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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-30
(45)【発行日】2025-11-10
(54)【発明の名称】ディスプレイファイル
(51)【国際特許分類】
   B42F 5/04 20060101AFI20251031BHJP
   B42D 1/08 20060101ALI20251031BHJP
【FI】
B42F5/04 B
B42D1/08 K
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2024068215
(22)【出願日】2024-04-19
(65)【公開番号】P2025164335
(43)【公開日】2025-10-30
【審査請求日】2024-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】504440133
【氏名又は名称】株式会社ポケモン
(74)【代理人】
【識別番号】100151688
【弁理士】
【氏名又は名称】今 智司
(72)【発明者】
【氏名】柾木 健史
(72)【発明者】
【氏名】孫 銘杰
(72)【発明者】
【氏名】大場 直之
(72)【発明者】
【氏名】梶本 夢遥
(72)【発明者】
【氏名】新井 正浩
(72)【発明者】
【氏名】林 揚恩
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-001678(JP,A)
【文献】特開平08-290695(JP,A)
【文献】特開2023-171690(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2012-0004779(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 5/04
B42D 1/08
B42F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1台紙と、
前記第1台紙に対向可能な第2台紙と、
前記第1台紙の端部と前記第2台紙の端部とを接続する接続部と、
被収納物を収納可能であり、1以上の連結孔が設けられている袋体を、1以上の前記連結孔において前記第1台紙に着脱可能に連結すると共に前記連結孔に通され、前記接続部が設けられていない前記第1台紙の少なくとも一の縁近傍に設けられる連結部と
を備え
前記袋体が前記連結部に沿って回動することにより、前記第1台紙の表面と前記袋体の裏面とが対向する形態、前記第2台紙の裏面と前記袋体の裏面とが対向する形態、前記第1台紙の裏面と前記袋体の表面とが対向する形態、及び前記第2台紙の表面と前記袋体の表面とが対向する形態からなる群から選択されるいずれか1つの形態になるディスプレイファイル。
【請求項2】
前記第2台紙が、前記接続部を軸として前記第1台紙に対して360°回動可能である請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項3】
前記袋体が、前記第1台紙の表面及び裏面から突出する前記連結部に沿って前記第1台紙に対して360°回動可能である請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項4】
前記第1台紙と前記第2台紙とが対向したとき、前記第1台紙に設けられた1以上の前記連結部に対向する位置であって、前記第2台紙の少なくとも一の縁に設けられる1以上の切欠き部
を更に備える請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項5】
前記袋体が、前記被収納物を収納可能な複数の収納部と、一の収納部と当該一の収納部の隣の他の収納部との間に設けられ透過性を有する収納接続部とを有する請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項6】
前記連結部が、複数設けられ、
複数の前記袋体が、複数の前記連結部それぞれに互いに独立して連結される請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項7】
前記第1台紙の表面、前記第1台紙の裏面、前記第2台紙の表面、及び前記第2台紙の裏面からなる群から選択される少なくとも1つの面に、所定の画像が表示される請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項8】
前記第1台紙の表面、前記第1台紙の裏面、前記第2台紙の表面、及び前記第2台紙の裏面からなる群から選択される少なくとも1つの面の端近傍に、前記袋体を前記第1台紙若しくは前記第2台紙に固定可能な固定部
を更に備える請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項9】
前記袋体の表面及び前記袋体の裏面はそれぞれ、前記第1台紙の表面若しくは裏面又は前記第2台紙の表面若しくは裏面のいずれと対向させるかについて設定されており、
前記袋体の表面及び裏面には、前記設定を示す目印が付されている請求項1に記載のディスプレイファイル。
【請求項10】
前記目印が、前記袋体に前記被収納物が収納された場合、前記被収納物に重なる位置に付される請求項に記載のディスプレイファイル。
【請求項11】
第1台紙と第2台紙とを有し、前記第1台紙と前記第2台紙との間で前記第1台紙と前記第2台紙とが接続部により接続され、前記接続部を軸として前記第1台紙と前記第2台紙とが互いに相手方に対し360°回動可能なファイル本体と、
前記第1台紙と前記第2台紙とが接続されていない前記第1台紙の縁部に、被収納物を収納可能な袋体を前記第1台紙に対して回動可能に連結する連結部と
を備え
前記袋体が前記連結部に沿って回動することにより、前記第1台紙の表面と前記袋体の裏面とが対向する形態、前記第2台紙の裏面と前記袋体の裏面とが対向する形態、前記第1台紙の裏面と前記袋体の表面とが対向する形態、及び前記第2台紙の表面と前記袋体の表面とが対向する形態からなる群から選択されるいずれか1つの形態になるディスプレイファイル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイファイルに関する。特に、本発明は、トレーディングカード等のアナログのカード形状の被収納物を収納し、鑑賞可能なディスプレイファイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カード類収納用台紙と、このカード類収納用台紙の綴じ代部に接着されてその綴じ代部の表裏両面を覆う綴じ込み部材と、カード類収納用台紙が多数枚重合され綴じ込み部材の綴じ込み側が無線綴りされた無線綴じ部とからブロック状の被綴じ体が構成され、このブロック状の被綴じ体に表紙を装丁して構成されるカード類収納用製本が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカード類収納用製本によれば、全体の薄性化、軽量化に対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-270584公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のカード類収納用製本等を含め様々な従来のファイルや所定のカード類を収納する従来のアルバムにおいては、透明なカード類収納用のシートのポケットにカードを収納するのでカードを鑑賞できるものの、シートの端部がファイルやアルバムの背表紙に綴じられていることから、カード等の被収納物の鑑賞の多様化を図ることができない。
【0005】
