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▶ レスピレコ スプウカ ス オルガニザツィーノン オトゥポビエジャルノシチョンの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-09
(45)【発行日】2025-09-18
(54)【発明の名称】換気装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 5/00 20060101AFI20250910BHJP
   F28D 20/02 20060101ALI20250910BHJP
   F24F 13/22 20060101ALI20250910BHJP
【FI】
F24F5/00 L
F28D20/02 D
F24F13/22 222
F24F13/22 221
F24F5/00 102
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022550234
(86)(22)【出願日】2021-02-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 EP2021025072
(87)【国際公開番号】W WO2021170295
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2024-01-24
(31)【優先権主張番号】P.433008
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(73)【特許権者】
【識別番号】522330924
【氏名又は名称】レスピレコ スプウカ ス オルガニザツィーノン オトゥポビエジャルノシチョン
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ブルジ,クシシュトフ
(72)【発明者】
【氏名】ブルジ,レナータ
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02886968(EP,A1)
【文献】国際公開第2016/153371(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0037342(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 5/00
F28D 20/02
F24F 13/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気噴流用のダクトであり、建物仕切り壁(9)の開口部(10)に連結された貫通ハウジング(1)を有する換気装置であって、固定式再生熱交換器(5)と、一定回転方向の遠心ファン(41)および二次可逆式エアデフレクタ(43)を有する主要可逆式エアデフレクタ(42)で形成された吸入部(4)とが前記貫通ハウジング(1)内に直列配置されている、換気装置であり、前記固定式再生熱交換器(5)には、壁部(53)に固定された少なくとも1つの熱交換システム(51)を有する金属圧力容器(PV)が設けられ、前記金属圧力容器(PV)の内部(531)は、熱力学的作用剤(WA)で充填され、前記熱力学的作用剤(WA)の圧力制御システム(7)に連結されていることを特徴とする、換気装置。
【請求項2】
前記熱力学的作用剤(WA)は、炭化水素の任意の低沸点混合物または水またはアンモニアまたは二酸化炭素であることを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項3】
前記金属圧力容器(PV)の内部(531)は、前記熱力学的作用剤(WA)を保持する毛管能力を有する、熱伝導性が高く液体状の多孔質材料(532、533、534)で更に充填され、前記多孔質材料(532、533、534)は、オープンセル金属フォーム(532)、オープンセルセラミックフォーム(533)、または金属繊維の繊維構造(534)の形態にあり、更に前記金属圧力容器(PV)の内部(531)は、粒状材料(535)で充填されていることを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項4】
前記金属圧力容器(PV)は、圧力ファスナ(57)によって互いに連結され、圧力コレクタ(58)を介して前記圧力制御システム(7)の圧力コネクタ(71)に取り付けられた多数の互いに平行なセグメント(54)で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項5】
前記金属圧力容器(PV)のセグメントは、空気流方向に従って水平に配向され広がる水平区画(551)の形態にある板要素(55)であり、前記金属圧力容器(PV)の各水平区画(551)は、重ねて配置され、高い熱伝導性の材料で作られた2つの熱交換システム(525、526)を有し、前記金属圧力容器(PV)の水平区画(551)内の各熱交換システム(525、526)は、トレイ(512)内に位置し、良好な熱伝導性を維持するためにその底面に永続的に連結された、空気流方向に垂直および平行な多数のリブ(511)で構成され、前記2つの熱交換システム(525、526)のうちの上部熱交換システム(525)は、前記トレイ(512)の底面がこの区画の上面に直接接着するように前記水平区画(551)に横向きに固定され、前記2つの熱交換システム(525、526)のうちの下部熱交換システム(526)は、前記リブ(511)の全てがこの区画の下面に固定され、かつ前記トレイ(512)が前記リブ(511)の下に吊り下がるように吊下げ位置で固定され、好適には前記金属圧力容器(PV)の水平区画(551)内の各熱交換システム(525、526)が、前記トレイ(512)内に位置し、良好な熱伝導性を維持するためにその底面に永続的に連結されたオープンセル金属またはセラミックフォーム(517)構造または繊維状金属構造(518)の吸湿ライニングで構成される場合、前記上部熱交換システム(525)は、前記トレイ(512)の底面がこの区画の上面に直接接着するように前記水平区画(551)に横向きに固定され、前記下部熱交換システム(526)は、前記吸湿ライニングがこの区画の下面に固定され、かつ前記トレイ(512)が前記吸湿ライニングの下に吊り下がるように前記水平区画(551)に吊下げ位置で固定されることを特徴とする、請求項4に記載の換気装置。
【請求項6】
前記金属圧力容器(PV)のセグメントは、鉛直に、かつ空気流方向に従って配向され広がる平行な平坦区画(552)の形態にある板要素(55)であり、前記金属圧力容器(PV)の各鉛直区画(552)は、高い熱伝導性の材料で作られ、良好な熱伝導性を維持するためにこの区画の対向外側表面に永続的に連結された長手方向水平ガッタ(513)で形成された熱交換システム(51)を有し、前記金属圧力容器(PV)の各鉛直区画(552)は、高い熱伝導性の材料で作られ、良好な熱伝導性を維持するためにこの区画の対向外側表面に永続的に連結されたオープンセル金属またはセラミックフォーム(517)構造または金属繊維構造(518)の吸湿ライニングの形態にある熱交換システム(51)を有することを特徴とする、請求項4に記載の換気装置。
