(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-29
(45)【発行日】2025-10-07
(54)【発明の名称】サービス連携システム及びサービス連携方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/02 20120101AFI20250930BHJP
【FI】
G06Q20/02
(21)【出願番号】P 2024097841
(22)【出願日】2024-06-18
【審査請求日】2024-06-18
(73)【特許権者】
【識別番号】592052416
【氏名又は名称】株式会社 みずほ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】北村 匡志
(72)【発明者】
【氏名】海本 裕衣
(72)【発明者】
【氏名】常友 紳也
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特許第7278674(JP,B2)
【文献】特開2023-025958(JP,A)
【文献】特開2021-157825(JP,A)
【文献】特開2024-009530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1決済サービスを提供する第1サーバと接続され、第2決済サービスを提供する第2サーバと、
前記第1決済サービスを利用するユーザ端末と、を備えたサービス連携システムであって、
前記ユーザ端末が、前記第1サーバに対して第1コード要求を送信する処理と、
前記第1サーバが、会員認証処理を実行して、ユーザIDに関連付けて匿名識別子を生成する処理と、
前記第1サーバが、前記第2サーバに対して、前記匿名識別子を含めた第2コード要求を送信する処理と、
前記第2サーバが、
前記第2コード要求に対して、決済に用いるコード画像に含める画像識別子
を生成し、前記第1サーバに対して、前記画像識別子を含めたコード文字列を送信する画像生成処理と、
前記第1サーバが、前記コード文字列を前記ユーザ端末に転送する処理と、
前記ユーザ端末が、前記コード文字列を含めたコード画像を表示する処理と、
前記第2決済サービスの店舗端末が、前記ユーザ端末から前記コード文字列を取得して、前記第2サーバに送信する処理と、
前記第2サーバが、前記第2決済サービスの店舗端末で読み取った前記コード画像の前記画像識別子を取得した場合、
前記コード文字列のチェック処理を実行し、前記画像識別子と関連付けられた前記匿名識別子の取引の決済を、前記第1サーバに実行させるための決済段階処理と、を実行することを特徴とするサービス連携システム。
【請求項2】
第1決済サービスを提供する第1サーバと接続され、第2決済サービスを提供する第2サーバと、
前記第1決済サービスを利用するユーザ端末と、を備えたサービス連携システムであって、
前記第2決済サービスの店舗端末が、前記第2サーバに対してコード要求を行なう処理と、
前記第2サーバが、
前記コード要求に対して、決済に用いるコード画像に含める画像識別子を生成する画像生成処理と、
前記第2サーバが、前記店舗端末に対して、前記画像識別子を含めたコード文字列
を送信する処理と、
前記店舗端末が、前記コード文字列を含めたコード画像を表示する処理と、
前記ユーザ端末が、前記店舗端末から、前記コード文字列を取得して、前記第1サーバに送信する処理と、
前記第1サーバが、会員認証処理を実行して、ユーザIDに関連付けて匿名識別子を生成する処理と、
前記第1サーバが、前記第2サーバに対して、前記匿名識別子、前記コード文字列を含めたコード要求を送信する処理と、
前記第2サーバが、前記コード文字列のチェック処理を実行し、前記第1サーバに対して、確認結果を返却する処理と、
前記第1サーバが、前記ユーザ端末に、確認画面を表示させ、前記ユーザ端末から、決済依頼を取得した場合、前記第1サーバが決済し、前記匿名識別子を前記第2サーバに送信する処理と、
前記第2サーバが、前記店舗端末に決済結果を表示する処理と、を実行することを特徴とするサービス連携システム。
【請求項3】
前記第2サーバが、前記
ユーザ端末又は店舗端末で読み取った前記コード画像の前記画像識別子を取得した場合、前記画像識別子の生成時からの経過時間に応じて有効性を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のサービス連携システム。
【請求項4】
第1決済サービスを提供する第1サーバと接続され、第2決済サービスを提供する第2サーバと、
前記第1決済サービスを利用するユーザ端末と、を備えたサービス連携システムを用いて、サービス連携を行なうための方法であって、
前記ユーザ端末が、前記第1サーバに対して第1コード要求を送信する処理と、
前記第1サーバが、会員認証処理を実行して、ユーザIDに関連付けて匿名識別子を生成する処理と、
