(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-26
(45)【発行日】2025-09-03
(54)【発明の名称】E形止め輪挿入工具およびE形止め輪供給装置
(51)【国際特許分類】
B25B 27/20 20060101AFI20250827BHJP
【FI】
B25B27/20 B
(21)【出願番号】P 2023215010
(22)【出願日】2023-12-20
【審査請求日】2023-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】516287379
【氏名又は名称】株式会社モコム
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】藤田 秀己
【審査官】山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】特許第6469829(JP,B1)
【文献】特許第6178532(JP,B1)
【文献】特許第6590643(JP,B2)
【文献】特開2022-030340(JP,A)
【文献】特開2022-030328(JP,A)
【文献】特開2021-192941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 27/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業対象である軸に対してアキシャル方向からアクセスしてE形止め輪を挿入するE形止め輪挿入工具であって、
一端側にハンドルを有する棒状の部材である本体部と、
前記本体部に設けられた支点に回動可能に係合する操作レバーと、
前記操作レバーに係合することにより前記操作レバーの回動方向の動きを、前記本体部の延伸方向に沿った直線方向の動きに変換して前記本体部の他端側に伝達する伝達部と、
前記他端側において、前記操作レバーの回動方向の動きによる前記伝達部の直線方向の動きに連動して前記延伸方向に直行する左右方向に開閉動作することにより前記E形止め輪の開口部を間にして左右の外端面を挟持可能な第1挟持部および第2挟持部と、上下方向において前記E形止め輪における開口部の側に対して逆側の外端面を支持する支持面と、前記操作レバーの回動方向の動きによる前記伝達部の直線方向の動きに連動して前記延伸方向と前記左右方向に直行する上下方向に開閉動作することにより前記支持面が支持する前記E形止め輪の開口部
を上方から前記軸
に押し当てて、前記軸に前記E形止め輪を押し込み、前記E形止め輪を前記軸に挿入する当接部材と、を有する動作ブロックと、
前記操作レバーが前記ハンドルから遠ざかる方向に前記伝達部または前記操作レバーのいずれかを付勢するレバー付勢部と、
を備え、
前記第1挟持部は、弾性部材である第1保持体の先端に設けられており、
前記第2挟持部は、弾性部材である第2保持体の先端に設けられており、
前記操作レバーは、第1状態、第2状態および第3状態に回動可能であり、前記第1状態における位置よりも前記第2状態における位置の方が前記ハンドルに近づいた状態であり、且つ、前記第2状態における位置よりも前記第3状態における位置の方が前記ハンドルに近づいた状態となるように設定され、
前記操作レバーが前記第1状態から前記第3状態に回動した場合、前記伝達部が前記本体部の他端側に動いて、前記動作ブロックにおいて前記第1保持体と前記第2保持体とが互いに離れる方向に広がることで、前記第1挟持部と前記第2挟持部とが開き、前記操作レバーが前記第3状態から前記第1状態に回動した場合、前記伝達部が前記本体部の一端側に動いて、前記動作ブロックにおいて前記第1保持体と前記第2保持体とが弾性力によって互いに近付く方向に変位することで、前記第1挟持部と前記第2挟持部とが閉じ、
前記第1挟持部と前記第2挟持部とは、前記第1状態から前記第2状態にかけて前記E形止め輪の外径より小さい距離の位置に存在して前記第1保持体と前記第2保持体との弾性力によって前記E形止め輪を挟持可能で、前記第3状態において前記E形止め輪の外径より大きい距離の位置に存在して前記E形止め輪を解放可能であり、
前記当接部材は、前記第1状態において前記第1挟持部と前記第2挟持部とが前記E形止め輪を挟持している場合に前記動作ブロックが前記軸を受入可能な位置に存在し、前記第2状態において前記支持面が前記開口部の側に対して逆側の外端面を支持する前記E形止め輪に前記軸を当接させる位置に存在し、前記第2状態から前記第3状態に変化する場合に前記E形止め輪を前記軸に挿入する方向に移動する、
E形止め輪挿入工具。
【請求項2】
前記動作ブロックは、前記当接部材に対向する位置において前記支持面を有する上部材を有し、
前記上部材は、作業者が前記動作ブロックを前記軸に近づけて前記E形止め輪をセットする場合に前記E形止め輪および前記軸を目視可能に設けられた開口部を有する、
請求項1に記載のE形止め輪挿入工具。
【請求項3】
前記当接部材は、前記第1状態において前記動作ブロックの外形の下方に突出し、前記第2状態および前記第3状態において前記動作ブロックの外形内に収納されている、
