(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-29
(45)【発行日】2025-11-07
(54)【発明の名称】アンテナ装置
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/22 20060101AFI20251030BHJP
H01Q 1/32 20060101ALI20251030BHJP
【FI】
H01Q1/22 B
H01Q1/32 Z
(21)【出願番号】P 2022010479
(22)【出願日】2022-01-26
【審査請求日】2024-10-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006758
【氏名又は名称】株式会社ヨコオ
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】松村 修太
(72)【発明者】
【氏名】荒田 穣
(72)【発明者】
【氏名】野田 雅史
【審査官】岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-343006(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0093026(US,A1)
【文献】国際公開第2019/124518(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/009685(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/22
H01Q 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
少なくとも一部分が前記ベースに取り付けられたアンテナエレメントと、
を備え、
前記アンテナエレメントの前記少なくとも一部分を前記ベースに取り付け可能な第1取付構造が前記ベースの中心に対して前記アンテナエレメントが取り付けられた位置と略対称な位置に配置されている、アンテナ装置。
【請求項2】
前記アンテナエレメントを収容する収容空間を形成するケースをさらに備え、
前記ケースの少なくとも一部分を前記ベースに取り付ける
2つの第2取付構造が
、互いに前記ベースの前記中心に対して略対称に配置されている、請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記ベースを車両へ締結する締結具をさらに備え、
前記締結具の少なくとも一部分が前記ベースの前記中心と重なっている、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
所定方向から見て前記ベースが略回転対称となっている、請求項1~3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記ベースは、アンテナケーブルを前記ベースに垂直な方向以外の所定の方向に引き出す構成を有している、請求項1~4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々なアンテナ装置が開発されている。例えば特許文献1に記載されているように、アンテナ装置は、ベースと、収容空間を形成するケースと、収容空間に収容されたアンテナエレメントと、を備えている。このベースは、金属ベースと、金属ベースに電気的に接続された金属プレートと、を有している。このアンテナ装置では、車両の種類や搭載するアンテナエレメントの種類に対応して、適切な金属プレートを用いている。これによって、種々のアンテナ装置において金属ベースを変更することなく不要共振によるアンテナ利得の低下を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アンテナ装置を搭載する車両側の制約により、アンテナ装置のアンテナケーブルの引き出し方向が限定されることがある。そのため、アンテナケーブルの引き出し方向の違いにより、異なるアンテナベースを必要としていた。
【0005】
本発明の目的の一例は、アンテナケーブルの引き出し方向が互いに異なる複数種類のアンテナ装置の製造コストを低減することにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
ベースと、
少なくとも一部分が前記ベースに取り付けられたアンテナエレメントと、
を備え、
前記アンテナエレメントの前記少なくとも一部分を前記ベースに取り付け可能な第1取付構造が前記ベースの中心に対して前記アンテナエレメントが取り付けられた位置と略対称な位置に配置されている、アンテナ装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の上記態様によれば、アンテナケーブルの引き出し方向が互いに異なる複数種類のアンテナ装置の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】実施形態に係る第1アンテナ装置の分解斜視図である。
【
図3】実施形態に係る第1アンテナ装置から第1インナーケース、第1アウターケース及び第1アウターパッドが取り除かれた状態の上面図である。
【
図4】実施形態に係る第1アンテナ装置から第1インナーケース、第1アウターケース及び第1アウターパッドが取り除かれた状態の左側面図である。
【
