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特許7752308画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-02
(45)【発行日】2025-10-10
(54)【発明の名称】画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20251003BHJP
【FI】
G06T19/00 300B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2025052409
(22)【出願日】2025-03-26
【審査請求日】2025-04-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520330940
【氏名又は名称】株式会社ラムサ
(73)【特許権者】
【識別番号】520330951
【氏名又は名称】勝又 英明
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(74)【代理人】
【識別番号】100141449
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆芳
(74)【代理人】
【識別番号】100142446
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 覚
(72)【発明者】
【氏名】西 豊彦
(72)【発明者】
【氏名】勝又 英明
(72)【発明者】
【氏名】松尾 浩
(72)【発明者】
【氏名】平間 信裕
(72)【発明者】
【氏名】岩井 彌
【審査官】松浦 功
(56)【参考文献】
【文献】特許第6906161(JP,B1)
【文献】特許第6887085(JP,B1)
【文献】特開2018-088065(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 19/00 - 19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部と、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力される操作情報入力部と、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する仮想空間画像生成部と、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する球体画像生成部と、
前記仮想空間画像、及び前記球体画像に基づいて、前記球体画像の中心点に前記視点を合わせ、前記視点からの前記方向に対応した前記仮想空間画像、前記球体画像を重畳させた重畳画像を生成する重畳画像生成部と、
前記重畳画像を表示する表示部と、を備える画像表示装置。
【請求項2】
前記重畳画像に基づいて、前記観覧施設の評価に必要な評価情報を取得する評価情報取得部をさらに備える請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記評価情報は、前記観覧施設の視覚的な一体感に基づく評価要素の評価用数値を含む、請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記評価情報は、前記観覧施設に配置される照明装置の空間位置を評価するための情報が含まれる、請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項5】
コンピュータによって実行される画像表示方法であって、
舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定し、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成し、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成し、
前記仮想空間画像、及び前記球体画像に基づいて、前記球体画像の中心点に前記視点を合わせ、前記視点からの前記方向に対応した前記仮想空間画像、前記球体画像を重畳させた重畳画像を生成し、
前記重畳画像を表示する、画像表示方法。
【請求項6】
舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定し、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成し、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成し、
前記仮想空間画像、及び前記球体画像に基づいて、前記球体画像の中心点に前記視点を合わせ、前記視点からの前記方向に対応した前記仮想空間画像、前記球体画像を重畳させた重畳画像を生成し、
前記重畳画像を表示する処理をコンピュータに実行させるための画像表示プログラム。
【請求項7】
コンピュータによって実行される画像表示方法であって、
舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定し、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間情報を生成し、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体情報を生成し、
前記仮想空間情報に前記球体情報を反映し、
