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特許7739557チャット制御システム、チャット制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-05
(45)【発行日】2025-09-16
(54)【発明の名称】チャット制御システム、チャット制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/02 20220101AFI20250908BHJP
   H04L 51/04 20220101ALI20250908BHJP
   G06F 40/56 20200101ALI20250908BHJP
【FI】
H04L51/02
H04L51/04
G06F40/56
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024145713
(22)【出願日】2024-08-27
【審査請求日】2024-08-27
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン トゥアン トゥ
(72)【発明者】
【氏名】グェン テイ ミン
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/066903(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第118535800(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第117932142(CN,A)
【文献】JAGGI, Ismael,Towards Large Language Models for robotic nutritional coach,Bachelor Thesis,2023年,[取得日 2025年2月6日],取得先<https://sonar.ch/global/documents/327438>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/02
H04L 51/04
G06F 40/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャットメッセージの通信相手である端末から、大規模言語モデルからの回答を要求するチャットメッセージを受け付けたことをトリガとして、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理の実行を開始する判定生成処理実行手段と、
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて前記判定生成処理実行手段に当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行させる判定生成制御手段と、
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するプロンプト生成手段と、
前記プロンプトを前記大規模言語モデルに出力するプロンプト出力手段と、
前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付ける回答受付手段と、
受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するチャットメッセージ出力手段と、
を含むチャット制御システム。
【請求項2】
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージを前記端末に出力する問い合わせメッセージ出力手段、をさらに含む、
請求項1に記載のチャット制御システム。
【請求項3】
前記判定生成処理実行手段は、前記生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージに対して前記端末から受け付けるチャットメッセージに基づいて、当該必要情報とは別の必要情報が生成可能であると判定される場合に、当該チャットメッセージに基づいて当該別の必要情報を生成する、
請求項2に記載のチャット制御システム。
【請求項4】
規模言語モデルからの回答を要求するチャットメッセージを端末から受け付けたことに応じて、所与の複数の必要情報のそれぞれについて、前記端末との通信におけるチャットメッセージのログに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該ログに基づいて生成する判定生成処理実行手段と、
前記ログに基づいて前記複数の必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて前記判定生成処理実行手段に当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行させる判定生成制御手段と

前記ログに基づいてすべての必要情報が生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するプロンプト生成手段と、
前記プロンプトを前記大規模言語モデルに出力するプロンプト出力手段と、
前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付ける回答受付手段と、
受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するチャットメッセージ出力手段と、
を含むチャット制御システム。
【請求項5】
前記判定生成処理実行手段は、1つのチャットメッセージに基づいて複数の必要情報について生成可能であると判定される場合に、当該複数の必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する、
請求項1に記載のチャット制御システム。
【請求項6】
チャットメッセージの通信相手である端末から、大規模言語モデルからの回答を要求するチャットメッセージを受け付けたことをトリガとして、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理の実行を開始するステップと、
