(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-20
(45)【発行日】2025-10-28
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置を管理する方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/53 20200101AFI20251021BHJP
【FI】
A24F40/53
(21)【出願番号】P 2022575280
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(86)【国際出願番号】 EP2021069012
(87)【国際公開番号】W WO2022013060
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2024-07-02
(32)【優先日】2020-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エスエイ
【住所又は居所原語表記】8,rue Kazem Radjavi,1202 Geneva,SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラクラア, カリマ
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-058236(JP,A)
【文献】特開2020-005602(JP,A)
【文献】特許第6617189(JP,B1)
【文献】特許第6644157(JP,B2)
【文献】登録実用新案第3215509(JP,U)
【文献】国際公開第2017/056282(WO,A1)
【文献】中国実用新案第210809317(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0027229(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03995018(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
前記装置のアクティブ使用期間を記録する
ステップと、
ユーザによって吸入されるパフを検出する
ステップと、
前記パフ
の検出前の前記期間にバッテリレベル通知が前記ユーザに提供されたかどうかを特定する
ステップと、
通知が以前に提供されていない場合、前記装置のバッテリレベルを特定する
ステップと、
前記特定されたバッテリレベルが所定のレベル未満である場合、前記ユーザのために前記装置上で表示を生成する
ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記装置の前記アクティブ使用期間は、設定可能なルールに従ってグループ化されるパフを含むセッションである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定可能なルールは、連続的なパフ間の間隔に少なくとも基づいて、検出されたパフをそれぞれのセッションにグループ化することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記装置の前記アクティブ使用期間は、予め設定された期間である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記表示は、前記パフが検出された後の所定の間隔内に提供される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の間隔は、1~2秒である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記パフの開始及び終了を検出することを更に含み、前記所定の間隔は、前記パフの前記終了後に測定される、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の間隔内に次のパフが検出される場合、表示は、生成されない、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アクティブ使用期間の開始時において通知が以前に提供されていた場合、表示は、生成されない、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記装置の位置方位を特定することを更に含み、前記装置の前記アクティブ使用期間は、前記特定された位置方位に従って記録される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
エアロゾル発生装置であって、
ユーザによって吸入されるパフを検出するように構成されるパフセンサと、
コントローラであって、
前記装置のアクティブ使用期間を記録すること、
前記パフ
の検出前の前記期間にバッテリレベル通知が前記ユーザに提供されたかどうかを特定すること、
通知が以前に提供されていない場合、前記装置のバッテリレベルを特定すること
を行うように構成されるコントローラと、
前記特定されたバッテリレベルが所定のレベル未満である場合、前記ユーザに表示を提供するように構成されるインジケータと
