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特許7730891情報共有システム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-20
(45)【発行日】2025-08-28
(54)【発明の名称】情報共有システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04883 20220101AFI20250821BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20250821BHJP
   G09B 5/08 20060101ALI20250821BHJP
【FI】
G06F3/04883
G09B19/00 G
G09B5/08
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023513426
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 JP2021038895
(87)【国際公開番号】W WO2023067751
(87)【国際公開日】2023-04-27
【審査請求日】2024-10-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000139403
【氏名又は名称】株式会社ワコム
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(74)【代理人】
【識別番号】100169225
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 明
(72)【発明者】
【氏名】洪 毓珮
(72)【発明者】
【氏名】能美 司
(72)【発明者】
【氏名】末 昭一
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-221127(JP,A)
【文献】特開2013-142718(JP,A)
【文献】特開2018-180194(JP,A)
【文献】特開2015-095018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
G09B 1/00 - 9/56
G09B 17/00 - 19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と、
前記端末装置のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置と、
を備え、
前記端末装置は、
表示領域内にコンテンツを表示する表示ユニットと、
前記表示ユニットに対する表示制御を行うプロセッサと、
を備え、
前記情報共有装置は、
前記端末装置のユーザが手書きした前記コンテンツを評価して得られる評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類処理部と、
前記分類処理部により分類された前記グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄の表示を、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に指示する表示指示部と、
を備え
前記分類処理部は、
前記コンテンツを構成するストロークの形状及び該ストロークの書き順を示すストロークデータを取得するデータ取得部と、
前記データ取得部により取得された前記ストロークデータから、前記ストロークの纏まりの意味属性を示すタグの種類及び該タグの出現順を示すタグセットを生成するタグ生成部と、
前記タグ生成部により生成された前記タグセットを用いて前記コンテンツを評価し、前記評価結果を得るコンテンツ評価部と、
を備える、情報共有システム。
【請求項2】
前記ステータス情報欄は、前記構成員の個々の状態を示す個別情報欄の集合体であり、
前記プロセッサは、前記個別情報欄の表示態様を前記構成員毎に変更可能となるように前記表示制御を行う、
請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記ステータス情報欄のうちの1つ以上の個別情報欄を、他の個別情報欄よりも強調するように前記表示制御を行う、
請求項2に記載の情報共有システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記ユーザによる操作に応じて、前記1つ以上の個別情報欄を強調するように前記表示制御を行う、
請求項3に記載の情報共有システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記情報共有装置の指示に応じて、前記1つ以上の個別情報欄を強調するように前記表示制御を行う、
請求項3に記載の情報共有システム。
【請求項6】
前記表示指示部は、前記2以上の構成員の状態を含む共有データを一括送信することで、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に前記ステータス情報欄の表示を指示する、
請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項7】
前記共有データには、前記構成員の匿名情報が含まれ、
前記プロセッサは、前記構成員の状態と併せて前記匿名情報を前記ステータス情報欄に表示するように前記表示制御を行う、
請求項6に記載の情報共有システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記共有データにより特定される前記2以上の構成員のうち前記端末装置のユーザを除外した他の構成員の状態を示す前記ステータス情報欄を表示するように前記表示制御を行う、
請求項6に記載の情報共有システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記表示領域の周縁部に前記ステータス情報欄を配置するように前記表示制御を行う、
請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記表示領域を2つ以上のサブ領域に分割し、前記構成員に対応する各々の前記端末装置が表示中のコンテンツを、それぞれ対応する前記サブ領域内にマルチ表示するように前記表示制御を行う、
請求項9に記載の情報共有システム。
【請求項11】
前記構成員は、就学者であり、
前記構成員の状態には、前記就学者の学習時間が含まれる、
請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項12】
前記構成員は、就学者であり、
前記構成員の状態には、前記就学者の演習の進捗度が含まれる、
請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項13】
前記情報共有装置は、前記タグセットの基準を示す基準タグセットを記憶する記憶部をさらに備え、
前記コンテンツ評価部は、前記タグ生成部により生成された前記タグセットが有するグラフ構造と、前記記憶部に記憶されている前記基準タグセットが有するグラフ構造との間の類似度を用いて前記コンテンツを評価する、
請求項に記載の情報共有システム。
【請求項14】
コンテンツを表示する表示ユニットを有する複数の端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置と、を備える情報共有システムにより行われる情報共有方法であって、
前記情報共有装置が、
前記端末装置のユーザが手書きした前記コンテンツを評価して得られる評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類ステップと、
