(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-04
(45)【発行日】2025-09-12
(54)【発明の名称】無線通信装置及び鉄道車両用通信システム
(51)【国際特許分類】
B61L 25/02 20060101AFI20250905BHJP
【FI】
B61L25/02 Z
(21)【出願番号】P 2023182502
(22)【出願日】2023-10-24
【審査請求日】2024-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 歩
【審査官】鶴江 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-48543(JP,A)
【文献】中国実用新案第205847282(CN,U)
【文献】特開2014-42154(JP,A)
【文献】特開2022-70678(JP,A)
【文献】特開平9-322014(JP,A)
【文献】特開2001-312238(JP,A)
【文献】特開2001-60907(JP,A)
【文献】特開平11-252017(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61L 1/00-99/00
B61C 17/00
B61D 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道車両内に設置された無線中継器から電波を受信するとともに、前記無線中継器へ電波を送信する電波無線通信部と、
前記鉄道車両と連結された他の鉄道車両へ光信号を照射するとともに、前記他の鉄道車両から光信号を受光する光無線通信部と、を備え、
前記電波無線通信部は、受信した電波に含まれる伝送情報を電気信号に変換して前記光無線通信部に出力し、前記光無線通信部は、前記伝送情報を光信号に変換して前記他の鉄道車両へ照射し、
前記光無線通信部は、前記他の鉄道車両から受光した光信号に含まれる伝送情報を電気信号に変換して前記電波無線通信部に出力し、前記電波無線通信部は、前記伝送情報を電波に含めて前記無線中継器へ送信する、
ことを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】
前記鉄道車両の運転室の前面窓に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の無線通信装置と、
前記無線中継器と、
前記鉄道車両内に設けられた前記無線中継器と電波による無線通信可能な車内設備と、
を有し、
前記無線通信装置は、前記他の鉄道車両との間は光による無線通信を行い、前記鉄道車両内は電波による無線通信を行う、
ことを特徴とする鉄道車両用通信システム。
【請求項4】
前記車内設備には、前記鉄道車両の客室の出入口ドア上部に設けられた表示装置を含むことを特徴とする請求項3に記載の鉄道車両用通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両に設けられる無線通信装置及び鉄道車両用通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、鉄道車両においては、客室内に例えば次の停車駅や広告等を表示するための表示装置が設置されている。この種の表示装置は、例えば先頭車両にサーバを設置してそこから各車両の表示器へ配信する(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたようなシステムは、新たに車両を製造する際に合わせて設けるのであればよいが、既存の車両に設ける場合は、車両の改造が必要となる。特に複数の車両に跨るネットワークを構築するためには電気連結器への配線工事が必要となるため、導入コストが上昇してしまう。
【0005】
また、車両内あるいは編成内で既にネットワークが構築されていると、それらを連結して列車を構成する際に複数のネットワークを接続する必要がある。そのために、列車内ネットワークの再設定をする必要が生じ手間がかかる。
【0006】
そこで、本発明は、既存車両においても容易にネットワークシステムの増設をすることができる無線通信装置及び鉄道車両用通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載された発明は、鉄道車両内に設置された無線中継器から電波を受信するとともに、前記無線中継器へ電波を送信する電波無線通信部と、前記鉄道車両と連結された他の鉄道車両へ光信号を照射するとともに、前記他の鉄道車両から光信号を受光する光無線通信部と、を備え、前記電波無線通信部は、受信した電波に含まれる伝送情報を電気信号に変換して前記光無線通信部に出力し、前記光無線通信部は、前記伝送情報を光信号に変換して前記他の鉄道車両へ照射し、前記光無線通信部は、前記他の鉄道車両から受光した光信号に含まれる伝送情報を電気信号に変換して前記電波無線通信部に出力し、前記電波無線通信部は、前記伝送情報を電波に含めて前記無線中継器へ送信する、ことを特徴とする無線通信装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、光無線通信部により車両間の電気連結器への配線が不要となる。さらに、電波無線通信部により車両内の有線の配線の増設が不要となる。したがって、既存車両においても容易にネットワークシステムの増設をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる鉄道車両用通信システムの概略構成図である。