を含むエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記コントローラは、設定可能なルールに従ってグループ化されるパフを含むセッションとして前記装置の前記アクティブ使用期間を定義し、且つ前記セッション中に提供される前記表示のためのフラグを設定するように更に構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記コントローラは、予め設定された期間として前記装置の前記アクティブ使用期間を定義し、且つ前記予め設定された期間中に提供される前記表示にタイムスタンプを付けるように更に構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
アクティブ使用時に前記装置の位置方位を特定するための方位センサを更に含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
コンピュータによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法の
各ステップを前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効率的な使用のためにエアロゾル発生装置を管理する方法に関する。特に、本発明は、特定のパラメータに基づいてユーザにバッテリ使用を示すことが可能である、電子たばこ、加熱非燃焼式装置等のエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子たばこ又はベイピング装置等の吸入器又はエアロゾル発生装置は、一層普及しつつある。それらは、一般に、従来のたばこ製品におけるようにたばこを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能な物質を加熱又は加温して、吸入のためのエアロゾルを生成する。生成されたエアロゾルは、フレーバー及び/又は刺激剤(例えば、ニコチン又は他の活性成分)を含有し得る。かかる装置は、通常、使用に応じて再充電する必要があるバッテリによって作動する。
【0003】
使用中、ユーザは、装置のバッテリ残量が少なくなっており、従って再充電が必要であるかどうかを知ることが望ましい場合がある。しかし、バッテリレベルの頻繁な通知は、ユーザを苛立たせる可能性がある。更に、使用モードに応じて、バッテリレベル通知は、特定の時間にのみ所望又は必要とされる可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
従って、使用方法に従って使用中にユーザにインテリジェントなバッテリレベル通知を提供し得る装置が必要とされている。
【0005】
本発明の一態様によれば、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、装置のアクティブ使用期間を記録することと、ユーザによって吸入されるパフを検出することと、パフ検出前の前記期間にバッテリレベル通知がユーザに提供されたかどうかを特定することと、通知が以前に提供されていない場合、装置のバッテリレベルを特定することと、特定されたバッテリレベルが所定のレベル未満である場合、ユーザのために装置上で表示を生成することとを含む方法が提供される。
【0006】
有利には、このようにして、頻繁な通知を提供することを回避することにより、ユーザを過度に煩わせることなく、装置を再充電するためのリマインダとして低バッテリ通知がユーザにインテリジェントに提供される。
【0007】
好ましくは、装置の前記アクティブ使用期間は、設定可能なルールに従ってグループ化されるパフを含むセッションである。
【0008】
好ましくは、設定可能なルールは、連続的なパフ間の間隔に少なくとも基づいて、検出されたパフをそれぞれのセッションにグループ化することを含む。
【0009】
好ましくは、装置の前記アクティブ使用期間は、予め設定された期間である。
【0010】
好ましくは、表示は、パフが検出された後の所定の間隔内に提供される。
【0011】
好ましくは、所定の間隔は、1~2秒である。
【0012】
好ましくは、本方法は、パフの開始及び終了を検出することを更に含み、所定の間隔は、パフの終了後に測定される。
【0013】
好ましくは、所定の間隔内に次のパフが検出される場合、表示は、生成されない。
【0014】
好ましくは、前記アクティブ使用期間の開始時において通知が以前に提供されていた場合、表示は、生成されない。
【0015】
好ましくは、本方法は、装置の位置方位を特定することを更に含み、装置の前記アクティブ使用期間は、特定された位置方位に従って記録される。
【0016】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置であって、ユーザによって吸入されるパフを検出するように構成されるパフセンサと、コントローラであって、装置のアクティブ使用期間を記録すること、パフ検出前の前記期間にバッテリレベル通知がユーザに提供されたかどうかを特定すること、通知が以前に提供されていない場合、装置のバッテリレベルを特定することを行うように構成されるコントローラと、特定されたバッテリレベルが所定のレベル未満である場合、ユーザに表示を提供するように構成されるインジケータとを含むエアロゾル発生装置が提供される。
【0017】
