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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-11-07
(45)【発行日】2025-11-17
(54)【発明の名称】端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20251110BHJP
   A47C 20/08 20060101ALN20251110BHJP
【FI】
G16H20/00
A47C20/08
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022116884
(22)【出願日】2022-07-22
(65)【公開番号】P2024014217
(43)【公開日】2024-02-01
【審査請求日】2024-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】椎野 俊秀
(72)【発明者】
【氏名】木暮 貴政
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-135853(JP,A)
【文献】特開2008-310410(JP,A)
【文献】特開2013-168026(JP,A)
【文献】特開2021-135000(JP,A)
【文献】特開2022-16799(JP,A)
【文献】特開2017-86284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
A47C 20/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
睡眠に関するアドバイス項目を表示する、表示部と、
前記アドバイス項目のうち所定期間にユーザが実際に実施した実施項目と、前記所定期間における睡眠に関する前記ユーザの主観評価と、の入力を受け付ける、入力部と、
前記実施項目と前記主観評価とを対応付けて記憶するとともに、さらに前記所定期間における睡眠時の生体情報に基づいて睡眠の質を評価した前記ユーザの客観評価を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記主観評価及び前記客観評価のすくなくともどちらか一方が所定の評価基準を満たす前記所定期間に対応した前記実施項目を抽出し、前記表示部に表示させる前記アドバイス項目を選択する、制御部と、
を備える、端末装置。
【請求項2】
前記アドバイス項目は、前記ユーザの生活習慣に関する項目を含む、請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記主観評価と前記客観評価とすくなくともどちらか一方が設定された閾値以上となった前記所定期間を抽出し、前記抽出された前記所定期間に対応した前記実施項目より、睡眠の質を向上させるために効果の高い生活習慣に関する項目を抽出し、前記抽出した項目を前記アドバイス項目として前記表示部に表示させる、請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記入力部は、前記アドバイス項目のうち、前記所定期間に前記ユーザが実施する予定の実施予定項目の入力を受け付け、
前記制御部は、前記所定期間において、前記実施予定項目を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記制御部は、複数の前記所定期間を含んで構成されるプログラム期間にわたって、前記所定期間ごとに、前記アドバイス項目の表示と、前記実施項目及び前記主観評価の入力の受付とを繰り返す、請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記記憶部は、睡眠環境に対応付けて、複数のアドバイス項目により構成されるアドバイス項目群を、複数種類記憶し、
前記制御部は、前記ユーザの睡眠環境に基づいて、1つのアドバイス項目群を選択し、前記選択したアドバイス項目群に含まれるアドバイス項目について、前記所定の評価基準を満たす前記所定期間に対応した前記実施項目を抽出し、を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
端末装置に、
睡眠に関するアドバイス項目を表示し、
前記アドバイス項目のうち所定期間にユーザが実際に実施した実施項目と、前記所定期間における睡眠に関する前記ユーザの主観評価と、の入力を受け付け、
前記実施項目と前記主観評価とを対応付けて記憶し、さらに前記所定期間における睡眠時の生体情報に基づいて睡眠の質を評価した前記ユーザの客観評価を対応付けて記憶し、前記主観評価及び前記客観評価のすくなくともどちらか一方が所定の評価基準を満たす前記所定期間に対応した前記実施項目を抽出し、表示する前記アドバイス項目を選択する
処理を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置及びプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの睡眠をサポートする手法が種々知られている。例えば特許文献1には、客観的評価及び主観的評価に基づいて睡眠の質に関する指標を算出して、指標と睡眠システムの設定との関係を対応付け、指標に基づいて睡眠システムの設定を調整する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2005/066868号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、睡眠の質は、必ずしも睡眠システムの設定のみに基づいて決まるものではない。そのため、睡眠システムの設定によって睡眠の質を向上させることには限界がある。
【0005】
本開示のいくつかの態様によれば、ユーザの睡眠の質の向上をサポートする端末装置及びプログラム等を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、睡眠に関するアドバイス項目を表示する、表示部と、前記アドバイス項目のうち所定期間にユーザが実際に実施した実施項目と、前記所定期間における睡眠に関する前記ユーザの主観評価と、の入力を受け付ける、入力部と、前記実施項目と前記主観評価とを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記実施項目及び前記主観評価に基づいて、前記表示部に表示させる前記アドバイス項目を選択する、制御部と、を備える、端末装置に関係する。
【0007】
本開示の他の態様は、端末装置に、睡眠に関するアドバイス項目を表示し、前記アドバイス項目のうち所定期間にユーザが実際に実施した実施項目と、前記所定期間における睡眠に関する前記ユーザの主観評価と、の入力を受け付け、前記実施項目と前記主観評価とを対応付けて記憶し、前記実施項目及び前記主観評価に基づいて、表示する前記アドバイス項目を選択する処理を実行させる、プログラムに関係する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】制御システムの構成例を示す図である。
図2図1の検出装置の配置例を説明する図である。
図3図1の端末装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図4】事前準備段階において端末装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
図5】事前情報入力画面の一例を示す図である。
図6】アドバイス表示画面の一例を示す図である。
図7】確認画面の一例を示す図である。
図8】データ取得段階において端末装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
図9】結果表示段階において端末装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
図10】事後情報入力画面の一例を示す図である。
図11】プログラム実施結果画面の一例を示す図である。
図12】端末装置が実行するアドバイス項目の選択処理の一例を示すフローチャートである。
図13】端末装置が実行するアドバイス項目の選択処理の他の一例を示すフローチャートである。
図14】制御システムの応用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
【0010】
1.システム構成例
図1は、制御システム10の概要について説明するための図である。制御システム10は、ユーザの睡眠の質を改善させるための睡眠改善プログラムを、ユーザに提供する。本実施形態において、制御システム10は、端末装置100と、検出装置200と、ベッド300とを含む。ただし、制御システム10は図1の例に限定されず、一部の構成を省略する、他の構成を追加する等の変形実施が適宜可能である。例えば検出装置200は省略されてもよいし、他のデバイスが追加されてもよい。
【0011】
ベッド300は、制御部310と、制御部310によって制御される被制御部としての可動部70とを含む、電動ベッドである。可動部70は、ボトム71を含む。ボトム71の上にマットレス76(図2ご参照)が載置される。ユーザは、睡眠時にマットレス76の上に横たわる。ここでのボトム71は、マットレス76等が載置される床板である。ボトム71は、例えば図1に示すように複数の板状の部材を含んでもよい。
【0012】
被制御部が制御されるベッドとしては、例えばPCT/JP2018/044703(発明の名称:電動家具、国際出願日:2018年12月5日)に記載の手法を援用できる。この特許出願は援用によりその全体が組み込まれる。
【0013】
ボトム71は、例えば、背ボトム70a(back section)、膝ボトム70b(upper leg section)、脚ボトム70c(lower leg section)及び高さ変更部70hなどを含む。高さ変更部70hは、例えば、ベッド昇降機である。図1の例のように、可動部70は、頭ボトム70d(head section)をさらに含んでもよい。ボトム71に含まれる複数の部分(背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び頭ボトム70d)は、それぞれ独立して動作されることにより、互いの角度が変更可能である。
【0014】
例えば、背ボトム70aの動作により、ユーザの背の角度が変更可能である。膝ボトム70b及び脚ボトム70cの動作により、ユーザの膝の角度が変更可能である。頭ボトム70dの動作により、ユーザの頭部の角度または頭部の高さが変更可能である。ボトム71に含まれる複数の部分の角度(以下、本明細書において、単に「ボトム71の角度」ともいう)は、互いに連動して変化してもよい。ボトム71の角度は、ベッドのフレーム75を基準にしたときの角度である。例えば、フレーム75は、床面に対して実質的に平行に設定される。ボトム71の角度は、床面を基準にした角度でもよい。図1の例では、フレーム75の下にキャスタ70gが設けられている。キャスタ70gは省略され、「脚」に変更されてもよい。
【0015】
高さ変更部70hは、例えば、床面とベッド面との間の距離(高さ)を変更可能である。高さ変更部70hは、ベッド300の頭側の高さと、ベッド300の足側の高さと、を独立して変更できてもよい。これにより、ベッド面の全体の傾斜が変更できる。
【0016】
