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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-12-25
(45)【発行日】2026-01-09
(54)【発明の名称】アンテナ装置及びケーブル引出構造
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/50 20060101AFI20251226BHJP
【FI】
H01Q1/50
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021156279
(22)【出願日】2021-09-27
(65)【公開番号】P2023047389
(43)【公開日】2023-04-06
【審査請求日】2024-09-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006758
【氏名又は名称】株式会社ヨコオ
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】早川 賢治
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-271271(JP,A)
【文献】国際公開第2020/036148(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
前記ケースに収容された第1アンテナと、
前記第1アンテナが設けられた第1アンテナ基板と、
前記第1アンテナ基板に接続された第1ケーブルと、
を備え、
前記ケースは、複数の第1側面を有し、
前記第1側面には、前記第1ケーブルを引き出し可能にする第1挿通孔が形成され、
前記第1アンテナ基板は、前記ケースに対して前記第1アンテナ基板の向きを変更可能に位置決めされる、アンテナ装置。
【請求項2】
前記第1アンテナ基板は、前記第1ケーブルが当該第1アンテナ基板に接続された状態において、当該第1ケーブルの引き出す方向を変更可能にする、請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記ケースに収容された第2アンテナと、
前記第2アンテナが設けられた第2アンテナ基板と、
前記第2アンテナ基板に接続された第2ケーブルと、
前記第2ケーブルを案内するガイド溝が設けられたベース部材と、
をさらに備え、
前記ベース部材は、複数の第2側面を有し、
前記第2側面には、前記第2ケーブルを前記ガイド溝から引き出し可能にする第2挿通孔が形成され、
記第2側面の各々が、前記第1側面の各々と同じ側に設けられている、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
記第1側面の各々は、前記第1挿通孔と連通する切欠きを有し、
記第2側面の各々は、前記切欠きに嵌り込むことで前記第1挿通孔と前記第2挿通孔とを同じ第1側面側に位置付ける、請求項3に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記ケースの高さ方向における前記第1挿通孔が位置する高さと、前記ケースの高さ方向における前記第2挿通孔が位置する高さと、が互いに異なる、請求項3又は4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記ケースの高さ方向における前記第1挿通孔が位置する高さが、前記ケースの高さ方向における前記第2挿通孔が位置する高さより高い、請求項5に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記第2挿通孔が、前記ケースの高さ方向において前記第2挿通孔と同じ高さに位置する領域における前記第1挿通孔と前記ケースの高さ方向に重なる部分と異なる部分に位置している、請求項5又は6に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記第1ケーブルが、前記ベース部材に対して前記ガイド溝が位置する側の反対側の領域を経由して前記第1挿通孔から引き出し可能である、請求項3~7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
第1アンテナが設けられた第1アンテナ基板に接続された第1ケーブルを、前記第1アンテナと前記第1アンテナ基板を収容するケースから引き出すケーブル引出構造であって、
複数の第1側面を有する前記ケースと、
前記第1側面の各々に設けられ前記第1ケーブルを引き出し可能にする第1挿通孔と、
少なくとも前記第1アンテナ基板に設けられ、前記ケースに対して前記第1アンテナ基板の向きを変更可能に位置決めする変更部と、
を備えるケーブル引出構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置及びケーブル引出構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々なアンテナ装置が開発されている。例えば特許文献1に記載されているアンテナ装置は、GPS(Global Positioning System)アンテナと、ETC(Electronic Toll Collection System)アンテナと、ケースと、ベース部材と、を備えている。GPSアンテナ及びETCアンテナは、ケースに収容されている。GPSアンテナには、GPS用ケーブルが接続されている。ETCアンテナには、ETC用ケーブルが接続されている。ベース部材の下面には、GPS用ケーブル及びETC用ケーブルを案内するガイド溝が設けられている。ガイド溝によって、GPS用ケーブル及びETC用ケーブルは、ケースの後方、左方及び右方の3方向に向けて引き出し可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-271270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1に記載されているアンテナ装置は、GPS用ケーブル及びETC用ケーブルの2本のケーブルがガイド溝によって同一面上で3方向に引き出す構造になっている。したがって、2本のケーブルを交差させる配策が困難である等、ケーブルの配策の自由度をさらに向上させる余地があった。また、2本のケーブルをガイド溝に挿入する配策が比較的煩雑である等、ケーブルの配策の作業性をさらに向上させる余地があった。
【0005】
本発明の目的の一例は、ケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
ケースと、
前記ケースに収容された第1アンテナと、
前記第1アンテナが設けられた第1アンテナ基板と、
前記第1アンテナ基板に接続された第1ケーブルと、
を備え、
前記第1ケーブルを引き出し可能にする第1挿通孔が前記ケースの複数の第1側面の各々に設けられ、
前記第1アンテナ基板は、前記複数の第1側面の各々の前記第1挿通孔に対して前記第1ケーブルの引き出す方向を変更可能にする、アンテナ装置である。
【0007】
本発明の他の一態様は、
第1アンテナが設けられた第1アンテナ基板に接続された第1ケーブルを、前記第1アンテナと前記第1アンテナ基板を収容するケースから引き出すケーブル引出構造であって、
前記ケースの複数の第1側面の各々に設けられた前記第1ケーブルを引き出し可能にする第1挿通孔と、
少なくとも前記第1アンテナ基板に設けられ、前記複数の第1側面の各々の前記第1挿通孔に対して前記第1ケーブルの引き出す方向を変更可能にする変更部と、
を備えるケーブル引出構造である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記態様によれば、ケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るアンテナ装置の分解斜視図である。
図2】実施形態に係るアンテナ装置の一部分を下方から見た分解斜視図である。
図3】実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブルを第1右側面部から引き出す方法を説明するための図である。
図4】実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブルを第1後側面部から引き出す方法を説明するための図である。
図5】実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブルを第1左側面部から引き出す方法を説明するための図である。
図6】2本の第1ケーブル及び1本の第2ケーブルを第1右側面部から引き出した状態のアンテナ装置の下面図である。