したがって、本発明の目的は、被収納物の鑑賞の多様化を図ることができるディスプレイファイルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、第1台紙と、第1台紙に対向可能な第2台紙と、第1台紙の端部と第2台紙の端部とを接続する接続部と、被収納物を収納可能であり、1以上の連結孔が設けられている袋体を、1以上の連結孔において第1台紙に着脱可能に連結すると共に連結孔に通され、接続部が設けられていない第1台紙の少なくとも一の縁近傍に設けられる連結部とを備え、袋体が連結部に沿って回動することにより、第1台紙の表面と袋体の裏面とが対向する形態、第2台紙の裏面と袋体の裏面とが対向する形態、第1台紙の裏面と袋体の表面とが対向する形態、及び第2台紙の表面と袋体の表面とが対向する形態からなる群から選択されるいずれか1つの形態になるディスプレイファイルが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るディスプレイファイルによれば、被収納物の鑑賞の多様化を図ることができるディスプレイファイルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るファイル本体の構成図である。
図2】本実施形態に係るディスプレイファイルの袋体の構成図である。
図3】本実施形態に係るディスプレイファイルの構成図である。
図4】本実施形態に係るディスプレイファイルの使用方法の概要図である。
図5】本実施形態に係るディスプレイファイルの使用方法の概要図である。
図6】本実施形態に係るディスプレイファイルの使用方法の概要図である。
図7】本実施形態に係るディスプレイファイルの使用方法の概要図である。
図8】本実施形態に係るディスプレイファイルが備える袋体の背景の図である。
図9】本実施形態に係るディスプレイファイルが備える袋体の他の背景の図である。
図10】本実施形態に係るディスプレイファイルの第1の変形例の図である。
図11】本実施形態に係るディスプレイファイルの第2の変形例の図である。
図12】本実施形態に係るファイル本体の変形例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施の形態]
<ディスプレイファイル1の概要>
本実施形態に係るディスプレイファイル1は、被収納物を収納するディスプレイファイルであって、第1台紙及び第2台紙を備える。そして、第1台紙の端部と第2台紙の端部とが一体的に接続されることでファイル本体が構成される。ファイル本体は、第1台紙と第2台紙とが略平面状になるように展開することが可能な見開き状態と、第1台紙の表面と第2台紙の表面とが向かい合う閉じ状態と、第1台紙と第2台紙との接続部分において当該状態から折り返して第1台紙の裏面と第2台紙の裏面とが向かい合う閉じ状態との各状態を取り得る構成を備える。更に、ディスプレイファイル1においては、第1台紙(若しくは第2台紙)の縁部近傍であって、第2台紙(若しくは第1台紙)との接続部分ではない縁部近傍に、カード等の被収納物を収納可能なポケットを有する袋体(例えば、リフィル)が連結される。袋体は、連結部分を基点にして若しくは連結部分に沿って第1台紙(若しくは第2台紙)に対して回動可能に設けられる。これにより、ディスプレイファイル1においては、袋体を第1台紙に連結させた場合、袋体を回動させることによって第1台紙の表面、第1台紙の裏面、第2台紙の表面、若しくは第2台紙の裏面を背景に袋体を配置できる。なお、袋体を第2台紙に連結させた場合は、第2台紙の表面、第2台紙の裏面、第1台紙の表面、若しくは第1台紙の裏面を背景に袋体を配置できる。
【0010】
したがって本実施形態に係るディスプレイファイル1においては、ファイル本体の表裏面、つまり、第1台紙の表面若しくは裏面、又は第2台紙の表面若しくは裏面を台紙として用いることができるので、袋体に収納される被収納物のデザインに応じて適切な台紙を適宜選択できる。すなわち、ディスプレイファイル1においては、第1台紙の表面及び裏面、並びに第2台紙の表面及び裏面のそれぞれに所定のデザインを施すことで、袋体に収納した被収納物と各面のデザインとの組み合わせを変えて被収納物を飾ることができ、ユーザは被収納物の鑑賞を楽しむことができる。
【0011】
また、ディスプレイファイル1は、第1台紙と第2台紙との接続部分を軸にして、第1台紙と第2台紙とが互いに相手方に対して回動可能に構成されている。これにより、ディスプレイファイル1によれば、第1台紙の表面と第2台紙の表面とが向かい合う状態でのファイリング、又は第1台紙の裏面と第2台紙の裏面とが向かい合う状態でのファイリングが可能になる。すなわち、ディスプレイファイル1においては、第1台紙の表面及び裏面、並びに第2台紙の表面及び裏面のそれぞれ(つまり、ファイル本体の4つの面それぞれ)をディスプレイファイル1の表紙として利用できるので、袋体と表紙との組み合わせ、袋体に収納される被収納物と表紙との組み合わせ、及び/又は袋体の配置方法等を様々に組み合わせることで、被収納物の収納方法や鑑賞方法を多様化できる。これにより、ディスプレイファイル1は、被収納物の様々な鑑賞方法や様々な収納方法をユーザに提供できる。
【0012】
<ディスプレイファイル1の構成>
図1は、本実施形態に係るディスプレイファイルのファイル本体の構成の概要を示す。具体的に図1(a)はファイル本体10の表面の概要を示し、図1(b)はファイル本体10の裏面の概要を示す。また、図2は、本実施形態に係るディスプレイファイルの袋体の構成の概要を示す。具体的に図2(a)は本実施形態に係る袋体90の構成の概要を示し、図2(b)は本実施形態の変形例に係る袋体95の構成の概要を示す。更に、図3は、本実施形態に係るディスプレイファイルの構成の概要を示す。具体的に図3においては、ディスプレイファイル1を見開いた状態を示す。
【0013】
なお、本実施形態に係るディスプレイファイル1は、第1台紙の表面と第2台紙の表面とが対向する状態から、第1台紙の裏面と第2台紙の裏面とが対向する状態に自由に変更できる(ここで、本実施形態で第1台紙の表面と第2台紙の表面とは、ファイル本体を見開いた状態で載置面に載置した場合、載置面とは反対側表面を指し、載置面と接する面が第1台紙の裏面及び第2台紙の裏面となる。)。したがって、ディスプレイファイル1において第1台紙の表面がディスプレイファイル1の外側若しくは内側になることも(なお、第1台紙の裏面がディスプレイファイル1の内側若しくは外側になることもある。)、第2台紙の表面がディスプレイファイル1の外側若しくは内側になることもある(なお、第2台紙の裏面がディスプレイファイル1の内側若しくは外側になることもある。)。したがって、以下の説明における「表面」及び「裏面」は便宜的な表記に過ぎないことを付言する。
【0014】
本実施形態に係るディスプレイファイル1は、第1台紙20及び第2台紙30を有し、第1台紙20と第2台紙30とを接続部40で接続させて構成されるファイル本体10と、連結部55によってファイル本体10に連結される袋体90とを備える。具体的にファイル本体10は、第1台紙20と第1台紙20に対向可能な第2台紙30とを有して構成される。そして、袋体90は、第1台紙20の縁230近傍に連結部55によって連結される。連結部55は開閉自在な連結リングであってよい。なお、袋体90は、第2台紙30の縁近傍に連結部55によって連結されてもよい。更に、一の袋体90が第1台紙20の縁近傍に連結部55によって連結され、他の袋体90が第2台紙30の縁近傍に連結部55によって連結されてもよい。以下では、袋体90が第1台紙20に連結される例を主として説明する。
【0015】
(第1台紙20、第2台紙30、接続部40)
図1(a)及び図1(b)に示すように第1台紙20は、一例として略矩形状を有して構成される。第1台紙20は、第1表面200と、第1表面200の反対側の第1裏面210とを有する。また、第2台紙30も、一例として略矩形状を有して構成される。第2台紙30は、第2表面300と、第2表面300の反対側の第2裏面310とを有する。そして、第1台紙20の端部220と第2台紙30の端部320とが接続部40により接続されることで、第1台紙20の第1表面200と第2台紙30の第2表面300とが同一面になると共に対向可能にされ、第1台紙20の第1裏面210と第2台紙30の第2裏面310とが同一面になると共に対向可能にされる。
【0016】