前記球体情報の前記視点からの画像を表示する、画像表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、劇場、アリーナ、スタジアム等の観覧施設を設計するにあたり、観客席からの舞台やフィールド等(以下、舞台とする)の見やすさに関して定量的な値を算出し、その値に基づいて、見やすさを評価する手法が提案されている。特許文献1には、仮想空間画像を用いた観覧施設評価装置が開示されている。特許文献1に開示された観覧施設評価装置は、観客席の視野画像を仮想半面上に投影した投影画像を生成し、表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6906161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された観覧施設評価装置においては、魚眼図法で生成した画像にCG(Computer Graphics)を投影させるため、評価画像を生成するには、その都度複雑な画像処理が必要となる。そのため、より簡易かつ正確に評価画像を生成し、表示するための装置が必要とされている。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能な画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の態様に係る画像表示装置は、舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、観覧施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部と、ユーザによって入力される情報であって、空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力される操作情報入力部と、操作情報と、空間座標が設定された設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する仮想空間画像生成部と、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する球体画像生成部と、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像の中心点に視点を合わせ、視点からの方向に対応した仮想空間画像と、球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成する重畳画像生成部と、重畳画像を表示する表示部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様に係る画像表示方法は、コンピュータによって実行される画像表示方法であって、舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、観覧施設に対応した空間座標を設定し、ユーザによって入力される情報であって、空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、操作情報と、空間座標が設定された設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成し、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成し、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像の中心点に視点を合わせ、視点からの方向に対応した仮想空間画像と、球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成し、重畳画像を表示する。
【0008】
本発明の他の態様に係る画像表示プログラムは、舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、観覧施設に対応した空間座標を設定し、ユーザによって入力される情報であって、空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、操作情報と、空間座標が設定された設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成し、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成し、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像の中心点に視点を合わせ、視点からの方向に対応した仮想空間画像と、球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成し、重畳画像を表示する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能な画像表示装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る画像表示装置の一例を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係る入力部の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る記憶部に記憶された情報の一例を示すブロック図である。
図4A】本実施形態に係る画像表示装置の処理対象となる観覧施設の一例を示す平面図である。
図4B】本実施形態に係る画像表示装置の処理対象となる観覧施設の一例を示す断面図である。
図4C】本実施形態に係る画像表示装置の処理対象となる観覧施設の一例を示す客席側から舞台を見た立面図である。
図5】本実施形態に係る画像表示装置の処理対象となる観覧施設の一例を示す斜視図である。
図6A】本実施形態に係る画像表示装置によって適用される球体画像に経度線及び緯度線を貼り付けた画像の一例を示す図である。
図6B】本実施形態に係る画像表示装置によって適用される球体画像に経度線及び緯度線を貼り付けた画像の一例を示す図である。
図6C】本実施形態に係る画像表示装置によって適用される球体画像に経度線及び緯度線を貼り付けた画像の一例を示す図である。
図6D】本実施形態に係る画像表示装置によって適用される球体画像に経度線及び緯度線を貼り付けた画像の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る画像表示装置における仮想球体の中心側から観客席を見た場合の画像の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る画像表示装置における仮想球体の中心側から観客席を見た場合の画像の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る画像表示装置における仮想球体の中心側から舞台を見た場合の画像の一例を示す図である。
図10A】本実施形態に係る画像表示装置における仮想球体の中心側から舞台を見た場合の画像の一例を示す図である。