図7】2本の第1ケーブル及び1本の第2ケーブルを第1右側面部から引き出した状態のアンテナ装置の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
本明細書において、「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は、特に断りのない限り、同様の名称が付された構成を単に区別するために付されたものであり、構成の特定の特徴(例えば、順番又は重要度)を意味するものではない。
【0012】
図1は、実施形態に係るアンテナ装置10の分解斜視図である。図2は、実施形態に係るアンテナ装置10の一部分を下方から見た分解斜視図である。
【0013】
図1及び図2において、第1方向X、第2方向Y又は第3方向Zを示す矢印は、当該矢印の基端から先端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の正方向であり、当該矢印の先端から基端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の負方向であることを示している。後述する図3図7においても同様である。
【0014】
第1方向Xの正方向は、アンテナ装置10の後方から前方に向かう方向となっている。第1方向Xの負方向は、アンテナ装置10の前方から後方に向かう方向となっている。第2方向Yの正方向は、アンテナ装置10の後方から見てケース300がブラケット500に対して上方に位置する状態でアンテナ装置10の右方から左方に向かう方向となっている。第2方向Yの負方向は、アンテナ装置10の後方から見てケース300がブラケット500に対して上方に位置する状態でアンテナ装置10の左方から右方に向かう方向となっている。第3方向Zの正方向は、アンテナ装置10の下方から上方に向かう方向となっている。アンテナ装置10の負方向は、アンテナ装置10の上方から下方に向かう方向となっている。
【0015】
以下、特に断りがない限り、「右」及び「左」とは、アンテナ装置10の後方から見てケース300がブラケット500に対して上方に位置する状態の右及び左をそれぞれ意味する。
【0016】
図1に示すように、アンテナ装置10は、第1アンテナユニット100、第2アンテナユニット200、ケース300、ベース部材400及びブラケット500を備えている。
【0017】
図1に示すように、第1アンテナユニット100は、第1アンテナ基板110、第1アンテナ120、2本の第1ケーブル130を有している。図2に示すように、第1アンテナユニット100は、シールドカバー122をさらに有している。本実施形態において、2本の第1ケーブル130は、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134を含んでいる。
【0018】
第1アンテナ基板110は、鉛直方向に厚みを有している。また、第1アンテナ基板110の上面には、第1アンテナ120が設けられている。本実施形態において、第3方向Zから見た第1アンテナ基板110の形状は、略正方形となっている。具体的には、図1及び図2に示すように、第1アンテナ基板110は、第1辺110a、第2辺110b、第3辺110c及び第4辺110dを有している。第1辺110a側からは、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134が引き出されている。第2辺110bは、第1辺110aに対向している。第3辺110c及び第4辺110dは、第1辺110a及び第2辺110bと異なる対辺である。具体的には、第1辺110a側から見て第1アンテナ120が第1アンテナ基板110の上方に位置する状態で、第3辺110cは、第1アンテナ基板110の中心に対して左側に位置している。また、第1辺110a側から見て第1アンテナ120が第1アンテナ基板110の上方に位置する状態で、第4辺110dは、第1アンテナ基板110の中心に対して右側に位置している。
【0019】
図1及び図2に示すように、第1アンテナ基板110の第1辺110aと第4辺110dとが交わる角部には、第1孔112aが設けられている。第1アンテナ基板110の第2辺110bと第3辺110cとが交わる角部には、第2孔112bが設けられている。第1アンテナ基板110の第2辺110bと第4辺110dとが交わる角部には、第3孔112cが設けられている。第1アンテナ基板110の第1辺110aと第3辺110cとが交わる角部には、第4孔112dが設けられている。第1アンテナ基板110の厚み方向に平行な方向から見て、第1孔112a、第2孔112b、第3孔112c及び第4孔112dは、第1アンテナ基板110の中心に関して対称に配置されている。
【0020】
図1に示すように、第1アンテナ120は、放射素子、誘電体基板や給電素子などを有するアンテナエレメントである。そして、第1アンテナ120は、第1アンテナ基板110に電気的に接続されている。本実施形態において、第1アンテナ120は、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナである。ただし、第1アンテナ120は、GNSSと異なる用途のアンテナであってもよい。また、第1アンテナ120は、第3方向Zから見て実質的に正方形形状を有するパッチアンテナとなっている。第1アンテナ120は、鉛直方向の上方(天頂方向)に放射指向性を有している。
【0021】
図2に示すように、シールドカバー122は、第1アンテナ基板110の下面に設けられている。具体的には、第1アンテナ基板110の下面側の少なくとも一部分に不図示のグランド電極が設けられている。グランド電極は、例えば、第1アンテナ基板110の下面側のほぼ全体に設けられている。また、第1アンテナ基板110の下面側には、不図示の低雑音増幅回路が設けられている。シールドカバー122は、低雑音増幅回路を覆っている。
【0022】
第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134は、第1アンテナ基板110に接続されている。図1及び図2に示すように、第1GNSS用ケーブル132は、第1辺110a側において当該第1辺110aの中心に対して第4辺110dが位置する側から引き出されている。第2GNSS用ケーブル134は、第1辺110aにおいて第1辺110aの中心に対して第3辺110cが位置する側から引き出されている。
【0023】
第1アンテナ120は、第1GNSS用ケーブル132と第1アンテナ基板110とを経由して供給される給電信号により電波を放射し、外部から受信した衛星信号を第1アンテナ基板110と第1GNSS用ケーブル132、または第1GNSSケーブル用134とを経由して不図示のナビケーション装置等の情報処理装置へ送るように構成されている。なお、例えば、第1GNSS用ケーブル132が不図示のナビゲーション装置に接続され、第2GNSS用ケーブル134が不図示のテレマティスクユニットに接続される。
【0024】
図1に示すように、第2アンテナユニット200は、第2アンテナ基板210、第2アンテナ220及び第2ケーブル230を有している。
【0025】
図1に示すように、第2アンテナ基板210は、第3方向Zに垂直な平面に対して、前方斜め上方に向けて傾いている。また、第2アンテナ基板210の上面には、第2アンテナ220が設けられている。第2アンテナ基板210の上面は、前方斜め上方に向けられている。
【0026】
図1に示すように、第2アンテナ220は、例えば、板金などの導電板である。そして、第2アンテナ基板210に電気的に接続されている。本実施形態において、第2アンテナ220は、ETC(Electronic Toll Collection System)アンテナである。ただし、第2アンテナ220は、ETCとは異なる用途であってもよい。また、第2アンテナ220は、第3方向Zに垂直な平面に対する第2アンテナ基板210の上面の傾きによって、第2アンテナ220の上面は、前方斜め上方に向けられている。第2アンテナ220は、前方斜め上方に放射指向性を有している。
【0027】
第2ケーブル230は、第2アンテナ基板210に接続されている。本実施形態においては、図2に示すように、第2ケーブル230は、第2アンテナ基板210に接続された第1端232を有している。第1端232は、第2アンテナ基板210の下面側に位置している。また、第1端232は、第2アンテナ基板210における第2方向Yの中心に対して第2方向Yの正方向側に位置している。なお、第1端232は、第2アンテナ220がケース300に収容された際に当該第2アンテナ220における第1アンテナ基板110側に接続される。そして、第1端232が第2アンテナ220に接続された第2ケーブル230は、第1端232から第2アンテナ220の領域を亘って延在し、後述するベース部材400の第1ガイド溝442、第2ガイド溝444、第3ガイド溝446及び第4ガイド溝448を経由して引き出される。なお、図2では、第1端232が第2アンテナ220に接続される様子を示すために第2ケーブル230の一部が図示されている。一方、図1では、ケース300の外に引き出される第2ケーブル230の一部が示されている。