また、第1表面200、第1裏面210、第2表面300、及び第2裏面310のすべて若しくは1つ以上の面に、所定の画像(つまり、装飾画像)が表示(つまり、印刷)されていてもよい。装飾画像は、被収納物の形状、模様若しくは色彩若しくはこれらの結合に応じたデザインであってよい。なお、第1表面200、第1裏面210、第2表面300、及び第2裏面310からなる群から選択される少なくとも1つ以上の面に施される装飾画像は、すべてが同一でもすべてが異なっていてもよいし、同一の装飾画像が施される2以上の面を設けてもよい。また、同一面上に位置する2つの面(例えば、第1表面200及び第2表面300、又は第1裏面210及び第2裏面310)にまたがって1つ以上の装飾画像が表示されていてもよい。
【0017】
接続部40は、第1台紙20と第2台紙30との間で台紙同士を接続する。すなわち、接続部40は第1台紙20と第2台紙30との中間に位置し、第1台紙20の端部(つまり、第1台紙20の四辺のうち一辺)と第2台紙30の端部(つまり、第2台紙30の四辺のうち一辺)とを一体的に接続する。そして、第1台紙20及び第2台紙30が略長方形状であることによりファイル本体10も略長方形状である場合、接続部40は、各台紙の一の短辺同士を接続し、長辺の垂線方向に沿って伸びて設けられる(なお、接続部40は、各台紙の一の長辺同士を接続し、短辺の垂線方向に沿って伸びて設けてもよい。)。また、ファイル本体10が略正方形状である場合、接続部40は、各台紙の一辺同士を接続し、接続に用いられた辺の隣の一辺の垂線方向に沿って伸びて設けられる。これにより、第2台紙30は、接続部40を回転軸として第1台紙20に対して回動可能(開閉回動可能)に設けられ、第1台紙20の第1表面200と第2台紙30の第2表面300とを対向可能にすると共に、第2台紙30を回動させることで第1台紙20の第1裏面210と第2台紙30の第2裏面310とを対向可能にする。第1台紙20も同様に、接続部40を回転軸として第2台紙30に対して回動可能になる。これにより、第1台紙20と第2台紙30とが接続部40を軸として互いに相手方に対し360°回動可能になる。
【0018】
つまり、第1台紙20は接続部40を軸として第2台紙30に対して360°回動可能となり、第2台紙30は接続部40を軸として第1台紙20に対して360°回動可能となる。例えば、接続部40を軸として第2台紙30の第2表面300を第1台紙20の第1表面200側へ畳むように回動させることにより、第2表面300と第1表面200とを対向させることができる。一方、接続部40を軸として第2台紙30の第2裏面310を第1台紙20の第1裏面210側へ畳むように回動させることにより、第2裏面310と第1裏面210とを対向させることができる。
【0019】
なお、ファイル本体10において第1台紙20、第2台紙30、及び接続部40は一つの部材から構成されていても、一部若しくは各々が別個独立の部材であってもよい。各々が別個独立の部材である場合、接続部40は蝶番等を用いて構成してよい。一方、ファイル本体10を一枚の矩形状部材から構成する場合、接続部40は、矩形状部材の中心から一の辺(第1の辺)への垂線と当該一の辺の対辺(第2の辺)への当該中心からの垂線とを結ぶ直線部分に設けられる。例えば、接続部40は、一枚の部材に凹部若しくは凸部による折り目を設けることで形成できる。また、この場合においてファイル本体10は、当該直線部分から当該一の辺(第1の辺)の隣の他の辺(第3の辺)の方向に所定距離だけ離れた部分、及び当該他の辺(第3の辺)の対辺である更に他の辺(第4の辺)の方向に所定距離だけ離れた部分のそれぞれに凹部若しくは凸部の折り目を有していてよい。係る折り目を設け、折り目において折り曲げることで、接続部40を含む領域(図1(a)及び図1(b)において、端部220から接続部40を介し、端部320までの領域)を背表紙にすることができる。更に、第1台紙20、第2台紙30、及び接続部40を構成する材料は、紙、合成樹脂等の材料であってよい。
【0020】
(孔部50)
孔部50は、第1台紙20の接続部40ではない一辺の縁230近傍に設けられる。具体的に、孔部50は、接続部40が設けられていない第1台紙20の少なくとも一の縁230近傍に設けられる。第1台紙20には1以上の孔部50が設けられてよい。例えば、第1台紙20が略矩形状である場合、接続部40が設けられている辺を除く残り三辺のうち少なくとも一辺から所定距離だけ第1台紙20の内側に離れた位置に1以上の孔部50が設けられる。例えば、孔部50は、第1台紙20の一の長辺の縁230近傍に設けられる。孔部50の形状及びサイズは、後述する連結部55が通る形状及びサイズであれば特に限定はない。例えば、孔部50は、略円形状であってよい。
【0021】
(切欠き部60)
切欠き部60は、第2台紙30の接続部40ではない一辺の縁330に設けられる。具体的に、切欠き部60は、第1台紙20と第2台紙30とが対向したとき、第1台紙20に設けられた孔部50及び/又は連結部55に対向する位置であって、第2台紙30の少なくとも一の縁330に設けられる。例えば、切欠き部60は、第2台紙30の一の長辺の縁330近傍に設けられる。孔部50及び/又は連結部55が複数存在する場合、切欠き部60は、複数の孔部50及び/又は複数の連結部55それぞれに対向する位置のそれぞれに設けられる。切欠き部60の形状及びサイズは、第1台紙20と第2台紙30とが対向した状態において、後述する連結部55と実質的に接触しない形状及びサイズであれば特に限定はない(つまり、連結部55と干渉しない形状及びサイズであれば特に限定はない。)。例えば、切欠き部60は、略矩形状であってよく、連結部55の太さ以上の幅を有していてよい。なお、「実質的に接触しない」とは、切欠き部60と連結部55とが文字通りに全く接触しないことのみを指す意味ではなく、連結部55と切欠き部60とが接触している部分がある場合や接触する可能性がある場合であっても、ディスプレイファイル1の機能が発揮されることにより、その内容や本質において連結部55が切欠き部60に接触していないといえる状態であると認められることを指す。
【0022】
(固定部70、固定部72、固定部74、固定部76)
固定部は、ファイル本体10に連結された袋体90を第1台紙20又は第2台紙30に固定する。すなわち、固定部は、第1台紙20の表面(第1表面200)、第1台紙20の裏面(第1裏面210)、第2台紙30の表面(第2表面300)、及び第2台紙30の裏面(第2裏面310)からなる群から選択される少なくとも1つの面の端近傍に設けられる。第1台紙20に設けられる固定部は袋体90の角部を第1台紙20に固定可能であり、第2台紙30に設けられる固定部は袋体90の角部を第2台紙30に固定可能である。
【0023】
例えば、第1台紙20の第1表面200において、近傍に孔部50が設けられている辺の対辺近傍であって、第1表面200の隅部に固定部70が設けられ、第1台紙20の第1裏面210において、近傍に孔部50が設けられている辺の対辺近傍であって、第1裏面210の隅部に固定部72が設けられる。また、第2台紙30の第2表面300において、切欠き部60が設けられている辺の対辺近傍であって、第2表面300の隅部に固定部74が設けられ、第2台紙30の第2裏面310において、切欠き部60が設けられている辺の対辺近傍であって、第2裏面310の隅部に固定部76が設けられる。
【0024】
ファイル本体10は、固定部70、固定部72、固定部74、及び/又は固定部76を有していても有していなくてもよい。ただし、袋体90をファイル本体10に固定し、袋体90に収納される被収納物が折れ曲がる等の不具合を防止して適切に保護する観点から、ファイル本体10は、固定部70、固定部72、固定部74、及び/又は固定部76を有することが好ましい。なお、固定部70、固定部72、固定部74、及び/又は固定部76のサイズ及び形状は、袋体90の角部が挿入可能であり、袋体90を第1台紙20若しくは第2台紙30に固定可能であれば特に限定はない。例えば、各固定部は略直角三角形状であってよく、斜辺を除く二辺が第1台紙20又は第2台紙30に固定され、斜辺部分に袋体90の角部が挿入可能にされて設けられていてよい。また、固定部70、固定部72、固定部74、及び/又は固定部76は、例えば、紐やゴム紐等の紐状部材を用いて構成してもよい。
【0025】
