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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-25
(45)【発行日】2025-09-02
(54)【発明の名称】制御システム及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20250826BHJP
   B60K 35/23 20240101ALI20250826BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20250826BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20250826BHJP
【FI】
G09G5/00 555D
B60K35/23
G09G5/00 X
G09G5/00 510G
G09G5/00 555G
G09G5/10 Z
G09G5/37 300
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021144492
(22)【出願日】2021-09-06
(65)【公開番号】P2023037738
(43)【公開日】2023-03-16
【審査請求日】2024-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【弁理士】
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100166523
【弁理士】
【氏名又は名称】西河 宏晃
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 泰俊
(72)【発明者】
【氏名】エリック ジェフリー
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-101784(JP,A)
【文献】国際公開第2018/150956(WO,A1)
【文献】特開2020-184059(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0011930(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 5/42
B60K 35/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドアップディスプレイを制御する制御システムであって、
入力された第1画像データを、前記ヘッドアップディスプレイの投影面に投影するための第2画像データにマッピング処理する画像処理回路と、
前記第2画像データに基づいて、前記ヘッドアップディスプレイの眩しさを示す指標値である眩しさ指標値を求め、前記眩しさ指標値に基づく第1エラー検出を行う第1エラー検出回路と、
前記第2画像データから第1エラー符号値を生成する第1エラー符号値生成回路と、
前記第2画像データを送信する送信インターフェース回路と、
前記送信インターフェース回路が送信した前記第2画像データを受信する受信インターフェース回路と、
前記受信インターフェース回路が受信した前記第2画像データから第2エラー符号値を生成する第2エラー符号値生成回路と、
前記第1エラー符号値と前記第2エラー符号値に基づいて、前記受信インターフェース回路が受信した前記第2画像データに対する第2エラー検出を行う第2エラー検出回路と、
前記第1エラー検出又は前記第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、前記投影面に対する光の投射をオフする制御信号を、出力する制御回路と、
第3エラー検出回路と、
を含み、
前記画像処理回路は、
前記第1画像データを記憶する記憶回路と、
前記記憶回路に記憶された前記第1画像データを前記第2画像データに前記マッピング処理する画像変換回路と、
を含み、
前記画像変換回路は、
前記第1画像データ上の画素位置を示す参照座標を出力し、出力した前記参照座標に基づいて前記記憶回路から読み出された前記参照座標の画素データに基づいて前記第2画像データを出力し、
前記第3エラー検出回路は、
前記画像変換回路が出力した前記参照座標についての第3エラー検出を行い、
前記制御回路は、
前記第1エラー検出、前記第2エラー検出又は前記第3エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、前記制御信号を出力することを特徴とする制御システム。
【請求項2】
ヘッドアップディスプレイを制御する制御システムであって、
入力された第1画像データを、前記ヘッドアップディスプレイの投影面に投影するための第2画像データにマッピング処理する画像処理回路と、
前記マッピング処理の逆マッピング処理により前記第2画像データを第3画像データに変換し、前記第1画像データと前記第3画像データとの間の比較に基づく第1エラー検出を行う第1エラー検出回路と、
前記第2画像データから第1エラー符号値を生成する第1エラー符号値生成回路と、
前記第2画像データを送信する送信インターフェース回路と、
前記送信インターフェース回路が送信した前記第2画像データを受信する受信インターフェース回路と、
前記受信インターフェース回路が受信した前記第2画像データから第2エラー符号値を生成する第2エラー符号値生成回路と、
前記第1エラー符号値と前記第2エラー符号値に基づいて、前記受信インターフェース回路が受信した前記第2画像データに対する第2エラー検出を行う第2エラー検出回路と、
前記第1エラー検出又は前記第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、前記投影面に対する光の投射をオフする制御信号を、出力する制御回路と、
第3エラー検出回路と、
を含み、
前記画像処理回路は、
前記第1画像データを記憶する記憶回路と、
前記記憶回路に記憶された前記第1画像データを前記第2画像データに前記マッピング処理する画像変換回路と、
を含み、
前記画像変換回路は、
前記第1画像データ上の画素位置を示す参照座標を出力し、出力した前記参照座標に基づいて前記記憶回路から読み出された前記参照座標の画素データに基づいて前記第2画像データを出力し、
前記第3エラー検出回路は、
前記画像変換回路が出力した前記参照座標についての第3エラー検出を行い、
前記制御回路は、
前記第1エラー検出、前記第2エラー検出又は前記第3エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、前記制御信号を出力することを特徴とする制御システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載された制御システムにおいて、
前記画像処理回路、前記第1エラー検出回路、前記第1エラー符号値生成回路、及び前記送信インターフェース回路を含む第1回路装置と、
前記受信インターフェース回路、及び前記第2エラー符号値生成回路を含む第2回路装置と、
を含むことを特徴とする制御システム。
【請求項4】
請求項1乃至のいずれか一項に記載された制御システムにおいて、
前記制御回路は、
前記ヘッドアップディスプレイの光源をオフにする前記制御信号を出力することを特徴とする制御システム。
【請求項5】
請求項1乃至のいずれか一項に記載された制御システムにおいて、
前記制御信号に基づいて、前記送信インターフェース回路によって送信される前の前記第2画像データをマスク処理するマスク回路を含むことを特徴とする制御システム。
【請求項6】
請求項1乃至のいずれか一項に記載された制御システムにおいて、
