(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-22
(45)【発行日】2025-10-01
(54)【発明の名称】情報出力方法、情報出力装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20250924BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20250924BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04Q9/00 301D
(21)【出願番号】P 2021127324
(22)【出願日】2021-08-03
【審査請求日】2024-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100118049
【氏名又は名称】西谷 浩治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 太郎
【審査官】小松崎 里沙
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-258656(JP,A)
【文献】特開2005-234929(JP,A)
【文献】特開2017-028586(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0041586(US,A1)
【文献】特開2014-002659(JP,A)
【文献】国際公開第2019/049661(WO,A1)
【文献】特開2010-231422(JP,A)
【文献】特開2003-030480(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00
3/16-3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
11/00-11/10
G06Q50/00-50/20
50/26-99/00
G08B23/00-31/00
G16Z99/00
H03J 9/00- 9/06
H04L12/28
51/00-51/58
67/00-67/75
H04Q 9/00- 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、
第1の機器の機器情報を取得し、
通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得し、
前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、
前記ルールにおいて前記第1の機器の機器情報に対応付けられている候補者群の中から前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定し、
前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定し、
前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する、
情報出力方法。
【請求項2】
前記候補者群に含まれる一以上の候補者のそれぞれには優先度が付与されており、
前記通知対象者の決定では、
前記一以上の候補者のうち、前記通知対象者として決定されていない、前記優先度が最も高い候補者を前記通知対象者として決定し、
所定時間経過する度に、前記通知対象者の決定、前記通知対象機器の決定及び前記指示の送信を順に行う処理を実行する、
請求項1に記載の情報出力方法。
【請求項3】
更に、前記第1の機器の機器情報を出力可能な第1機器群を示す情報を取得し、
前記通知対象機器の決定では、
前記第1機器群に含まれる前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定する、
請求項1又は2に記載の情報出力方法。
【請求項4】
更に、前記第1の機器の機器情報を出力可能な第1機器群を示す情報と前記第1機器群に含まれる一以上の機器のそれぞれの所有者を示す情報とを取得し、
前記通知対象機器の決定では、
前記第1機器群に含まれる、所有者が前記通知対象者である前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定する、
請求項1又は2に記載の情報出力方法。
【請求項5】
更に、前記第1の機器の機器情報を出力可能な第1機器群を示す情報と複数のユーザによって共用される第2機器群を示す情報とを取得し、
前記通知対象機器の決定では、
前記第1機器群に含まれ、且つ、前記第2機器群にも含まれる前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定する、
請求項1又は2に記載の情報出力方法。
【請求項6】
更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報と音声出力が可能な第3機器群を示す情報とを取得し、
前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記通知対象機器の決定において、前記第3機器群に含まれない前記第2の機器を、前記第3機器群に含まれる前記第2の機器よりも優先して、前記通知対象機器として決定する、
請求項1から5の何れか一項に記載の情報出力方法。
【請求項7】
更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報を取得し、
前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記指示の送信において、前記第1の機器の機器情報を表したテキスト情報を出力する指示を送信する、
請求項1から6の何れか一項に記載の情報出力方法。
【請求項8】
更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報と複数のユーザによって共用される第2機器群を示す情報とを取得し、
前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記通知対象機器の決定において、前記第2機器群に含まれる前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定する、
請求項1から5の何れか一項に記載の情報出力方法。
【請求項9】
更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報を取得し、
前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記処理の実行後、前記所定時間が経過する前に、次の前記処理を実行する、
請求項2に記載の情報出力方法。
【請求項10】
更に、前記候補者群に含まれる一以上の候補者のそれぞれの所在地を示す第一所在地情報を取得し、
前記通知対象機器の決定では、
前記第一所在地情報を参照して、前記通知対象者が存在する場所を特定する、
請求項1から9の何れか一項に記載の情報出力方法。
【請求項11】
更に、前記一以上の候補者のそれぞれが所有する機器及び前記一以上の候補者によって共用される機器の所在地を示す第二所在地情報を取得し、
前記通知対象機器の決定では、
前記第二所在地情報を参照して、前記第2の機器を特定する、
請求項10に記載の情報出力方法。
【請求項12】
第1の機器の機器情報を取得する第一取得部と、
通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得する第二取得部と、
前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、
前記ルールにおいて前記第1の機器の機器情報に対応付けられている候補者群の中から前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定する第一決定部と、
前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定する第二決定部と、
前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する送信部と、を備える情報出力装置。
【請求項13】
コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
