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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-08
(45)【発行日】2025-09-17
(54)【発明の名称】インストルメントパネル支持構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 37/00 20240101AFI20250909BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20250909BHJP
【FI】
B60K37/00 Z
B62D25/08 J
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021141280
(22)【出願日】2021-08-31
(65)【公開番号】P2023034839
(43)【公開日】2023-03-13
【審査請求日】2024-04-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】小峰 裕也
【審査官】平井 功
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-55809(JP,A)
【文献】特開平7-156687(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00-37/20
B62D 17/00-25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のインストルメントパネルと、該インストルメントパネルの前側で車幅方向に延び両端が車体側面に固定されていて該インストルメントパネルを支持するステアリングサポートメンバとを備えるインストルメントパネル支持構造であって、
当該インストルメントパネル支持構造はさらに、
前記インストルメントパネルの車幅方向中央に車両前後方向に離間して搭載されそれぞれ所定の重量を有する第1重量物および第2重量物と、
車両前後方向に延びていて前記第1重量物および前記第2重量物をそれぞれ支持し該第1重量物と該第2重量物との間で前記ステアリングサポートメンバに支持されている少なくとも1つの支持部材とを備えることを特徴とするインストルメントパネル支持構造。
【請求項2】
当該インストルメントパネル支持構造はさらに、前記第2重量物を直接に支持する所定のブラケットを備え、
前記支持部材は、前記インストルメントパネルの意匠面の裏側に配置されていて、前記第1重量物の車両前後方向の範囲内で前記インストルメントパネルを支持することにより該第1重量物を支持していて、前記ブラケットに前記インストルメントパネルを介して接続されることにより前記第2重量物を支持していることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル支持構造。
【請求項3】
当該インストルメントパネル支持構造はさらに、前記第1重量物および前記第2重量物の前側で前記インストルメントパネルに接続され下方に延びている車体パネルを備えることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル支持構造。
【請求項4】
前記第2重量物は前記第1重量物よりも前方に位置していて、
前記インストルメントパネルは、
前記第1重量物および前記第2重量物を搭載する上側インパネと、
前記上側インパネから下方に延びている下側インパネとを有し、
前記支持部材は、前記下側インパネに接続されていて、該下側インパネおよび前記上側インパネを介して前記第1重量物を支持していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインストルメントパネル支持構造。
【請求項5】
前記インストルメントパネルはさらに、前記上側インパネの前記第1重量物が搭載された箇所から分岐して前記下側インパネの車両前後方向に離間した位置までそれぞれ延びている複数の脚部を有することを特徴とする請求項4に記載のインストルメントパネル支持構造。
【請求項6】
前記支持部材は、車幅方向に開放されたコの字状の断面を有し、前記第2重量物を支持する箇所から後方へゆくほど下降し、該下降する途中で前記ステアリングサポートメンバに支持され、さらに上方へ屈曲して後方へゆくほど上昇しながら前記第1重量物を支持する箇所まで延びることを特徴とする請求項4または5に記載のインストルメントパネル支持構造。
【請求項7】
前記支持部材には、車両前方に向かうほど車両上方に傾斜している取付面が形成されていて、前記取付面を介して前記ステアリングサポートメンバに支持されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のインストルメントパネル支持構造。
【請求項8】
