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特許7753906情報生成プログラム、情報生成装置、情報処理システムおよび情報生成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-06
(45)【発行日】2025-10-15
(54)【発明の名称】情報生成プログラム、情報生成装置、情報処理システムおよび情報生成方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20251007BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022014655
(22)【出願日】2022-02-02
(65)【公開番号】P2023112754
(43)【公開日】2023-08-15
【審査請求日】2024-10-29
(73)【特許権者】
【識別番号】598057291
【氏名又は名称】エフサステクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】成合 一樹
(72)【発明者】
【氏名】久徳 晃史
(72)【発明者】
【氏名】大越 雄一
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 俊平
(72)【発明者】
【氏名】石川 智啓
(72)【発明者】
【氏名】陸 明浩
(72)【発明者】
【氏名】山路 敏
【審査官】日比野 可奈子
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-309842(JP,A)
【文献】特開平06-238026(JP,A)
【文献】米国特許第09671940(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成プログラムであって、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得し、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
処理をコンピュータに実行させ
前記生成する処理は、さらに、前記第2方向に位置する前記開始位置に、前記第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する前記球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
ことを特徴とする情報生成プログラム。
【請求項2】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成プログラムであって、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得し、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
処理をコンピュータに実行させ
前記生成する処理は、前記球技情報図形に前記第1プレイの結果情報を対応付けて生成する
ことを特徴とする情報生成プログラム。
【請求項3】
前記生成する処理は、前記第1プレイにおけるボールの進行属性に応じて、前記球技情報図形の中の表示パターンを変更する
ことを特徴とする請求項に記載の情報生成プログラム。
【請求項4】
前記生成する処理は、さらに、前記第1プレイの競技時間を基にした前記第1方向の大きさを有する前記球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
ことを特徴とする請求項に記載の情報生成プログラム。
【請求項5】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成装置であって、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得する取得部と、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する生成部と、
を有し、
前記生成部は、さらに、前記第2方向に位置する前記開始位置に、前記第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する前記球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
ことを特徴とする情報生成装置。
【請求項6】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成装置であって、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得する取得部と、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する生成部と、
を有し、
前記生成部は、前記球技情報図形に前記第1プレイの結果情報を対応付けて生成する
ことを特徴とする情報生成装置。
【請求項7】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成装置と、携帯情報端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報生成装置は、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得する取得部と、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記球技情報を前記携帯情報端末に配信する配信部と、
を有し、
前記携帯情報端末は、
前記情報生成装置から配信される前記球技情報を表示する表示部
を有し、
前記生成する処理は、さらに、前記第2方向に位置する前記開始位置に、前記第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する前記球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成装置と、携帯情報端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報生成装置は、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得する取得部と、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記球技情報を前記携帯情報端末に配信する配信部と、
を有し、
前記携帯情報端末は、
前記情報生成装置から配信される前記球技情報を表示する表示部
を有し、
前記生成部は、前記球技情報図形に前記第1プレイの結果情報を対応付けて生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成方法であって、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得し、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する処理をコンピュータが実行し、
前記生成する処理は、さらに、前記第2方向に位置する前記開始位置に、前記第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する前記球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する
ことを特徴とする情報生成方法。
【請求項10】
陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成方法であって、
第1プレイにおける、球技場の特定方向の開始位置を含むプレイ情報を取得し、
前記第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する処理をコンピュータが実行し、
前記生成する処理は、前記球技情報図形に前記第1プレイの結果情報を対応付けて生成する
ことを特徴とする情報生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報生成プログラムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
球技において、観戦者の満足度を向上させるために、観戦者に質の高い試合に関する情報を開示することがなされている。主な情報としては、得点、残り時間、経過時間や球技者の成績などが挙げられる。情報を提供する装置が、球技場において、試合に関する詳細な情報を携帯情報端末経由で観戦者に提供することで、観戦者の満足度をより向上させることができる。
【0003】
例えば、映像配信サーバが、サッカーの試合に関する情報を携帯端末に配信する場合、両チームの時間帯毎のボール支配率をグラフで表し、さらに、シュートシーンなどのイベント情報を併せてグラフに表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術では、さらに、映像配信サーバは、サッカーの試合におけるボール位置とボール支配チームを時系列に折れ線グラフで表した表示画面情報を併せて表示することができる。
【0004】
また、サッカーの試合において、ボール位置情報およびボール支配情報に基づいて、ボール位置とボール支配チームを時系列に折れ線グラフで表した表示画面情報を表示する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-250141号公報
【文献】特開2003-309842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、例えば、アメリカンフットボールのようにイベント(プレイ)に応じて計時が止まる球技の情報を表示するとき、試合に大きな影響を与えた特定のイベントを観戦者が特定し難いという問題がある。すなわち、試合に大きな影響を与えた特定のイベントを観戦者に特定し易い球技情報の開示が求められている。
【0007】
なお、上記課題は、アメリカンフットボールに限らず、ラグビーなどのイベントに応じて計時が止まる他の球技にも同様に生じる課題である。
