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特許77303092-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドの合成のための新規の効率的なプロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-19
(45)【発行日】2025-08-27
(54)【発明の名称】2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドの合成のための新規の効率的なプロセス
(51)【国際特許分類】
   C07D 265/26 20060101AFI20250820BHJP
   C07C 231/10 20060101ALI20250820BHJP
   C07C 237/48 20060101ALI20250820BHJP
   C07B 61/00 20060101ALN20250820BHJP
【FI】
C07D265/26
C07C231/10
C07C237/48
C07B61/00 300
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022500859
(86)(22)【出願日】2020-10-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-20
(86)【国際出願番号】 US2020057726
(87)【国際公開番号】W WO2021086957
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】62/929,138
(32)【優先日】2019-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】391022452
【氏名又は名称】エフ エム シー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】FMC CORPORATION
(73)【特許権者】
【識別番号】518259165
【氏名又は名称】エフエムシー アグロ シンガポール プライベート リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100216105
【弁理士】
【氏名又は名称】守安 智
(72)【発明者】
【氏名】リアン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】イェフェン・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジャンファ・マオ
(72)【発明者】
【氏名】ジジエン・シュー
【審査官】宮崎 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-507523(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103058993(CN,A)
【文献】特表2008-523069(JP,A)
【文献】特表2002-541134(JP,A)
【文献】特表2009-543861(JP,A)
【文献】Rati K. P. Tripathi et al.,Discovery of 3-Hydroxy-3-phenacyloxindole Analogues of Isatin as Potential Monoamine Oxidase Inhibitors,ChemMedChem,11(2016),119-132,DOI: 10.1002/cmdc.201500443
【文献】Zbigniew Malinowski et al.,Synthesis and biological evaluation of some amino- and sulfanyl-3H-quinazolin-4-one derivatives as potential anticancer agents,Monatsh Chem,146(2015),1723-1731,DOI: 10.1007/s00706-015-1508-6
【文献】Shyam Panga et al.,Synthesis and Ameliorative Effect of Isatin-Mesalamine Conjugates on Acetic Acid-induced Colitis in Rats,J. Heterocyclic Chem.,56 (2019),956-967,DOI: 10.1002/jhet.3474
【文献】Maha Y. Jarrah et al.,300MHz 1H N.M.R. spectra of indolo[2,1-b] quinazoline-6,12-dione, tryptanthrine, and its 2- and 8-chloro-derivatives,Journal of Chemical Research (Miniprint) ,6(1980),2601-2609
【文献】ZHANG Zhou et al.,Synthesis of 2-Amino-5-chloro-N,3-dimethylbenzamide,FINE CHEMICAL INTERMEDIATES,44,2(2014),18-20,24
【文献】Shuangshuang Yang et al.,Discovery of Tryptanthrin Derivatives as Potent Inhibitors of Indoleamine 2,3-Dioxygenase with Therapeutic Activity in Lewis Lung Cancer (LLC) Tumor-Bearing Mice,J. Med. Chem.,56(2013) ,8321-8331,DOI: 10.1021/jm401195n
【文献】医薬品のプロセス化学,第1版(2005),日本プロセス化学会,37-54
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D、A61K、A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
CASREACT(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Vの化合物
【化1】

(R7~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C1~C5アルキル、及び
1~C5アルキルから選択され;
7~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
i)
a)式IIIの化合物
【化2】

(R1~R4の各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC1~C5アルキルから選択される);
b)溶媒;及び
c)塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される塩素化試薬
を含む第1の混合物を形成すること;
ii)前記第1の混合物を反応させること;
iii)触媒の存在下に、反応した前記第1の混合物に酸化剤を加え、さらなる混合物を形成すること;及び
iv)前記さらなる混合物を反応させること;
を含む、前記方法。
【請求項2】
工程iii)が第1の混合物に第2の混合物を加えてさらなる混合物を得ることを含み、ここで、前記第2の混合物がd)酸化剤とe)触媒とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記溶媒b)が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の混合物を反応させる前記方法の工程ii)が、20℃~140℃の範囲の反応温度で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記酸化剤が、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記触媒が、硫酸、塩化水素、硝酸、及びそれらの組合せから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記さらなる混合物を反応させる前記方法の工程iv)が、20℃~100℃の範囲の反応温度で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記式IIIの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化3】

(R1~R5の各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC1~C5アルキルから選択され;且つ
前記式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化4】

(R1~R5の各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC1~C5アルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)前記混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)前記混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
式VIの化合物
【化5】
(R7~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C1~C5アルキル、及び
1~C5アルキルから選択され;
7~R10の少なくとも1つはハロゲンであり、
11は、分岐状C1~C10アルキルおよび非分岐状C1~C10アルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)請求項1に規定される式Vの化合物、ここで、式Vの該化合物は請求項1の方法で調される、
B)アルキルアミン、および
C)溶媒、
を含む混合物を形成すること、および、
II)前記混合物を反応させること
を含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月1日に出願された米国仮特許出願第62/929,138号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドを合成する新規の方法を対象とする。本明細書で開示される方法によって調製される化合物は、例えば、殺虫剤のクロラントラニリプロール及びシアントラニリプロールなどの殺虫剤として興味深い特定のアントラニルアミド化合物の調製に有用である。
【背景技術】
【0003】
2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドの生成のための従来のプロセスは、有害物質、高いコスト、比較的長い方法の工程、及び複雑な操作などのいくつかの産業的な課題の影響下にある。
【0004】
本開示は、2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミド及びその誘導体を調製するのに有用な新規の方法を提供する。以前の方法と比較される本開示の方法の利点は、多数あり、コストの低減、混合溶媒の分離の必要性の排除、廃棄物の減少、比較的短い方法の工程、操作の複雑度の単純化、及びプロセスの危険の低減を含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様において、本明細書では、式VIの化合物
【化1】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
11は、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式Vの化合物
【化2】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
式Vの化合物は、
i)
a)式IIIの化合物
【化3】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)溶媒;及び
c)ハロゲン化試薬
を含む第1の混合物を形成すること;
ii)第1の混合物を反応させること;
iii)第2の混合物を第1の混合物に導入して、第3の混合物を形成すること(第2の混合物は、
d)酸化剤;及び
e)触媒
を含む);及び
