(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-12-15
(45)【発行日】2025-12-23
(54)【発明の名称】車両の制動制御装置
(51)【国際特許分類】
B60L 7/14 20060101AFI20251216BHJP
B60K 6/54 20071001ALI20251216BHJP
B60K 6/48 20071001ALI20251216BHJP
B60W 10/08 20060101ALI20251216BHJP
B60W 10/18 20120101ALI20251216BHJP
B60W 20/14 20160101ALI20251216BHJP
B60L 15/20 20060101ALI20251216BHJP
B60L 50/16 20190101ALI20251216BHJP
【FI】
B60L7/14
B60K6/54 ZHV
B60K6/48
B60W10/08 900
B60W10/18 900
B60W20/14
B60L15/20 Y
B60L50/16
(21)【出願番号】P 2022010075
(22)【出願日】2022-01-26
【審査請求日】2024-11-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 浩介
【審査官】橋本 敏行
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-098905(JP,A)
【文献】特開2015-146657(JP,A)
【文献】特開2018-088735(JP,A)
【文献】特開2012-095391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 15/20
B60L 50/16
B60L 1/00-3/12
7/00-13/00
15/00-58/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回生制動力を発生させる回生制動装置を備えた車両を制御する車両の制動制御装置であって、
惰性走行中であるか否かを判定する惰性走行判定手段と、
車輪がロックしているか否かを判定する車輪ロック判定手段と、
前記惰性走行判定手段で惰性走行中であると判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていると判定されてから、前記惰性走行判定手段で惰性走行中でないと判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていないと判定されるまで、前記回生制動装置で発生させる回生制動力を抑制する制御手段とを備え
、
前記惰性走行判定手段は、運転者の減速意志に基づいて、惰性走行中であるか否かを判定し、前記運転者の減速意志は、ブレーキペダルの踏み込みによる減速操作に基づいて判定することを特徴とする車両の制動制御装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記惰性走行判定手段で惰性走行中であると判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていると判定されてから、前記惰性走行判定手段で惰性走行中でないと判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていないと判定されるまで、前記回生制動装置で発生させる回生制動力を0にすることを特徴とする請求項1に記載の車両の制動制御装置。
【請求項3】
抵抗によって制動力を発生するエンジンと、前記エンジンで発生する制動力を車輪に伝達する制動力伝達機構とを備えた車両を制御する車両の制動制御装置であって、
車輪がロックしているか否かを判定する車輪ロック判定手段と、
惰性走行中であるか否かを判定する惰性走行判定手段と、
前記惰性走行判定手段で惰性走行中であると判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていると判定されてから、前記惰性走行判定手段で惰性走行中でないと判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていないと判定されるまで、前記制動力伝達機構によって伝達する制動力を抑制する制御手段とを備え
、
前記惰性走行判定手段は、運転者の減速意志に基づいて、惰性走行中であるか否かを判定し、前記運転者の減速意志は、ブレーキペダルの踏み込みによる減速操作に基づいて判定することを特徴とする車両の制動制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記惰性走行判定手段で惰性走行中であると判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていると判定されてから、前記惰性走行判定手段で惰性走行中でないと判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていないと判定されるまで、前記制動力伝達機構によって制動力を伝達しないようにすることを特徴とする請求項3に記載の車両の制動制御装置。
【請求項5】
前記惰性走行判定手段は、
さらに運転者の加速意思及び車両の停止状態に基づいて、惰性走行中であるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両の制動制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の制動制御装置に関して、特許文献1には、推定路面μ値に基づいて前輪に付与する回生制動力を調整する車両安定制御を実行することにより、スリップを早期に解消させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