分類された前記グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄の表示を、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に指示する指示ステップと、
を実行し、
前記分類ステップは、
前記コンテンツを構成するストロークの形状及び該ストロークの書き順を示すストロークデータを取得するステップと、
取得された前記ストロークデータから、前記ストロークの纏まりの意味属性を示すタグの種類及び該タグの出現順を示すタグセットを生成するステップと、
生成された前記タグセットを用いて前記コンテンツを評価し、前記評価結果を得るステップと、
を含む、情報共有方法。
【請求項15】
コンテンツを表示する表示ユニットを有する複数の端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置と、を備える情報共有システムに適用される情報共有プログラムであって、
前記情報共有装置に、
前記端末装置のユーザが手書きした前記コンテンツを評価して得られる評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類ステップと、
分類された前記グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄の表示を、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に指示する指示ステップと、
を実行させ、
前記分類ステップは、
前記コンテンツを構成するストロークの形状及び該ストロークの書き順を示すストロークデータを取得するステップと、
取得された前記ストロークデータから、前記ストロークの纏まりの意味属性を示すタグの種類及び該タグの出現順を示すタグセットを生成するステップと、
生成された前記タグセットを用いて前記コンテンツを評価し、前記評価結果を得るステップと、
を含む、情報共有プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報共有システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のユーザ間で様々な情報を共有するための情報共有システムが知られている。例えば、特許文献1には、複数の情報処理装置とサーバ装置とが通信可能に接続されたウェブ会議システムが開示されている。より詳しくは、サーバ装置は、ウェブ会議の参加者の参加順序に関する情報に基づいて、分割された画面にウェブ会議の参加者の画像を表示するよう制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-144725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の情報共有システムは、上記したウェブ会議に限られず、例えば、オンラインでのグループワークにも適用され得る。しかしながら、グループの規模が大きくなるにつれて構成員の数が増え、その分だけ相互の関心度が低くなる傾向がみられる。その結果、協働による相乗効果が期待されるグループワークにもかかわらず、個々の構成員にとって意欲がそれほど高まらないという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オンラインによるグループワークにおいて構成員の意欲を向上可能な情報共有システム、方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明における情報共有システムは、複数の端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置と、を備え、前記端末装置は、コンテンツを表示する表示ユニットと、前記表示ユニットに対する表示制御を行う表示制御部と、を備え、前記情報共有装置は、前記端末装置のユーザが手書きしたコンテンツを示すストロークデータに対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類するユーザ分類部と、前記ユーザ分類部により分類された前記グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄の表示を、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に指示する表示指示部と、を備える。
【0007】
第2の本発明における情報共有方法は、コンテンツを表示する表示ユニットを有する複数の端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置と、を備える情報共有システムにより行われる方法であって、前記情報共有装置が、前記端末装置のユーザが手書きしたコンテンツを示すストロークデータに対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類ステップと、分類された前記グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄の表示を、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に指示する指示ステップと、を実行する。
【0008】
第3の本発明における情報共有プログラムは、コンテンツを表示する表示ユニットを有する複数の端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置と、を備える情報共有システムに適用されるプログラムであって、前記情報共有装置に、前記端末装置のユーザが作成した手書きコンテンツを示すストロークデータに対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類ステップと、分類された前記グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄の表示を、前記構成員に対応する各々の前記端末装置に指示する指示ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オンラインによるグループワークにおいて構成員の意欲を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態における情報共有システムの全体構成図である。
図2図1におけるサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3】情報共有システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図4図1の生徒用端末を用いて作成されたコンテンツの一例を示す図である。
図5図1のデジタルインクが有するデータ構造の一例を示す図である。
図6】答案の作成パターンを分類した結果の一例を示す図である。
図7図2のユーザ情報が有するデータ構造の一例を示す図である。
図8図2のグループ情報が有するデータ構造の一例を示す図である。
図9】自習時における画面表示の第1形態を示す図である。
図10】自習時における画面表示の第2形態を示す図である。
図11】演習時における画面表示の第1形態を示す図である。
図12】演習時における画面表示の第2形態を示す図である。
図13図2の分類処理部及び解析情報に関する詳細ブロック図である。
図14図13に示すタグ生成部の機能ブロック図である。
図15】サーバ装置による分類動作を示すフローチャートである。
図16図13のタグセットが有するデータ構造の一例を示す図である。
図17図16のグラフ構造データが示すグラフ構造の概念図である。
図18図13の評価結果情報が有するデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0012】
