(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-10-31
(45)【発行日】2025-11-11
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G08B 13/00 20060101AFI20251104BHJP
G08B 13/196 20060101ALI20251104BHJP
B60R 25/102 20130101ALI20251104BHJP
B60R 25/31 20130101ALI20251104BHJP
【FI】
G08B13/00 B
G08B13/196
B60R25/102
B60R25/31
(21)【出願番号】P 2021144609
(22)【出願日】2021-09-06
【審査請求日】2024-05-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
【住所又は居所原語表記】122-122 bis, avenue du General Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】弁理士法人とこしえ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲田 涼馬
【審査官】弘田 智美
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-331051(JP,A)
【文献】特開2003-272072(JP,A)
【文献】特開2004-318643(JP,A)
【文献】特開2003-095067(JP,A)
【文献】特開2004-086349(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 13/00
G08B 13/196
B60R 25/102
B60R 25/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の状態の確認を要求する車両状態確認要求を受信する確認要求受信部と、
前記車両状態確認要求に基づいて、前記車両に搭載され
、前記車両の内部を撮像する撮像装置を含む検出装置が取得した車両情報を受信する車両情報受信部と、
ユーザ端末に
、前記撮像装置によって取得された前記車両に乗車している人物の顔画像情報である撮像顔画像情報を含む車内画像情報を含む前記車両情報を送信する車両情報送信部と、
前記車両における異常の発生を所定の機関に通報するか否かを確認する通報要否確認情報を前記ユーザ端末に送信する通報要否確認情報送信部と
、を備えるとともに、
所定の人物の顔画像情報である特定顔画像情報を記憶する顔画像情報記憶部と、
前記撮像顔画像情報と前記特定顔画像情報とを照合し、前記車両に乗車している人物が前記特定顔画像情報によって特定される人物と一致するか否かを判定する顔画像情報判定部と、をさらに備え、
前記車両情報送信部は、前記車両に乗車している人物が前記特定顔画像情報によって特定される人物と一致する場合に、前記車両情報を前記ユーザ端末に送信する、情報処理装置。
【請求項2】
前記特定顔画像情報は、過去に前記車両に乗車した人物の顔画像情報、又は、前記顔画像情報記憶部に登録された所定の人物に関連付けられた顔画像情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通報要否確認情報送信部が送信した前記通報要否確認情報に対する応答情報を受信する応答情報受信部を備え、
前記応答情報は、前記車両における異常の発生を所定の機関に通報することを要請する通報要請情報、又は、前記車両における異常の発生を所定の機関に通報しないことを要請する通報中止情報である、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通報要請情報は、前記車両の利用の中止を要求する利用中止要求情報を含み、
前記通報中止情報は、前記車両の利用を許可する利用許可情報を含む、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザ端末に送信された前記車両情報が前記車両に乗車している人物の
前記撮像顔画像情報を含む場合は、
前記通報要請情報は、前記車両に乗車している人物による前記車両の利用の中止を要求する特定人物利用中止要求情報を含み、
前記通報中止情報は、前記車両に乗車している人物による前記車両の利用を許可する特定人物利用許可情報を含む、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
