(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-12-10
(45)【発行日】2025-12-18
(54)【発明の名称】低濃度域を含む濃度の二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する方法
(51)【国際特許分類】
C07C 1/12 20060101AFI20251211BHJP
C07C 9/04 20060101ALI20251211BHJP
C07B 61/00 20060101ALN20251211BHJP
【FI】
C07C1/12
C07C9/04
C07B61/00 300
(21)【出願番号】P 2022541184
(86)(22)【出願日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 JP2021026401
(87)【国際公開番号】W WO2022030203
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2024-06-25
(31)【優先権主張番号】P 2020134131
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】301021533
【氏名又は名称】国立研究開発法人産業技術総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高坂 文彦
(72)【発明者】
【氏名】倉本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】望月 剛久
(72)【発明者】
【氏名】劉 彦勇
(72)【発明者】
【氏名】陳 仕元
(72)【発明者】
【氏名】高木 英行
【審査官】松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-123678(JP,A)
【文献】特開2018-135283(JP,A)
【文献】特開2016-117726(JP,A)
【文献】特開2019-151877(JP,A)
【文献】特開2019-188353(JP,A)
【文献】Chemical Engineering Journal,2019年,Vol.375,121953,http://doi.org/10.1016/j.cej.2019.121953
【文献】Journal of CO2 Utilization,2016年,Vol.15,pp.65-71,http://dx.doi.org/10.1016/jcou.2016.05.003
【文献】Applied Catalysis B: Environmental,2019年,Vol.256,117845,http://doi.org/10.1016/j.apcatb.2019.117845
【文献】Catalysis,2017年,Vol.7,88,doi:10:3390/catal7030088
【文献】Journal of CO2 Utilization,2019年,Vol.34,pp.576-587
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C 1/12
C07C 9/04
C07B 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)
アルミナ担体を含む酸化物担体、
前記酸化物担体に担持された、
Na、Ca、およびKからなる群から選択される少なくとも1種を含む第1成分、並びに、
前記酸化物担体に担持された、N
iを含む第2成分、
を含む吸収転換触媒を準備する工程と、
(b)前記吸収転換触媒と、二酸化炭素を含むガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、前記吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる工程と、
(c)二酸化炭素を吸蔵させた前記吸収転換触媒と、還元性ガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、炭化水素化合物を得る工程と、
を含む、二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する方法。
【請求項2】
工程(b)および(c)における圧力が、1気圧超~9気圧である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程(b)における二酸化炭素を含むガスの二酸化炭素濃度が、0.01~5%である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
工程(b)における二酸化炭素を含むガスの二酸化炭素濃度が、0.1~1%である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
工程(a)の前記第1成分が、Na
である、請求項
1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
