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特許7733852情報処理装置、方法、プログラム及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-26
(45)【発行日】2025-09-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法、プログラム及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20250827BHJP
【FI】
G06Q30/0241 444
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2025075409
(22)【出願日】2025-04-30
【審査請求日】2025-04-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522487228
【氏名又は名称】龍至 岳夫
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】龍至 岳夫
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2025-056345(JP,A)
【文献】特開2023-103819(JP,A)
【文献】特開2020-198069(JP,A)
【文献】国際公開第2018/134904(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
複数のユーザの年齢、性別、及び地域の少なくとも1つを含む第1情報と、前記複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なページの内容を含む第2情報と、前記複数のユーザによる前記ページのアクセス回数、滞在時間、コンバージョン率、リピート率、ユーザ生涯価値、及びスクロール率の少なくとも1つを含む第3情報と、を記憶するステップと、
イベントに関する内容情報及びイベントに関する時期情報の少なくとも1つを含む所定情報を受け付けるステップと、
前記第1情報、前記第2情報、及び前記第3情報を入力とし、アクセス回数が多く、滞在時間が長く、コンバージョン率が高く、リピート率が高く、ユーザ生涯価値が高く、又はスクロール率が高くなる前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させたAIに、前記所定情報を入力することで、前記所定情報に関する、前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を出力させるステップと、
出力された前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を、事業者に提案するステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記出力させるステップにおいて、前記事業者からの提案の要請に応じて、前記所定情報に関する、前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を出力させる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受け付けるステップにおいて、前記所定情報を所定タイミングにおいて自動で受け付け、
前記出力させるステップにおいて、前記所定タイミングに応じて、前記所定情報に関する、前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を出力させる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記提案するステップにおいて、出力された前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を、前記事業者に対してポップアップで通知する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記提案するステップにおいて、出力された前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を、前記事業者に対してメールで通知する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、請求項1から請求項のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
【請求項7】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、請求項1から請求項のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から請求項のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、方法、プログラム及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、メール送信対象を決定する場合に、レスポンスを返すことが期待されるユーザを確実に送信対象に含めるための仕組みを提供する技術に関する。例えば、特許文献1では、サーバは、複数の登録ユーザに対して、サイト情報を電子メールで提供し、該サイト情報に対するアクセスを複数の登録ユーザのそれぞれが使用するクライアント装置から受け付けるサーバであって、電子メールで提供したサイト情報に対するクライアント装置からのアクセス履歴を管理する管理手段と、複数の登録ユーザのそれぞれについて、提供したサイト情報にアクセスを行うアクティブユーザと、該アクセスを行わない非アクティブユーザのいずれであるかを、アクセス履歴に基づき判定する判定手段と、アクティブユーザと判定された登録ユーザと、非アクティブユーザと判定された登録ユーザとの組み合わせにより、複数の登録ユーザの少なくとも一部宛てに送信される電子メールの送信リストを生成する生成手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6060322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、メール送信処理を実施するに当り、サーバが、電子メール送信装置から送信するメールの宛先のリスト(以下、「送信リスト」という)の生成依頼を受ける。生成依頼には少なくとも、送信数、期待されるレスポンス確率、ユーザ属性、送信時間帯の情報が含まれる。しかしながら、消費者に対して、どのような情報を、いつ提供するのが適切かについては、特許文献1には記載されていない。
【0005】
本開示の目的は、SMS(Short Message Service)を利用したダイレクトメールの効果的な送信を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様のプログラムは、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、複数のユーザに関する第1情報と、前記複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なページに関する第2情報と、前記複数のユーザによる前記ページへのアクセスに関する第3情報と、を記憶するステップと、所定情報を受け付けるステップと、前記第1情報、前記第2情報、及び前記第3情報を入力とし、前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させたAIに、前記所定情報を入力することで、前記所定情報に関する、前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を出力させるステップと、出力された前記ダイレクトメールの内容、前記ダイレクトメールを送信する時期、及び前記ダイレクトメールの送信先を、事業者に提案するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、SMSを利用したダイレクトメールの効果的な送信を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図2図1に示す事業者端末10の機能的な構成の例を示す図である。
図3図1に示すサーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
図4】ユーザデータベース2021のデータ構造を示す図である。
図5】送信履歴データベース2022のデータ構造を示す図である。
図6】アクセス履歴データベース2023のデータ構造を示す図である。
図7】第1学習済みモデル2024の学習処理動作の例を表すフローチャートである。
図8】第2学習済みモデル2025の学習処理動作の例を表すフローチャートである。
図9】効果的なダイレクトメールの提案動作の例を表すフローチャートである。
図10】効果的なランディングページの提案動作の例を表すフローチャートである。
図11】事業者端末10のディスプレイ141の表示画面の例を表す模式図である。
図12】事業者端末10のディスプレイ141の表示画面の例を表す模式図である。
図13】事業者端末10のディスプレイ141の表示画面の例を表す模式図である。
図14】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0010】
また、以下の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0011】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0012】
また、以下の説明において、「xxxデータベース」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、この情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxデータベース」を「xxx情報」と言うことができる。
【0013】
また、以下の説明において、各データベースの構成は一例であり、1つのデータベースは、2以上のデータベースに分割されてもよいし、2以上のデータベースの全部又は一部が1つのデータベースであってもよい。
【0014】
