凹部2524のそれぞれの中心を配置すること、一致させること、などが可能である。
【0063】
図5には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階302が描かれている。段階302において、ピラー・トレンチ412が形成される。
【0064】
ピラー・トレンチ412は、SC電極104のピラー側壁254を露出させ得る、垂直に整列されたピラー・トレンチを通って誘電体層406、408のスタックに形成されたトレンチ、穴、ウェルなどであり得る。描かれているように、ピラー・トレンチ412は、誘電体層402の一部を露出させ得る。
【0065】
ピラー・トレンチ412はサブトラクティブ形成技術によって製作することができ、その場合、誘電体層406、408の望まれない部分が除去される。例示的な実装形態では、誘電体層408上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。下にある誘電体層406、408の所望の部分を保護するために、マスクの一部が維持され得る。マスクの除去された部分は、整列ピラー・トレンチと垂直方向で整列され得る。誘電体層406、408の望まれない部分をエッチャントによって除去することができ、この結果ピラー・トレンチ412が形成される。マスクを除去することができる。x-y平面に対してテーパした、角度の付いた、もしくは傾斜したトレンチ412の側壁を形成するために、または、x-y平面と直交するトレンチ412の側壁を形成するために、様々な知られているエッチ技術が利用され得る。
【0066】
図6には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階304が描かれている。段階304において、ピラー・トレンチ412内にスイッチング・ライナ202が形成される。
【0067】
スイッチング・ライナ202は知られているアディティブ形成技術によって形成され得る。例えば、スイッチング・ライナ202は、化学気相成長(CVD)などによって、トレンチ412の側壁および下側表面上に形成され得る。
【0068】
スイッチング・ライナ202は、HfOx、WOx、TaOx、TiOx、NiOx、SiOx、GeS、GeSeなどの層であってもよく、1nm~30nmの厚さを有し得る。
【0069】
図7には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階306が描かれている。段階306において、ピラー・トレンチ412内のスイッチング・ライナ202上に、ピラー電極204が形成される。
【0070】
導電性材料が付加または堆積されるアディティブ技術によって、ピラー・トレンチ412内のスイッチング・ライナ202上に、ピラー電極204が形成され得る。例示的な実装形態では、誘電体層408上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは、ピラー・トレンチ412の上方に開口部を形成するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。導電性材料は、ピラー・トレンチ412内でスイッチング・ライナ202上に電気めっきされ、または他の場合は堆積され得る。マスクを除去することができ、化学機械研磨(CMP)によってピラー電極204の頂面を誘電体層408の頂面に合わせて平面化することができる。スイッチング・ライナ202上にピラー電極204が形成されると、以ってReRAMピラー102が形成されることが理解されるべきである。
【0071】
図8には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階308が描かれている。段階308において、誘電体層408上に誘電体層414が形成され、誘電体層414内にワイヤ416が形成される。
【0072】
いくつかの実装形態では、誘電体層414は、第2のBEOL金属化レベルの底部層であり得る。
【0073】
誘電体層414内にワイヤ416が形成され得る。誘電体層414にサブトラクティブ技術によって配線トレンチを形成することができ、その場合、誘電体層414の望まれない部分が除去され、以って配線パターンが形成される一方で、誘電体層414の所望の部分は維持される。例示的な実装形態では、誘電体層414上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。誘電体層414の望まれない部分をエッチャントによって除去することができる。マスクは、誘電体408の上側表面の一部を露出させ、また、ReRAMピラー102の上側表面を露出させるために、除去され得る。
【0074】
誘電体層414にアディティブ技術によってワイヤ416を形成することができ、その場合、誘電体層414にある配線トレンチ内に導電性材料が付加または堆積される。例示的な実装形態では、誘電体層414上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは、配線トレンチの上方にある部分を除去するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。導電性材料は、誘電体414にある配線トレンチ内で、下にあるReRAMピラー102の露出した部分上に電気めっきされまたは他の場合は堆積され得る。マスクを除去することができ、CMPによってワイヤ416の頂面および誘電体層414の上側表面を平面化することができる。
【0075】
図9には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階310が描かれている。段階310において、ピラー・トレンチ412が形成される。ピラー・トレンチ412は、SC電極104のピラー側壁254および金属または導電層404の上側表面の一部を露出させ得る、垂直に整列されたピラー・トレンチ254を通って誘電体層406、408のスタックに形成されたトレンチ、穴、ウェルなどであり得る。
【0076】
図10には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階312が描かれている。段階312において、ピラー・トレンチ412内におよび誘電体層408上に、スイッチング・ライナ層202’が形成される。
【0077】
スイッチング・ライナ202は知られているアディティブ形成技術によって形成され得る。例えば、誘電体層408上に、ならびにトレンチ412の側壁および下側表面上に、原子層堆積(ALD)、物理気相成長(PVD)などによって、スイッチング・ライナ層202’が形成され得る。スイッチング・ライナ202’は、HfOx、WOx、TaOx、TiOx、NiOx、SiOx、GeS、GeSeの層であってもよく、1nm~30nmのシート厚さを有し得る。
【0078】
図11には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階314が描かれている。段階314において、スイッチング・ライナ層202’は、誘電体層408の上側表面からおよび金属または導体層404の上側表面から部分的に除去されるが、ピラー・トレンチ412の側壁上には維持され、以ってスイッチング・ライナ202が形成される。
【0079】
スイッチング・ライナ層202’はサブトラクティブ技術によって部分的に除去することができ、その場合、望まれないスイッチング・ライナ層202’の部分は除去されるが、所望のスイッチング・ライナ層202’の部分は維持されて、スイッチング・ライナ202が形成される。例示的な実装形態では、誘電体層408の上側表面からおよびピラー・トレンチ412の底部から望まれないスイッチング・ライナ層202’を除去するために、方向性エッチ技術が利用され得る。このエッチは一般に、ピラー・トレンチ412内で金属層404の一部を露出させる。
【0080】
