(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-18
(45)【発行日】2025-09-29
(54)【発明の名称】原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置
(51)【国際特許分類】
G21C 15/257 20060101AFI20250919BHJP
G21D 1/00 20060101ALI20250919BHJP
F28D 15/02 20060101ALI20250919BHJP
【FI】
G21C15/257
G21D1/00 Q
F28D15/02 H
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024134783
(22)【出願日】2024-08-13
【審査請求日】2024-08-20
(31)【優先権主張番号】202410401299.5
(32)【優先日】2024-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521441021
【氏名又は名称】中国華能集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA HUANENG GROUP CO., LTD
【住所又は居所原語表記】6 fuxingmennei street, Xicheng District Beijing 100031, China
(73)【特許権者】
【識別番号】523330628
【氏名又は名称】華能核能技術研究院有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】肖三平
(72)【発明者】
【氏名】史進
(72)【発明者】
【氏名】孟東旺
(72)【発明者】
【氏名】郭若楠
(72)【発明者】
【氏名】王朗
(72)【発明者】
【氏名】李雪琳
(72)【発明者】
【氏名】劉嵩陽
(72)【発明者】
【氏名】孫恵敏
(72)【発明者】
【氏名】王▲じゅう▼
(72)【発明者】
【氏名】周振徳
(72)【発明者】
【氏名】劉偉
(72)【発明者】
【氏名】雷偉俊
(72)【発明者】
【氏名】劉平
(72)【発明者】
【氏名】許傑
(72)【発明者】
【氏名】孟剣
【審査官】中尾 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-080293(JP,A)
【文献】特開2002-181479(JP,A)
【文献】実開平06-029002(JP,U)
【文献】実開昭62-32928(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第115031547(CN,A)
【文献】中国実用新案第216856011(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21D 1/00
F28F 9/00
F28F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置であって、
処理機器(K)と、詰まり防止アセンブリ(100)と、駆動アセンブリ(200)と、灰清掃アセンブリ(300)とを含み、
前記処理機器(K)は、ハウジング(K―1)と、それぞれ前記ハウジング(K―1)の外壁に設けられた吸気孔(K―11)、排気口(K―12)、給水口(K―13)及び排水口(K―14)と、前記ハウジング(K―1)の内部に設けられたヒートパイプ(K―15)とを含み、
前記詰まり防止アセンブリ(100)は、前記ハウジング(K―1)の内部に設けられた濾過網(101)と、前記濾過網(101)の外壁に設けられた凹溝(101a)と、前記ハウジング(K―1)の内部に設けられた仕切板(102)と、前記仕切板(102)の外壁に貫通開設された灰落下溝(102a)とを含み、
前記駆動アセンブリ(200)は、モータ(201)と、前記モータ(201)の下方に設けられたセット板(201a)と、前記モータ(201)の出力端に設けられた回転軸(201b)とを含み、
前記灰清掃アセンブリ(300)は、前記ハウジング(K―1)の内部に設けられた収容室(301)と、前記収容室(301)の内壁に設けられたガイドレール(301a)と、前記収容室(301)の内部に可動に設けられた灰収集箱(302)と、前記灰収集箱(302)の外壁に開設されたガイド溝(302a)とを含む、ことを特徴とする原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項2】