工程(a)の前記第1成分が、Kである、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
工程(a)の前記吸収転換触媒の平均粒径が、0.1~500μmである、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
工程(c)における還元性ガスが、水素含有ガスである、請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
工程(c)における炭化水素化合物が、炭素数1~5の炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
工程(c)における炭化水素化合物が、メタンおよびエタンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
工程(c)において、炭化水素化合物と共に一酸化炭素を得る、請求項1~1
0のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
工程(c)において、前記炭化水素化合物の生成量を増加させるとともに一酸化炭素の生成量を抑制し、前記炭化水素化合物の選択性を大気圧状態での選択性より向上させる、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
請求項1~1
2のいずれか1項に記載の方法を実施するための装置であって、
前記装置は、二酸化炭素回収層、炭化水素化合物合成反応層、および前記二酸化炭素回収層と前記炭化水素化合物合成反応層とを連結する触媒循環路を含む循環流動層型反応装置である、前記装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素(CO2)から炭化水素化合物を製造する方法に関し、より詳細には、低濃度域を含む濃度のCO2から炭化水素化合物を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発電所や製鉄所あるいは化学工業などから集中的に発生するCO2を吸収し、メタン化するカーボンリサイクルが検討されてきた。既存の手法では、排ガス中に含まれる低濃度のCO2をアミン吸収法や膜分離等で分離回収して高濃度化し、その高濃度化を行うことによって得られたCO2の触媒反応によって炭化水素類を合成する2段階プロセスを用いた方法が知られている。
【0003】
また、CO2吸収と転換を行うメタン化触媒の例としては、特許文献1に、アルカリ金属化合物(Li、Na、K、Rb、Cs等)およびアルカリ土類金属化合物(Mg、Ca、Sr、Ba等)からなる群から選択されるCO2吸蔵成分と、Ru、NiおよびCoからなる群から選択されるメタン化触媒成分と、Siと、を酸化物担体(例えばアルミナ担体、またはチタニア担体)に担持させた材料が記載されている。ここでは、原料ガスにCO2と供にO2が含まれる場合でもCO2のメタン化を効率化するための触媒の組成が検討されている。
【0004】
非特許文献1は、一つの材料でCO2吸収と転換を行うCO2吸収・転換キャリア粒子(150-300μm)としてNi/K2CO3/MgO、およびNi/K2CO3/ZrO2を記載する。
非特許文献2は、一つの材料でCO2吸収と転換を行う、2重機能材料(DFM: Double Functional Material)を記載し、CO2吸蔵成分(例えばNa2O)およびメタン化触媒成分(例えばRu)を、Al2O3(アルミナ)に担持させたDFMが記載されている。
非特許文献3は、大気中に含まれるCO2の直接捕獲(DAC: Direct Air Capture)について記載する。まず吸収容器中のK2CO3/Al2O3に大気中のCO2を吸収させておき、次に吸収容器に蓄積された高濃度のCO2をRu/Al2O3触媒が保持された他の反応容器に導いてメタン化することが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献】
【0006】
【文献】七瀬浩希 他、Proceeding of SCEJ 85th Annual Meeting (2020), PA162
【文献】S. Wang et al., J. of CO2 utilization, Vol.27, (2018), pp.390-397
【文献】J.V. Veselovskaya et al., Energy, Vol.159, (2018), pp.766-773
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の状況を鑑み、低濃度域を含む濃度のCO2をアミン吸収法や膜分離法のようなCO2分離操作なく、触媒自身にて直接回収し、これを炭化水素化合物に転換する手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。