前記支持部材は、前記第1重量物および前記第2重量物の車幅方向外側で、該第1重量物および該第2重量物を挟むように2つ配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインストルメントパネル支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストルメントパネル支持構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両のインストルメントパネルの車幅方向中央には、例えばオーディオや車載通信モジュール(DCM:Data-Communication-Module)などの各重量物が搭載されている。さらにインストルメントパネルの車両前側には、空調ユニット(HVAC:Heating Ventilation and Air-Conditioning)や車室に空調風を送る空調ダクトなどの空調装置が配置されている。
【0003】
特許文献1には、インストルメントパネルの内側に車載機器を取り付ける支持部を備えた取付構造が記載されている。この支持部は、車載機器に取り付けられるとともに、インストルメントパネルの開口部の周縁部の少なくとも一部を裏側から支持する。特許文献1の取付構造では、支持部によってインストルメントパネルの変形を抑制することができる、としている。
【0004】
特許文献2には、インストルメントパネルの上面に配置されたディスプレイを支持するインストルメントパネル構造が記載されている。この構造では、インストルメントパネルリインフォースメントと、支持部材と、一対のダクトとを備える。インストルメントパネルリインフォースメントは、インストルメントパネルの裏側に設けられ、車幅方向に沿って延在している。支持部材は、ディスプレイを支持し、インストルメントパネルリインフォースメントの車幅方向の中央部に配設されている。
【0005】
一対のダクトは、インストルメントパネルの裏側に設けられた空調装置とディスプレイの下方に設けられた一対のレジスタとをそれぞれつなぐとともに、側面視で支持部材と交差し、かつ支持部材の車幅方向外側へ迂回して、レジスタ側で上下に重なり互いに交差している。特許文献2のインストルメントパネル構造では、インストルメントパネルリインフォースメントでディスプレイを支持する構成を採った場合にも、ダクトの空調性能の悪化を抑制することができる、としている。
【0006】
特許文献3には、空調ダクトを有するインストルメントパネル構造が記載されている。この空調ダクトは、インストルメントパネルのメータ取付け用開口部の下側に中間ダクトを介して空調装置と連結されている。また空調ダクトは、取付け部を有する。この取付け部は、空調装置上の中間ダクト側面の縦壁の延長近傍に配置され、メータ取付け用開口部の縦壁を支持する。
【0007】
特許文献3のインストルメントパネル構造では、メータを収納する開口部の縦壁から空調ダクト、中間ダクトを経て空調装置までほぼ直線状に力を支持するので、インストルメントパネルの上面の剛性を効果的に向上することができる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2019-217849号公報
【文献】特開2013-28287号公報
【文献】特開2017-213998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年、自動運転支援システムを搭載したり、大量の情報を画像表示する液晶デバイスが大型化したりすることにより、インストルメントパネルに搭載される各種重量物全体の重量が増加している。また、車載通信モジュールを活用した自動緊急通報システム「eCall」の義務化が欧州で進められるなど、インストルメントパネル内に搭載する車載機器も増える傾向にある。そのため、従来のインストルメントパネル支持構造では、インストルメントパネルに搭載されるオーディオや車載通信モジュールを含めた複数の重量物を支持することが困難となり、インストルメントパネルに亀裂や破損が発生する可能性がある。
【0010】
これに対して特許文献1の取付構造は、単に、車載機器に取り付けられインストルメントパネルの開口部の周縁部の少なくとも一部を裏側から支持する支持部材によって、車載機器を支持しているに過ぎない。このため、この取付構造では、インストルメントパネルに搭載された各重量物を支持することは困難であり、インストルメントパネルの変形や破損を十分に抑制することができない。
【0011】
特許文献2のインストルメントパネル構造では、剛性の高いインストルメントパネルリインフォースメントの車幅方向の中央部に配設された支持部材によって、ディスプレイを支持しているものの、複数の重量物を支持するためには、支持部材の数を増やす必要がある。このため、重量物の下方に位置する空調ダクトを配置するためのスペースを十分に確保することが困難となり、空調ダクトのレイアウトが制限されてしまう。
【0012】
特許文献3のインストルメントパネル構造では、空調ダクトに取付け部を設けて、空調ダクトによって、インストルメントパネルの開口部に収納される重量物であるメータを支持している。
【0013】