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行するステップと、
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するステップと、
前記プロンプトを前記大規模言語モデルに出力するステップと、
前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付けるステップと、
受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するステップと、
を含むチャット制御方法。
【請求項7】
チャットメッセージの通信相手である端末から、大規模言語モデルからの回答を要求するチャットメッセージを受け付けたことをトリガとして、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理の実行を開始するステップと、
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行するステップと、
前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するステップと、
前記プロンプトを前記大規模言語モデルに出力するステップと、
前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付けるステップと、
受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャット制御システム、チャット制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大規模言語モデル(LLM)を活用した技術が注目されてきている。このような技術の一例として、特許文献1には、自動アシスタント応答を生成する際にLLMを使用する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2024-521053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LLMへのプロンプトの出力やLLMからの回答の受付を繰り返すことで、ユーザはあたかも人と自然にチャットをしているような感覚で情報を得ることができる。
【0005】
しかし、プロンプトに対する適切な回答を行うために必要な情報がLLMに与えられていないことによって、LLMがプロンプトに対してあいまいな回答や的外れな回答などといった不適切な回答を行うことがある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、人と自然にチャットをしているような感覚でユーザが情報を得られるようにしつつ、プロンプトに対する適切な回答をLLMから得られる可能性を高めることができるチャット制御システム、チャット制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るチャット制御システムは、チャットメッセージの通信相手である端末からのチャットメッセージの受付に応じて、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理を実行する判定生成処理実行手段と、前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて前記判定生成処理実行手段に当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行させる判定生成制御手段と、前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するプロンプト生成手段と、前記プロンプトを大規模言語モデルに出力するプロンプト出力手段と、前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付ける回答受付手段と、受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するチャットメッセージ出力手段と、を含む。
【0008】
(2)前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージを前記端末に出力する問い合わせメッセージ出力手段、をさらに含む、上記(1)に記載のチャット制御システムであってもよい。
【0009】
(3)前記判定生成処理実行手段は、前記生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージに対して前記端末から受け付けるチャットメッセージに基づいて、当該必要情報とは別の必要情報が生成可能であると判定される場合に、当該チャットメッセージに基づいて当該別の必要情報を生成する、上記(2)に記載のチャット制御システムであってもよい。
【0010】
(4)前記大規模言語モデルからの回答を要求するチャットメッセージを前記端末から受け付けたことに応じて、前記複数の必要情報のそれぞれについて、前記端末との通信におけるチャットメッセージのログに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該ログに基づいて生成するログ判定生成手段、をさらに含み、前記ログに基づいて前記複数の必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記判定生成制御手段は、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて前記判定生成処理実行手段に当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行させ、前記ログに基づいてすべての必要情報が生成される場合に、前記プロンプト生成手段は、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成する、上記(1)から(3)のいずれかに記載のチャット制御システムであってもよい。