【0028】
第2アンテナ220は、第2ケーブル230と第2アンテナ基板210とを経由して送られる電気信号により外部に電波を放射するように構成されている。
【0029】
図1及び図2に示すように、ケース300は、第1アンテナ基板110、第1アンテナ120、第2アンテナ基板210、第2アンテナ220及びベース部材400を収容している。ケース300は、電磁波透過性を有する樹脂製のケースである。ケース300は、第1右側面部310、第1後側面部320及び第1左側面部330を有している。第1右側面部310は、アンテナ装置10の右方に設けられている。また、第1右側面部310は、第1方向Xに壁状に延在している。第1後側面部320は、アンテナ装置10の後方に設けられている。また、第1後側面部320は、第1右側面部310の後端部と第1左側面部330の後端部とを繋ぐ壁状に第2方向Yに延在している。第1左側面部330は、アンテナ装置10の左方に設けられている。また、第1左側面部330は、第1方向Xに壁状に延在している。第1右側面部310と第1左側面部330とは略平行な位置関係にある。
【0030】
図2に示すように、第1右側面部310には、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314が設けられている。第1右方挿通孔312は、ケース300の第1右側面部310を第2方向Yに貫通している。第2右方挿通孔314は、ケース300の第1右側面部310を第2方向Yに貫通している。第2右方挿通孔314は、第1右方挿通孔312の第1方向Xの負方向側後方に位置している。第1右方挿通孔312は、第1GNSS用ケーブル132をケース300の右方へ向けて引き出し可能に構成されている。第2右方挿通孔314は、第2GNSS用ケーブル134をケース300の右方へ向けて引き出し可能に構成されている。すなわち、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314は、それぞれ、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134の形状や径の大きさ等に適応する形状や大きさ等になっている。
【0031】
図2に示すように、ケース300の第1右側面部310の下端には、第1切欠き316が設けられている。第1切欠き316の上端における第1方向Xの正方向側の部分は、第1右方挿通孔312の下端に連通している。第1切欠き316の上端における第1方向Xの負方向側の部分は、第2右方挿通孔314の下端に連通している。
【0032】
図2に示すように、第1後側面部320には、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324が設けられている。第1後方挿通孔322は、ケース300の第1後側面部320を第1方向Xに貫通している。第2後方挿通孔324は、ケース300の第1後側面部320を第1方向Xに貫通している。第1後方挿通孔322は、第1後側面部320の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの負方向側に位置している。第2後方挿通孔324は、第1後側面部320の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの正方向側に位置している。第1後方挿通孔322は、第1GNSS用ケーブル132をケース300の第1方向Xの負方向へ向けて引き出し可能に構成されている。第2後方挿通孔324は、第2GNSS用ケーブル134をケース300の第1方向の負方向へ向けて引き出し可能に構成されている。すなわち、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324は、それぞれ、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134の形状や径の大きさ等に適応する形状や大きさ等になっている。
【0033】
図2に示すように、ケース300の第1後側面部320の下端には、第2切欠き326が設けられている。第2切欠き326の上端の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの負方向側の部分は、第1後方挿通孔322の下端に連通している。第2切欠き326の上端の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの正方向側の部分は、第2後方挿通孔324の下端に連通している。
【0034】
図2に示すように、第1左側面部330には、第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334が設けられている。第1左方挿通孔332は、ケース300の第1左側面部330を第2方向Yに貫通している。第2左方挿通孔334は、ケース300の第1左側面部330を第2方向Yに貫通している。第2左方挿通孔334は、第1左方挿通孔332の第1方向Xの正方向側前方に位置している。第1左方挿通孔332は、第1GNSS用ケーブル132をケース300の左方へ向けて引き出し可能に構成されている。第2左方挿通孔334は、第2GNSS用ケーブル134をケース300の左方へ向けて引き出し可能に構成されている。すなわち、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324は、それぞれ、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134の形状や径の大きさ等に適応する形状や大きさ等になっている。
【0035】
図2に示すように、ケース300の第1左側面部330の下端には、第3切欠き336が設けられている。第3切欠き336の上端における第1方向Xの負方向側の部分は、第1左方挿通孔332の下端に連通している。第3切欠き336の上端における第1方向Xの正方向側の部分は、第2左方挿通孔334の下端に連通している。
【0036】
図1及び図2に示すように、ベース部材400は、第1アンテナユニット100及び第2アンテナユニット200の少なくとも一部分の下方に位置している。ベース部材400は、第2右側面部410、第2後側面部420及び第2左側面部430を有している。
【0037】
図2に示すように、第2右側面部410は、ベース部材400の第2方向Yの負方向側の側面における第2右側面部410の周囲部分より第2方向Yの負方向へ向けて突出している。これによって、ベース部材400の第2方向Yの負方向側の側面には、第2右側面部410を先端面として有する凸部が形成されている。ケース300がベース部材400を覆う状態において、当該凸部は第1切欠き316に嵌り込む。これによって、第2右側面部410の少なくとも一部分は、第1切欠き316を通して第1右側面部310から露出している。したがって、ベース部材400がケース300の下端よりも下方に位置する場合と比較して、アンテナ装置10の第3方向Zの高さを低くすることができる。また、ケース300がベース部材400を覆う状態において、第2右側面部410は、第1右側面部310と同じ側面側に設けられている。さらに、ケース300がベース部材400を覆う状態において、第2右側面部410は、第1右側面部310と面一となる。
【0038】
図2に示すように、第2右側面部410には、第3右方挿通孔412が設けられている。第2右側面部410は、第1切欠き316に嵌り込むことで第1右方挿通孔312、第2右方挿通孔314及び第3右方挿通孔412をケース300の同じ側面側に位置付けている。第3右方挿通孔412は、後述する第2ガイド溝444における分岐部450に接続された一端の反対側の他端と連通している。第3右方挿通孔412は、第2ケーブル230をベース部材400の右方に向けて引き出し可能に構成されている。すなわち、第3右方挿通孔412は、第2ケーブル230の形状や径の大きさ等に適応する形状や大きさ等になっている。
【0039】
図2に示すように、第2後側面部420は、ベース部材400の第1方向Xの負方向側の側面における第2後側面部420の周囲部分より第1方向Xの負方向へ向けて突出している。これによって、ベース部材400の第1方向Xの負方向側の側面には、第2後側面部420を先端面として有する凸部が形成されている。ケース300がベース部材400を覆う状態において、当該凸部は第2切欠き326に嵌り込む。これによって、第2後側面部420の少なくとも一部分は、第2切欠き326を通して第1後側面部320から露出している。したがって、ベース部材400がケース300の下端よりも下方に位置する場合と比較して、アンテナ装置10の第3方向Zの高さを低くすることができる。また、ケース300がベース部材400を覆う状態において、第2後側面部420は、第1後側面部320と同じ側面側に設けられている。さらに、ケース300がベース部材400を覆う状態において、第2後側面部420は、第1後側面部320と面一となる。