図10B図10Aに示す画像に基づいて生成された一体性を評価するための画像の一例を示す図である。
図11図10Bに示す画像に基づいて生成された一体性を評価するためのデータの一例を示す図である。
図12】本実施形態に係る画像表示装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本実施形態に係る画像表示装置1について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、以下、本実施形態を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0012】
(画像表示装置1の概要)
本実施形態に係る画像表示装置1は、処理対象となる観覧施設において、観客席からの舞台に対する視界を仮想空間画像で表示する装置である。以下に、画像表示装置1について幾つかの具体的な実施形態を参照して説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る画像表示装置1の一例を示すブロック図である。画像表示装置1は、入力部100と、記憶部200と、表示部300と、制御部400と、を含んで構成される。
【0014】
画像表示装置1を構成する入力部100、表示部300、及び制御部400の各機能は、パーソナルコンピュータ等に設けられたプロセッサがメモリ上のプログラムを実行することによって構成される。画像表示装置1を構成するパーソナルコンピュータは、1台であっても複数であってもよい。物理的に離れた場所に設置されている複数のパーソナルコンピュータが連結することによって、画像表示装置1の機能を実現することも可能である。また、画像表示装置1の機能を実現するものは、パーソナルコンピュータに限定されず、例えば、プロセッサを備えたサーバやタブレット等の機器においても実現可能である。
【0015】
入力部100は、ユーザによるさまざまな情報を入力するためのインタフェース機能を有し、画像表示装置1の外部より情報が入力される。入力部100は、画像表示装置1と接続された、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、トラックボール、及び、音声認識デバイス等を通じてユーザによって情報が入力される。本実施形態において、入力部100に入力される情報は、施設情報及び操作情報である。施設情報は、評価対象となる観覧施設のサイズ(寸法)や構造に関する設計情報、及び、人間のサイズを定義した人体モデルに関する情報が含まれる。また、操作情報は、ユーザが、画像表示装置1に対して行う操作に関する指示や設定等に関する情報が含まれる。
【0016】
図2に入力部100の概略ブロック図を示す。図2に示すように、入力部100は、施設情報入力部110、及び、操作情報入力部120を含んで構成される。施設情報は施設情報入力部110に入力され、記憶部200に記憶される。また、操作情報は、操作情報入力部120に入力され、操作内容に応じて表示部300又は制御部400に入力され、あるいは記憶部200に記憶される。
【0017】
操作情報入力部120は、ユーザからの操作に関する操作情報が入力される。また、操作情報入力部120は、入力された操作情報を図3に示す操作情報DB220に格納する。本実施形態において、操作情報は、例えば、仮想空間画像の生成を希望する観客席の位置情報であってもよい。また、操作情報は、指定された観客の位置からの視線に関する情報であってもよい。すなわち操作情報は、観覧施設に対応した空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれてもよい。
【0018】
図3に記憶部200の概略ブロック図を示す。記憶部200は、施設情報DB210(Data Base)、操作情報DB220、仮想空間画像情報DB230、球体画像情報DB240、及び重畳画像情報DB250を含んで構成される。また、記憶部200の上記DBには、施設情報、操作情報、仮想空間画像情報、球体画像情報、及び重畳画像情報が記憶される。
【0019】
また、記憶部200は、制御部400において実行される各機能に対するプログラムを記憶してもよい。なお、記憶部200に格納される情報やプログラムは、一つのストレージデバイスの中に物理的又は論理的に分けて設けられた領域として構成されていてもよい。あるいは、物理的に異なる複数のストレージデバイスに各データの記憶部200を設ける構成としてもよい。
【0020】
施設情報は、上述の通り、評価対象となる観覧施設のサイズ(寸法)や構造に関する設計情報が含まれる。ここで、評価対象となる観覧施設の設計情報は、例えば観覧施設の3次元CAD(Computer Aided Design)データ、BIM(Building Information Modeling)データ、設計図面等である。これら設計情報は、入力部100を通じて、あらかじめ画像表示装置1の記憶部200に格納されている。なお、記憶部200は、画像表示装置1の内部に含まれる構成に限定されず、例えば、画像表示装置1の外部に接続された外部記憶装置としてもよい。
【0021】
仮想空間画像情報は、後述の仮想空間画像生成部420で生成された仮想空間画像に関する情報である。また、球体画像情報は、球体画像生成部430で生成された球体画像に関する情報である。また、重畳画像情報は、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像情報の中心点に視点を合わせ、視点からの所定の方向に対応した仮想空間画像と、球体画像とを重畳させた画像に関する情報である。なお、仮想空間画像情報、球体画像情報、及び重畳画像情報の詳細については後述する。
【0022】
表示部300は、画像表示装置1に接続された表示装置(図示なし)に、重畳画像情報、球体画像情報等を送り、表示装置に表示させる。表示装置は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレットのディスプレイ装置、HMD(Head Mounted Display)等が挙げられる。
【0023】
制御部400は、空間座標設定部410と、仮想空間画像生成部420と、球体画像生成部430と、重畳画像生成部440と、を機能として備える。また、制御部400は、評価情報取得部450を機能として含んでもよい。