【0011】
(5)前記判定生成処理実行手段は、1つのチャットメッセージに基づいて複数の必要情報について生成可能であると判定される場合に、当該複数の必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する、上記(1)から(4)のいずれかに記載のチャット制御システムであってもよい。
【0012】
(6)本発明に係るチャット制御方法は、チャットメッセージの通信相手である端末からのチャットメッセージの受付に応じて、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理を実行するステップと、前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行するステップと、前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するステップと、前記プロンプトを大規模言語モデルに出力するステップと、前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付けるステップと、受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するステップと、を含む。
【0013】
(7)本発明に係るプログラムは、チャットメッセージの通信相手である端末からのチャットメッセージの受付に応じて、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理を実行するステップと、前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、前記端末からの次のチャットメッセージの受付に応じて当該次のチャットメッセージについての前記判定生成処理を実行するステップと、前記チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、前記複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成するステップと、前記プロンプトを大規模言語モデルに出力するステップと、前記プロンプトに対する前記大規模言語モデルからの回答を受け付けるステップと、受け付ける前記回答に基づくチャットメッセージを前記端末に出力するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係るチャットシステムの構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る仲介エージェントシステムの機能の一例を示す機能ブロック図である。
図3】必要情報の一例を示す図である。
図4】必要情報の一例を示す図である。
図5】必要情報管理データの一例を示す図である。
図6A】本発明の一実施形態に係る仲介エージェントシステムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
図6B】本発明の一実施形態に係る仲介エージェントシステムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
図6C】本発明の一実施形態に係る仲介エージェントシステムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
図6D】本発明の一実施形態に係る仲介エージェントシステムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係るチャットシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るチャットシステム1は、仲介エージェントシステム10、処理エージェントシステム12、及び、ユーザ端末14を含む。仲介エージェントシステム10、処理エージェントシステム12、ユーザ端末14は、インターネット等のコンピュータネットワーク16に接続されている。
【0017】
仲介エージェントシステム10は、例えば、サーバコンピュータ等のコンピュータにより構成されてよい。仲介エージェントシステム10は、CPU等のプロセッサ10a、メモリやハードディスクドライブ等の記憶部10b、ネットワークインタフェースカード等の通信部10c、などを含んでもよい。仲介エージェントシステム10は、複数のコンピュータを含んでもよいし、1つのコンピュータを含んでもよい。
【0018】
処理エージェントシステム12は、例えば、CPU、GPU、メモリ、通信インタフェースなどを含む、サーバコンピュータにより構成されてよい。また、処理エージェントシステム12は、複数のコンピュータを含んでもよいし、1つのコンピュータを含んでもよい。図1に示すように、本実施形態に係る処理エージェントシステム12には、学習済の大規模言語モデル(LLM)12aが実装されている。
【0019】
ユーザ端末14は、例えば、CPU、メモリ、通信インタフェース、入力デバイス及びディスプレイを含む、コンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等)により構成されてよい。
【0020】
本実施形態では、仲介エージェントシステム10とユーザ端末14との間でチャットメッセージの通信が行われる。すなわち、本実施形態では、仲介エージェントシステム10にとっては、ユーザ端末14は、チャットメッセージの通信相手である端末に相当する。また、本実施形態では、仲介エージェントシステム10は、必要に応じて、処理エージェントシステム12に含まれるLLM12aに対してプロンプトを出力する。そして、仲介エージェントシステム10は、当該プロンプトに対するLLM12aからの回答に基づくチャットメッセージを生成し、生成されるチャットメッセージをユーザ端末14に出力する。
【0021】
図2は、本実施形態に係る仲介エージェントシステム10で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係る仲介エージェントシステム10で、図2に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図2に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0022】