第1の機器の機器情報を取得する第一取得部と、
通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得する第二取得部と、
前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、
前記ルールにおいて前記第1の機器の機器情報に対応付けられている候補者群の中から前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定する第一決定部と、
前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定する第二決定部と、
前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する送信部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、機器情報をユーザに通知する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、施設内の機器の状態及び設定等の機器に関する情報(以降、機器情報)を、当該施設内に設置されたホームコントローラ及び当該機器のユーザの携帯端末に通知する技術が知られている。
【0003】
このような技術において、特許文献1では、携帯端末又は当該携帯端末の周囲の状態に基づいて、イベント発生情報の送信可否を判断することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、機器情報に適した通知対象者を決定し、当該通知対象者に適した機器を決定して、当該機器情報を通知することは考慮されていない。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、通知が必要な機器情報を当該機器情報に適したユーザに適切に通知することができる情報出力方法、情報出力装置及びプログラムを提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報出力方法は、コンピュータが、第1の機器の機器情報を取得し、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得し、前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定し、前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定し、前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、通知が必要な機器情報を当該機器情報に適したユーザに適切に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施の形態に係る情報出力システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】機器データのデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】ユーザデータのデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】機器情報の通知処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】通知対象機器の決定処理の第一例を示すフローチャートである。
【
図7】通知対象機器の決定処理の第二例を示すフローチャートである。
【
図8】通知対象機器の決定処理の第三例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示に至る経緯)
上述のように、従来から、施設内の機器の機器情報を、当該施設内に設置されたホームコントローラ及び当該機器のユーザの携帯端末に通知する技術が知られている。しかし、この技術を用いて、施設内に設置されたホームコントローラ及び当該機器のユーザの携帯端末に対し、機器情報を無条件に通知すると、ユーザは、同じ機器情報が重複して通知される又は当該通知時点で関心のない機器の機器情報が通知されることに煩わしさを感じる虞がある。
【0011】
そこで、特許文献1では、上述のように、携帯端末又は当該携帯端末の周囲の状態に基づいて、当該携帯端末へのイベント発生情報の送信可否を判断することが提案されている。これにより、当該携帯端末にイベント発生情報が二重に通知されることを抑制することが提案されている。しかし、特許文献1では、イベント発生情報に適した通知対象者を決定し、当該通知対象者に適した機器を決定して、当該イベント発生情報を通知することは考慮されていない。
【0012】
このため、特許文献1では、特定のユーザに通知する必要があるイベント発生情報が、当該ユーザの携帯端末又は当該携帯端末の周囲の状態に基づいて送信不可能と判断される虞がある。この場合、当該ユーザに通知が必要なイベント発生情報が、当該ユーザに通知できないという問題が生じる。
【0013】
そこで、本発明者は、通知が必要な機器情報を当該機器情報に適したユーザに適切に通知する技術について鋭意検討し、以下に示す本開示の各態様に相当するに至った。
【0014】
本開示の一態様に係る情報出力方法は、コンピュータが、第1の機器の機器情報を取得し、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得し、前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定し、前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定し、前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する。
【0015】
本構成によれば、第1の機器の機器情報と、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールと、を参照して、第1の機器の機器情報の通知対象者が決定される。このため、第1の機器の機器情報の通知が必要な場合に、前記ルールにおいて当該機器情報に対応付けられている候補者群の中から、当該機器情報に適した通知対象者を決定することができる。
【0016】
そして、本構成によれば、通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器が、第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定され、第1の機器の機器情報を出力する指示が当該通知対象機器に送信される。これにより、当該通知対象機器に、第1の機器の機器情報を出力させることができる。その結果、当該通知対象機器が存在する場所に存在する、第1の機器の機器情報に適した通知対象者に、第1の機器の機器情報を適切に通知することができる。
【0017】
上記情報出力方法において、前記候補者群に含まれる一以上の候補者のそれぞれには優先度が付与されており、前記通知対象者の決定では、前記一以上の候補者のうち、前記通知対象者として決定されていない、前記優先度が最も高い候補者を前記通知対象者として決定し、所定時間経過する度に、前記通知対象者の決定、前記通知対象機器の決定及び前記指示の送信を順に行う処理を実行してもよい。
【0018】
本構成によれば、前記ルールにおいて第1の機器の機器情報に対応付けられている一以上の候補者のそれぞれに対して、優先度の高い候補者から順番に、第1の機器の機器情報を通知することができる。
【0019】
上記情報出力方法において、更に、前記第1の機器の機器情報を出力可能な第1機器群を示す情報を取得し、前記通知対象機器の決定では、前記第1機器群に含まれる前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定してもよい。
【0020】
本構成によれば、通知対象者が存在する場所に、通知対象者の所有する機器が存在しなくても、通知対象者が存在する場所に存在する、第1の機器の機器情報を出力可能な機器に、前記指示を送信することができる。このため、本構成は、緊急性が高い機器情報を通知する場合に有用である。
【0021】