図12には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階316が描かれている。段階316において、スイッチング・ライナ202上におよびピラー・トレンチ412内の金属層404上に、ピラー電極204が形成される。
【0081】
導電性材料が付加または堆積されるアディティブ技術によって、ピラー・トレンチ412内のスイッチング・ライナ202上におよび金属層404上に、ピラー電極204が形成され得る。例示的な実装形態では、誘電体層408上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは、ピラー・トレンチ412の上方に開口部を形成するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。導電性材料は、ピラー・トレンチ412内でスイッチング・ライナ202上におよび金属層404上に、電気めっきされまたは他の場合は堆積され得る。マスクを除去することができ、化学機械研磨(CMP)によってピラー電極204の頂面を誘電体層408の頂面に合わせて平面化することができる。スイッチング・ライナ202上にピラー電極204が形成されると、以ってReRAMピラー102が形成されることが理解されるべきである。
【0082】
図13には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階318が描かれている。段階318において、誘電体層408上に誘電体層414が形成され、誘電体層414内にワイヤ416が形成される。
【0083】
いくつかの実装形態では、誘電体層414は、第2のBEOL金属化レベルの底部層であり得る。
【0084】
誘電体層414内にワイヤ416が形成され得る。誘電体層414にサブトラクティブ技術によって配線トレンチを形成することができ、その場合、誘電体層414の望まれない部分が除去され、以って配線パターンが形成されるが、誘電体層414の所望の部分は維持される。例示的な実装形態では、誘電体層414上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。誘電体層414の望まれない部分をエッチャントによって除去することができる。マスクは、誘電体408の上側表面の一部を露出させるおよびReRAMピラー102の上側表面を露出させるために除去され得る。
【0085】
誘電体層414にアディティブ技術によってワイヤ416を形成することができ、その場合、誘電体層414にある配線トレンチ内に導電性材料が付加または堆積される。例示的な実装形態では、誘電体層414上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは、配線トレンチの上方にある部分を除去するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。導電性材料は、誘電体414にある配線トレンチ内で、下にあるReRAMピラー102の露出した部分上に電気めっきまたはそれ以外で堆積され得る。マスクを除去することができ、CMPによってワイヤ416の頂面および誘電体層414の上側表面を平面化することができる。
【0086】
ワイヤ416および誘電体層414の構造体が、導体または金属層404の代わりとなり得ることを理解されたい。言い換えれば、中でICデバイスの形成を行うことのできる基層として、電位平面導体または金属層(a potential plane conductor or metal layer)404の代わりに、ワイヤ416および誘電体層414の構造体を有する配線レベルを使用することができる。これらの実装形態では、ReRAMピラー102は、描かれているような上側ワイヤ416、および説明したようなこの下側基部ワイヤに接触し得る。
【0087】
図14には、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100のあるレベルの直視図が描かれている。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100のこのレベルは、ピラー凹部252内にまたはその代わりにReRAMピラー102がそれぞれ形成されている、配線および電極パターン250を含む。
【0088】
例えば、ピラー凹部252r内にまたはその代わりに、ピラー電極204rとスイッチング・ライナ202rとを備えるReRAMピラー102rが形成されており、ピラー凹部252f内にまたはその代わりに、ピラー電極204fとスイッチング・ライナ202fとを備えるReRAMピラー102fが形成されている。ReRAMピラー102rが対応するSC電極104と組み合わされて、ReRAMピラー102rrの第1の側にReRAMセル230rlが、およびReRAMピラー102rの第2の側にReRAMセル230rrが形成され、ReRAMピラー102fの第1の側にReRAMセル230flが、およびReRAMピラー102frの第2の側にReRAMセル230frが形成される。
【0089】
いくつかの実装形態では、MC電極106はVIA凹部419を含む。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100の各レベルにおけるVIA凹部419は垂直方向に整列され得、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100の様々なレベルにおけるMC電極106に接続し得るVIAの配置を全体的に規定し得る。
【0090】
図15には、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100を具現化したメモリ・デバイス500のブロック図が描かれている。デバイス500は、データを記憶するまたはデータを読み出すあるいはその両方を行うための、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100を含む。垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100に対するデータの読出しおよび書込みは、読出し/書込みコントローラ、またはコントローラ、510によって実行され得る。コントローラ510は、データ書込み動作中にメモリ・ユニット210中の適切な垂直整列セル230をプログラムし、データ読出し動作中に垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210のそれぞれのセル230の状態を検出するための読出し測定を行うための、一般に知られている形態の回路構成を含む。これらの動作の間、読出し/書込みコントローラ510は、アレイ100のワード線およびビット線に適切な制御信号を適用することによって、個々の垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210をアドレス指定することができる。デバイス500への入力データ、または書き込むべきデータには、コントローラ510に入力データとして供給される前に、書込み処理モジュール520によって、何らかの形態の書込み処理、例えば誤り訂正を目的としたコーティングを実施してもよい。同様に、コントローラ510による出力データ、または読み出されるデータは、元の入力データを復元するために、読出し処理モジュール530によって、例えば符号語検出または誤り訂正あるいはその両方を行うべく処理され得る。
【0091】
垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100は、情報を例えば、2つのプログラム可能なセル230の状態で記憶し得る。既に検討したように、プログラム可能なセル状態は、それぞれのセル230の間の異なる相対的抵抗に対応している。これらの状態は少なくともHRSおよびLRSを含む。プログラム可能なセル230の状態は典型的には、コントローラ510において、読出し検出に使用される垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210の結合された抵抗の尺度の、事前決定された基準となる値または値の範囲に基づいて規定される。書込み動作において垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210をプログラムするために、コントローラ510は、SC電極104において書込み電圧、セット電圧、プログラム電圧などが印加され、例えばピラー電極204においてグラウンド電位/低電位が印加されるように、例えばMC電極106に対応する電圧を印加して、結果的なプログラミング信号が、関連付けられたセル230を要求される状態(例えばLRS)にセットするようにする。
【0092】
読出し動作において、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に(より低い)読出し電圧が印加され、これらのセル230を流れる結果的な電流が測定されて、これらのセル230の抵抗が取得される。コントローラ510は次いで、これらのセル230の測定された抵抗を結合すること、および結合された測定された抵抗を上述した適切な基準値と比較することによって、垂直整列セル230のプログラムされたセル230の状態を検出し得る。
【0093】
リセット動作において、コントローラ510は、SC電極104において対応するリセット電圧が印加され、例えばピラー電極204においてグラウンド電位/低電位が印加されるように、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に電圧を印加して、結果的なリセット信号が、関連付けられたセル230を有効にリセットしてHRS状態に戻すようにする。
【0094】
図16には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階330が描かれている。段階330において、各々が誘電体層406と誘電体層406上に形成される配線および電極パターン250とを備える複数のRRAMレベル、が形成される。いくつかの実装形態では、段階330は同じ段階300であり得る。
【0095】
様々な配線および電極パターン2501から配線および電極パターン250nは、垂直整列MC電極106内でVIA凹部419を垂直方向に整列させるように形成され得る。例えば、同じ垂直軸線415上に、VIA凹部4191、VIA凹部4192、VIA凹部4193、およびVIA凹部4194のそれぞれの中心を配置すること、一致させること、などが可能である。
【0096】
図17には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階332が描かれている。段階332において、VIAトレンチ413が形成される。いくつかの実装形態では、段階332は同じ段階302または段階310であり得る。
【0097】
VIAトレンチ413は、垂直に整列されたVIA凹部419を通って誘電体層406、408のスタックに形成されたトレンチ、穴、ウェルなどであり得る。描かれているように、ピラー・トレンチ412は、誘電体層402または金属もしくは導体層404の一部を露出させ得る。
【0098】
VIAトレンチ413は、サブトラクティブ形成技術によって製作することができ、その場合、誘電体層406、408の望まれない部分が除去される。例示的な実装形態では、誘電体層408上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。下にある誘電体層406、408の所望の部分を保護するために、マスクの一部が維持され得る。マスクの除去された部分は、整列されたVIA凹部419と垂直方向に整列され得る。誘電体層406、408の望まれない部分をエッチャントによって除去することができ、この結果VIAトレンチ413が形成される。マスクを除去することができる。x-y平面に対してテーパした、角度の付いた、もしくは傾斜したVIAトレンチ413の側壁を形成するために、または、x-y平面と直交するVIAトレンチ413の側壁を形成するために、様々な知られているエッチ技術が利用され得る。
【0099】
図18には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階334が描かれている。段階334において、VIAトレンチ413内に、および誘電体層402上または導体もしくは金属層404上に、VIA420が形成される。いくつかの実装形態では、段階304または312よりも前に段階334が行われてもよく、その場合、VIAトレンチ413内にスイッチング・ライナ202またはスイッチング・ライナ層202’が形成されない。
【0100】
VIAトレンチ413内にアディティブ技術によってVIA420を形成することができ、その場合、導電性材料が付加または堆積される。例示的な実装形態では、誘電体層408上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは、VIAトレンチ413の上方に開口部を形成するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。VIAトレンチ413内に、MC電極106のVIA凹部419の側壁に接触して、および誘電体層402または導体もしくは金属層404に接触して、導電性材料が、電気めっきされまたは他の場合は堆積され得る。マスクを除去することができ、化学機械研磨(CMP)によってVIA420の頂面を誘電体層408の頂面に合わせて平面化することができる。
【0101】
図19には、本発明の様々な実施形態に係る、ICデバイス製造方法の製造段階335が描かれている。段階335において、誘電体層408上に誘電体層414が形成され、誘電体層414内にワイヤ417が形成される。いくつかの実装形態では、段階335は同じ段階308または段階318であり得る。
【0102】
誘電体層414にワイヤ417が形成され得る。誘電体層414にサブトラクティブ技術によって配線トレンチを形成することができ、その場合、誘電体層414の望まれない部分が除去され、以って配線パターンが形成されるが、誘電体層414の所望の部分は維持される。例示的な実装形態では、誘電体層414上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。誘電体層414の望まれない部分をエッチャントによって除去することができる。マスクは、誘電体408の上側表面の一部を露出させるおよびVIA420の上側表面を露出させるために除去され得る。
【0103】
誘電体層414にアディティブ技術によってワイヤ417を形成することができ、その場合、誘電体層414にある配線トレンチ内に導電性材料が付加または堆積される。例示的な実装形態では、誘電体層414上にマスク(図示せず)が形成され得る。マスクは、配線トレンチの上方にある部分を除去するために、知られているフォトリソグラフィ技術によってパターニングされ得る。導電性材料は、誘電体414にある配線トレンチ内で、下にあるVIA420の露出した部分上に電気めっきまたはそれ以外で堆積され得る。マスクを除去することができ、CMPによってワイヤ417の頂面および誘電体層414の上側表面を平面化することができる。
【0104】
図20には、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100にデータを書き込む方法700が描かれている。方法700は、コントローラ500、プロセッサ中のコントローラ・ユニット、または他の知られているメモリ・アレイ・コントローラによって実現され得る。方法700はブロック702において開始し、データ値を書き込むための要求を受信することで継続し得る(ブロック703)。例えば、コントローラ500は、プロセッサまたは他の要求デバイスから、特定の単一セルにデータ値(例えばハイ「1」またはロー「0」)を書き込むための要求を受信し得る。