【0040】
図2に示すように、第2後側面部420には、第3後方挿通孔422が設けられている。第2後側面部420は、第2切欠き326に嵌り込むことで第1後方挿通孔322、第2後方挿通孔324及び第3後方挿通孔422をケース300の同じ側面側に位置付けている。第3後方挿通孔422は、後述する第3ガイド溝446における分岐部450に接続された一端の反対側の他端と連通している。第3後方挿通孔422は、第2ケーブル230をベース部材400の第1方向Xの負方向へ向けて引き出し可能に構成されている。すなわち、第3後方挿通孔422は、第2ケーブル230の形状や径の大きさ等に適応する形状や大きさ等になっている。
【0041】
図2に示すように、第2左側面部430は、ベース部材400の第2方向Yの正方向側の側面における第2左側面部430の周囲部分より第2方向Yの正方向へ向けて突出している。これによって、ベース部材400の第2方向Yの正方向側の側面には、第2左側面部430を先端面として有する凸部が形成されている。ケース300がベース部材400を覆う状態において、当該凸部は第3切欠き336に嵌り込む。これによって、第2左側面部430の少なくとも一部分は、第3切欠き336を通して第1左側面部330から露出している。したがって、ベース部材400がケース300の下端よりも下方に位置する場合と比較して、アンテナ装置10の第3方向Zの高さを低くすることができる。また、ケース300がベース部材400を覆う状態において、第2左側面部430は、第1左側面部330と同じ側面側に設けられている。さらに、ケース300がベース部材400を覆う状態において、第2左側面部430は、第1左側面部330と面一となる。
【0042】
図2に示すように、第2左側面部430には、第3左方挿通孔432が設けられている。第2左側面部430は、第3切欠き336に嵌り込むことで第1左方挿通孔332、第2左方挿通孔334及び第3左方挿通孔432をケース300の同じ側面側に位置付けている。第3左方挿通孔432は、後述する第4ガイド溝448における分岐部450に接続された一端の反対側の他端と連通している。第3左方挿通孔432は、第2ケーブル230をベース部材400の左方へ向けて引き出し可能に構成されている。すなわち、第3左方挿通孔432は、第2ケーブル230の形状や径の大きさ等に適応する形状や大きさ等になっている。
【0043】
なお、上記した各凸部が各切欠き部に嵌り込んだ際に、例えば、ケース300の各側面の各挿通孔から引き出される2本の第1ケーブル130の形状に合わせるために当該凸部の2本の第1ケーブル130側先端は円弧状になっている。これにより2本の第1ケーブル130のケースに対する固定を安定させることができる。
【0044】
図2に示すように、ベース部材400の下面には、第1ガイド溝442、第2ガイド溝444、第3ガイド溝446及び第4ガイド溝448が設けられている。
【0045】
第1ガイド溝442は、前方挿通孔452から分岐部450まで延在している。前方挿通孔452は、ベース部材400の第1方向Xの正方向の縁に設けられた第4切欠き402に連通している。第4切欠き402は、ベース部材400の第1方向Xの正方向の縁におけるベース部材400の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの負方向側に設けられている。分岐部450において、第1ガイド溝442は、第2ガイド溝444、第3ガイド溝446及び第4ガイド溝448に分岐している。分岐部450は、前方挿通孔452よりも第1方向Xの負方向においてベース部材400の第2方向Yの略中心に位置している。
【0046】
第2ガイド溝444は、分岐部450から第3右方挿通孔412にかけて延在している。第2ガイド溝444の分岐部450側の一端は、第1ガイド溝442の分岐部450側の一端と連通している。第2ガイド溝444の第3右方挿通孔412側の他端は、第3右方挿通孔412と連通している。
【0047】
第3ガイド溝446は、分岐部450から第3後方挿通孔422にかけて延在している。第3ガイド溝446の分岐部450側の一端は、第1ガイド溝442の分岐部450側の一端と連通している。第3ガイド溝446の第3後方挿通孔422側の他端は、第3後方挿通孔422と連通している。
【0048】
第4ガイド溝448は、分岐部450から第3左方挿通孔432にかけて延在している。第4ガイド溝448の分岐部450側の一端は、第1ガイド溝442の分岐部450側の一端と連通している。第4ガイド溝448の第3左方挿通孔432側の他端は、第3左方挿通孔432と連通している。なお、これら第1ガイド溝442、第2ガイド溝444、第3ガイド溝446及び第4ガイド溝448は、いずれも第2ケーブル230を嵌め込むために当該第2ケーブル230の形状や径の大きさ等に適応した形状や大きさ等となっている。
【0049】
図1に示すように、ブラケット500は、ケース300及びベース部材400の下方に設けられている。ブラケット500は、例えば、鋼板である。ブラケット500のベース部材400の4隅の周辺の4箇所には、4つの貫通孔502が設けられている。各貫通孔502にはブラケット500の下方からねじ504が貫通する。図2に示すように、ケース300には、4つの取付穴302が設けられている。4つのねじ504の各々の上端は、4つの取付穴302の各々に差し込まれる。図6を用いて後述するように、第2ケーブル230は、第1ガイド溝442から第2ガイド溝444、第3ガイド溝446又は第4ガイド溝448へ案内されて、第3右方挿通孔412、第3後方挿通孔422又は第3左方挿通孔432から引き出される。ブラケット500は、第2ケーブル230が第1ガイド溝442から第2ガイド溝444、第3ガイド溝446又は第4ガイド溝448へ案内されて第3右方挿通孔412、第3後方挿通孔422又は第3左方挿通孔432から引き出された状態でケース300に取り付けられる。したがって、第2ケーブル230が第1ガイド溝442、第2ガイド溝444、第3ガイド溝446及び第4ガイド溝448からベース部材400の下方へ向けて抜けることをブラケット500によって防ぐことができる。
【0050】
図3は、実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブル130を第1右側面部310から引き出す方法を説明するための図である。図4は、実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブル130を第1後側面部320から引き出す方法を説明するための図である。図5は、実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブル130を第1左側面部330から引き出す方法を説明するための図である。
【0051】
図3図5において、第3方向Zを示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が第3方向Zの正方向であり、紙面の奥から手前に向かう方向が第3方向Zの負方向であることを示している。
【0052】
図3図5に示すように、ケース300の内部には、第1突起304a及び第2突起304bが設けられている。第1突起304a及び第2突起304bは、ケース300の第3方向Zの正方向から第3方向Zの負方向に向けて突出している。第1突起304aは、ケース300の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの負方向側に位置している。第2突起304bは、ケース300の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの正方向側に位置している。第1方向Xにおける第2突起304bの位置は、第1方向Xにおける第1突起304aの位置に対して第1方向Xの負方向側に位置している。すなわち、第2方向Yに垂直な仮想平面に第1突起304a及び第2突起304bを第2方向Yに平行に投影した射影において、第2突起304bは、第1突起304aに対して第1方向Xの負方向側に位置している。
【0053】
図3に示すように、2本の第1ケーブル130を第1右側面部310から引き出す場合、第1アンテナ基板110の第1孔112aにケース300の第1突起304aを挿通し、第1アンテナ基板110の第2孔112bにケース300の第2突起304bを挿通する。これによって、第1アンテナ基板110の第1辺110aがケース300の第1右側面部310が位置する側に向けられた状態で、第1アンテナ基板110がケース300に対して取り付けられる。したがって、第1GNSS用ケーブル132は、第1右方挿通孔312から引き出し可能になる。また、第2GNSS用ケーブル134は、第2右方挿通孔314から引き出し可能になる。
