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特許7756720照明システムを構成するためのコントローラ及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-09
(45)【発行日】2025-10-20
(54)【発明の名称】照明システムを構成するためのコントローラ及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/125 20200101AFI20251010BHJP
   H05B 47/175 20200101ALI20251010BHJP
   G06F 3/04847 20220101ALI20251010BHJP
   G06F 3/04886 20220101ALI20251010BHJP
【FI】
H05B47/125
H05B47/175
G06F3/04847
G06F3/04886
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023542983
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 EP2022050329
(87)【国際公開番号】W WO2022152648
(87)【国際公開日】2022-07-21
【審査請求日】2025-01-08
(31)【優先権主張番号】21151762.8
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】メールベーク ベレント ヴィレム
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-15360(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0215460(US,A1)
【文献】特開2018-98155(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明システムを構成する方法であって、前記照明システムは、照明制御デバイス及びメモリを含み、前記照明制御デバイスは、ユーザ入力要素を含み、前記ユーザ入力要素は、前記照明システムの制御機能を示すアイコンを含み、当該方法は、
前記照明制御デバイスを含む画像を取得することと、
前記画像を分析することと、
前記画像内の前記ユーザ入力要素を識別することと、
前記ユーザ入力要素に適用されている前記アイコンを識別することと、
前記識別されたアイコンの前記制御機能を決定することと、
前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記照明システムの1つ以上の照明ユニットが前記制御機能に従って制御されるように、前記制御機能と前記ユーザ入力要素を関連付ける及び前記制御機能と前記ユーザ入力要素との関連付けを前記メモリに記憶することによって前記照明システムを構成することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記識別されたアイコンの前記制御機能は、前記照明システムのエリアに関連し、前記照明システムは、前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記エリアに位置する1つ以上の照明ユニットが制御されるように、前記エリアと前記ユーザ入力要素を関連付けることによって構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記識別されたアイコンの前記制御機能は、光設定に関連し、前記照明システムは、前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記照明システムの1つ以上の照明ユニットが前記光設定に従って制御されるように、前記光設定と前記ユーザ入力要素を関連付けることによって構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アイコンの色は、前記光設定の色を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アイコンの前記制御機能は、照明ユニットのタイプに関連し、前記照明システムは、前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記タイプの1つ以上の照明ユニットが制御されるように、前記照明ユニットのタイプと前記ユーザ入力要素を関連付けることによって構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アイコンは、ユーザによって前記ユーザ入力要素に適用されている、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記照明制御デバイスは、第2の制御機能を示す第2のアイコンを含む第2のユーザ入力要素を含み、当該方法は、
前記画像内の前記第2のユーザ入力要素を識別することと、
前記第2のユーザ入力要素に適用されている前記第2のアイコンを識別することと、
前記識別された第2のアイコンの前記第2の制御機能を決定することと、
前記第2のユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記照明システムの1つ以上の照明ユニットが前記第2の制御機能に従って制御されるように、前記第2の制御機能と前記第2のユーザ入力要素を関連付けることによって前記照明システムを構成することと、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザ入力要素及び前記第2のユーザ入力要素を識別するステップは、
前記照明制御デバイスの向きを決定することと、
前記照明制御デバイスの前記向きに基づいて前記画像内のユーザ入力要素を識別することと、
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザ入力要素は、各々がそれぞれの制御機能を示す、複数のアイコンを含み、前記照明システムは、前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記照明システムの1つ以上の照明ユニットが複数の前記制御機能に従って制御されるように、前記複数の制御機能と前記ユーザ入力要素を関連付けることによって構成される、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記識別されたアイコンの前記制御機能を決定するステップは、