前記ハウジング(K―1)の内壁にバンプ(101b)が設けられ、且つ前記バンプ(101b)は、前記凹溝(101a)と可動に嵌合し、前記仕切板(102)の外壁に可動通路(102b)が開設され、前記仕切板(102)の上方に取付板(103)が可動に設けられ、前記取付板(103)の下方に清掃ブラシ(103a)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項3】
前記回転軸(201b)の一端に回転盤(202)が設けられ、前記回転盤(202)の外壁に第1回転柱(202a)が設けられ、前記第1回転柱(202a)の外壁に可動ロッド(202a―1)が設けられ、前記可動ロッド(202a―1)の一端に操作ロッド(202a―12)が設けられ、前記取付板(103)の外部に可動フレーム(203)が設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項4】
前記可動フレーム(203)の内部に嵌合溝(203a)が設けられ、且つ前記嵌合溝(203a)は、前記操作ロッド(202a―12)と可動に嵌合し、前記可動フレーム(203)の外壁に第1スライド溝(203b)が設けられ、前記取付板(103)の上方に位置決め板(203b―1)が設けられ、且つ前記位置決め板(203b―1)は、前記第1スライド溝(203b)と可動に嵌合し、前記位置決め板(203b―1)の上方に接続板(204)が設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項5】
前記接続板(204)の外壁に貫通孔(204a)が設けられ、前記貫通孔(204a)の内部に移動柱(204b)が可動に設けられ、前記移動柱(204b)の下方は、前記可動フレーム(203)に接続され、且つ前記移動柱(204b)の外壁に弾性部材(204b―1)が外嵌され、前記取付板(103)の側壁にプッシュロッド(205)が設けられ、且つ前記プッシュロッド(205)は、前記可動通路(102b)と可動に嵌合する、ことを特徴とする請求項4に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項6】
前記プッシュロッド(205)の一端に、伝動ラック(303)が設けられ、且つ前記伝動ラック(303)の外壁に伝動ギア(304)が噛合して設けられ、前記伝動ギア(304)の外壁に第2回転柱(304a)が設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項7】
前記第2回転軸(304a)の外壁に第2スライド溝(304a―1)が設けられ、且つ前記第2スライド溝(304a―1)の外壁にスライドロッド(304a―11)が設けられ、且つ前記スライドロッド(304a―11)の外壁に配向溝(304a―12)が設けられている、ことを特徴とする請求項6に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項8】
前記スライドロッド(304a―11)の一端に押し板(305)が設けられ、前記収容室(301)の内壁に方向ガイド溝(303a)が設けられ、且つ前記方向ガイド溝(303a)は、前記伝動ラック(303)と可動に嵌合し、前記押し板(305)の上方に押し柱(305a)が設けられ、前記ハウジング(K―1)の外壁にそれぞれ第3スライド溝(306b)と第4スライド溝(306a―1)が設けられ、且つ前記第3スライド溝(306b)の内部に移動ドア(306)が可動に設けられている、ことを特徴とする請求項7に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項9】
前記移動ドア(306)の外壁に取付ブロック(306a)が設けられ、且つ前記取付ブロック(306a)は、前記第4スライド溝(306a―1)と可動に嵌合し、前記押し柱(305a)は、前記取付ブロック(306a)と可動に嵌合する、ことを特徴とする請求項8に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【請求項10】
