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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-27
(45)【発行日】2025-09-04
(54)【発明の名称】ロール状ペーパー用カッター
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/36 20060101AFI20250828BHJP
【FI】
A47K10/36 C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2025058860
(22)【出願日】2025-03-31
【審査請求日】2025-04-09
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 刊行物:奈良中央信用金庫の第17回ちゅうしん地域中小企業振興助成金制度「グッドサポート」応募用紙
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515073470
【氏名又は名称】森田 唱子
(74)【代理人】
【識別番号】100183461
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 芳隆
(72)【発明者】
【氏名】森田 唱子
【審査官】湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-042179(JP,A)
【文献】特開2004-329309(JP,A)
【文献】特開2005-334014(JP,A)
【文献】特開2016-87039(JP,A)
【文献】登録実用新案第3183191(JP,U)
【文献】登録実用新案第3218488(JP,U)
【文献】特開2024-42629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 10/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状ペーパーのペーパーホルダの下方又は側方の壁面に取り付けて、ロール状ペーパーを切断するために使用するロール状ペーパー用カッターであって、
前記ロール状ペーパーを切断するための鋸刃状の刃部を有するカッター本体と、
前記カッター本体を壁面に取り付ける取付具と、を備え、
前記カッター本体は、ロール状ペーパーの軸方向に延びる一又は二の本体部と、ロール状ペーパーの径方向に延びて前記本体部と前記取付具とを連結する連結部とを有し、
前記本体部は、前記連結部に連結される固定端部と、自由端となる先端部とを有し、
前記カッター本体における刃部は、前記本体部と、前記連結部の少なくとも一部とにわたって設けられることを特徴とするロール状ペーパー用カッター。
【請求項2】
前記本体部は、壁面に取り付けられたときに、前記固定端部から前記先端部に向かって、壁面との距離が大きくなることを特徴とする請求項1に記載のロール状ペーパー用カッター。
【請求項3】
前記本体部の前記先端部は、壁面側に向かって湾曲していることを特徴とする請求項2に記載のロール状ペーパー用カッター。
【請求項4】
前記本体部及び前記連結部は、所定の幅を有し、
前記刃部は、前記本体部及び前記連結部の壁面側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール状ペーパー用カッター。
【請求項5】
前記取付具は、前記連結部に取り付けられる取付具本体と、前記取付具本体を覆うカバー体とを有し、
前記取付具本体及び前記カバー体は、一方に係合凸部が設けられるとともに、他方に前記係合凸部と係合可能な係合凹部が設けられ、
前記係合凸部及び前記係合凹部は、互いに係合されて、前記カバー体が適切な向きとなる状態で前記取付具が壁面に取り付けられたときに、ロール状ペーパーの軸と平行な水平面に対して前記本体部が傾斜する状態となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のロール状ペーパー用カッター。
【請求項6】
前記カバー体は、前記取付具本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載のロール状ペーパー用カッター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トイレットペーパー等のロール状ペーパーを切断することができるロール状ペーパー用カッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、トイレットペーパー等のロール状ペーパーは、ペーパーホルダに保持されている。ロール状ペーパーの使用時は、ペーパーホルダからロール状ペーパーの先端部を必要な長さだけ引き出し、ロール状ペーパーを押さえた状態で、ロール状ペーパーの先端部を切断して使用する。
【0003】
