(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-04
(45)【発行日】2025-08-13
(54)【発明の名称】電動機
(51)【国際特許分類】
H02K 5/10 20060101AFI20250805BHJP
【FI】
H02K5/10 Z
(21)【出願番号】P 2023522230
(86)(22)【出願日】2022-02-16
(86)【国際出願番号】 JP2022006073
(87)【国際公開番号】W WO2022244349
(87)【国際公開日】2022-11-24
【審査請求日】2023-12-08
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2021/019206
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】安田 龍矢
【審査官】三島木 英宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-057975(JP,A)
【文献】中国実用新案第206807204(CN,U)
【文献】実開平02-022042(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロータコア(12)と、前記ロータコアの外周を覆い、前記ロータコアの軸方向の両端面(14b、14c)を有するステータコア(14)とを有し、前記ステータコアの外面(14a)が露出した電動機(10)であって、
前記ステータコアの前記両端面に接続されて、前記両端面を覆うハウジング(16)と、
前記ステータコアと前記ハウジングとの間に設けられる環状のガスケット(18)と、
を有し、
前記ステータコアには、前記ハウジングを連結するための連結部材(26)が挿入される挿入孔(201)が、前記ロータコアの周方向に沿って複数形成され、
前記両端面の一方である第1端面と、前記第1端面に接続される前記ハウジングである第1ハウジングの前記軸方向の端部との間に設けられる前記ガスケットである第1ガスケットは、前記第1端面と前記第1ハウジングの前記端部とに前記軸方向において密着し、
前記両端面の他方である第2端面と、前記第2端面に接続される前記ハウジングである第2ハウジングの前記軸方向の端部との間に設けられる前記ガスケットである第2ガスケットは、前記第2端面と前記第2ハウジングの前記端部とに前記軸方向において密着し、
前記ガスケットは、
複数の前記連結部材が貫通するための複数の貫通孔(38)と、
前記ロータコアの径方向に関して複数の前記貫通孔よりも外側に形成され、前記ステータコアと前記ハウジングとの間を
潰れた状態でシールする環状のビード(36)と、を有し、
前記ガスケットのうち前記ロータコアの径方向に関して複数の前記貫通孔よりも内側の表面は平坦に形成される、電動機。
【請求項2】
請求項1に記載の電動機であって、
前記ビードは、前記径方向に関して全ての前記貫通孔よりも外側に形成される、電動機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電動機であって、
複数の前記貫通孔は、前記周方向に所定の間隔をおきつつ配置される、電動機。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の電動機であって、
前記ガスケットは、セミメタリックガスケットである、電動機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータコアの外面が露出した電動機に関する。
【背景技術】
【0002】
特開平09-149582号公報の電動機は、ステータコアと、ハウジングと、ガスケットとを備える。ステータコアは、電動機の軸方向の両端面を有する。この両端面と、ハウジングとは、ガスケットを介して接続される。
【発明の概要】
【0003】
ステータコアと、ハウジングと、ガスケットとの各々は、軸方向に貫通する孔を有する。ステータコアと、ハウジングと、ガスケットとの各々の孔が軸方向に連通する。連通した複数の孔に連結部材が挿通される。これにより、ステータコアと、ハウジングと、ガスケットとが連結される。
【0004】
異物が、ステータコアとガスケットとの間、または、ハウジングとガスケットとの間から、ステータコアの上記孔に侵入する場合がある。ステータコアは、複数の電磁鋼板が積層された構造を有する。ステータコアの孔に侵入した異物が、電磁鋼板間の隙間を通って、ロータコア等が配された電動機の内側に侵入するという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【0006】
本発明の一態様は、ロータコアと、前記ロータコアの外周を覆い、前記ロータコアの軸方向の両端面を有するステータコアとを有し、前記ステータコアの外面が露出した電動機であって、前記ステータコアの前記両端面に接続されて、前記両端面を覆うハウジングと、前記ステータコアと前記ハウジングとの間に設けられる環状のガスケットと、を有し、前記ステータコアには、前記ハウジングを連結するための連結部材が挿入される挿入孔が、前記ロータコアの周方向に沿って複数形成され、前記ガスケットは、複数の前記連結部材が貫通するための複数の貫通孔と、前記ロータコアの径方向に関して複数の前記貫通孔よりも外側に形成され、前記ステータコアと前記ハウジングとの間をシールする環状のビードと、を有する、電動機である。