車両の状態の確認を要求する車両状態確認要求を受信する確認要求受信部と、
前記車両状態確認要求に基づいて、前記車両に搭載された検出装置が取得した車両情報を受信する車両情報受信部と、
ユーザ端末に前記車両情報を送信する車両情報送信部と、
前記車両における異常の発生を所定の機関に通報するか否かを確認する通報要否確認情報を前記ユーザ端末に送信する通報要否確認情報送信部
と、
前記通報要否確認情報送信部が送信した前記通報要否確認情報に対する応答情報を受信する応答情報受信部を備え、
前記応答情報は、前記車両における異常の発生を所定の機関に通報することを要請する通報要請情報、又は、前記車両における異常の発生を所定の機関に通報しないことを要請する通報中止情報であり、
前記ユーザ端末に送信された前記車両情報が前記車両に乗車している人物の撮像顔画像情報を含む場合は、前記通報要請情報は、前記車両に乗車している人物による前記車両の利用の中止を要求する特定人物利用中止要求情報を含み、前記通報中止情報は、前記車両に乗車している人物による前記車両の利用を許可する特定人物利用許可情報を含む、情報処理装置。
【請求項7】
前記通報要請情報は、前記車両の利用の中止を要求する利用中止要求情報を含み、
前記通報中止情報は、前記車両の利用を許可する利用許可情報を含む、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記確認要求受信部は、前記ユーザ端末又は前記車両から発信された前記車両状態確認要求を受信する、
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記車両情報は、前記車両の位置情報を含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記所定の機関は、前記車両における異常の発生を警察又は警備に通報する事業者である、
請求項1~9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
車両の状態の確認を要求する車両状態確認要求を受信し、
前記車両状態確認要求に基づいて、前記車両に搭載され
、前記車両の内部を撮像する撮像装置を含む検出装置が取得した車両情報を受信し、
ユーザ端末に
、前記撮像装置によって取得された前記車両に乗車している人物の顔画像情報である撮像顔画像情報を含む車内画像情報を含む前記車両情報を送信し、
前記車両における異常の発生を所定の機関に通報するか否かを確認する通報要否確認情報を前記ユーザ端末に送信
し、
前記車両情報を送信する処理において、
所定の人物の顔画像情報である特定顔画像情報を記憶し、
前記撮像顔画像情報と前記特定顔画像情報とを照合し、前記車両に乗車している人物が前記特定顔画像情報によって特定される人物と一致するか否かを判定し、
前記車両に乗車している人物が前記特定顔画像情報によって特定される人物と一致する場合に、前記車両情報を前記ユーザ端末に送信する、情報処理方法。
【請求項12】
車両の状態の確認を要求する車両状態確認要求を受信し、
前記車両状態確認要求に基づいて、前記車両に搭載された検出装置が取得した車両情報を受信し、
ユーザ端末に前記車両情報を送信し、
前記車両における異常の発生を所定の機関に通報するか否かを確認する通報要否確認情報を前記ユーザ端末に送信
し、
送信した前記通報要否確認情報に対する応答情報を受信し、
前記応答情報は、前記車両における異常の発生を所定の機関に通報することを要請する通報要請情報、又は、前記車両における異常の発生を所定の機関に通報しないことを要請する通報中止情報であり、
前記ユーザ端末に送信された前記車両情報が前記車両に乗車している人物の撮像顔画像情報を含む場合は、前記通報要請情報は、前記車両に乗車している人物による前記車両の利用の中止を要求する特定人物利用中止要求情報を含み、前記通報中止情報は、前記車両に乗車している人物による前記車両の利用を許可する特定人物利用許可情報を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の盗難を検知する情報処理装置が記載される。