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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-12
(45)【発行日】2025-08-20
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0272 20230101AFI20250813BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20250813BHJP
【FI】
G06Q30/0272
G06Q30/0251
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2025050857
(22)【出願日】2025-03-26
【審査請求日】2025-03-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523335999
【氏名又は名称】株式会社イノベイト
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】池田 雅人
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-154978(JP,A)
【文献】特開2017-021767(JP,A)
【文献】特開2017-117478(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0316460(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションである対象アプリの一覧を記憶する対象アプリ記憶手段と、
ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされている前記対象アプリを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、前記ユーザー端末にインストールされる各前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報と、を関連付けて取得するユーザー端末情報取得手段と、
取得した前記各ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報と前記対象アプリ記憶手段に記憶される情報とに基づいて、前記対象アプリのうち利用時間の長い順に所定個の前記ソフトウエアアプリケーションを特定するアプリ特定手段と、
特定した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行う広告実施手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ユーザー端末にインストールされる広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションである対象アプリの利用時間に関する情報と、前記ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされている前記対象アプリを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて取得するユーザー端末情報取得手段と、
取得した前記対象アプリの利用時間に関する情報に基づいて、前記対象アプリのうち利用時間の長い順に所定個の前記ソフトウエアアプリケーションを特定するアプリ特定手段と、
特定した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行う広告実施手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているソフトウエアアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、前記ユーザー端末にインストールされる広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報に基づき特定される前記利用時間が長い方から所定個の前記ソフトウエアアプリケーションに関する情報と、を関連付けて取得するユーザー端末情報取得手段と、
取得した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行う広告実施手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザー端末情報取得手段によって取得される情報が、前記ユーザー端末にインストールされる情報収集ソフトウエアアプリケーションによって収集されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザー端末にインストールされる前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間が、前記ユーザー端末における前記ソフトウエアアプリケーション別バッテリー消費履歴に関する情報を利用することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザー端末にインストールされる前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間が、前記ユーザー端末における前記ソフトウエアアプリケーション別利用時間一覧に関する情報を利用することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の情報処理装置。
【請求項7】
広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションである対象アプリの一覧を記憶する対象アプリ記憶手段を備えるコンピューターにおける情報処理方法であって、
ユーザー端末情報取得手段が、ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされている前記対象アプリを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、前記ユーザー端末にインストールされる各前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報と、を関連付けて取得するステップと、
アプリ特定手段が、取得した前記各ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報と前記対象アプリ記憶手段に記憶される情報とに基づいて、前記対象アプリのうち利用時間の長い順に所定個の前記ソフトウエアアプリケーションを特定するステップと、