しかし空調ダクトは、成型時の複雑な形状を可能とする樹脂製であることが一般的であり、高重量に耐え得る剛性を確保するには樹脂を肉厚とする必要がある。そして、空調ダクトの壁を肉厚にすると、空調ダクト内の断面積が狭くなり、空調風の風量が低減して空調性能が低下してしまう。また、複数の重量物を空調ダクトで支持することは困難である。さらに空調ダクトで重量物を支持するためには、空調ダクトを重量物の真下に配置しなければならず、空調ダクトのレイアウトが制限されてしまう。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑み、インストルメントパネルの車幅方向中央に搭載された各重量物を支持して、インストルメントパネルの変形や破損を抑制しつつ、インストルメントパネル内に空調ダクトを配置するスペースを十分に確保することができるインストルメントパネル支持構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために、本発明にかかるインストルメントパネル支持構造の代表的な構成は、車両のインストルメントパネルと、インストルメントパネルの前側で車幅方向に延び両端が車体側面に固定されていてインストルメントパネルを支持するステアリングサポートメンバとを備えるインストルメントパネル支持構造であって、インストルメントパネル支持構造はさらに、インストルメントパネルの車幅方向中央に車両前後方向に離間して搭載されそれぞれ所定の重量を有する第1重量物および第2重量物と、車両前後方向に延びていて第1重量物および第2重量物をそれぞれ支持し第1重量物と第2重量物との間でステアリングサポートメンバに支持されている少なくとも1つの支持部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、インストルメントパネルの車幅方向中央に搭載された各重量物を支持して、インストルメントパネルの変形や破損を抑制しつつ、インストルメントパネル内に空調ダクトを配置するスペースを十分に確保することができるインストルメントパネル支持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例に係るインストルメントパネル支持構造を示す図である。
図2図1のインストルメントパネル支持構造を示す断面斜視図である。
図3図1のインストルメントパネル支持構造を他の方向から見た状態を示す図である。
図4】インストルメントパネル支持構造の支持部材を示す図である。
図5図1のインストルメントパネル支持構造の要部を示す断面斜視図である。
図6図5のインストルメントパネル支持構造を側方から見た状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施の形態に係るインストルメントパネル支持構造の代表的な構成は、車両のインストルメントパネルと、インストルメントパネルの前側で車幅方向に延び両端が車体側面に固定されていてインストルメントパネルを支持するステアリングサポートメンバとを備えるインストルメントパネル支持構造であって、インストルメントパネル支持構造はさらに、インストルメントパネルの車幅方向中央に車両前後方向に離間して搭載されそれぞれ所定の重量を有する第1重量物および第2重量物と、車両前後方向に延びていて第1重量物および第2重量物をそれぞれ支持し第1重量物と第2重量物との間でステアリングサポートメンバに支持されている少なくとも1つの支持部材とを備えることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、車両前後方向に延びる支持部材は、第1重量物を支持する箇所(例えば一端部)と第2重量物を支持する箇所(例えば他端部)との間でステアリングサポートメンバに支持される箇所を支点とするシーソーまたは天秤に見立てることができる。すなわち第1重量物の荷重は支持部材の一端部に作用するが、それは他端部に対する反作用となり、第2重量物の荷重は支持部材の他端部に作用するが、それは一端部に対する反作用となる。このようにして第1重量物および第2重量物の荷重は、互いに打ち消し合う。
【0020】
このため、支持部材は、第1重量物と第2重量物をそれぞれ別々の片持ち状態の部材で支持する構成と比べて、より重い重量物を支持することができる。したがって上記構成によれば、重量物が搭載されたインストルメントパネルの変形や破損を抑制することができる。また上記構成では、インストルメントパネルに搭載された第1重量物と第2重量物を1つの支持部材で支持することができるため、省スペース化を図ることができる。
【0021】
さらに上記構成では、支持部材は、第1重量物と第2重量物との間でのみステアリングサポートメンバに支持されている。このため、一例として、支持部材の一端部と他端部の間と、ステアリングサポートメンバとを1つのブラケットでつなぐことで、支持部材をステアリングサポートメンバで支持することができる。これにより、ステアリングサポートメンバから支持部材に延びるブラケットの数を減らすことができる。
【0022】
また、一例としてインストルメントパネルを車体に組み付ける作業において、インストルメントパネルよりも先に空調ダクトが車体に組み付けられていた場合であっても、ブラケットの数を減らすことで、空調ダクトを配置するスペースを確保することができる。このため、組み付け作業において、ステアリングサポートメンバから延びるブラケットと空調ダクトが干渉することを回避し、さらに空調ダクトのレイアウトの自由度を高めることができる。
【0023】