[情報共有システム10の構成]
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態における情報共有システム10の全体構成図である。情報共有システム10は、複数のユーザ同士の情報共有を通じてオンライン学習を支援するための「学習支援サービス」を提供するために設けられる。このユーザは、例えば、学校で教育を受けている者であり、具体的には、児童、生徒、学生などである。
【0013】
この情報共有システム10は、具体的には、1つ又は複数の生徒用端末12(「端末装置」に相当)と、1本又は複数本の電子ペン14と、サーバ装置16(「情報共有装置」に相当)と、先生用端末18と、を含んで構成される。
【0014】
生徒用端末12は、手書きによるコンテンツを表現するためのインクデータ(すなわち、デジタルインクInk)を生成し、ネットワークNTを介して、デジタルインクInkをサーバ装置16に供給することができる。デジタルインクInkのデータ形式、いわゆる「インク記述言語」として、例えば、WILL(Wacom Ink Layer Language)、InkML(Ink Markup Language)、ISF(Ink Serialized Format)が挙げられる。
【0015】
生徒用端末12は、学習支援サービスを利用するユーザ(ここでは、生徒)が所有するコンピュータであって、電子ペン14による指示位置を検出する機能を有する。生徒用端末12は、例えば、タブレット、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどから構成される。生徒用端末12は、具体的には、プロセッサ21と、メモリ22と、通信ユニット23と、表示ユニット24と、タッチセンサ25と、を含んで構成される。
【0016】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)を含む演算処理装置によって構成される。プロセッサ21は、メモリ22に格納されたプログラム及びデータを読み出すことで、デジタルインクInkを生成する生成処理、デジタルインクInkが示す描画内容(つまり、手書きコンテンツ)を表示させるレンダリング処理、あるいは、後述する「お互い表示機能」を遂行するための表示制御処理などを行う。
【0017】
メモリ22は、プロセッサ21が各構成要素を制御するのに必要なプログラム及びデータを記憶している。メモリ22は、非一過性であり、かつ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から構成される。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、[1]コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などの記憶装置、[2]光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、フラッシュメモリなどの可搬媒体などから構成される。
【0018】
通信ユニット23は、外部装置との間で有線通信又は無線通信を行う通信機能を有する。これにより、生徒用端末12は、例えば、サーバ装置16との間でデジタルインクInkを含む様々なデータのやり取りを行うことができる。
【0019】
表示ユニット24は、画像又は映像を含むコンテンツを可視的に表示可能であり、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネル、電子ペーパーから構成される。なお、表示ユニット24に可撓性をもたせることで、ユーザは、生徒用端末12のタッチ面を湾曲又は屈曲させた状態のまま、様々な筆記操作を行うことができる。
【0020】
タッチセンサ25は、複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のセンサである。このタッチセンサ25は、例えば、センサ座標系のX軸の位置を検出するための複数本のXライン電極と、Y軸の位置を検出するための複数本のYライン電極と、を含んで構成される。なお、タッチセンサ25は、上記した相互容量方式のセンサに代えて、ブロック状の電極を二次元格子状に配置した自己容量方式のセンサであってもよい。
【0021】
電子ペン14は、ペン型のポインティングデバイスであり、生徒用端末12との間で一方向又は双方向に通信可能に構成される。この電子ペン14は、例えば、アクティブ静電結合方式(AES)又は電磁誘導方式(EMR)のスタイラスである。ユーザとしての生徒は、電子ペン14を把持し、生徒用端末12が有するタッチ面にペン先を押し当てながら移動させることで、生徒用端末12に絵や文字などを書き込むことができる。
【0022】
サーバ装置16は、学習の支援に関する統括的な制御を行うコンピュータであり、クラウド型あるいはオンプレミス型のいずれであってもよい。ここで、サーバ装置16を単体のコンピュータとして図示しているが、サーバ装置16は、これに代わって分散システムを構築するコンピュータ群であってもよい。
【0023】
先生用端末18は、学習支援サービスを利用するユーザ(ここでは、先生)が所有するコンピュータであって、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどから構成される。先生用端末18は、ネットワークNTを介して、サーバ装置16と双方向に通信することができる。
【0024】
<サーバ装置16のブロック図>
図2は、図1におけるサーバ装置16の構成の一例を示すブロック図である。サーバ装置16は、具体的には、通信部30と、制御部32と、記憶部34と、を備える。
【0025】
通信部30は、外部装置に対して電気信号を送受信するインターフェースである。これにより、サーバ装置16は、各々の生徒用端末12により生成された状態データ58を取得するとともに、自身が生成した共有データ60を生徒用端末12に提供することができる。
【0026】
制御部32は、CPUやGPUなどのプロセッサによって構成される。制御部32は、記憶部34に格納されたプログラム及びデータを読み出して実行することで、分類処理部40及び共有処理部42として機能する。
【0027】
分類処理部40は、生徒用端末12のユーザが作成した手書きコンテンツを示すストロークデータに対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する。分類処理部40の具体的な構成及び動作については、図13図18を参照しながら後で詳しく説明する。
【0028】
共有処理部42は、学習を支援するための様々な情報を複数のユーザ間で共有するための情報処理(以下、共有処理)を行う。共有処理部42は、具体的には、状態取得部44と、データ生成部46と、表示指示部48と、を含んで構成される。
【0029】
状態取得部44は、共有処理部42により分類されたグループに属する2以上の構成員の状態を取得する。具体的には、状態取得部44は、生徒用端末12から定期的又は不定期に送信された状態データ58を解析することで、様々な学習シーンにおける構成員の状態を取得する。例えば、自習時の「状態」には、在席/不在、勉強中、休憩中、学習中の教科・科目、学習時間(例えば、開始時刻、終了時刻、経過時間)などが含まれる。また、演習時の「状態」には、在席/不在、取組中の問題番号、全体に対する進捗度、個々の問題に対する進捗度(例えば、未着手・演習中・完了など)などが含まれる。
【0030】