上記情報出力方法において、更に、前記第1の機器の機器情報を出力可能な第1機器群を示す情報と前記第1機器群に含まれる一以上の機器のそれぞれの所有者を示す情報とを取得し、前記通知対象機器の決定では、前記第1機器群に含まれる、所有者が前記通知対象者である前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定してもよい。
【0022】
本構成によれば、通知対象者が存在する場所に存在する、第1の機器の機器情報を出力可能な、通知対象者が所有する機器に、前記指示が送信される。このため、第1の機器の機器情報が通知対象者以外のユーザに通知されることを回避することができる。したがって、本構成は、他者に把握されたくない機器情報を通知する場合に有用である。
【0023】
上記情報出力方法において、更に、前記第1の機器の機器情報を出力可能な第1機器群を示す情報と複数のユーザによって共用される第2機器群を示す情報とを取得し、前記通知対象機器の決定では、前記第1機器群に含まれ、且つ、前記第2機器群にも含まれる前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定してもよい。
【0024】
本構成によれば、通知対象者が存在する場所に存在する、第1の機器の機器情報を出力可能な、複数のユーザによって共用される機器に、前記指示が送信される。このため、通知対象者が当該機器を利用できない状況であっても、通知対象者が存在する場所に存在する、当該機器を利用可能な他のユーザに、第1の機器の機器情報を通知することができる。
【0025】
これにより、当該他のユーザを介して、通知対象者に第1の機器の機器情報を通知することができる。したがって、本構成は、ホームコントローラ又はスマートスピーカ等の複数のユーザによって共用される出力装置が存在する施設において、機器情報を通知する場合に有用である。
【0026】
上記情報出力方法において、更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報と音声出力が可能な第3機器群を示す情報とを取得し、前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記通知対象機器の決定において、前記第3機器群に含まれない前記第2の機器を、前記第3機器群に含まれる前記第2の機器よりも優先して、前記通知対象機器として決定してもよい。
【0027】
本構成によれば、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、音声出力が可能な第2の機器よりも優先して、音声出力ができない第2の機器に前記指示が送信される。このため、第1の機器の機器情報を示す音声が出力されることによって、通知対象者による所定の行動が妨げられる可能性を低減することができる。
【0028】
上記情報出力方法において、更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報を取得し、前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記指示の送信において、前記第1の機器の機器情報を表したテキスト情報を出力する指示を送信してもよい。
【0029】
本構成によれば、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、第1の機器の機器情報を表したテキスト情報を出力する指示が通知対象機器に送信される。このため、通知対象機器において第1の機器の機器情報を示す音声が出力されることによって、通知対象者による所定の行動が妨げられる可能性を低減しつつ、通知対象者に第1の機器の機器情報を適切に通知することができる。
【0030】
上記情報出力方法において、更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報と複数のユーザによって共用される第2機器群を示す情報とを取得し、前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記通知対象機器の決定において、前記第2機器群に含まれる前記第2の機器を、前記通知対象機器として決定してもよい。
【0031】
本構成によれば、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、複数のユーザによって共用される第2の機器に前記指示が送信される。このため、通知対象者が所定の行動を行っているために、前記指示を受信した機器を利用できない場合であっても、通知対象者が存在する場所に存在する、前記指示を受信した機器の他のユーザに、第1の機器の機器情報を通知することができる。これにより、通知対象者が所定の行動を終了した後、当該他のユーザを介して、当該通知対象者に第1の機器の機器情報を通知することができる。
【0032】
上記情報出力方法において、更に、前記通知対象者の行動予定を示す情報を取得し、前記通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記処理の実行後、前記所定時間が経過する前に、次の前記処理を実行してもよい。
【0033】
本構成によれば、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、前記処理の実行後、所定時間が経過する前に、次に優先度の高い候補者を通知対象者として行う前記処理が実行される。このため、所定の行動を行っている候補者に第1の機器の機器情報を通知することができなくても、当該候補者の次に優先度が高い候補者に、通常よりも迅速に第1の機器の機器情報を通知することができる。
【0034】
上記情報出力方法において、更に、前記候補者群に含まれる一以上の候補者のそれぞれの所在地を示す第一所在地情報を取得し、前記通知対象機器の決定では、前記第一所在地情報を参照して、前記通知対象者が存在する場所を特定してもよい。
【0035】
本構成によれば、取得した第一所在地情報を参照して、通知対象者が存在する場所を的確に特定することができる。
【0036】
上記情報出力方法において、更に、前記一以上の候補者のそれぞれが所有する機器及び前記一以上の候補者によって共用される機器の所在地を示す第二所在地情報を取得し、前記通知対象機器の決定では、前記第二所在地情報を参照して、前記第2の機器を特定してもよい。
【0037】
本構成によれば、取得した第二所在地情報を参照して、通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を的確に特定することができる。
【0038】
本開示の別の一態様に係る情報出力装置は、第1の機器の機器情報を取得する第一取得部と、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得する第二取得部と、前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定する第一決定部と、前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定する第二決定部と、前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する送信部と、を備える。
【0039】
本構成によれば、上記情報出力方法と同様の作用効果が得られる。
【0040】
本開示の別の一態様に係るプログラムは、コンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、第1の機器の機器情報を取得する第一取得部と、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得する第二取得部と、前記第1の機器の機器情報と前記ルールとを参照して、前記第1の機器の機器情報の通知対象者を決定する第一決定部と、前記通知対象者が存在する場所に存在する第2の機器を、前記第1の機器の機器情報の通知対象機器として決定する第二決定部と、前記通知対象機器に、前記第1の機器の機器情報を出力する指示を送信する送信部、として機能させる。
【0041】
本構成によれば、上記情報出力方法と同様の作用効果が得られる。
【0042】
本開示は、このようなプログラムによって動作するシステムとして実現することもできる。また、このようなコンピュータプログラムを、CD-ROM等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