前記制御信号に基づいて、前記受信インターフェース回路によって受信された前記第2画像データをマスク処理するマスク回路を含むことを特徴とする制御システム。
【請求項7】
請求項1乃至のいずれか一項に記載された制御システムと、
前記ヘッドアップディスプレイと、
を含むことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム及び電子機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の運転席からウィンドシールドを介して視認される表示領域に映像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が、開示されている。このヘッドアップディスプレイ装置は、車両が検知した車両情報を取得する車両情報取得部と、映像の表示を制御する制御回路と、映像を生成する映像表示装置と、を有する。制御回路は、装置異常を判定する際に用いる情報である装置情報を取得し、取得した装置情報に基づいて、装置異常があるか否かを判定して、装置異常があると判定した際に映像の表示内容を変更する表示内容変更処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/058645号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置の制御システムにおいて、複数の回路装置を通信により直列に接続し、その複数の回路装置が順次に画像処理又は表示制御等を行う。このとき、ある回路装置において画像データの異常検出が行われ、画像データに異常がないことが確認されたとしても、その後段の回路装置内又は通信において画像データのエラーが生じるおそれがある。このようなエラーが生じたとき、異常検出の結果が最終的な表示の段階まで補償されていないにも関わらず、異常検出に応じた対処が行われないという課題がある。
【0005】
上記の特許文献1では、制御回路が、車両の各装置から取得した装置情報に基づいて、装置異常があると判定したとき、映像の表示内容を変更する。しかしながら、その変更後の画像データの異常検出については、開示されていない。また、その後段の回路装置内又は通信において画像データのエラーが生じた場合についても、何ら言及されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、ヘッドアップディスプレイを制御する制御システムであって、入力された第1画像データを、前記ヘッドアップディスプレイの投影面に投影するための第2画像データにマッピング処理する画像処理回路と、前記第2画像データに対する第1エラー検出を行う第1エラー検出回路と、前記第2画像データから第1エラー符号値を生成する第1エラー符号値生成回路と、前記第2画像データを送信する送信インターフェース回路と、前記送信インターフェース回路が送信した前記第2画像データを受信する受信インターフェース回路と、前記受信インターフェース回路が受信した前記第2画像データから第2エラー符号値を生成する第2エラー符号値生成回路と、前記第1エラー符号値と前記第2エラー符号値に基づいて、前記受信インターフェース回路が受信した前記第2画像データに対する第2エラー検出を行う第2エラー検出回路と、前記第1エラー検出又は前記第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、前記投影面に対する光の投射をオフする制御信号を、出力する制御回路と、を含む制御システムに関係する。
【0007】
また本開示の他の態様は、上記に記載された制御システムと、前記ヘッドアップディスプレイと、を含む電子機器に関係する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ヘッドアップディスプレイの表示例。
図2】電子機器の構成例。
図3】制御システムの第1構成例。
図4】制御システムの処理フローチャート。
図5】ヘッドアップディスプレイの変形構成例。
図6】制御システムの第2構成例。
図7】制御システムの第3構成例。
図8】逆マッピング処理を用いた第1エラー検出を行う場合における画像処理装置の構成例。
図9】画像処理装置が歪み補正の処理エラーを検出する場合における画像処理装置及び処理装置の構成例。
図10】画像処理回路と第3エラー検出回路の詳細構成例。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
【0010】
1.画像異常によるヘッドアップディスプレイの視認性低下について
図1は、ヘッドアップディスプレイの表示例である。以下、ヘッドアップディスプレイを省略してHUDとも記載する。ここでは、HUDが、自動車、飛行機又は船舶などの移動体に設置され、その移動体に搭乗したユーザーに情報を提示する場合を例に説明する。なお、HUDの用途は移動体に限定されず、ユーザーの視界に情報を重ねて提示するものであればよい。
【0011】
図1上段に示すように、移動体に搭乗したユーザーからはウィンドスクリーンを通して外部の景色などが見える。以下、これを背景と呼ぶ。HUDの画面10は背景内に設けられ、その画面10内において情報提示部分以外は背景を透過する。図1の例では、前走車50に追従するAR表示20が情報提示部分であり、そのAR表示20以外の部分は背景を透過する。これにより、ユーザーは背景と共に、HUDに表示された情報を見ることができる。
【0012】
HUDの画面10を透過する背景をユーザーが視認できるように、通常、画面10においてAR表示20が占める割合は低い。また、前走車50に追従するようにAR表示20の表示位置が制御されるので、通常はAR表示20が前走車50に重なることがない。しかし、図1下段に示すように、画像処理の異常等が生じた場合には、その異常な表示が背景の視認性を低下させるおそれがある。図1下段には、異常に拡大表示されたAR表示30が前走車50を覆い、ユーザーが前走車50を視認できなくなった例を示している。なお、視認性を低下させる異常状態は図1下段に限定されず、画面10内の比較的大きな割合の領域において背景を覆い隠す表示が行われる状態、或いは画面10内に高輝度な画像が表示されたことで背景が見えにくくなる状態であればよい。
【0013】
2.電子機器及び制御システム
図2は、本実施形態における電子機器600の構成例である。電子機器600はHUDシステムであり、制御システム400とヘッドアップディスプレイ500とを含む。
【0014】
制御システム400は、ヘッドアップディスプレイ500の制御を行うシステムであり、具体的には、ヘッドアップディスプレイ500に対して画像データIMBとタイミング制御信号を送信することでヘッドアップディスプレイ500の表示制御を行う。
【0015】
ヘッドアップディスプレイ500は、画像データIMBとタイミング制御信号に基づいて投影面に画像を投影することで、その投影面を見るユーザーの視界に虚像を表示させる。投影面は、HUDシステムを搭載した移動体のウィンドスクリーン、或いは、HUDシステム専用に設けられたスクリーン等である。ヘッドアップディスプレイ500は、表示ドライバー510とバックライトコントローラー520と光源530と表示パネル540と光学系550とを含む。
【0016】
表示ドライバー510は、制御システム400からの画像データIMBとタイミング制御信号に基づいて表示パネル540を駆動することで、表示パネル540に画像を表示させる。図2の例では、表示パネル540は液晶表示パネルである。バックライトコントローラー520は、光源530のオンオフ及び出射光量を制御する。光源530は、表示パネル540に光を出射する。光学系550は、表示パネル540を透過した光を投影面に投影する。これにより、表示パネル540に表示された画像が投影面に投影される。
【0017】