【0008】
1つの側面では、試合に大きな影響を与えた特定のイベントを観戦者が特定し易い球技情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの態様では、情報生成プログラムは、陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技の情報を生成する情報生成プログラムであって、第1プレイにおける、球技場の特定方向のボールの開始位置を含むプレイ情報を取得し、前記第1プレイの直前に行われた第2プレイにおける開始位置を含む球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に前記第1プレイにおける開始位置を含む球技情報図形を前記第1プレイの前記球技情報として生成する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
1つの態様によれば、試合に大きな影響を与えた特定のイベントを観戦者が特定し易い球技情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施例1に係る情報生成装置を含むシステムの構成を示す機能ブロック図である。
図2図2は、実施例1に係るプレイ情報テーブルの一例を示す図である。
図3図3は、実施例1に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。
図4図4は、実施例1に係る球技画像情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施例1に係る情報生成処理のフローチャートの一例を示す図である。
図6図6は、実施例2に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。
図7図7は、実施例2に係るプレイ情報テーブルの一例を示す図である。
図8図8は、実施例2に係る球技画像情報の一例を示す図である。
図9図9は、実施例3に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。
図10図10は、実施例3に係るプレイ情報テーブルの一例を示す図である。
図11図11は、実施例3に係る球技画像情報の一例を示す図である
図12図12は、実施例4に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。
図13図13は、情報生成プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願の開示する情報生成プログラム、情報生成装置、情報処理システムおよび情報生成方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0013】
[情報生成装置を含むシステムの構成]
図1は、実施例1に係る情報生成装置を含むシステムの構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、システム9は、情報生成装置1と、サービス提供装置3と、携帯情報端末5とを有する。なお、図1に示す携帯情報端末5は、単数個であるが、これに限定されず、複数個であっても良い。すなわち、携帯情報端末5は、サービス提供装置3によるサービス提供を受けることができる端末であれば良い。
【0014】
情報生成装置1と、携帯情報端末5とは、ネットワーク7によって接続される。ネットワーク7は、例えば、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)プロトコルを利用したインターネットなどWAN(Wide Area Network)であるが、これに限られず、キャリア網などその他の通信網であっても良い。また、ネットワーク7は、近距離無線通信を含んでも良い。近距離無線通信には、BlueTooth(登録商標)やWiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)などが含まれる。
【0015】
情報生成装置1は、陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技のプレイごとの球技情報を生成する。ここでいう陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技には、例えば、アメリカンフットボールやラグビーが挙げられる。以降の実施例では、陣地を取り合うことで勝敗の優位性が獲得できる球技をアメリカンフットボールとして説明する。例えば、情報生成装置1は、サービス提供装置3から、第1プレイにおける、競技場(フィールド)の特定方向のプレイの開始位置、競技時間およびプレイ名を含むプレイ情報を取得する。そして、情報生成装置1は、第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する第1プレイにおける開始位置に、当該開始位置に基づく球技情報図形を第1プレイの球技情報として生成する。ここでいう第1方向とは、時間が経過する方向のことをいう。ここでいう第2方向とは、プレイが進行する攻撃方向のことをいう。そして、情報生成装置1は、新たに生成された第1プレイの球技情報を加えた球技画像情報を携帯情報端末5に配信する。なお、ここでいう1つのプレイは、例えばダウンを意味し、オフェンス(攻撃)側の1回のプレイのことをいう。例えば、ボールがスナップされてから、パスが失敗したり、キャリアがタックルされたりしてプレイが止まり、次の攻撃へ移るまでの攻撃の単位をダウンといい、ここでいうプレイと同義である。
【0016】
サービス提供装置3は、プレイごとのプレイ情報を情報生成装置1に提供する。一例として、サービス提供装置3は、サービス提供者によってプレイごとに入力されたプレイ情報を情報生成装置1に送信する。また、別の一例として、サービス提供装置3は、動画画像解析処理によって自動的にプレイごとに入力されるプレイ情報を情報生成装置1に送信しても良い。なお、動画画像解析処理は、動画画像を解析する技術を用いた処理であれば良い。
【0017】
携帯情報端末5は、例えば球技画像情報を表示させるための、サービス提供を受けるために用いられる端末である。携帯情報端末5は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機であるが、これに限られず、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯可能なパーソナルコンピュータなどの端末であっても良い。一例として、携帯情報端末5は、無線通信機能と入出力操作機能があればその他の種類の端末であっても良い。
【0018】
情報生成装置1は、制御部10および記憶部20を有する。制御部10は、取得部11、生成部12および出力部13を有する。記憶部20は、プレイ情報テーブル21および球技画像情報22を有する。
【0019】
プレイ情報テーブル21は、プレイごとの、開始位置、競技時間およびプレイ名を含むプレイの内容がわかる情報を記憶するテーブルである。プレイ情報テーブル21に記憶される各プレイ情報は、サービス提供装置3によって送信される。
【0020】
ここで、実施例1に係るプレイ情報テーブルの一例を、図2を参照して説明する。図2は、実施例1に係るプレイ情報テーブルの一例を示す図である。図2に示すように、プレイ情報テーブル21は、チーム名、ボール位置情報、結果情報、競技時間、動画情報およびプレイ名を対応付けて記憶する。チーム名は、オフェンス側のチームの名前である。ボール位置情報は、プレイの開始位置を示す情報である。ボール位置情報は、例えば、フィールドのヤードラインを用いたプレイの開始位置を示す情報であれば良い。競技時間は、プレイの開始時間である。動画情報は、プレイの動画の画像が存在する場所を示すURL(Uniform Resource Locator)の情報である。動画情報は、プレイによって有るものもあれば、無いものもある。プレイ名は、プレイの名前である。
【0021】
一例として、チーム名が「A」、ボール位置情報が「敵陣45ヤード」である場合に、結果情報として「成功」、競技時間として「15:30」、動画情報として「動画URL1」、プレイ名として「21ヤードゲイン」を記憶している。すなわち、「A」チームについて、「15:30」をプレイの開始時間とし、「敵陣45ヤード」をプレイの開始位置とした「21ヤードゲイン」のプレイが実施されたことが表わされている。このプレイ情報には、「動画URL1」に動画の画像が存在することが表わされている。
【0022】
図1に戻って、球技画像情報22は、各プレイを時系列に且つプレイの開始位置に、各プレイの球技情報図形を並べた画像情報である。例えば、球技画像情報22には、縦方向を時間経過とし、横方向を攻撃方向とし、プレイ情報ごとにプレイの開始位置を指し示すアイコンが配置される。加えて、球技画像情報22には、アイコンに隣接する位置に、プレイ名および結果情報を含む矩形図形や動画情報へのリンクを示す動画アイコンが配置される。ここでいうアイコン、矩形図形および動画アイコンは、それぞれ球技情報図形の一例である。なお、縦方向は、第1方向の一例である。横方向は、第2方向の一例である。球技画像情報22の一例は、後述する。
【0023】
取得部11は、サービス提供装置3から順次プレイ情報を取得する。そして、取得部11は、取得したプレイ情報をプレイ情報テーブル21に格納する。
【0024】
生成部12は、最新のプレイ情報を含む球技画像情報22を生成する。例えば、生成部12は、プレイ情報テーブル21から最新のプレイ情報および直前のプレイ情報を読み込む。生成部12は、最新の球技画像情報22を記憶部20から読み込む。そして、生成部12は、直前のプレイ情報が示すプレイのアイコンの位置に応じて最新のプレイ情報が示すプレイのアイコンを球技画像情報22に描画(配置)する。一例として、生成部12は、最新のプレイの直前に行われた直前のプレイの開始位置を示すアイコンの縦方向に近接し、且つ、横方向に位置する最新のプレイの開始位置に、最新のプレイの球技情報図形としてアイコンを球技画像情報22に加える。そして、生成部12は、プレイの開始位置を示すアイコンに隣接する位置にプレイ名および結果情報を示す矩形図形並びに動画情報へのリンクを示す動画アイコンを最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22に加えても良い。すなわち、生成部12は、最新のプレイの開始位置を示すアイコンを含む球技情報図形を球技画像情報22に加え、最新の球技画像情報22を生成する。
