IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図1
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図2
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図3
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図4
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図5
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図6
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図7
  • 特許-システム、プログラム及び方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-25
(45)【発行日】2025-10-03
(54)【発明の名称】システム、プログラム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/32 20060101AFI20250926BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20250926BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20250926BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20250926BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20250926BHJP
【FI】
H02J3/32
H02J3/38 110
H02J7/34 B
H02J7/00 P
H02J13/00 301A
H02J13/00 311A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022038235
(22)【出願日】2022-03-11
(65)【公開番号】P2023132731
(43)【公開日】2023-09-22
【審査請求日】2024-11-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 潜隆
【審査官】原 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/027202(WO,A1)
【文献】特開2012-161202(JP,A)
【文献】国際公開第2019/171728(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/32
H02J 3/38
H02J 7/34
H02J 7/00
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の可動バッテリの充電及び放電を行うステーションを制御するシステムであって、
前記ステーションに接続されている前記複数の可動バッテリを、前記複数の可動バッテリのそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分ける分類部と、
前記ステーションにおける利用予測に基づいて、各時間帯において前記複数のグループのそれぞれに属する可動バッテリの比率又は数を制御する制御部と
を備えるシステム。
【請求項2】
前記制御部は、前記複数の可動バッテリのうちの一部の可動バッテリが利用されることが予測される場合、前記複数の可動バッテリのうち、予測される利用時刻までの間に充電率が予め定められた値以上になるまで充電することができる充電率のグループに属する可動バッテリを充電させて、充電率がより高い他のグループに移行させる
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の増加要求に応答して、前記複数の可動バッテリのうち、充電率が予め定められた値より低いグループに属する可動バッテリを充電させて、充電率がより高い他のグループに移行させる
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の減少要求に応答して、前記利用予測を満たす範囲内で、前記複数の可動バッテリのうち充電率が予め定められた値より高いグループに属する可動バッテリを放電させ、充電率がより低い他のグループに移行させる
請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の増加要求又は減少要求を予測し、当該予測に基づいて、前記利用予測を満たす範囲内で、各時間帯において前記複数のグループにそれぞれの属する可動バッテリの比率又は数を制御する
請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の減少要求が予測される場合、充電率が予め定められた値より高いグループに属する可動バッテリの比率又は数を予め定められた値以上に維持する
請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の増加要求が予測される場合、充電率が予め定められた値より低いグループに属する可動バッテリの比率又は数を予め定められた値以上に維持する