その結果、酸化物担体に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属等の第1成分と、Ni、Fe、Co、Cu、またはRu等の第2成分が担持された吸収転換触媒を用いて、大気圧より高圧力下で、CO2と接触させて、炭化水素化合物を製造する方法により、低濃度域を含む濃度のCO2から炭化水素化合物を効率よく製造することができることを見出した。
【発明の効果】
【0009】
一実施の形態によれば、低濃度域を含む濃度のCO2を分離回収せず直接回収と、炭化水素化合物への転換を高効率に進行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本実施の形態の一体化CO
2回収および転換システムの概略図である。
【
図2】
図2は、触媒Ni/Al
2O
3と比較した、450℃および大気圧下での、二元機能触媒を用いた一体化CO
2回収およびCH
4転換の測定結果を示す図である。(a)はNi/Al
2O
3を用いた結果、(b)はNi/Na-Al
2O
3を用いた結果、(c)はNi/K-Al
2O
3を用いた結果、(d)はNi/Ca-Al
2O
3を用いた結果を示す。CO
2、CH
4、CO濃度を示す。全流量:500mL/分、圧力:1atm。5% CO
2、N
2、H
2をそれぞれ300秒間、逐次供給した。
【
図3】
図3は、様々な圧力(1~9atm)での、Ni/Na-Al
2O
3触媒での一体化希薄CO
2回収および転換の反応生成物濃度を示す図である。全流量:500mL/分。5%CO
2、N
2およびH
2をそれぞれ300秒間、逐次供給した。
【
図4】
図4は、様々な圧力(1~9atm)での、CO
2回収および転換性能を示す図である。(a)は、触媒質量(Ni/Al
2O
3およびNi/Na-Al
2O
3)あたりのCH
4生成量およびCO
2回収量、(b)は、一体化希薄CO
2回収および転換サイクルの間のCO
2転化率(X
CO2)およびCH
4選択率(S
CH4)を示す。
【
図5】
図5は、Ni/Na-Al
2O
3触媒を用いた一体化希薄CO
2回収および転換の反応生成物濃度を示す図である。(a)、(c)は100ppmおよび(b)、(d)は300ppm CO
2、(a)、(b)は1atmおよび(c)、(d)は9atm。CO
2供給時間は、10、30および100分であった。全流量:500mL/分。(e)~(h)は、(a)~(d)の拡大図である。
【
図6】
図6は、1atmおよび9atmでの一体化希薄CO
2回収および転換サイクルのNi/Na-Al
2O
3でのCO
2回収および転換性能を示す図である。(a)は触媒質量あたりのCH
4生成量、(b)はCO生成量、(c)はCO
2吸収量、(d)はCO
2転化率および(e)はCH
4選択率を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、説明する。
<二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する方法>
本実施の形態は、(a)酸化物担体、
前記酸化物担体に担持された、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1成分、並びに、
前記酸化物担体に担持された、Ni、Fe、Co、Cu、およびRuからなる群から選択される少なくとも1種を含む第2成分、
を含む吸収転換触媒を準備する工程と、
(b)前記吸収転換触媒と、二酸化炭素を含むガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、前記吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる工程と、
(c)二酸化炭素を吸蔵させた前記吸収転換触媒と、還元性ガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、炭化水素化合物を得る工程と、
を含む、二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する方法に関する。
【0012】
前述のとおり、高濃度の二酸化炭素の回収再利用技術については検討がなされている。しかしながら、低濃度の二酸化炭素の回収再利用技術の効率化については、十分な検討がなされていない。本実施の形態は、吸収転換触媒への二酸化炭素の吸蔵工程、および二酸化炭素の炭化水素化工程において、大気圧より高圧力下で反応を行うことにより、吸収転換触媒への二酸化炭素の吸蔵性能、および吸収転換触媒の二酸化炭素の炭化水素化性能を向上させることができるという本発明者らの知見に基づきなされたものであり、低濃度域を含む濃度の二酸化炭素を含むガスから低濃度CO2を分離濃縮することなく回収し、炭化水素化合物を効率よく製造する手段を提供するものである。すなわち、本実施の形態は、低濃度の二酸化炭素を含む大気のCO2浄化等への適用が期待できる。
【0013】
工程(a)では、酸化物担体、前記酸化物担体に担持された、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1成分、並びに、前記酸化物担体に担持された、Ni、Fe、Co、Cu、およびRuからなる群から選択される少なくとも1種を含む第2成分、を含む吸収転換触媒を準備する。
