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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-18
(45)【発行日】2025-09-29
(54)【発明の名称】空調システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 3/044 20060101AFI20250919BHJP
   F24F 3/14 20060101ALI20250919BHJP
   F24F 11/80 20180101ALI20250919BHJP
   F24F 11/72 20180101ALI20250919BHJP
【FI】
F24F3/044
F24F3/14
F24F11/80
F24F11/72
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021161206
(22)【出願日】2021-09-30
(65)【公開番号】P2023050867
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2024-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】熊埜御堂 令
(72)【発明者】
【氏名】田中 宏典
(72)【発明者】
【氏名】夜久 幸希
(72)【発明者】
【氏名】能登谷 美和子
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-324042(JP,A)
【文献】特開2003-302075(JP,A)
【文献】特開2010-101600(JP,A)
【文献】特開2012-172952(JP,A)
【文献】特開2017-211175(JP,A)
【文献】特開2020-063900(JP,A)
【文献】特開2021-110489(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0208856(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0112457(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 3/044
F24F 3/14
F24F 11/00 - 11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内の所定空間に隣接する第一室に設けられ、当該第一室内の空気を加湿可能な加湿器と、
前記第一室との間で空気の流通が可能な第二室に設けられ、当該第二室内の空気を吸い込んで温度を調整し、温度が調整された空気を吐き出すエアコンディショナーと、
前記第二室に設けられ、前記エアコンディショナーから吐き出された空気を前記建物内の各部屋に搬送する搬送装置と、
を具備し、
前記エアコンディショナーは、前記搬送装置よりも上方に設けられ、
前記第一室と前記第二室とは、空気の流通を可能とするように、前記加湿器及び前記エアコンディショナーよりも上方で互いに連通すると共に、
前記第二室と前記所定空間とは、空気の流通を可能とするように、前記第一室を介して前記加湿器よりも上方で互いに連通する、
空調システム。
【請求項2】
前記第一室と前記第二室とは互いに隣接するように設けられている、
請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
各部屋の室温を計測する温度センサと、
前記エアコンディショナー及び前記搬送装置の動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、
前記温度センサによって計測された前記室温が設定温度に達したと判断するまで前記エアコンディショナー及び前記搬送装置を運転させ、前記室温が設定温度に達したと判断すると前記エアコンディショナー及び前記搬送装置を停止させる通常運転と、
前記室温が前記設定温度に達したと判断した後でも、前記搬送装置を運転させる送風運転と、
を実行可能である、
請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
【請求項4】
前記制御部は、
前記送風運転を実行後、前記室温と前記設定温度とが所定の値以上乖離したと判断すると、前記通常運転に切り替える、
請求項3に記載の空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内を空調する空調システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内を空調する空調システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1には、建物内の複数の部屋を空調するための全館空調システムが記載されている。この全館空調システムにおいては、空調機によって空調された空気が、ファンによって各部屋に搬送されることにより、各部屋の空調を行うように構成されている。
【0004】
このような空調システムにおいて、従来、各部屋を加湿するために、空調機内の循環経路上に水道直結型の加湿器を設置する場合がある。水道直結型の加湿器が設けられた空調システムにおいては、空調機で暖められた空気を当該加湿器で加湿し、この加湿された空気を各部屋に搬送することで、各部屋を加湿することができる。
