(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-29
(45)【発行日】2025-09-08
(54)【発明の名称】無線アクセスネットワークスライスベースのセル再選択のためのユーザ機器及びコアネットワークシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 60/04 20090101AFI20250901BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20250901BHJP
H04W 36/12 20090101ALI20250901BHJP
H04W 28/084 20230101ALI20250901BHJP
H04W 28/24 20090101ALI20250901BHJP
【FI】
H04W60/04
H04W36/08
H04W36/12
H04W28/084
H04W28/24
(21)【出願番号】P 2024539033
(86)(22)【出願日】2022-12-06
(86)【国際出願番号】 US2022051907
(87)【国際公開番号】W WO2023129345
(87)【国際公開日】2023-07-06
【審査請求日】2024-06-26
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】グプタ ヴィヴェク
(72)【発明者】
【氏名】プラカサム スリダール
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0059987(US,A1)
【文献】Samsung,Support Slice group for cell re-selection,3GPP TSG SA WG2 #148E S2-2108620,2021年10月22日
【文献】Intel Corporation,UE capability for Slicing enhancement,3GPP TSG RAN WG2 #116-e R2-2109627,2021年10月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 60/04
H04W 36/08
H04W 36/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースバンドプロセッサであって、
1つ以上のプロセッサを備え、前記1つ以上のプロセッサは、
ネットワークスライシングに基づいてセル再選択のための能力サポートを示すスライスベースのセル再選択(SCR)情報要素(IE)
であって、スライスグルーピングのための前記ベースバンドプロセッサのユーザ機器(UE)のサポートを示すスライスグルーピングサポートIEを含む、SCR IEを生成し、
前記SCR IEを含む登録要求
の送信
を引き起こし、
前記登録要求の送信に応じて、スライス無線リソース管理情報(SRRMI)を含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを受信し、
前記SRRMIの受信に応じてREGISTRATION COMPLETEメッセージ
の送信
を引き起こす、ように構成されている、ベースバンドプロセッサ。
【請求項2】
前記REGISTRATION ACCEPTメッセージを受信した後、前記SRRMIは、前記ベースバンドプロセッサを含むユーザ機器(UE)の非アクセス層(NAS)プロトコルから前記UEのアクセス層(AS)プロトコルに通信される、請求項1に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項3】
前記登録要求は、初期登録要求、モビリティ及び周期的登録更新(MRU)、又は変更ベースのイベントとして送信される、請求項1に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項4】
前記SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(5G)モビリティ管理(MM)能力IEにおける単一ビットフィールドによって示され、前記ベースバンドプロセッサを含むユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)アイドル(RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態にある間、SCRのサポートを更に示す、請求項1に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項5】
前記SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(5G)モビリティ管理(MM)能力IEにおいて示され、前記ベースバンドプロセッサを含むユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)アイドル(RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態にある間にSCRのサポートを更に示し、前記SCR IEは
、
スライス優先順位付けのための
前記UEのサポートを示すスライス優先度サポートIEと、
スライス無線リソース管理(SRRM)構成のためのサポートを示す
前記UEのSRRMサポートIEと、を
更に含む、請求項1に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項6】
単一ネットワークスライス固有支援情報(S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の数、前記S-NSSAIに関連付けられた周波数の値、
及び前記S-NSSAIに関連付られた周波数優先
度を含む情報要素(IE)を含むSRRMIを決定し、
前記IEを含むように前記登録要求を生成する、ように更に構成されている、請求項1に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項7】
前記決定されたSRRMIを前記REGISTRATION ACCEPTメッセージに含まれる前記SRRMIで更新するように更に構成されている、請求項6に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項8】
前記REGISTRATION ACCEPTメッセージに含まれる前記SRRMIが、単一ネットワークスライス固有支援情報(S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値と、S-NSSAIグループID、S-NSSAIの優先度、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の数、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の値、及び前記S-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちのすべてを含む、請求項1又は7に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項9】
前記S-NSSAI優先度は、前記ベースバンドプロセッサを含むユーザ機器(UE)上のアクティブアプリケーションに基づく、請求項
6に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項10】
アクセス及びモビリティ機能(AMF)エンティティであって、
ネットワークスライシングに基づくセル再選択をサポートするユーザ機器(UE)の能力を示すスライスベースのセル再選択(SCR)情報要素(IE)
であって、スライスグルーピングのための前記UEのサポートを示すスライスグルーピングサポートIEを含む前記SCR IEを含む登録要求を受信し、
前記登録要求の受信に応じて、スライスグループ構成情報を含むスライス無線リソース管理情報(SRRMI)を決定し、
前記SRRMIの決定に応じて、前記SRRMIを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを送信する、ように構成されている、AMFエンティティ。
【請求項11】
前記REGISTRATION ACCEPTメッセージの生成に応じて、REGISTRATION COMPLETEメッセージを受信するように更に構成されている、請求項
10に記載のAMFエンティティ。
【請求項12】
前記SRRMIは、
前記UEと基地局(BS)との間のSCRを可能にする、請求項
10又は
11に記載のAMFエンティティ。
【請求項13】
前記SRRMIは、前記SCR IEに基づいて決定される、請求項
10又は
11に記載のAMFエンティティ。
【請求項14】
前記スライスグループ構成情報は、単一ネットワークスライス固有支援情報(S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の数、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の値、又は前記S-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちの1つ以上を含む、請求項
10に記載のAMFエンティティ。
【請求項15】
トラッキングエリア(TA)又は登録エリア(RA)において同じ周波数に関連付られた前記S-NSSAIは、一緒にグループ化され、同じS-NSSAI優先度を有する、請求項
14に記載のAMFエンティティ。
【請求項16】
前記S-NSSAI優先度は、プロトコルデータユニット(PDU)セッション情報及び関連する利用可能なネットワークスライスに基づく、請求項
14に記載のAMFエンティティ。
【請求項17】
前記登録要求は、単一ネットワークスライス固有支援情報(S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の数、前記S-NSSAIに関連付られた周波数の値、及び前記S-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちの1つ以上を含むSRRMI情報要素(IE)を含み、
前記登録要求に含まれる前記SRRMI IEに基づいて前記SRRMIを決定するように更に構成されている、請求項
14に記載のAMFエンティティ。
【請求項18】
前記登録要求は、初期登録要求又は周期的登録更新(MRU)として受信される、請求項
10に記載のAMFエンティティ。
【請求項19】
前記SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(5G)モビリティ管理(MM)能力IEにおける単一ビットフィールドによって示され、
前記U
Eが無線リソース制御(RRC)アイドル(RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態にある間のSCRのサポートを更に示す、請求項
10、
11、
14~
18のいずれか一項に記載のAMFエンティティ。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサであって、
セル再選択(SCR)に基づいてスライスのための前記UEの能力サポートを決定し、
ネットワークスライシングに基づいてセル再選択のための前記UEの決定された能力サポートを示すSCR情報要素(IE)であって、スライスグルーピングのための前記UEのサポートを示すスライスグルーピングサポートIEを含む、SCR IEを生成し、
SCRのためのサポートを決定することに応じて、無線周波数回路により、前記SCR IEを含む登録要求を送信し、
前記登録要求の送信に応じて、スライス無線リソース管理情報(SRRMI)を含むREGISTRATION ACCEPTメッセージ受信する
ように構成された1つ以上のプロセッサと、
を備えた、UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)スライスに基づくセル再選択のためのシステム及び方法を含む、新しい無線(New Radio、NR)RANスライシングを含むワイヤレス技術に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代ワイヤレス通信システム、5G、又は新無線(new radio、NR)ネットワークにおけるモバイル通信は、あらゆる所での接続性及び情報へのアクセス、並びにデータ共有能力を世界中で提供する。5Gネットワーク及びネットワークスライシングは、統一されたサービスベースのフレームワークであり、多用途の、時には相反するパフォーマンス基準を満たすことを目標とする。5Gネットワークは、拡張モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)から大規模マシンタイプ通信(massive Machine-Type Communications、mMTC)、超高信頼低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications、URLLC)、及び他の通信に及ぶ非常に異種のアプリケーションドメインにサービスを提供する。一般に、NRは、シームレスかつより速い無線接続性ソリューションを可能にするために、第3世代パートナーシッププロジェクト(third generation partnership project、3GPP)のロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)アドバンスト技術に基づき、追加の強化された無線アクセス技術(radio access technologies、RAT)を用いて進化する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】本明細書に記載の様々な態様による、ネットワークに通信可能に結合されたユーザ機器(user equipment、UE)の一例を示す例示的なブロック図である。
【0004】
【
図2】スライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)のための異なるセル領域に対応する異なるスライス、セル、及び周波数割振りを示すリソース図である。
【0005】
【
図3】スライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)情報要素(information element、IE)を示す第5世代モビリティ通信技術モビリティ管理(fifth-generation of mobility telecommunications technology mobility management、5GMM)IE図である。
【0006】
【
図4】1つ以上のスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)情報要素(information element、IE)を備えるSCRを示す第5世代モビリティ通信技術モビリティ管理(fifth-generation of mobility telecommunications technology mobility management、5GMM)IE図である。
【0007】
【
図5A】スライス構成情報を含むスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)情報要素(information element、IE)を示すSRRMI IE図である。
【0008】
【
図5B】スライス構成情報を含むスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)情報要素(information element、IE)を示す代替SRRMI IE図である。
【0009】
【
図5C】スライス構成情報を含むスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)情報要素(information element、IE)を示す代替SRRMI IE図である。
【0010】
【
図6】本明細書に記載の様々な態様による、ユーザ機器(user equipment、UE)とネットワークとの間のスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)シグナリングの一例を概説する信号フロー図である。
【0011】
【
図7A】UEによるスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)のためのスライス及び周波数の優先順位付けのための方法のフロー図である。
【0012】
【
図7B】UEによる代替セル再選択のための方法のフロー図である。
【0013】
【
図8】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)情報を更新するために、ユーザ機器(user equipment、UE)によって開始されるサービス要求の一例を概説する信号フロー図である。
【0014】
【
図9】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するために、アクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)によって開始される構成更新コマンドの一例を概説する信号フロー図である。
【0015】
【
図10】ユーザ機器(user equipment、UE)のスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0016】
【
図11】アクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)のスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0017】
【
図12】基地局(base station、BS)のスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0018】
【
図13】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するために、ユーザ機器(user equipment、UE)によって開始されるサービス要求のための例示的な方法のフロー図である。
【0019】
【
図14】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するためのサービス要求に関連付られたアクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0020】
【
図15】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するためのサービス要求に関連付られた基地局(base station、BS)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0021】