従来のロール状ペーパーの使用において、ロール状ペーパーを引き出す際は、先端部がロール状ペーパーに密着しており、先端部が掴みにくいという問題があった。また、ロール状ペーパーを押さえて切断する際は、身体の不自由な人、高齢者及び小さな子供には、困難が伴うという問題があった。さらに、昨今、感染症に対する感染防止が呼びかけられることが多々あるが、ロール状ペーパーの一例である公共の場にあるトイレットペーパー等は、不特定多数の人が、ウイルス又は細菌が付着しているかもしれない手で触るため、感染拡大の一助となってしまうという問題があった。
【0004】
例えば、感染症の拡大に関して、実際に、ある小学校で、全校生徒の半数以上がノロウイルス感染症になり、学校閉鎖に至ったというニュースがあった。その小学校では、先生が児童に、トイレ使用後のエチケットとしてトイレットペーパーを次の使用者のために三角に折ることを指導しており、児童は素直に実行していた。その結果、ウイルスに感染した人が汚染された手でトイレットペーパーを触り、汚染されたトイレットペーパーを次の人が触ることが繰り返され、感染拡大につながった。このように、公共のトイレのトイレットペーパーのように、不特定多数の人が触れる可能性のある箇所は、見逃されやすいが感染拡大の抑止には重要な問題点である。
【0005】
そこで、上記課題を解決するために、ペーパーホルダの下方において、ロール状ペーパーを切断できるようにし、ロール状ペーパーに触れないように、ペーパーカッター(刃付き横バー)が取り付けられたペーパーホルダが開発されている(例えば、特許文献1参照)。具体的に、特許文献1のペーパーホルダは、ロールペーパーを取り付けるペーパーホルダ本体と、ペーパーホルダ本体から下方に伸びるアームと、アームの下端からペーパーホルダ本体の下方に水平に伸びる刃付き横バーとを備えている。刃付き横バーは、ロールペーパーを切断可能な刃を備えており、ペーパーホルダに取り付けられ、先端部が下方へ垂れ下がったロールペーパーを切断可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2009-291567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のペーパーホルダは、ペーパーホルダとアーム及び刃付き横バーとが一体に構成されており、特許文献1のペーパーホルダを採用しようとすると、既存のペーパーホルダを買い替えなければならず、普及しづらいという問題があった。
【0008】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、既存のペーパーホルダを利用しつつも、片手で容易に切断して使用でき、かつ、切断時に不用意にロール状ペーパーに触れないことで感染症拡大防止にも寄与するロール状ペーパー用カッターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、特定の形状を有するロール状ペーパー用カッターを、ロール状ペーパーのペーパーホルダの下方又は側方の壁面に取り付けることで、上記の目的を達成できることを見出し、本開示を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本開示は、以下に示す構成を有するロール状ペーパー用カッター等である。
項1.
ロール状ペーパーのペーパーホルダの下方又は側方の壁面に取り付けて、ロール状ペーパーを切断するために使用するロール状ペーパー用カッターであって、
前記ロール状ペーパーを切断するための鋸刃状の刃部を有するカッター本体と、
前記カッター本体を壁面に取り付ける取付具と、を備え、
前記カッター本体は、ロール状ペーパーの軸方向に延びる一又は二の本体部と、ロール状ペーパーの径方向に延びて前記本体部と前記取付具とを連結する連結部とを有し、
前記本体部は、前記連結部に連結される固定端部と、自由端となる先端部とを有し、
前記カッター本体における刃部は、前記本体部と、前記連結部の少なくとも一部とにわたって設けられることを特徴とするロール状ペーパー用カッター。
【0011】
項2.
前記本体部は、壁面に取り付けられたときに、前記固定端部から前記先端部に向かって、壁面との距離が大きくなることを特徴とする項1に記載のロール状ペーパー用カッター。
【0012】
項3.
前記本体部の前記先端部は、壁面側に向かって湾曲していることを特徴とする項1又は2に記載のロール状ペーパー用カッター。
【0013】
項4.
前記本体部及び前記連結部は、所定の幅を有し、
前記刃部は、前記本体部及び前記連結部の壁面側に設けられていることを特徴とする項1~3のいずれか一項に記載のロール状ペーパー用カッター。
【0014】
項5.
前記取付具は、前記連結部に取り付けられる取付具本体と、前記取付具本体を覆うカバー体とを有し、
前記取付具本体及び前記カバー体は、一方に係合凸部が設けられるとともに、他方に前記係合凸部と係合可能な係合凹部が設けられ、
前記係合凸部及び前記係合凹部は、互いに係合されて、前記カバー体が適切な向きとなる状態で前記取付具が壁面に取り付けられたときに、ロール状ペーパーの軸と平行な水平面に対して前記本体部が傾斜する状態となる位置に設けられていることを特徴とする項1~4のいずれか一項に記載のロール状ペーパー用カッター。
【0015】
項6.
前記カバー体は、前記取付具本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする項1~5のいずれか一項に記載のロール状ペーパー用カッター。
【0016】
項7.