なお、ヘッドアップディスプレイ500は図2に限定されない。例えば、表示パネル540はOLED等の自発光素子を用いたパネルであってもよい。OLEDはOrganic Light Emitting Diodeの略である。この場合、光源530とバックライトコントローラー520は省略され、光学系550は、表示パネル540が出射した光を投影面に投影する。或いは、表示ドライバー510は制御システム400に含まれてもよい。このとき、表示ドライバー510と後述する表示コントローラー200とが、一体の集積回路装置により構成されてもよい。
【0018】
図3は、本実施形態における制御システム400の第1構成例である。制御システム400は画像処理装置100と表示コントローラー200と処理装置300とを含む。画像処理装置100、表示コントローラー200及び処理装置300の各々は、例えば、複数の回路素子が半導体基板に集積された集積回路装置で構成される。なお、上述したように表示コントローラー200が表示ドライバー510の機能を更に含んでいてもよい。
【0019】
画像処理装置100は、第1画像データIMAに対して歪み補正を行い、歪み補正後の第2画像データIMBを出力する。歪み補正とは、ヘッドアップディスプレイの投影面の歪みによる映像の歪み、又は光学系に起因する映像の歪みを、キャンセル又は低減する補正である。画像処理装置100は、受信インターフェース回路110と画像処理回路115と送信インターフェース回路140と第1エラー検出回路170と第1エラー符号値生成回路180とを含む。
【0020】
受信インターフェース回路110は、処理装置300等の外部装置から第1画像データIMAを受信する。受信インターフェース回路110は、様々な通信インターフェースの受信回路であってよいが、一例としてはLVDS、DVI、ディスプレイポート、GMSL又はGVIF等の受信回路である。LVDSはLow voltage differential signalingの略であり、DVIはDigital Visual Interfaceの略であり、GMSLはGigabit Multimedia Serial Linkであり、GVIFはGigabit Video InterFaceの略である。
【0021】
画像処理回路115は、第1画像データIMAを、ヘッドアップディスプレイ500の投影面に投影するための第2画像データIMBにマッピング処理する。このマッピング処理が上述の歪み補正に相当する。またマッピング処理はワープ処理とも呼ばれる。画像処理回路115は、リバースワープエンジン又はフォワードワープエンジンのいずれであってもよい。リバースワープとは、第2画像データIMB上の画素位置を、それに対応した参照座標に移動させ、その参照座標における第1画像データIMAの画素データから第2画像データIMBの画素データを求めるワープ処理である。フォワードワープとは、第1画像データIMAの各画素データを、それに対応した移動先座標に移動させることで、その移動先座標における第2画像データIMBの画素データを求めるワープ処理である。
【0022】
送信インターフェース回路140は、第2画像データIMBを表示コントローラー200に送信する。送信インターフェース回路140は、様々な通信インターフェースの送信回路であってよいが、一例としてはLVDS、DVI、ディスプレイポート、GMSL又はGVIF等の送信回路である。
【0023】
第1エラー検出回路170は、画像処理回路115が出力した第2画像データIMBに対する第1エラー検出を行い、その結果である第1エラー検出信号ER1を出力する。第1構成例において、第1エラー検出は眩しさエラー検出である。具体的には、第1エラー検出回路170は、ヘッドアップディスプレイの眩しさを示す指標値である眩しさ指標値を、第2画像データIMBから求める。第1エラー検出回路170は、眩しさ指標値と閾値を比較し、眩しさ指標値が閾値より大きいとき、眩しさエラーが発生したと判断する。
【0024】
眩しさ指標値は、ヘッドアップディスプレイの眩しさを示す指標値である。具体的には、眩しさ指標値は、第2画像データIMBに基づく画像がヘッドアップディスプレイに表示されたときに、その画像によって背景の視認性が低下する程度を示す。即ち、図1で説明したように、ヘッドアップディスプレイに表示された画像が背景を遮る場合、或いはヘッドアップディスプレイに表示された画像の眩しさによって背景が見えにくくなる場合があるが、それらの程度を表すのが眩しさ指標値である。
【0025】
第1エラー検出回路170は、1画面、即ち1表示フレームの第2画像データIMBに含まれるピクセル値を積算することで、眩しさ指標値を求める。具体的には、眩しさ指標値をBとすると、Bは、B=C1×Rsum+C2×Gsum+C3×Bsumである。ここで、Rsumが赤色ピクセル値の積算値であり、Gsumが緑色ピクセル値の積算値であり、Bsumが青色ピクセル値の積算値であり、C1、C2、C3が係数である。係数C1、C2、C3は、RGBのピクセル値をYCrCbの輝度値Yに変換する際の係数であり、画像データに採用される色空間に応じて適切な係数が設定される。但し係数C1、C2、C3はこれに限定されず、0より大きい任意の実数であってよい。また、第1エラー検出回路170は、1ピクセル単位で輝度値Yを計算してから、Yを積算することにより、眩しさ指標値Bを計算してもよい。その場合、Y=C1×Rpx+C2×Gpx+C3×Bpx、B=Ysumとなる。Rpx、Gpx、Bpxは、1ピクセルの赤色ピクセル値、緑色ピクセル値、青色ピクセル値である。Ysumは、輝度値Yの積算値である。
【0026】
第1エラー符号値生成回路180は、画像処理回路115が出力した第2画像データIMBから第1エラー符号値CD1を生成する。第1エラー符号値生成回路180は、例えば各フレームにおいて、その1フレーム分の第2画像データIMBから第1エラー符号値CD1を生成する。第1エラー検出においてエラー非検出である場合には、第2画像データIMBは、異常のない画像データであることが第1エラー検出により保証されている。即ち、第1エラー符号値CD1は、異常がないことが保証された第2画像データIMBから生成されたエラー符号値ということになる。第1エラー符号値CD1は、例えばCRCコードである。CRCはCyclic Redundancy Checkの略である。或いは、第1エラー符号値CD1は、チェックサム、ハミング符号、又はECC符号であってもよい。ECCはError Correcting Codeの略である。
【0027】
表示コントローラー200は、ヘッドアップディスプレイ500の表示制御を行う。具体的には、表示コントローラー200は、タイミング制御信号を生成し、受信した第2画像データIMBと共にタイミング制御信号をヘッドアップディスプレイ500に送信する。表示コントローラー200は、受信インターフェース回路210とタイミング生成回路220と送信インターフェース回路240と第2エラー符号値生成回路280とを含む。
【0028】
受信インターフェース回路210は、画像処理装置100から第2画像データIMBを受信する。受信インターフェース回路210は、様々な通信インターフェースの受信回路であってよいが、一例としてはLVDS、DVI、ディスプレイポート、GMSL又はGVIF等の受信回路である。
【0029】
タイミング生成回路220は、ヘッドアップディスプレイ500の表示タイミングを制御するタイミング制御信号を生成する。タイミング制御信号は、例えば垂直同期信号、水平同期信号、ドットクロック信号及びデータイネーブル信号等である。
【0030】
送信インターフェース回路240は、第2画像データIMBとタイミング制御信号をヘッドアップディスプレイ500の表示ドライバー510に送信する。送信インターフェース回路240は、様々な通信インターフェースの送信回路であってよいが、一例としてはLVDS、DVI、ディスプレイポート、GMSL又はGVIF等の送信回路である。