広告実施手段が、特定した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行うステップと、を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
ユーザー端末情報取得手段が、ユーザー端末にインストールされる広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションである対象アプリの利用時間に関する情報と、前記ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされている前記対象アプリを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて取得するステップと、
アプリ特定手段が、取得した前記対象アプリの利用時間に関する情報に基づいて、前記対象アプリのうち利用時間の長い順に所定個の前記ソフトウエアアプリケーションを特定するステップと、
広告実施手段が、特定した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行うステップと、を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
ユーザー端末情報取得手段が、ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているソフトウエアアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、前記ユーザー端末にインストールされる広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報に基づき特定される前記利用時間が長い方から所定個の前記ソフトウエアアプリケーションに関する情報と、を関連付けて取得するステップと、
広告実施手段が、取得した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行うステップと、を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
前記ユーザー端末情報取得手段によって取得される情報が、前記ユーザー端末にインストールされる情報収集ソフトウエアアプリケーションによって収集されることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記ユーザー端末にインストールされる前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間が、前記ユーザー端末における前記ソフトウエアアプリケーション別バッテリー消費履歴に関する情報を利用することを特徴とする請求項7乃至9の何れか一に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記ユーザー端末にインストールされる前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間が、前記ユーザー端末における前記ソフトウエアアプリケーション別利用時間一覧に関する情報を利用することを特徴とする請求項7乃至9の何れか一に記載の情報処理方法。
【請求項13】
コンピューターに、請求項7乃至9の何れか一に記載の方法を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
広告技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広告とは、商品やサービスに関する情報を積極的に世間に広く宣伝することであり、商品・サービスの販売促進のために行われるものである。
従来、商品やサービスに関する広告は頻繁に行われてきたが、効果的な広告を実施し、また、その広告の効果検証を精度高く行うことは難しい状況であった。
【0003】
そのような中、特許文献1では、ユーザーの現況及びユーザーの嗜好傾向を考慮して、効果が高いと思われる広告を通知し、かつ、その広告の効果検証を行うことができる広告装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6577161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、配信した広告をユーザーが目にするか否かは分からず、広告の無駄打ちが多くなる可能性があるという問題点があった。
【0006】
そこで本発明では、上記問題点に鑑み、消費者である配信先のユーザーが広告を見る可能性を高め、以て広告の効率性を高める情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示する情報処理装置の一形態は、広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションである対象アプリの一覧を記憶する対象アプリ記憶手段と、ユーザー端末によって収集される前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされている前記対象アプリを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、前記ユーザー端末にインストールされる各前記ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報と、を関連付けて取得するユーザー端末情報取得手段と、取得した前記各ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報と前記対象アプリ記憶手段に記憶される情報とに基づいて、前記対象アプリのうち利用時間の長い順に所定個の前記ソフトウエアアプリケーションを特定するアプリ特定手段と、特定した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行う広告実施手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、開示する情報処理装置の一形態は、ユーザー端末にインストールされる広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションである対象アプリの利用時間に関する情報と、前記ユーザー端末によって収集される前