【請求項7】
前記金属圧力容器(PV)のセグメントは、水平かつ空気流方向に垂直に配向され広がる平行管状セグメント(56)の形態にあり、前記金属圧力容器(PV)の各水平管状セグメント(561)は、下縁部が水平ガッタ(515)と接合された横方向リブ(514)のセットの形態にある熱交換システム(51)を有し、または前記金属圧力容器(PV)の各水平管状セグメント(561)は、下縁部が前記水平ガッタ(515)と接合された繊維状金属構造(518)またはオープンセル金属またはセラミックフォーム(517)構造の吸湿ラギングの形態にある熱交換システムを有することを特徴とする、請求項4に記載の換気装置。
【請求項8】
前記金属圧力容器(PV)のセグメントは、鉛直かつ空気流方向に垂直に配向され広がる平行管状セグメント(56)の形態にあり、好適には、前記金属圧力容器(PV)の各鉛直管状セグメント(562)が、前記鉛直管状セグメント(562)の軸に沿って配置された円錐状リブ(516)を有する繊維状金属構造(518)またはオープンセル金属またはセラミックフォーム(517)構造の吸湿ラギングの形態にある熱交換システム(51)を有する場合、前記金属圧力容器(PV)の各鉛直管状セグメント(562)は、凝縮水分のための容器である、重ねて配置された円錐状リブ(516)の形態にある熱交換システム(51)を有することを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項9】
前記金属圧力容器(PV)内の熱交換システム(51)は、前記金属圧力容器(PV)の平行セグメント(551、552、561、562)が差し込まれた多孔質材料の固形物(524)であり、前記熱交換システム(51)の固形物(524)は、金属繊維構造(518)またはオープンセル金属またはセラミックフォーム(517)構造の材料で形成されていることを特徴とする、請求項5または6または7または8に記載の換気装置。
【請求項10】
前記固定式再生熱交換器(5)には、前記熱交換システム(51)の下で前記貫通ハウジング(1)の下部に位置する緊急ドリップトレイ(519)が設けられ、前記緊急ドリップトレイ(519)は、電気加熱要素(520)または復水ポンプ(521)を有する、前記熱交換システム(51)の散水システム(522)が設けられた、出口のないトレイの形態にあり、または前記緊急ドリップトレイ(519)は、復水の下水管への重力または強制出口(523)を有することを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項11】
前記熱力学的作用剤(WA)の圧力制御システム(7)には、蒸気圧縮装置(72)が設けられ、その出口ポート(721)は、高圧バッファ容器(73)および高圧センサ(731)との連結を有し、入口ポート(722)は、低圧バッファ容器(74)および低圧センサ(741)との連結を有しており、また、前記熱力学的作用剤(WA)回路内に含まれる3位置2方向弁(75)も設けられ、蒸気圧縮装置(72)は、コンプレッサ(78)、または高圧導管(76)を介して前記高圧バッファ容器(73)に、低圧導管(77)を介して前記低圧バッファ容器(74)に連結された、前記熱力学的作用剤(WA)のコンプレッサ(78)が設けられた周知の家庭用装置(8)であることを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項12】
前記熱力学的作用剤(WA)の圧力制御システム(7)の2方向弁(75)は、電子制御システム(45)によって前記主要可逆式エアデフレクタ(42)の電動駆動装置と同期した電動駆動装置(751)を有することを特徴とする、請求項11に記載の換気装置。
【請求項13】
蓄熱モジュール(11)は、前記固定式再生熱交換器(5)と前記建物仕切り壁(9)の開口部(10)との間に位置し、前記二次可逆式エアデフレクタ(43)は、本体ボウル(433)を有し、前記建物仕切り壁(9)の開口部(10)の側にあるモジュールに連結され、前記二次可逆式エアデフレクタ(43)の本体ボウル(433)は、電子制御システム(45)によって前記主要可逆式エアデフレクタ(42)の駆動装置(421)と同期されており、前記二次可逆式エアデフレクタ(43)は長手方向ダクト(431)を有し、ここに均一回転式横方向軸受取付け本体(432)が位置しており、互いに接着し、両側に開放した、前記均一回転式横方向軸受取付け本体(432)の回転軸に垂直に広がり中央開口部(438)を有する、環状フランジ(437)で分離された2つのボウル(433、434)で構成され、また、前記環状フランジ(437)とかみ合う凹弓状リム(436)を有する長手方向仕切り壁(435)が前記二次可逆式エアデフレクタ(43)のダクト(431)内に形成され、前記ダクト(431)は、前記長手方向仕切り壁(435)および前記環状フランジ(437)によって2つの長手方向領域(439、440)に分割され、前記蓄熱モジュール(11)は、蓄熱体(111)、および前記蓄熱体(11)に沿って広がる分流ダクト(112)で構成され、前記蓄熱モジュール(11)側の二次可逆式エアデフレクタ(43)は、2つのコネクタ(442、441)を有し、そこに前記蓄熱体(111)および前記分流ダクト(112)の最終部が連結され、前記蓄熱体(111)および前記分流ダクト(112)の対向する最終部は、T字管(113)によって前記固定式再生熱交換器(5)に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【請求項14】
前記蓄熱体(111)は、2つの対向する仕切り壁(117)で互いに分離された2つの空気分配区画(114)と、それらの間に形成され、蓄熱材料(116)で充填された閉区画(115)とで構成され、前記仕切り壁(117)の各々は、空気流のための多数の平行管(119)の端部が緊密に取り付けられた開口部(118)を有し、更に、前記蓄熱体(111)には、前記空気分配区画(114)の入口(121)内に位置する遮断空気ダンパ(120)が設けられ、前記蓄熱体(111)内の空気分配区画(114)の1つには、個別に駆動され、各々が少なくとも1つの空気流のための管(119)を閉じる空気弁(124)のセットで構成される空気分配システム(122)が設けられることを特徴とする、請求項13に記載の換気装置。
【請求項15】
前記蓄熱体(111)の閉区画(115)内の蓄熱材料(116)は、室温で凝固する液体物質である、請求項14に記載の換気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、様々な大容積の建物のために設計された、使用済み空気噴流からの熱回収機能を有する換気装置である。
【背景技術】
【0002】