【0024】
空間座標設定部410は、記憶部200から施設情報(設計情報)を読み込み、設計情報を3次元軸上に空間座標として割り当てる。すなわち、空間座標設定部410は、舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、観覧施設に対応した空間座標を設定する。具体的には、空間座標設定部410は、図4Aに示すように、まず観覧施設の上位方向から見た平面図をXY平面として設定する。空間座標設定部410は、XY平面において、舞台20から観客席30の方向に向かって左右対称となる中心軸11を定め、中心軸11と、舞台20と観客席30との境とが交わる点を、座標原点10として定める。すなわち、XY平面において、X軸におけるプラス側が舞台20側となり、X軸におけるマイナス側が観客席30側となる。なお、本明細書において、観覧施設の客席や観覧席を総じて観客席30と称し、観客席30における個別の座席を客席と称する。
【0025】
図4Aに示すアクティングエリア20aは、舞台20における活動領域を示し、このアクティングエリア20aにおいて、演劇や演奏などが行われる。また、図4Aは、Y軸のプラス側に1階席30aを示し、Y軸のマイナス側に2階席30b及びサイドバルコニー席30cを示す概念図である。実際の観覧施設は、Y軸のプラス、マイナス両軸方向に、1階席30a、2階席30b、及び、サイドバルコニー席30cが存在する。
【0026】
また、空間座標設定部410は、図4Bに示すように、中心軸11を通る垂直面をXZ平面として定める。さらに、空間座標設定部410は、XY平面及びXZ平面と直交する面をYZ平面として定める。図4Cは、図4Aの一点鎖線A-Aにおける観覧施設の断面図であり、YZ平面の一例を示す断面図である。なお、図4Cには、プロセニアム20bが示されている。ここで、プロセニアムとは、舞台の開口を形成し、舞台の最前列に設けられた観客席と舞台とを区切る額縁型の壁面である。図5は、空間座標設定部410によって空間座標が設定された観覧施設を、等角投影図法で示した場合の斜視図である。
【0027】
なお、本実施形態において、図4A~C及び図5に示すように、舞台側をX軸のプラス方向とし、観客席30側をX軸のマイナス方向とする例を示したが、3次元座標軸における空間座標の設定はこれに限定されない。例えば、舞台側をX軸のマイナス方向とし、観客席30側をX軸のプラス方向とする形態をとることもできる。同様に、Y軸及びZ軸においても、プラス、及びマイナスの方向は、上述の実施形態に限定されず、図4A~C及び図5に示す例とは逆となる方向にY軸及びZ軸のプラス方向、及びマイナス方向を定めてもよい。
【0028】
なお、観覧施設の設計情報は、空間座標設定部410が、あらかじめ画像表示装置1の記憶部200に格納された設計情報から読み込むことで取得する例を示したが、設計情報の取得方法はこれに限定されない。例えば、ユーザが画像表示装置1の外部から観覧施設に関する設計情報を入力することで、空間座標設定部410が設計情報を取得する方法を用いてもよい。
【0029】
仮想空間画像生成部420は、空間座標設定部410で設定された観覧施設の空間座標に基づいて、仮想空間画像を生成し、仮想空間画像に関する情報を記憶部200に記憶する。具体的には、仮想空間画像生成部420は、操作情報入力部120でユーザによって入力された操作情報と、空間座標が設定された設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する。仮想空間画像生成部420は、例えば、操作情報に含まれる位置情報に基づいて、観覧席や舞台等の所定の位置からの視界(視野画像)に相当する仮想空間画像を生成する。
【0030】
なお仮想空間画像は、3次元カラーコンピュータグラフィックスによって表現されることが可能である。また、仮想空間画像で表現された仮想空間では、あらゆる位置及び角度から舞台、客席、観客等の仮想空間における構成要素を表現することが可能である。
【0031】
球体画像生成部430は、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する。また、球体画像生成部430は、生成した球体画像を球体画像情報DB240に格納する。具体的には、球体画像生成部430に含まれる視点を中心とした所定の半径の球体に、緯度線及び経度線を描画させる。球体画像の所定の半径は、例えば、1mである。当該球体画像の所定の半径は、ユーザによって入力される操作情報に含まれてもよい。また、緯度線及び/経度線の間隔(グリッド)についてもユーザによって入力される操作情報に含まれてもよい。
【0032】
(球体画像情報について)
本実施形態に係る画像表示装置1に適用される球体画像情報について説明する。CG(Computer Graphics)上で、単位半径を持つ球面上を測定面とした透明な球体に、天球儀の経度線(赤経)及び緯度線(赤緯)を設定する。また、経度線及び緯度線の数値を表示し、CG、AR(拡張現実)、又はVR(仮想現実)空間における、観察者の視点を仮想球体の中心に置くことで、中心点から、画像を透過させて表示することが可能となる。
【0033】
観察者はCG、AR、又はVRで表示された仮想空間における物体・空間の方向性を球体状の線、格子、数字を参照することで、平面上の方向角、水平面に対する上下の方向角、視界角、計測を目視で行うことが可能となる。またユーザは、画面上の点をクリックすることにより、計測値を得ることができる。
【0034】
立体角等の計測は、指定した経度緯度の格子をクリックなどにより設定すると、サブプログラムで、そのグリッドの数値を得ることができる。なお立体角は、単位経度×単位緯度によって形成される任意の球面上の非ユークリッド格子における立体角を、付随するプログラムによって基準値として算出し、その格子内にある図形の比率をもって、立体角の概算値を算出することが可能となる。
【0035】
本実施形態に係る画像表示装置1においては、操作情報入力部120を介してユーザが入力した情報により、CG、AR、又はVR空間内で、位置を任意に移動することが可能となる。さらに、画像表示装置1においては、操作情報入力部120を介してユーザが入力した情報により、天球儀で赤道面に相当する角度、経度方向も中心座標において任意に設定することができる。