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされている前記対象アプリを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、を関連付けて取得するユーザー端末情報取得手段と、取得した前記対象アプリの利用時間に関する情報に基づいて、前記対象アプリのうち利用時間の長い順に所定個の前記ソフトウエアアプリケーションを特定するアプリ特定手段と、特定した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行う広告実施手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、開示する情報処理装置の一形態は、ユーザー端末によって収集される前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているソフトウエアアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報と、前記ユーザー端末にインストールされる広告が配信可能なソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報に基づき特定される前記利用時間が長い方から所定個の前記ソフトウエアアプリケーションに関する情報と、を関連付けて取得するユーザー端末情報取得手段と、取得した前記所定個のソフトウエアアプリケーションに対し、取得した前記ユーザー端末識別情報を指定して広告を配信するための処理を行う広告実施手段と、を有することを特徴とする。

【発明の効果】
【0010】
開示する情報処理装置は、消費者である配信先のユーザーが広告を見る可能性を高め、以て広告の効率性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施の形態に係る情報処理装置の概要を示す図である。
図2】本実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
図3】本実施の形態に係る情報処理装置のハードウエア構成例を示す図である。
図4】本実施の形態に係る情報処理装置による処理例(アプリ特定手段が必要な場合)の流れを示すフローチャートである。
図5】本実施の形態に係る情報処理装置による処理例(アプリ特定手段が必要ではない場合)の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る情報処理装置の動作原理)
【0013】
図1及び2を用いて、本実施の形態に係る情報処理装置(以下、単に「本装置」という。)100の動作原理について説明する。図1は、本装置100と他装置との接続関係を示す図であり、図2は、本装置100の機能ブロック図である。
【0014】
図1で示すように、本装置100は、通信ネットワーク300を介して、ユーザー端末280と接続される。通信ネットワーク300は、有線の形態でも、無線の形態でも、どちらでも良い。ユーザー端末280は、通信機能を有するコンピューターであればその形態は特に問わないが、スマートフォンなどの携帯情報端末であることが好適である。また、本装置100は、他の事業者が管理するサーバー310とも接続される。
図2で示すように、本装置100は、対象アプリ記憶手段110、ユーザー端末情報取得手段120、アプリ特定手段130、広告実施手段140を有する。
【0015】
対象アプリ記憶手段110は、広告210が配信可能なソフトウエアアプリケーション(以下、単に「アプリ」という。)220である対象アプリ230の一覧情報を記憶する。なお、対象アプリ230は、ユーザー端末280にインストールされ、広告210を受信可能なアプリであり、広告アプリ230に通知された広告210は、ユーザー端末280が備える表示装置を介してユーザー270に閲覧される。
【0016】
ユーザー端末情報取得手段120は、ユーザー端末280によって収集される、ユーザー端末280及びユーザー端末280にインストールされている対象アプリ230を指定して広告210を通知する場合にユーザー端末280を特定するための情報であるユーザー端末識別情報290と、ユーザー端末280にインストールされる各アプリ220の利用時間に関する情報250と、を関連付けて取得する。
【0017】
ユーザー端末識別情報290は、ユーザー端末280にインストールされているアプリ220(230)を指定して広告210を通知する場合に、ユーザー端末280を特定するための情報であり、所謂広告ID(広告識別子)と呼ばれるものである。
【0018】
アプリ220の利用時間に関する情報250は、ユーザー端末280におけるアプリ別バッテリー消費履歴に関する情報を利用することが好適である。アプリ別バッテリー消費履歴に関する情報250は、ユーザー端末280にインストールされるアプリ220それぞれについての使用時間やバッテリー使用量の割合に関する情報である。なお、このアプリ別バッテリー消費履歴に関する情報は、例えば、アンドロイド(登録商標)OS(Operating System)であれば、“設定”→“バッテリー”→“バッテリー使用量”の順に操作すると、ユーザー端末280の表示装置に表示される。
【0019】
また、アプリ220の利用時間に関する情報250は、ユーザー端末280におけるアプリ別利用時間一覧に関する情報を利用することも好適である。アプリ別利用時間一覧に関する情報は、ユーザー端末280にインストールされるアプリ220それぞれについての使用時間に関する情報である。なお、このアプリ別利用時間一覧に関する情報は、例えば、アンドロイド(登録商標)OSであれば、“設定”→“アプリ”→“利用時間”の順に操作すると、ユーザー端末280の表示装置に“アクティビティの詳細”として表示される。
【0020】
なお、ユーザー端末情報取得手段120によって取得される情報は、ユーザー端末280にインストールされ、情報収集機能を備える情報収集アプリ240によって収集される。
【0021】
また、ユーザー端末情報取得手段120は、ユーザー端末280によって収集される、ユーザー端末識別情報290と、対象アプリ230の利用時間に関する情報250と、を関連付けて取得する形態としても良い。ここで、対象アプリ230の利用時間に関する情報250は、ユーザー端末280にインストールされている全てのアプリ220を網羅しているわけではなく、対象アプリ230に関する情報に限定されている。なお、情報収集アプリ240は、対象アプリ230の一覧情報を備え、ユーザー端末280にインストールされているアプリ220のうち対象アプリ230に限定して利用時間に関する情報250を収集する。
【0022】
