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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-30
(45)【発行日】2025-10-08
(54)【発明の名称】ダイアフラムポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04B 43/06 20060101AFI20251001BHJP
【FI】
F04B43/06 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023148667
(22)【出願日】2023-09-13
(65)【公開番号】P2025041397
(43)【公開日】2025-03-26
【審査請求日】2025-08-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】東 尚嗣
(72)【発明者】
【氏名】西田 成伸
(72)【発明者】
【氏名】川原 歩夏
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5699934(US,A)
【文献】特開2012-17658(JP,A)
【文献】特開平11-324923(JP,A)
【文献】特開2017-36674(JP,A)
【文献】特開2003-328948(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 43/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ウエハに供給する薬液を所定量ずつ吸引および吐出するダイアフラムポンプであって、
樹脂によって形成された膜状のダイアフラムと、
前記ダイアフラムが変位可能に配置される空間部を有し、前記空間部は、前記ダイアフラムによって、前記薬液が流入する薬液室と、前記ダイアフラムを変位させる操作流体が供給される駆動室とに区画されているボディと、
前記ダイアフラムの前記駆動室の側に位置する面に接触可能に前記ボディに保持され、前記ダイアフラムに追従して移動可能な被検知部と、
前記被検知部の位置に基づいて前記ダイアフラムの変位を検出する検出部と、
を有
前記被検知部が移動可能な移動距離は、前記ダイアフラムの最大ストローク量より小さい、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【請求項2】
請求項1に記載するダイアフラムポンプにおいて、
前記ダイアフラムが押出成形か、又は圧延成形か、又はその両方により成形されている、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載するダイアフラムポンプにおいて、
前記ダイアフラムの材質はPFAである、
ように構成されているダイアフラムポンプ
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載するダイアフラムポンプにおいて、
前記ダイアフラムは、膜厚が0.1mm以上0.3mm以下である、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【請求項5】
半導体ウエハに供給する薬液を所定量ずつ吸引および吐出するダイアフラムポンプであって、
樹脂によって形成された膜状のダイアフラムと、
前記ダイアフラムが変位可能に配置される空間部を有し、前記空間部は、前記ダイアフラムによって、前記薬液が流入する薬液室と、前記ダイアフラムを変位させる操作流体が供給される駆動室とに区画されているボディと、
前記ダイアフラムの前記駆動室の側に位置する面に接触可能に前記ボディに保持され、前記ダイアフラムに追従して移動可能な被検知部と、
前記被検知部の位置に基づいて前記ダイアフラムの変位を検出する検出部と、
を有し、
前記ダイアフラムは、膜厚が0.1mm以上0.3mm以下であり、
前記被検知部を空間部側へ付勢する付勢部材を有し、
前記付勢部材の付勢力が、0.05N以上0.15N以下である、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【請求項6】
半導体ウエハに供給する薬液を所定量ずつ吸引および吐出するダイアフラムポンプであって、
樹脂によって形成された膜状のダイアフラムと、
前記ダイアフラムが変位可能に配置される空間部を有し、前記空間部は、前記ダイアフラムによって、前記薬液が流入する薬液室と、前記ダイアフラムを変位させる操作流体が供給される駆動室とに区画されているボディと、
前記ダイアフラムの前記駆動室の側に位置する面に接触可能に前記ボディに保持され、前記ダイアフラムに追従して移動可能な被検知部と、
前記被検知部の位置に基づいて前記ダイアフラムの変位を検出する検出部と、
を有し、
前記ダイアフラムは、負荷がかからない無負荷状態のとき、前記空間部に対応する部分が撓んだ状態で前記ボディに配置されている、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【請求項7】