好ましくは、コントローラは、設定可能なルールに従ってグループ化されるパフを含むセッションとして装置のアクティブ使用期間を定義し、且つセッション中に提供される表示のためのフラグを設定するように更に構成される。
【0018】
好ましくは、コントローラは、予め設定された期間として装置のアクティブ使用期間を定義し、且つ予め設定された期間中に提供される表示にタイムスタンプを付けるように更に構成される。
【0019】
好ましくは、装置は、アクティブ使用時に装置の位置方位を特定するための方位センサを更に含む。
【0020】
本発明の別の態様によれば、コンピュータによって実行されると、上記の方法のステップをコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0021】
ここで、図面を参照して本発明の実施形態を例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一態様によるエアロゾル発生装置を示す。
【
図2】
図1の装置の様々なコンポーネントのブロック図を示す。
【
図3】
図1の装置を動作させる方法のフロー図を示す。
【
図4】
図1の装置の制御動作を例示するグラフを示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明の様々な態様を説明する。以下の図面の説明において、同じ又は類似する部分は、同じ又は類似する符号で示されていることに留意されたい。図面は、概略図であり、それぞれの大きさの比率は、現実のものと異なることに留意されたい。従って、具体的な大きさ等は、以下の説明を考慮して判断すべきである。
【0024】
図1は、燃焼させることなく、加熱又は気化させることによってエアロゾルを吸入するための装置である非燃焼式エアロゾル発生装置100を示す。装置100は、非マウスピース端部102からマウスピース端部103に延在する本体101を有するロッド状の形状を有する。空気チャネル又は経路は、対向する端部102、103間で本体100内に画定される。本例におけるエアロゾル発生装置100は、電子たばこ又はベイピング装置であり、以下でe-cig 100と称する。e-cig 100は、e-cig 100内に挿入されるエアロゾル源を気化又は加熱して、ユーザがマウスピース端部103を介して吸入するためのフレーバー及び/又は刺激剤を放出することによって機能する。エアロゾルを発生させるかかる装置の構成及び動作は、当技術分野で周知であり、本明細書中に開示する本発明は、例に限定されない任意のエアロゾル発生技法により構成される、任意の形状のエアロゾル発生装置に適用可能であり得ることが当業者によって理解されるであろう。
【0025】
e-cig 100は、e-cig 100のオン及びオフの少なくとも一方を実行するように構成され得る起動スイッチ104を含み得る。起動スイッチ104は、e-cig 100の本体101の表面上の任意の好都合な位置に配設される押しボタン又はタッチボタンであり得る。代替として、e-cig 100は、ヒータへの電力供給を作動させるためにスイッチボタンに依存しないが、空気流を検出し、エアロゾルの生成を開始するように装置をトリガーするためにパフセンサに依存する。
【0026】
図2は、e-cig 100の様々なコンポーネント又はモジュールを示すブロック図である。一例において、e-cig 100は、消耗品モジュール201aと、消耗品モジュール201aによって受け入れられる消耗品201bを気化させて、ユーザが吸入するためのフレーバー及び/又は刺激剤を含有するエアロゾルを放出する加熱素子202とを含む。本例において、消耗品201bは、ニコチンを含有する物質である。消耗品モジュール201a内の消耗品201bの存在は、検出器201cによって検出され得る。消耗品201bは、固体又は液体の形態であり得、加熱素子202によって加熱されて、燃焼することなくエアロゾルを放出する。消耗品201bが液体貯蔵部である場合、2つ以上の消耗品を消耗品モジュール201aにおいて受け入れることができる。加熱素子202は、電源203によって電力を供給され得る。
【0027】
電源203は、例えば、リチウムイオンバッテリである。電源203は、e-cig 100の動作に必要な電力を供給する。例えば、電源203は、e-cig 100に含まれる他の全てのコンポーネント又はモジュールに電力を供給する。以下でバッテリ203とも称する電源203は、有線接続(例えば、USBポート及びケーブルを介して)又は無線(例えば、無線充電パッドを介して)を用いて、外部電源を用いて充電することができる。
【0028】
本明細書の目的のために、蒸気及びエアロゾルという用語は、交換可能であると理解されるであろう。幾つかの例において、加熱素子は、カプセル又は紙巻たばこ状のエアロゾル発生材料内部に配置され、エアロゾル発生装置自体のコンポーネントではなく、エアロゾル発生装置に接続可能である。
【0029】
一実施形態において、香味料は、消耗品201b内に存在する。香味料は、エチルバニリン(バニラ)、メントール、酢酸イソアミル(バナナオイル)又は同様のものを含み得る。別の実施形態において、消耗品201bは、消耗品モジュール201aを越えてマウスピース端部103の側に設けられる追加のフレーバー源(図示せず)を含み得、消耗品201bから生成されるエアロゾルと共にユーザによって吸入されるフレーバーを生成する。更に別の実施形態において、e-cig 100は、それぞれが香味料及び/又はあるレベルの活性成分(ニコチン)を含む2つ以上の消耗品を含む。この場合、各消耗品を別々に加熱してエアロゾルを発生させることができる。