前記刃部は、前記カッター本体に対して着脱可能に構成されることを特徴とする項1~6のいずれか一項に記載のロール状ペーパー用カッター。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、既存のペーパーホルダを利用しつつも、片手で容易に切断して使用でき、かつ、切断時に不用意にロール状ペーパーに触れないことで感染症拡大防止にも寄与するロール状ペーパー用カッターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の一実施形態に係るロール状ペーパー用カッター(実施例1)の使用状態を示す斜視図である。
図2図1のロール状ペーパー用カッター(実施例1)の正面図である。
図3図1のロール状ペーパー用カッター(実施例1)の背面図である。
図4図1のロール状ペーパー用カッター(実施例1)の左側面図である。
図5図1のロール状ペーパー用カッター(実施例1)の右側面図である。
図6図1のロール状ペーパー用カッター(実施例1)の平面図である。
図7図1のロール状ペーパー用カッター(実施例1)の底面図である。
図8】本開示の他の実施形態に係るロール状ペーパー用カッター(実施例7)の斜視図である。
図9】9aは、ロール状ペーパー用カッター(比較例1)の底面図である。9bは、ロール状ペーパー用カッター(比較例1)の正面図である。
図10】10aは、ロール状ペーパー用カッター(実施例2)の正面図である。10bは、ロール状ペーパー用カッター(実施例2)の底面図である。10cは、ロール状ペーパー用カッター(実施例2の別態様)の正面図である。10bは、ロール状ペーパー用カッター(実施例2の別態様)の底面図である。
図11】11aは、ロール状ペーパー用カッター(実施例3)の正面図である。11bは、ロール状ペーパー用カッター(実施例3)の底面図である。
図12】12aは、ロール状ペーパー用カッター(実施例4)の正面図である。12bは、ロール状ペーパー用カッター(実施例4)の底面図である。
図13】13aは、ロール状ペーパー用カッター(実施例5)の正面図である。13bは、ロール状ペーパー用カッター(実施例5)の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施形態について、添付図面を参照して説明する。本開示のロール状ペーパー用カッターは、ロール状ペーパーを切断するために使用されるカッターである。
【0020】
図1図7を参照して、本実施形態に係るロール状ペーパー用カッター1について説明する。図1は、本実施形態に係るロール状ペーパー用カッター1の使用状態を示す斜視図である。図2は、本実施形態のロール状ペーパー用カッターの正面図である。図3は、本実施形態のロール状ペーパー用カッターの背面図である。図4は、本実施形態のロール状ペーパー用カッターの左側面図である。図5は、本実施形態のロール状ペーパー用カッターの右側面図である。図6は、本実施形態のロール状ペーパー用カッターの平面図である。図7は、本実施形態のロール状ペーパー用カッターの底面図である。
【0021】
本実施形態では、ロール状ペーパーPは、トイレットペーパーとし、ロール状ペーパーPの軸を水平方向に向けた状態で、家屋等の壁面Wに設置されているペーパーホルダHに取り付けるものとする。ロール状ペーパー用カッター1は、ロール状ペーパーPのペーパーホルダHの下方であって、家屋等の壁面Wに取り付けるものとする。なお、ロール状ペーパーPは、トイレットペーパーに限らず、キッチンペーパー等のロール状に巻かれたペーパーでもよい。また、ロール状ペーパーPは、軸を水平方向に向けた状態で取り付けることに限らず、例えば、軸を鉛直方向等の任意の方向に向けた状態で取り付けることができる。ロール状ペーパーPの軸を鉛直方向に向けた状態で取り付けた場合は、ロール状ペーパー用カッター1は、ロール状ペーパーPのペーパーホルダHの側方の壁面Wに取り付けられる。また、ペーパーホルダH及びロール状ペーパー用カッター1は、家屋等の壁面Wのみでなく、冷蔵庫等の家財道具の壁面Wに取り付けられてもよい。以下では、図1に示すように、ロール状ペーパー用カッター1を壁面Wに取り付けて使用する状態で、鉛直方向を上下方向とし、壁面Wに沿う方向を左右方向と、上下方向及び左右方向に直交し、かつ、壁面Wに直交する方向を前後方向とする。なお、ロール状ペーパー用カッターは、ペーパーホルダHに直接取り付けたものであってもよい。また、ロール状ペーパー用カッターは、ペーパーホルダH付近にある手すり等に取り付けてもよい。
【0022】
ロール状ペーパー用カッター1は、カッター本体10と、カッター本体10を壁面Wに取り付ける取付具20とを備える。
【0023】
カッター本体10は、ロール状ペーパーPを切断するものである。カッター本体10は、ロール状ペーパーPの軸方向(左右方向)に延びる本体部11と、ロール状ペーパーPの径方向(前後方向)に延び、本体部11と取付具20とを連結する連結部12とを有する。