【0036】
図6A図6Dは、本実施形態に係る画像表示装置1によって適用される球体画像に経度線及び緯度線を貼り付けた画像の一例を示す図である。図6A及び図6Bは、透明な球体画像に経度線、緯度線を貼り合わせた状態を示す。なお、図6Aは、1度間隔のグリッドをオンにした場合の画像であって、経度0度、緯度45度から見た場合の画像を示す。また、図6Bは、1度間隔のグリッドをオンにした場合の画像であって、正面から見た画像を示す。
【0037】
図6Cは、経度線、及び緯度線を10度単位として示し、照明配置に関する範囲線を記載した状態の画像を示す。さらに、図6Dは、立体角計測の場合において単位グリッドを被せ、一体化タイルとして市松状に示した場合の画像であって、経度0度、緯度45度から見た場合の画像を示す。
【0038】
重畳画像生成部440は、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像の中心点に視点を合わせ、視点からの方向に対応した仮想空間画像と、球体画像とを重畳させた重畳画像を生成する。
【0039】
図7は、本実施形態に係る画像表示装置1における仮想球体の中心側から観客席を見た場合の画像の一例を示す図である。なお、図7は、球体の中心側から経度1度×緯度1度のグリッドを重畳した重畳画像である。図7に示す重畳画像において、照明装置等が適切な位置にあるかを評価することが可能となる。
【0040】
また、図8は、舞台の演技中心点から観客席の下手方向を見た場合の重畳画像である。図8に示す重畳画像においては、単位グリッドごとに立体角を計算することが可能となる。
【0041】
図9は、観客席(サイドバルコニー)から舞台を見た場合の重畳画像である。図9に示す例においては、座席の向いている方向が経度0度に対して、舞台の中心がほぼ一致していることが分かる。また舞台面が見おろし角度マイナス15度付近からマイナス30度付近にあることや、プロセニアムの平面的な角度が45度前後であることも分かる。さらに、図9に示す例においては、プロセニアムと眼がほぼ同じ高さであることも分かる。
【0042】
評価情報取得部450は、重畳画像に基づいて、観覧施設の評価に必要な評価情報を取得する。具体的には、評価情報取得部450で取得される評価情報は、観覧施設の視覚的な一体感に基づく評価要素の評価用数値を含んでもよい。
【0043】
図10Aは、本実施形態に係る画像表示装置1における仮想球体の中心側から舞台を見た場合の画像の一例を示す図である。図10Bは、図10Aに示す画像に基づいて生成された一体性を評価するための画像の一例を示す図である。単位計測グリッドの立体角は既知であるため、画素数のパーセンテージを算出して再合計すると、図10Bにおける有色部分の立体角の合計が算定できる。
【0044】
図11は、図10Bに示す画像に基づいて生成された一体性を評価するためのデータの一例を示す図である。このデータを用いることでユーザは、客席の一体性が評価できる。すなわち、評価情報取得部450は、図10Aに示す重畳画像に基づいて、図10B及び/又は図11に示すような観覧施設の評価に必要な評価情報を取得する。
【0045】
また、評価情報は、観覧施設に配置される照明装置の空間位置を評価するための情報が含まれてもよい。照明装置の位置が適正であるかは、照射対象となる点及び基準となる向きに測定球体を設定し、得ようとする種類のライティングの基準枠を重複させることで、要求する照明効果が得られるか否かを判定することが可能になる。
【0046】
すなわち、画像表示装置1は、各座席に設定された観客の眼からみたCG画像に球体画像を重畳させる。これにより、画像表示装置1は、鑑賞の対象である舞台・競技面等もしくは投影スクリーン等が、正面に位置するか、又は正面からずれた角度にあるかを二次元絵図上で判定することが可能となる。また、画像表示装置1は、舞台・競技面等もしくは投影スクリーン等がどの程度下方、又は上方にあるかを判定することが可能となる。
【0047】
すなわち、本実施形態に係る画像表示装置1を用いることで、特許文献1に開示されたような魚眼図法にCGを投影しなくても、経度緯度で分割されたグリッドごとに立体角を計算して得ることが可能になる。
【0048】
(画像表示装置1の処理フローの概要)
次に、画像表示装置1の動作の一例のフローチャートについて、図12に基づいて説明する。図12に示す処理手順は、画像表示装置1が実行されるパーソナルコンピュータが有するプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)が実行する。CPUの一部の機能を実行する動作部の一例には、入力部100、表示部300、及び制御部400が挙げられる。この場合において、CPUはROM(Read Only Memory)(図示せず)に格納されたプログラムにしたがい実行する。
【0049】
なお、以下の処理手順の一部又は全部は、例えば、DSP(Digital Signal Processing)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実行できる。但し本実施形態では、ROMのプログラムにしたがってCPUが実行する形態とした場合について説明する。
【0050】
ステップS1201において、空間座標設定部410は、記憶部200から施設情報(設計情報)を読み込み、設計情報を3次元軸上に空間座標として割り当てる。すなわち、空間座標設定部410は、舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、観覧施設に対応した空間座標を設定する。その後、処理はステップS1202に進む。
【0051】
ステップS1202において、操作情報入力部120は、ユーザからの操作に関する操作情報を取得する。また、操作情報入力部120は、入力された操作情報を図3に示す操作情報DB220に格納する。本実施形態において、操作情報は例えば、仮想空間画像の生成を希望する観客席の位置情報であってもよい。また、操作情報は、指定された観客の位置からの視線に関する情報であってもよい。すなわち操作情報は、観覧施設に対応した空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれてもよい。