半導体ウエハに供給する薬液を所定量ずつ吸引および吐出するダイアフラムポンプであって、
樹脂によって形成された膜状のダイアフラムと、
前記ダイアフラムが変位可能に配置される空間部を有し、前記空間部は、前記ダイアフラムによって、前記薬液が流入する薬液室と、前記ダイアフラムを変位させる操作流体が供給される駆動室とに区画されているボディと、
前記ダイアフラムの前記駆動室の側に位置する面に接触可能に前記ボディに保持され、前記ダイアフラムに追従して移動可能な被検知部と、
前記被検知部の位置に基づいて前記ダイアフラムの変位を検出する検出部と、
を有し、
前記ボディは、前記駆動室の内壁に開口する有底の保持孔を有し、
前記保持孔には、前記被検知部と、前記被検知部を空間部側へ付勢する付勢部材と、が収容され、
前記検出部は、前記保持孔の外側に配置されている、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【請求項8】
請求項7に記載するダイアフラムポンプにおいて、
前記被検知部は、
前記検出部に検出されるマグネットと、
前記マグネットが取り付けられ、前記保持孔に突出または退避可能に収容される可動部と、
前記保持孔の内部に配置され、前記可動部の移動を制限するストッパ部と、
を有する、
ように構成されているダイアフラムポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造装置の薬液供給ラインに設置されるダイアフラムポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
ダイアフラムポンプは、半導体製造装置の薬液供給ラインに設置され、半導体ウエハに供給する薬液の供給制御に用いられる。ダイアフラムポンプは、ボディの内部に形成された空間部を薬液室と駆動室に仕切るダイアフラムを変位可能に収容し、駆動室内の圧力を正圧と負圧に変化させることによりダイアフラムを薬液室側と駆動室側に交互に変位させ、薬液を吸引および吐出する。ダイアフラムポンプには、ダイアフラムの変位を検出するための磁石と磁石位置センサとが取り付けられている。ダイアフラムの駆動室側中央部には、連結部が膜部から突出して設けられ、その連結部に磁石がネジにより固定され、ボディ側に磁石位置センサを設置している。この磁石位置によりダイアフラム位置を検出することで薬液の吐出量を所定量に制御することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
またダイアフラムポンプは、ダイアフラムの表面から発生するパーティクルを抑制するため、ダイアフラム材質をPFA(四ふっ化エチレン-パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)とし、その表面を押出成形により平滑化している。(例えば、特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-46284号公報
【文献】特許第6602553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ダイアフラムポンプのダイアフラム変位は、中立位置から駆動室側に膨らむ状態(吸引)と中立位置から薬液室側に膨らむ状態(吐出)とが交互に繰り返される。ダイアフラムは、変位する際に、連結部と膜部との境界付近に応力が集中し、劣化しやすかった。
【0006】
また、ダイアフラムは、パーティクルが発生しにくい素材を選択したとしても、応力集中により劣化した部分からパーティクルを発生するおそれがあった。近年、半導体回路の微細化が進み、パーティクル測定装置では測定できない20nm未満の微細なパーティクルさえも、半導体の歩留まりに影響することがある。よって、半導体の製造に用いられるダイアフラムポンプでは、パーティクル発生原因を極力排除し、パーティクルの発生を抑制することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の解決を目的としてなされたダイアフラムポンプの一態様は、(1)半導体ウエハに供給する薬液を所定量ずつ吸引および吐出するダイアフラムポンプであって、樹脂によって形成された膜状のダイアフラムと、前記ダイアフラムが変位可能に配置される空間部を有し、前記空間部は、前記ダイアフラムによって、前記薬液が流入する薬液室と、前記ダイアフラムを変位させる操作流体が供給される駆動室とに区画されているボディと、前記ダイアフラムの前記駆動室の側に位置する面に接触可能に前記ボディに保持され、前記ダイアフラムに追従して移動可能な被検知部と、前記被検知部の位置に基づいて前記ダイアフラムの変位を検出する検出部と、を有する、ように構成されている。
【0008】
上記構成を有するダイアフラムポンプでは、ダイアフラムに追従して移動する被検知部の位置に基づいてダイアフラムの位置が検出される。膜状のダイアフラムは、被検知部がダイアフラムに追従して動作する場合、被検知部とダイアフラムとが接触しているだけなので、被検知部に対して自由に変形できる。そのため、ダイアフラムは、応力集中による劣化が生じにくく、パーティクルの発生を抑制される。よって、上記構成のダイアフラムポンプによれば、ダイアフラムの変位を検出する機能を有するダイアフラムポンプにおいて、ダイアフラムの耐久性を向上させて、パーティクルの発生を抑制することができる。