【0024】
本体部11及び連結部12は、所定の幅を有する棒状材により形成される。ここで、幅とは、本体部11においては前後方向長さ、連結部12においては左右方向長さを意味する。連結部12は、一端(後端)に取付具20が設けられ、他端(前端)に本体部11が設けられている。本体部11は、固定端部111と、自由端となる先端部112とを有し、固定端部111が連結部12に連結されている。このとき、カッター本体10は、平面視(図6視)において、略L字状を有する。このカッター本体10の平面視の形状には、本体部11と連結部12とが角張った角部で連結される形状のみでなく、本体部11と連結部12とが湾曲した角部で連結される形状、及び、本体部11と連結部12とが略弓なりに連結される形状も含む。カッター本体10の平面視の形状が、湾曲した角部を有する形状、及び、略弓なりの形状の場合も、壁面Wに略直交し、ロール状ペーパーPの径方向に延びると解される部分を連結部12とし、連結部12から先の部分を本体部11とする。
【0025】
本体部11は、ロール状ペーパーPの軸方向長さよりも長い長さ(左右方向長さ)を有している。連結部12は、新品のロール状ペーパーPの直径よりも長い長さ(前後方向長さ)を有している。これにより、カッター本体10は、ペーパーホルダHの下方において壁面Wに取り付けられたときに、ペーパーホルダHから垂れ下がる新品のロール状ペーパーPが本体部11の略L字の内側に位置するように構成される。
【0026】
図6に示すように、本体部11は、壁面Wに取り付けられたときに、固定端部111から先端部112に向かって、壁面Wとの距離が大きくなるように、平面視において、連結部12から前方へ傾斜して、連結部12に取り付けられている。また、本体部11の先端部112は、壁面W側(後側)に向かって湾曲している。これにより、ロール状ペーパーPを本体部11の先端部112からカッター本体10と壁面Wとの間に挿入しやすく、かつ、ロール状ペーパーPがカッター本体10と壁面Wとの間から抜け出にくくすることができる。
【0027】
カッター本体10は、鋸刃状の刃部13を有する。刃部13は、本体部11と、連結部12の少なくとも一部にわたって設けられる。刃部13は、本体部11及び連結部12の下面に、下方に突出して、または、下方かつ略L字の内側に突出して設けられる。刃部13は、カッター本体10に対して一体に設けられてもよいし、カッター本体10に対して着脱可能に設けられてもよい。
【0028】
鋸刃状の刃部13を構成する各刃は、例えば、直線状、V字状、アーチ状等の既知の任意の形状を有する。また、刃部13は、同じ大きさの刃が並ぶ鋸刃状、大きい刃と小さい刃とが交互に配置される鋸刃状、片側に向かって刃の大きさが徐々に変化する鋸刃状等、既知の任意の形状を有する。すなわち、刃部13は、使用により直径が変化していくロール状ペーパーPを常に切断できる形状であればよい。ただし、刃部13には人の手が触れる可能性もあるため、ロール状ペーパーPは切断できるが、鋭利すぎず、かつ、安全に使用できる刃が好ましい。刃部13の凸部の数としては、特に限定はないが、例えば、30~80個であり、好ましくは50~75個である。刃部の凸部のピッチは、狭く、凸部が多いほうが、ロール状ペーパーをカットした後のペーパー切断部が綺麗である点で好ましい。
【0029】
本体部11及び連結部12は、略L字の内側の面が、フラットとなっていることが好ましい。そして、刃部13は、本体部11及び連結部12の壁面W側、すなわち、略L字の内側に下方に突出して設けられていることが好ましい。これにより、ロール状ペーパーPが、刃部13に当たりやすくなり、容易にロール状ペーパーPを切断することができる。
【0030】
取付具20は、カッター本体10を壁面Wに取り付けるものである。本実施形態では、取付具20は、連結部12に取り付けられる取付具本体21と、取付具本体21を覆うカバー体22とを有する。
【0031】
取付具本体21は、板状を有し、壁面Wにロール状ペーパー用カッター1を取り付けるための取付手段211が設けられている。図3に示すように、本実施形態では、ロール状ペーパー用カッター1を壁面Wにネジ止め又は釘止めするための取付孔211が取付手段211として設けられている。なお、取付具本体21は、連結部12と一体となっていてもよいし、別個の部材であってもよい。取付手段211には、ロール状ペーパー用カッター1を取り付ける壁面Wに、ロール状ペーパー用カッター1が脱落せずに取り付けられればよく、ネジ及び釘以外にも、接着剤、吸盤、磁石等を用いることができる。この場合、取付孔は設けられず、吸盤又は磁石を用いる場合は取付具本体21の裏面(後面)に吸盤又は磁石が取り付けられている。
【0032】