前記移動ドア(306)の外壁に第1係合ロッド(307)が可動に設けられ、前記ハウジング(K―1)の外壁に係合ブロック(307b)が設けられ、且つ前記係合ブロック(307b)と前記第1係合ロッド(307)との間に第2係合ロッド(307a)が設けられ、前記第2係合ロッド(307a)の外壁にハンドル(307a―1)が設けられている、ことを特徴とする請求項9に記載の原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電所の技術分野に関し、特に原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所の冷却水システムは、原子力発電所における1つの重要な構成部分であり、原子炉及び他の機器を冷却するために用いられ、冷却水システムは、主に循環水システム及び排出水システムを含み、循環水システムは、原子力発電所の冷却水システムのコア部分であり、それは、循環水によって原子炉が発生した熱を吸収し、そして、熱を運び去る。また、ヒートパイプ熱交換器は、高効率の熱交換機器であり、原子力発電所の冷却水システムによく用いられ、ヒートパイプ熱交換器は、ヒートパイプの動作原理を利用して熱の伝達を行い、体積が小さく、熱伝導効率が高く、信頼性が高いなどの利点を有し、原子力発電所の冷却水システムでおいて、ヒートパイプ熱交換器は、原子炉と循環水との間の熱の伝達に用いることができ、熱伝導効率を向上させ、エネルギー損失を減少させる作用を果たす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、ヒートパイプ熱交換器が使用される過程では、入った煙気又は水源に一部の不純物が存在する可能性があり、通常、濾過網を設けてそれらを濾過するが、濾過網が一定の時間使用された後、網面に不純物が蓄積される可能性があり、そによって、濾過効果が悪くて目詰まりを引き起こす状況が発生し、蓄積された塵埃をタイムリーにハウジング外に除去する必要があり、上記問題に基づき、本発明者らは、原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題に鑑みて、本発明を提案する。
上記技術的問題を解決するために、本発明は、以下の技術的解決手段を提供する。原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置であって、当該ヒートパイプ熱交換器装置は、処理機器と、詰まり防止アセンブリと、駆動アセンブリと、灰清掃アセンブリとを含み、前記処理機器は、ハウジングと、それぞれ前記ハウジングの外壁に設けられた吸気孔、排気口、給水口及び排水口と、前記ハウジングの内部に設けられたヒートパイプとを含み、前記詰まり防止アセンブリは、前記ハウジングの内部に設けられた濾過網と、前記濾過網の外壁に設けられた凹溝と、前記ハウジングの内部に設けられた仕切板と、前記仕切板の外壁に貫通開設された灰落下溝とを含み、前記駆動アセンブリは、モータと、前記モータの下方に設けられたセット板と、前記モータの出力端に設けられた回転軸と含み、前記灰清掃アセンブリは、前記ハウジングの内部に設けられた収容室と、前記収容室の内壁に設けられたガイドレールと、前記収容室の内部に可動に設けられた灰収集箱と、前記灰収集箱の外壁に開設されたガイド溝とを含む。
【0005】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記ハウジングの内壁にバンプが設けられ、且つ前記バンプは、前記凹溝と可動に嵌合し、前記仕切板の外壁に可動通路が開設され、前記仕切板の上方に取付板が可動に設けられ、前記取付板の下方に清掃ブラシが設けられている。
【0006】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記回転軸一端に回転盤が設けられ、前記回転盤の外壁に第1回転柱が設けられ、前記第1回転柱の外壁に可動ロッドが設けられ、前記可動ロッドの一端に操作ロッドが設けられ、前記取付板の外部に可動フレームが設けられている。
【0007】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記可動フレームの内部に嵌合溝が設けられ、且つ前記嵌合溝は、前記操作ロッドと可動に嵌合し、前記可動フレームの外壁に第1スライド溝が設けられ、前記取付板の上方に位置決め板が設けられ、且つ前記位置決め板は、前記第1スライド溝と可動に嵌合し、前記位置決め板の上方に接続板が設けられている。
【0008】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記接続板の外壁に貫通孔が設けられ、前記貫通孔の内部に移動柱が可動に設けられ、前記移動柱の下方は、前記可動フレームに接続され、且つ前記移動柱の外壁に弾性部材が外嵌され、前記取付板の側壁にプッシュロッドが設けられ、且つ前記プッシュロッドは、前記可動通路と可動に嵌合する。
【0009】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記プッシュロッドの一端に伝動ラックが設けられ、且つ前記伝動ラックの外壁に伝動ギアが噛合して設けられ、前記伝動ギアの外壁に第2回転柱が設けられている。