【0007】
本発明によれば、ステータコア、ハウジング等とガスケットとの間を介した異物の侵入が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る電動機の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るガスケットの正面図である。
【
図5】
図5は、参考例に係るガスケットの正面図である。
【
図6】
図6は、参考例に係るガスケットがハウジングとステータコアとの間に設けられた場合における、異物の侵入経路を例示する図である。
【
図7】
図7は、変形例1に係るガスケットの正面図である。
【
図8】
図8は、変形例1に係る別のガスケットの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
図1は、実施形態に係る電動機10の分解斜視図である。
【0010】
なお、
図1の矢印D1は、以下の説明に用いる第1方向を示す(他の図面も同様)。
図1の矢印D2は、以下の説明に用いる第2方向を示す(他の図面も同様)。第1方向と第2方向とは互いに反対向きである。
【0011】
電動機10は、ロータコア12と、ステータコア14と、2つのハウジング16と、2つのガスケット18とを備える。ステータコア14の外面(外周面)14aは、露出する。
【0012】
ロータコア12の軸方向は、第1方向(第2方向)である。ロータコア12は、ステータコア14と、2つのハウジング16と、2つのガスケット18とに覆われる。つまり、ロータコア12は、電動機10の内部10aに収容される。なお、
図1において、ロータコア12の図示は一部省略する。
【0013】
ステータコア14は、断面が環状であり、筒状の形状を有する。ステータコア14は、第1方向側の端面(第1端面)14bと、複数の挿入孔201と、を有する。複数の挿入孔201は、第1端面14bから軸方向に延びる。
【0014】
ステータコア14は、第2方向側の端面(第2端面)14cをさらに有する。第2端面14cにも、複数の挿入孔201が形成される。ただし、第2端面14cの複数の挿入孔201は、第1端面14bの複数の挿入孔201と対称的に形成されてもよい。これを踏まえ、第2端面14cの図示は省略する。
【0015】
【0016】
ステータコア14は、軸方向に積層される複数の電磁鋼板22を備える。複数の電磁鋼板22の各々は、環状の断面を有する。複数の電磁鋼板22は、互いに同一の断面形状を有する。軸方向で隣り合う電磁鋼板22の間には、微細な隙間G1が生じる。
【0017】
隙間G1のうち、ステータコア14の外面14a付近の領域は、含浸剤24によってシールされる。これにより、外面14aから隙間G1を介して異物Xが電動機10の内部10aに侵入することは防止される。異物Xは、例えば水滴、油、塵等である。
【0018】
2つのハウジング16の各々は、例えば環形状の端面を有する。2つのハウジング16は、第1ハウジング161と、第2ハウジング162とからなる。
【0019】
第1ハウジング161は、2つのガスケット18のうち一方を介して、第1端面14bに接続される。したがって、第1ハウジング161は、第1端面14bを覆う。また、第1ハウジング161は、軸方向に延びる複数の挿入孔202を有する。第1ハウジング161の複数の挿入孔202は、第1端面14bの複数の挿入孔201に対応して形成される。
【0020】
対応し合う挿入孔201と挿入孔202とに、ガスケット18に形成される貫通孔38(後述)を介して、ネジ等の連結部材26が挿入される。これにより、第1ハウジング161は、第1端面14bに接続される。
【0021】
第2ハウジング162も、複数の挿入孔202を有する。ただし、第2ハウジング162の複数の挿入孔202は、第2端面14cの複数の挿入孔201に対応して形成される。第2ハウジング162と第2端面14cとの接続方法は、第1ハウジング161と第1端面14bとの接続方法と同様である。したがって、第2ハウジング162は、第2端面14cを覆う。
【0022】
2つのガスケット18の各々は、ステータコア14とハウジング16との間に配される環状のシール部材である。なお、第2ハウジング162と第2端面14cとの間に配されるガスケット18の説明は、第1ハウジング161と第1端面14bとの間に配されるガスケット18の説明と重複する。これを踏まえ、冗長な説明を避けるために、第2ハウジング162と第2端面14cとの間に配されるガスケット18の説明は、以下において省略する。
【0023】
図3は、実施形態に係るガスケット18の正面図である。
図4Aは、
図3のIVA-IVA線端面図である。
【0024】
図4Aの矢印D3は、ガスケット18の環形状の外に向かう第3方向を示す。また、矢印D4は、ガスケット18の環形状の内に向かう第4方向を示す。