【
図16】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するための構成更新コマンドに関連付られたユーザ機器(user equipment、UE)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0022】
【
図17】アクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)によって開始されるスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するためのサービス要求のための例示的な方法のフロー図である。
【0023】
【
図18】スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を更新するための構成更新コマンドに関連付られた基地局(base station、BS)シグナリングのための例示的な方法のフロー図である。
【0024】
【
図19】様々な態様によるインフラストラクチャ機器の一例を示す図である。
【0025】
【
図20】様々な態様によるプラットフォームの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
5G又はNRネットワークは、特定のサービスに適したリソースの選択及び割り当てのためにネットワークスライシングを使用することができる。いくつかの態様では、ユーザ機器(user equipment、UE)上で実行されるいくつかのアプリケーションは、高いデータレート及びスループットをサポートするネットワークリソースの割り当てから恩恵を受け得る。したがって、ネットワークスライシングは、アクセスネットワーク及びコアネットワーク(Core Network、CN)からのリソースを含む。したがって、NR技術は、スループット、容量、レイテンシ、モビリティ、信頼性、位置精度などを含む広範囲の性能特徴を満たす無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)プラットフォームをサポートすることができる。広範囲の性能特徴を満たすために、RANスライシングは、スライスリソースに関連付られたスライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)及びスライスベースのランダムアクセスチャンネル(random access channel、RACH)構成をサポートすることが有益である。SCRは、スライスがどのようにグループ化されるか、スライス優先度がどのように決定されるか、スライスが関連する周波数にどのようにマッピングされるか、セル及び隣接セルにおいて利用可能なスライスがどのようにグループ化され、関連する優先度がどのようにUEに通信されるか、SCRを容易にするための運用管理及び保守(operation administration and maintenance、OAM)エンティティ、アクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)、UE、及び基地局(base station、BS)の間のシグナリング、並びにSCRを容易にするためのUEアクセス層(access stratum、AS)からUE非アクセス層(non-access stratum、NAS)への通信を含む、決定される必要がある様々なシグナリング及び構成を含むことができる。
【0027】
本開示の様々な態様は、SCRを容易にすることに向けられる。SCRを容易にするために、OAMエンティティ、AMF、UE、UE AS、UE NAS、及びBSが相互作用するメカニズムが、本明細書で提示される。SCRを容易にするために、ネットワークスライスがグループ化され、優先順位付けされ、関連する周波数にマッピングされるメカニズムが、本明細書で提示される。本明細書で提示されるメカニズムは、UEが、バッテリ電力が効率的かつ最適化された方法で、セルにわたるスライス優先度及び利用可能性に基づいてセル再選択を実行することを可能にする。
【0028】
いくつかの態様では、OAMエンティティは、スライス固有のRACH情報を含み得るスライスグループ構成をBSに送信する。BSは、セル及び隣接セルにおいて利用可能なスライスに関する情報、それらのグループ化及び優先度情報を含むブロードキャストメッセージをUEに送信し、スライスグループ及び優先度ベースのセル再選択のためのネットワークサポートを示す。いくつかの態様では、BSは、スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)に含まれるスライスグループ構成を含む次世代(next generation、NG)セットアップ要求を、NGアプリケーションプロトコル(NG application protocol、NGAP)に従ってAMFに送信することもできる。AMFは、NGAPメッセージに従ってNGセットアップ応答を送信し、したがって、AMFは、スライスグループ構成で構成されている。他の態様では、OAMエンティティは、スライスグループ構成を用いてAMFを直接構成するためにスライスグループ構成を直接送信し、それによって、NGAPシグナリングを回避する。
【0029】
UE AS及びUE NASを含むUEは、ネットワークスライシングに基づくセル再選択のための能力サポートを示すSCR情報要素(IE)を生成する。SCR IEは、例えば、第5世代モバイル通信技術(fifth-generation of mobile telecommunications technology、5G)モビリティ管理(mobility management、MM)能力IEにおける単一ビットフィールドによって示すことができる。他の態様では、SCR IEは、スライスグループ化のためのUEサポートを示すスライスグループIEと、スライス優先順位付けのためのUEサポートを示すスライス優先度サポートIEと、スライス無線リソース管理(slice radio resource management、SRRM)構成のためのUEサポートを示すSRRMサポートIEとを含む複数のIEによって示される。SCR IEは更に、UEが無線リソース制御(radio resource control、RRC)アイドル(RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態にある間のSCRのサポートを示すことができる。
【0030】
UEは、SCR IEを含む登録要求をBSに送信し、BSは、SCR IEをAMFに転送する。いくつかの態様では、UEは、任意に、UEサポートスライス、UEサポートスライス優先度、又はUEサポートスライスIDのうちの1つ以上を用いて、シングルネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information、S-NSSAI)を計算することができる。AMFは、UEからのSCR IEを評価し、S-NSSAIが利用可能である場合、UEからのS-NSSAIを評価する。
【0031】
AMFは、スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)IEに含めるための完全なS-NSSAI構造を決定する。SRRMIは、スライスの数に対応するS-NSSAIの数と、S-NSSAI値と、S-NSSAIグループIDと、S-NSSAI優先度とを含み、それらのすべてがS-NSSAIの数に関連付けられる。更に、AMFは、いくつかのS-NSSAIによってサポートされるいくつかの周波数と、関連する周波数の値及び周波数優先度とを含む、S-NSSAIの無線リソース管理(radio resource management、RRM)情報を決定する。SRRMIは、セル毎に決定される。AMFは、UE SCR IEに基づいて、完全なS-NSSAI構造、若しくは、UEがS-NSSAI情報を決定した場合、S-NSSAI情報を構築するか、又は、AMFは、UE SCR IE及びAMFネットワーク情報に基づいて完全なS-NSSAI構造を構築する。
【0032】
AMFは、上記で説明した態様に従って、S-NSSAI情報をもつSRRMI IEを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを、BSを介してUEに送信する。AMFからSRRMI IEを受信した後、UE NASは、SRRMI IEをUE ASに通信する。UEは、ネットワークからのさらなる通信なしに、AMFからのSRRMI IEに従って構成情報を適用する。REGISTRATION ACCEPTメッセージの受信に応じて、UEは、REGISTRATION ACCEPTメッセージを確認するREGISTRATION COMPLETEメッセージを、BSを介してAMFに送信する。
【0033】
UE又はAMFのうちの1つ以上は、S-NSSAIグループ化情報と、関連するS-NSSAI優先順位付けとを決定する。S-NSSAIグループ化情報は、同じ周波数上で利用可能なネットワークスライスを一緒にグループ化すること、又は同じトラッキングエリア(tracking area、TA)若しくは登録エリア(registration area、RA)内のネットワークスライスを一緒にグループ化することのうちの1つ以上によって決定することができる。同じS-NSSAIグループ中のスライスは同じ優先度を有することができ、スライス優先度は、S-NSSAIグループのためのS-NSSAI優先度となることができる。S-NSSAIグループに関連付けられたS-NSSAIグループIDは、UEのSCR及びUEのサブスクリプション情報から決定することができる。S-NSSAIは、1つのグループのみに属してもよく、グループに属しなくてもよい。
【0034】
S-NSSAI優先度を決定するためのスライス優先度割り当ては、UEのS-NSSAI構成と、UEのホームパブリックランドモビリティネットワーク(home public land mobility network、HPLMN)ステータス又は訪問先パブリックランドモバイルネットワーク(visited public land mobile network、VPLMN)ステータスに関連付けられたS-NSSAIの優先度とを含む様々な要因に基づくものとすることができる。様々な要因は、UE上で実行中のアクティブアプリケーション、又はプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション情報及び関連している利用可能なネットワークスライス、又はUE上で実行中のアクティブアプリケーションの優先度及びUEに関連付られたユーザプレーントラフィックを更に含むことができる。様々な要因は、TA又はRAにおけるネットワークスライス過負荷情報、若しくはS-NSSAI包含モードを更に含むことができる。
【0035】
UEは、無線ベアラを確立し、SRRMIデータが変化した場合にUEのSRRMIデータを更新するために、上記で説明した態様に従ってAMFを用いてサービス要求を開始することができる。更に、AMFは、SRRMIデータが変化したとAMFが判定したときに、UEのSRRMIデータを更新するために構成更新コマンドを開始することができる。UEがUE ASによって受信されたSRRMIに従って構成情報を適用した後、UEは、スライスベースのセル再選択を実行することができる。したがって、UEは、バッテリ電力が効率的かつ最適化された方法で、セルにわたるスライス優先度及びスライス利用可能性に基づいてセル再選択を実行することが可能となる。
【0036】
本開示の追加の態様及び詳細は、図を参照して以下で更に説明される。
【0037】
図1は、UE101a及びUE101b(まとめて「複数のUE101」又は「UE101」と呼ぶ)と、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)110と、コアネットワーク(core network、CN)120とを含むネットワークのワイヤレス通信システム100のアーキテクチャ例を示す。UEは、RAN110を経由してCN120と通信する。態様では、RAN110は、次世代(next generation、NG)RAN若しくは5G RAN、進化型UMTS地上RAN(evolved-UMTS Terrestrial RAN、E-UTRAN)、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」などは、NR又は5Gシステムで動作するRAN110を指すことができ、用語「E-UTRAN」などは、LTE又は4Gシステムで動作するRAN110を指すことができる。UE101は、接続(又はチャネル)102及び104それぞれを利用し、これらはそれぞれ、物理通信インタフェース/層を含む。
【0038】
代替的に、又は追加的に、UE101は、マルチRAT又はマルチ無線デュアルコネクティビティ(multi-Radio Dual Connectivity、MR-DC)としてデュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)で構成することができ、複数Rx/Tx対応UEは、例えば、一方がNRアクセスを提供し、かつ他方がLTEのE-UTRA又は5GのNRアクセスのいずれかを提供する、非理想的なバックホールを介して接続することができる2つの異なるノード(例えば、111a、111b、112、又は他のネットワークノード)によって提供されるリソースを利用するように構成することができる。
【0039】
代替的に、又は追加的に、UE101は、UE101とノード111a、111bとの間のデータスループットを増加させるために複数の周波数帯域がCC間で集約されるCAモードで構成することができる。例えば、UE101aは、CAモードでCCに従ってノード111aと通信することができる。更に、UE101aは、DCモードでノード112と同時に通信することができ、追加的にCAモードでノード112と通信することができる。
【0040】
この例では、接続102及び104は、通信可能な結合を可能にするエアインタフェースとして示されている。態様では、UE101は、ProSeインタフェース105を介して通信データを直接交換することができる。ProSeインタフェース105は、代替的に、サイドリンク(sidelink、SL)インタフェース105と呼ばれることができ、1つ以上の論理チャネルを備えることができる。
【0041】
RAN110は、接続102及び104を可能にする1つ以上のアクセスノード又はRANノード111a、111b(まとめて「RANノード111」又は「複数のRANノード111」」と呼ぶ)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」などは、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器を説明することができる。これらのアクセスノードは、複数の基地局(base station、BS)111、次世代基地局(next generation base station、gNB)、RANノード、進化型次世代基地局(evolved next generation base station、eNB)、ノードB、RSU、送信受信ポイント(Transmission Reception Points、TRxPs)又はTRPなどと呼ぶことができる。
【0042】
ワイヤレス通信システム100が5G又はNRシステムである態様では、ノード112は、インタフェース112、又はNGインタフェース112として説明することができ、又は、Xnインタフェースとすることができる。Xnインタフェースは、5GC120に接続する2つ以上のRANノード111(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GC120に接続するRANノード111(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GC120に接続する2つのeNB間で定義される。
【0043】
RAN110は、コアネットワーク、本実施形態ではCN120に通信可能に結合されるように示されている。CN120は、RAN110を介してCN120に接続されている顧客/加入者(例えば、UE101のユーザ)に様々なデータ及び通信サービスを提供するように構成された複数のネットワーク要素122を備えることができる。
【0044】
一般に、アプリケーションサーバ130は、コアネットワーク(例えば、ユニバーサル移動体通信システムパケットサービス(Universal Mobile Telecommunications System Packet Services、UMTS PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)とともにIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であってもよい。アプリケーションサーバ130はまた、CN120の進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)を介してUE101のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
【0045】
CN120は、5GC(「5GC120」などと呼ばれる)であってもよく、RAN110は、ノード112を介してCN120に接続されてもよい。実施形態では、ノード112は、RANノード111とユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)との間でトラフィックデータを搬送する次世代(NG)ユーザプレーン(Next Generation user plane、NG-U)インタフェース114と、RANノード111とアクセス及びモビリティ機能(Access and Mobility Function、AMF)124との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース115との2つの部分に分割することができる。CN120はまた、5GC120であってもよい。コアネットワークは、UE101、RAN110、及びCN120の間の動作を管理することができる動作管理及び保守(Operation Administration and Maintenance、OAM)エンティティ126を含むことができる。
【0046】
ワイヤレス通信システム100は、他の上位レイヤ機能に加えて、物理レイヤ(Physical layer、PHY)、メディアアクセス制御レイヤ(Media Access Control layer、MAC)、無線リンク制御レイヤ(Radio Link Control layer、RLC)、パケットデータ収束プロトコルレイヤ(Packet Data Convergence Protocol layer、PDCP)、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)、無線リソース制御レイヤ(Radio Resource Control layer、RRC)、及び非アクセス層(Non-Access Stratum、NAS)レイヤのうちの1つ以上を含むプロトコルレイヤを含むことができる。プロトコルレイヤは、2つ以上のプロトコルレイヤ間の通信を提供することができる1つ以上のサービスアクセスポイントを含むことができる。