ヒートポンプを有する周知の換気空調装置は、建物外での熱力学的作用剤の相変化による無用の熱の排出のために排気噴流を用いながら、換気ダクトおよび換気口のネットワークによって個々の建物室内に冷却または加熱した新鮮空気を送風する。これらの装置は、作用剤の相変化による潜熱のみを用いながら循環モードで機能する典型的構成のヒートポンプシステムに基づいて換気空気から熱を回収する。周知の解決策において、冷却剤を蒸発させるために必要な蒸発器内の部分真空、および作用剤を凝縮させるために必要な凝縮器内の過剰圧力には、機械的または熱的な蒸気圧縮方法を用いて屋外から来るエネルギの消費を用いて到達する。また、換気および熱回収装置が設けられた、ダクトフリー可逆式建物換気システムも周知である。このシステムで用いられる換気装置は、個々の室内に位置する可逆軸流ファンである。ファンの各々は、建物外壁に作られた開口部内に取り付けられ、この開口部の内部には、空気フィルタ、マフラ、および固定式再生熱交換器がある。この熱交換器本体の内部に、平坦または波状のシートパックがあり、シートは互いに平行で、エアダクト内で空気流方向と平行に固定される。また、最も単純な周知の熱交換器は、空気流のために小さなダクトが形成されたセラミックブロック形状である。周知のダクトフリー換気システムは、逆相で動作する少なくとも2つの軸流ファンの使用を必要とする。この解決策の不便な点として、軸流ファンの出力が比較的小さいこと、および結果として生じる低い容量および圧縮力、ならびに数十秒ごとに繰り返されるファンモータ始動の結果としてエネルギ消費量が大きいことによる低効率がある。換気装置における固定式再生熱交換器の使用は、それらの大きなサイズおよび比較的大きな重量によって制限される。周知の再生熱交換器において、相変化熱はこれまで用いられなかったが、このプロセスは、凝縮および蒸発の熱を除去するためのファンを有する周知のヒートポンプで発生する。また、一般に「熱パイプ」と称される、熱力学的作用剤で充填され両方向に塞がれたパイプ形状の熱交換器が周知である。熱力学的作用剤は、パイプの閉鎖空間内で蒸発および凝縮し、熱は、パイプの一端から他方の端部に伝達される。パイプ内の圧力は一定である。熱力学的作用剤の蒸発および凝縮は、パイプ端部からの熱除去およびパイプ端部への熱供給の結果生じる。特許明細書PL232075B1およびWO2018/030903A1は、一定の回転方向の遠心ファンと、ダクト内の空気流方向を反転するために設計された可逆式エアドライバとを備える、建物換気システムにおける使用のために提供された、エアダクト内の空気流を制御するための装置も説明する。
【0003】
長期的な蓄熱が可能な相変化材料、特に比較的低い温度でそれぞれ融解または凝固する固体または液体物質、特にパラフィンも知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、熱回収機能を有し、空気流方向が周期的に変化するファンを備える、換気装置内の改質型熱交換器を用いることによって、周知の解決策の不便な点をなくすことである。そのような装置において、熱交換器が熱エネルギを引き受け放出するサイクルは、外部エネルギの消費によって支援され、加熱または冷却の後に換気された室内に暖房または冷房のために供給され、逆相で屋外へ排出される空気の流れ方向の変化と調和させられる。本発明の他の目的は、再生熱交換器の重量を増加させることなく熱容量を大きくすることである。この効果は、熱交換器内の圧力変化の結果生じる熱力学的作用剤の相変化、凝縮/蒸発の潜熱を用いることにより得られ得る。本発明の更なる目的は、熱交換器の表面全体で、内部の作用剤の蒸発により冷却された熱交換器の壁との接触後、暖かい空気から凝縮する水分の周期的で均一な蓄積を可能にする、外部熱交換器要素の空間構造を得ることである。同時に、熱交換器の新たな空間構造は、高温相において、交換器内の作用剤の凝縮により加熱された表面に蓄積する水分の完全な蒸発を可能にするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る換気装置は、空気噴流用のダクトであり、建物仕切り壁の開口部に連結された貫通ハウジングを有し、固定式再生熱交換器と、一定の回転方向の遠心ファンおよび個別の駆動装置を有する主要可逆式エアジェットドライバで形成された空気吸入部とが、ハウジング内に直列配置される。
【0006】
本発明によると、換気装置は、少なくとも1つの熱交換システムが壁部に固定された金属圧力容器が熱交換器に設けられており、この容器の内部は、熱力学的作用剤で充填され、作用剤圧力の周期的離散制御システムに連結されていることを特徴とする。熱交換器圧力容器内の熱力学的作用剤は、水または炭化水素の低沸点混合物またはアンモニアまたは二酸化炭素の形態を有する。圧力容器の内部は更に、高い熱伝導性および液体状作用剤を保持する毛管能力を有する多孔質材料で充填され、凝縮した作用剤を圧力容器壁と直接接触した状態で可能な限り薄い膜または可能な限り微細な液滴の形状に維持する。熱交換器容器内の多孔質材料は、オープンセル金属またはセラミックフォーム、任意の材料の粒状床、または金属繊維で形成された構造充填材である。
【0007】
圧力容器は、圧力ファスナによって互いに連結され、圧力コレクタを介して圧力制御システムの圧力コネクタに取り付けられた多数の相互平行セグメントで構成される。好適には、圧力容器セグメントは、水平かつ空気流方向に従って広がる平坦区画形状の板要素である。各平坦水平熱交換器区画には、重ねて配置され、高い熱伝導性の材料で作られた2つの熱交換システムが設けられる。同様に、圧力容器の水平区画内の各熱交換システムは、水平トレイ内に位置し、良好な熱伝導性を維持するためにその底面に永続的に連結された、空気流方向に平行な多数の鉛直リブで構成される。上部熱交換システムは、トレイ底面が平坦区画の上面に直接接着するように、平坦区画に横向きに固定される。下部熱交換システムは、全てのリブが平坦区画の下面に固定され、トレイが鉛直リブの下に吊り下がるように、吊下げ位置で平坦区画に固定される。他の実施形態において、水平圧力容器区画の各熱交換システムは、水平トレイ内に位置し、良好な熱伝導性を維持するためにその底面に永続的に連結された、金属フォームまたは金属繊維構造の吸湿ライニングで構成される。上部熱交換システムは、トレイ底面が平坦区画の上面に直接接着するように、平坦区画に横向きに固定される。下部熱交換システムは、吸湿ライニングが平坦区画の下面に固定され、トレイがこのライニングの下に吊り下がるように、吊下げ位置で平坦区画に固定される。本発明の他の実施形態において、圧力容器セグメントは、鉛直かつ空気流方向に従って広がる平行平坦区画形状の板要素である。圧力容器の各平坦鉛直区画は、高い熱伝導性の材料で作られ、良好な熱伝導性を維持するためにこの区画の対向外側表面に永続的に連結された、長手方向に配置された水平ガッタで形成された熱交換システムを有する。他の実施形態において、圧力容器の各平坦鉛直区画は、高い熱伝導性の材料で作られ、良好な熱伝導性を維持するためにこの区画の対向外側表面に永続的に連結された、金属フォームまたは金属繊維構造の吸湿ライニング形状の熱交換システムを有する。好適には、圧力容器セグメントは、水平かつ空気流方向に垂直に広がる平行管状セグメントの形状である。圧力容器の各水平管状セグメントは、下縁部が水平に広がるガッタと接合された横方向リブのセットの形状の熱交換システムを有する。他の実施形態において、圧力容器の各水平管状セグメントは、縁部が水平に広がるガッタと接合された金属繊維構造またはオープンセル金属フォーム構造の吸湿ラギング形状の熱交換システムを有する。
【0008】
