特許7790030IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

少なくとも1種類以上の細胞を懸濁し、吸着剤と接触させることにより細胞を分離精製するために使用される溶媒組成物であって、特に動物由来成分を含まない溶媒組成物

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の課題は、再生医療用途の細胞の調製において、アニマルフリー条件下で大量の細胞を短時間で分離精製するための、動物由来成分を含まない溶媒組成物を提供することである。具体的には、フコース結合性タンパク質を不溶性担体に固定化してなる吸着剤に細胞混合物を接触させ、しかる後に吸着剤に吸着した細胞を剥離する工程よりなる未分化細胞の分離方法において、未分化マーカー、例えばFucα1-2Galβ1-3GlcNAcおよび/またはFucα1-2Galβ1-3GalNAcからなる構造を含む糖鎖等を細胞表面に発現する未分化細胞を簡便に効率良く分離するための、動物由来成分を含まない溶媒組成物を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、従来用いられてきたBSAやFBSなどの動物由来成分を含む細胞分離用の溶媒組成物に代わり、有機酸の塩とキレート剤を含有する溶媒組成物を用いることで、アニマルフリー条件下で大量の細胞を短時間で分離精製可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明により、アニマルフリーの組成の細胞分離溶媒と細胞吸着剤を利用した細胞の分離方法を提供することができる。

本発明によれば、具体的には、Fucα1-2Galβ1-3GlcNAcおよび/またはFucα1-2Galβ1-3GalNAcからなる構造を含む糖鎖等のフコース含有糖鎖を有する細胞の混合物において、前記糖鎖を有する細胞を、動物由来成分を含まないアニマルフリー組成の細胞分離溶媒、すなわち有機酸の塩とキレート剤とを含む水溶液を用いて分離精製する方法が提供できる。

また、本発明の細胞分離溶媒を用いた細胞分離方法は、臨床用用途の品質・純度の高いiPS細胞の大量精製に利用することができるため、医療分野、特に再生医療分野において有用である。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 実施例1と比較例1における、細胞流出率と細胞脱着率を示したグラフである。
【図2】 実施例1と比較例1における、脱着細胞数/流出細胞数の比率を示したグラフである。
【図3】 実施例2と比較例2における、細胞流出率を示したグラフである。

代表図 図1本件の代表的な図

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