回生制動力を発生させる回生制動装置を備えた車両では、惰性走行中に、低μ路に突入したようなとき、回生制動力で車輪がロックすることがある。惰性走行とは、運転者がアクセルペダルやブレーキペダルを踏んでいない状態で走行していることをいう。
特許文献1に開示されている従来の技術では、惰性走行中に車輪がロックした場合、回生制動力を抑制することで、車輪のロックを回復させる。
しかしながら、この場合に、惰性走行が継続されていると、車輪のロックが回復し、回生制動力の抑制が解除されることにより、再び車輪がロックしてしまうおそれがある。この結果、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生することがあり、ドライバビリティが悪化する。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生しないようにして、ドライバビリティの悪化を防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両の制動制御装置は、回生制動力を発生させる回生制動装置を備えた車両を制御する車両の制動制御装置であって、惰性走行中であるか否かを判定する惰性走行判定手段と、車輪がロックしているか否かを判定する車輪ロック判定手段と、前記惰性走行判定手段で惰性走行中であると判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていると判定されてから、前記惰性走行判定手段で惰性走行中でないと判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていないと判定されるまで、前記回生制動装置で発生させる回生制動力を抑制する制御手段とを備え、前記惰性走行判定手段は、運転者の減速意志に基づいて、惰性走行中であるか否かを判定し、前記運転者の減速意志は、ブレーキペダルの踏み込みによる減速操作に基づいて判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生しないようにして、ドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施例に係る自動車の要部の概略構成を示す図である。
【
図2】実施例に係る車両の制動制御装置の機能構成を示す図である。
【
図3】実施例に係る車両の制動制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図4】惰性走行中の車輪速及び回生制動力の時系列変化を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係る車両の制動制御装置は、回生制動力を発生させる回生制動装置を備えた車両を制御する車両の制動制御装置であって、惰性走行中であるか否かを判定する惰性走行判定手段と、車輪がロックしているか否かを判定する車輪ロック判定手段と、前記惰性走行判定手段で惰性走行中であると判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていると判定されてから、前記惰性走行判定手段で惰性走行中でないと判定され、かつ、前記車輪ロック判定手段で車輪がロックしていないと判定されるまで、前記回生制動装置で発生させる回生制動力を抑制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生しないようにして、ドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
[実施例1]
図1に、実施例に係る車両である自動車の要部の概略構成を示す。
実施例に係る自動車は、内燃機関であるエンジン1と、電動機及び発電機として機能するモータジェネレータ2とを備えるハイブリッド車である。
自動車は、エンジン1のクランクシャフト3に接続し、ドライブシャフト4を駆動するトランスミッション5と、ドライブシャフト4を介して駆動力が伝達される駆動輪6とを備える。ドライブシャフト4には、車輪速センサ7が設置される。トランスミッション5は、AMT(Automated Manual Transmission)であり、クランクシャフト3に接続するクラッチ8と、クラッチ8の出力が伝達される変速機9と、変速機9の出力をドライブシャフト4に伝達するディファレンシャル10とを備える。クラッチ8は、アクチュエータ11により締結、締結解除の切り替えが行われる。また、変速機9は、アクチュエータ12により変速段の切り替えが行われる。
【0011】
また、モータジェネレータ2は、動力伝達機構13を介して、トランスミッション5の変速機9よりも下流側に接続する。モータジェネレータ2には、インバータ14及び不図示のバッテリが接続される。モータジェネレータ2を電動機として機能させる場合、モータジェネレータ2から出力される駆動力が駆動輪6に入力される。一方、モータジェネレータ2を発電機として機能させる場合、駆動輪6の回転速度に応じてモータジェネレータ2が発電する。このとき、回生制動力(回生ブレーキトルク)を発生させて、駆動輪6に付与することができる。このようにモータジェネレータ2によって、回生制動力を発生させる回生制動装置が構成される。
【0012】
自動車は、ハイブリットシステムを制御するHCU(Hybrid Control Unit)15と、エンジン1を制御する不図示のECU(Engine Control Unit)と、トランスミッション5を制御するTCM(Transmission Control Module)16とを備える。
HCU15は、インバータ14を介してモータジェネレータ2を制御する。HCU15には、車輪速センサ7及び各種センサ17から、検出情報が入力される。
TCM16は、トランスミッション5を制御する。具体的には、TCM16は、アクチュエータ11に指示を出して、クラッチ8の締結、締結解除の切り替えを制御する。また、TCM16は、アクチュエータ12に指示を出して、変速機9の変速段の切り替えを制御する。TCM16には、車輪速センサ7及び各種センサ17から、検出情報が入力される。