【0105】
方法700は、データ値がHRSまたはLRSと関連付けられているかを判定することで継続し得る(ブロック704、706)。例えば、データ値がハイ「1」であればLRSが示されており、データ値がロー「0」であればHRSが示されている。したがって、書込み要求と関連付けられたデータ値がハイ「1」であれば、コントローラ500は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210をLRSにプログラムする必要があると判定する。同様に、書込み要求と関連付けられたデータ値がロー「0」であれば、コントローラ500は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210をHRSにプログラムする、維持する、等の必要があると判定する。
【0106】
方法700は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に高い書込み電圧を印加することでLRSが決定されている場合に継続し得る(ブロック708)。例えば、コントローラ500は、MC電極106に、SC電極104における高い書込み電圧に対応する電圧を印加し(ブロック712)、SC電極104と関連付けられたピラー電極204に、グラウンド電圧/低電圧を印加する(ブロック710)。別法として、コントローラ500は、MC電極106に、SC電極104におけるグラウンド電圧または低電圧に対応するグラウンド電圧または低電圧を印加してもよく、またピラー電極204に高電圧を印加する。
【0107】
方法700は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のそれぞれのセル230を流れる対応する電流が、(CF206の何らかの不均一な形成を保留し)LRSであるこれらのセル230の各々を、それらがハイ・データ値「1」を有効に記憶するようにプログラムすることで継続し得る(ブロック714)。
【0108】
方法700は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に低い書込み電圧、グラウンド電圧などを印加することでHRSが決定されている場合に継続し得る(ブロック716)。例えば、コントローラ500は、MC電極106に、SC電極104におけるグラウンド電圧または低い書込み電圧に対応するグラウンド電圧/低電圧を印加し(ブロック720)、SC電極104と関連付けられたピラー電極204に、グラウンド電圧/低電圧を印加する(ブロック718)。別法として、コントローラ500は、MC電極106に、SC電極104におけるグラウンド電圧または低電圧に対応するグラウンド電圧または低電圧を印加してもよく、またピラー電極204に低電圧またはグラウンド電圧を印加してもよい。
【0109】
方法700は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のそれぞれのセル230を対応する低電流が流れるかまたは電流が流れないことによって、(CF206の何らかの不均一な形成を保留し)HRSであるこれらのセル230の各々を、それらがロー・データ値「0」を有効に記憶するようにプログラムすることで継続し得る(ブロック722)。方法700はブロック724で終了し得る。
【0110】
コントローラ500は、単一のまたは特定のセルにおいて特定のデータ値を記憶する要求を受信することができ、その結果垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をそのデータ値でプログラムできることを理解されたい。
【0111】
図21には、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイからデータを読み出す方法750が描かれている。方法750は、コントローラ500、プロセッサ中のコントローラ・ユニット、または他の知られているメモリ・アレイ・コントローラによって実現され得る。方法750はブロック752において開始し、データ値を読み出すための要求を受信することで継続し得る(ブロック754)。例えば、コントローラ500は、特定の単一セルからデータ値(例えばハイ「1」またはロー「0」)を読み出すための要求を受信し得る。
【0112】
方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中の各セル230にかかる抵抗を決定することで継続し得る。例示的な実装形態では、バンク反復変数「x」を0に等しく設定することによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中の各230の抵抗が決定され得る(ブロック756)。
【0113】
方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル「x」に読出し電圧を印加することで継続し得る(ブロック758)。例えば、コントローラ500は、SC電極「x」において対応する読出し電圧が印加されるようにMC106に電圧を印加し、ピラー電極204に低電圧/グラウンド電圧を印加する。別法として、コントローラ500は、ピラー電極に読出し電圧を印加し、SC電極「x」においてグラウンド電位/低電位を印加する。
【0114】
方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル「x」を流れる電流を検知することで継続し得る(ブロック760)。例えば、コントローラ500は、読出し電圧を印加した結果ReRAMセル「x」を流れる電流を、測定または検知する。
【0115】
方法750は、ReRAMセル「x」を流れる、検知された電流から垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル「x」の抵抗を決定することで継続し得る(ブロック762)。例えば、コントローラ500は、ReRAMセル「x」を流れる検知された電流から、ReRAMセル「x」の抵抗を決定する。
【0116】
方法750は、ReRAMセル「x」が垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中の最後のものかどうかを判定することで継続し得る(ブロック764)。ReRAMセル「x」が垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中の最後のものでない場合、バンク反復変数「x」はインクリメントされ(ブロック766)、方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中の各セル230の抵抗が決定されるまで、ブロック758に戻る。描かれているように、ブロックのループを適用することによって、758、760、762、764、766を逐次的に実行することができる。別法として、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の各々のそれぞれの抵抗を同時に決定するために、そのようなループを並列に実行してもよい。
【0117】