請求項1又は2に記載のE形止め輪挿入工具。
【請求項4】
複数のE形止め輪を第1端部から受け入れて前記第1端部より低い第2端部に前記E形止め輪を導くレール部と、
前記第2端部の下方側において最下部の1つの前記E形止め輪が落下可能な幅を有する止め輪溝部と、
前記止め輪溝部の下方側において前記E形止め輪を受け止めるストッパと、
請求項3に記載のE形止め輪挿入工具の前記動作ブロックを、前記止め輪溝部に落下した前記E形止め輪に導くために、前記動作ブロックの外形に対応した凹形状を有するガイド溝部と、を備える、
E形止め輪供給装置。
【請求項5】
前記ガイド溝部は、前記第3状態の前記E形止め輪挿入工具が前記止め輪溝部に位置する前記E形止め輪を挟持可能に設定されている、
請求項4に記載のE形止め輪供給装置。
【請求項6】
前記ガイド溝部の下部から前記ガイド溝部の外側に突出し、外力による衝撃または振動を受ける受力部を有する片持ち梁状の振動アームをさらに備える、
請求項5に記載のE形止め輪供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はE形止め輪挿入工具およびE形止め輪供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
E形止め輪を軸に挿入する手段として、様々な工具が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のE形止め輪挿入工具は、ハンドル材に固定された平板の先端が分岐し、溝を持つ挟持片とスライド板で構成され、軸に対してラジアル方向からE形止め輪を挿入し、当接部が軸に押圧されるとスライド板が動く。
【0004】
また特許文献2に記載のE形止め輪挿入工具は、軸を挟持する軸挟持部を持つ第1挟持片と、E形止め輪を挟持する止め輪挟持部を持つ第2挟持片、及び開閉部材を備え、これらがスライドすることで軸と止め輪とを近づける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6178532号公報
【文献】特許第6469829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、作業対象の形状またはE形止め輪を挿入する軸の位置により、ラジアル方向からE形止め輪を挿入するのが困難な場合がある。
【0007】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、E形止め輪を挿入する一連の作業を安定的に行うことができ、アキシャル方向からアクセスして簡便にE形止め輪を挿入できるE形止め輪挿入工具等を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示にかかるE形止め輪挿入工具は、作業対象である軸に対してアキシャル方向からアクセスしてE形止め輪を挿入する。E形止め輪挿入工具は、本体部と、操作レバーと、伝達部と、動作ブロックと、を有している。本体部は、一端側にハンドルを有する棒状の部材である。操作レバーは、本体部に設けられた支点に回動可能に係合する。伝達部は、操作レバーに係合することにより操作レバーの回動方向の動きを、本体部の延伸方向に沿った直線方向の動きに変換して本体部の他端側に伝達する。動作ブロックは、第1挟持部および第2挟持部と、支持面と、当接部材と、を有する。第1挟持部および第2挟持部は、本体部の他端側において、伝達部に連動して前記延伸方向に直行する左右方向に開閉動作することによりE形止め輪を挟持可能である。支持面は、上下方向においてE形止め輪の端面を支持する。当接部材は、伝達部に連動して前記延伸方向と前記左右方向に直行する上下方向に開閉動作することにより支持面が支持するE形止め輪に軸を押し当ててE形止め輪を軸に挿入する。
【0009】
本開示にかかるE形止め輪供給装置は、レール部と、止め輪溝部と、ストッパと、ガイド溝部と、を有している。レール部は、複数のE形止め輪を第1端部から受け入れて第1端部より低い第2端部にE形止め輪を導く。止め輪溝部は、第2端部の下方側において最下部の1つのE形止め輪が落下可能な幅を有する。ストッパは、止め輪溝部の下方側においてE形止め輪を受け止める。ガイド溝部は、請求項6に記載のE形止め輪挿入工具の動作ブロックを、止め輪溝部に落下したE形止め輪に導くために、動作ブロックの外形に対応した凹形状を有する。
【0010】
なお、本開示において「E形止め輪」とは、中空円板状であり開口部を有する金属板であって、円周溝を有する軸に対して、かかる軸のラジアル方向から、金属板の開口部を弾性域内において押し拡げられるようにして挿入される止め輪をいう。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、軸のアキシャル方向から簡便にE形止め輪を挿入できるE形止め輪挿入工具およびE形止め輪供給装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図7】E形止め輪挿入工具とE形止め輪供給装置を示す第1の図である。
【