【0047】
NASは、UE101とAMF124との間の制御プレーンの最上位層を形成することができる。NASは、UE101と他のシステムとの間のIP接続性を確立及び維持するために、UE101のモビリティ及びセッション管理手順をサポートする。AMF124は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、及びモビリティ管理を含む、CN120内の制御プレーン機能を提供することができる。
【0048】
NR実装では、アプリケーションレイヤシグナリングプロトコル(application layer signaling protocol、AP)は、BS111とAMF124との間に定義されるNGインタフェース113のためのNGアプリケーションプロトコルレイヤ(NGAP又はNG-AP)とすることができ、又はAPは、2つ以上のRANノード111の間に定義されるXnインタフェースためのXnアプリケーションプロトコルレイヤ(XnAP又はXn-AP)とすることができる。OAMエンティティ126は、とりわけ、スライスグループ構成情報、ランダムアクセスチャネル(random access channel、RACH)情報、及びNGAP情報を通信することができる。
スライスベースのセル再選択
【0049】
図2は、スライスベースのセル再選択(cell re-selection、SCR)のための異なるセル領域に対応する異なるスライス、セル、及び周波数割り当てを示すリソースダイアグラム200である。リソースダイアグラム200は、2つの異なる領域、領域1 202及び領域2 216を示す。各領域は、1つ以上のセル、例えば、領域1 202に対応するセル1 204及びセル2 210、並びに領域2 216に対応するセル3 218及びセル4 222を含むことができる。各セルは、関連しているスライス及び/又はスライスグループ、スライスグループ優先度、並びに対応する周波数割り当て及び優先度を有する。
【0050】
スライスは、拡張モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)、超高信頼低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications、URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine-Type Communications、mMTC)、ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)、モノのインターネット(internet of things、IoT)などの特定のアプリケーションに適合するように構成することができる。したがって、UE101、AMF124、又はUE101及びAMF124のいずれかは、UE101アプリケーション及びネットワークニーズに適合するように、スライス、スライスグループ、スライス優先度、及び関連する周波数を構成することができる。
【0051】
UE101が領域内にあるとき、UE101は、UE101アプリケーションの使用に適したセル、スライス、及び周波数を選択又は再選択することができる。例えば、UE101は、周波数1(frequency 1、F1)208によってサポートされるセル1 204及びスライス1 206に接続することができる。UE101がセル2 210を再選択する場合、UE101は、ネットワークリソースにスライス優先度を構成する必要がある。例えば、セル2 210は、周波数2(frequency 2、F2)214上でスライス1 206及びスライス2 220をサポートすることができる。しかしながら、スライス1 206は、セル2内においてスライス2 220よりも優先される可能性があり、したがって、UE101は、セル2 210に接続するとき、スライス1 206リソースを構成することができる。代替的に、スライス1 206及びスライス2 220は、最も高く構成された優先度を持つスライスグループ212である可能性があり、UE101は、セル2に接続するとき、スライスグループ212を構成することができる。
【0052】
UE101が領域2 216に移動するとき、スライス2 220は、セル3 218内のF1 208によってサポートされ、スライス1 206は、セル4 222内のF2 214によってサポートされるが、領域2 216中でサポートされるスライスグループはない。したがって、例示的なシナリオは、異なるスライスが異なる周波数によってサポートされ得ること、スライスが特定の領域において利用可能であり得ること、複数のスライスが領域又はセルにおいて利用可能であること、いくつかのスライスが他のスライスよりも優先され得ること、及びスライスグループがいくつかのセル又は領域においてサポートされ得、他のセル又は領域においてサポートされ得ないことを示す。スライスの数、スライスグループ、スライス優先度、及び関連している周波数は、まとめて、スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)と呼ぶことができる。
【0053】
セル及び領域に関連付けられたSRRMIの様々な置き換えにより、ネットワーク(例えば、CN120)及びUE101がSRRMIに従って通信を確立するために、スライス構成及びシグナリングが必要とされる。したがって、本開示の様々な態様は、ネットワークエンティティと、UE101のアプリケーションのための最高優先度スライスをサポートすることができるセル及び周波数をUE101が選択することができるようにスライスが構成されているメカニズムとの間のシグナリングを含むSCRの容易化について説明する。
【0054】
図3は、SCR IEを示す第5世代モビリティ通信技術モビリティ管理(fifth-generation of mobility telecommunications technology mobility management、5GMM)情報要素(information element、IE)のダイアグラム300である。
【0055】
SRRMIを決定する際の1つの態様は、UE101のSCR能力を決定することを含む。したがって、5GMM能力IE302は、SCRのためのUE101のサポートを示すSCR IE304を含むことができる。いくつかの態様では、UE101は、そのSCR能力を決定し、単一ビットを用いてSCR IE304を構成することによってその能力を示す。例えば、SCR IE304の「1」のビット値は、UE101がSCRをサポートしていることを示し、SCR IE304の「0」のビット値は、UE101がSCRをサポートしていないことを示す。いくつかの態様では、5GMM能力IEは、少なくとも6オクテットで最大長15オクテットを有するタイプ4情報要素である。他の態様又は同様の態様では、SCR IE304は、5GMM能力IEのオクテット6に含まれる。
【0056】
代替の態様では、SCR IE304は、1つ以上のSCR IEを含むことができる。
図4は、1つ以上のSCR IEを含むSCR IE304を示す5GMM IEのダイアグラム400である。1つ以上のSCR IEは、UE101がスライスグループ化をサポートすることを示すスライスグルーピングサポート(slice grouping support、SG)IE402を含むことができる。1つ以上のSCR IEは、UE101が個々のスライス及び/又はスライスのグループのためのスライス優先度をサポートすることを示すスライス優先度サポート(slice priority support、SP)IE404を含むことができる。1つ以上のSCR IEは、周波数情報、周波数へのスライスのマッピング、及び周波数の優先度を含むスライス無線リソース管理(slice radio resource management、RRM)構成をUE101がサポートすることを示すスライス無線リソース管理(slice radio resource management、SRRM)IE406を含むことができる。したがって、SCR IE304は、SG IE402、SP IE404、又はSRRM IE406のうちの1つ以上を含むことができる。SG IE402、SP IE404、又はSRRM IE406は、それぞれ単一ビットで示すことができる。
【0057】
SCR IE304はまた、SCRがRRC_IDLE状態又はRRC_INACTIVE状態にある間、UE101がSCRをサポートすることを示すことができる。UE101がそのSCR能力を決定した後、UE101は、上記で説明した態様に従って、SCR IE304を含む5GMM能力IE302を生成する。
【0058】
図5Aは、スライス構成情報を含むSRRMI IE502aを示すSRRMI IEダイアグラム500aである。
【0059】
UE101、AMF124、又はUE101及びAMF124のいずれかが、スライス、スライスグループ構成、及び優先度情報を決定し、それに従って、SRRMI IE502aを生成することができる。ネットワークスライス又はスライスは、単一ネットワークスライス仕様支援情報(single network slice specification assistance information、S-NSSAI)によって識別され得る。いくつかの態様では、S-NSSAIは、スライス/サービスタイプ(slice/service type、SST)又はスライス識別器(slice differentiator、SD)のうちの1つ以上を連結したものである。SSTは、スライスに関連付けられた特徴及びサービス並びにスライスの予想される挙動を指すことができ、最大8ビットで示すことができる。サービスは、eMBB、URLLC、mMTC、V2X、IoTなどを含めることができる。SDは、同じタイプのSSTを使用する異なる加入者グループとともに使用するために、同じSST値を有するスライスを区別することができ、最大24ビットで示すことができる。2つ以上のS-NSSAIは、ネットワークスライス仕様支援情報(network slice specification assistance information、NSSAI)と呼ぶことができる。
【0060】
SRRMI IE502aは、追加のスライス情報を記述する1つ以上のS-NSSAI IEを含むことができる。1つ以上のS-NSSAI IEは、セルのS-NSSAIの数を識別するS-NSSAI の数IE504と、S-NSSAIの数又はNSSAIのグループの値を識別するS-NSSAI値IE506と、S-NSSAIのグループのIDを識別するS-NSSAIグループID IE508と、S-NSSAIの数の優先順位付けを割り当てるS-NSSAI優先度IE510とを含むことができる。S-NSSAI IEは、S-NSSAI又はS-NSSAIグループをサポートする周波数の数を識別する周波数数IE512と、S-NSSAI又はS-NSSAIグループによってサポートされる周波数の値を識別する周波数の値IE514と、S-NSSAI又はS-NSSAIグループをサポートする周波数の優先度を識別する周波数優先度IE516とを含む、無線リソース管理(radio resource management、RRM)情報を更に含むことができる。
【0061】
他の態様では、S-NSSAIグループID IE508及びS-NSSAI優先度IE510は、S-NSSAI IE中に含まれ、ここで、S-NSSAI IEは、S-NSSAI IEコンテンツの長さ、SST情報、SD情報、HPLMN SSTマッピング情報、HPLMN SDマッピング情報、スライスグループID、及びスライス優先度情報のうちの1つ以上を備えるタイプ4情報要素であり得る。同様の態様又は他の態様では、スライスグループIDは、S-NSSAI IEのオクテット11に含まれ、スライス優先度情報は、S-NSSAI IEのオクテット12に含まれる。グループIDは、S-NSSAIが属する8ビットスライスグループ識別子を含むことができる。グループID値は、1から7の範囲であり得、0の値は、S-NSSAIがどのグループにも属さないことを特定し、他のすべての値は予約される。同じグループIDのS-NSSAIは、同じスライス優先度の値を持つことができる。スライス優先度情報は、1~7の範囲であり得るS-NSSAIの優先度を含み、ここで、0の値は、S-NSSAIがいかなる優先度にも関連付けられないことを特定し、他のすべての値は予約される。
【0062】
SRRMI IE502aは、セルに対応することができ、複数のセルの場合、SRRMI IE502aは、セルごとに生成され得る。SRRMI IE502aの決定は、SCR IE304内のUE101能力情報に基づくことができる。いくつかの態様では、UE101は、SCR IE304に基づいてSRRMI IE502a又はSRRMI IE502aのサブセットを決定する。いくつかの態様では、AMF124は、SCR IE304に基づいてSRRMI IE502aを決定するか、又はSCR IE304及びUE101からのSRRMI IE502aに基づいてSRRMI IE502aを決定する。
【0063】
UE101及び/又はAMF124は、様々な手段によって単一ネットワークスライス固有支援(single network slice specific assistance、S-NSSA)グループ化情報を決定することができる。S-NSSAグループ化情報は、S-NSSAIの数 IE504及びS-NSSAIグループID IE508に対応する。いくつかの態様では、S-NSSAグループ化情報は、同じ周波数上で利用可能なネットワークスライスを一緒にグループ化することによって決定される。例えば、
図2のセル2 210内のスライスグループ212を備えるスライス1 206及びスライス2 220は、F2 214内で利用可能である。スライス1 206及びスライス2 220は同じ周波数F2 214上で利用可能であるため、それらはスライスグループ212を形成する。
【0064】
ネットワーク効率を増加させるために、セルは、トラッキングエリア(Tracking Area、TA)に一緒にグループ化され、1つ以上のTAは、登録エリア(registration area、RA)としてUE101に割り当てられ、RAは、ネットワークがUE101を検索するために、及びUE101がその位置を報告するために使用される。いくつかの態様では、S-NSSAグループ化情報は、同じ周波数で、同じTA又はRA内で利用可能なネットワークスライスを一緒にグループ化することによって決定される。決定されたS-NSSAグループ化情報に関連付られたS-NSSAIグループIDは、UE101からのSCR能力情報とUE101のサブスクリプション情報とに基づくことができる。
【0065】
S-NSSAグループ化情報に関連付けられたS-NSSAスライス優先順位付けは、様々な手段によって決定され得る。S-NSSAスライス優先順位付けは、S-NSSAI優先度IE510に関連付けられる。いくつかの態様では、グループ内のスライスは、スライス優先度がS-NSSAI優先度などのスライスグループ優先度になる場合、同じ優先度を有することができる。例えば、
図2のセル2 210内のスライス1 206及びスライス2 220は、同じ優先度を有し、スライスグループ212の優先度がスライス1 206及びスライス2 220の優先度と同じになるスライスグループ212を形成することができる。
【0066】
他の態様では、S-NSSAスライス優先順位付けは、UEのホームパブリックランドモバイルネットワーク(home public land mobile network、HPLMN)ステータス又は訪問先パブリックランドモバイルネットワーク(visited public land mobile network、VPLMN)ステータスに関係する、UE101が構成したS-NSSAIリソース及びそれらの優先度とに基づくことができる。例えば、S-NSSAスライス優先順位付けは、UE101が現在基づいている(ホーム又は訪問されている)パブリックランドモバイルネットワーク(public land mobile network、PLMN)に関係する。
【0067】
他の態様では、S-NSSA優先順位付けは、要求されたS-NSSAIによって影響を受ける可能性があるアプリケーションを含む、UE101上で実行中のアクティブアプリケーションに基づくことができる。要求されたS-NSSAIは、UE101がRRCシグナリング及び/又は、ネットワークが要求されたS-NSSAIを検証して使用するNAS登録要求において要求したS-NSSAIであり得る。
【0068】
他の態様では、S-NSSA優先順位付けは、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション情報及び関連するスライス、例えば、許可されたS-NSSAIに基づくことができる。許可されたS-NSSAIは、ネットワークによって割り当てられたS-NSSAIであり得、所与のアクセスタイプのRA又はPLMNにおいて有効である。UE101は、複数のネットワークスライスにわたって、許可されたNSSAIに関連付られたPDUセッションを確立することができる。
【0069】
他の態様では、S-NSSA優先順位付けは、アプリケーション及びユーザプレーントラフィックの相対的な優先度、又はユーザの好み及び関連する構成に基づくことができる。いくつかの態様では、S-NSSAグループ化情報は、UE101によって決定されるか、又はUE101とAMF124の間の連携で決定され、ここで、TA又はRA中のサブスクリプション情報及びスライス過負荷情報が、S-NSSA優先順位付けの基礎となる。
【0070】
他の態様では、S-NSSA優先順位付けは、S-NSSAI又はNSSAI包含モードに基づくことができる。例えば、S-NSSAI又はNSSAI包含モードA、モードB、モードC、又はモードDなどである。S-NSSAI包含モードは、AMF124からUE101へのS-NSSAI又はNSSAI包含モードIE中で示されるか、若しくはUE101によって決定され、PLMN又はスタンドアロン非パブリックネットワーク(stand-alone non-public network、SNPN)におけるUE101スライス動作に関する情報を示すことができる。
【0071】
他の態様では、S-NSSA優先順位付けは、スライス固有のRACHリソースプールがスライスごと又はスライスグループごとに構成されているRACH構成に基づくことができる。スライス固有のRACHパラメータの優先順位付けは、スライスごと又はスライスグループごとに構成することができる。
【0072】
S-NSSAI優先順位付けは、上記で説明された態様のうちの1つ以上に基づくことができる。上記で説明した
図3~