【0025】
出力部13は、球技画像情報22を出力する。すなわち、出力部13は、生成部12によって生成された球技画像情報22を、ネットワーク7を介して携帯情報端末5に配信する。
【0026】
ここで、実施例1に係る球技情報図形の描画方法の一例を、図3を参照して説明する。図3は、実施例1に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。図3では、第1プレイアイコンと第2プレイアイコンが球技画像情報22に描画される場合である。第2プレイアイコンは、最新のプレイの開始位置を示すアイコンである。第1プレイアイコンは、直前のプレイの開始位置を示すアイコンである。
【0027】
図3に示すように、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)である。横方向は、攻撃方向(第2方向)である。生成部12は、最新のプレイの直前に行われたプレイの開始位置を示す第1プレイアイコンの第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、第2プレイアイコンを最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22に加える。第1プレイアイコンと第2プレイアイコンとの第2方向の差分が、ボールの進行した距離を示す。すなわち、かかる差分が、第1プレイ(直前のプレイ)によるボールの移動距離を示す。
【0028】
加えて、生成部12は、第1プレイアイコン、第2プレイアイコンそれぞれに隣接する位置にプレイ名および結果情報を示す矩形図形並びに動画情報へのリンクを示す動画アイコンをそれぞれのプレイの球技情報図形として球技画像情報22に加えても良い。
【0029】
そして、出力部13が、生成部12によって生成された球技画像情報22を観戦者の携帯情報端末5に出力する。これにより、観戦者は、直近の2つのアイコンを見ることで、ボールの移動距離を瞬時に特定することができ、試合中に大きくゲインしたプレイを把握し易くなる。また、球技画像情報22に動画情報へのリンクを示す動画アイコンが加わることで、観戦者は、プレイの動画を参照しやすくなる。また、観戦者は、得点差だけでは判断できない対戦チーム間の実力差を推し量ることが容易になるとともに、勝敗予測において分析データとして参照することができる。
【0030】
図4は、実施例1に係る球技画像情報の一例を示す図である。図4に示す球技画像情報22には、図2で示したプレイ情報テーブル21に記憶された各プレイ情報が示すプレイの球技情報図形が描画される。
【0031】
球技画像情報22について、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)であり、横方向は、攻撃方向(第2方向)である。符号a1および符号a3の描画部分には、Aチームがオフェンス側である場合のプレイの球技情報図形が描画されている。符号a2の描画部分には、Bチームがオフェンス側である場合のプレイの球技情報図形が描画されている。ここでは、例えば、符号a3の描画部分について、図2で示したプレイ情報テーブル21を参照して説明する。
【0032】
ここでは、Aチームは、Bチームの投げたパスをインターセプトして、攻撃権を獲得したものとする。そして、Aチームは、「21ヤードゲイン」のプレイを実施したとする。
【0033】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「21ヤードゲイン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21に格納する。格納したプレイ情報は、符号<1>で表わす。生成部12は、最新のプレイの直前に行われた直前のプレイの開始位置を示すアイコンの第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、最新のプレイの球技情報図形としてアイコンを球技画像情報22に加える。加えて、生成部12は、アイコンに隣接してプレイ名および結果情報を示す矩形図形並びに動画情報へのリンクを示す動画アイコンを最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22に加える。ここでは、生成部12は、符号<1>で表わすプレイ情報を読み出す。生成部12は、最新のプレイの直前に行われた「インターセプト」の開始位置を示すアイコンの時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣45ヤード」に、読み出したプレイ名「21ヤードゲイン」の開始位置を示すアイコンを加える。そして、生成部12は、アイコンに隣接する位置に、プレイ名「21ヤードゲイン」を示す矩形図形を球技画像情報22に加えるとともに、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22を携帯情報端末5に出力する。
【0034】
次に、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを開始したとする。
【0035】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「ファーストダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21に格納する。格納したプレイ情報は、符号<2>で表わす。生成部12は、符号<2>で表わすプレイ情報を読み出す。生成部12は、最新のプレイの直前に行われた「21ヤードゲイン」の開始位置を示すアイコンの時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣25ヤード」に、読み出したプレイ名「ファーストダウン」の開始位置を示すアイコンを加える。そして、生成部12は、アイコンに隣接する位置に、プレイ名「ファーストダウン」を示す矩形図形を球技画像情報22に加えるとともに、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22を携帯情報端末5に出力する。
【0036】
そして、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを完了したとする。
【0037】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとしてプレイ名に何の記載もないプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21に格納する。格納したプレイ情報は、符号<3>で表わす。生成部12は、符号<3>で表わすプレイ情報を読み出す。生成部12は、最新のプレイの直前に行われた「ファーストダウン」の開始位置を示すアイコンの時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣11ヤード」に、最新のプレイの開始位置を示すアイコンを加える。なお、<3>には、プレイ名に何の記載もないので、プレイ名を示す矩形図形および動画情報へのリンクを示す動画アイコンは、球技画像情報22に配置されない。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22を携帯情報端末5に出力する。
【0038】
次に、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを開始したとする。
【0039】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「ファーストダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21に格納する。格納したプレイ情報は、符号<4>で表わす。生成部12は、符号<4>で表わすプレイ情報を読み出す。生成部12は、最新のプレイの直前に行われたプレイの開始位置を示すアイコンの時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣8ヤード」に、読み出したプレイ名「ファーストダウン」の開始位置を示すアイコンを加える。そして、生成部12は、アイコンに隣接する位置に、プレイ名「ファーストダウン」を示す矩形図形を球技画像情報22に加えるとともに、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22を携帯情報端末5に出力する。
【0040】
そして、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイの完了として「タッチダウン」をしたとする。つまり、Aチームは、Bチームのエンドゾーンにボールを持ち込んだとする。
【0041】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「タッチダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21に格納する。格納したプレイ情報は、符号<5>で表わす。生成部12は、符号<5>で表わすプレイ情報を読み出す。生成部12は、最新のプレイの直前に行われたプレイの開始位置を示すアイコンの時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「タッチダウン」に対応する敵陣エンドゾーンに、読み出したプレイ名「タッチダウン」の開始位置を示すアイコンを加える。そして、生成部12は、アイコンに隣接する位置に、「TOUCHDOWN」および得点情報「6-0」を示す矩形図形を球技画像情報22に加えるとともに、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22を携帯情報端末5に出力する。
