(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-12-05
(45)【発行日】2025-12-15
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20251208BHJP
G08B 31/00 20060101ALI20251208BHJP
G08B 21/10 20060101ALI20251208BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20251208BHJP
G08B 27/00 20060101ALI20251208BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20251208BHJP
H04L 67/12 20220101ALI20251208BHJP
H04L 67/55 20220101ALI20251208BHJP
H04W 4/90 20180101ALI20251208BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B31/00 B
G08B21/10
G08B21/00 U
G08B27/00 A
G01C21/34
H04L67/12
H04L67/55
H04W4/90
(21)【出願番号】P 2022181229
(22)【出願日】2022-11-11
【審査請求日】2025-05-14
(31)【優先権主張番号】P 2022164370
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【審査官】篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-162931(JP,A)
【文献】特開2020-166410(JP,A)
【文献】特開2004-164022(JP,A)
【文献】特開2019-128244(JP,A)
【文献】特開2022-134982(JP,A)
【文献】特開2022-081342(JP,A)
【文献】特開2020-176937(JP,A)
【文献】特開2011-031710(JP,A)
【文献】特開2017-108560(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 21/00
G08B 21/10
G08B 27/00
G08B 31/00
G01C 21/26
G01C 21/34
H04W 4/48
H04W 4/90
G06Q 50/10
H04L 67/12
H04L 67/52
H04L 67/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された制御装置であって、
常時接続が可能な一般クラウドに存在し、かつ、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する予測部に対して、所定時間が経過する毎に当該事象の発生の予測を要求する第1要求部と、
前記第1要求部による要求の結果、前記予測部によって前記事象が発生すると予測された場合、プライベートクラウドに存在する処理部に対して、自装置及び予め定められた複数の端末の少なくとも1つの機器に対する、当該事象に関する処理の実行を要求する第2要求部と、
を備えた制御装置
と、
前記予測部と、
前記処理部と、
前記複数の端末と、
を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記事象に関する処理は、当該事象に関する情報を通知する処理、及び当該事象の発生に応じた避難場所を表すアクセスポイントまで誘導する処理の少なくとも一方である、
請求項1に記載の
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、情報処理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動運転機能を有する車両について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施態様によれば、車両に搭載された制御装置であって、常時接続が可能な一般クラウドに存在し、かつ、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する予測部に対して、所定時間が経過する毎に当該事象の発生の予測を要求する第1要求部と、前記第1要求部による要求の結果、前記予測部によって前記事象が発生すると予測された場合、プライベートクラウドに存在する処理部に対して、自装置及び予め定められた複数の端末の少なくとも1つの機器に対する、当該事象に関する処理の実行を要求する第2要求部と、を備えた制御装置が提供される。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、前記制御装置と、前記予測部と、前記処理部と、前記複数の端末と、を有する情報処理システムが提供される。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0007】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム10の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図2】本実施形態に係るネットワーク構成の一例を概略的に示す。
【
図3】本実施形態に係る車両内のネットワーク構成の一例を概略的に示す。
【
図4】情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す。
【
図7】制御装置120、Central Brain120、サーバ14、又は複数の端末18A,18B,18Cとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構の一例を概略的に示す。
【
図8】情報処理システム20の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図9】制御装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
[第1実施形態]