メモリにアクセスすることであって、該メモリはアイコンと制御機能との関連付けを記憶している、ことと、
前記識別されたアイコンと前記記憶されているアイコンを比較することと、
前記比較に基づいて、前記識別されたアイコンについて、それぞれの制御機能を選択することと、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、
カメラによって捕捉される第2の画像を取得することであって、前記第2の画像は前記照明制御デバイスを捕捉する、ことと、
前記第2の画像を分析することと、
前記第2の画像内の前記ユーザ入力要素を識別することと、
前記ユーザ入力要素上の新しいアイコンを識別することと、
前記新しいアイコンが、前記ユーザ入力要素上に以前に位置していたアイコンに置き換わっていることを決定することと、
前記識別された新しいアイコンの新しい制御機能を決定することと、
前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記照明システムの1つ以上の照明ユニットが前記新しい制御機能に従って制御されるように、前記新しい制御機能と前記ユーザ入力要素を関連付けることによって前記照明システムを構成することと、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
コンピューティングデバイスのためのコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムが前記コンピューティングデバイスの処理ユニットで実行された場合、請求項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【請求項13】
照明システムを構成するためのコントローラであって、前記照明システムは、照明制御デバイス及びメモリを含み、前記照明制御デバイスは、ユーザ入力要素を含み、前記ユーザ入力要素は、前記照明システムの制御機能を示すアイコンを含み、当該コントローラは、
前記照明制御デバイスを含む画像を取得する入力と、
前記画像を分析する、
前記画像内の前記ユーザ入力要素を識別する、
前記ユーザ入力要素に適用されている前記アイコンを識別する、
前記識別されたアイコンの前記制御機能を決定する、及び
前記ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、前記照明システムの1つ以上の照明ユニットが前記制御機能に従って制御されるように、前記制御機能と前記ユーザ入力要素を関連付ける及び前記制御機能と前記ユーザ入力要素との関連付けを前記メモリに記憶することによって前記照明システムを構成する、
プロセッサと、
を含む、コントローラ。
【請求項14】
請求項13に記載のコントローラと、
ユーザによって前記ユーザ入力要素に取り付け可能な複数のアイコンであって、当該アイコンは前記照明システムのそれぞれの制御機能を示す、複数のアイコンと、
1つ以上の照明ユニットと、
を含む、照明システム。
【請求項15】
照明システムの照明ユニットを制御するためのユーザ入力要素を含む照明制御デバイスと、
ユーザによって前記ユーザ入力要素に取り付け可能な複数のアイコンであって、当該アイコンは前記照明ユニットのそれぞれの制御機能を示す、複数のアイコンと、
請求項12に記載のコンピュータプログラムと、
を含む、パーツキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明システムを構成する(configure)方法、及び該方法を実行するためのコンピュータプログラムプロダクトに関する。本発明はさらに、照明システムを構成するためのコントローラ、及び該コントローラを含む照明システムに関する。本発明はさらに、パーツキットに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクテッド照明システム(connected lighting system)は、照明ユニットを制御するための新たな可能性をユーザに提供する。コネクテッド(家庭用)照明システムが成長し続けるにつれて、このようなシステムの構成(configuration)はより複雑になっている。ユーザが照明システムに、ライトスイッチ(light switch)等、新しい制御デバイスを追加する場合、ユーザは、入力要素(例えば、ボタン、回転要素、タッチセンシティブ表面等)にある機能を割り当てる必要がある。そうするために、ユーザは、新しいライトスイッチを部屋に割り当て、異なる入力要素にある光設定を割り当てる必要がある。これは、通常、スマートフォン等のハンドヘルドデバイスで典型的には動作するソフトウェアアプリケーションを介して手動で行われる。ユーザがライトスイッチを再構成(reconfigure)したい場合、同様の手作業が実行される必要がある。
【0003】
US 20190215460 A1は、画像キャプチャデバイスによる画像キャプチャのための1つ以上のシンボルを表示するように構成されるユーザインターフェースを開示している。画像処理ソフトウェアを有するコンピューティングデバイスは、シンボルを検出し、1つ以上のビルシステムコンポーネントを制御するためにシンボルに関連付けられる制御機能を決定するために画像を処理するために使用され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ライトスイッチ等の照明制御デバイスを構成するプロセスを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、前記目的は、照明システムを構成する方法であって、照明システムは、照明制御デバイス及びメモリを含み、照明制御デバイスは、ユーザ入力要素を含み、ユーザ入力要素は、照明システムの制御機能を示すアイコンを含み、当該方法は、
照明制御デバイスを含む画像を取得することと、
画像を分析することと、
画像内のユーザ入力要素を識別することと、
ユーザ入力要素に適用されているアイコンを識別することと、
識別されたアイコンの制御機能を決定することと、
ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが制御機能に従って制御されるように、制御機能とユーザ入力要素を関連付ける及び制御機能とユーザ入力要素との関連付けをメモリに記憶することによって照明システムを構成することと、
を含む、方法によって達成される。
【0006】