【0005】
しかしながら、水道直結型の加湿器では、スケールや漏水など衛生管理上のリスクが高く、専用業者のメンテナンスが必要であった。また、加湿能力が十分でなく、細かい湿度の制御が難しいという課題があった。このように、水道直結型の加湿器を設けた場合、メンテナンス性や加湿能力の点で課題があった。また、例えば家庭用の加湿器を設置した場合であっても、各部屋の室温安定時の加湿量の点で課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2021-110489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、メンテナンス性及び加湿能力の向上を図ることができる空調システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、物内の所定空間に隣接する第一室に設けられ、当該第一室内の空気を加湿可能な加湿器と、前記第一室との間で空気の流通が可能な第二室に設けられ、当該第二室内の空気を吸い込んで温度を調整し、温度が調整された空気を吐き出すエアコンディショナーと、前記第二室に設けられ、前記エアコンディショナーから吐き出された空気を前記建物内の各部屋に搬送する搬送装置と、を具備し、前記エアコンディショナーは、前記搬送装置よりも上方に設けられ、前記第一室と前記第二室とは、空気の流通を可能とするように、前記加湿器及び前記エアコンディショナーよりも上方で互いに連通すると共に、前記第二室と前記所定空間とは、空気の流通を可能とするように、前記第一室を介して前記加湿器よりも上方で互いに連通するものである。
【0011】
請求項においては、前記第一室と前記第二室とは互いに隣接するように設けられているものである。
【0012】
請求項においては、各部屋の室温を計測する温度センサと、前記エアコンディショナー及び前記搬送装置の動作を制御する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記温度センサによって計測された前記室温が設定温度に達したと判断するまで前記エアコンディショナー及び前記搬送装置を運転させ、前記室温が設定温度に達したと判断すると前記エアコンディショナー及び前記搬送装置を停止させる通常運転と、前記室温が前記設定温度に達したと判断した後でも、前記搬送装置を運転させる送風運転と、を実行可能であるものである。
【0013】
請求項においては、前記制御部は、前記送風運転を実行後、前記室温が前記設定温度から所定温度低くなったと判断すると、前記通常運転に切り替えるものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0015】
請求項1においては、メンテナンス性及び加湿能力の向上を図ることができる。
【0017】
請求項においては、第一室と第二室とを容易に連通させることができる。
【0018】
請求項においては、各部屋が加湿されなくなるのを抑制することができる。
【0019】
請求項においては、各部屋の温度を設定温度に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る空調システムが設けられる住宅の2階部分を示した平面概略図。
図2】本発明の一実施形態に係る空調システムが設けられる住宅の1階部分を示した平面概略図。
図3】機械室及び付属室の外側を示した正面図。
図4】(a)本発明の一実施形態に係る空調システムが設けられる機械室及び付属室の内部を示した平面図。(b)同じく、正面図。
図5】空調システムの構成を示したブロック図。
図6】(a)空気の流れを示した平面図。(b)同じく、正面図。
図7】エアコンディショナー及び空調ユニットの制御フローを示したフローチャート。
図8】送風モード切り替えフローを示したフローチャート。
図9】通常モード切り替えフローを示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、まず図1を用いて、本発明の一実施形態に係る空調システム100が設けられる住宅1の概略について説明する。
【0022】
住宅1は、空調システム100が設けられる建物の一例である。図1は、2階建ての戸建住宅(住宅1)の2階部分を示している。図2は、2階建ての戸建住宅(住宅1)の1階部分を示している。
【0023】
図1に示すように、住宅1の2階部分には、主として主寝室2、第一洋室3、第二洋室4、ウォークインクローゼット5、書斎6、トイレ7、廊下8、階段9、機械室20及び付属室30が設けられる。
【0024】
住宅1の南西部分には主寝室2が設けられる。住宅1の南東部分には第一洋室3が設けられる。住宅1の北東部分には、第一洋室3と隣接するように第二洋室4が設けられる。主寝室2の北側には、ウォークインクローゼット5が設けられる。主寝室2の東側には、書斎6が設けられる。第二洋室4の西側には、トイレ7が設けられる。住宅1の中央部分には、廊下8が設けられる。主寝室2、第一洋室3、第二洋室4、書斎6及びトイレ7は、それぞれ開閉可能な扉を介して廊下8と接続されている。トイレ7の西側には、1階へ行くための階段9が設けられる。書斎6の北側には、機械室20及び付属室30が設けられる。機械室20及び付属室30の詳細については、後述する。