他の実施形態において、圧力容器セグメントは、鉛直かつ空気流方向に垂直に広がる平行管状セグメントの形状である。この実施形態において、各鉛直管状圧力容器セグメントは、重ねて配置された、凝縮水分のための容器である円錐状リブ形状の熱交換システムを有する。他の実施形態において、各鉛直管状圧力容器セグメントは、管状セグメント軸に沿って配置された円錐状リブを有する金属繊維構造またはオープンセル金属フォーム構造の吸湿ラギング形状の熱交換システムを備える。また、圧力容器内の熱交換システムは、平行セグメントが差し込まれた多孔質材料の固形物であってよい。好適には、多孔質固形物は、金属繊維構造またはオープンセル金属またはセラミックフォーム構造の材料で形成される。再生熱交換器には、熱交換システムの下でハウジングの下部に位置する緊急ドリップトレイが設けられ、このトレイは、熱交換システムの冷たい表面から滴る余分な凝縮水分を蓄積するために使用される。この水分は、圧力容器内の作用剤が蒸発プロセスにある時、熱交換器の周囲を流れる空気に由来する。熱交換器の緊急ドリップトレイは、装置内部に凝縮水が溢れることを防ぐ。緊急ドリップトレイは、圧力容器内で作用剤が凝縮される時にトレイに蓄積した水の蒸発のために用いられる電気加熱要素が設けられた、出口のないトレイの形状である。
【0009】
好適には、緊急ドリップトレイは、復水ポンプを備える、熱交換システムのための散水システムを有する。高温気候時または復水を下水に排出できない時に最初に行われる熱交換システム散水プロセスは、ドリップトレイから余分な水を取り除き、同時に、作用剤が圧力容器内で凝縮される時に熱交換器から周囲を流れる空気への熱除去の効率を高めるために用いられる。他の実施形態において、熱交換器の緊急ドリップトレイには、凝縮水の下水への重力または強制出口が設けられる。
【0010】
作用剤圧力の周期的離散制御システムには、蒸気圧縮装置が設けられ、その出口ポートは、高圧バッファ容器および高圧センサとの連結を有し、入口ポートは、低圧バッファ容器および低圧センサとの連結を有する。また、このシステムには、作用剤サイクルに含まれ、作用剤が流れる2つの経路の一方の選択を可能にするとともに、作用剤圧力の周期的離散制御システムから両方の圧力容器を遮断する3位置2方向弁が設けられる。2方向弁は、作用剤圧力制御システム内の高圧バッファ容器から熱交換器内の圧力容器へ移動する気相における圧縮作用剤の一部の流路を開閉し、また、熱交換器の圧力容器から作用剤圧力制御システム内の低圧バッファ容器へ移動する作用剤蒸気の一部の流路を開閉するために用いられる。蒸気圧縮装置は、実質的に周知のコンプレッサであるが、高圧導管を介して高圧バッファ容器に連結され、作用剤圧縮制御システム内の低圧導管を介して低圧バッファ容器に連結された作用剤圧縮システムを備える周知の家庭用装置も同様に用いられ得る。
【0011】
作用剤圧力の周期的離散制御システムの2方向弁は、電子制御システムによって可逆式エアジェットドライバの電動駆動装置と同期された電動駆動装置を有する。
【0012】
換気装置において更なる排熱利用を可能にするために、熱交換器と建物仕切り壁の開口部との間に蓄熱モジュールが位置し、個別の駆動装置を有する二次可逆式エアドライバは、建物仕切り壁の開口部側でモジュールに連結され、二次エアドライバの駆動は、電子制御システムによって主要エアドライバの駆動と同期されている。二次エアドライバは、長手方向ダクトを有し、ここに、環状フランジによって分割された、互いに接着し両側に開放している2つのボウルで構成される均一回転体が横に軸受け装着される。このフランジは、本体回転軸に垂直に広がり、中央開口部を有する。凹弓状リムを有する長手方向仕切り壁は、二次ドライバダクト内に形成された本体フランジとかみ合う。二次ドライバダクトは、仕切り壁およびフランジによって2つの長手方向領域に分割される。蓄熱モジュールは、流れ蓄熱体と、それに沿って広がる分流ダクトとで構成される。二次エアドライバは、蓄熱モジュール側に、蓄熱体および分流バイパスダクトの末端部が取り付けられた2つのコネクタを有し、蓄熱体および分流ダクトの対向末端部は、T字管によって熱交換器に取り付けられる。蓄熱体は、2つの対向仕切り壁で互いに分離された2つの空気分配区画と、それらの間に形成され、蓄熱材料で充填された閉区画とで構成される。蓄熱体仕切り壁の各々は、空気流のための多数の平行パイプの端部が緊密に取り付けられた開口部を有する。
【0013】
蓄熱体には、空気分配区画の入口に位置する遮断空気ダンパが設けられる。空気分配区画の1つには、個別に駆動され、各々が少なくとも1つの空気流用パイプを閉じる空気弁セットで構成される空気分配システムが設けられる。蓄熱体の閉区画内の蓄熱材料は、室温で凝固する周知の液体物質である。弁のセットにより、選択的な空気が蓄熱パイプの全てまたは一部を通過し、蓄熱材料における相変化現象を効果的に利用することが可能である。二次エアドライバは、空気流方向にかかわらず空気噴流を分流ダクトまたは蓄熱体へ経路指定することを可能にする。空気噴流の経路指定は、無用の凝縮熱が夏季冷房期間において蓄積され、冬季暖房期間において蓄熱体から受け取られるように、季節的な外部環境および熱交換器の作動条件に依存して行われる。
【0014】
本発明に係る装置は、夏季において日毎の蓄熱を可能にしながら、蓄熱体に夜間の冷気を満たすために自由空気の夜間冷却が用いられる。
【0015】
本発明に係る解決策により、典型的な顕熱の交換以外にも、圧力容器内の熱力学的作用剤の相交換中に生じる潜熱が再生熱交換器において用いられる。金属容器ジャケットおよびそれに連結された要素は、顕熱交換プロセスに実質的に関与するが、これらの要素は、交換器の周囲に流れる暖かい空気から、蒸発中に多大な熱量を吸収し、熱交換器の壁を冷却することにより周囲に流れる空気を冷却する作用剤へも熱を伝達する。同様の効果が、多大な熱量を熱交換器材料に伝達し、その周囲に流れる空気を加熱する作用剤の凝縮中に生じる。最終的に、熱交換器の熱容量は、そのサイズおよび重量の制限に関して大きくなる。
【0016】
そのような熱交換プロセスの動作およびその有利な効果は、圧力容器内で意図的に誘発される熱力学的作用剤の凝集状態の周期的変化、ならびに熱交換器の外側表面における新鮮空気または使用済み空気に含まれる水分の凝集状態の変化を用いて、作用剤圧力および熱交換器を通る空気流の方向の変化の協調制御によって得られる。熱交換器の新たな構成的解決策およびその要素が作られる材料の適切な選択は、有利な発明効果を得ることに重要な影響を及ぼす。上記により、圧力容器内の作用剤蒸発サイクル中、凝縮水分が熱交換器の外側表面で直接保持され得るとともに、この凝縮水分は、圧力容器内の作用剤凝縮サイクル中に蒸発し得る。また、本発明に係る解決策により、換気措置は、換気熱処理のプロセスで放出された排熱および自由空気からの受動熱の両方を長期的または一時的に蓄積するために用いることができる。
【0017】
本発明の主題は、図面における実施形態で示され、個々の図面は以下を示す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】換気装置の長手方向断面図。
図2】多孔質充填材を有する熱交換器内の圧力容器セグメントの断面図。
図3】オープンセル金属またはセラミックフォームで充填された容器セグメントの断面図。
図4】金属繊維の構造充填材を有する容器セグメントの断面図。
図5】粒状床形状の充填剤を有する容器セグメントの断面図。