また、以下の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインタフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス)とされてもよい。
【0015】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0016】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0017】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0018】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0019】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ20、事業者端末10のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0020】
<概略>
本実施形態に係るシステムは、ユーザの行動履歴等に基づいて、SMSを利用したダイレクトメールの効果的な内容、送信時期、及び送信先を提案する機能を有する。システムは、複数のユーザに関する第1情報と、過去に複数のユーザに送信されたダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なランディングページに関する第2情報と、複数のユーザによるランディングページへのアクセスに関する第3情報と、を記憶する。システムは、所定情報を受け付ける。所定情報は、例えば、新たに実施されるイベントに関する情報(内容情報、及び時期情報)を含む。システムは、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させたAIを記憶する。システムは、AIに、所定情報を入力することで、所定情報に関する、効果的なダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測して事業者に提案する。本実施形態に係るシステムによれば、新たに実施されるイベント等に関して、効果的なプロモーションとなるダイレクトメールを提案することができる。
【0021】
<1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体構成の例を示すブロック図である。図1に示すシステム1は、例えば、事業者端末10、サーバ20、及びユーザ端末30を含む。事業者端末10、サーバ20、及びユーザ端末30は、例えば、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0022】
図1において、システム1が1つの事業者端末10を含む例を示しているが、システム1に含まれる事業者端末10の数は、1つに限定されない。システム1に含まれる事業者端末10は、2つ以上であってもよい。
【0023】
図1において、システム1が1つのユーザ端末30を含む例を示しているが、システム1に含まれるユーザ端末30の数は、1つに限定されない。システム1に含まれるユーザ端末30は、2つ以上であってもよい。
【0024】
本実施形態において、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るサーバ20を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はサーバ20に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0025】
図1に示す事業者端末10は、例えば、イベント等に関するSMSを利用したダイレクトメールを送信する事業者が操作する情報処理装置である。事業者端末10は、事業者からの各種情報、及び指示を受け付け、入力情報をサーバ20に送信する。事業者端末10は、SMSを利用したダイレクトメールをユーザ端末30に送信する。事業者端末10は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。事業者端末10は、スマートフォン、又はタブレット等の携帯端末により実現されてもよい。事業者は、例えば、パチンコ店、飲食店、家電量販店、アパレルショップ、自動車販売店、エステサロン等を含んでもよい。
【0026】
事業者端末10は、通信IF(Interface)12、入力装置13、出力装置14、メモリ15、ストレージ16、及びプロセッサ19を備える。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0027】
サーバ20は、例えば、イベント等に関して、効果的なプロモーションとなるダイレクトメールを提案するサービスを提供する情報処理装置である。サーバ20は、例えば、ユーザに関する情報及びダイレクトメールに関する情報を記憶するとともに、当該情報により学習させたAIを記憶する。サーバ20は、例えば、AIに、イベントに関する情報を入力することで、イベントに関する、効果的なダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測して事業者に提案する。
【0028】
サーバ20は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される情報処理装置である。図1に示すように、サーバ20は、通信IF22、入出力IF23、メモリ25、ストレージ26、及びプロセッサ29を備える。入出力IF23は、事業者、及びユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、並びに事業者及びユーザに対して情報を出力するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0029】
ユーザ端末30は、例えば、ダイレクトメールを受信し、ダイレクトメールに付されたアドレスにアクセスするユーザが操作する情報処理装置である。ユーザ端末30は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。ユーザ端末30は、スマートフォン、又はタブレット等の携帯端末により実現されてもよい。
【0030】
各情報処理装置は、演算装置及び記憶装置を備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成、及び当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。事業者端末10、サーバ20、及びユーザ端末30のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0031】
<1-1 事業者端末の機能的な構成>
図2は、図1に示す事業者端末10の機能的な構成の例を示す図である。図2に示すように、事業者端末10は、通信部120、入力装置13、出力装置14、音声処理部17、マイク171、スピーカー172、記憶部180、及び制御部190を備える。事業者端末10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0032】
通信部120は、事業者端末10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、サーバ20及びユーザ端末30)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0033】
入力装置13は、事業者端末10を操作する事業者が指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス131等により実現される。事業者端末10がPC等である場合には、入力装置13は、リーダー、キーボード、マウス等により実現されてもよい。入力装置13は、事業者から入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0034】
出力装置14は、事業者端末10を操作する事業者へ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0035】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を事業者端末10の外部へ出力する。
【0036】
記憶部180は、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、事業者端末10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、ユーザ情報181を記憶する。
【0037】
ユーザ情報181は、例えば、ダイレクトメールを受信し、ダイレクトメールに付されたアドレスにアクセスするユーザについての情報を含む。ユーザについての情報には、例えば、ユーザの氏名、年齢、性別、生年月日、及び住所等が含まれる。
【0038】
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、事業者端末10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191、送受信部192、及び提示制御部193としての機能を発揮する。
【0039】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示、又は情報を受け付ける。
【0040】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声指示を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタル信号に変換された音声信号を受信する。操作受付部191は、例えば、受信した音声信号を分析して所定の名詞を抽出することで、事業者からの指示を取得する。
【0041】
送受信部192は、事業者端末10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、事業者から入力された情報、又は事業者から指示をサーバ20へ送信する。また、送受信部192は、サーバ20から提供される情報を受信する。
【0042】
提示制御部193は、サーバ20から提供された情報を事業者に対して提示するため、出力装置14を制御する。具体的には、例えば、提示制御部193は、サーバ20から送信される要求指示、各種要求の受付等をディスプレイ141に表示させる。また、提示制御部193は、サーバ20から送信される情報をスピーカー172から出力させる。