図8】E形止め輪挿入工具とE形止め輪供給装置を示す第2の図である。
【
図9】E形止め輪挿入工具とE形止め輪供給装置を示す第3の図である。
【
図10】E形止め輪挿入工具とE形止め輪供給装置を示す第4の図である。
【
図11】E形止め輪挿入工具が軸にE形止め輪を挿入する状況を示す第1の図である。
【
図12】E形止め輪挿入工具が軸にE形止め輪を挿入する状況を示す第2の図である。
【
図13】E形止め輪挿入工具が軸にE形止め輪を挿入する状況を示す第3の図である。
【
図14】E形止め輪挿入工具が軸にE形止め輪を挿入する状況を示す第4の図である。
【
図15】E形止め輪挿入工具が軸にE形止め輪を挿入する状況を示す第5の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0014】
また、以下の説明において、アキシャル方向は、E形止め輪を挿入する対象である軸の延在方向と平行な方向を示す。ラジアル方向は、かかる軸のアキシャル方向に対して垂直且つ軸心から放射状に延びる方向を示す。
【0015】
(E形止め輪挿入工具)
図1を参照してE形止め輪挿入工具の概要について説明する。
図1は、E形止め輪挿入工具100の概観図である。E形止め輪挿入工具100は、作業対象である軸に対してアキシャル方向からアクセスしてE形止め輪200を挿入する。E形止め輪挿入工具100は主な構成として、本体部110、操作レバー120、伝達部140および動作ブロック150を有している。
【0016】
なお、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものとして、
図1は、右手系の直交座標系が付されている。また、
図2以降において、直交座標系が付されている場合、
図1のX軸、Y軸、およびZ軸方向と、これらの直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸方向はそれぞれ一致している。本開示において、X軸方向は左右方向とも称され、Y軸方向は本体部110の延伸方向とも称され、Z軸方向は上下方向とも称される。
【0017】
本体部110は、棒状の部材である。本体部110は、長尺状の金属板であって、例えばステンレスまたは炭素鋼等の所定の鋼板により構成される。本体部110は、一端側(Y軸マイナス側)にハンドル111を有するとともに、他端側(Y軸プラス側)に動作ブロック150を有している。ハンドル111は、本体部110の一端側において本体部110に樹脂を被覆することにより構成される。本体部110は、中間部に支点部130を有する。支点部130において、本体部110は操作レバー120と係合している。
【0018】
操作レバー120は、本体部110に設けられた支点部130に回動可能に係合する。操作レバー120は本体部110と同様に、所定の鋼板により形成されており、作業者が操作する際に触れる部分は、樹脂により被覆されている。また操作レバー120は、凸部121を有している。凸部121は、伝達部140の凹部141と係合している。凸部121と凹部141とが係合することにより、操作レバー120と伝達部140とは連動する。
【0019】
伝達部140は、操作レバー120に係合することにより操作レバー120の回動方向の動きを、本体部110の延伸方向に沿った直線方向の動きに変換する。さらに伝達部140は、直線方向の動き本体部110の他端側の動作ブロック150に伝達する。より具体的には、伝達部140は、変換部C1において、凸部121と係合する凹部141を有している。変換部C1において、凹部141は操作レバー120の回動方向D1の動きを、本体部110の延伸方向に沿った直線方向D2の動きに変換している。
【0020】
また伝達部140は、ガイド部C2およびガイド部C3において本体部110と係合している。すなわち伝達部140は、ガイド部C2およびガイド部C3において本体部110に直動可能に支持されている。
【0021】
なお、E形止め輪挿入工具100はさらにレバー付勢部131を有している。レバー付勢部131は、操作レバー120がハンドル111から遠ざかる方向D10に伝達部140を付勢するコイルバネである。なおレバー付勢部131は、操作レバー120を付勢するものであってもよい。
【0022】
動作ブロック150は、本体部110の他端側において、伝達部140に連動して延伸方向に直行する左右方向に開閉動作することによりE形止め輪200を挟持する。また動作ブロック150は、上下方向において、E形止め輪200の端面を支持するとともに、伝達部140に連動することによりE形止め輪200に軸を押し当ててE形止め輪200を軸に挿入する。これにより、E形止め輪挿入工具100は、アキシャル方向から軸にアクセスしてE形止め輪200を挿入できる。
【0023】
ここでE形止め輪挿入工具100における操作レバー120、伝達部140および動作ブロック150が連動する状態についてさらに説明する。操作レバー120は、支点部130を回動軸として回動方向D1に回動する。操作レバー120は回動方向D1に沿って、第1位置P1、第2位置P2および第3位置P3に変位する。
【0024】