図6】水平板チャンバセグメントおよび単一の下部熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図6a図6に係る容器の垂直断面図。
図6b図6に係る容器の上面図。
図7】水平板チャンバセグメントおよび二重熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図7a図7に係る容器の垂直断面図。
図7b図7に係る容器の水平断面図。
図8】水平チャンバセグメントおよび繊維状ラギングまたはオープンセルフォーム形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図8a図8に係る容器の垂直断面図。
図8b図8に係る容器の水平断面図。
図9】鉛直チャンバセグメントおよび水平ガッタ形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図9a図9に係る容器の長手方向垂直断面図。
図9b図9に係る容器の水平断面図。
図10】鉛直チャンバセグメントおよびガッタを有する繊維状ラギングまたはオープンセルフォーム形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図10a図10に係る垂直断面図。
図10b図10に係る容器の水平断面図。
図11】水平管状セグメントおよびガッタを有するリブ形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図11a図11に係る容器の垂直断面図。
図11b図11に係る容器の水平断面図。
図12】水平管状セグメントおよびガッタを有するラギング形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図12a図12に係る容器の垂直断面図。
図12b図12に係る容器の水平断面図。
図13】鉛直管状セグメントおよび円錐状リブ形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図13a図13に係る容器の垂直断面図。
図13b図13に係る容器の水平断面図。
図14】鉛直管状セグメントおよび繊維状ラギングまたはオープンセルフォーム形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図14a図14に係る容器の垂直断面図。
図14b図14に係る容器の水平断面図。
図15】水平管状セグメントおよび多孔質材料固形物形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図15a図15に係る容器の垂直断面図。
図15b図15に係る容器の水平断面図。
図16】鉛直管状セグメントおよび多孔質材料固形物形状の熱交換システムを有する容器の長手方向垂直断面図。
図16a図16に係る容器の長手方向垂直断面図。
図16b図16に係る容器の水平断面図。
図17】出口のない緊急ドリップトレイを有する容器の長手方向垂直断面図。
図18】加熱要素を備える、出口のないドリップトレイを有する容器の垂直断面図。
図19】復水ポンプを有する散水システムを備える、出口のないドリップトレイを有する容器の垂直断面図。
図20】復水出口を備えるドリップトレイを有する容器の垂直断面図。
図21】コンプレッサを使用する圧力容器内の作用剤圧力制御システムの概略図。
図22】家庭用装置を使用する作用剤圧力制御システムの概略図。
図23】冬季送風モードにおいて2方向弁が揚水位置にある、作用剤蒸気凝縮フェーズにおける圧力制御システムの概略図。
図24】夏季送風モードにおいて2方向弁が吸引位置にある、作用剤蒸発フェーズにおける圧力制御システムの概略図。
図25】夏季送風フェーズにおける受動モードにおいて2方向弁が閉じている圧力制御システムの概略図。
図26】夏季排気フェーズにおける受動モードにおいて2方向弁が閉じている圧力制御システムの概略図。
図27】排気フェーズにおける夏季に長期間機能する蓄熱体を有する換気装置の長手方向断面図。
図28】空気分配システムを有する蓄熱体フラグメントの長手方向断面図。
図29図28に係る蓄熱体フラグメントの横断面図。
図30】二次エアドライバの長手方向垂直断面図。
図31】送風フェーズにおける能動モードにおいて夏季に長期間蓄熱体が機能する換気装置の長手方向断面図。
図32】夏季の受動モードにおける夜間の排気フェーズにおける熱交換器を有する、一時蓄熱体からの使用済み空気によって吸熱中の装置の長手方向断面図。
図33】夏季の受動モードにおける日中の送風フェーズにおける熱交換器を有する、一時蓄熱体への新鮮空気による放熱中の装置の長手方向断面図。
図34】送風フェーズにおける冬季の凝縮サイクルにおける能動モードにおける熱交換器を有する、長期蓄熱体からの新鮮空気による吸熱中の装置の長手方向断面図。
図35】送風フェーズにおける季節移行期の凝縮サイクルにおける能動モードにおける熱交換器を有する、新鮮空気が長期蓄熱体をバイパスしながら分流ダクトを通って流れている間の装置の長手方向断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る換気装置は、空気流のためのダクトであり、建物仕切り壁9、特に建物壁の開口部10に連結された、貫通水平配向ハウジング1を有する。図1に示すように、ハウジング1の内部には、使用済み空気濾過部2、騒音抑圧部3、一定回転方向の遠心ファン41および主要可逆式エアドライバ42を有する空気吸入部4、空気噴流からの熱回収のための固定式蓄熱熱交換器5、および新鮮空気濾過部6という構成要素が左から右へ一列に配置される。遠心ファン41および主要可逆式エアドライバ42を有する空気吸入部4の詳しい解決策は、特許出願明細書PL232075B1およびWO2018/030903A1によって周知である。装置ハウジング1およびエアドライバ42は、プラスティック製である。熱交換器5は、第1に銅またはアルミニウム製の金属圧力容器PVを有し、少なくとも1つの熱交換システム51がその壁部53に固定されている。圧力容器PVの内部531は、熱力学的作用剤WAで充填される。必要に応じて、作用剤WAは、水、または炭化水素の低沸点混合物またはアンモニアまたは二酸化炭素であってよい。図2によると、PVタンクの内部531は、高い熱伝導性および液体状作用剤WAの毛管保持能力を有する多孔質材料で更に充填される。そのような種類の多孔質材料は、オープンセル金属フォーム532またはセラミックフォーム533、金属繊維の構造充填材534、およびセラミック材料の粒状床535であってよく、その金属またはプラスティック粒体は任意の形状の表面を有する。
【0020】
図6に示すように、圧力容器PVは、圧力ファスナ57によって互いに連結され、更に圧力コレクタ58によって圧力制御システム7の圧力コネクタ71に連結された多数の相互平行セグメント54で構成される。
【0021】
図7に係る実施形態において、容器PVのセグメントは、空気流方向に従って水平に広がる平坦区画551の形式の板要素55である。圧力容器PVの各平坦区画551には、高い熱伝導性の材料で作られ、重ねて配置された2つの熱交換システム525、526が設けられる。また、圧力容器PVの水平区画551内の各熱交換システム525、526は、浅型水平トレイ512内に位置し、良好な熱伝導性を維持するためにその底面に永続的に連結された多数の鉛直配向リブ511で構成される。上部熱交換システム525は、水平区画551に横向きに固定され、トレイ512の底面がこの区画の上面に直接接着する。下部熱交換システム526は、吊下げ位置で水平区画551に固定され、全てのリブ511がこの区画の下面に固定されるがトレイ512は鉛直リブの下に吊り下がる。