【0025】
ガスケット18は、セミメタリックガスケットである。すなわち、ガスケット18は、金属材料28と、金属材料28をコーティングする樹脂材料30とを有する。樹脂材料30は、弾性を有する。弾性を有する樹脂材料30は、例えばゴムである。
【0026】
セミメタリックガスケットは、非金属ガスケットよりも変形しにくく、且つ、金属ガスケットよりも柔軟である。また、例えば液状ガスケットを用いた電動機の製造においては、電動機への液状ガスケットの塗布量を管理することが必須である。これに対し、セミメタリックガスケットは、塗布量管理をする必要がないため、液状ガスケットよりも扱いが容易である。
【0027】
ガスケット18は、複数の吸着部32と、複数の挿入部34と、ビード36とを備える。
【0028】
複数の吸着部32は、ガスケット18の内側の側部に設けられる。ただし、複数の吸着部32は、ガスケット18の外側の側部に設けられてもよい。複数の吸着部32は、第1面32aと、第2面32bとを有する。第1面32aは、吸着部32のうち第1方向側の面である。第2面32bは、吸着部32のうち第2方向側の面である。第1面32aと第2面32bとの各々は、第4方向に延在する。
【0029】
ガスケット18が複数の吸着部32を備えることで、例えばロボットの吸着ハンドに、第1面32aまたは第2面32bを吸着させることができる。つまり、ガスケット18は、ガスケット18が受ける面圧をできるだけ大きくするために、細く設計されることが好ましい。しかしながら、細いガスケット18には、人の手で掴むこと、ロボットの吸着ハンドで吸着すること等が難しいという問題がある。その点、複数の吸着部32を備えるガスケット18は、ロボットの吸着ハンドによって容易に吸着することができる。
【0030】
ガスケット18に備えられる吸着部32の数は、特に限定されない。ただし、ガスケット18は、ビード36(ガスケット18)上の一点P36と、ガスケット18の環形状の中心点P18とを通る仮想直線Lを挟むように配される少なくとも2つの吸着部32を備えると、好ましい。これにより、ロボットは、吸着ハンドによって、ガスケット18を安定した状態で持ち上げることができる。
【0031】
【0032】
複数の挿入部34の各々は、ガスケット18を軸方向に貫通する貫通孔38を有する。複数の貫通孔38は、第1ハウジング161の複数の挿入孔202と同様に、第1端面14bの複数の挿入孔201に対応して配される。これにより、挿入孔202に挿入された連結部材26を、貫通孔38を介して挿入孔201にさらに挿入することができる。
【0033】
連結部材26は、前述の通り、例えばネジである。ステータコア14と、ガスケット18と、第1ハウジング161とは、複数の連結部材26を介してネジ留めされる。ここで、複数の連結部材26の各々は、対応する挿入部34に強い締め付け力を作用させる。その結果、複数の挿入部34は、ガスケット18のうち他の部分と比べて、比較的強い面圧を受ける。
【0034】
これを踏まえ、複数の挿入部34は、中心点P18を中心にして点対称に配されると、好ましい。これにより、ガスケット18の全体に、強い面圧を均一にかけることができる。
【0035】
また、複数の挿入部34は、ガスケット18の環形状(周方向)に所定の間隔をおきつつ配されると、好ましい。この場合も、ガスケット18の全体に、強い面圧を均一にかけることができる。
【0036】
ビード36は、ロータコア12の周方向に沿ってガスケット18に形成される凸部である。ビード36は、第1方向に突出する。ビード36は、第1ハウジング161がガスケット18に押し付けられた場合に、変形する。これにより、ビード36は、第1ハウジング161と、ステータコア14とに対する反発力を生じる。その結果、ガスケット18は、特にビード36の部分において、第1ハウジング161とステータコア14とに強く密着する。これにより、ビード36は、第1端面14bと第1ハウジング161との間を、強固にシールする。なお、ビード36は、第2方向に突出してもよい。
【0037】
ビード36は、ガスケット18のうち、ロータコア12の径方向に関して全ての貫通孔38よりも外側に形成される。これにより、以下で説明されるように、ガスケット18とステータコア14との間、またはガスケット18と第1ハウジング161との間を介して異物Xが電動機10の内部10aに侵入することが防止される。
【0038】
図5は、参考例に係るガスケット180の正面図である。
【0039】
ガスケット180は、ビード360と、複数の貫通孔380とを有する。複数の貫通孔380には、複数の連結部材26が通され、ステータコア14と、ハウジング16との間をシールする(
図6も参照)。ただし、ビード360は、貫通孔380よりも内側に形成される。
【0040】
図6は、参考例に係るガスケット180がハウジング16とステータコア14との間に設けられた場合における、異物の侵入経路を例示する図である。
【0041】
ガスケット180のうち、径方向で貫通孔380よりも内側の部分には、ビード360が存在する。したがって、ガスケット180のうち、径方向で貫通孔380よりも内側の部分は、ハウジング16とステータコア14とに強く密着する。