【0031】
第2エラー符号値生成回路280は、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBから第2エラー符号値CD2を生成する。第2エラー符号値生成回路280は、例えば各フレームにおいて、その1フレーム分の第2画像データIMBから第2エラー符号値CD2を生成する。第2エラー符号値生成回路280は、第1エラー符号値生成回路180が第1エラー符号値CD1を演算するときの演算手法と同じ演算手法により、第2エラー符号値CD2を演算する。例えば、第1エラー符号値CD1がCRCコードである場合、第2エラー符号値CD2も、同じCRC演算によって求められたCRCコードである。或いは、第1エラー符号値CD1が、チェックサム、ハミング符号、又はECC符号である場合には、第2エラー符号値CD2も、チェックサム、ハミング符号、又はECC符号である。
【0032】
処理装置300は、電子機器600のシステム制御を行うプロセッサーである。プロセッサーは、マイクロコンピューター又はCPU等である。CPUはCentral Processing Unitの略である。或いは、処理装置300は、FPGA又はASIC等であってもよい。FPGAはField-Programmable Gate Arrayの略である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。処理装置300は、第2エラー検出回路370と制御回路310とを含む。
【0033】
第2エラー検出回路370は、画像処理装置100と表示コントローラー200の間の通信エラーを、第2エラー検出により検出し、その結果である第2エラー検出信号ER2を出力する。具体的には、第2エラー検出回路370は、第1エラー符号値CD1と第2エラー符号値CD2を比較する。第2エラー検出回路370は、第1エラー符号値CD1と第2エラー符号値CD2が一致しないとき、エラーを示す第2エラー検出信号ER2を出力し、第1エラー符号値CD1と第2エラー符号値CD2が一致するとき、非エラーを示す第2エラー検出信号ER2を出力する。
【0034】
制御回路310は、第1エラー検出信号ER1と第2エラー検出信号ER2に基づいて制御信号CNTを出力する。具体的には、制御回路310は、第1エラー検出、第2エラー検出又はそれら両方においてエラーが検出されたとき、HUDの投影面に対する光の投射をオフする制御信号CNTを出力する。第1構成例では、制御回路310は、上記エラーが検出されたとき、光源530をオフする制御信号CNTをバックライトコントローラー520に出力する。バックライトコントローラー520は、光源530をオフする制御信号CNTが入力されたとき、光源530をオフする。これにより、投影面に光が投射されない状態となり、ユーザーが投影面を通して背景を視認できる状態となる。
【0035】
図4は、制御システム400の処理フローチャートである。ステップS1において、画像処理回路115は、マッピング処理を行うことで、第1画像データIMAに対する歪み補正を行う。
【0036】
ステップS2において、第1エラー検出回路170は、眩しさエラー検出を行うことで、歪み補正後の第2画像データIMBに対する視認性チェックを行う。視認性チェックは、上述したように、第2画像データIMBによる画像が表示されたとき、ヘッドアップディスプレイを通して背景の視認性が良好であるか否かのチェックという意味である。ステップS3において、制御回路310は、視認性チェックの結果に応じた処理を行う。視認性チェックがエラーであった場合、ステップS4において、制御回路310は、光源530をオフさせる制御信号CNTを出力する。視認性チェックに問題がなかった場合、ステップS5に進む。
【0037】
ステップS5において、第1エラー符号値生成回路180は、画像処理回路115が出力した第2画像データIMBからCRCコードを演算する。ステップS6において、送信インターフェース回路140は第2画像データIMBを送信し、受信インターフェース回路210は第2画像データIMBを受信する。ステップS7において、第2エラー符号値生成回路280は、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBからCRCコードを演算する。
【0038】
ステップS8において、第2エラー検出回路370は、上記2つのCRCコードを比較する。ステップS9において、制御回路310は、2つのCRCコードが一致したか否かを判定する。この判定は、表示コントローラー200における視認性チェックに相当する。即ち、2つのCRCコードが一致した場合には、画像処理回路115において視認性チェックに問題がなかった第2画像データIMBと同じ画像データが表示コントローラー200に入力されたことを意味しており、表示コントローラー200においても第2画像データIMBの視認性に問題がないことを意味している。
【0039】
ステップS9において、制御回路310は、CRCコードが一致した場合には処理を終了し、CRCコードが一致しなかった場合には、ステップS4において、光源530をオフさせる制御信号CNTを出力する。
【0040】
なお、図2では、表示パネル540が液晶表示パネルであり、制御回路310が、光源530をオフする制御信号CNTを出力する例を説明したが、投影面に対する光の投射をオフする構成はこれに限定されない。「投影面に対する光の投射をオフする」は、最終的に投影面に光が投射されない状態にできるのであれば、どのような手法であってもよいことを意味する。
【0041】
例えば、図5にヘッドアップディスプレイ500の変形構成例を示す。図5では、制御回路310は、表示ドライバー510による表示パネル540の駆動をオフする制御信号CNTを出力する。表示ドライバー510は、その制御信号CNTが入力されたとき、第2画像データIMBに基づく画像表示を停止して表示パネル540を非透過状態に設定する。これにより、投影面に光が投射されない状態となる。
【0042】
或いは、表示パネル540が、自発光素子を用いたパネルであってもよい。その場合、制御回路310は、表示パネル540の全画素の発光をオフする制御信号CNTを出力する。表示パネル540は、その制御信号CNTが入力されたとき、第2画像データIMBに基づく画像表示を停止して全画素を非発光状態に設定する。これにより、投影面に光が投射されない状態となる。
【0043】
或いは、図6に制御システム400の第2構成例を示す。図6では、画像処理装置100が第2エラー検出回路370と制御回路310とマスク回路190とを含む。第1エラー検出回路170又は第2エラー検出回路370の少なくとも一方がエラーを検出したとき、制御回路310は、第2画像データIMBをマスクする制御信号CNTを出力する。マスク回路190は、その制御信号CNTが入力されたとき、送信インターフェース回路140に入力される第2画像データIMBをマスクする。このとき、マスク回路190は、例えば画像データの出力を停止する、或いは、全画面が黒表示となる画像データを送信インターフェース回路140へ出力する。これにより、投影面に光が投射されない状態となる。第1エラー検出回路170及び第2エラー検出回路370のいずれもエラーを検出していない場合、マスク回路190は、第2画像データIMBをそのまま送信インターフェース回路140へ出力する。
【0044】