可動部70には、例えばアクチュエータなどが用いられる。可動部70の動作により、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c、頭ボトム70d及び高さ変更部70hなどの角度が変更される。これにより、「背上げ」、「膝上げ」、「高さ調整」及び「傾斜」などの少なくともいずれかを実行可能である。なお、「傾斜」は、ローリング及びチルトの少なくともいずれかを含む。
【0017】
さらに、図1に示すように、ベッド300は、被制御部として、照明部73aや温度制御部73bを含んでもよい。
【0018】
本実施形態のベッド300は、端末装置100と通信接続され、当該端末装置100からの信号に基づいて可動部70を含む被制御部が制御される。例えば、端末装置100は制御信号をベッド300の制御部310に送信し、制御部310は当該制御信号に基づいて可動部70を動作させる。
【0019】
例えば、端末装置100は、制御用アプリケーションソフトウェアに従って動作することによって、表示部140に任意の操作画面を表示する。端末装置等と連動したベッドの制御手法としては、例えば特願2018-228590号(発明の名称:ベッド装置、出願日:2018年12月5日)に記載の手法を援用できる。この特許出願は援用によりその全体が組み込まれる。
【0020】
なお、ベッド300は、必ずしも端末装置100からの信号に基づいて制御されなくてもよく、例えばベッド300に設けられた操作部からの信号に基づいて制御されてもよい。操作部は、例えば、タッチパネルや複数の操作ボタンなどを含んで構成されている。
【0021】
図2は、検出装置200の配置例を説明する模式図である。図2においては、図を見やすくするために、ボトム71とマットレス76とが互いに分離して描かれている。図2に示すように、ベッド300において、ベッド部70Bのベッド脚部74の上に、ボトム71が設けられる。ボトム71の上にマットレス76が載置される。マットレス76は、例えば内部の空気の量を調整することにより硬さが変更可能に構成されている。ユーザ81は、マットレス76の上に横たわる。検出装置200は、例えばボトム71とマットレス76との間に設けられる。検出装置200は、例えばシート状またはプレート状の装置である。
【0022】
検出装置200は、ユーザ81の状態を判定する。具体的には、検出装置200は、ユーザ81が就床すると、マットレス76を介してユーザ81の体振動(体動、振動)を検知する。検出装置200が検知した体振動に基づいて、ユーザ81の生体活動の状態を表す生体情報が算出される。例えば生体情報は、呼吸数、心拍数、活動量、姿勢、覚醒/睡眠、離床/在床に関する情報を含む。また睡眠の判定は、ノンレム睡眠とレム睡眠の判定や、睡眠の深さの判定を含んでもよい。
【0023】
生体情報は、例えば端末装置100により算出される。この場合、端末装置100と検出装置200とが通信接続され、端末装置100は、検出装置200から受信した体振動などの情報に基づいて生体情報を算出できる。ただし生体情報の算出は、検出装置200において行われてもよいし、他の装置(例えばベッド300の制御部310や、端末装置100と接続されるサーバ等)において行われてもよい。
【0024】
例えば、生体情報のうちの呼吸数及び心拍数は、体動の周期性を分析し、ピーク周波数を検出することによって、算出される。周期性の分析は、例えばフーリエ変換等である。呼吸数は、単位時間あたりの呼吸の回数である。心拍数は、単位時間あたりの心拍の回数である。単位時間は、例えば1分である。また、生体情報のうちの活動量は、サンプリング単位時間当たりに体振動を検出し、検出された体振動の回数に基づいて算出される。
【0025】
ユーザ81の離床・在床・位置・姿勢等を検知する方法としては、例えば特願2002-327624号(発明の名称:寝床への出入検出装置、出願日:2002年11月11日)に記載の出入検出の方法、特願2002-327632号(発明の名称:ベッド上の位置ずれ検出装置、出願日:2002年11月11日)に記載の検出の方法、特願2002-327633号(発明の名称:ベッド上の位置検出装置、出願日:2002年11月11日)に記載の検知の方法を援用できる。これらの特許出願は援用によりその全体が組み込まれる。
【0026】
なお、本実施形態では、検出装置200は、ユーザ81の生体情報を検出できればよく、その手法は体振動を用いるものに限定されない。生体情報は、例えば、赤外線センサ、カメラ、歪みゲージ付きアクチュエータ、加速度センサ、荷重センサ、体表面や寝具の変位を求めるレーダー等を用いて算出されてもよい。
【0027】
端末装置100は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置である。端末装置100はPC(Personal Computer)等の他の装置であってもよい。制御システム10により提供される睡眠改善プログラムは、例えば端末装置100にインストールされた所定のアプリケーションを起動することによって開始される。
【0028】
図3は、本実施形態に係る端末装置100の構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、端末装置100は、制御部110、マイク120、記憶部130、表示部140、通信部150及び入力部160を含む。
【0029】
制御部110は、端末装置100の各機能部をはじめとして、端末装置100の全体を制御及び管理する。本実施形態では、特に、端末装置100は、記憶部130に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、睡眠改善プログラムをユーザに提供する。
【0030】
制御部110は、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を、ハードウェアとして含むことができる。例えば、制御部110は、回路基板に実装された1又は複数の回路装置や、1又は複数の回路素子などのハードウェアによって構成できる。1又は複数の回路装置は例えばIC(Integrated Circuit)、FPGA(field-programmable gate array)等である。1又は複数の回路素子は例えば抵抗、キャパシター等である。
【0031】
また、制御部110は、プロセッサによって実現されてもよい。本実施形態の端末装置100は、情報を記憶するメモリと、メモリに記憶された情報に基づいて動作するプロセッサと、を含む。情報は、例えばコンピュータプログラムと各種のデータ等である。プロセッサは、ハードウェアを含む。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサを用いることが可能である。メモリは、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよいし、レジスタであってもよいし、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、メモリはコンピュータによって読み取り可能な命令を格納しており、当該命令をプロセッサが実行することによって、制御部110の機能が処理として実現される。ここでの命令は、コンピュータプログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、プロセッサのハードウェア回路に対して動作を指示する命令であってもよい。
【0032】
本実施形態において、制御部110は、いびき情報取得部111、生体情報取得部112及び角度調整部113を含む。制御部110は、いびき情報取得部111、生体情報取得部112及び角度調整部113により、睡眠改善プログラムの過程で、必要に応じて、ユーザが睡眠時に使用するベッド300に対して、ボトム71の制御を行わせる。
【0033】
いびき情報取得部111は、マイク120から音声信号を取得し、当該音声信号に基づいてユーザのいびきを表すいびき情報を求める処理を行う。例えば、いびき情報取得部111は、音声信号からいびきに対応する成分を抽出し、いびきの継続時間を表す情報をいびき情報として求める。これにより、いびき情報取得部111は、いびきが検出されたか否か、及び、いびきが検出された場合にはその継続時間の長さを求めることが可能である。なお、いびきに対応する成分は、例えば所定の周波数帯域における成分であってよい。また、いびき情報の演算では公知の音声信号処理を広く適用可能である。
【0034】
生体情報取得部112は、検出装置200からの体振動を表す情報に基づいて、ユーザの生体情報を算出する。具体的には、上述したように、生体情報取得部112は、呼吸数、心拍数、活動量、姿勢、覚醒/睡眠、離床/在床に関する情報を生体情報として算出する。なお、図3では接続関係を省略しているが、検出装置200からの体振動の取得は、通信部150を介して実行される。
【0035】
角度調整部113は、必要に応じて、ベッド300のボトム71を制御するための信号を、ベッド300の制御部310に送信する。例えば、角度調整部113は、ユーザの背の角度(背角度)、ユーザの膝の角度(膝角度)、ユーザの頭部の角度または頭部の高さを変更ために、ボトム71に対して所定の制御を実行させるための信号を、ベッド300の制御部310に送信する。なお、図3では接続関係を省略しているが、ベッド300への制御信号の送信は、通信部150を介して実行される。
【0036】
マイク120は、端末装置100に内蔵されるマイクであって、音を電気信号に変換する素子である。なお、ここでは端末装置100がマイク120を含む例を示したが、いびき情報取得部111が端末装置100の外部に設けられるマイクから音声信号を取得してもよい。例えば、マイクは、ベッド300に設けられていてもよい。
【0037】
記憶部130は、制御部110のワーク領域であって、SRAM、DRAM、ROM(Read Only Memory)等の種々のメモリによって実現される。記憶部130は、睡眠改善プログラムを実行するためのコンピュータプログラムを記憶してもよい。また、記憶部130は、いびき情報や生体情報を記憶してもよい。
【0038】
表示部140は、種々の情報を表示するインターフェイスであり、液晶ディスプレイであってもよいし、有機ELディスプレイであってもよいし、他の方式のディスプレイであってもよい。表示部140は、図5から図7及び図10から図11を用いて後述する画面を表示する。
【0039】
通信部150は、ネットワークを介した通信を行うためのインターフェイスであり、例えばアンテナ、RF(radio frequency)回路、及びベースバンド回路を含む。通信部150は、制御部110による制御に従って動作してもよいし、制御部110とは異なる通信制御用のプロセッサを含んでもよい。例えば通信部150は、Bluetooth(登録商標)を用いて、検出装置200及びベッド300との通信を行う。ただし通信部150は、無線LAN(Local Area Network)を用いた通信を行ってもよいし、他の方式の通信を行ってもよい。また、検出装置200との通信に用いられる通信方式と、ベッド300との通信に用いられる通信方式は、同じであってもよいし異なってもよい。
【0040】
入力部160は、端末装置100を使用するユーザによる操作入力を受け付ける処理を行う。入力部160は、例えば操作ボタンにより構成されている。あるいは、表示部140にタッチセンサが設けられ、表示部140に設けられたタッチセンサが入力部160として機能してもよい。本実施形態では、表示部140にタッチセンサが設けられ、当該タッチセンサが入力部160として機能するとして説明する。
【0041】