【0043】
<1-2 サーバの機能的な構成>
図3は、図1に示すサーバ20の機能的な構成の例を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0044】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0045】
記憶部202は、例えば、ユーザデータベース2021、送信履歴データベース2022、アクセス履歴データベース2023、第1学習済みモデル2024、及び第2学習済みモデル等を有する。記憶部202で記憶されるデータベース及び学習済みモデルは、これらに限定されない。
【0046】
ユーザデータベース2021は、ユーザについての情報を記憶するデータベースである。詳細は後述する。ユーザデータベース2021は、例えば、事業者端末10の記憶部180のユーザ情報181と連携してもよい。
【0047】
送信履歴データベース2022は、ユーザへのダイレクトメールの送信履歴についての情報を記憶するデータベースである。詳細は後述する。
【0048】
アクセス履歴データベース2023は、ダイレクトメールに付されたアドレスからアクセス可能なランディングページへのユーザによるアクセス履歴に関する情報を記憶するデータベースである。詳細は後述する。
【0049】
記憶部202は、上記データベース以外に、例えば、事業者情報に関するデータベースを含んでもよい。事業者に関するデータベースは、例えば、事業者の業種、企業、アプローチ内容(セール情報)、特定会員向け情報、入会時特典情報、地域、立地タイプ(駅チカ、駅ナカ、街中、郊外ショッピングモール内等)商品内容、ユーザターゲット(ターゲットとするユーザの属性)、店舗面積レベル等、事業者の特性を表す情報を含んでもよい。
【0050】
第1学習済みモデル2024は、所定情報を入力することで、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測して出力するモデルである。所定情報は、例えば、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報とを含む。内容情報は、例えば、どのようなイベントであるかを示す情報である。内容情報は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷、又は新店オープン情報等を含む。内容情報は、例えば、パチンコ店以外の店舗(飲食店、家電量販店、アパレルショップ、自動車販売店、エステサロン等)における各種情報(オープン情報、セール情報、クーポン情報等)を含んでもよい。時期情報は、例えば、イベントが開催される時期を示す情報であり、期日、期間、時間、及び時刻等を含む。
【0051】
第1学習済みモデル2024は、複数のユーザに関する第1情報と、過去に複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なランディングページに関する第2情報と、複数のユーザによるランディングページへのアクセスに関する第3情報と、を学習データとして入力することで、効果的なダイレクトメールに関する情報を出力するように学習する。第1学習済みモデル2024は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ランディングページへのアクセス数が所定数以上である傾向を学習させた学習済みモデルである。
【0052】
第1情報は、例えば、複数のユーザの年齢、性別、及び地域(住所)等を含む。第2情報は、例えば、アクセス可能なランディングページの内容を含む。ランディングページの内容は、例えば、プロモーション施策等(割引クーポン、ポイント還元、無料サンプル提供、会員限定キャンペーン等)のイベントの内容情報、及びイベントの時期情報を含む。また、ランディングページの内容は、ユーザに送信された時期情報を含んでもよい。ランディングページの内容は、例えば、態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等の構成情報を含んでもよい。アクセス可能なページは、ランディングページに限られず、通常のホームページ等であってもよい。第3情報は、例えば、ランディングページのアクセス回数、滞在時間、コンバージョン率、リピート率、ユーザ生涯価値、及びスクロール率等を含む。第3情報は、第2情報に対する実績データとして取り扱われてもよい。
【0053】
効果的なダイレクトメールの情報とは、例えば、ユーザによるランディングページへのアクセス数が所定以上になることが推測される情報である。ダイレクトメールの情報は、例えば、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を含む。ダイレクトメールの内容は、例えばメール本文のテキスト情報等を含む。ダイレクトメールの送信する時期は、期間、期日、時間、及び時刻等を含む。ダイレクトメールの送信先は、ユーザの年齢層、ユーザの性別、又はユーザの地域等に応じて設定してもよい。また、ダイレクトメールの送信先は、ユーザの生年月日等に基づいて、ユーザごとに設定してもよい。
【0054】
第2学習済みモデル2025は、所定情報を入力することで、所定情報に関する、所定ユーザに適した、ランディングページを生成して出力するモデルである。所定情報は、例えば、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報を含む。内容情報は、例えば、どのようなイベントであるかを示す情報である。内容情報は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷、又は新店オープン情報等を含む。内容情報は、例えば、パチンコ店以外の店舗(飲食店、家電量販店、アパレルショップ、自動車販売店、エステサロン等)における各種情報(オープン情報、セール情報、クーポン情報等)を含んでもよい。時期情報は、例えば、イベントが開催される時期を示す情報であり、期日、期間、時間、及び時刻等を含む。所定情報は、第1学習済みモデルに入力される所定情報と同じであってもよいし、当該情報をベースにして追加情報があってもよい。
【0055】
第2学習済みモデル2025は、複数のユーザに関する第1情報と、過去に複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なランディングページに関する第2情報と、複数のユーザによるランディングページへのアクセスに関する第3情報と、を学習データとして入力することで、効果的なランディングページを出力するように学習する。第2学習済みモデル2025は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ランディングページにおけるコンバージョン率が所定率以上である傾向を学習させた学習済みモデルである。
【0056】
第1情報は、例えば、複数のユーザの年齢、性別、及び地域(住所)等を含む。第2情報は、例えば、アクセス可能なランディングページの内容を含む。ランディングページの内容は、例えば、プロモーション施策等(割引クーポン、ポイント還元、無料サンプル提供、会員限定キャンペーン等)のイベントの内容情報、及びイベントの時期情報を含む。ランディングページの内容は、例えば、態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等の構成情報を含んでもよい。また、ランディングページの内容は、ユーザに送信された時期情報を含んでもよい。第3情報は、例えば、ランディングページのアクセス回数、滞在時間、コンバージョン率、リピート率、ユーザ生涯価値、及びスクロール率等を含む。第3情報は、第2情報に対する実績データとして取り扱われてもよい。第1乃至第3情報は、第1学習済みモデルに入力される第1乃至第3情報と同じであってもよいし、当該情報をベースにして追加情報があってもよい。
【0057】
効果的なランディングページとは、例えば、コンバージョン率が所定率以上になることが推測されるランディングページである。ランディングページは、例えば、複数の領域を含む。複数の領域のそれぞれは、所定情報を示す所定態様(画像、テキスト、動画、及び音声等)を含む。効果的なランディングページは、所定ユーザに適した、態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等を構成する。
【0058】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。プログラムは、ウェブブラウザアプリケーション等のアプリケーションを含む。プログラムは、事業者端末10に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)等のインタープリター型プログラミング言語を含む。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、サービス処理モジュール2033、及び提示制御モジュール2034として示す機能を発揮する。
【0059】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。サービス処理モジュール2033は、ユーザの行動履歴等に基づいて、SMSを利用したダイレクトメールの効果的な内容、送信時期、及び送信先を提案する。提示制御モジュール2034は、ユーザ及び事業者へ情報を提示する処理を制御する。
【0060】
具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、複数のユーザに関する第1情報と、過去に複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なランディングページに関する第2情報と、複数のユーザによる前記ランディングページへのアクセスに関する第3情報と、を取得する。サービス処理モジュール2033は、例えば、取得した第1情報、第2情報、及び第3情報を、記憶部202に記憶する。サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報をユーザデータベース2021に、第2情報を送信履歴データベース2022に、第3情報をアクセス履歴データベース2023に記憶する。
【0061】
サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、所定情報を受け付ける。所定情報は、例えば、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報を含む。サービス処理モジュール2033は、例えば、事業者の入力に応じて所定情報を受け付けてもよいし、所定タイミングにおいて自動で所定情報を受け付けてもよい。所定タイミングは、例えば、予め設定された年間スケジュールに従ったタイミング等が挙げられる。所定タイミングは、年間スケジュールに限られず、例えば、任意に登録されたイベント開催の所定期間前(数日前、1週間前、1か月前等)の日付であってもよいし、当該日付の時刻等を含んでもよい。
【0062】
サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させた学習済みモデル(第1学習済みモデル)に、所定情報を入力することで、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測する。サービス処理モジュール2033は、例えば、事業者からの提案の要請に応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測してもよい。事業者からの提案の要請は、例えば、急遽開催が決まったイベントに関する要請が挙げられる。また、サービス処理モジュール2033は、例えば、所定情報を所定タイミングにおいて自動で受け付け、所定タイミングに応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測してもよい。所定タイミングは、例えば、所定情報のイベントの時期情報に基づく。所定タイミングは、例えば、予め設定された年間スケジュールに従ったイベントのタイミング等が挙げられる。
【0063】
サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034又は送信制御モジュール2032を介して、推測されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に提案する。サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034を介して、推測されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してポップアップで通知する。サービス処理モジュール2033は、例えば、送信制御モジュール2032を介して、推測された前記ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してメールで通知してもよい。
【0064】
サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ランディングページを出力するように学習させた学習済みモデル(第2学習済みモデル)に、所定情報を入力することで、所定情報に関する、所定ユーザ用のランディングページを生成する。サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、事業者からランディングページの生成指示を受け付け、当該生成指示に応じて、所定情報に関する、所定ユーザ用のランディングページを生成してもよい。
【0065】
サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034又は送信制御モジュール2032を介して、生成されたランディングページを、事業者に提案する。サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034を介して、生成されたランディングページを、事業者に対してポップアップで通知する。サービス処理モジュール2033は、例えば、送信制御モジュール2032を介して、生成されたランディングページを、事業者に対してメールで通知してもよい。
【0066】
<2 データ構造>
図4図6は、サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図4図6は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のデータベースに記載されるデータであっても、記憶部202において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
【0067】
図4は、ユーザデータベース2021のデータ構造を示す図である。図4に示すユーザデータベース2021は、ユーザIDをキーとして、氏名、年齢、性別、生年月日、及び電話番号等のカラムを有するデータベースである。
【0068】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。氏名は、ユーザの名前を記憶する項目である。年齢は、ユーザの年齢を記憶する項目である。性別は、ユーザの性別を記憶する項目である。生年月日は、ユーザの生年月日を記憶する項目である。電話番号は、ユーザの連絡先としてユーザ端末30の電話番号を記憶する項目である。
【0069】
図5は、送信履歴データベース2022のデータ構造を示す図である。図5に示す送信履歴データベース2022は、送信履歴IDをキーとして、宛先、日時、主題、本文、及びランディングページ(LP)等のカラムを有するデータベースである。送信履歴データベース2022は、過去に事業者からユーザに送信されたSMSを利用したダイレクトメールの履歴に関する情報を記憶する。
【0070】
送信履歴IDは、送信履歴を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。宛先は、ダイレクトメールが送信されたユーザの宛先を記憶する項目である。ダイレクトメールは、例えば、SMSを利用したものであり、ユーザの電話番号に紐づいたユーザ端末30に送信される。日時は、ダイレクトメールが送信された日時を記憶する項目である。主題は、ダイレクトメールの主題の内容を記憶する項目である。項目「主題」は、例えば、テキスト情報等を含む。本文は、ダイレクトメールの本文の内容を含む。項目「本文」は、例えば、テキスト情報、画像情報等を含んでもよい。テキスト情報としては、ランディングページにアクセス可能なアドレス(URL)が含まれてもよい。ランディングページは、送信されたダイレクトメールに付されたアドレスからアクセス可能なランディングページの内容を記憶する項目である。項目「ランディングページ」は、例えば、複数の領域を含む。複数の領域のそれぞれは、所定情報を示す所定態様(画像、テキスト、動画、及び音声等)を含む。ランディングページは、ユーザごとにパーソナライズされたページであり、ランディングページのアドレスは、ユーザの電話番号に基づいて作成される。
【0071】
図6は、アクセス履歴データベース2023のデータ構造を示す図である。図6に示すアクセス履歴データベース2023は、送信履歴IDをキーとして、アクセス回数、滞在時間、コンバージョン率(CVR)、及びスクロール率等のカラムを有するデータベースである。アクセス履歴データベース2023は、過去に事業者からユーザに送信されたSMSを利用したダイレクトメールに付されたアドレスからアクセス可能なランディングページへのアクセスに関する情報を記憶する。
【0072】
送信履歴IDは、送信履歴を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。アクセス履歴データベース2023の項目「送信ID」は、送信履歴データベース2022の項目「送信ID」に対応する。アクセス回数は、ユーザがダイレクトメールに付されたアドレスからランディングページにアクセスした回数を記憶する項目である。項目「アクセス回数」は、例えば、トータルのアクセス回数を記憶してもよいし、所定期間におけるアクセス回数を記憶してもよい。滞在時間は、ユーザがランディングページに滞在(閲覧)していた時間を記憶する項目である。項目「滞在時間」は、例えば、トータルの滞在時間を記憶してもよいし、所定期間における滞在時間を記憶してもよい。また、項目「滞在時間」は、例えば、連続した滞在時間を記憶してもよい。コンバージョン率は、ランディングページの内容(目的)に対して、コンバージョンに至った割合を記憶する。項目「コンバージョン率」は、一人のユーザがランディングページにアクセスした回数に対してコンバージョンに至った割合を記憶してもよいし、複数のユーザが同内容のランディングページにアクセスした回数に対してコンバージョンに至った割合を記憶してもよい。スクロール率は、ユーザによってランディングページがスクロールされた割合を記憶する。項目「スクロール率」は、例えば、ランディングページが複数回アクセスされてスクロールされたうち、スクロールされた最大の割合であってもよい。
【0073】
<3-1 第1学習済みモデルの学習処理動作>
第1学習済みモデル2024の学習処理動作について説明する。第1学習済みモデル2024は、所定情報を入力することで、所定情報に関する、効果的なダイレクトメールを推測して出力するモデルである。
【0074】
図7は、第1学習済みモデル2024の学習処理動作の例を表すフローチャートである。
【0075】
まず、事業者は、事業者端末10を操作して、複数のユーザのユーザ端末30に、ダイレクトメールを送信する。ダイレクトメールには、ランディングページにアクセス可能なアドレスが付されている。ダイレクトメールは、例えば、SMSを利用したものであり、ユーザの電話番号に紐づいたユーザ端末30に送信される。
【0076】
ステップS11において、サーバ20は、第1情報、第2情報、及び第3情報を記憶する。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、ダイレクトメールが送信された複数のユーザに関する第1情報と、過去に複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なランディングページに関する第2情報と、複数のユーザによるランディングページへのアクセスに関する第3情報と、を取得する。サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、第1情報、第2情報、及び第3情報を事業者端末10から受信することで取得してもよい。このとき、サービス処理モジュール2033は、事業者の事業者端末10の操作に応じて第1情報、第2情報、及び第3情報を取得してもよいし、事業者端末10に蓄積された第1情報、第2情報、及び第3情報を定期的に自動で取得してもよい。サービス処理モジュール2033は、例えば、取得した第1情報、第2情報、及び第3情報を、記憶部202に記憶する。サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報をユーザデータベース2021に、第2情報を送信履歴データベース2022に、第3情報をアクセス履歴データベース2023に記憶する。