【0014】
ここで、吸収転換触媒とは、所定の条件下で二酸化炭素を吸収する能力を有し、かつ還元性ガスを用いて二酸化炭素を炭化水素化合物に転換する能力を有する触媒である。
【0015】
この吸収転換触媒は、酸化物担体と、前記酸化物担体に担持された、アルカリ金属化合物およびアルカリ土類金属化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1成分と、前記酸化物担体に担持された、Ni、Fe、Co、Cu、およびRuからなる群から選択される少なくとも1種を含む第2成分とを含む。
【0016】
この吸収転換触媒における酸化物担体は、触媒担体として用いられるものであれば特に制限はないが、高活性という観点から、アルミナ担体、シリカ担体、チタニア担体、ジルコニア担体、セリア担体、マグネシア担体等が好ましく、アルミナ担体がより好ましい。これらの酸化物担体は、1種を使用しても2種以上を併用してもよい。
【0017】
吸収転換触媒の平均粒径(メジアン径、D50)として特に制限はないが、使用性という観点から、0.1~500μmが好ましく、1~300μmがより好ましく、50~200μmが特に好ましい。また、比表面積についても特に制限はないが、10~2,000m2/gが好ましく、20~1,000m2/gがより好ましく、30~500m2/gが特に好ましい。なお、吸収転換触媒の平均粒径は、例えば、動的光散乱法、X線小角散乱法、レーザー回折法等によって測定することができ、また、比表面積は、例えば、ガス吸着法、透過法等によって測定することができる。
【0018】
アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1成分は、二酸化炭素吸蔵成分である。
この吸収転換触媒においては、酸化物担体に二酸化炭素吸蔵成分が担持されている。二酸化炭素吸蔵成分によって二酸化炭素が選択的に吸蔵され、この吸蔵した二酸化炭素と還元性ガスとを炭化水素化触媒成分の存在下で反応させることで、二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する。
【0019】
二酸化炭素吸蔵成分としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属が挙げられる。アルカリ金属としては、Li、Na、K、Rb、Cs等が挙げられ、Na、Kが好ましく、Naが特に好ましい。アルカリ土類金属としては、Mg、Ca、Sr、Ba等が挙げられ、耐久性はCaが好ましい。これらの二酸化炭素吸蔵成分は1種を使用しても2種以上を併用してもよい。
【0020】
二酸化炭素吸蔵成分の担持量が低すぎると、吸収転換触媒の二酸化炭素吸蔵性能が低下し、二酸化炭素を効率よく還元できないため、二酸化炭素からの炭化水素化合物の製造効率が低下し、高すぎると二酸化炭素吸蔵成分の粗大化や酸化物担体の細孔閉塞等が起こるため、二酸化炭素吸蔵性能および炭化水素化合物製造効率が低下する。このような観点から、二酸化炭素吸蔵成分の担持量としては、酸化物担体100質量部に対して0.1~40質量部が好ましく、1~30質量部がより好ましく、5~20質量部が特に好ましい。
【0021】
Ni、Fe、Co、Cu、およびRuからなる群から選択される少なくとも1種を含む第2成分は、炭化水素化触媒成分である。
上述の吸収転換触媒においては、酸化物担体に、Ni、Fe、Co、Cu、およびRuからなる群から選択される少なくとも1種または複数種の組み合わせの炭化水素化触媒成分が担持されている。炭化水素化触媒成分の存在下で、前述の二酸化炭素吸蔵成分に吸蔵させた二酸化炭素と還元性ガスとを反応させることで、二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する。
【0022】
炭化水素化触媒成分としては、Ni、Fe、Co、Cu、Ru等が挙げられ、Niが好ましい。
炭化水素化触媒成分の担持量が低すぎると、二酸化炭素の還元反応が十分に促進されず、二酸化炭素からの炭化水素の製造効率が低下し、高すぎると炭化水素化触媒成分の粗大化や酸化物担体の細孔閉塞等が起こるため、二酸化炭素吸蔵性能およびメタン製造効率が低下する。このような観点から、炭化水素化触媒成分の担持量としては、酸化物担体100質量部に対して0.1~40質量部が好ましく、1~30質量部がより好ましく、5~20質量部が特に好ましい。
【0023】
上述の吸収転換触媒は、公知の吸収転換触媒の製造方法に基づいて製造することができる。例えば、本明細書の実施例に記載の製造方法に基づいて製造することができる。
【0024】
工程(b)では、吸収転換触媒と、二酸化炭素を含むガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる。本実施の形態の製造方法では、大気圧より高圧力下で反応を行うことにより、吸収転換触媒への二酸化炭素の吸蔵性能、および吸収転換触媒の二酸化炭素の炭化水素化性能を向上させることができることから、低濃度の二酸化炭素を含むガスからも炭化水素化合物への転換が可能である。
【0025】
吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる雰囲気の圧力を大気圧より高圧力とする方法としては高圧力が達成される方法であれば特に限定されず、例えば、原料となる二酸化炭素を含むガスを加圧して反応器に導入する方法等であってよい。
吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる雰囲気の圧力としては、触媒の劣化抑制および高い二酸化炭素吸蔵効率を得るという観点から、1超~9気圧が好ましく、1.5~9気圧がより好ましく、3~9気圧がさらに好ましく、6~9気圧が特に好ましい。
【0026】
吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる雰囲気の温度としては、雰囲気の圧力等によって適宜調整可能であるが、触媒への水分の凝縮と炭化水素化触媒成分の酸化を抑制するという観点から、室温~600℃が好ましい。
吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる時間としては、雰囲気の圧力、温度、二酸化炭素濃度等によって適宜調整可能である。
【0027】
本実施の形態の製造方法における、原料となるガス中の二酸化炭素濃度としては特に制限はない。前述のとおり、低濃度の二酸化炭素を含むガスからも炭化水素化合物への転換が可能である。すなわち、通常300ppm程度の低濃度の二酸化炭素を含むガスである空気からも炭化水素化合物への転換が可能である。したがって、原料となるガス中の二酸化炭素濃度としては、例えば、0.01~5vol%(100~50,000ppm)が好ましく、0.03~5vol%(300~50,000ppm)がより好ましく、0.04~3vol%(400~30,000ppm)がさらに好ましく、0.1~1vol%(1,000~10,000ppm)がよりさらに好ましい。
【0028】
還元性ガスとしては、二酸化炭素を還元して炭化水素化合物への転換し得るものであれば特に制限はないが、純水素ガス、水素含有ガスが好ましい。還元性ガスとしては、省エネルギー発電システムによる水電解で得られた水素ガスの利用も可能である。水素含有ガスに含まれる他のガスとしては、二酸化炭素の還元反応を阻害しないものであれば特に制限はないが、ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性ガスが好ましい。水素含有ガス中の水素濃度としては、還元効率の観点から、5vol%以上が好ましく、10vol%以上がより好ましい。
【0029】
工程(c)では、二酸化炭素を吸蔵させた吸収転換触媒と、還元性ガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、炭化水素化合物を得る。
【0030】
吸蔵した二酸化炭素と還元性ガスとを反応させる雰囲気の圧力を大気圧より高圧力とする方法としては高圧力が達成される方法であれば特に限定されず、例えば、還元性ガスを加圧して反応器に導入する方法等であってよい。
吸蔵した二酸化炭素と還元性ガスとを反応させる雰囲気の圧力としては、触媒の劣化抑制および高い炭化水素化合物製造効率を得るという観点から、1超~9気圧が好ましく、1.5~9気圧がより好ましく、3~9気圧がさらに好ましく、6~9気圧が特に好ましい。
【0031】
吸蔵した二酸化炭素と還元性ガスとを反応させる雰囲気の温度としては、雰囲気の圧力等によって適宜調整可能であるが、炭化水素化合物生成速度の向上および還元時の二酸化炭素脱離の抑制を実現し、高い炭化水素化合物製造効率を得るという観点から、150~700℃が好ましく、300~500℃がより好ましい。
吸蔵した二酸化炭素と還元性ガスとを反応させる時間としては、雰囲気の圧力、温度、二酸化炭素濃度等によって適宜調整可能である。
【0032】
(炭化水素化合物)
工程(c)で得られる炭化水素化合物としては、特に限定されず、炭素数1~5の炭化水素(メタン、エタン、プロパン、n-ブタン、イソブタン、n-ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、エチレン、プロピレン等)が挙げられ、メタン、エタンが好ましく、メタンがより好ましい。また、工程(c)で得られる化合物としては、炭化水素化合物以外に一酸化炭素(CO)、アルコール類(メタノール、エタノール等)等を含み得る。
本実施の形態の製造方法においては、後述の実施例および常法に基づいて製造方法における条件を調整することにより、炭化水素化合物、一酸化炭素(CO)、アルコール類の合成比率の調製が可能である。
【0033】
<実施の形態の製造方法を実施するための装置>
実施の形態の別の一態様は、本実施の形態の製造方法を実施するための装置であって、
前記装置は、二酸化炭素回収層、炭化水素化合物合成反応層、および前記二酸化炭素回収層と前記炭化水素化合物合成反応層とを連結する触媒循環路を含む循環流動層型反応装置である、前記装置に関する。
循環流動層を用いることで、CO2の回収と転換の触媒反応を連続的に進行させることができる。さらに、これをスケールアップした循環流動層を用いることで大流量での触媒反応の進行が可能である。