本実施形態に係るプログラムは、例えばコンピュータによって読み取り可能な媒体である非一時的な情報記憶装置(情報記憶媒体)に格納できる。情報記憶装置は、例えば光ディスク、メモリーカード、HDD、或いは半導体メモリなどによって実現できる。半導体メモリは例えばROMである。制御部110等は、情報記憶装置に格納されるプログラムに基づいて本実施形態の種々の処理を行う。すなわち情報記憶装置は、制御部110等としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶する。コンピュータは、入力装置、処理部、記憶部、出力部を備える装置である。具体的には本実施形態に係るプログラムは、図4図8図9図12及び図13等を用いて後述する各ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0042】
2.睡眠改善プログラム
次に、睡眠改善プログラムについて、端末装置100により実行される処理を中心に説明する。睡眠改善プログラムは、所定のプログラム期間にわたって行われる。所定のプログラム期間は、適宜定められていてよい。また、本実施形態では、所定のプログラム期間は、複数の区分期間(所定期間)に分けられている。つまり、プログラム期間は、複数の区分期間を含んで構成されている。
【0043】
本実施形態では、区分期間が1週間であり、プログラム期間が4週間であるとして説明する。つまり、ここでは、プログラム期間は、4つの区分期間により構成されている。4つの区分期間は連続している。つまり、4つの区分期間のうち、第1区分期間(第1週)が終了すると、連続して第2区分期間(第2週)が開始される。第3区分期間及び第4区分期間についても、同様である。第4区分期間(第4週)が終了したとき、睡眠改善プログラムが終了する。ただし、区分期間及びプログラム期間の長さは、それぞれ1週間及び4週間でなくてもよい。区分期間及びプログラム期間の長さは、睡眠改善プログラムの提供者又はユーザなどにより、適宜定められてよい。
【0044】
睡眠改善プログラムの各区分期間は、事前準備段階、データ取得段階、結果表示段階という3つの段階に分けられる。事前準備段階は、睡眠改善プログラムにおいて、データ取得の前提となる情報の入力を受け付けたり、所定の情報を表示したりする段階である。データ取得段階は、ユーザの睡眠時のデータを取得する段階である。結果表示段階は、取得したデータに基づいて、結果を表示する段階である。以下、段階ごとに、詳細に説明する。
【0045】
2.1 事前準備段階
睡眠改善プログラムの各区分期間において、事前準備段階の処理が実行される。例えば、ユーザが、端末装置100にインストールされたアプリケーションを起動することにより、睡眠改善プログラムを開始させたとき、第1区分期間(第1週)が開始され、第1区分期間の事前準備段階の処理が実行される。
【0046】
図4は、事前準備段階において端末装置100が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0047】
図4に示すように、端末装置100の制御部110は、まず、ユーザの睡眠に関する悩みの入力を受け付ける(ステップS11)。制御部110は、表示部140に、所定の入力画面(本明細書において、以下「事前情報入力画面」ともいう)を表示し、当該事前情報入力画面において、ユーザに睡眠に関する悩みを入力させることにより、入力部160において悩みの入力を受け付けることができる。
【0048】
図5は、事前情報入力画面の一例を示す図である。図5に示すように、事前情報入力画面には、睡眠に関する悩みを入力する欄が設けられる。具体的には、図5に示す例では、睡眠に関する悩みの候補となる項目が表示部140に表示され、チェックボックス形式で該当する項目を選択することにより、睡眠に関する悩みが入力される。睡眠に関する悩みの候補となる項目は、例えば予め記憶部130に記憶されている。制御部110は、記憶部130に記憶された、睡眠に関する悩みの候補となる項目を読み出し、表示部140に表示する。
【0049】
例えば図5に示すように、表示部140には、睡眠に関する悩みの候補となる項目として、「寝つきが悪い」、「夜中に目が覚める」、「起床予定時刻より早く目が覚め、その後寝られない」、「眠った満足感がない」、「朝起きられない」、「いびきが気になる」などが表示される。また、図5に示すように、睡眠に関する悩みの候補となる項目として「その他」が表示され、具体的な悩みを記載する自由記載欄が設けられてもよい。
【0050】
なお、図5に示す例では、睡眠に関する悩みがチェックボックス形式で入力されると説明したが、睡眠に関する悩みの入力方法は、これに限られず、他の周知の方法を用いることができる。例えば、睡眠に関する悩みの入力方法として、プルダウン形式又はラジオボタン形式などを用いてもよい。
【0051】
図5に示す事前情報入力画面において、ユーザが睡眠に関する悩みを入力すると、制御部110は、睡眠に関する悩みの入力を受け付ける。制御部110は、睡眠に関する悩みの項目のうち入力された項目を、記憶部130に記憶する。例えば、制御部110は、睡眠に関する悩みの候補となる項目のうち、入力された項目にフラグを設定することにより、入力された項目を、記憶部130に記憶する。
【0052】
次に、端末装置100の制御部110は、入力部160から、睡眠に関するユーザの主観評価の入力を受け付ける(ステップS12)。主観評価は、ユーザが、自身の現在又は直近の所定期間の睡眠の質を評価した、主観的な評価である。主観評価は、例えば点数として入力される。主観評価を示す点数を、本明細書では、以下「主観点数」ともいう。主観点数の入力を受け付ける欄は、例えば図5に示すように、事前情報入力画面に設けられ、図5では、主観点数が「睡眠感」という用語で表現されている。ただし、主観点数の入力を受け付ける欄は、睡眠に関する悩みを入力する欄が設けられた表示画面とは異なる画面(つまり別ページ)に設けられてもよい。制御部110は、事前情報入力画面において、ユーザに主観点数を入力させることにより、主観点数の入力を受け付けることができる。
【0053】
主観点数は、所定の範囲で入力され、例えば0点から100点の間で入力される。主観点数が所定の範囲外で入力された場合には、例えば再入力を促す旨又は入力した主観点数が範囲外であることを通知する旨を示すポップアップが、表示部140に表示される。主観点数は、所定の点数幅で入力可能に設定されてもよい。例えば、主観点数は、5点刻み又は10点刻みで入力可能に設定されてもよい。また、主観点数は、プルダウン形式又はドラムロール方式などで入力するように構成されていてもよい。制御部110は、入力された主観点数を記憶部130に記憶する。なお、主観評価は、必ずしも主観点数として入力されなくてもよく、他の方法により入力されてもよい。例えば、主観評価は、「満足」、「やや満足」、「普通」、「やや不満」、「不満」などの5段階から選択されることにより入力されてもよい。
【0054】
ユーザは、例えば事前情報入力画面において、睡眠に関する悩み及び主観点数を入力した後、例えば図5に示す「次へ」のボタンをタッチする。これにより、睡眠に関する悩み及び主観点数の入力が完了する。従って、制御部110は、「次へ」のボタンをタッチされた場合に、入力された睡眠に関する悩み及び主観点数を記憶部130に記憶してよい。
【0055】
端末装置100の制御部110は、睡眠に関する悩み及び主観点数の入力を受け付けると、睡眠に関するアドバイスを表示部140に表示する(ステップS13)。アドバイスは、睡眠に関する複数の項目(アドバイス項目)として、例えば記憶部130に記憶されている。アドバイス項目は、例えば睡眠の質を改善するためのアドバイスを含む。制御部110は、記憶部130に記憶されたアドバイス項目から、ルールベースで全部又は一部を選択して表示部140に表示する。例えば、記憶部130に、ユーザの睡眠に関する情報に基づいて表示部140に表示するアドバイス項目を選択するための処理を実行させるプログラムが記憶されている。制御部110は、当該プログラムを用いて、ユーザの過去の睡眠に関する情報に基づいて、表示部140に表示するアドバイス項目を選択し、選択したアドバイス項目を表示部140に表示する。なお、睡眠に関する情報は、生体情報、主観点数、及び、後述する客観点数の少なくともいずれかを含んでいてよい。本実施形態では、睡眠に関する情報は、生体情報、主観点数及び客観点数を含むとして、以下説明する。
【0056】
ユーザの過去の睡眠に関する情報が存在しない場合、制御部110は、全てのアドバイス項目を表示部140に表示してよい。例えば、ユーザが初めて睡眠改善プログラムを利用する場合、ユーザの過去の睡眠に関する情報は、記憶部130に記憶されていない。この場合、第1週の事前準備段階では、制御部110は、端末装置100が表示可能な全てのアドバイス項目を表示部140に表示してよい。あるいは、この場合、制御部110は、全てのアドバイス項目ではなく、予め定められた一部のアドバイス項目のみを表示部140に表示してもよい。一部のアドバイス項目のみを表示する場合、表示部140に表示されるアドバイス項目が多すぎて画面が見にくくなるという状態を回避することができる。
【0057】
図6は、アドバイス表示画面の一例を示す図である。アドバイス表示画面は、制御部110が選択したアドバイスを表示した画面である。図6に示すように、アドバイス表示画面には、選択されたアドバイス項目が、すべて表示される。例えば図6に示す例では、アドバイス項目として、「マットレス硬さを調整する」、「入眠背角度を調整する」、「入眠膝角度を調整する」、「就寝前に排尿する」、「十分に眠くなってから就床する」及び「夕食後のカフェインを控える」という6項目が表示されている。
【0058】
本実施形態において、アドバイス項目は、生活習慣に関する項目を含む。生活習慣に関する項目は、例えば、「就寝前に排尿する」、「十分に眠くなってから就床する」及び「夕食後のカフェインを控える」などである。ユーザの生活習慣に関する項目は、ユーザが自ら行動することにより、実行される。
【0059】
端末装置100は、入力部160により、アドバイス表示画面に表示された項目から、ユーザが実施する予定の項目(本明細書において、以下「実施予定項目」ともいう)の入力を受け付ける(ステップS14)。具体的には、ユーザは、アドバイス表示画面に表示されたアドバイス項目のうち、実施予定項目を選択する操作入力を行う。端末装置100は、当該操作入力に基づいて、実施予定項目の入力を受け付ける。
【0060】
実施予定項目の入力は、例えば図6に示すように、アドバイス表示画面から実行可能に構成されていてよい。図6に示す例では、アドバイス表示画面に表示されたアドバイス項目のうち、実施予定項目をチェックボックス形式で選択することにより、実施予定項目が入力される。ただし、実施予定項目の入力は、必ずしもチェックボックス形式で行われなくてもよく、他の形式で行われてもよい。また、実施予定項目の入力は、必ずしもアドバイス表示画面で行われなくてもよい。実施予定項目の入力は、異なる画面から行われてもよい。
【0061】
実施予定項目は、ユーザが、これから開始される区分期間に実施する予定の項目である。そのため、例えば、睡眠改善プログラムの開始時においては、実施予定項目は、第1区分期間(第1週)にユーザが実施する予定の項目である。実施予定項目は、必ずしも区分期間の全体において実施する予定の項目でなくてもよい。実施予定項目は、例えば区分期間の少なくとも一部において実施する予定の項目であってもよい。例えば、本実施形態のように1つの区分期間が1週間(つまり7日間)である場合、3日以上実施する予定の項目が、実施予定項目として選択されてもよい。この場合、実施予定項目を入力するためのアドバイス表示画面には、例えば図6に示すように、「週3回以上実施できる項目を選択してください」と表示される。これにより、ユーザは、3日以上実施する予定の項目を選択すればよいことを理解できる。ユーザは、ステップS14で入力した実施予定項目を、対象となる区分期間において、可能な限り実施することが求められる。