方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセルの決定された抵抗を結合することで継続し得る(ブロック768)。例えば、コントローラ500は垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセルの決定された抵抗の抵抗平均値を計算し得る、コントローラ500は垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセルの決定された抵抗の抵抗中央値を計算し得る、コントローラ500は垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセルの決定された抵抗の抵抗最頻値を計算し得る。特定の実装形態では、コントローラ500は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセルの決定された抵抗の抵抗トリム中央値を計算することができ、その場合、決定される最高の抵抗の事前決定された量もしくはパーセンテージ、または決定される最低の抵抗の事前決定された量もしくはパーセンテージ、あるいはその両方が、抵抗値のトリム中央値の決定において破棄される。例えば、10個のReRAMセル230が垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中にあるとき、コントローラ500はReRAMセル230の群の決定された1つの最高の抵抗および決定された最低の抵抗を除外または他の場合は破棄し、8つの値の範囲にわたって抵抗平均値を計算することができる。ブロック768において決定される、垂直バンクまたは群中のReRAMセル230の各々の決定された抵抗値を結合した、結合された抵抗値(例えば、平均値、中央値、最頻値、トリム平均値など)は、本明細書では結合された抵抗(Combined resistance)と定義される。
【0118】
方法750は、結合された抵抗が事前決定された閾値よりも大きいかそれとも小さいかを判定することで継続し得る(ブロック770)。事前決定された閾値は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル230と関連付けられた予期されるまたは理論上の抵抗尺度であってもよく、その場合、結合された抵抗が閾値よりも大きければ、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の重み(weighting)、大部分(majority)、などは、本質的にHRSにプログラムされ、結合された抵抗が閾値よりも小さければ、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の重み、大部分、などは、本質的にLRSでプログラムされる。
【0119】
結合された抵抗が閾値よりも小さい場合、方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がLRSと関連付けられたデータ値を記憶することを有効に決定することで継続し得る(ブロック772)。例えば、コントローラ500は、結合された抵抗が閾値よりも小さい場合、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がハイ「1」を記憶することを決定し得る。方法750は、LRSと関連付けられたデータ値を要求デバイスに返すことで継続し得る(ブロック774)。例えば、コントローラ500は、要求デバイス(例えばプロセッサなど)にハイ「1」のデータ値を返し得る。
【0120】
結合された抵抗が閾値よりも大きい場合、方法750は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がHRSと関連付けられたデータ値を記憶することを有効に決定することで継続し得る(ブロック776)。例えば、コントローラ500は、結合された抵抗が閾値よりも大きい場合、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がロー「0」を記憶することを決定し得る。方法750は、LRSと関連付けられたデータ値を要求デバイスに返すことで継続し得る(ブロック778)。例えば、コントローラ500は、要求デバイス(例えばプロセッサなど)にハイ「1」のデータ値を返し得る。
【0121】
方法750は、リセット動作が要求される場合に垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をリセットすることで継続し得る(ブロック780)。例えば、コントローラ500はリセット要求を受信し得る。次いでコントローラ500は、例えば、関連付けられたSC電極104にリセット電圧を印加すること、および、共有されているピラー電極204にグラウンド電圧/低電圧を印加することによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をリセットし得る。方法750はブロック782で終了し得る。別法として、コントローラ500は、例えば、ピラー電極204にリセット電圧を印加すること、および、関連付けられたSC電極104にグラウンド電圧/低電圧を印加することによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をリセットし得る。方法750はブロック782で終了し得る。
【0122】
コントローラ500は、単一または特定のセル中の特定のデータ値を返す要求を受信することができ、その結果、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に記憶されている集合的なデータ値を確認しその値を要求デバイスに返すために、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230に対して読出しを行うことができることを理解されたい。
【0123】
図22には、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイからデータを読み出す方法850が描かれている。方法850は、コントローラ500、プロセッサ中のコントローラ・ユニット、または他の知られているメモリ・アレイ・コントローラによって実現され得る。方法850はブロック852において開始し、データ値を読み出すための要求を受信することで継続し得る(ブロック854)。例えば、コントローラ500は、プロセッサまたは他の要求デバイスから、特定の単一セルからデータ値(例えばハイ「1」またはロー「0」)を読み出すための要求を受信し得る。
【0124】
方法850は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210を横断する抵抗を決定することで継続し得る。このことは、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の各SC電極104に読出し電圧を印加することによって達成され得る(ブロック856)。例えば、コントローラ500は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の各SC電極104に、対応する読出し電圧が印加されるように、MC106に電圧を印加する。
【0125】
方法850は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210を流れる電流を検知することで継続し得る(ブロック858)。例えば、コントローラ500は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の各SC電極において読出し電圧が印加された結果として垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210を流れる電流を、測定または検知する。
【0126】
方法850は、検知された垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210を流れる電流から垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210の等価抵抗を決定することで継続し得る(ブロック860)。例えば、コントローラ500は、検知された垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210を流れる電流から、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210の等価抵抗を決定する。