【0043】
尚、以下で説明する実施の形態は、何れも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
【0044】
(実施の形態)
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本開示の実施の形態に係る情報出力システム1の全体構成の一例を示す図である。情報出力システム1は、施設内に配置された複数の機器300及び複数のセンサ400と、サーバ1000(情報出力装置の一例)と、を備えている。
【0045】
複数の機器300及び複数のセンサ400と、サーバ1000と、はネットワーク900を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク900は、例えば、インターネット等の公衆通信回線である。尚、ネットワーク900は、ローカルエリアネットワークであってもよい。
【0046】
機器300及びセンサ400は、ユーザの施設内に設置されている。機器300及びセンサ400は、施設内のローカルネットワークを介して通信可能に接続されていてもよい。施設は、例えば住宅である。住宅は、集合住宅であってもよいし、一軒家であってもよい。又は、施設は、オフィスであってもよい。施設が住宅である場合、機器300のユーザは、居住者である。施設がオフィスの場合、機器300のユーザは、オフィスの利用者である。以降、施設の居住者及び利用者をユーザと記載する。
【0047】
機器300には、洗濯機、炊飯器、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン及び電子錠等の施設内の所定位置に配置された電子機器が含まれる。また、機器300には、掃除ロボット、スマートフォン及びノートパソコン等の移動自在な電子機器が含まれる。
【0048】
機器300は、自身の動作状態を示すログ情報を定期的にサーバ1000に送信する。ログ情報には、現在日時、機器300の識別情報、機器300が動作中であるか否かを示す情報、機器300が動作中である場合におけるその動作の内容を示す情報、当該動作の開始時間及び当該動作中の異常発生の有無を示す情報等が含まれる。
【0049】
また、機器300は、所定のタイミングで当該機器300に関する情報(以降、機器情報)の通知を要求する情報(以降、通知要求情報)を、サーバ1000に送信する。また、機器300は、所定のタイミングで機器情報の通知の終了を要求する情報(以降、通知終了要求情報)をサーバ1000に送信する。
【0050】
機器情報の通知とは、具体的には、通知対象の機器300に当該機器情報を出力する指示を示す情報(以降、指示情報)を送信することを示す。つまり、当該指示情報を受信した通知対象の機器300は、当該指示情報が示す指示に従って当該機器情報を出力する。これにより、通知対象の機器300のユーザに当該機器情報が通知される。
【0051】
例えば、洗濯機は、洗濯が完了したタイミングで、洗濯機が洗濯を完了した状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を送信する。当該機器情報は、例えば、「洗濯が完了しました。洗濯物を取り出して下さい。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、洗濯機は、当該通知要求情報の送信後、洗濯物が取り出されたことを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0052】
炊飯器は、炊飯が完了したタイミングで、炊飯器が炊飯を完了した状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を送信する。当該機器情報は、例えば、「炊飯が完了しました。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、炊飯器は、当該通知要求情報の送信後、所定時間(例えば、30秒)経過したことを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0053】
冷蔵庫は、所定時間以上ドアの開状態が継続していることを検知したタイミングで、冷蔵庫がドアの開状態を継続している状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を送信する。当該機器情報は、例えば、「ドアが開いたままです。閉めて下さい。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、冷蔵庫は、当該通知要求情報の送信後、所定時間以上ドアの閉状態が継続していることを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0054】
電子レンジは、調理が完了したタイミングで、電子レンジが調理を完了した状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を送信する。当該機器情報は、例えば、「調理が完了しました。電子レンジの中身を取り出して下さい。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、電子レンジは、当該通知要求情報の送信後、食材が取り出されたことを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0055】
掃除ロボットは、自律的な走行をできない状態であることを検知したタイミングで、掃除ロボットが当該状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を定期的に(例えば、30秒経過する度に)送信する。当該機器情報は、例えば、「掃除ロボットが段差にはまっています。掃除ロボットを移動させて下さい。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、掃除ロボットは、当該通知要求情報の送信後、掃除ロボットが持ち上げられたことを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0056】
また、掃除ロボットは、ダストボックスが満状態であることを検知したタイミングで、掃除ロボットのダストボックスが満状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を定期的に(例えば、30秒経過する度に)送信する。当該機器情報は、例えば、「ダストボックスがいっぱいです。空にして下さい。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、掃除ロボットは、当該通知要求情報の送信後、ダストボックスが空状態であることを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0057】
エアコンは、室内温度が所定温度を超えたことを検知したタイミングで、室内温度が所定温度を超えた状態でエアコンが運転していることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を送信する。当該機器情報は、例えば、「室内温度が高く熱中症になる恐れがあります。お気をつけください。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、掃除ロボットは、当該通知要求情報の送信後、ダストボックスが空状態であることを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。この場合、エアコンは、当該通知要求情報の送信後、所定時間(例えば、30秒)経過したことを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0058】
電子錠は、通常とは異なる時間帯に解錠されたことを検知したタイミングで、電子錠が通常とは異なる時間帯に解錠された状態であることを示す機器情報の通知を要求する通知要求情報を送信する。当該機器情報は、例えば、「午前0時に解錠されました。想定通りの解錠であるかご確認下さい。」を表すテキスト情報及び/又は音声データである。この場合、電子錠は、当該通知要求情報の送信後、所定時間(例えば、30秒)経過したことを検知したタイミングで、通知終了要求情報をサーバ1000に送信する。
【0059】
