(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-01
(45)【発行日】2025-09-09
(54)【発明の名称】連携システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20250902BHJP
B60L 15/40 20060101ALI20250902BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20250902BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20250902BHJP
【FI】
G06Q50/06
B60L15/40 Z
B60L50/60
B60L53/14
(21)【出願番号】P 2022152327
(22)【出願日】2022-09-26
【審査請求日】2024-09-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆志
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 景子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 理
(72)【発明者】
【氏名】中村 達
(72)【発明者】
【氏名】宮田 亜衣
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/104883(WO,A1)
【文献】特開2022-059987(JP,A)
【文献】特開2014-154092(JP,A)
【文献】特開2013-246704(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B60L 15/40
B60L 50/60
B60L 53/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充放電設備と、
前記充放電設備を用いて、車載のバッテリの充放電を行なう車両と、
前記車両のユーザが所有する通信端末と、
前記ユーザが前記通信端末を用いて利用しているデジタルコンテンツを提供するサーバとを備え、
前記サーバは、
前記充放電が行なわれている間は、前記ユーザに前記デジタルコンテンツにおける第1インセンティブを付与し、
前記充放電が終了した後は、前記
第1インセンティブの付与を終了
し、
前記充放電が終了した時点から所定時間以内に前記車両が前記充放電設備の駐車枠から移動した場合に、前記ユーザに前記デジタルコンテンツにおける第2インセンティブを付与する、連携システム。
【請求項2】
前記サーバは、前記充放電が終了した時点から前記所定時間以内に前記車両が前記駐車枠から移動しない場合に、前記ユーザに前記デジタルコンテンツにおけるペナルティを付与する、請求項1に記載の連携システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、連携システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2020-102026号公報(特許文献1)には、通知に対して早期に車両の位置に戻ってきたユーザに対してクーポンを発行する充電システムが開示されている。この充電システムは、クーポンを発行することにより、給電設備の単位時間あたりの利用者数を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及が進んでいる。これに伴って、充放電設備が備えられた駐車スペースも増えてきている。しかしながら、車両の充放電が終わっても、車両がそのまま駐車されているために、他の人が充放電設備を使用できないという状況が生じている。このような状況を改善するためのさらなる手法が望まれている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、充放電設備の単位時間あたりの利用者数を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示に係る連携システムは、充放電設備と、充放電設備を用いて、車載のバッテリの充放電を行なう車両と、車両のユーザが所有する通信端末と、ユーザが通信端末を用いて利用しているデジタルコンテンツを提供するサーバとを備える。サーバは、充放電が行なわれている間は、ユーザにデジタルコンテンツにおけるインセンティブを付与し、充放電が終了した後は、インセンティブの付与を終了する。
【0007】
上記構成によれば、充放電が行なわれている間は、ユーザにデジタルコンテンツにおけるインセンティブが付与され、充放電が終了した後は、インセンティブの付与が終了される。充放電が終了した後には、ユーザにとって、その場に留まるメリットがなくなる。したがって、充放電が終了した後に速やかに車両を移動させることが促進される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、充放電設備の単位時間あたりの利用者数を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る連携システム100の概略的な構成を示す図である。
