(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-14
(45)【発行日】2025-08-22
(54)【発明の名称】ナノバブル発生器
(51)【国際特許分類】
B01F 23/2375 20220101AFI20250815BHJP
B01F 23/232 20220101ALI20250815BHJP
B01F 25/10 20220101ALI20250815BHJP
B01F 25/45 20220101ALI20250815BHJP
D06F 39/08 20060101ALI20250815BHJP
【FI】
B01F23/2375
B01F23/232
B01F25/10
B01F25/45
D06F39/08 301
(21)【出願番号】P 2024134748
(22)【出願日】2024-08-13
【審査請求日】2024-08-13
(31)【優先権主張番号】10-2024-0084088
(32)【優先日】2024-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】524303315
【氏名又は名称】ユニクス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヒョン ジ
【審査官】寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-172800(JP,A)
【文献】特開2023-163288(JP,A)
【文献】特開2019-025451(JP,A)
【文献】特開2022-063994(JP,A)
【文献】韓国登録特許第2139574(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 23/2375
B01F 23/232
B01F 25/10
B01F 25/45
D06F 39/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機と給水ホースとの間に設置されるバブル発生器胴体、前記バブル発生器胴体に内蔵されて微細気泡を発生する減圧ノズルと、前記減圧ノズルを通過して排出される水道水に強い渦流を発生して前記洗濯機の給水槽に流すようにした渦流発生ノズルを含み、前記バブル発生器胴体は上下貫通された形状で流入部と流出部が形成されて前記流入部の内周面と前記流出部の外面には螺合部がそれぞれ形成されて前記洗濯機と前記給水ホースとの間に結合され、前記流入部の内側に形成された前記螺合部には前記減圧ノズルが結合されて前記減圧ノズルの中央で放射状に少なくとも3個以上複数個の減圧部が穿孔されて前記給水ホースを通過する水道水の流速は増加させて圧力は減少して水道水に溶存された空気が前記減圧部によって無数の小さな粒子で割れて排出されるように構成したことを特徴とするナノバブル発生器。
【請求項2】
前記減圧部は前記流入部で前記流出部方向に向けるほど水道水が流れる管の断面積が細くなる円錐状管の形状で構成されていながら前記流出部では管の断面積が広くなるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のナノバブル発生器。
【請求項3】
前記減圧ノズルの外面流入部側の外周面は前記螺合部が形成されて前記バブル発生器胴体の内周面に形成された前記螺合部に結合されて前記流出部側の外面には複数個の固定突起が突き出形成されて前記固定突起に前記渦流発生ノズルが位置され、前記渦流発生ノズルは螺旋形で具備される複数個のブレードと通路が具備され、前記通路に流入される水道水が傾斜面を有するブレード羽と衝突しながら流体の衝突によって発生された衝突力が水の気体含有組成をさらに小さなバブルで分割するようにしながら強い旋風を起こしながら水道水を排出させて洗濯槽に供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のナノバブル発生器。
【請求項4】
前記減圧ノズルと前記渦流発生ノズルは前記バブル発生器胴体の内側に結合時、前記バブル発生器胴体内に形成された段顎によって前記渦流発生ノズルが支持されながら順次に結合されて別途の固定装置が必要なしに螺合方式で堅固に固定されることを特徴とする請求項1に記載のナノバブル発生器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は気体が内包された液体、特に、空気や酸素が溶解された水の排出時超微細の気泡の物で排出されるようにしたナノバブル生成装置に関するものであり、より詳細には、流入部と流出口で構成されたバブル発生器を既存洗濯機などの配管施設に適用しやすくて、ナノバブルが洗濯物をきれいでこぎれいに洗滌することができるようにしたナノバブル発生器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ナノバブルは力強い高濃度のオゾンを有しているし、気泡の大きさが小さくて表面積が広いからために多い量のオゾンがバクテリアと接触することができて力強い殺菌能力を発揮する。
【0003】
溶存酸素の数値を急激に増加させれば、高い溶存酸素は水の殺菌作用あるいは、浄化作用などを遂行して悪い細菌の発生を抑制することができるものできる。
【0004】
このように水中に含まれた溶存酸素を活用できるように洗濯機に給水される水に酸素気泡を発生する気泡発生器が提案されたし、これは洗濯水に微細化された酸素気泡を供給して洗滌力を増大させてある程度殺菌することができるようにした。
【0005】
前記のような気泡発生器は水中に含まれている溶存酸素を活用する方法ではない酸素気泡発生器を追加で設置して使用するためにガスや蒸気など別途の酸素気泡を投入する装置が必要であるために取付費が高価であるしかなかった。
【0006】