本実施形態の情報処理システムは、人の生命を脅かす危機を予め予測し、その危機を表すリスクが増した場合は、即時に車両の保有者とその家族へ自動的に連絡する。更に、本実施形態の情報処理システムは、車両の避難ルートや避難所までにかかる時間等も常に計算し、上記通報時にその情報も車両の保有者とその家族へ知らせる。更に、本実施形態の情報処理システムは、車両等の避難所といったアクセスポイントに予め連絡しても良い。なお、本実施形態の情報処理システムは、アクセスポイントが定まらない場合、第2、第3のアクセスポイントも計算し、車両の保有者及びその家族へアクセスポイントの場所等を通知する。
【0011】
なお、人の生命を脅かす危機としては、例えば、地震、大火事、雷、台風、大雪、嵐、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等の発生が挙げられる。
【0012】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の一例の概略図である。情報処理システム10は、車両12に搭載される制御装置120と、情報処理装置の一例であるサーバ14と、複数の端末18A,18B,18Cとを備えている。制御装置120と、サーバ14と、複数の端末18A,18B,18Cとは、インターネット等の通信回線16によって通信可能に接続されている。
【0013】
制御装置120は、車両の制御装置の一例である。なお、以下では、制御装置120をCentral Brain120とも称する。
【0014】
なお、以下において説明される「Level6」とは自動運転を表すレベルであり、完全自動運転を表すLevel5よりも更に上のレベルに相当する。Level5は完全自動運転を表すものの、それは人が運転するのと同等のレベルであり、それでも未だ事故等が発生する確率はある。Level6とは、Level5よりも上のレベルを表すものであり、Level5よりも事故が発生する確率が低いレベルに相当する。
【0015】
図2は、本実施形態に係るCentral Brain120が接続される通信環境を説明するための図である。
図2に示されるように、Central Brain120は、通信先として一般クラウドとプライベートクラウドとを切り替えることが可能である。例えば、プライベートクラウドは、VPN(Virtual Private Network)によって実現される。
【0016】
図3は、Central Brain120の車両12内の構成を説明するための図である。
図3に示されているように、Central Brain120には、複数のGate Wayが通信可能に接続されている。Central Brain120は、Gate Wayを介して外部のクラウドに接続されている。Central Brain120は、Gate Wayを介して外部のクラウドへアクセスすることができるように構成されている。その一方で、Gate Wayの存在により、外部からCentral Brain120へ直接アクセスすることはできないように構成されている。
【0017】
Central Brain120は、所定時間が経過する毎に、要求信号をサーバ14へ出力する。具体的には、Central Brain120は、10億分の1秒毎に、問い合わせを表す要求信号をサーバ14へ出力する。
【0018】
サーバ14は、
図4に示されているフローチャートを繰り返し実行する。
【0019】
ステップS100において、サーバ14の受付部140は、Central Brain120から出力された要求信号を受け付ける。
【0020】
サーバ14の情報蓄積部141には、地震、大火事、雷、台風、大雪、嵐、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等の前兆となるあらゆる情報が24時間、365日、いつでも蓄積されている。情報蓄積部141は記憶部の一例である。
【0021】
ステップS102において、サーバ14の予測部142は、Central Brain120から出力された要求信号を受け付けた場合、情報蓄積部141に格納された各種情報に基づいて、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する。
【0022】
ステップS104において、サーバ14の予測部142は、ステップS102での予測結果に基づいて、実際に生命を脅かす危機に関わる事象が発生するか否かを判断する。例えば、サーバ14の予測部142は、生命を脅かす危機に関わる事象が発生する確率が所定値以上の場合に、当該事象が発生すると判断する。
【0023】
なお、サーバ14の予測部142は、情報蓄積部141に蓄積された情報をAI(Artificial intelligence)を用いて分析することにより、生命を脅かす危機の発生のタイミングと発生確率とを常に計算している。常にとは、10億分の1秒であってよい。なお、生命を脅かす危機の予兆は発生1時間以上前にわかっている場合があるため、この情報を利用しても良い。
【0024】
ステップS106において、サーバ14の通知部144は、予測部142によってある事象が発生すると判断された場合、その判断結果を車両12のCentral Brain120及び複数の端末18A,18B,18Cの少なくとも1つの機器へ通知する。なお、この際、例えば、サーバ14の通知部144は、車両12の避難場所であるアクセスポイントの候補地に関する情報も、車両12のCentral Brain120と複数の端末18A,18B,18Cへ通知するようにしてもよい。
【0025】
Central Brain120は、車両12内の表示装置(図示省略)等に、生命を脅かす危機に関わる事象が発生する旨を出力する。車両12内の乗員は、それを確認し、アクセスポイントへ向かう等する。
【0026】
複数の端末18A,18B,18Cの各々は、例えば、車両12の乗員の家族が保有している端末である。複数の端末18A,18B,18Cの各々は、自らの表示装置(図示省略)等に、生命を脅かす危機に関わる事象が発生する旨を出力する。乗員の家族は、それを確認し、車両12のアクセスポイント等を確認する。
【0027】
上記のように、サーバ14は、Central Brain120を搭載する車両12や、あらかじめ登録したメンバー(例えば、家族等)が保有する複数の端末18A,18B,18Cへ危機の発生を連絡する。その際に、サーバ14は、危機のリスク度合いや、安全な場所までのルートや、安全な場所までにかかる時間を知らせても良い。また、サーバ14は、避難の行先、ルート、アクセス時間を知らせてもよい。また、サーバ14は、アクセス先に電話連絡、アポ取りし、連絡が取れない場合は、第2、第3の候補のアクセスポイントに連絡しても良い。
【0028】