請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記システムは、前記複数の可動バッテリの充電及び放電を行う複数のステーションを制御し、
前記分類部は、前記複数のステーションに接続されている前記複数の可動バッテリを、前記複数の可動バッテリのそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分け、
前記制御部は、前記複数のステーションにおける利用予測に基づいて、各時間帯において前記複数のグループのそれぞれに属する可動バッテリの比率又は数を制御する
請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の可動バッテリは、車両に搭載されるバッテリを含む
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記複数の可動バッテリは、前記車両に搭載され、複数のステーションで交換可能なバッテリを含む
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステムとして機能させるためのプログラム。
【請求項12】
複数の可動バッテリの充電及び放電を行うステーションを制御する方法であって、
前記ステーションに接続されている前記複数の可動バッテリを、前記複数の可動バッテリのそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分ける段階と、
前記ステーションにおける利用予測に基づいて、各時間帯において前記複数のグループのそれぞれに属する可動バッテリの比率又は数を制御する段階と
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、プログラム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1-4には、交換可能バッテリに関する技術が開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特開2019-154220号公報
特許文献2 国際公開2011/016273号明細書
特許文献3 特開2019-153576号公報
特許文献4 特開2020-077521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エネルギー有効活用にはバッテリの効果的利用が有効と知られているが、その実現は容易ではないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、システムが提供される。前記システムは、複数の可動バッテリの充電及び放電を行うステーションを制御するシステムである。前記システムは、前記ステーションに接続されている前記複数の可動バッテリを、前記複数の可動バッテリのそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分ける分類部を備える。前記システムは、前記ステーションにおける利用予測に基づいて、各時間帯において前記複数のグループのそれぞれに属する可動バッテリの比率又は数を制御する制御部を備える。
【0005】
前記制御部は、前記複数の可動バッテリのうちの一部の可動バッテリが利用されることが予測される場合、前記複数の可動バッテリのうち、予測される利用時刻までの間に充電率が予め定められた値以上になるまで充電することができる充電率のグループに属する可動バッテリを充電させて、充電率がより高い他のグループに移行させてよい。
【0006】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の増加要求に応答して、前記複数の可動バッテリのうち、充電率が予め定められた値より低いグループに属する可動バッテリを充電させて、充電率がより高い他のグループに移行させてよい。
【0007】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の減少要求に応答して、前記利用予測を満たす範囲内で、前記複数の可動バッテリのうち充電率が予め定められた値より高いグループに属する可動バッテリを放電させ、充電率がより低い他のグループに移行させてよい。
【0008】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の増加要求又は減少要求を予測し、当該予測に基づいて、前記利用予測を満たす範囲内で、各時間帯において前記複数のグループにそれぞれの属する可動バッテリの比率又は数を制御してよい。
【0009】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の減少要求が予測される場合、充電率が予め定められた値より高いグループに属する可動バッテリの比率又は数を予め定められた値以上に維持してよい。
【0010】
前記制御部は、前記ステーションにおける電力消費量の増加要求が予測される場合、充電率が予め定められた値より低いグループに属する可動バッテリの比率又は数を予め定められた値以上に維持してよい。
【0011】
前記システムは、前記複数の可動バッテリの充電及び放電を行う複数のステーションを制御してよい。前記分類部は、前記複数のステーションに接続されている前記複数の可動バッテリを、前記複数の可動バッテリのそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分け、
