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▶ 吉村 きよ美の特許一覧

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  • 特許-ゴミ取りネットの目詰まり防止装置 図1
  • 特許-ゴミ取りネットの目詰まり防止装置 図2
  • 特許-ゴミ取りネットの目詰まり防止装置 図3
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  • 特許-ゴミ取りネットの目詰まり防止装置 図7
  • 特許-ゴミ取りネットの目詰まり防止装置 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-09
(45)【発行日】2025-09-18
(54)【発明の名称】ゴミ取りネットの目詰まり防止装置
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/00 20060101AFI20250910BHJP
   E03C 1/264 20060101ALI20250910BHJP
【FI】
B65F1/00 102B
B65F1/00 J
E03C1/264
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2024231337
(22)【出願日】2024-12-11
【審査請求日】2024-12-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社テレビ朝日の番組での公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513074747
【氏名又は名称】吉村 きよ美
(72)【発明者】
【氏名】吉村 きよ美
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-126977(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00
E03C 1/264
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流し台の排水トラップに備えるゴミ受け籠と、
該ゴミ受け籠に被せて使用するゴミ取りネットとの間に介在するとともに、流水時に前記ゴミ受け籠の下側の空気を前記ゴミ受け籠の上側に向けて流すための区画を設けるために、前記ゴミ受け籠の底面から、流水時に該ゴミ受け籠に溜まった水の少なくても水面上まで達する高さを有する気道構成体とするゴミ取りネットの目詰まり防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、主に台所にある流し台の排水口のゴミ受け籠に被せて使用するゴミ取りネットの目詰まり防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、流し台の排水口のゴミ受け籠にゴミ取りネットを被せて鍋などを洗うとき、洗い水に粘性のゴミが混在していると、ゴミ取りネットに目詰まりがおきて水流を妨げ、汚れた水がシンク内まで溜まってしまうと、仕方なく指先でネットを水面の上まで摘まみ上げてたまった水を流している。現在この目詰まりを防げる物はない。
そして現在、この目詰まりを防止できる物はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで前述の、流し台の排水口のゴミ受け籠に被せたゴミ取りネットが目詰まりする問題の解決を課題とし、その原因を追求した結果、排水口部分の構造によるものと考え、この原因を排除する手段として導き出したものが本発明である。
この排水口に取り付けられている排水トラップと呼ばれる器具の構造は、図3に示すように、排水トラップ本体内のC部に水を溜め、そこに椀15をもうけることで、排水トラップ内と下水側との空気の流通を遮断している。
【0005】
この排水トラップの構造を踏まえた上で説明すると、
シンク側から排水トラップ内に流れ込んだ水は、A部からB部C部を通って下水側へと流れるのである。
例えば、ゴミ取りネットを被せた状態でカレ-が付着した鍋を洗い流すと、ゴミ取りネッに粘性のカレ-ゴミが付着して網目を覆い尽くしてしまうと、上をA部、下をC部の水に挟まれたB部内の空気の逃げ道が閉ざされることになり、水流が止まり、シンク内まで汚れた水が溜まってしまうのである。
そこで本発明はB部内の空気をシンク側に逃がすための気道を設けることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、流し台の排水口部に備えるゴミ受け籠とゴミ取り用のネットとの間に介在するとともに、流水時に空気を通すための区画を確保するために、形状板等の組み合わせ又柱によって成る気道構成体である。
また前記気道構成体は前記ゴミ受け籠に着脱を自在とし、更に前記ゴミ受け籠と一体とすることもできる。
【発明の効果】
【0007】
本願発明は上述の構成によって次に述べる効果がある。
1.ゴミ受け籠とゴミ取りネットとの間に気道構成体を介在させることで、粘性のゴミが混在する洗い水を流しても、本発明によって排水トラップ内の空気がシンク側に常に抜けるので、ゴミ取りネットの目詰まりはなく、洗い水がスム-ズに流れる。