【0022】
図8に係る実施形態において、圧力容器PVの水平区画551内の各熱交換システム525、526は、水平トレイ512内に位置し、良好な熱伝導性を維持するためのその底面に永続的に連結された、金属またはセラミックのオープンセルフォーム517構造または金属繊維構造518の吸湿ライニングで形成される。上部熱交換システム525は、水平区画551に横向きに固定され、トレイ512の底面がこの区画の上面に直接接着し、下部熱交換システム526は、吊り下げ位置で水平区画551に固定され、ライニング517または518がこの区画の下面に固定されるが、トレイ512はライニング517または518の下に吊り下がる。
【0023】
図9に係る実施形態において、圧力容器PVのセグメントは、空気流方向に従って鉛直に広がる平坦区画552の形式の板要素55である。圧力容器PVの各鉛直区画552は、高い熱伝導性の材料で作られ、良好な熱伝導性を維持するためにこの区画の対向外側表面に永続的に連結された、長手方向に配向された水平ガッタ513で形成された熱交換システム51を有する。
【0024】
図10によると、圧力容器PVの各鉛直区画552は、高い熱伝導性の材料で作られ、良好な熱伝導性を維持するためにこの区画の対向外側表面に永続的に連結された、金属またはセラミックオープンセルフォーム517構造または金属繊維構造518の吸湿ライニング形状である熱交換システム51を有する。
【0025】
図11に係る実施形態において、圧力容器PVのセグメントは、水平かつ空気流方向に垂直に広がる管状セグメント56である。圧力容器PVの各水平管状セグメント561は、下縁部が水平ガッタ515と接合された横方向リブのセット514の形状である熱交換システム51を有する。
【0026】
図12によると、圧力容器PVの各水平管状セグメント561は、縁部が水平ガッタ515と接合された、金属繊維構造518またはオープンセル金属またはセラミックフォーム517の吸湿ライニング形状の熱交換システム51を有する。
【0027】
図13図13a、図13bに係る実施形態において、圧力容器PVのセグメントは、鉛直かつ空気流方向に垂直に広がる管状セグメント562である。各鉛直管状セグメント562は、重ねて配置され、凝縮水分のための貯水器である円錐状リブ516の形状の熱交換システムを有する。
【0028】
図14図14a、および図14bによると、圧力容器PVの鉛直管状セグメント562の各々は、管状セグメント562の軸に沿って配置された円錐状リブ516を有する金属繊維構造518またはオープンセル金属フォーム517構造の吸湿ラギング形状の熱交換システムを有する。
【0029】
図15に係る実施形態において、圧力容器PV内の熱交換システム51は、水平平行セグメント551または561が差し込まれた多孔質材料固形物524であるが、図16に係る実施形態において、圧力容器PV内の熱交換システム51は、鉛直平行セグメント552または562が差し込まれた多孔質材料固形物524である。両方の実施形態において、多孔質固形物524は、金属繊維構造518または金属またはセラミックオープンセルフォーム517構造の材料で作られる。
【0030】
図17に示すように、熱交換器5には、熱交換システム51の下でハウジング1の下部に取り付けられた緊急ドリップトレイ519が設けられる。図18に係る実施形態において、緊急ドリップトレイ519は、電気加熱要素520が設けられた出口のないトレイの形式である。図19によると、緊急ドリップトレイ519は、熱交換システム51の散水システム522を有する出口のないトレイの形式であり、復水ポンプ521が設けられている。図20に係る他の実施形態において、緊急ドリップトレイ519には、復水の下水への出口523が設けられる。
【0031】
図21に係る作用剤WAの循環個別圧力制御システム7には、周知のコンプレッサ78の形式の蒸気圧縮装置72が設けられる。その出口ポート721は、高圧センサ731が設けられた高圧バッファ容器73に連結され、入口ポート722は、低圧センサ741を備える低圧バッファ容器74に連結される。また、このシステムには、作用剤WAのサイクルに含まれる3位置2方向弁75が設けられ、その出力は、連結コネクタ71に連結される。この弁は、電子制御システム44によって主要空気流デフレクタ42の電気駆動と同期される電動ドライブ751を有する。
【0032】
図22に示すように、蒸気圧縮装置72は、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵ショーケース、エアコンディショナ、または暖房用ヒートポンプの形式である周知の家庭用装置8であってもよい。この装置には、高圧導管76を通って高圧バッファ容器73に、また低圧導管77を通って低圧バッファ容器74に連結された作用剤圧縮システムWAが設けられる。
【0033】
図23において、作用剤WAの圧力制御システム7は、2方向弁75が揚水位置にある蒸気凝縮フェーズにおいて示され、図24は、2方向弁75が吸引位置にある蒸発フェーズにおける作用剤WAの圧力制御システム7を示し、図25は、2方向弁75が閉じている受動熱伝達モードにおける作用剤WAの圧力制御システム7を示し、図26において、受動熱伝達モードにおける作用剤WAの圧力制御システム7が示される。
【0034】
図29によると、熱交換器5、ファン41および主要エアデフレクタ42を有する空気吸入部4、および図には示されない新鮮空気および使用済み空気濾過ならびに騒音抑圧部で構成された換気装置は、図には示されない断熱材で包囲された、熱交換器5と建物仕切り壁9の開口部10との間に位置する蓄熱モジュール11を備える。自身の駆動装置443を有する二次可逆式エアデフレクタ43は、建物仕切り壁9の開口部10側でモジュール11に連結され、この駆動装置は、電子制御システム45によって主要エアデフレクタ42の駆動装置421と同期されている。図30に示すように、二次エアデフレクタ43は長手方向ダクト431を有し、ここに、互いに接着され、両側に開放しており、環状フランジ437で分離された2つのボウル433、434で構成された均一回転横軸受け装着体432が位置している。このフランジは、本体432の回転軸に垂直に広がり、中央開口部438を有する。また、本体432のフランジ437とかみ合う凹弓状リム436を有する長手方向仕切り壁435がダクト431内に形成される。最終的に、ダクト431は、仕切り壁435およびフランジ437によって、重ねて設置された2つの長手方向領域439、440に分割される。蓄熱モジュール11は、長手方向に広がる分流ダクト112を有するフロー蓄熱体111で構成される。蓄熱モジュール11側の二次エアデフレクタ43は、長手方向領域440、439の出口に位置する2つのコネクタ442および441を有し、そこに蓄熱体111および分流ダクト112の末端部が連結され、蓄熱体111および分流ダクト112の対向する末端部は、T字管113によって熱交換器5に連結される。