図5の態様は、UE101及びネットワークスライスベースの通信のためのスライス構成を達成するための、UE101 SCR能力及びSRRMIを説明するための基礎を提供する。以下で説明されるメカニズムは、UE101とネットワークとの間のスライスベース通信を確立するためのシグナリングに、上記で説明されたIEを採用する。
【0073】
図5Bは、スライス構成情報を含むSRRMI IE502bを示す代替SRRMI IEダイアグラム500bである。
【0074】
図5AのSRRMI IEダイアグラム500aと同様に、代替SRRMI IEダイアグラム500bは、S-NSSAIの集合並びに対応するグループ構成、優先度、及び関連するRRM情報を識別する目的とするSRRMI IE502bを示す。SRRMI IE502bは、最低4オクテットを有するタイプ4情報要素であり得、代替SRRMI IEダイアグラム500bは、オクテット1~オクテットVを示す。SRRMI IE502bは、SRRMI IE502bを識別するためのSRRMI情報要素識別子(information element identifier、IEI)518、SRRMI IE502bに含まれるコンテンツの長さを示すSRRMI IE520の長さのうちの1つ以上を含む様々なIEを含み、様々なRRM S-NSSAI IEを含む。
【0075】
RRM S-NSSAI IEの一例としては、オクテット3からオクテットM+1に関連付けられたRRM S-NSSAI1 522を含み、ここで、RRM S-NSSAI1 522は、S-NSSAI1に関連しているRRM情報を含む。その後、より多くのS-NSSAIがある場合、それらは、追加のRRM S-NSSAIによって示されることができ、例えば、オクテットM+1からオクテットNまでのRRM S-NSSAI2 524は、RRM S-NSSAI2 524の関連するRRM情報、及びオクテットU+1からオクテットWまでのRRM S-NSSAI N 526によって示されるようなS-NSSAIの任意の追加のRRM情報とともに生成される。
【0076】
SRRMI IE502bのIEは、ビット519によって表されるように最大8ビットを含むことができる。RRMは、S-NSSAI又はS-NSSAIグループをサポートする周波数の数を識別する周波数の数、S-NSSAI又はS-NSSAIグループによってサポートされる周波数の値を識別する周波数の値、及びS-NSSAI又はS-NSSAIグループをサポートする周波数の優先度を識別する周波数優先度など、
図5Aに要約されているような情報を含むことができる。
【0077】
したがって、いくつかの例では、SRRMI IE502bは、複数のS-NSSAIのためのRRM情報を示すことができる。更に、SRRMI IE502bは、S-NSSAIグループID IE508及びS-NSSAI優先度IE510がSRRMI IE502bではなくS-NSSAI IE中に含まれる場合、前に説明したS-NSSAI IEとともに使用することができる。
【0078】
図5Cは、スライス構成情報を含むSRRMI IE502cを示す代替SRRMI IEダイアグラム500cである。
【0079】
SRRMI IE502bと同様に、SRRMI IE502cは、最低4オクテットを有するタイプ4情報要素であり、スライスのためのグループ、優先度、及びRRM情報を含むことができる。SRRMI IE502cのIEは、ビット528で表されるように最大8ビットを含むことができる。SRRMI IE502cは、オクテット1のSRRMI IEI518、オクテット2のSRRMI IE520の長さ、S-NSSAI RRM関連データの長さを示すオクテット3におけるRRM S-NSSAI IE532の長さ、オクテット4のSST IE534、オクテット5のSD IE536、及びS-NSSAIのための様々なRRM情報を含む、1つ以上のIEを含むことができる。SST IE534及びSD IE536は、S-NSSAIのRRM情報に関連付けられる。
【0080】
S-NSSAIのRRM情報は、
図5AのS-NSSAIグループID IE508に対応するオクテット6のグループID538、
図5AのS-NSSAI優先度IE510に対応するオクテット7のスライス優先度IE540、
図5Aの周波数の数IE512に対応するオクテット8の周波数の数IE542のうちの1つ以上を含むことができる。S-NSSAIのRRM情報は、1つ以上の周波数及び関連する優先度、例えば、オクテット9の周波数1 IE544、周波数1 IE544の周波数1の優先度に対応するオクテット10の周波数優先度1 IE546、オクテット11の周波数2 IE548、及び周波数2 IE548の周波数2の優先度に対応するオクテット12の周波数優先度2 IE550を含むことができる。SRRMI IE502cは、追加のオクテットに含まれるS-NSSAIの関連する周波数及び優先度を識別するために、複数の周波数IEを含むことができる。SRRMI IE502cは、1つ以上のS-NSSAIのS-NSSAI情報を含むことができる。
【0081】
図6は、本明細書で説明する様々な態様による、UE101とネットワークとの間のスライスベースのセル再選択(slice based cell re-selection、SCR)シグナリングの一例を概説する信号フロー
図600である。信号フロー
図600は、UE AS601及びUE NAS603を含むUE101と、BS111と、OAMエンティティ126と、AMF124とを含む、いくつかのネットワークデバイスとエンティティとの間のシグナリングを説明する。ネットワークデバイスは、
図1で説明したネットワークデバイス及びエンティティに対応する。
【0082】
602において、OAMエンティティ126は、スライスグループ構成を含む構成メッセージをBS111に送信することができる。いくつかの例では、スライスグループ構成は、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)メッセージ中のオープンモバイルアライアンスデバイス管理(open mobile alliance device management、OMA-DM)管理オブジェクト又は拡張マークアップ言語(extensible markup language、XML)ベースの仕組みによって送信される。スライスグループ構成は、1つ以上のセルに関連付けることができ、
図5AのSRRMI IE502aに対応するスライス情報を備える。いくつかの態様では、スライスグループ構成は、
図5AのSRRMI IE502aの1つ以上のIEを含むことができる。本明細書におけるスライスグループ構成の以降の説明は、
図5AのSRRMI IE502aの1つ以上のIEを含むと解釈できる。OAMエンティティ126はまた、602において、スライスグループ構成に関連付られたRACH情報を含むことができ、ここで、RACH情報は、
図5Aにおいて説明されたスライス固有RACHリソースプールを有するRACH構成を含むことができる。
【0083】
スライスグループ構成を受信したことに応じて、BS111は、604において、UE AS601にブロードキャストメッセージを送信することができる。ブロードキャストメッセージは、OAMエンティティ126からの、RACH情報を含むことができるスライスグループ構成を含むことができる。ブロードキャストメッセージは、セル及び隣接セル内でサポートされたスライスと、スライスグループ及びスライスベースのセル再選択手順のためのネットワークサポートを更に示すことができる。ブロードキャストメッセージは、
図5AのS-NSSAIグループID IE508に関連付られたスライスグループ識別子情報を更に示すことができる。スライスグループ構成も、AMF124に送信される必要がある。一態様では、OAMエンティティ126は、606において、RACH情報を含むことができるスライスグループ構成をAMF124に直接送信することができる。OAMエンティティ126は、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)メッセージ内のOMA-DM管理オブジェクト又は拡張マークアップ言語(extensible markup language、XML)ベースの仕組みによって、スライスグループ構成を送信することができる。この態様では、NGAPシグナリングが回避される。代替的な態様では、BS111は、608において、RACH情報を含むことができるスライスグループ構成を含むNGAPに従ってNGセットアップ要求をAMF124に送信することができる。NGセットアップ要求の受信に応じて、AMF124は、610において、NGセットアップ要求の受信の確認として、NGAPに従ってNGセットアップ応答をBS111に送信することができる。したがって、初期スライスグループ構成は、上記で説明した態様に従ってBS111、UE101、及びAMF124に送信され、したがって、さらなる態様は、SCRのためにSCR IE304及びSRRMI IE502aを構成し通信することができる。
【0084】
604においてブロードキャストメッセージがUE101によって受信された後、UE101はSCRのためのUE101サポートを決定し、612において
図3又は
図4の態様及び特徴に従って、SCR IE304を生成することができる。SCR IE304は、ネットワークスライシングに基づくセル再選択をサポートする能力を示し、5GMM能力IEの一部として生成され得、UE101がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にある間のSCRのサポートを更に示す。612において、UE101は、
図5Aに従って説明されたIEのうちの1つ以上を含む
図5AのSRRMI IE502aを更に生成することができる。UE101によって生成されたSRRMI IE502aは、UE SRRMI IEと呼ばれ得る。UE SRRMI IEは、SCR IE304に従って生成することができ、UE101によってサポートされるスライス情報を含むことができる。UE SRRMI IEは、SRRMI IEのサブセットを含むことができ、例えば、UE101は、S-NSSAIの数 IE504と、S-NSSAIグループID IE508と、サポートされるS-NSSAI優先度IE510とを生成し、他のIEを生成しないことが可能である。SRRMI IE502aの生成は任意であり、UE101は、612においてUUE SRRMI IEを生成せず、SCR IE304のみを生成し得る。
【0085】
614において、UE101は、NAS603によって登録要求を生成し、UE BS111に送信する。中間エンティティとしてのBS111は、UE101からRRCシグナリングでREGISTRATION REQUESTメッセージを受信し、REGISTRATION REQUESTメッセージをAMF124に転送する。登録要求は、UE101によって生成されたSCR IE304を含むことができ、UE101がUE SRRMI IEを生成する場合、UE SRRMI IEも含むことができる。登録要求は、初期登録要求、緊急サービスに関連付られていない初期登録要求として、例えば、UE101がセル間を移動するときのモビリティ及び周期的登録更新(mobility and periodic registration update、MRU)として送信することができる。更に、登録要求は、変更ベースのイベントに基づいて送信することができる。例えば、変更ベースのイベントは、ワイヤレスネットワーク技術の世代間の変更(例えば、4G移行及び5G移行)、トラッキングエリアの変更、登録エリアの変更、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの変更、又はネットワークスライス構成の変更のうちの1つ以上を含むことができる。
【0086】
登録要求を受信した後、AMF124は、SCR IE304、利用可能であればUE SRRMI IEを評価し、616で完全なSRRMI IEを生成する。完全なSRRMI IEは、
図5AのSRRMI IE502a内のIEのうちの1つ以上を含むことができる。AMF124は、SCR IE304内のUE101からの能力情報に従って完全なSRRMI IEを生成することができる。AMF124は更に、SCR IE304及びUE SRRMI IEに従って完全なSRRMI IEを生成することができる。この態様では、UE SRRMI IEは、
図5Aで説明されたIEのすべて又はサブセットを含むことができる。AMF124は、UE SRRMI IEからのIEの一部又は全部を含む完全なSRRMI IEを生成することができ、又はAMF124は、SCR IE304とともに、UE SRRMI IE及び他のネットワーク情報を考慮して、UE SRRMI IEとは異なる完全なSRRMI IEを生成することができる。いくつかの態様では、UE SRRMI IEは、スライスグループ及び優先度情報を含み、RRM情報を含まないため、AMF124は、
図5AのSRRMI IE502aに関連付られたRRM情報を生成する。完全なSRRMI IEは、
図5Aにおいて説明される態様に従って生成することができる。
【0087】
完全なSRRMI IEを生成した後、AMF124は、完全なSRRMI IEを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを生成し、618で送信することができる。REGISTRATION ACCEPTメッセージは、BS111によって受信され、その後、BS111によってUE NAS603に送信され得る。
【0088】
REGISTRATION ACCEPTメッセージを受信したことに応じて、UE NAS603は、620において、完全なSRRMI IEをUE AS601に通信する。UE101が以前にUE SRRMI IEを生成した場合、UE101は、完全なSRRMI IEでUE SRRMI IEを更新し、それに従って、完全なSRRMI IEを構成することができる。UE101がUE SRRMI IEを生成しなかった他の態様では、UE101は、完成したSRRMI IEを構成することができる。
【0089】
更に、REGISTRATION ACCEPTメッセージの受信に応じて、UE101は、622において、UE NAS603によって、REGISTRATION ACCEPTメッセージを受信したことの確認としてREGISTRATION COMPLETEメッセージを生成し、送信することができる。REGISTRATION COMPLETEメッセージは、BS111に送信されることができ、BS111は、REGISTRATION COMPLETEメッセージをAMF124に転送することができる。
【0090】
REGISTRATION COMPLETEメッセージK送信後に、UE101は、完全なSRRMI IEに従ってセル再選択を実行することができる。
【0091】
図7Aは、UE101によるSCRのためのスライス及び周波数優先順位付けのための方法のフロー
図700aである。フロー
図700aは、
図6の624におけるセル再選択を説明する。
【0092】
UE NAS603が620において完全なSRRMI IEをUE AS601に通信した後、UE101は、
図6の624においてセル再選択を実行することができる。620における動作に応じて、UE101は、UE AS601が完全なSRRMI IEを処理し、702において優先度に従って完全なSRRMI IEからのスライスをソートすることによって、SCRを開始する。したがって、UE AS601は、完全なSRRMI IEのS-NSSAI優先度IE510、S-NSSAIの数 IE504、S-NSSAIの値IE506、及びS-NSSAIのグループID IE508を処理し、S-NSSAIの優先度IE510に従ってスライスをソートする。
【0093】
704において、UE AS601は、最も高い優先度のスライスから始まる優先度順にスライスを選択する。706において、UE AS601は、完全なSRRMI IEの周波数の数IE512、周波数の値IE514、及び関連している周波数の優先度IE516に従って、704から選択されたスライスに関連付られた1つ以上の周波数をソートする。708において、UE AS601は、選択されたスライスについて、706から最も高い優先度の周波数から始まる優先度順に周波数を選択する。710において、UE101は、708から選択された周波数に関連付られた測定を実行する。測定には、ビーム測定、信号測定、品質測定などを含むことができる。712において、UE AS601は、710において行われた測定に基づいて、708からの選択された周波数がセル再選択に適しているかどうかを決定する。例えば、実行された測定が測定基準を満たす場合、選択された周波数はSCRに適している可能性がある。したがって、712からの測定基準が満たされる場合、UE101は、704において選択されたスライス及び708において選択された周波数に関連付られたセルを選択することができる。いくつかの態様では、UE101は、714において、選択されたセルにキャンプオンすることができる。
【0094】
712において、選択された周波数が測定基準を満たさない場合、UE AS601は、716において、選択されたスライスに利用可能な別の優先周波数があるかどうかを決定することができる。UE AS601は、708において、スライスに関連付られた次に優先順位付けされた周波数を選択し、710において、次に優先順位付けされた周波数に関連付られた測定の実行を続けることができる。例えば、選択されたスライスが2つの周波数に関連付られており、第1の優先周波数が選択され、測定基準を満たさないと決定された場合、708で第2の優先周波数を選択することができる。次いで、UE AS601は、710において、第2の優先周波数に関連付られた測定値に従ってSCRプロセスを続ける。
【0095】
706における周波数ソートに従って、選択されたスライスのために利用可能な別の優先周波数がない場合、UE AS601は、718において、利用可能な残りの優先スライスがあるかどうかを決定することができる。残りの優先スライスがある場合、UE AS601は、702においてソートされたスライスに従って、704において次の優先スライスを選択することができる。例えば、完全なSRRMI IEによって構成された2つのスライスがあり、第1のスライスに関連付られた周波数が測定基準を満たさない場合、704において、スライス優先度に従って第2のスライスが選択され、それに従って、SCRプロセスが継続する。
【0096】
718において利用可能な別の優先度スライスがない場合、UE AS601は、720において、他の手段に従って、例えば、レガシープロセス、又は何らかの他のセル再選択プロセスに従って、代替セル再選択を実行することができる。624に関連付られたセル再選択を実行する態様は、単一のセル、複数のセルに適用することができ、又はセルごとに行うことができる。更に、フロー
図700Aに関連付られたSCRを実行することは、UE101がRRC_IDLE状態又はRRC_INACTIVE状態にある間に行われ得る。最後に、624のセル再選択の態様は、
図5AのSRRMI IE502a、
図5BのSRRMI IE502b、又は
図5CのSRRMI IE502cからの類似のIEに従って、スライス及び周波数のソート及び選択に適用することができる。