【0042】
ガスケット180のうち、径方向で貫通孔380よりも外側の部分も、ハウジング16とステータコア14とに密着する。ただし、ガスケット180のうち、径方向で貫通孔380よりも外側には、ビード360が存在しない。
【0043】
したがって、ガスケット180のうち径方向で貫通孔380よりも外側の部分が受ける面圧は、ガスケット180のうち径方向で貫通孔380よりも内側の部分が受ける面圧と比較して、弱い。
【0044】
その結果、貫通孔380よりも径方向の外側において、ガスケット180とステータコア14との間、またはガスケット180とハウジング16との間に、微細な隙間G2が生じる場合がある(
図6の鎖線枠参照)。
【0045】
したがって、例えば、隙間G2を介して、貫通孔380に異物Xが侵入する。貫通孔380に侵入した異物Xは、ステータコア14の挿入孔201にさらに侵入する。ステータコア14の挿入孔201に侵入した異物Xは、2つの電磁鋼板22同士の隙間を介して、ステータコア14よりもさらに径方向の内側に侵入する。つまり、異物Xが、ロータコア12に到達するおそれが大きい。
【0046】
その点、本実施形態によれば、ビード36が複数の貫通孔38よりも径方向の外側に形成される。これにより、電動機10の外部と、貫通孔38とが連通することは、防止される。したがって、電動機10の外部から電動機10の内部10aに異物Xが侵入するおそれが低減する。
【0047】
[変形例]
以下には、上記実施形態に係る変形例が記載される。ただし、上記実施形態と重複する説明は、以下の説明では可能な限り省略される。上記実施形態で説明済みの要素には、特に断らない限り、上記実施形態と同一の参照符号が付される。
【0048】
(変形例1)
図7は、変形例1に係るガスケット181(18)の正面図である。
図8は、変形例1に係る別のガスケット182(18)の正面図である。
【0049】
ガスケット18の形状は、略八角環形状に限定されない。例えば、ハウジング16と、ステータコア14との各々の端面が、円環形状を有する。この場合、ガスケット18は、ハウジング16と、ステータコア14との各々の端面に応じた円環形状を有してもよい(
図7)。
【0050】
また、例えば、ハウジング16と、ステータコア14との各々の端面が、略四角環形状を有する。この場合、ガスケット18は、ハウジング16と、ステータコア14との各々の端面に応じた略四角環形状を有してもよい(
図8)。
【0051】
(変形例2)
第2ハウジング162には、コネクタが連結されてもよい。この場合において、ガスケット18は、第2ハウジング162とコネクタとの間をシールしてもよい。
【0052】
また、例えば、第2ハウジング162には、ブラケットが連結されてもよい。この場合において、ガスケット18は、第2ハウジング162とブラケットとの間をシールしてもよい。
【0053】
(変形例3)
ガスケット18は、セミメタリックガスケットに限定されない。
【0054】
(複数の変形例の組み合わせ)
前述された複数の変形例は、矛盾が生じない範囲内で、適宜組み合わされてもよい。
【0055】
[実施形態から得られる発明]
上記実施形態および変形例から把握しうる発明が、以下に記載される。
【0056】
一発明は、ロータコア(12)と、前記ロータコアの外周を覆い、前記ロータコアの軸方向の両端面(14b、14c)を有するステータコア(14)とを有し、前記ステータコアの外面(14a)が露出した電動機(10)であって、前記ステータコアの前記両端面に接続されて、前記両端面を覆うハウジング(16)と、前記ステータコアと前記ハウジングとの間に設けられる環状のガスケット(18)と、を有し、前記ステータコアには、前記ハウジングを連結するための連結部材(26)が挿入される挿入孔(201)が、前記ロータコアの周方向に沿って複数形成され、前記ガスケットは、複数の前記連結部材が貫通するための複数の貫通孔(38)と、前記ロータコアの径方向に関して複数の前記貫通孔よりも外側に形成され、前記ステータコアと前記ハウジングとの間をシールする環状のビード(36)と、を有する、電動機である。
【0057】
これにより、ステータコア、ハウジング等とガスケットとの間を介した異物の侵入が防止される。
【0058】
前記ビードは、前記径方向に関して全ての前記貫通孔よりも外側に形成されてもよい。これにより、ステータコア、ハウジング等とガスケットとの間を介した異物の侵入がより確実に防止される。
【0059】
複数の前記貫通孔は、前記周方向に所定の間隔をおきつつ配置されてもよい。これにより、ガスケット全体に面圧を均一にかけることができる。
【0060】
前記ガスケットは、セミメタリックガスケットでもよい。これにより、液状ガスケット等よりも容易に、ステータコアとハウジングとの間をシールすることができる。
【0061】
前記ガスケットは、前記ビードの肉幅方向に沿って前記ビードから突出し、ロボットの吸着ハンドで吸着される吸着部(32)をさらに備えてもよい。これにより、ロボットの吸着ハンドでガスケットを容易に持ち上げることができる。