【0030】
e-cig 100は、e-cig内の様々なコンポーネントを制御するように構成されるコントローラ204も含む。例えば、コントローラ204は、e-cig 100に含まれる電源203、タイミングユニット205(タイマーを含む)、通信ユニット206、メモリ207、方位センサ208及びパフセンサ209を制御及び/又は監視し得る。タイミングユニット205は、時間情報(例えば、時刻)を提供し、ユーザのベイピングの好みの解析に役立つパフデータ又はイベントデータのためのタイムスタンプを生成するように構成される。タイミングユニット205は、各パフ及びその間の中断のタイミングを監視し、且つこの情報をコントローラ204に提供して、ユーザのe-cig 100の使用を監視し、場合により制限するように更に構成される。例えば、タイミングユニット205は、パフ閾値に達したことについてユーザにいつ示すべきかを特定し得る。タイミングユニット205の機能は、コントローラ204に統合され得ることに留意されたい。
【0031】
コントローラ204は、バッテリ203の充放電状態を監視する。動作モード(以下で説明するような)に応じて、コントローラ204は、バッテリ203のバッテリレベルが所定のレベルを下回っているかどうかを特定し、I/Oインターフェース210を介してユーザに表示を提供する。かかる表示は、方位センサ208、パフセンサ209及びタイミングユニット205から受信される入力に基づくことが好ましい。
【0032】
通信ユニット206は、任意のパーソナルコンピューティング装置、サーバ、追跡装置又はe-cig 100の周辺の他のe-cigとの通信を管理するように構成される。メモリ207は、ベイピング使用履歴並びにユーザ設定及び嗜好等の情報を記憶するように構成される。
【0033】
e-cig 100は、方位センサ208及びパフセンサ209等の様々なセンサも含み得る。ジャイロスコープ等の方位センサ208及び/若しくは加速度計又は傾きセンサ若しくは他の適切なセンサは、e-cig 100の位置方位を特定するように構成され、例えば使用時にe-cig 100が上向き又は下向きで保持されているかを特定する。e-cig 100が(起動ボタン104及び/又はLED及び/又はロゴが上向きであるように)前面を上向きにして用いられる場合、第1の動作モードが起動する。このモードは、セッションモードとも称する。方位センサは、装置のロール、ピッチ及びヨーの推定値を与える様々なセンサによって収集される情報のアルゴリズム的組み合わせによって実装され得ることが理解される。
【0034】
e-cig 100が(起動ボタン104及び/又はLEDが下向きであるように)前面を下向きにして用いられる場合、第2の動作モードが起動する。このモードは、フリーモードとも称する。換言すると、e-cig 100は、その縦軸に沿って180度回転又は転回されて、セッションモードとフリーモードとの間で切り替えが行われる。
【0035】
上向き又は下向きであるe-cig 100は、ユーザにとっての基準として作用するロゴ又は表面デザイン等の任意の視覚パターンに関しても定義され得ることに留意されたい。起動ボタン及びLEDは、かかる基準を提供するために必要でない場合がある。いずれの場合にも、装置のセンサは、これらの物理的又は視覚的要素に依存しない場合がある。
【0036】
パフセンサ209は、吸入のパフ動作を検出するように構成され、その出力は、エアロゾルを吸入するパフ動作の回数を特定するために用いることができる。パフセンサ209の出力は、エアロゾルを吸入する1回のパフ動作に必要な期間を特定するために用いることもできる。記録された使用データは、パフ持続時間(即ちパフの長さ)、パフ間隔(即ち連続するパフ間の時間)並びに流体及び/又はニコチン消費量を含むことができる。パフセンサは、単に、装置の流路内に配設されるマイクロホン又はMEMSピエゾ抵抗絶対圧センサ等の検出器であり得る。
【0037】
e-cig 100は、e-cig 100に挿入される消耗品201bを識別するように構成される消耗品認識センサ(図示せず)も含み得る。認識センサは、消耗品モジュール201a又は検出器201cに含まれ得る。認識センサは、NFC、RFID又は消耗品201b上に配設されるNFC/RFIDタグから消耗品201bに含まれる刺激剤の強さを認識する任意の他の公知の技術を用い得る。
【0038】
e-cig 100は、ユーザに表示を提供し、ユーザからの入力を受信するように構成される入出力(I/O)又はユーザインターフェース210も含み得る。I/Oインターフェース210は、標識装置及び入力装置を含むことが好ましい。表示装置は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を含む可視光発光素子、スクリーンディスプレイ若しくは音響エミッタ又はユーザに表示を提供する他の適切な手段を含み得る。LED等の可視光発光素子は、非マウスピース端部102の先端又はe-cig 100の側面に配設され得る。かかるLEDは、エアロゾルが吸入されているパフ状態、エアロゾルが吸入されていない非パフ状態、ヒータが加熱している場合の予熱状態、ヒータがエアロゾルを生成するように目標温度で動作する場合のベイプ準備完了状態、LEDバーがエアロゾル源の消耗レベルを示す消耗状態及びe-cigの動作状態に関する任意の他の情報の表示内部でユーザに提供するように、様々な発光モードを示し得る。本発明において、I/Oインターフェース210の表示装置は、バッテリレベル表示もユーザに提供する。表示は、視覚、聴覚又はハプティック手段を介してユーザに提供され得る。入力装置は、押下、トグル又はタッチに応答する1つ以上のユーザ操作可能ボタン又は感知可能タッチパネルであり得る。