図5】実施形態に係る第1アンテナ装置から第1インナーケース、第1アウターケース及び第1アウターパッドが取り除かれた状態の下面図である。
【
図6】実施形態に係る第2アンテナ装置から第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドが取り除かれた状態の上面図である。
【
図7】実施形態に係る第2アンテナ装置から第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドが取り除かれた状態の左側面図である。
【
図8】実施形態に係る第2アンテナ装置から第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドが取り除かれた状態の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
近年、車両に搭載するアンテナの種類が増加している。また、送受信性能を向上させるために同種類のアンテナを複数搭載することもある。そのため、1つのアンテナ装置内に全てのアンテナエレメントを搭載することが困難となることがある。したがって、複数種類のアンテナエレメントを複数種類のアンテナ装置に分けて、これらの複数種類のアンテナエレメントを車両に搭載することも検討されている。
【0010】
車両のルーフ上に搭載されるアンテナ装置が1つであれば、アンテナ装置を車両の前方又は後方の中央位置に搭載することが一般的である。しかしながら、2つのアンテナ装置を車両のルーフ上に搭載する場合は、車両の後方右側及び後方左側の各々にアンテナ装置を搭載することが考えられる。アンテナ装置をこのような位置に搭載した場合、車両のルーフ下でのアンテナケーブルの配線を行うために、車両の後方右側に搭載されたアンテナ装置から伸びるアンテナケーブルを車両の左側に引き出し、車両の後方左側に搭載されたアンテナ装置から伸びるアンテナケーブルを車両の右側に引き出す必要がある。
【0011】
このようにアンテナ装置の取付位置や車両内部の構造の制約により、アンテナケーブルの引き出し方向を異ならせることがある。この場合、これら2つのアンテナ装置のベースの構造を異ならせる必要がある。しかしながら、これら2つのアンテナ装置の各々に異なる構造のベースを用いることは、アンテナ装置の製造コストの増加につながる。
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
本明細書において、「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は、特に断りのない限り、同様の名称が付された構成を単に区別するために付されたものであり、構成の特定の特徴(例えば、順番又は重要度)を意味するものではない。
【0014】
【0015】
図1において、第1方向X又は第2方向Yを示す矢印は、矢印の基端から先端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の正方向であり、矢印の先端から基端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の負方向であることを示している。第3方向Zを示す黒点付き白丸は、紙面の奥から手前に向かう方向が第3方向Zの正方向であり、紙面の手前から奥に向かう方向が第3方向Zの負方向であることを示している。
【0016】
第1方向Xは、車両5の前後方向に平行な方向となっている。具体的には、第1方向Xの正方向は、車両5の後方から前方に向かう方向である。また、第1方向Xの負方向は、車両5の前方から後方に向かう方向である。第2方向Yは、第1方向Xに直交しており、車両5の左右方向に平行な方向となっている。具体的には、第2方向Yの正方向は、車両5の上方から見て車両5の右方から左方に向かう方向である。また、第2方向Yの負方向は、車両5の上方から見て車両5の左方から右方に向かう方向である。第3方向Zは、第1方向X及び第2方向Yの双方に直交しており、車両5の上下方向に平行な方向となっている。具体的には、第3方向Zの正方向は、車両5の下方から上方に向かう方向である。また、第3方向Zの負方向は、車両5の上方から下方に向かう方向である。
【0017】
車両5は、例えば、貨物自動車、乗用自動車等の自動車である。車両5のルーフ5a上には、第1アンテナ装置10A及び第2アンテナ装置10Bが搭載されている。第1アンテナ装置10Aは、ルーフ5aの後方右側に搭載されている。第2アンテナ装置10Bは、ルーフ5aの後方左側に搭載されている。
【0018】
図2は、実施形態に係る第1アンテナ装置10Aの分解斜視図である。
図2において、第3方向Zを示す矢印は、矢印の基端から先端に向かう方向が第3方向Zの正方向であり、矢印の先端から基端に向かう方向が第3方向Zの負方向であることを示している。
【0019】
第1アンテナ装置10Aは、第1ベース100A、第1取付シール部材102A、第1基板200A、第1アンテナエレメント410A、第2アンテナエレメント420A、第1インナーケース500A、第1インナーパッド502A、第1アウターケース600A、第1アウターパッド602A及び第1締結具700Aを備えている。第1アンテナエレメント410Aは、第1エレメント412A、第2エレメント414A及び第3エレメント416Aを有している。第2アンテナエレメント420Aは、第4エレメント422A、第5エレメント424A及び第6エレメント426Aを有している。第1締結具700Aは、第1締結ねじ710A、第1ワッシャ720A及び第1ホルダ730Aを有している。後述する