【
図2】サーバ5が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【
図3】変形例1に係る連携システム101の概略的な構成を示す図である。
【
図4】変形例2に係る連携システム102の概略的な構成を示す図である。
【
図5】変形例3に係る連携システム103の概略的な構成を示す図である。
【
図6】変形例4に係る連携システム104の概略的な構成を示す図である。
【
図7】実施の形態2に係る連携システム200の概略的な構成を示す図である。
【
図8】サーバ50が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0011】
[実施の形態1]
<全体構成>
図1は、実施の形態1に係る連携システム100の概略的な構成を示す図である。連携システム100は、充放電事業者のサーバ1と、サーバ1が管理する充放電設備2と、車両管理事業者のサーバ3と、車両4と、ゲーム事業者のサーバ5と、車両4のユーザ7が所有する通信端末6とを備える。
【0012】
サーバ1は、充放電設備2を管理する。サーバ1は、充放電設備2と通信可能に構成されている。
図1では、1台の充放電設備2が示されているが、サーバ1は、複数台の充放電設備を管理してもよい。また、サーバ1は、サーバ3と通信可能に構成されている。
【0013】
充放電設備2は、駐車枠8に併設されている。充放電設備2は、充電ケーブル22を備えている。充電ケーブル22の先端には、コネクタ21が設けられている。コネクタ21は、所定の規格に準拠した接続口に接続可能に構成されている。所定の規格は、たとえば、CHAdeMO(登録商標)、GB/T、CCS(Combined Charging System)、ChaoJiなどの規格であってよい。
【0014】
サーバ3は、車両4と通信可能に構成されている。サーバ3が帰属する車両管理事業者は、たとえば、車両メーカまたは車両販売会社であってもよい。サーバ3は、車両4から位置情報、各機器の状態を示す状態情報、後述の充放電情報などの種々の情報を取得する。また、サーバ3は、サーバ1およびサーバ5と通信可能に構成されている。
【0015】
車両4は、たとえば、電気自動車である。なお、車両4は、プラグイン充電およびプラグイン放電の少なくとも一方が可能な車両であればよく、たとえば、プラグインハイブリッド車、燃料電池車であってもよい。車両4は、接続口41と、電力変換装置42と、バッテリ43と、通信装置44と、ECU(Electronic Control Unit)45とを備える。
【0016】
接続口41は、充電ケーブル22のコネクタ21が接続可能に構成される。接続口41は、上述の所定の規格に準拠している。
【0017】
電力変換装置42は、接続口41とバッテリ43との間に電気的に接続されている。電力変換装置42は、充放電設備2から受けた電力を、バッテリ43を充電するための電力に変換して、当該電力をバッテリ43に供給する。また、電力変換装置42は、バッテリ43の電力を、充放電設備2に供給するための電力に変換して、当該電力を充放電設備2に供給する。
【0018】
バッテリ43は、積層された複数の電池を含んで構成される。電池は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池である。
【0019】
通信装置44は、サーバ3と通信可能に構成されている。通信装置44は、たとえば、DCM(Data Communication Module)であってよい。
【0020】
ECU45は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力バッファを含む。ECU45は、車両4に搭載された各機器の制御を行なう。
【0021】
サーバ5は、ゲームを提供している。ゲームの種類は特に限定されない。サーバ5が提供するゲームは、通信端末6を用いてプレイすることができる。ゲームは、アプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」とも称する)をダウンロードすることによりプレイできる形式であってもよいし、ウェブブラウザを介してプレイできる形式であってもよい。なお、ゲームは、本開示に係る「デジタルコンテンツ」の一例に相当する。サーバ5は、ゲームにおいてユーザ7を特定するためのゲームIDを発行する。
【0022】
通信端末6は、たとえば、スマートフォン、タブレット、ノート型PCなどであってよい。本実施の形態では、通信端末6には、サーバ5が提供するゲームをプレイするためのアプリがインストールされている。また、通信端末6には、ゲームIDが記憶されている。
【0023】
<処理の流れ>
連携システム100では、充放電設備2を用いて行なうバッテリ43の充放電と、サーバ5が提供するゲームとを連携させることにより、充放電の終了後に、車両4を早期に駐車枠8から移動させることを促すことが可能となる。以下では、車両4のバッテリ43の充放電を行なう際の一連の処理の流れを説明する。
【0024】