【0025】
また、図2に示すように、住宅1の1階部分には、主としてリビング・ダイニング・キッチン(LDK)11、和室12、廊下13、玄関14及び洗面室15が設けられる。
【0026】
また、機械室20及び付属室30には、空調システム100の主要な構成が設けられる。以下、図1、3及び4を用いて、機械室20及び付属室30について説明する。
【0027】
機械室20は、後述するエアコンディショナー120及び空調ユニット130が設けられる部屋である。機械室20は、書斎6の北側に、廊下8と隣接するように設けられる。機械室20の廊下8と隣接する壁(北側の壁)には、機械室20に出入りするための扉21が設けられる(図3参照)。また、機械室20の天井には、垂れ壁22が設けられる。垂れ壁22は、両壁面を南北方向に向けて、機械室20の略中央に設けられる。
【0028】
付属室30は、後述する加湿器110が設けられる部屋である。付属室30は、書斎6の北側に、廊下8と隣接するように設けられる。付属室30は、機械室20の東側に、当該機械室20に隣接するように設けられる。付属室30の廊下8と隣接する壁(北側の壁)には、付属室30に出入りするための扉31が設けられる(図3参照)。また、図4に示すように、付属室30には、消耗品等を収納するための下収納棚32及び上収納棚33が設けられる。下収納棚32は、付属室30の床に載置される。上収納棚33は、付属室30の天井部分に設けられる。また、付属室30の南側の内壁面には、後述する加湿器110の電源コードを接続可能な電源コンセント34が設けられる。
【0029】
次に、図1から図5を用いて、空調システム100の構成について説明する。
【0030】
空調システム100は、住宅1の各部屋の室内空間を空調するシステム(全館空調システム)である。空調システム100は、主として加湿器110、エアコンディショナー120、空調ユニット130、ダクト140、扉上部グリル150、壁側グリル160、吹出口170、温度センサ180、ダンパ190及び制御部200を具備する。
【0031】
図4に示す加湿器110は、室内空間を加湿するものである。加湿器110は、付属室30に設けられる。具体的には、加湿器110は、下収納棚32に載置される。加湿器110は、電源コードを介してコンセント34と接続される(不図示)。加湿器110としては、任意の種類の加湿器を用いることができ、スチーム式、気化式、超音波式又はハイブリッド式の加湿器を用いることができる。
【0032】
加湿器110は、設定湿度(目標として設定される湿度)を入力可能に構成される。加湿器110は、湿度センサを有している。加湿器110は、当該湿度センサの検知結果に基づいて、付属室30内の空気の湿度が設定湿度に対して低い(と判断した)場合に運転を行い、当該空気の湿度が設定湿度となるようにする。また、加湿器110は、当該湿度センサの検知結果に基づいて、付属室30内の空気の湿度が設定湿度に達している(と判断した)場合に運転を停止する。
【0033】
図4及び図5に示すエアコンディショナー120は、空気の温度を調整するものである。エアコンディショナー120は、機械室20に設けられる。具体的には、エアコンディショナー120は、機械室20に設けられた垂れ壁22の南側の面に設けられる。エアコンディショナー120は、図示せぬ室外機と接続され、当該室外機との間で冷媒を循環することができる。エアコンディショナー120は、機械室20内の空気を吸い込み、吸い込んだ空気と冷媒との間で熱交換を行うことで当該空気の温度を調整して、その空気を吐き出すように構成される。
【0034】
エアコンディショナー120は、設定温度(目標として設定される温度)を入力可能に構成される。エアコンディショナー120は、後述する温度センサ180の検知結果に基づいて、住宅1の各部屋内の空気の温度(室温)が設定温度になるように、自動的に冷媒の循環や風量の調整を行って運転(自動運転)することができる。
【0035】
エアコンディショナー120は、機械室20内の空気の温度が設定温度に達した場合(設定温度にある程度近い室温になった場合)、自動的に前記室外機との間での冷媒の循環を停止する機能(いわゆる、サーモオフ機能)を有する。機械室20の室温が設定温度に達した場合には、当該サーモオフ機能によって、エアコンディショナー120は冷媒の循環を停止し、風量を自動的に下げる。すなわち、サーモオフ機能によって、エアコンディショナー120は送風のみを行う。
【0036】
エアコンディショナー120は、風量を変更することができる。エアコンディショナー120は、無段階に任意の風量に変更するものであってもよく、段階的に所定の風量に変更するものであってもよい。本実施形態においては、エアコンディショナー120は、風量が非常に少ない「弱」と、風量が「弱」よりも多い「中」と、風量が「中」よりも多い「強」の3つの段階に風量を変更できるものとする。エアコンディショナー120の風量は、サーモオフ中は「弱」とされ、それ以外(動作中)は「中」又は「強」とされるものとする。
【0037】
また、エアコンディショナー120は、後述する制御部200による指示により、動作を制御することも可能である。
【0038】