【0062】
なお、制御部110は、ベッド300の可動部70を制御することにより、睡眠の質を改善するための所定のアドバイス項目を実行可能である場合には、ステップS13において、当該実行可能なアドバイス項目を表示することなく、自動的にベッド300の可動部70を制御することにより、アドバイス項目を実施してもよい。つまり、制御部110は、ユーザが主体的に実行しなくても、制御システム10により実行可能なアドバイス項目については、ユーザにより選択されなくても、自動的に実施することができる。具体的には、生活習慣に関する項目以外のアドバイス項目については、制御システム10により実行可能である。
【0063】
また、制御部110は、ベッド300の可動部70を制御することにより、睡眠の質を改善するための所定のアドバイス項目を実行可能である場合、ユーザの入力に基づいて、これらの制御を実行してもよい。例えば、制御部110は、端末装置100の表示部150に、これらの制御を実行するか否かを選択させるための表示を行い、当該表示に対するユーザの入力に基づいて、制御を実行したり、実行しなかったりしてよい。これにより、ユーザの意図に沿った制御のみを実行することができる。
【0064】
例えば、図6のアドバイス表示画面に表示されたアドバイス項目のうち、「入眠背角度を調整する」及び「入眠膝角度を調整する」という2つの項目については、可動部70を制御することによって実施可能である。そのため、制御部110は、これらの2つの項目をアドバイス表示画面に表示しなくてもよい。
【0065】
ユーザは、例えばアドバイス表示画面において、実施予定項目を入力した後、例えば図6に示す「次へ」のボタンをタッチする。これにより、実施予定項目の入力が完了する。従って、制御部110は、「次へ」のボタンをタッチされた場合に、入力された実施予定項目を記憶部130に記憶してよい。
【0066】
端末装置100の制御部110は、実施予定項目の入力を受け付けると、事前準備段階で受け付けた入力の内容を確認する確認画面を、表示部140に表示する(ステップS15)。
【0067】
図7は、確認画面の一例を示す図である。図7に示すように、確認画面には、ステップS11で入力を受け付けた睡眠に関する悩み、ステップS12で入力を受け付けた主観点数、及び、ステップS14で入力を受け付けた実施予定項目が表示される。ユーザは、確認画面に表示された内容が、自身が入力した内容と一致していない場合には、図5の事前情報入力画面又は図6のアドバイス表示画面に戻って、入力した内容を修正することができる。一方、ユーザは、確認画面に表示された内容が、自身が入力した内容と一致している場合には、例えば図7に示す「設定」のボタンをタッチする。制御部110は、「設定」のボタンがタッチされると、入力された内容を確定させ、事前準備段階の処理を完了する。そして、データ取得段階の処理に移行する。
【0068】
2.2 データ取得段階
事前準備段階の処理が完了すると、データ取得段階の処理が実行される。データ取得段階では、事前準備段階でユーザが選択した実施予定項目を可能な限り実施し、その間におけるユーザの睡眠時の生体情報が算出される。
【0069】
図8は、データ取得段階において端末装置100が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0070】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、ベッド300を制御する(ステップS21)。例えば、制御部110は、ベッド300の可動部70を制御することにより、睡眠の質を改善するためのアドバイス項目を実行可能である場合、アドバイス項目を実施するように、可動部70に対して制御するための信号を送信する。つまり、制御部110は、ステップS21において、制御システム10により自動的に実施可能なアドバイス項目を実施することができる。あるいは、制御部110は、ベッド300のマットレス76の硬さを調整することにより、睡眠の質を改善するためのアドバイス項目を実行可能である場合、マットレス76内部の空気の量を調整するための信号を送信する。
【0071】
あるいは、例えば、制御部110は、ベッド300の可動部70を制御することにより、ステップS14で入力を受け付けた実施予定項目を実施可能である場合、当該実施予定項目を実施するように、可動部70に対して制御するための信号を送信する。つまり、制御部110は、ユーザが選択した実施予定項目のうち、制御システム10により自動的に実施可能なアドバイス項目を、ステップS21で実施することができる。なお、ステップS21による制御は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ実行されてもよい。
【0072】
また、端末装置100の制御部110は、必要に応じて、ステップS14で入力を受け付けた実施予定項目を、表示部140に表示する(ステップS22)。例えば、制御部110は、ユーザによる所定の操作入力に基づいて、実施予定項目を表示部140に表示する。これにより、ユーザは、区分期間において、実施予定項目を適宜確認することができる。例えば、ユーザは、実施予定項目の内容を忘れたときなどに、実施予定項目を表示部140に表示させることによって、適宜確認できる。あるいは、制御部110は、区分期間において、定期的に実施予定項目を表示してもよい。これにより、実施予定項目を、定期的にユーザに認識させることができる。
【0073】
そして、端末装置100の生体情報取得部112は、体振動を表す情報を検出装置200から取得する(ステップS23)。具体的には、検出装置200は、ユーザが就床しているときに、マットレス76を介してユーザの体振動を検知する。検出装置200は、検知した体振動を表す情報を、適宜端末装置100に送信する。例えば、検出装置200は、検知した体振動を表す情報をリアルタイムで端末装置100に送信してもよく、定期的に(例えば毎日決まった時刻に)検知した体振動を表す情報を端末装置100に送信してもよい。生体情報取得部112は、このようにして検出装置200から送信された、体振動を表す情報を取得する。
【0074】
端末装置100の生体情報取得部112は、ステップS23で検出装置200から取得した体振動を表す情報に基づいて、ユーザの生体情報を算出する(ステップS24)。例えば、生体情報取得部112は、呼吸数、心拍数、活動量、姿勢、覚醒/睡眠、離床/在床に関する情報を生体情報として算出する。
【0075】
なお、制御部110は、マイク120から音声信号を取得し、いびき情報取得部111において、当該音声信号に基づいてユーザのいびきを表すいびき情報を求める処理を行ってもよい。このようにして得られたいびき情報は、生体情報に含まれてもよい。つまり、制御部110は、ステップS24において、いびき情報を生成してもよい。
【0076】
そして、端末装置100の制御部110は、区分期間が終了したか否かを判定する(ステップS25)。つまり、ここでの例では、制御部110は、区分期間が開始してから1週間が経過したか否かを判定する。例えば、第1区分期間が開始されていた場合、制御部110は、ステップS25において、当該第1区分期間が終了したか否かを判定する。第2区分期間から第4区分期間についても同様である。制御部110は、例えば端末装置100が備える時計機能を用いて、区分期間が終了したか否かを判定できる。
【0077】
なお、制御部110は、ステップS25において、区分期間が開始されてからちょうど1週間後に区分期間が終了したと判定しなくてもよい。例えば、制御部110は、区分期間が開始されてから1週間後となる時刻よりも所定時間前(例えば数十分前から数時間前など)に、区分期間が終了したと判定して、ステップS26に移行してもよい。あるいは、例えば、制御部110は、区分期間の最終日(つまり7日目)にユーザが起床したことを検出した場合に、区分期間が終了したと判定して、ステップS26に移行してもよい。区分期間(1週間)におけるユーザの就床時の生体情報が取得できていれば足りるからである。
【0078】
制御部110は、区分期間が終了していないと判定した場合(ステップS25のNo)、ステップS21に移行する。このようにして、制御部110は、区分期間が経過するまでの期間(ここでは1週間)における、ユーザの就床時の生体情報を収集する。
【0079】
一方、制御部110は、区分期間が終了したと判定した場合(ステップS25のYes)、データ取得段階の処理を完了し、結果表示段階の処理に移行する。
【0080】
2.3 結果表示段階
データ取得段階の処理が完了すると、結果表示段階の処理が実行される。図9は、結果表示段階において端末装置100が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0081】
端末装置100の制御部110は、対象となる区分期間におけるユーザの睡眠の客観評価を算出する(ステップS31)。対象となる区分期間は、ステップS25で、終了したと判定された区分期間である。また、客観評価は、生体情報から算出される、ユーザの睡眠の質を評価した客観的な評価である。客観評価は、例えば点数として入力される。客観評価を示す点数を、本明細書では、以下「客観点数」ともいう。客観点数は、例えば所定の計算式(アルゴリズム)に従って、生体情報から算出される。客観点数の算出は、睡眠の質を数値化することが可能な公知の方法を用いて行われてよい。客観点数は、生体情報から推定されるユーザの睡眠の質が高いほど、高い点数となるように、計算式が設定されていてよい。また、客観点数は、所定の範囲となるように、計算式が設定されていてよく、例えば0点から100点の間となるように、計算式が設定されていてよい。制御部110は、「設定」のボタンがタッチされると、入力された内容を確定させ、事前準備段階の処理を完了する。
【0082】
制御部110は、生体情報に基づいて特定の指標ごとに点数を算出し、指標ごとに算出した点数を用いて、総合評価としての客観点数を算出することができる。特定の指標は、生体情報から算出可能な指標である。特定の指標は、例えば、ユーザの睡眠時間、ユーザの寝つき時間、中途覚醒の有無、睡眠時の離床回数、日中の在床・睡眠時間、出眠から起床までの時間、起床時刻の標準偏差、就床時刻の標準偏差、いびきの回数又は時間などを含む。ただし、ここに記載した指標は、一例に過ぎない。そのため、特定の指標は、ここに記載されていない他の指標を含んでもよい。
【0083】
制御部110は、例えば、生体情報に基づいて算出される実際の時間又は回数を、指標を示す値としてそのまま使用してよい。具体例として、ユーザの睡眠時間に関する指標の場合、制御部110は、ユーザの実際の睡眠時間を、指標を示す値としてそのまま使用してよい。あるいは、制御部110は、実際の時間又は回数に基づいて特定の計算を行うことにより、指標を示す値を別途算出してもよい。ユーザの睡眠時間に関する指標の場合、制御部110は、実際の睡眠時間に基づいて特定の計算を行って導出された値が、指標を示す値として使用されてもよい。他の指標についても同様である。制御部110は、例えばこれらの指標ごとに点数を算出し、算出した点数に基づいて、総合評価としての客観点数を算出できる。
【0084】
制御部110は、算出した客観点数を、例えば記憶部130に記憶する。制御部110は、客観点数を算出すると、データ取得段階の処理を完了し、結果表示段階の処理に移行する。
【0085】
