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  • 特許-衣類収納家具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-15
(45)【発行日】2025-08-25
(54)【発明の名称】衣類収納家具
(51)【国際特許分類】
   A47B 61/00 20060101AFI20250818BHJP
【FI】
A47B61/00 503G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2025008319
(22)【出願日】2025-01-21
【審査請求日】2025-01-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】525026048
【氏名又は名称】尾形 将
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】尾形 将
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-022873(JP,A)
【文献】特開2017-001708(JP,A)
【文献】登録実用新案第3164711(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類を下層から上層に積み重ねて収納可能な収納部を備える衣類収納家具であって、
前記収納部の底部に備えられ、前記下層に配置された衣類を外部へ移動可能とする前記収
納部の取り出し部と、
前記取り出し部の底部に配置された支点部と、
前記支点部を介して、前記下層に配置された衣類が前記収納部の外部に出力可能とするペダル部とを備え、
前記収納部がモジュラーデザインを採用しており、ユーザが必要に応じて収納スペースを調整可能であり、衣類が引っかかることなく傷みを防ぐことができるとともに、通気性を確保するためにメッシュ構造の材料を使用していることを特徴とする衣類収納家具。
【請求項2】
請求項1に記載の衣類収納家具において、前記取り出し部が、自動的に下層の衣類を検出し、それを選択的に外部に排出するセンサーとアクチュエータを含む自動化システムを備えていることを特徴とする衣類収納家具。
【請求項3】
請求項2に記載の衣類収納家具において、前記ペダル部が電動モーターによって駆動され、ユーザが手動で力を加えることなく衣類を取り出せるようにする電動制御システムを備えていることを特徴とする衣類収納家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効率的に衣類を収納および取り出すことができる衣類収納家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
季節の変化に伴い、衣類の入れ替えが必要となる。この際、季節外の衣類を保管するために、多くの場合、衣装ケースやその他の収納具が使用される。これらの収納具は、合成樹脂製、木製、またはダンボールなどの紙製であることが一般的である。しかしながら、これらの収納具にはいくつかの問題点が存在する。特に、収納する衣類の量が少ない場合や衣類の体積が収納具の容積を下回る場合、内部に無駄な空間が生じてしまい、部屋全体の空間利用効率を低下させる原因となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平5-19135号公報
【文献】特開2021-095187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の衣類収納家具では、下から上に衣類を積んで行き、下層にある衣類を取り出す際に上層の衣類を一度取り除く必要があるため、下層に置かれた衣類は使われ難いという問題があった。また、下層にある衣類を取り出す作業が煩雑で時間もかかるという問題があった。また、下層の衣類にアクセスするためには、家具内部に深く手を入れる必要があるため、利用者が腰をかがめるなどの体勢を取らなければならず、特に高齢者や身体の不自由な人にとっては大きな負担であった。本発明は、衣類を効率的かつ簡単に取り出すことができる衣類収納家具を提供することを目的としている。従来の収納具では、収納空間の高さ調整に焦点を当てていたため、収納された衣類の取り出しには不便が伴っていた。