(袋体90)
袋体90は、被収納物を収納可能な1以上の収納部と、1以上の連結孔とを有する。袋体90は、例えば、アルバム等のリフィルであってよい。袋体90は、例えば、透過性を有する合成樹脂製のシート状材料を用いて一体形成して得ることができる。袋体90は、第1台紙20と第2台紙30との間において第1台紙20若しくは第2台紙30に綴じられる。
【0026】
具体的に袋体90は、図2(a)に示すように、複数の収納部と、一の収納部(例えば、収納部900)と当該一の収納部の隣の他の収納部(例えば、収納部902)との間に設けられる収納接続部930と、1以上の連結孔(例えば、連結孔910)とを有する。袋体90の連結孔910が近傍に設けられている辺の対辺側の角が袋体90の角部970となる。袋体90は、例えば、略矩形状であってよい。そして、1以上の収納部それぞれも略矩形状であってよい。袋体90において一の収納部(例えば、収納部900)は、収納接続部930を介して他の収納部(例えば、収納部902)と並んで配置され、各収納部の三辺は閉じられ(例えば、袋体90が所定の合成樹脂からなる場合、折り曲げや融着により閉じることができる。)、残りの一辺が開放されて被収納物の収納口960となる。収納口960は、袋体90の一の長辺に沿って設けられてよい。そして、袋体90の収納口960に最も近い一辺の近傍に、1以上の連結孔が設けられる。なお、袋体90の収納口960が設けられる面が袋体90の表面920であり、表面920の反対側の面(収納口960が設けられていない面)が袋体90の裏面922である。また、袋体90の裏面922にも被収納物の収納口を設けてもよい。この場合、袋体90の表面920の収納口960から一の被収納物を袋体90に収納し、裏面922の収納口から他の被収納物を袋体90に収納させることもできる。これにより、袋体90を第1台紙20若しくは第2台紙30に対して回動させた場合、表面920から鑑賞可能な一の被収納物と、裏面922から鑑賞可能な他の被収納物とのいずれかを選択して飾ることができる。
【0027】
連結孔910の形状及びサイズは、後述する連結部55が通る形状及びサイズであれば、特に限定はない。連結孔910は、例えば、略円形状を有して形成されていてよい。また、連結孔910の開口側端部若しくは開口側端部近傍に、連結孔910を補強する補強部材(例えば、連結孔910と略同一形状の開口を有するシール等)を設けてもよい。
【0028】
収納接続部930は、透過性を有して構成されていてよい。すなわち、収納接続部930は、第1台紙20の第1表面200上(若しくは第1裏面210上、又は第2台紙30の第2表面300上若しくは第2裏面310上)に袋体90が置かれた場合、第1表面200(若しくは第1裏面210、又は第2表面300若しくは第2裏面310)を視認可能な透過性を有して構成される。
【0029】
また、図2(b)に示すように、変形例に係る袋体95は、袋体90とは異なって収納部が1つのみであって収納接続部930を有さない点を除き、袋体90と略同一の機能及び構成を有する。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。すなわち、袋体95は、1つの収納部904と、1以上の連結孔(例えば、連結孔912)とを有する。袋体95の連結孔912が近傍に設けられている辺の対辺側の角が袋体95の角部972となる。袋体95において収納部904の三辺は閉じられ、残りの一辺が開放されて被収納物の収納口962となる。そして、袋体95の収納口962に最も近い一辺の近傍に、1以上の連結孔912が設けられる。袋体95の収納口962が設けられる面が袋体95の表面950であり、表面950の反対側の面(収納口962が設けられていない面)が袋体95の裏面952である。なお、袋体95の裏面952にも被収納物の収納口を設けてもよい。この場合、袋体95の表面950の収納口962から一の被収納物を袋体95に収納し、裏面952の収納口から他の被収納物を袋体95に収納できる。これにより、袋体95を第1台紙20若しくは第2台紙30に対して回動させた場合、表面950から鑑賞可能な一の被収納物と、裏面952から鑑賞可能な他の被収納物とのいずれかを選択して飾ることができる。
【0030】
また、袋体95の形態は上記に限られない。本実施形態では以下に説明する被収納物を収納可能な収納体も袋体に含むものとする。例えば、以下の形態の収納体を袋体として用いることができる。
a)透明素材からなる略矩形状のシートと、被収納物の1以上の端部を嵌め込み可能な固定部若しくは切込みと、シートの縁部近傍に設けられる1以上の連結孔とを有し、固定部若しくは切込みが当該シートの所定箇所に設けられる収納体。係る収納体は、例えば、透明素材からなる略矩形状のシートの4隅に、被収納物の各端部(一例として、被収納物がカードである場合、カードの4隅)を固定可能な固定部を有する収納体である。なお、固定部は、上記で説明した固定部70等と同様の構成であってよい。
b)箱状の収納体。例えば、透明素材からなり、被収納物を収納可能な収納部を有する本体部と、透明素材からなり、本体部に被せて収納部を外部から遮断する蓋部と、本体部及び/又は蓋部の周縁部に設けられる1以上の連結孔とを有する収納体。係る収納体の収納部は、例えば、被収納物を収納可能なサイズを有して構成される。透明素材としては、例えば、アクリル樹脂等の樹脂を用いることができる。また、蓋部は、例えば、本体部の縁に嵌め込むことや、本体部の所定箇所に設けた磁性体と蓋部の所定箇所に設けた磁性体(本体部の磁性体の極とは反対の極の磁性体)との引き合う力によって本体部に固定できる。
【0031】
なお、収納部への収納が可能であれば被収納物には特に限定はない。被収納物は、例えば、ゲーム用若しくは観賞用カード、雑貨や小物等のグッズであってよい。また、被収納物の材質にも特に限定はない。被収納物は、例えば、紙製、金属製、樹脂製、木製等の物品等であってよい。一例として被収納物は、トレーディングカードゲーム(TCG)用のトレーディングカード、缶バッジ、コイン、キーホルダー、メタルチャーム、アクリルチャーム、ロゴビンズ、クリアファイル、アクリルスタンド、ショップカード、写真や名刺等が挙げられる。
【0032】
(目印80、目印82、目印84、目印86、目印940、目印942)
本実施形態において袋体90は、ファイル本体10のいずれの面を背景にするかについて予め設定されていてもよい。つまり、袋体90の表面920及び袋体90の裏面922はそれぞれ、第1台紙の第1表面200若しくは第1裏面210、又は第2台紙30の第2表面300若しくは第2裏面310のいずれと対向させるかについて設定されていてよい。そして、ファイル本体10は、第1台紙20の表面/裏面、及び/又は第2台紙30の表面/裏面に、当該設定を示す目印を有していてよい。
【0033】
例えば、袋体90の表面920が第1表面200と同一の向き、すなわち、袋体90の裏面922と第1表面200とが対向する向き、及び/又は袋体90の表面920が第2裏面310と同一の向き、すなわち、袋体90の裏面922と第2裏面310とが対向する向きが、袋体90をファイル本体10に連結させる場合の正位置であると設定してよい。この場合、例えば、第1台紙20の第1表面200の所定の位置に目印80が付され、及び/又は第2台紙30の第2裏面310の所定の位置に目印86が付される。そして、目印80と同一の目印940及び/又は目印86と同一の目印942が袋体90にも付される。目印80及び/又は目印86を付す位置はユーザが視認可能な位置であれば特に限定はなく、一例として、第1表面200の隅部に目印80が付されていてよく、及び/又は第2裏面310の隅部に目印86が付されていてよい。また、袋体90に付される目印940及び/又は目印942は、収納部(例えば、収納部900)内の裏面922側の内面若しくは袋体90の裏面922であって、収納部(例えば、収納部900)に被収納物が収納された場合、被収納物に重なる位置に付される。なお、目印80、目印86、目印940、及び目印942は同一の目印であってもよい。
【0034】