iv)第3の混合物を反応させること;
を含む方法に従って調製される);
B)アルキルアミン;及び
C)溶媒
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0006】
一態様において、本明細書では、式Vの化合物
【化4】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIIの化合物
【化5】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)溶媒;及び
C)ハロゲン化試薬
を含む第1の混合物を形成すること;
II)第1の混合物を反応させること;
III)第2の混合物を第1の混合物に導入して、第3の混合物を形成すること(第2の混合物は、
D)酸化剤;及び
E)触媒
を含む);及び
IV)第3の混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0007】
一態様において、本明細書では、式VIの化合物
【化6】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
11は、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式Vの化合物
【化7】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
式Vの化合物は、
i)
a)式IVの化合物
【化8】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである);
b)酸化剤;
c)溶媒;及び
d)触媒
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);
B)アルキルアミン;及び
C)溶媒
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0008】
一態様において、本明細書では、式Vの化合物
【化9】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IVの化合物
【化10】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである);
B)酸化剤;
C)溶媒;及び
D)触媒
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0009】
一態様において、本明細書では、式IVの化合物
【化11】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIIの化合物
【化12】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)溶媒;
C)ハロゲン化試薬
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0010】
一態様において、本明細書では、式IIIの化合物
【化13】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIの化合物
【化14】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化15】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0011】
一態様において、本明細書では、式IIの化合物
【化16】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式Iの化合物
【化17】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)抱水クロラール;
C)ヒドロキシルアミン誘導体;
D)溶媒;
E)無機塩;及び
F)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【0012】
一態様において、本明細書では、式IVの化合物
【化18】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIの化合物
【化19】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)第1の混合物を反応させること;
III)ハロゲン化試薬を第1の混合物に導入して、第2の混合物を形成すること;及び
IV)第2の混合物を反応させること
を含む方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明で使用する場合、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含有する(contains)」、「含有する(containing」、「~によって特徴付けられる」、又はこれらの他の任意の変化形は、明示的に示される任意の制限を条件として、非排他的な包含を網羅することが意図される。例えば、要素の一覧を含む組成物、混合物、プロセス又は方法は、必ずしもそれらの要素のみに限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、又はそのような組成物、混合物、プロセス又は方法に固有の他の要素を含み得る。
【0014】
移行句「からなる」は、特定されていない任意の要素、工程、又は成分を除外する。特許請求の範囲における場合には、材料に通常付随する不純物を除き、このような句は、列挙された材料以外の材料を包むことに対して特許請求の範囲を限る。句「からなる」が前提部分の直後ではなく特許請求の範囲の本文の節内で現れるとき、この句はその節内に示される要素のみを制限するものであり;他の要素は、全体として特許請求の範囲から除外されない。
【0015】
移行句「から本質的になる」は、文字通り開示されているものに加えて、材料、工程、特徴、構成要素、又は要素を含む、組成物又は方法を定義するために使用されるが、ただし、これらの追加の材料、工程、特徴、構成要素、又は要素は、請求される発明の基本的及び新規の特徴に実質的に影響を及ぼす。用語「から本質的になる」は、「含む」と「からなる」との間の中間の立場を占める。
【0016】
発明又はその一部分が、「含む」などのオープンエンドの用語で定義される場合、(特に明記しない限り)その記載は、用語「から本質的になる」又は「からなる」を用いるそのような発明も記載すると解釈されるべきであることが容易に理解されるはずである。
【0017】
さらに、明確に反対のことを述べない限り、「又は」は包括的な又はを指し、排他的な又はを指さない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は、存在し)且つBが偽である(又は、存在しない)、Aが偽であり(又は、存在しない)且つBが真である(又は、存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は、存在する)。
【0018】
また、本発明の要素又は構成要素に先行する不定冠詞「a」及び「an」は、要素又は構成要素の実例(すなわち、存在)の数に関して非制限的であることが意図される。したがって、「a」又は「an」は、1つ又は少なくとも1つを含むと読まれるべきであり、要素又は構成要素の単数形の語形は、数が明らかに単数形であることを意味しない限り、複数も含む。
【0019】
本明細書で使用する場合、用語「約」は、値のプラス又はマイナス10%を意味する。
【0020】
用語「ハロゲン」は、単独又は「ハロアルキル」などの化合物の語のいずれかにおいて、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」などの化合物の語において使用されるとき、前記アルキルは、同じ又は異なる場合があるハロゲン原子で部分的又は完全に置換され得る。
【0021】
基が、水素であり得る置換基、例えば、Rを含有するとき、この置換基が水素として得られる場合、これが置換されていない前記基と同等であることが認識される。
【0022】
用語「アルキル」は、直鎖又は分岐状アルキルを含む官能基を含むが、これらに限定されない。いくつかの態様では、アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、又は異なるブチル、ペンチル又はヘキシル異性体であり得る。
【0023】
本発明の特定の化合物は、1つ以上の立体異性体として存在し得る。様々な立体異性体としては、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体及び幾何異性体が挙げられる。当業者は、1つの立体異性体が、他の立体異性体と比較して豊富である場合、又は他の立体異性体から分離された場合に、より活性であり且つ/又は有益な効果を示し得ることを理解しているであろう。さらに、当業者は、前記立体異性体を分離し、濃縮し、且つ/又は選択的に調製する方法を知っている。
【0024】
本開示の実施形態は、以下のものを含む。
【0025】
実施形態1. 式VIの化合物
【化20】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
11は、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式Vの化合物
【化21】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
式Vの化合物は、
i)
a)式IIIの化合物
【化22】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)溶媒;及び
c)ハロゲン化試薬
を含む第1の混合物を形成すること;
ii)第1の混合物を反応させること;
iii)第2の混合物を第1の混合物に導入して、第3の混合物を形成すること(第2の混合物は、
d)酸化剤;及び
e)触媒
を含む);及び
iv)第3の混合物を反応させること;
を含む方法に従って調製される);
B)アルキルアミン;及び
C)溶媒
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法。
【0026】
実施形態2. アルキルアミンが、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される官能基を含む、実施形態1の方法。
【0027】
実施形態3. アルキルアミンが、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、t-ブチルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態2の方法。
【0028】
実施形態4. アルキルアミンが、メチルアミンである、実施形態3の方法。
【0029】
実施形態5. 溶媒C)が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、及びそれらの組合せから選択される、実施形態1の方法。
【0030】
実施形態6. 溶媒C)が、酢酸エチルである、実施形態5の方法。
【0031】
実施形態7. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約0℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態1の方法。
【0032】
実施形態8. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約30℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態7の方法。
【0033】
実施形態9. 溶媒b)が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態1の方法。
【0034】
実施形態10. 溶媒b)が、酢酸である、実施形態9の方法。
【0035】
実施形態11. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態1の方法。
【0036】
実施形態12. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態11の方法。
【0037】
実施形態13. 塩素化試薬が、塩化スルフリルである、実施形態12の方法。
【0038】
実施形態14. 第1の混合物を反応させる方法の工程ii)が、約20℃~約140℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態1の方法。