(0)ユーザ7は、車両4を駐車枠8に駐車させると、接続口41に充電ケーブル22のコネクタ21を接続させる。そして、充放電設備2に対して、バッテリ43の充放電を行なうための所定の操作を行なう。所定の操作では、たとえば、充電を行なうか放電を行なうかを選択したり、充放電の開始時刻および終了時刻を設定したりする。なお、所定の操作は、たとえば、車両4に設けられた装置等を介して行なうことができてもよい。
【0025】
(1)接続口41にコネクタ21が接続されると、車両4と充放電設備2との間で情報交換処理が行なわれる。情報交換処理では、たとえば、出力可能電圧値および出力可能電流値などの情報を含む設備情報が、充放電設備2から車両4に送信される。また、充電IDの情報が、車両4から充放電設備2に送信される。充電IDの情報は、ユーザ7を識別するための情報であり、たとえば、ユーザ7が所有する充電カードに紐付く情報である。ユーザ7は、充電カードに紐付けられた充電IDの情報を、予め車両4のメモリに登録しておくことができる。さらに、情報交換処理では、たとえば、バッテリ43の充電電圧下限値、充電電圧上限値などの情報が車両4から充放電設備2に送信されてもよい。
【0026】
(2)充放電設備2は、車両4から取得した充電IDの情報をサーバ1に送信する。
(3)車両4は、充放電情報をサーバ3に送信する。充放電情報には、充電IDの情報、充放電を開始する時刻(開始時刻)の情報、および、充放電を終了する時刻(終了時刻)の情報が含まれる。終了する時刻は、たとえば、バッテリ43の蓄電量と、設備情報とに基づいて、制御装置45によって予測されてもよい。あるいは、終了する時刻は、充放電設備2によって予測されてもよい。開始時刻と終了時刻とを総称して、「時刻情報」とも称する。
【0027】
(4)サーバ1とサーバ3との間で、充電IDにより特定されるユーザ7について、充放電の契約情報などの確認が相互に行なわれる。
【0028】
(5)サーバ3は、コラボキーを発行する。コラボキーは、ユーザ7の充電IDと、ユーザ7のゲームIDとを紐付けるための時限キーである。サーバ3は、コラボキーと、時刻情報とをサーバ5に送信する。サーバ5は、受信したコラボキーと時刻情報とを、たとえば、メモリ(図示せず)に記憶させる。
【0029】
(6)また、サーバ3は、コラボキーをユーザ7の通信端末6に送信する。
(7)通信端末6は、ゲームIDとコラボキーとをサーバ5に送信する。サーバ5は、通信端末6からゲームIDとコラボキーとを取得すると、
図2に示す処理を実行する。
【0030】
図2は、サーバ5が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
図2に示されるフローチャートの処理は、ゲームIDおよびコラボキーを取得した際に、サーバ5によって開始される。
図2に示すフローチャートの各ステップ(以下ステップを「S」と略す)は、サーバ5によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部がサーバ5内に作製されたハードウェア(電子回路)によって実現されてもよい。
【0031】
S1において、サーバ5は、通信端末6から受信したコラボキーと一致するコラボキーがメモリに記憶されているか否かを判断する。換言すれば、サーバ5は、通信端末6から受信したコラボキーが、サーバ3から受信していたコラボキーと一致するか否かを判断する。サーバ5は、両者が一致する場合には(S1においてYES)、処理をS2に進める。サーバ5は、両者が一致しない場合には(S1においてNO)、処理を終了させる。
【0032】
S2において、サーバ5は、サーバ3から受信している時刻情報の開始時刻を参照し、開示時刻が到来したか否かを判断する。サーバ5は、開示時刻が到来していない場合には(S2においてNO)、開示時刻が到来するのを待つ。サーバ5は、開示時刻が到来した場合には(S2においてYES)、処理をS3に進める。
【0033】
S3において、サーバ5は、コラボキーに紐付くゲームIDに対して、第1ボーナスタイムを発動する。第1ボーナスタイムが発動されると、サーバ5が提供するゲームにおいて、たとえば、獲得できる経験値が2倍になったり、特定のコマンドを使用できるようになったり、ゲームにおける種々のインセンティブが付与される。
【0034】
S4において、サーバ5は、サーバ3から受信している時刻情報の終了時刻を参照し、終了時刻が到来したか否かを判断する。サーバ5は、終了時刻が到来していない場合には(S4においてNO)、終了時刻が到来するのを待つ。この間、第1ボーナスタイムが継続される。サーバ5は、終了時刻が到来した場合には(S4においてYES)、処理をS5に進める。
【0035】
S5において、サーバ5は、第1ボーナスタイムを終了させる。すなわち、サーバ5は、バッテリ43の充放電の開始時刻から終了時刻までの間にわたって、第1ボーナスタイムを発動させる。
【0036】