本発明により、ユーザが衣類をスムーズにかつ迅速に取り出せるようにすることで、使用の利便性を向上させることができる。これにより、下層に置かれた衣類は使われ難いという、衣類の冬眠状態を改善させることが可能となる。また、日常生活において衣類の管理が容易になり、より効率的な生活環境を実現することが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、衣類を効率的に収納し、簡単に取り出すことができる衣類収納家具を提供することを目的としている。この目的を達成するため、本発明の衣類収納家具は以下のような特徴を有している。
【0006】
収納部は、耐久性が高く柔軟性に富んだ材料で作成されており、通気性を考慮した設計がなされている。この設計により、衣類がカビや臭いの発生を防ぎながら、傷つくことなく、また圧縮されることなく積み重ねられる。
【0007】
取り出し部には、滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムが採用されている。ユーザがプッシュボタンを操作することで、レールが活動し、下層の衣類が前方へスムーズに移動するため、容易に取り出すことができる。
【0008】
支点部は、高強度のスチールやアルミニウムで作られており、長期間の使用に耐える耐久性を有している。この部分はペダル部の操作時にスムーズな動きを実現するために円盤形または半球形で滑らかな表面が特徴である。
【0009】
ペダル部は、床に近い位置に設計されており、足で簡単に操作できるようになっている。押し下げるだけのシンプルな動作で機能し、滑り止めの素材が使用されているため、安全で快適な使用感を提供する。
【0010】
これらの特徴により、本発明の衣類収納家具は、使用者が衣類を簡単にかつ迅速に取り出せるようにすることで、使用の利便性を大幅に向上させることができる。これにより、日常生活における衣類の管理が容易になり、効率的な生活環境を実現することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、衣類の収納と取り出しの効率を大幅に向上させることができる衣類収納家具を提供する。特に、取り出し部の機能強化により、下層に位置する衣類を容易にかつ迅速に取り出すことが可能となる。この改善により、ユーザは衣類を整理しやすくなり、日常的な使用においても大きな利便性を享受できるようになる。下層に置かれた衣類は使われ難いという、衣類の冬眠状態を改善させることが可能となる。また、収納部の通気性と調整可能な構造は、衣類が最適な状態で保管されることを保証し、長期間にわたり衣類を保護する。これにより、衣類の品質維持にも寄与し、ユーザの満足度を向上させることが期待される。
【0012】
さらに、ペダル部の設計は操作性を考慮しており、誰でも簡単に使用できるため、幅広いユーザに受け入れられる製品である。このように、本発明は使用者の利便性を大幅に向上させるとともに、衣類の管理と保護の観点からも優れた解決策を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】衣類収納家具の全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、効率的に衣類を収納し、容易に取り出すことができる衣類収納家具に関する。本発明の衣類収納家具は、下層から上層に向かって衣類を積み重ねて収納可能な収納部と、収納部の底部に配置され、下層に配置された衣類を外部へ移動可能とする取り出し部と、取り出し部の底部に配置された支点部と、支点部を介して下層に配置された衣類が収納部の外部に出力可能とするペダル部とを備える。さらに、取り出し部は滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを備え、プッシュボタン操作によりレールが活動して下層の衣類が前方へスムーズに移動し、容易に取り出せるように構成されている。
【0015】
また、収納部はモジュラーデザインを採用しており、ユーザが必要に応じて収納スペースを調整可能であり、内側に滑らかな表面材料を使用して衣類が引っかかることなく傷みを防ぎつつ、通気性を確保するためにメッシュ構造の材料を使用している。これらの特徴により、本発明の衣類収納家具は、使用者が衣類を簡単にかつ迅速に取り出せるようにすることで、使用の利便性を大幅に向上させることができる。