上記のインストルメントパネル支持構造はさらに、第2重量物を直接に支持する所定のブラケットを備え、支持部材は、インストルメントパネルの意匠面の裏側に配置されていて、第1重量物の車両前後方向の範囲内でインストルメントパネルを支持することにより第1重量物を支持していて、ブラケットにインストルメントパネルを介して接続されることにより第2重量物を支持しているとよい。
【0024】
このように、インストルメントパネルの意匠面の裏側に支持部材を配置するため、意匠性が損なわれず、さらにインストルメントパネルに支持部材を取り付けることが容易となる。また支持部材は、第1重量物の車両前後方向の範囲内でインストルメントパネルを支持しているため、第1重量物を安定して支持することができる。さらに、支持部材は、ブラケットにインストルメントパネルを介して接続されているため、第2重量物を確実に支持することができる。このため上記構成によれば、インストルメントパネルに搭載された第1重量物および第2重量物によって、インストルメントパネルに亀裂や破損が発生したり、例えば走行時に第1重量物および第2重量物が振動して異音が発生したりすることを抑制することができる。
【0025】
上記の支持構造はさらに、第1重量物および第2重量物の前側でインストルメントパネルに接続され下方に延びている車体パネルを備えるとよい。
【0026】
このように、第1重量物および第2重量物よりも車両前側に位置するインストルメントパネルが剛性の高い車体パネルに接続されているため、これらの重量物が車両前側に傾くことを抑制することができる。
【0027】
上記の第2重量物は第1重量物よりも前方に位置していて、インストルメントパネルは、第1重量物および第2重量物を搭載する上側インパネと、上側インパネから下方に延びている下側インパネとを有し、支持部材は、下側インパネに接続されていて、下側インパネおよび上側インパネを介して第1重量物を支持しているとよい。
【0028】
ここで上側インパネは、面方向が上下方向であるため、車両前後方向の力に強く変形し難く、車両上下方向の力に弱く変形し易い。下側インパネは、面方向が前後方向であるため、車両上下方向の力に強く変形し難く、車両前後方向の力に弱く変形し易い。上記構成では、上下方向に変形し易い上側インパネに第1重量物および第2重量物を搭載しているものの、支持部材は、上下方向に変形し難い下側インパネに接続されて、下側インパネおよび上側インパネを介して第1重量物を支持している。これにより、支持部材は、より重い重量物を支持することができ、インストルメントパネルの変形や破損を十分に抑制することができる。また、支持部材が上側インパネと下側インパネを跨ぐため、上側インパネと下側インパネの間に生じる隙間を小さくし、上側インパネと下側インパネが分離することを回避することができる。
【0029】
上記のインストルメントパネルはさらに、上側インパネの第1重量物が搭載された箇所から分岐して下側インパネの車両前後方向に離間した位置までそれぞれ延びている複数の脚部を有するとよい。
【0030】
これにより、上側インパネに搭載された第1重量物の荷重を、上側インパネの複数の脚部を介して、上下方向に変形し難い下側インパネに伝達し、さらに下側インパネに接続された支持部材にまで伝達することができる。したがって上記構成では、支持部材は、より重い重量物を支持することができ、さらに第1重量物を安定して支持することができる。
【0031】
上記の支持部材は、車幅方向に開放されたコの字状の断面を有し、第2重量物を支持する箇所から後方へゆくほど下降し、下降する途中でステアリングサポートメンバに支持され、さらに上方へ屈曲して後方へゆくほど上昇しながら第1重量物を支持する箇所まで延びるとよい。
【0032】
このように、支持部材が車幅方向に開放されたコの字状の断面を有するため、車幅方向に対する強度を高めて、第1重量物および第2重量物を安定して保持することができる。また支持部材は、湾曲形状を有し、第2重量物を支持する箇所(例えば前端部)から後方に向かって下降して、ステアリングサポートメンバに支持され、さらに上方へ屈曲し後方に向かって上昇して第1重量物を支持する箇所(例えば後端部)まで上方に延びている。これにより、前突時の衝撃を、支持部材の湾曲形状に沿って上方向に誘導しながら、第1重量物を支持する後端部まで伝達することができるため、第1重量物の落下を抑制することができる。
【0033】
上記の支持部材には、車両前方に向かうほど車両上方に傾斜している取付面が形成されていて、取付面を介してステアリングサポートメンバに支持されているとよい。
【0034】
これにより、ステアリングサポートメンバから例えばブラケットを、支持部材の傾斜した取付面に対して直交するように延ばすことにより、ブラケットを取付面に確実に取り付けることができる。そして支持部材は、取付面を介してブラケットによってステアリングサポートメンバに確実に支持される。
【0035】
上記の支持部材は、第1重量物および第2重量物の車幅方向外側で、第1重量物および第2重量物を挟むように2つ配置されているとよい。
【0036】
このように、支持部材を、第1重量物および第2重量物の車幅方向外側で挟むように2つ配置することにより、より重い重量物を支持することができる。また、これらの重量物の下方に位置するスペースを確保することができるため、一例としてルーバのデザインの自由度や、空調ダクトのレイアウトの自由度を高くすることができる。なお、2つの支持部材が第1重量物および第2重量物の車幅方向外側に配置されているため、サービス点検などでこれらの重量物を取り外したり交換したりするときに、支持部材が作業の邪魔になることがなく、作業性を損なうことがない。