【0097】
図7Bは、UE101による代替セル再選択のための方法のフロー
図700bである。フロー
図700bは、
図7Aの720における代替セル再選択を説明する。
【0098】
718において、UE101が残りのスライスがないと決定した後、UE AS601は、
図7Bの720におけるセル再選択を含む、他の手段に従って代替セル再選択を実行することができる。722において、UE AS601は、新しい候補セルを見つけるためにセル検索及び検出プロセスを実行することができる。新しいセルを検出した後、UE AS601は、724において、候補セルを選択することができる。726において、UE AS601は、選択された候補セルに登録するために、適切なRACH及び登録手順を実行することができる。UE AS601は、726で適切なRACH及び登録手順を実行したことに応じて、728でセル再選択測定を実行することができる。730において、728の測定値がセル再選択のための測定基準を満たす場合、UE101は、732において候補セルを選択することができる。728の測定値が、730におけるセル再選択のための測定基準を満たさない場合、UE101は、722に戻り、新しい候補セルを見つけるために後続のセル検索及び検出プロセスを行い、720の代替セル再選択プロセスを継続することができる。
【0099】
図6及び
図5は、ネットワーク及びUE101シグナリングのいくつかの態様に関するSCRシグナリングを示す。他の態様では、以下に説明するSCRに関する追加例又は代替例が存在する。
【0100】
図8は、SRRMI情報を更新するためにUE101によって開始されるサービス要求の一例を概説する信号フロー
図800である。信号フロー
図800は、
図6に関連する代替又は追加のSCRシグナリングを示す。
【0101】
いくつかの態様では、UE101は、RRC_IDLE状態又はRRC_INACTIVE状態からRRC接続状態にRRC状態を遷移させ、無線ベアラを確立する。したがって、UE101は、SCRを容易にするために、RRC状態切替えの前に、更新されたSRRMI情報を有することで利益を得ることができる。いくつかの態様では、UE101は、例えば、
図6において説明される態様に従って、ネットワークからSRRMI情報を以前に受信している場合があり、あらかじめ定義された時間の経過後に、又はトリガイベントに基づいて、ネットワークから更新されたSRRMI情報の受信を開始することを決定する場合がある。したがって、UE101は、構成されたSRRMIリソースが古くなった場合、アイドル状態になった場合、非アクティブになった場合、又はその他の方法で利用できなくなった場合に、UE101のSRRMI構成を更新する機会を有する。信号フロー
図800は、ネットワークからの更新されたSRRMI情報をUE101に提供することができるシグナリングを示す。
【0102】
802において、UE101は、
図3及び
図4の態様に従って、また
図6の612において、更新されたSCR IE、及び任意でUE SRRMI IEを生成することができる。804において、UE101は、UE NAS603によって、サービス要求を生成し、BS111に送信することを決定することができる。サービス要求を受信した後、BS111は、サービス要求をAMF124に送信することができる。サービス要求は、更新されたSCR IEと、任意でUE SRRMI IEを含むことができる。806において、AMF124は、更新されたSCR IE、利用可能であればUE SRRMI IEを評価し、804においてサービス要求を受信したことに応じて新しい完成したSRRMI IEを生成する。新しい完成したSRRMI IEは、更新されたSCR IEと、利用可能である場合にはUE SRRMI IEとに基づくことができる。806の態様は、
図6の616の類似の態様に対応し、新しい完全なSRRMI IEは616の完全なSRRMI IEに類似し、更新されたSCR IEは616のSCR IE304に類似し、
図8のUE SRRMI IEは616のUE SRRMI IEに対応する。808で、新しい完成されたSRRMI IEが生成され、サービス受諾メッセージとともにBS111に送信される。サービス受諾メッセージを受信した後、BS111は、サービス受諾メッセージをUE NAS603に送信する。
【0103】
810において、UE NAS603は、ネットワークからの追加の通信を行うことなく、サービス受諾メッセージ中で受信された新しい完了したSRRMI IEをUE AS601に送信する。810の態様は、
図6の620の態様に対応する。812において、UE101は、新しい完了したSRRMI IEに従ってセル再選択を実行することができる。812の態様は、
図6及び
図7Aの624の態様に対応し、
図7Aのフロー
図700aにおけるスライス及び周波数の優先順位付けを含むことができる。したがって、信号フロー
図800は、UE101が、SCRを行う前に、更新されたSRRMI情報を受信して、古いSRRMI情報を更新するサービス要求をどのように開始することができるかを示す。
【0104】
図9は、SRRMI情報を更新するためにAMF124によって開始される構成更新コマンドの一例を概説する信号フロー
図900である。信号フロー
図900は、
図6及び
図8に関連する代替又は追加のSCRシグナリングを示す。
【0105】
いくつかの態様では、UE101が、ネットワークとの以前のSRRMI関連のシグナリング、例えば
図6又は
図8で説明した態様からのSRRMIリソースで構成された後、ネットワーク側のSRRMIリソースは変化する可能性がある。例えば、ネットワーク又はAMF124は、スライスが利用できなくなったこと、過負荷になったこと、新しいスライスが利用可能になったこと、以前に拒否されたか又は利用できなかったスライスが有効なスライスになったこと、UE101サブスクリプションが変化したこと、又はネットワークスライスに関連付られたRRM情報が変化したことを検出することができ、ここで、変化したスライスリソース情報の上記の態様は、以前に構成された完全なSRRMI IEに関連している。この態様では、AMF124は、更新されたSRRMI情報をUE101に送信することを決定することが可能である。
【0106】
代替の態様では、UE101からの622におけるREGISTRATION COMPLETEメッセージは失敗することがあり、AMF124は、UE101が
図6の618におけるREGISTRATION ACCEPTメッセージに関連付られたSRRMIを受信したことの確認として働くREGISTRATION COMPLETEメッセージを受信しないことがある。この態様では、AMF124は、指定された時間枠内にREGISTRATION COMPLETEメッセージが受信されない場合、REGISTRATION COMPLETEメッセージが失敗したと決定することができる。いくつかの態様では、UE101は、
図6の618においてREGISTRATION ACCEPTを受信しない場合があり、AMF124によって生成された完全なSRRMIを構成しないことがある。したがって、UE101は、
図6の622においてREGISTRATION COMPLETEメッセージを生成及び送信しない。これらの態様では、AMF124は、
図6の622においてREGISTRATION COMPLETEメッセージを受信せず、UE101が適切な又は更新されたSRRMI情報で構成されていない可能性があると決定することができる。結果として、AMF124は、更新されたSRRMI情報をUE101に送信することを決定することができる。
【0107】
AMF124が、上記で説明した態様に関して、更新されたSRRMI情報をUE101に送信することを決定した場合、AMF124は、902において、更新されたSRRMI IEを生成することができ。更新されたSRRMI IEを生成することは、更新されたSRRMI IEが616における完全なSRRMI IEに対応する、
図6の616におけるSRRMI生成に関して説明された態様を含み得る。いくつかの態様では、AMF124は、
図6の614における登録要求中のUE101からのSCR IE304、又は
図8の804におけるサービス要求メッセージに対応する更新されたSCR IEを使用して、更新されたSRRMI IEを生成し得る。他の態様では、AMF124は、SCR IE情報を考慮せずに、更新されたSRRMI IEを生成することができる。他の態様では、UE101からのUE SRRMI IEは、更新されたSRRMI IEを生成する際にAMF124によって使用されることがあり、UE SRRMI IEは、
図6の612又は
図8の802において説明された態様に対応する。
【0108】
更新されたSRRMI IEを生成した後、AMF124は、904において、更新されたSRRMI IEを含む構成更新コマンドを生成して送信することができる。BS111は、構成更新コマンドを受信し、構成更新コマンドをUE NAS603に送信する。構成更新コマンドを受信した後、UE101は、906において、UE NAS603によって、構成更新完了メッセージを生成し、送信する。構成更新完了メッセージは、構成更新コマンドを確認する。構成更新完了メッセージは、BS111によって受信され、906において、BS111によってAMF124に送信される。
【0109】
908において、UE NAS603は、ネットワークからの追加の通信を行うことなく、構成更新コマンドにおいて受信された更新されたSRRMI IEをUE AS601に通信する。908の態様は、
図6の620の態様に対応する。910において、UE101は、更新されたSRRMI IEに従ってセル再選択を実行することができる。910の態様は、
図6及び
図7Aの624の態様に対応し、
図7Aのフロー
図700aにおけるスライス及び周波数の優先順位付けを含むことができる。したがって、信号フロー
図900は、UE101がSCRを行う前に、AMF124がどのように構成更新コマンドを開始して、UE101のSRRMI情報を更新することができるかを示す。
【0110】
上記で説明した態様は、SCRのためのスライスグループ化及び優先順位付け、並びにSCRを達成するためのUE101及びネットワークシグナリングに関する。SCRを容易にするために、ネットワークスライスがグループ化され、優先順位付けされ、関連している周波数にマッピングされるメカニズム、及び、バッテリ電力効率に優れた最適化された方法で、セルにわたるスライス優先度及び利用可能性に基づくセル再選択について説明する。
【0111】
図10は、UEのSCRシグナリングのための例示的な方法1000のフロー図である。例示的な方法1000は、例えば、
図1及び
図7のUE101によって実行され得る。
【0112】
1002において、本方法は、スライスグループ構成と、任意にRACH情報を含むブロードキャストメッセージを任意に受信することを含み、ブロードキャストメッセージは、スライスグループ及びスライスベースのセル再選択手順のためのネットワークサポートを示す。
図6の604は、動作1002のいくつかの態様に対応する。
【0113】
1004において、本方法は、SCR能力情報を生成することと、任意に、SCR能力情報に関連付られたSRRMIを生成することを含み、SCR能力情報は、ネットワークスライシングに基づくセル再選択のための能力サポートを示す。
図6の612は、動作1004のいくつかの態様に対応する。
【0114】
1006において、本方法は、少なくともSCR能力情報を生成することに応じて、SCR能力情報を含むREGISTRATION REQUESTメッセージを生成することを含む。
図6の614は、動作1004のいくつかの態様に対応する。
【0115】
1008において、本方法は、登録要求を生成したことに応じて、完全なSRRMI IEを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを受信することを含む。
図6の618は、動作1008のいくつかの態様に対応する。
【0116】
1010において、本方法は、UEのUE NASが、完全なSRRMI IEをUEのUE ASに通信することを含む。
図6の620は、動作1010のいくつかの態様に対応する。
【0117】
1012において、本方法は、REGISTRATION ACCEPTメッセージを受信したことの確認としてREGISTRATION COMPLETEメッセージを生成することを含む。
図6の622は、動作1012のいくつかの態様に対応する。動作1012は、動作1010の前又は後に行われ得る。
【0118】
1014において、UEは、完全なSRRMI IEに従ってセル再選択を任意に実行することができる。
図6の624及び
図7Aは、動作1014のいくつかの態様に対応する。
【0119】
図11は、AMFのSCRシグナリングのための例示的な方法1100のフロー図である。例示的な方法1100は、例えば、
図1及び
図7のAMF124によって実行され得る。
【0120】
1102において、本方法は、スライスグループ構成を任意に受信することを含み、スライスグループ構成は、ネットワークのOAMエンティティを通して、又はNGAPに従ってNGセットアップ要求を通して、BSから受信され得る。
図6の606及び608は、動作1102のいくつかの態様に対応する。
【0121】
1104において、本方法は、任意にNGセットアップ要求を受信したことに応じて、NGAPに従ってNGセットアップ応答を生成することを含む。
図6の610は、動作1104のいくつかの態様に対応する。
【0122】
1106において、本方法は、SCR能力情報を含み、任意でSCR能力情報に関連付られたSRRMIを含むREGISTRATION REQUESTメッセージを受信することを含む。
図6の614は、動作1104のいくつかの態様に対応する。
【0123】
1108において、本方法は、SCR能力情報を評価し、関連するSRRMIが存在する場合にそれを評価し、完全なSRRMI IEを生成することを含む。
図6の616は、動作1108のいくつかの態様に対応する。
【0124】
1110において、本方法は、完全なSRRMI IEを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを生成することを含む。
図6の618は、動作1110のいくつかの態様に対応する。
【0125】
1112において、本方法は、REGISTRATION ACCEPTメッセージを生成したことに応じてREGISTRATION COMPLETEメッセージを受信することを含む。
図6の622は、動作1112のいくつかの態様に対応する。
【0126】
図12は、BSのSCRシグナリングのための例示的な方法1200のフロー図を示す。例示的な方法1200は、例えば、
図1及び
図7のBS111によって実行され得る。
【0127】
1202において、本方法は、任意で、ネットワークのOAMエンティティからスライスグループ構成を受信することを含む。
図6の602は、動作1102のいくつかの態様に対応する。
【0128】
1204において、本方法は、スライスグループ構成を含み、スライスグループ及びスライスベースセル再選択手順のためのネットワークサポートを示すブロードキャストメッセージを任意に生成することを含む。ブロードキャストメッセージはまた、スライスグループ構成に関連付られたスライスグループIDを含み得る。
図6の604は、動作1204のいくつかの態様に対応する。
【0129】
1206において、本方法は、スライスグループ構成を含むNGAPに従ってNGセットアップ要求を任意に送信することを含む。
図6の608は、動作1204のいくつかの態様に対応する。
【0130】
1208において、本方法は、NGセットアップ要求を生成したことに応じて、NGセットアップ応答メッセージを受信することを含む。
図6の610は、動作1208のいくつかの態様に対応する。
【0131】
1210において、本方法は、SCR能力情報を含み、任意でSCR能力情報に関連付られたSRRMIを含むREGISTRATION REQUESTメッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図6の614は、動作1210のいくつかの態様に対応する。
【0132】
1212において、本方法は、完全なSRRMI IEを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図6の618は、動作1212のいくつかの態様に対応する。
【0133】
1214において、本方法は、REGISTRATION ACCEPTメッセージに応じてREGISTRATION COMPLETEメッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図6の622は、動作1214のいくつかの態様に対応する。
【0134】
図13は、SRRMIを更新するためにUEによって開始されるサービス要求のための例示的な方法1300のフロー図である。例示的な方法1300は、例えば、
図1及び
図8のUE101によって実行され得る。
【0135】
1302において、本方法は、SCR能力情報を生成することと、任意に、SCR能力情報に関連付られたSRRMIを生成することを含み、SCR能力情報は、ネットワークスライシングに基づくセル再選択のための能力サポートを示す。
図8の802は、動作1302のいくつかの態様に対応する。
【0136】
1304において、本方法は、少なくともSCR能力情報を生成することに応じて、SCR能力情報を含むサービス要求メッセージを生成することを含む。いくつかの態様では、サービス要求メッセージは、生成SRRMIも含む。
図8の804は、動作1304のいくつかの態様に対応する。
【0137】
1306において、本方法は、サービス要求メッセージを生成したことに応じて、完全又は更新されたSRRMI IEを含むサービス受諾メッセージを受信することを含む。
図8の808は、動作1306のいくつかの態様に対応する。
【0138】
1308において、本方法は、UEのUE NASが、完全又は更新されたSRRMI IEをUEのUE ASに通信することを含む。
図8の812は、動作1308のいくつかの態様に対応する。
【0139】
1310において、UEは、完全なSRRMI IEに従ってセル再選択を任意に実行することができる。
図8の812及び
図7Aは、動作1310のいくつかの態様に対応する。
【0140】
図14は、SRRMIを更新するためのサービス要求に関連付られたAMFシグナリングのための例示的な方法1400のフロー図である。例示的な方法1400は、例えば、
図1及び
図8のAMF124によって実行され得る。
【0141】
1402において、本方法は、SCR能力情報を含み、任意でSCR能力情報に関連付られたSRRMIを含むサービス要求メッセージを受信することを含む。
図8の804は、動作1402のいくつかの態様に対応する。
【0142】
1404において、本方法は、SCR能力情報を評価し、関連するSRRMIが存在する場合にそれを評価し、完全又は更新されたSRRMI IEを生成することを含む。