2.気道構成体は構造が単純且つ小形であり、極めて安価で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】 本発明の実施例1の斜視図。
図2】 実施例1をゴミ受け籠に置いた状態を示す斜視図。
図3】 排水トラップのゴミ受け籠に、ゴミ取りネットを被せた状態の断面図。
図4】 ゴミ受け籠に洗い水を流した状態の断面図。
図5】 実施例1の使用状態の断面図。
図6図5のa-aの矢視図視図。
図7】 本発明の実施例2の斜視図。
図8】 本発明の実施例3の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のゴミ取りネットの目詰まり防止装置は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状および寸法の範囲内で、適宜変更することができる。
【実施例1】
【0010】
本願発明の実施例1を、図1図2図3図4図5図6に基づいて詳細に説明する。
図1はこの実施例の斜視図であって、三方を直線形とし且つ一方を三日月形にえぐり取った形の形状板2を4枚十字形に組み合わせて気道構成体1としていて、この三日月形にえぐり取った形による作用は図4の説明で述べる。
【0011】
次に図2の左図はゴミ受け籠13に気道構成体1を置いた状態であり、これにゴミ取りネットを被せて排水トラップに設置する。
【0012】
次に図3は、本発明のゴミ取りネットの目詰まり防止装置を使用しない状態を示していて、シンク11から排水トラップ12そして配管16までの断面図であって、ゴミ受け籠13にゴミ取りネット21を被せて排水トラップ12の最上部に設置していて、通常はこのままで使用している。
この状態で粘性を有するゴミを含む洗い水を流したとき、始め普通に流れていても、低部から次第にゴミがゴミ取りネット21に付着して目詰まりを起こし、ごみ取りネットの全面を覆い尽くしてしまうと水の流れはほぼ停止し、仕方なく指でゴミ取りネット21の一部を水位面より上に摘み上げて水を流している。
【0013】
次に図4は、本発明のゴミ取りネットの目詰まり防止装置である気道構成体1を使用した状態を示していて、ゴミ受け籠13のほぼ中央に気道構成体1を置き、その上からゴミ取りネット21を被せていてる。
この状態で使用するときは、図示のように粘性を含む洗い水図を流したとき、ゴミ受け籠13の低部にはゴミが溜まるようであるが、ゴミ受け籠13の側面部のゴミ取りネット21にゴミの付着は少なく、水は全て流れてゴミのみが残る。
そして重要なことは、洗い水を流したときに気道構成体の頂点が水没しないことであり、そのために形状板の一辺をえぐり曲線4にしていることで、水を流したときに水流に押さてゴミ取りネット21が
この効果は図3の説明のなかで、「指でごみ取りネット21の一部を水面より上に摘み上げて水を流している」と述べているが、この人の行為を気道構成体1が行っているのである。
【0014】
理論的にみると、図3では粘性を含んだ洗い水がシンク側からA部に流れ込んで完全に目詰まりが起きると、このA部で起きる目詰まりと排水トラップ12内の溜まり水C部によって上下が塞がれ、B部の空気逃げ場がなくなってしまうので洗い水が流れなくなる。
そこで気道構成板の作用を図4及び図5によって説明する、
先ず図5図4のb-b断面図であって、付着ゴミ22に覆われたゴミ取りネット21と、気道構成体の4か所の形状板2・2・2・2によって、気道3が設けられた状態を示している。
【0015】
図5に戻ると、気道構成体1が設けた道3を排水トラップ内のB部からシンク側へ空気が流れていることを示している。
これにより、排水トラップ内の空気を外部に流すことで、ゴミ取りネットの目詰まりを防止できる。
である。
またこの気道構成体1は、これまでの説明ではゴミ受け籠13の中に置くようにしていたが、気道構成体1の側に凸部10を設け、ゴミ受け籠13の底面に凸部10を嵌合する固定孔14を設けて、気道構成体1を着脱自在とすることもできる。
【0016】
次に本発明の実施例2を図6に基づいて詳細に説明する。
図6はパイプ形の胴部6の下側にフランジ7を設けていて、胴部6の中を気道3として、作用と効果は実施例1と同じである。
本発明の全ての実施例は、材質を銅にすると、銅がもつ殺菌作用によって清潔を維持出来る。
【0017】
次に実施例3を図7に基づいて詳細に説明する。
図7は気道構成体7をゴミ受け籠13と一体に設けたもので、作用と効果は実施例1と同じである。
【0018】
次に実施例4を図8に基づいて詳細に説明する。
図8もまた気道構成体1をゴミ受け籠13と一体に設けていて、作用と効果は実施例1と同じである。
【符号の説明】
【0019】
1:気道構成体 2:形状板 3:えぐり部 4:気道
5:気道構成体 6:気道 7:フランジ 8:気道
11:シンク 12:排水トラップ 13:ゴミ受け籠 14:下水側
15:椀 16:溜まり水
21:ゴミ取りネット 22:付着ゴミ
31:ゴミ受け籠 32:気道構成体 33:気道
【要約】      (修正有)
【課題】主に台所にある流し台の排水口のゴミ受け籠に被せて使用するゴミ取りネットの目詰まり防止具に関する。
【解決手段】流し台の排水口部に備えるゴミ受け籠13とゴミ取り用のネットとの間に介在するとともに、流水時に空気を通すための区画を確保するために、形状板等の組み合わせ又は筒形の支柱によって成る気道構成体1であるゴミ取りネットの目詰まり防止装置、
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8