カバー体22は、取付具本体21を覆い、壁面Wに取り付けられたロール状ペーパー用カッター1の取付部の見栄えをよくするものである。本実施形態では、カバー体22は、クローバー型を有する。カバー体22は、中央部にカッター本体10を挿通させるための貫通孔(取付穴)221が設けられており、裏面(後面)には、取付具本体21を収容可能な収容部222が設けられている。貫通孔221は、カッター本体10が挿通可能で、かつ、連結部12の取付具本体21との接続部付近が覆える大きさ及び形状を有する。また、収容部222は、取付具本体21が摺動及び回動することなく収容できる大きさ及び形状を有する。なお、カバー体22は、クローバー型に限らず、猫、花等の意匠性に優れた任意の形状とすることができる。
【0033】
図3に示すように、取付具本体21及びカバー体22は、一方に係合凸部23が設けられるとともに、他方に係合凸部23と係合可能な係合凹部24が設けられる。本実施形態では、取付具本体21に契合凸部23が設けられ、カバー体22に係合凹部24が設けられる。係合凸部23及び係合凹部24は、互いに係合されて、カバー体22が適切な向きとなる状態で取付具20が壁面Wに取り付けられたときに、ロール状ペーパーPの軸と平行な水平面に対して本体部11が傾斜する状態となる位置に設けられている。つまり、取付具本体及びカバー体が適切な向きとなるように設計されており、これにより、ロール状ペーパーの軸と平行な水平面に対して前記本体部が所定の角度で傾斜することができる。
【0034】
カッター本体10及び取付具20は、例えば、樹脂材、金属材、セラミックス、又は、木材により形成されている。ロール状ペーパーPをロール状ペーパー用カッター1に当てて切断する際、カッター本体10には刃部13を押し上げる方向の力が、取付具20には壁面Wから離れる方向の力が生じる。そのため、カッター本体10は、刃部13を押し上げる方向の力がかかっても、撓まず、かつ、塑性変形しない強度を有して形成される。すなわち、本体部11及び連結部12は、刃部13を押し上げる方向の力がかかっても、撓まず、かつ、塑性変形しない幅を有する。本体部11及び連結部12が樹脂材により形成される場合は、内部にリブを設けて、刃部13を押し上げる方向の力がかかっても、撓まず、かつ、塑性変形しない強度となるように形成される。リブ構造は、反りの防止、曲がりの防止、強度及び剛性の増強、流動性(充填効率)の改善等の点で好ましい。
また、取付具20は、壁面Wから離れる方向の力がかかっても、壁面Wから離れない強度でロール状ペーパー用カッター1を取り付けることができる取付手段を有する。なお、リブ構造を覆うリブカバーを設けることができる。使用場面、衛生面等から、リブカバーを取り外して、リブ内を清掃することができる。
本開示のロール状ペーパー用カッターは、射出成型、押出成型等に代表される従来の成型方法、3Dプリンタ等で製造することができる。
【0035】
図1に示すように、ロール状ペーパー用カッター1は、ペーパーホルダHの下方の壁面Wに取り付けて使用される。具体的には、取付具本体21を壁面Wに取り付ける。このとき、係合凸部23が所定の位置となるようにして、取付具本体21を壁面Wに取り付ける。取付具本体21が連結部12に取り付けられており、取付具本体21とカッター本体10とは一体のため、カッター本体10も壁面Wに取り付けられる。その状態で、カバー体22の貫通孔221をカッター本体10に挿し通し、カバー体22の収容部222に取付具本体21を収容させて、カバー体22を取付具本体21に取り付ける。このとき、係合凹部24が係合凸部23と係合することで、カバー体22は適切な位置を向く。言い換えると、係合凸部23の所定の位置は、係合凹部24と係合凸部23とが係合したときに、カバー体22が適切な位置を向く位置である。このようにして取り付けられると、本体部11は、水平面に対して少し上向きに傾斜して取り付けられる。
連結部の長さは、特に限定はないが、例えば、1cm~15cm程度であり、好ましくは3cm~10cm程度であり、より好ましくは5cm~8cm程度である。
連結部の断面の形状は、特に限定はなく、例えば、円形、略円形、四角形、略四角形等が挙げられる。
連結部の太さ(直径)は、特に限定はないが、例えば、1cm~4cm程度であり、好ましくは1.5~3cm程度である。壁面に取付ける側の連結部は、カッター本体に近い連結部より太くすることが好ましい。連結部の一部は、平面にすることができる。連結部における平面は、カッターの本体部の先端部側であることが好ましい。平面部があることで、カッター(刃部)と、ロール状ペーパーとが、接触しやすくなるため、切れ味が良くなるという効果があった。
【0036】
ロール状ペーパー用カッターの壁面への取り付けは、取付孔(取付穴)にねじを挿入して、ねじ止めすることができる。このねじ止めにより、ロール状ペーパー用カッターが壁面に固定される。なお、ロール状ペーパー用カッターは、両面テープ、接着剤等で壁面に取り付けることもできる。
【0037】