【0039】
上で説明した全ての要素は、通信バス211を介してコマンド及び/又はデータを送信及び/又は受信する。
【0040】
一実施形態において、e-cig 100は、ユーザが所有するパーソナルコンピューティング装置(図示せず)と通信するようにも構成される。パーソナルコンピューティング装置は、スマートフォン、タブレット又はラップトップであり得る。簡単にするために、パーソナルコンピューティング装置を以下でスマートフォンと称する。e-cig 100は、Wi-Fi、Bluetooth又は他の無線通信規格を用いて、スマートフォンと無線で通信可能に接続又はペアリングするように構成されることが好ましい。スマートフォンは、ユーザフレンドリなインターフェースを介してユーザがe-cig 100と対話することを可能にするモバイルアプリケーション(一般にアプリと称される)を実行することが好ましい。アプリは、e-cig 100の製造業者によってホストされ、iOS(商標)及びAndroid(商標)等の異なるモバイルプラットフォームと互換性があり得る。
【0041】
図3は、e-cig 100を動作させるプロセス300のためのフロー図を示す。プロセス300におけるステップは、必ずしも同じ順序で実行されなくてもよいことに留意されたい。また、全てのステップが示されているわけではなく、ステップの幾つかは、任意選択的であり得、省略され得る。
【0042】
ステップ301において、装置のアクティブな使用期間が記録される。本例において、コントローラ204は、ユーザによるe-cig 100のアクティブな使用期間を監視する。前記アクティブ使用期間は、以下に説明するような幾つかの方法で定義され得る。
【0043】
第1の実施形態において、アクティブ使用期間は、設定可能なルールに従ってグループ化されるパフを含むセッションであり得る。設定可能なルールは、装置製造業者によって予め構成され得るか、又は装置をスマートフォンに接続することにより、ユーザの嗜好に従ってユーザによって構成及び/又は再構成され得る。1つのかかる設定可能なルールは、例えば、連続的なパフ間の時間間隔に少なくとも基づいて、検出されたパフをそれぞれのセッションにグループ化することであり得る。例えば、ユーザが2回の連続的なパフ間に予め設定された期間(7分等)よりも短い中断を取る場合、かかるパフは、共に1つのセッションにグループ化される。しかし、前のパフに続く次のパフが7分後に検出される場合、そのパフ及び後続のパフ(7分以内に行われた)は、新しいセッションにグループ化される。
【0044】
第2の実施形態において、アクティブ使用期間は、製造業者によって予め設定されるか、又はユーザの嗜好に従ってユーザによって再設定され得る所定の又は予め設定された期間(例えば、7分、又は10分、又は15分)であり得る。この予め設定された時間内に吸入されるパフの回数又は連続的なパフ間に行われる中断の回数は、重要ではない。例えば、予め設定された7分のアクティブ使用期間において、ユーザは、長い中断を伴って2回のパフのみを摂取し得るか、又はパフ間に幾つかの短い中断を伴って5回のパフを摂取し得る。
【0045】
更なる一実施形態において、装置は、上で説明した前記アクティブ使用期間について2つの定義を採用し、統合する。かかる実施形態において、前記アクティブ使用期間は、その動作モード、装置方位及び他の装置特性等のe-cig 100の動作状態に基づいて自動的に選択される。これにより、ユーザに追加の柔軟性を提供し、ユーザ体験を向上させる。例えば、アクティブ使用期間の特定は、装置方位によって特定されるe-cig 100の動作モードに基づき得る。ユーザがe-cig 100を用い始める場合、e-cig 100の方位センサ208は、e-cig 100が上向き又は下向きの位置で保持されているかを特定する。任意選択的に、方位センサ208は、ユーザが起動スイッチ104を押すときに起動され得る。加えて、起動スイッチ104の起動に加えて、e-cig 100の動きを検出するモーションセンサがあり得る。方位センサ208、起動スイッチ104及びモーションセンサからの信号は、全てコントローラ204によって処理されて、動作の2つのモードの1つが起動されるべきかどうかを特定し得る。
【0046】
ユーザが上向き方位で吸入している場合、上で説明した第1の実施形態におけるように、前記アクティブ使用期間がグループ化されるパフを含むセッションであるセッションモードが起動される。セッションは、パフ間の間隔に基づいて定義され得る。例えば、パフ間の中断が7分未満である場合、次のパフは、同じセッションでカウントされ、中断が7分を超える場合、次のパフは、新しいセッションでカウントされる。一方、ユーザが下向き方位で吸入している場合、上で説明した第2の実施形態におけるように、前記アクティブ使用期間が予め設定された期間であるフリーモードが起動される。例えば、パフに関係なく、7分、又は10分、又は15分のアクティブ使用である。
【0047】