【0016】
本発明の衣類収納家具は、以下のキーワードで定義される要素を含んでいる。
【0017】
収納部:衣類を下層から上層に向かって積み重ねて収納する機能を有する部分である。この部分は、衣類を整理しやすく、かつスペースを最大限に活用するために設計されている。
【0018】
取り出し部:収納部の底部に配置され、下層にある衣類を外部へ移動させるためのメカニズムを含んでいる。この部分は、ユーザが衣類を簡単に取り出せるようにするために重要である。
【0019】
支点部:取り出し部の底部に配置され、ペダル部の操作によって衣類を収納部から外部へ出力するための基点となる部分である。
【0020】
ペダル部:ユーザが足で操作することで、支点部を介して衣類を収納部の外部に出力する機能を持つ部分である。
【0021】
使用例として、あるユーザが冬の衣類を収納しているとする。冬が終わり、春の衣類に入れ替える必要がある。このユーザは、本発明の衣類収納家具のペダル部を踏むことにより、収納部の底にある冬のコートなどの重い衣類が取り出し部と支点部を介して容易に外部に移動される。このプロセスは、重い衣類を持ち上げることなく、効率的に行うことができる。
【0022】
本発明を実施するための形態として、収納部は可動式の棚板を有し、ユーザが必要に応じて収納スペースの高さを調整できるようになっている。取り出し部は、滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用し、衣類がスムーズに前方へ移動するように設計されている。これにより、衣類の取り出しがさらに容易になる。また、ペダル部は、ユーザが簡単にアクセスできる位置に配置され、滑り止めの材質が使用されている。
【0023】
これらの特徴により、本発明の衣類収納家具は、日常生活において衣類の管理を効率的かつ効果的に行うための優れた解決策を提供する。
【0024】
本発明の衣類収納家具は、以下のキーワードに基づいて定義される。
【0025】
収納部衣類を効率的に整理し、スペースを最大限に活用するために下層から上層に向かって衣類を積み重ねて収納する機能を持つ部分である。
【0026】
取り出し部収納部の底部に配置され、下層にある衣類を外部へ移動させるためのメカニズムを含んでいる。これにより、ユーザが衣類を簡単に取り出すことが可能になる。
【0027】
支点部取り出し部の底部に配置され、ペダル部の操作によって衣類を収納部から外部に出力するための基点となる部分である。
【0028】
ペダル部ユーザが足で操作することで、支点部を介して衣類を収納部の外部に出力する機能を持つ部分である。
【0029】
本発明を実施するための形態として、収納部は可動式の棚板を有し、ユーザが必要に応じて収納スペースの高さを調整できるようになっている。取り出し部は、滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用し、衣類がスムーズに前方へ移動するように設計されている。これにより、衣類の取り出しがさらに容易になる。また、ペダル部は、ユーザが簡単にアクセスできる位置に配置され、滑り止めの材質が使用されている。
【0030】
これらの特徴により、本発明の衣類収納家具は、日常生活において衣類の管理を効率的かつ効果的に行うための優れた解決策を提供する。
【0031】
本発明の衣類収納家具は、効率的に衣類を収納し取り出すことを可能とする家具であり、収納部、取り出し部、支点部、ペダル部を含む。収納部は、下層から上層に向かって衣類を積み重ねることができ、取り出し部は底部に配置されており、ペダル操作によって支点部を介して衣類を外部に移動させる。この構造により、ユーザは重い衣類を持ち上げることなく、容易に取り出すことができる。また、取り出し部は滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用しており、衣類のスムーズな移動を実現している。
【0032】
本発明の衣類収納家具は、モジュラーデザインを採用しており、ユーザが必要に応じて収納スペースを調整可能である。内部には滑らかな表面材料を使用しており、衣類が引っかかることなく傷みを防ぐことができる。また、通気性を確保するためにメッシュ構造の材料を使用している。これにより、衣類は最適な状態で保管され、使用時にも状態の良い衣類を取り出すことが可能となる。この収納家具は、部屋の空間を有効に活用しながら、衣類を保護し、整理整頓を容易にする。