図4及び図5に示す空調ユニット130は、空調及び空気の搬送を行うものである。空調ユニット130は、機械室20に設けられる。空調ユニット130は、エアコンディショナー120の下方に設けられる。空調ユニット130は、送風ファンを備えている。空調ユニット130は、送風ファンを運転させることにより、エアコンディショナー120から吐き出された空気を吸い込み、後述するダクト140を介して機械室20の外部に排出する。
【0039】
空調ユニット130(送風ファン)は、風量を変更することができる。空調ユニット130は、無段階に任意の風量に変更するものであってもよく、段階的に所定の風量に変更するものであってもよい。本実施形態においては、空調ユニット130は、風量が非常に少ない「弱」と、風量が「弱」よりも多い「中」と、風量が「中」よりも多い「強」の3つの段階に風量を変更できるものとする。空調ユニット130は、エアコンディショナー120と連動して自動的に風量の調整を行って運転(自動運転)することができる。すなわち、空調ユニット130の風量は、エアコンディショナー120がサーモオフ中であるときには「弱」とされ、それ以外は「中」又は「強」とされる。
【0040】
図4(b)に示すダクト140は、機械室20から住宅1の各部屋(空調が必要な部屋)へ空気を送り込むための給気経路を構成するものである。ダクト140は、第一ダクト141及び第二ダクト142を具備する。
【0041】
第一ダクト141は、空調ユニット130と住宅1の2階部分の各部屋とを接続するように設けられる。第一ダクト141は、内部に空気が流通可能な筒状に形成される。第一ダクト141の一端は、空調ユニット130に接続される。第一ダクト141は、空調ユニット130から適宜屈曲しながら、住宅1の2階部分の各部屋(より詳細には、後述する各吹出口170)まで延びるように形成される。
【0042】
第二ダクト142は、空調ユニット130と住宅1の1階部分の各部屋とを接続するように設けられる。第二ダクト142は、内部に空気が流通可能な筒状に形成される。第二ダクト142の一端は、空調ユニット130に接続される。第二ダクト142は、空調ユニット130から適宜屈曲しながら、住宅1の1階部分の各部屋(より詳細には、後述する各吹出口170)まで延びるように形成される。
【0043】
図3及び図4(a)に示す扉上部グリル150は、付属室30の給気口となる部分である。扉上部グリル150は、付属室30の北側の壁が開口するように形成される。より詳細には、扉上部グリル150は、付属室30の扉31の上方に形成される。これにより、扉上部グリル150を介して、廊下8と付属室30との間で空気の流通が可能となる。
【0044】
図4に示す壁側グリル160は、付属室30と機械室20とを連通するものである。壁側グリル160は、付属室30と機械室20との間の壁が開口するように形成される。壁側グリル160は、その少なくとも一部が加湿器110よりも上方に位置するように形成される。また、壁側グリル160は、その少なくとも一部がエアコンディショナー120よりも上方に位置するように形成される。壁側グリル160は、その開口面積が扉上部グリル150の開口面積と略同じとなるように形成される。
【0045】
図1及び図2に示す吹出口170は、ダクト140を介して送り込まれた空気の出口である。吹出口170は、住宅1の各部屋(空調が必要な部屋)の天井部分に設けられる。より詳細には、吹出口170は、住宅1の1階部分の主寝室2、第一洋室3、第二洋室4、書斎6及び廊下8の天井部分、並びに住宅1の2階部分のリビング・ダイニング・キッチン(LDK)11、和室12、玄関14及び洗面室15の天井部分に設けられる。吹出口170は、ダクト140(第一ダクト141及び第二ダクト142)の他端(空調ユニット130の反対側)に接続される。このように吹出口170が設けられることにより、機械室20内の空気(空調ユニット130からダクト140を介して搬送された空気)が、吹出口170を介して各部屋に供給される。
【0046】
図1図2及び図5に示す温度センサ180は、室温を計測(取得)するものである。温度センサ180は、住宅1の各部屋(空調が必要な部屋の一部、すなわち吹出口170が設けられた部屋の一部)に設けられる。より詳細には、温度センサ180は、住宅1の1階部分の主寝室2、第二洋室4及び廊下8の壁面、並びに住宅1の2階部分のリビング・ダイニング・キッチン(LDK)11、和室12及び洗面室15の壁面に設けられる。これによって温度センサ180は、住宅1の各部屋の室温を測定することができる。
【0047】
図5に示すダンパ190は、ダクト140(第一ダクト141及び第二ダクト142)の開閉を切り替えるものである。ダンパ190は、各部屋ごとに設けられ、各部屋への空気の搬送の可否を切り替え可能に設けられる。
【0048】
図5に示す制御部200は、エアコンディショナー120、空調ユニット130及びダンパ190の動作を制御するもの(コントロールパネル)である。制御部200は、RAM、ROM、HDD等の記憶部や、CPU等の演算処理部等を具備する。制御部200には、エアコンディショナー120、空調ユニット130及びダンパ190の動作を制御するための各種の情報やプログラム等が記憶されている。
【0049】
制御部200には、各種の操作が可能な操作部(例えば、ボタン、キーボード等)、各種の情報の表示が可能な表示部(例えば、ランプ、モニター等)、操作部及び表示部の機能を有するタッチパネル等が適宜設けられる。制御部200は、機械室20内に配置される。
【0050】