センサ400には、例えば、施設の室内に人が存在することを検知する人感センサ、室内の温度を検知する温度センサ、室内の湿度を検知する湿度センサ等が含まれる。
【0060】
人感センサは、カメラの撮影画像から人の存在を検知する画像センサで構成されている。尚、人感センサは、放射した赤外線への人の接触により人の存在を検知する赤外線センサ、人が携帯する携帯端末から発信されたビーコン信号の受信により人の存在及びその存在位置を検知するビーコンセンサ等で構成してもよい。
【0061】
センサ400は、検知した情報(以降、検知情報)をサーバ1000に送信する。例えば、人感センサは、室内の人の存在を検知すると、当該人の撮影画像及び当該人が存在する位置を示す情報を含む検知情報をサーバ1000に送信する。
【0062】
サーバ1000は、クラウドサーバ、施設内のエッジサーバ、パソコン等で構成されている。
図2は、サーバ1000の構成の一例を示すブロック図である。サーバ1000は、通信回路120、プロセッサ100及びメモリ110を備えている。
【0063】
通信回路120は、Ethernet(登録商標)等のネットワーク900を用いた通信方式に対応した通信回路であり、サーバ1000をネットワーク900に接続する。
【0064】
通信回路120は、機器300からネットワーク900を介してログ情報を受信する。また、通信回路120は、センサ400からネットワーク900を介して検知情報を受信する。通信回路120は、ネットワーク900を介して受信した各種の情報をプロセッサ100に出力する。また、通信回路120は、プロセッサ100による制御の下、ネットワーク900に接続された外部装置に対して、ネットワーク900を介して各種の情報を送信する。
【0065】
プロセッサ100は、例えばCPUで構成されている。プロセッサ100は、第一取得部101、第二取得部102、第一決定部103、第二決定部104及び送信部105を含む。第一取得部101~送信部105は、プロセッサ100が所定のプログラムを実行することで実現されてもよいし、専用のハードウェア回路で構成されてもよい。
【0066】
第一取得部101は、通信回路120が機器300及びセンサ400から受信した情報を取得する。第二取得部102は、メモリ110に記憶されている情報を取得する。第一決定部103~送信部105は、第一取得部101及び第二取得部102が取得した情報に基づき、所定の処理を行う。第一取得部101~送信部105の詳細については後述する。
【0067】
メモリ110は、フラッシュメモリ等の不揮発性の書き換え可能な半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成されている。
【0068】
メモリ110には、施設の間取りに関する情報(以降、間取り情報)が記憶されている。間取り情報には、施設内の区切られた空間の形状及び位置を示す情報、並びに、機器300及びセンサ400の配置位置を示す情報等が含まれる。施設が住宅の場合、施設内の区切られた空間には、リビング、ダイニング、トイレ及び廊下等が含まれる。施設がオフィスの場合、施設内の区切られた空間には、事務室、執務室、会議室、給湯室、トイレ及び廊下等が含まれる。
【0069】
また、メモリ110には、ユーザを認識するために用いる照合用データが記憶されている。照合用データには、ユーザの顔画像及びユーザの顔の特徴量を示すデータ等が含まれる。
【0070】
また、メモリ110には、複数の機器300から受信したログ情報がプロセッサ100によって記憶される。
【0071】
また、メモリ110には、複数の機器300の機器情報の通知に関するデータ(以降、機器データ)が記憶されている。機器データは、本開示における、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールの一例である。
【0072】
図3は、機器データのデータ構成の一例を示す図である。具体的には、機器データは、
図3に示すように、機器300の登録順を示す登録番号(例えば「1」)、当該機器300の識別情報(例えば「機器A」)、当該機器300の所在地を示す情報(以降、機器の所在地情報)(例えば「空間1」)、当該機器300の所有者を示す情報(以降、所有者情報)(例えば「ユーザA」)を含む。機器の所在地情報は、本開示における第二所在地情報の一例である。
【0073】
尚、
図3の登録番号「3」を含む機器データは、所有者情報「共用」を含んでいる。これは、当該機器データに含まれる識別情報「機器C」に対応する機器300は、複数のユーザに共用される機器300であることを示している。
【0074】
機器データは、更に、機器300が通知対象の機器(以降、通知対象機器)として利用可能な状態であるか否かを示す情報(以降、通知可否情報)を含む。通知対象機器として利用可能な状態とは、他の機器300の機器情報を出力する指示を受信して、当該受信した指示が示す、他の機器300の機器情報を出力可能な状態であることを示す。
【0075】
例えば、
図3では、識別情報「機器A」及び「機器C」を含む機器データは、通信可否情報「可能」を含んでいる。これは、識別情報「機器A」及び「機器C」に対応する二個の機器300(第1機器群の一例)が、通知対象機器として利用可能な状態であり、他の機器300の機器情報を出力可能な状態であることを示している。一方、識別情報「機器B」を含む機器データは、通信可否情報「不可」を含んでいる。これは、識別情報「機器B」に対応する機器300が、通知対象機器として利用できない状態であり、他の機器300の機器情報を出力できない状態であることを示している。
【0076】
尚、機器300は、通知対象機器として利用可能な状態から利用できない状態又は通知対象機器として利用できない状態から利用可能な状態に切り替わった場合、ログ情報に、自身が通知対象機器として利用可能な状態か否かを示す通知可否情報を含めて送信する。第一取得部101は、通信回路120が機器300から受信したログ情報を取得し、当該ログ情報に基づき、機器データに含まれる通知可否情報を更新する。
【0077】
機器データは、更に、機器300に関する機器情報を他の機器300に通知する必要があるか否かを示す情報(以降、通知要否情報)を含む。
【0078】
例えば、
図3では、識別情報「機器A」を含む機器データは、通信要否情報「要」を含んでいる。これは、識別情報「機器A」に対応する機器300の機器情報を他の機器300に通知する必要があることを示している。一方、識別情報「機器B」を含む機器データは、通信要否情報「不要」を含んでいる。これは、識別情報「機器B」に対応する機器300の機器情報を他の機器300に通知する必要がないことを示している。
【0079】
尚、通信回路120が機器300から通知要求情報を受信すると、第一取得部101は、当該通知要求情報を取得し、当該機器300の識別情報を含む機器データに含まれている通知可否情報を「要」に更新する。一方、通信回路120が機器300から通知終了要求情報を受信すると、第一取得部101は、当該通知終了要求情報を取得し、当該機器300の識別情報を含む機器データに含まれている通知可否情報を「不要」に更新する。
【0080】
機器データは、更に、機器300自身に関する機器情報を通知する対象の候補者群を示す情報(以降、候補者情報)を含む。候補者情報が示す候補者群に含まれる一以上の候補者のそれぞれには、優先度が付与されている。
【0081】
例えば、
図3では、機器300の識別情報「機器C」を含む機器データには、候補者情報「ユーザB、ユーザC、ユーザA」が含まれている。当該候補者情報は、機器情報の通知対象となる候補者群に、三個の識別情報「ユーザB」、「ユーザC」、「ユーザA」に対応する三人の候補者が含まれていることを示している。また、当該候補者情報は、識別情報「ユーザB」に対応する候補者、識別情報「ユーザC」に対応する候補者、及び識別情報「ユーザA」に対応する候補者の順に、付与されている優先度が高いことを示している。つまり、当該候補者情報は、識別情報「ユーザB」に対応する候補者の優先度が最も高く、識別情報「ユーザA」に対応する候補者の優先度が最も低いことを示している。
【0082】
尚、
図3では、機器300の識別情報「機器B」を含む機器データには、候補者情報「全員」が含まれている。当該候補者情報は、識別情報「機器B」に対応する機器300の所有者である識別情報「ユーザB」に対応するユーザと同じ施設のユーザ全員が候補者であることを示している。この場合、当該ユーザ全員のそれぞれに付与された優先度は同じである。つまり、候補者情報「全員」は、機器300の機器情報を、当該機器300の所有者と同じ施設のユーザ全員に対して、同時に通知することを示している。