ユーザ入力要素(例えばボタン、回転要素、タッチセンシティブ表面等)に位置するアイコンは、ユーザ入力要素が実行すべき照明制御機能を示す。アイコンは、ユーザによってユーザ入力要素に適用可能であってもよい。ユーザは、照明制御デバイス(例えば、壁取り付け照明制御デバイス又はポータブル照明制御デバイス、例えば、ライトスイッチ)の画像を捕捉するためにカメラを使用してもよく、これによって1つ以上のユーザ入力要素及びそれぞれのアイコンが画像内で識別されてもよい。その後、それぞれの識別されたアイコンの制御機能が識別に基づいて決定され、それぞれのアイコンによって示される制御機能がそれぞれのユーザ入力要素に関連付けられる。関連付けは、照明システムのメモリに記憶されてもよい。照明システムの(中央)コントローラは、1つ以上の照明ユニットを制御するために記憶された関連付けを使用してもよい。その結果、照明制御デバイスは、(複数の)ユーザ入力要素に置かれている(複数の)アイコンに従って構成され(configured)、ユーザがユーザ入力要素をアクティブにする場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが、アクティブにされたユーザ入力要素に関連付けられる照明制御機能に従って制御される。これは、照明制御デバイスが自動的に構成されることにより、照明制御デバイスを構成するプロセスを改善するので、有益である。
【0007】
識別されたアイコンの制御機能は、照明システムのエリアに関連してもよく、照明システムは、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、エリアに位置する1つ以上の照明ユニットが制御されるように、エリアとユーザ入力要素を関連付けることによって構成されてもよい。エリアは、1つ以上の照明ユニットが位置する空間(例えば、部屋(の一部))である。エリアに位置する照明ユニットは、例えば、予め定義された光設定(predefined light setting)、ユーザ定義光設定(user-defined light setting)又はシステム定義光設定(system-defined light setting)に従って制御されてもよい。エリア(例えば、部屋、又はエンターテイメントゾーン(entertainment zone)等の部屋の一部)は、照明システムのメモリに定義されてもよく、メモリは、当該エリアに位置する照明ユニットに関する情報を記憶してもよい。ユーザは、例えば、ユーザ入力要素に取り付けられることができるアイコンにアクセスすることができてもよい。これは、ユーザ入力要素が、エリア内の1つ以上の照明ユニットを制御するように自動的に構成されるので、有益である。
【0008】
識別されたアイコンの制御機能は、光設定に関連してもよく、照明システムは、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが光設定に従って制御されるように、光設定とユーザ入力要素を関連付けることによって構成されてもよい。光設定は、メモリに記憶され、ユーザがユーザ入力要素においてユーザ入力を提供する場合にメモリから取り出されてもよい。これは、ユーザ入力要素が、ユーザによってアクティブにされた場合に照明システムの1つ以上の照明ユニットを光設定に従って制御するように自動的に構成されるので、有益である。本発明の文脈において、用語「光設定(light setting)」は、照明デバイスが制御され得る照明制御設定(lighting control setting)として理解されるべきである。光設定は、例えば、1つ以上の照明ユニットの光出力の明るさ、色、彩度、ビーム角等を定義してもよい。光設定は、オン設定(on setting)、オフ設定(off setting)、ゴートゥースリープ設定(go-to-sleep setting)、ウェイクアップ設定(wake-up setting)等であってもよい。光設定は、例えば、サンセットシーン又はキャンドルライトシーン等、複数の静的及び/又は動的な光設定の光シーンであってもよい。
【0009】
アイコンは色を有してもよく、アイコンの色は、光設定の光色(light color)を示してもよい。ユーザは、例えば、ユーザ入力要素に取り付けられることができる複数の色付きアイコン(colored icon)にアクセスすることができてもよい。これは、ユーザが、特定のユーザ入力要素の色を選択し、当該ユーザ入力要素に取り付け可能なアイコンを取り付け、これによって照明システムが相応に(accordingly)構成されることを可能にする。
【0010】
アイコンの制御機能は、照明ユニットのタイプに関連してもよく、照明システムは、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、当該タイプの1つ以上の照明ユニットが制御されるように、照明ユニットのタイプとユーザ入力要素を関連付けることによって構成されてもよい。これは、ユーザ入力要素が、ユーザによってアクティブにされた場合にアイコンによって示されるタイプの1つ以上の照明ユニットを制御するように自動的に構成されるので、有益である。(例えば、スポットライト、LEDストリップ、ペンダント照明器具等)当該タイプの照明ユニットは、例えば、予め定義された光設定、ユーザ定義光設定又はシステム定義光設定に従って制御されてもよい。
【0011】
アイコンは、ユーザによってユーザ入力要素に適用されていてもよい。これは、ユーザが、照明制御デバイスを構成するために、ユーザが認識可能なアイコン(例えば、エリア、照明ユニットのタイプ、光設定等のアイコン)をユーザ入力要素に適用し得るので、有益である。アイコンは、画像が捕捉される前にそれぞれのユーザ入力要素に適用されている。ユーザには、ユーザ入力要素に取り付けられ得る複数の取り付け可能なアイコン(例えば、粘着ステッカ(adhesive sticker)、取り外し可能なビニールステッカ(removeable vinyl sticker)等)が提供されてもよい。代替的に、アイコンは、例えば、ユーザによって照明制御デバイスのユーザ入力要素に描かれてもよい。
【0012】
照明制御デバイスは、第2の制御機能を示す第2のアイコンを含む第2のユーザ入力要素を含んでもよい。さらに、方法は、
画像内の第2のユーザ入力要素を識別することと、
第2のユーザ入力要素に適用されている第2のアイコンを識別することと、
識別された第2のアイコンの第2の制御機能を決定することと、
第2のユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが第2の制御機能に従って制御されるように、第2の制御機能と第2のユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成することと、