【0042】
これにより、情報生成装置1は、直近の2つのアイコンの位置関係により、観戦者がボールの移動距離を瞬時に特定することができ、試合中に大きくゲインしたプレイを把握し易い球技画像情報22を提供することができる。つまり、情報生成装置1は、試合に大きな影響を与えた特定のプレイを観戦者が特定し易い球技画像情報22を提供することができる。
【0043】
[情報生成処理のフローチャート]
ここで、実施例1に係る情報生成処理のフローチャートの一例を、図5を参照して説明する。図5は、実施例1に係る情報生成処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、サービス提供装置3は、プレイごとに入力されたプレイ情報を情報生成装置1に送信する。
【0044】
取得部11は、最新のプレイ情報を取得し、記憶部20のプレイ情報テーブル21に格納する(ステップS11)。そして、生成部12は、直前のプレイ情報を記憶部20のプレイ情報テーブル21から読み込む(ステップS12)。生成部12は、最新の球技画像情報22を記憶部20から読み込む(ステップS13)。
【0045】
生成部12は、直前のプレイ情報のアイコンの位置に応じて最新のプレイ情報のアイコンを球技画像情報22に加える(ステップS14)。例えば、生成部12は、最新のプレイ情報のアイコンを、球技画像情報22の以下の位置に加える。すなわち、生成部12は、最新のプレイの直前に行われた直前のプレイの開始位置を示すアイコンの縦方向に近接し、且つ、横方向に位置する最新のプレイの開始位置に、最新のプレイ情報のアイコンを加える。
【0046】
そして、生成部12は、最新のプレイ情報に動画情報やプレイ名があれば、最新のプレイ情報のアイコンの位置に応じて動画情報やプレイ名を球技画像情報22に加える(ステップS15)。例えば、生成部12は、最新のプレイ情報に動画情報やプレイ名が記憶されているか否かを判定する。生成部12は、最新のプレイ情報に動画情報やプレイ名が記憶されていれば、最新のプレイ情報のアイコンに隣接する位置に、プレイ名および結果情報を示す矩形図形並びに動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22に加える。
【0047】
そして、生成部12は、最新のプレイ情報を加えた球技画像情報22を記憶部20に格納する(ステップS16)。そして、出力部13は、HTTPSプロトコルを利用して球技画像情報22をインターネットに送信する(ステップS17)。この結果、出力部13は、球技画像情報22を携帯情報端末5に配信する。
【0048】
[実施例1の効果]
このようにして、情報生成装置1は、ボールの位置で勝敗の優位性が獲得できる球技において、第1プレイにおける、球技場の特定方向のプレイの開始位置を含むプレイ情報を取得する。そして、情報生成装置1は、第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する前記開始位置に、前記開始位置に基づく球技情報図形を第1プレイの球技情報として生成する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、プレイの開始位置に基づく球技情報図形を用いることで、試合に大きな影響を与えた特定のプレイを観戦者が特定し易い球技情報を提供することができる。この結果、情報生成装置1は、観戦者の満足度を向上させることができる。
【0049】
また、情報生成装置1は、第2方向に位置する開始位置に、第1プレイにおける開始位置を指し示すアイコンを第1プレイの球技情報として生成する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、プレイにおける開始位置を指し示すアイコンを用いることで、試合に大きな影響を与えた特定のプレイを観戦者が特定し易い球技情報を提供することができる。この結果、情報生成装置1は、観戦者の満足度を向上させることができる。
【実施例2】
【0050】
ところで、実施例1に係る情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に基づく球技情報図形を、第1プレイの開始位置に、第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加えると説明した。そして、情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に基づく球技情報図形に対応付けてプレイ名および結果情報を示す球技情報図形を第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加えても良いと説明した。しかしながら、情報生成装置1は、これに限定されず、第1プレイの開始位置に、第1プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加える場合であっても良い。
【0051】
そこで、実施例2では、情報生成装置1が、第1プレイの開始位置に、第1プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加える場合を説明する。
【0052】
なお、実施例2に係る情報生成装置1の機能構成について、図1に示す情報生成装置1と同一の構成については同一符号を示すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例1と実施例2とが異なるところは、生成部12を生成部12Aに変更した点にある。また、実施例1と実施例2とが異なるところは、プレイ情報テーブル21、球技画像情報22をそれぞれプレイ情報テーブル21A、球技画像情報22Aに変更した点にある。
【0053】
ここで、実施例2に係る球技情報図形の描画方法について、図6を参照して説明する。図6は、実施例2に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。なお、「29ヤードパス」は、最新のプレイであり、「ファーストダウン」は、直前のプレイである。
【0054】
図6に示すように、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)である。横方向は、攻撃方向(第2方向)である。情報生成装置1の生成部12Aは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Aに加える。ここでいう球技情報図形は、矩形図形である。矩形図形は、プレイの開始位置から攻撃方向に向かって配置される。矩形図形には、プレイ名および結果情報が対応付けられる。ここでは、「ファーストダウン」の開始位置と終了位置との差分が、ボールの進行した距離を示す。「29ヤードパス」の開始位置と終了位置との差分が、ボールの進行した距離を示す。
【0055】
加えて、生成部12Aは、プレイの球技情報図形と重ならない位置に、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22Aに加えても良い。ここでは、動画アイコンは、プレイの開始位置に隣接する位置に配置される。これにより、生成部12は、動画アイコンを、プレイの球技情報と同じ第1方向に描画させることができ、次のプレイの球技情報との干渉を避けることができる。
【0056】
そして、出力部13が、生成部12Aによって生成された球技画像情報22Aを観戦者の携帯情報端末5に出力する。これにより、観戦者は、プレイの球技情報を見ることで、試合経過におけるボールの進行具合を把握し易くなる。すなわち、観戦者は、試合中に重要なプレイを把握し易くなる。また、球技画像情報22Aに動画情報へのリンクを示す動画アイコンが加わることで、観戦者は、プレイの動画を参照し易くなる。また、観戦者は、得点差だけでは判断できない対戦チーム間の実力差を推し量ることが容易になるとともに、勝敗予測において分析データとして参照することができる。
【0057】
なお、図6には、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画されないが、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画される場合であっても良い。かかる場合には、生成部12Aは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、当該開始位置を示すプレイアイコンを、最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Aに加えれば良い。
【0058】
図7は、実施例2に係るプレイ情報テーブルの一例を示す図である。図7に示すように、プレイ情報テーブル21Aは、チーム名、ボール位置情報(開始)、ボール位置情報(終了)、結果情報、競技時間、動画情報およびプレイ名を対応付けて記憶する。チーム名は、オフェンス側のチームの名前である。ボール位置情報(開始)は、プレイの開始位置の情報である。ボール位置情報(開始)は、フィールドのヤードラインを用いたプレイの開始位置の情報であれば良い。ボール位置情報(終了)は、プレイの終了位置の情報である。ボール位置情報(終了)は、フィールドのヤードラインを用いたプレイの終了位置の情報であれば良い。競技時間は、プレイの開始時間である。動画情報は、プレイの動画の画像をリンクしたURLの情報である。動画情報は、プレイによって有るものもあれば、無いものもある。プレイ名は、プレイの名前である。
【0059】
一例として、チーム名が「A」、ボール位置情報(開始)が「敵陣45ヤード」、ボール位置情報(終了)が「敵陣24ヤード」である場合に、結果情報として「成功」、競技時間として「15:30」を記憶している。加えて、動画情報として「動画URL1」、プレイ名として「21ヤードゲイン」を記憶している。すなわち、「A」チームについて、「15:30」をプレイの開始時間とし、「敵陣45ヤード」をプレイの開始位置、「敵陣24ヤード」をプレイの終了位置とした「21ヤードゲイン」のプレイが実施されたことが表わされている。このプレイ情報には、「動画URL1」に動画の画像が記憶されていることが表わされている。
【0060】