【0010】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記第2回転軸の外壁に第2スライド溝が設けられ、且つ前記第2スライド溝の外壁にスライドロッドが設けられ、且つ前記スライドロッドの外壁に配向溝が設けられている。
【0011】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記スライドロッドの一端に押し板が設けられ、前記収容室の内壁に方向ガイド溝が設けられ、且つ前記方向ガイド溝は、前記伝動ラックと可動に嵌合し、前記押し板の上方に押し柱が設けられ、前記ハウジングの外壁にそれぞれ第3スライド溝と第4スライド溝が設けられ、且つ前記第3スライド溝の内部に移動ドアが可動に設けられている。
【0012】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記移動ドアの外壁に取付ブロックが設けられ、且つ前記取付ブロックは、前記第4スライド溝と可動に嵌合し、前記押し柱は、前記取付ブロックと可動に嵌合する。
【0013】
本発明に係る原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置の好適な技術的手段として、前記移動ドアの外壁に第1係合ロッドが可動に設けられ、前記ハウジングの外壁に係合ブロックが設けられ、且つ前記係合ブロックと前記第1係合ロッドとの間に第2係合ロッドが設けられ、前記第2係合ロッドの外壁にハンドルが設けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の有益な効果は、以下の通りであり、濾過網を設けることで濾過を行い、濾過網が一定の時間使用された後、濾過網に目詰りの状況が存在する可能性があり、濾過網の濾過効果に影響を与える問題を回避するために、モータを起動して、回転軸を回転させ、それにより、移動柱は、濾過網に蓄積された不純物を振り落とし、同時に、清掃ブラシは、清掃を行い、取付板が移動する過程では、さらに伝動ギアを回転させ、押し柱は、取付ブロックを押し、それにより、移動ドアは、上向きに開き、作業者が除去作業を行うことを容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【
図1】本発明に係る処理機器の全体構成の模式図である。
【
図2】本発明に係る灰清掃アセンブリの局所接続構造の模式図である。
【
図3】本発明に係る詰まり防止アセンブリの全体接続構造の断面図である。
【
図4】本発明に係る駆動アセンブリの全体接続構造の断面図である。
【
図5】本発明に係る操作ロッドの接続構造の部分模式図である。
【
図6】本発明に係る灰収集箱の接続構造の断面図である。
【
図7】本発明に係る伝動ラックの接続構造の部分拡大模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下では明細書の図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0017】
以下の説明では、本発明を十分に理解するために多くの具体的な詳細を説明するが、本発明はさらにここで説明したものと異なる他の形態を用いて実施することができ、当業者であれば本発明の内容から逸脱することなく類似の普及を行うことができ、従って本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0018】
次に、本明細書における「一実施例」または「実施例」への言及は、本発明の少なくとも1つの実装形態に含まれ得る特定の特徴、構造、または特性を指す。本明細書の様々な箇所における「一実施例では」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施例を指すわけではなく、別個のまたは代替的な実施例が他の実施例と相互に排他的であるわけでもない。
【0019】
実施例1、
図1~
図5を参照すると、それらは、本発明の第1実施例であり、当該実施例は、原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置を提供し、濾過網101を設けることにより、濾過作業を行う。濾過網101に目詰りの状況が深刻である場合、モータ201を起動し、さらに、移動柱204bは、濾過網101を押して不純物の塵埃を振り落とし、同時に、清掃ブラシ103aは、清掃作業を行うことができる。
【0020】