S6において、サーバ5は、終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に、車両4が駐車枠8から移動されたか否かを判断する。車両4が駐車枠8から移動されたか否かは、サーバ3から受ける情報に基づいて判断することができる。たとえば、車両4の制御装置45は、接続口41とコネクタ21との接続が解除されたことを検知すると、通信装置44を介して、充放電設備2との接続が解除されたことを示す解除情報をサーバ3に送信する。サーバ3は、解除情報をサーバ5に送信する。サーバ5は、解除情報に基づいて、車両4が駐車枠8から移動されたと判断してもよい。あるいは、解除情報に代えて、車両4の位置情報が用いられてもよい。この場合には、たとえば、サーバ3は、車両4から取得した位置情報に基づいて、車両4が駐車枠8から移動したか否かを判断する。サーバ3は、車両4が駐車枠8から移動したか否かを示す情報をサーバ5に送信する。
【0037】
終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4が駐車枠8から移動されたと判断した場合(S6においてYES)、サーバ5は、処理をS7に進める。終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4が駐車枠8から移動されていないと判断した場合(S6においてNO)、サーバ5は、処理をS8に進める。
【0038】
S7において、サーバ5は、コラボキーに紐付くゲームIDに対して、第2ボーナスタイムを発動する。第2ボーナスタイムが発動されると、サーバ5が提供するゲームにおいて、たとえば、獲得できる経験値が2倍になったり、特定のコマンドを使用できるようになったり、ゲームにおける種々のインセンティブが付与される。第2ボーナスタイムは、上述の第1ボーナスタイムと同様のインセンティブを付与するものであってもよいし、異なるインセンティブを付与するものであってもよい。第2ボーナスタイムは、たとえば、終了時刻の到来後から、予め定められた第1時間継続される。
【0039】
S8において、サーバ5は、コラボキーに紐付くゲームIDに対して、ペナルティを発動する。ペナルティが発動されると、サーバ5が提供するゲームにおいて、たとえば、獲得できる経験値が0.5倍になったり、使用できるコマンドが制約されたり、獲得済みのアイテムが失われたりする。ペナルティは、たとえば、終了時刻の到来後から、予め定められた第2時間継続される。第1時間および第2時間は、適宜設定することができる。
【0040】
以上のように、実施の形態1に係る連携システム100では、充放電を行なっている間には、第1ボーナスタイムが発動される一方で、充放電が終了した後には、第1ボーナスタイムが終了される。充放電が終了した後には、ユーザ7にとって、駐車枠8に留まるメリットがなくなる。したがって、充放電が終了した後に速やかに車両4を移動させることが促進される。したがって、他のユーザが充放電設備2を使用できるようになるので、充放電設備2の単位時間あたりの利用者数を向上させることができる。
【0041】
また、実施の形態1に係る連携システム100では、終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4を駐車枠8から移動させた場合には、第2ボーナスタイムが発動される。第2ボーナスタイムを発動させるために、バッテリ43の充放電が終了してから所定時間以内に駐車枠8から車両4を移動させることが促進される。したがって、他のユーザが充放電設備2を使用できるようになるので、充放電設備2の単位時間あたりの利用者数を向上させることができる。
【0042】
また、実施の形態1に係る連携システム100では、終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4を駐車枠8から移動させなかった場合には、ペナルティが発動される。ペナルティの発動を回避するために、バッテリ43の充放電が終了してから所定時間以内に駐車枠8から車両4を移動させることが促進される。したがって、他のユーザが充放電設備2を使用できるようになるので、充放電設備2の単位時間あたりの利用者数を向上させることができる。
【0043】
さらに、実施の形態1に係る連携システム100では、充放電を行なっている間に、第1ボーナスタイムが発動される。これによって、たとえば、充放電設備2を介した、バーチャルパワープラント(VPP:Virtual Power Plant)への車両4の参加を促すことが可能となる。よって、VPP活用を促進することができる。
【0044】
[変形例1]
サーバ5において、第1ボーナスタイム、第2ボーナスタイムおよびペナルティを与える対象となるゲームIDを特定する手法は、実施の形態1で説明した(0)~(7)の処理に基づく手法に限られるものではない。変形例1では、他の手法について説明する。
【0045】
図3は、変形例1に係る連携システム101の概略的な構成を示す図である。連携システム101は、実施の形態1に係る連携システム100に対して、充放電設備2を充放電設備2Aに代え、サーバ3を省略したものである。連携システム101のその他の構成は、連携システム100と同様であるため、繰り返し説明しない。
【0046】
充放電設備2Aは、設定装置25と、表示装置26とを含む。設定装置25は、充放電に対する設定を行なうための入力部と、ICカード(後述の充電カード9)の情報を読み取るICカードリーダとを含む。表示装置26は、表示画面を含む。表示装置26は、たとえば、表示画面に所定のコードを表示させる。所定のコードは、たとえば、QRコード(登録商標)であってもよいし、バーコードであってもよい。