【0039】
実施形態15. 第1の混合物を反応させる方法の工程ii)が、約120℃~約130℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態14の方法。
【0040】
実施形態16. 酸化剤が、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態1の方法。
【0041】
実施形態17. 酸化剤が、過酸化水素である、実施形態16の方法。
【0042】
実施形態18. 触媒が、硫酸、塩化水素、硝酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態1の方法。
【0043】
実施形態19. 触媒が、硫酸である、実施形態18の方法。
【0044】
実施形態20. 第3の混合物を反応させる方法の工程iv)が、約20℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態1の方法。
【0045】
実施形態21. 第3の混合物を反応させる方法の工程iv)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態20の方法。
【0046】
実施形態22. 式IIIの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化23】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化24】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態1の方法。
【0047】
実施形態23. 酸B)が、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態22の方法。
【0048】
実施形態24. 酸B)が、塩酸である、実施形態23の方法。
【0049】
実施形態25. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約10℃~約90℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態22の方法。
【0050】
実施形態26. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態25の方法。
【0051】
実施形態27. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態22の方法。
【0052】
実施形態28. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態27の方法。
【0053】
実施形態29. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態22の方法。
【0054】
実施形態30. 溶媒が、水である、実施形態29の方法。
【0055】
実施形態31. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態22の方法。
【0056】
実施形態32. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態31の方法。
【0057】
実施形態33. 酸f)が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態22の方法。
【0058】
実施形態34. 酸f)が、塩酸である、実施形態33の方法。
【0059】
実施形態35. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態22の方法。
【0060】
実施形態36. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態35の方法。
【0061】
実施形態37. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態22の方法。
【0062】
実施形態38. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態37の方法。
【0063】
実施形態39. 式Vの化合物
【化25】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIIの化合物
【化26】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)溶媒;及び
C)ハロゲン化試薬
を含む第1の混合物を形成すること;
II)第1の混合物を反応させること;
III)第2の混合物を第1の混合物に導入して、第3の混合物を形成すること(第2の混合物は、
D)酸化剤;及び
E)触媒
を含む);及び
IV)第3の混合物を反応させること
を含む方法。
【0064】
実施形態40. 溶媒が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態39の方法。
【0065】
実施形態41. 溶媒が、酢酸である、実施形態40の方法。
【0066】
実施形態42. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態39の方法。
【0067】
実施形態43. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態42の方法。
【0068】
実施形態44. 塩素化試薬が、塩化スルフリルである、実施形態43の方法。
【0069】
実施形態45. 第1の混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約140℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態39の方法。
【0070】
実施形態46. 第1の混合物を反応させる方法の工程II)が、約120℃~約130℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態45の方法。
【0071】
実施形態47. 酸化剤が、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態39の方法。
【0072】
実施形態48. 酸化剤が、過酸化水素である、実施形態47の方法。
【0073】
実施形態49. 触媒が、硫酸、塩化水素、硝酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態39の方法。
【0074】
実施形態50. 触媒が、硫酸である、実施形態49の方法。
【0075】
実施形態51. 第3の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約20℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態39の方法。
【0076】
実施形態52. 第3の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態51の方法。
【0077】
実施形態53. 式IIIの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化27】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化28】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態39の方法。
【0078】
実施形態54. 酸B)が、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態53の方法。
【0079】
実施形態55. 酸B)が、塩酸である、実施形態54の方法。
【0080】
実施形態56. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約10℃~約90℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態53の方法。
【0081】
実施形態57. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態56の方法。
【0082】
実施形態58. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態53の方法。
【0083】
実施形態59. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態58の方法。
【0084】
実施形態60. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態53の方法。
【0085】
実施形態61. 溶媒が、水である、実施形態60の方法。
【0086】
実施形態62. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態53の方法。
【0087】
実施形態63. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態62の方法。
【0088】
実施形態64. 酸f)が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態53の方法。
【0089】
実施形態65. 酸f)が、塩酸である、実施形態64の方法。
【0090】
実施形態66. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態53の方法。
【0091】
実施形態67. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態66の方法。
【0092】
実施形態68. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態53の方法。
【0093】
実施形態69. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態68の方法。
【0094】
実施形態70. 式VIの化合物
【化29】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
11は、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式Vの化合物
【化30】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンであり;且つ
式Vの化合物は、
i)
a)式IVの化合物
【化31】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである);
b)酸化剤;
c)溶媒;及び
d)触媒
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);
B)アルキルアミン;及び
C)溶媒
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法。
【0095】
実施形態71. アルキルアミンが、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される官能基を含む、実施形態70の方法。
【0096】
実施形態72. アルキルアミンが、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、t-ブチルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態71の方法。
【0097】
実施形態73. アルキルアミンが、メチルアミンである、実施形態72の方法。
【0098】
実施形態74. 溶媒C)が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、及びそれらの組合せから選択される、実施形態70の方法。
【0099】
実施形態75. 溶媒C)が、酢酸エチルである、実施形態74の方法。
【0100】
実施形態76. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約0℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態70の方法。