【
図2】
図1に示された光無線通信機の設置例である。
【
図3】
図1に示された光無線通信機の機能構成図である。
【
図4】列車が複数両からなる場合の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を、
図1~
図4を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる鉄道車両用通信システムの概略構成図である。鉄道車両用通信システムは複数の鉄道車両が連結された列車に設置されるものであるが、
図1はその要部のみを示したものである。
【0011】
図1に示した鉄道車両用通信システム1は、光無線通信機11と、無線LANアクセスポイント12と、車内表示装置13、14と、光無線通信機21と、無線LANアクセスポイント22と、動画配信装置23と、を備えている。
【0012】
図1に示した構成のうち、光無線通信機11と、無線LANアクセスポイント12と、車内表示装置13、14と、は、列車の編成Aに設けられる。一方、光無線通信機21と、無線LANアクセスポイント22と、動画配信装置23と、は、列車の編成Bに設けられる。
【0013】
編成Aは、少なくとも鉄道車両Taを含む1両以上からなる。
図1では、編成Aとしては鉄道車両Taのみを示しているが、複数両で編成されていてもよい。編成Bは、少なくとも鉄道車両Tbを含む1両以上からなる。
図1では、編成Bとしては鉄道車両Tbのみを示しているが、複数両で編成されていてもよい。編成Aと編成Bは車庫で併結されてもよいが、例えばラッシュ時等に、編成Bが所定の駅等で編成Aに増併結されてもよい。
【0014】
光無線通信機11は、編成Aを構成する鉄道車両のうち、編成Bと連結される鉄道車両Taに設けられる。光無線通信機11は、編成Bの鉄道車両Tbに設けられた光無線通信機21と対向するように設けられる。光無線通信機11は、例えば鉄道車両Taの鉄道車両Tbと相対する窓に設置される。
図2に光無線通信機11の設置例を示す。
【0015】
図2は、鉄道車両Taの端部に設けられた運転室の前面窓越し(窓の内側)に光無線通信機11を設置した例である。
図2に示したように、運転室には操作盤51の上部に前面窓Wが設けられている。そして、
図2の場合は、光無線通信機11は、前面窓Wの上部に設置している。
図2では、前面窓の先には線路が見え、鉄道車両Tbが連結されていないが、鉄道車両用通信システム1を構築する際には、前面窓W越しに鉄道車両Tbが見え、鉄道車両Tbの前面窓越しには光無線通信機21が観察できる。なお、前面窓Wの上部に限らず、光信号の送受信が可能かつ、当該運転室で運転士が乗務した際に支障にならない位置であれば他の位置であってもよい。
【0016】
光無線通信機11の機能構成を
図3に示す。光無線通信機11は、電波無線通信部111と、光無線通信部112と、電源部113と、を備えている。
【0017】
電波無線通信部111は、無線LANアクセスポイント12と電波を媒体とする無線通信を行う。具体的には、IEEE802.11などの無線LAN(Local Area Network)の通信規格を用いることができる。電波無線通信部111は、
図3に示したように電波受信部111aと、電波送信部111bと、アンテナ111cと、を備えている。
【0018】
電波受信部111aは、無線LANアクセスポイント12より送信された電波をアンテナ111cを介して受信する。電波受信部111aは、受信した電波に含まれる例えばIEEE802.11のフレームから編成Bへ送信するデータ(伝送情報)を抽出し、抽出したデータを後述する光送信部112aに出力する。
【0019】
電波送信部111bは、後述する光受信部112bから出力されたデータ(伝送情報)が入力され、その入力されたデータを例えばIEEE802.11フレームに変換してアンテナ111cを介して電波として無線LANアクセスポイント12へ送信する。
【0020】
光無線通信部112は、編成Bに設けられた光無線通信機21と、例えば赤外光等の光による無線通信を行う。つまり光を媒体として、鉄道車両間の自由空間を伝播させる。光無線通信部112は、
図2に示したように光送信部112aと、光受信部112bと、を備えている。
【0021】
光送信部112aは、電波受信部111aから出力されたデータ(伝送情報)が入力される。光送信部112aは、発光ダイオード等の光源を有し、入力されたデータを光信号に変換し、例えば赤外光として光無線通信機21へ送信(照射)する。
【0022】