【0047】
変形例1では、以下の(0)~(6)の手順に従う処理により、充電IDとゲームIDとが紐付けられる。
【0048】
(0)ユーザ7は、接続口41に充電ケーブル22のコネクタ21を接続させる。
(1)ユーザ7は、充電カード9を所持している。充電カード9は、ICカードである。ユーザ7は、充電カード9を設定装置25のリーダにかざす。これにより、充放電設備2は、充電IDの情報を含む充電カード9の情報を読み取る。ユーザ7は、設定装置25の入力装置を操作して、開示時刻および終了時刻を入力する。なお、ユーザ7は、開始時刻のみを入力してもよい。この場合には、開始時刻、設備情報および現在のバッテリ43の蓄電量に基づいて、車両4または充放電設備2により終了時刻が設定される。また、ユーザ7は、設定装置25の入力装置を操作して、コラボキーの発行を要求するための操作を行なう。
【0049】
(2)充放電設備2は、充電IDの情報、および、開始時刻と終了時刻とを含む時刻情報をサーバ1に送信する。さらに、充放電設備2は、コラボキーの発行を要求する信号をサーバ1に送信する。
【0050】
(3)サーバ1は、コラボキーを発行する。サーバ1は、コラボキーと、時刻情報とをサーバ5に送信する。
【0051】
(4)また、サーバ3は、コラボキーを充放電設備2に送信する。
(5)充放電設備2の表示装置26は、コラボキーを取得するための所定のコードを表示画面に表示させる。ユーザ7は、通信端末6のリーダ機能を利用して所定のコードを読み取る。これにより、通信端末6は、コラボキーを取得する。
【0052】
(6)通信端末6は、ゲームIDとコラボキーとをサーバ5に送信する。サーバ5は、通信端末6からゲームIDとコラボキーとを取得すると、上述した
図2に示す処理を実行する。
【0053】
以上のように、変形例1に係る連携システム101においても、実施の形態1に係る連携システム100と同様の効果を奏することができる。
【0054】
[変形例2]
変形例2では、サーバ5において、第1ボーナスタイム、第2ボーナスタイムおよびペナルティを与える対象となるゲームIDを特定するためのさらなる他の手法について説明する。変形例2では、充放電事業者とゲーム事業者とは、共通ID(後述)を有している。
【0055】
図4は、変形例2に係る連携システム102の概略的な構成を示す図である。連携システム102は、実施の形態1に係る連携システム100に対して、充放電設備2を充放電設備2Bに代え、サーバ3を省略したものである。連携システム102のその他の構成は、連携システム100と同様であるため、繰り返し説明しない。
【0056】
充放電設備2Bは、設定装置25を含む。設定装置25は、変形例1で説明したとおりである。
【0057】
サーバ1は、充電IDを共通IDに変換するための第1変換情報を記憶している。共通IDは、充放電事業者とゲーム事業者との間で共有される識別情報であり、充電IDとゲームIDとを紐付けるために用いられる。
【0058】
サーバ5は、共通IDをゲームIDに変換するための第2変換情報を記憶している。第1変換情報および第2変換情報は、予め作成されて、サーバ1およびサーバ5にそれぞれ記憶されている。
【0059】
変形例2では、以下の(0)~(6)の手順に従う処理により、充電IDとゲームIDとが紐付けられる。
【0060】
(0)ユーザ7は、接続口41に充電ケーブル22のコネクタ21を接続させる。
(1)ユーザ7は、充電カード9を設定装置25のリーダにかざす。これにより、充放電設備2は、充電IDの情報を含む充電カード9の情報を読み取る。ユーザ7は、設定装置25の入力装置を操作して、開示時刻および終了時刻を入力する。なお、ユーザ7は、開始時刻のみを入力してもよい。この場合には、開始時刻、設備情報および現在のバッテリ43の蓄電量に基づいて、車両4または充放電設備2により終了時刻が設定される。
【0061】
(2)充放電設備2は、充電IDの情報、および、開始時刻と終了時刻とを含む時刻情報をサーバ1に送信する。
【0062】
(3)サーバ1は、第1変換情報を読み出す。サーバ1は、充電IDを第1変換情報に照会させて、充電IDを共通IDに変換する。
【0063】
(4)サーバ1は、共通IDと、時刻情報とをサーバ5に送信する。
(5)サーバ5は、第2変換情報を読み出す。サーバ5は、共通IDを第2変換情報に照会させて、共通IDをゲームIDに変換する。
【0064】
(6)通信端末6は、ゲームIDをサーバ5に送信する。サーバ5は、通信端末6からゲームIDを取得すると、上述した
図2に示す処理を実行する。なお、変形例2では、
図2のS1の処理において、コラボキーをゲームIDと読み替える。S1において、サーバ5は、上記(5)で変換したゲームIDと、通信端末6から取得したゲームIDとが一致した場合に、肯定判断する。
【0065】
以上のように、変形例2に係る連携システム102においても、実施の形態1に係る連携システム100と同様の効果を奏することができる。
【0066】
[変形例3]