を含んでもよい。(第1の)ユーザ入力要素及び第2のユーザ入力要素は両方、画像内で識別され(及びこれにより区別され)、どのユーザ入力要素がどれであるかを決定することを可能にする。
【0013】
ユーザ入力要素及び第2のユーザ入力要素を識別するステップは、照明制御デバイスの向きを決定することと、照明制御デバイスの向きに基づいて画像内のユーザ入力要素及び第2のユーザ入力要素を識別することとを含んでもよい。これは、ユーザ入力要素(例えば、ボタン)が対称的に配置されている照明制御デバイスにとって有益である。なぜなら、異なるユーザ入力要素のロケーションが対称性に起因して曖昧になる可能性があるからである。向きは、例えば、照明制御デバイスの向きを示す照明制御要素の1つ以上の表面特徴を検出することによって決定されてもよく、照明制御デバイスの向きセンサから受ける信号に基づいて決定されてもよく、ユーザインターフェースを介してユーザから受けるユーザ入力に基づいて決定されてもよい。
【0014】
ユーザ入力要素は、各々がそれぞれの制御機能(respective control function)を示す、複数のアイコンを含んでもよく、照明システムは、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが複数の制御機能に従って制御されるように、複数の制御機能とユーザ入力要素を関連付けることによって構成されてもよい。第1のアイコンは、例えば、照明システムのエリアを示してもよく、同じユーザ入力要素の第2のアイコンは、例えば、光設定を示してもよい。この場合、照明システムは、ユーザが当該ユーザ入力要素においてユーザ入力を提供する場合、エリアに位置する1つ以上の照明ユニットが光設定に従って制御されるように構成されてもよい。
【0015】
識別されたアイコンの制御機能を決定するステップは、メモリにアクセスすることであって、メモリはアイコンと制御機能との関連付けを記憶している、ことと、識別されたアイコンと記憶されているアイコンを比較することと、比較に基づいて、識別されたアイコンについて、それぞれの制御機能(respective control function)を選択することとを含んでもよい。これは、アイコンを既知のアイコンのセットと比較することにより、制御機能が、画像分析技術を必要とせずに決定されることができるので、有益である。代替的に、それぞれの識別されたアイコン(respective identified icon)の制御機能を決定するステップは、画像を分析することと、アイコンの1つ以上の特徴に基づいてアイコンの制御機能を識別するために画像認識技術を適用することとを含んでもよい。これは、より多様なアイコンが識別され、当初未知の(initially unknown)アイコンさえも識別され得るので、有益である。
【0016】
さらに、方法は、
カメラによって捕捉される第2の画像を取得することであって、第2の画像は照明制御デバイスを捕捉する、ことと、
第2の画像を分析することと、
第2の画像内のユーザ入力要素を識別することと、
ユーザ入力要素上の新しいアイコンを識別することと、
新しいアイコンが、ユーザ入力要素上に以前に位置していたアイコンに置き換わっていることを決定することと、
識別された新しいアイコンの新しい制御機能を決定することと、
ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが新しい制御機能に従って制御されるように、新しい制御機能とユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成することと、
を含んでもよい。これは、以前のアイコンを新しいアイコンと置き換えることにより、ユーザが既に構成された照明制御デバイスを再構成する(reconfigure)ことができるので、有益である。
【0017】
本発明の第2の態様によれば、前記目的は、コンピューティングデバイスのためのコンピュータプログラムプロダクトであって、コンピュータプログラムプロダクトがコンピューティングデバイスの処理ユニットで実行された場合、上述した方法のいずれかを実行するためのコンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラムプロダクトによって達成される。
【0018】
本発明の第3の態様によれば、前記目的は、照明システムを構成するためのコントローラであって、照明システムは、照明制御デバイス及びメモリを含み、照明制御デバイスは、ユーザ入力要素を含み、ユーザ入力要素は、照明システムの制御機能を示すアイコンを含み、当該コントローラは、
照明制御デバイスを含む画像を取得する入力と、
画像を分析する、
画像内のユーザ入力要素を識別する、
ユーザ入力要素に適用されているアイコンを識別する、
識別されたアイコンの制御機能を決定する、及び
ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが制御機能に従って制御されるように、制御機能とユーザ入力要素を関連付ける及び制御機能とユーザ入力要素との関連付けをメモリに記憶することによって照明システムを構成する、
プロセッサと、
を含む、コントローラによって達成される。
【0019】
本発明の第4の態様によれば、前記目的は、
コントローラと、
ユーザによってユーザ入力要素に取り付け可能な複数のアイコンであって、当該アイコンは照明システムのそれぞれの制御機能を示す、複数のアイコンと、
1つ以上の照明ユニットと、
を含む、照明システムによって達成される。
【0020】
本発明の第5の態様によれば、前記目的は、
照明システムの照明ユニットを制御するためのユーザ入力要素を含む照明制御デバイスと、
ユーザによってユーザ入力要素に取り付け可能な複数のアイコンであって、当該アイコンは照明ユニットのそれぞれの制御機能を示す、複数のアイコンと、
コンピューティングデバイスのためのコンピュータプログラムプロダクトであって、当該コンピュータプログラムプロダクトがコンピューティングデバイスの処理ユニットで実行された場合、
照明制御デバイスを含む画像を取得するステップ、
画像を分析するステップ、
画像内のユーザ入力要素を識別するステップ、
ユーザ入力要素に適用されているアイコンを識別するステップ、
識別されたアイコンの制御機能を決定するステップ、及び
ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが制御機能に従って制御されるように、制御機能とユーザ入力要素を関連付ける及び制御機能とユーザ入力要素との関連付けをメモリに記憶することによって照明システムを構成するステップ、