【実施例
【0037】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。かかる実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0038】
図1は、本発明の実施例に係るインストルメントパネル支持構造100を示す図である。図2は、図1のインストルメントパネル支持構造100を示す断面斜視図である。なお以下各図において、車両前後方向をそれぞれ矢印Front、Back、車幅方向の左右をそれぞれ矢印Left、Right、車両上下方向をそれぞれ矢印Up、Downで例示する。
【0039】
インストルメントパネル支持構造100は、車両のインストルメントパネル102と、図2に示すステアリングサポートメンバ104とを備える。ステアリングサポートメンバ104は、インストルメントパネル102の前側で車幅方向に延びる剛性の高い部材であって、その両端が車体側面に固定されてインストルメントパネル102を支持する。
【0040】
インストルメントパネル102は、車室前部の意匠面106を構成する車幅方向に延びる樹脂製の部材であって、上側インパネ108と下側インパネ110とを有する。上側インパネ108は、車両前後方向に延びていて、面方向が上下方向であるため、車両前後方向の力に強く変形し難く、車両上下方向の力に弱く変形し易い。下側インパネ110は、上側インパネ108の下側に位置し下方に延びていて、面方向が前後方向であるため、車両上下方向の力に強く変形し難く、車両前後方向の力に弱く変形し易い。
【0041】
図3は、図1のインストルメントパネル支持構造100を他の方向から見た状態を示す図である。インストルメントパネル支持構造100はさらに、図1に示すオーディオやカーナビゲーションシステムなどの第1重量物112と、車載通信モジュールなどの第2重量物114(図3参照)と、一対の支持部材116、118とを備える。なお図1図3では第2重量物114、第1重量物112をそれぞれ省略して示している。
【0042】
第1重量物112および第2重量物114は、インストルメントパネル102のうち上側インパネ108の車幅方向中央に車両前後方向に離間して搭載され、それぞれ所定の重量を有する。第1重量物112は、図3に示す上側インパネ108に別体として設けられた例えば金属製の一対の第1ブラケット120、122によって支持されている。また第1ブラケット120、122の下方のスペースには、ルーバ123が配置されている。
【0043】
第2重量物114は、第1重量物112よりも前方に位置していて、上側インパネ108に別体として設けられた例えば金属製の一対の第2ブラケット124、126(図3参照)によって支持されている。なお、これらの第1ブラケット120、122および第2ブラケット124、126は、上側インパネ108に別体として設けられた金属製の部材としたが、これに限られず、第1重量物112および第2重量物114の重量が小さい場合には、上側インパネ108に一体成形して設けられた樹脂製であってもよい。
【0044】
一対の支持部材116、118は、第1重量物112および第2重量物114の車幅方向外側で、第1重量物112および第2重量物114を挟むように配置されている。なおインストルメントパネル支持構造100は、インストルメントパネル102の車幅方向中央を基準にして左右対称な構造となっているため、以下では、車幅方向右側の構造を主に説明する。
【0045】
支持部材116は、図1および図3に点線で示すように車両前後方向に延びていて、インストルメントパネル102の意匠面106の裏側に配置されている。また上側インパネ108は、図1に示すように後側脚部128と前側脚部130とを有する。後側脚部128と前側脚部130は、上側インパネ108のうち第1重量物112が搭載された箇所すなわち第1ブラケット120が設けられた箇所の付近から分岐して、下側インパネ110の車両前後方向に離間した位置までそれぞれ延びている。
【0046】
後側脚部128は、図2に示すようにその下端132に車両前側に延びる係合爪134を有する。係合爪134は、下側インパネ110の後壁135に設けられた孔部136に挿入されて係合している。また前側脚部130は、その下端138に固定孔140が設けられていて、固定孔140に固定ねじ142が挿入されることで、下側インパネ110の水平壁143から上方に屈曲した前壁144に固定される。
【0047】
下側インパネ110は、側壁146を有する。側壁146は、図2に示す前壁144に連続し水平壁143から上方に屈曲して車両前後方向に延びている。下側インパネ110の側壁146は、支持部材116の後端部148に接続されている。なお下側インパネ110の後壁135は、水平壁143から下方に屈曲していて、水平壁143を介して側壁146に連続している。
【0048】
図4は、インストルメントパネル支持構造100の支持部材116を示す図である。なお図4(a)、図4(b)の支持部材116は、図1図3に点線で示す支持部材116の姿勢にほぼ対応させて示している。
【0049】