特許文献1に記載の情報処理装置は、車両に加わる振動及び車両への人の接近を検知した場合に、車両の周辺の撮像画像を取得し、撮像画像を警報報知装置に発信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の情報処理装置は、車両へ接近した人物がドライバの知人等であって、実際には盗難等の異常が発生していない場合であっても、警報報知装置に撮像画像を発信してしまう可能性がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、車両の異常の発生を所定の機関に報知するときの誤報知を減らすことができる情報提供装置及び情報提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両に搭載された検出装置が取得した車両情報をユーザ端末に送信するとともに、車両における異常の発生を所定の機関に通報するか否かを確認する通報要否確認情報をユーザ端末に送信することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両情報をユーザ端末に送信するとともに、異常の発生を所定の機関に通報するか否かをユーザに確認するので、車両の異常の発生を所定の機関に報知するときの誤報知を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示す情報処理装置が実行する情報処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、情報処理装置100は、確認要求受信部11、車両情報受信部12、顔画像情報記憶部13、顔画像情報判定部14、車両情報送信部15、通報要否確認情報送信部16、応答情報受信部17及び通報部18を有する。情報処理装置100は、車両20の所有者であるユーザのユーザ端末10、車両20及びTSP(Telematics Service Provider)30と通信可能である。なお、情報処理装置100は、サーバの一部であるが、これに限定されず、ユーザ端末10のアプリケーションや車両20に搭載された装置であってもよい。なお、TSP30は、例えば、車両20における異常の発生を受けて警察または警備に通報する事業者、または、車両20における異常の発生を受けて自ら車両20の状態を確認する事業者である。
【0010】
また、車両20は、検出装置21及び車載通信部22を有する。検出装置21は、撮像装置21a、音声取得部21b、位置情報取得部21c、速度センサ21d及び乗員センサ21eを有する。具体的には、撮像装置21aは、車内カメラ又は車外カメラである。音声取得部21bは、マイク(集音装置)である。位置情報取得部21cは、全球測位衛星システム:GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用して車両20の現在位置を取得する。速度センサ21dは、車両20の車体制御モジュール(図示せず)から車速信号を取得する。乗員センサ21eは、レーダセンサ又座席センサであり、車両20の内部における乗員の有無を検出する。
【0011】
情報処理装置100の構成について詳細に説明する。
情報処理装置100の確認要求受信部11は、ユーザ端末10又は車両20の車載通信部22から、車両20の状態の確認を要求する車両状態確認要求を受信する。具体的には、車両20から離れた場所にいるユーザ(車両20の所有者)が、車両20に盗難等の異常が発生した可能性を察知した場合に、ユーザ端末10を操作して、「車両20の状態を確認したい」という車両状態確認要求を情報処理装置100に発信する。または、車両20の内部に乗車している人物がいること、及び、当該人物が所定のユーザ(車両20の所有者)でないことが検出装置21によって検出された場合に、車両20は、車載通信部22を介して車両状態確認要求を情報処理装置100に発信する。
【0012】
車両情報受信部12は、確認要求受信部11が受信した車両状態確認要求に基づいて、車両20に搭載された検出装置21が取得した車両情報を、車両20の車載通信部22を介して、受信する。車両情報は、撮像装置21aが取得した画像情報、音声取得部21bが取得した音声情報、位置情報取得部21cが取得した車両20の現在位置情報、速度センサ21dが取得した車速情報、及び、乗員センサ21eが取得した乗員の有無に関する情報である。特に、画像情報は、車内カメラである撮像装置21aによって取得された車内画像情報を含む。また、車内画像情報は、車両20に乗車している人物の顔画像情報である撮像顔画像情報を含む。
【0013】
顔画像情報記憶部13は、所定の人物の顔画像情報である特定顔画像情報を記憶する。特定顔画像情報は、過去に車両20に乗車した人物の顔画像情報、又は、顔画像情報記憶部13に登録された所定の人物に関連付けられた顔画像情報である。すなわち、顔画像情報記憶部13が記憶する特定顔画像情報は、ユーザの知人の顔画像情報のホワイトリストである。具体的には、顔画像情報記憶部13は、過去に車両20に乗車した人物の顔画像と、ユーザによって入力された名前又はIDとを関連付けてホワイトリストを作成する。また、顔画像情報記憶部13は、ユーザが保存した顔画像情報と、各々の顔画像情報に関連付けられた所定の人物の名前又はIDとを含むホワイトリストを作成してもよい。