具体的には、処理機器Kは、ハウジングK―1と、それぞれハウジングK―1の外壁に設けられた吸気孔K―11、排気口K―12、給水口K―13及び排水口K―14と、ハウジングK―1の内部に設けられたヒートパイプK―15とを含み、詰まり防止アセンブリ100は、ハウジングK―1の内部に設けられた濾過網101と、濾過網101の外壁に設けられた凹溝101aと、ハウジングK―1の内部に設けられた仕切板102と、仕切板102の外壁に貫通開設された灰落下溝102aとを含み、駆動アセンブリ200は、モータ201と、モータ201の下方に設けられたセット板201aと、モータ201の出力端に設けられた回転軸201bとを含み、灰清掃アセンブリ300は、ハウジングK―1の内部に設けられた収容室301と、収容室301の内壁に設けられたガイドレール301aと、収容室301の内部に可動に設けられた灰収集箱302と、灰収集箱302の外壁に開設されたガイド溝302aとを含む。
【0021】
また、凹溝101aは、濾過網101の2つの側壁に設けられ、灰落下溝102aは、清掃ブラシ103aが塵埃を除去した後、塵埃を灰落下溝102aから灰収集箱302に落下するために用いられ、セット板201aの外壁は、ハウジングK―1に固定接続され、セット板201aは、モータ201を配置するために用いられ、ガイドレール301aは、ガイド溝302aと可動に嵌合し、移動ドア306が開けられた後、灰収集箱302を引き出して、塵埃を廃棄する作業を行うことができる。
【0022】
以上のように、濾過網101が一定の時間使用された後、深刻な目詰りが濾過効果を低下させる状況が発生し、モータ201を起動して、取付板103における清掃ブラシ103aが仕切板102上の塵埃を除去し、同時に移動柱204bは、濾過網101に蓄積された不純物を振り落とすことができる。
【0023】
実施例2として、
図1~
図5を参照すると、それらは、本発明の第2実施例であり、当該実施例は、上記実施例に基づくものであり、相違点は、以下の通りであり、モータ201を起動してから、回転盤202が回転し、それにより、可動ロッド202a―1が対応して移動し、それにより、移動柱204bは、濾過網101に蓄積された塵埃を振り落とすことができ、それと同時に、取付板103における清掃ブラシ103aは左右に変位して塵埃を除去する作業を行う。
【0024】
具体的には、ハウジングK―1の内壁にバンプ101bが設けられ、且つバンプ101bは、凹溝101aと可動に嵌合し、仕切板102の外壁に可動通路102bが開設され、仕切板102の上方に取付板103が可動に設けられ、取付板103の下方に清掃ブラシ103aが設けられている。
【0025】
好ましくは、回転軸201bの一端に回転盤202が設けられ、回転盤202の外壁に第1回転柱202aが設けられ、第1回転柱202aの外壁に可動ロッド202a―1が設けられ、可動ロッド202a―1の一端に操作ロッド202a―12が設けられ、取付板103の外部に可動フレーム203が設けられている。
【0026】
また、バンプ101bと凹溝101aの設置により、濾過網101が移動柱204bに押されて移動する過程で、濾過網101は、上下に移動し、それに目詰った不純物を振り落とすることができ、且つバンプ101bの上方、下方がいずれも相対的に広く、それにより、濾過網101が落下するか、又は対応する位置から押されて離れることを防止する。仕切板102の設置により、濾過網101に蓄積された不純物が仕切板102に落下することができる。清掃ブラシ103aは、仕切板102の上方に蓄積された塵埃の不純物を除去することができる。第1回転柱202aと回転盤202は、偏心して設けられている。可動ロッド202a―1は、一端が、第1回転柱202aに可動に接続され、他端が取付板103に可動に接続されている。
【0027】
好ましくは、可動フレーム203の内部に嵌合溝203aが設けられ、且つ嵌合溝203aは、操作ロッド202a―12と可動に嵌合し、可動フレーム203の外壁に第1スライド溝203bが設けられ、取付板103の上方に位置決め板203b―1が設けられ、且つ位置決め板203b―1は、第1スライド溝203bと可動に嵌合し、位置決め板203b―1の上方に接続板204が設けられている。
【0028】
好ましくは、接続板204の外壁に貫通孔204aが設けられ、貫通孔204aの内部に移動柱204bが可動に設けられ、移動柱204bの下方は、可動フレーム203に接続され、且つ移動柱204bの外壁に弾性部材204b―1が外嵌され、取付板103の側壁にプッシュロッド205が設けられ、且つプッシュロッド205は、可動通路102bと可動に嵌合する。
【0029】