また、ユーザー端末情報取得手段120は、ユーザー端末280によって収集される、ユーザー端末識別情報290と、ユーザー端末280にインストールされる広告210が配信可能なアプリ220(対象アプリ230)の利用時間に関する情報250に基づき特定される利用時間が長い順に所定個のアプリ220(対象アプリ230)に関する情報260と、を関連付けて取得する。この処理によって、ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230を特定することができる。なお、情報収集アプリ240は、対象アプリ230の一覧情報を備え、ユーザー端末280にインストールされているアプリ220のうち既定個数の対象アプリ230に限定して利用時間に関する情報250を収集する。
【0023】
アプリ特定手段130は、ユーザー端末情報取得手段120によって取得した各アプリ220の利用時間に関する情報250に基づいて、対象アプリ230のうち利用時間の長い順に所定個のアプリ220を特定する。アプリ特定手段130は、対象アプリ記憶手段110に記憶される情報を参照し、利用時間に関する情報250に含まれるアプリ220の中から対象アプリ230に限定して、利用時間の長い順に所定個の対象アプリ230を特定する。この処理によって、ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230を特定することができる。
【0024】
また、アプリ特定手段130は、ユーザー端末情報取得手段120によって取得した対象アプリ230の利用時間に関する情報250に基づいて、利用時間の長い順に所定個の対象アプリ230を特定する。この処理によって、ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230を特定することができる。
【0025】
広告実施手段140は、アプリ特定手段130によって特定した所定個のアプリ220(230)に対し、ユーザー端末情報取得手段120によって取得したユーザー端末識別情報290を指定して広告210を配信するための処理を行う。広告210を配信するための処理とは、本装置100の管理者である一の事業者自身が広告210を配信する形態としても良く、また、一の事業者が他の事業者に広告210の配信を依頼する形態としても良い。ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230に対し広告210を配信することによって、広告210がユーザー270の目に触れる可能性を向上させ、以って広告210の効率性を高めることができる。
【0026】
本装置100は、上記の動作原理に基づいて、消費者である配信先のユーザー270が広告210を見る可能性を高め、以て広告210の効率性を高めることができる。
(本実施の形態に係る情報処理装置のハードウエア構成)
【0027】
図3を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。図3は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。図3で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)510、ROM(Read-Only Memory)520、RAM(Random Access Memory)530、補助記憶装置540、通信I/F550、入力装置560、表示装置570、記憶媒体I/F580を有する。
【0028】
CPU510は、ROM520に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM530に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM520は、CPU510が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM530は、CPU510でROM520に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0029】
補助記憶装置540は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶装置540は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどであり、対象アプリ記憶手段110を含む。
【0030】
通信I/F550は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク300に接続し、通信機能を提供する他装置280、310とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0031】
入力装置560は、キーボードなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。表示装置(出力装置)570は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。記憶媒体I/F580は、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリなどの記憶媒体590とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0032】
本装置100が有する各手段は、CPU510が、ROM520又は補助記憶装置540に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F550を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記憶媒体I/F580を介して記憶媒体590から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係る情報処理装置による処理例)
(1)アプリ特定手段130が必要な場合の処理例
【0033】
図4を用いて、本装置100による処理例であって、アプリ特定手段130が必要な場合の処理例について説明する。図4は、本装置100による処理例であって、アプリ特定手段130が必要な場合の処理例の流れを示すフローチャートである。
【0034】
S10でユーザー端末情報取得手段120が、ユーザー端末識別情報290と、ユーザー端末280にインストールされる各アプリ220の利用時間に関する情報250と、を関連付けて取得する。ここで、ユーザー端末識別情報290は、ユーザー端末280にインストールされているアプリ220(230)を指定して広告210を通知する場合に、ユーザー端末280を特定するための情報であり、所謂広告ID(広告識別子)と呼ばれるものである。