【0127】
方法850は、等価抵抗が事前決定された閾値よりも大きいかそれとも小さいかを判定することで継続し得る(ブロック862)。事前決定された閾値は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のReRAMセル230と関連付けられた予期されるまたは理論上の抵抗尺度であってもよく、その場合、等価抵抗が閾値よりも大きければ、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の重み、大部分、などは、本質的にHRSにプログラムされ、等価抵抗が閾値よりも小さければ、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230の重み、大部分、などは、本質的にLRSでプログラムされる。
【0128】
等価抵抗値が閾値よりも小さい場合、方法850は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がLRSと関連付けられたデータ値を記憶することを有効に決定することで継続し得る(ブロック864)。例えば、コントローラ500は、等価抵抗が閾値よりも小さい場合、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がハイ「1」を記憶することを決定し得る。方法850は、LRSと関連付けられたデータ値を要求デバイスに返すことで継続し得る(ブロック866)。例えば、コントローラ500は、要求デバイス(例えばプロセッサなど)にハイ「1」のデータ値を返し得る。
【0129】
等価抵抗値が閾値よりも大きい場合、方法850は、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がHRSと関連付けられたデータ値を記憶することを有効に決定することで継続し得る(ブロック868)。例えば、コントローラ500は、等価抵抗が閾値よりも大きい場合、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210がロー「0」を記憶することを決定し得る。方法850は、LRSと関連付けられたデータ値を要求デバイスに返すことで継続し得る(ブロック870)。例えば、コントローラ500は、要求デバイス(例えばプロセッサなど)にハイ「1」のデータ値を返し得る。
【0130】
方法850は、リセット動作が要求される場合に垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をリセットすることで継続し得る(ブロック872)。例えば、コントローラ500はリセット要求を受信し得る。次いでコントローラ500は、例えば、関連付けられたSC電極104にリセット電圧を印加すること、および、共有されているピラー電極204にグラウンド電圧/低電圧を印加することによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をリセットし得る。別法として、コントローラ500は、例えば、ピラー電極204にリセット電圧を印加すること、および、関連付けられたSC電極104にグラウンド電圧/低電圧を印加することによって、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210中のセル230をリセットし得る。方法750はブロック782で終了し得る。方法850はブロック874で終了し得る。
【0131】
コントローラ500は、単一または特定のセル中の特定のデータ値を返すための要求を受信することができ、その結果、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に記憶されている集合的なデータ値を確認しその値を要求デバイスに返すために、垂直抵抗変化型メモリ・ユニット210に対して読出しを行うことができることを理解されたい。
【0132】
図23には、本発明の様々な実施形態に係る、垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100を含むICデバイスを製造する方法800が描かれている。方法800は、プロセッサ、メモリ、ASIC、FPGAなどといったICデバイスを製造するために利用され得る。
【0133】
方法800はブロック802において開始し、第1の誘電体層を形成することで継続する(ブロック804)。例えば、誘電体層4061は、誘電体層402、導体または金属層404などの上に形成される。
【0134】
方法800は、第1の誘電体層上に第1の配線および電極層を形成することで継続し得る(ブロック806)。例えば、誘電体層4061上に配線および電極パターン2501が形成される。
【0135】
方法800は、第1の配線および電極層上におよび第1の誘電体層上に、第2の誘電体層を形成することで継続し得る(ブロック808)。例えば、配線および電極パターン2501上におよび誘電体層4061上に、誘電体層4062が形成される。
【0136】
方法800は、第2の誘電体層上に第2の配線および電極層を形成することで継続し得る(ブロック810)。例えば、誘電体層4062上に配線および電極パターン2502が形成される。第1の配線および電極層のSC電極と関連付けられたピラー凹部は、第2の配線および電極層のSC電極と関連付けられたピラー凹部と、垂直方向に整列され得る(ブロック812)。例えば、配線および電極パターン2501のSC電極1041と関連付けられたピラー凹部2521は、第2の配線および電極パターン2502のSC電極1042と関連付けられたピラー凹部2522と、垂直方向に整列され得る。第1の配線および電極層のMC電極と関連付けられたVIA凹部は、第2の配線および電極層のSC電極と関連付けられたVIA凹部と、垂直方向に整列され得る(ブロック814)。例えば、配線および電極パターン2501のMC電極1061と関連付けられたVIA凹部4191は、第2の配線および電極パターン2502のMC電極1062と関連付けられたVIA凹部4192と、垂直方向に整列され得る。
【0137】
方法800は、第1の配線および電極層を貫通するならびに第2の配線および電極層を貫通するピラー・トレンチを形成し、以って第1の配線および電極層のSC電極のピラー側壁ならびに第2の配線および電極層のSC電極のピラー側壁を露出させることで、継続し得る(ブロック816)。例えば、配線および電極パターン2501、配線および電極パターン2502、誘電体層4062、ならびに誘電体層4061を貫通して、ピラー・トレンチ412が形成される。ピラー・トレンチ412は、SC電極1041のピラー側壁2541およびSC電極1042のピラー側壁2542を露出させる。ピラー・トレンチ412はまた、下にある誘電体層402の一部、下にある導体または金属層404の一部、下にある導体またはワイヤの一部、なども露出させ得る。
【0138】
方法800は、ピラー・トレンチの側壁上にスイッチング・ライナを形成することで継続し得る(ブロック818)。例えば、ピラー・トレンチ412の側壁上にスイッチング・ライナ202が形成される。スイッチング・ライナ202は、ピラー・トレンチ412の下側表面上に、または言い換えればピラー・トレンチ412によって露出された誘電体層402の一部上に、更に形成され得る。スイッチング・ライナは、第1の配線および電極層のSC電極のピラー側壁、ならびに、第2の配線および電極層のSC電極のピラー側壁に接続される(ブロック820)。例えば、スイッチング・ライナ202は、SC電極1041の露出したピラー側壁2541に接触し得、またSC電極1042の露出したピラー側壁2542にも接触し得る。
【0139】