ステップ302において、ユーザによって吸入されるパフが検出される。本例では、装置がアクティブ使用にあると特定される場合、方位に関係なく、コントローラ204は、パフセンサ209及びタイミングユニット205を用いてe-cig 100の使用を監視し始める。パフセンサ209は、ユーザによって吸入された各パフを検出し、タイミングユニット205は、各パフにタイムスタンプを行うと共に、各パフの開始及び終了を監視する。アクティブ使用期間が第1の実施形態に従って定義されるか、又は装置がセッションモードで動作している場合、タイミングユニット205は、2つの連続するパフ間にタイマーを開始及び停止し、セッションの中断を監視する。一方、アクティブ使用期間が第2の実施形態に従って定義されるか、又は装置がフリーモードで動作している場合、タイミングユニット205は、予め設定された時間期間を監視する。それにも関わらず、全ての実施形態において、ユーザが吸入したパフの回数がカウント及び記録されて、ユーザのベイピングパターンを経時的に分析し得る。
【0048】
ステップ303において、バッテリレベル通知が以前に提供されたかどうかが特定される。本例において、パフが検出された後、コントローラ204は、バッテリレベルのための表示が前記アクティブ使用期間中にユーザに提供されたかどうかをチェックする。第1の実施形態又はセッションモードの動作において、これは、ユーザが現在のセッション中に以前に表示を提供されたかどうかを特定することを意味する。一方、第2の実施形態又はフリーモードの動作において、これは、ユーザが予め設定された期間中に以前に表示を提供されたかどうかを意味する。かかる表示が以前に提供されていた場合、コントローラ204は、ステップ301におけるアクティブ使用期間を記録することを継続する。しかし、かかる表示が以前に提供されていない場合、プロセスは、ステップ304に移動する。
【0049】
ステップ304において、装置のバッテリレベルが特定される。本例において、コントローラ204は、e-cig 100のバッテリ203のバッテリレベルを読み取る。Liイオンバッテリ等のバッテリの充電残量を特定することは、当技術分野で周知である。この特定は、バッテリレベルが所定の閾値レベル未満、例えば25%未満に低下したかどうかをチェックするために行われる。このレベルを超えると、e-cig 100は、使用を減らすか若しくはバッテリを再充電しなければ、完全な効率で動作しないか又は単に動作を停止する可能性がある。従って、使用中にe-cig 100のバッテリレベルを監視する必要がある。
【0050】
ステップ305において、バッテリレベルが所定のレベル未満である場合、表示がユーザのために生成される。本例において、コントローラ204は、バッテリ203のバッテリレベルが使用中に所定レベルを下回った場合、ユーザに対する表示を生成するためにI/Oインターフェース210に信号を送る。かかる表示は、LEDを特定の色又はパターンで点滅させ、且つ/又はe-cig 100を短時間振動させることによって提供され得る。表示は、パフの完了の短い期間後、例えばパフの終了が検出された後、1~2秒の間隔で生成されることが好ましい。しかし、パフがこの間隔内に検出される場合、表示は、提供されない。
【0051】
バッテリレベルの通知は、バッテリレベルが所定の閾値レベルを下回っていると特定された場合、アクティブ使用期間中に1回のみユーザに提供される。第1の実施形態において又はセッションモードの動作において、バッテリレベル通知が表示によってユーザに提供された後、同一セッション内の後続のパフが更なる表示をトリガーしないように、通知が現在のセッションにおいて既に提供されたことを示すフラグがコントローラ204によって設定される。ユーザがセッションモードにあり、追加のパフが別のセッションにおいてカウントされるように長い中断を取る場合、それらは、その別のセッションにおける最初のパフ後に次のバッテリ表示が提供される。このようにして、バッテリレベルが所定の閾値レベル未満である場合、ユーザは、単一セッション内でリマインダを繰り返すことなく、装置を充電するための追加のリマインダを依然として受信する。第2の実施形態において又はフリーモードの動作において、装置がバッテリレベルに関する通知をユーザに提供した後、タイミングユニット205は、表示に対するタイムスタンプを記録し、タイムスタンプにより、アクティブ使用期間は、最後のバッテリ通知の時間から開始するものとして記録することができる。タイムスタンプから予め設定されたアクティブ使用期間(例えば、7分)内において、更なる通知は、ユーザに対して提供されない。しかし、ユーザが以前の表示からその予め設定された期間よりも後にパフを行う場合、新しいバッテリ表示が提供される。このようにして、バッテリレベルが所定の閾値レベル未満である場合、ユーザは、予め設定された期間内でリマインダを繰り返すことなく、装置を充電するための追加のリマインダを依然として受信する。
【0052】
上の全ての実施形態において、バッテリレベルのための通知がアクティブ使用期間の開始時に提供される場合、前記アクティブ使用期間において更なる表示が生成されないことに留意されたい。同様に、上の全ての実施形態において、ユーザが別のアクティブ使用期間を開始した場合、追加の表示は、パフがその期間に行われた後に提供される。従って、ユーザは、低いバッテリレベルで装置を使用し続けるが、e-cig 100の使用中に過度に中断されない場合、ときおり警告を提供される。