前記制御部は、前記複数のステーションにおける利用予測に基づいて、各時間帯において前記複数のグループのそれぞれに属する可動バッテリの比率又は数を制御してよい。
【0012】
前記複数の可動バッテリは、車両に搭載されるバッテリを含んでよい。
【0013】
前記複数の可動バッテリは、前記車両に搭載され、複数のステーションで交換可能なバッテリを含んでよい。
【0014】
本発明の第2の態様においては、プログラムが提供される。前記プログラムは、コンピュータを、上記のシステムとして機能させる。
【0015】
本発明の第3の態様においては、方法が提供される。前記方法は、複数の可動バッテリの充電及び放電を行うステーションを制御する。前記方法は、前記ステーションに接続されている前記複数の可動バッテリを、前記複数の可動バッテリのそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分ける段階を備える。前記方法は、前記ステーションにおける利用予測に基づいて、各時間帯において前記複数のグループのそれぞれに属する可動バッテリの比率又は数を制御する段階を備える。
【0016】
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態における電力システム5の利用形態を概念的に示す。
図2】システム100のシステム構成の一例を示す。
図3】バッテリ12のグループ分けを模式的に示す。
図4】充給可能なバッテリ12の状態遷移を模式的に示す。
図5】充電のみ可能な状態にあるバッテリ12の状態遷移を模式的に示す。
図6】グループA~Dに属するバッテリ12の比率の変化を示す。
図7】一日においてステーション30a及びステーション30bから提供可能な電力リソース量の変化を模式的に示す。
図8】コンピュータ2000の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、一実施形態における電力システム5の利用形態を概念的に示す。電力システム5は、ステーション30a、ステーション30b、ステーション30c、及びステーション30dと、発電装置80と、システム100と、サーバ180と、車両20、車両10c及び車両10dとを備える。本実施形態において、ステーション30a、ステーション30b、ステーション30c及びステーション30dを「ステーション30」と総称する場合がある。
【0020】
システム100は、通信ネットワーク190を通じてサーバ180と接続されている。サーバ180は、通信ネットワーク190を通じてステーション30と通信可能である。システム100は、通信ネットワーク190を通じてステーション30を制御する。システム100は、通信ネットワーク190を通じて車両10と通信し、車両10の走行履歴及びバッテリ12のSOC等、車両10の各種の情報を取得する。
【0021】
ステーション30、電力需要家70及び発電装置80は、電力ネットワーク90に接続されている。発電装置80は、例えば電力会社が運用する発電所を含む。発電装置80で発電された電力は、電力ネットワーク90を通じてステーション30及び電力需要家70に供給可能である。電力ネットワーク90は、例えば電力系統である。
【0022】
ステーション30a、及びステーション30bは、車両20に搭載可能な複数のバッテリを保持し、保持している複数のバッテリの充電及び放電を行う。車両20は、例えば電動バイクである。車両20で使用されるバッテリ12aは、ステーション30において交換される。一例として、車両20の走行に使用されたバッテリ12aは、ステーション30aにおいて充電されたバッテリ12bと交換され、車両20に装着される。バッテリ12a及びバッテリ12bは、可動バッテリの一例である。バッテリ12a及びバッテリ12bは、車両20に搭載されることによって可動である。
【0023】
ステーション30c及びステーション30dは、車両10cに搭載されているバッテリ12c、車両10dに搭載されているバッテリ12dを含む複数のバッテリを充電及び放電することができる。車両10c及び車両10dは、例えば電気自動車である。一例として、車両10c及び車両10dはシェアカーであってよい。シェアカーの利用者は、ステーション30cに車両を返却するとともに、車両10c及び車両10dを含む複数の車両の中から特定の車両を利用することができる。バッテリ12c及びバッテリ12dは、可動バッテリの一例である。バッテリ12c及びバッテリ12dは、それぞれ車両10c及び車両10dに搭載されることで可動である。
【0024】
ステーション30a及びステーション30bは、それぞれのステーションが保持しているバッテリを、電力ネットワーク90から供給される電力で充電することができる。ステーション30a及びステーション30bは、それぞれのステーションが保持しているバッテリを放電して、電力ネットワーク90に供給することができる。ステーション30c及びステーション30dは、それぞれのステーションに接続されている車両に搭載されているバッテリを、電力ネットワーク90から供給される電力で充電することができる。ステーション30c及びステーション30dは、それぞれのステーションに接続されている車両に搭載されているバッテリを放電して、電力ネットワーク90に電力を供給することができる。
【0025】