【0083】
更に、メモリ110には、複数の機器300を利用するユーザに関するデータ(以降、ユーザデータ)が記憶されている。ユーザデータは、本開示における第一所在地情報の一例である。
【0084】
図4は、ユーザデータのデータ構成の一例を示す図である。ユーザデータは、
図4に示すように、ユーザの識別情報(例えば「ユーザA」)、当該ユーザの所在地を示す情報(以降、ユーザ所在地情報)(例えば「空間1」)を含む。
【0085】
例えば、
図4では、ユーザの識別情報「ユーザA」を含むユーザデータには、ユーザ所在地情報「空間1」が含まれている。これは、ユーザの識別情報「ユーザA」に対応するユーザが、ユーザ所在地情報が示す「空間1」に存在することを示している。また、
図4では、ユーザの識別情報「ユーザC」を含むユーザデータには、所在地情報「宅外」が含まれている。これは、識別情報「ユーザC」に対応するユーザが外出し、施設内に存在しないことを示している。
【0086】
尚、プロセッサ100は、センサ400からサーバ1000に送信された検知情報に含まれる、施設内のユーザの撮影画像及び存在位置を示す情報、メモリ110に記憶されている間取り情報及び照合用データ等に基づき、画像認識技術等の公知技術を用いて、当該ユーザを認識するとともに、当該ユーザの所在地を特定する。プロセッサ100は、特定した当該ユーザの所在地を示す情報によって、ユーザデータに含まれる当該ユーザのユーザ所在地情報を更新する。ただし、これに限らず、ユーザ所在地情報は、管理者によるサーバ1000の操作によって編集可能であってもよい。
【0087】
次に、サーバ1000における機器情報の通知処理のフローについて説明する。当該説明の中で、第一取得部101~送信部105の詳細について説明する。
図5は、機器情報の通知処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
通信回路120が機器300から当該機器300に関する機器情報の通知を要求する通知要求情報を受信すると、第一取得部101は、通信回路120から当該通知要求情報を取得する(ステップS101)。ステップS101は、本開示における、第1の機器の機器情報を取得する処理の一例である。
【0089】
尚、ステップS101において、第一取得部101は、通信回路120が機器300から受信した通知要求情報を取得すると、メモリ110に記憶されている、当該機器300の識別情報を含む機器データのレコードに含まれている通知可否情報を「要」に更新する。
【0090】
次に、第二取得部102は、ステップS101で取得された通知要求情報の送信元である機器300(以降、通知元機器)に関する機器情報の通知対象となる候補者群を取得する(ステップS102)。
【0091】
具体的には、ステップS102において、第二取得部102は、メモリ110から、通知元機器の識別情報を含む機器データ(以降、通知元機器の機器データ)を取得する。本処理は、本開示における、通知が必要な機器情報と通知対象の候補者群とが対応付けられたルールを取得する処理の一例である。そして、第二取得部102は、取得した通知元機器の機器データに含まれる候補者情報を取得する。これにより、第二取得部102は、取得した候補者情報が示す一以上の候補者を、通知元機器の機器情報の通知対象となる候補者群として取得する。
【0092】
次に、第一決定部103は、ステップS102で取得された候補者群に含まれる一以上の候補者のうち、通知元機器の機器情報の通知対象者として決定されていない、優先度が最も高い候補者を前記通知対象者として決定する(ステップS103)。
【0093】
尚、ステップS102で取得した候補者情報が「全員」を示す場合、上述のように、通知元機器の所有者と同じ施設のユーザ全員をそれぞれ通知対象者として、ステップS104以降の処理が並行して同時に実行される。
【0094】
ステップS104では、第二決定部104は、通知元機器の機器情報を通知する必要があるか否かを判定する(ステップS104)。
【0095】
具体的には、ステップS104において、第二決定部104は、メモリ110に記憶されている通知元機器の機器データに含まれる通知要否情報を参照する。第二決定部104は、参照した通知要否情報が、通知元機器の機器情報を他の機器300に通知する必要があることを示す場合、通知元機器の機器情報を通知する必要があると判定する。第二決定部104は、参照した通知要否情報が、通知元機器の機器情報を他の機器300に通知する必要がないことを示す場合、通知元機器の機器情報を通知する必要がないと判定する。
【0096】
第二決定部104は、ステップS104で通知元機器の機器情報を通知する必要がないと判定した場合(ステップS104でNO)、処理を終了する。
【0097】
一方、第二決定部104は、ステップS104で通知元機器の機器情報を通知する必要があると判定した場合(ステップS104でYES)、通知対象者が存在する場所(以降、通知対象場所)を特定する(ステップS105)。
【0098】
具体的には、ステップS105において、第二決定部104は、メモリ110に記憶されている、ステップS103で決定した通知対象者の識別情報(例えば「ユーザA」)を含むユーザデータ(
図4)を参照する。第二決定部104は、参照したユーザデータに含まれているユーザ所在地情報(例えば「空間1」)が示す所在地を、通知対象場所として特定する。
【0099】
次に、第二決定部104は、ステップS105で特定した通知対象場所に存在する機器群を特定し、当該機器群の中から通知元機器の機器情報を通知する対象となる機器(以降、通知対象機器)を決定する(ステップS106)。つまり、ステップS105及びステップS106は、本開示における通知対象機器の決定の処理の一例である。ステップS106の詳細については後述する。
【0100】
ステップS106において通知対象機器が決定された場合(ステップS107でYES)、送信部105は、当該通知対象機器に対して、通知元機器の機器情報を出力する指示を示す指示情報を送信する(ステップS108)。
【0101】
尚、通知対象機器は、指示情報を受信すると、当該指示情報に従って通知元機器の機器情報を出力する。具体的には、通知対象機器が、液晶ディスプレイ等の表示装置を備える場合、当該通知対象機器は、通知元機器の機器情報を表すテキスト情報(例えば、「洗濯が完了しました。洗濯物を取り出して下さい。」)を表示装置に表示させる。また、通知対象機器は、スピーカ等の音声出力装置を備える場合、通知元機器の機器情報を表す音声(例えば、「洗濯が完了しました。洗濯物を取り出して下さい。」)を音声出力装置に出力させる。
【0102】
第一決定部103は、ステップS108の後、所定時間が経過するまで待機する(ステップS109)。第一決定部103は、ステップS108の後、所定時間が経過したとき、又は、ステップS106において通知対象機器を決定できなかった場合(ステップS107でNO)、処理をステップS110に移行する。
【0103】
ステップS110では、第一決定部103は、ステップS102で取得された全ての候補者に対して機器情報の通知を行った否かを判定する(ステップS110)。具体的には、ステップS110では、第一決定部103は、ステップS102で取得された候補者群に含まれる一以上の候補者全員を、ステップS103において通知対象者として決定したか否かによって、全ての候補者に対して機器情報の通知を行った否かを判定する。
【0104】
第一決定部103は、ステップS110において、ステップS102で取得された一部の候補者に対して機器情報の通知を行っていないと判定した場合(ステップS110でNO)、ステップS103を行う。一方、第一決定部103は、ステップS110において、ステップS102で取得された全ての候補者に対して機器情報の通知を行ったと判定した場合(ステップS110でYES)、処理を終了する。
【0105】
尚、通信回路120が機器300から上述の通知終了要求情報を受信すると、第一取得部101は、当該通知終了要求情報を取得し、機器データに含まれる当該機器300の識別情報を含むレコードに含まれている通知可否情報を「不要」に更新する。
【0106】