各種センサ17には、後述するように、アクセルペダルスイッチ(アクセルペダルセンサ)、アクセル開度センサ、ブレーキペダルスイッチ(ブレーキペダルセンサ)、ブレーキストロークセンサ、マスタ圧力センサ、及びGセンサのうちから、あらかじめ選択されたものが含まれる。
【0013】
図2に、本実施例に係る車両の制動制御装置100の機能構成を示す。
車両の制動制御装置100は、惰性走行中であるか否かを判定する惰性走行判定部101と、車輪がロックしているか否かを判定する車輪ロック判定部102と、回生制動装置を構成するモータジェネレータ2を制御する制御部103とを備える。
【0014】
惰性走行判定部101は、運転者の加速意思、運転者の減速意思、及び車両の停止状態に基づいて、惰性走行中であるか否かを判定する。運転者の加速意思の有無は、アクセルペダルスイッチの検出情報、又はアクセル開度センサの検出情報に基づいて判定することができる。加速意思とは、運転者のアクセルペダルの踏み込みによる加速操作をさす。また、運転者の減速意思の有無は、ブレーキペダルスイッチの検出情報、ブレーキストロークセンサの検出情報、又はマスタ圧力センサの検出情報に基づいて判定することができる。減速意思とは、運転者のブレーキペダルの踏み込みによる減速操作をさす。また、車両の停止状態は、車輪速センサ7の検出情報、又はGセンサの検出情報に基づいて判定することができる。
【0015】
車輪ロック判定部102は、車輪速センサ7の検出情報、又はGセンサの検出情報に基づいて、車輪がロックしているか否かを判定する。
【0016】
制御部103は、惰性走行判定部101で惰性走行中であると判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていると判定されてから、惰性走行判定部101で惰性走行中でないと判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていないと判定されるまで、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を0にする。
【0017】
実施例1では、車両の制動制御装置100は、例えばHCU15により実現されるが、これに限定されるものではない。例えば制御部103の機能がHCU15で実現されるが、惰性走行判定部101や車輪ロック判定部102の機能がHCU15以外(例えばECU)で実現されるようにしてもよい。
【0018】
図3は、本実施例に係る車両の制動制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
図3のフローチャートは、惰性走行判定部101で惰性走行中であると判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていると判定されたときに開始される。例えば惰性走行中に、低μ路に突入したようなとき、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力で車輪がロックすることがある。
ステップS1で、制御部103は、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を0にする。
ステップS2で、制御部103は、車輪ロック判定部102で車輪のロックが回復したと判定されるまでステップS1の処理を維持し、車輪のロックが回復したと判定された場合、処理をステップS3に進める。
ステップS3で、制御部103は、惰性走行判定部101で惰性走行中でないと判定されるまでステップS1の処理を維持し、惰性走行でないと判定された場合、処理をステップS4に進める。
ステップS4で、制御部103は、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を、通常時の回生制動力にする。
以上のように、惰性走行判定部101で惰性走行中であると判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていると判定されてから、惰性走行判定部101で惰性走行中でないと判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていないと判定されるまで、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を0にする。
【0019】
図4に、惰性走行中の車輪速及び回生制動力の時系列変化を示す。
図4(b)は、従来の技術でのタイミングチャートである。
惰性走行中に車輪がロックすると(t
1)、車輪速が低下する。このとき、モータジェネレータで発生させる回生制動力を0にすることで(t
2)、車輪のロックを回復させて(t
3)、その後、回生制動力の抑制を解除する(t
4)。この場合に、惰性走行が継続されているため、モータジェネレータで発生させる回生制動力で再び車輪がロックしてしまうおそれがある(t
5)。この結果、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生することがある。
【0020】
図4(a)は、本実施例でのタイミングチャートである。
惰性走行中に車輪がロックすると(t
1)、車輪速が低下する。このとき、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を0にすることで(t
2)、車輪のロックを回復させる(t
3)。その後、惰性走行が継続されている間は、回生制動力を0に維持する。この結果、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生するのを抑制することができる。
【0021】