【0054】
図3に示す例では、第1突起304a及び第2突起304bが第1アンテナ基板110の対角に位置する2つの孔である第1孔112a及び第2孔112bにそれぞれ挿通されている。したがって、第1突起304a及び第2突起304bが第1アンテナ基板110の隣り合う2つの角部に位置する2つの孔に挿通される場合と比較して、第1アンテナ基板110をケース300に対して安定して取り付けることができる。
【0055】
図4に示すように、2本の第1ケーブル130を第1後側面部320から引き出す場合、第1アンテナ基板110の第3孔112cにケース300の第1突起304aを挿通し、第1アンテナ基板110の第4孔112dにケース300の第2突起304bを挿通する。これによって、第1アンテナ基板110の第1辺110aがケース300の第1後側面部320が位置する側に向けられた状態で、第1アンテナ基板110がケース300に対して取り付けられる。したがって、第1GNSS用ケーブル132は、第1後方挿通孔322から引き出し可能になる。また、第2GNSS用ケーブル134は、第2後方挿通孔324から引き出し可能になる。
【0056】
図4に示す例では、第1突起304a及び第2突起304bが第1アンテナ基板110の対角に位置する2つの孔である第3孔112c及び第4孔112dにそれぞれ挿通されている。したがって、第1突起304a及び第2突起304bが第1アンテナ基板110の隣り合う2つの角部に位置する2つの孔に挿通される場合と比較して、第1アンテナ基板110をケース300に対して安定して取り付けることができる。
【0057】
図5に示すように、2本の第1ケーブル130を第1左側面部330から引き出す場合、第1アンテナ基板110の第2孔112bにケース300の第1突起304aを挿通し、第1アンテナ基板110の第1孔112aにケース300の第2突起304bを挿通する。これによって、第1アンテナ基板110の第1辺110aがケース300の第1左側面部330が位置する側に向けられた状態で、第1アンテナ基板110がケース300に対して取り付けられる。したがって、第1GNSS用ケーブル132は、第1左方挿通孔332から引き出し可能になる。また、第2GNSS用ケーブル134は、第2左方挿通孔334から引き出し可能になる。
【0058】
図5に示す例では、第1突起304a及び第2突起304bが第1アンテナ基板110の対角に位置する2つの孔である第2孔112b及び第1孔112aにそれぞれ挿通されている。したがって、第1突起304a及び第2突起304bが第1アンテナ基板110の隣り合う2つの角部に位置する2つの孔に挿通される場合と比較して、第1アンテナ基板110をケース300に対して安定して取り付けることができる。
【0059】
第1アンテナ基板110の第1孔112a、第2孔112b、第3孔112c及び第4孔112d並びにケース300の第1突起304a及び第2突起304bは、2本の第1ケーブル130と第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314との位置決め機能、又は、2本の第1ケーブル130と第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324との位置決め機能、又は、2本の第1ケーブルと第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334との位置決めの機能を備えている。つまり、第1アンテナ基板110の各孔にケース300の各突起を挿通させることで、2本の第1ケーブル130の各々と各挿通孔とが位置決めされることになる。なお、本実施形態における第1アンテナ基板110の第1孔112a、第2孔112b、第3孔112c及び第4孔112dは、各挿通孔に対して2本の第1ケーブル130の引き出す方向を変更可能にする変更部として機能する。また、本実施形態における第1アンテナ基板110の第1孔112a、第2孔112b、第3孔112c及び第4孔112dは、2本の第1ケーブル130が第1アンテナ基板110に接続された状態において、当該2本の第1ケーブル130の引き出す方向を変更可能にする。
【0060】
図3図5を用いた説明より、本実施形態に係るケーブル引出構造では、2本の第1ケーブル130を、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324、又は第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334のいずれから引き出すかによって、2本の第1ケーブル130が引き出される方向を、ケース300の右方、後方又は左方に変えることができる。また、2本の第1ケーブル130を、ケース300の第1右側面部310、第1後側面部320及び第1左側面部330を含む複数の側面のいずれの挿通孔から引き出すかは第1アンテナ基板110によって変更可能となっている。したがって、2本の第1ケーブル130が引き出される方向を容易に変えることができるため、当該2本の第1ケーブル130の配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
【0061】
具体的には、本実施形態に係るケーブル引出構造において、第1アンテナ基板110は、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134を、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324、又は第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334のいずれから引き出された状態においても、第1突起304a及び第2突起304bに取り付け可能な形状を有している。したがって、ケース300に対する第1アンテナ基板110の向きを変えることで、2本の第1ケーブル130が引き出される方向を、ケース300の右方、後方又は左方に変えることができる。
【0062】
図3図5を用いた説明より、本実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブル130は、ベース部材400の下面に設けられたガイド溝を経由することなく、ケース300から引き出すことができる。したがって、2本の第1ケーブル130と、第2ケーブル230と、をベース部材400の下面に設けられたガイド溝の同一面上で配策する必要がない。このため、2本の第1ケーブル130がベース部材400の下面に設けられたガイド溝を通過する場合と比較して、2本の第1ケーブル130と、1本の第2ケーブル230と、の配策のバリエーションを増やすことができる。
【0063】
図3図5を用いた説明より、本実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブル130は、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324、又は第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334のいずれからも、第1アンテナ120から真っ直ぐに引き出すことができる。したがって、2本の第1ケーブル130が折り曲げられることによる第1アンテナ120の特性の変動を抑制することができる。
【0064】
2本の第1ケーブル130が引き出される方向は、ケース300の右方、後方又は左方に限定されない。例えば、2本の第1ケーブル130は、ケース300の前方、上方、右斜め後、左斜め前等の他の方向に引き出されてもよい。各第1ケーブル130が引き出される方向は、ケース300における挿通孔が設けられる側面の向きと、第1アンテナ基板110がケース300に取り付けられたときの第1アンテナ基板110における各第1ケーブル130が引き出されている辺の向きと、によって変えることができる。
【0065】
第1アンテナ基板110の形状は、本実施形態に係る形状に限定されない。例えば、第1アンテナ基板110の形状は、第3方向Zから見て第1アンテナ基板110の中心に関して回転対称性を有する形状にすることができる。
【0066】
一例において、第3方向Zから見て、第1アンテナ基板110の形状は、一対の長辺及び一対の短辺を有する長方形であってもよい。この例においては、例えば、2本の第1ケーブル130が長方形の1つの短辺から引き出される。この場合、第1アンテナ基板110における2本の第1ケーブル130が引き出された側に位置する短辺をいずれの方向に向けるかによって、2本の第1ケーブル130が引き出される方向を変えることができる。
【0067】