図4及び
図5に示すように、第1アンテナ装置10Aは、第1コネクタ300Aをさらに備えている。説明の簡易のため、
図2では、第1コネクタ300Aが図示されていない。
【0020】
第1ベース100Aは、例えば、金属からなっている。第1ベース100Aは、第1取付シール部材102Aを介してルーフ5aの上面側に搭載されている。第1取付シール部材102Aは、エラストマー、ゴム等の弾性材からなっている。第3方向Zから見て、第1取付シール部材102Aは、第1コネクタ300A及び第1締結具700Aを囲む囲繞体となっている。第1取付シール部材102Aが設けられることで、第1ベース100Aの下面とルーフ5aの上面との間の隙間に水分が浸入することを抑制することができる。
【0021】
第1基板200Aは、第1ベース100Aの上方に位置している。第1基板200Aは、例えば、プリント回路板(PCB)である。第1基板200Aは、6つの第1基板取付ねじ210Aによって第1ベース100Aに取り付けられている。
【0022】
後述する
図4及び
図5に示すように、第1コネクタ300Aは、第1基板200Aの下方に位置している。一例において、第1コネクタ300Aは、半田付けによって第1基板200Aの下面に接続されている。第1基板200Aが第1ベース100Aに取り付けられた状態において、第1コネクタ300Aは、第1ベース100Aに設けられた第1挿通孔104Aに挿通されている。実施形態において、第1コネクタ300Aは、第1締結具700Aの後方に位置している。
【0023】
第1アンテナエレメント410Aは、例えば、Wi-Fi(登録商標)アンテナである。第1アンテナエレメント410Aは、第1基板200Aを介して第1ベース100Aの上方に配置されている。上方から見て、第1アンテナエレメント410Aは、第1ベース100Aの第2方向Yの中心に対して右側に位置している。第1アンテナエレメント410Aは、第1エレメント412A、第2エレメント414A及び第3エレメント416Aによって構成されるアレイアンテナである。第1エレメント412A、第2エレメント414A及び第3エレメント416Aは、第3方向Zに略平行なモノポール素子である。第1エレメント412A、第2エレメント414A及び第3エレメント416Aは、第1方向Xに略平行に配列されている。第1エレメント412Aは、第1方向Xにおいて第2エレメント414A及び第3エレメント416Aの間に位置している。第2エレメント414Aは、第1エレメント412Aの後方に位置している。第3エレメント416Aは、第1エレメント412Aの前方に位置している。
【0024】
第2アンテナエレメント420Aは、例えば、Bluetooth(登録商標)アンテナである。第2アンテナエレメント420Aは、第1基板200Aを介して第1ベース100Aの上方に配置されている。上方から見て、第2アンテナエレメント420Aは、第1ベース100Aの第2方向Yの中心に対して左側に位置している。第2アンテナエレメント420Aは、第4エレメント422A、第5エレメント424A及び第6エレメント426Aによって構成されるアレイアンテナである。第4エレメント422A、第5エレメント424A及び第6エレメント426Aは、第3方向Zに略平行なモノポール素子である。第4エレメント422A、第5エレメント424A及び第6エレメント426Aは、第1方向Xに略平行に配列されている。第4エレメント422Aは、第1方向Xにおいて第5エレメント424A及び第6エレメント426Aの間に位置している。第5エレメント424Aは、第4エレメント422Aの後方に位置している。第6エレメント426Aは、第4エレメント422Aの前方に位置している。
【0025】
第1インナーケース500Aは、第1インナーパッド502Aを介して第1ベース100Aの上面側に搭載されている。第1インナーパッド502Aは、エラストマー、ゴム等の弾性材からなっている。第3方向Zから見て、第1インナーパッド502Aは、第1基板200A、第1アンテナエレメント410A及び第2アンテナエレメント420Aを囲む囲繞体となっている。第1インナーパッド502Aが設けられることで、第1インナーケース500Aの下端と第1ベース100Aの上面との間の隙間に水分が浸入することを抑制することができる。
【0026】
第1インナーケース500Aは、第1基板200A、第1アンテナエレメント410A及び第2アンテナエレメント420Aを第1ベース100Aの上方から覆っている。これによって、第1インナーケース500Aは、第1基板200A、第1アンテナエレメント410A及び第2アンテナエレメント420Aを収容する収容空間を第1ベース100Aとともに形成している。第1インナーケース500Aは、4つの第1ケース取付ねじ510Aによって第1ベース100Aに取り付けられている。
【0027】
第1アウターケース600Aは、第1アウターパッド602Aを介してルーフ5aの上面側に搭載されている。第1アウターパッド602Aは、エラストマー、ゴム等の弾性材からなっている。第3方向Zから見て、第1アウターパッド602Aの第1方向Xの中央部分から第1方向Xの負方向側の端部にかけての部分は、第1ベース100A、第1基板200A、第1アンテナエレメント410A、第2アンテナエレメント420A及び第1インナーケース500Aを囲む囲繞体となっている。
【0028】