鋸刃状の刃部を有するカッター本体の長さは、特に限定はないが、例えば、10cm~20cm程度であり、好ましくは1cm~15cm程度である。
カッター本体の断面の形状は、特に限定はなく、例えば、円形、略円形、四角形、略四角形等が挙げられる。
カッター本体の太さ(直径)は、特に限定はないが、例えば、0.5cm~4cm程度であり、好ましくは1~3cm程度である。カッター本体の太さは、固定部から先端部へ細くすることが好ましい。カッター本体の一部は、平面にすることができる。カッター本体における平面は、壁面側であることが好ましい。
【0038】
ロール状ペーパー用カッター1の取付位置は、ペーパーホルダの約10cm~20cm下が好ましい。これにより、ロール状ペーパーPの先端部Peが常に10cm~20cm出ている状態となり、ロール状ペーパーPの使用者が、ロール状ペーパーPの先端部Peを掴みやすくなる。
【0039】
また、本発明のロール状ペーパー用カッターは、使用者が、右手、左手、利き手、利き手とは反対の手等、どちらの手を用いても、ロール状ペーパーが切りやすいという効果を奏する。なお、本発明のロール状ペーパー用カッターは、片手でも、両手でも、使用することができる。
【実施例
【0040】
以下、実施例及び比較例を参照しながら、本開示をさらに詳細に説明する。
なお、本開示は、いかなる意味においても、以下の実施例によって限定されるものではない。
【0041】
実施例1
実施例1(試作品7)は、図2~7に示す試作品7のトイレットペーパーカッターを用いた。具体的には、(1)トイレットペーパーカッターの本体部11の先端部112に、内側(壁側)向きに少しだけカーブをつけた。(2)取付部20が取付部本体21と、カバー体22とを有し、前記取付具本体21に係合凸部(突起)23を2個設けた。
固定端部111の太さ(直径)は約15mm、先端部112の太さ(直径)は約11mm、連結部12の長さは約65mm、本体部11の長さは約140mmであった。カバー体22の大きさ(幅)は約60mm、その厚みは約8mmであった。取付具本体21の直径は約40mm、その厚みは約3mmであった。刃部13の凸部は約69個であった。トイレットペーパーカッターの本体部11は、水平に対して、上方へ約16度傾けた。また、トイレットペーパーカッターの本体部11は、壁面に対して、固定端部111から先端部112に向かって、壁面との距離が大きくなっており、約13度傾けた。
【0042】
比較例1
比較例1(試作品1)は、図9に示す試作品1のトイレットペーパーカッターを用いた。具体的には、(1)カッター本体10は、壁面と平行にした。(2)刃部13はカッター本体10のみに設けた。なお、比較例1(試作品1)は、取付具20が取付部本体21のみで、カバー体22を有していない。
固定端部111の太さ(直径)は約15mm、先端部112の太さ(直径)は約11mm、連結部12の長さは約60mm、本体部11の長さは約137mmであった。取付具本体21の太さ(直径)は約37mmであった。刃部13の凸部は約28個であった。
【0043】
実施例2
実施例2(試作品2)は、図10に示す試作品2のトイレットペーパーカッターを用いた。具体的には、(1)カッター本体10を、丸く太くし、折れにくくした。(2)カッター本体10の刃部13の位置を下側の中央にしたり、トイレットペーパーに近い位置に寄せたり、より良い位置を検討した。(3)トイレットペーパーを滑りにくくするため、カッター本体10の先端部112にすべり止めを作製した。(4)切れ味改良のため、刃部13を取付部20近くまで延長した。(5)刃部13を設ける場所(例えば、カッター本体10下側、上側等)を変えて試した。なお、実施例2(試作品2)は、取付具20が取付部本体21のみで、カバー体22を有していない。
固定端部111の太さ(直径)は約23mm、先端部112の太さ(直径)は約18mm、連結部12の長さは約40mm、本体部11の長さは約150mmであった。取付具本体21の大きさは約70mm(上下)×約75mm(左右)、その厚みは約5mmであった。刃部13の凸部は約35個であった。
【0044】
実施例3
実施例3(試作品3)は、図11に示す試作品3のトイレットペーパーカッターを用いた。前記トイレットペーパーカッターは、a(固定端の壁面側から取付具までの距離(連結部の長さ))が約70mm、b(壁から先端部までの距離(壁から反対側の先端部までの距離))が約110mmであった(図12(b)参照)。具体的には、(1)トイレットペーパーのすべり止めのため、カッター本体10が湾曲形のトイレットペーパーカッターを作成した。(2)取付部20のデザインをクローバー模様にした。なお、実施例3(試作品3)は、取付具20が取付部本体21のみで、カバー体22を有していない。
固定端部111の太さ(直径)は約18mm、先端部112の太さ(直径)は約15mm、本体部11の長さは約160mm(取付部(内側)から先端部までの直線の長さ)であった。刃部13の凸部は約43個であった。