本構成によれば、通知元機器の機器情報の通知が必要な場合に、通信元機器に対応する機器データに含まれる候補者情報が示す候補者群の中から、優先度の高い候補者から順番に、当該機器情報に適した通知対象者を決定することができる。
【0107】
そして、本構成によれば、通知対象者が存在する場所に存在する機器300が、通知元機器の機器情報の通知対象機器として決定され、当該機器情報を出力する指示が当該通知対象機器に送信される。これにより、当該通知対象機器に当該機器情報を出力させることができる。その結果、当該通知対象機器が存在する場所に存在する、当該機器情報に適した通知対象者に、通知元機器の機器情報を適切に通知することができる。
【0108】
<通知対象機器の決定処理の第一例>
以下、ステップS106における通知対象機器の決定処理の第一例について説明する。
図6は、通知対象機器の決定処理の第一例を示すフローチャートである。
【0109】
通知対象機器の決定処理の第一例では、第二決定部104は、通信元機器の機器情報を出力可能な機器群(第1機器群の一例)を示す情報を取得し、当該機器群に含まれる、ステップS105で特定された通知対象場所に存在する機器300(第2の機器の一例)を通知対象機器として決定する。
【0110】
具体的には、第二決定部104は、ステップS106(
図5)を開始すると、
図6に示すように、ステップS201を実行する。
【0111】
ステップS201では、第二決定部104は、メモリ110から、通知可否情報が通知対象機器として利用可能であることを示す機器データ群を取得する。これにより、第二決定部104は、当該機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、通信元機器の機器情報を出力可能な機器群として取得する。
【0112】
更に、ステップS201において、第二決定部104は、取得した機器データ群の中で、所在地情報がステップS105で特定された通知対象場所と同じ所在地を示す機器データ群を取得する。第二決定部104は、当該取得した機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、通知対象機器の候補となる候補機器群として抽出する。
【0113】
そして、ステップS201で抽出した候補機器群に含まれる機器300の数が0よりも多かった場合(ステップS202でYES)、第二決定部104は、当該候補機器群に含まれる一の機器300を通知対象機器として決定する(ステップS203)。
【0114】
例えば、ステップS203において、第二決定部104は、ステップS201で抽出した候補機器群の識別情報を含む機器データ群の中で、登録番号が最小である機器データを参照する。第二決定部104は、当該参照した機器データに含まれている機器300の識別情報に対応する機器300を、通知対象機器として決定する。以降、機器データに含まれている機器300の識別情報に対応する機器300を、機器データに対応する機器300と略記する。
【0115】
尚、ステップS203において、第二決定部104が、ステップS201で抽出した候補機器群の識別情報を含む機器データ群の中で、登録番号が最大である機器データを参照し、当該参照した機器データに対応する機器300を通知対象機器として決定してもよい。又は、第二決定部104が、ステップS201で抽出した候補機器群の識別情報を含む機器データの中からランダムに一の機器データを選択し、選択した一の機器データに対応する機器300を通知対象機器として決定してもよい。
【0116】
一方、ステップS201で抽出した候補機器群に含まれる機器300の数が0である場合(ステップS202でNO)、第二決定部204は、通知対象機器が存在しないと判断する(ステップS204)。
【0117】
ステップS106に通知対象機器の決定処理の第一例を採用した場合、通知対象者が所有する機器300が通知対象場所に存在しなくても、通知対象者が存在する場所に存在する、機器情報を出力可能な機器300に、前記指示を送信することができる。このため、本例は、緊急性が高い機器情報を通知する場合に有用である。
【0118】
<通知対象機器の決定処理の第二例>
次に、ステップS106における通知対象機器の決定処理の第二例について説明する。
図7は、通知対象機器の決定処理の第二例を示すフローチャートである。
【0119】
通知対象機器の決定処理の第二例では、第二決定部104は、通信元機器の機器情報を出力可能な機器群を示す情報と、当該機器群に含まれる一以上の機器300のそれぞれの所有者を示す情報とを取得する。そして、第二決定部104は、当該機器群に含まれる、所有者が通知対象者であって、ステップS105で特定された通知対象場所に存在する機器300(第2の機器の一例)を、通知対象機器として決定する。
【0120】
具体的には、第二決定部104は、ステップS106(
図5)を開始すると、
図7に示すように、ステップS211を実行する。
【0121】
ステップS211では、第二決定部104は、ステップS201(
図6)と同様、メモリ110から、通知可否情報が通知対象機器として利用可能であることを示す機器データ群を取得する。これにより、第二決定部104は、当該機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、通信元機器の機器情報を出力可能な機器群として取得する。
【0122】
更に、ステップS211において、第二決定部104は、取得した機器データ群に含まれる所有者情報を参照する。これにより、第二決定部104は、通信元機器の機器情報を出力可能な機器群に含まれる一以上の機器300のそれぞれの所有者を示す情報を取得する。
【0123】
そして、ステップS211において、第二決定部104は、取得した機器データ群の中で、所有者情報がステップS103で決定された通知対象者を示し、且つ、所在地情報がステップS105で特定された通知対象場所を示す機器データ群を取得する。第二決定部104は、当該取得した機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、通知対象機器の候補となる候補機器群として抽出する。
【0124】
そして、ステップS211で抽出した候補機器群に含まれる機器300の数が0よりも多かった場合(ステップS212でYES)、第二決定部104は、ステップS203(
図6)と同様、当該候補機器群に含まれる一の機器300を通知対象機器として決定する(ステップS213)。
【0125】
一方、ステップS211で抽出した候補機器群に含まれる機器300の数が0である場合(ステップS212でNO)、第二決定部204は、通知対象機器が存在しないと判断する(ステップS214)。
【0126】
ステップS106に通知対象機器の決定処理の第二例を採用した場合、通知対象者が存在する場所に存在する、通知元機器の機器情報を出力可能な、通知対象者が所有する機器300に、前記指示が送信される。このため、通知元機器の機器情報が通知対象者以外のユーザに通知されることを回避することができる。したがって、本例は、他者に把握されたくない機器情報を通知する場合に有用である。
【0127】
尚、ステップS214に代えて、
図6に示すステップS201以降の処理を実行するようにしてもよい。これにより、通知対象者が存在する場所に、通知元機器の機器情報を出力可能な、通知対象者が所有する機器300が存在しない場合は、通知対象者が存在する場所に存在する、通知元機器の機器情報を出力可能な何れかの機器300に、前記指示が送信されるようにしてもよい。
【0128】
<通知対象機器の決定処理の第三例>
次に、ステップS106における通知対象機器の決定処理の第三例について説明する。
図8は、通知対象機器の決定処理の第三例を示すフローチャートである。
【0129】
通知対象機器の決定処理の第三例では、第二決定部104は、通信元機器の機器情報を出力可能な機器群(以降、第1機器群)を示す情報と、複数のユーザによって共用される機器群(以降、第2機器群)を示す情報とを取得する。そして、第二決定部104は、第1機器群及び第2機器群に含まれる、ステップS105で特定された通知対象場所に存在する機器300を通知対象機器として決定する。
【0130】
具体的には、第二決定部104は、ステップS106(
図5)を開始すると、
図8に示すように、ステップS221を実行する。
【0131】
ステップS221では、第二決定部104は、ステップS201(