を実行するためのコンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラムプロダクトと、
を含む、パーツキット(kit of parts)によって達成される。
【0021】
コンピュータプログラムプロダクト、コントローラ、システム及びパーツキットは、上述した方法と同様及び/又は同一の実施形態及び利点を有し得ることを理解されたい。
【0022】
本発明の文脈において、用語「制御機能(control function)」は、照明制御デバイスのユーザ入力要素がアクティブにされる場合の1つ以上の照明ユニットに対する1つ以上の制御設定(control setting)又は制御規則(control rule)として理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
開示されたシステム、デバイス及び方法の上記の及び追加の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照して、デバイス及び方法の実施形態の以下の例示的且つ非限定的な詳細な説明を通してよりよく理解されるであろう。すべての図は概略的であり、必ずしも縮尺どおりではなく、一般に、本発明を明らかにするために必要な部分のみを示し、他の部分は省略されるか、単に示唆される場合がある。
図1図1は、コントローラ、照明制御デバイス及び照明ユニットを含むシステムを概略的に示す。
図2図2は、照明制御デバイスを構成するためのポータブルデバイスを概略的に示す。
図3図3は、コントローラ、照明制御デバイス、照明ユニット及び中央制御デバイスを含むシステムを概略的に示す。
図4図4a、図4b及び図4cは、照明制御デバイスの入力要素上のアイコンを概略的に示す。
図5図5は、複数の取り付け可能なアイコン及び照明制御デバイスを含むパーツキットを概略的に示す。
図6図6は、照明システムを構成する方法を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、コントローラ102、照明制御デバイス130及び照明ユニット120を含むシステム100を概略的に示している。コントローラ102は、(1つ以上の照明ユニット120、メモリ及び照明制御デバイス130を含む)照明システムを構成するように構成される。照明制御デバイス130は、2つのユーザ入力要素132、134を含み、ユーザ入力要素132、134は各々、それぞれのアイコン136、138を含む。(図1図2及び図3において、円及び正方形として例示的に示されている)アイコン136、138は、照明システムのそれぞれの制御機能を示す。コントローラ102は、照明制御デバイス130を含む画像を取得するように構成される入力104を含む。コントローラ102はさらに、画像を分析する、画像内の1つ以上のユーザ入力要素132、134を識別する、1つ以上のそれぞれのユーザ入力要素132、134に適用されている1つ以上のアイコン136、138を識別する、及び1つ以上のそれぞれの識別されたアイコン136、138の1つ以上のそれぞれの制御機能を決定するように構成されるプロセッサ106を含む。プロセッサ106はさらに、ユーザ入力要素(例えば、ユーザ入力要素132)がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニット120がそれぞれの制御機能(例えば、ユーザ入力要素132に関連付けられる制御機能)に従って制御されるように、1つ以上のそれぞれの制御機能と1つ以上のそれぞれのユーザ入力要素132、134を関連付ける及び制御機能とユーザ入力要素との関連付けをメモリに記憶することによって照明システムを構成するように構成される。メモリは、ローカルメモリ又はリモートメモリであってもよい。
【0025】
照明制御デバイス130は、照明システムの制御機能をアクティブにするためのユーザ入力を受けるように構成される1つ以上のユーザ入力要素132、134を含む任意のタイプの照明制御デバイスであってもよい。照明制御デバイスは、例えば、タッチセンシティブ表面(例えば、照明器具の一部)又は(ワイヤレス)ライトスイッチであってもよい。ライトスイッチは、1つ以上のユーザ入力要素、例えば、プッシュ/タッチボタン、回転ボタン等を含んでもよい。ユーザは、ユーザ入力要素132、134に異なるアイコン136、138を適用してもよい。ユーザは、例えば、ボタンが押される場合に光設定に従って1つ以上の照明ユニット120を制御するようにボタンが構成されるように、ある光設定を示すアイコンをライトスイッチのボタンに適用してもよく、又は、回転ボタンが回転される場合に1つ以上の照明ユニット120を増光/減光するように回転ボタンが構成されるように、調光制御を示すアイコンを回転ボタンに適用してもよい。アイコン及びそれぞれの制御機能のさらなる例は、図4a~図4cを参照して以下に提供される。
【0026】
アイコンは、照明システムの制御機能を示す。制御機能は、ユーザによって認識可能であってもよい。アイコンは、例えば、照明システムのエリア(例えば、図4aに示されるように、トイレ又はバスルーム)、又は光設定(例えば、図4bに示されるように、夜間設定又はオフィス設定)を示してもよく、これにより、ユーザがアイコンの制御機能を認識することを可能にしてもよい。
【0027】
アイコンの制御機能は予め定義されてもよく、メモリ(例えば、ローカルメモリ108、又はネットワーク若しくはインターネットを介してアクセス可能なリモートメモリ109)は、アイコンとそれぞれの制御機能との関連付けを記憶してもよい。代替的に、アイコンの制御機能は未定義であってもよく、アイコンの(可能性のある)制御機能を決定するために画像内のアイコンに画像認識技術を適用する等、アイコンを分析することによって決定されてもよい。
【0028】
アイコン136、138は、例えば、ユーザ入力要素132、134に取り付け可能であり得る、粘着ステッカ、透明な交換可能ステッカ、マグネット等であってもよい。代替的に、アイコン136、138は、例えば、ユーザ入力要素132、134上にアイコン136、138を描くことによって、ユーザ入力要素132、134に適用されてもよい。
【0029】
コントローラ102は、照明制御デバイス130及びその1つ以上のユーザ入力要素132、134を含む画像内の1つ以上の識別されたアイコン136、138に基づいて照明システムを構成するように構成されてもよい。コントローラ102は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、スマートウォッチ等、ポータブルユーザデバイスに含まれてもよい。代替的に、コントローラ102は、照明システムの中央制御デバイス(例えば、ハブ、ブリッジ、中央ホーム制御システム等)に含まれてもよい。代替的に、コントローラ102は、照明システムからリモートのサーバに位置し、インターネットを介して照明システムに接続されてもよい。