第1締結具700Aは、第1ベース100Aをルーフ5aに締結するとともに、第1ベース100Aをルーフ5aに電気的に接地している。具体的には、ルーフ5aには、第1アンテナ装置10Aを取り付けるための取付孔が設けられている。第1ホルダ730Aは、この取付孔の内部に配置されている。第1ワッシャ720Aは、第1ホルダ730Aに保持されている。第1締結ねじ710Aは、第1ワッシャ720Aに設けられた貫通孔を第3方向Zに貫通して第1ベース100Aの下面に設けられたねじ穴にねじ込まれている。第1締結ねじ710Aを第1ベース100Aの当該ねじ穴にねじ込むことで、第1ワッシャ720Aに設けられた爪の先端がルーフ5aの下面に接触している。これによって、第1ベース100Aがルーフ5aに締結されている。また、第1ベース100Aは、第1締結ねじ710A及び第1ワッシャ720Aを介してルーフ5aに電気的に接地されている。
【0029】
図3は、実施形態に係る第1アンテナ装置10Aから第1インナーケース500A、第1アウターケース600A及び第1アウターパッド602Aが取り除かれた状態の上面図である。
図4は、実施形態に係る第1アンテナ装置10Aから第1インナーケース500A、第1アウターケース600A及び第1アウターパッド602Aが取り除かれた状態の左側面図である。
図5は、実施形態に係る第1アンテナ装置10Aから第1インナーケース500A、第1アウターケース600A及び第1アウターパッド602Aが取り除かれた状態の下面図である。
図6は、実施形態に係る第2アンテナ装置10Bから第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドが取り除かれた状態の上面図である。
図7は、実施形態に係る第2アンテナ装置10Bから第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドが取り除かれた状態の左側面図である。
図8は、実施形態に係る第2アンテナ装置10Bから第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドが取り除かれた状態の下面図である。
【0030】
図4及び
図7において、第2方向Yを示す黒点付き白丸は、紙面の奥から手前に向かう方向が第2方向Yの正方向であり、紙面の手前から奥に向かう方向が第2方向Yの負方向であることを示している。
図5及び
図8において、第3方向Zを示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が第3方向Zの正方向であり、紙面の奥から手前に向かう方向が第3方向Zの負方向であることを示している。
【0031】
図6~
図8に示すように、実施形態に係る第2アンテナ装置10Bは、第2ベース100B、第2取付シール部材102B、第2基板200B、第2コネクタ300B、第3アンテナエレメント410B、第2インナーパッド502B及び第2締結具700Bを備えている。実施形態に係る第2アンテナ装置10Bは、実施形態に係る第1アンテナ装置10Aの第1インナーケース500A、第1アウターケース600A及び第1アウターパッド602Aと同様にして、不図示の第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドをさらに備えている。上述したように、
図6~
図8では、第2インナーケース、第2アウターケース及び第2アウターパッドは取り除かれている。第3アンテナエレメント410Bは、第7エレメント412B、第8エレメント414B及び第9エレメント416Bを有している。第2締結具700Bは、第2締結ねじ710B、第2ワッシャ720B及び第2ホルダ730Bを有している。
【0032】
なお、第1コネクタ300Aは、後述する第1ピン122Aを第1ベース100Aの下方から覆っている。したがって、
図5において、第1ピン122Aは、第1コネクタ300Aから透過させて図示している。同様にして、第2コネクタ300Bは、後述する第2ピン122Bを第2ベース100Bの下方から覆っている。したがって、
図7及び
図8において、第2ピン122Bは、第2コネクタ300Bから透過させて図示している。
【0033】
図3~
図8を参照し、必要に応じて
図1及び
図2を参照して、第1アンテナ装置10Aと、第2アンテナ装置10Bと、を比較する。
【0034】
実施形態において、第1ベース100Aの寸法、形状等の構造と、第2ベース100Bの寸法、形状等の構造と、は略同一となっている。したがって、第1ベース100Aの構造と第2ベース100Bの構造とが異なる場合と比較して、第1アンテナ装置10A及び第2アンテナ装置10Bの製造コストを低減することができる。また、第1ベース100Aの構造と第2ベース100Bの構造とが略同一であっても、実施形態では、以下で説明するように、第1ベース100Aの第1方向Xにおける向きと第2ベース100Bの第1方向Xにおける向きとを異ならせることで、第1アンテナ装置10Aの第1アンテナケーブルの引き出し方向と第2アンテナ装置10Bの第2アンテナケーブルの引き出し方向とを異ならせることができる。したがって、実施形態では、第1ベース100Aの構造及び第2ベース100Bの構造が互いに異なる場合と比較して、アンテナケーブルの引き出し方向が互いに異なる複数種類のアンテナ装置の製造コストを低減することができる。また、実施形態では、以下で説明するように、第1ベース100Aの第1方向Xにおける向きと第2ベース100Bの第1方向Xにおける向きとが異なっていても、第1アンテナ装置10Aに設けられるアンテナエレメントの構造及び位置と、第2アンテナ装置10Bに設けられるアンテナエレメントの構造及び位置と、を略同一にすることができる。