第1位置P1は、操作レバー120が最も開いた状態である。第2位置P2は、操作レバー120が第1位置P1よりも閉じた状態である。第3位置P3は、操作レバー120が第2位置P2よりも閉じた状態であって、操作レバー120が最も閉じた状態である。換言すると、第1位置P1は、操作レバー120がハンドル111に対して最も遠い位置に存在する。第2位置P2において、操作レバー120はハンドル111に対して第1位置P1より近い位置に存在する。第3位置P3において、操作レバー120はハンドル111に対して第2位置P2より近い位置に存在する。
【0025】
伝達部140は、変換部C1において回動方向D1を直線方向D2に変換し、操作レバー120の動きを動作ブロック150に伝達する。すなわち伝達部140は、操作レバー120の位置(第1位置P1、第2位置P2および第3位置P3)に応じて、直線方向D2に沿って変位する。動作ブロック150は、伝達部140の位置に応じて状態を変化させる。
【0026】
本開示において、操作レバー120が第1位置P1に存在するときのE形止め輪挿入工具100の状態を第1状態と称する。同様に、操作レバー120が第2位置P2に存在するときのE形止め輪挿入工具100の状態を第2状態と称する。操作レバー120が第3位置P3に存在するときのE形止め輪挿入工具100の状態を第3状態と称する。操作レバー120は、第1状態における位置よりも第2状態における位置の方がハンドル111に近づいた状態であり、且つ、第2状態における位置よりも第3状態における位置の方がハンドル111に近づいた状態となるように設定されている。これにより、E形止め輪挿入工具100は、操作レバー120を変位させる一連の操作としてE形止め輪200を保持し、また、保持したE形止め輪200を軸に挿入する。
【0027】
(動作ブロック)
図2~
図4を参照して、動作ブロック150についてさらに説明する。
図2は、動作ブロック150の詳細を示す第1の図である。
図3は、動作ブロック150の詳細を示す第2の図である。
図4は、動作ブロック150の詳細を示す第3の図である。
図2に示す動作ブロック150は、操作レバー120が第1位置P1に存在する場合すなわち第1状態を示している。
図3に示す動作ブロック150は、操作レバー120が第2位置P2に存在する場合すなわち第2状態を示している。
図4に示す動作ブロック150は、操作レバー120が第3位置P3に存在する場合すなわち第3状態を示している。
【0028】
動作ブロック150は主な構成として、上部材151、第1側面部材152、第2側面部材153、当接部材160、第1保持体170および第2保持体180を有している。動作ブロック150は、アーム部112に固定されている。また動作ブロック150は、内部において伝達部140が進退可能に、動作ブロック150における所定の構成と係合している。また動作ブロック150は、先端部において、E形止め輪200を挟持するとともに、E形止め輪200を挟持した状態でアキシャル方向から軸を受け入れる空間を含む止め輪受入部C4を有している。
【0029】
上部材151は、動作ブロック150の上面に固定された部材である。上部材151は、開口部154および支持面155を有している。開口部154は、作業者が動作ブロック150を軸に近づけてE形止め輪200をセットする場合にE形止め輪200および軸を目視可能に設けられた覗き孔である。これにより、E形止め輪挿入工具を操作する作業者は、開口部154からE形止め輪200と軸の状況を観察しながらE形止め輪をセットできる。支持面155は、上下方向においてE形止め輪200の端面を支持する。より具体的には、支持面155は、動作ブロック150が挟持したE形止め輪200を軸に挿入する場合にE形止め輪200の上側の端面を支持する。
【0030】
第1側面部材152は、動作ブロック150における一方の側面(X軸プラス側の側面)に固定された部材であり、第1保持体170を支持している。第2側面部材153は、動作ブロック150における他方の側面(X軸マイナス側の側面)に固定された部材であり、第2保持体180を支持している。第1側面部材152および第2側面部材153は、左右方向において離隔して対向している。第1側面部材152と第2側面部材153とは、その間に当接部材160を上下動可能に支持している。
【0031】
なお、
図2に示すように、第1側面部材152と第2側面部材153とは、外径部分が幅W21を有している。この幅W21は、後述するE形止め輪供給装置において利用される。幅W21に関する詳細は後述する。
【0032】
当接部材160は、伝達部140に連動して延伸方向(Y軸方向)と左右方向(X軸方向)に直行する上下方向(Z軸方向)に動作する。当接部材160は当接面161を有している。当接面161は、上下方向において支持面155と対向して離隔している。すなわち当接部材160が上下動することにより、当接面161は支持面155との距離が近づいたり離れたりする。
【0033】
図2において、支持面155と当接面161とは距離H1である。距離H1において、当接部材160は、第1挟持部171と第2挟持部181とがE形止め輪200を挟持している場合に軸を止め輪受入部C4に受け入れ可能である。