データ生成部46は、状態取得部44により取得された構成員の状態を含む共有データ60を生成する。データ生成部46は、複数の送信先に共通する共有データ60を生成してもよいし、送信先毎にカスタマイズされた共有データ60を生成してもよい。データ生成部46は、グループ内の構成員同士の関係性をそれぞれ評価し、この関係性が相対的に高い構成員の組み合わせを示す情報(以下、「関係性情報」という)を含む共有データ60を生成してもよい。この関係性の評価項目として、例えば、理解度・成績や、ペアリングの履歴などの客観的項目や、競争意識・憧れ・好意・性格などの主観的項目が挙げられる。
【0031】
表示指示部48は、分類処理部40により分類されたグループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄84(図9),93(図11)の表示を指示する。具体的には、表示指示部48は、上記した共有データ60を一括送信することで、構成員に対応する各々の生徒用端末12にステータス情報欄84,93の表示を指示する。
【0032】
記憶部34は、制御部32が各構成要素を制御するのに必要なプログラム及びデータを記憶している。記憶部34は、非一過性であり、かつ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で構成されている。図2の例では、記憶部34には、デジタルインクInk(図1)に関するデータベース(以下、インクDB50)が構築されるとともに、解析情報52、ユーザ情報54、複数のグループ情報56、複数の状態データ58、及び共有データ60が格納されている。
【0033】
解析情報52には、デジタルインクInkの解析に関するデータ、例えば、コンテンツ62を評価するためのパラメータや、コンテンツ62の評価結果が含まれる。解析情報52の具体的構成については、図13及び図16図18を参照しながら後で詳しく説明する。
【0034】
ユーザ情報54には、ユーザに関する様々な情報、例えば、[1]ユーザの識別情報、[2]ユーザの個人情報、又は[3]学習グループの分類情報などが含まれる。「ユーザの識別情報」の一例として、サービスアカウント、生徒用端末12の識別情報(つまり、装置ID)、電子ペン14の識別情報(つまり、ペンID)などが挙げられる。「ユーザの個人情報」の一例として、氏名を含む実名情報、ニックネームを含む匿名情報、学校名・学年・学級を含む所属、性別、成績などが挙げられる。「分類情報」の一例として、グループID、教科・科目の種類、習熟度などが挙げられる。
【0035】
グループ情報56には、グループに関する様々な情報、例えば、[1]グループの識別情報、[2]構成員に関する構成員情報、又は[3]各種状態を示す状態情報などが挙げられる。「グループ識別情報」の一例として、上記した分類情報などが挙げられる。「構成員情報」の一例として、構成員の識別情報や個人情報などが挙げられる。「状態情報」には、構成員の状態のみならず、生徒用端末12の状態、電子ペン14の状態などが含まれる。
【0036】
状態データ58は、構成員、生徒用端末12又は電子ペン14の状態を特定可能な各種情報、例えば、[1]ユーザ自身が入力した入力情報、[2]各種状態の検出結果を示す検出情報などを含む。「入力情報」の一例として、ユーザコントロールの操作情報、表示中のコンテンツなどが挙げられる。「検出情報」の一例として、機器のオン・オフ状態、ログインの有無、ウェブカメラによる撮影画像などが挙げられる。
【0037】
共有データ60は、グループ内の構成員同士で共有する情報(以下、共有情報)を含む。共有情報には、グループの識別情報、構成員情報、状態情報、関係性情報などが含まれる。なお、共有データ60には、個人を特定可能な個人情報(氏名や学生IDなど)が含まれてもよいし、個人を特定できない匿名情報(ニックネームやハンドルネームなど)のみが含まれてもよい。
【0038】
<情報共有システム10の動作>
この実施形態における情報共有システム10は以上のように構成される。続いて、情報共有システム10の動作について、図3のシーケンス及び図4図8を参照しながら説明する。ここでは、構成員Aが属するグループ内で情報を共有する場合を例に挙げて説明する。
【0039】
図3のステップSP10において、サーバ装置16の分類処理部40は、ストロークデータ70(図5)に対して評価処理を行い、得られた評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する。
【0040】
図4は、図1の生徒用端末12を用いて作成されたコンテンツ62の一例を示す図である。この手書きによるコンテンツ62は、直角三角形の斜辺の長さを求める数学の問題に対する答案を示している。コンテンツ62は、図形を示すコンテンツ要素64と、三平方の定理に関する公式を示すコンテンツ要素66と、計算過程を示すコンテンツ要素68と、を含む。
【0041】
図5は、図1のデジタルインクInkが有するデータ構造の一例を示す図である。デジタルインクInkは、[1]文書メタデータ(document metadata)、[2]意味データ(ink semantics)、[3]装置データ(devices)、[4]ストロークデータ(strokes)、[5]分類データ(groups)、及び[6]文脈データ(contexts)を順次配列してなるデータ構造を有する。
【0042】
ストロークデータ70は、コンテンツ62を構成する個々のストロークを記述するためのデータである。図5から理解されるように、1本のストロークは、<trace>タグ内に順次配列される複数のポイントデータにより記述される。各々のポイントデータは、少なくとも指示位置(X座標、Y座標)からなり、カンマなどのデリミタで区切られる。図示の便宜上、ストロークの始点及び終点を示すポイントデータのみを表記し、複数の経由点を示すポイントデータを省略している。このポイントデータには、上記した指示位置の他に、筆記の順序、電子ペン14の筆圧、姿勢などが含まれてもよい。
【0043】
図6は、答案の作成パターンを分類した結果の一例を示す図である。ここでは、作成パターンとして、P1,P2,P3,P4,P5の5段階が準備されている。パターン「P1」は、理解度が最も低い生徒による作成パターンに相当する。一方、パターン「P5」は、理解度が最も高い生徒による作成パターンに相当する。
【0044】
例えば、直角三角形の斜辺の長さを求める数学の問題が出題された場合、答案の作成パターンは、第1から第3までの3つの解法ステップに区分される。第1ステップは、補助図形を作成する過程に相当する。第2ステップは、公式に従って方程式を立てる過程に相当する。第3ステップは、方程式から解を求める過程に相当する。
【0045】
各ステップには、「記載の有無」及び「内容の正誤」の項目が設けられる。すなわち、各ステップの遂行レベルが、[1]記載がない、[2]記載があるが内容が誤っている、[3]記載があって内容が正しい、の3段階に分けられる。なお、「記載がない」理由として、その内容を覚えていないために書けない場合や、その内容を十分に理解しているのであえて書かない場合がある。記載がない理由がどちらであるかは、次のステップの遂行レベルに応じて判定される。
【0046】
図3のステップSP12において、サーバ装置16の共有処理部42は、1つのグループ内で情報を共有するための制御モード(つまり、共有モード)を開始する。この共有モードの開始に伴い、共有処理部42は、ユーザ情報54を取得して参照することで、共有モードの適用対象であるグループ及び構成員を特定する。
【0047】
図7は、図2のユーザ情報54が有するデータ構造の一例を示す図である。ユーザ情報54は、[1]ユーザの識別情報である「ユーザID」と、[2]ユーザの「個人情報」と、[3]学習グループの「分類情報」との間の対応関係を示すテーブル形式のデータである。本図の例では、個人情報には、氏名、ニックネーム、所属(学校名・学年・学級)などが含まれる。本図の例では、分類情報には、教科毎又は科目毎のグループ名(例えば、数学のグループM1~M3)が含まれる。
【0048】