【0101】
実施形態77. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約30℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態76の方法。
【0102】
実施形態78. 酸化剤が、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態70の方法。
【0103】
実施形態79. 酸化剤が、過酸化水素である、実施形態78の方法。
【0104】
実施形態80. 溶媒c)が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態70の方法。
【0105】
実施形態81. 溶媒c)が、酢酸である、実施形態80の方法。
【0106】
実施形態82. 触媒が、硫酸、塩化水素、硝酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態70の方法。
【0107】
実施形態83. 触媒が、硫酸である、実施形態82の方法。
【0108】
実施形態84. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約20℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態70の方法。
【0109】
実施形態85. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態84の方法。
【0110】
実施形態86. 式IVの化合物が、
I)
A)式IIIの化合物
【化32】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)溶媒;
C)ハロゲン化試薬
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態70の方法。
【0111】
実施形態87. 溶媒が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態86の方法。
【0112】
実施形態88. 溶媒が、酢酸である、実施形態87の方法。
【0113】
実施形態89. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態86の方法。
【0114】
実施形態90. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態89の方法。
【0115】
実施形態91. 塩素化試薬が、塩化スルフリルである、実施形態90の方法。
【0116】
実施形態92. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約140℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態86の方法。
【0117】
実施形態93. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約120℃~約130℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態92の方法。
【0118】
実施形態94. 式IIIの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化33】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化34】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態86の方法。
【0119】
実施形態95. 酸B)が、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態94の方法。
【0120】
実施形態96. 酸B)が、塩酸である、実施形態95の方法。
【0121】
実施形態97. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約10℃~約90℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態94の方法。
【0122】
実施形態98. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態97の方法。
【0123】
実施形態99. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態94の方法。
【0124】
実施形態100. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態99の方法。
【0125】
実施形態101. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態94の方法。
【0126】
実施形態102. 溶媒が、水である、実施形態101の方法。
【0127】
実施形態103. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態94の方法。
【0128】
実施形態104. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態103の方法。
【0129】
実施形態105. 酸f)が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態94の方法。
【0130】
実施形態106. 酸f)が、塩酸である、実施形態105の方法。
【0131】
実施形態107. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態94の方法。
【0132】
実施形態108. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態107の方法。
【0133】
実施形態109. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態94の方法。
【0134】
実施形態110. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態109の方法。
【0135】
実施形態111. 式IVの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化35】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)第1の混合物を反応させること;
III)ハロゲン化試薬を第1の混合物に導入して、第2の混合物を形成すること;及び
IV)第2の混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態70の方法。
【0136】
実施形態112. 酸が、硫酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態111の方法。
【0137】
実施形態113. 酸が、硫酸である、実施形態112の方法。
【0138】
実施形態114. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態111の方法。
【0139】
実施形態115. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態114の方法。
【0140】
実施形態116. 塩素化試薬が、トリクロロイソシアヌル酸である、実施形態115の方法。
【0141】
実施形態117. 第2の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態111の方法。
【0142】
実施形態118. 第2の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約10℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態117の方法。
【0143】
実施形態119. 式IIの化合物が、
i)
a)式Iの化合物
【化36】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態111の方法。
【0144】
実施形態120. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態119の方法。
【0145】
実施形態121. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態120の方法。
【0146】
実施形態122. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態119の方法。
【0147】
実施形態123. 溶媒が、水である、実施形態122の方法。
【0148】
実施形態124. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態119の方法。
【0149】
実施形態125. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態124の方法。
【0150】
実施形態126. 酸が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態119の方法。
【0151】
実施形態127. 酸が、塩酸である、実施形態126の方法。
【0152】
実施形態128. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態119の方法。
【0153】
実施形態129. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態128の方法。
【0154】
実施形態130. 混合物を反応させる方法の工程が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態119の方法。
【0155】
実施形態131. 混合物を反応させる方法の工程が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態130の方法。
【0156】
実施形態132. 式Vの化合物
【化37】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IVの化合物
【化38】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
~R10の少なくとも1つはハロゲンである);
B)酸化剤;
C)溶媒;及び
D)触媒
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法。
【0157】
実施形態133. 酸化剤が、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態132の方法。
【0158】
実施形態134. 酸化剤が、過酸化水素である、実施形態133の方法。
【0159】
実施形態135. 溶媒が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態132の方法。
【0160】
実施形態136. 溶媒が、酢酸である、実施形態135の方法。
【0161】
実施形態137. 触媒が、硫酸、塩化水素、硝酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態132の方法。
【0162】
実施形態138. 触媒が、硫酸である、実施形態137の方法。
【0163】
実施形態139. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態132の方法。
【0164】
実施形態140. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態139の方法。
【0165】
実施形態141. 式IVの化合物が、
I)
A)式IIIの化合物
【化39】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)溶媒;
C)ハロゲン化試薬
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態132の方法。
【0166】