【0077】
第1情報は、例えば、複数のユーザの年齢、性別、及び地域(住所)等を含む。第1情報は、例えば、ユーザ個人が特定されるデータであってもよいし、ユーザ個人が特定されないように一部がマスキングされて匿名化されたデータであってもよい。第1情報は、例えば、単体のユーザごとに分かれた情報であってもよいし、所定属性によって複数のユーザごとに分かれた情報であってもよい。
【0078】
第2情報は、例えば、アクセス可能なランディングページの内容を含む。ランディングページの内容は、例えば、イベントの内容情報、及びイベントの時期情報を含む。イベントの内容情報は、例えば、プロモーション施策を含む。プロモーション施策は、例えば、割引クーポン、ポイント還元、無料サンプル提供、及び会員限定キャンペーン等を含む。また、第2情報は、ダイレクトメールがユーザに送信された時期情報を含んでもよい。第2情報は、例えば、ランディングページにおける態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等の構成情報を含んでもよい。
【0079】
第3情報は、例えば、ランディングページのアクセス回数、滞在時間、コンバージョン率、リピート率、ユーザ生涯価値、及びスクロール率等を含む。第3情報は、第2情報に対する実績データとして取り扱われてもよい。
【0080】
ステップS12において、サーバ20は、第1学習済みモデル2024を学習させる。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、記憶した第1情報、第2情報、及び第3情報を学習データとして入力し、効果的なダイレクトメールに関する情報を出力するように、第1学習済みモデル2024を学習させる。ダイレクトメールの情報は、例えば、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を含む。このとき、サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報だけではなく、教師データ(正解ラベル)も加えて入力することで、第1学習済みモデルを学習させてもよい。サービス処理モジュール2033は、例えば、ランディングページへのアクセス回数が所定回数以上となるようなダイレクトメールに関する情報を教師データとして入力してもよい。また、サービス処理モジュール2033は、例えば、滞在時間が長い、コンバージョン率が高い、リピート率が高い、ユーザ生涯価値が高い、又はスクロール率が高い等を教師データとしてもよい。
【0081】
ステップS13において、サーバ20は、学習させた第1学習済みモデル2024を記憶部202に記憶する。
【0082】
<3-2 第2学習済みモデルの学習処理動作>
第2学習済みモデル2025の学習処理動作について説明する。第2学習済みモデル2025は、所定情報を入力することで、所定情報に関する、所定ユーザ用のランディングページを生成して出力するモデルである。
【0083】
図8は、第2学習済みモデル2025の学習処理動作の例を表すフローチャートである。
【0084】
まず、事業者は、事業者端末10を操作して、複数のユーザのユーザ端末30に、ダイレクトメールを送信する。ダイレクトメールには、ランディングページにアクセス可能なアドレスが付されている。ダイレクトメールは、例えば、SMSを利用したものであり、ユーザの電話番号に紐づいたユーザ端末30に送信される。なお、ダイレクトメールの送信は、図7のステップS11の前に実施された工程を活用してもよく、改めて実施しなくてもよい。
【0085】
ステップS21において、サーバ20は、第1情報、第2情報、及び第3情報を記憶する。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、ダイレクトメールが送信された複数のユーザに関する第1情報と、過去に複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なランディングページに関する第2情報と、複数のユーザによるランディングページへのアクセスに関する第3情報と、を取得する。サービス処理モジュール2033は、例えば、取得した第1情報、第2情報、及び第3情報を、記憶部202に記憶する。サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報をユーザデータベース2021に、第2情報を送信履歴データベース2022に、第3情報をアクセス履歴データベース2023に記憶する。第1乃至第3情報は、第1学習済みモデルに入力される第1乃至第3情報と同じであってもよいし、当該情報をベースにして追加情報があってもよい。なお、図8のステップS21の工程は、図7のステップS11の工程と同じであってもよく、改めて実施しなくてもよい。
【0086】
ステップS22において、サーバ20は、第2学習済みモデル2025を学習させる。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、記憶した第1情報、第2情報、及び第3情報を学習データとして入力し、効果的なランディングページを出力するように学習させる。効果的なランディングページとは、例えば、コンバージョン率が所定率以上になることが推測されるランディングページである。ランディングページは、例えば、複数の領域を含む。複数の領域のそれぞれは、所定情報を示す所定態様(画像、テキスト、動画、及び音声等)を含む。効果的なランディングページは、所定ユーザに適した、態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等を構成する。このとき、サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報だけではなく、教師データも加えて入力することで、第1学習済みモデルを学習させてもよい。サービス処理モジュール2033は、例えば、ランディングページによるコンバージョン率が所定率以上となるようなランディングページを教師データとして入力してもよい。また、サービス処理モジュール2033は、例えば、アクセス回数が多い、滞在時間が長い、リピート率が高い、ユーザ生涯価値が高い、又はスクロール率が高い等を教師データとしてもよい。また、サービス処理モジュール2033は、例えば、少なくとも、第2情報に含まれるランディングページにおける態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等の構成情報を入力することで第2学習済みモデルを学習させることが望ましい。
【0087】
ステップS23において、サーバ20は、学習させた第2学習済みモデル2025を記憶部202に記憶する。
<3-3 ダイレクトメールの提案動作>
効果的なダイレクトメールの提案動作について説明する。
【0088】
図9は、効果的なダイレクトメールの提案動作の例を表すフローチャートである。
【0089】
ステップS31において、サーバ20は、所定情報を受け付ける。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、所定情報を受け付ける。所定情報は、例えば、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報とを含む。サービス処理モジュール2033は、例えば、事業者による事業者端末10への入力に応じて所定情報を受け付けてもよいし、所定タイミングにおいて自動で受け付けてもよい。所定タイミングは、例えば、予め設定された年間スケジュールに従ったタイミング等が挙げられる。内容情報は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷、又は新店オープン情報等を含む。また、内容情報は、例えば、ECサイトにおける新商品入荷、又はセール等の情報を含む。また、内容情報は、例えば、パチンコ店以外の店舗(飲食店、家電量販店、アパレルショップ等)における各種情報を含んでもよい。時期情報は、例えば、イベントが開催される時期を示す情報であり、期日、期間、時間、及び時刻等を含む。サーバ20は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷イベントが開催される場合、イベント開催日の所定日前のタイミングで、新台入荷に関する内容と、その開催日又は開催期間との情報を受け付ける。
【0090】
ステップS32において、サーバ20は、所定情報を第1学習済みモデル2024に入力する。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させた第1学習済みモデルに、受け付けた所定情報を入力する。
【0091】
ステップS33において、サーバ20は、所定情報に関する、効果的なダイレクトメールに関する情報を推測する。具体的には、第1学習済みモデル2024は、例えば、入力した所定情報に基づいて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力する。サービス処理モジュール2033は、例えば、事業者からの提案の要請に応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測してもよい。事業者からの提案の要請は、例えば、急遽開催が決まったイベントに関する要請が挙げられる。また、サービス処理モジュール2033は、例えば、所定情報を所定タイミングにおいて自動で受け付け、所定タイミングに応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を推測してもよい。所定タイミングは、例えば、所定情報のイベントの時期情報に基づく。所定タイミングは、例えば、予め設定された年間スケジュールに従ったイベントのタイミング等が挙げられる。
【0092】