或いは、図7に制御システム400の第3構成例を示す。図7では、表示コントローラー200が第2エラー検出回路370と制御回路310とマスク回路290とを含む。第1エラー検出回路170又は第2エラー検出回路370の少なくとも一方がエラーを検出したとき、制御回路310は、第2画像データIMBをマスクする制御信号CNTを出力する。マスク回路290は、その制御信号CNTが入力されたとき、送信インターフェース回路240に入力される第2画像データIMBをマスクする。これにより、投影面に光が投射されない状態となる。第1エラー検出回路170及び第2エラー検出回路370のいずれもエラーを検出していない場合、マスク回路290は、第2画像データIMBをそのまま送信インターフェース回路240へ出力する。
【0045】
以上の本実施形態では、制御システム400は、入力された第1画像データIMAを、ヘッドアップディスプレイ500の投影面に投影するための第2画像データIMBにマッピング処理する画像処理回路115と、第2画像データIMBに対する第1エラー検出を行う第1エラー検出回路170と、第2画像データIMBから第1エラー符号値CD1を生成する第1エラー符号値生成回路180と、を含む。制御システム400は、第2画像データIMBを送信する送信インターフェース回路140と、送信インターフェース回路140が送信した第2画像データIMBを受信する受信インターフェース回路210と、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBから第2エラー符号値CD2を生成する第2エラー符号値生成回路280と、を含む。制御システム400は、第1エラー符号値CD1と第2エラー符号値CD2に基づいて、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBに対する第2エラー検出を行う第2エラー検出回路370と、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフする制御信号CNTを、出力する制御回路310と、を含む。
【0046】
本実施形態によれば、第1エラー検出回路170が第2画像データIMBに対する第1エラー検出を行い、その後段において、送信インターフェース回路140と受信インターフェース回路210が第2画像データIMBを送受信する。このとき、第2エラー検出回路270が、送信前の第2画像データIMBから生成された第1エラー符号値CD1と、受信後の第2画像データIMBから生成された第2エラー符号値CD2とに基づいて、第2エラー検出を行う。これにより、受信後の第2画像データIMBが、第1エラー検出後の第2画像データIMBと同じ画像データであることが保証される。例えば、第1エラー検出において、ヘッドアップディスプレイに画像が表示されたとき背景の視認性が良好であるか否かの視認性チェックが行われた場合、受信後の第2画像データIMBにおいても視認性が保証される。
【0047】
そして、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、エラーが生じた第2画像データIMBによる画像表示が行われずに投影面に光が当たらない状態となる。これにより、ユーザーがヘッドアップディスプレイ500のスクリーンを介して背景を視認できる。
【0048】
なお、図3に示した制御システム400のハードウェア構成は一例であって、制御システム400は、画像処理回路115と第1エラー検出回路170と第1エラー符号値生成回路180と送信インターフェース回路140と受信インターフェース回路210と第2エラー符号値生成回路280と第2エラー検出回路370と制御回路310とを含んでいれば、どのような構成であってもよい。
【0049】
また本実施形態では、第1エラー検出回路170は、第2画像データIMBに基づいて、ヘッドアップディスプレイ500の眩しさを示す指標値である眩しさ指標値を求め、眩しさ指標値に基づいて第1エラー検出を行う。
【0050】
本実施形態によれば、第1エラー検出回路170が、眩しさ指標値に基づいて第1エラー検出を行うことで、第2画像データIMBに基づく画像によって背景の視認性が低下する状態を、眩しさエラーとして検出できる。これにより、第1エラー検出及び第2エラー検出において眩しさエラーが検出されなかったとき、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBにおいても、眩しさエラーが無いことが保証される。また、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、眩しさエラーが無いことが保証されない第2画像データIMBがヘッドアップディスプレイ500に表示されない。
【0051】
また本実施形態では、制御システム400は第1回路装置と第2回路装置とを含む。第1回路装置は、画像処理回路115、第1エラー検出回路170、第1エラー符号値生成回路180、及び送信インターフェース回路140を含む。第2回路装置は、受信インターフェース回路210、及び第2エラー符号値生成回路280を含む。
【0052】
本実施形態によれば、後段の第2回路装置が受信した第2画像データIMBが、前段の第1回路装置における第1エラー検出後の第2画像データIMBと同じ画像データであることが保証される。これにより、第1回路装置が第1エラー検出を行い、その後段に第2回路装置が設けられる場合であっても、その後段の第2回路装置においても実質的に第1エラー検出の結果を保証できる。そして、前段又は後段のいずれかの段階において、第2画像データIMBにエラーがないことが保証されない状態となったとき、投影面に対する光の投射をオフされる。
【0053】
なお、図3において画像処理装置100が第1回路装置であり、表示コントローラー200が第2回路装置であるが、第1回路装置及び第2回路装置はこれに限定されない。例えば、第2回路装置は表示ドライバーであってもよい。このとき、第1回路装置が、歪み補正の機能を内蔵した表示コントローラーであってもよいし、或いは、第2回路装置が、表示コントローラーの機能を内蔵した表示ドライバーであってもよい。また、制御システム400は、画像処理装置100である第1回路装置と、表示コントローラー200である第2回路装置と、表示ドライバーである第3回路装置とを含んでもよい。このとき、第3回路装置が受信した第2画像データに対して、第2エラー検出と同等のエラー検出が行われてもよい。
【0054】
また本実施形態では、制御回路310は、ヘッドアップディスプレイ500の光源530をオフにする制御信号CNTを出力する。
【0055】
本実施形態によれば、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、光源530がオフされるので、エラーが生じた第2画像データIMBによる画像表示が行われない。
【0056】
また図6で説明したように、制御システム400は、制御信号CNTに基づいて、送信インターフェース回路140によって送信される前の第2画像データIMBをマスク処理するマスク回路190を含んでもよい。
【0057】
本実施形態によれば、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、送信インターフェース回路140によって送信される前の第2画像データIMBがマスクされるので、エラーが生じた第2画像データIMBによる画像表示が行われない。
【0058】
また図7で説明したように、制御システム400は、制御信号CNTに基づいて、受信インターフェース回路210によって受信された第2画像データIMBをマスク処理するマスク回路290を含んでもよい。
【0059】
本実施形態によれば、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、受信インターフェース回路210によって受信された第2画像データIMBがマスクされるので、エラーが生じた第2画像データIMBによる画像表示が行われない。
【0060】
3.逆マッピング処理を用いた第1エラー検出