他の例として、第3方向Zから見て、第1アンテナ基板110の形状は、正三角形、正五角形、正六角形、正八角形等の正多角形であってもよい。この例においては、例えば、2本の第1ケーブル130が正多角形のいずれかの一辺から引き出される。この場合、第1アンテナ基板110における2本の第1ケーブル130が引き出された側に位置する一辺をいずれの方向に向けるかによって、2本の第1ケーブル130が引き出される方向を変えることができる。
【0068】
さらに他の例として、第3方向Zから見て、第1アンテナ基板110の形状は、円又は楕円であってもよい。この例においては、例えば、2本の第1ケーブル130が円又は楕円の周のいずれかの部分から引き出される。この場合、第1アンテナ基板110における2本の第1ケーブル130が引き出された側に位置する部分をいずれの方向に向けるかによって、第1ケーブル130が引き出される方向を変えることができる。
【0069】
図6は、2本の第1ケーブル130及び1本の第2ケーブル230を第1右側面部310から引き出した状態のアンテナ装置10の下面図である。図7は、2本の第1ケーブル130及び1本の第2ケーブル230を第1右側面部310から引き出した状態のアンテナ装置10の右側面図である。図6及び図7では、説明のため、図1に示したブラケット500が取り除かれている。
【0070】
図6において、第3方向Zを示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が第3方向Zの正方向であり、紙面の奥から手前に向かう方向が第3方向Zの負方向であることを示している。図7において、第2方向Yを示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が第2方向Yの正方向であり、紙面の奥から手前に向かう方向が第2方向Yの負方向であることを示している。
【0071】
図6を用いて、第2ケーブル230を第3右方挿通孔412から引き出す方法について説明する。第2ケーブル230は、以下のようにして、ベース部材400の上面側から第4切欠き402、前方挿通孔452、第1ガイド溝442、分岐部450及び第2ガイド溝444を経由して、第3右方挿通孔412から引き出されている。
【0072】
第2ケーブル230は、ベース部材400の上面側から第4切欠き402を経由して前方挿通孔452にかけて折り返されている。本実施形態において、前方挿通孔452は、第2ケーブル230におけるベース部材400の上面側に位置する部分に対して第2方向Yにずれている。具体的には、第2ケーブル230におけるベース部材400の上面側に位置する部分は、ケース300の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの正方向側に位置している。これに対して、前方挿通孔452は、ケース300の第2方向Yの中心に対して第2方向Yの負方向側に位置している。したがって、前方挿通孔452が第2ケーブル230におけるベース部材400の上面側に位置する部分と第2方向Yに揃っている場合と比較して、第3方向Zへの第2ケーブル230の高低差を小さく抑えることができる。
【0073】
第2ケーブル230をベース部材400の上面側から前方挿通孔452にかけて折り返す方法は、本実施形態に係る方法に限定されない。例えば、前方挿通孔452は、第2ケーブル230におけるベース部材400の上面側に位置する部分と第2方向Yに揃っていてもよい。例えば、前方挿通孔452は、ケース300の第2方向Yの中心に位置していてもよい。また、第2ケーブル230におけるベース部材400の上面側に位置する部分は、ケース300の第2方向Yの中心に位置していてもよい。
【0074】
第2ケーブル230は、前方挿通孔452から分岐部450にかけて第1ガイド溝442によって案内されている。本実施形態において、第1ガイド溝442は、前方挿通孔452から分岐部450にかけて、蛇行するように湾曲した経路になっている。したがって、第1ガイド溝442は、前方挿通孔452からベース部材400の第2方向Yの略中心に位置する分岐部450にかけて第2ケーブル230の曲げるための曲率を確保したものとなり、第2ケーブル230の配策の作業性が向上される。
【0075】
本実施形態において、第1ガイド溝442における分岐部450の周辺部分は、第2ケーブル230を第1ガイド溝442から第2ガイド溝444に案内するため、第2方向Yの正方向から第1方向Xの負方向に向けて湾曲している。したがって、第3右方挿通孔412から第2ケーブル230を引き出す場合には、第1ガイド溝442の第2方向Yの正方向から第1方向Xの負方向に湾曲した部分によって第2ケーブル230を容易に第2ガイド溝444に案内することができ、第2ケーブル230の配策の作業性が向上される。
【0076】
本実施形態では、第1ガイド溝442の一部分に第1ストッパ442aが設けられている。第1ストッパ442aは、第1ガイド溝442の開口の下端の両側から当該開口の中心に向けて突出した突起を含んでいる。第1ストッパ442aが設けられていることで、第1ストッパ442aが設けられていない場合と比較して、第2ケーブル230が第1ガイド溝442から抜けにくくすることができる。第1ストッパ442aは設けられていなくてもよい。
【0077】
第2ケーブル230は、分岐部450から第3右方挿通孔412にかけて第2ガイド溝444によって案内されている。本実施形態において、第2ガイド溝444における分岐部450の周辺部分は、第2ケーブル230を第1ガイド溝442から第2ガイド溝444に案内するため、第1方向Xの負方向から第2方向Yの負方向に向けて湾曲している。したがって、第3右方挿通孔412から第2ケーブル230を引き出す場合には、第2ガイド溝444の第1方向Xの負方向から第2方向Yの負方向に湾曲した部分によって第2ケーブル230を容易に第2ガイド溝444に案内することができ、第2ケーブル230の配策の作業性が向上される。
【0078】
本実施形態では、第1ガイド溝442の第1ストッパ442aと同様にして、第2ガイド溝444の一部分に第2ストッパ444aが設けられている。第2ストッパ444aは設けられていなくてもよい。
【0079】
次に、図6を用いて、第2ケーブル230を第3後方挿通孔422から引き出す方法について説明する。第2ケーブル230を第3後方挿通孔422から引き出す方法は、以下の点を除いて、第2ケーブル230を第3右方挿通孔412から引き出す方法と同様である。
【0080】
第2ケーブル230を第3右方挿通孔412から引き出す方法と同様にして、第2ケーブル230は、ベース部材400の上面側から第4切欠き402を経由して前方挿通孔452にかけて折り返され、前方挿通孔452から分岐部450まで第1ガイド溝442によって案内される。
【0081】
第2ケーブル230は、分岐部450から第3後方挿通孔422にかけて第3ガイド溝446によって案内される。本実施形態において、第3ガイド溝446は、分岐部450から第3後方挿通孔422にかけて第1方向Xに延在している。したがって、分岐部450から第3後方挿通孔422にかけて第2ケーブル230を真っ直ぐに引き出すことができる。
【0082】
本実施形態では、第1ガイド溝442の第1ストッパ442aと同様にして、第3ガイド溝446の一部分に第3ストッパ446aが設けられている。第3ストッパ446aは設けられていなくてもよい。
【0083】
次に、図6を用いて、第2ケーブル230を第3左方挿通孔432から引き出す方法について説明する。第2ケーブル230を第3左方挿通孔432から引き出す方法は、以下の点を除いて、第2ケーブル230を第3右方挿通孔412から引き出す方法と同様である。
【0084】
第2ケーブル230を第3右方挿通孔412から引き出す方法と同様にして、第2ケーブル230は、ベース部材400の上面側から第4切欠き402を経由して前方挿通孔452にかけて折り返され、前方挿通孔452から分岐部450まで第1ガイド溝442によって案内される。
【0085】
第2ケーブル230は、分岐部450から第3左方挿通孔432にかけて第4ガイド溝448によって案内される。本実施形態において、第4ガイド溝448における分岐部450の周辺部分は、第2ケーブル230を第1ガイド溝442から第4ガイド溝448に案内するため、第1方向Xの負方向から第2方向Yの正方向に向けて湾曲している。したがって、第3左方挿通孔432から第2ケーブル230を引き出す場合には、第4ガイド溝448の第1方向Xの負方向から第2方向Yの正方向に湾曲した部分によって第2ケーブル230を容易に第4ガイド溝448に案内することができ、第2ケーブル230の配策の作業性が向上される。
【0086】
本実施形態では、第1ガイド溝442の第1ストッパ442aと同様にして、第4ガイド溝448の一部分に第4ストッパ448aが設けられている。第4ストッパ448aは設けられていなくてもよい。