【0009】
(2)(1)に記載するダイアフラムポンプにおいて、前記ダイアフラムが押出成形か、又は圧延成形か、又はその両方により成形されている、ことが好ましい。
【0010】
上記構成を有するダイアフラムポンプでは、ダイアフラムの表面が切削加工されていないため、ダイアフラムの表面に切削痕の凹凸がなく、滑らかである。よって、ダイアフラムの凹凸に基づくパーティクルの発生が抑制される。
【0011】
(3)(1)または(2)に記載するダイアフラムポンプにおいて、前記ダイアフラムの材質はPFAである、ことが好ましい。
【0012】
上記構成を有するダイアフラムポンプでは、PFAを原材料とするダイアフラムは、圧縮成形されたPTFE製のダイアフラムと比べ、接液面で生じるパーティクルが抑制されるので、PFAを原材料とするダイアフラムを使用することで、半導体の製造に影響するパーティクルの発生を抑制することができる。
【0013】
(4)(1)から(3)の何れか1つに記載するダイアフラムポンプにおいて、前記被検知部が移動可能な移動距離は、前記ダイアフラムの最大ストローク量より小さい、ことが好ましい。
【0014】
上記構成のダイアフラムポンプは、被検知部がダイアフラムのストロークの一部でダイアフラムに追従し、残りのストロークでダイアフラムに追従しないので、ダイアフラムが可動部に擦れて摩耗しにくく、ダイアフラムの耐久性が向上する。
【0015】
(5)(1)から(4)の何れか1つに記載するダイアフラムポンプにおいて、前記ダイアフラムは、膜厚が0.1mm以上0.3mm以下である、ことが好ましい。
【0016】
上記構成のダイアフラムポンプでは、ダイアフラムの膜厚が0.1mm以上0.3mm以下と薄いので、ダイアフラムが変位する際の張力が小さく、ダイアフラムが駆動室の内圧変動に応じて変形し易い。よって、上記構成のダイアフラムポンプは良好な吐出性能を期待できる。また、ダイアフラムの膜厚が薄く、変形時に応力集中による劣化を生じにくいので、パーティクルの発生を抑制できる。
【0017】
(6)(5)に記載するダイアフラムポンプにおいて、前記被検知部を空間部側へ付勢する付勢部材を有し、前記付勢部材の付勢力が、0.05N以上0.15N以下である、ことが好ましい。
【0018】
上記構成のダイアフラムポンプでは、被検知部を空間部側へ付勢する付勢部材の付勢力が、膜厚の薄いダイアフラムの張力より著しく大きくならない荷重であるので、ダイアフラムが被検知部に対して自由に変形し易い。
【0019】
(7)(1)から(6)の何れか1つに記載するダイアフラムポンプにおいて、前記ダイアフラムは、負荷がかからない無負荷状態のとき、前記空間部に対応する部分が撓んだ状態で前記ボディに配置されている、ことが好ましい。
【0020】
上記構成のダイアフラムポンプでは、ダイアフラムが変位する場合に張力がダイアフラムに作用しないので、ダイアフラムの変位時に圧力損失を発生しにくく、薬液の吐出量が安定する。また、ダイアフラムポンプは、変位するダイアフラムに応力集中が生じにくく、ダイアフラムが破損しにくい。
【0021】
(8)(1)から(7)の何れか1つに記載するダイアフラムポンプにおいて、前記ボディは、前記駆動室の内壁に開口する有底の保持孔を有し、前記保持孔には、前記被検知部と、前記被検知部を空間部側へ付勢する付勢部材と、が収容され、前記検出部は、前記保持孔の外側に配置されている、ことが好ましい。
【0022】
上記構成のダイアフラムポンプでは、駆動室を気密にした状態で被検知部と検出部とを配置しているので、被検知部からの操作流体の漏れが無く、ダイアフラムを透過した薬液により検出部を腐食させることが無い。
【0023】
(9)(8)に記載するダイアフラムポンプにおいて、前記被検知部は、前記検出部に検出されるマグネットと、前記マグネットが取り付けられ、前記保持孔に突出または退避可能に収容される可動部と、前記保持孔の内部に配置され、前記可動部の移動を制限するストッパ部と、を有する、ことが好ましい。
【0024】
上記構成のダイアフラムポンプでは、被検知部から生じるパーティクルを抑制しつつ、コンパクトな構造で被検知部をダイアフラムから独立した状態でボディに移動可能に配置できる。
【発明の効果】
【0025】
本明細書に開示される技術によれば、ダイアフラムの変位を検出する機能を有するダイアフラムポンプにおいて、ダイアフラムの耐久性を向上させて、パーティクルの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】ダイアフラムポンプの断面図であって、無負荷状態を示す。
図2】ダイアフラムポンプの断面図であって、吐出完了状態を示す。
図3】ダイアフラムポンプの断面図であって、吸引完了状態を示す。
図4図1のA1部の拡大図である。
図5図2のA2部の拡大図である。