また、例えば、袋体90の表面920が第1裏面210と同一の向き、すなわち、袋体90の裏面922と第1裏面210とが対向する向き、及び/又は袋体90の表面920が第2表面300と同一の向き、すなわち、袋体90の裏面922と第2表面300とが対向する向きが、袋体90をファイル本体10に連結させる場合の正位置であると設定してもよい。この場合、例えば、第1台紙20の第1裏面210の所定の位置に目印82が付され、及び/又は第2台紙30の第2表面300の所定の位置に目印84が付される。そして、目印82と同一の目印及び/又は目印84と同一の目印が袋体90にも付される。目印82及び/又は目印84を付す位置はユーザが視認可能な位置であれば特に限定はなく、一例として、第1裏面210の隅部に目印82が付されていてよく、及び/又は第2表面300の隅部に目印84が付されていてよい。また、袋体90に付される目印は、収納部(例えば、収納部900)内の裏面922側の内面若しくは袋体90の裏面922であって、収納部(例えば、収納部900)に被収納物が収納された場合、被収納物に重なる位置に付される。なお、目印82、目印84、及び袋体90に付す目印は同一の目印であってもよい。
【0035】
換言すれば、袋体90には第1台紙20に連結された場合の正位置が設定され、ファイル本体10の第1表面200及び/又は第2裏面310と袋体90の裏面922とが対向可能であることを示す目印が第1表面200、第2裏面310、及び/又は袋体90の所定の位置に付される。また、第1裏面210及び/又は第2表面300と袋体90の裏面922とが対向可能であることを示す目印が第1裏面210、第2表面300、及び/又は袋体90の所定の位置に付されていてもよい。なお、袋体95にも袋体90と同様に目印(図2の例では、目印940及び目印942)が付されていてよい。
【0036】
(ファイル本体10への袋体90の連結)
そして、図3に示すように、袋体90が連結部55を用いてファイル本体10に連結される。袋体90は、第1台紙20と第2台紙30とが接続されていない第1台紙20の縁部に、第1台紙20に対して袋体90を回動可能に連結する連結部55により連結される。すなわち、連結部55は、袋体90を、1以上の連結孔910において第1台紙20に着脱可能に連結するために孔部50と連結孔910とに通される。そして連結部55は、第1台紙20の第1表面200及び第1裏面210から突出して設けられる。つまり、連結部55は、第1表面200から離れる方向に突出する部分を有すると共に、第2裏面210から離れる方向に突出する部分を有して設けられる。例えば、連結部55がリング状である場合、連結部55は、リングの少なくとも一部が第1表面200及び第1裏面210から突き出る構成になっている。これにより、袋体90は、第1台紙20に対して回動可能となる。具体的に、連結部55は、孔部50と連結孔910とに通される(つまり、連結部55は、孔部50及び連結孔910に挿入される。)。ファイル本体10に1以上の孔部50が設けられ、袋体90に1以上の連結孔910が設けられている場合、1以上の孔部50と当該1以上の孔部50それぞれに対応する1以上の連結孔910とのそれぞれに連結部55が通される。これにより、袋体90が、第1台紙20に着脱可能に連結する。
【0037】
換言すれば、連結部55は、連結孔910において第1台紙20に袋体90を着脱可能に連結すると共に孔部50と連結孔910とを通して第1台紙20に対して袋体90を回動可能に連結する。すなわち、本実施形態においては、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして袋体90が第1台紙に対して360°回動可能になる。したがって、孔部50と連結孔910とを通る連結部55によって第1台紙20に綴じられた袋体90は、連結部55に沿って回動させることにより(捲られることにより)、第1表面200、第1裏面210、第2表面300、又は第2裏面310に重ねることが可能になる。
【0038】
つまり、図3に示すように第1表面200に袋体90が重ねられた状態(第1表面200と袋体90の裏面922とが対向した状態)で第2台紙30を第1台紙20側に回動させ、第1表面200と第2表面300とを対向させたうえ、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして第1表面200から離れる方向に袋体90を回動させ、袋体90の裏面922が第2裏面310と対向する配置にすることができる。また、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして第1表面200から離れる方向に袋体90を約360°回動させ、袋体90の表面920が第1裏面210と対向する配置にすることもできる。更に、第1裏面210と第2裏面310とを対向させたうえ、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして第1表面200から離れる方向に袋体90を約360°回動させ、袋体90の表面920が第2表面300と対向する配置にすることができる。
【0039】
このようにディスプレイファイル1においては、第1台紙20を第2台紙30に対向させる綴じ方向(第1綴じ方向)に対し、第1台紙20若しくは第2台紙30と袋体90とを対向させる綴じ方向(第2綴じ方向)が90°回転した方向となる。そして、袋体90の収納部には被収納部が収納される。例えば、収納部900に収納口960から被収納物3が収納され、収納部902に収納口960から被収納物5が収納される。
【0040】
<ディスプレイファイル1の使用例>
図4乃至図7はそれぞれ、本実施形態に係るディスプレイファイルの使用方法の例の概要を示す。
【0041】
ディスプレイファイル1においては、第1表面200と第2表面300とが対向する状態から第1裏面210と第2裏面310とが対向する状態に360°自由に回動でき、かつ、袋体90が孔部50及び連結孔910を通る連結部55によって第1台紙20に連結されている場合、袋体90は第1台紙20に対して360°自由に回動できる。したがって、ディスプレイファイル1においては、袋体90を第1台紙20からめくって回動させることにより、袋体90の背景を第1表面200、第1裏面210、第2表面300、及び第2裏面310のいずれかにすることができる。
【0042】
すなわち、ディスプレイファイル1においては、袋体90が連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして回動することにより、第1台紙20の第1表面200と袋体90の裏面922とが対向する第1形態、第2台紙30の第2裏面310と袋体90の裏面922とが対向する第2形態、第1台紙20の第1裏面210と袋体90の表面920とが対向する第3形態、及び第2台紙30の第2表面300と袋体90の表面920とが対向する第4形態のいずれかの形態をとることができる。
【0043】
まず、ディスプレイファイル1において、第1台紙20に袋体90が連結部55によって連結され、第1台紙20の第1表面200と第2台紙30の第2表面300とが対向した状態で閉じられているとする(この場合における袋体90と第1台紙20との状態が第1形態である。)。この状態では、第1表面200と第2表面300とを内面とし、袋体90がディスプレイファイル1に綴じられる(この場合、第1表面200が台紙としての機能を発揮する。)。そして、この状態において、接続部40を軸にして第2台紙30を第1台紙20に対して回動させることで、図4に示すようにディスプレイファイル1を開閉できる。つまり、接続部40を軸にして第2表面300を第1表面200から離れる方向(回動方向Raに沿った方向)に回動させることでディスプレイファイル1が開かれる。また、袋体90は、連結孔910が連結部55により孔部50によって第1台紙20に連結され、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして第1台紙20に対して回動可能に設けられる。すなわち、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして袋体90を第1表面200から離れる方向(回動方向Rbに沿った方向)に持ち上げることで袋体90は第1台紙20に対して回動する。