前記第1サーバが、前記第2サーバに対して、前記匿名識別子を含めた第2コード要求を送信する処理と、
前記第2サーバが、
前記第2コード要求に対して、決済に用いるコード画像に含める画像識別子
を生成し、前記第1サーバに対して、前記画像識別子を含めたコード文字列を送信する画像生成処理と、
前記第1サーバが、前記コード文字列を前記ユーザ端末に転送する処理と、
前記ユーザ端末が、前記コード文字列を含めたコード画像を表示する処理と、
前記第2決済サービスの店舗端末が、前記ユーザ端末から前記コード文字列を取得して、前記第2サーバに送信する処理と、
前記第2サーバが、前記第2決済サービスの店舗端末で読み取った前記コード画像の前記画像識別子を取得した場合、
前記コード文字列のチェック処理を実行し、前記画像識別子と関連付けられた前記匿名識別子の取引の決済を、前記第1サーバに実行させるための決済段階処理と、を実行することを特徴とするサービス連携方法。
【請求項5】
第1決済サービスを提供する第1サーバと接続され、第2決済サービスを提供する第2サーバと、
前記第1決済サービスを利用するユーザ端末と、を備えたサービス連携システムを用いて、サービス連携を行なうための方法であって、
前記第2決済サービスの店舗端末が、前記第2サーバに対してコード要求を行なう処理と、
前記第2サーバが、
前記コード要求に対して、決済に用いるコード画像に含める画像識別子を生成する画像生成処理と、
前記第2サーバが、前記店舗端末に対して、前記画像識別子を含めたコード文字列
を送信する処理と、
前記店舗端末が、前記コード文字列を含めたコード画像を表示する処理と、
前記ユーザ端末が、前記店舗端末から、前記コード文字列を取得して、前記第1サーバに送信する処理と、
前記第1サーバが、会員認証処理を実行して、ユーザIDに関連付けて匿名識別子を生成する処理と、
前記第1サーバが、前記第2サーバに対して、前記匿名識別子、前記コード文字列を含めたコード要求を送信する処理と、
前記第2サーバが、前記コード文字列のチェック処理を実行し、前記第1サーバに対して、確認結果を返却する処理と、
前記第1サーバが、前記ユーザ端末に、確認画面を表示させ、前記ユーザ端末から、決済依頼を取得した場合、前記第1サーバが決済し、前記匿名識別子を前記第2サーバに送信する処理と、
前記第2サーバが、前記店舗端末に決済結果を表示する処理と、を実行することを特徴とするサービス連携方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、決済を行なうためのサービス連携システム及びサービス連携方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多様な決済サービスの加盟店において決済を行なうことがある(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された技術においては、決済サーバが、ユーザ端末のポータルアプリで選択された決済アプリから取引指示を取得する。そして、コード画像を用いた取引指示に応じて取引処理を行なった後で、取引指示についての取引識別情報を、ポータルアプリのポータルサーバに提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コード画像を用いた取引を希望する取引先が、ユーザが利用する決済サービスの加盟店であるとは限らない。この場合、ユーザ所望の決済サービスを利用して決済を行なうことができない。新たに会員登録が必要になると手続きが煩雑になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するサービス連携システムは、第1決済サービスを提供する第1サーバと接続され、第2決済サービスを提供する第2サーバと、前記第1決済サービスを利用するユーザ端末と、を備える。前記第2サーバが、決済に用いるコード画像に含める画像識別子を生成する画像生成処理と、前記第1サーバで生成された匿名識別子と、前記画像識別子とを関連付けて記憶する関連付け処理と、読取端末で読み取った前記コード画像の前記画像識別子を取得した場合、前記画像識別子と関連付けられた前記匿名識別子の取引の決済を、前記第1サーバに実行させる決済段階処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、効率的に取引を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態のサービス連携システムの説明図である。
【
図2】実施形態のハードウェア構成の説明図である。
【
図3】実施形態のCPM方式による決済の処理手順の説明図である。
【
図4】実施形態の動的MPM方式による決済の処理手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、
図1~