図8は、実施例2に係る球技画像情報の一例を示す図である。図8に示す球技画像情報22Aは、図4に示す球技画像情報22に対応し、各プレイは、同一の内容であるものとする。
【0061】
球技画像情報22Aについて、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)であり、横方向は、攻撃方向(第2方向)である。符号a1および符号a3の描画部分には、Aチームがオフェンス側である場合のプレイの球技情報図形が描画されている。符号a2の描画部分には、Bチームがオフェンス側である場合のプレイの球技情報図形が描画されている。ここでは、例えば、符号a3の描画部分について、図7で示したプレイ情報テーブル21Aを適宜参照して説明する。また、図8では、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画される場合とする。
【0062】
ここでは、Aチームは、Bチームの投げたパスをインターセプトして、攻撃権を獲得したものとする。そして、Aチームは、「21ヤードゲイン」のプレイを実施したとする。
【0063】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「21ヤードゲイン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Aに格納する。そして、生成部12Aは、プレイ情報テーブル21Aを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Aは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、当該開始位置を示すプレイアイコンを、最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Aに加える。さらに、生成部12Aは、最新のプレイの球技情報図形と重ならない位置に、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22Aに加える。ここでは、生成部12Aは、最新のプレイの直前に行われた「インターセプト」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣45ヤード」に、開始位置を示すアイコンg1を球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイ「21ヤードゲイン」の開始位置「敵陣45ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣24ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形g2を球技画像情報22Aに加える。さらに、生成部12Aは、動画情報へのリンクを示す動画アイコンg3を、最新のプレイの球技情報図形と重ならない位置に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Aを携帯情報端末5に出力する。
【0064】
次に、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを開始したとする。
【0065】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「ファーストダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Aに格納する。そして、生成部12Aは、プレイ情報テーブル21Aを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Aは、最新のプレイの直前に行われた「21ヤードゲイン」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣25ヤード」に、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイ「ファーストゲイン」の開始位置「敵陣25ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣11ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22Aに加える。さらに、生成部12Aは、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを、最新のプレイの球技情報図形と重ならない位置に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Aを携帯情報端末5に出力する。
【0066】
そして、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを完了したとする。
【0067】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとしてプレイ名に何の記載もないプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Aに格納する。そして、生成部12Aは、プレイ情報テーブル21Aを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Aは、最新のプレイの直前に行われた「ファーストダウン」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣11ヤード」に、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイの開始位置「敵陣11ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣8ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22Aに加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Aを携帯情報端末5に出力する。
【0068】
次に、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを開始したとする。
【0069】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「ファーストダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Aに格納する。そして、生成部12Aは、プレイ情報テーブル21Aを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Aは、最新のプレイの直前に行われたプレイの矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣8ヤード」に、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイ「ファーストゲイン」の開始位置「敵陣8ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣2ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22Aに加える。さらに、生成部12Aは、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを、最新のプレイの球技情報図形と重ならない位置に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Aを携帯情報端末5に出力する。
【0070】
そして、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイの完了として「タッチダウン」をしたとする。つまり、Aチームは、Bチームのエンドゾーンにボールを持ち込んだとする。
【0071】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「タッチダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Aに格納する。そして、生成部12Aは、プレイ情報テーブル21Aを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Aは、最新のプレイの直前に行われた「ファーストダウン」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「タッチダウン」に対応する敵陣エンドゾーンに、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22Aに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイ「タッチダウン」の開始位置「タッチダウン」に対応する敵陣エンドゾーンに、当該開始位置と終了位置「敵陣0ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22Aに加える。さらに、生成部12Aは、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを、最新のプレイの球技情報図形と重ならない位置に加える。加えて、生成部12Aは、矩形図形に対応付けて「TOUCHDOWN」および得点情報「6-0」を示す新たな矩形図形を球技画像情報22に加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Aを携帯情報端末5に出力する。
【0072】
これにより、情報生成装置1は、各プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する矩形図形の横幅により、試合経過におけるボールの進行具合を把握し易い球技画像情報22Aを提供することができる。すなわち、情報生成装置1は、試合中に重要なプレイを把握し易い球技画像情報22Aを提供することができる。つまり、情報生成装置1は、試合に大きな影響を与えた特定のプレイを観戦者が特定し易い球技画像情報22Aを提供することができる。