また、端末装置100の制御部110は、入力部160において、実施項目の入力を受け付ける(ステップS32)。制御部110は、例えば所定の入力画面(本明細書において、以下「事後情報入力画面」ともいう)を表示し、事後情報入力画面において、ユーザに実施項目を入力させることにより、実施項目の入力を受け付けることができる。ここで、実施項目は、実施予定項目のうち、対象となる区分期間にユーザが実際に実施した項目である。つまり、ユーザは、事前準備段階において選択した実施予定項目のうち、区分期間に実際に実施した実施項目を、事後情報入力画面から入力する。
【0086】
図10は、事後情報入力画面の一例を示す図である。図10に示すように、事後情報入力画面には、実施項目を入力する欄が設けられる。実施項目を入力する欄には、例えば図10に示すように、事前準備段階で選択された実施予定項目の一覧が表示される。ユーザは、実施予定項目の一覧から、例えばチェックボックス形式で、実際に実施した項目を選択することにより、実施項目を入力できる。ユーザは、実施予定項目の入力と同様に、例えば1週間のうち3日以上実施した項目を、実施項目として選択してよい。なお、入力形式がチェックボックスに限られないことについては、実施予定項目の入力と同様である。例えば、実施予定項目以外に実施した内容を入力するための入力欄が設けられ、ユーザは、当該入力欄から、実施予定項目以外に実施した内容を入力するように構成されていてもよい。
【0087】
なお、実施項目は、必ずしもユーザにより入力されなくてもよい。例えば、制御部110による自動制御によって実施した項目や、体振動に基づいて算出される生体情報に基づいて、実施したことを制御部110で検出可能な項目などのように、制御部110側で認識可能な実施項目については、ユーザの入力によらずに、制御部110が自動的に実施項目を入力してもよい。具体的には、例えば、制御部110は、生体情報に基づいて、ユーザが8時に起床したことを3日以上検出した場合、「毎日決まった時刻に起きる」という項目を、実施項目として自動選択(入力)してよい。
【0088】
また、事前準備段階で実施予定項目として選択されていなかった項目についても、制御部110側で、実施したことを認識可能な実施項目については、制御部110が、実施項目として選択したり、表示部150に表示したりしてもよい。具体的には、例えば、制御部110は、生体情報に基づいて、ユーザが8時に起床したことを3日以上検出した場合、「毎日決まった時刻に起きる」という項目が、事前準備段階で実施予定項目として選択されていなかったとしても、当該項目を、事後情報入力画面に、ユーザが選択可能な項目として表示したり、実施項目として自動選択したりしてよい。
【0089】
事後情報入力画面には、例えば図10に示すように、ユーザが実施予定項目のいずれも実施していない場合を考慮して、「週3回以上実施した項目はない」という項目を設けることができる。ユーザは、実施予定項目のうち、週3回以上実施した項目がない場合には、「週3回以上実施した項目はない」という項目を選択する。
【0090】
さらに、端末装置100の制御部110は、入力部160により、対象の区分期間における、睡眠に関するユーザの主観評価の入力を受け付ける(ステップS33)。主観評価は、例えば事前準備段階と同様に、主観点数として入力される。主観点数の入力を受け付ける欄は、例えば図10に示すように、事後情報入力画面に設けられる。ただし、主観点数の入力を受け付ける欄は、実施項目を入力する欄が設けられた表示画面とは異なる画面に設けられてもよい。制御部110は、事後情報入力画面において、ユーザに主観点数を入力させることにより、主観点数の入力を受け付けることができる。
【0091】
主観点数は、事前準備段階と同様、例えば所定の範囲で入力されてよく、所定の点数幅で入力可能に設定されてもよい。
【0092】
制御部110は、ステップS32で入力を受け付けた実施項目と、ステップS33で入力を受け付けた主観評価とを対応付けて、記憶部130に記憶させる(ステップS34)。このとき、制御部110は、さらにステップS31で算出した客観評価を対応付けて、記憶部130に記憶させてもよい。
【0093】
ユーザは、例えば事後情報入力画面において、実施項目及び主観点数を入力した後、例えば図10に示す「次へ」のボタンをタッチする。これにより、実施項目及び主観点数の入力が完了する。実施項目及び主観点数の入力が完了した場合、制御部110は、実施項目、主観点数及び客観点数を対応付けて、記憶部130に記憶する。すなわち、ここでの例では、制御部110は、「次へ」のボタンがタッチされた場合に、実施項目、主観点数及び客観点数を対応付けて、記憶部130に記憶する。
【0094】
なお、端末装置100は、さらにユーザの睡眠に関する悩みを入力可能に構成されていてもよい。この場合、ユーザは、対象の区分期間が経過した後の、睡眠に関する悩みを入力する。
【0095】
次に、端末装置100の制御部110は、プログラム期間が終了したか否かを判定する(ステップS35)。ここでの例では、プログラム期間が、第1区分期間から第4区分期間の4つの区分期間により構成されていると説明した。そのため、制御部110は、ステップS35において、第4区分期間(第4週)が終了したか否かを判定する。
【0096】
制御部110は、プログラム期間が終了していないと判定した場合(ステップS35のNo)、次の区分期間に移行して、当該次の区分期間の事前準備段階を実行する。例えば、制御部110は、第1区分期間(第1週)が終了した段階である場合、プログラム期間が終了していないと判定する。この場合、制御部110は、第1区分期間(第1週)の次の区分期間である第2区分期間(第2週)に移行し、第2区分期間の事前準備段階を実行する。第2区分期間(第2週)及び第3区分期間(第3週)が終了した段階についても同様に、それぞれ次の区分期間である第3区分期間(第3週)及び第4区分期間(第4週)に移行する。
【0097】
制御部110は、次の区分期間の事前準備段階において、図4を参照して説明した処理を実行する。このとき、過去の区分期間で収集された、ユーザの過去の睡眠に関する情報を用いることができる。例えば、次の区分期間の事前準備段階において、制御部110は、過去の区分期間で収集された、ユーザの生体情報、主観点数及び客観点数に基づいた処理を実行することができる。具体的には、制御部110は、次の区分期間の事前準備段階において、図4のステップS13で表示部140に表示させるアドバイス項目を、ユーザの生体情報、主観点数及び客観点数に基づいて決定することができる。この場合に制御部110が実行する処理例については、後述する図12及び図13の説明において、詳説する。
【0098】
一方、制御部110は、プログラム期間が終了したと判定した場合(ステップS35のYes)、プログラム実施結果を表示部140に表示する(ステップS36)。つまり、ここでの例では、制御部110は、第4区分期間が終了したと判定した場合、プログラム実施結果を表示部140に表示する。プログラム実施結果は、睡眠改善プログラムを実施した結果である。
【0099】
図11は、プログラム実施結果画面の一例を示す図である。プログラム実施結果画面は、プログラム実施結果を示す画面であり、例えばステップS36で表示部140に表示される画面である。プログラム実施結果画面には、例えば図11に示すように、睡眠改善プログラム中における、主観点数及び客観点数の推移が表示される。主観点数及び客観点数の推移は、例えば棒グラフ又は折れ線グラフにより示される。主観点数及び客観点数の推移は、例えば、区分期間ごとに表示されてよい。
【0100】
また、プログラム実施結果画面には、例えば図11に示すように、生体情報のレーダーチャートが表示される。レーダーチャートでは、例えば生体情報に基づいて算出された指標を、レーダーチャートの項目として用いたグラフが示されている。レーダーチャートでは、例えば図11に示すように、睡眠改善プログラムの実施前後のデータが表示されてよい。睡眠改善プログラム実施前のデータは、例えば第1区分期間で算出された生体情報に基づいて算出された指標を用いることができる。
【0101】
さらに、プログラム実施結果画面には、例えば図11に示すように、睡眠に関する悩みが表示される。睡眠に関する悩みは、ユーザが睡眠改善プログラムの実施中に入力したものである。プログラム実施結果画面には、例えば睡眠改善プログラムの実施前後における、睡眠に関する悩みが表示される。
【0102】
図11は、プログラム実施結果画面の一例にすぎない。従って、制御部110は、図11に示されていない情報を、プログラム実施結果画面に含めてもよいし、反対に、図11に示されている情報を、プログラム実施結果画面に含めなくてもよい。プログラム実施結果画面を表示することで、ユーザは、睡眠改善プログラムの実施前後における、自身の睡眠に関する情報を知ることができる。
【0103】
2.4 アドバイス項目の選択
次に、アドバイス項目の選択方法の詳細について説明する。図4のステップS13で説明したように、制御部110は、睡眠の質を改善するためのアドバイスを選択し、表示部140に表示する。このとき、制御部110は、記憶部130に記憶されたアドバイス項目のうち、ユーザの過去の睡眠に関する情報に基づいてアドバイス項目を選択し、選択したアドバイス項目を表示する。ここでは、このときに制御部110によって実行される、アドバイス項目の選択処理の例について説明する。
【0104】
図12は、端末装置100が実行するアドバイス項目の選択処理の一例を示すフローチャートである。具体的には、図12は、ユーザの生体情報に基づいてアドバイス項目を選択する処理の一例を示すフローチャートである。図12に示すフローは、例えば、生体情報が未だ収集されていない第1区分期間の事前準備段階では実行されず、生体情報が収集された後の、第2区分期間から第4区分期間の事前準備段階で実行される。
【0105】
まず、端末装置100の制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標が基準範囲外であるか否かを判定する(ステップS41)。生体情報に基づいて算出される指標は、上述した特定の指標であり、例えば、ユーザの睡眠時間に関する指標、ユーザの寝つき時間に関する指標、中途覚醒に関する指標、睡眠時の離床回数に関する指標、日中の在床・睡眠時間に関する指標、出眠から起床までの時間に関する指標、起床時刻の標準偏差に関する指標、就床時刻の標準偏差に関する指標、いびきに関する指標などを含む。制御部110は、生体情報に基づいて、これらの指標の全部又は一部を算出する。
【0106】
また、指標に関する基準範囲は、例えば予め記憶部130に記憶されている。指標に関する基準範囲は、指標ごとにそれぞれ定められている。従って、制御部110は、ステップS41において、算出した指標ごとに、記憶部130に記憶された基準範囲を参照し、指標が基準範囲外であるか否かを判定する。
【0107】
制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標が基準範囲内であると判定した場合(ステップS41のNo)、このフローを終了する。従って、この場合には、基準範囲内であると判定された指標に基づくアドバイス項目は、選択されない。
【0108】
一方、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標が基準範囲外であると判定した場合(ステップS41のYes)、基準範囲外であると判定された指標に基づくアドバイス項目を選択する(ステップS42)。選択されるアドバイス項目は、指標ごとに定められており、例えば予め記憶部130に記憶されている。従って、制御部110は、特定の指標が基準範囲外であると判定した場合、当該特定の指標に対応付けて記憶されたアドバイス項目を選択する。このようにして選択されたアドバイス項目は、図4のステップS13において、表示部140に表示される。