図3では第1エラー検出が眩しさエラー検出である例を説明したが、第1エラー検出はこれに限定されない。図8は、逆マッピング処理を用いた第1エラー検出を行う場合における画像処理装置100の構成例である。なお、既に説明した構成要素には同一の符号を付し、その構成要素についての説明を適宜に省略する。
【0061】
本構成例では、第1エラー検出回路170は、第2画像データIMBを逆マッピング処理した第3画像データIMCと、第1画像データIMAとを比較することで、第2画像データIMBのエラー検出を行う。第1エラー検出回路170は、逆変換回路171と比較回路172とを含む。
【0062】
逆変換回路171は、第2画像データIMBに対して逆マッピング処理を行い、処理後の第3画像データIMCを出力する。逆マッピング処理は、画像処理回路115が行うマッピング処理の逆変換である。即ち、画像処理回路115におけるマッピング処理と逆変換回路171における逆マッピング処理が正常に行われた場合には、第3画像データIMCと第1画像データIMAは同一となる。但し、マッピング処理又は逆マッピング処理において補間処理等が行われるので、第3画像データIMCと第1画像データIMAは完全には一致しなくてもよい。具体的には、第3画像データIMCが示す画像の内容と、第1画像データIMAが示す画像の内容とが、同一であると判断される程度に、第3画像データIMCと第1画像データIMAが略同一であればよい。
【0063】
比較回路172は、第1画像データIMAと第3画像データIMCとの間の比較処理を行い、その結果である第1エラー検出信号ER1を出力する。具体的には、比較回路172は、第1画像データIMAと第3画像データIMCとの間の類似度を示す指標を求める。指標は、後述する形状指標又は視認性指標である。或いは、指標は、SSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)又はNCC(Normalized Cross Correlation)等であってもよい。比較回路172は、指標と閾値とを比較することで、第2画像データIMBのエラー検出を行う。閾値は、第1画像データIMAと第3画像データIMCがどの程度の類似度を有していれば許容できるかを示す。
【0064】
形状指標の第1算出手法を説明する。比較回路172は、色空間における第1画像データIMAと第3画像データIMCの画像間距離を求める。色空間は例えばRGB又はYCrCbである。具体的には、比較回路172は、色空間において、第1画像データIMAの画素と、その画素に対応する第3画像データIMCの画素の距離の二乗値を求める。比較回路172は、その二乗値を画像内で積算し、その積算値を画像間距離とする。第1算出手法では、画像間距離が形状指標に相当する。
【0065】
次に形状指標の第2算出手法を説明する。比較回路172は、第1画像データIMAと第3画像データIMCに対してエッジ抽出を行うことで、各々のエッジ画像を求める。比較回路172は、第1画像データIMAから抽出されたエッジ画像と、第3画像データIMCから抽出されたエッジ画像とを比較する。具体的には、比較回路172は、ソーベルフィルター等を用いて第1画像データIMAと第3画像データIMCからエッジを抽出し、第1画像データIMAから抽出されたエッジ画像と、第3画像データIMCから抽出されたエッジ画像との相関値を求める。第2算出手法では、エッジ画像の相関値が形状指標に相当する。
【0066】
次に視認性指標の算出手法を説明する。視認性指標における「視認性」は、ヘッドアップディスプレイに表示されたアイコン等の表示物の視認性を意味しており、上述した背景の視認性とは異なる。ここでは色空間をYCrCbとするが、色空間はRGB等であってもよい。比較回路172は、第1画像データIMAのYチャンネルからヒストグラムを求める。同様に、比較回路172は、第1画像データIMAのCrチャンネル、Cbチャンネルからヒストグラムを求め、第3画像データIMCのYチャンネル、Crチャンネル、Cbチャンネルからヒストグラムを求める。
【0067】
比較回路172は、Yチャンネルにおける第1画像データIMAと第3画像データIMCのヒストグラムに対して相互相関演算を行う。相互相関演算は、2つのヒストグラムを遅延だけずらして相関値を求め、遅延を変化させながら相関値を求めていく演算である。遅延を変化させていき、2つのヒストグラムの相関値が高くなるところがあれば、その遅延にピークが立つことになる。ピークは複数立つ可能性がある。同様に、比較回路172は、Crチャンネル、Cbチャンネルにおける第1画像データIMAと第3画像データIMCのヒストグラムに対して相互相関演算を行う。
【0068】
比較回路172は、全チャンネルの相互相関信号においてピークが立っている遅延値を調べ、その遅延値のうち最大の遅延値を求める。この最大の遅延値が視認性指標に相当する。アイコン等の表示物の色と背景画像の色とのコントラストが高い場合、最大の遅延値が大きくなるので、視認性指標は表示物の色と背景画像の色とのコントラストを示す。色のコントラストが高いほど視認性が高いと考えられるため、視認性指標が大きいほど類似度が高いと判断される。
【0069】
なお、画像処理装置100は、上記の逆マッピング処理を用いたエラー検出と、図3等で説明した眩しさエラー検出との両方を、第2画像データIMBに対して実行してもよい。
【0070】
以上の本実施形態では、第1エラー検出回路170は、マッピング処理の逆マッピング処理により第2画像データIMBを第3画像データIMCに変換し、第1画像データIMAと第3画像データIMCとの間の比較を行うことで、第1エラー検出を行う。
【0071】
マッピング処理に異常が生じたとき、マッピング処理後の第2画像データIMBによりヘッドアップディスプレイに画像が表示されると、背景の視認性が低下するおそれがある。本実施形態によれば、第1画像データIMAと、それを逆マッピング処理した第3画像データIMCとが比較されることで、第1画像データIMAから第2画像データIMBへのマッピング処理が正常であるか否かが判断される。これにより、第1エラー検出及び第2エラー検出においてエラーが検出されなかったとき、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBにおいても、マッピング処理エラーが無いことが保証される。また、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、マッピング処理エラーが無いことが保証されない第2画像データIMBがヘッドアップディスプレイ500に表示されない。
【0072】
4.第3エラー検出
図9は、画像処理装置100が歪み補正の処理エラーを検出する場合における画像処理装置100及び処理装置300の構成例である。本構成例では、画像処理装置100は第3エラー検出回路150を含む。なお、既に説明した構成要素には同一の符号を付し、その構成要素についての説明を適宜に省略する。
【0073】
本構成例では、画像処理装置100は、第3エラー検出回路150を含む。画像処理回路115は、マッピング処理において、第2画像データIMB上の画素位置に対応した第1画像データIMA上の参照座標RCRDを出力する。第3エラー検出回路150は、参照座標RCRDのエラーを検出することで歪み補正の処理エラーを検出し、その結果である第3エラー検出信号ER3を出力する。
【0074】
制御回路310は、第1エラー検出信号ER1、第2エラー検出信号ER2及び第3エラー検出信号ER3に基づいて制御信号CNTを出力する。具体的には、制御回路310は、第1エラー検出、第2エラー検出、第3エラー検出又はそれらのうち2以上のエラー検出においてエラーが検出されたとき、HUDの投影面に対する光の投射をオフする制御信号CNTを出力する。
【0075】