【0034】
図3において、支持面155と当接面161とは距離H2である。距離H2において、当接部材160は、第1挟持部171と第2挟持部181とがE形止め輪200を挟持している場合に軸をE形止め輪200に当接させる。
【0035】
図4において、支持面155と当接面161とは距離H3である。距離H3において、当接部材160は、第1挟持部171と第2挟持部181とが挟持しているE形止め輪200を軸に挿入させる。
【0036】
このように、当接部材160が開閉動作をすることにより、当接部材160は、支持面155が支持するE形止め輪200に軸を押し当てる。また当接部材160はさらに軸を押し当てることにより、E形止め輪200を軸に挿入する。
【0037】
第1保持体170および第2保持体180は、左右方向に対称に設けられた弾性部材である。第1保持体170および第2保持体180の材質は例えば、バネ用のステンレス、リン青銅またはベリリウム等である。第1保持体170および第2保持体180は、第1側面部材152および第2側面部材153においてそれぞれ第1支持部172と第2支持部182とに支持されている。第1保持体170および第2保持体180は、短冊状の板材の先端が互いに近づく方向に直角に折れ曲がった形状をしている。第1保持体170の先端部は、第1挟持部171である。第2保持体180の先端部は、第2挟持部181である。
【0038】
第1挟持部171および第2挟持部181は、E形止め輪挿入工具100の先端において、伝達部140に連動して延伸方向(Y軸方向)に直行する左右方向(X軸方向)に開閉動作する。これにより、第1挟持部171および第2挟持部181は、E形止め輪200を弾性力により保持可能に設定されている。
【0039】
すなわち、第1挟持部171と第2挟持部181とは、第1状態および第2状態では閉じている状態である。そのため、第1挟持部171と第2挟持部181との距離(
図2および
図3の距離W11)は、E形止め輪200の外径より小さい。一方、第1挟持部171と第2挟持部181とは、第3状態では開いている状態である。この場合、第1挟持部171と第2挟持部181との距離(
図4の距離W12)は、開いている状態では、E形止め輪200の外径より大きい。
【0040】
なお、第1挟持部171および第2挟持部181のY軸方向から観察した形状は、対向する端面がE形止め輪200の外径に沿った凹形状を有している。これにより第1挟持部171および第2挟持部181は、好適にE形止め輪200を保持できる。また第1挟持部171および第2挟持部181の板圧は、E形止め輪200の厚さよりも0.3ミリメートルから0.5ミリメートル程度厚い部材が選択され得る。さらに、第1挟持部171および第2挟持部181の凹形状の端面部分は、E形止め輪200の外形の稜線を支持するためにV溝またはU溝形状を有していてもよい。このような形状を有することにより、E形止め輪挿入工具100は好適にE形止め輪200を保持できる。
【0041】
なお、当接部材160は、第1状態において動作ブロックの外形の下方に突出し、第2状態および第3状態において動作ブロックの外形内に収納されている。これは、後述するE形止め輪供給装置300との関係において所定の機能を発揮する。
【0042】
以上、動作ブロック150について説明した。E形止め輪挿入工具100において、操作レバー120は、第1位置P1、第2位置P2および第3位置P3に回動可能であり、これに伴い、E形止め輪挿入工具100は、第1状態、第2状態および第3状態に遷移する。
【0043】
第1挟持部171と第2挟持部181とは、第1状態から第2状態にかけてE形止め輪の外径より小さい距離の位置に存在し、第3状態においてE形止め輪の外径より大きい距離の位置に存在する。
当接部材160は、第1状態において第1挟持部171と第2挟持部181とがE形止め輪200を挟持している場合に動作ブロック150が軸を受入可能な位置に存在する。当接部材160は、第2状態において支持面155が端面を支持するE形止め輪200に軸を当接させる位置に存在する。当接部材160は、第2状態から第3状態に変化する場合にE形止め輪200を軸に挿入する方向に移動する。
【0044】
これにより、E形止め輪挿入工具100は、一連の容易な操作によりE形止め輪200を保持し、且つ、保持したE形止め輪200を軸に挿入できる。
【0045】
(E形止め輪供給装置)
次に、
図5および
図6を参照してE形止め輪供給装置300について説明する。
図5は、E形止め輪供給装置300の概観図である。
図6は、E形止め輪供給装置300の側面図である。
【0046】
E形止め輪供給装置300は、複数のE形止め輪200をストックし、ストックした複数のE形止め輪200を順次、E形止め輪挿入工具100に供給する。E形止め輪供給装置は主な構成として、台座部310、レール部320、ガイド溝部330および振動アーム340を有している。
【0047】
台座部310は、床面に栽置され、レール部320を支持する。レール部320は、複数のE形止め輪200を一端側の第1端部321から受け入れる。またレール部320は、第1端部321から他端側の第2端部322に向かって低くなるように傾斜している。