システム100は、ステーション30を制御する。システム100は、電力ネットワーク90において電力不足が発生している場合に、ステーション30にバッテリを放電させ、電力ネットワーク90に電力を供給させることができる。システム100は、電力ネットワーク90において電力余剰が発生している場合に、ステーション30にバッテリを充電させ、電力ネットワーク90から電力を受け取ることができる。システム100は、ステーション30を用いて、電力ネットワーク90における一次調整力、二次調整力、三次調整力を提供することができる。このように、システム100は、ステーション30を集約して、電力ネットワーク90に対する電力リソースを保持することができる。
【0026】
サーバ180は、例えば電力アグリゲータによって使用されるサーバである。サーバ180は、電力市場における電力取引を行う。システム100は、ステーション30を集約して保持している電力リソースをサーバ180に提供することができる。システム100は、ステーション30によるバッテリの充放電を制御して、サーバ180が約定した電力を提供する。例えば、システム100は、サーバ180からのデマンドに応じて、ステーション30によるバッテリの充放電を制御して、デマンドに応じた電力を提供する。
【0027】
図2は、システム100のシステム構成の一例を示す。システム100は、処理部200と、記憶部280と、通信装置290とを備える。システム100は、複数のバッテリ12の充電及び放電を行う複数のステーション30のうちの少なくとも1つのステーションを制御する。
【0028】
処理部200は、通信装置290の制御を行う。通信装置290は、ステーション30a及びサーバ180との間の通信を担う。処理部200は、プロセッサを含む演算処理装置により実現される。記憶部280は、それぞれ不揮発性の記憶媒体を備えて実現される。処理部200は、記憶部280に格納された情報を用いて処理を行う。処理部200は、CPU、ROM、RAM、I/O及びバス等を備えたマイクロコンピュータによって実現されてよい。システム100は、コンピュータによって実現されてよい。
【0029】
本実施形態において、システム100は、単一のコンピュータによって実現されるものとする。しかし、他の実施形態において、システム100は複数のコンピュータによって実現されてよい。システム100の少なくとも一部の機能は、クラウドサーバ等の1つ以上のサーバによって実現されてよい。
【0030】
処理部200は、分類部210と、制御部240とを備える。
【0031】
制御部240は、車両10の走行履歴及びバッテリ12の充放電履歴を取得する。制御部240は、車両10からシステム100に送信された走行履歴を取得してよい。車両10の走行履歴は、車両10の位置及びバッテリ12のSOCと日時とを対応づけた情報を含んでよい。制御部240は、車両10からシステム100に送信された充放電履歴を取得してよい。制御部240は、ステーション30から送信されたバッテリ12の充放電履歴を取得してもよい。充放電履歴は、バッテリ12の充放電量と日時とを対応づけた情報を含んでよい。制御部240は、車両10の現在の状態を示す情報を取得してよい。車両10の現在の状態は、車両10の現在位置、車両10に搭載されたバッテリ12の現在のSOC等を含んでよい。
【0032】
制御部240は、ステーション30a及びステーション30bからバッテリ12の交換日時及び交換時のバッテリ12のSOCを示す情報を取得してよい。制御部240は、取得した情報に基づいて、バッテリ12がステーション30において利用される時間帯を予測してよい。ステーション30においてバッテリ12が利用されることは、ステーション30a及びステーション30bでバッテリ12が交換されることを含んでよい。ステーション30においてバッテリ12が利用されることは、ステーション30c又はステーション30dから車両10が出庫されることを含んでよい。ステーション30においてバッテリ12が利用されることは、ステーション30c又はステーション30dで車両10に搭載されたバッテリ12の充電又は放電が行われることを含んでよい。制御部240は、ステーション30a及びステーション30bに保持されているバッテリ12の現在のSOCを示す情報を取得してよい。制御部240は、車両10及びステーション30から取得した各種の情報に基づいて各種の処理を行ってよい。
【0033】
分類部210は、少なくとも1つのステーション30に接続されている複数のバッテリ12を、複数のバッテリ12のそれぞれの充電率に基づく複数のグループに分ける。制御部240は、少なくとも1つのステーション30における利用予測に基づいて、各時間帯において複数のグループのそれぞれに属するバッテリ12の比率又は数を制御する。
【0034】
制御部240は、複数のバッテリ12のうちの一部のバッテリ12が利用されることが予測される場合、複数のバッテリ12のうち、予測される利用時刻までの間に充電率が予め定められた値以上になるまで充電することができる充電率のグループに属するバッテリ12を充電させて、充電率がより高い他のグループに移行させてよい。
【0035】
制御部240は、少なくとも1つのステーション30における電力消費量の増加要求に応答して、複数のバッテリ12のうち、充電率が予め定められた値より低いグループに属するバッテリ12を充電させて、充電率がより高い他のグループに移行させてよい。電力消費量の増加要求は、例えば、上げDR要求であってよい。
【0036】