方法800は、第1の配線および電極層ならびに第2の配線および電極層を貫通するVIAトレンチを形成し、以って第1の配線および電極層のMC電極の側壁ならびに第2の配線および電極層のMC電極の側壁を露出させることで、継続し得る(ブロック822)。例えば、配線および電極パターン2501、配線および電極パターン2502、誘電体層4062、ならびに誘電体層4061を貫通して、VIAトレンチ413が形成される。VIAトレンチ413は、MC電極1061のVIA凹部419の側壁、およびMC電極1062のVIA凹部419の側壁を露出させる。VIAトレンチ413はまた、下にある誘電体層402の一部、下にある導体または金属層404の一部、下にある導体またはワイヤの一部、なども露出させ得る。
【0140】
方法800は、ピラー・トレンチ内のスイッチング・ライナ上にピラー電極を形成することで継続し得る(ブロック824)。例えば、ピラー・トレンチ412内のスイッチング・ライナ202上に、ピラー電極204が形成される。
【0141】
方法800は、VIAトレンチ内にVIAを形成することで継続し得る(ブロック826)。例えば、VIAトレンチ413内にVIA420が形成される。VIAは、第1の配線および電極層のMC電極のVIA凹部側壁、ならびに、第2の配線および電極層のMC電極のVIA凹部側壁に接続される(ブロック828)。例えば、VIA420は、MC電極1061の露出したVIA凹部419の側壁に接触しており、かつMC電極1062の露出したVIA凹部419の側壁にも接触している。
【0142】
方法800は、頂部誘電体層を有する、ピラー電極に接触する第1の配線機構を形成すること、および、頂部誘電体層にVIAに接触する第2の配線機構を形成することで継続し得る(ブロック830)。例えば、誘電体層4062上に誘電体層408が形成される。誘電体層408にピラー電極204に接触するワイヤ416が形成され、誘電体層408にVIA420に接触するワイヤ417が形成される。方法800はブロック832で終了し得る。
【0143】
本明細書にまたは
図23に描かれている様々なブロックに記載する製造段階は、提示されている順序で行われる必要はなく、本明細書に記載するような垂直抵抗変化型メモリ・アレイ100を含むICデバイスを効率的に製造するための順序で行われてもよいことを理解されたい。
【0144】
添付の図および本説明では、本発明の実施形態ならびにそれらの特徴および構成要素が描かれ記載された。本明細書で使用される特定の呼称はいずれも単に便利のためのものであり、したがって本発明は、そのような呼称によって特定されるまたは示唆されるあるいはその両方である具体的なプロセスによって限定されるものではないことを、当業者は諒解するであろう。したがって、本明細書に記載する実施形態をあらゆる点において制限的ではなく例示的なものと見なすこと、および、本発明の範囲を決定するために添付の特許請求の範囲を参照することが望まれる。
【0145】
本明細書に記載する例示的な方法および技術は、ICチップの製造または検証において使用され得る。結果的な集積回路チップは、製造者によって、未加工ウエハの形態で(すなわち、複数の未パッケージ化チップを有する単一のウエハとして)、ベア・ダイとして、またはパッケージ化された形態で、流通させることができる。後者の場合、チップは、単一チップ・パッケージ(例えば、マザーボードもしくは他のより高レベルのキャリアに固着されたリードを有するプラスチック・キャリア)内に、または、マルチチップ・パッケージ(例えば、片面もしくは両面相互接続または埋め込み配線を有するセラミック・キャリア)内に装着される。チップはその後、(a)マザーボードなどの中間製品、または(b)最終製品のいずれかの一部として、他のチップ、ディスクリートな回路素子、または他の信号処理デバイス、あるいはその組合せと統合される。最終製品は集積回路チップを含む任意の製品であり得、限定されない例として、その範囲は玩具および他のロー・エンドの用途から、ディスプレイ、キーボードもしくは他の入力デバイス、または中央プロセッサ、あるいはその組合せといった、多数の構成要素を有する高度なコンピュータ製品までにわたる。
【0146】
本明細書における「垂直」、「水平」などといった用語への言及は、基準系を確立する目的で、限定ではなく例示として行われている。用語「水平」は本明細書で使用される場合、空間におけるICデバイスの実際の向きとは無関係に、慣例的な平面または誘電体層402、金属もしくは導体層404、等の表面と平行な平面として定義される。用語「垂直」は、さきほど定義した水平方向に対して垂直な方向を指す。「~上に(on)」、「~の上方に(above)」、「~の下方に(below)」、「側方(side)」(例えば「側壁(sidewall)」に見られる)、「より高い(higher)」、「より低い(lower)」、「~の上に(over)」、「頂部(top)」、「~の下に(under)」、「~の下に(beneath)」などの用語は、水平平面に対して定義される。本発明を記述するために、本発明の範囲から逸脱することなく様々な他の基準系が採用され得ることが理解される。本開示は、以下の発明も開示する。
<付記1>
垂直抵抗変化型メモリ・アレイであって、
前側抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ(RRAM)ピラーと前記前側RRAMピラーの第1の側に接続されている第1の垂直積層電極群とを備える、前側垂直抵抗変化型メモリ・ユニット、を備え、
前記前側RRAMピラーは、第1のピラー電極と、前記第1のピラー電極の側壁外周の周囲で前記側壁外周に接触している第1のスイッチング・ライナと、を備え、
前記第1の垂直積層電極群は、前記第1のスイッチング・ライナと接触している第1の上側シングル・セル(SC)電極と、前記第1のスイッチング・ライナと接触している第1の下側SC電極と、を備える、
垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記2>
前記前側垂直抵抗変化型メモリ・ユニットは、
前記前側RRAMピラーの第2の側に接続されている第2の垂直積層電極群を更に備え、前記第2の垂直積層電極群は、前記第1のスイッチング・ライナと接触している第2の上側SC電極と、前記第1のスイッチング・ライナと接触している第2の下側SC電極と、を備える、付記1に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記3>
後側RRAMピラーと前記後側RRAMピラーの第1の側に接続されている第3の垂直積層電極群とを備える、後側垂直抵抗変化型メモリ・ユニット、を更に備え、
前記後側RRAMピラーは、第2のピラー電極と、前記第2のピラー電極の側壁外周の周囲の第2のスイッチング・ライナと、を備え、
前記第3の垂直積層電極群は、前記第2のスイッチング・ライナと接触している第3の上側SC電極と、前記第2のスイッチング・ライナと接触している第3の下側SC電極と、を備える、
付記2に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記4>
前記後側垂直抵抗変化型メモリ・ユニットは、
前記後側RRAMピラーの第2の側に接続されている第4の垂直積層電極群を更に備え、前記第4の垂直積層電極群は、前記第2のスイッチング・ライナと接触している第4の上側SC電極と、前記第2のスイッチング・ライナと接触している第4の下側SC電極と、を備える、付記3に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記5>
前記第1の上側SC電極に接続されており前記第3の上側SC電極に接続されている第1の上側マルチ・セル(MC)電極を備える、付記4に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記6>