サーバ20は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷に関する内容と、その開催日又は開催期間との情報を第1学習済みモデル2024に入力した場合、第1学習済みモデル2024は、新台入荷イベントに関する、効果的な、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力する。例えば、第1学習済みモデル2024は、ダイレクトメールの内容として「会員様限定の重要なお知らせ、○月〇日にイベントXが開催されます。…」、送信する時期として「イベント開催1週間前(△月△日)」、送信先として「1か月以内に来店されたユーザのダイレクトメールの送信先」等の情報を出力する。
【0093】
ステップS34において、サーバ20は、効果的なダイレクトメールに関する情報を事業者に提案する。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034又は送信制御モジュール2032を介して、推測されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に提案する。サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034を介して、推測されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してポップアップで通知する。サービス処理モジュール2033は、例えば、送信制御モジュール2032を介して、推測された前記ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してメールで通知してもよい。
【0094】
なお、サーバ20は、提案されたダイレクトメールに対して、事業者から編集を受け付けてもよい。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034を介して、事業者端末10にダイレクトメールの編集画面を表示して編集を受け付ける。サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、事業者からの編集情報を受信する。サービス処理モジュール2033は、例えば、編集情報をダイレクトメールに反映し、再度事業者端末10に表示する。これにより、より事業者の希望するダイレクトメールを作成することが可能となる。
【0095】
なお、サーバ20は、例えば、複数の効果的なダイレクトメールに関する情報を出力し、事業者に提案してもよい。複数の効果的なダイレクトメールに関する情報は、サーバ20によって所定タイミングで自動で推測される情報であってもよい。複数の効果的なダイレクトメールに関する情報は、リスト状で事業者に提案されてもよい。事業者は、提案された複数の効果的なダイレクトメールに関する情報から、ダイレクトメールを送信する対象を選択してもよい。
【0096】
その後、事業者は、提案されたダイレクトメールを送信する。具体的には、事業者は、事業者端末10を操作して、提案されたダイレクトメールを、提案された時期及び送信先に送信するように設定する。また、事業者は、リスト状の複数のダイレクトメールが提案された場合、当該リストから選択したダイレクトメールを送信してもよい。ダイレクトメールは、ユーザの電話番号に紐づいたSMSを利用して送信されるが、これに限られず、例えば、Eメール等で送信されてもよい。送信するように設定されたダイレクトメールは、設定された時期に応じて自動で送信されてもよいし、事業者による手動で送信されてもよい。また、ランディングページにアクセス可能なアドレスを付したダイレクトメールが送信される場合、当該ダイレクトメールは、後述するランディングページの生成工程後に送信される。
【0097】
<3-4 ランディングページの提案動作>
効果的なランディングページの提案動作について説明する。
【0098】
図10は、効果的なランディングページの提案動作の例を表すフローチャートである。
【0099】
まず、ランディングページを生成したい事業者は、サーバ20にアクセスする。事業者は、例えば、自身のIDと、パスワードとを入力することで、サーバ20が提供する、ランディングページ生成サービスにログインする。
【0100】
ステップS41において、サーバ20は、事業者からランディングページの生成指示を受け付ける。具体的には、サービス処理モジュール2033は、提示制御モジュール2034を介して、事業者端末10のディスプレイ141にランディングページの生成指示をするボタンを表示させる。送受信部192は、事業者による生成指示を、サーバ20へ送信する。受信制御モジュール2031は、事業者端末10から送信された生成指示を受信する。これにより、サーバ20は、事業者によるランディングページの生成指示を受け付ける。このランディングページの生成指示は、図9のステップS31で受け付けた所定情報に関するランディングページの生成指示である。すなわち、サーバ20は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷イベントに関する、ランディングページの生成指示を受け付ける。
【0101】
このとき、サーバ20は、ステップS34で提案されたダイレクトメールを対象として、事業者から、当該ダイレクトメールからアクセス可能なランディングページの生成指示を受け付けてもよい。また、サーバ20は、リスト状の複数のダイレクトメールが提案された場合、当該リストのうちランディングページを生成する対象の選択を事業者から受け付けてもよい。これにより、サーバ20は、事業者が希望するダイレクトメールからアクセス可能なランディングページを生成することができる。選択される対象は、1つでも複数でもよく、サーバ20は、選択されたランディングページの生成を実行する。
【0102】
ステップS42において、サーバ20は、所定情報を第2学習済みモデル2024に入力する。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ランディングページを出力とするように学習させた第2学習済みモデルに、受け付けた所定情報を入力する。所定情報は、例えば、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報を含む。サービス処理モジュール2033は、例えば、事業者による事業者端末10への入力に応じて所定情報を受け付けてもよいし、所定タイミングにおいて自動で受け付けてもよい。所定タイミングは、例えば、予め設定された年間スケジュールに従ったタイミング等が挙げられる。内容情報は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷、又は新店オープン情報等を含む。また、内容情報は、例えば、ECサイトにおける新商品入荷、又はセール等の情報を含む。また、内容情報は、例えば、パチンコ店以外の店舗(飲食店、家電量販店、アパレルショップ等)における各種情報を含んでもよい。時期情報は、例えば、イベントが開催される時期を示す情報であり、期日、期間、時間、及び時刻等を含む。所定情報は、図9のステップS31で受け付けた所定情報と同じであってもよいし、追加情報があってもよい。
【0103】
ステップS43において、サーバ20は、所定情報に関する、所定ユーザ用のランディングページを生成する。具体的には、第2学習済みモデル2025は、例えば、入力した所定情報に基づいて、所定情報に関する、所定ユーザ用のランディングページを出力する。ランディングページは、例えば、複数の領域を含む。複数の領域のそれぞれは、所定情報を示す所定態様を含む。所定態様は、例えば、画像、テキスト、動画、及び音声等である。また、ランディングページは、例えば、所定情報に関する、クジ、抽選、割引クーポン、ポイント還元等のサービスを含んでもよい。ランディングページは、スクロール型であってもよいし、スワイプ型であってもよい。サーバ20は、例えば、パチンコ店舗における新台入荷に関する内容と、その開催日又は開催期間との情報を第2学習済みモデル2025に入力した場合、第2学習済みモデル2025は、新台入荷イベントに関する、所定ユーザ用のランディングページを出力する。
【0104】
ランディングページは、ユーザごとにパーソナライズされたページであり、ランディングページのアドレスは、ユーザの電話番号に基づいて一意に作成される。ランディングページのアドレス(URL)は、例えば、固定部分と8桁のキー部分とで構成される。アドレスは、固定部分https://www.pix-sms.com/と8桁のキー部分とを連結し、最終的に、https://www.pix-sms.com/********の形式となる。
【0105】
8桁のキー部分の生成方法は次のとおりである。
1.phpのuniqid関数を使用して、一意のIDを取得する。
uniqid関数は、マイクロ秒単位の現在時刻に基づいた一意なIDを取得する。
2.上記1.で取得したIDを使い、phpのmd5関数でmd5ハッシュ値を計算する。phpのmd5関数は、32文字の16進数からなるハッシュ値を返す。
3.上記2.で得られたハッシュ値を、phpのbase_convert関数で36を基数とした文字列に変換する。36を基数とするので、16進の数値が0~9およびa~zで表わされる文字列に変換されることになる。
4.上記3.で得られた文字列の先頭から8文字を切り出し、URL用の文字列とする。
【0106】
このようにして算出されたURLの文字列と同じ文字列が既にデータベース等に登録されている場合、上記1.の演算に戻り文字列を再生成し、同様の演算処理を繰り返す。算出されたURLの文字列と同じ文字列が登録されていない場合、算出された文字列をユーザの一意のURL用の文字列として採用して登録する。
【0107】
ステップS44において、サーバ20は、所定情報に関する、所定ユーザ用のランディングページを事業者に提案する。具体的には、例えば、提示制御モジュール2034又は送信制御モジュール2032を介して、生成されたランディングページを、事業者に提案する。サービス処理モジュール2033は、例えば、生成されたランディングページを、事業者に対してポップアップで通知する。サービス処理モジュール2033は、例えば、送信制御モジュール2032を介して、生成されたランディングページを、事業者に対してメールで通知してもよい。
【0108】
なお、サーバ20は、提案されたランディングページに対して、事業者から編集を受け付けてもよい。具体的には、サービス処理モジュール2033は、例えば、提示制御モジュール2034を介して、事業者端末10にランディングページの編集画面を表示して編集を受け付ける。サービス処理モジュール2033は、例えば、受信制御モジュール2031を介して、事業者からの編集情報を受信する。サービス処理モジュール2033は、例えば、編集情報をランディングページに反映し、再度事業者端末10に表示する。これにより、より事業者の希望するランディングページを作成することが可能となる。