【0035】
まず、第1アンテナ装置10Aからの第1アンテナケーブルの引き出し方向と、第2アンテナ装置10Bからの第2アンテナケーブルの引き出し方向と、について説明する。
【0036】
第1コネクタ300Aの第2方向Yの正方向側の側面には、不図示の第1アンテナケーブルの一端が接続されている。第1アンテナケーブルの他端は、車両5に設けられた不図示の電気機器に電気的に接続されている。
図1を用いて説明したように、第1アンテナ装置10Aは、車両5の後方右側に搭載されている。したがって、第1アンテナケーブルは、上方から見て第1ベース100Aの右側へ引き出すことができず、上方から見て第1ベース100Aの左側へ引き出す必要がある。実施形態において、第1コネクタ300Aは、第1アンテナケーブルを第1ベース100Aに垂直な第3方向Z以外の方向に引き出す構成となっている。具体的には、第1コネクタ300Aは、第1アンテナケーブルを第1アンテナ装置10Aの第2方向Yの正方向側に向けて引き出す構成となっている。
【0037】
図5に示すように、第1ベース100Aの下面には、第1ピン122Aが設けられている。第3方向Zから見て、第1ピン122Aは、第1締結具700Aの後方かつ第1コネクタ300Aの第2方向Yの負方向側に位置している。第1ピン122Aは、第1締結ねじ710Aを第1ベース100Aの下面に設けられたねじ穴にねじ込む際に第1ベース100Aが第1締結ねじ710Aの回転とともに回転することを防ぐために設けられている。また、第1アンテナケーブルは、第1アンテナケーブルと第1ピン122Aとの干渉を防ぐため、第1コネクタ300Aに対して第1ピン122Aが位置する側の反対側に向けて引き出される必要がある。このため、上述したように、第1アンテナケーブルは、第1コネクタ300Aに対して第1ピン122Aが位置する側の反対側に向けて引き出し可能になっている。
【0038】
第2コネクタ300Bの第2方向Yの負方向側の側面には、不図示の第2アンテナケーブルの一端が接続されている。第2アンテナケーブルの他端は、車両5に設けられた不図示の電気機器に電気的に接続されている。
図1を用いて説明したように、第2アンテナ装置10Bは、車両5の後方左側に搭載されている。したがって、第2アンテナケーブルは、上方から見て第2ベース100Bの左側へ引き出すことができず、上方から見て第2ベース100Bの右側へ引き出す必要がある。実施形態において、第2コネクタ300Bは、第2アンテナケーブルを第2ベース100Bに垂直な第3方向Z以外の方向に引き出す構成となっている。具体的には、第2コネクタ300Bは、第2アンテナケーブルを第2アンテナ装置10Bの第2方向Yの負方向側に向けて引き出す構成となっている。
【0039】
図7及び
図8に示すように、第2ベース100Bの下面には、第2ピン122Bが設けられている。第3方向Zから見て、第2ピン122Bは、第2締結具700Bの前方かつ第2コネクタ300Bの第2方向Yの正方向側に位置している。第2ピン122Bは、第2締結ねじ710Bを第2ベース100Bの下面に設けられたねじ穴にねじ込む際に第2ベース100Bが第2締結ねじ710Bの回転とともに回転することを防ぐために設けられている。また、第2アンテナケーブルは、第2アンテナケーブルと第2ピン122Bとの干渉を防ぐため、第2コネクタ300Bに対して第2ピン122Bが位置する側の反対側に向けて引き出される必要がある。このため、上述したように、第2アンテナケーブルは、第2コネクタ300Bに対して第2ピン122Bが位置する側の反対側に向けて引き出し可能になっている。
【0040】
実施形態では、第1ベース100Aの第1方向Xにおける向きと、第2ベース100Bの第1方向Xにおける向きと、が第1方向Xにおいて互いに反対となっている。したがって、第1アンテナケーブルは、第1アンテナ装置10Aの左側に向けて引き出すことができ、第2アンテナケーブルは、第2アンテナ装置10Bの右側に向けて引き出すことができる。このようにして、実施形態では、各アンテナ装置のベースの向きを異ならせることで、各アンテナ装置のアンテナケーブルの引き出し方向を互いに異ならせることができる。
【0041】
次に、第1アンテナエレメント410Aについて説明する。
【0042】
図3に示すように、第3方向Zから見て、第1基板200Aは、略正方形形状となっている。ただし、第1基板200Aの形状はこの例に限定されない。また、第1ベース100Aの上面には、4つの第1リブ112Aが設けられている。
【0043】
以下、必要に応じて、上方から見て第1基板200Aの左前側の角を第1角202Aという。以下、必要に応じて、上方から見て第1基板200Aの左後側の角を第2角204Aという。以下、必要に応じて、上方から見て第1基板200Aの右後側の角を第3角206Aという。以下、必要に応じて、上方から見て第1基板200Aの右前側の角を第4角208Aという。
【0044】
第1エレメント412Aの下端は、例えば半田付けによって第1基板200Aに取り付けられている。
図3に示すように、第3方向Zから見て、第1エレメント412Aは、第1方向Xにおいて、第3角206Aの方より、第4角208Aの方の近くに配置されている。ただし、第1エレメント412Aが配置される位置は、この例に限定されない。
【0045】