図3のステップSP14において、共有処理部42(より詳しくは、データ生成部46)は、グループ情報56を用いて、グループ内で共有する情報を含む共有データ60を生成する。
【0049】
図8は、図2のグループ情報56が有するデータ構造の一例を示す図である。グループ情報56は、テーブル形式のデータであり、グループ単位で設けられる。本図の例では、グループ情報56は、構成員の識別情報である「ユーザID」と、構成員の「ニックネーム」と、構成員の「状態」と、作成中の「インクファイル名」との間の対応関係を示している。なお、共有モードの初期状態では、状態取得部44が状態データ58を取得していないので、共有データ60の「状態」及び「インクファイル名」には、それぞれデフォルト値が格納される。
【0050】
図3のステップSP16において、共有処理部42は、グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄84(図9)の表示を、構成員に対応する各々の生徒用端末12に指示する。具体的には、サーバ装置16は、ステップSP14で生成された共有データ60を該当する2以上の生徒用端末12に向けて一括送信する。これにより、共有データ60は、グループの構成員(構成員A及びその他の構成員)が有する生徒用端末12によりそれぞれ受信される。
【0051】
ステップSP18において、生徒用端末12は、ステップSP16により送信された共有データ60を用いて、コンテンツ82と併せてステータス情報欄84(図9参照)を表示する。具体的には、プロセッサ21は、共有データ60を用いてステータス情報欄84を含む表示信号を生成し、この表示信号を表示ユニット24に供給することで所望の表示制御を行う。
【0052】
ステップSP20において、生徒用端末12のプロセッサ21は、現時点における構成員の状態を示す状態データ58を取得する。
【0053】
ステップSP22において、生徒用端末12は、ステップSP20で取得された最新の状態データ58をサーバ装置16に向けて送信する。これにより、サーバ装置16の状態取得部44は、状態データ58の受信を通じて、各々の構成員における最新の状態を取得する。この取得を通じて、グループ情報56は最新の状態に更新される。ここで、状態取得部44が状態データ58を取得しているので、共有データ60の「状態」及び「インクファイル名」には、デフォルト値から最新の値に上書き更新される。
【0054】
以下、情報共有システム10は、共有データ60の生成(SP24)、表示の指示(SP26)、ステータス情報欄84の表示(SP28)、状態データ58の取得(SP30)、状態データ58の送信(SP32)を順次繰り返す。これにより、グループ内での情報の共有が行われる。
【0055】
[お互い表示機能の一例]
続いて、生徒用端末12によるお互い表示機能の一例について、図9図12を参照しながら説明する。ここで、「お互い表示機能」とは、同一のグループに属する生徒の状態を相互に表示させる機能を意味する。この機能を通じて、自分の能力や理解度が近い生徒の学習状況を意識させることができるので、学習意欲の促進効果が期待される。
【0056】
<自習時の動作>
第1に、クラス内で自習を行う場合を想定したお互い表示機能について、図9及び図10を参照しながら詳細に説明する。
【0057】
(A.プロセッサ21の動作)
図1のプロセッサ21は、表示ユニット24に対して表示制御を行う「表示制御部」として機能する。プロセッサ21は、生徒用端末12のユーザが属するグループのうちの2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄84を表示するように表示制御を行う。「2以上の構成員」とは、[1]すべての構成員、[2]該当するユーザを除いた他のすべての構成員、[3]該当するユーザを除いた他の構成員の一部、が考えられる。「他の構成員の一部」は、所定の規則に従って決定されてもよいし、無作為に決定されてもよい。
【0058】
プロセッサ21は、表示ユニット24が有する表示領域80内の任意の場所、例えば、表示領域80の周縁部にステータス情報欄84を配置するように表示制御を行ってもよい。ステータス情報欄84は、例えば、構成員の個々の状態を示す個別情報欄86~88の集合体である。個別情報欄86~88は、一体不可分な欄として設けられてもよいし、それぞれ独立した欄として設けられてもよい。各々の個別情報欄86~88には、構成員情報と状態情報とが対応付けられた態様で表示される。個人情報の保護の観点で、構成員情報は、個人を特定できない内容(例えば、ニックネームなど)であることが望ましい。
【0059】
プロセッサ21は、上記した個別情報欄86~8の表示態様を構成員毎に変更可能となるように表示制御を行ってもよい。この場合、プロセッサ21は、ステータス情報欄84のうちの1つ又は2つ以上の個別情報欄88を、他の個別情報欄86,87よりも強調するように表示制御を行ってもよい。強調方法の一例として、[1]表示色のコントラストを相対的に高くする、[2]線幅を相対的に太くする、[3]文字や枠のサイズを相対的に大きくする、[4]特別なマークを付与する、[5]ユーザがより視認しやすい位置に配置する、などが挙げられる。
【0060】
プロセッサ21は、ユーザによる所定の操作に応じて、1つ以上の個別情報欄86~88を強調するように表示制御を行ってもよい。この操作の一例として、該当箇所のクリック、タッチ、ドラッグなどが挙げられる。また、プロセッサ21は、ユーザによる所定の操作に応じて、手動により強調された個別情報欄86~88の表示態様を元に戻すように表示制御を行ってもよい。
【0061】
プロセッサ21は、サーバ装置16の指示に応じて、1つ以上の個別情報欄86~88を強調するように表示制御を行ってもよい。この指示は、関係性情報を含む共有データ60を受信することで行われる。また、プロセッサ21は、ユーザによる所定の操作に応じて、自動により強調された個別情報欄86~88の表示態様を変更するように表示制御を行ってもよい。
【0062】
(B.画面の表示例)
図9は、自習時における画面表示の第1形態を示す図である。ここでは、4名の生徒が同じグループに分類されるとともに、それぞれA、D、G、Kのニックネームで登録されている場合を想定する。表示ユニット24の表示領域80内には、生徒Aによる手書きのコンテンツ82(ここでは、数式)が表示されている。表示領域80の右周縁部には、ステータス情報欄84が設けられている。ステータス情報欄84は、上下方向に並んで配置される3つの個別情報欄86,87,88からなる。個別情報欄86,87,88は、生徒Aと同じグループに属する生徒D、生徒G、生徒Kの状態をそれぞれ示している。
【0063】
現時点では、生徒D、生徒Kはともに勉強中である一方、生徒Gは休憩中である。この場合、個別情報欄86,88は、他の個別情報欄87と比べてより太い枠線を用いて強調的に表示される。例えば、生徒Aが、生徒Kに対して高い関心(具体的には、競争意識、憧れ・好意など)を持っている場合を想定する。生徒Aは、生徒Kに対応する個別情報欄88に対してドラッグ操作を行うと、生徒用端末12の表示形態は、図9から図10に遷移される。
【0064】
図10は、自習時における画面表示の第2形態を示す図である。第2形態におけるステータス情報欄84は、[1]個別情報欄88eが拡大された点、及び[2]個別情報欄88eが一番上に配置された点が第1形態(図9)とは異なる。このように、生徒Aは、表示のカスタマイズを通じて、自分にとって関心が高い生徒Kの状態をより把握しやすくなる。その結果、生徒Aの学習意欲が促進されるという「化学反応」が起こる。
【0065】
<演習時の動作>
第2に、クラス内で同じ演習に取り組む場合を想定したお互い表示機能について、図11及び図12を参照しながら詳細に説明する。
【0066】
(A.プロセッサ21の動作)