図4に従って、サービス連携システム及びサービス連携方法を具体化した実施形態を説明する。本実施形態では、第1決済サービス、第2決済サービスのように複数のサービスを連携させた連携サービスにより、取引(決済)を行なう場合を想定する。
【0009】
図1に示すように、本実施形態では、サービス連携システムA1において、ネットワークを介して接続されたユーザ端末10、店舗端末15、第1サーバ20、第2サーバ30等を用いる。
【0010】
(ハードウェア構成)
図2を用いて、ユーザ端末10、店舗端末15、第1サーバ20、第2サーバ30を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
【0011】
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
【0012】
入力装置H12は、ユーザ等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。タッチパネルディスプレイ等は、入力装置H12、表示装置H13として機能する。
【0013】
記憶装置H14は、ユーザ端末10、店舗端末15、第1サーバ20、第2サーバ30の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
【0014】
プロセッサH15は、記憶装置H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、ユーザ端末10、店舗端末15、第1サーバ20、第2サーバ30における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
【0015】
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、以下で構成し得る。
【0016】
(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ
(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは
(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)
プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
【0017】
(システム構成)
次に、
図1を用いて、ユーザ端末10、店舗端末15、第1サーバ20、第2サーバ30の機能を説明する。
【0018】
ユーザ端末10は、ユーザが用いるコンピュータ端末(例えば、携帯端末)である。このユーザ端末10は、アプリ実行部11を備え、記憶部に格納されたアプリケーションを実行する。本実施形態では、決済アプリ11aを実行する。
【0019】
決済アプリ11aは、第1サーバ20が提供する第1決済サービスを利用するための取引アプリとして機能し、ユーザのアカウントを管理するアプリケーションプログラムである。本実施形態では、第1サーバ20は、決済アプリ11aのユーザが保有するアカウントの残高を管理し、このアカウントの残高を用いることにより、ユーザは決済を行なうことができる。なお、決済方法は、残高を用いる方法に限定されるものではなく、支払可能な方法であればよい。例えば、クレジットカードを用いた与信決済や、口座から引き落とすデビット決済等を用いてもよい。
【0020】
決済アプリ11aは、ミニアプリ11bが動作するための実行環境を提供する基盤アプリである。このミニアプリ11bは、ウェブ技術(WebView)により、第2サーバ30が提供する第2決済サービスを利用する。このために、ミニアプリ11bは、第2サーバ30のアクセス先に関する情報を保持する。
【0021】
店舗端末15は、取引先の店舗が用いるコンピュータ端末(例えば、携帯端末)である。店舗端末15は、第2決済サービスを利用するために用いられる。このため、店舗端末15は、加盟店IDに関する情報を保持するとともに、第2サーバ30と通信を行なう。
【0022】
第1サーバ20は、決済サーバとして機能し、決済アプリ11aを介して、決済サービスを提供するサービスプロバイダのコンピュータシステムである。この第1サーバ20は、決済アプリ11aのユーザが保有するアカウントの残高を管理する。この第1サーバ20は、制御部21、ユーザ情報記憶部22を備える。
【0023】
制御部21は、アカウント管理プログラムを実行することにより、認証部211、管理部212として機能する。
認証部211は、ユーザを認証する処理を実行する。
管理部212は、ユーザのアカウントを用いた取引(例えば、決済)を管理する処理を実行する。
【0024】
ユーザ情報記憶部22には、ユーザ管理データが記録される。このユーザ管理データは、ユーザによりアカウントが開設された場合に記録され、アカウントを用いた決済等が行なわれた場合に更新される。ユーザ管理データには、ユーザID、ユーザ情報、認証情報、残高に関するデータが記録される。
【0025】