【0044】
なお、第1表面200と第2表面300とを接触させずに間隔を置いてディスプレイファイル1を開いた状態にすることで、ディスプレイファイル1を平面上に立てることもできる。また、端部220から接続部40を介し、端部320までの領域を背表紙とした場合、ディスプレイファイル1に厚さを持たせることができるので、ディスプレイファイル1を平面上に容易に立てることができる。更に、端部220から接続部40を介し、端部320までの領域を背表紙とした場合、当該背表紙を底面として用い、机等の載置面にディスプレイファイル1を立たせることもできる。当該領域を背表紙として用いることで、ディスプレイファイル1をディスプレイファイルとして載置面に安定的に立たせることができる。また、接続部40を軸にして第2台紙30を第1台紙20に対して回動させ、ディスプレイファイル1を閉じることができる。つまり、接続部40を軸にして第2表面300を第1表面200に近づける方向に回動させることでディスプレイファイル1が閉じられる。この場合において、切欠き部60の幅を連結部55の幅と略同程度に構成した場合、連結部55を切欠き部60にはめ込むことができる。これにより、ディスプレイファイル1が開くこと、つまり、第2台紙30が第1台紙20から離れる方向に回動してディスプレイファイル1が開いてしまうことを抑制でき、ディスプレイファイル1を閉じた場合の安定感を確保できる。
【0045】
そして、例えば、図5に示すように、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして袋体90を第1表面200から離れる方向に回動させて、袋体90の裏面922と第2台紙30の第2裏面310とを対向させ、かつ、第2台紙30を第1台紙20に向けて回動させて第1表面200と第2表面300とを対向させた状態にできる(この状態が第2形態である。)。つまり、図5においては、袋体90の背景を第2裏面310にすることができる。この場合において、ディスプレイファイル1は、第2台紙30に設けられている切欠き部60によって第2台紙30と連結部55とが実質的に接触しない構成になっているので、第1台紙20に向けて第2台紙30を回動させることで、第1表面200と第2表面300とを接触させることができる。この場合において袋体90の角部は、固定部76に挿入されていてよい。
【0046】
また、第1形態から、接続部40を軸にして第2表面300を第1表面200から離れる方向(回動方向Raに沿った方向)に回動させてディスプレイファイル1を開き、更に第2台紙30を第1台紙20に対して回動させることで(回動方向Raに沿って回動させる)、図6に示すように、ディスプレイファイル1を、第2裏面310と第1裏面210とを対向させる状態にすることができる。この状態では、第1裏面210と第2裏面310とを内面とし、袋体90がディスプレイファイル1に綴じられる(この場合、第1裏面210が台紙としての機能を発揮する。)。そして、例えば、第1形態若しくは第2形態における袋体90を、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして第1表面200から離れる方向に約360°回動させて(回動方向Rbに沿って回動させる)、袋体90の表面920と第1台紙20の第1裏面210とが対向するまで回動させることで、図6に示すように、袋体90の背景を第1裏面210にすることができる(この状態が、第3形態である。)。この場合において袋体90の角部は、固定部72に挿入されていてよい。
【0047】
そして、図7に示すように、連結部55に沿って、若しくは孔部50を基点にして袋体90を第1裏面210から離れる方向に回動させて、袋体90の表面920と第2台紙30の第2表面300とを対向させ、かつ、第2台紙30を第1台紙20に向けて回動させて第1裏面210と第2裏面310とを対向させた状態にできる(この状態が、第4形態である。)。つまり、図7においては、袋体90の背景を第2表面300にすることができる。この場合において、ディスプレイファイル1は、第2台紙30に設けられている切欠き部60によって第2台紙30と連結部55とが実質的に接触しない構成になっているので、第1台紙20に向けて第2台紙30を回動させることで、第1裏面210と第2裏面310とを接触させることができる。この場合において袋体90の角部は、固定部74に挿入されていてよい。
【0048】
<袋体90の背景の例1>
図8は、本実施形態に係るディスプレイファイルが備える袋体の背景の一例を示す。
【0049】
本実施形態において袋体90は、収納される被収納物を鑑賞できるように透過性を有した材料を用いて形成してよい。そのため、袋体90に被収納物を収納した場合、被収納物と袋体90とが重なっていない領域においては、袋体90が接しているファイル本体10の面が透過して見える状態をユーザは視認することになる。例えば、図8に示すように、袋体90が第1台紙20に連結され、袋体90の裏面952が第1表面200に接しているとする。この場合において袋体90の収納部900に被収納物3が収納され、収納部902に被収納物5が収納されている場合、被収納物3及び被収納物5が収納されている領域を除く他の袋体90の領域からは、第1表面200の様子をユーザは視認できる。
【0050】
そこで、第1表面200には、所定の装飾画像250を施してよい。ユーザは、装飾画像250に適した被収納物を収納部に収納することで、被収納物に表示されている内容と装飾画像250との組み合わせを工夫して被収納物を鑑賞できる。例えば、被収納物がトレーディングカードであり、トレーディングカードには所定のキャラクタが表示されているとする。この場合、装飾画像250の色やデザイン等に合うようなキャラクタが表示されているトレーディングカードを収納部に収納することで、ユーザはトレーディングカードをディスプレイファイル1において保存できる。そして、ディスプレイファイル1の他の面、すなわち、第1裏面210、第2表面300、及び/又は第2裏面310にも所定の装飾画像を施してよく、各面の装飾画像はそれぞれ異なっていてよい。この場合、ユーザは、被収納物の面(鑑賞面)に合うようなディスプレイファイル1の面を背景にし、被収納物を袋体90に収納して(及び/又は被収納物の表と裏とを適宜、袋体90の表面920若しくは裏面922に向けて収納して)ディスプレイファイル1に綴じることができる(つまり、被収納物の鑑賞面の雰囲気に合わせた面を選択し、背景にすることができる。)。これにより、ディスプレイファイル1によれば、被収納物のディスプレイケースを選択する楽しみ方が従来のファイルに比べて4倍にすることができる。
【0051】
<袋体90の背景の例2>
図9は、本実施形態に係るディスプレイファイルが備える袋体の背景の他の例を示す。
【0052】
本実施形態において透過性を有した材料を用いて袋体90を形成した場合、図9に示すように、収納部900と収納部902との間の収納接続部930に所定の装飾935を施してもよい。装飾935は、例えば、収納部900及び/又は収納部902に収納される被収納物3及び/又は被収納物5の表示やデザイン等と組み合わされることで所定の鑑賞効果を発揮する装飾であってよい。なお、図9では、収納口960から連結孔910側の袋体90の端部までの領域は透過性を有した状態である例を示すが、当該領域にも収納接続部930と同様の装飾を施してもよい。これにより、ユーザは、収納接続部930の装飾935に応じ、装飾935に適した被収納物3及び被収納物5を袋体90に収納して鑑賞できる。
【0053】
<ディスプレイファイルの第1の変形例>
図10は、本実施形態に係るディスプレイファイルの第1の変形例の一例の概要を示す。具体的に図10(a)は、第1台紙20に連結される袋体97の位置が接続部40の対辺側であるディスプレイファイル2の例を示し、図10(b)は、袋体90の代わりに袋体95を用いたディスプレイファイル1の例を示す。
【0054】
(ディスプレイファイル2の例)