支持部材116は、車両前後方向に延びていて、前端部150から図2に示す後端部148に至る湾曲した形状を有する。支持部材116の後端部148は、取付孔148aと位置決め孔148bとを有する。この後端部148では、取付孔148aに固定ねじ152a(図2参照)が挿入され、下側インパネ110の側壁146に形成された図2に示す例えば円錐状の突起部152bが位置決め孔148bに挿入される。このようにして支持部材116の後端部148は、下側インパネ110の側壁146に位置決めされて接続される。
【0050】
支持部材116の前端部150は、取付孔150aと位置決め孔150bとを有する。この前端部150は、図3に示すように上側インパネ108のうち第2ブラケット124が設けられた箇所の付近で取付孔150aと位置決め孔150bにそれぞれ、図示を省略する適宜の固定ねじおよび上側インパネ108の突起部が挿入されて上側インパネ108に位置決めされて接続される。これにより、支持部材116の前端部150は、第2重量物114を支持する第2ブラケット124に上側インパネ108を介して接続されることにより、第2重量物114を支持している。
【0051】
支持部材116は、前端部150と後端部148の間に形成された取付面154を有する。取付面154は、取付孔154aを有する。この取付面154には、取付孔154aに適宜の固定ねじを挿入することにより、ステアリングサポートメンバ104から延びる第3ブラケット156(図6参照)が取り付けられる。これにより、支持部材116は、前端部150と後端部148の間で取付面154を介して、第3ブラケット156によってステアリングサポートメンバ104に支持される。
【0052】
支持部材116は、図4に示す前端部150と取付面154の間に形成されたクランプ孔158を有する。クランプ孔158は、例えば第1重量物112に接続するハーネス160(図5参照)を固定する。さらに支持部材116は、前端部150と後端部148の間に形成された中間部162を有する。中間部162は、取付孔162aと位置決め孔162bを有し、図5に示すように固定ねじ164が取付孔162aに挿入され、上側インパネ108の適宜の突起部が位置決め孔162bに挿入されて上側インパネ108に位置決めされて接続される。
【0053】
また支持部材116は、前端部150と後端部148をつなぐ車幅方向に張り出した上側フランジ165aと下側フランジ165bを有し、車幅方向に開放されたコの字状の断面を有する。
【0054】
図5は、図1のインストルメントパネル支持構造100の要部を示す断面斜視図である。図6は、図5のインストルメントパネル支持構造100を側方から見た状態を示す図である。図6(a)は、インストルメントパネル支持構造100の奥行き断面を示す図である。図6(b)は、図6(a)の模式図である。
【0055】
インストルメントパネル102内には、空調ダクト166が配置されている。空調ダクト166は、図5および図6(a)に示すように第1重量物112および第2重量物114の下方に位置している。空調ダクト166は、インストルメントパネル102内で車両後方に向かって延び、その先端168が、図5に示す第1重量物112の下方に配置されたルーバ123(図3参照)まで到達し空調風を吹き出すように構成されている。
【0056】
ここで、支持部材116に作用する力について説明する。支持部材116の後端部148は、図6(b)に示すように第1ブラケット120に、上側インパネ108の後側脚部128と前側脚部130(図2参照)、さらに下側インパネ110の側壁146、後壁135および水平壁143を介して接続されている。
【0057】
つまり、支持部材116の後端部148は、上側インパネ108および下側インパネ110を介して第1重量物112を支持している。さらに支持部材116は、図6(b)に示す後端部148と下側インパネ110の接続点Aが、第1重量物112の車両前後方向の範囲内であって、例えば第1重量物112の重心の位置(点線B)を通る位置に設定されている。
【0058】
支持部材116の前端部150は、図6(b)に示すように、第2重量物114を支持する第2ブラケット124に上側インパネ108を介して接続点Cで接続されることにより、第2重量物114を支持している。さらに支持部材116は、接続点Dで取付面154を介して第3ブラケット156によってステアリングサポートメンバ104に支持されている。
【0059】
このような支持部材116は、第1重量物112を支持する後端部148と第2重量物114を支持する前端部150との間で、ステアリングサポートメンバ104に支持される取付面154の接続点Dを支点とするシーソーまたは天秤に見立てることができる。
【0060】
すなわち支持部材116では、第1重量物112の荷重Eが後端部148の接続点Aに上方から下方に作用し、第2重量物114の荷重Fが前端部150の接続点Cに上方から下方に作用する。また支持部材116の後端部148の接続点Aには、前端部150の接続点Cに作用した第2重量物114の荷重Fの反作用の力Gが下方から上方に作用し、第1重量物112の荷重Eと打ち消し合う。さらに支持部材116の前端部150の接続点Cには、後端部148の接続点Aに作用した第1重量物112の荷重Eの反作用の力Hが下方から上方に作用し、第2重量物114の荷重Fと打ち消し合う。