変形例3では、サーバ5において、第1ボーナスタイム、第2ボーナスタイムおよびペナルティを与える対象となるゲームIDを特定するためのさらなる他の手法について説明する。変形例3では、サーバ5はコラボID(後述)を発行する。
【0067】
図5は、変形例3に係る連携システム103の概略的な構成を示す図である。連携システム103は、実施の形態1に係る連携システム100に対して、充放電設備2を充放電設備2Cに代え、サーバ3を省略したものである。連携システム103のその他の構成は、連携システム100と同様であるため、繰り返し説明しない。
【0068】
充放電設備2Cは、設定装置25と、読み取り装置27とを含む。設定装置25は、変形例1で説明したとおりである。読み取り装置27は、たとえば、所定のコードを読み取ることが可能に構成される。変形例3では、読み取り装置27は、通信端末6の表示画面に表示されたコラボIDを示す所定のコードを読み取る。
【0069】
サーバ5は、申請に応じてコラボIDを発行する。コラボIDは、充電IDとゲームIDとを紐付けるための時限的なIDである。サーバ5は、コラボIDを用いたゲームへのログインを許可する。
【0070】
変形例3では、以下の(0)~(5)の手順に従う処理により、充電IDとゲームIDとが紐付けられる。
【0071】
(0)ユーザ7は、接続口41に充電ケーブル22のコネクタ21を接続させる。
(1)ユーザ7は、通信端末6を使用して、ゲームIDを用いてゲームへログインする。そして、サーバ5に対して、コラボIDの発行を申請する。
【0072】
(2)サーバ5は、ゲームIDを用いてログインしている通信端末6からの申請に応じて、コラボIDを発行し、これを通信端末6に送信する。
【0073】
(3)ユーザ7は、充電カード9を設定装置25のリーダにかざす。これにより、充放電設備2は、充電IDの情報を含む充電カード9の情報を読み取る。ユーザ7は、設定装置25の入力装置を操作して、開示時刻および終了時刻を入力する。なお、ユーザ7は、開始時刻のみを入力してもよい。この場合には、開始時刻、設備情報および現在のバッテリ43の蓄電量に基づいて、車両4または充放電設備2により終了時刻が設定される。
【0074】
さらに、ユーザ7は、通信端末6の表示画面に、コラボIDを示す所定コードを表示させ、これを読み取り装置27に読み取らせる。これにより、充放電設備2は、コラボIDを取得する。
【0075】
(4)充放電設備2は、充電IDの情報、コラボIDの情報、および、開始時刻と終了時刻とを含む時刻情報をサーバ1に送信する。
【0076】
(5)サーバ1は、コラボIDの情報、および、開始時刻と終了時刻とを含む時刻情報をサーバ5に送信する。サーバ5は、サーバ1からコラボIDを取得すると、上述した
図2に示す処理を実行する。なお、変形例3では、
図2のS1の処理において、コラボキーをコラボIDと読み替え、サーバ1から取得したコラボIDが、自身が発行し、かつ、有効な(期限が到来していない)コラボIDであるかを判断する。
【0077】
以上のように、変形例3に係る連携システム103においても、実施の形態1に係る連携システム100と同様の効果を奏することができる。
【0078】
[変形例4]
変形例4では、サーバ5において、第1ボーナスタイム、第2ボーナスタイムおよびペナルティを与える対象となるゲームIDを特定するためのさらなる他の手法について説明する。変形例4では、車両管理事業者が、充放電事業者との間で第1共通IDを共有し、かつ、ゲーム事業者との間で第2共通IDを共有する。
【0079】
図6は、変形例4に係る連携システム104の概略的な構成を示す図である。連携システム104は、実施の形態1に係る連携システム100に対して、充放電設備2を充放電設備2Bに代えたものである。充放電設備2Bは、変形例2で説明したとおりである。
【0080】
サーバ1は、充電IDを第1共通IDに変換するための第3変換情報を記憶している。第1共通IDは、充放電事業者と車両管理事業者との間で共有される識別情報である。
【0081】
サーバ3は、第1共通IDを第2共通IDに変換するための第4変換情報を記憶している。第2共通IDは、車両管理事業者とゲーム事業者との間で共有される識別情報である。
【0082】
サーバ5は、第2共通IDをゲームIDに変換するための第5変換情報を記憶している。第3変換情報、第4変換情報および第5変換情報は、予め作成されて、サーバ1、サーバ3およびサーバ5にそれぞれ記憶されている。
【0083】
変形例4では、以下の(0)~(8)の手順に従う処理により、充電IDとゲームIDとが紐付けられる。
【0084】
(0)ユーザ7は、接続口41に充電ケーブル22のコネクタ21を接続させる。
(1)ユーザ7は、充電カード9を設定装置25のリーダにかざす。これにより、充放電設備2は、充電IDの情報を含む充電カード9の情報を読み取る。ユーザ7は、設定装置25の入力装置を操作して、開示時刻および終了時刻を入力する。なお、ユーザ7は、開始時刻のみを入力してもよい。この場合には、開始時刻、設備情報および現在のバッテリ43の蓄電量に基づいて、車両4または充放電設備2により終了時刻が設定される。
【0085】
(2)充放電設備2は、充電IDの情報、および、開始時刻と終了時刻とを含む時刻情報をサーバ1に送信する。
【0086】