ユーザIDは、決済アプリ11aのユーザのアカウントを特定するための識別子である。
ユーザ情報は、アカウントを保有するユーザに関するデータ(氏名、住所、連絡先等)である。
認証情報は、ユーザを認証するためのデータである。
残高は、このアカウントの残高である。
【0026】
更に、ユーザ情報記憶部22には、ユーザ管理データに関連付けて、取引履歴レコードが記録されている。
取引履歴レコードは、ユーザのアカウントを利用して取引が行なわれた場合に記録される。取引履歴レコードには、取引番号、取引日時、取引内容、金額に関する情報が含まれる。
【0027】
取引番号は、各取引を特定するための識別子(匿名識別子)である。この取引番号により、第1決済サービスの利用を特定することができる。この取引番号は、クレジットカード番号等及びその他カード会員データとは関連しない識別子であって、取引毎にユニークな番号として発行される。
【0028】
取引日時は、取引が行なわれた年月日及び時刻である。
取引内容は、取引の種類(決済、入金等)、取引先である。
金額は、取引が行なわれた金額(決済金額、入金額等)である。
【0029】
第2サーバ30は、決済アプリ11aとは異なる決済アプリを介して、第2決済サービスを提供するサービスプロバイダのコンピュータシステムである。この第2サーバ30は、第2決済サービスを利用するユーザが保有するアカウントの残高を管理する。この第2サーバ30は、制御部31、加盟店情報記憶部32、取引情報記憶部33を備える。
制御部31は、サービス連携プログラムを実行することにより、生成部311、取引部312として機能する。
生成部311は、第2決済サービスで用いるコード画像に含めるコード文字列を生成する処理を実行する。
取引部312は、第2決済サービスの加盟店において、第1決済サービスによる決済を支援する処理を実行する。
【0030】
加盟店情報記憶部32には、加盟店管理データが記録される。この加盟店管理データは、加盟店によりアカウントが開設された場合に記録され、決済が行なわれた場合に更新される。加盟店管理データには、加盟店ID、加盟店情報、認証情報、加盟店口座、売上に関するデータが含まれる。
【0031】
加盟店IDは、加盟店のアカウントを特定するための識別子である。
加盟店情報は、アカウントを保有する加盟店に関するデータ(氏名、住所、連絡先等)である。
【0032】
認証情報は、加盟店を認証するためのデータである。
加盟店口座は、この加盟店が保有している金融機関口座を特定するための識別子(金融機関コード、本支店コード、口座種別、口座番号等)である。この加盟店口座は、例えば、売上の送金を行なうために用いられる。
売上は、この加盟店の売上額である。
【0033】
更に、加盟店情報記憶部32には、加盟店管理データに関連付けて、取引履歴レコードが記録されている。
取引履歴レコードは、加盟店のアカウントを利用して取引が行なわれた場合に記録される。取引履歴レコードには、取引ID、取引日時、取引内容、売上に関するデータが含まれる。
【0034】
取引IDは、各取引を特定するための識別子(画像識別子)である。
取引日時は、取引が行なわれた年月日及び時刻である。
取引内容は、取引の種類(決済等)、送金元に関する情報である。
売上は、この取引による加盟店の売上金額である。
【0035】
取引情報記憶部33には、ユーザの取引に関する取引管理レコードが記録される。取引管理レコードは、取引を行なう場合に記録される。取引管理レコードには、取引ID、受付日時、送金元ID、送金先ID、ステータス、取引金額に関するデータが含まれる。
【0036】
取引IDは、各取引を特定するための識別子である。
受付日時は、この取引の受け付けにより、コード文字列の生成時の年月日及び時刻である。受付日時により、コード画像の有効期間が算出される。
送金元IDは、この取引における送金元(顧客)を特定するための識別子である。
【0037】
送金先IDは、この取引における送金先(加盟店)を特定するための識別子である。
ステータスは、この取引の状況を特定するためのフラグである。決済が完了した場合には使用済フラグ(使用済情報)、売上を加盟店口座に入金した場合には清算フラグが記録される。
取引金額は、取引のために決済された金額である。
【0038】
(サービス連携処理)
次に、
図3及び
図4を用いて、サービス連携処理を説明する。サービス連携処理は、決済アプリ11aを用いて、店頭で決済を行なう場合に実行される。決済を行なう場合、CPM方式とMPM方式とがある。
【0039】
CPM方式では、ユーザ(顧客)がユーザ端末10を利用して、QRコード(登録商標)等のコード画像を提示し、店舗側の店舗端末15で読み取る。一方、MPM方式では、店舗側が提示したコード画像を、ユーザ(顧客)がユーザ端末10を利用して読み取る。なお、本実施形態におけるMPM方式では、店舗側が店舗端末15を用いて、動的に生成されたコード画像を用いる動的MPM方式を用いる。
【0040】
(CPM方式)
まず、