【0034】
本実施の形態の装置を
図1に示す。
図1に示す循環流動層型反応装置は、吸収転換触媒と二酸化炭素を含むガスとを接触させて、吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させて二酸化炭素を回収するための二酸化炭素回収層と、二酸化炭素を吸蔵させた吸収転換触媒と還元性ガスとを接触させて、炭化水素化合物を合成するための炭化水素化合物合成反応層と、二酸化炭素回収層と炭化水素化合物合成反応層とを連結して設けられ、二層間で触媒を循環させるための触媒循環路とを備えている。ここで循環流動層は、少なくとも一部が吸収転換触媒である流動媒体から構成される。
【0035】
二酸化炭素回収層を充填した容器の下部には、容器内に二酸化炭素を含むガスを吹き込むための通気管およびガスを加圧して容器内に通気するためのコンプレッサーが設けられている。また、容器の上部には、触媒循環路から続く容器内に触媒を導入するための導入管が設けられている。また、容器の側壁には、容器内のガスを排出するための排気管およびガスを減圧して容器外に排出するための背圧調節弁と、触媒循環路へと続く容器内から触媒を排出するための排出管とが設けられている。
【0036】
二酸化炭素回収層では、通気管から二酸化炭素を含むガスを吹き込んで、容器内に充填された循環流動層を上昇させる。その過程で、循環流動層が攪拌、混合され、吸収転換触媒に二酸化炭素が吸蔵される。
【0037】
二酸化炭素回収層を充填した容器から排出された触媒は、二酸化炭素回収層と炭化水素化合物合成反応層とを連結する触媒循環路を通って、炭化水素化合物合成反応層を充填した容器に供給される。触媒循環路には、触媒を不活性ガスに接触させるガス置換部が設けられている。
【0038】
炭化水素化合物合成反応層を充填した容器の下部には、容器内に還元性ガスを吹き込むための通気管およびガスを加圧して容器内に通気するためのコンプレッサーが設けられている。また、容器の上部には、触媒循環路へと続く容器内から触媒を排出するための排出管が設けられている。また、容器の側壁には、触媒循環路から続く容器内へ触媒を導入するための導入管が設けられている。
【0039】
炭化水素化合物合成反応層では、通気管から還元性ガスを含むガスを吹き込んで、容器内に充填された循環流動層を上昇させる。その過程で、循環流動層が攪拌、混合され、吸収転換触媒に吸蔵された二酸化炭素と還元性ガスとが反応し、二酸化炭素から炭化水素化合物が合成される。ここで一旦吸蔵された二酸化炭素の放出は吸熱反応であり、加熱が必要である。一方、二酸化炭素と還元性ガスによる炭化水素化合物の合成は、発熱反応である。したがってこの過程では、発熱反応と吸熱反応が吸収転換触媒で同時に進行するので、二酸化炭素を放出のための加熱が完全にまたは部分的に補完され、省エネルギーとなる。
【0040】
炭化水素化合物合成反応層を充填した容器から排出された触媒は、触媒循環路を通って、触媒等を捕集する捕集部に供給される。捕集部では、生成したガスと触媒を分離し、生成したガスは排出管から排出され、触媒は触媒循環路を通って、二酸化炭素回収層に戻される。触媒循環路には、触媒を不活性ガスに接触させるガス置換部が設けられており、炭酸ガス吸収層と合成反応層のガス雰囲気を切り離している。
【実施例】
【0041】
以下、実施例により、さらに具体的に説明するが、その要旨を超えない限り、これらの実施例に限定されるものではない。
【0042】
<Ni/(Na,K,Ca)-Al2O3触媒およびNi/Al2O3触媒の調製>
日本触媒学会から提供された、ガンマアルミナ(γ-Al2O3、試料コード:JRC-ALO-5)(粒径範囲74~125μm)を、加工することなく使用した。炭酸ナトリウム(Na2(CO3)、FUJIFILM Wako Pure Chemical)、炭酸カリウム(K2(CO3)、FUJIFILM Wako Pure Chemical)、または炭酸カルシウム(Ca(NO3)2、FUJIFILM Wako Pure Chemical)をはじめとするアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属硝酸塩の適当な量を含有する水性溶液50mLでγ-Al2O3を含浸した後、110℃で一晩乾燥させ、空気中、550℃で4時間焼成し、Na-γ-Al2O3担体、K-γ-Al2O3担体、Ca-γ-Al2O3担体を得た。アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸塩の添加量は、γ-Al2O3に対して15質量%に保持した。その後、同じ手順、乾燥および焼成条件により、硝酸ニッケル(Ni(NO3)2・6H2O、FUJIFILM Wako Pure Chemical)水溶液50mlでAl2O3、Na-γ-Al2O3担体、K-γ-Al2O3担体、Ca-γ-Al2O3担体を含浸した。結果として、Ni/Al2O3、Ni/Na-Al2O3、Ni/K-Al2O3、Ni/Ca-Al2O3を得た。Niの添加量を、担体に対して10質量%に保持した。
【0043】