図5に示すレール部320は角度θ1の傾斜を有している。そのためレール部320は、第1端部321から受け入れたE形止め輪200を、第1端部321より低い第2端部322に導く。すなわち第1端部321に供給されたE形止め輪200はレール部320に沿って自重により第2端部322に向かって滑落する。
【0048】
第2端部322において、レール部320は、止め輪溝部323およびストッパ324を有している。止め輪溝部323は、第2端部322の下方側において最下部の1つのE形止め輪200が落下可能な幅を有する。すなわち止め輪溝部323の幅は、E形止め輪200の厚さより広く、且つ、E形止め輪200の厚さの2倍より狭い。ストッパ324は、止め輪溝部323の下方側においてE形止め輪200を受け止める。
【0049】
ガイド溝部330は、E形止め輪挿入工具100の動作ブロック150を、止め輪溝部323に落下したE形止め輪200に導くためのガイド溝である。ガイド溝部330は左右方向の幅W22が動作ブロック150の外形の幅W21に対応した凹形状となっている。すなわち、ガイド溝部330の幅W22は、動作ブロック150を受け入れて、がたつき無く第2端部322に導く程度の寸法を有している。これにより、E形止め輪供給装置300は、E形止め輪挿入工具100に対して好適にE形止め輪200を供給できる。
【0050】
振動アーム340は、ガイド溝部330の下部からガイド溝部330の外側に突出し、外力による衝撃または振動を受ける受力部341を有する片持ち梁状の部材である。これにより、E形止め輪供給装置300は、簡便な構成により、止め輪溝部323にE形止め輪200をセットできる。
【0051】
図6は、3つの異なる時刻におけるE形止め輪供給装置300の状態を縦に3並べて示している。なお
図6に示したE形止め輪供給装置300は、説明の都合上一部を断面により示している。最上部に示す時刻T1におけるE形止め輪供給装置300では、複数のE形止め輪200が第2端部322に向かって滑落している状態を示している。
【0052】
図6の中段に示すE形止め輪供給装置300は、時刻T1の後の時刻T2におけるE形止め輪供給装置300の状態を示している。時刻T2において、複数のE形止め輪200は、第2端部322に落下している。
【0053】
このとき、最下部のE形止め輪200は他の複数のE形止め輪200によってストッパ324に押しつけられている。そのため、最下部のE形止め輪200は止め輪溝部323に落下することができない。この状態で、作業者は例えば、E形止め輪挿入工具100の動作ブロック150を受力部341に軽くぶつけること等により振動アーム340に衝撃を付与する。すると、最下部のE形止め輪200はこの振動によって他のE形止め輪200からの押しつけ力が軽減され、止め輪溝部323に落下できる。
【0054】
図6の下段に示すE形止め輪供給装置300は、時刻T2の後の時刻T3におけるE形止め輪供給装置300の状態を示している。時刻T3において、E形止め輪供給装置300は、1つのE形止め輪200がE形止め輪200にセットされた状態である。E形止め輪200が止め輪溝部323にセットされた後に、作業者はE形止め輪挿入工具100をガイド溝部330に挿入する。なおこのとき作業者は、操作レバー120をハンドル111に近づけて第3状態にしておく。
【0055】
(E形止め輪挿入工具がE形止め輪を保持する動作)
続いて、
図7以降を参照しながらE形止め輪供給装置300がE形止め輪挿入工具100にE形止め輪200を供給し、E形止め輪挿入工具100がE形止め輪供給装置300からE形止め輪200を受け取る状態を説明する。
図7は、E形止め輪挿入工具100とE形止め輪供給装置300を示す第1の図である。なお、
図7および以降の図において、E形止め輪挿入工具100およびE形止め輪供給装置300は、説明の都合上一部を断面により示している。また
図7および以降の図は、理解容易にするために、本体部110の延伸方向が図面の水平方向に一致するように示されている。
【0056】
図7において、作業者は操作レバー120を第3位置P3にした状態で、動作ブロック150をガイド溝部330に沿わせながらE形止め輪200に近づけている。すなわち、E形止め輪挿入工具100は第3状態である。そのため、動作ブロック150は、第1側面部材152および第2側面部材153の下面がガイド溝部330と接触している。また当接部材160は、動作ブロック150の外形の内側に収納されている。そのため当接部材160は、ガイド溝部330とは接触していない。
【0057】
また第3状態の動作ブロック150において、第1保持体170と第2保持体180とは、互いに離れる方向に広がっている。すなわち第1挟持部171および第2挟持部181はE形止め輪200を受け入れ可能な状態である。
【0058】
またこのとき、E形止め輪供給装置300のガイド溝部330は、第3状態のE形止め輪挿入工具100がガイド溝部330に沿ってE形止め輪200に近づいた場合に、第1挟持部171および第2挟持部181がE形止め輪200を挟持可能な位置に設定されている。