図3を用いて、CPM方式により決済を行なう場合を説明する。
ここでは、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、第1コード要求処理を実行する(ステップS11)。具体的には、ユーザは、決済アプリ11aを起動する。この場合、アプリ実行部は、表示装置H13に決済画面を表示する。更に、ユーザは、この決済画面に含まれるコード要求ボタンを選択する。この場合、アプリ実行部11は、ミニアプリ11bにより、第1サーバ20に対して、第1コード要求を送信する。この第1コード要求には、ユーザID、認証情報が含まれる。
【0041】
次に、第1サーバ20の制御部21は、会員認証処理を実行する(ステップS12)。具体的には、制御部21の認証部211は、第1コード要求に含まれるユーザID、認証情報により、ユーザ情報記憶部22を用いて会員認証を行なう。会員認証を完了した場合、管理部212は、ユーザ端末10から取得した第1コード要求に対して、取引番号(ワンタイムコード)を付与した取引履歴レコードを生成し、ユーザIDに関連付けてユーザ情報記憶部22に記録する。
【0042】
第1サーバ20の制御部21は、第2コード要求処理を実行する(ステップS13)。具体的には、制御部21の管理部212は、第2コード要求を第2サーバ30に送信する。第2コード要求には、取引番号が含まれる。
【0043】
次に、第2サーバ30の制御部31は、取引ID発行処理を実行する(ステップS14)。具体的には、制御部31の生成部311は、第2コード要求に対して、取引IDを付与した取引管理データを生成して、取引情報記憶部33に記録する(画像生成処理)。この取引管理データには、受付日時として現在日時、送金元IDとして取引番号を記録する(関連付け処理)。
【0044】
次に、第2サーバ30の制御部31は、コード文字列送信処理を実行する(ステップS15)。具体的には、制御部31の生成部311は、取引IDを含めたコード文字列を生成し、第1サーバ20に送信する。
【0045】
次に、第1サーバ20の制御部21は、コード文字列転送処理を実行する(ステップS16)。具体的には、制御部21の管理部212は、第2サーバ30から取得したコード文字列を、第1コード要求を行なったユーザ端末10に送信する。
【0046】
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、コード文字列取得処理を実行する(ステップS17)。具体的には、アプリ実行部11は、決済アプリ11aのミニアプリ11bによって、第1サーバ20からコード文字列を取得する。
【0047】
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、コード表示処理を実行する(ステップS18)。具体的には、アプリ実行部11は、決済アプリ11aのミニアプリ11bによって、コード文字列をコード化したコード画像を生成し、表示装置H13に出力する。
【0048】
次に、店舗端末15(読取端末)は、コード読取処理を実行する(ステップS19)。具体的には、ユーザは、コード画像が出力されたユーザ端末10を、店舗に提示する。そして、店舗端末15を用いて、ユーザ端末10の表示装置H13に出力されたコード画像を読み取り、コード文字列のデコードを行なう。更に、店舗端末15において決済金額が入力される。そして、店舗端末15は、加盟店ID、コード文字列及び決済金額を第2サーバ30に送信する。
【0049】
次に、第2サーバ30の制御部31は、コード文字列チェック処理を実行する(ステップS20)。具体的には、制御部31の取引部312は、第1サーバ20から取得したコード文字列が、利用可能条件(有効性)を満たすかどうかを判定する。ここでは、利用条件として、以下を用いる。
【0050】
・コード文字列の取引IDが、取引情報記憶部33に記録されていること
・コード文字列の取引IDの受付日時からの経過時間が有効期間内であること
・コード文字列の取引IDが未使用であり、使用済フラグが記録されていないこと
コード文字列の取引IDが、利用条件の何れかを満足しない場合には、取引部312は、店舗端末15に取引不可情報を返信する。一方、コード文字列の取引IDがすべての利用条件を満たす場合、取引部312は、コード文字列に対応する取引IDの取引管理データに、送金先ID(加盟店ID)、取引金額(決済金額)を記録する。
【0051】
次に、第2サーバ30の制御部31は、決済依頼処理(決済段階処理)を実行する(ステップS21)。具体的には、制御部31の取引部312は、コード文字列に対応する取引IDに関連付けられた取引番号を、取引情報記憶部33で特定する。そして、取引部312は、第1サーバ20に決済依頼を送信する。この決済依頼には、取引番号、決済金額、加盟店IDを含める。
【0052】