実施形態142. 溶媒が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態141の方法。
【0167】
実施形態143. 溶媒が、酢酸である、実施形態142の方法。
【0168】
実施形態144. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態141の方法。
【0169】
実施形態145. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態144の方法。
【0170】
実施形態146. 塩素化試薬が、塩化スルフリルである、実施形態145の方法。
【0171】
実施形態147. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約140℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態141の方法。
【0172】
実施形態148. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約120℃~約130℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態147の方法。
【0173】
実施形態149. 式IIIの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化40】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化41】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態141の方法。
【0174】
実施形態150. 酸B)が、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態149の方法。
【0175】
実施形態151. 酸B)が、塩酸である、実施形態150の方法。
【0176】
実施形態152. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約10℃~約90℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態149の方法。
【0177】
実施形態153. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態152の方法。
【0178】
実施形態154. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態149の方法。
【0179】
実施形態155. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態154の方法。
【0180】
実施形態156. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態149の方法。
【0181】
実施形態157. 溶媒が、水である、実施形態156の方法。
【0182】
実施形態158. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態149の方法。
【0183】
実施形態159. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態158の方法。
【0184】
実施形態160. 酸f)が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態149の方法。
【0185】
実施形態161. 酸f)が、塩酸である、実施形態160の方法。
【0186】
実施形態162. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態149の方法。
【0187】
実施形態163. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態162の方法。
【0188】
実施形態164. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態149の方法。
【0189】
実施形態165. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態164の方法。
【0190】
実施形態166. 式IVの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化42】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)第1の混合物を反応させること;
III)ハロゲン化試薬を第1の混合物に導入して、第2の混合物を形成すること;及び
IV)第2の混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態132の方法。
【0191】
実施形態167. 酸が、硫酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態166の方法。
【0192】
実施形態168. 酸が、硫酸である、実施形態167の方法。
【0193】
実施形態169. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態166の方法。
【0194】
実施形態170. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態169の方法。
【0195】
実施形態171. 塩素化試薬が、トリクロロイソシアヌル酸である、実施形態170の方法。
【0196】
実施形態172. 第2の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態166の方法。
【0197】
実施形態173. 第2の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約10℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態172の方法。
【0198】
実施形態174. 式IIの化合物が、
i)
a)式Iの化合物
【化43】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態166の方法。
【0199】
実施形態175. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態174の方法。
【0200】
実施形態176. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態175の方法。
【0201】
実施形態177. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態174の方法。
【0202】
実施形態178. 溶媒が、水である、実施形態177の方法。
【0203】
実施形態179. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態174の方法。
【0204】
実施形態180. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態179の方法。
【0205】
実施形態181. 酸が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態174の方法。
【0206】
実施形態182. 酸が、塩酸である、実施形態181の方法。
【0207】
実施形態183. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態174の方法。
【0208】
実施形態184. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態183の方法。
【0209】
実施形態185. 混合物を反応させる方法の工程が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態174の方法。
【0210】
実施形態186. 混合物を反応させる方法の工程が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態185の方法。
【0211】
実施形態187. 式IVの化合物
【化44】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIIの化合物
【化45】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)溶媒;
C)ハロゲン化試薬
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法。
【0212】
実施形態188. 溶媒が、アセトニトリル、ジクロロエタン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態187の方法。
【0213】
実施形態189. 溶媒が、酢酸である、実施形態188の方法。
【0214】
実施形態190. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態187の方法。
【0215】
実施形態191. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態190の方法。
【0216】
実施形態192. 塩素化試薬が、塩化スルフリルである、実施形態191の方法。
【0217】
実施形態193. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約20℃~約140℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態187の方法。
【0218】
実施形態194. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約120℃~約130℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態193の方法。
【0219】
実施形態195. 式IIIの化合物が、
I)
A)式IIの化合物
【化46】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化47】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態187の方法。
【0220】
実施形態196. 酸B)が、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態195の方法。
【0221】
実施形態197. 酸B)が、塩酸である、実施形態196の方法。
【0222】
実施形態198. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約10℃~約90℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態195の方法。
【0223】
実施形態199. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態198の方法。
【0224】
実施形態200. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態195の方法。
【0225】
実施形態201. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態200の方法。
【0226】
実施形態202. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態195の方法。
【0227】
実施形態203. 溶媒が、水である、実施形態202の方法。
【0228】
実施形態204. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態195の方法。
【0229】
実施形態205. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態204の方法。
【0230】
実施形態206. 酸f)が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態195の方法。