図8の806は、動作1404のいくつかの態様に対応する。
【0143】
1406において、本方法は、完全又は更新されたSRRMI IEを含むサービス受諾メッセージを生成することを含む。
図8の808は、動作1406のいくつかの態様に対応する。
【0144】
図15は、SRRMIを更新するためのサービス要求に関連付られたBSシグナリングのための例示的な方法1500のフロー図である。例示的な方法1500は、例えば、
図1及び
図8のBS111によって実行され得る。
【0145】
1502において、本方法は、SCR能力情報を含み、任意でSCR能力情報に関連付られたSRRMIを含むサービス要求メッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図8の804は、動作1502のいくつかの態様に対応する。
【0146】
1504において、本方法は、完全又は更新されたSRRMI IEを含むサービス受諾メッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図8の808は、動作1504のいくつかの態様に対応する。
【0147】
図16は、SRRMIを更新するための構成更新コマンドに関連付られたUEシグナリングのための例示的な方法1600のフロー図である。例示的な方法1600は、例えば、
図1及び
図9のUE101によって実行され得る。
【0148】
1602において、本方法は、完全又は更新されたSRRMIを有する構成更新コマンドを受信することを含む。
図9の904は、動作1602のいくつかの態様に対応する。
【0149】
1604において、本方法は、構成更新コマンドの受信に応じて構成更新完了メッセージを生成することを含む。
図9の906は、動作1604のいくつかの態様に対応する。
【0150】
1606において、方法は、UEのUE NASが、完全又は更新されたSRRMI IEをUEのUE ASに通信することを含む。
図9の908は、動作1606のいくつかの態様に対応する。
【0151】
1608において、UEは、完全又は更新されたSRRMI IEに従ってセル再選択を任意に実行することができる。
図9の910及び
図7Aは、動作1608のいくつかの態様に対応する。
【0152】
図17は、AMFによって開始されるSRRMIを更新するためのサービス要求のための例示的な方法1700のフロー図である。例示的な方法1700は、例えば、
図1及び
図9のAMF124によって実行され得る。
【0153】
1702において、本方法は、更新されたSRRMI IEを生成することを含む。
図9の902は、動作1702のいくつかの態様に対応する。
【0154】
1704において、本方法は、更新されたSRRMI IEを含む構成更新コマンドメッセージを生成することを含む。
図9の904は、動作1704のいくつかの態様に対応する。
【0155】
1706において、本方法は、構成更新コマンドメッセージの生成に応じて構成更新完了メッセージを受信することを含む。
図9の906は、動作1706のいくつかの態様に対応する。
【0156】
図18は、SRRMIを更新するための構成更新コマンドに関連付られたBSシグナリングのための例示的な方法1800のフロー図である。例示的な方法1800は、例えば、
図1及び
図9のBS111によって実行され得る。
【0157】
1802において、本方法は、更新されたSRRMIを含む構成更新コマンドメッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図9の904は、動作1802のいくつかの態様に対応する。
【0158】
1804において、本方法は、構成更新コマンドメッセージの生成及び送信に応じて、構成更新完了メッセージを受信し、次いで生成し、送信することを含む。
図9の906は、動作1804のいくつかの態様に対応する。
【0159】
図19は、様々な態様によるインフラストラクチャ機器1900の一例を示している。インフラストラクチャ設備1900(又は「システム1900」と呼ぶ)は、基地局、無線ヘッド、
図1におけるBS111などのRANノード、及び/又は本明細書で説明されるいずれかの他の要素/デバイスとして実装されてもよい。他の例では、システム1900は、
図1のUE101などのUEにおいて、又はUEによって実現され得る。更に他の態様では、システム1900のいくつかの特徴は、
図1のAMF124などのAMFにおいて、又はAMFによって実現され得る。
【0160】
システム1900は、アプリケーション回路1905、ベースバンド回路1910、1つ以上の無線フロントエンドモジュール(radio front end modules、RFEM)1915、メモリ回路1920、電力管理集積回路(power management integrated circuitry、PMIC)1925、電力ティー回路1930、ネットワークコントローラ回路1935、ネットワークインタフェースコネクタ1940、衛星測位回路1945、及びユーザインタフェース1950を含む。いくつかの態様では、システム1900のデバイスは、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入力/出力(input/output、I/O)インタフェースなどの追加の要素を含んでもよい。他の態様では、以下で説明される構成要素が、2つ以上のデバイスに含まれてもよい。例えば、当該回路は、CRAN、vBBU、又は他の同様の実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい。ベースバンド回路1910は、OAMエンティティ126によってスライスグループ構成のうちの1つ以上を送信し、BS111によってブロードキャストメッセージ、登録要求、登録受諾、又は登録完了メッセージのうちの1つ以上を送信又は再送信し、UE101によって登録要求、登録完了、サービス要求、又は構成更新完了メッセージを送信し、及び/又はAMF124によって登録受諾、サービス受諾、又は構成更新コマンドを送信するために使用され得る。
【0161】
アプリケーション回路1905は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、処理回路、キャッシュメモリ、並びに低ドロップアウト電圧レギュレータ(low drop-out voltage regulators、LDO)、割り込みコントローラ、SPI、I2C又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、リアルタイムクロック(real time clock、RTC)、インタバルタイマ及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用入出力(input/output、I/O又はIO)、セキュアデジタル(Secure Digital、SD)マルチメディアカード(Multi Media Card、MMC)などのメモリカードコントローラ、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)インタフェース、モバイルインダストリープロセッサインタフェース(Mobile Industry Processor Interface、MIPI)、及びジョイントテストアクセスグループ(Joint Test Access Group、JTAG)テストアクセスポートなどのうちの1つ以上の回路を含むが、これらに限定されない。アプリケーション回路1905のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶要素に結合されてもよいし、メモリ/記憶要素を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム1900上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶要素はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。アプリケーション回路1905は、UE101及び/又はAMF124のための5GMM能力IE302、SRRMI IE502a、502b、又は502c、及びS-NSSAI IEに関連付られた1つ以上のIEを生成及び/又は更新することを容易にすることができる。メモリ回路1920は、UE101及び/又はAMF124のための5GMM能力IE302、SRRMI IE502a、502b、又は502c、及びS-NSSAI IEに関連付られた1つ以上のIEを記憶することができる。
【0162】
アプリケーション回路1905のプロセッサは、例えば、1つ以上のプロセッサコア(CPU)、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のグラフィック処理ユニット(graphics processing units、GPU)、1つ以上の縮小命令セットコンピューティング(reduced instruction set computing、RISC)プロセッサ、1つ以上のAcorn RISCマシン(Acorn RISC Machine、ARM)プロセッサ、1つ以上の複合命令セットコンピューティング(complex instruction set computing、CISC)プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(digital signal processors、DSP)、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの態様では、アプリケーション回路構成1905は、本明細書の様々な態様に従って動作する特殊用途向けプロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は特殊用途向けプロセッサ/コントローラであってもよい。例として、アプリケーション回路構成1905のプロセッサ(単数又は複数)は、1つ以上のApple(登録商標)プロセッサ、Intel(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)、加速処理ユニット(APU)、又はEpyc(登録商標)プロセッサ、ARM Cortex-AファミリプロセッサなどのARM Holdings Ltd.からライセンスされたARMベースプロセッサ(単数又は複数)、及びCavium(商標),Inc.によって提供されるThunderX2(登録商標)、MIPS Warrior P-クラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.から提供されるMIPSベースの設計のプロセッサなどを含んでもよい。いくつかの態様では、システム1900は、アプリケーション回路構成1905を利用しなくてもよく、代わりに、例えば、EPC又は5GCから受信するIPデータを処理するための専用プロセッサ/コントローラを含むことができる。アプリケーション回路1905は、OAMエンティティ126によってスライスグループ構成のうちの1つ以上を生成し、BS111によってブロードキャストメッセージ、登録要求、登録受諾、又は登録完了メッセージのうちの1つ以上を生成し、UE101によって登録要求、登録完了、サービス要求、又は構成更新完了メッセージを生成し、及び/又はAMF124によって登録受諾、サービス受理、又は構成更新コマンドを生成するために使用され得る。
【0163】
ユーザインタフェース1950は、システム1900とのユーザとの相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はシステム1900との周辺構成要素との相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェースは、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、1つ以上のインジケータ(例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED))、物理キーボード又はキーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、マイクロフォン、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、ディスプレイスクリーン又はディスプレイデバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。周辺構成要素インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)ポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0164】
図19に示す構成要素は、業界標準アーキテクチャ(industry standard architecture、ISA)、拡張ISA(extended ISA、EISA)、周辺構成要素相互接続(peripheral component interconnect、PCI)、拡張周辺構成要素相互接続(peripheral component interconnect extended、PCIx)、PCIエクスプレス(PCI express、PCIe)、又は任意の数の他の技術などの任意の数のバス及び/又は相互接続(interconnect、IX)技術を含み得る、互いに通信可能に結合されたインタフェース回路を使用して互いに通信することができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバスであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス又はIXシステムが含まれ得る。
【0165】
図20は、様々な態様によるプラットフォーム2000(又は「デバイス2000」と呼ぶ)の一例を示している。態様では、プラットフォーム2000は、
図1のUE101、及び/又は
図1のBS111若しくはAMF124など、本明細書で説明する任意の他の要素/デバイスとして使用するのに好適であり得る。プラットフォーム2000は、例に示される構成要素の任意の組み合わせを含み得る。プラットフォーム2000の構成要素は、プラットフォーム2000に適合された集積回路(integrated circuits、IC)、その一部、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、論理、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして、或いはより大きなシステムのシャーシ内に組み込まれる構成要素として実装されてもよい。
図20のブロック図は、プラットフォーム2000の構成要素の高レベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実装形態で発生してもよい。
【0166】
アプリケーション回路2005は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、メモリ回路2020(メモリインタフェースを含む)、キャッシュメモリ、並びに1つ以上のLDO、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、RTC、間隔及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用I/O、SD MMCなどのメモリカードコントローラ、USBインタフェース、MIPIインタフェース、及びJTAGテストアクセスポートなどの回路を含むが、それらに限定されない。アプリケーション回路2005のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶要素に結合されてもよいし、メモリ/記憶要素を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム2000上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶要素はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0167】
アプリケーション回路2005は、UE101又はAMF124のいずれかのためのSCR/SRRMIメッセージの生成を容易にすることができ、アプリケーション回路2005はまた、624における
図7Aの態様に関連付られたUE101のためのセル再選択の実行、並びにUE AS601とUE NAS603との間のメッセージングの受け渡しを容易にすることができる。アプリケーション回路2005は、UE101及び/又はAMF124のための5GMM能力IE302、SRRMI IE502a、502b、又は502c、及びS-NSSAI IEに関連付られた1つ以上のIEを生成及び/又は更新することを容易にすることができる。メモリ回路2020は、UE101及び/又はAMF124のための5GMM能力IE302、SRRMI IE502a、502b、又は502c、及びS-NSSAI IEに関連付られた1つ以上のIEを記憶することができる。
【0168】
例として、アプリケーション回路2005のプロセッサ(単数又は複数)は、カリフォルニア州クパチーノのApple(登録商標)Inc.から入手可能なAシリーズのプロセッサ(例えば、A13 Bionic)などの汎用プロセッサ又は専用プロセッサ、又は任意の他のこのようなプロセッサを含んでもよい。アプリケーション回路2005のプロセッサはまた、アドバンスドマイクロデバイス(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ又はアクセラレーテッドプロセッシングユニット(APU);Intel(登録商標)Inc.のコアプロセッサ(単数又は複数)、Qualcomm(登録商標)Technologies Inc.のSnapdragon(商標)プロセッサ(単数又は複数)、Texas Instruments社(登録商標)のオープン・マルチメディア・アプリケーション・プラットフォーム(OMAP)(商標)プロセッサ(単数又は複数)、若しくは、MIPS Warrior Mクラス、Warrior Iクラス、及びWarrior PクラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.からのMIPSベースの設計、ARM Cortex-A、Cortex-R、及びCortex-MファミリのプロセッサなどのARM Holdings,LtdからライセンスされたARMベースの設計などのうちの1つ以上が含まれ得る。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路2005は、アプリケーション回路2005及び他の構成要素が単一の集積回路、又は単一のパッケージに形成されるシステムオンチップ(system on a chip、SoC)の一部であってもよい。
【0169】