図2に示すように、本実施形態に係る仲介エージェントシステム10は、機能的には例えば、必要情報記憶部20、ログ記憶部22、チャットメッセージ受付部24、判定生成処理実行部26、判定生成制御部28、プロンプト生成部30、プロンプト出力部32、回答受付部34、チャットメッセージ生成部36、チャットメッセージ出力部38、を含んでいる。本実施形態に係る仲介エージェントシステム10は、チャットシステム1で行われるチャットを制御するチャット制御システムとしての役割を担う。必要情報記憶部20、ログ記憶部22は、記憶部10bを主として実装される。チャットメッセージ受付部24、プロンプト出力部32、回答受付部34、チャットメッセージ出力部38は、通信部10cを主として実装される。判定生成処理実行部26、判定生成制御部28、プロンプト生成部30、チャットメッセージ生成部36は、プロセッサ10aを主として実装される。
【0023】
以上の機能は、コンピュータである仲介エージェントシステム10にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムを仲介エージェントシステム10で実行することにより実装されてもよい。また、このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介して仲介エージェントシステム10に供給されてもよい。
【0024】
必要情報記憶部20は、本実施形態では例えば、後述の判定生成処理実行部26により生成される必要情報を記憶する。図3、及び、図4は、必要情報の一例を示す図である。図3、及び、図4に示すように、必要情報には、インデックスと値との組合せが含まれている。図3には、3つの必要情報が示されており、図4には、5つの必要情報が示されている。
【0025】
また、必要情報記憶部20に、図5に示す、必要情報管理データが予め記憶されていてもよい。必要情報管理データには例えば、生成されるべき必要情報のインデックスのリストが含まれている。そして、後述の判定生成処理において必要情報管理データが参照されてもよい。図5に示す必要情報管理データには、5つのインデックスが示されている。
【0026】
ログ記憶部22は、本実施形態では例えば、仲介エージェントシステム10とユーザ端末14との間の通信におけるチャットメッセージのログを記憶する。ここで例えば、チャットの受付又は出力が行われた日時を示すタイムスタンプ、及び、仲介エージェントシステム10が受け付けたチャットメッセージであるのか仲介エージェントシステム10が出力したチャットメッセージであるのかを示すフラグが関連付けられたチャットメッセージがログ記憶部22に蓄積されるようにしてもよい。
【0027】
チャットメッセージ受付部24は、本実施形態では例えば、ユーザ端末14からチャットメッセージを受け付ける。また、チャットメッセージ受付部24は、本実施形態では例えば、当該チャットメッセージをログ記憶部22に記憶させる。
【0028】
判定生成処理実行部26は、本実施形態では例えば、ユーザ端末14からのチャットメッセージの受付に応じて、所与の複数の必要情報のうちの未生成である必要情報のそれぞれについて、当該チャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成する判定生成処理を実行する。そして、判定生成処理実行部26は、本実施形態では例えば、生成される必要情報を必要情報記憶部20に記憶させる。なお、判定生成処理実行部26は、チャットメッセージ受付部24が、「おすすめの商品について教えてください。」などといった、LLM12aからの回答を要求するチャットメッセージ(以下、回答要求メッセージと呼ぶ。)を受け付けたことをトリガとして判定生成処理の実行を開始してもよい。
【0029】
ここで、判定生成処理実行部26は、必要情報管理データと、生成済の必要情報と、に基づいて、未生成である必要情報を特定してもよい。そして、判定生成処理実行部26は、例えば、名前識別技術やトピックモデルリング技術や学習済の機械学習モデルを用いた推定技術などといった公知の自然言語処理技術を用いて、未生成であることが特定される必要情報のそれぞれについて受け付けたチャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定してもよい。そして、判定生成処理実行部26は、生成可能であると判定される必要情報を生成してもよい。そして、判定生成処理実行部26は、生成される必要情報を必要情報記憶部20に出力してもよい。
【0030】
本実施形態では例えば、初期状態では、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報は存在しない。そして、判定生成処理において必要情報が生成されることに応じて、生成される必要情報が必要情報記憶部20に蓄積されていく。
【0031】
判定生成制御部28は、本実施形態では例えば、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、ユーザ端末14からの次のチャットメッセージの受付に応じて判定生成処理実行部26に当該次のチャットメッセージについての判定生成処理を実行させる。ここで例えば、判定生成制御部28は、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、次のチャットメッセージについての判定生成処理の実行指示を判定生成処理実行部26に出力してもよい。また、判定生成制御部28は、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージの生成指示をチャットメッセージ生成部36に出力してもよい。
【0032】
また、判定生成制御部28は、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、プロンプトの生成指示をプロンプト生成部30に出力してもよい。
【0033】