図1のプロセッサ21は、生徒用端末12のユーザが属するグループのうちの2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄93を表示するように表示制御を行う。この表示制御は、コンテンツ90の表示態様が異なる点を除いて、上記した「自習時の動作」の場合と基本的には同様である。
【0067】
プロセッサ21は、ユーザによる操作に応じて、シングル表示を行う「シングル表示モード」とマルチ表示を行う「マルチ表示モード」を切り替えて実行してもよい。マルチ表示モードの実行中、プロセッサ21は、表示領域80を2つ以上のサブ領域R1~R4(図12)に分割し、構成員に対応する各々の生徒用端末12が表示中のコンテンツ90を、それぞれ対応するサブ領域R1~R4内にマルチ表示するように表示制御を行う。サブ領域のサイズ、形状、分割数、位置又は配置は、必要に応じて適宜変更され得る。
【0068】
(B.画面の表示例)
図11は、演習時における画面表示の第1形態を示す図である。ここでは、4名の生徒が同じグループに分類されるとともに、それぞれA、D、G、Kのニックネームで登録されている場合を想定する。表示ユニット24の表示領域80内には、生徒Aによる手書きのコンテンツ90(ここでは、数式)が表示されている。表示領域80の上周縁部には、3つの個別情報欄92を含むステータス情報欄93と、[全体表示]と表記されたボタン94と、[完了]と表記されたボタン95と、が設けられている。3つの個別情報欄92は、左側から右側にわたって、生徒D、生徒G、生徒Kの状態をそれぞれ示している。
【0069】
現時点では、生徒D、生徒Gはともに演習の途中である一方、生徒Kの演習が完了している。この場合、生徒の個別情報欄92は、他の個別情報欄92と比べてより太い枠線を用いて強調的に表示される。例えば、生徒Aが、他の生徒の進捗状況を確認するため、[全体表示]ボタン94のタッチ操作を行う。そうすると、プロセッサ21がマルチ表示モードに切り替えることで、生徒用端末12の表示形態は、図11から図12に遷移される。
【0070】
図12は、自習時における画面表示の第2形態を示す図である。表示ユニット24の表示領域80内にて、2行2列のサブ領域R1~R4毎のマルチ表示が行われる。左下のサブ領域R1には、生徒Aの生徒用端末12が表示しているコンテンツ90と、生徒Aに対応する個別情報欄92と、が併せて表示される。左上のサブ領域R2には、生徒Dの生徒用端末12が表示しているコンテンツ90と、生徒Dに対応する個別情報欄92と、併せて表示される。右上のサブ領域R3には、生徒Gの生徒用端末12が表示しているコンテンツ90と、生徒Gに対応する個別情報欄92と、が併せて表示される。右下のサブ領域R4には、生徒Kの生徒用端末12が表示しているコンテンツ90と、生徒Kに対応する個別情報欄92と、が併せて表示される。これにより、生徒Aは、他の生徒の進捗度合いを一見して把握することができる。
【0071】
生徒Aが[戻る]ボタン9のタッチ操作を行と、プロセッサ21がシングル表示モードに切り替えることで、生徒用端末12の表示形態は、図12から図11に遷移される。演習を終えた生徒Aが[完了]ボタン95(図11)のタップ操作を行うことで、生徒Aの状態が「演習中」から「完了」に移行される。
【0072】
[情報共有システム10による効果]
以上のように、この実施形態における情報共有システム10は、複数の端末装置(ここでは、生徒用端末12)と、生徒用端末12のそれぞれと通信可能に構成される情報共有装置(ここでは、サーバ装置16)と、を含んで構成される。生徒用端末12は、表示領域80内にコンテンツを表示する表示ユニット24と、表示ユニット24に対する表示制御を行うプロセッサ21と、を備える。
【0073】
そして、サーバ装置16は、生徒用端末12のユーザが手書きしたコンテンツ62を示すストロークデータ70に対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類処理部40と、分類処理部40により分類されたグループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄84,93の表示を、構成員に対応する生徒用端末12のそれぞれに指示する表示指示部48と、を備える。
【0074】
また、この実施形態における情報共有方法及びプログラムによれば、コンピュータ(ここでは、サーバ装置16)が、生徒用端末12のユーザが手書きしたコンテンツ62を示すストロークデータ70に対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類する分類ステップ(図3のSP10)と、分類されたグループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄84,93の表示を、構成員に対応する生徒用端末12のそれぞれに指示する指示ステップ(SP16,SP26)と、を実行する。
【0075】
このように、ストロークデータ70に対する評価結果に基づいて複数のユーザをグループ毎に分類し、グループに属する2以上の構成員の状態を示すステータス情報欄84,93の表示を構成員に対応する生徒用端末12のそれぞれに指示することで、ステータス情報欄84,93の表示を通じて、グループの構成員の状態が視認しやすくなる。これにより、手書きしたコンテンツから何らかの共通性が認められる構成員毎の現状を相互に意識させることが可能となり、オンラインによるグループワークにおいて構成員の意欲を向上させることができる。
【0076】
また、ステータス情報欄84(93)が、構成員の個々の状態を示す個別情報欄86~88(92)の集合体である場合、プロセッサ21は、個別情報欄86~88(92)の表示態様を構成員毎に変更可能となるように表示制御を行ってもよい。これにより、個別情報欄86~88(92)の視認性を構成員毎にカスタマイズできる。
【0077】
また、プロセッサ21は、ステータス情報欄84のうちの1つ以上の個別情報欄88eを、他の個別情報欄86,87よりも強調するように表示制御を行ってもよい。これにより、個別情報欄86~88にかかわらず一律な表示を行う場合と比べて、特定の構成員の状態をより把握しやすくなる。
【0078】
また、プロセッサ21は、ユーザによる操作に応じて、1つ以上の個別情報欄88eを強調するように表示制御を行ってもよい。あるいは、プロセッサ21は、サーバ装置16の指示に応じて、1つ以上の個別情報欄88eを強調するように表示制御を行ってもよい。
【0079】
また、表示指示部48は、2以上の構成員の状態を含む共有データ60を一括送信することで、構成員に対応する各々の生徒用端末12にステータス情報欄84,93の表示を指示してもよい。生徒用端末12に送信すべきデータの共通化により、送信までの所要時間をより短くすることができる。
【0080】
また、共有データ60に構成員の匿名情報が含まれる場合、プロセッサ21は、構成員の状態と併せて匿名情報をステータス情報欄84,93に表示するように表示制御を行ってもよい。これにより、自分の状態が他の生徒用端末12に表示されているという意識が薄れるので、その分だけステータス情報欄84,93の表示機能を受け入れやすくなる。
【0081】
また、プロセッサ21は、共有データ60により特定される2以上の構成員のうち生徒用端末12のユーザを除外した他の構成員の状態を示すステータス情報欄84,93を表示するように表示制御を行ってもよい。これにより、自分の状態が他の生徒用端末12に表示されているという意識が薄れるので、その分だけステータス情報欄84,93の表示機能を受け入れやすくなる。
【0082】
また、プロセッサ21は、表示領域80の周縁部にステータス情報欄84,93を配置するように表示制御を行ってもよい。これにより、コンテンツ82,90を表示する際にステータス情報欄84,93との間の領域の干渉が起こりにくくなる。