【0087】
第2ケーブル230が引き出される方向は、ベース部材400の右方、後方又は左方に限定されない。例えば、第2ケーブル230は、ベース部材400の右斜め後、左斜め前等の他の方向に引き出されてもよい。第2ケーブル230が引き出される方向は、ベース部材400における挿通孔が設けられる側面の向きと、ベース部材400に設けられるガイド溝の形状と、によって変えることができる。
【0088】
図7を用いて、2本の第1ケーブル130及び1本の第2ケーブル230の配策について説明する。以下、本実施形態において、ケース300の高さ方向とは、第3方向Zに平行な方向である。また、以下、本実施形態において、ケース300の高さ方向における高さは、第3方向Zの正方向に向かうほど高くなる。
【0089】
第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134は、ベース部材400の上面側の領域を経由して第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314からそれぞれ引き出されている。すなわち、本実施形態に係るケーブル引出構造において、2本の第1ケーブル130は、ベース部材400に対して第1ガイド溝442、第2ガイド溝444、第3ガイド溝446及び第4ガイド溝448が位置する側の反対側の領域を経由して、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314、第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324、又は第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334のいずれかから引き出し可能になっている。
【0090】
本実施形態に係るケーブル引出構造では、ケース300の高さ方向において第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314が位置する高さと、ケース300の高さ方向において第3右方挿通孔412が位置する高さと、が異なっている。具体的には、ケース300の高さ方向において第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314が位置する高さは、ケース300の高さ方向において第3右方挿通孔412が位置する高さより高くなっている。同様にして、図2に示すように、ケース300の高さ方向において第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324が位置する高さは、ケース300の高さ方向において第3後方挿通孔422が位置する高さより高くなっている。また、ケース300の高さ方向において第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334が位置する高さは、ケース300の高さ方向において第3左方挿通孔432が位置する高さより高くなっている。
【0091】
本実施形態においては、各第1ケーブル130が配策される領域と、第2ケーブル230が配策される領域と、をケース300の高さ方向にずらすことができる。したがって、各第1ケーブル130及び第2ケーブル230がケース300の高さ方向において同じ高さに位置する場合と比較して、各第1ケーブル130及び第2ケーブル230の配策の自由度を向上させることができる。
【0092】
本実施形態においては、各第1ケーブル130を、ベース部材400に設けられたガイド溝を経由することなく、ケース300から引き出すことができる。したがって、第1ケーブル130及び第2ケーブル230の双方を、ガイド溝を経由してベース部材400から引き出す場合と比較して、第1ケーブル130及び第2ケーブル230の配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
【0093】
本実施形態においては、各第1ケーブル130の少なくとも一部分と第2ケーブル230の少なくとも一部分とがケース300の高さ方向に重なった状態で、各第1ケーブル130及び第2ケーブル230を配策することができる。したがって、各第1ケーブル130及び第2ケーブル230がケース300の高さ方向において同じ高さに位置する場合と比較して、ケース300の高さ方向に垂直な方向における各第1ケーブル130及び第2ケーブル230のフットプリントを抑制することができる。このため、本実施形態においては、各第1ケーブル130及び第2ケーブル230がケース300の高さ方向において同じ高さに位置する場合と比較して、ケース300の高さ方向に垂直な方向におけるケース300のサイズ増大を抑制することができる。
【0094】
本実施形態において、第3右方挿通孔412は、ケース300の高さ方向において第3右方挿通孔412と同じ高さに位置する領域における第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314とケース300の高さ方向に重なる部分と異なる部分に位置している。言い換えると、第1右方挿通孔312、第2右方挿通孔314及び第3右方挿通孔412を第3方向Zに垂直な仮想平面に第3方向Zに平行に投影した射影において、第3右方挿通孔412は、第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314と重なっていない。また、本実施形態において、第3右方挿通孔412は、ケース300の高さ方向において第3右方挿通孔412と同じ高さに位置する領域における第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314とケース300の高さ方向に重なる部分の間に位置している。同様にして、図2に示すように、第3後方挿通孔422は、ケース300の高さ方向において第3後方挿通孔422と同じ高さに位置する領域における第1後方挿通孔322及び第2後方挿通孔324とケース300の高さ方向に重なる部分の間に位置している。また、第3左方挿通孔432は、ケース300の高さ方向において第3左方挿通孔432と同じ高さに位置する領域における第1左方挿通孔332及び第2左方挿通孔334とケース300の高さ方向に重なる部分の間に位置している。
【0095】
本実施形態においては、第3右方挿通孔412の少なくとも一部分が第1右方挿通孔312又は第2右方挿通孔314とケース300の高さ方向に重なる場合と比較して、第2ケーブル230と各第1ケーブル130との間の距離を大きくすることができる。したがって、第3右方挿通孔412の少なくとも一部分が第1右方挿通孔312又は第2右方挿通孔314の少なくとも一部分とケース300の高さ方向に重なる場合と比較して、第1ケーブル130及び第2ケーブル230の配策の作業性を向上させることができる。
【0096】
本実施形態においては、2本の第1ケーブル130が引き出される方向と、1本の第2ケーブル230が引き出される方向と、を互いに独立に決定することができる。例えば、ケース300における第1ケーブル130が引き出された挿通孔が設けられた側面と、ベース部材400における第2ケーブル230が引き出された挿通孔が設けられた側面と、が同じ側面側に設けられている場合、第1ケーブル130及び第2ケーブル230を同じ方向に引き出すことができる。例えば、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134を第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314からそれぞれ引き出し、第2ケーブル230を第3右方挿通孔412から引き出すことで、第1GNSS用ケーブル132、第2GNSS用ケーブル134及び第2ケーブル230をいずれもアンテナ装置10の右方へ向けて引き出すことができる。また、ケース300における第1ケーブル130が引き出された挿通孔が設けられた側面と、ベース部材400における第2ケーブル230が引き出された挿通孔が設けられた側面と、が異なる側に設けられている場合、第1ケーブル130及び第2ケーブル230を異なる方向に引き出すことができる。例えば、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134を第1右方挿通孔312及び第2右方挿通孔314からそれぞれ引き出し、第2ケーブル230を第3左方挿通孔432から引き出すことで、第1GNSS用ケーブル132及び第2GNSS用ケーブル134をアンテナ装置10の右方へ向けて引き出すことができ、第2ケーブル230をアンテナ装置10の左方へ向けて引き出すことができる。
【0097】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0098】