【0061】
このように、第1重量物112の荷重Eは支持部材116の後端部148に作用するが、それは前端部150に対する反作用となる。第2重量物114の荷重Fは支持部材116の前端部150に作用するが、それは後端部148に対する反作用となる。このようにして第1重量物112および第2重量物114の荷重は、互いに打ち消し合う。
【0062】
このため、支持部材116は、第1重量物112と第2重量物114をそれぞれ別々の片持ち状態の部材で支持する構成と比べて、より重い重量物を支持することができる。したがってインストルメントパネル支持構造100によれば、第1重量物112および第2重量物114が搭載されたインストルメントパネル102の変形や破損を抑制することができる。また、インストルメントパネル102に搭載された第1重量物112と第2重量物114を1つの支持部材116で支持することができるため、省スペース化を図ることができる。
【0063】
さらにインストルメントパネル支持構造100では、支持部材116の後端部148と前端部150の間に位置する取付面154と、ステアリングサポートメンバ104とを1つの第3ブラケット156でつなぐだけで、支持部材116をステアリングサポートメンバ102で支持することができる。これにより、ステアリングサポートメンバ104から延びるブラケットの数を減らすことができる。
【0064】
このため、一例としてインストルメントパネル102を車体に組み付ける作業において、インストルメントパネル102よりも先に空調ダクト166が車体に組み付けられていた場合であっても、ブラケットの数を減らすことで、空調ダクト166を配置するスペースを確保することができる。このため、組み付け作業において、ステアリングサポートメンバ104から延びる第3ブラケット156と空調ダクト166が干渉することを回避し、さらに空調ダクト166のレイアウトの自由度を高めることができる。
【0065】
さらにインストルメントパネル支持構造100は、図5および図6に示すようにダッシュパネル170を備える。ダッシュパネル170は、剛性の高い車体パネルであって、第1重量物112および第2重量物114の前側でインストルメントパネル102の上側インパネ108に接続され、さらに下方に延びている。これにより、上側インパネ108がダッシュパネル170によって支えられるため、第1重量物112および第2重量物114が車両前側に傾くことを抑制することができる。
【0066】
インストルメントパネル支持構造100では、インストルメントパネル102の意匠面106の裏側に支持部材116を配置するため、意匠性が損なわれず、さらにインストルメントパネル102に支持部材116を取り付けることが容易となる。なお、第1重量物112および第2重量物114により、インストルメントパネル102が変形してしまうと、一例として、オーディオなど第1重量物112の開口部の周縁部と、この開口部を覆うカバーパネルとの間に隙間が発生し、商品性や意匠性が低下する可能性がある。これに対してインストルメントパネル支持構造100では、支持部材116によってインストルメントパネル102の変形や破損を抑制するため、商品性や意匠性が低下することを回避することができる。
【0067】
支持部材116の後端部148は、図6(b)に示すように第1重量物112の車両前後方向の範囲内でインストルメントパネル102を支持しているため、第1重量物112を安定して支持することができる。さらに支持部材116の前端部150は、第2ブラケット124にインストルメントパネル102を介して接続されているため、第2重量物114を確実に支持することができる。したがってインストルメントパネル支持構造100によれば、インストルメントパネル102に搭載された第1重量物112および第2重量物114によって、インストルメントパネル102に亀裂や破損が発生したり、例えば走行時に第1重量物112および第2重量物114が振動して異音が発生したりすることを抑制することができる。
【0068】
インストルメントパネル支持構造100では、図6(b)に示すように上下方向に変形し易い上側インパネ108に第1重量物112および第2重量物114を搭載している。これに対して支持部材116の後端部148は、上下方向に変形し難い下側インパネ110に接続されて、上側インパネ108および下側インパネ110を介して第1重量物112を支持している。これにより、支持部材116は、より重い重量物を支持することができ、インストルメントパネル102の変形や破損を十分に抑制することができる。
【0069】
また、支持部材116が上側インパネ108と下側インパネ110を跨ぐため、上側インパネ108と下側インパネ110の間に生じる隙間を小さくし、上側インパネ108と下側インパネ110が分離することを回避することができる。
【0070】
インストルメントパネル支持構造100では、上側インパネ108に搭載された第1重量物112の荷重を、上側インパネ108の後側脚部128と前側脚部130を介して、上下方向に変形し難い下側インパネ110に伝達し、さらに下側インパネ110に接続された支持部材116の後端部148にまで伝達することができる。したがって支持部材116は、より重い重量物を支持することができ、さらに第1重量物112を安定して支持することができる。