【0030】
コントローラ102は、照明制御デバイスを含む画像を取得するように構成される入力104を含む。画像は、カメラ、例えば、スマートフォン、タブレットPC、スマートグラス等のポータブルデバイスのカメラによって捕捉されている。図2は、カメラ204と、捕捉された画像を示すディスプレイ206とを含むポータブルデバイス202の一例を示している。一例において、コントローラ102は、図2のポータブルデバイス202等のポータブルデバイスに含まれてもよく、入力104は、プロセッサ106の入力104であってもよい。別の例では、コントローラ102は、カメラを含まないデバイス(例えば、ブリッジ若しくはハブ等の中央制御デバイス、又はリモートサーバ等のリモートデバイス)に含まれてもよい。入力104は、(ワイヤレス)ネットワークを介して画像キャプチャデバイス(例えば、スマートフォン、カメラ等)から画像を受けるように構成される通信ユニットであってもよい。
【0031】
プロセッサ106(例えば、回路、マイクロコントローラ等)は、画像を分析して、画像内の1つ以上のユーザ入力要素132、134を識別する、及び、ユーザ入力要素132、134に適用されている1つ以上のアイコン136、138を識別(検出、認識)するように構成される。このような画像分析技術は当技術分野で知られているため、詳細には論じない。
【0032】
プロセッサ106はさらに、識別されたアイコンの制御機能を決定するように構成される。プロセッサ106は、メモリ(例えば、ローカルメモリ108、又はネットワーク若しくはインターネットを介してアクセス可能なリモートメモリ109)にアクセスするように構成されてもよい。メモリ108、109は、(予め定義された)アイコンと制御機能との関連付け(例えば、ルックアップテーブル)を記憶してもよい。プロセッサ106(又はリモートプロセッサ)は、画像内で識別されるアイコン(例えば、図1の円138)とメモリ108、109に記憶されているアイコンを比較する、及び、比較に基づいて、識別されたアイコン(例えば、円138)について、それぞれの制御機能を選択するように構成されてもよい。代替的に、アイコンの制御機能は、未定義であっても(すなわち、予め定義されておらず、メモリ108、109に記憶されていなくても)よく、プロセッサ106(又はリモートプロセッサ)は、アイコンの(可能性のある)制御機能を決定するために画像内のアイコンに画像認識技術を適用する等、アイコンを分析することによって、アイコンの制御機能を決定するように構成されてもよい。制御機能の例は、図4a~図4cを参照して以下に提供される。
【0033】
プロセッサ106はさらに、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニット120が制御機能に従って制御されるように、決定された制御機能とユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成するように構成される。識別されたアイコンに基づいて1つ以上のユーザ入力要素132、134に対する制御機能を決定した後、プロセッサ106は、相応に照明システムを構成してもよい。プロセッサ106は、制御機能とユーザ入力要素との関連付けを照明システムのメモリ108、109に記憶してもよい。コントローラ102は、関連付けを照明システムの1つ以上のデバイスに(例えば、ワイヤレスネットワークを介して)通信するように構成されるトランスミッタ110を含んでもよい。プロセッサ106は、例えば、照明ユニット120がユーザ入力要素のアクティベーションを示す制御信号を受信する場合、それぞれの制御機能が実行されるように、照明ユニット120のメモリに関連付けを記憶してもよい。代替的に、プロセッサ106は、例えば、照明制御デバイス130のメモリに関連付けを記憶してもよく、照明制御デバイス130が、アクティブにされたユーザ入力要素に関連付けられる制御機能を示す制御信号を照明ユニット120に通信してもよい。代替的に、プロセッサ106は、例えば、照明システムの中央コントローラのメモリ109に関連付けを記憶してもよい。図3は、関連付けが中央コントローラ140に記憶される一例を示している。中央コントローラ140は、照明制御デバイス130から、ユーザ入力要素のアクティベーションを示す制御信号を受信すると、それぞれの制御機能を示す別の信号を照明ユニット120に通信してもよい。上述のシステムアーキテクチャは単なる例であり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく代替例を設計できることに留意されたい。
【0034】
1つ以上の照明ユニット120は、1つ以上の(LED)光源を含む。1つ以上の照明ユニット120は、ライトバルブ(light bulb)、ライトストリップ(light strip)、TLED、ライトタイル(light tile)等であってもよい。1つ以上の照明ユニット120は、(照明制御デバイス130から、直接的に、又は、例えば、中央制御デバイス140を介して、間接的に受けてもよい)受けた照明制御コマンドに基づいて、1つ以上の光源(例えば、LED光源)によって生成される光出力を制御するための、マイクロコントローラ(図示せず)等、制御ユニットを含んでもよい。照明制御コマンドは、1つ以上の光源の色、強度、彩度、ビームサイズ、ビーム形状等の光出力を制御するための照明制御命令を含んでもよい。
【0035】
図4a~図4cは、それぞれの照明制御デバイス430a、430b、430cのユーザ入力要素432a、434a、432b、434b、432c、434cに適用されているアイコン436a、438a、436b、438b、436c、438cの例を示している。
【0036】