なお、図9では制御回路310が処理装置300に含まれる例を示したが、制御回路310は、図6のように画像処理装置100に含まれてもよいし、図7のように表示コントローラー200に含まれてもよい。
【0076】
図10は、画像処理回路115と第3エラー検出回路150の詳細構成例である。画像処理回路115は、記憶回路120と画像変換回路130と座標アドレス変換回路160とを含む。第3エラー検出回路150は、演算回路151と比較回路152とを含む。
【0077】
記憶回路120は、第1画像データIMAを記憶する。記憶回路120は、所定ライン数の画像データを記憶するラインバッファー、又は1フレームの画像データを記憶するフレームメモリーである。
【0078】
画像変換回路130は、第1画像データIMAに対して、座標変換による画像変換を行い、画像変換後の第2画像データIMBを出力する。座標変換による画像変換とは、第1画像データIMAの画素データを、座標変換により示される第2画像データIMB上の画素位置に移動させることによって、第2画像データIMBを生成する画像変換である。具体的には、画像変換回路130は、第1画像データIMAに対して歪み補正を行うことで、第2画像データIMBを生成する。
【0079】
画像変換回路130はリバースワープエンジンに相当する。リバースワープの意味は上述の通りである。画像変換回路130は、ワープパラメーターである補正パラメーターWPに基づいて、第2画像データIMB上の画素位置に対応した第1画像データIMA上の参照座標RCRDを出力する。
【0080】
座標アドレス変換回路160は、参照座標RCRDを記憶回路120のリードアドレスRADDに変換する。リードアドレスRADDは、参照座標RCRDに対応した画素データが記憶されたアドレスである。
【0081】
記憶回路120は、リードアドレスRADDから画素データPXDTを読み出し、画像変換回路130へ出力する。画像変換回路130は、画素データPXDTから第2画像データIMBを構成する。後述するように、1つの参照座標RCRDに対して複数の画素データが読み出されてもよく、画像変換回路130は、その複数の画素データを補間処理することで第2画像データIMBの画素データを求めてもよい。
【0082】
第3エラー検出回路150は、参照座標RCRDからエラー符号値CDQを演算する演算回路151と、エラー符号値CDQとエラー符号値の期待値CDEXとを比較する比較回路152と、を含む。
【0083】
演算回路151は、各フレームにおいて、その1フレーム分の参照座標RCRDから1つのエラー符号値CDQを演算する。エラー符号値CDQは、例えばCRCコードである。CRCはCyclic Redundancy Checkの略である。或いは、エラー符号値CDQは、チェックサム、ハミング符号、又はECC符号であってもよい。ECCはError Correcting Codeの略である。
【0084】
比較回路152は、エラー符号値CDQと期待値CDEXとが一致しないとき、エラーを示す第3エラー検出信号ER3を出力し、エラー符号値CDQと期待値CDEXとが一致するとき、非エラーを示す第3エラー検出信号ER3を出力する。期待値CDEXは、補正パラメーターWPと対応付けられており、補正パラメーターWPが変更されたときは、それに応じて期待値CDEXも変更される。補正パラメーターWPと期待値CDEXは、例えば処理装置300等の外部装置から画像処理装置100に入力される。
【0085】
なお、第3エラー検出回路150は、参照座標RCRDについてのエラー検出を行っていればよい。即ち、図10では、第3エラー検出回路150が参照座標RCRDのエラーを検出しているが、これに限定されず、第3エラー検出回路150は、参照座標RCRDに基づいて生成されるデータ等のエラーを検出することで、参照座標RCRDについてのエラー検出を行ってもよい。例えば、第3エラー検出回路150は、参照座標RCRDに基づいて出力されるリードアドレスRADDのエラーを検出してもよい。この場合、リードアドレスRADDが正しいか否かがチェックされることで、参照座標RCRDが正しいか否かがチェックされる。
【0086】
以上の本実施形態では、制御システム400は第3エラー検出回路150を含む。画像処理回路115は、第1画像データIMAを記憶する記憶回路120と、記憶回路120に記憶された第1画像データIMAを第2画像データIMBにマッピング処理する画像変換回路130と、を含む。画像変換回路130は、第1画像データIMA上の画素位置を示す参照座標RCRDを出力し、出力した参照座標RCRDに基づいて記憶回路120から読み出された参照座標RCRDの画素データに基づいて第2画像データIMBを出力する。第3エラー検出回路150は、画像変換回路130が出力した参照座標RCRDについての第3エラー検出を行う。制御回路310は、第1エラー検出、第2エラー検出又は第3エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフする制御信号CNTを出力する。
【0087】
マッピング処理における座標変換に異常が生じたとき、マッピング処理後の第2画像データIMBによりヘッドアップディスプレイに画像が表示されると、背景の視認性が低下するおそれがある。本実施形態によれば、画像変換回路130が出力した参照座標RCRDについてのエラー検出が行われることで、マッピング処理における座標変換が正常であるか否かが判断される。これにより、第2エラー検出及び第3エラー検出においてエラーが検出されなかったとき、受信インターフェース回路210が受信した第2画像データIMBにおいても、座標変換エラーが無いことが保証される。また、第2エラー検出又は第3エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、座標変換エラーが無いことが保証されない第2画像データIMBがヘッドアップディスプレイ500に表示されない。
【0088】
以上に説明した本実施形態の制御システムは、ヘッドアップディスプレイを制御する。制御システムは、入力された第1画像データを、ヘッドアップディスプレイの投影面に投影するための第2画像データにマッピング処理する画像処理回路と、第2画像データに対する第1エラー検出を行う第1エラー検出回路と、第2画像データから第1エラー符号値を生成する第1エラー符号値生成回路と、第2画像データを送信する送信インターフェース回路と、を含む。制御システムは、送信インターフェース回路が送信した第2画像データを受信する受信インターフェース回路と、受信インターフェース回路が受信した第2画像データから第2エラー符号値を生成する第2エラー符号値生成回路と、を含む。制御システムは、第1エラー符号値と第2エラー符号値に基づいて、受信インターフェース回路が受信した第2画像データに対する第2エラー検出を行う第2エラー検出回路と、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフする制御信号を、出力する制御回路と、を含む。
【0089】
本実施形態によれば、第1エラー検出回路が第2画像データに対する第1エラー検出を行い、その後段において、送信インターフェース回路と受信インターフェース回路が第2画像データを送受信する。このとき、第2エラー検出回路が、送信前の第2画像データから生成された第1エラー符号値と、受信後の第2画像データから生成された第2エラー符号値とに基づいて、第2エラー検出を行う。これにより、受信後の第2画像データが、第1エラー検出後の第2画像データと同じ画像データであることが保証される。即ち、受信後の第2画像データにおいても、第1エラー検出の結果が保証される。そして、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、エラーが生じた第2画像データによる画像表示が行われずに投影面に光が当たらない状態となる。これにより、ユーザーがヘッドアップディスプレイのスクリーンを介して背景を視認できる。