前記第2の上側SC電極に接続されており前記第4の上側SC電極に接続されている第2の上側MC電極を備える、付記5に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記7>
前記第1の下側SC電極に接続されており前記第3の下側SC電極に接続されている第1の下側MC電極を備える、付記6に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記8>
前記第2の下側SC電極に接続されており前記第4の下側SC電極に接続されている第2の下側MC電極を備える、付記7に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイ。
<付記9>
垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法であって、
メモリ・コントローラによって、要求デバイスから、単一のメモリ・セルに記憶されているデータを取得するための読出し要求を受信することと、
前記メモリ・コントローラによって、同じピラー電極を共有する複数のReRAMセルを備える垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに読出し電位を印加することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの等価抵抗を決定することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの抵抗状態を決定することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの決定された前記抵抗状態と関連付けられているデータ値を前記要求デバイスに返すことと、を含む、垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記10>
前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットは、複数のシングル・セル(SC)電極と、前記ピラー電極の側壁外周の周囲で前記側壁外周に接触しているスイッチング・ライナと、を更に備える、付記9に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記11>
前記複数のSC電極の各々は、前記スイッチング・ライナに接触しているピラー対面側壁を備える、付記10に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記12>
前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに前記読出し電位を印加することは、
前記メモリ・コントローラによって、前記ピラー電極に低電位またはグラウンド電位を印加することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記複数のSC電極の各々に読出し電位を印加することと、を含む、付記10に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記13>
前記メモリ・コントローラによって、前記読出し電位が前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに印加されることによって引き起こされる、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットを流れる電流を検知すること
を更に含む、付記12に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記14>
前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの前記等価抵抗は、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットを流れる前記検知された電流から決定される、付記13に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記15>
垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法であって、
メモリ・コントローラによって、要求デバイスから、単一のメモリ・セルに記憶されているデータを取得するための読出し要求を受信することと、
前記メモリ・コントローラによって、同じピラー電極を共有する複数のReRAMセルを備える垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに読出し電位を印加することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニット中の前記複数のReRAMセルの各々の抵抗を決定することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニット中の前記複数のReRAMセルの各抵抗の結合された抵抗を決定することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記結合された抵抗から前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの抵抗状態を決定することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの前記決定された抵抗状態と関連付けられているデータ値を前記要求デバイスに返すことと、を含む、垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記16>
前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットは、複数のシングル・セル(SC)電極と、前記ピラー電極の側壁外周の周囲で前記側壁外周に接触しているスイッチング・ライナと、を更に備える、付記15に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記17>
前記複数のSC電極の各々は、前記スイッチング・ライナに接触しているピラー対面側壁を備える、付記16に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記18>
前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに前記読出し電位を印加することは、
前記メモリ・コントローラによって、前記ピラー電極に低電位またはグラウンド電位を印加することと、
前記メモリ・コントローラによって、前記複数のSC電極の各々に読出し電位を印加することと、を含む、付記16に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記19>
前記メモリ・コントローラによって、前記読出し電位が前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットに印加されることによって引き起こされる、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニット中の前記複数のReRAMセルの各々を流れる電流を検知すること
を更に含む、付記18に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。
<付記20>
前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニットの前記結合された抵抗は、前記垂直抵抗変化型メモリ・ユニット中の前記複数のReRAMセルの各々を流れる前記検知された電流から決定される、付記19に記載の垂直抵抗変化型メモリ・アレイの方法。