本実施形態の変形例に係るディスプレイファイル2においては、袋体が連結される位置がディスプレイファイル1と異なる点を除き、ディスプレイファイル1と略同様の構成及び機能を備える。したがって、相違点を除き、詳細な説明は省略する。なお、ディスプレイファイル2は、第1台紙22と、接続部40を介して第1台紙22に一体的に接続される第2台紙32と、連結部55により第1台紙22に連結される袋体97とを備え、第1台紙22と第2台紙32とでファイル本体が構成される。
【0055】
ディスプレイファイル2において袋体97は、接続部40の対辺側近傍の縁232において第1台紙22に対して回動自在に連結される。まず、具体的に、袋体97は、複数の収納部(例えば、収納部906及び収納部908)と、一の収納部と当該一の収納部の隣の他の収納部との間に設けられる収納接続部932と、1以上の連結孔(例えば、連結孔916)とを有する。袋体97の連結孔916が近傍に設けられている辺の対辺側の角が袋体97の角部となる。袋体97は、例えば、略矩形状であってよい。そして、1以上の収納部それぞれも略矩形状であってよい。袋体97において一の収納部は、収納接続部932を介して他の収納部と並んで配置され、各収納部の三辺は閉じられ、残りの一辺が開放されて被収納物の収納口964となる(収納口964は、袋体97の一辺に沿った方向に設けられる。)。1以上の連結孔916は、複数の収納部のうち、接続部40から最も離れた側の収納部(例えば、収納部908)の収納口964が沿っている袋体97の一辺の隣の辺に沿って設けられる。
【0056】
そして、第1台紙22の接続部40の対辺の縁232近傍に、1以上の孔部52が設けられる。また、第2台紙32には、連結部55と第2台紙32との干渉を防止する切欠き部62が設けられる。切欠き部62は、第2台紙32の接続部40の対辺の縁332に設けられる。具体的に、切欠き部62は、第1台紙22と第2台紙32とが対向したとき、第1台紙22に設けられた孔部52に対向する位置であって、第2台紙32の少なくとも一の縁332に設けられる。孔部52が複数存在する場合、切欠き部62は、複数の孔部52それぞれに対向する位置のそれぞれに設けられる。
【0057】
図10(a)に示すように、袋体97が連結部55を用いてファイル本体に連結される。袋体97は、接続部40の対辺側の第1台紙22の縁部に、第1台紙22に対して袋体97を回動可能に連結する連結部55により連結される。すなわち、連結部55は、袋体97を、1以上の連結孔916において第1台紙22に着脱可能に連結するために孔部52と連結孔916とに通される。これにより、袋体97は、第1台紙22に対して回動可能となる。具体的に、連結部55は、孔部52と連結孔916とに通される。ファイル本体に1以上の孔部52が設けられ、袋体97に1以上の連結孔916が設けられている場合、1以上の孔部52と当該1以上の孔部52それぞれに対応する1以上の連結孔916とのそれぞれに連結部55が通される。これにより、袋体97が、第1台紙22に着脱可能に連結する。
【0058】
固定部は、ファイル本体に連結された袋体97を第1台紙22又は第2台紙32に固定する。すなわち、固定部は、第1台紙22の表面(第1表面202)、第1台紙22の裏面(第1裏面212)、第2台紙32の表面(第2表面302)、及び第2台紙32の裏面(第2裏面312)からなる群から選択される少なくとも1つの面の端近傍に設けられる。第1台紙22に設けられる固定部は袋体97の角部を第1台紙22に固定可能であり、第2台紙32に設けられる固定部は袋体97の角部を第2台紙32に固定可能である。
【0059】
例えば、第1台紙22の第1表面202において、近傍に孔部52が設けられている辺の対辺近傍(接続部40近傍)であって、第1表面202の隅部に固定部78が設けられ、第1台紙22の第1裏面212において、近傍に孔部52が設けられている辺の対辺近傍であって、第1裏面212の隅部に固定部が設けられる。また、第2台紙32の第2表面302において、切欠き部62が設けられている辺の対辺近傍(接続部40近傍)であって、第2表面302の隅部に固定部79が設けられ、第2台紙32の第2裏面312において、切欠き部62が設けられている辺の対辺近傍であって、第2裏面312の隅部に固定部が設けられる。
【0060】
ディスプレイファイル2においては、袋体97が第1台紙22に連結される位置を接続部40の対辺近傍にしたので、接続部40を背表紙にし、当該背表紙を底部にしてディスプレイファイル2をスタンドのように平面上に立てることができる(この場合、例えば、第2台紙32が土台となって、当該土台に対して接続部40を軸に第1台紙22を回動させることで、所定の角度で第1台紙22が立てられることになる。)。
【0061】
(袋体95の例)
ディスプレイファイル1は、袋体90の代わりに、若しくは袋体90と共に収納部(例えば、収納部904)が1つである袋体95をファイリングできる。すなわち、ディスプレイファイル1において第1台紙20は、複数の孔部50及び複数の連結部55を有し、1以上の袋体95を、複数の孔部50及び複数の連結部55のそれぞれに互いに独立して連結させることができる。
【0062】
例えば、ディスプレイファイル1は、図10(b)に示すように、一の孔部50に連結部55を用い、袋体95の連結孔912を通して袋体95を連結できる。なお、袋体95は、収納部904に被収納物7を収納可能である。また、ディスプレイファイル1は、袋体95とは異なる被収納物9もファイリング可能である。すなわち、ディスプレイファイル1は、複数の孔部のそれぞれに一の袋体95若しくは被収納物9をそれぞれ独立に連結可能である。被収納物9は、一例として、カレンダー、キャラクタ等が表示されているカード等であってよい。
【0063】
例えば、被収納物9は、被収納物9自体に連結孔914が設けられている。連結孔914は、被収納物9の端部近傍に設けられる(被収納物9が略矩形状である場合、一の短辺近傍であって、当該短辺の中央付近から被収納物9の内側に所定の距離だけ離れた位置に連結孔914は設けられてよい。)。ディスプレイファイル1においては、他の孔部50に連結部55を用い、被収納物9の連結孔914を通して被収納物9を第1台紙20に連結する。なお、袋体95の一の角部は一の固定部70によって第1台紙20に固定可能であり、被収納物9の一の角部も他の固定部70によって第1台紙20に固定可能である。
【0064】
このように、ディスプレイファイル1においては、袋体95をファイリングすることができる。また、ディスプレイファイル1には所定の固定部が設けられているので、袋体95を1つの連結部55によって第1台紙20に連結するだけでも、袋体95の角部を固定部によって固定することで、袋体95を第1台紙20にしっかりと固定できる。
【0065】
また、ディスプレイファイル1においては、袋体90だけでなく、袋体95を第1台紙20に連結できる。これにより、ディスプレイファイル1によれば、袋体95、つまり被収納物を収納するリフィルを1枚1枚分割した状態でファイリングできるので、被収納物の収納方法の多様化を図ることができる。また、ディスプレイファイル1においては、被収納物自体もファイリングできるので、例えば、一の孔部50に被収納物としてカレンダーを連結させ、他の孔部50に袋体95を連結させて袋体95に被収納物7を収納させることで、ユーザは、カレンダーと共に被収納物7を鑑賞することもできる。
【0066】
<ディスプレイファイルの第2の変形例>
図11は、本実施形態に係るディスプレイファイルの第2の変形例の一例の概要を示す。具体的に図11(a)は、本実施形態に係るディスプレイファイルの第2の変形例の構成の概要を示し、図11(b)は、図11(a)のA-A断面の概要を示す。なお、図11(a)においては、ディスプレイファイル1aを見開いた状態を示す。
【0067】
第2の変形例に係るディスプレイファイル1aは、第1台紙20に孔部50が設けられておらず、連結部55の代わりに土台部57に支持される連結部56を用いる点を除き、ディスプレイファイル1と略同様の構成及び機能を備える。したがって、ディスプレイファイル1との相違点を除き、詳細な説明は省略する。
【0068】