【0109】
ここで、生体情報に基づいて算出される指標と、基準範囲と、アドバイス項目との具体例について説明する。
【0110】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、ユーザの睡眠時間を算出する。睡眠時間は、入眠時刻と出眠時刻とに基づいて算出することができる。また、睡眠時間に関する基準範囲として、例えば6時間以上9時間未満と設定されているとする。制御部110は、ユーザの睡眠時間が6時間未満の場合、指標が基準範囲外であると判定し、「睡眠時間が6時間を切らないようにする」というアドバイス項目を選択する。また、制御部110は、ユーザの睡眠時間が9時間以上の場合、指標が基準範囲外であると判定し、「睡眠時間が9時間を超えないようにする」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0111】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、ユーザの寝つき時間を算出する。寝つき時間は、就床時刻と入眠時刻とに基づいて算出することができる。また、寝つき時間に関する基準範囲として、所定の時間(例えば数分から数十分)が設定されているとする。制御部110は、ユーザの寝つき時間が、所定の時間を超える場合、「寝心地が良く、寝返りしやすいマットレス硬さに調整する」、「夕食及び飲酒は就床3時間前までに済ませる」、「夕食後のカフェイン摂取を控える」及び「十分に眠くなってから就床する」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0112】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300の可動部70を制御することにより、「寝心地が良く、寝返りしやすいマットレス硬さに調整する」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0113】
また、制御部110は、ボトム71の角度を調整可能である場合、ボトム71の角度に関するアドバイス項目をさらに選択してもよい。例えば、制御部110は、ユーザの寝つき時間が所定の時間を超える場合、「入眠時の背角度を寝心地が良い角度に調整する」及び「入眠時の膝角度を寝心地が良い角度に調整する」というアドバイス項目を選択する。制御部110は、可動部70を制御することでボトム71の角度を調整可能である場合、ここで選択したアドバイス項目を、表示部140に表示することなく、自動的に適用してもよい。つまり、制御部110は、次の区分期間において、ボトム71の角度を自動的に調整してもよい。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ボトム71の角度を制御してもよい。
【0114】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ボトム71を制御することにより、「入眠時の背角度を寝心地が良い角度に調整する」及び「入眠時の膝角度を寝心地が良い角度に調整する」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0115】
また、制御部110は、入眠時の自動運転を設定可能である場合、寝つき時間に加えて、入眠時の自動運転が設定されているか否かに基づいて、アドバイス項目を選択してもよい。入眠時の自動運転とは、入眠時に背角度又は膝角度を入眠しやすい角度に自動的に調整する運転機能である。例えば、制御部110は、ユーザの寝つき時間が所定の時間を超え、且つ、対象の区分期間(1週間)のうち、入眠時の自動運転が設定されていない(オフになっている)日があった場合、「入眠時の自動運転を毎日オンにする」というアドバイス項目を選択する。
【0116】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300を制御することにより、「入眠時の自動運転を毎日オンにする」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0117】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、中途覚醒の有無を検出する。中途覚醒の有無は、覚醒/睡眠に関する情報に基づいて検出できる。制御部110は、例えば中途覚醒があると判定した場合、基準範囲外であると判定する。制御部110は、中途覚醒があると検出した場合、「寝心地が良く、寝返りしやすいマットレス硬さに調整する」、「夕食及び飲酒は就床3時間前までに済ませる」、「夕食後のカフェイン摂取を控える」及び「十分に眠くなってから就床する」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0118】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300の可動部70を制御することにより、「寝心地が良く、寝返りしやすいマットレス硬さに調整する」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0119】
制御部110は、中途覚醒がある場合についても、上述したボトム71の角度に関するアドバイス項目をさらに選択してもよい。また、中途覚醒がある場合についても、上述したように、入眠時の自動運転が設定されているか否かに基づいて、アドバイス項目を選択してもよい。
【0120】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、睡眠時の離床回数を算出する。離床回数は、離床/在床に関する情報に基づいて算出できる。また、離床回数に関する基準範囲として、所定の回数(例えば数回)が設定されているとする。制御部110は、離床回数が所定の回数を超える場合、「夕食及び飲酒は就床3時間前までに済ませる」、「夕食後のカフェイン摂取を控える」及び「就寝前に排尿する」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0121】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、日中の在床・睡眠時間を算出する。日中の在床・睡眠時間は、時刻情報と、覚醒/睡眠に関する情報又は離床/在床に関する情報と、に基づいて算出できる。また、日中の在床・睡眠時間に関する基準範囲として、日中の時間帯における所定の睡眠時間(例えば数十分)が設定されているとする。制御部110は、日中の睡眠時間が、所定の睡眠時間を超える場合、「日中に睡眠する場合は12時~15時に15分間の昼寝を取る」、「日中はベッド以外の場所で過ごす」、「日中は太陽の光を浴びる」、「日中は体を動かし活動的に過ごす」及び「日中は趣味などを楽しむ」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0122】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、出眠から起床までの時間を算出する。出眠から起床までの時間は、覚醒に関する情報及び離床に関する情報に基づいて算出できる。また、出眠から起床までの時間に関する基準範囲として、所定の時間(例えば数分)が設定されているとする。制御部110は、出眠から起床までの時間が、所定の時間を超え、且つ、対象の区分期間(1週間)のうち、起床時の自動運転が設定されていない(オフになっている)日があった場合、「起床時の自動運転を毎日オンにする」及び「毎日決まった時刻に起きる」というアドバイス項目を選択する。ここで、起床時の自動運転はとは、ユーザを起床させるように背角度又は膝角度を調整する運転機能である。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0123】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300を制御することにより、「入眠時の自動運転を毎日オンにする」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0124】
さらに、制御部110は、出眠から起床までの時間が、所定の時間を超え、且つ、起床時の自動運転において、スヌーズが設定されていない(オフになっている)場合、「起床時の自動運転でスヌーズをオンにする」というアドバイス項目を選択する。
【0125】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300を制御することにより、「起床時の自動運転でスヌーズをオンにする」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0126】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、起床時刻の標準偏差を算出する。起床時刻の標準偏差は、時刻情報と、離床に関する情報と、に基づいて算出できる。また、起床時刻の標準偏差に関する基準範囲として、標準偏差の所定範囲が設定されているとする。制御部110は、起床時刻の標準偏差が所定範囲外である場合、「朝起きたら太陽の光を浴びる(カーテンを開ける)」、「朝食を食べる」及び「毎朝だいたい決まった時刻に起きる」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0127】
また、制御部110は、起床時の自動運転を設定可能である場合、起床時刻の標準偏差に加えて、起床時の自動運転の設定に基づいて、アドバイス項目を選択してもよい。例えば、制御部110は、起床時刻の標準偏差が所定範囲外であり、且つ、対象の区分期間のうち、起床時の自動運転が設定されていない日があった場合、「起床時の自動運転を毎日オンにする」というアドバイス項目を選択する。また、例えば、制御部110は、起床時刻の標準偏差が所定範囲外であり、且つ、起床時の自動運転において、スヌーズが設定されていない場合、「起床時の自動運転でスヌーズをオンにする」というアドバイス項目を選択する。
【0128】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300を制御することにより、「起床時の自動運転を毎日オンにする」及び「起床時の自動運転でスヌーズをオンにする」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0129】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、就床時刻の標準偏差を算出する。就床時刻の標準偏差は、時刻情報と、在床に関する情報と、に基づいて算出できる。また、就床時刻の標準偏差に関する基準範囲として、標準偏差の所定範囲が設定されているとする。制御部110は、就床時刻の標準偏差が所定範囲外である場合、「十分に眠くなってから就床する」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0130】
例えば、制御部110は、生体情報に基づいて算出される指標として、いびきの回数又は時間を算出する。いびきの回数又は時間は、いびき情報取得部111が生成するいびき情報に基づいて算出される。また、いびきの回数又は時間に関する基準範囲として、所定回数又は所定時間が設定されているとする。制御部110は、いびきの回数が所定回数を超える場合、又は、いびきの時間が所定時間を超える場合、「横向きで寝る」及び「就床3時間前からカフェイン摂取を控える」というアドバイス項目を選択する。選択されたアドバイス項目は、ステップS13において、表示部140に表示される。