図6】被検知部の拡大図である。
図7図5のA3部の拡大図である。
図8】ダイアフラムポンプの変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。本明細書では、半導体製造装置に組み込まれ、レジスト液の供給に使用するダイアフラムポンプを開示する。
【0028】
図1図3に示すダイアフラムポンプ1は、半導体製造装置の薬液供給ラインに配設され、図示しない半導体ウエハに供給する薬液の供給制御に用いられる。本形態のダイアフラムポンプ1は、薬液の一例として、レジスト液を制御する。ダイアフラムポンプ1は、駆動室15が交互に正圧状態と負圧状態とにされることで、図1に示すダイアフラム20が図2および図3に示すように薬液室14側と駆動室15側とに変位し、レジスト液を所定量ずつ吐出および吸引することができる。
【0029】
図1に示すように、ダイアフラムポンプ1は、ボディ10と、ダイアフラム20と、被検知部3と、検出部4と、を備えている。
【0030】
ボディ10は、第1ハウジング11と第2ハウジング12とがダイアフラム20を介して連結されている。第1ハウジング11および第2ハウジング12は、耐腐食性の高いフッ素樹脂によって形成されている。本形態の第1ハウジング11および第2ハウジング12の材質は、PFAである。
【0031】
第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、互いに当接する面に、第1凹面111と第2凹面121とが略ドーム形状に形成されている。ボディ10は、第1凹面111と第2凹面121とによって、第1ハウジング11と第2ハウジング12との間に空間部13が形成されている。空間部13には、ダイアフラム20が変位可能に配置されている。ダイアフラム20は、膜状をなし、外縁部が第1ハウジング11と第2ハウジング12との間で挟持されることにより、空間部13を薬液室14と駆動室15とに気密に区画している。
【0032】
第1ハウジング11は、流入流路16と流出流路17とが第1凹面111に開口するように形成され、薬液室14にレジスト液を流出入させるための流路が形成されている。第2ハウジング12は、図示しない操作流路が第2凹面121に開口するように形成され、駆動室15に操作エアを給排気するための流路が形成されている。操作エアは「操作流体」の一例である。
【0033】
ダイアフラム20は、成形しやすい樹脂によって形成されている。ダイアフラム20の原材料は、耐腐食性のあるフッ素樹脂であることが好ましい。より好ましくは、ダイアフラム20の原材料は、PFAであることが好ましい。発明者らは、PFA製のダイアフラム20を組み込んだダイアフラムポンプ1と、圧縮成形されたPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製のダイアフラムを組み込んだダイアフラムポンプとについて、流体を一定量供給させ、その一定量の流体中に含まれるパーティクルの数をパーティクルカウンタによりカウントする試験を行い、その結果、PFA製のダイアフラムはPTFE製のダイアフラムよりパーティクルの発生量が少ないことを確認したからである。
【0034】
なお、ダイアフラム20の原材料は、PP(ポリプロピレン)、PVDF(ふっ化ビニリデン樹脂)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)など、PFA以外のフッ素樹脂であってもよい。これらのフッ素樹脂により形成したダイアフラムも、PTFE製のダイアフラムより、パーティクルを抑制する効果を期待できる。さらに、これらのフッ素樹脂を原材料とするダイアフラムは、押出成形、または圧延成形、またはその両方により成形されることで、パーティクルの発生を抑制する効果が高くなることが期待できる。
【0035】
ダイアフラム20は、薄い膜状に成形されている。ダイアフラム20の膜厚は、0.1mm以上0.3mm以下であることが好ましい。ダイアフラム20の膜厚が0.1mm未満の場合、被検知部3と接触して擦れる際に破れる可能性があるからである。一方、ダイアフラム20の膜厚が0.3mmより大きい場合、ダイアフラム20に作用する張力が大きくなり、ポンプ吐出性能が低下したり、応力集中によるパーティクルが発生したりする可能性があるからである。
【0036】
ダイアフラム20は、空間部13に配置される部分が一方に撓むように成形されている。図4に示すように、ボディ10に無負荷状態で組み付けた場合に、被検知部3がダイアフラム20から所定量L1離れた位置に配置され、ダイアフラム20に張力が作用しないようにするためである。特に、ダイアフラム20が薬液室14側に撓むように成形されることで、ダイアフラム20が被検知部3から分離して変位する範囲を広げ、ダイアフラム20の摩耗を抑制できる。無負荷状態におけるダイアフラム20の位置を「中立位置P1」とする。
【0037】
本形態のダイアフラム20は、押出成形により図1に示す形状に成形された後、圧延成形により表面が平滑化されている。ダイアフラム20の表面からパーティクルが発生することを抑制するためである。
【0038】