また、Central Brain120が利用する交通情報はミッションクリティカルであるため、サーバ14は、完全プライベートなCentral Brain120にVPN経由で接続して、Chip対ChipレベルのセキュリティでCentral Brain120とのみ接続している。その一方で、Zone Gatewayを介してクラウドと接続されているCentral Brain120は常に一般クラウド情報に繋げることができる。
【0029】
また、上述したように、GatewayからCentral Brain120に入ることはできないが、逆にCentral Brain120から他に問いかけることは可能である。Central Brain120から、他の車両のCentral Brainに問い合わせしても良い。
【0030】
上述したように、本実施形態に係る情報処理システム10は、AIの技術を活用し、自然災害や原発事故などの生命を脅かす危機の発生確率と発生時期を予測してPush型のSOS機能を提供し人命を守る。具体的には、本実施形態に係る情報処理システム10は、ゾーンゲートウェイに接続されたCentral Brain120がパブリッククラウドの情報へアクセスし、スマートカーの持ち主とその家族の命を守るためにナノ秒毎に試算を行う。
【0031】
本実施形態の情報処理システム10によれば、全てのリスク(例えば、地震、火事、雷、台風、大雪、大雨、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等)を事前に予測し、リスクが上昇した時に自動で家族へ通知をする。具体的には、本実施形態の情報処理システム10は、事象が発生するタイミングと安全性を計算しながらPUSH SOSを発動する。また、情報処理システム10は、ナノ秒単位でのシミュレーションを行う(例えば、避難先、避難経路、及びアクセス時間等)。また、本実施形態の情報処理システム10は、アクセスポイントに事前連絡し、予約を取る(例えば、アクセスポイントが利用できない場合は、2番目、3番目、それ以上の選択肢のリスク計算をすべて行う。)
【0032】
【0033】
図7は、制御装置120、Central Brain120、サーバ14、又は複数の端末18A,18B,18Cとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0034】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0035】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0036】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0037】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0038】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0039】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0040】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0041】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0042】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0043】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0044】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0045】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0046】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0047】
[第2実施形態]
一般クラウドには、上述した地震、大火事、雷、台風、大雪、嵐、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等の発生といった、人の生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する、予測対象とする事象に特化したAI(以下、「専門AI」という。)が数多く存在する。また、一般クラウドは、上述したように、常時接続可能とされている。
【0048】
そこで、第2実施形態では、一般クラウドに存在する多くの専門AIによる危機の予測結果を利用する場合の形態例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成要素については当該実施形態と同一の参照符号を付し、その説明を極力省略する。
【0049】
図8は、本実施形態に係る情報処理システム20の機能構成の一例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に係る情報処理システム20は、車両12に対して、第1実施形態と略同様の制御装置120が備えられている。但し、本実施形態に係る制御装置120は、機能構成として第1要求部120A及び第2要求部120Bが含まれている点が第1実施形態の制御装置120と異なっている。
【0050】
本実施形態に係る第1要求部120Aは、常時接続が可能な一般クラウドに存在し、かつ、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する、後述する予測部に対して、所定時間(本実施形態では、1ナノ秒)が経過する毎に当該事象の発生の予測を要求する。なお、第1要求部120Aによる要求を、以下では「第1要求」という。
【0051】
また、本実施形態に係る第2要求部120Bは、第1要求部120Aによる要求の結果、上記予測部によって上記事象が発生すると予測された場合、プライベートクラウドに存在する、後述する処理部に対して、制御装置120及び複数の端末18A,18B,18Cの少なくとも1つの機器に対する、当該事象に関する処理(以下、「要求対応処理」という。)の実行を要求する。なお、第2要求部120Bによる要求を、以下では「第2要求」という。
【0052】
一方、
図8に示すように、本実施形態に係るサーバ14は、上述した一般クラウド14A及びプライベートクラウド14Bを有している。このように、本実施形態では、説明の便宜上、一般クラウド14A及びプライベートクラウド14Bが1台のサーバ14で実現されている場合について説明するが、これに限るものではない。一般クラウド14A及びプライベートクラウド14Bを異なるサーバで実現する形態としてもよい。