上述のように、本実施形態では、初期状態では、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報は存在しない。この状況では、判定生成処理実行部26は、図5に示す必要情報管理データに基づいて、5つの必要情報が未生成であることを特定する。そして、判定生成処理実行部26は、受け付けたチャットメッセージに基づいて、インデックスが「性別」である必要情報、インデックスが「年代」である必要情報、インデックスが「住所」である必要情報、インデックスが「趣味」である必要情報、及び、インデックスが「世帯人数」である必要情報が生成可能であるか否かを判定する。
【0034】
ここで例えば、インデックスが「性別」である必要情報、インデックスが「年代」である必要情報、及び、インデックスが「住所」である必要情報が生成可能であると判定されたとする。この場合、図3に示す3つの必要情報が生成され、これら3つの必要情報が必要情報記憶部20に記憶される。このように、判定生成処理実行部26は、1つのチャットメッセージに基づいて複数の必要情報について生成可能であると判定される場合に、当該複数の必要情報を当該チャットメッセージに基づいて生成してもよい。
【0035】
この場合、判定生成制御部28は、ユーザ端末14からの次のチャットメッセージの受付に応じて判定生成処理実行部26に当該次のチャットメッセージについての判定生成処理を実行させる。
【0036】
すると、判定生成処理実行部26は、図5に示す必要情報管理データと、生成済である3つの必要情報と、に基づいて、2つの必要情報が未生成であることを特定する。そして、判定生成処理実行部26は、次に受け付けたチャットメッセージに基づいて、インデックスが「趣味」である必要情報、及び、インデックスが「世帯人数」である必要情報が生成可能であるか否かを判定する。
【0037】
ここで例えば、インデックスが「趣味」である必要情報、及び、インデックスが「世帯人数」である必要情報が生成可能であると判定されたとする。この場合、インデックスが「趣味」である必要情報、及び、インデックスが「世帯人数」である必要情報が生成され、これら2つの必要情報が必要情報記憶部20に記憶される。その結果、必要情報記憶部20には、図4に示す5つの必要情報が記憶されることとなる。
【0038】
この場合、判定生成制御部28は、プロンプトの生成指示をプロンプト生成部30に出力する。
【0039】
プロンプト生成部30は、本実施形態では例えば、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、所与の複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成する。プロンプト生成部30は、判定生成制御部28からのプロンプトの生成指示の受付に応じて、所与の複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成してもよい。例えば、図4に示す5つの必要情報が必要情報記憶部20に記憶されている状況では、これら5つの必要情報に基づいてプロンプトが生成されることとなる。
【0040】
ここで例えば、プロンプト生成部30が、必要情報のインデックスと値の組合せを示す文字列、及び、上述の回答要求メッセージ(例えば、「おすすめの商品について教えてください。」)が示す文字列を含むプロンプトを生成してもよい。
【0041】
プロンプト出力部32は、本実施形態では例えば、プロンプト生成部30により生成されるプロンプトをLLM12aに出力する。
【0042】
回答受付部34は、本実施形態では例えば、プロンプト出力部32によって出力されるプロンプトに対するLLM12aからの回答を受け付ける。
【0043】
チャットメッセージ生成部36は、本実施形態では例えば、ユーザ端末14に出力されるチャットメッセージを生成する。
【0044】
チャットメッセージ出力部38は、本実施形態では例えば、チャットメッセージ生成部36によって生成されるチャットメッセージをユーザ端末14に出力する。また、チャットメッセージ出力部38は、本実施形態では例えば、当該チャットメッセージをログ記憶部22に記憶させる。
【0045】
本実施形態では例えば、回答受付部34がLLM12aからの回答を受け付けた場合は、チャットメッセージ生成部36が、当該回答の受付に応じて、当該回答に基づくチャットメッセージを生成してもよい。ここで、当該回答を含むチャットメッセージが生成されてもよい。なお、当該チャットメッセージは当該回答と同じ文字列であってもよいし異なる文字列であってもよい。例えば、当該回答を加工した(例えば、当該回答を翻訳した)チャットメッセージが生成されてもよい。そして、チャットメッセージ出力部38が、当該回答に基づくチャットメッセージをユーザ端末14に出力してもよい。
【0046】
また、チャットメッセージ生成部36は、判定生成処理実行部26によってチャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージを生成してもよい。例えば、チャットメッセージ生成部36は、判定生成制御部28からのチャットメッセージの生成指示の受付に応じて、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージを生成してもよい。そして、チャットメッセージ出力部38が、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージをユーザ端末14に出力してもよい。
【0047】
例えば、上述のように、図3に示す3つの必要情報が生成されたが、インデックスが「趣味」である必要情報と、インデックスが「世帯人数」である必要情報が生成されなかったとする。この場合、例えば、「趣味は何ですか?」などのような、ユーザの趣味を問い合わせるチャットメッセージが生成され、ユーザ端末14に出力されてもよい。あるいは、「世帯人数は何人ですか?」などのような、ユーザの世帯人数を問い合わせるチャットメッセージが生成され、ユーザ端末14に出力されてもよい。
【0048】