光受信部112bは、フォトダイオード等の受光素子を有し、光無線通信機21から送信された例えば赤外光を受信(受光)する。光受信部112bは、受信した光信号を電気信号に変換し、編成A(鉄道車両Ta)内のネットワークへ送信するデータ(伝送情報)を抽出して電波送信部111bに出力する。
【0023】
電源部113は、例えば鉄道車両Taから給電を受け、光無線通信機11内の各機能ブロックを動作させるための電力を供給する。
【0024】
無線LANアクセスポイント12は、鉄道車両Taに設置された周知の無線通信機器である(無線LAN親機とも呼ばれる)。無線LANアクセスポイント12は、鉄道車両Taに設けられた無線通信可能な機器(光無線通信機11、車内表示装置13、14)と電波による無線通信を行い、これらの機器の通信を中継する無線中継器として機能する。
【0025】
車内表示装置13、14は、例えば客室内の出入口ドア上部に設置されている車内設備である。車内表示装置13、14は、例えば次の停車駅や広告等が表示される。車内表示装置13、14は、無線LANアクセスポイント12と無線通信するための無線通信機器(無線LAN子機とも呼ばれる)を備えている。車内表示装置13、14無線LANアクセスポイント12から送信される動画データ等を受信して、内部に保存、及び表示することが可能となっている。なお、車内表示装置13と車内表示装置14とは同じ構成であるが、便宜上符号を分ける。
【0026】
光無線通信機21は、編成Bを構成する鉄道車両のうち、編成Aと連結される鉄道車両Tbに設けられる。光無線通信機21は、編成Aの鉄道車両Taに設けられた光無線通信機11と対向するように設けられる。光無線通信機21は、例えば鉄道車両Tbの鉄道車両Taと相対する窓に設置される。光無線通信機21の機能構成は光無線通信機11と同様であるため説明を省略する。
【0027】
無線LANアクセスポイント22は、鉄道車両Tbに設置された周知の無線通信機器である。無線LANアクセスポイント22は、鉄道車両Tbに設けられた無線通信可能な機器(光無線通信機21、動画配信装置23)と電波による無線通信を行う。なお、無線LANアクセスポイント12と無線LANアクセスポイント22とは同じ構成であるが、便宜上符号を分ける。
【0028】
動画配信装置23は、鉄道車両Tbに設置された車内設備であり、車内表示装置13、14に配信する広告等の動画像が格納されている。動画配信装置23は、無線LANアクセスポイント22と無線通信するための無線通信機器を備えている。動画配信装置23は、例えば停車駅や車庫等において有線接続された記録媒体等から動画像が格納される。あるいは、動画配信装置23は、走行中または停車中に列車外のサーバ装置等から無線通信により動画像を取得、格納してもよい。
【0029】
次に上述した構成の鉄道車両用通信システム1の動作について
図1を参照して説明する。まず、車庫等で編成Aに編成Bが併結される。このとき光無線通信機11と光無線通信機21とが対向する(互いの照射光が受光可能となる)。すると、編成Aのネットワーク(鉄道車両Taの無線ネットワーク)と編成Bのネットワーク(鉄道車両Tbの無線ネットワーク)とが接続される。ここで、光無線通信機11は編成Aのネットワークに属する機器であり、光無線通信機21は編成Bのネットワークに属する機器である。光無線通信機11は編成Aのネットワークで車内表示装置13等の他の機器と既に通信可能な状態である。一方、光無線通信機21は編成Bのネットワークで動画配信装置23等の他の機器と既に通信可能な状態である。
【0030】
そして、光無線通信機11と光無線通信機21との間は光信号で1対1の通信を行っている。このとき、相手方の識別等は特に行わない。つまり、光受信部112bで電気信号に復調可能な信号を受信した場合は、相手のネットワーク(編成)のSSID(Service Set IDentifier)やアドレス等を問わず通信を行う。したがって、双方のネットワークは車両間の通信に何ら関与しない。そのため、編成Aと編成Bを併結するにあたり、ネットワークの設定は不要である。例えば、光無線通信機21から光無線通信機11へ送信された動画配信装置23の動画像データは、編成Aにおいては、光無線通信機11(電波送信部111b)が送信したデータとして扱われる。
【0031】
上記のようにして編成Aと編成Bとが併結されると、動画配信装置23から配信された動画像データは、無線LANアクセスポイント22、光無線通信機21、光無線通信機11、無線LANアクセスポイント12を介して車内表示装置13、14へ送られ、当該動画像が車内表示装置13に表示、あるいは蓄積される。
【0032】
なお、本実施形態では、車内設備として車内表示装置13、14と、動画配信装置23と、を示したが、これらに限らない。例えば客室内を撮像する車内監視カメラや、車体の側面に設置され、出入口ドアから乗客の乗降を撮像する車側監視カメラ等が撮像した動画像や静止画像の映像データを伝送してもよい。また、伝送情報の受信先としては、運転室に設けられ、運転士が監視するモニタ装置等であってもよい。あるいは、非常通報装置やドアコックの動作信号等を伝送してもよい。また、乗客や乗務員が視認する情報に限らず、音声情報や機器間で送受信される制御情報等を伝送してもよい。