ボディ10は、第2凹面121の中央部に、保持孔122が円柱状に開設されている。被検知部3は、ダイアフラム20と別体に設けられ、保持孔122に移動可能に収容されている。被検知部3は、ダイアフラム20の駆動室15の側に位置する面に接触可能にボディ10に保持され、ダイアフラム20に追従して移動することができる。
【0039】
図4図7を参照して被検知部3の構成を具体的に説明する。図4は、図1のA1部を拡大した図である。図5は、図2のA2部を拡大した図である。図6は、図4に対応する拡大図であって、ダイアフラム20が被検知部3に当接した状態を示す。図7は、図3のA3部の拡大図である。
【0040】
図4図7に示すように、被検知部3は、ポンプねじ32と、マグネット33と、プランジャ34と、によって構成され、マグネット33がポンプねじ32とプランジャ34との間で挟持されている。ポンプねじ32およびプランジャ34は、「可動部」の一例である。
【0041】
被検知部3は、ガイド部材38とブッシュ39とを用いて、ダイアフラム20の変位方向(図中左右方向)に沿って移動可能に、保持孔122に保持されている。被検知部3は、スプリング3によって保持孔122から突出する方向に常時付勢されている。
【0042】
図4に示すように、マグネット33は、中空穴331を備える円筒形状をなす。ポンプねじ32は、雄ねじ部321aが形成された脚部321の一端に頭部322が設けられている。頭部322の外径寸法は、マグネット33の外周面332の外径寸法と同程度にされている。プランジャ34は、略円柱形状をなし、ダイアフラム20に接触する接触面343と対向する面345に、雄ねじ部321aが締結される雌ネジ孔341が開設されている。
【0043】
被検知部3は、マグネット33の中空穴331に挿通したポンプねじ32の脚部321をプランジャ34にねじ込むことにより、プランジャ34とポンプねじ32の頭部322との間で軸方向への移動を制限した状態でマグネット33が保持されている。プランジャ34は、雌ネジ孔341の開口部外周に沿って段差部342が環状に形成されている。マグネット33は、その段差部342とポンプねじ32の脚部321とによって径方向のがたつきが抑制されている。
【0044】
被検知部3は、ガイド部材38によって移動量を規制されている。ガイド部材38は、一方に開口する開口部381を備えるコップ形状をなし、閉鎖面382に挿通穴383が形成されている。ガイド部材38は、開口端部を保持孔122の底面に突き当てた状態で保持孔122に嵌め込まれている。
【0045】
ポンプねじ32の頭部322は、脚部321と反対側に位置する端面外周に沿って、鍔部323が径方向外向きに突出して設けられている。挿通穴383の内径寸法は、頭部322の外径寸法より大きく、鍔部323の外径寸法より小さい。被検知部3は、開口部381側から鍔部323を閉鎖面382に当接可能にガイド部材38に取り付けられている。
【0046】
スプリング36は、ポンプねじ32の頭部322と保持孔122の底面との間に縮設され、被検知部3に対して保持孔122から駆動室15に突出する方向の付勢力を常時付与している。スプリング36は「付勢部材」の一例である。被検知部3は、鍔部323が閉鎖面382に係止されることにより、保持孔122から駆動室15に突出する突出方向の移動が制限される。つまり、被検知部3が駆動室15に最大限突出する最大突出量が規定されている。この場合における被検知部3の位置を「オフ位置P11」とする。
【0047】
図7に示すように、被検知部3は、鍔部323が保持孔122の底面に係止されることで駆動室15から保持孔122へ退避する退避方向の移動が制限される。つまり、被検知部3が駆動室15に最小限突出する最小突出量が規定されている。この場合における被検知部3の位置を「オン位置P12」とする。本形態では、鍔部323と、閉鎖面382と、有底孔122の底面と、によって、「ストッパ部」の一例が構成されている。
【0048】
被検知部3は、ダイアフラム20と接するプランジャ34の接触面343が平坦に設けられ、接触面343の角部344がR加工(丸め加工)を施され、滑らかな曲面にされている。これにより、被検知部3とダイアフラム20との間に生じる摩擦抵抗が小さくされている。
【0049】
被検知部3がオフ位置P11からオン位置P12へ移動する移動距離L3は、ダイアフラム20の最大ストローク量L4より小さくされている。最大ストローク量は、ダイアフラム20が第1凹面111に沿って変形する吐出完了位置P2と、ダイアフラム20が第2凹面121に沿って変形するフルストローク位置P4との間の距離である。被検知部3が、図6および図7に示すようにダイアフラム20のストロークの一部でダイアフラム20に接触し、図4図6に示すようにダイアフラム20のストロークの残部でダイアフラム20に接触しないことで、ダイアフラム20が被検知部3に接触する範囲を小さくして、ダイアフラム20の摩耗を抑制するためである。
【0050】