制御部240は、少なくとも1つのステーション30における電力消費量の減少要求に応答して、利用予測を満たす範囲内で、複数のバッテリ12のうち充電率が予め定められた値より高いグループに属するバッテリ12を放電させ、充電率がより低い他のグループに移行させてよい。電力消費量の減少要求は、例えば、下げDR要求であってよい。
【0037】
制御部240は、少なくとも1つのステーション30における電力消費量の増加要求又は減少要求を予測し、当該予測に基づいて、利用予測を満たす範囲内で、各時間帯において複数のグループにそれぞれの属するバッテリ12の比率又は数を制御してよい。
【0038】
制御部240は、少なくとも1つのステーション30における電力消費量の減少要求が予測される場合、充電率が予め定められた値より高いグループに属するバッテリ12の比率又は数を予め定められた値以上に維持してよい。
【0039】
制御部240は、少なくとも1つのステーション30における電力消費量の増加要求が予測される場合、充電率が予め定められた値より低いグループに属するバッテリ12の比率又は数を予め定められた値以上に維持してよい。
【0040】
図3は、バッテリ12のグループ分けを模式的に示す。分類部210は、ステーション30に接続されているバッテリ12を、グループに分ける。
【0041】
具体的には、分類部210は、充給電可能なバッテリ12と、充電のみが可能なバッテリ12とに分類する。充給電可能なバッテリ12は、バッテリ12の充電機能だけでなく、バッテリ12を放電させることによって得られた電力を電力ネットワーク90に給電する機能を有するステーション30に接続されたバッテリである。充電のみが可能なバッテリ12は、バッテリ12を充電する機能を有し、バッテリ12を放電させることによって得られた電力を電力ネットワーク90に給電する機能を有しないステーション30に接続されたバッテリ12である。
【0042】
分類部210は、充給電可能なバッテリ12及び充電のみ可能なバッテリ12のそれぞれを、バッテリ12のSOCに基づいて、グループA~グループDに分類する。一例として、グループAは、SOCが95%以上100%以下のバッテリ12である。グループBは、SOCが61%以上94%以下のバッテリ12である。グループCは、SOCが40%以上60%以下のバッテリ12である。グループDは、SOCが0%以上39%以下のバッテリ12である。
【0043】
グループAに属するバッテリ12は、車両10又は車両20の走行利用可能なバッテリ12であることを示す。グループBに属する車両10は、主として下げデマンドレスポンス(DR)に使用可能な予め定められたバッテリ残量を持つバッテリ12である。グループCに属するバッテリ12は、主として下げDR及び上げDRのいずれにも使用可能なバッテリ残量を持つバッテリ12である。グループDに属するバッテリ12は、主として上げDRに利用可能なバッテリ残量を持つバッテリ12である。
【0044】
図4は、充給電可能なバッテリ12の状態遷移を模式的に示す。バッテリ12がグループDに属している場合、バッテリ12の計画充電又は上げDRに応じてバッテリ12の充電が行われることによって、バッテリ12はグループCに属する状態に遷移し得る。バッテリ12がグループCに属している場合、バッテリ12の計画充電又は上げDRに応じてバッテリ12の充電が行われることによって、バッテリ12はグループBに属する状態に遷移し得る。バッテリ12がグループBに属している場合、バッテリ12の計画充電又は上げDRに応じてバッテリ12の充電が行われることによって、バッテリ12はグループAに属する状態に遷移し得る。グループAは、バッテリ12が車両10又は車両20の走行に利用することが可能になった状態である。
【0045】
バッテリ12がグループAに属している場合、下げDRに応じてバッテリ12から外部への給電が行われることによって、バッテリ12はグループBに属する状態に遷移し得る。バッテリ12がグループBに属している場合、下げDRに応じてバッテリ12から外部への給電が行われることによって、バッテリ12はグループCに属する状態に遷移し得る。バッテリ12がグループCに属している場合、下げDRに応じてバッテリ12から外部への給電が行われることによって、バッテリ12はグループDに属する状態に遷移し得る。
【0046】
図5は、充電のみ可能な状態にあるバッテリ12の状態遷移を模式的に示す。図5において図4と共通する部分については説明を省略し、図4と相違する部分について説明する。
【0047】
充電のみが可能な状態にあるバッテリ12においては、バッテリ12から外部への給電を行うことができないため、グループAからグループBへの状態遷移、グループBからグループCへの状態遷移、グループCからグループDへの状態遷移は行われない。バッテリ12から外部への給電を行うことができないため、グループB,グループC,及びグループDのいずれかに属している場合に下げDR要求を受信すると、バッテリ12の充電を制限することによって応答することのみが可能であり、状態遷移は行われない。
【0048】
図6は、グループA~Dに属するバッテリ12の比率の変化を示す。DR期間の開始時刻より十分前のタイミングにおいて、グループCに属するバッテリ12の比率は30%である。
【0049】
デマンドレスポンスを行う期間であるDR期間が近づくと、制御部240は、グループDに属するバッテリ12を優先的に充電させるとともに、グループBに属するバッテリ12から電力ネットワーク90に優先的に給電させる。これにより、DR期間の開始時刻の直前までの間にグループCに属するバッテリ12の比率を50%に増加させる。これにより、DR期間において電力ネットワーク90に対して電力消費量を上げ方向及び下げ方向の両方の調整力を提供することができるバッテリ12の比率を増加させることができる。