<一体化CO2回収およびメタン転換>
実験は、以下の手法に基づいて行った。
Ni/Al2O3、Ni-Na/Al2O3、Ni/K-Al2O3、Ni/Ca-Al2O3触媒 1gを電気炉内のSUS管に配置した。測定に先立ち、触媒をH2雰囲気下、500℃で1時間前処理した。一体化されたCO2回収および転換測定のために、x%CO2(x=0.01~5)、H2を反応器内にそれぞれy分間(y=5~100)および5分間、逐次供給し、N2もまた、CO2流とH2流の間のパージガスとして5分間供給した。測定は、450℃、1~9atmおよび500mL/分で実施した。非分散型赤外(NDIR)ガス分析計(VA-5000、HORIBA)およびBELMass質量分析計を用いて、出口ガスをモニタリングした。出口ガス中のCH4、CO2、COの濃度は、NDIRガス分析計を用いて測定した。熱電対を触媒に挿入することにより、反応温度をモニタリングした。
【0044】
図2は、様々な触媒Ni/Al
2O
3(実験1)、Ni/K-Al
2O
3(実験2)、Ni/Ca-Al
2O
3(実験3)、Ni/Na-Al
2O
3(実験4)を用いた450℃および大気圧下(1atm)でのCO
2回収および転換の測定結果を示す。各触媒組成および測定結果を表1に示す。
【0045】
【0046】
最初に、5%CO2を反応器に供給し、CO2を触媒に吸収させた。その後、ガス供給ラインおよび反応器内のCO2に、N2をパージした。最後に、純粋なH2を反応器に供給し、触媒内部に吸収されたCO2をCH4に転換した。
【0047】
図2に示される通り、Ni/Na-Al
2O
3は、大気圧下の一体化されたCO
2回収およびCH
4転換で最高の活性を示した。また
図2の(c)に示すように、Ni/K-Al
2O
3はCH
4より、一酸化炭素COへの変換効率が高い。
【0048】
さらに、CO
2回収およびCH
4転換の性能に及ぼす加圧条件(1~9atm)およびCO
2濃度(5%および100ppm CO
2)の影響を検討し、考察した。
図3は、450℃および1~9atmでのCO
2回収および転換の測定を示す。反応圧が上昇するにつれ、CH
4生成が有意に増加し、9atmでのピークCH
4濃度は、1atmの約2倍であった(実験5)。加圧条件下、すなわち9atmであっても、CH
4生成のピークはシャープであり、吸収されたCO
2からCH
4への反応は、充分に急速に進行した。
【0049】
図4の(a)は、様々な圧力下のNi/Al
2O
3およびNi/Na-Al
2O
3二元機能触媒でのCH
4生成およびCO
2回収の量を示す。Ni/Al
2O
3でのCH
4生成およびCO
2回収は非常に少量であったが、Ni/Na-Al
2O
3二元機能触媒では、高いCH
4生成およびCO
2回収量が観察された。CH
4生成およびCO
2回収は両者とも、反応圧の上昇に応じて連続的に増加した。
図4の(b)は、Ni/Na-Al
2O
3での反応圧に対応するCO
2転換(X
CO2)およびCH
4選択性(S
CH4)を示す。CO
2転換は、1~9atmの間でほぼ同量であり、CH
4選択性は、反応圧の上昇に応じて増大した。これらの結果から、Ni/Na-Al
2O
3等の二元機能触媒でのCO
2回収および転換性能に正の影響を有することが示唆される。
【0050】
以上のとおり、5%CO
2の一体化回収および転換を検証したが、より低濃度のCO
2への適用について検証した。希薄CO
2、具体的には100ppmおよび300ppmCO
2からCH
4への直接転換に及ぼす加圧条件の影響を検討した。
図5は、Ni/Na-Al
2O
3触媒、1atmおよび9atmおよびCO
2供給時間10~100分での100ppm(実験6)および300ppm(実験7)CO
2からCH
4への直接転換の結果を示す。
図5の(a)~(d)は、一つの吸収転換シーケンス(CO
2吸収、N
2パージ、およびCH
4合成)を、3段階にCO
2の供給時間(10分、30分、100分)を変えて、3回連続で行った結果である。なお、
図5の(e)~(h)は、図(a)~(d)の縦軸を拡大したものである。
【0051】
図5の(e)、(g)に示されるように、100ppm CO
2の10分間供給の場合、CO
2濃度は、出口ガス中では非常に低くなっており、供給されたCO
2のほとんどが触媒に吸収されたことが示唆される。その一方で、100ppm CO
2が30分間供給された場合、CO
2は、1atmでは出口ガス中で観察されたが、9atmではCO
2濃度はほとんどなく、CO
2のほとんどが、触媒に吸収された。この結果から、触媒のCO
2吸収が加圧により増加したことが示される。100ppm CO
2の供給100分では、CH
4生成は、1atmから9atmに上昇すると2倍より大きく増加した。CO生成は、1atmではCH
4生成と同程度に進行したが、9atmではCO生成が抑制され、高いCH
4選択性が実現された。
【0052】
図6は、触媒質量あたりのCH
4生成、CO生成、CO
2吸収、CO
2転化率およびCH
4選択率(
図6の(a)~(e))の、1atmおよび9atmでのCO
2供給時間への依存性を示す。なお、
図6は、