移動距離L3は、最大ストローク量の50%以下であることが好ましい。ダイアフラム20が被検知部3に接触する状態で変位する範囲を減らし、ダイアフラム20の摩耗を抑制するためである。より好ましくは、移動距離L3は、最大ストローク量の30%以下であることが好ましい。ダイアフラム20がフルストローク位置P4に到達する直前で被検知部3に接触することで、ダイアフラム20が被検知部3から受ける負荷が小さくなり、ダイアフラム20の耐久性が向上するからである。
【0051】
ダイアフラムポンプ1は、駆動室15を正圧状態および負圧状態にすることより、レジスト液の吐出と吸引とを行う。そのため、スプリング36は、ダイアフラム20を変位させる目的でなく、被検知部3をオン位置P12からオフ位置P11へ戻す目的で配置されている。よって、スプリング36の付勢力は、ダイアフラム20の張力より著しく大きくならない荷重をダイアフラム20に付与する程度に設定されている。本形態のダイアフラム20は、膜厚が0.1mm以上0.3mm以下と薄く、張力が小さいので、スプリング36の付勢力は、0.05N以上0.15N以下にされている。
【0052】
ブッシュ39は、ガイド部材38に突き当たる位置まで保持孔122に圧入され、スプリング36の付勢力が作用するガイド部材38を保持孔122内で位置決め保持している。ガイド部材38とブッシュ39とが保持孔122に圧入により嵌め込まれているので、被検知部3は、スプリング36をねじることなく、保持孔122に取り付けることができる。ブッシュ39は、保持孔122の内周面とプランジャ34の外周面との間に配設され、プランジャ34をスライド可能に保持している。
【0053】
なお、ポンプねじ32と、プランジャ34と、ガイド部材38と、ブッシュ39とは、フッ素樹脂によって形成されている。これらは、押出成形、射出成形など、切削加工以外の加工方法で形成されることが望ましい。切削痕からパーティクルが発生することを抑制し、被検知部3がダイアフラム20の変位に応じて応答性良く移動可能にするためである。
【0054】
図1に戻り、検出部4は、被検知部3の位置を検出する磁気センサである。検出部4は、保持孔122の外側に配置され、被検知部3の位置に基づいてダイアフラム20の変位を検出する。検出部4は、図示しない半導体ウエハに対して行うプロセスを管理する上位コントローラに接続されている。検出部4は、被検知部3がオン位置P12に配置される場合、図示しない上位コントローラに検出信号を送信し、被検知部3がオン位置P12に配置されていない場合、図示しない上位コントローラに検出信号を送信しない。
【0055】
続いて、ダイアフラムポンプ1の動作を説明する。図1に示すダイアフラムポンプ1は、駆動室15が操作エアを供給されて正圧状態になると、図2に示すように、ダイアフラム20が第1凹面111に沿うように変形し、吐出完了位置P2に配置される。これにより、薬液室14の容積が最小となる。
【0056】
図5に示すように、被検知部3は、ダイアフラム20が吐出完了位置P2に配置される場合、ポンプねじ32の鍔部323がガイド部材38の閉鎖面382に係止され、オフ位置P11に配置されている。
【0057】
ダイアフラム20は、オフ位置P11に配置される被検知部3から離れて吐出完了位置P2に配置されている。しかも、ダイアフラム20は、無負荷状態のとき、第1凹面111側に撓む状態でボディ10に組み付けられている。よって、ダイアフラム20は、無負荷状態のときフラットな状態でボディ10に組み付けられるダイアフラムと比べ、吐出完了位置P2にて作用する張力が小さい。
【0058】
図2に示す検出部4は、オフ位置P11にある被検知部3のマグネット33を検出しない。そのため、検出部4は、図示しない上位コントローラに検出信号を送信しない。
【0059】
図2に示すダイアフラムポンプ1は、駆動室15から操作エアが排気され、駆動室15の内圧が低下すると、ダイアフラム20が自身の弾性力によって第2凹面121側(駆動室15側)に変形し、ダイアフラム20が第1凹面111にシールするシール力が低下する。
【0060】
図5に示すように、第1凹面111は、周方向に複数の溝112が形成され、さらに、径方向に複数の溝113が形成されている。よって、シール力が低下すると、流入流路16に入力したレジスト液が溝112,113を通り抜けて流出流路17側へ流れ始める。これにより、ダイアフラム20には、第1凹面111から離間する方向(第2凹面121側)の力が作用する。
【0061】
このように、ダイアフラムポンプ1は、駆動室15から操作エアが排気され始めると、ダイアフラム20が、自身の弾性力とレジスト液の圧力とによって、応答性良く第1凹面111から離間し、第2凹面121側(駆動室15側)へ変位することができる。
【0062】
図6に示すように、ダイアフラム20は、吐出完了位置P2から、被検知部3の接触面343に当接する当接位置P3まで、被検知部3から分離した状態で変位する。そのため、被検知部3は、ダイアフラム20が吐出完了位置P2から当接位置P3まで変位する間、ダイアフラム20に追従して移動せず、オフ位置P11に配置されている。
【0063】