【0050】
DR期間に上げDRを行うことが予定されている場合、制御部240は、グループDに属するバッテリ12の比率を予め定められた値以上に維持してよい。DR期間に下げDRを行うことが予定されている場合、制御部240は、グループBに属するバッテリ12の比率を予め定められた値以上に維持してよい。
【0051】
このようにして、制御部240は、複数のステーション30における電力消費量の増加要求又は減少要求を予測し、当該予測に基づいて、各時間帯において複数のグループにそれぞれの属するバッテリ12の比率又は数を制御する。このとき、制御部240は、バッテリ12の利用予測を満たす範囲内で、複数のグループにそれぞれの属するバッテリ12の比率又は数を制御する。例えば、DR期間内またはDR期間の近くの時間帯でバッテリ12の利用が予測される場合、制御部240は、グループAに属するバッテリ12の比率を少なくとも維持してよい。
【0052】
図7は、ステーション30a及びステーション30bが利用される場合の処理を説明するための図である。図7は、一日においてステーション30a及びステーション30bから提供可能な電力リソース量の変化とともに、バッテリ12の充電状態を模式的に示す。
【0053】
図7では、ステーション30a及びステーション30bが電力ネットワーク90に対する電力リソースとして保持しているグループCに属するバッテリ数によって電力リソース量を表すものとする。図7の横軸は一日における時刻であり、図7の縦軸は、グループCに属するバッテリ数である。ステーション30a及びステーション30bが保持可能なバッテリの最大数は12であり、車両20は2個のバッテリを使用するものとする。
【0054】
符号702に模式的に示されるように、0時から6時までの間、電力リソース量は12である。すなわち、時刻0時から時刻6時までの間、電力ネットワーク90に対する調整力を提供すべく、制御部240は、ステーション30a及びステーション30bに保持される12個の全てのバッテリがグループCに属するようにする。
【0055】
ここで、ステーション30bにおいては、10時及び11時にそれぞれ1台の車両20が利用することが予測されたとする。そこで、10時にまでに2個のバッテリを車両20の走行利用可能な状態(グループA)に移行させるために、制御部240は、2個のバッテリを6時から充電させる。これにより、符号704に模式的に示されるように、6時から7時までの間、電力リソース量は10となる。更に、11時にまでに2個のバッテリを車両20の走行利用可能な状態(グループA)に移行させるために、制御部240は、2個のバッテリを7時から充電させる。これにより、符号706に模式的に示されるように、7時から10時までの間、電力リソース量は8となる。
【0056】
ステーション30bは10時に1台の車両20によって利用され、6時から10時にかけて充電したバッテリが、車両20に装着されていたバッテリと交換される。車両20からステーション30bに返却されたバッテリ12は、SOCが最も低いグループDに属するため、上げDRに使用可能である。これにより、符号702に模式的に示されるように電力リソース量は10となる。制御部240は、将来において上げDRが予測又は予定されている場合、バッテリ12の利用要求を満たす範囲内で、ステーション30bに返却されたバッテリ12がグループDに属する状態を維持してよい。
【0057】
同様に、ステーション30bは11時に1台の車両20によって利用され、7時から11時にかけて充電したバッテリが、車両20に装着されていたバッテリと交換される。車両20からステーション30bに返却されたバッテリは、SOCが最も低いグループDに属するため、上げDRに使用可能である。これにより、電力リソース量は12となる。制御部240は、将来において上げDRが予測又は予定されている場合、バッテリ12の利用要求を満たす範囲内で、ステーション30bに返却されたバッテリ12がグループDに属する状態を維持してよい。
【0058】
同様に、午後において、16時、18及び19時にそれぞれ1台の車両20がステーション30bを利用することが予測されたとする。この場合、12時、14時及び15時に、2つずつのバッテリの充電が開始される。これにより、12時から14時までの間の電力リソース量は10となり、14時から15時までの間の電力リソース量は8となり、15時から16時までの間の電力リソース量は6となる。
【0059】
ステーション30bは16時に1台の車両20によって利用され、12時から16時にかけて充電したバッテリが、車両20に装着されていたバッテリと交換される。車両20からステーション30bに返却されたバッテリのSOCは比較的に低いため、上げDRに使用可能である。これにより、16時から18時までの間、電力リソース量は8となる。
【0060】
ステーション30bは18時に1台の車両20によって利用され、14時から18時にかけて充電したバッテリが、車両20に装着されていたバッテリと交換される。車両20からステーション30bに返却されたバッテリのSOCは比較的に低いため、上げDRに使用可能である。これにより、18時から19時までの間、電力リソース量は10となる。
【0061】