【0131】
また、制御部110は、いびきの回数が所定回数を超える場合、又は、いびきの時間が所定時間を超える場合、入眠時の背角度を所定角度とする旨のアドバイス項目を選択してもよい。所定角度は、いびきを誘発しにくい角度であり、例えば10度以上などである。
【0132】
制御部110は、このようにユーザの生体情報に基づいて算出される指標を用いて、アドバイス項目を選択し、選択したアドバイス項目を表示部140に表示することができる。つまり、制御部110は、検出装置200で検出された体動に基づいて算出される生体情報を利用し、ルールベースでアドバイス項目を選択することができる。なお、ここで説明した内容は、あくまで一例であり、ユーザの生体情報に基づいて、他のアドバイス項目が選択されてもよい。
【0133】
また、本実施形態では、制御部110は、ベッド300の可動部70の設定に関するアドバイスも選択して表示することができる。例えば、上述の例で示した「入眠時の自動運転を毎日オンにする」及び「起床時の自動運転でスヌーズをオンにする」などのアドバイス項目のように、可動部70に関し、特定の設定をオン又はオフにするように設定することを、アドバイス項目として選択することができる。
【0134】
端末装置100の制御部110は、必要に応じて、選択されたアドバイス項目が実行されるようにベッド300を制御する。例えば、制御部110は、ベッド300を制御することにより、「入眠時の自動運転を毎日オンにする」及び「起床時の自動運転でスヌーズをオンにする」というアドバイス項目を実行することができる。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、ベッド300を制御してもよい。
【0135】
図13は、端末装置100が実行するアドバイス項目の選択処理の他の一例を示すフローチャートである。具体的には、図13は、主観点数及び客観点数を用いて、アドバイス項目を選択する処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すフローは、例えば、客観点数が未だ収集されていない第1区分期間の事前準備段階では実行されず、生体情報が収集された後の、第2区分期間から第4区分期間の事前準備段階で実行される。
【0136】
まず、端末装置100の制御部110は、主観評価及び客観評価が所定の評価基準を満たした区分期間を抽出する。所定の評価基準として、ユーザの睡眠の質を向上させるために効果の高い項目を抽出可能な基準が設けられる。ここでは、所定の評価基準として、主観点数及び客観点数の閾値が設定される。すなわち、端末装置100の制御部110は、主観点数及び客観点数が閾値以上となった区分期間を抽出する(ステップS51)。具体的には、制御部110は、まず、実施済みの区分期間において、主観点数及び客観点数の双方が閾値以上となった区分期間を抽出する。閾値は、適宜定めることができ、例えば70点などである。この場合、制御部110は、ユーザが、結果表示段階で入力した主観点数(つまり図9のステップS33で入力された主観点数)が70点以上であり、且つ、区分期間終了時に算出した客観点数(つまり図8のステップS26で算出された客観点数)が70点以上である区分期間を抽出する。
【0137】
なお、仮に、主観点数及び客観点数の双方が閾値以上となった区分期間が存在しない場合、制御部110は、アドバイス項目を選択することなく、図13のフローを終了してよい。
【0138】
次に、制御部110は、抽出された区分期間(ここでは主観点数及び客観点数が70点以上である区分期間)における実施項目を抽出する(ステップS52)。制御部110は、例えば、主観点数及び客観点数に対応付けて記憶された実施項目を参照することにより、抽出された区分期間における実施項目を抽出できる。
【0139】
そして、制御部110は、ステップS52で抽出された実施項目を選択する(ステップS53)。ステップS52で抽出された実施項目は、抽出された区分期間にユーザが実際に行ったアドバイス項目である。つまり、ステップS53では、制御部110は、過去にユーザが実行したアドバイス項目であり、その結果として主観点数及び客観点数が閾値以上となったときのアドバイス項目が選択される。選択されたアドバイス項目は、次の区分期間の事前準備段階のステップS13において、表示部140に表示される。このようにして、制御部110は、過去に実行して効果が高かったアドバイス項目を、その後もアドバイスとしてユーザに提示することができる。ステップS53で選択される実施項目には、生活習慣に関する項目も含まれる。
【0140】
このように、図13のフローにより、端末装置100は、過去の実施項目と主観評価との対応関係に基づいて、アドバイス項目を選択し、選択したアドバイス項目を表示部140に表示させることができる。具体的には、端末装置100は、睡眠の質を向上させるために効果の高い生活習慣に関する項目を抽出し、次の区分期間の事前準備段階のステップS13において、アドバイス項目として表示部140に表示することができる。つまり、端末装置100は、生体情報に基づいて算出される指標を用いてアドバイス項目を選択するだけでなく、検出装置200では検出した情報からは得られない、生活習慣に基づいて効果の高いアドバイス項目も抽出することができる。そのため、端末装置100は、ユーザの睡眠の質の向上をサポートすることができる。
【0141】
また、端末装置100は、主観点数及び客観点数が閾値以上となった区分期間の実施項目を抽出するため、睡眠の質を向上可能なアドバイス項目を抽出することができる。睡眠の質を向上可能な行動は、ユーザによって異なりうるが、本実施形態のように、主観点数及び客観点数に基づいてアドバイス項目を抽出することにより、端末装置100は、これらの主観点数及び客観点数に対応するユーザにとって、睡眠の質を向上可能なアドバイス項目を抽出することができる。このようにして、ユーザごとに、睡眠の質を向上させるために、より適切なアドバイスを抽出できるようになる。つまり、端末装置100は、ユーザに合ったアドバイスを抽出することにより、提示するアドバイスの精度を向上させることができる。反対に、睡眠の質が向上しにくいアドバイス項目については、ユーザに提示することがなくなるため、ユーザの睡眠の質を効率的に向上させることができる。
【0142】
なお、ここでは、制御部110が、主観点数及び客観点数の双方が閾値以上となった区分期間を抽出すると説明した。つまり、主観評価及び客観評価の双方が所定の評価基準を満たした区分期間を抽出すると説明した。しかしながら、制御部110は、主観評価及び客観評価の一方が所定の評価基準を満たした区分期間を抽出してもよい。つまり、主観点数及び客観点数の一方が閾値以上となった区分期間を抽出してもよい。主観点数及び客観点数の一方が閾値以上となった場合も、ユーザの主観的感覚又は生体情報に基づく客観的な数値が高かったアドバイス項目を、ユーザに提示できるからである。
【0143】
例えば、制御部110は、主観点数が閾値以上となった区分期間を抽出し、抽出した区分期間の実施項目を、アドバイス項目として選択してよい。このようにして、制御部110は、過去の実施項目と主観評価との対応関係に基づいて、アドバイス項目を抽出し、表示部140に表示できる。
【0144】
以上説明したように、端末装置100の制御部110は、区分期間ごとに、アドバイス項目の表示(ステップS13)と、実施項目及び主観評価の入力の受付(ステップS32及びS33)とを繰り返す。制御部110は、プログラム期間が終了するまで、区分期間の回数分、これを繰り返す。これにより、ユーザに対する睡眠の質を改善するためのアドバイスの精度が向上する。
【0145】
3.応用例
次に、上記実施形態に係る制御システム10を用いたいくつかの応用例について説明する。
【0146】
3.1 外部装置の駆動状況に基づくアドバイス項目の選択
端末装置100は、例えば、外部装置の駆動状況に基づいて、アドバイス項目を選択することができる。図14は、制御システムの応用例を示す図である。図14に示すように、制御システム20は、端末装置100と、検出装置200と、ベッド300とを備える。端末装置100、検出装置200及びベッド300の具体的な構成は、上記実施形態に係る制御システム10と同じであるため、ここではその説明を省略する。
【0147】
制御システム20は、さらに複数の外部装置を備える。例えば図14に示すように、制御システム20は、外部装置として、照明器具401、スピーカ402、空調機器403及びアロマディフューザ404を備える。ただし、外部装置は、図14で例示したものに限られず、他の装置を含んでもよい。外部装置である、照明器具401、スピーカ402、空調機器403及びアロマディフューザ404は、それぞれ端末装置100と情報通信可能に接続されている。すなわち、端末装置100は、通信部150を介して、外部装置と情報通信可能である。
【0148】
各外部装置は、例えばユーザの操作に基づいて動作する。例えば照明器具401は、ユーザの操作に基づいて照明(発光部)を点灯又は消灯する。例えばスピーカ402は、ユーザの操作に基づいて音を出力する。空調機器403は、例えば、エアコンディショナ、暖房機、冷房機、加湿機、除湿機、送風機、空気清浄機などであり、ユーザの操作に基づいて、冷房、暖房又は送風などの動作を行う。アロマディフューザ404は、例えば、加熱式、噴霧式又は超音波式のアロマディフューザであり、ユーザの操作に基づいて駆動することにより、アロマを拡散させる。
【0149】
ユーザは、外部装置の操作部(例えばスイッチや操作ボタンなど)に対して操作入力を行うことにより、外部装置を動作させることができる。また、ユーザは、例えば端末装置100に対して操作入力を行うことにより、端末装置100から操作信号を外部装置に送信し、外部装置を動作させることができる。
【0150】
複数の外部装置は、それぞれ動作状況に関する情報を端末装置100に送信する。例えば照明器具401は、照明を点灯しているか消灯しているかに関する情報を、端末装置100に送信する。例えばスピーカ402は、音を出力しているか否かに関する情報を、端末装置100に送信する。例えば空調機器403は、冷房、暖房又は送風などの運転状況の情報を、端末装置100に送信する。例えばアロマディフューザ404は、動作しているか否かに関する情報を、端末装置100に送信する。
【0151】
端末装置100は、区分期間の事前準備段階において、外部装置から取得した動作状況に関する情報を用いて、アドバイス項目を選択してよい。例えば、ユーザの生体情報に基づいて算出される指標が、外部装置の動作状況に起因する可能性がある場合、端末装置100は、外部装置の動作に関するアドバイス項目を選択し、表示部140に表示してよい。
【0152】
具体的には、夜間の気温が所定気温以上である場合に、ユーザの中途覚醒時間が所定時間より長く、且つ、空調機器403が動作していないとする。ここで、端末装置100は、例えば端末装置100と情報通信可能に接続された温度計から、気温の情報を取得することができる。この場合、端末装置100の制御部110は、夜間に空調機器403の冷房機能を動作させるという内容のアドバイス項目を選択し、表示部140に表示する。
【0153】