【0014】
顔画像情報判定部14は、撮像装置21aが取得した撮像顔画像情報と顔画像情報記憶部13が記憶する特定顔画像情報(ホワイトリスト)とを照合し、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物と一致するか否かを判定する。
【0015】
車両情報送信部15は、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物と一致する場合に、撮像顔画像情報を含む車両情報をユーザ端末10に送信する。
【0016】
また、車両情報送信部15によって車両情報がユーザ端末10に送信されるとともに、通報要否確認情報送信部16は、車両20における異常の発生を所定の機関であるTSP30に通報するか否かを確認する通報要否確認情報をユーザ端末10に送信する。
【0017】
応答情報受信部17は、通報要否確認情報送信部16が送信した通報要否確認情報に対する応答情報を受信する。応答情報は、車両20における異常の発生を所定の機関であるTSP30に通報することを要請する通報要請情報、又は、車両20における異常の発生をTSP30に通報しないことを要請する通報中止情報である。なお、通報要請情報は、車両20の利用の中止を要求する利用中止要求情報を含む。また、通報中止情報は、車両20の利用を許可する利用許可情報を含む。なお、ユーザ端末10に送信された車両情報が車両20に乗車している人物の顔画像情報を含む場合は、通報要請情報は、車両20に乗車している人物による車両20の利用の中止を要求する特定人物利用中止要求情報を含み、通報中止情報は、車両20に乗車している人物による車両20の利用を許可する特定人物利用許可情報を含んでもよい。
【0018】
通報部18は、応答情報受信部17が通報要請情報を受信した場合は、車両20における異常の発生をTSP30に通報する。
【0019】
次に、
図2を参照して、情報処理装置100が実行する情報処理方法の手順について説明する。
まず、情報処理装置100は、ステップS1において、確認要求受信部11が、ユーザ端末10又は車両20からの車両状態確認要求を受信したか否かを判定する。ユーザ端末10又は車両20からの車両状態確認要求が無いと判定された場合は、情報処理装置100は、処理を終了する。
【0020】
次に、ステップS1において、情報処理装置100が、ユーザ端末10又は車両20からの車両状態確認要求が有ると判定した場合は、ステップS2において、車両情報受信部12は、車載通信部22が発信した車両情報を取得する。
【0021】
次に、ステップS3において、情報処理装置100は、車両情報から車両20に乗車している人物の撮像顔画像情報を取得可能か否かを判定する。撮像顔画像情報が取得できないと判定された場合、すなわち、車両情報に撮像顔画像情報が含まれていない場合又は撮像顔画像情報が不鮮明である場合は、処理はステップS8に移り、通報部18が、車両20における異常の発生をTSP30に通報する。
【0022】
一方、ステップS3において、情報処理装置100が、車両20に乗車している人物の撮像顔画像情報を取得可能であると判定した場合は、ステップS4において、顔画像情報判定部14は、撮像顔画像情報を、顔画像情報記憶部13が記憶する特定顔画像情報(ホワイトリスト)と照合する。すなわち、ステップS4において、顔画像情報判定部14は、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物(ホワイトリストに登録されている人物)と一致するか否かを判定する。車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物と一致する場合は、ステップS5において、車両情報送信部15は、撮像顔画像情報をユーザ端末10に送信する。そして、次に、ステップS6において、通報要否確認情報送信部16は、車両20における異常の発生をTSP30に通報するか否かを確認する通報要否確認情報をユーザ端末10に送信する。一方、撮像顔画像情報がホワイトリスト(特定顔画像情報)と照合できない場合は、処理は、ステップS5を経ずにステップS6に進み、撮像顔画像情報がユーザ端末10に送信されない状態で、通報要否確認情報送信部16は通報要否確認情報をユーザ端末10に送信する。なお、これに限定されず、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物と一致しない場合であっても、車両情報送信部15は、ステップS5の処理を実行して、撮像顔画像情報をユーザ端末10に送信してもよい。