図4aは、アイコンの制御機能が照明システムのそれぞれのエリアに関連する一例を示している。プロセッサ106は、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、それぞれのエリアに位置する1つ以上の照明ユニットが制御されるように、それぞれのエリアとそれぞれのユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成するように構成されてもよい。例えば、第1の照明ユニット420が第1のエリア440に設置されていてもよく、第2の照明ユニット422が第2のエリア442に設置されていてもよい。第1及び第2の照明ユニットは、コミッショニングされ、それぞれのエリア422、442に関連付けられていてもよい。図4aの例において、第1のエリア440はトイレであってもよく、第2のエリア442はバスルームであってもよい。ユーザは、第1のエリア440(トイレ)を示す第1のアイコン438aを第1のユーザ入力要素434aに適用し、第2のエリア442(バスルーム)を示す第2のアイコン436aを第2のユーザ入力要素432aに適用してもよい。その後、ユーザは、照明制御デバイス430aの画像を補足してもよく、これによってアイコン438a、436aが識別され、それぞれのユーザ入力要素434a、432aが、第1のユーザ入力要素434aがアクティブにされる場合、第1のエリア440内の第1の照明ユニット420が制御され、第2のユーザ入力要素432aがアクティブにされる場合、第2のエリア442内の第2の照明ユニット422が制御されるように、(例えば、関連付けをメモリ108、109に記憶することによって)それぞれのエリア440、442に関連付けられてもよい。それぞれのエリアに位置する照明ユニット420、422は、例えば、予め定義された光設定、ユーザ定義光設定又はシステム定義光設定に従って制御されてもよい。
【0037】
図4bは、アイコンの制御機能がそれぞれの光設定に関連する一例を示している。プロセッサ106は、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、1つ以上の照明ユニットが光設定に従って制御されるように、それぞれの光設定とそれぞれのユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成するように構成されてもよい。図4bの例において、第1のアイコン438bは、夜間光設定(例えば、1つ以上の照明ユニットに対する低い調光レベルによって定義される光設定/シーン)を示すアイコンであってもよく、第2のアイコンは、オフィス光設定(例えば、1つ以上の照明ユニットに対するブライトクールホワイト光設定(bright cool white light setting)によって定義されるエナジャイジング光設定(energizing light setting))を示してもよい。ユーザは、第1の夜間光設定を示す第1のアイコン438bを第1のユーザ入力要素434bに適用し、オフィス光設定を示す第2のアイコン436bを第2のユーザ入力要素432bに適用してもよい。その後、ユーザは、照明制御デバイス430bの画像を補足してもよく、これによってアイコン438b、436bが識別され、それぞれのユーザ入力要素434b、432bが、第1のユーザ入力要素434bがアクティブにされる場合、照明ユニット426が夜間光設定に従って制御され、第2のユーザ入力要素432bがアクティブにされる場合、照明ユニット426がオフィス光設定に従って制御されるように、(例えば、関連付けをメモリ108、109に記憶することによって)それぞれの光設定に関連付けられてもよい。アイコンは色を有してもよく、アイコンの色は、光設定の光色を示してもよい。ユーザは、例えば、ユーザ入力要素に取り付けられることができる複数の色付きアイコンにアクセスすることができてもよい。ユーザは、例えば、ユーザ入力要素に青色のアイコンを取り付けてもよく、照明システムは、ユーザが当該ユーザ入力要素をアクティブにする場合、1つ以上の照明ユニット120が青色光設定に従って制御されるように構成されてもよい。
【0038】
図4cは、アイコンの制御機能が照明システムのそれぞれの照明ユニットのタイプに関連する一例を示している。プロセッサ106は、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、それぞれのタイプの1つ以上の照明ユニットが制御されるように、それぞれの照明ユニットのタイプとそれぞれのユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成するように構成されてもよい。例えば、第1の照明ユニット426は第1のタイプ(例えば、LEDストリップ)であってもよく、第2の照明ユニット427は第2のタイプ(例えば、スポットライト)であってもよい。この情報は、照明システムのメモリに記憶されてもよい。ユーザは、第1のタイプ(LEDストリップ)を示す第1のアイコン438cを第1のユーザ入力要素434cに適用し、第2のタイプ(スポットライト)を示す第2のアイコン436cを第2のユーザ入力要素432cに適用してもよい。その後、ユーザは、照明制御デバイス430cの画像を補足してもよく、これによってアイコン438c、436cが識別され、それぞれのユーザ入力要素434c、432cが、第1のユーザ入力要素434cがアクティブにされる場合、第1のタイプ(LEDストリップ)の照明ユニット426が制御され、第2のユーザ入力要素432cがアクティブにされる場合、第2のタイプ(スポットライト)の照明ユニット427が制御されるように、(例えば、関連付けをメモリ108、109に記憶することによって)それぞれのタイプに関連付けられてもよい。照明ユニット426、427は、例えば、予め定義された光設定、ユーザ定義光設定又はシステム定義光設定に従って制御されてもよい。
【0039】
さらに、プロセッサ106は、照明制御デバイス130の向きに基づいて画像内の第1及び第2のユーザ入力要素132、134を識別するように構成されてもよい。照明制御デバイス130が(図1に描かれているような照明制御デバイス等)対称的である可能性があり、これは、どの照明制御要素がどれであるかを決定する際に曖昧さを生じさせる可能性がある。照明制御デバイスの向きは、例えば、照明制御デバイスの向きを示す画像内の照明制御要素の1つ以上の表面特徴を検出することによって決定されてもよい。照明制御デバイスは、例えば、照明制御デバイス130の向きを決定することを可能にする、画像内で検出され得るロゴを含んでもよい。代替的に、照明制御デバイスは、予め定義された向きを有してもよい。照明制御デバイスは、(例えば、照明制御デバイス130の取付手段のロケーションに起因して)単一の向きでのみ壁に取り付けられるように構成されてもよい。この結果、照明制御要素は、照明制御デバイスに対して予め定義されたロケーションを有し、プロセッサ106がそれぞれの照明制御要素を識別することを可能にする。代替的に、向きは、照明制御デバイス130に含まれる向きセンサ(図示せず)から受ける信号に基づいて決定されてもよい。代替的に、向きは、ユーザインターフェース、例えば、ポータブルデバイス202に含まれるタッチセンシティブディスプレイを介してユーザから受けるユーザ入力に基づいて決定されてもよい。
【0040】