すなわち、従来には多くの費用をかかって別途の装置を利用して強制で微細気泡を生成して浄化機能や殺菌機能などを活用するための方案のみを講じているだけで溶存酸素自体をマイクロメーターの超微細の大きさで気泡化させて活用する方法に対してはその研究が活発になされることができない実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記した従来の問題点を解決するためのものであり、本発明は水道水の給水によって発生する圧力及び渦流によって水道水に含まれた溶存酸素をマイクロメーターのナノ大きさで気泡化させ、これを洗滌水で供給することで洗滌力を増大させて殺菌効果を優秀にさせたバブル発生器の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このために本発明は、洗濯機と給水ホースとの間に設置されるバブル発生器胴体と、前記バブル発生器胴体に内蔵されて給水ホースを通過する水道水の流速は増加させて圧力は減圧して通過させて水道水に溶存された空気が前記減圧部によって無数の小さな粒子で割れて排出されるようにした減圧ノズルと、前記減圧ノズルを通過して排出される水道水をもう一度強い渦流を発生させてナノ大きさで気泡化された水道水を洗濯機の給水槽内に流すようにした渦流発生ノズルを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
前記のような本発明は、直径が1μm未満のとても小さな気泡として、超微細気泡とも呼ばれるナノバブルの長所である力強い殺菌能力で洗濯物の洗滌を優秀にできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図4】本発明のナノ発生器の全体的な断面図である。
【
図6】本発明の減圧ノズルと渦流発生ノズルが結合された状態の正面図である。
【
図7】本発明の減圧ノズルの平面図及び底面図である。
【
図8】本発明の渦流発生ノズルの平面図及び底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の望ましい実施例を添付された図面らを参照して詳しく説明する。先ず、各図面の構成要素らに参照符号を付け加えるにおいて、等しい構成要素らに対してはたとえ他の図面上に表示されても可能な等しい符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにおいて、関連される公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を濁すことがあると判断される場合にはその詳細な説明は略する。
【0012】
図1は、本発明のナノ発生器の正面図であり、
図2は本発明のナノ発生器の平面図であり、
図3は本発明のナノ発生器の底面図であり、
図4は本発明のナノ発生器の全体的な断面図であり、
図5は本発明のナノ発生器胴体の断面図であり、
図6は本発明の減圧ノズルと渦流発生ノズルが結合された状態の正面図であり、
図7は本発明の減圧ノズルの平面図及び底面図であり、
図8は本発明の渦流発生ノズルの平面図及び底面図である。
【0013】
先ず、
図1乃至
図8を参照して本発明の第1実施例によるナノバブル発生器を説明する。
【0014】
図1乃至
図8に示されたところのように本発明のナノバブル発生器は洗濯機と給水ホースとの間に設置されるバブル発生器胴体100と、前記バブル発生器胴体に内蔵されて微細気泡を発生する減圧ノズル200と、前記減圧ノズル200を通過して排出される水道水を強い渦流を発生して洗濯機の給水槽に流すようにした渦流発生ノズル300を含んで構成される。
【0015】
前記したバブル発生器胴体100は洗濯機と連結される給水ホースとの間に連結されるものであり、上下貫通された形状で流入部102の流出部104が形成されて流入部102の内周面と流出部104の外面には螺合部106、106aがそれぞれ形成されて螺合部106と軟らかくて階段上の段顎108が形成される。
【0016】
前記流入部102の内側に形成された螺合部106には減圧ノズル200が螺糸式で結合されて減圧ノズル200の中央で放射状に少なくとも3個以上複数個の減圧部202が穿孔されて給水ホースを通過する水道水の流速は増加させて圧力は減少して水道水に溶存された空気が減圧部202によって無数の小さな粒子で割れて排出されるように構成する。
【0017】
前記した減圧部202は流入部で流出部方向に向けるほど水道水が流れる管の断面積が細くなる円錐状管の形状で構成されていながら、流出部では管の断面積が広くなるように構成される。
【0018】
減圧ノズル200の外面流入部側の外周面は螺合部106bが形成されてバブル発生器胴体100の内周面に形成された螺合部106に結合されて流出部側の外面には複数個の固定突起204が突き出形成されて前記固定突起204に渦流発生ノズル300が位置される。
【0019】
前記渦流発生ノズル300は螺旋形で具備される複数個のブレード302と通路304が具備され、前記通路304に流入される水道水が傾斜面306を有するブレード302羽と衝突しながら流体の衝突によって発生された衝突力が水の気体含有組成をさらに小さなバブルで分割するようにしながら強い旋風を起こしながら水道水を排出させて洗濯槽に供給するようにするものである。
【0020】
前記減圧ノズルと渦流発生ノズルはバブル発生器胴体の内側に結合時バブル発生器胴体内に形成された段顎によって渦流発生ノズルが支持されながら順次に結合されて別途の固定装置が必要なしに螺合方式で堅固に固定されるものである。
【0021】
したがって、本発明のナノバブル発生器は超微細気泡とも呼ばれるナノバブルの長所である力強い殺菌能力で洗濯物の洗滌を優秀にさせて洗濯機以外に水栓に適用可能で多様な用途で有用に使用することができる。
【0022】
今まで説明したところのように、本発明を図面に示された実施例を参照にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎなくて、当該技術が属する分野で通常の知識を有した者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。
【0023】
よって、本発明の真正な技術的保護範囲は特許請求範囲によって決められなければならないであろう。
【符号の説明】
【0024】
100 バブル発生器胴体
200 減圧ノズル
300 渦流発生ノズル
【要約】
【課題】本発明は、ナノバブル発生器を提供する。
【解決手段】このために、水道水の給水によって発生する圧力及び渦流によって水道水に含まれた溶存酸素をマイクロメーターのナノ大きさで気泡化させ、これを洗滌水で供給することで洗滌力を増大させて殺菌効果を優秀にさせることを特徴とする。
【選択図】
図4