また、可動ロッド202a―1の第1回転柱202aから離れる一端に操作ロッド202a―12が可動に設けられ、位置決め板203b―1は、接続板204に接続固定されるだけでなく、第1スライド溝203bと嵌合することができ、それにより、可動フレーム203の位置決め作用を果たす。弾性部材204b―1は、圧縮バネであることが好ましく、可動フレーム203と接続板204との間に設けられている。移動柱204bは、4つ設けられることが好ましい。モータ201が起動した後、回転軸201bは、回転し、それにより、回転盤202は、回転し、第1回転柱202aは、可動ロッド202a―1と可動に嵌合し、それにより、取付板103における清掃ブラシ103aは、清掃作業、可動ロッド202a―1が移動すると同時に、操作ロッド202a―12は、可動フレーム203を駆動して上下に移動させ、それにより、移動柱204bは、上下方向に変位し、さらに濾過網101を押して移動させて、蓄積された塵埃を振り落とす。
【0030】
以上のように、濾過網101が一定の時間使用された後に目詰りの状況が発生し、濾過網101の濾過効果に影響を与えることを回避するために、モータ201を起動することにより、回転盤202に可動ロッド202a―1を駆動させ、さらに清掃ブラシ103aを移動させ、仕切板102に蓄積された塵埃を除去し、同時に移動柱204bは移動し、さらに濾過網101を振動させて、濾過網101に目詰りが発生することを防止する。
【0031】
実施例3として、
図1~
図7を参照すると、それらは本発明の第3実施例であり、当該実施例は、上記実施例に基づくものであり、相違点は、以下の通りであり、取付板103が駆動されて移動する際、プッシュロッド205は、伝動ラック303を駆動して移動させ、それにより、伝動ギア304は、回転し、スライドロッド304a―11が移動し、さらに移動ドア306が上へ移動し、それにより、作業者が灰収集箱302中の塵埃を直接除去して廃棄することを容易にする。
【0032】
具体的には、プッシュロッド205の一端に、伝動ラック303が設けられ、且つ伝動ラック303の外壁に伝動ギア304が噛合して設けられ、伝動ギア304の外壁に第2回転柱304aが設けられている。
【0033】
好ましくは、第2回転軸304aの外壁に第2スライド溝304a―1が設けられ、且つ第2スライド溝304a―1の外壁にスライドロッド304a―11が設けられ、且つスライドロッド304a―11の外壁に配向溝304a―12が設けられている。
【0034】
好ましくは、スライドロッド304a―11の一端に押し板305が設けられ、収容室301の内壁に方向ガイド溝303aが設けられ、且つ方向ガイド溝303aは、伝動ラック303と可動に嵌合し、押し板305の上方に押し柱305aが設けられ、ハウジングK―1の外壁にそれぞれ第3スライド溝306bと第4スライド溝306a―1が設けられ、且つ第3スライド溝306bの内部に移動ドア306が可動に設けられている。
【0035】
また、伝動ギア304は、収容室301の内壁に可動に接続され、第2回転柱304aは、伝動ギア304に偏心して接続され、配向溝304a―12の外壁は、収容室301の内壁に接続され、方向ガイド溝303aは、伝動ラック303の変位方向を限定するために用いられ、押し柱305aは、対称に2つが設けられることが好ましく、第3スライド溝306bと第4スライド溝306a―1は、対称に2つ設けられることが好ましく、可動通路102bは、プッシュロッド205と可動に嵌合し、可動通路102bの設置により、取付板103の変位方向を限定するだけでなく、同時に取付板103の外壁にプッシュロッド205が接続され、取付板103が移動する際に、プッシュロッド205を駆動し、それにより、伝動ラック303は、伝動ギア304と可動に嵌合し、それにより、伝動ギア304を回転させる。
【0036】
好ましくは、移動ドア306の外壁に取付ブロック306aが設けられ、且つ取付ブロック306aは、第4スライド溝306a―1と可動に嵌合し、押し柱305aは、取付ブロック306aと可動に嵌合する。
【0037】
好ましくは、移動ドア306の外壁に第1係合ロッド307が可動に設けられ、ハウジングK―1の外壁に係合ブロック307bが設けられ、且つ係合ブロック307bと第1係合ロッド307との間に第2係合ロッド307aが設けられ、第2係合ロッド307aの外壁にハンドル307a―1が設けられている。
【0038】
また、取付ブロック306aは、対称に2つ設けられることが好ましく、伝動ギア304が回転した後、スライドロッド304a―11は、対応して移動し、それにより、押し板305における押し柱305aは、取付ブロック306aを上向きに押し、即ち、移動ドア306を上へ移動させ、第1係合ロッド307は、対応して係合ブロック307bの上方まで回転し、それにより、移動ドア306を開けることができ、それにより、灰収集箱302を引き出すことを容易にし、作業者がタイムリーに灰落下溝102aから灰収集箱302に導入された塵埃を除去することを容易にし、ハウジングK―1の内部が清潔に清掃されることを保証する。