【0231】
実施形態207. 酸f)が、塩酸である、実施形態206の方法。
【0232】
実施形態208. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態195の方法。
【0233】
実施形態209. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態208の方法。
【0234】
実施形態210. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態195の方法。
【0235】
実施形態211. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態210の方法。
【0236】
実施形態212. 式IIIの化合物
【化48】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIの化合物
【化49】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択され;且つ
式IIの化合物は、
i)
a)式Iの化合物
【化50】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される);及び
B)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法。
【0237】
実施形態213. 酸B)が、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態212の方法。
【0238】
実施形態214. 酸B)が、塩酸である、実施形態213の方法。
【0239】
実施形態215. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約10℃~約90℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態212の方法。
【0240】
実施形態216. 混合物を反応させる方法の工程II)が、約60℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態215の方法。
【0241】
実施形態217. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態212の方法。
【0242】
実施形態218. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態217の方法。
【0243】
実施形態219. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態212の方法。
【0244】
実施形態220. 溶媒が、水である、実施形態219の方法。
【0245】
実施形態221. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態212の方法。
【0246】
実施形態222. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態221の方法。
【0247】
実施形態223. 酸f)が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態212の方法。
【0248】
実施形態224. 酸f)が、塩酸である、実施形態223の方法。
【0249】
実施形態225. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態212の方法。
【0250】
実施形態226. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態225の方法。
【0251】
実施形態227. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態212の方法。
【0252】
実施形態228. 混合物を反応させる方法の工程ii)が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態227の方法。
【0253】
実施形態229. 式IIの化合物
【化51】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される)
を調製する方法であって、
I)
A)式Iの化合物
【化52】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
B)抱水クロラール;
C)ヒドロキシルアミン誘導体;
D)溶媒;
E)無機塩;及び
F)酸
を含む混合物を形成すること;及び
II)混合物を反応させること
を含む方法。
【0254】
実施形態230. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態229の方法。
【0255】
実施形態231. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態230の方法。
【0256】
実施形態232. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態229の方法。
【0257】
実施形態233. 溶媒が、水である、実施形態232の方法。
【0258】
実施形態234. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態229の方法。
【0259】
実施形態235. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態234の方法。
【0260】
実施形態236. 酸が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態229の方法。
【0261】
実施形態237. 酸が、塩酸である、実施形態236の方法。
【0262】
実施形態238. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態229の方法。
【0263】
実施形態239. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態238の方法。
【0264】
実施形態240. 混合物を反応させる方法の工程が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態229の方法。
【0265】
実施形態241. 混合物を反応させる方法の工程が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態240の方法。
【0266】
実施形態242. 式IVの化合物
【化53】

(R~R10の各々は、独立して、水素、ハロゲン、ハロゲン化C~Cアルキル、及びC~Cアルキルから選択され;
~R10の少なくとも1つはハロゲンである)
を調製する方法であって、
I)
A)式IIの化合物
【化54】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);及び
B)酸
を含む第1の混合物を形成すること;及び
II)第1の混合物を反応させること;
III)ハロゲン化試薬を第1の混合物に導入して、第2の混合物を形成すること;及び
IV)第2の混合物を反応させること
を含む方法。
【0267】
実施形態243. 酸が、硫酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態242の方法。
【0268】
実施形態244. 酸が、硫酸である、実施形態243の方法。
【0269】
実施形態245. ハロゲン化試薬が、塩素化試薬、臭素化試薬、ヨウ素化試薬、及びそれらの組合せから選択される、実施形態242の方法。
【0270】
実施形態246. 塩素化試薬が、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態245の方法。
【0271】
実施形態247. 塩素化試薬が、トリクロロイソシアヌル酸である、実施形態246の方法。
【0272】
実施形態248. 第2の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態242の方法。
【0273】
実施形態249. 第2の混合物を反応させる方法の工程IV)が、約10℃~約65℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態248の方法。
【0274】
実施形態250. 式IIの化合物が、
i)
a)式Iの化合物
【化55】

(R~Rの各々は、独立して、水素、ハロゲン、及びC~Cアルキルから選択される);
b)抱水クロラール;
c)ヒドロキシルアミン誘導体;
d)溶媒;
e)無機塩;及び
f)酸
を含む混合物を形成すること;及び
ii)混合物を反応させること
を含む方法に従って調製される、実施形態242の方法。
【0275】
実施形態251. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン、及びそれらの組合せから選択される、実施形態250の方法。
【0276】
実施形態252. ヒドロキシルアミン誘導体が、硫酸ヒドロキシルアミンである、実施形態251の方法。
【0277】
実施形態253. 溶媒が、メタノール、エタノール、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される、実施形態250の方法。
【0278】
実施形態254. 溶媒が、水である、実施形態253の方法。
【0279】
実施形態255. 無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される、実施形態250の方法。
【0280】
実施形態256. 無機塩が、硫酸ナトリウムである、実施形態255の方法。
【0281】
実施形態257. 酸が、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される、実施形態250の方法。
【0282】
実施形態258. 酸が、塩酸である、実施形態257の方法。
【0283】
実施形態259. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約1%~約30%の範囲である、実施形態250の方法。
【0284】
実施形態260. 混合物中の式Iの化合物の濃度が、約3%~約10%の範囲である、実施形態259の方法。
【0285】
実施形態261. 混合物を反応させる方法の工程が、約10℃~約100℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態250の方法。
【0286】
実施形態262. 混合物を反応させる方法の工程が、約50℃~約55℃の範囲の反応温度で行われる、実施形態261の方法。
【0287】
一態様では、式VIの化合物は、スキーム1によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム1.
【化56】
【0288】
一態様では、式VIの化合物は、スキーム2によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム2.
【化57】
【0289】
一態様では、式VIの化合物は、スキーム3によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム3.
【化58】
【0290】
一態様では、2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドは、スキーム4によって表される方法に従って調製される。
スキーム4.
【化59】
【0291】
一態様では、2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドは、スキーム5によって表される方法に従って調製される。
スキーム5.
【化60】
【0292】
一態様では、2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドは、スキーム6によって表される方法に従って調製される。
スキーム6.
【化61】
【0293】
一態様では、式IIの化合物は、スキーム7によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム7.