ディスプレイファイル1aは、接続部40が設けられていない第1台紙20の一の縁近傍であって、第1台紙20の第1表面200及び第1裏面210上に設けられる連結部56を備える。すなわち、連結部56は、第1台紙20の第1表面200における一の縁近傍に設けられる土台部57及び第1裏面210における一の縁近傍に設けられる土台部57によって支持され、第1台紙20に固定される。連結部56に袋体90の連結孔910が通されることにより、ディスプレイファイル1aが構成される。
【0069】
土台部57の形状及び/又は厚さは、連結部56を第1台紙20に支持可能であれば特に限定はない。例えば、土台部57は、略矩形状であって、連結部56の端部を第1表面200及び第1裏面210に固定可能となるように、第1表面200及び第1裏面210に固着される。また、連結部56は、2つの略半円環状部材から構成でき、一方の半円環状部材の端部(第1台紙20に固定されていない端部)と他方の半円環状部材の端部(第1台紙20に固定されていない端部)とが開閉自在な構成を有する連結部材であってよい。
【0070】
なお、第1台紙20の連結部56を設ける側の辺(以下、「上辺」という。)に、当該城辺から延びる略矩形状の土台部57を設け、土台部57の表面に連結部56を設けてもよい。この場合の土台部57の長手方向の長さは、第1台紙20の上辺及び下辺より短い長さであってよい。
【0071】
第2の変形例に係るディスプレイファイル1aによれば、連結部56が第1台紙20と一体になっているので、ディスプレイファイル1のように連結部55が第1台紙20を貫通していなくても、連結部56を軸にして(若しくは連結部56に沿って)袋体90を360°回動可能にすることができる。
【0072】
<ファイル本体の変形例>
図12は、本実施形態に係るファイル本体の変形例の一例の概要を示す。具体的に図12(a)は、本実施形態に係るファイル本体の変形例1の概要を示し、図12(b)は、本実施形態に係るファイル本体の変形例2の概要を示す。
【0073】
図12(a)に示すファイル本体11及び図12(b)に示すファイル本体12はそれぞれ、切欠き部の形態がファイル本体10と異なる点を除き、ファイル本体10と略同様の構成及び機能を備える。したがって、ファイル本体10との相違点を除き、詳細な説明は省略する。
【0074】
まず、図12(a)に示すようにファイル本体11は、第2台紙30の接続部40ではない一辺の縁330に幅広の切欠き部64を有する。具体的に、切欠き部64は、第1台紙20と第2台紙30とが対向したとき、第1台紙20に設けられた孔部50及び/又は連結部55に対向する位置を含む領域であって、第2台紙30の少なくとも一の縁330に設けられる。例えば、切欠き部64は、第2台紙30の一の長辺の縁330近傍に全ての孔部50及び/又は全ての連結部55それぞれに対向する位置を含む第2台紙30の所定の領域を取り除いて設けられる。
【0075】
また、図12(b)に示すようにファイル本体12は、ファイル本体10とは異なり、第1台紙20の高さと第2台紙34の高さとを異ならせている。例えば、ファイル本体12は、第2台紙34の高さが第1台紙20の高さより低い高さを有して構成される。ファイル本体12においては、第1台紙20と第2台紙34とを対向させた場合、第1台紙20と第2台紙34とが重ならない領域、つまり、開放された開放部66が生じる。開放部66は、第1台紙20と第2台紙34とが対向したとき、第1台紙20に設けられた孔部50及び/又は連結部55に対向する位置の領域を含むように設けられる。つまり、ファイル本体12においては、第1台紙20の上辺及び下辺、並びに第2台紙34の上辺及び下辺の長さが略同一である一方、第1台紙20の高さと第2台紙34の高さとが同一ではないことから開放部66が生じる。これにより、ファイル本体12を用いたディスプレイファイルにおいては、第1台紙20と第2台紙34とを対向させた場合、開放部66により連結部55が第2台紙34と干渉することなく、袋体を自在に回動させることができる。
【0076】
[実施の形態の効果]
本実施形態に係るディスプレイファイル1は、ファイル本体10の各面をアルバムの台紙として用いることができるので、各面の装飾やデザインに合わせた被収納物を袋体90に収納し、ユーザは被収納物の鑑賞を楽しむことができる。そして、ディスプレイファイル1においては、袋体90の台紙として、第1台紙20の表面若しくは裏面、又は第2台紙30の表面若しくは裏面を適宜選択できるので、被収納物と台紙との様々な組み合わせをユーザは楽しむことができる。
【0077】
また、本実施形態に係るディスプレイファイル1においては、連結部55が第1台紙20の表面及び裏面から突き出るように構成されているので、連結部55に連結されている袋体90が連結部55に沿って第1台紙20に対して360°回動可能にできる。すなわち、本実施形態に係るディスプレイファイル1においては、接続部40を軸に第1台紙20及び第2台紙30を互いに相手方に対して回動自在にし、かつ、第1台紙20の接続部40とは異なる縁に連結部55によって第1台紙20に対して回動自在に袋体90を連結し、更に連結部55が第2台紙30に干渉しないように第2台紙30に切欠き部60を形成したので、第1表面200と第2表面300とを対向させた状態で袋体90をファイリングすることも、第1裏面210と第2裏面310とを対向させた状態で袋体90をファイリングすることもできる。これにより、ディスプレイファイル1によればユーザは、ファイル本体10の各面を台紙として利用できると共に、各面の装飾と被収納物のデザインとの組み合わせを様々な組み合わせに変えることで、被収納物の様々な鑑賞方法や収納の仕方を楽しむことができる。
【0078】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組み合わせのすべてが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
【0079】
なお、本実施形態に係るディスプレイファイルは、特許請求の範囲と混同されるべきでない以下の付記項でも言及できる。
【0080】
(付記項1)
第1表面及び前記第1表面とは反対側の第1裏面を有する略矩形状の第1台紙と、
前記第1台紙に対向可能であり、第2表面及び前記第2表面とは反対側の第2裏面を有する略矩形状の第2台紙と、
前記第1台紙の一辺と前記第2台紙の一辺とを一体的に接続する接続部と、
前記第1台紙の前記接続部ではない少なくとも一辺の縁近傍に設けられる1以上の孔部と、
被収納物を収納可能であり、1以上の連結孔が設けられている袋体を前記1以上の連結孔において前記第1台紙に着脱可能に連結すると共に前記孔部と連結孔を通して前記第1台紙に対して袋体を回動可能とする連結部と
を備えるディスプレイファイル。
(付記項2)
被収納物を収納するディスプレイファイルであって、
第1台紙と、
前記第1台紙に対向可能な第2台紙と、
前記第1台紙と前記第2台紙とを接続する接続部と、
前記第1台紙と前記第2台紙との間において前記第1台紙若しくは前記第2台紙に綴じられ、前記被収納物を収納可能な袋体と
を備え、
前記第1台紙と前記第2台紙との第1綴じ方向に対し、前記第1台紙若しくは前記第2台紙と前記袋体との第2綴じ方向が90°回転した方向であるディスプレイファイル。
【符号の説明】
【0081】
1、1a、2 ディスプレイファイル
3、5、7、9 被収納物
10、11、12 ファイル本体
20、22 第1台紙
30、32、34 第2台紙
40 接続部
50、52 孔部
55、56 連結部
57 土台部
60、62、64 切欠き部
66 開放部
70、72、74、76、78、79 固定部
80、82、84、86 目印
90、95、97 袋体
200、202 第1表面
210、212 第1裏面
220 端部
230、232 縁
250 装飾画像
300、302 第2表面
310、312 第2裏面
320 端部
330、332 縁
900、902、904、906、908 収納部
910、912、914、916 連結孔
920 表面
922 裏面
930、932 収納接続部
935 装飾
940、942 目印
950 表面
952 裏面
960、962、964 収納口
970、972 角部
Ra、Rb 回動方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12