【0033】
本発明の衣類収納家具は、効率的な収納と簡単な取り出しを可能にするため、特に下層に位置する衣類を自動的に検出し、選択的に外部に排出する自動化システムを備えている。このシステムは、センサーとアクチュエータを含み、ユーザが衣類を手動で選ぶ手間を省くことができる。さらに、この自動化システムは、使用者の好みや頻繁に使用する衣類を記憶し、次回使用時に優先的に提供する機能も有している。このようにして、本発明の衣類収納家具は、使用者にとってより便利で効率的な収納解決策を提供する。
【0034】
本発明の衣類収納家具は、効率的な衣類の収納と取り出しを実現するために、特定の構造的特徴を有している。収納部は、衣類を下層から上層に向かって積み重ねて収納することが可能であり、取り出し部は収納部の底部に配置されている。この取り出し部を通じて、下層に配置された衣類を外部へ移動させることができる。支点部を備えたペダル部を操作することで、収納された衣類を容易に取り出すことが可能である。
【0035】
さらに、取り出し部には滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムが採用されており、ユーザがプッシュボタンを操作することで、レールが活動し下層の衣類が前方へスムーズに移動し、容易に取り出せるように構成されている。
【0036】
本発明の衣類収納家具は、ユーザが必要に応じて収納スペースを調整可能なモジュラーデザインを採用している。収納部内部には、衣類が引っかかることなく傷みを防ぎつつ、通気性を確保するためにメッシュ構造の材料を使用している。この設計により、衣類は最適な状態で保管され、使用時にも状態の良い衣類を取り出すことが可能である。また、取り出し部は滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用し、衣類がスムーズに前方へ移動するように設計されており、ユーザが容易に衣類を取り出せるようになっている。
【0037】
本発明の衣類収納家具は、自動化システムを備えており、下層に位置する衣類をセンサーで検出し、アクチュエータによって選択的に外部に排出する。このシステムにより、ユーザは手動で衣類を選ぶ手間を省き、さらに使用頻度に基づいて衣類を優先的に提供する機能も有している。この自動化された取り出し機能は、特に大量の衣類を管理する際に効率的であり、日常的な使用においても衣類の取り扱いを容易にする。また、この技術は衣類の取り出しを迅速化し、整理整頓を促進する効果も期待される。
【0038】
本発明の衣類収納家具は、収納部の底部に配置された取り出し部を通じて、下層にある衣類を外部へ簡単に移動させることができる。ペダル部を操作することで、支点部を介して衣類が収納部から外部に出力されるため、重い衣類を持ち上げることなく、効率的に取り出すことが可能である。さらに、取り出し部は滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用しており、ユーザがプッシュボタンを操作することで、下層の衣類が前方へスムーズに移動し、容易に取り出せるように構成されている。これにより、衣類の取り出し作業が大幅に簡略化され、使用者の利便性が向上する。
【0039】
本発明の衣類収納家具は、モジュラーデザインを採用しており、ユーザが必要に応じて収納スペースを調整可能である。収納部内部には滑らかな表面材料を使用しており、衣類が引っかかることなく傷みを防ぐ事ができる。また、通気性を確保するためにメッシュ構造の材料を使用している。これにより、衣類は最適な状態で保管され、使用時にも状態の良い衣類を取り出すことが可能である。取り出し部は滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用し、衣類がスムーズに前方へ移動するように設計されており、ユーザが容易に衣類を取り出せるようになっている。
【0040】