制御部200は、温度センサ180に接続され、当該温度センサ180により測定された住宅1の各部屋の室温に関する情報を取得することができる。
【0051】
制御部200は、エアコンディショナー120、空調ユニット130及びダンパ190に接続され、当該エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作(作動/停止の切り替え、設定温度、風量等)を制御することができる。
【0052】
また、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードを、エアコンディショナー120及び空調ユニット130が自動運転を行う「通常モード」と、エアコンディショナー120を停止させ(風量を「弱」とし)、空調ユニット130(の送風ファン)を強制的に運転させる「送風モード」とを切り替えることができる。
【0053】
このように構成された空調システム100において、機械室20内の空気を住宅1の各部屋に供給することで、各部屋内の空気を暖房及び加湿することができる。以下、図6を用いて、住宅1における空気の流れについて説明する。
【0054】
図6(a)に示すように、付属室30内には、廊下8から扉上部グリル150を介して空気が取り込まれる。付属室30内の空気は、加湿器110によって加湿される。この付属室30内の加湿された空気は、エアコンディショナー120の吸い込み力により、壁側グリル160を介してエアコンディショナー120に供給される。エアコンディショナー120に供給された空気(加湿された空気)は、当該エアコンディショナー120によって暖められる(温調される)。
【0055】
図6(b)に示すように、エアコンディショナー120は、暖めた空気を吐き出し、吐き出された空気は空調ユニット130に供給される。空調ユニット130に供給された空気(加湿及び温調された空気)は、当該空調ユニット130(搬送ファン)によって、ダクト140及び吹出口170を介して各部屋に送り込まれる。各部屋に送り込まれた空気は、図示せぬ循環ファン等によって再び廊下8に搬送され、再び付属室30に取り込まれる。
【0056】
このようにして、各部屋の室内空間を暖房及び加湿することができる。また、各部屋ごとに設定温度が設定可能な場合は、制御部200により各ダンパ190の開閉を制御することで、各部屋の室温を各部屋ごとの設定温度に近づけることができる。
【0057】
このように、エアコンディショナー120及び空調ユニット130を機械室20に設け、加湿器110を機械室20との間で空気の連通が可能な付属室30に設けることにより、空気の流れを適切なものとし易くすることができる。具体的には、機械室20においては、エアコンディショナー120を空調ユニット130よりも上方に設け、付属室30と機械室20とを連通する壁側グリル160をエアコンディショナー120よりも上方に設けることにより、空気が加湿器110、エアコンディショナー120、空調ユニット130の順で流れるようにすることができる。すなわち、加湿器110で加湿された空気が、エアコンディショナー120を介さずに直接空調ユニット130に供給されるのを抑制することができる。
【0058】
また、仮に機械室20内のエアコンディショナー120よりも上方に加湿器110を設けた場合にも、空気が加湿器110、エアコンディショナー120、空調ユニット130の順で流れるようにすることが可能であると考えられる。しかしながら、この場合、加湿器110を高い位置に設ける必要があり、メンテナンスがし難くなる。
【0059】
すなわち、エアコンディショナー120及び空調ユニット130を機械室20に設け、加湿器110を機械室20との間で空気の連通が可能な付属室30に設け、かつ、機械室20においては、エアコンディショナー120を空調ユニット130よりも上方に設け、付属室30と機械室20とを連通する壁側グリル160をエアコンディショナー120よりも上方に設けることにより、空気の流れを適切なものとすることができるとともに、加湿器110のメンテナンスを容易とすることができる。
【0060】
次に、図7のフローチャートを用いて、上述の如く構成された空調システム100によって住宅1の各部屋内の空気の温度及び湿度を調整する方法について説明する。
【0061】
なお、図7に示す制御フローは、冬場等の暖房及び加湿を必要とする季節に実行される。また、図7に示す制御フローは、制御部200により所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0062】
ステップS1において、制御部200は、通常運転モードによる運転を行う。これにより、エアコンディショナー120を空調ユニット130は、自動運転を行う。制御部40は、ステップS1の処理を行った後、ステップS2に移行する。
【0063】
ステップS2において、制御部200は、送風モード切り替えフローを実行する。送風モード切り替えフローとは、通常モードから送風モードへの切り替えを行うためのフローである。なお、送風モード切り替えフローについての詳細な説明は後述する。制御部40は、ステップS2の処理を行った後、ステップS3に移行する。
【0064】
ステップS3において、制御部200は、通常モード切り替えフローを実行する。通常モード切り替えフローとは、送風モードから通常モードへの切り替えを行うためのフローである。なお、通常モード切り替えフローについての詳細な説明は後述する。制御部40は、ステップS3の処理を行った後、図7に示す制御フローを一旦終了する。