【0073】
[実施例2の効果]
このようにして、情報生成装置1は、第2方向に位置する開始位置に、第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を第1プレイの球技情報として生成する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、試合に大きな影響を与えた特定のプレイを観戦者が特定し易い球技情報を提供することができる。この結果、情報生成装置1は、観戦者の満足度を向上させることができる。
【0074】
また、情報生成装置1は、球技情報図形に第1プレイの結果情報を対応付けて生成する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、試合に大きな影響を与えた特定のプレイの内容を観戦者に特定し易い球技情報を提供することができる。
【0075】
また、情報生成装置1は、球技情報図形が描画される位置と重ならない位置に、第1プレイの動画にリンクする動画参照画像を生成する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、次のプレイの球技情報との干渉を避けることができる。
【実施例3】
【0076】
ところで、実施例1に係る情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に基づく球技情報図形を、第1プレイの開始位置に、第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加えると説明した。そして、情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に基づく球技情報図形に対応付けてプレイ名および結果情報を示す球技情報図形を第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加えても良いと説明した。また、実施例2に係る情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に、第1プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を第1プレイの球技情報として球技画像情報22に加えると説明した。しかしながら、情報生成装置1は、これに限定されず、第1プレイにおけるボールの進行属性に応じて、第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形内の表示パターンを変更しても良い。ここでいうボールの進行属性には、例えば、走行であることを示す「ラン」、パスですることを示す「パス」、反則することを示す「反則」が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0077】
そこで、実施例3では、情報生成装置1が、第1プレイにおけるボールの進行属性に応じて、第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形内の表示パターンを変更する場合を説明する。
【0078】
なお、実施例3に係る情報生成装置1の機能構成について、図1に示す情報生成装置1と同一の構成については同一符号を示すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例1と実施例3とが異なるところは、生成部12を生成部12Bに変更した点にある。また、実施例1と実施例3とが異なるところは、プレイ情報テーブル21、球技画像情報22をそれぞれプレイ情報テーブル21B、球技画像情報22Bに変更した点にある。
【0079】
ここで、実施例3に係る球技情報図形の描画方法について、図9を参照して説明する。図9は、実施例3に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。
【0080】
図9に示すように、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)である。横方向は、攻撃方向(第2方向)である。情報生成装置1の生成部12Bは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Bに加える。このとき、生成部12Bは、最新のプレイにおけるボールの進行属性に応じて、球技情報図形内の表示パターンを変更する。ここでいう球技情報図形は、矩形図形である。ここでは、1段目のプレイ情報について、プレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する矩形図形が表わされている。矩形図形には、「パス」と「ラン」とが1対3の比率で表わされている。「パス」と「ラン」とは、表示パターンが変更されている。また、2段目のプレイ情報について、プレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する矩形図形が表わされている。矩形図形には、「反則」が表わされている。「反則」は、他のボールの進行属性である「パス」や「ラン」と異なる表示パターンで表わされる。
【0081】
そして、出力部13が、生成部12Bによって生成された球技画像情報22Bを観戦者の携帯情報端末5に出力する。これにより、観戦者は、各プレイの進行具合を把握し易くなる。例えば、観戦者は、「21ヤードゲイン」がほとんどパスであったとか、パスとランであったとかを把握することができる。すなわち、観戦者は、試合中に重要なプレイを把握し易くなる。
【0082】
なお、図9には、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画されないが、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画される場合であっても良い。かかる場合には、生成部12Bは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、当該開始位置を示すプレイアイコンを、最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Bに加える。そして、生成部12Aは、最新のプレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Bに加える。このとき、生成部12Bは、最新のプレイにおけるボールの進行属性に応じて、球技情報図形内の表示パターンを変更すれば良い。また、生成部12Bは、プレイの球技情報図形と重ならない位置に、動画情報へのリンクを示す動画アイコンを球技画像情報22Bに加えても良い。
【0083】
図10は、実施例3に係るプレイ情報テーブルの一例を示す図である。図10に示すように、プレイ情報テーブル21Bは、チーム名、ボール位置情報(開始)、ボール位置情報(終了)、結果情報、競技時間、動画情報、プレイ名、進行手段および進行手段比率を対応付けて記憶する。チーム名からプレイ名までの各項目は、図7で示した各項目と同じであるので、その説明を省略する。進行手段は、ボールの進行属性に対応する。進行手段には、例えば「パス」、「ラン」および「反則」が挙げられる。進行手段比率は、1つのプレイ名が示すプレイにおけるボールの進行属性の比率を示す。進行手段比率は、進行手段の数に合わせて設定される。
【0084】
一例として、チーム名が「A」、ボール位置情報(開始)が「敵陣45ヤード」、ボール位置情報(終了)が「敵陣24ヤード」である場合に、結果情報として「成功」、競技時間として「15:30」を記憶している。加えて、動画情報として「動画URL1」、プレイ名として「21ヤードゲイン」を記憶している。さらに、進行手段として「パス→ラン」、進行手段比率として「3:1」を記憶している。すなわち、「A」チームについて、「15:30」をプレイの開始時間とし、「敵陣45ヤード」をプレイの開始位置、「敵陣24ヤード」をプレイの終了位置とした「21ヤードゲイン」のプレイが実施されたことが表わされている。このプレイ情報には、「動画URL1」に動画の画像が記憶されていることが表わされている。さらに、この「21ヤードゲイン」のプレイは、「パス」と「ラン」とにより進行し、「パス」と「ラン」との比率は3対1であることが表わされている。
【0085】
図11は、実施例3に係る球技画像情報の一例を示す図である。図11に示す球技画像情報22Bは、図4に示す球技画像情報22、図8に示す球技画像情報22Aに対応し、各プレイは、同一の内容であるものとする。
【0086】
球技画像情報22Bについて、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)であり、横方向は、攻撃方向(第2方向)である。符号a1および符号a3の描画部分には、Aチームがオフェンス側である場合のプレイの球技情報図形が描画されている。符号a2の描画部分には、Bチームがオフェンス側である場合のプレイの球技情報図形が描画されている。ここでは、例えば、符号a3の描画部分について、図10で示したプレイ情報テーブル21Bを適宜参照して説明する。また、図11では、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画される場合とする。
【0087】
ここでは、Aチームは、Bチームの投げたパスをインターセプトして、攻撃権を獲得したものとする。そして、Aチームは、「21ヤードゲイン」のプレイを実施したとする。