その後、処理はステップS1203に進む。
【0052】
ステップS1203において、仮想空間画像生成部420は、空間座標設定部410で設定された観覧施設の空間座標に基づいて、仮想空間画像を生成し、仮想空間画像に関する情報を記憶部200に記憶する。具体的には、仮想空間画像生成部420は、操作情報入力部120でユーザによって入力された操作情報と、空間座標が設定された設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する。仮想空間画像生成部420は、例えば、操作情報に含まれる位置情報に基づいて、観覧席や舞台等の所定の位置からの視界に相当する仮想空間画像を生成する。仮想空間画像は、3次元カラーコンピュータグラフィックスによって表現されることが可能である。仮想空間画像で表現された仮想空間では、あらゆる位置及び角度から舞台、客席、観客等の仮想空間における構成要素を表現することが可能である。その後、処理はステップS1204に進む。
【0053】
ステップS1204において、球体画像生成部430は、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する。また、球体画像生成部430は、生成した球体画像を球体画像情報DB240に格納する。具体的には、球体画像生成部430に含まれる視点を中心とした所定の半径の球体に、緯度線及び経度線を描画させる。その後、処理はステップS1205に進む。
【0054】
ステップS1205において、重畳画像生成部440は、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像の中心点に視点を合わせ、視点からの方向に対応した仮想空間画像と、球体画像とを重畳させた重畳画像を生成する。その後、処理はステップS1206に進む。
【0055】
ステップS1206において、表示部300は、重畳画像を表示する。その後、処理はステップS1207に進む。
【0056】
ステップS1207において、制御部400は、ユーザが入力した操作情報を判定し、ユーザが終了を指定した場合(ステップS1207:YES)には、処理フローが終了する。一方で値の再調整など、ユーザが終了以外の操作を入力した場合(ステップS1207:NO)には、ステップS1202に戻り、ステップS1202からの処理が繰り返し実施される。すなわち、ユーザが操作情報として終了を指定するまでステップS1202からS1207までの処理が繰り返し実施される。
【0057】
上述の通り、画像表示装置1は、舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、観覧施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部410を備える。また、画像表示装置1は、ユーザによって入力される情報であって、空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力される操作情報入力部120を備える。また画像表示装置1は、操作情報と、空間座標が設定された設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する仮想空間画像生成部420を備える。また、画像表示装置1は、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する球体画像生成部430を備える。また、画像表示装置1は、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、球体画像の中心点に視点を合わせ、視点からの方向に対応した仮想空間画像と、球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成する重畳画像生成部440を備える。さらに画像表示装置1は、重畳画像を表示する表示部300を備える。
【0058】
これにより、画像表示装置1は、仮想空間画像に、所定の視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を重畳させた重畳画像を生成し、表示する。そのため、画像表示装置1は、観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能となる。
【0059】
(他の実施形態)
実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0060】
画像表示装置1における処理(画像表示方法)をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム(画像表示プログラム)、及びそのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、本実施形態の範囲に含まれる。ここで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体の種類は任意である。また、上記コンピュータプログラムは、上記の記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
【0061】
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
【0062】
(技術1)舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部と、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力される操作情報入力部と、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する仮想空間画像生成部と、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する球体画像生成部と、
前記仮想空間画像、及び前記球体画像に基づいて、前記球体画像の中心点に前記視点を合わせ、前記視点からの前記方向に対応した前記仮想空間画像と、前記球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成する重畳画像生成部と、