なお、本実施例では、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を0にする例を述べたが、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力を抑制してもよい。回生制動力を抑制するとは、通常時の回生制動力よりも低いものにすることをいい、
図4の例でいえば特性線401で示す回生制動力よりも低いものにする。
【0022】
以上述べたように、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生しないようにして、ドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
また、回生制動を抑制することで、モータジェネレータ2での発電量低下を抑えることができる。さらに、モータジェネレータ2を駆動させて車輪ロックを回復させるトルクアップ制御も最小限に抑えられるので、モータジェネレータ2での電力の消費を抑えることができる。
なお、車両の加速中及び車両の停止中において車輪のロックは問題にならず、ブレーキペダルの踏み込みによる車輪ロックは従来のアンチロックブレーキシステム(ABS)によって制御される。
【0023】
[実施例2]
次に、実施例2について説明する。実施例2でも、
図1に示すようなハイブリッド車を例として説明し、実施例1と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略するとともに、実施例1と異なる点を中心に説明する。
実施例1では、モータジェネレータ2で発生させる回生制動力に対する制動制御を述べたが、エンジン1において抵抗によって発生する制動力(エンジンブレーキトルク)に対して、同様の制動制御を実施することも可能である。
【0024】
実施例2では、車両の制動制御装置100は、エンジン1で発生する制動力を車輪に伝達する制動力伝達機構、
図1でいえば例えばクラッチ8を制御する。すなわち、
図2において、回生制動装置(モータジェネレータ)2を、制動力伝達機構と置き換えればよい。制御部103は、惰性走行判定部101で惰性走行中であると判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていると判定されてから、惰性走行判定部101で惰性走行中でないと判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていないと判定されるまで、クラッチ8によって伝達する制動力を抑制する。例えばクラッチ8を締結解除に切り替えて、制動力を伝達しないようにする。
【0025】
なお、制動力伝達機構としてクラッチ8を制御する例にしたが、変速機9を制御するようにしてもよい。この場合、制御部103は、惰性走行判定部101で惰性走行中であると判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていると判定されてから、惰性走行判定部101で惰性走行中でないと判定され、かつ、車輪ロック判定部102で車輪がロックしていないと判定されるまで、変速機9によって伝達する制動力を抑制する。例えば変速機9をニュートラルギヤ段に切り替えて、制動力を伝達しないようにする。
【0026】
実施例2では、車両の制動制御装置100は、例えばTCM16により実現されるが、これに限定されるものではない。例えば制御部103の機能がTCM16で実現されるが、惰性走行判定部101や車輪ロック判定部102の機能がTCM16以外(例えばECU)で実現されるようにしてもよい。
【0027】
以上述べたように、車輪のロック、ロックの回復のハンチングが発生しないようにして、ドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
また、燃料カットから復帰させてアイドリング状態にして制動力(エンジンブレーキトルク)を抑制してもよい。これらの手法によって、制動力(エンジンブレーキトルク)による車輪ロックが抑制できるため、エンジン1を駆動させて車輪ロックを回復させるトルクアップ制御も最小限に抑えられるので、エンジン1での燃料の消費を抑えることができる。
【0028】
なお、
図1に示すようなハイブリッド車において、実施例1及び実施例2を組み合わる、すなわち回生制動力を抑制すること、及び制動力(エンジンブレーキトルク)を抑制することの両方を実行するようにしてもよい。
また、実施例1、2ではハイブリッド車を説明したが、実施例1から明らかなように、本発明は電動車にも適用可能であり、また、実施例2から明らかなように、本発明はエンジン車にも適用可能である。
【0029】
以上、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明したが、各実施例は、本発明の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、各実施例に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明を適用した車両の制動制御装置は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置により構成され、CPUが例えばROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、各手段の機能が実現される。また、本発明を適用した車両の制動制御装置は、複数のコンピュータ装置が協働して構成されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1:エンジン、2:モータジェネレータ、5:トランスミッション、7:車輪速センサ、8:クラッチ、9:変速機、15:HCU、16:TCM、17:センサ、100:車両の制動制御装置、101:惰性走行判定部、102:車輪ロック判定部、103:制御部