【0039】
以上のように、仕切板102上の塵埃が灰収集箱302に掃き落とされた後、作業者がタイムリーに除去する必要があり、それにより、ハウジングK―1の内部の清潔さを確保し、伝動ギア304を設けることにより、取付板103が移動する際、伝動ラック303を駆動して伝動ギア304に嵌合させ、それにより、伝動ギア304は、回転し、さらに押し柱305aは、取付ブロック306aを押して、移動ドア306は、開き、作業者が除去することを容易にする。
【0040】
いくつかの異なる例示的な実施形態に示される本出願の構造および配置は、単に例示的なものであることに留意することが重要である。本開示ではいくつかの実施形態のみが詳細に説明されているが、本開示を参照する当業者は、本出願で説明される主題の新規の教示および利点から実質的に逸脱することなく、多くの修正(例えば、種々の要素のサイズ、寸法、構造、形状、および比率、ならびにパラメータ値(例えば、温度、圧力等)、搭載構成、材料の使用、色、配向の変化等)が可能であることを容易に理解するであろう。例えば、一体的に形成されて示されている要素は、複数の部品または要素から構成されてもよく、要素の位置は、逆にされるか、または別様に変更されてもよく、別個の要素の性質または数または位置は、修正または変更されてもよい。したがって、すべてのそのような修正は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。任意のプロセスまたは方法ステップの順序またはシーケンスは、代替実施形態に従って変更または再配列されてもよい。特許請求の範囲において、「装置プラス機能」という用語は、列挙された機能を実行するものとして本明細書で説明された構造、ならびに構造的均等物および均等な構造の両方を包含することが意図される。本発明の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態の設計、動作条件、および構成において、他の置換、修正、変更、および省略を行うことができる。したがって、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に含まれる様々な変更に及ぶ。
【0041】
なお、例示的な実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実施形態のすべての特徴(すなわち、本発明を実施するために現在企図されている最良の形態に関連しない特徴、または本発明を実施することに関連しない特徴)が説明されない場合がある。
【0042】
任意の実際の実装形態の開発中に、任意のエンジニアリングまたは設計プロジェクトと同様に、多数の実装形態固有の決定が行われ得ることを理解されたい。このような開発努力は、複雑で時間がかかる可能性があるが、本開示の利益を有する当業者にとって過度の実験を必要とすることなく、設計、製作、および製造の日常的な仕事である。
【0043】
なお、以上の実施例は本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず限定するものではなく、好適な実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、本発明の技術的解決手段の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の技術的解決手段に対して修正又は同等置換を行うことができ、それらはいずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきであることを理解すべきである。
【要約】 (修正有)
【課題】原子力発電所の冷却水に用いられるヒートパイプ熱交換器装置を提供する。
【解決手段】ヒートパイプ熱交換器装置は処理機器と詰まり防止アセンブリと駆動アセンブリと灰清掃アセンブリとを含む。詰まり防止アセンブリは処理機器に含まれるハウジングの内部に設けられた濾過網と濾過網の外壁に設けられた凹溝とハウジングの内部に設けられた仕切板と仕切板の外壁に貫通開設された灰落下溝とを含む。灰清掃アセンブリはハウジングの内部に設けられた収容室と収容室の内壁に設けられたガイドレールと収容室の内部に可動に設けられた灰収集箱と灰収集箱の外壁に開設されたガイド溝とを含む。モータを起動することにより移動柱を上下に移動させて濾過網を押して濾過網上の不純物を振り落とす。取付板が移動することにより清掃ブラシが清掃作業を完了し、取付板が移動する過程では移動ドアが開いて作業者が塵埃を除去することを容易にする。
【選択図】
図1