本発明の衣類収納家具は、収納部の底部に配置された取り出し部を通じて、下層にある衣類を外部へ簡単に移動させることができる。ペダル部を操作することで、支点部を介して衣類が収納部から外部に出力されるため、重い衣類を持ち上げることなく、効率的に取り出すことが可能である。さらに、取り出し部は滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを採用しており、ユーザがプッシュボタンを操作することで、下層の衣類が前方へスムーズに移動し、容易に取り出せるように構成されている。これにより、衣類の取り出し作業が大幅に簡略化され、使用者の利便性が向上する。
【0041】
本発明は従来の衣類収納家具では、下層にある衣類を取り出す際に上層の衣類を一度取り除く必要があり、その作業が煩雑で時間もかかるという問題があった。また、下層の衣類にアクセスするためには、家具内部に深く手を入れる必要があるため、利用者が腰をかがめるなどの体勢を取らなければならず、特に高齢者や身体の不自由な人にとっては大きな負担となった。本発明は、これらの問題を解決し、下層に収納された衣類を容易かつ迅速に取り出すことができる衣類収納家具を提供することを目的としている。
【0042】
本発明は、従来の衣類収納家具において、下層にある衣類を取り出す際に上層の衣類を一度取り除く必要があった問題を解決するために提案されたものである。具体的には、収納部の底部に取り出し部を設けることで、下層に配置された衣類を直接外部へ移動可能とし、その操作性を向上させる。さらに、取り出し部の底部に支点部を配置し、この支点部を介してペダル部が作動することで、ユーザがペダルを踏むだけで下層の衣類を容易に収納部の外部へ出力できるようにする。この構造により、ユーザは上層の衣類を移動させることなく、下層の衣類を簡単かつ迅速に取り出すことが可能となり、使用時の効率性及び利便性が大幅に向上する。
【0043】
本発明は、ユーザが衣類を容易に取り出すことができるようにすることを目的としている。この目的を達成するために、本発明の衣類収納家具は、滑りやすいレールシステムと連動するプッシュボタンメカニズムを備えている。このプッシュボタンメカニズムは、ユーザがプッシュボタンを操作することによりレールが活動し、下層の衣類が前方へスムーズに移動するように構成されている。これにより、衣類の取り出し作業が大幅に容易になる。
【0044】
本発明は、ユーザが自身のニーズに応じて収納スペースを柔軟に調整できるようにするため、モジュラーデザインを採用した衣類収納家具を提供する。このモジュラーデザインにより、収納部の構成要素を追加または取り除くことで、容易に収納スペースのサイズや形状を変更することが可能となる。さらに、本発明の衣類収納家具は、衣類が引っかかることなく傷みを防ぐために、内側に滑らかな表面材料を使用している。この滑らかな表面材料は、衣類がスムーズに出し入れできるようにすると同時に、摩擦によるダメージから衣類を保護する。加えて、通気性を向上させるためにメッシュ構造の材料も採用しており、これにより衣類収納家具内部の空気の流れが促進され、湿気が溜まりにくくなる。これらの特徴により、本発明はユーザが自由度高く収納スペースをカスタマイズできるだけでなく、衣類を長持ちさせる効果も期待できる。
【0045】
本発明は、衣類の取り出しを自動化することにより、ユーザが手間をかけずに必要な衣類を素早く取り出すことができるようにすることを目的としている。この目的を達成するために、請求項4に記載の衣類収納家具は、取り出し部に自動化システムを備えている。この自動化システムは、センサーとアクチュエータを含んでおり、センサーが下層の衣類を検出し、アクチュエータがその検出された衣類を選択的に外部に排出する。このようにして、ユーザは手動で衣類を探す必要がなく、効率的かつ迅速に所望の衣類を取り出すことが可能となる。この自動化システムは特定の衣類だけを選択的に排出する能力も持っており、ユーザのニーズに応じた柔軟な対応が可能である。これにより、従来の手動での衣類の取り出し作業に比べて時間と労力を大幅に削減することができる。
【0046】
本発明は、ユーザが手動で力を加えることなく簡単に衣類を取り出せるようにするため、電動モーターを用いてペダル部を駆動する電動制御システムを備えた衣類収納家具を提供する。この電動制御システムは、ペダル部が電動モーターによって自動的に操作されることで、ユーザが物理的な力を使わずに衣類を容易にアクセスできるようにする。さらに、このシステムは使用者の利便性を向上させると共に、力の弱いユーザや高齢者でも容易に衣類を取り出すことが可能となる。このように本発明は、従来の手動操作が必要だった衣類収納家具の問題点を解決し、より使いやすく効率的な衣類収納家具を提供するものである。