【0065】
以下では、図8のフローチャートを用いて、送風モード切り替えフロー(図7のステップS2)について詳細に説明する。
【0066】
ステップS11において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130(送風ファン)の状態を確認する。具体的には、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の現在の情報(作動/停止、設定温度、風量等)を取得する。制御部40は、ステップS11の処理を行った後、ステップS12に移行する。
【0067】
ステップS12において、制御部200は、住宅1の各部屋内の空気の温度(室温)を取得する。具体的には、制御部200は、各部屋に設けられた温度センサ180の計測結果を取得する。制御部40は、ステップS12の処理を行った後、ステップS13に移行する。
【0068】
ステップS13において、制御部200は、住宅1の各部屋の室温が設定温度に到達しており、かつ、到達後30分経過しているか否かを判定する。制御部200は、吹出口170が設けられた全ての部屋が上記条件を満たす場合に、「YES」と判定する。
【0069】
制御部200は、住宅1の各部屋の室温が設定温度に到達しており、かつ、到達後30分経過していると判定した場合(ステップS13で「YES」)、ステップS14に移行する。
【0070】
ステップS14において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の風量が「弱」であるか否かを判定する。すなわち、制御部200は、エアコンディショナー120のサーモオフ中であるか否かを判定する。
【0071】
制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の風量が「弱」であると判定した場合(ステップS14で「YES」)、ステップS15に移行する。
【0072】
なお、ステップS13で「YES」、かつ、ステップS14で「YES」の場合とは、各部屋の室温が設定温度付近で安定していることを示している。
【0073】
ステップS15において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードを送風モードに切り替える。これにより、エアコンディショナー120の風量は「弱」のままとし、空調ユニット130の風量を「中」とする。
【0074】
これにより、住宅1の各部屋内の空気の加湿を適切に行うことができる。具体的には、エアコンディショナー120は、自動運転を行っているときに設定温度に達したと判断すると、エアコンディショナー120のサーモオフ機能が働き、風量は「弱」となる。これに伴い、空調ユニット130(送風ファン)の風量も「弱」となる。そうすると、空気が循環しなくなり(し難くなり)、各部屋に加湿された空気が搬送されず、各部屋を十分に加湿することができなくなる。また、付属室30の中だけ高湿になることで、加湿器110の運転が停止し、さらに各部屋を十分に加湿することができなくなる。
【0075】
よって、空調システム100においては、各部屋の室温が安定し、エアコンディショナー120がサーモオフとなったときに、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードを送風モードとし、空調ユニット130の風量を強制的に「弱」から「中」に切り替えることで、加湿された空気を各部屋に搬送させる。これにより、各部屋内の空気を加湿することができ、各部屋の湿度を目標の湿度に近づけることができる。
【0076】
一方、ステップS13において、制御部200は、「住宅1の各部屋の室温が設定温度に到達しており、かつ、到達後30分経過している」わけではないと判定した場合(ステップS13で「NO」)、送風モード切り替えフローを一旦終了し、図7に示す制御フローのステップS3に移行する。また、ステップS14において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の風量が「弱」ではない(すなわち、「中」又は「強」である)と判定した場合(ステップS14で「NO」)にも、送風モード切り替えフローを一旦終了し、図7に示す制御フローのステップS3に移行する。
【0077】
なお、ステップS13で「NO」の場合とは、各部屋の室温が設定温度に到達していない(設定温度付近で未だ安定していない)ことを示している。また、ステップS14で「NO」の場合とは、エアコンディショナー120及び空調ユニット130が自動運転においてサーモオフ中ではない(動作中である)ことを示している。
【0078】
よって、この場合には、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードを送風モードに切り替えることなく、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の自動運転を継続させる。
【0079】
次に、図9のフローチャートを用いて、通常モード切り替えフロー(図7のステップS3)について詳細に説明する。
【0080】