次に、第1サーバ20の制御部21は、決済処理を実行する(ステップS22)。具体的には、制御部21の管理部212は、ユーザ情報記憶部22において、取引番号を用いて、ユーザIDを特定する。そして、管理部212は、このユーザのアカウントの残高から決済金額を引き落とすことにより決済を行なう。取引履歴レコードには、取引日時(現在日時)、取引内容(決済)、取引先(加盟店ID)、金額(決済金額)を記録する。そして、管理部212は、決済結果をユーザ端末10に出力する。
【0053】
この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、決済結果表示処理を実行する(ステップS23)。具体的には、アプリ実行部11は、決済アプリ11aによって、決済結果を表示装置H13に出力する。
更に、第1サーバ20の制御部21は、決済結果返信処理を実行する(ステップS24)。具体的には、制御部21の管理部212は、決済結果を第2サーバ30に返信する。
【0054】
次に、第2サーバ30の制御部31は、決済結果登録処理を実行する(ステップS25)。具体的には、制御部31の取引部312は、第1サーバ20から決済結果を取得する。そして、取引部312は、取引情報記憶部33の取引管理データのステータス(使用済フラグ)を記録する。そして、取引部312は、加盟店情報記憶部32の取引履歴レコードに、取引ID、取引日時、取引内容、金額を記録する。そして、取引部312は、店舗端末15に決済完了情報を送信する。
次に、店舗端末15は、決済結果表示処理を実行する(ステップS26)。具体的には、店舗端末15は、表示装置H13に決済完了情報を出力する。
【0055】
(動的MPM方式)
次に、
図4を用いて、動的MPM方式により決済を行なう場合を説明する。
【0056】
ここでは、まず、店舗端末15は、コード要求処理を実行する(ステップS31)。具体的には、ユーザ(顧客)と取引を行なう場合、店員は店舗端末15に決済金額を入力して、コード要求を第2サーバ30に送信する。このコード要求には、加盟店ID、決済金額に関する情報を含める。
【0057】
次に、第2サーバ30の制御部31は、取引ID発行処理(画像生成処理)を実行する(ステップS32)。具体的には、制御部31の生成部311は、コード画像生成に用いる取引IDを付与した取引管理データを生成して、取引情報記憶部33に記録する。この取引管理データには、受付日時(現在日時)、送金先ID(加盟店ID)、取引金額(決済金額)を記録する。
【0058】
次に、第2サーバ30の制御部31は、コード文字列送信処理を実行する(ステップS33)。具体的には、制御部31の生成部311は、取引IDを含めたコード文字列を生成し、店舗端末15に送信する。
【0059】
次に、店舗端末15は、コード表示処理を実行する(ステップS34)。具体的には、店舗端末15は、第2サーバ30から取得したコード文字列をコード化したコード画像を生成し、表示装置H13に出力する。
【0060】
次に、ユーザ端末10(読取端末)のアプリ実行部11は、コード取得処理を実行する(ステップS35)。具体的には、ユーザは、決済アプリ11aを起動する。この場合、アプリ実行部11は、表示装置H13に決済画面を表示する。更に、ユーザは、この決済画面に含まれるコード読取ボタンを選択する。この場合、アプリ実行部11は、決済アプリ11aのミニアプリ11bによって、店舗端末15の表示装置H13に出力されたコード画像を読み取り、コード文字列のデコードを行なう。
【0061】
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、コード文字列送信処理を実行する(ステップS36)。具体的には、アプリ実行部11は、コード確認要求を第1サーバ20に送信する。このコード確認要求には、ユーザID、認証情報、デコードしたコード文字列が含まれる。
【0062】
次に、第1サーバ20の制御部21は、会員認証処理を実行する(ステップS37)。具体的には、制御部21の認証部211は、コード確認要求に含まれるユーザID、認証情報を用いて、会員認証を行なう。
【0063】
次に、第1サーバ20の制御部21は、取引番号付与処理を実行する(ステップS38)。具体的には、制御部21の管理部212は、ユーザ端末10から取得したコード確認要求に対して取引番号(ワンタイムコード)を付与して、ユーザIDに関連付けてユーザ情報記憶部22に記録する。そして、管理部212は、取引番号、コード文字列を含めたコード要求を第2サーバ30に送信する。
【0064】
次に、第2サーバ30の制御部31は、ステップS20と同様に、コード文字列チェック処理を実行する(ステップS39)。この場合も、取引部312は、第1サーバ20から取得したコード文字列が、利用可能条件を満たすかどうかを確認する。そして、コード文字列の取引IDがすべての利用条件を満たす場合、取引部312は、コード文字列に対応する取引IDの取引管理データに、送金元IDとして取引番号を記録する(関連付け処理)。
【0065】