ベースバンド回路又はプロセッサ2010は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。更に、ベースバンド回路又はプロセッサ2010は、様々なリソースの送信を引き起こし得る。ベースバンド回路又はプロセッサ2010は、例えば、UE101のためのブロードキャストメッセージ、登録受諾メッセージ、サービス受諾メッセージ、又は構成更新コマンドのうちの1つ以上の受信を容易にし得る。ベースバンド回路又はプロセッサ2010は、例えば、UE101のための登録要求、登録完了、サービス要求、又は構成更新完了メッセージのうちの1つ以上の送信を容易にし得る。
【0170】
プラットフォーム2000はまた、外部デバイスをプラットフォーム2000と接続するために使用されるインタフェース回路(図示せず)を含んでもよい。インタフェース回路は、1つのインタフェースを別のインタフェースに通信可能に結合し得る。インタフェース回路を介してプラットフォーム2000に接続された外部デバイスは、センサ回路2021及び電気機械構成要素(electro-mechanical components、EMC)2022、並びにリムーバブルメモリ回路2023に結合されたリムーバブルメモリデバイスを含む。
【0171】
バッテリ2030は、プラットフォーム2000に電力を供給してもよいが、いくつかの例では、プラットフォーム2000は、固定ロケーションにデプロイされて取り付けられてもよく、電気グリッドに結合された電源を有してもよい。バッテリ2030は、リチウムイオンバッテリ、空気亜鉛バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリ、などであってもよい。V2X用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ2030は、典型的な鉛酸自動車バッテリであってもよい。
【0172】
本方法は、一連の動作又はイベントとして上記に例示及び説明されているが、このような動作又はイベントの図示された順序は、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解される。例えば、いくつかの動作は、異なる順序で、及び/又は本明細書に図示及び/又は説明されるものとは別の他の動作又はイベントと同時に発生し得る。加えて、本開示の1つ以上の態様又は例を実現するために、すべての図示された動作が必要とされるわけではない。また、本明細書に示す動作のうちの1つ以上は、1つ以上の別個の動作及び/又は段階で実行され得る。いくつかの例では、上記の方法は、メモリに記憶された命令を使用して、コンピュータ可読媒体に実現される可能性がある。特許請求される開示の範囲内で、多くの他の例及び変形形態が可能である。
【0173】
本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができ、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を備えたマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを備えた並列プラットフォーム、を含むがこれらに限定されない。更に、プロセッサは、本明細書に記載の機能及び/又はプロセスを実行するように設計された、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理コントローラ、複合プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組合せを指すことができる。プロセッサは、空間使用を最適化するか、又はモバイルデバイスの性能を向上させるために、分子ドット及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートなどを含むがこれらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理ユニットの組合せとして実装され得る。プロセッサ又はベースバンドプロセッサは、本明細書で説明される命令を実行するように構成され得る。
【0174】
UE又はBS、例えば、
図1のUE101又はBS111又はAMF124は、メモリインタフェースと、本明細書で説明される命令を実行するように構成されたメモリインタフェースに通信可能に結合された処理回路又はベースバンド処理回路とを備えることができる。
【0175】
実施例(形態)は、方法、方法の動作又はブロックを実行するための手段、機械(例えば、メモリを有するプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)など)によって実行されると、方法の動作又は装置若しくはシステムの動作を機械に実行させて、本明細書に記載の形態及び実施例による複数通信技術を使用する同時通信を実行する命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体などの主題を含み得る。
【0176】
実施例1は、ユーザ機器(user equipment、UE)のベースバンドプロセッサであって、1つ以上のプロセッサを含み、1つ以上のプロセッサは、スライスベースのセル再選択(slice based cell re-selection、SCR)のためのサポートを決定し、ネットワークスライシングに基づくセル再選択のための能力サポートを示すSCR情報要素(information element、IE)を生成し、SCRのためのサポートの決定に応じて、SCR IEを含む登録要求を生成し、登録要求の生成に応じて、スライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを受信し、SRRMIの受信に応じて、REGISTRATION COMPLETEメッセージを生成するように構成されている、ベースバンドプロセッサである。
【0177】
実施例2は、実施例1を含むことができ、スライスグループ及びスライスベースのセル再選択手順のためのネットワークサポートを示すブロードキャストメッセージを受信し、ブロードキャストメッセージの受信に応じてSCR IEを生成するように更に構成されている。
【0178】
実施例3は、実施例2を含むことができ、ブロードキャストメッセージは、現在のセル及び隣接セルにおいてサポートされるスライスの情報を含む。
【0179】
実施例4は、実施例1を含むことができ、REGISTRATION ACCEPTメッセージを受信した後、SRRMIは、UEの非アクセス層(non-access stratum、NAS)プロトコルからUEのアクセス層(access stratum、AS)プロトコルに通信される。
【0180】
実施例5は、実施例1を含むことができ、登録要求は、初期登録要求、モビリティ及び周期的登録更新(mobility and periodic registration update、MRU)、又は変更ベースのイベントとして送信される。
【0181】
実施例6は、実施例6を含むことができ、変化ベースのイベントは、ワイヤレスネットワーク技術の世代間の変化、トラッキングエリアの変化、登録エリアの変化、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの変化、又はネットワークスライス構成の変化に関連付られた。
【0182】
実施例7は、実施例1を含むことができ、SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(fifth-generation of mobile telecommunications technology、5G)モビリティ管理(mobility management、MM)能力IEにおける単一ビットフィールドによって示され、UEが無線リソース制御(radio resource control、RRC)アイドル(RRC idle、RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC inactive、RRC_INACTIVE)状態にある間のSCRのサポートを更に示す。
【0183】
実施例8は、実施例1を含むことができ、SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(fifth-generation of mobile telecommunications technology、5G)モビリティ管理(mobility management、MM)能力IEにおいて示され、更に、UEが無線リソース制御(radio resource control、RRC)アイドル(RRC idle、RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC inactive、RRC_INACTIVE)状態にある間にSCRのサポートを示し、SCR IEは、スライスグルーピングのサポートを示すスライスグルーピングサポートIEと、スライス優先順位付けのサポートを示すスライス優先順位サポートIEと、スライス無線リソース管理(slice radio resource management、SRRM)構成のサポートを示すSRRMサポートIEとを含む。
【0184】
実施例9は、実施例1を含むことができ、単一ネットワークスライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、S-NSSAIに関連付られた周波数の数、S-NSSAIに関連付られた周波数の値、又はS-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちの1つ以上を含む情報要素(information elements、IE)を含むSRRMIを決定し、IEを含むように登録要求を生成するように更に構成されている。
【0185】
実施例10は、実施例9を含むことができ、決定されたSRRMIを、REGISTRATION ACCEPTメッセージに含まれるSRRMIで更新するように更に構成されている。
【0186】
実施例11は、実施例1又は10を含むことができ、REGISTRATION ACCEPTメッセージに含まれるSRRMIは、単一ネットワークスライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、S-NSSAIに関連付られた周波数の数、S-NSSAIに関連付られた周波数の値、及びS-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちのすべてを含むように構成されている。
【0187】
実施例12は、実施例9又は11を含むことができ、セル内の同じ周波数に関連付られたS-NSSAIは一緒にグループ化され、同じS-NSSAI優先度を有する。
【0188】
実施例13は、実施例9又は11を含むことができ、S-NSSAIの優先度は、UE上のアクティブアプリケーションに基づく。
【0189】
実施例14は、実施例1又は11を含むことができ、REGISTRATION COMPLETEメッセージが失敗したとき、又はREGISTRATION COMPLETEメッセージの生成に応じて、SRRMIを含む構成更新コマンドを受信し、REGISTRATION ACCEPTメッセージに含まれるSRRMIを、構成更新コマンドに含まれるSRRMIで更新し、構成更新コマンドの受信に応じて、構成更新完了メッセージを生成し、構成更新コマンドに含まれるSRRMIに基づいてSCRを実行する、ように更に構成されており、SCRは、UEのアクセス層(access stratum、AS)プロトコルによって実行される。
【0190】
実施例15は、実施例1~14のいずれか1つを含むことができ、REGISTRATION ACCEPTメッセージに含まれるSRRMIに基づいてSCRを実行するように更に構成されており、SCRは、UEのアクセス層(access stratum、AS)プロトコルによって実行される。
【0191】
実施例16は、実施例1~15のいずれか1つを含むことができ、SCRは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)アイドル(RRC idle、RRC_IDLE)状態又はRRC非アクティブ(RRC inactive、RRC_INACTIVE)状態の間に実行される。
【0192】
実施例17は、ネットワークスライシングに基づくセル再選択をサポートするユーザ機器(user equipment、UE)の能力を示すスライスベースのセル再選択(slice based cell re-selection、SCR)情報要素(information element、IE)を含む登録要求を受信し、登録要求の受信に応じて、スライスグループ構成情報を含むスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を決定し、SRRMIの決定に応じて、SRRMIを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを送信するように構成されている、アクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)エンティティである。
【0193】
実施例18は、実施例17を含むことができ、更に、REGISTRATION ACCEPTメッセージの生成に応じて、REGISTRATION COMPLETEメッセージを受信するように構成されている。
【0194】
実施例19は、実施例17又は18を含むことができ、SRRMIは、UEと基地局(base station、BS)との間のSCRを可能にする。
【0195】
実施例20は、実施例17又は18を含むことができ、SRRMIは、SCR IEに基づいて決定される。
【0196】
実施例21は、実施例17を含むことができ、次世代(next generation、NG)アプリケーションプロトコル(NG application protocol、NGAP)シグナリングに含まれるNGセットアップ要求であって、NGセットアップ要求は、スライスグループ構成を含む初期SRRMIを含む、NGセットアップ要求を受信し、NGセットアップ要求の受信に応じて、NGセットアップ応答を送信し、NGセットアップ要求の受信後に登録要求を受信し、初期SRRMIに基づいてSRRMIを決定する、ように更に構成されている。
【0197】
実施例22は、実施例21を含むことができ、NGセットアップ要求は、基地局(base station、BS)から受信される。
【0198】
実施例23は、実施例21を含むことができ、NGセットアップ要求は、運用管理及び保守(operation administration and maintenance、OAM)エンティティから受信される。
【0199】
実施例24は、実施例21を含むことができ、初期SRRMIに含まれるスライスグループ構成は、単一ネットワークスライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、S-NSSAIに関連付られた周波数の数、S-NSSAIに関連付られた周波数の値、又はS-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちの1つ以上を含む。
【0200】
実施例25は、実施例17~24のいずれか1つを含むことができ、決定されたSRRMIに含まれるスライスグループ構成は、単一ネットワークスライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、S-NSSAIに関連付られた周波数の数、S-NSSAIに関連付られた周波数の値、及びS-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちのすべてを含む。
【0201】
実施例26は、実施例25を含むことができ、トラッキングエリア(tracking area、TA)又は登録エリア(registration area、RA)において同じ周波数に関連付られたS-NSSAIは一緒にグループ化され、同じS-NSSAI優先度を有する。
【0202】
実施例27は、実施例25を含むことができ、S-NSSAI優先度は、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション情報及び関連する利用可能なネットワークスライスに基づく。
【0203】
実施例28は、実施例25を含むことができ、登録要求は、単一ネットワークスライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)の数、S-NSSAIの値、S-NSSAIのグループID、S-NSSAIの優先度、S-NSSAIに関連付られた周波数の数、S-NSSAIに関連付られた周波数の値、及びS-NSSAIに関連付られた周波数優先度のうちの1つ以上を含むSSRMI情報要素(information elements、IE)を含み、登録要求に含まれるSRRMI IEに基づいてSRRMIを決定するように更に構成されている。
【0204】
実施例29は、実施例17を含むことができ、登録要求は、初期登録要求又はモビリティ及び周期的登録更新(mobility and periodic registration update、MRU)として受信される。
【0205】
実施例30は、実施例17~29のいずれか1つを含むことができ、SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(fifth-generation of mobile telecommunications technology、5G)モビリティ管理(mobility management、MM)能力IEにおける単一ビットフィールドによって示され、UEが無線リソース制御(radio resource control、RRC)アイドル(RRC idle、RRC_IDLE)状態及びRRC非アクティブ(RRC inactive、RRC_INACTIVE)状態にある間のSCRのサポートを更に示す。
【0206】
実施例31は、実施例17~29のいずれか1つを含むことができ、SCR IEは、第5世代モバイル通信技術(fifth-generation of mobile telecommunications technology、5G)モビリティ管理(mobility management、MM)能力IEにおいて示され、SCR IEは、スライスグルーピングのためのユーザ機器(user equipment、UE)サポートを示すスライスグルーピングサポートIEと、スライス優先順位付けのためのUEサポートを示すスライス優先順位サポートIEと、スライス無線リソース管理(slice radio resource management、SRRM)構成のためのUEサポートを示すSRRMサポートIEとを含む。
【0207】