(3)サーバ1は、第3変換情報を読み出す。サーバ1は、充電IDを第3変換情報に照会させて、充電IDを第1共通IDに変換する。
【0087】
(4)サーバ1は、第1共通IDと、時刻情報とをサーバ3に送信する。
(5)サーバ3は、第4変換情報を読み出す。サーバ3は、第1共通IDを第4変換情報に照会させて、第1共通IDを第2共通IDに変換する。
【0088】
(6)サーバ3は、第2共通IDと、時刻情報とをサーバ5に送信する。
(7)サーバ5は、第5変換情報を読み出す。サーバ5は、第2共通IDを第5変換情報に照会させて、第2共通IDをゲームIDに変換する。
【0089】
(8)通信端末6は、ゲームIDをサーバ5に送信する。サーバ5は、通信端末6からゲームIDを取得すると、上述した
図2に示す処理を実行する。なお、変形例2では、
図2のS1の処理において、コラボキーをゲームIDと読み替える。S1において、サーバ5は、上記(7)で変換したゲームIDと、通信端末6から取得したゲームIDとが一致した場合に、肯定判断する。
【0090】
以上のように、変形例4に係る連携システム104においても、実施の形態1に係る連携システム100と同様の効果を奏することができる。
【0091】
[変形例5]
実施の形態1および変形例1~4では、サーバ5がゲームを提供する例について説明した。しかしながら、サーバ5が提供するものはゲームに限られず、種々のデジタルコンテンツであってよい。たとえば、動画配信サービス、音楽配信サービスなどであってもよい。この場合、たとえば、ボーナスタイムの発動により、動画を無料で観ることができたり、音楽を無料で聴くことができたりしてもよい。
【0092】
[実施の形態2]
実施の形態1および変形例1~5では、充放電設備2を用いて行なうバッテリ43の充放電と、サーバ5が提供するゲームとを連携させることにより、充放電の終了後に、車両4を早期に駐車枠8から移動させる例について説明した。しかしながら、バッテリ43の充放電と連携されるのは、ゲームに限られるものではない。実施の形態2では、充放電設備2を用いて行なうバッテリ43の充放電と、車両4が駐車している駐車枠の駐車料金とを連携させることにより、充放電の終了後に、車両4を早期に駐車枠8から移動させる例について説明する。
【0093】
図7は、実施の形態2に係る連携システム200の概略的な構成を示す図である。連携システム200は、充放電事業者のサーバ1と、サーバ1が管理する充放電設備2と、車両管理事業者のサーバ3と、車両4と、駐車場事業者のサーバ50と、車両4のユーザ7が所有する通信端末6とを備える。
【0094】
サーバ50は、駐車枠8A~8Cを管理している。サーバ50は、駐車枠8A~8Cに駐車された車両の駐車料金を設定する。サーバ50は、たとえば、駐車枠8A~8Cへの駐車時間に応じて駐車料金を設定する。駐車枠8A~8Cの各々には、専用の充放電設備2が設けられている。
図7では、駐車枠8B,8Cに設けられた充放電設備2の図示が省略されている。なお、駐車枠8A~8Cの各々を特に区別しない場合には、単に駐車枠8と表記することがある。
【0095】
連携システム200では、充放電設備2を用いて行なうバッテリ43の充放電と、駐車料金とを連携させることにより、充放電の終了後に、車両4を早期に駐車枠8A~8Cから移動させることを促すことが可能となる。なお、実施の形態2では、車両4は駐車枠8Aに駐車していることを想定している。
【0096】
(0)ユーザ7は、車両4を駐車枠8Aに駐車させると、接続口41に充電ケーブル22のコネクタ21を接続させる。そして、充放電設備2に対して、バッテリ43の充放電を行なうための所定の操作を行なう。なお、所定の操作は、たとえば、車両4に設けられた装置等を介して行なうことができてもよい。
【0097】
(1)接続口41にコネクタ21が接続されると、車両4と充放電設備2との間で情報交換処理が行なわれる。なお、(1)の処理は、実施の形態1における(1)の処理と同様である。
【0098】
(2)充放電設備2は、車両4から取得した充電IDの情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、駐車枠8と充放電設備2との対応関係を記憶している。サーバ1は、いずれの充放電設備2から充電IDを受信したかに基づいて、どの駐車枠8が使用されているかを認識する。以下では、特定された駐車枠8を示す情報を「駐車枠情報」とも称する。
【0099】
(3)車両4は、充放電情報をサーバ3に送信する。充放電情報には、充電IDの情報、時刻情報(充放電を開始する時刻の情報、充放電を終了する時刻の情報)が含まれる。
【0100】
(4)サーバ1とサーバ3との間で、充電IDにより特定されるユーザ7について、充放電の契約情報などの確認が相互に行なわれる。また、サーバ1からサーバ3に、充電IDの情報および駐車枠情報が送信される。
【0101】
(5)サーバ3は、充電IDに基づいて、サーバ1から受信した駐車枠情報と、車両4から受信した時刻情報とを対応付ける。サーバ3は、駐車枠情報および時刻情報をサーバ50に送信する。サーバ50は、駐車枠情報および時刻情報を受信すると、
図8に示す処理を実行する。
【0102】