【0045】
実施例4
実施例4(試作品4)は、図12に示す試作品4のトイレットペーパーカッター(aが約50mm、bが約95mm)を用いた。具体的には、(1)トイレットペーパーを入れやすくするため、カッター本体10の形状を、壁面に対して直角L字型より、先端部112を壁面とは反対側に少し広げた。(2)取付部20のクローバー模様のデザインに起伏をつけた。なお、実施例4(試作品4)は、取付具20が取付部本体21のみで、カバー体22を有していない。
固定端部111の太さ(直径)は約15mm、先端部112の太さ(直径)は約12mm、連結部12の長さは約65mm、本体部11の長さは約140mmであった。刃部13の凸部は約47個であった。
【0046】
実施例5
実施例5(試作品5)は、図13に示す試作品4のトイレットペーパーカッターを用いた。具体的には、(1)強度を考慮しながら、取付具20、カッター本体10等全体を小さくした。(2)カッター本体10を下に向けたり、上に向けたりしてトイレットペーパーの切れ味を試した。(3)カッター本体10の裏面、壁面側を平面的にカットした。(4)刃部13の刃は安全性のため、トイレットペーパーが切れる程度の鋭利さに調節した。なお、実施例5(試作品5)は、取付具20が取付部本体21のみで、カバー体22を有していない。
固定端部111の太さ(直径)は約17mm、先端部112の太さ(直径)は約12mm、連結部12の長さは約50mmであった。刃部13の凸部は約38個(本体部11の長さは約147mm)、又は、刃部13の凸部は約44個(本体部11の長さは約163mm)であった。
【0047】
実施例6
実施例6(試作品6)は、図2~7に示す試作品のトイレットペーパーカッターと同様であるが、取付具本体21に係合凸部(突起)23が設けられていないものを用いた。具体的には、(1)トイレットペーパーカッターの本体部11の先端部112が、内側(壁側)向きに少しだけカーブをつけた。
【0048】
<試験例1(切れ味)>
評価者6名で、実施例1~6及び比較例1のトイレットペーパーカッターを用いて、10回トイレットペーパーを、片手でカットした。なお、右手で5回、左手で5回カットした。綺麗にカットできた回数をカウントした。綺麗とは、カットした後のトイレットペーパー切断面の状態を表す。切れ味は、切れやすさと言い換えることもできる。
5段階評価:
5:10回綺麗にカットできた。
4:9回綺麗にカットできた。
3:8回綺麗にカットできた。
2:7回カットできた。
1:6回カットできた。
その結果を表1に示す。
【0049】
<試験例2(安定性)>
評価者6名で、実施例1~6及び比較例1のトイレットペーパーカッターを用いて、取付け後のトイレットペーパーカッターの安定性(安定感)を評価した。
5段階評価:
5:しっかりと安定して固定されている。
4:安定して固定されている。
3:壁面の種類によってはやや弱い。
2:やや弱い。
1:弱い。
その結果を表1に示す。
【0050】
<試験例3(取付性)>
評価者6名で、最適な取付け角度で、かつ、短時間で、実施例1~6及び比較例1のトイレットペーパーカッターの取付けやすさを評価した。
5段階評価:
5:良い。
4:やや良い。
3:ふつう。
2:やや悪い。
1:悪い。
その結果を表1に示す。
【0051】
<試験例4(意匠性)>
評価者6名で、実施例1~6及び比較例1のトイレットペーパーカッターの意匠性(デザイン)を評価した。
5段階評価:
5:良い。
4:やや良い。
3:ふつう。
2:やや悪い。
1:悪い。
その結果を表1に示す。
【0052】
<総合評価>
上記試験例1~4の点数を合計し、総合評価した。その結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
以上のように、本開示のロール状ペーパー用カッター1は、本体部11と連結部12の少なくとも一部とにわたって刃部13が設けられている。これにより、片手でロール状ペーパーPを切断する際、ロール状ペーパーPが連結部12の方へ寄ったとしても、連結部12に設けられている刃部13により、容易にロール状ペーパーPを切断することができる。また、ロール状ペーパー用カッター1を用いて切断されたロール状ペーパーPの先端部Peは、ロール状ペーパー用カッター1がペーパーホルダHの下方又は側方にあるため、ペーパーホルダHから少し引き出された状態となっている。これにより、身体の不自由な人、高齢者、幼児等誰でもロール状ペーパーPの先端部Peが掴みやすくなり、片手でも容易にロール状ペーパーPを引き出すこともできる。
【0055】