【0053】
低バッテリレベル通知は、アクティブ使用期間における最初のパフ後にのみ提供される。第1の実施形態において又はセッションモードの動作において、ユーザが装置を起動し、吸引するためにパフを開始すると、装置は、アクティブ使用期間としてパフのセッションの記録を開始する。セッションの第1のパフの前に表示を提供することができない(即ち記録されたアクティブ使用期間において表示が提供されない)ため、装置は、そのバッテリレベルをチェックし、極めて低いバッテリレベルの表示を提供するように続行する。しかし、この例において、所定の閾値レベル(例えば、25%)を上回るバッテリレベルをチェックした後に表示が提供されない場合、装置は、同じセッションにおいてそのバッテリレベルをチェックせず、通知も提供しない。換言すると、装置は、バッテリレベル表示が現在記録されているパフのセッション(記録されたアクティブ使用期間)において以前にも提供されていない場合でも、同じセッションにおける次のパフ後には通知を提供しない。ユーザがベイピングを開始したときにバッテリレベルが極めて低い場合、バッテリレベルに関する通知は、最初のパフ後に提供される。バッテリレベルが極めて低くない(例えば、25%を超える)場合、装置は、ユーザがベイピングを行っている間に加熱素子に電力供給することに起因してバッテリレベルが低下しても、バッテリレベルのいかなる表示も提供しない。これは、e-cig 100の使用中にユーザを不必要に煩わせないためである。第2の実施形態において又はアクティブ使用期間が7分の予め設定された期間であるフリーモードの動作において、ユーザが最初のパフを行うことによってベイピングを開始すると、装置は、(装置がベイピングに用いられているか否かに関わらず)過去7分内に通知が以前に提供されたかどうかを特定する。ユーザが7分を超える中断を取り、通知が提供されない場合、装置は、そのバッテリレベルをチェックすることを続行する。バッテリレベルが極めて低い(例えば、25%未満)場合、通知が提供され、即ち最初のパフ後に提供される。
【0054】
任意選択的に、バッテリ通知基準を最初のパフ後に満たし、それに応じて通知が提供される場合、装置は、通知を定期的に繰り返し、即ち、通知は、最初のパフ後だけではなく、n回毎のパフ後にも提供される。これは、バッテリが低下している場合にe-cig 100を再充電するようにユーザに想起させるために行われる。記録されるアクティブ使用期間が予め設定された期間(例えば、7分、又は10分、又は15分)である場合の第2の実施形態において、バッテリが低下している場合、装置は、期間毎に定期的な通知をトリガーすることに留意されたい。プリセット値としての7分の例において、新しいアクティブ使用期間は、7分毎に記録され、バッテリ通知基準を満たした場合、通知は、7分毎にそれに応じて提供される。
【0055】
代替の実施形態において、装置は、ベイピングセッションにおける全てのパフを監視し、各検出されたパフ後に通知基準が満たされてバッテリレベル表示をトリガーするかどうかをチェックする。この場合、ユーザが装置を手に取り、最初のパフを行うことによってベイピングセッションを開始すると、バッテリレベルが所定の閾値以上であり、最初のパフ後に通知が提供されない場合、装置は、それぞれ続くパフ後にバッテリレベルをチェックし、特定されたバッテリレベルが閾値レベルよりも低くなれば、装置は、通知をトリガーする。従って、最初のパフ後にバッテリレベルが所定のレベル(25%等)を上回るが、数分のベイピング後にバッテリレベルが25%未満に低下した場合、ユーザは、ベイピングセッションの途中で低バッテリレベルを通知される。従って、それに応じてユーザに通知を提供するための表示が生成される。これは、ユーザが長いベイピングセッション(例えば、30分程度よりも長いベイピング)を取る場合の状況に有利である、バッテリレベルが極めて低いレベルに低下する場合には常に、適時にユーザに通知するためである。
【0056】
図4は、e-cig 100内のタイミングユニット205及びパフセンサ209の関連する応答を表すグラフ400を示している。タイミングユニット205の応答は、X軸にプロットされ、パフセンサ209の応答は、Y軸にプロットされる。パフセンサ209は、ユーザによって行われた第1のパフ400-1を検出する。第1のパフ400-1が終了すると直ちに、タイミングユニット205は、即ち、パフ波の後縁においてタイマーを開始する。タイミングユニット205は、時間を監視し続け、タイマーは、次のパフが検出されるまでオンである。次のパフが検出されると直ちに、即ち次のパフ波の前縁において、タイマーは、オフになる。このパフ波の後縁において、再びタイマーがオンになる。
【0057】
一例において、アクティブ使用期間では、第1のパフ400-1が検出された後、タイマーは、第1のパフ400-1の終了後の時間を監視するためにオンになる。次のパフ400-2の開始が検出されると直ちに、タイマーは、オフになる。タイマーのオンからオフまでの時間間隔が特定される。本例において、この時間間隔は、予め設定された期間、例えば7分未満であると特定される。従って、パフ400-1及び400-2は、1つのセッションにグループ化される。同様に、次のパフ400-3も7分の期間内に検出され、従って、パフ400-1、400-2及び400-3は、同じセッションにグループ化される。この特定の例において、パフ400-1~400-3を含むセッションが比較的短いため、バッテリレベル通知は、上で説明した基準に従って同じセッション中に2回以上提供されない。