【0035】
また、ユーザー端末情報取得手段120は、ユーザー端末280によって収集される、ユーザー端末識別情報290と、対象アプリ230の利用時間に関する情報250と、を関連付けて取得する形態としても良い。ここで、対象アプリ230の利用時間に関する情報250は、ユーザー端末280にインストールされている全てのアプリ220が対象ではなく、対象アプリ230に関するものに限定される。
【0036】
S20でアプリ特定手段130が、S10において取得した各アプリ220の利用時間に関する情報250に基づいて、対象アプリ230のうち利用時間の長い順に所定個のアプリ220を特定する。アプリ特定手段130は、対象アプリ記憶手段110に記憶される情報を参照し、利用時間に関する情報250に含まれるアプリ220の中から対象アプリ230に限定して、利用時間の長い順に所定個の対象アプリ230を特定する。この処理によって、ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230を特定することができる。
【0037】
また、アプリ特定手段130は、ユーザー端末情報取得手段120によって取得した対象アプリ230の利用時間に関する情報250に基づいて、利用時間の長い順に所定個の対象アプリ230を特定する形態としても良い。この処理によって、ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230を特定することができる。
【0038】
S30で広告実施手段140が、S20において特定した所定個のアプリ220(230)に対し、S10において取得したユーザー端末識別情報290を指定して広告210を配信するための処理を行う。ここで、広告210を配信するための処理とは、本装置100の管理者である一の事業者自身が広告210を配信する形態としても良く、また、一の事業者が他の事業者に広告210の配信を依頼する形態としても良い。ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230に対し広告210を配信することによって、広告210がユーザー270の目に触れる可能性を向上させ、以って広告210の効率性を高めることができる。
【0039】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、消費者である配信先のユーザー270が広告210を見る可能性を高め、以て広告210の効率性を高めることができる。
(2)アプリ特定手段130が必要でない場合の処理例
【0040】
図5を用いて、本装置100による処理例であって、アプリ特定手段130が必要でない場合の処理例について説明する。図4は、本装置100による処理例であって、アプリ特定手段130が必要でない場合の処理例の流れを示すフローチャートである。
【0041】
S110でユーザー端末情報取得手段120が、ユーザー端末280によって収集される、ユーザー端末識別情報290と、ユーザー端末280にインストールされる広告210が配信可能なアプリ220(対象アプリ230)の利用時間に関する情報250に基づき特定される利用時間が長い順に所定個のアプリ220(対象アプリ230)に関する情報260と、を関連付けて取得する。この処理によって、ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230を特定することができる。
【0042】
なお、ユーザー端末情報取得手段120によって取得される情報は、ユーザー端末280にインストールされ、情報収集機能を備える情報収集アプリ240によって収集される。そして、情報収集アプリ240は、対象アプリ230の一覧情報を備え、ユーザー端末280にインストールされているアプリ220のうち既定個数の対象アプリ230に限定して利用時間に関する情報250を収集する。
【0043】
S120で広告実施手段140が、S110において取得した所定個のアプリ220(230)に対し、S110において取得したユーザー端末識別情報290を指定して広告210を配信するための処理を行う。ここで、広告210を配信するための処理とは、本装置100の管理者である一の事業者自身が広告210を配信する形態としても良く、また、一の事業者が他の事業者に広告210の配信を依頼する形態としても良い。ユーザー端末280においてユーザー270がよく利用する対象アプリ230に対し広告210を配信することによって、広告210がユーザー270の目に触れる可能性を向上させ、以って広告210の効率性を高めることができる。
【0044】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、消費者である配信先のユーザー270が広告210を見る可能性を高め、以て広告210の効率性を高めることができる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0046】
100 情報処理装置
110 対象アプリ記憶手段
120 ユーザー端末情報取得手段
130 アプリ特定手段
140 広告実施手段
210 広告
220 ソフトウエアアプリケーション
230 対象アプリ
240 情報収集ソフトウエアアプリケーション
250 ソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報
260 利用時間の長い所定個のソフトウエアアプリケーション
270 ユーザー
280 ユーザー端末
290 ユーザー端末識別情報
300 通信ネットワーク
310 他の事業者が管理するサーバー
510 CPU
520 ROM
530 RAM
540 補助記憶装置
550 通信インターフェース
560 入力装置
570 出力装置
580 記憶媒体インターフェース
590 記憶媒体
【要約】
【課題】
消費者である配信先のユーザーが広告を見る可能性を高め、以て広告の効率性を高める。
【解決手段】
広告が配信可能なアプリの一覧を記憶する記憶手段と、ユーザー端末によって収集される広告IDと、ユーザー端末にインストールされるアプリの利用時間に関する情報とを関連付けて取得する手段と、取得したソフトウエアアプリケーションの利用時間に関する情報に基づいて、広告が配信可能なアプリのうち利用時間の長い順に所定個のアプリを特定する手段と、特定した所定個のアプリに対し、取得した広告IDを指定して広告を配信するための処理を行う手段と、を有する。
【選択図】図2

図1
図2
図3
図4
図5