次に、第2サーバ30の制御部31は、確認結果返却処理を実行する(ステップS40)。具体的には、制御部31の取引部312は、第1サーバ20に確認結果を送信する。この確認結果には、取引番号、決済金額に関するデータを含める。
【0066】
次に、第1サーバ20の制御部21は、確認画面表示処理を実行する(ステップS41)。具体的には、制御部21の管理部212は、確認画面をユーザ端末10に出力する。この確認画面には、決済金額に関する情報を含める。
【0067】
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、支払確定処理を実行する(ステップS42)。具体的には、アプリ実行部11は、決済アプリ11aのミニアプリ11bによって、決済結果を表示装置H13に出力する。決済金額を確認したユーザは、確認入力を行なうことにより、支払を確定させる。
【0068】
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、決済依頼処理を実行する(ステップS43)。具体的には、アプリ実行部11は、決済アプリ11aのミニアプリ11bによって、決済依頼を、第1サーバ20に送信する。この決済依頼には、取引番号を含める。
【0069】
次に、第1サーバ20の制御部21は、ステップS22と同様に、決済処理を実行する(ステップS44)。
次に、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、ステップS23と同様に、決済結果表示処理を実行する(ステップS45)。
【0070】
次に、第1サーバ20の制御部21は、支払依頼処理を実行する(ステップS46)。具体的には、制御部21の管理部212は、支払依頼を第2サーバ30に送信する。この支払依頼には、取引番号に関する情報を含める。
【0071】
次に、第2サーバ30の制御部31は、ステップS25と同様に、決済結果登録処理を実行する(ステップS47)。
次に、店舗端末15は、ステップS26と同様に、決済結果表示処理を実行する(ステップS48)。
【0072】
(清算処理)
次に、第2決済サービスの加盟店の売上の清算処理を説明する。
第2サーバ30は、所定のタイミングで、連携サービスによる売上の清算処理を行なう。この場合、第2サーバ30は、取引情報記憶部33から、清算フラグが記録されていない取引管理データの中で、取引番号が記録された取引管理データを抽出する。そして、第2サーバ30は、取引金額を、第1決済サービスのプロバイダから回収する。更に、第2サーバ30は、加盟店情報記憶部32を用いて、取引管理データの送金先IDの加盟店の加盟店口座を特定し、この加盟店口座に回収金を入金することにより清算を行なう。
【0073】
(本実施形態の作用)
第2サーバ30が、第1サーバ20を介して、ユーザ端末10に対して、第1決済サービスを提供するので、第1決済サービスの会員情報を把握する必要がない。
【0074】
(本実施形態の効果)
(1)本実施形態では、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、第1コード要求処理を実行する(ステップS11)。第1サーバ20の制御部21は、会員認証処理(ステップS12)、第2コード要求処理(ステップS13)を実行する。この場合、第1サーバ20は、取引番号を用いるので、第2サーバ30にユーザ情報を提供することなく、第2コード要求を行なうことができる。
(2)本実施形態では、第2サーバ30の制御部31は、取引ID発行処理(ステップS14)、コード文字列送信処理(ステップS15)を実行する。第1サーバ20の制御部21は、コード文字列転送処理を実行する(ステップS16)。これにより、ユーザ端末10と直接、通信を行なうことなく、コード文字列を、第1サーバ20を介してユーザ端末10に提供することができる。
【0075】
(3)本実施形態では、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、コード表示処理を実行する(ステップS18)。次に、店舗端末15は、コード読取処理を実行する(ステップS19)。これにより、第2決済サービスと同様に、コード画像により取引を行なうことができる。
【0076】
(4)本実施形態では、第2サーバ30の制御部31は、コード文字列チェック処理を実行する(ステップS20)。これにより、第2決済サービスと同様に、不正な取引を抑制することができる。
【0077】
(5)本実施形態では、第2サーバ30の制御部31は、決済依頼処理を実行する(ステップS21)。第1サーバ20の制御部21は、決済処理を実行する(ステップS22)。これにより、第2サーバ30にアカウントがないユーザに対して決済サービスを提供することができる。第1決済サービスの加盟店と第2決済サービスの加盟店とは異なる場合もある。この場合においても、第1決済サービスのユーザは、第2決済サービスの加盟店を利用して取引を行なうことができるので、決済の自由度を高めることができる。