図8は、サーバ50が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
図8に示されるフローチャートの処理は、駐車枠情報および時刻情報を取得した際に、サーバ50によって開始される。
【0103】
S10において、サーバ50は、駐車枠情報に基づいて、対象の駐車枠8Aを特定する。
【0104】
S11において、サーバ50は、S10で特定された駐車枠8Aに対して駐車料金を加算しないことを決定する。
【0105】
S12において、サーバ50は、サーバ3から受信している時刻情報の終了時刻を参照し、終了時刻が到来したか否かを判断する。サーバ50は、終了時刻が到来していない場合には(S12においてNO)、処理をS11に返す。すなわち、サーバ50は、引き続き、駐車枠8Aに対して駐車料金を加算しない。サーバ50は、終了時刻が到来した場合には(S12においてYES)、処理をS13に進める。
【0106】
S13において、サーバ50は、サーバ3に対して報知処理の要求を行なう。報知処理の要求を受けたサーバ3は、車両4に対して、報知動作を行なうための指令を送信する。車両4は、指令を受けると、指令に従って報知動作を行なう。報知動作は、たとえば、ヘッドライトを点滅させたり、ブレーキランプを点滅させたりする動作であってもよい。報知動作は、充放電が終了していることを周囲に報知できる動作であればよく、上記に限られるものではない。報知動作は、所定の周期でクラクションを鳴らしたり、ヘッドアップディスプレイに文字を表示させたりする動作であってもよい。
【0107】
あるいは、サーバ50は、報知処理の要求をサーバ1に送信してもよい。なお、報知処理の要求は、サーバ3を経由して、サーバ50からサーバ1に送信されてもよい。報知処理の要求を受けたサーバ1は、充放電設備2に対して、報知動作を行なうための指令を送信する。充放電設備2は、指令を受けると、指令に従って報知動作を行なう。報知動作は、たとえば、図示しないランプを点灯させたり、音声による報知をしたりする動作であってもよい。なお、報知動作は、充放電が終了していることを周囲に報知できる動作であればよく、上記に限られるものではない。さらに、サーバ50は、サーバ1,3の両方に報知処理の要求を送信してもよい。これにより、車両4および充放電設備2が報知動作を行なう。
【0108】
S14において、サーバ50は、終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に、車両4が駐車枠8Aから移動されたか否かを判断する。車両4が駐車枠8Aから移動されたか否かは、
図2におけるS6と同様の手法を適用することができる。終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4が駐車枠8Aから移動されたと判断した場合(S14においてYES)、サーバ50は、処理を終了させる。終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4が駐車枠8Aから移動されていないと判断した場合(S14においてNO)、サーバ50は、処理をS15に進める。
【0109】
S15において、サーバ50は、駐車枠8Aに対して駐車料金の加算を開始する。加算される駐車料金は、通常の料金よりも高額に設定されてもよい。
【0110】
なお、S13の処理は、S14において否定判断された場合に実行されるようにしてもよい。
【0111】
以上のように、実施の形態2に係る連携システム200では、終了時刻が到来してから所定時間が経過する前に車両4を駐車枠8Aから移動させなかった場合には、駐車料金が加算される。駐車料金が加算されることを回避するために、バッテリ43の充放電が終了してから所定時間以内に駐車枠8Aから車両4を移動させることが促進される。したがって、他のユーザが充放電設備2を使用できるようになるので、充放電設備2の単位時間あたりの利用者数を向上させることができる。
【0112】
また、実施の形態2に係る連携システム200では、終了時刻が到来すると、車両4または/および充放電設備2が報知動作を行なう。報知動作により、充放電が終了していることが周囲に報知されるので、ユーザ7が駐車枠8Aから車両4を移動させることが促進される。したがって、他のユーザが充放電設備2を使用できるようになるので、充放電設備2の単位時間あたりの利用者数を向上させることができる。
【0113】
さらに、実施の形態2に係る連携システム200では、充放電を行なっている間は、駐車料金が加算されない。これによって、たとえば、充放電設備2を介した、VPPへの車両4の参加を促すことが可能となる。よって、VPP活用を促進することができる。
【0114】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0115】
1,3,5,50 サーバ、2,2A,2B,2C 充放電設備、4 車両、6 通信端末、7 ユーザ、8,8A,8B,8C 駐車枠、9 充電カード、21 コネクタ、22 充電ケーブル、25 設定装置、26 表示装置、27 読み取り装置、41 接続口、42 電力変換装置、43 バッテリ、44 通信装置、45 制御装置、100,101,102,103,104,200 連携システム。