【0109】
<4 画面例>
図11は、事業者端末10のディスプレイ141の表示画面の例を表す模式図である。図11は、例えば、図9に示すステップS34のダイレクトメールに関する情報の提案画面を示している。図11に示す画面では、第1領域1411、第2領域1412、及び第3領域1413が含まれる。ここでは、パチンコ店舗における新台入荷イベントに関する、ダイレクトメールに関する情報が表示されている。
【0110】
第1領域1411は、例えば、送信先となるユーザの電話番号を含む領域である。ダイレクトメールは、例えば、SMSを利用したものであり、ユーザの電話番号に紐づいたユーザ端末30に送信される。第2領域1412は、例えば、ダイレクトメールの内容(本文)を含む領域である。ここでは、例えば、第2領域1412は、「〇〇〇店から一か月以内に来店された会員様限定のお知らせ」及び所定ユーザ用のランディングページにアクセス可能なアドレス「http://www.pix-sms.com/xxxxxxxx」等の情報を含む。第3領域1413は、例えば、送信する時期を含む領域である。ここでは、例えば、第3領域1413は、「送信時期新台入荷1週間前」等の情報を含む。
【0111】
図11では、1通のダイレクトメールに関する情報が表示される例を示したが、ダイレクトメールに関する情報の表示は1通ずつに限定されない。ダイレクトメールに関する情報が複数出力される場合、出力された情報がリスト状に配列されて表示されてもよい。
【0112】
図12は、事業者端末10のディスプレイ141の表示画面の例を表す模式図である。図12は、例えば、図10に示すステップS44のランディングページの提案画面を示している。図12に示す画面では、第1領域1421、及び第2領域1422が含まれる。ここでは、パチンコ店舗における新台入荷イベントに関する、ランディングページが表示されている。
【0113】
第1領域1421は、例えば、テキストが表示される領域である。ここでは、例えば、第1領域1421は、宛先となるユーザ名、店舗名、イベント内容、特典情報等を含む。第1領域1421は、例えば、ユーザが保有するポイント数等を表示してもよい。第2領域1422は、例えば、画像が表示される領域である。
【0114】
ランディングページは、ユーザごとに、アクセス回数が多い、滞在時間が長い、リピート率が高い、ユーザ生涯価値が高い、又はスクロール率が高いと推定される態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等で出力される。ランディングページは、ユーザによっては、例えば、第1領域1421及び第2領域1422以外に、画面を押下することで、動画、及び音声を再生することが可能な領域を含んでもよい。また、ランディングページは、クジ、抽選、割引クーポン、ポイント還元等のサービスを含んでもよい。ランディングページは、スクロール型であってもよいし、スワイプ型であってもよい。ランディングページにおける態様、レイアウト、コンテンツ量(長さ)、デザイン、色等の構成情報は、適宜変更可能であってもよい。
【0115】
図13は、事業者端末10のディスプレイ141の表示画面の例を表す模式図である。図13は、ランディングページが決定した後のダイレクトメールに関する情報とランディングページとを併記した確認画面を示している。図13に示す画面では、第1領域1431、第2領域1432が含まれる。
【0116】
第1領域1431は、例えば、図11に示すダイレクトメールに関する情報が表示される領域である。ここでは、パチンコ店舗における新台入荷イベントに関する、ダイレクトメールに関する情報が表示されている。第2領域1432は、例えば、図12に示すランディングページが表示される領域である。事業者は、例えば、第1領域1431及び第2領域1432を確認して、必要に応じて当該領域を押下することで、該当箇所の編集等をすることが可能である。
【0117】
事業者は、提案されたランディングページ及びランディングページにアクセス可能なアドレスを付したダイレクトメールを、SMSを利用して該当する電話番号の各ユーザに配信する。配信されたダイレクトメールが、ユーザ端末30で受信され、その画面に表示される。ユーザは、ダイレクトメールの着信に気づいて自分のユーザ端末30にてダイレクトメールを開く。ユーザは、ダイレクトメールに付されているアドレスにタッチして、個別ランディングページにアクセスすると、ユーザ端末30にランディングページが表示される。ユーザは、こうして表示された個別のアドレスのランディングページを閲覧することになる。ユーザは、このランディングページのイベント情報を見ることで、自分個人宛の情報と認識し、当該情報に誘導されることになる。
【0118】
<5 変形例>
上記実施形態では、第1学習済みモデル2024が効果的なダイレクトメールに関する情報を出力したが、本実施形態はこれに限られない。第1学習済みモデル2024の代わりに、生成AIが用いられてもよい。生成AIは、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ランディングページへのアクセス数が所定数以上である傾向を把握するようにチューニングされてもよい。また、第1学習済みモデル2024及び生成AIは、後に送信されるダイレクトメールに関する情報に基づいて、再学習されてもよい。
【0119】
また、上記実施形態では、第2学習済みモデル2025が効果的なランディングページを出力したが、本実施形態はこれに限られない。第2学習済みモデル2025の代わりに、生成AIが用いられてもよい。生成AIは、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ランディングページにおけるコンバージョン率が所定率以上である傾向を把握するようにチューニングされてもよい。また、第2学習済みモデル2025及び生成AIは、後に送信されるダイレクトメールに関する情報に基づいて、再学習されてもよい。
【0120】
また、上記実施形態では、第1学習済みモデル2024及び第2学習済みモデル2025が第1情報、第2情報、及び第3情報を学習データとして学習したが、本実施形態はこれに限られない。第1学習済みモデル2024及び第2学習済みモデル2025は、例えば、外的要素等の第4情報を学習データとして加えてもよい。第4情報は、例えば、業界トレンド情報、競合他社情報、経済情報、季節性情報、及び広告媒体情報等を含んでもよい。業界トレンド情報は、例えば、SNS上の話題情報、及び業界ニュース情報等と含んでもよい。競合他社情報は、例えば、競合他社の広告情報、及びキャンペーン情報等のプロモーション情報を含んでもよい。経済情報は、例えば、消費者の購買情報を含んでもよい。季節情報は、例えば、年末商戦や特定シーズンの影響データを含んでもよい。広告媒体情報は、各種SNSを用い広告による成果分析データ等を含んでもよい。
【0121】
また、上記実施形態では、生成されたランディングページを提案したが、本実施形態はこれに限られない。提案されたランディングページに対して、事業者から編集を受け付けてもよい。これにより、より事業者の希望するランディングページを作成することが可能となる。
【0122】
また、上記実施形態では、図5の送信履歴データベース2022と図6のアクセス履歴データベース2023とが別々に記憶されたが、本実施形態はこれに限られない。図5の送信履歴データベース2022と図6のアクセス履歴データベース2023とは、1つのデータベースとして一体であってもよい。
【0123】
また、上記実施形態では、各機能を事業者端末10、サーバ20、又はユーザ端末30が備える態様の一例について説明したが、この形態に限定されることはなく、一部または全部の機能について上記実施形態と異なる態様で事業者端末10、サーバ20、又はユーザ端末30が備える構成としてもよい。
【0124】
<6 小括>
以上のように、本実施形態のサーバ20は、複数のユーザに関する第1情報と、複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なページに関する第2情報と、複数のユーザによるページへのアクセスに関する第3情報と、を記憶する。サーバ20は、所定情報を受け付ける。サーバ20は、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させたAIに、所定情報を入力することで、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させる。サーバ20は、出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に提案する。これにより、所定情報に関して、SMSを利用したダイレクトメールの効果的な送信を提案することができる。このため、ユーザの満足度を高めるとともに、事業者の利益向上に寄与することができる。
【0125】
また、本実施形態のサーバ20は、事業者からの提案の要請に応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させる。これにより、事業者は、希望するタイミングで、所定情報に関する効果的なダイレクトメールに関する情報を得ることができる。
【0126】
また、本実施形態のサーバ20は、所定情報を所定タイミングにおいて自動で受け付ける。サーバ20は、所定タイミングに応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させる。これにより、事業者は、自身による要請がなくても、自動で所定情報に関する効果的なダイレクトメールに関する情報を得ることができる。
【0127】
また、本実施形態では、所定情報は、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報と、を含む。所定タイミングは、時期情報に基づく。これにより、事業者は、イベントに関する効果的なダイレクトメールに関する情報を、イベントの開催時期に応じて得ることができる。
【0128】
また、本実施形態では、AIは、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ページへのアクセス数が所定数以上である傾向を学習させた学習済みモデルである。これにより、学習済みモデルにより、効果的なダイレクトメールに関する情報としてアクセス数を所定数以上にする情報を出力させることができる。