蓄熱体111は、2つの対向する仕切り壁117で互いに分離された2つの空気分配区画114と、それらの間に形成され蓄熱材料116で充填された閉区画115とで構成される。蓄熱体111の仕切り壁117の各々は開口部118を有し、空気分配区画114間の空気流のために平行に配置された多数の金属パイプ119の端部が堅固に取り付けられている。蓄熱体111には、空気分配区画114の入口に位置する遮断エアダンパ120が設けられる。これらの区画の1つには、図には示されない個々の駆動装置を有し、共通ブラケット123に取り付けられた、個々に駆動される空気弁124のセットで構成された空気分配システム122が設けられる。各弁124は、少なくとも1つの空気流用パイプ119を閉じる。蓄熱体111の閉区画115内の蓄熱材料116は、それぞれ室温に近い温度で凝固または融解する周知の有機または無機液体または固体物質である。換気装置の動作は、圧力容器PV内の作用剤WAの相変化サイクルと作動フェーズとの正確な同期に基づく。作用剤WAの蒸発サイクルにより、熱交換器5を通過する空気噴流の冷却がもたらされる一方、作用剤WAの凝縮サイクルにより、熱交換器5を通過する空気噴流の加熱がもたらされる。装置は、交互に生じる送風フェーズおよび排気フェーズで動作し、その間、後続して、主要可逆式エアジェットデフレクタ42内に構成されたファン41が設けられた空気吸入部4の動作の結果として熱交換器5を通る空気噴流の方向が変化する。作動フェーズの変化は、主要エアデフレクタ42の回転運動の結果生じ、これらは、2方向弁75の方向を切り換えた結果発生する作用剤WAガス転移サイクルの変化と連携している。作動フェーズの各々の持続期間は同じであり、ガス転移サイクルが変化する時点は、電子制御システム45によって実施されるアルゴリズムに従って熱交換器を通過する空気に関する温度センサ79の表示に依存して決定される。ガス転移サイクルの変化時点は、熱交換器5の温度を次の作動フェーズにおける所望の値にするために、作動フェーズの変化時点に先行し得る。夏季に換気された部屋を冷却する際、冷たい使用済み空気SAの排気中、作用剤WA凝縮サイクルにおいて加熱された熱交換器5は、最終的な排気フェーズにおいて室温を超えない温度まで冷却される。動作フェーズの変更時点に関連してガス転移サイクルを変更する時点をシフトさせる目的は、冷却された室内に過度に高温の空気が送風される状況を防ぐことである。熱交換器5は、能動または受動の2つのモードで動作し、作用剤WAの蒸発および凝縮のサイクルは交互に発生する。能動作動モードにおいて、作用剤WAの蒸発または凝縮は、外部から供給されるエネルギを用いて圧力制御システム7によってそれぞれ圧力容器PV内で下降または上昇する圧力の結果生じる。作用剤WAの蒸発サイクルは、2方向弁75が吸引位置にあり、コンプレッサ78が圧力容器PV内の圧力を減少させながら、閉じた高圧バッファ容器73内の作用剤WAを圧縮する時に生じる。作用剤WAの凝縮サイクルは、2方向弁75が揚水位置にあり、コンプレッサ78が圧力容器PV内の圧力を上昇させながら、閉じた低圧バッファ容器74内に部分真空を発生させる時に生じる。能動作動モードにおいて、圧力制御システム7を有する熱交換器5は、使用済み空気SAおよび新鮮空気FAの決定された噴射温度を得ることを可能にする周期的動作のヒートポンプである。特に夏季において、能動モードにおける加熱使用済み空気SAの排気フェーズは、熱交換器5の温度が、換気され冷却された室内の気温と等しい時に終了する。送風フェーズおよび排気フェーズの持続期間は常に同じであり、送風フェーズにおける新鮮空気FAの温度と、換気された室内の現在の気温との比較に基づいて決定される。受動作動モードにおいて、一定体積の圧力容器PVにおける作用剤WAの蒸発または凝縮のサイクルは、熱交換システム5を有する圧力容器PVの周囲に、温度センサ79で測定された異なる温度の使用済み空気SAおよび新鮮空気FAが流れた結果、作用剤WAの温度がそれぞれ上昇または下降したことの影響で2方向弁75が閉じた時に生じる。作用剤WAの圧力の予備好適値は、制御システム45によって選択され、その有利なレベルでの安定化は、圧力計711の表示に応答する2方向弁75を用いて行われる。受動作動モードは、空気噴流の温度が少ない範囲でしか異ならず、作用剤WAの予圧により、装置作動フェーズの各々において可能な限り多量の作用剤WAの交互の蒸発および凝縮が確保される場合に用いられる。受動作動モードにおいて、本発明に係る装置は、一時的な蓄熱体である。作用剤WAのフェーズ変化の熱は、季節に応じて送風新鮮空気を冷却または加熱するために有用な形式で用いられる。
【0035】
暖房の季節の間、受動作動モードにおいて、換気された室内からの使用済み空気SA排気フェーズにおいて、熱交換器5は、排出空気SAの熱で温まると同時に排出空気SAを冷却する。しかし、送風フェーズにおいて、外部からの新鮮空気FAは、前もって加熱された熱交換器5内で温まると同時に熱交換器5を冷却する。その結果、送風空気は、換気された室内の空気よりもわずかに冷たい。暖房の季節の能動作動モードにおいて、送風フェーズにおいて、作用剤WAの圧力は、外部エネルギの消費によって容器PV内で上昇し、それにより、この媒体の凝縮および凝縮熱の放出がもたらされる。熱交換器5は、能動作動モードにおいて蓄熱機能をより長く維持し、作用剤WAが十分に圧縮されると、送風空気FAは、換気された室内の温度を超える温度まで温まる。送風フェーズが排気フェーズと入れ替わる前、能動作動モードで加熱された熱交換器5は、この空気温度が換気された室内の気温と等しくなるまで送風空気FAにより受動的に冷却されている。同様に、排気フェーズにおいて、前もって凝縮した作用剤WAは、外部エネルギの消費に起因する圧力減少の結果、周囲から蒸発のために必要な熱を吸収しながら蒸発する。このように冷却された熱交換器5は、使用済み空気SAを冷却する。排気フェーズが送風フェーズと入れ替わる前、熱交換器5は、先行する送風フェーズにおいて確立された時間内に、排出使用済み空気SAによって受動的に加熱される。
【0036】
冷房の季節において、受動作動モードおよび使用済み空気SAの排気フェーズで、外気により前もって加熱された熱交換器5は、排出される冷たい使用済み空気SAの影響により冷却されると同時に使用済み空気SAを加熱する。送風フェーズにおいて、外部から吹き込む新鮮空気FAは、前もって冷却された熱交換器5内で冷却される。最終的に、換気された室内の空気は、送風空気よりもわずかに冷たい。冷房の季節において、能動作動モードおよび新鮮空気FAの送風フェーズで、作用剤WAの圧力は外部エネルギの消費によって低下し、それにより、この媒体の蒸発および熱交換器5による蒸発熱の吸収がもたらされる。このように冷却された熱交換器5は、送風空気を冷却する。送風フェーズが排気フェーズと入れ替わる前、能動作動モードにおいて冷却された熱交換器5は、換気された室内の気温が送風空気温度と等しくなるまで送風新鮮空気FAによって受動的に加熱される。排気フェーズにおいて、前もって蒸発した作用剤WAは、外部エネルギの消費に起因する圧力上昇の結果、周囲に凝縮熱を放出しながら凝縮する。このように加熱された熱交換器5は、排出使用済み空気SAを加熱する。排気フェーズが送風フェーズと入れ替わる前、熱交換器5は、先行する送風フェーズにおいて確立された時間内に、排出使用済み空気SAによって受動的に冷却される。