【化62】
【0294】
この態様は、式Iの化合物を、無機塩及び酸の存在下である反応濃度で溶媒中において抱水クロラール及び硫酸ヒドロキシルアミンと反応させることを含む。一実施態様では、式Iの化合物は、トルイジンである。一実施形態では、溶媒は、MeOH、EtOH、トルエン、水、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、溶媒は、水である。一実施形態では、無機塩は、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、無機塩は、硫酸ナトリウムである。一実施形態では、酸は、塩化水素、硫酸、硝酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、酸は、塩化水素である。一実施形態では、反応濃度は、式Iの化合物に関して約1%~約30%の範囲である。別の実施形態では、反応濃度は、式Iの化合物に関して約3%~約10%の範囲である。一実施形態では、反応温度は、約10℃~約100℃の範囲である。別の実施形態では、反応温度は、約50℃~約55℃の範囲である。
【0295】
水中の90℃の反応温度の反応条件が式Iの化合物(式Iの化合物はトルイジンである)に適用されるとき、(E)-2-(ヒドロキシイミノ)-N-(o-トリル)アセトアミドが、困難且つ不十分な分離をもたらす粘着性の固体として得られる。さらに、温度の迅速な上昇が、この粗製の(E)-2-(ヒドロキシイミノ)-N-(o-トリル)アセトアミドを次の反応工程において少量ずつ加えるときにもたらされる。この問題は、水中の反応温度を90℃から約50℃~約55℃の範囲の温度に下げることによって本開示において克服される。この変化は、良好な形態型を有する純粋な(E)-2-(ヒドロキシイミノ)-N-(o-トリル)アセトアミドをもたらすだけでなく、反応濃度も有利に増加させる。この高い反応濃度は、廃水及びコストを減少させる。
【0296】
一態様では、式IIIの化合物は、スキーム8によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム8.
【化63】
【0297】
この態様は、式IIの化合物を、溶媒としても使用される酸と反応させることを含む。一実施形態では、酸は、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、酸は、硫酸である。一実施形態では、反応温度は、約10℃~約90℃の範囲である。別の実施形態では、反応温度は、約60℃~65℃の範囲である。
【0298】
一態様では、式IVの化合物は、スキーム9によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム9.
【化64】
【0299】
この態様は、式IIIの化合物を、溶媒中でハロゲン化試薬と反応させることを含む。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、フッ素化剤、塩素化剤、臭素化剤、ヨウ素化剤、及びそれらの組合せから選択される。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される塩素化試薬である。別の実施形態では、塩素化試薬は、塩化スルフリルである。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリル(ACN)、1,2-ジクロロエタン(DCE)、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、溶媒は、酢酸である。一実施形態では、反応温度は、約20℃~約140℃の範囲である。別の実施形態では、反応温度は、約120℃~約130℃の範囲である。
【0300】
一態様では、式IVの化合物は、スキーム10によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム10.
【化65】
【0301】
この態様は、第1の反応において式IIの化合物を、溶媒としても使用される酸と反応させた後、第2の反応においてハロゲン化剤を加えて、式IVの化合物を形成することを含む。一実施形態では、酸は、酢酸、硫酸、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、酸は、硫酸である。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、フッ素化剤、塩素化剤、臭素化剤、ヨウ素化剤、及びそれらの組合せから選択される。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される塩素化試薬である。別の実施形態では、塩素化試薬は、トリクロロイソシアヌル酸である。一実施形態では、第1の反応の反応温度は、約0℃~約100℃の範囲である。別の実施形態では、第1の反応の反応温度は、約10℃~約65℃の範囲である。一実施形態では、第2の反応の反応温度は、約10℃~約100℃の範囲である。別の実施形態では、第2の反応の反応温度は、約10℃~約65℃の範囲である。
【0302】
この態様は、シングルポットプロセスであり、いくつかの利点を有する。第一に、後の反応の前に式IIIの化合物などの式IIの化合物から生成される中間体を分離する必要性は排除される。第二に、式IIIの化合物などの式IIの化合物から生成される中間体の潜在的な損失が減少される。第三に、総収量が増加する。第四に、反応工程及び後処理操作の数が減少される。第五に、全体的なコストが減少される。
【0303】
一態様では、式Vの化合物は、スキーム11によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム11.
【化66】
【0304】
この態様は、酸化剤を、触媒の存在下で式IVの化合物を含む水溶液に加えることを含む。一実施形態では、酸化剤は、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、酸化剤は、過酸化水素である。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリル(ACN)、メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、イソプロピルアルコール(i-PrOH)、水(HO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、溶媒は、酢酸である。一実施形態では、触媒は、硫酸、塩化水素、硝酸、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、触媒は、硫酸である。一実施形態では、反応温度は、約20℃~約100℃の範囲である。別の実施形態では、反応温度は、約60℃~約65℃の範囲である。
【0305】
一態様では、式VIの化合物は、スキーム12によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム12.
【化67】
【0306】
この態様は、式Vの化合物を、溶媒中でアルキルアミンと反応させることを含む。一実施形態では、アルキルアミンは、分岐状C~C10アルキル及び非分岐状C~C10アルキルから選択される官能基を含む。別の実施形態では、アルキルアミンは、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、t-ブチルアミン、及びそれらの組合せから選択される。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリル(ACN)、1,2-ジクロロエタン(DCE)、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、イソプロピルアルコール(i-PrOH)、酢酸エチル(EtOAc)、酢酸イソプロピル(IPA)、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、溶媒は、EtOAcである。一実施形態では、反応温度は、約0℃~約100℃の範囲である。別の実施形態では、反応温度は、約20℃~約30℃の範囲である。
【0307】
一態様では、式Vの化合物は、スキーム13によって表される方法に従って調製される。R基は、本開示のどこかで定義されるとおりである。
スキーム13.