また、従来のペーパーホルダHでは、ロール状ペーパーPを切断すると、ペーパーホルダHの刃部によりロール状ペーパーPの先端部Peが隠れてしまい、ロール状ペーパーPを引き出す際に、ペーパーホルダHの刃部を持ち上げたり、ロール状ペーパーPを回転させたりして、ロール状ペーパーPを引き出す必要がある。これにより、感染症等に罹患してウイルス又は細菌を保有するものが、ペーパーホルダH又はロール状ペーパーPを触り、次の人がウイルス又は細菌が付着したペーパーホルダH又はロール状ペーパーPを触ることで感染が拡大することがある。しかしながら、本開示のロール状ペーパー用カッター1を用いると、ロール状ペーパーPの先端部Peがロール状ペーパー用カッター1の付近にある。そのため、ロール状ペーパーPの切断時に不用意にロール状ペーパーPの本体に触れる必要がなくなる。また、ロール状ペーパーPの先端部Peは、人が触れていない状態なので、ウイルス又は細菌の付着の恐れがない。これにより、感染症拡大防止に寄与することができる。
【0056】
加えて、本開示のロール状ペーパー用カッター1は、既存のロール状ペーパーPのペーパーホルダHの下方又は側方の壁面Wに取り付けて使用する。これにより、新種の感染症等の感染防止対策において、費用が高額となるペーパーホルダHごと交換する必要がなく、ロール状ペーパー用カッター1を取り付けるだけで簡単かつ安価に感染経路の一つを封じることができ、感染症の拡大スピードに負けずに感染防止対策を施すことができる。
【0057】
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0058】
例えば、上記実施形態では、カッター本体10は、一の本体部11を備える構成であるが、本発明は必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、図8に示すような構成とすることができる。図8は、本発明の他の実施形態に係るロール状ペーパー用カッター1の斜視図である。すなわち、カッター本体10は、連結部12に二の本体部11a,11bを備える構成とすることができる。図8の実施形態では、本体部11a,11bは、棒状材により形成され、一の連結部12の先端部(取付具20と反対側の端部)に、それぞれの固定端部111a,111bが固定されている。なお、本体部11は、一本の棒状材により構成され、本体部11の中央部が固定部として連結部12に固定されてもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、取付具20は、取付具本体21とカバー体22とを有し、取付具本体21に、壁面Wに取り付けるための取付手段211が設けられているが、本発明は必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、取付手段211は、カバー体22に設けられてもよい。また、取付具20は、カバー体22を有さない構成としてもよい。取付具20がカバー体22を有さない構成の場合、取付具20は、カッター本体10に対して着脱可能に構成されてもよい。これにより、カッター本体10が破損した場合に、カッター本体10のみを取り替えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本開示のロール状ペーパー用カッター1は、簡単な取付けで、また安価で電気等の使用もないため、病院、デパート、人の集まる商業施設、学校、駅等のトイレに使用でき、また日本に限らず海外へと市場は大きく、世界中のウイルスの拡大を予防できる器具であるため、産業上の利用可能性がある。
【符号の説明】
【0061】
1 ロール状ペーパー用カッター
10 カッター本体
11、11a、11b 本体部
111、111a、111b 固定端部
112、112a、112b 先端部
12 連結部
13 刃部
20 取付具
21 取付具本体
211 取付手段
22 カバー体
221 貫通孔
222 収容部
23 係合凸部
24 係合凹部
30 ボルト
H ペーパーホルダ
P ロール状ペーパー
W 壁面
a 固定端の壁面側から取付具までの距離(連結部の長さ)
b 壁から先端部までの距離(壁から反対側の先端部までの距離)

【要約】      (修正有)
【課題】既存のペーパーホルダを利用しつつも、片手で容易に切断して使用でき、かつ、切断時に不用意にロール状ペーパーに触れないことで感染症拡大防止にも寄与するロール状ペーパー用カッターを提供する。
【解決手段】ロール状ペーパーのペーパーホルダの下方又は側方の壁面に取り付けて、ロール状ペーパーを切断するために使用するロール状ペーパー用カッター1であって、ロール状ペーパーを切断するための鋸刃状の刃部を有するカッター本体10と、カッター本体を壁面に取り付ける取付具20と、を備え、カッター本体は、ロール状ペーパーの軸方向に延びる本体部11と、ロール状ペーパーの径方向に延びて本体部と取付具とを連結する連結部12とを有し、本体部は、連結部に連結される固定端部111と、自由端となる先端部112とを有し、カッター本体における刃部は、本体部と、連結部の少なくとも一部とにわたって設けられる。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13