特許7788709IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

アルカリ蓄電池に用いる水素吸蔵合金に関し、特に、ハイブリッド自動車(HEV)やアイドリングストップ車などの電源用のアルカリ蓄電池に用いて好適な水素吸蔵合金、および、ハイブリッド自動車(HEV)やアイドリングストップ車などの電源用として好適なアルカリ蓄電池、ならびにそのアルカリ蓄電池を搭載した車両に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示の技術は、合金の最適化がなされず、ハイブリッド自動車には搭載されるまでには至らなかった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するため、アルカリ蓄電池の負極用の水素吸蔵合金として、A2B7型構造、A5B19型構造およびAB3型構造の結晶構造を合算して主相となる結晶構造を有し、かつY(希土類元素)を含有する特定の成分組成を有する合金を用いる。また、それに加え、Fe置換を活用することにより低コストでかつ充放電サイクル寿命特性が大幅に向上する。このため、アルカリ蓄電池の放電容量特性および充放電サイクル寿命特・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金、および、この水素吸蔵合金を用いたアルカリ蓄電池は、高出力密度を有し、特に優れた充放電サイクル寿命特性(耐久性)も優れているため、放電容量特性に優れ、車載の使用条件でも十分に高い高率放電ができる。

また、本発明に係るアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金は、特定の水素吸蔵特性を持つこと、繰り返し水素吸蔵・放出後における当該アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金の微粉化された合金粒子の平均粒径が所定の範囲にあること、AB5相を所定量以下に管理することで、電気的特性を維持しつつ、耐久性が向上するので好ましい。
つまり、本発明に係るアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金は、当該合金そのものに水素吸蔵放出などの条件でクラックが入り、割れが促進、微粉化することを抑制することができる。

さらには、本発明に係るアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金は、Yを含有する、あるいは、希土類元素を主とする酸化物層あるいは水酸化物層が表面層として合金粒子に密着することにより、耐食性を向上させるAl量を削減することができ、ひいては、アルカリ蓄電池の放電容量を増大させることができる。
つまり、水素吸蔵合金の表面の少なくとも一部に形成される表面層は、当該合金を構成するYあるいは希土類元素等の元素を主体とする水酸化物あるいは酸化物から構成されているため、アルカリ耐食性に優れている。
さらに、水素吸蔵合金の表面に形成されたその表面層は、細孔容量及び平均細孔径(サイズ)が小さいことからクラックの発生確率が下がるため、当該水素吸蔵合金の耐食性をより高めることができる。

また、本発明に係るアルカリ蓄電池によれば、小型軽量化が可能となり、これを自動車など車両に搭載した場合には、高い運動性能を有するとともに、低燃費のハイブリッド自動車(HEV)等を提供できるようになる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の水素吸蔵合金を用いたアルカリ蓄電池を例示する部分切欠斜視図である。
【図2】 本発明の水素吸蔵合金に関するPCT特性の一例である。
【図3】 本発明の水素吸蔵合金に関するX線回折測定結果の一例である。

代表図 図1本件の代表的な図

1:正極 2:負極 3:セパレータ 4:筐体(電池ケース) 10:アルカリ蓄電池

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