照明器具401、スピーカ402及びアロマディフューザ404についても、同様に動作状況に基づいてアドバイス項目を選択することができる。例えば、制御部110は、ユーザの睡眠時における部屋の照度と、生体情報に基づいて算出される指標との関係に基づき、部屋をより暗くするようなアドバイス項目を選択し、表示部140に表示する。また、例えば、制御部110は、スピーカ402から出力されている音楽の種類と、生体情報に基づいて算出される指標とに関係に基づき、睡眠時に特定の音楽(例えばリラックス効果のある特定の音楽)を流すという内容のアドバイス項目を選択し、表示部140に表示する。また、例えば、制御部110は、アロマディフューザ404が動作しているか否かと、生体情報に基づいて算出される指標との関係に基づき、睡眠時にアロマディフューザ404を動作させるという内容のアドバイス項目を選択し、表示部140に表示する。
【0154】
制御部110は、これらのアドバイス項目を選択した場合、表示部140に表示することなく、自動的に外部装置に対して動作信号を送信することにより、外部装置を動作させてもよい。制御部110は、ユーザによる実施の許可が入力された場合にのみ、外部装置に対して動作信号を送信してもよい。
【0155】
3.2 睡眠環境に応じたアドバイス項目の選択
端末装置100は、例えば、ユーザの睡眠環境に応じて、アドバイス項目を選択することができる。ここで、睡眠環境とは、ユーザが睡眠する際の環境であり、具体的にはユーザが睡眠時に使用している機器を言う。例えば、ユーザが、普段自宅で睡眠をとる場合は、外部装置として、空調機器及びアロマディフューザを使用しているのに対し、外出先のホテルで睡眠をとる場合は、外部装置として空調機器のみが使用されるとする。この場合、自宅とホテルとの睡眠環境が異なる。このように睡眠環境が異なる場合、端末装置100は、睡眠環境の違いに応じたアドバイス項目を選択することができる。
【0156】
この場合、端末装置100は、睡眠環境の違いに応じて、異なるアドバイス項目を選択してよい。例えば、端末装置100は、睡眠環境に対応付けて、アドバイス項目群を記憶している。アドバイス項目群は、複数のアドバイス項目により構成される一群のアドバイス項目である。例えば、端末装置100は、外部装置として、空調機器及びアロマディフューザが使用される場合の第1アドバイス項目群と、外部装置として、空調機器のみが使用される場合の第2アドバイス項目群とを、記憶部130に記憶していてよい。例えば、第1アドバイス項目群には、空調機器の動作及びアロマディフューザの動作に関するアドバイス項目が含まれる。一方、第2アドバイス項目群には、空調機器の動作に関するアドバイス項目が含まれるが、アロマディフューザの動作に関するアドバイス項目は含まれない。
【0157】
端末装置100の制御部110は、自装置である端末装置100と通信接続している外部装置を検出する。制御部110は、端末装置100と通信接続している外部装置が空調機器及びアロマディフューザである場合、第1アドバイス項目群を用いると決定する。一方、制御部110は、端末装置100と通信接続している外部装置が空調機器のみである場合、第2アドバイス項目群を用いると決定する。制御部110は、決定したアドバイス項目群から、アドバイス項目を選択する。
【0158】
従って、制御部110は、外部装置が空調機器及びアロマディフューザである場合、第1アドバイス項目群からアドバイス項目を選択し、選択したアドバイス項目を表示部140に表示する。同様に、制御部110は、外部装置が空調機器のみである場合、第2アドバイス項目群からアドバイス項目を選択し、選択したアドバイス項目を表示部140に表示する。このようにして、端末装置100は、睡眠環境に合ったアドバイス項目を表示することができる。そのため、例えば、アロマディフューザが使用できない睡眠環境において、アロマディフューザを使用するというような、実行不可能なアドバイス項目が表示されない。すなわち、睡眠環境に応じて、ユーザが対応可能なアドバイス項目が表示される。
【0159】
また、睡眠環境が普段とは異なる場合、制御部110は、普段とは異なる方法でアドバイス項目を選択してもよい。例えば、ユーザが、普段自宅で睡眠をとる場合は、外部機器として空調機器及びアロマディフューザを用いているのに対し、外出先のホテルで睡眠をとる場合は、外部装置として空調機器のみが使用されるとする。このように、睡眠環境が普段とは異なる場合、制御部110は、普段とは異なる方法でアドバイス項目を選択してもよい。
【0160】
一例として、制御部110は、普段は、図13を参照して説明したように、主観点数及び客観点数に基づいて、アドバイス項目を選択しているとする。しかし、制御部110は、睡眠環境が普段とは異なる場合、主観点数のみに基づいて、アドバイス項目を選択することができる。客観点数は、睡眠環境に依存し得るので、睡眠環境が普段と異なると、普段と同じ基準で適切に判定することが難しい場合がある。そのため、睡眠環境が普段と異なる場合には、制御部110は、少なくともユーザ自身が感じている睡眠の質、つまり主観点数のみに基づいて、アドバイス項目を選択してよい。これにより、睡眠環境が普段とは異なっていても、ユーザが感じる睡眠の質を、高く維持しやすくなる。
【0161】
3.3 睡眠の質を向上させうる製品の提示
端末装置100は、睡眠改善プログラムの実行中に、睡眠の質を向上させうる製品の情報を、表示部140に表示することができる。例えば、端末装置100は、睡眠に関するアドバイス項目とともに、ポップアップなどで、睡眠の質を向上させうる製品の情報を表示することができる。睡眠の質を向上させうる製品は、睡眠と関連して使用される製品であればよく、例えば、ベッド、マットレス、枕、パジャマなどである。睡眠の質を向上させうる製品は、例えば、照明器具、空調機器、アロマディフューザなどであってもよい。端末装置100は、例えば、製品のメーカー名及び製品名を表示することにより、製品の情報をユーザに提示できる。提示する製品の情報は、例えば予め記憶部130に記憶されていてもよく、情報通信により外部から取得してもよい。端末装置100は、例えばユーザの生体情報、主観評価及び客観評価などに基づいて、提示する製品を選択してもよい。ユーザは、提示された製品を使用することにより、睡眠の質を向上させうる。
【0162】
3.4 他のユーザへのアドバイス提示
端末装置100は、ベッド300で睡眠するユーザ以外の他のユーザに対し、アドバイス項目を提示してもよい。具体的には、端末装置100の制御部110は、図4のステップS13において、ベッド300で睡眠するユーザ本人以外の他のユーザが使用する端末装置の表示部に、アドバイス項目を表示してよい。
【0163】
この場合、制御部110は、ユーザ本人の睡眠の質を向上させるために、他のユーザが実行可能なアドバイス項目を表示する。他のユーザは、表示されたアドバイス項目のうち、実施する予定の項目(実施予定項目)を入力する。制御部110は、ステップS14において、他のユーザが入力した実施予定項目の入力を受け付ける。
【0164】
このように、他のユーザに対してアドバイス項目を提示することは、例えばユーザ本人が生活する上で他のユーザによる助けを必要とする被介助者である場合に、有効である。例えば、高齢やケガなどにより歩行が困難な被介助者に対し、「朝起きたら太陽の光を浴びる(カーテンを開ける)」というアドバイス項目を提示しても、ユーザ本人が歩行が困難なため、アドバイスを実行することが難しい。このような場合に、介助者である他のユーザに対して、「朝起きたら太陽の光を浴びさせる(カーテンを開ける)」というアドバイス項目を提示することにより、介助者に対し、被介助者がいる部屋のカーテンを開けるように促すことができる。このように、他のユーザに対してアドバイス項目を提示することにより、ユーザ本人が対応できないアドバイス項目を、他のユーザが実行し、これによってユーザ本人の睡眠の質を向上させることができる。
【0165】
3.5 睡眠感が高い日の決定方法及び提示
端末装置100は、睡眠感が高い日を決定し、表示部140に表示することができる。ここで、睡眠感が高い日は、ユーザがよく眠れたと感じる日であり、例えば主観評価及び/又は客観評価に基づいて決定することができる。例えば、端末装置100は、主観点数及び/又は客観点数に基づいて、区分期間ごとの主観点数及び/又は客観点数の平均値を算出する。例えばプログラム期間が4週間である場合、4つの区分期間のそれぞれについて、平均値が算出される。次に、端末装置100は、算出した平均値が最も高い区分期間を選択する。そして、端末装置100は、選択した区分期間のうち、主観点数及び/又は客観点数が最も高い日を、睡眠感が最も高い日として決定する。端末装置100は、決定した睡眠感が最も高い日を、表示部140に表示する。これにより、ユーザは、睡眠感が最も高い日を知ることができる。
【0166】
3.6 アドバイス項目の実施率及び効果の提示
端末装置100は、睡眠改善プログラムの複数の利用者のデータに基づいて、アドバイス項目の実施率及び効果をユーザに提示することができる。例えば、端末装置100は、ユーザによる睡眠改善プログラムの実施状況に関する情報を、外部サーバに送信する。外部サーバは、他のユーザによる睡眠改善プログラムの実施状況に関する情報も取得する。これにより、外部サーバには、複数のユーザによる睡眠改善プログラムの実施状況に関する情報が蓄積される。外部サーバは、蓄積した情報に基づき、例えば各アドバイス項目の実施率を算出する。具体的には、外部サーバは、各アドバイス項目について、何パーセントの人が実施したかを算出する。さらに、外部サーバは、アドバイス項目ごとに、アドバイス項目を実施した場合の効果を算出してよい。効果は、例えば主観評価及び/客観評価の増減や変化率に基づいて算出することができる。具体的には、外部サーバは、主観評価及び/客観評価の増加幅又は増加率を、アドバイス項目の効果を示す数値として取り扱うことができる。
【0167】
外部サーバは、アドバイス項目の実施率及び効果の情報を、端末装置100に送信する、端末装置100は、受信したアドバイス項目の実施率及び効果の情報を、表示部140に表示する。これにより、ユーザは、アドバイス項目の実施率及び効果を知ることができ、当該ユーザ自身が実施するアドバイス項目を選ぶ際の参考にすることができる。例えば、「就寝前に排尿する」というアドバイス項目の実施率が80%であり、効果が所定値以上である(例えば客観点数が10点高くなる)、という情報が表示された場合、ユーザは、多くの人が実施しやすく且つ効果があるアドバイス項目として「就寝前に排尿する」を実施することを決定することができる。あるいは、特定のアドバイス項目について、実施率は低くても、効果が高い場合には、当該アドバイス項目を実施することを決定することができる。
【0168】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。また端末装置、検出装置、ベッド等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0169】
10…制御システム、70…可動部、70B…ベッド部、70a…背ボトム、70b…膝ボトム、70c…脚ボトム、70d…頭ボトム、70g…キャスタ、70h…高さ変更部、71…ボトム、73a…照明部、73b…温度制御部、74…ベッド脚部、75…フレーム、76…マットレス、81…ユーザ、100…端末装置、110…制御部、111…いびき情報取得部、112…生体情報取得部、113…角度調整部、120…マイク、130…記憶部、140…表示部、150…通信部、160…入力部、200…検出装置、300…ベッド、310…制御部、401…照明器具、402…スピーカ、403…空調機器、404…アロマディフューザ
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