【0023】
次に、ステップS7において、情報処理装置100は、応答情報受信部17がユーザ端末10から通報要請情報を受信したか否かを判定する。応答情報受信部17が通報要請情報を受信していない場合、すなわち、応答情報受信部17が通報中止情報を受信した場合は、処理は終了する。一方、応答情報受信部17が通報要請情報を受信した場合は、ステップS8において、通報部18は、車両20における異常の発生をTSP30に通報する。
【0024】
次に、情報処理装置100からの通報を受信したTSP30が実行する処理について説明する。なお、以下の処理は、TSP30のスタッフによって手動で実行されてもよく、TSP30のシステムにより自動で実行されてもよい。
まず、TSP30は、情報処理装置100からの通報を受信した場合は、必要に応じて、情報処理装置100に車両情報の送信を要求する。情報処理装置100は、TSP30の要求に応じて、TSP30に現在の車両情報を送信する。TSP30は、車両情報から車両20の現在の位置情報を取得する。また、TSP30は、車内画像情報を含む車両情報に基づき、現在、車両20に乗車している人物がいるか否かを判定し、車両20に乗車している人物がいる場合は、車両20の位置情報に加え、ドライブレコーダの録画映像や音声取得部21bが取得した音声の録音データ等を取得する。そして、TSP30は、これらの車両情報をユーザ端末10に送信するとともに、ユーザ端末10を介して、車両20に異常(盗難)が発生していると判断できるか否かをユーザに問い合わせる。ユーザが、車両20に盗難が発生している旨をユーザ端末10を介して回答した場合は、TSP30は、車両20の盗難を警察または警備に通報し、リモート操作によって、車両20をエンジンがかからないモードに移行させる。一方、ユーザが、車両20に盗難が発生していない旨をユーザ端末10を介して回答した場合は、TSP30は、受信した車両情報を消去する。
【0025】
以上より、本実施形態に係る情報処理装置100は、車両状態確認要求を受信する確認要求受信部11と、車両状態確認要求に基づいて、検出装置21が取得した車両情報を受信する車両情報受信部12と、ユーザ端末10に車両情報を送信する車両情報送信部15と、車両20における異常の発生を所定の機関に通報するか否かを確認する通報要否確認情報をユーザ端末10に送信する通報要否確認情報送信部16とを備える。すなわち、情報処理装置100は、車両20における異常の発生を所定の機関に通報する前に、ユーザ端末10に車両情報及び通報要否確認情報を送信し、実際に異常が発生しているか否かをユーザに確認させるため、誤通報を減らすことができる。また、情報処理装置100は、車両20における異常の発生を所定の機関に通報する前に、ユーザ端末10に車両情報を送信するため、ユーザは車両情報に基づいて異常の発生の有無を早めに知ることができ、ユーザに安心感を与えることができる。
【0026】
また、車両20に搭載された検出装置21は、撮像装置21aを含み、車両情報は、撮像装置21aによって取得された車内画像情報を含む。これにより、情報処理装置100がユーザ端末10に車両情報を送信したときは、ユーザは、車内画像情報に基づいて、車両20の内部の様子を視覚的に認識できるため、車両20に盗難等の異常が発生しているか否かを容易に確認することができる。
【0027】
また、車内画像情報は、車両20に乗車している人物の顔画像情報である撮像顔画像情報を含む。これにより、情報処理装置100がユーザ端末10に車両情報を送信したときは、ユーザは、撮像顔画像情報に基づいて、車両20に乗車している人物が知人なのか否かを確認することができる。また、これにより、情報処理装置100の通報部18がTSP30に車両20の異常を通報した後で、TSP30からの通報を受けた警察または警備が撮像顔画像情報に基づき車両20を窃盗した犯人を特定しやすくなる。
【0028】
また、情報処理装置100は、所定の人物の顔画像情報である特定顔画像情報を記憶する顔画像情報記憶部13と、撮像顔画像情報と特定顔画像情報とを照合し、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物と一致するか否かを判定する顔画像情報判定部14とを備える。車両情報送信部15は、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報によって特定される人物と一致する場合に、車両情報をユーザ端末10に送信する。これにより、情報処理装置100は、車両20に乗車している人物が顔画像情報記憶部13に予め記憶された人物である場合は、TSP30への通報前に、車両情報をユーザ端末10に送信して異常の発生の有無をユーザに確認させるため、誤通報を減らすことができる。また、情報処理装置100は、車両20に乗車している人物が特定顔画像情報(ホワイトリスト)によって特定されていない人物である場合は、車両情報をユーザ端末10に送信しないため、車両情報の確認に伴うユーザの不安感又は恐怖心を軽減することができる。