プロセッサ106は、各アイコンがそれぞれの制御機能を示す、単一のユーザ入力要素上の複数のアイコンを検出するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ106は、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが複数の制御機能に従って制御されるように、複数の制御機能と当該ユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成するように構成されてもよい。ユーザは、例えば、アイコン438a及びアイコン438b等、単一のユーザ入力要素に異なるアイコンを適用していてもよい。プロセッサ106は、ユーザ入力要素の両方のアイコンを識別し、識別されたアイコンに基づいて、単一のユーザ入力要素に対する複数の制御機能を決定してもよく、この例では、ユーザがユーザ入力要素をアクティブにする場合、トイレの照明ユニット420が夜間光設定に従って制御されるように、夜間光設定及びトイレエリアとユーザ入力要素を関連付けることになる。
【0041】
さらに、プロセッサ106は、ユーザが初期アイコンを新しいアイコンに置き換えたかどうかを検出するように構成されてもよく、プロセッサ106は、初期アイコンの置き換えに基づいて照明システムを再構成してもよい。プロセッサ106は、初期構成(initial configuration)と同様に、入力104を介して、カメラによって捕捉される第2の画像を取得し、第2の画像は照明制御デバイス130を捕捉する、第2の画像を分析する、第2の画像内のユーザ入力要素132、134を識別する、ユーザ入力要素上の新しいアイコンを識別する、新しいアイコンが、ユーザ入力要素上に以前に位置していたアイコンに置き換わっていることを決定する、識別された新しいアイコンの新しい制御機能を決定する、及び、ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが新しい制御機能に従って制御されるように、新しい制御機能とユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成するようにしてもよい。これは、ユーザが、照明システムを再構成することを可能にする。
【0042】
図5は、複数の取り付け可能なアイコン500(例えば、ステッカシート上のステッカ、交換可能なビニールステッカ、マグネット等)及び照明制御デバイス130を含むパーツキットの一例を示している。ユーザは、1つ以上のステッカを取り、ユーザ入力要素132、134の1つ以上に適用し、上述のステップを実行して照明システムを構成してもよい。パーツキットはさらに、1つ以上の照明ユニット120を含んでもよい。パーツキットはさらに、(図6にも示される)添付の特許請求の範囲の方法のステップを実行するように構成される(ダウンロード可能な)コンピュータプログラムプロダクトを含んでもよい。
【0043】
図6は、照明システムを構成する方法600を概略的に示している。照明システムは、照明制御デバイス130を含み、照明制御デバイス130は、ユーザ入力要素を含み、ユーザ入力要素は、照明システムの制御機能を示すアイコンを含む。方法600は、
照明制御デバイスを含む画像を取得すること602と、
画像を分析すること604と、
画像内のユーザ入力要素を識別すること606と、
ユーザ入力要素に適用されているアイコンを識別すること608と、
識別されたアイコンの制御機能を決定すること610と、
ユーザ入力要素がユーザによってアクティブにされる場合、照明システムの1つ以上の照明ユニットが制御機能に従って制御されるように、制御機能とユーザ入力要素を関連付けることによって照明システムを構成すること612と、
を含む。
【0044】
方法600は、コンピュータプログラムプロダクトがシステム100のプロセッサ104等のコンピューティングデバイスの処理ユニット上で実行された場合、コンピュータプログラムプロダクトのコンピュータプログラムコードによって実行されてもよい。
【0045】
上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、例示するものであり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることに留意されたい。
【0046】
特許請求の範囲において、括弧内に置かれた参照符号はいずれも、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「含む」及びその活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、好適にプログラムされたコンピュータ又は処理ユニットによって実装されてもよい。いくつかの手段を列挙するデバイスの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、同一のハードウェアのアイテムによって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0047】
本発明の態様は、コンピュータにより実行され得るコンピュータ可読記憶デバイスに記憶されたコンピュータプログラム命令の集合体であってもよいコンピュータプログラムプロダクトにおいて、実施されてもよい。本発明の命令は、スクリプト、解釈可能プログラム、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)又はJavaクラスを含むが、これらに限定されない任意の解釈可能又は実行可能コードメカニズムであってもよい。命令は、完全な実行可能プログラム、部分実行可能プログラム、既存のプログラムに対する修正(例えば更新)、又は既存のプログラムに対する拡張(例えば、プラグイン)として提供され得る。さらに、本発明の処理の一部は、複数のコンピュータ若しくはプロセッサ、又は「クラウド」にわたって分散されてもよい。
【0048】
コンピュータプログラム命令を格納するのに適した記憶媒体には、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス、内部及び外部ハードディスクドライブ等の磁気ディスク、リムーバブルディスク並びにCD-ROMディスクを含むが、これらに限定されないすべての形態の不揮発性メモリが含まれる。コンピュータプログラムは、斯様な記憶媒体上で頒布されてもよく、又はHTTP、FTP、電子メール、又はインターネット等のネットワークに接続されるサーバを介してダウンロード用に提供されてもよい。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6