【0037】
蓄熱モジュール11を有する換気装置の動作は、排気フェーズおよび送風フェーズの両方において、空気が分流ダクト112および蓄熱体111を交互に通過することを可能にするような主要エアデフレクタ42の位置と二次エアデフレクタ43の位置との同期化に左右され、図27は、空気が蓄熱体111を通過している、夏季の排気フェーズにおいて作用剤WAの凝縮熱の蓄積中である、蓄熱モジュール11を有する換気装置を示す。この構成において、両方の遮断ダンパ120は、制御システム45からの信号の影響により開いた状態で維持され、アクチュエータ443によって駆動される二次エアデフレクタ43は、蓄熱体111を通る空気の流れを開放すると同時にバイパスダクト112を通る流れを閉鎖する位置を占める。また、全ての空気弁124は開いた状態で維持され、その結果、使用済み空気SAの噴流全体が全ての空気管119を通過し、交換器5内の作用剤WA凝縮熱は、使用済み空気SA噴流に乗り、蓄熱体111内の相変化材料116に伝達される。
【0038】
図31は、空気流がバイパスダクト112を通過する、夏季の送風フェーズにおける蓄熱モジュール11を有する換気装置を示す。この構成において、両方の遮断ダンパ120は、制御システム45からの信号の影響により開いた状態で維持され、二次エアデフレクタ43は、バイパスダクト112を通る空気の流れを開放すると同時に蓄熱体111を通る流れを閉鎖する位置を占める。全ての空気弁124は開いた状態で維持されるが、新鮮空気FAの噴流全体はバイパスダクト112を通り、更に熱交換器5を通って、ここで、作用剤WAの蒸発により冷却された熱交換構造と接触して冷却される。
【0039】
図32において、蓄熱体111による排気フェーズにおける夏季の換気装置が示され、熱交換器5は、使用済み空気SAが相変化材料116の凍結温度よりも低い温度を有する時、受動モードである。弁124のいくつかの選択的な開放により、使用済み空気SAは、単一の空気管119、またはいくつかの空気管119を備える部分のみによって吸い込まれる。有利な時間間隔で、開放弁124は閉じられ、次の一部が開かれる。蓄熱体111の一部のみを連続的に使用し、使用済み空気FAの噴流全体が周期的に流れることにより、蓄熱体111の閉じた区画115内の奥にあるパイプ119の表面に直接付着する相変化材料116の固化層から熱を除去する時間が有利に延長される。これにより、換気新鮮空気FAまたは使用済み空気SAから蓄熱体111への熱伝達プロセスにおける相変化熱の連続的な使用が保証される。
【0040】
図35によると、夏季の猛暑日の送風フェーズにおける換気装置において、ファン41は、周囲を固化相変化材料116が取り巻く蓄熱体111の空気管119の部分を通る高温の新鮮空気FAを吸い込み、その結果、新鮮空気FAは、相変化材料の融解点まで冷却される。
【0041】
図34に係る換気装置において、冬季における送風フェーズでは、冷たい新鮮空気FAは、相変化材料116全体が液体である蓄熱体111の全ての空気管119を通過し、その凍結温度まで温まった後、作用剤WAの凝縮サイクルにおいて熱交換器5内で温められる。
【0042】
図35によると、季節移行期の換気装置において、蓄熱体111は、溶解相変化材料116で全体が満たされ、閉じている両ダンパ120によって外部環境から隔絶された状態で維持される。二次エアデフレクタ43は、空気が分流ダクト112を通過することが可能な定位置で静止した状態である。新鮮空気FAの送風および使用済み空気SAの排気の両方がバイパスダクト112を介して生じる。
【0043】
本発明の実施の可能性は、示された実施形態に限定されない。2つの熱交換器を備える2ファン換気装置もまた上述した原理に基づいて動作可能である。そのような装置において、作用剤の圧縮および膨張システムは両方の熱交換器に共通であり、一方の熱交換器で作用剤圧力が低下すると第2の熱交換器では作用剤圧力が上昇するように動作する。
【0044】
本発明に係る装置は、工業生産において、特にボイラ内の燃焼排ガス冷却プロセスにおいて用いられ得る。
【符号の説明】
【0045】
1 ハウジング
2 排気濾過部
3 騒音抑圧部
4 空気吸入部
41 ファン
42 主要エアデフレクタ
421 主要デフレクタ駆動装置
43 二次エアデフレクタ
431 デフレクタダクト
432 デフレクタ本体
433 本体ボウル
434 本体ボウル
435 ダクト仕切り壁
436 仕切りリム
437 本体フランジ
438 フランジ開口部
439 上部ダクト領域
440 下部ダクト領域
441 二次デフレクタ上部コネクタ
442 二次デフレクタ下部コネクタ
443 二次デフレクタの駆動アクチュエータ
45 エアデフレクタおよび2方向弁の制御システム
5 熱交換器
51 熱交換システム
511 水平容器区画リブ
512 水平容器区画トレイ
513 鉛直容器区画ガッタ
514 管状容器セグメントの横方向リブ
515 管状容器セグメントのガッタ
516 管状容器セグメントの円錐状リブ
517 ラギングフォーム
518 繊維状ラギング構造
519 緊急ドリップトレイ
520 加熱要素
521 復水ポンプ
522 散水システム
523 復水出口
524 多孔質材料固形物
525 上部熱交換システム
526 下部熱交換システム
53 圧力容器壁
531 圧力容器内部
532 多孔質金属容器充填材
533 多孔質セラミック容器充填材
534 容器充填材の繊維状構造
535 容器充填材の粒状床
54 圧力容器セグメント
55 容器板セグメント
551 容器セグメントの水平区画
552 容器セグメントの鉛直区画
56 管状容器セグメント
561 水平管状容器セグメント
562 鉛直管状容器セグメント
57 容器セグメントの圧力コネクタ
58 圧力コレクタ
6 新鮮空気濾過部
7 圧力制御システム
71 連結コネクタ
711 容器PV内の圧力センサ
72 蒸気圧縮装置
721 出口ポート
722 入口ポート
73 高圧バッファ容器
731 高圧センサ
74 低圧バッファ容器
741 低圧センサ
75 2方向弁
751 弁駆動装置
76 高圧導管
77 低圧導管
78 コンプレッサ
79 気温センサ
8 家庭用装置
9 建物仕切り壁
10 仕切り壁開口部
11 蓄熱モジュール
111 蓄熱体
112 バイパスダクト
113 T字管
114 空気分配区画
115 閉区画
116 蓄熱材料
117 蓄熱体仕切り壁
118 仕切り壁開口部
119 空気管
120 遮断ダンパ
121 分配区画入口
122 空気分配システム
123 空気弁セットブラケット
124 駆動装置付き空気弁
FA 新鮮空気
SA 使用済み空気
WA 作用剤
PV 圧力容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図6a
図6b
図7
図7a
図7b
図8
図8a
図8b
図9
図9a
図9b
図10
図10a
図10b
図11
図11a
図11b
図12
図12a
図12b
図13
図13a
図13b
図14
図14a
図14b
図15
図15a
図15b
図16
図16a
図16b
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35