【0071】
また支持部材116は、図4に示すように車幅方向に開放されたコの字状の断面を有するため、車幅方向に対する強度を高めて、第1重量物112および第2重量物114を安定して保持することができる。
【0072】
さらに支持部材116は、図6(a)に示すように湾曲形状を有し、第2重量物114を支持する前端部150から後方へゆくほど下降する。そして支持部材116は、下降する途中で取付面154を介して第3ブラケット156によってステアリングサポートメンバ104に支持され、さらに上方へ屈曲して後方へゆくほど上昇しながら、第1重量物112を支持する後端部148まで延びている。
【0073】
これによりインストルメントパネル支持構造100では、前突時の衝撃(図中、矢印I参照)を、点線の矢印Jに示すように、支持部材116の湾曲形状に沿って上方向に誘導しながら、第1重量物112を支持する後端部148まで伝達することができる。このため、前突時に第1重量物112が落下することを抑制することができる。
【0074】
支持部材116の取付面154は、図6(b)の点線Kに示すように車両前方に向かうほど車両上方に傾斜している。これにより、ステアリングサポートメンバ104から第3ブラケット156を、支持部材116の傾斜した取付面154に対して直交するように延ばすことにより、第3ブラケット156を取付面154に確実に取り付けることができる。そして支持部材116は、取付面154を介して第3ブラケット156によってステアリングサポートメンバ104に確実に支持される。
【0075】
図1に示すように、支持部材116、118は、第1重量物112および第2重量物114の車幅方向外側で、これら重量物を挟むように配置されている。これにより、支持部材116、118によって、より重い重量物を支持することができる。また、第1重量物112および第2重量物114の下方に位置するスペースを確保することができるため、図3に示すルーバ123のデザインの自由度や、空調ダクト166のレイアウトの自由度を高くすることができる。また、支持部材116、118が第1重量物112および第2重量物114の車幅方向外側に配置されているため、サービス点検などでこれらの重量物を取り外したり交換したりするときに、支持部材116、118が作業の邪魔になることがなく、作業性を損なうことがない。
【0076】
図2に示すように上側インパネ108の後側脚部128は、車両前側に延びる係合爪134を有し、下側インパネ110の後壁135に設けられた孔部136に係合爪134が挿入されることで、下側インパネ110に係合している。これにより、生産時の組付け作業が容易となり、さらに前突時に車両後方に向かう衝撃を受けても、上側インパネ108と下側インパネ110が分離し難くなる。
【0077】
支持部材116は、ハーネス160を固定するクランプ孔158(図4参照)を有するため、各重量物に接続するハーネス160を固定して、微振動によってハーネス160に接触音(ラトル音)が発生することを回避することができる。また、電装品のハーネス160などを固定することで、コネクタの振動を抑えることできるため、電装品のコネクタのトラブルの発生や、ハーネス160が意図せず挟まることで発生するハーネス160の被膜剥がれを防止することができる。
【0078】
支持部材116は、図4に示すように各取付孔148a、150a、162aの近くに位置決め孔148b、150b、162bを設定している。このため、インストルメントパネル102に支持部材116を取り付ける作業において、インストルメントパネル102から突出した適宜の突出部を位置決め孔148b、150b、162bに挿入することで容易に位置合わせを行うことができ、作業性が向上し作業時間を短縮することができる。
【0079】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、インストルメントパネル支持構造に利用することができる。
【符号の説明】
【0081】
100…インストルメントパネル支持構造、102…インストルメントパネル、104…ステアリングサポートメンバ、106…インストルメントパネルの意匠面、108…上側インパネ、110…下側インパネ、112…第1重量物、114…第2重量物、116、118…支持部材、120、122…第1ブラケット、123…ルーバ、124、126…第2ブラケット、128…後側脚部、130…前側脚部、132…後側脚部の下端、134…係合爪、135…下側インパネの後壁、136…後壁の孔部、138…前側脚部の下端、140…固定孔、142、152a…固定ねじ、143…下側インパネの水平壁、144…下側インパネの前壁、146…下側インパネの側壁、148…支持部材の後端部、148a、150a、154a、162a…取付孔、148b、150b、162b…位置決め孔、150…支持部材の前端部、152b…突起部、154…支持部材の取付面、156…第3ブラケット、158…クランプ孔、160…ハーネス、162…支持部材の中間部、165a…上側フランジ、165b…下側フランジ、166…空調ダクト、168…空調ダクトの先端、170…ダッシュパネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6