【0047】
本発明は、従来の衣類収納家具における使用者の利便性を大幅に向上させるものである。特に、本発明によれば、収納部の底部に設けられた取り出し部とペダル部を利用することで、下層に積み重ねられた衣類を容易かつ迅速に外部へ移動させることが可能となる。これにより、ユーザは衣類を取り出す際に収納家具内部に手を入れて衣類を探す手間が省け、特に下層に位置する衣類の取り出し作業が簡単かつ効率的に行えるようになる。
【0048】
以下、本実施形態に係るペダル操作式衣類収納家具について説明する。
【0049】
本発明は、効率的かつ便利な衣類収納家具に関するものであり、特に衣類を下層から上層に積み重ねて収納し、容易に取り出すことが可能な構造を提供することを目的としている。
【0050】
本発明の衣類収納家具においては、ペダル部を操作することで、支点部が回転し、取り出し部が前方に傾斜する。この動作により、下層に収納された衣類が容易に外部へ移動可能となる。例えば、重いコートやジャケット等も、ペダル部を踏むだけの簡単な操作で取り出すことができるため、利用者の負担を軽減することができる。さらに、取り出し部の傾斜角度は調整可能であり、収納されている衣類の種類や重量に応じて最適な角度に設定することができるため、より効率的な衣類の取り出しが可能となる。このように本発明は、利便性及び機能性を向上させた衣類収納家具を提供するものである。
【0051】
本発明の衣類収納家具は、特に家庭内での使用を想定しており、衣類を効率的かつ容易に収納・取り出し可能とすることを目的としている。具体的には、収納部の底部に設けられた取り出し部を通じて、下層に配置された衣類を外部へ移動させることができる。この取り出し部は、支点部とペダル部を備えており、使用者がペダル部を踏むことで支点部が作動し、下層の衣類が持ち上げられて外部に出力される構造となっている。この機構により、使用者は重い衣類を持ち上げることなく、簡単に衣類を取り出すことが可能であり、特に高齢者や身体の不自由な人々にも便利である。また、この収納家具はデザイン性も考慮されており、室内装飾としても優れた美観を提供する。
【0052】
本発明の衣類収納家具において、実施例として、特に冬季に使用される厚手のジャケットやコートを効率的に収納する方法を示す。本実施例では、収納部の底部に設置された取り出し部を利用して、重ねて収納された下層の衣類を容易に取り出すことができる。具体的には、ユーザがペダル部を踏むことで、支点部が作動し、取り出し部が前方へ傾斜する。この傾斜動作により、下層にある衣類が前方へスライドし、外部へ容易に移動可能となる。この機能は、特に重い冬服を取り扱う際において、ユーザの負担を軽減し、衣類の取り出し作業を効率化するものである。
【0053】
本発明の衣類収納家具においては、特に下層に配置された衣類の取り出しを容易にするため、ペダル部を利用した機構が採用されている。具体的には、使用者がペダル部を踏むことで支点部が作動し、取り出し部が底部から持ち上がる。これにより、下層にある衣類が前方へスライドし、外部へ容易にアクセスできるようになる。この機構は特に高齢者や身体の不自由な人々にとっても使いやすく設計されており、衣類の取り出し作業を効率的かつ安全に行うことが可能である。また、この収納家具はデザイン性と実用性を兼ね備えており、多様な居住空間に適応することができる。
【0054】
本実施例では、請求項1に記載された衣類収納家具を具体的に説明する。本実施例の衣類収納家具は、高さ120cm、幅80cm、奥行き40cmの木製フレームを有し、その内部には5段の収納部が設けられている。各収納部は独立した引き出し式であり、底部にはローラーが取り付けられており、軽い力でスムーズに引き出すことが可能である。最下層の引き出し部にはペダル部が設置されており、足で踏むことによって引き出しが前方へスライドし、衣類を容易に取り出せる構造となっている。このペダル操作により、使用者は屈まずに衣類を取り出すことができるため、利便性が向上している。
【0055】