ステップS21において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130(送風ファン)の状態を確認する。具体的には、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の現在の情報(作動/停止、設定温度、風量等)を取得する。制御部40は、ステップS21の処理を行った後、ステップS22に移行する。
【0081】
ステップS22において、制御部200は、住宅1の各部屋内の空気の温度(室温)を取得する。具体的には、制御部200は、各部屋に設けられた温度センサ180の計測結果を取得する。制御部40は、ステップS22の処理を行った後、ステップS23に移行する。
【0082】
ステップS23において、制御部200は、設定温度-1℃≧室温であるか否かを判定する。すなわち、制御部200は、各部屋の室温が設定温度から1℃以上低下しているか(設定温度に対して冷えてきているか)否かを判断する。制御部200は、吹出口170が設けられた全ての部屋が上記条件を満たす場合に、「YES」と判定する。
【0083】
制御部200は、設定温度-1℃≧室温であると判定した場合(ステップS23で「YES」)、ステップS24に移行する。一方、制御部200は、設定温度-1℃≧室温でない(設定温度-1℃<室温)と判定した場合(ステップS23で「NO」)、通常モード切り替えフローを一旦終了し、図7に示す制御フローも一旦終了する。
【0084】
なお、ステップS23で「YES」の場合とは、各部屋の室温が設定温度に対してかなり(例えば、各部屋にいる人が室温の低下に気づく程度に)低下していることを示している。一方、ステップS23で「NO」の場合とは、各部屋の室温が設定温度に対して未だそれほど低下していないことを示している。ここで、「設定温度-1℃」の「1」という数値は、各部屋の室温の設定温度に対する低下度合いを示す閾値であり、これに限定されるものではなく、他の数値であってもよい。
【0085】
ステップS24において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードが送風モードになっているか否かを判定する。
【0086】
制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードが送風モードであると判定した場合(ステップS24で「YES」)、ステップS25に移行する。
【0087】
ステップS25において、制御部200は、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードを通常モードに切り替える。これにより、エアコンディショナー120及び空調ユニット130は自動運転を行う。
【0088】
このように、各部屋が設定温度に対して低下してきた(冷えてきた)場合に、エアコンディショナー120及び空調ユニット130を自動運転に戻すことで、各部屋を暖房することができ、各部屋の室温を設定温度に近づけることができる。
【0089】
以上のように、本実施形態に係る空調システム100においては、空気の流れを適切なものとする(空気が加湿器110、エアコンディショナー120、空調ユニット130の順で流れるようにする)ことで、加湿能力の向上を図ることができる。また、エアコンディショナー120がサーモオフとなったときに、エアコンディショナー120及び空調ユニット130の動作モードを送風モードとし、空調ユニット130の風量を強制的に「弱」から「中」に切り替えることで、加湿された空気を各部屋に搬送させることができ、さらなる加湿能力の向上を図ることができる。
【0090】
また、従来は、空調機内の循環経路上に水道直結型の加湿器を設置することで、暖められた空気を加湿し、各部屋に搬送することが行われていた。この場合、スケールや漏水など衛生管理上のリスクが高く、専用業者のメンテナンスが必要であった。また、加湿能力が十分でなく、細かい湿度の制御が難しいという課題があった。
【0091】
これに対して、本実施形態に係る空調システム100においては、加湿器110をエアコンディショナー120及び空調ユニット130と別の空間に設けることにより、メンテナンス性を向上させることができる。また、加湿器110として適宜の加湿器(例えば、市販品)を使用することができるので、さらにメンテナンス性を向上させることができ、また加湿能力や湿度制御の精度の向上を図ることができる。また、消臭機能やアロマによる香り付け等、他の機能を付加することができる。
【0092】
以上の如く、本実施形態に係る空調システム100は、
付属室30(第一室)に設けられ、当該付属室30内の空気を加湿可能な加湿器110と、
前記付属室30との間で空気の流通が可能な機械室20(第二室)に設けられ、当該機械室20内の空気を吸い込んで温度を調整し、温度が調整された空気を吐き出すエアコンディショナー120と、
前記機械室20に設けられ、前記エアコンディショナー120から吐き出された空気を住宅1(建物)内の各部屋に搬送する空調ユニット130(搬送装置)と、
を具備するものである。
【0093】
このような構成により、メンテナンス性及び加湿能力の向上を図ることができる。
具体的には、エアコンディショナー120及び空調ユニット130を機械室20に設け、加湿器110を機械室20との間で空気の連通が可能な付属室30に設けることにより、空気の流れを適切なものとし易くすることができ、ひいては加湿能力の向上を図ることができる。