【0129】
また、本実施形態では、AIは、第1情報、第2情報、及び前3情報に基づき、ページへのアクセス数が所定数以上である傾向を把握するようにチューニングされた生成AIである。これにより、生成AIにより、効果的なダイレクトメールに関する情報としてアクセス数を所定数以上にする情報を出力させることができる。
【0130】
また、本実施形態のサーバ20は、出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してポップアップで通知する。これにより、事業者は、事業者端末10にポップアップされる情報により、効果的なダイレクトメールに関する情報を知ることができる。
【0131】
また、本実施形態のサーバ20は、出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してメールで通知する。これにより、事業者は、事業者端末10に受信するメールに添付された情報により、効果的なダイレクトメールに関する情報を知ることができる。
【0132】
<7 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図14は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0133】
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0134】
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0135】
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0136】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
【0137】
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0138】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0139】
<8 コンピュータ90の基本機能構成>
図14に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0140】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0141】
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0142】
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0143】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のデータベースと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をデータベース、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、データベース同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0144】
通常、各データベースにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のデータベースにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0145】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0146】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0147】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0148】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0149】
本明細書中に記載されている構成要素により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs (Application Specific Integrated Circuits)、CPU (a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry又はprocessing circuitryにおいて実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。
【0150】
本明細書において、circuitry、ユニット、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。
【0151】
当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0152】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0153】
(付記)
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0154】
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、
複数のユーザに関する第1情報と、複数のユーザに送信された、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なページに関する第2情報と、複数のユーザによるページへのアクセスに関する第3情報と、を記憶するステップと、
所定情報を受け付けるステップと、
第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させたAIに、所定情報を入力することで、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させるステップと、
出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に提案するステップと、
を実行させるプログラム。
【0155】
(付記2)
出力させるステップにおいて、事業者からの提案の要請に応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させる
(付記1)に記載のプログラム。
【0156】
(付記3)
受け付けるステップにおいて、所定情報を所定タイミングにおいて自動で受け付け、
出力させるステップにおいて、所定タイミングに応じて、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させる
(付記1)から(付記2)に記載のプログラム。
【0157】
(付記4)
所定情報は、イベントに関する内容情報と、イベントに関する時期情報と、を含み、
所定タイミングは、時期情報に基づく
(付記3)に記載のプログラム。
【0158】
(付記5)
AIは、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ページへのアクセス数が所定数以上である傾向を学習させた学習済みモデルである、
(付記1)から(付記4)に記載のプログラム。
【0159】
(付記6)
AIは、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づき、ページへのアクセス数が所定数以上である傾向を把握するようにチューニングされた生成AIである、
(付記1)から(付記4)に記載のプログラム。
【0160】
(付記7)
提案するステップにおいて、出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してポップアップで通知する、
(付記1)から(付記6)に記載のプログラム。
【0161】
(付記8)
提案するステップにおいて、出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に対してメールで通知する、
(付記1)から(付記6)に記載のプログラム。
【0162】
(付記9)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、(付記1)から(付記8)のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
【0163】
(付記10)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、(付記1)から(付記8)のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
【0164】
(付記11)
(付記1)から(付記8)のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
【符号の説明】
【0165】
1…システム
10…事業者端末
12…通信IF
13…入力装置
14…出力装置
15…メモリ
16…ストレージ
19…プロセッサ
20…サーバ
22…通信IF
23…入出力IF
25…メモリ
26…ストレージ
29…プロセッサ
30…ユーザ端末
【要約】
【課題】SMSを利用したダイレクトメールの効果的な送信を提案することができる。
【解決手段】プログラムは、プロセッサに、複数のユーザに関する第1情報と、SMSを利用したダイレクトメールに付されるアドレスからアクセス可能なページに関する第2情報と、ページへのアクセスに関する第3情報と、を記憶するステップと、所定情報を受け付けるステップと、第1情報、第2情報、及び第3情報を入力とし、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力とするように学習させたAIに、所定情報を入力することで、所定情報に関する、ダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を出力させるステップと、出力されたダイレクトメールの内容、ダイレクトメールを送信する時期、及びダイレクトメールの送信先を、事業者に提案するステップと、を実行させる。
【選択図】図9
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14