(6)本実施形態では、店舗端末15は、決済結果表示処理を実行する(ステップS26)。これにより、店舗は、決済が完了したことを把握することができる。
【0078】
(7)本実施形態では、店舗端末15は、コード要求処理(ステップS31)、コード表示処理(ステップS34)を実行する。これにより、第2決済サービスと同様に、動的MPM方式で用いるコード画像を表示することができる。
【0079】
(8)本実施形態では、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、コード取得処理(ステップS35)、コード文字列送信処理を実行する(ステップS36)。これにより、第1決済サービスのユーザが、第2決済サービスで用いるコード画像を利用することができる。
【0080】
(9)本実施形態では、第1サーバ20の制御部21は、会員認証処理(ステップS37)、取引番号付与処理(ステップS38)を実行する。これにより、第1決済サービスのユーザに対して、ユーザ情報の代わりに取引番号を付与することができる。
【0081】
(10)本実施形態では、第2サーバ30の制御部31は、コード文字列チェック処理を実行する(ステップS39)。これにより、第2決済サービスと同様に、不正な取引を抑制することができる。
【0082】
(11)本実施形態では、第1サーバ20の制御部21は、確認画面表示処理を実行する(ステップS41)。ユーザ端末10のアプリ実行部11は、支払確定処理(ステップS42)、決済依頼処理(ステップS43)を実行する。第1サーバ20の制御部21は、決済処理を実行する(ステップS44)。これにより、第2決済サービスで利用するコード画像を用いた決済内容を確認して、決済を行なうことができる。第1決済サービスの加盟店と第2決済サービスの加盟店とは異なる場合もあるので、第1決済サービスのユーザは、第2決済サービスの加盟店を利用して取引を行なうことができるので、決済の自由度を高めることができる。
(12)本実施形態では、店舗端末15は、決済結果表示処理を実行する(ステップS48)。これにより、店舗は、決済が完了したことを把握することができる。
【0083】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、CPM方式、MPM方式を用いたが、何れか一方により連携サービスを提供するようにしてもよい。
【0084】
・上記実施形態では、決済アプリ11a、ミニアプリ11bを用いたが、第1サーバ20を介して第2サーバ30に接続できれば、ミニアプリ11bを用いる場合に限定されない。決済アプリ11aをカスタマイズして利用してもよい。
【0085】
・上記実施形態では、動的MPM方式を用いる。これに代えて、静的MPM方式に適用してもよい。この場合には、第2サーバ30から取得したコード文字列をコード化したコード画像を生成し、予め店頭に表示しておく。そして、ユーザ端末10において金額を設定する。
【0086】
・上記実施形態では、店舗端末15(読取端末)は、コード読取処理を実行する(ステップS19)。ここで、店舗端末15において決済金額が入力される。決済金額は、ユーザ端末10から取得してもよい。
・上記実施形態では、第2サーバ30は、第2決済サービスを利用するユーザが保有するアカウントの残高を管理する場合を想定する。第2決済サービスにおいて、第1決済サービスと異なるサービスを提供していれば、残高を管理しなくてもよい。
・上記実施形態では、清算処理において、第2決済サービスの加盟店の売上の清算を行なう。清算方法はこの方法に限定されるものではない。
【0087】
・上記実施形態では、会員認証処理(ステップS12、S37)を行なうが、取引番号を付与する前であれば、会員認証のタイミングは限定されない。
【符号の説明】
【0088】
A1…サービス連携システム、10…ユーザ端末、11…アプリ実行部、11a…決済アプリ、11b…ミニアプリ、15…店舗端末、20…第1サーバ、21…制御部、211…認証部、212…管理部、22…ユーザ情報記憶部、30…第2サーバ、31…制御部、311…生成部、312…取引部、32…加盟店情報記憶部、33…取引情報記憶部。
【要約】
【課題】効率的に取引を行なうためのサービス連携システム及びサービス連携方法を提供する。
【解決手段】サービス連携システムA1は、第1決済サービスを提供する第1サーバ20と接続され、第2決済サービスを提供する第2サーバ30と、第1決済サービスを利用するユーザ端末10と、を備える。そして、第2サーバ30が、決済に用いるコード画像に含める画像識別子を生成する画像生成処理と、第1サーバ20で生成された匿名識別子と、画像識別子とを関連付けて記憶する関連付け処理とを実行する。更に、第2サーバ30が、読取端末で読み取ったコード画像の画像識別子を取得した場合、第1サーバ20に、画像識別子と関連付けられた匿名識別子の取引の決済を実行させる決済段階処理を実行する。
【選択図】
図1