ここで例えば、「趣味は何ですか?」というチャットメッセージに対して、ユーザ端末14から「家族4人でゴルフをするのが趣味です。」などのように、インデックスが「趣味」である必要情報とインデックスが「世帯人数」である必要情報とが生成可能なチャットメッセージを受け付けることがあり得る。このような場合に、判定生成処理実行部26は、ユーザ端末14から受け付けたチャットメッセージに基づいて、インデックスが「趣味」である必要情報とインデックスが「世帯人数」である必要情報との両方を生成してもよい。
【0049】
このように、判定生成処理実行部26は、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージに対してユーザ端末14から受け付けるチャットメッセージに基づいて、当該必要情報とは別の必要情報が生成可能であると判定される場合に、当該チャットメッセージに基づいて当該別の必要情報を生成してもよい。
【0050】
なお、ユーザの趣味を問い合わせるチャットメッセージに対して、インデックスが「趣味」である必要情報は生成可能でないが、インデックスが「世帯人数」である必要情報が生成可能なチャットメッセージを受け付けることがあり得る。この場合には、判定生成処理実行部26は、ユーザ端末14から受け付けたチャットメッセージに基づいて、インデックスが「世帯人数」である必要情報を生成してもよい。
【0051】
ここで、本実施形態に係る仲介エージェントシステム10で行われる処理の流れの一例を、図6Aから図6Dに例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0052】
本処理例では、予め、仲介エージェントシステム10とユーザ端末14との間でチャットメッセージの通信が行われていることとする。そして、今まで行われた通信における、仲介エージェントシステム10からユーザ端末14に出力されたチャットメッセージ、及び、仲介エージェントシステム10がユーザ端末14から受け付けるチャットメッセージが、ログとして、ログ記憶部22に蓄積されていることとする。
【0053】
以下、上述の状況において、チャットメッセージ受付部24が、回答要求メッセージを受け付けたことに応じて実行される処理の一例について説明する。
【0054】
チャットメッセージ受付部24が、回答要求メッセージを受け付けると(S101)、当該回答要求メッセージをログ記憶部22に出力する(S102)。
【0055】
そして、判定生成処理実行部26が、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報管理データにインデックスが示されている必要情報のそれぞれについて、S101に示す処理で受け付けたチャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定する(S103)。
【0056】
そして、判定生成処理実行部26が、S103に示す処理で生成可能であると判定された必要情報を、S101に示す処理で受け付けたチャットメッセージに基づいて生成し(S104)、生成された必要情報を必要情報記憶部20に出力する(S105)。なお、S103に示す処理で生成可能であると判定された必要情報が存在しない場合は、S104及びS105に示す処理は実行されない。
【0057】
そして、判定生成制御部28は、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報管理データ、及び、必要情報に基づいて、S104に示す処理ですべての必要情報が生成されたか否かを判定する(S106)。
【0058】
必要情報管理データにインデックスが示されている必要情報のうちの少なくとも1つが生成されていないことが確認された場合は(S106:N)、判定生成制御部28は、次のチャットメッセージについての判定生成処理の実行指示を判定生成処理実行部26に出力し(S107)、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージの生成指示をチャットメッセージ生成部36に出力する(S108)。
【0059】
そして、チャットメッセージ生成部36が、生成されない必要情報を問い合わせるチャットメッセージを生成する(S109)。そして、チャットメッセージ出力部38が、S109に示す処理で生成されたチャットメッセージをユーザ端末14に出力し(S110)、当該チャットメッセージをログ記憶部22に出力する(S111)。
【0060】
そして、チャットメッセージ受付部24は、次のチャットメッセージの受付を待機する(S112)。
【0061】
そして、S112に示す処理でチャットメッセージの受付が検知されると、チャットメッセージ受付部24が、当該チャットメッセージをログ記憶部22に出力する(S113)。
【0062】
そして、判定生成処理実行部26が、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報管理データ、及び、必要情報に基づいて特定される、未生成である必要情報のそれぞれについて、S113に示す処理で受付が検知されたチャットメッセージに基づいて生成可能であるか否かを判定する(S114)。
【0063】
そして、判定生成処理実行部26が、S114に示す処理で生成可能であると判定された必要情報を、S113に示す処理で受付が検知されたチャットメッセージに基づいて生成して(S115)、生成された必要情報を必要情報記憶部20に出力する(S116)。なお、S114に示す処理で生成可能であると判定された必要情報が存在しない場合は、S115及びS116に示す処理は実行されない。
【0064】
そして、判定生成制御部28は、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報管理データ、及び、必要情報に基づいて、S115に示す処理で未生成である必要情報のすべてが生成されたか否かを判定する(S117)。
【0065】
未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されていないことが確認された場合は(S117:N)、S107に示す処理に戻り、S107以降の処理が再度実行される。
【0066】
S106に示す処理で必要情報管理データにインデックスが示されている必要情報のすべてが生成されたことが確認された場合(S106:Y)、又は、S117に示す処理で未生成である必要情報のすべてが生成されたことが確認された場合は(S117:Y)、判定生成制御部28は、プロンプトの生成指示をプロンプト生成部30に出力する(S118)。