図3に示すように、第2エレメント414Aの下端の第3角206Aと第3方向Zに重なる部分は、第3角206Aに設けられた第1基板取付ねじ210Aによって、第3角206Aとともに第1ベース100Aに取り付けられている。第2エレメント414Aの下端の第3角206Aの後方部分には、第3角206Aの後方に位置する第1リブ112Aを第3方向Zに挿通させる貫通孔が設けられている。第2エレメント414Aの当該貫通孔に当該第1リブ112Aが挿通されることで、第2エレメント414Aは位置合わせされている。
【0046】
図3に示すように、第3エレメント416Aの下端の第4角208Aと第3方向Zに重なる部分は、第4角208Aに設けられた第1基板取付ねじ210Aによって、第4角208Aとともに第1ベース100Aに取り付けられている。第3エレメント416Aの下端の第4角208Aの前方部分には、第4角208Aの前方に位置する第1リブ112Aを第3方向Zに挿通させる貫通孔が設けられている。第3エレメント416Aの当該貫通孔に当該第1リブ112Aが挿通されることで、第3エレメント416Aは位置合わせされている。
【0047】
次に、第2アンテナエレメント420Aについて説明する。
【0048】
第4エレメント422Aの下端は、例えば半田付けによって第1基板200Aに取り付けられている。
図3に示すように、第3方向Zから見て、第4エレメント422Aは、第1方向Xにおいて、第2角204Aの方より、第1角202Aの方の近くに配置されている。ただし、第4エレメント422Aが配置される位置は、この例に限定されない。
【0049】
図3に示すように、第5エレメント424Aの下端の第2角204Aと第3方向Zに重なる部分は、第2角204Aに設けられた第1基板取付ねじ210Aによって、第2角204Aとともに第1ベース100Aに取り付けられている。第5エレメント424Aの下端の第2角204Aの後方部分には、第2角204Aの後方に位置する第1リブ112Aを第3方向Zに挿通させる貫通孔が設けられている。第5エレメント424Aの当該貫通孔に当該第1リブ112Aが挿通されることで、第5エレメント424Aは位置合わせされている。
【0050】
図3に示すように、第6エレメント426Aの下端の第1角202Aと第3方向Zに重なる部分は、第1角202Aに設けられた第1基板取付ねじ210Aによって、第1角202Aとともに第1ベース100Aに取り付けられている。第6エレメント426Aの下端の第1角202Aの前方部分には、第1角202Aの前方に位置する第1リブ112Aを第3方向Zに挿通させる貫通孔が設けられている。第6エレメント426Aの当該貫通孔に当該第1リブ112Aが挿通されることで、第6エレメント426Aは位置合わせされている。
【0051】
次に、第3アンテナエレメント410Bについて説明する。
【0052】
第3アンテナエレメント410Bは、例えば、Wi-Fi(登録商標)アンテナである。上方から見て、第3アンテナエレメント410Bは、第2ベース100Bの第2方向Yの中心に対して左側に位置している。第3アンテナエレメント410Bは、第7エレメント412B、第8エレメント414B及び第9エレメント416Bによって構成されるアレイアンテナである。第7エレメント412B、第8エレメント414B及び第9エレメント416Bは、第3方向Zに略平行なモノポール素子である。
図6に示すように、第3方向Zから見て、第2基板200Bは、第1基板200Aと略同一形状となっている。第1基板200Aと同様にして、第2基板200Bは、6つの第2基板取付ねじ210Bによって第2ベース100Bに取り付けられている。第1ベース100Aと同様にして、第2ベース100Bの上面には、4つの第2リブ112Bが設けられている。
【0053】
以下、必要に応じて、上方から見て第2基板200Bの左前側の角を第5角202Bという。以下、必要に応じて、上方から見て第2基板200Bの左後側の角を第6角204Bという。以下、必要に応じて、上方から見て第2基板200Bの右後側の角を第7角206Bという。以下、必要に応じて、上方から見て第2基板200Bの右前側の角を第8角208Bという。
【0054】
第7エレメント412Bの下端は、例えば半田付けによって第2基板200Bに取り付けられている。
図6に示すように、第3方向Zから見て、第7エレメント412Bは、第1方向Xにおいて、第6角204Bの方より、第5角202Bの方の近くに配置されている。ただし、第7エレメント412Bが配置される位置は、この例に限定されない。
【0055】
図6に示すように、第8エレメント414Bの下端の第6角204Bと第3方向Zに重なる部分は、第6角204Bに設けられた第2基板取付ねじ210Bによって、第6角204Bとともに第2ベース100Bに取り付けられている。第8エレメント414Bの下端の第6角204Bの後方部分には、第6角204Bの後方に位置する第2リブ112Bを第3方向Zに挿通させる貫通孔が設けられている。第8エレメント414Bの当該貫通孔に当該第2リブ112Bが挿通されることで、第8エレメント414Bは位置合わせされている。
【0056】
図6に示すように、第9エレメント416Bの下端の第5角202Bと第3方向Zに重なる部分は、第5角202Bに設けられた第2基板取付ねじ210Bによって、第5角202Bとともに第2ベース100Bに取り付けられている。第9エレメント416Bの下端の第5角202Bの前方部分には、第5角202Bの前方に位置する第2リブ112Bを第3方向Zに挿通させる貫通孔が設けられている。第9エレメント416Bの当該貫通孔に当該第2リブ112Bが挿通されることで、第9エレメント416Bは位置合わせされている。
【0057】