【0083】
また、プロセッサ21は、表示領域80を2つ以上のサブ領域R1~R4に分割し、構成員に対応する各々の生徒用端末12が表示中のコンテンツ90を、それぞれ対応するサブ領域R1~R4内にマルチ表示するように表示制御を行ってもよい。
【0084】
また、構成員が就学者である場合、構成員の状態には、就学者の学習時間が含まれてもよい。あるいは、構成員が就学者である場合、構成員の状態には、就学者の演習の進捗度が含まれてもよい。学習時間又は進捗度の可視化を通じて、他の就学者に対する意識がより高まりやすくなる。
【0085】
[ユーザの分類動作]
続いて、サーバ装置16が実行するユーザの分類動作について、図13図18を参照しながら詳細に説明する。この分類動作は、図3のステップSP10にて実行される。
【0086】
<詳細ブロック図>
図13は、図2の分類処理部40及び解析情報52に関する詳細ブロック図である。分類処理部40は、データ取得部130と、タグ生成部132と、コンテンツ評価部134と、作成者分類部136と、出力処理部138と、を含んで構成される。
【0087】
データ取得部130は、手書きによるコンテンツ62(図4)を構成するストロークの形状及び該ストロークの書き順を示すストロークデータ70(図5)を取得する。ストロークデータ70は、例えば、インクDB50に蓄積されるデジタルインクInkに含まれる。コンテンツ62は、図形、テキスト、数式などのコンテンツ要素の集合体であり、例えば、数学や算数の問題に対する答案である。
【0088】
タグ生成部132は、データ取得部130により取得されたストロークデータ70から、ストロークの纏まりの意味属性を示すタグの種類及び該タグの出現順を示すタグ情報群(以下、「タグセット142」という)を生成する。タグ生成部132の詳細な機能については図14で後述する。
【0089】
コンテンツ評価部134は、タグ生成部132により生成されたタグセット142を構成するタグの種類の関係性又は該タグの出現順の関係性に基づいてコンテンツ62(図4)を評価する。コンテンツ評価部134の評価対象は、コンテンツ62の作成過程に関する作成パターンであってもよいし、問題の解法に関する段階的な理解度であってもよい。
【0090】
また、評価指標の一例として、タグセット142が有するグラフ構造データ同士の類似度(例えば、Graph edit distance法に基づくグラフ距離、Maximum common subgraph法に基づくグラフ距離、Adamic/Ada類似度など)が挙げられる。この場合、ノードの個数、リンクの本数・密度、階層の深さ・幅などの構造の類似性のみならず、各ノードに紐付けられたタグ情報(種類や出現順など)の類似性が併せて考慮される。具体的には、タグの種類が一致又は類似する割合が多くなるほどコンテンツ62同士の類似度が高くなる一方、タグの種類が一致又は類似する割合が少なくなるほどコンテンツ62同士の類似度が低くなるように、評価指標に重み付けがなされる。また、種類が一致又は類似するタグの出現順が近くなるほどコンテンツ62同士の類似度が高くなる一方、種類が一致又は類似するタグの出現順が遠くなるほどコンテンツ62同士の類似度が低くなるように、評価指標に重み付けがなされる。
【0091】
作成者分類部136は、コンテンツ評価部134による評価結果に従って、コンテンツ62の作成者を複数のグループに分類する。例えば、コンテンツ評価部134がコンテンツ62の作成過程に関する作成パターンを評価する場合、作成者分類部136は、コンテンツ62の作成者を作成パターン毎のグループに分類する。また、コンテンツ評価部134が問題の解法に関する段階的な理解度を評価する場合、作成者分類部136は、コンテンツ62の作成者を理解度毎のグループに分類する。
【0092】
出力処理部138は、コンテンツ評価部134による評価結果を示す情報(つまり、評価結果情報146)を外部に出力する。この「出力」には、サーバ装置16が有する出力デバイス(不図示)に可視情報又は可聴情報として出力する場合の他に、図1の生徒用端末12や先生用端末18などの外部装置に向けて送信する場合も含まれる。
【0093】
一方、解析情報52は、複数のタグセット142と、基準タグセット144と、評価結果情報146と、を含んで構成される。これらの情報については、図16図18を参照しながら後で詳述する。
【0094】
<タグ生成部132の機能ブロック>
図14は、図13に示すタグ生成部132の機能ブロック図である。タグ生成部132は、属性推定器150と、スイッチ152と、図形識別器154と、テキスト識別器156と、数式識別器158と、タグ統合器160と、を含んで構成される。
【0095】
属性推定器150は、ストロークの集合体を示すストロークデータを入力とし、ストロークの纏まりの意味属性を出力とする学習器である。属性の推定は、例えば、国際公開第2020/090356号パンフレットに開示された手法により行われる。属性の種類は、例えば、図形、テキスト、数式、化学式、非該当などが挙げられる。
【0096】
スイッチ152は、1つの入力端子及び3つの出力端子を有し、属性推定器150から供給される属性に応じて出力先を切り替える。具体的には、属性が「図形」である場合、ストロークデータは、スイッチ152を介して、図形識別器154の入力側に供給される。属性が「テキスト」である場合、ストロークデータは、スイッチ152を介して、テキスト識別器156の入力側に供給される。属性が「数式」である場合、ストロークデータが、スイッチ152を介して、数式識別器158の入力側に供給される。
【0097】
図形識別器154は、ストロークデータを入力とし、図形の識別情報を示す図形タグを出力とする学習器である。図形の識別には、階層型ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワークを含む様々な人工知能技術が用いられてもよい。図形タグは、例えば、円形・三角計・線分などの図形要素であってもよいし、犬・猫・木・鉛筆などのオブジェクトであってもよい。
【0098】
テキスト識別器156は、ストロークデータを入力とし、テキストの識別情報を示すテキストタグを出力とする学習器である。テキストの識別には、階層型ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワークを含む様々な人工知能技術が用いられてもよい。テキストタグは、例えば、「A」「B」「C」などの文字や、複数の文字からなる単語や文章であってもよいし、日本語・英語・中国語などの言語であってもよい。
【0099】
数式識別器158は、ストロークデータを入力とし、数式の識別情報を示す数式タグを出力とする学習器である。数式の識別には、階層型ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワークを含む様々な人工知能技術が用いられてもよい。数式タグは、例えば、「X」「Y」などの文字、「1」「2」「3」などの数字、あるいは「+」「=」などの演算子であってもよいし、定理・変形・最終解などの式の種類であってもよい。
【0100】
タグ統合器160は、図形識別器154からの「図形タグ」、テキスト識別器156からの「テキストタグ」及び数式識別器158からの「数式タグ」を順次統合し、タグの出現順と対応付けた状態にてタグセット142として出力する。連続するタグ同士に何らかの関係がある場合、各々のタグをノードとするグラフ構造データとして出力してもよい。
【0101】
なお、タグ生成部132の演算規則は、コンテンツ62(図4)の作成者としての生徒によらず一律であってもよいし、生徒毎にカスタマイズされてもよい。後者の場合、タグ生成部132の演算規則を定める学習パラメータ群が、生徒を特定可能な識別情報と対応付けて予め記憶されており、デジタルインクInkに含まれる識別情報を用いて適時に読み出されることが望ましい。識別情報として、例えば、学習支援サービスの利用アカウント、電子ペン14、又は生徒用端末12に関する各種IDが用いられる。