本発明の衣類収納家具は、特に大量の衣類を効率的に収納し、取り出すことが可能である。例えば、ホテルや病院などで使用される場合、従業員が清潔なリネンや制服を迅速に取り出す必要がある。本実施例では、収納部の底部に設置されたペダル部を踏むことで、支点部を介して下層にある衣類が持ち上げられ、取り出し部から外部へスムーズに移動する。この操作は片手で行うことができるため、もう一方の手で他の作業を行いながら効率的に作業を進めることが可能である。このように本発明は、使用者の利便性を高めると共に、作業効率を向上させる効果がある。
【0056】
本発明の衣類収納家具において、実施例として、特に冬服やコートなどの厚手の衣類を効率的に収納する方法を示す。この家具は、複数の段に分かれた収納部を有し、各段は独立して前方へ引き出すことが可能である。下層に厚手の衣類を収納し、ペダル部を踏むことで支点部が作動し、取り出し部が底部から持ち上がり、衣類が容易に外部へ移動する。この機構により、重たい衣類でも無理なく取り出すことができる。また、上層には軽い衣類やアクセサリーを収納することで、全体のバランスを保ちつつ効率的な収納が可能となる。このように本発明は、異なる種類や重さの衣類を効果的に管理・収納するための工夫が施されている。
【0057】
本発明の衣類収納家具においては、収納部内に複数の衣類を効率的に収納し、特に下層に位置する衣類を容易に取り出すことが可能である。具体的な実施例として、収納部の底部に設置された取り出し部は、引き出し式の構造を有しており、ユーザがペダル部を踏むことで支点部が作動し、取り出し部が前方へスライドする。この動作により、下層に積み重ねられた衣類が前方へ移動し、外部へ容易にアクセスできるようになる。この機構は特に高齢者や身体の不自由な人々にも使いやすく設計されており、日常生活での利便性を向上させることが期待される。また、収納部は可動式の仕切りを備えており、異なる種類やサイズの衣類を分類して収納することが可能であるため、整理整頓が容易になる。
【0058】
本発明の衣類収納家具においては、複数の衣類を効率的に収納し、取り出しやすくするための構造が提供される。具体的には、収納部内に複数の段階で衣類を積み重ねることができる棚板が設けられており、各棚板は可動式である。下層に収納された衣類は、取り出し部を通じて外部へ移動可能であり、この取り出し部は底部に支点部を有している。ユーザがペダル部を操作することにより、支点部が回転し、取り出し部が傾斜する。これにより、下層の衣類が容易に前方へスライドし、外部へと取り出される。この構造により、衣類の取り出しが容易となり、収納スペースの有効活用が図れる。
【0059】
本実施例では、請求項1に記載された衣類収納家具を用いて、特に冬物の厚手の衣類を効率的に収納する方法について説明する。本家具の収納部は、複数の層に分かれており、各層は独立して前方へスライドすることが可能である。使用者がペダル部を踏むと、支点部が作動し、最下層の収納部が前方にスライドして外部へと移動する。これにより、下層に収納された厚手のコートやセーターなども簡単に取り出すことができる。さらに、この動作は衣類にストレスを与えず、形状を保持しながらスムーズに取り出すことが可能であるため、衣類の保管状態を良好に保つことができる。この家具は特に冬場の衣替えや整理において大変有効であり、使用者の利便性を向上させるものである。
【0060】
本発明の衣類収納家具において、収納部は複数の層に分かれており、各層は独立して衣類を収納することが可能である。特に下層に配置された衣類は、取り出し部を通じて容易に外部へ移動することができる。取り出し部は底部に支点部を有し、この支点部に連結されたペダル部を操作することで、下層の衣類が持ち上げられ、収納部の外へとスムーズに出力される。この構造により、ユーザは重い衣類を持ち上げることなく、効率的かつ容易に衣類を取り出すことが可能となる。このシステムは特に高齢者や身体の不自由な人々にも使いやすく設計されており、日常生活における利便性を向上させるものである。
【要約】
【課題】衣類収納家具において、通常、衣類を下から上に積んで行くため、下層に置かれた衣類は使われ難くなり、衣類が冬眠状態になる。
【解決手段】衣類を下層から上層に積み重ねて収納可能な収納部を備える衣類収納家具であって、前記収納部の底部に備えられ、前記下層に配置された衣類を外部へ移動可能とする前記収納部の取り出し部と、前記取り出し部の底部に配置された支点部と、前記支点部を介して、前記下層に配置された衣類が前記収納部の外部に出力可能とするペダル部とを備える、衣類収納家具。
【選択図】図1
図1