図6に示すように、第7角206B及び第8角208Bには、アンテナエレメントを構成するエレメントが配置されていない。
【0058】
実施形態において、第1アンテナ装置10Aでは、第3方向Zから見て、第1アンテナエレメント410Aの少なくとも一部分及び第2アンテナエレメント420Aの少なくとも一部分を第1ベース100Aに取り付け可能な取付構造が第1ベース100Aの中心に対して第1アンテナエレメント410A及び第2アンテナエレメント420Aが取り付けられた位置と略対称な位置に配置されている。具体的には、実施形態では、
図3に示すように、第3方向Zから見て、第1基板200Aの4つの角に設けられた4つの第1基板取付ねじ210Aと、当該4つの第1基板取付ねじ210Aの近傍に設けられた4つの第1リブ112Aと、が第1ベース100Aの中心に対して略対称に配置されている。このため、
図3及び
図6に示すように、第1ベース100Aの第1方向Xにおける向きと第2ベース100Bの第1方向Xにおける向きとを第1方向Xにおいて互いに反対にしても、第1アンテナ装置10A及び第2アンテナ装置10Bの各々において第3方向Zから見てベースの中心に対するアンテナエレメントの相対的位置を略同一にすることができる。具体的には、実施形態では、第3方向Zから見て、第1ベース100Aの中心に対する第2アンテナエレメント420Aの相対的位置と、第2ベース100Bの中心に対する第3アンテナエレメント410Bの相対的位置と、が略同一となっている。
【0059】
また、実施形態では、
図5に示すように、第1締結具700Aの少なくとも一部分は、第1ベース100Aの中心と第3方向Zに重なっている。また、
図7に示すように、第2締結具700Bの少なくとも一部分は、第2ベース100Bの中心と第3方向Zに重なっている。このため、第1ベース100Aの第1方向Xにおける向きと第2ベース100Bの第1方向Xにおける向きとを第1方向Xにおいて互いに反対にしても、第3方向Zから見て、ルーフ5aの第1ベース100A用の取付孔に対する第1アンテナエレメント410A又は第2アンテナエレメント420Aの相対的位置と、ルーフ5aの第2ベース100B用の取付孔に対する第3アンテナエレメント410Bの相対的位置と、を略同一にすることができる。
【0060】
また、実施形態では、
図3に示すように、第3方向Zから見て、第1ベース100Aは、略2回対称となっている。したがって、第1アウターパッド602Aの第1ベース100Aを囲む部分の形状と、不図示の第2アウターパッドの第2ベース100Bを囲む部分の形状と、を略同一にすることができる。このため、第3方向Zから見て第1ベース100Aが非対称である場合と比較して、第1アンテナ装置10A及び第2アンテナ装置10Bの製造コストを低減することができる。
【0061】
また、実施形態では、
図3に示すように、第1ベース100Aの上面には、4つの第1ねじ穴114Aが設けられている。具体的には、第3方向Zから見て、第1ベース100Aは、第1方向Xに略平行な一対の長辺と、第2方向Yに略平行な一対の短辺と、を有している。第3方向Zから見て、第1ベース100Aの一対の短辺の各々の左側端部及び右側端部の各々には、略半円形状の突起が設けられている。4つの第1ねじ穴114Aは、これら4つの突起の上面に設けられている。4つの第1ねじ穴114Aの各々には、
図2に示した4つの第1ケース取付ねじ510Aの各々がねじ込まれる。したがって、第1ねじ穴114A及び第1ケース取付ねじ510Aは、第1インナーケース500Aの少なくとも一部分を第1ベース100Aに取り付ける取付構造として機能している。ただし、第1インナーケース500Aの少なくとも一部分を第1ベース100Aに取り付ける取付構造の例は、第1ねじ穴114A及び第1ケース取付ねじ510Aに限定されない。
図6に示すように、第2ベース100Bにも、第1ベース100Aと同様にして、4つの第2ねじ穴114Bが設けられている。
【0062】
図3に示すように、4つの第1ねじ穴114Aは、第1ベース100Aの中心に対して略対称に配置されている。したがって、第3方向Zから見て、第1ベース100Aの中心に対する4つの第1ねじ穴114Aの相対的位置と、第2ベース100Bの中心に対する4つの第2ねじ穴114Bの相対的位置と、を略同一にすることができる。このため、第1インナーケース500Aの構造と、不図示の第2インナーケースの構造と、を略同一にすることができる。このため、第1インナーケース500Aの構造と、不図示の第2インナーケースの構造と、が異なる場合と比較して、第1アンテナ装置10A及び第2アンテナ装置10Bの製造コストを低減することができる。
【0063】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0064】
例えば、実施形態では、第3方向Zから見て、ベースを180°回転させる前及び180°回転させた後の双方においてベースの中心に対するアンテナエレメントの少なくとも一部分の相対的位置を略同一にすることができる。しかしながら、第3方向Zから見て、アンテナエレメントの少なくとも一部分と、当該アンテナエレメントの少なくとも一部分をベースに取り付け可能な取付構造と、をベースの中心に対して略対称な位置に適切に配置することで、第3方向Zから見て、ベースを(360/n)°回転させる前及び(360/n)°回転させた後の双方においてベースの中心に対するアンテナエレメントの少なくとも一部分の相対的位置を略同一にすることもできる(nは、2以上の自然数である。)。
【0065】