図6)と同様、メモリ110から、通知可否情報が通知対象機器として利用可能であることを示す機器データ群(以降、第1機器データ群)を取得する。これにより、第二決定部104は、第1機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、通信元機器の機器情報を出力可能な第1機器群として取得する。
【0132】
更に、ステップS221において、第二決定部104は、メモリ110から、所有者情報が「共用」である機器データ群(以降、第2機器データ群)を取得する。これにより、第二決定部104は、第2機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、複数のユーザによって共用される第2機器群として取得する。
【0133】
そして、ステップS221において、第二決定部104は、第1機器データ群に含まれ、且つ、第2機器データ群にも含まれる、所在地情報がステップS105で特定された通知対象場所を示す機器データ群を取得する。尚、これを簡略化して、第二決定部104は、第1機器データ群において、所有者情報が「共用」であり、且つ、所在地情報がステップS105で特定された通知対象場所を示す機器データ群を取得してもよい。
【0134】
第二決定部104は、当該取得した機器データ群に含まれる機器300の識別情報群に対応する機器群を、通知対象機器の候補となる候補機器群として抽出する。
【0135】
そして、ステップS221で抽出した候補機器群に含まれる機器300の数が0よりも多かった場合(ステップS222でYES)、第二決定部104は、ステップS203(
図6)と同様、当該候補機器群に含まれる一の機器300を通知対象機器として決定する(ステップS223)。
【0136】
一方、ステップS221で抽出した候補機器群に含まれる機器300の数が0である場合(ステップS222でNO)、第二決定部204は、通知対象機器が存在しないと判断する(ステップS224)。
【0137】
ステップS106に通知対象機器の決定処理の第三例を採用した場合、通知対象者が存在する場所に存在する、通知元機器の機器情報を出力可能な、複数のユーザによって共用される機器300に、前記指示が送信される。
【0138】
このため、通知対象者が当該機器300を利用できない状況であっても、通知対象者が存在する場所に存在する、当該機器300を利用可能な他のユーザに、通知元機器の機器情報を通知することができる。これにより、当該他のユーザを介して、通知対象者に通知元機器の機器情報を通知することができる。したがって、本例は、ホームコントローラ又はスマートスピーカ等の複数のユーザによって共用される出力装置が存在する施設において、機器情報を通知する場合に有用である。
【0139】
尚、ステップS224に代えて、
図6に示すステップS201以降の処理を実行するようにしてもよい。これにより、通知対象者が存在する場所に、通知元機器の機器情報を出力可能な、複数のユーザによって共用される機器300が存在しない場合は、通知対象者が存在する場所に存在する、通知元機器の機器情報を出力可能な何れかの機器300に、前記指示が送信されるようにしてもよい。
【0140】
本開示は、以下の変形例が採用できる。
【0141】
(1)ステップS105(
図5)で特定した通知対象場所が「宅外」である場合、ステステップS103(
図5)で決定した通知対象者の優先度を最も低い優先度に変更して、ステップS103以降の処理を実行するようにしてもよい。これにより、外出中のユーザに対する機器情報の通知よりも、施設内のユーザに対する機器情報の通知を優先するようにしてもよい。
【0142】
(2)各ユーザの行動予定を示すスケジュール情報をメモリ110に記憶するようにしてもよい。また、機器データ(
図3)に、更に、各機器300が音声出力可能な機器300であるか否かを示す情報を含むようにしてもよい。この場合、第二決定部104は、ステップS106(
図5)において、メモリ110に記憶されているスケジュール情報を参照(取得)するようにしてもよい。
【0143】
そして、第二決定部104は、当該ステップS106を行う時間帯が、通知対象者が例えばWEB会議等の所定の行動を行う予定の時間帯であるときは、ステップS203(
図6)、ステップS213(
図7)及びステップS223(
図8)において、当該機器データを参照して、音声出力ができない機器300を、音声出力可能な機器300よりも優先して、通知対象機器として決定するようにしてもよい。
【0144】
この場合、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、音声出力が可能な機器300よりも優先して、音声出力ができない機器300に前記指示が送信される。このため、機器情報を示す音声が出力されることによって、通知対象者による所定の行動が妨げられる可能性を低減することができる。
【0145】
(3)変形例(2)と同様に、各ユーザの行動予定を示すスケジュール情報をメモリ110に記憶するようにしてもよい。そして、第二決定部104は、ステップS106(
図5)において、メモリ110に記憶されているスケジュール情報を参照(取得)するようにしてもよい。
【0146】
そして、第二決定部104は、当該ステップS106を行う時間帯が、通知対象者が例えばWEB会議等の所定の行動を行う予定の時間帯であるときは、ステップS106に通知対象機器の決定処理の第三例を採用し、複数のユーザによって共用される機器300を通知対象機器として決定するようにしてもよい。
【0147】
この場合、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、複数のユーザによって共用される機器300に前記指示が送信される。このため、通知対象者が所定の行動を行っているために、前記指示を受信した機器300を利用できない場合であっても、通知対象者が存在する場所に存在する、前記指示を受信した機器300の他のユーザに、機器情報を通知することができる。これにより、通知対象者が所定の行動を終了した後、当該他のユーザを介して、当該通知対象者に機器情報を通知することができる。
【0148】
(4)変形例(2)及び(3)と同様に、各ユーザの行動予定を示すスケジュール情報をメモリ110に記憶するようにしてもよい。そして、送信部105は、ステップS108(
図5)において、メモリ110に記憶されているスケジュール情報を参照(取得)し、当該ステップS108を行う時間帯が、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯であるときは、機器情報を表したテキスト情報を出力する指示を送信するようにしてもよい。
【0149】
この場合、通知対象機器において機器情報を示す音声が出力されることによって、通知対象者による所定の行動が妨げられる可能性を低減しつつ、通知対象者に機器情報を適切に通知することができる。
【0150】
(5)変形例(2)乃至(4)と同様に、各ユーザの行動予定を示すスケジュール情報をメモリ110に記憶するようにしてもよい。そして、第一決定部103は、ステップS109(
図5)において、メモリ110に記憶されているスケジュール情報を参照(取得)し、当該ステップS109を行う時間帯が、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯であるときは、所定時間よりも所定の短縮時間だけ短い時間(=所定時間-短縮時間)が経過するまで待機するようにしてもよい。
【0151】
この場合、通知対象者が所定の行動を行う予定の時間帯では、所定時間が経過する前に、次に優先度の高い候補者を通知対象者としてステップS103(
図5)以降の処理が実行される。このため、ステップS102で取得された一以上の候補者のうち、所定の行動を行っている候補者に機器情報を通知することができなくても、次に優先度が高い候補者に、通常よりも迅速に機器情報を通知することができる。
【産業上の利用可能性】
【0152】
本開示によれば、通知が必要な機器情報を当該機器情報に適したユーザに適切に通知することができるため、数多くの機器が配置された施設において、ユーザに煩わしさを感じさせることなく機器情報を通知する上で有用である。
【符号の説明】
【0153】
1000 :サーバ(情報出力装置)
100 :プロセッサ(コンピュータ)
101 :第一取得部
102 :第二取得部
103 :第一決定部
104 :第二決定部
105 :送信部
204 :第二決定部
300 :機器