ダイアフラム20は、当接位置P3から第2凹面121側(駆動室15側)へ膨らむように変形する場合、被検知部3の接触面343を保持孔122側へ押圧する。被検知部3を付勢するスプリング36の付勢力は0.05N以上0.15N以下と小さい。よって、被検知部3は、ダイアフラム20の変位を損なうことなくダイアフラム20に追従して、退避方向に移動できる。
【0064】
図3に示すように、ダイアフラムポンプ1は、第2凹面121に沿って変形するフルストローク位置P4までダイアフラム20が変位する。ダイアフラム20が第2凹面121側に膨らむように変形するのに応じて、レジスト液が薬液室14に流入する。ダイアフラム20がフルストローク位置P4まで変位すると、薬液室14の容積が最大となる。
【0065】
図7に示すように、被検知部3は、ポンプねじ32の頭部322が保持孔122の底面に突き当たることにより退避方向の移動が制限され、オン位置P12に配置される。この際、被検知部3は、プランジャ34が駆動室15側に僅かに突出している。よって、被検知部3は、フルストローク位置P4に配置されるダイアフラム20によって保持孔122に押し込まれ、オン位置P12に安定して配置される。
【0066】
被検知部3は、接触面343が平坦に設けられ、その接触面343の角部344が滑らかな曲面にされている。そのため、フルストローク位置P4に配置されるダイアフラム20は、接触面343と第2凹面121との間で緩やかに変形し、被検知部3と接触する部分に応力集中による劣化が生じにくい。よって、応力集中による劣化部分からパーティクルが発生することを抑制できる。
【0067】
図3に示す検出部4は、被検知部3がオン位置P12に配置されると、マグネット33を検出し、図示しない上位コントローラに検出信号を送信する。図示しない上位コントローラは、検出信号に基づいて、ダイアフラムポンプ1がレジスト液を所定量吸引したことを検出する。
【0068】
図3に示すダイアフラムポンプ1は、駆動室15が操作エアを供給されて正圧状態になると、図2に示すように、ダイアフラム20が吐出完了位置P2まで変位する。ダイアフラム20が第1凹面111側に膨らむように形成することで、薬液室14に所定量流入したレジスト液が流出流路17から吐出される。
【0069】
図6に示すように、ダイアフラム20が第1凹面111側(薬液室14側)へ変位し始めると、被検知部3がスプリング36に付勢されて突出方向に移動する。つまり、被検知部3は、ダイアフラム20に追従して移動できる。
【0070】
被検知部3とダイアフラム20とは別体であり、被検知部3はダイアフラム20に接触しているだけである。そのため、被検知部3がダイアフラム20に追従して移動する場合、ダイアフラム20は、被検知部3に対して自由に変形でき、被検知部3と接触する部分に作用する張力が小さい。
【0071】
しかも、スプリング36の付勢力が0.05N以上0.15N以下と小さい。そのため、被検知部3がダイアフラム20に接触する部分に作用する荷重が小さい。よって、被検知部3がダイアフラム20と接触し、ダイアフラム20に追従して移動しても、ダイアフラム20は、被検知部3と接触する部分が摩耗しにくく、パーティクルを生じにくい。
【0072】
図5に示すように、被検知部3は、ポンプねじ32の鍔部323がガイド部材38の閉鎖面382に係止されることで、オフ位置P11を超えて突出方向へ移動できない。そのため、ダイアフラム20は、当接位置P3から吐出完了位置P2まで変位する間、被検知部3から分離して変位するので、操作エア以外の荷重を受けず、応力集中による劣化が生じにくい。
【0073】
図2に示す検出部4は、被検知部3がオン位置P12からオフ位置P11へ移動すると、マグネット33を検出できなくなるので、図示しない上位コントローラに検出信号を送信しなくなる。図示しない上位コントローラは、検出信号を受信しなくなることで、ダイアフラムポンプ1が図示しない半導体ウエハにレジスト液を所定量供給したことを検出する。
【0074】
ダイアフラムポンプ1は、ダイアフラム20の吐出完了位置P2とフルストローク位置P4とが第1凹面111と第2凹面121とによって規定されるので、薬液室14の最大容積と最小容積とが安定する。よって、ダイアフラムポンプ1は、吐出と吸引とを繰り返しても、図示しない半導体ウエハに所定量のレジスト液を精度良く供給できる。
【0075】
ダイアフラム20は、無負荷状態において、空間部13に対応する部分が第1凹面111側に撓む状態でボディ10に組み付けられているので、変位する際に張力が作用しない。よって、ダイアフラムポンプ1は、ダイアフラム20の変位時に圧力損失を生じにくく、レジスト液の吐出量が安定する。
【0076】
ダイアフラム20は、膜厚が薄く、ダイアフラム20に作用する張力が小さいため、駆動室15の圧力変動に応じて変形しやすい。よって、ダイアフラムポンプ1は、良好な吐出性能を期待できる。また、ダイアフラム20は、変形を繰り返しても、応力集中による劣化が生じにくく、パーティクルの発生を抑制できる。
【0077】
ダイアフラム20は、パーティクルが発生しにくいPFAを原材料としている。また、ダイアフラム20は、押出成形と圧延成形により形成され、切削痕による凹凸がなく、パーティクルが発生しにくい。よって、ダイアフラム20は、変形を繰り返しても、表面からパーティクルが生じにくい。