ステーション30bは19時に1台の車両20によって利用され、15時から19時にかけて充電したバッテリが、車両20に装着されていたバッテリと交換される。車両20からステーション30bに返却されたバッテリのSOCは比較的に低いため、上げDRに使用可能である。これにより、19時以降、電力リソース量は12となる。
【0062】
制御部240は、サーバ180からのデマンドに応じて、ステーション30a及びステーション30bにて保持されている電力リソースを提供可能なバッテリ12の充放電を制御することによって、デマンドに応じた電力を提供する。
【0063】
以上、図7に関連して、ステーション30a及びステーション30bにおけるバッテリ12の制御を取り上げて説明したが、ステーション30c及びステーション30dにおける車両10の入庫(返却)及び出庫は、ステーション30a及びステーション30bにおけるバッテリの返却及び提供と同様に扱うことができる。そのため、ステーション30c及びステーション30dにおいても、ステーション30a及びステーション30bにおける電力リソース量の予測と同様の方法で電力リソース量を予測することができる。また、制御部240は、ステーション30a、ステーション30b、ステーション30c及びステーション30cに接続された全てのバッテリ12をSOC毎にグルー分けして、各グループに属するバッテリ12の比率を制御することができる。
【0064】
図8は、本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000を、実施形態にかかるシステム又はシステムの各部、もしくは各種制御装置等の装置又は当該装置の各部として機能させる、当該システム又はシステムの各部もしくは当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
【0065】
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
【0066】
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0067】
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
【0068】
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読記憶媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読記憶媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0069】
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0070】
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
【0071】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0072】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能である。コンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
【0073】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000をシステム100として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、システム100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段であるシステム100の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有のシステム100が構築される。
【0074】
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
【0075】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0076】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0077】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0078】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0079】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の序順で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0080】
5 電力システム
10 車両
20 車両
12 バッテリ
30 ステーション
70 電力需要家
80 発電装置
90 電力ネットワーク
180 サーバ
190 通信ネットワーク
200 処理部
210 分類部
240 制御部
280 記憶部
290 通信装置
100 システム
2000 コンピュータ
2010 ホストコントローラ
2012 CPU
2014 RAM
2020 入力/出力コントローラ
2022 通信インタフェース
2024 フラッシュメモリ
2026 ROM
2040 入力/出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8