【0067】
そして、プロンプト生成部30が、必要情報記憶部20に記憶されている複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成する(S119)。そして、プロンプト出力部32が、S119に示す処理で生成されたプロンプトをLLM12aに出力する(S120)。
【0068】
そして、回答受付部34が、当該プロンプトに対するLLM12aからの回答を待機する(S121)。
【0069】
回答受付部34が、回答の受付を検知すると、チャットメッセージ生成部36が、当該回答に基づくチャットメッセージを生成する(S122)。そして、チャットメッセージ出力部38が、S122に示す処理で生成されたチャットメッセージをユーザ端末14に出力し(S123)、当該チャットメッセージをログ記憶部22に出力し(S124)、本処理例に示す処理は終了される。
【0070】
本処理例に示す処理が終了された後も、仲介エージェントシステム10とユーザ端末14との間でのチャットメッセージの通信は継続される。
【0071】
本実施形態において、回答要求メッセージをユーザ端末14から受け付けたことに応じて、判定生成処理実行部26が、所与の複数の必要情報のそれぞれについて、ユーザ端末14との通信におけるチャットメッセージのログに基づいて生成可能であるか否かを判定し、生成可能であると判定される必要情報を当該ログに基づいて生成してもよい。そして、当該ログに基づいて当該複数の必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、判定生成制御部28は、ユーザ端末14からの次のチャットメッセージの受付に応じて判定生成処理実行部26当該次のチャットメッセージについての判定生成処理を実行させてもよい。一方、当該ログに基づいてすべての必要情報が生成される場合に、プロンプト生成部30が、当該複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成してもよい。
【0072】
例えば、S102に示す処理が実行された後に、S103からS105に示す処理が実行されることなく、判定生成処理実行部26が、必要情報記憶部20に記憶されている必要情報管理データにインデックスが示されている必要情報のそれぞれについて、ログ記憶部22に記憶されているチャットメッセージのログに基づいて生成可能であるか否かを判定してもよい。そして、判定生成処理実行部26が、生成可能であると判定された必要情報を、ログ記憶部22に記憶されているログに基づいて生成し、生成された必要情報を必要情報記憶部20に出力してもよい。そして、S106以降の処理が実行されるようにしてもよい。
【0073】
また、判定生成処理実行部26が、回答要求メッセージを受け付けたことをトリガとして判定生成処理の実行を開始せずに、常時、判定生成処理を実行するようにしてもよい。
【0074】
また、LLM12aが、ユーザ端末14も仲介エージェントシステム10もアクセスできない情報を用いて回答を生成してもよい。
【0075】
本実施形態では、上述のように、チャットメッセージに基づいて所与の複数の必要情報のすべてが生成されてはじめて、当該複数の必要情報に基づいて生成されるプロンプトがLLM12aに出力される。
【0076】
そのため、プロンプトに対する適切な回答を行うために必要な情報がLLM12aに確実に与えられることとなるため、LLM12aがプロンプトに対してあいまいな回答や的外れな回答などといった不適切な回答を行うことを防ぐことができる。
【0077】
このようにして本実施形態によれば、人と自然にチャットをしているような感覚でユーザが情報を得られるようにしつつ、プロンプトに対する適切な回答をLLM12aから得られる可能性を高めることができることとなる。
【0078】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、必要情報記憶部20が、仲介エージェントシステム10ではなく仲介エージェントシステム10とは異なるシステムが備えていてもよい。また、例えば、ログ記憶部22が、仲介エージェントシステム10ではなく仲介エージェントシステム10とは異なるシステムが備えていてもよい。
【0079】
また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。
【符号の説明】
【0080】
1 チャットシステム、10 仲介エージェントシステム、10a プロセッサ、10b 記憶部、10c 通信部、12 処理エージェントシステム、12a 大規模言語モデル(LLM)、14 ユーザ端末、16 コンピュータネットワーク、20 必要情報記憶部、22 ログ記憶部、24 チャットメッセージ受付部、26 判定生成処理実行部、28 判定生成制御部、30 プロンプト生成部、32 プロンプト出力部、34 回答受付部、36 チャットメッセージ生成部、38 チャットメッセージ出力部。
【要約】
【課題】人と自然にチャットをしているような感覚でユーザが情報を得られるようにしつつ、プロンプトに対する適切な回答をLLMから得られる可能性を高めることができるチャット制御システム、チャット制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】判定生成処理実行部26は、未生成である必要情報のそれぞれについて判定生成処理を実行する。判定生成制御部28は、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のうちの少なくとも1つが生成されない場合に、ユーザ端末14からの次のチャットメッセージの受付に応じて判定生成処理実行部26に当該次のチャットメッセージについての判定生成処理を実行させる。プロンプト生成部30は、チャットメッセージに基づいて未生成である必要情報のすべてが生成される場合に、複数の必要情報に基づいてプロンプトを生成する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D