図5の(a)および(c)の実験結果をまとめたものであり、CO
2の供給時間10分、30分、100分に対して得られた各データをプロットしたものである。
【0053】
図6の(a)および(c)に示すように、Ni/Na-Al
2O
3二元機能触媒を用いたCH
4生成およびCO
2回収量は、CO
2供給時間の増加に応じて増加した。特に9atmの場合、CO
2取り込みの増加は、100分までのCO
2供給時間でより大きな増加をもたらした。結果から、加圧条件がCO
2吸収を改善し、より長い期間でのCO
2吸収を可能にすることが示唆される。
図6の(d)に示すように、CO
2転化率は、Ni/Na-Al
2O
3触媒を用いた全ての反応条件で90%より高かったが、
図6の(e)に示すように、CH
4選択率は、1atmではより低く(60~85%)、9atmではより高かった(90~98%)。このように加圧によりCO
2取り込み量や、CH
4選択率を向上させることができるので、必要な触媒量および/または反応器サイズを低減できる可能性がある。
【0054】
以上のとおり、酸化物担体に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属等のCO2吸蔵成分と、Ni、Fe、Co、Cu、またはRu等の炭化水素化触媒成分が担持された吸収転換触媒を用いて、大気圧より高圧力下で、CO2を吸収・還元性ガスと反応させる実施例の製造方法により、低濃度域を含む濃度のCO2から炭化水素化合物を効率よく製造することができることが示された。
なお、表1の(実験5)~(実験7)に示されるように、供給したCO2濃度を、5%、0.03%(300ppm)、0.01%(100ppm)と、高濃度から超低濃度に変化させても炭化水素化合物を生成することができた。ここで5%のCO2濃度は、火力発電所などで排出される5%以上の高濃度CO2を想定したものである。また0.03%は、大気中の低濃度CO2を想定しており、0.01%はそれよりも更に低い超低濃度CO2を想定したものである。このように、超低濃度から高濃度のCO2から炭化水素化合物への直接回収・転換が可能である。
【0055】
以上の開示から把握された発明を例示すれば以下の通りである。
[1] (a)酸化物担体、
前記酸化物担体に担持された、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1成分、並びに、
前記酸化物担体に担持された、Ni、Fe、Co、Cu、およびRuからなる群から選択される少なくとも1種を含む第2成分、
を含む吸収転換触媒を準備する工程と、
(b)前記吸収転換触媒と、二酸化炭素を含むガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、前記吸収転換触媒に二酸化炭素を吸蔵させる工程と、
(c)二酸化炭素を吸蔵させた前記吸収転換触媒と、還元性ガスとを、大気圧より高圧力下で接触させて、炭化水素化合物を得る工程と、
を含む、二酸化炭素から炭化水素化合物を製造する方法。
[2] 工程(b)および(c)における圧力が、1気圧超~9気圧である、[1]に記載の方法。
[3] 工程(b)における二酸化炭素を含むガスの二酸化炭素濃度が、0.01~5%である、[1]または[2]に記載の方法。
[4] 工程(a)の前記第1成分が、Na、Ca、およびKからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5] 工程(a)の前記第1成分が、Naを含む、[4]に記載の方法。
【0056】
[6] 工程(a)の前記第2成分が、Niを含む、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7] 工程(a)の前記吸収転換触媒の平均粒径が、0.1~500μmである、[1]~[6]のいずれかに記載の方法。
[8] 工程(a)の前記酸化物担体が、アルミナ担体を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の方法。
[9] 工程(c)における還元性ガスが、水素含有ガスである、[1]~[8]のいずれかに記載の方法。
[10] 工程(c)における炭化水素化合物が、炭素数1~5の炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の方法。
【0057】
[11] 工程(c)における炭化水素化合物が、メタンおよびエタンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 工程(c)において、炭化水素化合物と共に一酸化炭素を得る、[1]~[11]のいずれかに記載の方法。
[13] [1]~[12]のいずれかに記載の方法を実施するための装置であって、
前記装置は、二酸化炭素回収層、炭化水素化合物合成反応層、および前記二酸化炭素回収層と前記炭化水素化合物合成反応層とを連結する触媒循環路を含む循環流動層型反応装置である、前記装置。
【産業上の利用可能性】
【0058】
発電所や工場等からの排出CO2のカーボンリサイクルに適用する他に、大気のCO2浄化等への適用が期待できる。