【0033】
また、
図1では、1カ所の車両間の通信と、2両の無線ネットワークのみを示したが、3両以上からなる列車に適用することもできる。3両以上の場合の概略構成を
図4に示す。
【0034】
図4は、鉄道車両T1~T4の4両編成の列車TRの例である。鉄道車両T1~T3には、光無線通信機11、無線LANアクセスポイント12、車内表示装置13がそれぞれ設けられている。鉄道車両T4には、光無線通信機11、無線LANアクセスポイント12、車内表示装置13に加えて動画配信装置23が設けられている。なお、光無線通信機11と光無線通信機21とは同じ構成であるため、
図4では光無線通信機11で示している。また、無線LANアクセスポイント12、車内表示装置13も同様に、同じ構成の機器のうち一方の符号で示している。
【0035】
図4において鉄道車両T1~T4の内部に記載された破線は、例えばIEEE802.11等の電波による無線通信を示し、鉄道車両間(光無線通信機11間)の実線は光による無線通信を示している。なお、
図4では、列車TRを構成する鉄道車両が全て無線LANと光無線とを利用しているが、例えば鉄道車両T2、T3等一部のみであってもよい。
【0036】
また、
図4に示したように、動画配信装置23が設けられる鉄道車両T4にも車内表示装置13が設けられていてもよい。その場合は、鉄道車両T4内の無線ネットワークを介して車内表示装置13が動画像データを取得する。
【0037】
上述した説明から明らかなように、光無線通信機11、21は、本実施形態にかかる無線通信装置として機能する。
【0038】
本実施形態によれば、光無線通信機11は、鉄道車両Ta内に設置された無線LANアクセスポイント12から電波を受信するとともに、無線LANアクセスポイント12へ電波を送信する電波無線通信部111と、鉄道車両Taに連結された鉄道車両Tbへ光信号を照射するとともに、鉄道車両Tbから光信号を受光する光無線通信部112と、を備えている。そして、電波無線通信部111は、受信した電波に含まれる伝送情報を電気信号に変換して光無線通信部112に出力し、光無線通信部112は、伝送情報を光信号に変換して鉄道車両Tbへ照射する。さらに、光無線通信部112は、鉄道車両Tbから受光した光信号に含まれる伝送情報を電気信号に変換して電波無線通信部111に出力し、電波無線通信部111は、伝送情報を電波に含めて無線LANアクセスポイント12へ送信する。
【0039】
光無線通信機11が上記のように構成されることにより、光無線通信部112により鉄道車両間の電気連結器への配線が不要となる。さらに、電波無線通信部111により鉄道車両内の有線の配線の増設が不要となる。したがって、既存車両においても容易にネットワークシステムの増設をすることができる。
【0040】
また、車両間は光無線通信を行うので、連結相手が変わり列車全体のネットワーク構成が変化しても設定等の変更作業が不要で即時に通信が可能となる。
【0041】
また、光無線通信機11は、例えば鉄道車両Taの運転室の前面窓Wに設けられているので、連結される相手方の鉄道車両Tbに設けられる光無線通信機21と最短距離で通信することが可能となる。そのため、天候など外部環境の影響を最小限に抑え、通信の信頼性を確保することができる。また、室内に光無線通信機11が設けられるので、防水等の耐候性を持たせる必要がなく、メンテナンス等も行い易い。
【0042】
また、鉄道車両用通信システム1は、光無線通信機11と、無線LANアクセスポイント12と、例えば車内表示装置13と、を有している。そして、光無線通信機11は、鉄道車両Tbとの間は光による無線通信を行い、鉄道車両Ta内は電波による無線通信を行う。このようにすることにより、鉄道車両Ta内に有線のよる配線を設けずにネットワークを構築することが可能となる。したがって、既存車両にネットワークシステムを容易に増設することが可能となる。
【0043】
また、車内表示装置13は、鉄道車両Taの客室の出入口ドア上部に設けられているので、車内表示装置13に表示するための動画像データ等を無線通信により取得することができる。そのため、車内表示装置13を既存車両に新設または増設する際に有線による配線を敷設する必要が無く、車内表示装置を後付けするのが容易となる。
【0044】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の無線通信装置及び鉄道車両用通信システムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 鉄道車両用通信システム
11 光無線通信機(無線通信装置)
111 電波無線通信部
112 光無線通信部
12 無線LANアクセスポイント(無線中継器)
13 車内表示装置(車内設備、表示装置)
21 光無線通信機(無線通信装置)
22 無線LANアクセスポイント(無線中継器)
23 動画配信装置(車内設備)
Ta 鉄道車両
Tb 鉄道車両(他の鉄道車両)