また、加湿器110をエアコンディショナー120及び空調ユニット130と別の空間に設けることにより、メンテナンス性を向上させることができる。
【0094】
また、前記エアコンディショナー120は、前記空調ユニット130よりも上方に設けられ、
前記付属室30と前記機械室20とは、空気の流通を可能とするように、(壁側グリル160によって)前記エアコンディショナー120よりも上方で互いに連通するものである。
【0095】
このような構成により、加湿能力をより向上させることができる。
具体的には、加湿器110によって加湿された空気が、壁側グリル160を介して、エアコンディショナー120を通して空調ユニット130に送られるようにすることができる。すなわち、加湿器110によって加湿された空気が、エアコンディショナー120を介することなく、空調ユニット130に直接送られるのを抑制することができる。よって、温調されてはいるが加湿されていない空気や、加湿されてはいるが温調されていない空気が各部屋に送られてしまうのを抑制することができる。
【0096】
また、前記付属室30と前記機械室20とは互いに隣接するように設けられているものである。
【0097】
このような構成により、付属室30と機械室20とを容易に連通させることができる。
具体的には、付属室30と機械室20との間の壁を開口するだけで(ダクトを必要とせずに)、付属室30と機械室20とを連通させることができる。
【0098】
また、本実施形態に係る空調システム100は、
各部屋の室温を計測する温度センサ180と、
前記エアコンディショナー120及び前記空調ユニット130の動作を制御する制御部200と、
を具備し、
前記制御部200は、
前記温度センサ180によって計測された前記室温が設定温度に達したと判断するまで前記エアコンディショナー120及び前記空調ユニット130を運転させ、前記室温が設定温度に達したと判断すると前記エアコンディショナー120及び前記空調ユニット130を停止させる通常モード(通常運転)と、
前記室温が前記設定温度に達したと判断した後でも、前記空調ユニット130を運転させる送風モード(送風運転)と、
を実行可能であるものである。
【0099】
このような構成により、住宅1内の各部屋が加湿されなくなるのを抑制することができる。
具体的には、各部屋の室温が設定温度に達し、エアコンディショナー120が停止しても、空調ユニット130の運転を継続することにより、付属室30の中だけ高湿になって加湿器110が停止してしまうのを抑制することができる。そして、加湿された空気を各部屋に搬送することができるので、各部屋を加湿することができる。
【0100】
また、前記制御部200は、
前記送風モード(送風運転)を実行後、前記室温と前記設定温度とが所定の値以上乖離したと判断すると、前記通常モード(通常運転)に切り替えるものである。
【0101】
このような構成により、住宅1内の各部屋の温度を設定温度に近づけることができる。
具体的には、各部屋の室温が設定温度に対して下がりすぎた場合に通常モードに切り替えて、エアコンディショナー120を自動運転させることで、各部屋の温度を設定温度に近づけることができる。
【0102】
なお、本実施形態に係る住宅1は、本発明に係る建物の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る付属室30は、本発明に係る第一室の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る機械室20は、本発明に係る第二室の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る空調ユニット130は、本発明に係る搬送装置の実施の一形態である。
【0103】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0104】
例えば、本実施形態においては、図8のステップS13及び図9のステップS23において、制御部200は、吹出口170が設けられた全ての部屋が当該ステップの判定条件を満たす場合に、「YES」と判定するものとしたが、所定の数の部屋が上記条件を満たす場合に、「YES」と判定してもよいし、各部屋の室温を総合的に(例えば平均値等を用いて)判定してもよい。
【0105】
また、本実施形態においては、付属室30は、機械室20と隣接して設けられるものとしたが、機械室20と空気の流通が可能であれば、必ずしも隣接していなくてもよく、離れた位置に設けられていてもよい。
【0106】
また、本実施形態において例示した住宅1は一例であり、本発明はその他種々の建物(商業施設や工場などの事業所、役所などの公共施設等)に適用することが可能である。また、本実施形態において例示した建物(住宅1)の間取りは一例であり、本発明は種々の間取りの建物に適用することができる。また、本実施形態においては、主寝室2等を空調制御の対象としたが、本発明はこれに限るものではなく、居室、非居室を問わず、種々の部屋を空調制御の対象とすることが可能である。
【符号の説明】
【0107】
1 住宅
100 空調システム
110 加湿器
120 エアコンディショナー
130 空調ユニット
160 壁側グリル
180 温度センサ
200 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9