前記重畳画像を表示する表示部と、を備える画像表示装置。
【0063】
この構成により、画像表示装置1は、仮想空間画像に、所定の視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を重畳させた重畳画像を生成し、表示する。そのため、画像表示装置1は、観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能となる。
【0064】
(技術2)前記重畳画像に基づいて、前記観覧施設の評価に必要な評価情報を取得する評価情報取得部をさらに備える技術1に記載の画像表示装置。
【0065】
この構成により、画像表示装置1は、重畳画像から観覧施設の評価に必要な評価情報を取得することが可能となり、観覧施設の評価をより正確に行うことが可能となる。
【0066】
(技術3)前記評価情報は、前記観覧施設の視覚的な一体感に基づく評価要素の評価用数値を含む、技術2に記載の画像表示装置。
【0067】
この構成により、画像表示装置1は、重畳画像から観覧施設の視覚的な一体感に基づく評価要素の評価用数値を取得することが可能となり、客席の一体性を容易かつ正確に評価することが可能となる。
【0068】
(技術4)前記評価情報は、前記観覧施設に配置される照明装置の空間位置を評価するための情報が含まれる、技術2又は3に記載の画像表示装置。
【0069】
この構成により、画像表示装置1は、重畳画像から観覧施設に配置される照明装置の空間位置を評価するための情報を取得することが可能となる。そのため画像表示装置1は、照明装置の位置が適正であるかの判定において、照射対象となる点及び基準となる向きに測定球体を設定し、得ようとする種類のライティングの基準枠を重複させることで要求する照明効果が得られるか否かを判定することが可能になる。
【0070】
(技術5)コンピュータによって実行される画像表示方法であって、
舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定し、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成し、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成し、
前記仮想空間画像、及び前記球体画像に基づいて、前記球体画像の中心点に前記視点を合わせ、前記視点からの前記方向に対応した前記仮想空間画像と、前記球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成し、
前記重畳画像を表示する、画像表示方法。
【0071】
この構成により、画像表示方法は、仮想空間画像に、所定の視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を重畳させた重畳画像を生成し、表示する。そのため、画像表示方法は、観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能となる。
【0072】
(技術6)舞台と客席とを備える観覧施設に関する設計情報に基づいて、前記観覧施設に対応した空間座標を設定し、
ユーザによって入力される情報であって、前記空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力され、
前記操作情報と、前記空間座標が設定された前記設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成し、
前記操作情報に基づいて、前記視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成し、
前記仮想空間画像、及び前記球体画像に基づいて、前記球体画像の中心点に前記視点を合わせ、前記視点からの前記方向に対応した前記仮想空間画像と、前記球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成し、
前記重畳画像を表示する処理をコンピュータに実行させるための画像表示プログラム。
【0073】
この構成により、画像表示プログラムは、仮想空間画像に、所定の視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を重畳させた重畳画像を生成し、表示する。そのため、画像表示プログラムは、観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能となる。
【0074】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0075】
1 画像表示装置
100 入力部
110 施設情報入力部
120 操作情報入力部
200 記憶部
210 施設情報DB
211 設計情報
212 人体モデル情報
220 操作情報DB
230 仮想空間画像情報DB
240 球体画像情報DB
250 重畳画像情報DB
300 表示部
400 制御部
410 空間座標設定部
420 仮想空間画像生成部
430 球体画像生成部
440 重畳画像生成部
450 評価情報取得部
【要約】
【課題】観覧施設の評価画像を簡易かつ正確に生成し、表示することが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置1は、観覧施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部410を備える。また、画像表示装置1は、空間座標における視点及び方向に関する情報が含まれる操作情報が入力される操作情報入力部120を備える。また、画像表示装置1は、操作情報と、設計情報と、に基づいて、仮想空間画像を生成する仮想空間画像生成部420を備える。また、画像表示装置1は、操作情報に基づいて、視点を中心とした球体であって、緯度線及び経度線が描画された球体画像を生成する球体画像生成部430を備える。また、画像表示装置1は、仮想空間画像、及び球体画像に基づいて、仮想空間画像と、球体画像と、を重畳させた重畳画像を生成する重畳画像生成部440を備える。さらに画像表示装置1は、重畳画像を表示する表示部300を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12