【0053】
本実施形態に係る一般クラウド14Aには、各々第1要求部120Aからの要求に応じて、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する、複数の上述した予測部142A,142B,・・・が含まれている。なお、以下では、予測部142A,142B,・・・を区別することなく説明する場合は単に「予測部142」と総称する。このように、本実施形態では、説明の便宜上、予測部142の各々が1台のサーバ14に設けられている場合について説明するが、これに限るものではない。予測部142の各々が異なるサーバに設けられている形態としてもよい。
【0054】
本実施形態に係る複数の予測部142は、各々、予測対象とする事象の種類が異なるものとされているが、これに限るものではない。例えば、2以上の予測部142により、同一種類の事象の発生を予測する形態としてもよい。複数の予測部142によって同一種類の事象の発生を予測することで、より精度よく、当該事象の発生を予測することができる。
【0055】
また、本実施形態に係る予測部142は、対応する事象が実際に発生するか否かを、上述した第1実施形態の予測部142と同様に、例えば、当該事象が発生する確率が所定値以上であるか否かを判断することで判断する。なお、生命を脅かす危機の予兆は発生1時間以上前にわかっている場合があるため、この情報を利用してもよいことは、第1実施形態に係る予測部142と同様である。
【0056】
また、本実施形態では、予測部142として、上述した専用AIによって対応する事象の発生を予測するものを適用しているが、これに限るものではない。例えば、複数の種類の事象の発生を予測する汎用のAIによって当該複数の種類の事象の発生を予測するものを予測部142として適用する形態としてもよい。
【0057】
一方、本実施形態に係るプライベートクラウド14Bには、第2要求部120Bからの要求に応じて、上述した要求対応処理を実行する、上述した処理部146が含まれている。
【0058】
なお、本実施形態では、要求対応処理として、対象とする事象に関する情報を通知する処理(以下、「第1処理」という。)、及び当該事象の発生に応じた避難場所を表すアクセスポイントまで誘導する処理(以下、「第2処理」という。)の双方の処理を適用しているが、これに限るものではない。例えば、第1処理及び第2処理の何れか一方の処理のみを要求対応処理として適用する形態としてもよい。
【0059】
また、本実施形態では、第1処理として、制御装置120及び複数の端末18A,18B,18Cの少なくとも1つの機器に対して、発生する事象の種類、当該事象が発生する確率、当該事象が発生するタイミング、及び当該事象が発生する場所の各情報を通知する処理を適用しているが、これに限るものではない。例えば、当該各情報のうちの1つを通知する処理を第1処理として適用する形態としてもよいし、当該各情報のうちの一部の組み合わせを通知する処理を第1処理として適用する形態としてもよい。
【0060】
更に、本実施形態では、第2処理として、制御装置120及び複数の端末18A,18B,18Cの少なくとも1つの機器に対して、安全な場所まで安全なルートを経て移動するための情報を通知する処理、及び制御装置120に対して、車両12を当該安全な場所まで当該安全なルートを経て自動的にクルージングさせる処理を適用しているが、これに限るものではない。例えば、これらの処理の何れか一方の処理を第2処理として適用する形態としてもよい。
【0061】
本実施形態に係る制御装置120は、
図9に示されているフローチャートにより表されるプログラムを所定時間(本実施形態では、1ナノ秒)毎に繰り返し実行することで、第1要求部120A及び第2要求部120Bとして機能する。以下、
図9を参照して、本実施形態に係る制御装置120の作用を説明する。
図9は、制御装置120によって実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【0062】
図9のステップS200において、制御装置120の第1要求部120Aは、上述した第1要求を示す第1要求信号を一般クラウド14Aに設けられた全ての予測部142に送信する。第1要求信号を受信すると、予測部142の各々は、自身が対象としている種類の事象の発生を予測し、予測結果を示す情報(以下、「予測結果情報」という。)をアクセス元の制御装置120に送信する。
【0063】
そこで、ステップS202で、制御装置120の制御部(図示省略。)は、自身が第1要求信号を送信した、全ての予測部142からの予測結果情報の受信が完了するまで待機する。
【0064】
ステップS204で、制御装置120の制御部は、受信した予測結果情報に基づいて、実際に発生すると判断された、生命を脅かす危機に関わる事象があるか否かを判定し、否定判定となった場合は本処理ルーチンを終了する。また、ここで、肯定判定となった場合はステップS206に移行する。
【0065】
ステップS206で、制御装置120の第2要求部120Bは、上述した第2要求を示す第2要求信号を、対応する予測結果情報と共にプライベートクラウド14Bに設けられた処理部146に送信し、その後に本処理ルーチンを終了する。第2要求信号を受信すると、処理部146は、受信した予測結果情報を用いて、上述した第1処理及び第2処理の双方の処理(要求対応処理)を実行する。
【0066】
このように、第2実施形態に係る情報処理システム20では、複数の専用AIを用いて、人の生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する一方、セキュリティの高いプライベートクラウドに対して要求対応処理を実行させるものとしている。このため、より精度よく上記事象の発生を予測することができ、かつ、より的確に、発生すると予測される事象に対応することができる。
【0067】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0068】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0069】
120 制御装置、120A 第1要求部、120B 第2要求部120B、14 サーバ、14A 一般クラウド14A、14B プライベートクラウド、142 予測部、146 処理部、端末18A,18B,18C、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