【化68】
【0308】
この態様は、式IIIの化合物を、溶媒中でハロゲン化試薬と反応させた後、酸化剤を触媒の存在下で溶液に加えることを含む。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、フッ素化剤、塩素化剤、臭素化剤、ヨウ素化剤、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、ハロゲン化試薬は、塩素、塩化チオニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、塩化スルフリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、トリクロロイソシアヌル酸、及びそれらの組合せから選択される塩素化剤である。別の実施形態では、ハロゲン化試薬は、塩化スルフリルである。一実施形態では、溶媒は、ACN、DCE、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸及び酪酸から選択される。別の実施形態では、溶媒は、酢酸である。一実施形態では、ハロゲン化のための反応温度は、約20℃~約140℃の範囲である。別の実施形態では、ハロゲン化のための反応温度は、約120℃~約130℃の範囲である。一実施形態では、酸化剤は、酸素、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、三酸化クロム、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、ペルオキシ一硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、酸化剤は、過酸化水素である。一実施形態では、触媒は、硫酸、塩化水素、硝酸、水酸化カリウム、及びそれらの組合せから選択される。別の実施形態では、触媒は、硫酸である。一実施形態では、酸化のための反応温度は、約20℃~約100℃の範囲である。別の実施形態では、酸化のための反応温度は、約60℃~約65℃の範囲である。
【0309】
この態様は、シングルポットプロセスであり、いくつかの利点を有する。第一に、後の反応の前に式IVの化合物などの式IIIの化合物から生成される中間体を分離する必要性は排除される。第二に、式IVの化合物などの式IIIの化合物から生成される中間体の潜在的な損失が減少される。第三に、総収量が増加する。第四に、反応工程及び後処理操作の数が減少される。第五に、全体的なコストが減少される。
【実施例
【0310】
さらなる説明を伴わずに、先行する説明を使用する当業者は、本発明を最大限に利用することができると考えられる。したがって、以下の実施例は、単に例示として解釈されるべきであり、本開示を決して限定しない。以下の実施例のための出発材料は、必ずしも手順が他の実施例において記載される特定の調製用の実施によって調製されなくてもよい。また、本明細書で列挙されるいずれかの数値範囲は、下限値から上限値までの全ての値を含むことが理解される。例えば、範囲が10~50として示される場合、12~30、20~40、又は30~50などの値は、本明細書において明確に列挙されることが意図される。これらは具体的に意図された一例に過ぎず、列挙された最低値から最高値までの間で考えられる全ての数値の組合せが、本出願において明確に示されると考えられるべきである。
【0311】
実施例1. o-トルイジンの反応
11.5gのo-トルイジン、12.0gの塩酸、19.7gの抱水クロラール、27.0gの硫酸ヒドロキシルアミン、30.0gの硫酸ナトリウム、及び200.0gの水を、反応器に充填した。反応温度を55~60℃で制御した。反応後、混合物を室温まで冷却し、濾過した。濾塊を水で洗浄し、乾燥させた。13.2gの高純度の(E)-3-ヒドロキシ-N-(o-トリル)アクリルアミドを得た。
【0312】
実施例2. 環化
20.0gの(E)-3-ヒドロキシ-N-(o-トリル)アクリルアミドを、反応器中の硫酸に反応温度を制御するために少量ずつ充填した。反応温度を60℃~65℃の間で制御した。反応後、混合物を室温まで冷却し、氷水に加えた。混合物を撹拌し、濾過した。濾塊を水で洗浄し、乾燥させた。16.0gの7-メチルインドリン-2,3-ジオンを得た。この粗生成物を、追加の処理を伴わずに後の反応のために使用することができた。
【0313】
実施例3. ハロゲン化
30.0gの7-メチルインドリン-2,3-ジオン、50.3gの塩化スルフリル、及び100.0gの酢酸を、反応器に充填した。反応温度を120~125℃で制御した。反応後、混合物を室温まで冷却した。水を混合物に充填し、これを室温で撹拌した。混合物を濾過した。濾塊を水により洗浄し、乾燥させた。29.1gの5-クロロ-7-メチルインドリン-2,3-ジオンを得た。
【0314】
実施例4. 酸化
18.0gの5-クロロ-7-メチルインドリン-2,3-ジオン、100.0gの酢酸、及び1.0gの硫酸を、反応器に充填した。反応温度を60~65℃で制御した。この温度で、13.0gの30%過酸化水素溶液を滴下して加えて、60~65℃の温度に制御した。反応後、水を混合物に充填し、これを室温で撹拌した。混合物を濾過した。濾塊を水により洗浄し、乾燥させた。14.6の6-クロロ-8-メチル-2H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2,4(1H)-ジオンを得た。
【0315】
実施例5. メタンアミンとの反応
10.0gの6-クロロ-8-メチル-2H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2,4(1H)-ジオン及び100.0gの酢酸エチルを、反応器に充填した。ガス状のメタンアミンを、反応物に室温でバブリングした。反応後、混合物を水により抽出した。有機相の溶媒を真空下で除去した。8.5gの2-アミノ-5-クロロ-N,3-ジメチルベンズアミドの粗生成物を得た。
【0316】
実施例6. ワンポット合成
30.0gの7-メチルインドリン-2,3-ジオン、50.3gの塩化スルフリル、及び164.0gの酢酸を、反応器に充填した。反応温度を120~125℃で制御した。7-メチルインドリン-2,3-ジオンの消費後、反応温度を、60~65℃まで冷却した。41.4gの30%過酸化水素溶液を滴下して加えて、60~65℃の温度に制御した。反応後、水を混合物に充填し、これを室温で撹拌した。混合物を濾過した。濾塊を水により洗浄し、乾燥させた。27.6gの6-クロロ-8-メチル-2H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2,4(1H)-ジオンを得た。
【0317】
この記載された説明は、実施例を使用して、ベストモードを含む本開示を説明し、また当業者が任意のデバイス又はシステムを作製し且つ使用し、且つ任意の組み込まれた方法を実施することを含む本開示を実行できるようにする。本開示の特許取得の対象となる範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が気づく他の実施例を含んでもよい。そのような他の実施例は、それらが、特許請求の範囲の逐語的な文言と異ならない構造的要素を有する場合、又はそれらが、特許請求の範囲の逐語的な文言と実質のない相違を有する等価な構造的要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。