【0088】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「21ヤードゲイン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Bに格納する。そして、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Bは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、当該開始位置を示すプレイアイコンを、最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Bに加える。そして、生成部12Bは、最新のプレイの開始位置に、当該開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22Bに加える。このとき、生成部12Bは、最新のプレイにおけるボールの進行属性に応じて、球技情報図形内の表示パターンを変更する。ここでは、生成部12Bは、最新のプレイの直前に行われた「インターセプト」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣45ヤード」に、開始位置を示すアイコンg11を球技画像情報22Bに加える。そして、生成部12Bは、最新のプレイ「21ヤードゲイン」の開始位置「敵陣45ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣24ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形g12を球技画像情報22Bに加える。このとき、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを参照して、最新のプレイ「21ヤードゲイン」に対する進行手段および進行手段比率を取得する。進行手段は「パス→ラン」であり、進行手段比率は「3:1」であるので、生成部12Bは、矩形図形g12内を、開始位置から3/4を「パス」の表示パターンg12に、「パス」終了後から終了位置までを「ラン」の表示パターンg12に変更する。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Bを携帯情報端末5に出力する。
【0089】
次に、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを開始したとする。
【0090】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「ファーストダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Bに格納する。そして、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Bは、最新のプレイの直前に行われた「21ヤードゲイン」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣25ヤード」に、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22Bに加える。そして、生成部12Bは、最新のプレイ「ファーストゲイン」の開始位置「敵陣25ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣11ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22Bに加える。このとき、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを参照して、最新のプレイ「ファーストゲイン」に対する進行手段および進行手段比率を取得する。進行手段は「パス」であり、進行手段比率は「1」であるので、生成部12Bは、矩形図形内を、開始位置から終了位置まで「パス」の表示パターンに変更する。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Bを携帯情報端末5に出力する。
【0091】
そして、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを完了したとする。
【0092】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとしてプレイ名に何の記載もないプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Bに格納する。そして、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Bは、最新のプレイの直前に行われた「ファーストダウン」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣11ヤード」に、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22に加える。そして、生成部12Bは、最新のプレイの開始位置「敵陣11ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣8ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22に加える。このとき、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを参照して、最新のプレイに対する進行手段および進行手段比率を取得する。進行手段は「ラン」であり、進行手段比率は「1」であるので、生成部12Bは、矩形図形内を、開始位置から終了位置まで「ラン」の表示パターンに変更する。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Bを携帯情報端末5に出力する。
【0093】
次に、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイを開始したとする。
【0094】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「ファーストダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Bに格納する。そして、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Bは、最新のプレイの直前に行われたプレイの矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「敵陣8ヤード」に、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22に加える。そして、生成部12Bは、最新のプレイ「ファーストゲイン」の開始位置「敵陣8ヤード」に、当該開始位置と終了位置「敵陣2ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22に加える。このとき、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを参照して、最新のプレイに対する進行手段および進行手段比率を取得する。進行手段は「ラン」であり、進行手段比率は「1」であるので、生成部12Bは、矩形図形内を、開始位置から終了位置まで「ラン」の表示パターンに変更する。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Bを携帯情報端末5に出力する。
【0095】
そして、Aチームは、「ファーストダウン」のプレイの完了として「タッチダウン」をしたとする。つまり、Aチームは、Bチームのエンドゾーンにボールを持ち込んだとする。
【0096】
すると、取得部11は、サービス提供装置3から最新のプレイとして「タッチダウン」を示すプレイ情報を取得し、プレイ情報テーブル21Bに格納する。そして、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを用いて、以下の処理を行う。すなわち、生成部12Bは、最新のプレイの直前に行われた「ファーストダウン」の矩形図形の時間経過を示す方向(第1方向)に近接し、且つ、攻撃方向(第2方向)に位置する「タッチダウン」に対応する敵陣エンドゾーンに、開始位置を示すアイコンを球技画像情報22に加える。そして、生成部12Bは、最新のプレイ「タッチダウン」の開始位置に対応する敵陣エンドゾーンに、当該開始位置と終了位置「敵陣0ヤード」とを基にした大きさを有する矩形図形を球技画像情報22に加える。このとき、生成部12Bは、プレイ情報テーブル21Bを参照して、最新のプレイに対する進行手段および進行手段比率を取得する。進行手段は「ラン」であり、進行手段比率は「1」であるので、生成部12Bは、矩形図形内を、開始位置から終了位置まで「ラン」の表示パターンに変更する。加えて、生成部12Bは、矩形図形に対応付けて「TOUCHDOWN」および得点情報「6-0」を示す新たな矩形図形を球技画像情報22Bに加える。そして、出力部13は、最新の球技画像情報22Bを携帯情報端末5に出力する。
【0097】
これにより、情報生成装置1は、各プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する矩形図形内の進行手段に応じた表示パターンにより、試合経過におけるプレイの進行具合を把握し易い球技画像情報22Bを提供することができる。すなわち、情報生成装置1は、試合中に重要なプレイの進行具合を把握し易い球技画像情報22Bを提供することができる。つまり、情報生成装置1は、試合に大きな影響を与えた特定のプレイの進行具合を観戦者が特定し易い球技画像情報22Bを提供することができる。
【0098】
[実施例3の効果]
このようにして、情報生成装置1は、第2方向に位置する開始位置に、第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を第1プレイの球技情報として生成する。そして、情報生成装置1は、第1プレイにおけるボールの進行属性に応じて、球技情報図形内の表示パターンを変更する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、試合に大きな影響を与えた特定のプレイの進行具合を観戦者が特定し易い球技情報を提供することができる。この結果、情報生成装置1は、観戦者の満足度を向上させることができる。
【実施例4】
【0099】