また、実施形態では、各ベースに搭載されたアンテナエレメントがアレイアンテナとなっている。しかしながら、各ベースに搭載されるアンテナエレメントは、アレイアンテナに限定されない。
【0066】
また、実施形態では、第1アンテナ装置10Aからの第1アンテナケーブルの引き出し方向と、第2アンテナ装置10Bからの第2アンテナケーブルの引き出し方向と、が左右逆になっている。しかしながら、実施形態では、第1アンテナ装置10Aからの第1アンテナケーブルの引き出し方向と、第2アンテナ装置10Bからの第2アンテナケーブルの引き出し方向と、は前後逆になっていてもよい。
【0067】
本明細書によれば、以下の態様が提供される。
(態様1)
態様1は、
ベースと、
少なくとも一部分が前記ベースに取り付けられたアンテナエレメントと、
を備え、
前記アンテナエレメントの前記少なくとも一部分を前記ベースに取り付け可能な第1取付構造が前記ベースの中心に対して前記アンテナエレメントが取り付けられた位置と略対称な位置に配置されている、アンテナ装置である。
態様1によれば、複数種類のアンテナ装置の各々のベースの向きを互いに異ならせても、複数種類のアンテナ装置の各々においてベースの中心に対するアンテナエレメントの相対的位置を略同一にすることができる。このため、複数種類のアンテナ装置の各々においてベースの構造を略同一にして、複数種類のアンテナ装置の各々のベースの向きを異ならせることで、複数種類のアンテナ装置の各々のアンテナケーブルの引き出し方向を異ならせることができる。したがって、複数種類のアンテナ装置の各々のベースの構造が互いに異なる場合と比較して、アンテナケーブルの引き出し方向が互いに異なる複数種類のアンテナ装置の製造コストを低減することができる。
(態様2)
態様2は、
前記アンテナエレメントを収容する収容空間を形成するケースをさらに備え、
前記ケースの少なくとも一部分を前記ベースに取り付ける第2取付構造が略対称に配置されている、態様1に記載のアンテナ装置である。
態様2によれば、複数種類のアンテナ装置の各々のベースの向きを互いに異ならせても、各ベースに取り付けられるケースの構造を略同一にすることができる。このため、各ベースに取り付けられるケースの構造が互いに異なる場合と比較して、アンテナケーブルの引き出し方向が互いに異なる複数種類のアンテナ装置の製造コストを低減することができる。
(態様3)
態様3は、
前記ベースを車両へ締結する締結具をさらに備え、
前記締結具の少なくとも一部分が前記ベースの前記中心と重なっている、態様1又は2に記載のアンテナ装置である。
態様3によれば、複数種類のアンテナ装置の各々のベースの向きを互いに異ならせても、車両のルーフの各ベース用の取付孔に対するアンテナエレメントの相対的位置を略同一にすることができる。
(態様4)
態様4は、
所定方向から見て前記ベースが略回転対称となっている、態様1~3のいずれか一に記載のアンテナ装置である。
態様4によれば、複数種類のアンテナ装置の各々のベースの向きを互いに異ならせても、各ベースを囲むパッドの形状を略同一にすることができる。このため、各ベースを囲むパッドの形状が互いに異なる場合と比較して、アンテナケーブルの引き出し方向が互いに異なる複数種類のアンテナ装置の製造コストを低減することができる。
(態様5)
態様5は、
前記ベースは、アンテナケーブルを前記ベースに垂直な方向以外の所定の方向に引き出す構成を有している、態様1~4のいずれか一に記載のアンテナ装置である。
態様5によれば、ベースから伸びるアンテナケーブルをベースの向きに応じて変更させることができる。例えば、ベースが車両の左側に搭載されている場合、ベースから伸びるアンテナケーブルをベースの向きに応じて車両の右側に引き出すことができ、ベースが車両の右側に搭載されている場合、ベースから伸びるアンテナケーブルをベースの向きに応じて車両の左側に引き出すことができる。
【符号の説明】
【0068】
5 車両
5a ルーフ
10A 第1アンテナ装置
10B 第2アンテナ装置
100A 第1ベース
100B 第2ベース
102A 第1取付シール部材
102B 第2取付シール部材
104A 第1挿通孔
112A 第1リブ
112B 第2リブ
114A 第1ねじ穴
114B 第2ねじ穴
122A 第1ピン
122B 第2ピン
200A 第1基板
200B 第2基板
202A 第1角
202B 第5角
204A 第2角
204B 第6角
206A 第3角
206B 第7角
208A 第4角
208B 第8角
210A 第1基板取付ねじ
210B 第2基板取付ねじ
300A 第1コネクタ
300B 第2コネクタ
410A 第1アンテナエレメント
410B 第3アンテナエレメント
412A 第1エレメント
412B 第7エレメント
414A 第2エレメント
414B 第8エレメント
416A 第3エレメント
416B 第9エレメント
420A 第2アンテナエレメント
422A 第4エレメント
424A 第5エレメント
426A 第6エレメント
500A 第1インナーケース
502A 第1インナーパッド
502B 第2インナーパッド
510A 第1ケース取付ねじ
600A 第1アウターケース
602A 第1アウターパッド
700A 第1締結具
700B 第2締結具
710A 第1締結ねじ
710B 第2締結ねじ
720A 第1ワッシャ
720B 第2ワッシャ
730A 第1ホルダ
730B 第2ホルダ
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向