【0058】
パフ400-3後、ユーザは、次のパフ400-4を行う前に長い中断を取る。パフ400-3及び400-4間の時間間隔は、7分より長いと特定され、従って、パフ400-4は、新しいセッションにカウントされる。先に説明したように、この時点において、装置のバッテリレベルが特定され、バッテリレベルが閾値レベルを下回ることが判明した場合、バッテリレベル通知がユーザに提供される。この場合、表示は、パフ400-4の終了後の所定の時間間隔内に低バッテリを通知するためにユーザに提供される。例えば、パフ400-4の終了後1~2秒以内に音声、視覚、触覚手段又はこれらの組み合わせによってユーザに表示される。
【0059】
セッションモードでは、コントローラ204は、タイミングユニット205からの情報を用いて、ユーザがパフ間に取った中断を監視する。タイマーをオン及びオフにすることによって判定される、2つの連続するパフ間に取られた中断時間がプリセット期間内にある場合、コントローラ204は、同じセッションにおいてパフを連続してカウントし続ける。一方、中断期間がプリセット期間、例えば7分を超えると、コントローラ204は、新しいセッションにおいてパフのカウントを再開する。
図4に示すように、3回目のパフ400-3後、ユーザは、長い中断を取り、次のパフ400-4を行う。この長い中断が7分より短い場合、タイミングユニット205は、これを同じセッションにおける4回目のパフとしてカウントする。しかし、この長い中断が7分より長い場合、タイミングユニット205は、カウンタをリセットし、パフ400-4が新しいセッションにおける最初のパフであるとカウントする。
【0060】
コントローラ204は、ユーザが実際にはe-cig 100を上向きで保持し続けようとした(従ってセッションモードで動作しようとした)場合、ユーザが誤ってe-cig 100を下向きに保持する(従ってフリーモードで動作する)状況を監視する。コントローラ204は、ユーザが補正閾値内にそれを上向き方位に戻した場合、e-cig 100が誤って下向き方位で保持されたと特定する。コントローラ204は、従って、セッションモードでパフをカウントし続ける。このようにして、装置は、ベイピングセッションをインテリジェントに特定することにより、ユーザを過度に煩わせない。
【0061】
メイン制御ユニット、即ちコントローラによって実行される、本明細書中に説明する処理ステップは、メイン制御ユニットに関連する非一時的コンピュータ可読媒体又は記憶装置に格納され得る。コンピュータ可読媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含むことができる。揮発性媒体は、特に、半導体メモリ及び動的メモリを含むことができる。不揮発性媒体は、特に、光ディスク及び磁気ディスクを含むことができる。
【0062】
実例となる実施形態の前述の説明は、例証及び説明の目的のために提示された。開示した正確な形態に関して網羅的又は限定的であることを意図しておらず、修正形態及び変形形態は、上記の教示に照らして可能であるか、又は開示した実施形態の実施から取得され得る。
【0063】
本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール及びサブモジュール又は任意の装置における他のデータ等の情報の短期及び長期格納のための任意の方法又は技術において実装される、任意の有形コンピュータベース装置を表すことを意図している。従って、本明細書中に説明する方法は、記憶装置及び/又はメモリ装置を含むが、限定されない、有形の非一時的コンピュータ可読媒体において具現化される実行可能命令として符号化され得る。かかる命令は、プロセッサによって実行されると、本明細書中に説明した方法の少なくとも一部をプロセッサに実行させる。更に、本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ可読媒体」は、揮発性及び不揮発性媒体を含むが、限定されない非一時的コンピュータ記憶装置、ファームウェア、物理的及び仮想的記憶装置、CD-ROM、DVD等のリムーバブル及び非リムーバブル媒体及びネットワーク又はインターネット等の任意の他のデジタルソースを含むが、限定されない全ての有形コンピュータ可読媒体並びに一時的伝搬信号であることを唯一の例外とする、依然として開発されていないデジタル手段を含む。
【0064】
前述の本明細書に基づいて正しく認識されるように、本開示の上で説明した実施形態は、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はそれらの任意の組み合わせ若しくはサブセットを含むコンピュータプログラミング又はエンジニアリング技法を用いて実装され得る。コンピュータ可読コード手段を有する、任意のかかる結果として生じるプログラムは、1つ以上のコンピュータ可読媒体内で具現化又は提供され、それにより本開示の検討した実施形態によるコンピュータプログラム製品、即ち製造品を作成し得る。コンピュータコードを含む製造品は、1つの媒体から直接コードを実行するか、1つの媒体から別の媒体にコードをコピーするか、又はネットワークによりコードを送信することによって作成及び/又は用いられ得る。