【0090】
また本実施形態では、第1エラー検出回路は、第2画像データに基づいて、ヘッドアップディスプレイの眩しさを示す指標値である眩しさ指標値を求め、眩しさ指標値に基づいて第1エラー検出を行ってもよい。
【0091】
本実施形態によれば、第1エラー検出回路が、眩しさ指標値に基づいて第1エラー検出を行うことで、第2画像データに基づく画像によって背景の視認性が低下する状態を、眩しさエラーとして検出できる。これにより、第1エラー検出及び第2エラー検出において眩しさエラーが検出されなかったとき、受信インターフェース回路が受信した第2画像データにおいても、眩しさエラーが無いことが保証される。また、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、眩しさエラーが無いことが保証されない第2画像データがヘッドアップディスプレイに表示されない。
【0092】
また本実施形態では、第1エラー検出回路は、マッピング処理の逆マッピング処理により第2画像データを第3画像データに変換し、第1画像データと第3画像データとの間の比較を行うことで、第1エラー検出を行ってもよい。
【0093】
本実施形態によれば、第1画像データと、それを逆マッピング処理した第3画像データとが比較されることで、第1画像データから第2画像データへのマッピング処理が正常であるか否かが判断される。これにより、第1エラー検出及び第2エラー検出においてエラーが検出されなかったとき、受信インターフェース回路が受信した第2画像データにおいても、マッピング処理エラーが無いことが保証される。また、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、マッピング処理エラーが無いことが保証されない第2画像データがヘッドアップディスプレイに表示されない。
【0094】
また本実施形態では、制御システムは、第1画像回路と第2画像回路とを含んでもよい。第1画像回路は、画像処理回路、第1エラー検出回路、第1エラー符号値生成回路、及び送信インターフェース回路を含んでもよい。第2画像回路は、受信インターフェース回路、及び第2エラー符号値生成回路を含む第2回路装置と、を含んでもよい。
【0095】
本実施形態によれば、後段の第2回路装置が受信した第2画像データが、前段の第1回路装置における第1エラー検出後の第2画像データと同じ画像データであることが保証される。これにより、第1回路装置が第1エラー検出を行い、その後段に第2回路装置が設けられる場合であっても、その後段の第2回路装置においても実質的に第1エラー検出の結果を保証できる。そして、前段又は後段のいずれかの段階において、第2画像データIMBにエラーがないことが保証されない状態となったとき、投影面に対する光の投射をオフされる。
【0096】
また本実施形態では、制御システムは、第3エラー検出回路を含んでもよい。画像処理回路は、第1画像データを記憶する記憶回路と、記憶回路に記憶された第1画像データを第2画像データにマッピング処理する画像変換回路と、を含んでもよい。画像変換回路は、第1画像データ上の画素位置を示す参照座標を出力し、出力した参照座標に基づいて記憶回路から読み出された参照座標の画素データに基づいて第2画像データを出力してもよい。第3エラー検出回路は、画像変換回路が出力した参照座標についての第3エラー検出を行ってもよい。制御回路は、第1エラー検出、第2エラー検出又は第3エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、制御信号を出力してもよい。
【0097】
本実施形態によれば、画像変換回路が出力した参照座標についてのエラー検出が行われることで、マッピング処理における座標変換が正常であるか否かが判断される。これにより、第2エラー検出及び第3エラー検出においてエラーが検出されなかったとき、受信インターフェース回路が受信した第2画像データにおいても、座標変換エラーが無いことが保証される。また、第2エラー検出又は第3エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、投影面に対する光の投射をオフされるので、座標変換エラーが無いことが保証されない第2画像データがヘッドアップディスプレイに表示されない。
【0098】
また本実施形態では、制御回路は、ヘッドアップディスプレイの光源をオフにする制御信号を出力してもよい。
【0099】
本実施形態によれば、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、ヘッドアップディスプレイの光源がオフされるので、エラーが生じた第2画像データによる画像表示が行われない。
【0100】
また本実施形態では、制御システムは、制御信号に基づいて、送信インターフェース回路によって送信される前の第2画像データをマスク処理するマスク回路を含んでもよい。
【0101】
本実施形態によれば、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、送信インターフェース回路によって送信される前の第2画像データがマスクされるので、エラーが生じた第2画像データによる画像表示が行われない。
【0102】
また本実施形態では、制御システムは、制御信号に基づいて、受信インターフェース回路によって受信された第2画像データをマスク処理するマスク回路を含んでもよい。
【0103】
本実施形態によれば、第1エラー検出又は第2エラー検出の少なくとも1つにおいてエラーが検出されたとき、受信インターフェース回路によって受信された第2画像データがマスクされるので、エラーが生じた第2画像データによる画像表示が行われない。
【0104】
また本実施形態の電子機器は、上記のいずれかに記載された制御システムと、ヘッドアップディスプレイと、を含む。
【0105】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本開示の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。また画像処理装置、表示コントローラー、処理装置、表示ドライバー、ヘッドアップディスプレイ、制御システム、及び電子機器等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0106】
10…画面、20,30…AR表示、50…前走車、100…画像処理装置、110…受信インターフェース回路、115…画像処理回路、120…記憶回路、130…画像変換回路、140…送信インターフェース回路、150…第3エラー検出回路、151…演算回路、152…比較回路、160…座標アドレス変換回路、170…第1エラー検出回路、171…逆変換回路、172…比較回路、180…第1エラー符号値生成回路、190…マスク回路、200…表示コントローラー、210…受信インターフェース回路、220…タイミング生成回路、240…送信インターフェース回路、270…第2エラー検出回路、280…第2エラー符号値生成回路、290…マスク回路、300…処理装置、310…制御回路、370…第2エラー検出回路、400…制御システム、500…ヘッドアップディスプレイ、510…表示ドライバー、520…バックライトコントローラー、530…光源、540…表示パネル、550…光学系、600…電子機器、CD1…第1エラー符号値、CD2…第2エラー符号値、CNT…制御信号、ER1…第1エラー検出信号、ER2…第2エラー検出信号、IMA…第1画像データ、IMB…第2画像データ、IMC…第3画像データ、RCRD…参照座標
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