【0059】
続いて、
図8を参照して、
図7の後の状態を説明する。
図8は、E形止め輪挿入工具100とE形止め輪供給装置300を示す第2の図である。
図8において、動作ブロック150の先端は、レール部320の第2端部322に突き当たっている状態である。また
図8に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120が第3位置P3に存在している。すなわちE形止め輪挿入工具100は第3状態である。
【0060】
上述の状況において、第1挟持部171と第2挟持部181との距離は、E形止め輪200の外形より大きい。そこで作業者は、動作ブロック150を第2端部322に押しつけたまま、操作レバー120の位置を第3位置P3から第2位置P2へ向かって開く操作を行う。これにより、E形止め輪挿入工具100は、第3状態から第2状態へ遷移する。すなわち第1挟持部171と第2挟持部181とは、E形止め輪200を挟持する方向に変位する。
【0061】
次に、
図9について説明する。
図9は、E形止め輪挿入工具100とE形止め輪供給装置300を示す第3の図である。
図9に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120の位置が第2位置P2の状態である。すなわち、E形止め輪挿入工具100は、第2状態である。
【0062】
この状態で、上述の第3状態から第2状態に遷移したE形止め輪挿入工具100の伝達部140は、本体部110の延伸方向におけるハンドル111側すなわちY軸マイナス方向に移動している。また当接部材160は、伝達部140に連動して、下方すなわちZ軸マイナス方向に移動している。そして、第1挟持部171と第2挟持部181とは、これらの動きに連動して、互いに近づく方向に変位する。そして、第1保持体170および第2保持体180は、弾性力によってE形止め輪200を挟持している。
【0063】
次に、
図10について説明する。
図10は、E形止め輪挿入工具100とE形止め輪供給装置300を示す第4の図である。
図10に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120の位置が第1位置P1の状態である。すなわち、E形止め輪挿入工具100は、第1状態である。
【0064】
この状態で、上述の第2状態から第1状態に遷移したE形止め輪挿入工具100の伝達部140は、本体部110の延伸方向すなわちY軸マイナス方向にさらに移動している。また当接部材160は、伝達部140に連動して、下方すなわちZ軸マイナス方向にさらに移動し、動作ブロック150の外形から突出している。その結果、当接部材160はガイド溝部330に突き当たっている。さらに、当接部材160がガイド溝部330と突き当たったことの反動により、動作ブロック150は上方向に移動している。このとき、第1保持体170と第2保持体180とに挟持されているE形止め輪200は、止め輪溝部323から離脱している。
【0065】
以上、E形止め輪挿入工具100がE形止め輪供給装置300からE形止め輪200
を受け取り動作ブロック150に保持する動作を説明した。上述の動作において、E形止め輪挿入工具100を操作する作業者は、ハンドル111と操作レバー120とを握り、操作レバー120を第3位置P3にした状態でガイド溝部330に動作ブロック150を挿入する。次に、作業者は、ストッパ324に突き当てた状態で操作レバー120を解放する。すると、E形止め輪挿入工具100は、レバー付勢部131の弾性力により、第3状態から第1状態に遷移する。第1状態のE形止め輪挿入工具100は、E形止め輪200を挟持した状態でE形止め輪供給装置300から離脱可能な状態となっている。
【0066】
よって、E形止め輪供給装置300は、第3状態のE形止め輪挿入工具100を受け入れ、作業者が操作レバー120を解放するという簡便な操作を行うことにより、好適にE形止め輪200をE形止め輪挿入工具100に供給できる。またE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120を閉じた状態で動作ブロック150をE形止め輪供給装置300に突き当て、操作レバー120を解放するという簡便な操作により、好適にE形止め輪200を保持できる。
【0067】
(E形止め輪挿入工具が軸にE形止め輪を挿入する動作)
次に、
図11以降を参照して、E形止め輪挿入工具100が軸にE形止め輪200を挿入する動作について説明する。
図11は、E形止め輪挿入工具100が、作業対象である軸400にE形止め輪200を挿入する状況を示す第1の図である。
【0068】
図11に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120の位置が第1位置P1の状態である。すなわち、E形止め輪挿入工具100は、第1状態である。作業者は、上述のとおり、E形止め輪供給装置300からE形止め輪200を受け取り保持した状態のE形止め輪挿入工具100を、作業対象である軸400にアキシャル方向からアクセスする。このとき作業者は、開口部154を通して、止め輪受入部C4に軸400を受け入れるようE形止め輪挿入工具100を操作できる。