ところで、実施例1に係る情報生成装置1は、第1プレイの直前に行われた第2プレイの球技情報の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する開始位置に、第1プレイの開始位置に基づく球技情報図形を球技画像情報22に加えると説明した。そして、情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に基づく球技情報図形に対応付けてプレイ名および結果情報を示す球技情報図形を球技画像情報22に加えても良いと説明した。また、実施例2に係る情報生成装置1は、第1プレイの開始位置に、第1プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形を球技画像情報22に加えると説明した。しかしながら、情報生成装置1は、これに限定されず、第1プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形の第1方向の大きさを第1プレイの競技時間と関係付けても良い。
【0100】
そこで、実施例4では、情報生成装置1が、第1プレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさを有する球技情報図形の第1方向の大きさを第1プレイの競技時間と関係付ける場合を説明する。
【0101】
なお、実施例4に係る情報生成装置1の機能構成について、図1に示す情報生成装置1と同一の構成については同一符号を示すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例1と実施例3とが異なるところは、生成部12を生成部12Cに変更した点にある。また、実施例1と実施例4とが異なるところは、球技画像情報22を球技画像情報22Cに変更した点にある。
【0102】
ここで、実施例4に係る球技情報図形の描画方法について、図12を参照して説明する。図12は、実施例4に係る球技情報図形の描画方法の一例を示す図である。なお、「ファーストダウン」は、最新のプレイであるとする。
【0103】
図12に示すように、縦方向は、時間経過を示す方向(第1方向)である。横方向は、攻撃方向(第2方向)である。情報生成装置1の生成部12Cは、直前のプレイの球技情報図形の第1方向に近接し、且つ、第2方向に位置する最新のプレイの開始位置に、以下の大きさを有する球技情報図形を球技画像情報22Cに加える。すなわち、球技情報図形の大きさは、第2方向にプレイの開始位置と終了位置とを基にした大きさであって、第1方向にプレイの開始時間と終了時間とを基にした大きさを示す。ここでいう球技情報図形は、矩形図形である。矩形図形には、プレイ名および結果情報が対応付けられる。ここでは、「ファーストダウン」の開始位置と終了位置との差分が、ボールの進行した距離を示し、「ファーストダウン」の開始時間と終了時間との差分が、「ファーストダウン」に要する時間(競技時間)を示す。また、「29ヤードパス」の開始位置と終了位置との差分が、ボールの進行した距離を示し、「29ヤードパス」の開始時間と終了時間との差分が、「29ヤードパス」に要する時間(競技時間)を示す。
【0104】
そして、出力部13が、生成部12Cによって生成された球技画像情報22Cを観戦者の携帯情報端末5に出力する。これにより、観戦者は、プレイの球技情報を見ることで、プレイに要する時間を把握し易くなる。すなわち、情報生成装置1は、プレイの球技情報の縦幅により、プレイに要する時間を把握し易い球技画像情報22Cを提供することができる。
【0105】
なお、図12には、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画されないが、プレイの開始位置にプレイアイコンが描画される場合であっても良い。また、図12には、プレイの球技情報図形と重ならない位置に、動画情報へのリンクを示す動画アイコンが描画されないが、動画情報へのリンクを示す動画アイコンが描画される場合であっても良い。
【0106】
[実施例4の効果]
このようにして、情報生成装置1は、第2方向に位置する開始位置に、第1プレイにおける開始位置と終了位置とを基にした大きさであって、第1プレイの競技時間を基にした第1方向の大きさを有する球技情報図形を第1プレイの球技情報として生成する。かかる構成によれば、情報生成装置1は、プレイの競技時間を把握し易い球技情報を提供することができる。この結果、情報生成装置1は、観戦者の満足度を向上させることができる。
【0107】
[その他]
なお、情報生成装置1は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置に、上記した制御部10および記憶部20などの各機能を搭載することによって実現することができる。
【0108】
また、上記実施例では、情報生成装置1は、プレイの開始位置を示すアイコン(球技情報図形)に隣接する位置にプレイ名および結果情報を示す矩形図形並びに動画アイコンを最新のプレイの球技情報図形として球技画像情報22に加えると説明した。すなわち、情報生成装置1は、球技情報図形に隣接する位置に動画アイコンを配置すると説明した。しかしながら、情報生成装置1は、これに限定されず、球技情報図形そのものを動画アイコンとしても良い。すなわち、情報生成装置1は、プレイの開始位置を示すアイコンを動画アイコンとしても良いし、矩形図形を動画アイコンとしても良い。これにより、情報生成装置1は、動画アイコンを他の球技情報図形と共用することで、視覚的に分かり易い球技画像情報22を生成できる。
【0109】
また、上記実施例では、情報生成装置1は、生成された球技画像情報22を、観戦者に携帯された携帯情報端末5に表示させる場合を説明した。しかしながら、情報生成装置1は、これに限定されず、生成された球技画像情報を、テレビなどの受像機に表示させる場合であっても良い。また、情報生成装置1は、球技画像情報22を球技動画と同時に表示させても良い。また、情報生成装置1は、球技に関するコンピュータゲームにおいても、同一の情報生成方法により球技画像情報を生成し、ゲーム機器に表示させても良い。
【0110】
また、上記実施例では、図示した装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部11と生成部12とを統合しても良い。生成部12と出力部13とを統合しても良い。また、生成部12を、プレイの開始位置を示すアイコンを球技画像情報22に加える第1生成部と、プレイ名等を示す矩形図形を球技画像情報22に加える第2生成部と、プレイの動画アイコンを球技画像情報22に加える第3生成部とに分散しても良い。また、記憶部20を情報生成装置1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
【0111】
また、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図1に示した情報生成装置1と同様の機能を実現する情報生成プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図13は、情報生成プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【0112】
図13に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)203と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置215と、表示装置209とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラムなどを読取るドライブ装置213と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行う通信I/F(Interface)217とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するメモリ201と、HDD(Hard Disk Drive)205を有する。そして、メモリ201、CPU203、HDD205、表示制御部607、表示装置209、ドライブ装置213、入力装置215、通信I/F217は、バス219で接続されている。
【0113】
ドライブ装置213は、例えばリムーバブルディスク211用の装置である。HDD205は、情報生成プログラム205aおよび情報生成処理関連情報205bを記憶する。通信I/F217は、ネットワークと装置内部とのインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F217には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0114】
表示装置209は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。表示装置209は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
【0115】
CPU203は、情報生成プログラム205aを読み出して、メモリ201に展開し、プロセスとして実行する。かかるプロセスは情報生成装置1の各機能部に対応する。情報生成処理関連情報205bには、例えば、プレイ情報テーブル21、球技画像情報22が含まれる。そして、例えばリムーバブルディスク211が、情報生成プログラム205aなどの各情報を記憶する。
【0116】
なお、情報生成プログラム205aについては、必ずしも最初からHDD205に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に当該プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200がこれらから情報生成プログラム205aを読み出して実行するようにしても良い。
【符号の説明】
【0117】
1 情報生成装置
3 サービス提供装置
5 携帯情報端末
7 ネットワーク
10 制御部
11 取得部
12,12A,12B,12C 生成部
13 出力部
20 記憶部
21、21A、21B プレイ情報テーブル
22、22A、22B、22C 球技画像情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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図13