【0078】
しかも、ダイアフラム20は、被検知部3と別体に設けられ、被検知部3と分離して変位できるため、操作エア以外の荷重が作用しない。よって、ダイアフラム20に作用する張力が小さく、ダイアフラム20は、応力集中による劣化しにくく、劣化部分からパーティクルが生じにくい。
【0079】
図5図7に示すように、ダイアフラムポンプ1は、被検知部3がダイアフラム20のストロークの一部でダイアフラム20に接触して移動する。そのため、ダイアフラムポンプ1は、被検知部がダイアフラムの全ストロークでダイアフラムに接触する場合と比べ、ダイアフラム20が被検知部3と擦れて摩耗しにくく、ダイアフラム20の耐久性が向上する。
【0080】
仮に、ダイアフラム20が被検知部3と擦れて摩耗し、パーティクルが発生したとしても、被検知部3が駆動室15側に設けられているので、パーティクルが駆動室15に封じ込められ、レジスト液に混入しない。
【0081】
ダイアフラムポンプ1は、被検知部3が保持孔122の内部に配設され、被検知部3を検出する検出部4が保持孔122の外側に設けられている。つまり、ダイアフラムポンプ1は、駆動室15を気密にした状態で被検知部3と検出部4とを配置している。そのため、被検知部3からの操作エアの漏れが無く、ダイアフラム20を透過したレジスト液により検出部4を腐食させることが無い。
【0082】
また、ダイアフラムポンプ1は、被検知部3が保持孔122にスライド可能に配設され、ポンプねじ32の鍔部323をガイド部材38の閉鎖面382と保持孔122の底面とに当接させることで、被検知部3の移動範囲を規制しているので、被検知部3から生じるパーティクルを抑制できる。また、ダイアフラムポンプ1は、コンパクトな構造で被検知部3をダイアフラム20から独立した状態でボディ10に移動可能に配置できる。
【0083】
以上説明したように、本形態のダイアフラムポンプ1では、ダイアフラム20に追従して移動する被検知部3の位置に基づいてダイアフラム20の位置が検出される。膜状のダイアフラム20は、被検知部3がダイアフラム20に追従して動作する場合、被検知部3とダイアフラム20とが接触しているだけなので、被検知部3に対して自由に変形できる。そのため、ダイアフラム20は、応力集中による劣化が生じにくく、パーティクルの発生を抑制される。よって、本形態のダイアフラムポンプ1によれば、ダイアフラム20の変位を検出する機能を有するダイアフラムポンプ1において、ダイアフラム20の耐久性を向上させて、パーティクルの発生を抑制することができる。
【0084】
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。例えば、被検知部3の接触面343は、フラットな平坦面でなく、緩やかな凸曲面や、緩やかな凹曲面であってもよい。
【0085】
例えば、ダイアフラム20は、押出成形と圧延成形との何れかによって成形されてもよい。また、ダイアフラム20は射出成形により成形してもよい。さらに、ダイアフラム20は、押出機内で溶融可塑化した樹脂をチューブ形成金型を通して薄膜チューブ状に押出成形した後、その薄膜チューブ状押出成形品を切り開いてシート状にすることにより、形成してもよい。
【0086】
例えば、ダイアフラム20の膜厚は、0.1mm以上0.3mm以下でなくてもよい。ただし、膜厚が0.1mm以上0.3mm以下の薄いダイアフラム20は、押出成形、または圧延成形、またはそれらの両方により成形されることにより、パーティクルの発生を抑制する効果が高くなることを期待できる。
【0087】
ダイアフラム20と被検知部3とが別体で分離可能であれば、検知部3の移動距離L3はダイアフラム20の最大ストローク量と同じでもよい。ただし、移動距離L3が最大ストローク量L4より小さいことで、ダイアフラム20が被検知部3から離れて移動し、被検知部3と擦れて摩耗することを抑制できる。
【0088】
例えば、図8に示すように、ダイアフラム20は、負荷がかからない無負荷状態のとき、フラットな状態で空間部13に配置されていてもよい。
【0089】
例えば、ダイアフラム20は、平坦なシート形状に成形されていてもよい。ただし、ダイアフラム20は、空間部13に配置される部分を湾曲に成形されていることで、無負荷状態のとき、空間部13に対応する部分が撓んだ状態でボディ10に配置しやすい。
【0090】
例えば、検出部4は、保持孔122に連通するように配置されていてもよい。
【0091】
例えば、ポンプねじ32は、ガイド部材38に係止される第1部品と、プランジャ34の雌ねじ孔341に締結する雄ねじ部321aを備える第2部品とに分割されていてもよい。
【0092】
例えば、可動部を一部品で構成し、マグネット33がその可動部にインサート成形により組み付けられていてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 ダイアフラムポンプ
3 被検知部
4 検出部
10 ボディ
20 ダイアフラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8