【0069】
図12は、E形止め輪挿入工具100が軸400にE形止め輪200を挿入する状況を示す第2の図である。
図12に示すE形止め輪挿入工具100は、引き続き第1状態である。また
図12に示すE形止め輪挿入工具100は、軸400の溝部にE形止め輪200がセットされた状態である。作業者は、開口部154を通して、軸400にE形止め輪200が正しくセットされたことを目視できる。
【0070】
図13は、E形止め輪挿入工具100が軸400にE形止め輪200を挿入する状況を示す第3の図である。
図13に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120の位置が第1位置P1から第2位置P2に変位した状態である。すなわち、E形止め輪挿入工具100は、第1状態から第2状態に遷移した状態である。
【0071】
上述の状況において、伝達部140は、操作レバー120の動きに連動して、本体部110の延伸方向における動作ブロック150側すなわちY軸プラス方向に移動している。当接部材160は、伝達部140に連動して、上方向すなわちZ軸プラス方向に移動している。これにより、当接部材160の当接面161は、軸400の下部に当接し、軸400を上方向に押しつけている。一方、当接面161に対向する位置に存在する支持面155は、E形止め輪200の上端を支持するとともに、当接部材160による押しつけ力の反力として、下方向へE形止め輪200を押しつけている。
【0072】
図14は、E形止め輪挿入工具100が軸400にE形止め輪200を挿入する状況を示す第4の図である。
図14に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120の位置が第2位置P2から第3位置P3に変位した状態である。すなわち、E形止め輪挿入工具100は、第2状態から第3状態に遷移した状態である。
【0073】
上述の状況において、伝達部140は、操作レバー120の動きに連動して、本体部110の延伸方向における動作ブロック150側すなわちY軸プラス方向にさらに移動している。当接部材160は、伝達部140に連動して、上方向すなわちZ軸プラス方向にさらに移動している。これにより、支持面155が下方向に押しつけるE形止め輪200は、当接面161が上方向に押しつける軸400に、挿入された状態となっている。またことのき、第3状態における第1保持体170および第2保持体180は、E形止め輪200を保持していた状態からE形止め輪200を解放する状態となっている。
【0074】
図15は、E形止め輪挿入工具100が軸400にE形止め輪200を挿入する状況を示す第5の図である。
図15に示すE形止め輪挿入工具100は、操作レバー120の位置が第3位置P3の状態である。すなわち、E形止め輪挿入工具100は、
図14の状態から引き続き第3状態である。
【0075】
図14においてE形止め輪200を軸400に挿入した後に、作業者は、操作レバー120の位置を第3位置P3に維持したまま、E形止め輪挿入工具100を軸400のアキシャル方向すなわちY軸マイナス方向へ引き抜く。このとき、第1保持体170および第2保持体180はE形止め輪200を解放しているため、E形止め輪挿入工具100はスムーズに軸400から離脱できる。これにより、一連の作業が完了する。
【0076】
以上、E形止め輪挿入工具100がE形止め輪200を軸400に挿入する動作について説明した。上述のとおり、本開示にかかるE形止め輪挿入工具100は、一連の作業を安定的に行うことができ、軸400に対してアキシャル方向からアクセスしてスムーズにE形止め輪200を軸400に挿入できる。よって、本開示によれば、E形止め輪を挿入する一連の作業を安定的に行うことができ、アキシャル方向から簡便にE形止め輪を挿入できるE形止め輪挿入工具およびE形止め輪供給装置を提供できる。
【0077】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0078】
100 E形止め輪挿入工具
110 本体部
111 ハンドル
112 アーム部
120 操作レバー
121 凸部
130 支点部
131 レバー付勢部
140 伝達部
141 凹部
150 動作ブロック
151 上部材
152 第1側面部材
153 第2側面部材
154 開口部
155 支持面
160 当接部材
161 当接面
170 第1保持体
180 第2保持体
171 第1挟持部
172 第1支持部
181 第2挟持部
182 第2支持部
200 E形止め輪
300 E形止め輪供給装置
310 台座部
320 レール部
321 第1端部
322 第2端部
323 止め輪溝部
324 ストッパ
330 ガイド溝部
340 振動アーム
341 受力部
400 軸
C1 変換部
C2 ガイド部
C3 ガイド部
C4 止め輪受入部
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置