【0029】
また、顔画像情報記憶部13に記憶される特定顔画像情報は、過去に前記車両に乗車した人物の顔画像情報、又は、顔画像情報記憶部13に登録された所定の人物に関連付けられた顔画像情報である。これにより、顔画像情報記憶部13には、ユーザの知人であって、車両20を利用する可能性のある人物の顔画像情報が記憶されるため、TSP30への通報前に、顔画像情報判定部14が撮像顔画像情報と特定顔画像情報とを照合することにより、誤通報を減らすことができる。
【0030】
また、確認要求受信部11は、ユーザ端末10又は車両20から発信された車両状態確認要求を受信する。これにより、確認要求受信部11は、ユーザが車両20における異常の発生の可能性を察知した場合、又は、車両20の検出装置21によって車両20における異常の発生の可能性が検知された場合に、ユーザ端末10又は車両20から車両状態確認要求を受信できる。
【0031】
また、車両情報は、車両20の位置情報を含む。これにより、車両情報がユーザ端末10に送信されたときに、ユーザは車両20の現在位置を把握できる。また、これにより、情報処理装置100の通報部18がTSP30に車両20の異常を通報した後で、TSP30、警察又は警備が車両情報に基づいて車両20の現在位置を把握できる。
【0032】
また、情報処理装置100が車両20において発生した異常を通報する所定の機関は、TSP30など、車両20における異常の発生を警察又は警備に通報する事業者である。これにより、TSP30によって異常の発生が確認された場合は、TSP30が警察又は警備に通報を行うため、車両20に発生した異常が迅速に解決されやすくなる。
【0033】
また、情報処理装置100は、通報要否確認情報送信部16が送信した通報要否確認情報に対する応答情報を受信する応答情報受信部17を備える。応答情報は、車両20における異常の発生を所定の機関に通報することを要請する通報要請情報、又は、車両20における異常の発生を所定の機関に通報しないことを要請する通報中止情報である。これにより、情報処理装置100は、異常の発生を所定の機関に通報するか否かについてのユーザの判断を示す情報を、ユーザ端末10を介して受信できる。
【0034】
また、通報要請情報は、車両20の利用の中止を要求する利用中止要求情報を含む。これにより、情報処理装置100は、TSP30に車両20の異常を通報するとともに、利用中止要求情報に基づき、車両20の利用を停止させる処理(例えば、リモート操作により車両20をエンジンがかからないモードに遷移させる処理)を実行するようにTSP30に対して要請することができる。また、通報中止情報は、車両20の利用を許可する利用許可情報を含む。これにより、情報処理装置100は、TSP30への通報を中止するとともに、車両20の利用を許可する判断を示す情報を、ユーザ端末10を介して受信できる。
【0035】
また、ユーザ端末10に送信された車両情報が撮像顔画像情報を含む場合は、通報要請情報は、車両20に乗車している人物による車両20の利用の中止を要求する特定人物利用中止要求情報を含む。また、通報中止情報は、車両20に乗車している人物による車両20の利用を許可する特定人物利用許可情報を含む。これにより、情報処理装置100は、車両20に乗車している人物による車両20の利用を中止させるか又は許可するかについて、撮像顔画像情報を確認したユーザの判断を示す情報を、ユーザ端末10を介して受信できる。また、情報処理装置100は、特定人物利用中止要求情報を受信した場合は、TSP30に車両20の異常を通報するとともに、車両20に乗車している人物による車両20の利用を停止させる処理(例えば、リモート操作により車両20をエンジンがかからないモードに遷移させる処理)を実行するように、TSP30に対して要請することができる。
【符号の説明】
【0036】
100…情報処理装置
10…ユーザ端末
11…確認要求受信部
12…車両情報受信部
13…顔画像情報記憶部
14…顔画像情報判定部
15…車両情報送信部
16…通報要否確認情報送信部
17…応答情報受信部
20…車両
21…検出装置
21a…撮像装置
30…TSP(所定の機関)