【0102】
<分類動作の説明>
続いて、サーバ装置16による分類動作について、図13の構成図、図15のフローチャート及び図16図18を参照しながら説明する。
【0103】
図15のステップSP40において、データ取得部130は、インクDB0(図2)を参照して評価対象のデジタルインクInkを抽出するとともに、当該デジタルインクInkに含まれるストロークデータ70(図5)を取得する。
【0104】
なお、デジタルインクInkの生成時には、文書メタデータ、装置データ、ストロークデータ、及び文脈データが既に決定されているが、意味データ及び分類データがまだ決定されていない。つまり、ステップSP40の実行時点では、デジタルインクInkには、ストロークの分類及び意味属性の付与がまだ行われていない。
【0105】
ステップSP42において、タグ生成部132は、ステップSP40で取得されたストロークデータ70に対して解析処理を施す。具体的には、図14の属性推定器150によるストロークの分類(ステップSP42A)、各種識別器によるタグの付与(ステップSP42B)、タグ統合器160によるタグの統合(ステップSP42C)が順次行われる。これにより、コンテンツ62に対応するタグセット142が生成されるとともに、必要に応じて、このタグセット142が、デジタルインクInkの所定の箇所(意味データ及び分類データ)に格納される。
【0106】
図16は、図13のタグセット142が有するデータ構造の一例を示す図である。タグセット142は、タグの出現順と、タグ情報と、グラフ構造データの対応関係を示すテーブル形式のデータである。タグ情報は、タグの内容(例えば「X」など)及びタグの種類(例えば、数式タグでは「アルファベット」など)を含む。なお、基準タグセット144(図13)も、タグセット142と同様のデータ構造を有する。
【0107】
図17は、図16のグラフ構造データが示すグラフ構造170の概念図である。ここでは、グラフ構造170は、階層が深くなるほど枝分かれしていくツリー構造である。このグラフ構造170は、三平方の定理に関する公式、つまり図4のコンテンツ要素66を示している。
【0108】
図15のステップSP44において、コンテンツ評価部134は、ステップSP42で生成されたタグセット142を用いて、コンテンツ62の作成過程に関する作成パターンを評価する。具体的には、コンテンツ評価部134は、タグセット142と基準タグセット144との間のグラフ構造170の類似度を算出する。
【0109】
ステップSP46において、作成者分類部136は、ステップSP44で算出された複数の類似度を用いて、コンテンツ62の作成者を作成パターン毎のグループに分類する。一連の解析処理が終了した後、制御部32(図2)は、コンテンツ評価部134による評価結果及び作成者分類部136による分類結果を示す評価結果情報146を生成する。
【0110】
図18は、図1の評価結果情報146が有するデータ構造の一例を示す図である。評価結果情報146は、例えば、答案の「作成者」と、作成パターン毎の「類似度」と、分類される「グループ」の間の対応関係を示すテーブル形式のデータである。ここでは、作成パターンの段階(パターンP1~P5)に対応するグループ名(ここでは、グループM1~M5)が付与されている。
【0111】
例えば、生徒Yが、図4に示すコンテンツ62(つまり、答案)を作成したとする。この答案は、図6の第1及び第2ステップにて「記載があって内容が正しい」ものの、第3ステップにて「記載があるが内容が間違っている」(正解はz=5)。この場合、図6における作成パターン「P3」に最も近いと評価される。つまり、生徒Yの答案における類似度が(P1/P2/P3/P4/P5)=(0.3/0.5/0.7/0.6/0.4)である場合、生徒Yは、類似度が最大であるグループ「M3」に分類される。
【0112】
このように、算数又は数学の授業において、所与の問題に対する答案の内容から、能力・思考パターン・理解度が近い生徒同士でグルーピングすることができる。これにより、ピアラーニングを効率的に行うことができる。
【0113】
<分類動作による効果>
以上のように、サーバ装置16の分類処理部40は、手書きによるコンテンツ62を構成するストロークの形状及び該ストロークの書き順を示すストロークデータ70を取得するデータ取得部130と、データ取得部130により取得されたストロークデータ70を用いて、ストロークの纏まりの意味属性を示すタグの種類及び該タグの出現順を示すタグセット142を生成するタグ生成部132と、タグ生成部132により生成されたタグセット142を用いてコンテンツ62を評価するコンテンツ評価部134と、を備える。
【0114】
このように、ストロークの纏まりの意味属性を示すタグの種類及び該タグの出現順を示すタグセット142を用いてコンテンツ62を評価することで、様々な種類のコンテンツ62に対して、タグの種類又は出現順を考慮した有用な評価を行うことができる。
【0115】
また、コンテンツ評価部134は、タグ生成部132により生成されたタグセット142を構成するタグの種類の関係性及び/又は該タグの出現順の関係性に基づいてコンテンツ62を評価してもよい。さらに、記憶部34がタグセット142の基準を示す基準タグセット144を記憶する場合、コンテンツ評価部134は、タグ生成部132により生成されたタグセット142が有するグラフ構造と、記憶部34に記憶されている基準タグセット144が有するグラフ構造との間の類似度を用いてコンテンツ62を評価してもよい。
【0116】
[変形例]
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。あるいは、技術的に矛盾が生じない範囲で各々の構成を任意に組み合わせてもよい。あるいは、技術的に矛盾が生じない範囲でフローチャートを構成する各ステップの実行順を変更してもよい。
【0117】
上記した実施形態では、コンテンツ62,82,90は、算数又は数学の問題に対する答案である場合を例に挙げて説明したが、コンテンツの種類はこれに限られない。例えば、コンテンツは、理科・物理・化学などの科学全般の問題に対する答案やレポートであってもよいし、ユーザ自身の考えを纏めるためのメモ書きを含む様々な成果物であってもよい。また、コンテンツのデータ形式は、ベクトル形式又はラスタ形式のいずれであってもよい。また、コンテンツの種類は、手書きによる画像に限られず、電子書籍や動画などであってもよい。
【0118】
上記した実施形態では、図13の基準タグセット144が事前に記憶されている場合を例に挙げて説明したが、基準タグセット144の所在はこれに限られない。例えば、コンテンツ評価部134が、複数のタグセット142に対してクラスタリング処理を施し、その母集団に適した基準タグセット144を作成してもよい。
【0119】
上記した実施形態では、図13のコンテンツ評価部134がタグセット142を用いてコンテンツ62を評価する場合を例に挙げて説明したが、評価に用いられる入力情報はこれに限られない。例えば、作成者の心拍数、脈拍数、体温、電子ペン14のグリップ圧力などの測定値を入力情報に含めることで、作成者の身体的状態、心理的状態、又はこれらの状態変化も併せて評価することができる。
【0120】
[符号の説明]
10…情報共有システム、12…生徒用端末(端末装置)、16…サーバ装置(情報共有装置)、21…プロセッサ、24…表示ユニット、40…分類処理部、44…状態取得部、46…データ生成部、48…表示指示部、62,82,90…コンテンツ、70…ストロークデータ、80…表示領域、84,93…ステータス情報欄
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