実施例32は、請求項17を含むことができ、REGISTRATION COMPLETEメッセージが時間フレーム内に受信されないとき、又は決定されたSRRMIのスライスグループ構成情報が変化するとき、更新されたスライスグループ構成情報を含む更新されたSRRMIを備える構成更新コマンドを送信し、構成更新コマンドの生成に応じて構成更新完了メッセージを受信するように更に構成されている。
【0208】
実施例33は、ネットワークグループスライス構成を実行する方法であって、単一ネットワークスライス固有アシスタンス(single network slice specific assistance、S-NSSA)グループ化情報を決定することと、S-NSSAグループ化情報に関連付られたS-NSSAスライス優先順位付けを決定することと、S-NSSAグループ化情報及びS-NSSAスライス優先順位付けを含むスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を生成することと、を含む方法である。
【0209】
実施例34は、実施例33を含むことができ、方法は、コアネットワーク(core network、CN)のアクセス及びモビリティ機能(access and mobility function、AMF)によって実行される。
【0210】
実施例35は、実施例33を含むことができ、方法は、ユーザ機器(user equipment、UE)によって実行される。
【0211】
実施例36は、実施例33を含むことができ、S-NSSAグループ化情報は、同じ周波数上で利用可能なネットワークスライスを一緒にグループ化することによって決定される。
【0212】
実施例37は、実施例36を含むことができ、S-NSSAグループ化情報は、同じトラッキングエリア(tracking area、TA)又は登録エリア(registration area、RA)内のネットワークスライスを一緒にグループ化することによって更に決定される。
【0213】
実施例38は、実施例36又は37を含むことができ、同じグループ内のすべてのネットワークスライスは、同じ優先度を有し、同じグループのスライス優先度は、単一スライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)優先度となる。
【0214】
実施例39は、実施例36~38のいずれか1つを含むことができ、決定されたS-NSSAグループ化情報に関連付られた単一スライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)グループIDを決定することを含み、S-NSSAIグループIDは、ユーザ機器(user equipment、UE)のスライスベースセル再選択(slice based cell re-selection、SCR)能力情報及びUEのサブスクリプション情報に基づく。
【0215】
実施例40は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、ユーザ機器(user equipment、UE)の単一スライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)構成と、UEのホームパブリックランドモバイルネットワーク(home public land mobile network、HPLMN)ステータス又は訪問先パブリックランドモバイルネットワーク(visited public land mobile network、VPLMN)ステータスに関連付られたS-NSSAIの優先度と、に基づく。
【0216】
実施例41は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、ユーザ機器(user equipment、UE)上で実行されるアクティブアプリケーションに基づく。
【0217】
実施例42は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション情報及び関連する利用可能なネットワークスライスに基づく。
【0218】
実施例43は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、ユーザ機器(user equipment、UE)上で実行されているアクティブアプリケーションの優先順位と、UEに関連付られたユーザプレーントラフィックに基づく。
【0219】
実施例44は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、トラッキングエリア(tracking area、TA)又は登録エリア(registration area、RA)におけるネットワークスライス過負荷情報に基づく。
【0220】
実施例45は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、単一スライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)包含モードに基づく。
【0221】
実施例46は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、ランダムアクセスチャネル(random access channel、RACH)構成に基づく。
【0222】
実施例47は、実施例33を含むことができ、S-NSSAスライス優先順位付けは、実施例41~46の方法のいずれかに基づく。
【0223】
実施例48は、実施例33~47のいずれか1つを含むことができ、単一ネットワークスライス固有支援情報(single network slice specific assistance information、S-NSSAI)の数、S-NSSAグループ化情報に基づくS-NSSAの値、S-NSSAI値に関連付られたS-NSSAIグループID、S-NSSAIスライス優先順位付けに基づくS-NSSAIの優先度、S-NSSAIによってサポートされる周波数の数、S-NSSAIに関連付られた周波数の値、又はS-NSSAIに関連付られた周波数優先度を含む1つ以上の情報要素(information elements、IE)を決定することと、IEを有するSRRMIを生成することと、を更に含む。
【0224】
実施例49は、1つ以上プロセッサを含み、1つ以上のプロセッサは、ネットワークスライシングに基づくセル再選択をサポートするユーザ機器(user equipment、UE)の能力を示すスライスベースのセル再選択(slice based cell re-selection、SCR)情報要素(information elements、IE)を含む登録要求を受信し、登録要求の受信に応じて、スライスグループ構成情報を含むスライス無線リソース管理情報(slice radio resource management information、SRRMI)を含むREGISTRATION ACCEPTメッセージを送信し、REGISTRATION ACCEPTメッセージの送信に応じて、REGISTRATION COMPLETEメッセージを受信するように構成されている、基地局(base station、BS)のベースバンドプロセッサである。
【0225】
実施例50は、実施例49を含むことができ、次世代(next generation、NG)アプリケーションプロトコル(application protocol、AP)に従って、NGセットアップ要求であって、NGセットアップ要求は、スライスグループ構成を含む初期SRRMIを含む、NGセットアップ要求を生成し、NGセットアップ要求の生成に応じてNGセットアップ応答を受信し、NGセットアップ要求の受信後に登録要求を送信する、ように更に構成されている。
【0226】
実施例51は、実施例49又は50を含むことができ、スライスベースのセル再選択手順のためのネットワークサポートを示すスライスグループ構成メッセージを運用管理保守(operation administration and maintenance、OAM)エンティティから受信し、登録要求の受信前に、スライスグループ構成メッセージを含むブロードキャストメッセージを生成する、ように更に構成されている。
【0227】
実施例52は、実施例51を含むことができ、スライスグループ構成メッセージは、ランダムアクセスチャネル(random access channel、RACH)情報に関連付られた。
【0228】
実施例1~51及び発明を実施するための形態に含まれる、本明細書に実質的に記載されるそれぞれ又は任意の組み合わせを参照して、本明細書に実質的に記載される方法。
【0229】
実施例1~51及び発明を実施するための形態に含まれる、本明細書に実質的に記載されるそれぞれ又は任意の組み合わせを参照して、本明細書に実質的に記載される非一時的コンピュータ可読媒体。
【0230】
本明細書の、実施例1~51及び発明を実施するための形態に実質的に記載された、任意の動作又は動作の組み合わせを実行するように構成された無線機器。
【0231】
本明細書の、実施例1~51及び発明を実施するための形態に実質的に記載された、任意の動作又は動作の組み合わせを実行するように構成された集積回路。
【0232】
本明細書の、実施例1~51及び発明を実施するための形態に実質的に記載された、任意の動作又は動作の組み合わせを実行するように構成された装置。
【0233】
本明細書の、実施例1~51及び発明を実施するための形態に実質的に記載された、任意の動作又は動作の組み合わせを実行するように構成されたベースバンドプロセッサ。
【0234】
更に、本明細書に記載の様々な態様又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用して、方法、装置、又は製造物品として実現することができる。本明細書で使用される「製造物品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。更に、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つ以上のデバイス及び/又は他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、限定されるものではないが、無線チャネルと、命令(単数又は複数)及び/又はデータを記憶、収容、及び/又は運搬することができる様々な他の媒体を含むことができる。更に、コンピュータプログラム製品は、コンピュータに、本明細書に記載の機能を実行させるように動作可能な1つ以上の命令又はコードを有するコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0235】
通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他の構造若しくは非構造データを、変調データ信号、例えば、搬送波又は他の輸送機構などのデータ信号に含み、任意の情報配信又は輸送媒体を含む。「変調データ信号」又は複数の信号は、1つ以上の信号内の情報を符号化するように設定又は変更された1つ以上の特性を有する信号を指す。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0236】
例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合することができる。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。更に、いくつかの態様では、プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在することができる。加えて、ASICは、ユーザ端末又は装置に存在することができる。
【0237】
これについては、開示されている主題を、様々な態様及び対応する図面に関連して説明したが、開示されている主題と同じ機能、類似する機能、代替的機能、又は代用の機能を実行するためには、適用可能な場合、他の同様の態様を使用することができ、又は、記載されている態様から逸脱することなく、変更及び追加を行うことができることを理解されたい。したがって、開示されている主題は、本明細書に記載のいずれかの単一の態様に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲の広さ及び範囲に従って解釈されるべきである。
【0238】
具体的には、上述の構成要素(アセンブリ、デバイス、回路、システムなど)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」への参照を含む)は、本明細書に示される本開示の例示的な実装形態における機能を実行する開示された構造と構造的に同等でない場合でも、記載された構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造(例えば、機能的に同等である)に対応することが意図される。更に、特定の特徴がいくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の用途に望ましく有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。
【0239】
本開示を添付の図面を参照して説明するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され、そして図示される構造及びデバイスは必ずしも縮尺通りに描かれていない。本明細書で利用される場合、「構成要素」、「システム」、「インタフェース」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、(例えば、実行中の)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを指すことが意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又は他の処理デバイス)、プロセッサ上で実行されているプロセス、コントローラ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、記憶デバイス、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理デバイスを備えたユーザ機器(例えば、携帯電話など)であり得る。実例として、サーバ上で実行されているアプリケーション及びそのサーバもまた、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセス内に常駐することができ、1つの構成要素は、1つのコンピュータに局在してもよい、かつ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散してもよい。本明細書では、要素のセット又は他の構成要素のセットを説明することがあり、ここで、「セット」という用語は、「1つ以上」として解釈することができる。
【0240】
更に、これらの構成要素は、記憶されている様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読記憶媒体又は非一時的なコンピュータ可読記憶媒体から、例えばモジュールなどで実行することができる。構成要素は、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、及び/又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は他のシステムを有する同様のネットワークをわたって、信号を経由して別の構成要素と対話する構成要素からのデータ)を有する信号に従って、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
【0241】
別の例として、構成要素は、電気回路又は電子回路によって動作される機械部品によって提供される特定の機能性を有する装置であり得、電気回路又は電子回路は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作され得る。1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部にあることができ、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部品なしの電子構成要素を通して特定の機能性を提供する装置であり得、電子構成要素は、少なくとも部分的に電子構成要素の機能性を付与するソフトウェア及び/又はファームウェアを実行する1つ以上のプロセッサを備え得る。
【0242】
本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)、若しくは1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する回路に動作可能に結合された関連しているメモリ(共有、専用、又はグループ)、組合せ論理回路、又は説明された機能性を提供する他の好適なハードウェア構成要素を指すか、その一部であるか、又はそれを含むことができる。いくつかの形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールに実装されてもよく、又は回路に関連付られた機能は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールによって実行されてもよい。いくつかの態様では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含むことができる。
【0243】
「例示的」という単語の使用は、概念を具体的に表すことが意図されている。本願で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、すべてのあり得る順列のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAを用いる」場合、「XはBを用いる」場合、又は「XはAとBを用いる」場合、前述の各場合はいずれも「XはA又はBを用いる」を満たす。加えて、本出願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に明記しない限り、又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。更に、「including(含む)」、「includes(含む)」、「having(有する)」、「has(有する)」、「with(有する)」、又はそれらの変化形が、発明を実施する形態と特許請求の範囲のいずれかで使用される場合、これらの用語は、「comprising(備える)」という用語と同様に包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付きアイテムが詳述される状況(例えば、「第1のX」、「第2のX」など)において、いくつかの状況では、文脈が、1つ以上の番号付きアイテムが別個であるか又は同じであることを示し得るが、一般に、これら1つ以上の番号付きアイテムは、別個であるか又は同じであり得る。
【0244】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。