例えば、本実施形態では、第1アンテナ120がGNSSアンテナである。しかしながら、第1アンテナ120がGNSSアンテナと異なる場合であっても、本実施形態に係るケーブル引出構造は、第1アンテナ120がGNSSアンテナである場合と同様に適用可能である。また、本実施形態では、第2アンテナ220がETCアンテナである。しかしながら、第2アンテナ220がETCアンテナと異なる場合であっても、本実施形態に係るケーブル引出構造は、第2アンテナ220がETCアンテナである場合と同様に適用可能である。
【0099】
また、本実施形態では、第1アンテナ120に2本の第1ケーブル130が接続されている。しかしながら、第1アンテナ120に接続される第1ケーブル130の数が1本のみ又は3本以上であっても、本実施形態に係るケーブル引出構造は、第1アンテナ120に2本の第1ケーブル130が接続されている場合と同様に適用可能である。また、本実施形態では、第2アンテナ220に1本の第2ケーブル230が接続されている。しかしながら、第2アンテナ220に接続される第2ケーブル230の数が2本以上であっても、本実施形態に係るケーブル引出構造は、第2アンテナ220に1本の第2ケーブル230が接続されている場合と同様に適用可能である。
【0100】
本明細書によれば、以下の態様が提供される。
(態様1)
態様1は、
ケースと、
前記ケースに収容された第1アンテナと、
前記第1アンテナが設けられた第1アンテナ基板と、
前記第1アンテナ基板に接続された第1ケーブルと、
を備え、
前記第1ケーブルを引き出し可能にする第1挿通孔が前記ケースの複数の第1側面の各々に設けられ、
前記第1アンテナ基板は、前記複数の第1側面の各々の前記第1挿通孔に対して前記第1ケーブルの引き出す方向を変更可能にする、アンテナ装置である。
態様1によれば、複数の第1側面の各々の第1挿通孔に対して第1ケーブルの引き出す方向を第1アンテナ基板によって変更することができる。したがって、複数の第1側面の各々の第1挿通孔に対して第1ケーブルの引き出す方向を容易に変えることができるため、第1ケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
(態様2)
態様2は、
前記第1アンテナ基板は、前記第1ケーブルが当該第1アンテナ基板に接続された状態において、当該第1ケーブルの引き出す方向を変更可能にする、態様1に記載のアンテナ装置である。
態様2によれば、第1ケーブルが第1アンテナ基板に接続された状態であっても、態様1と同様にして、複数の第1側面の各々の第1挿通孔に対して第1ケーブルの引き出す方向を第1アンテナ基板と異なる構成によって変更する場合と比較して、第1ケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
(態様3)
態様3は、
前記ケースに収容された第2アンテナと、
前記第2アンテナが設けられた第2アンテナ基板と、
前記第2アンテナ基板に接続された第2ケーブルと、
前記第2ケーブルを案内するガイド溝が設けられたベース部材と、
をさらに備え、
前記ガイド溝から前記第2ケーブルを引き出し可能にする第2挿通孔が前記ベース部材の複数の第2側面の各々に設けられており、
前記複数の第2側面の各々が、前記複数の第1側面の各々と同じ側に設けられている、態様1又は2に記載のアンテナ装置である。
態様3によれば、ケースにおける第1ケーブルが引き出された第1挿通孔が設けられた第1側面と、ベース部材における第2ケーブルが引き出された第2挿通孔が設けられた第2側面と、が同じ側に設けられている場合、第1ケーブル及び第2ケーブルを同じ方向に引き出すことができる。
(態様4)
態様4は、
前記複数の第1側面の各々は、前記第1挿通孔と連通する切欠きを有し、
前記複数の第2側面の各々は、前記切欠きに嵌り込むことで前記第1挿通孔と前記第2挿通孔とを同じ第1側面側に位置付ける、態様3に記載のアンテナ装置である。
態様4によれば、例えば切欠きが設けられずに第2側面が第1側面に対してケースの高さ方向にずれて設けられている場合と比較して、アンテナ装置の高さを低くすることができる。
(態様5)
前記ケースの高さ方向における前記第1挿通孔が位置する高さと、前記ケースの高さ方向における前記第2挿通孔が位置する高さと、が互いに異なる、態様3又は4に記載のアンテナ装置である。
態様5によれば、第1ケーブルの少なくとも一部分と第2ケーブルの少なくとも一部分とがケースの高さ方向に重なった状態で第1ケーブル及び第2ケーブルを配策することができる。したがって、第1挿通孔と第2挿通孔とがケースの高さ方向において同じ高さにある場合と比較して、ケースの高さ方向に垂直な方向における第1ケーブル及び第2ケーブルのフットプリントを小さくすることができる。このため、第1挿通孔と第2挿通孔とがケースの高さ方向において同じ高さにある場合と比較して、ケースの高さ方向に垂直な方向におけるケースのサイズ増大を抑制することができる。
(態様6)
態様6は、
前記ケースの高さ方向における前記第1挿通孔が位置する高さが、前記ケースの高さ方向における前記第2挿通孔が位置する高さより高い、態様5に記載のアンテナ装置である。
態様6によれば、ベース部材の上方の空間を経由して第1ケーブルを第1挿通孔から引き出すことができる。
(態様7)
態様7は、
前記第2挿通孔が、前記ケースの高さ方向において前記第2挿通孔と同じ高さに位置する領域における前記第1挿通孔と前記ケースの高さ方向に重なる部分と異なる部分に位置している、態様5又は6に記載のアンテナ装置である。
態様7によれば、第2挿通孔の少なくとも一部分がケースの高さ方向に第1挿通孔の少なくとも一部分と重なる場合と比較して、第1挿通孔と第2挿通孔との間の距離を大きくすることができる。したがって、第2挿通孔の少なくとも一部分がケースの高さ方向に第1挿通孔の少なくとも一部分と重なる場合と比較して、第1ケーブル及び第2ケーブルの配策の作業性を向上させることができる。
(態様8)
態様8は、
前記第1ケーブルが、前記ベース部材に対して前記ガイド溝が位置する側の反対側の領域を経由して前記第1挿通孔から引き出し可能である、態様3~7のいずれか一に記載のアンテナ装置である。
態様8によれば、第1ケーブルを、ガイド溝を経由することなく、ケースから引き出すことができる。したがって、第1ケーブル及び第2ケーブルの双方を、ガイド溝を経由してベース部材から引き出す場合と比較して、第1ケーブル及び第2ケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
(態様9)
態様9は、
第1アンテナが設けられた第1アンテナ基板に接続された第1ケーブルを、前記第1アンテナと前記第1アンテナ基板を収容するケースから引き出すケーブル引出構造であって、
前記ケースの複数の第1側面の各々に設けられた前記第1ケーブルを引き出し可能にする第1挿通孔と、
少なくとも前記第1アンテナ基板に設けられ、前記複数の第1側面の各々の前記第1挿通孔に対して前記第1ケーブルの引き出す方向を変更可能にする変更部と、
を備えるケーブル引出構造である。
態様9によれば、態様1と同様にして、複数の第1側面の各々の第1挿通孔に対して第1ケーブルの引き出す方向を容易に変えることができるため、第1ケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
(態様10)
態様10は、
ケースと、
前記ケースに収容された複数のアンテナと、
前記複数のアンテナに接続された複数のケーブルと、
複数のケーブルのうちの少なくとも1つを案内するガイド溝が設けられたベース部材と、
を備え、
前記複数のケーブルのうちの他の少なくとも1つが、前記ベース部材に対して前記ガイド溝が位置する側の反対側に位置する領域を経由して前記ケースから引き出されている、アンテナ装置である。
態様10によれば、複数のケーブルのうちの少なくとも1つを、ガイド溝を経由してベース部材から引き出すことができる。また、複数のケーブルのうちの他の少なくとも1つを、ガイド溝を経由することなく、ケースから引き出すことができる。したがって、複数のケーブルのいずれをも、ガイド溝を経由してベース部材から引き出す場合と比較して、複数のケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
(態様11)
態様11は、
複数のケーブルが接続した複数のアンテナを収容するケースと、
複数のケーブルのうちの少なくとも1つを案内するガイド溝が設けられたベース部材と、
を備え、
前記複数のケーブルのうちの他の少なくとも1つが、前記ベース部材に対して前記ガイド溝が位置する側の反対側に位置する領域を経由して前記ケースから引き出されている、ケーブル引出構造である。
態様11によれば、態様9と同様にして、複数のケーブルのいずれをも、ガイド溝を経由してベース部材から引き出す場合と比較して、複数のケーブルの配策の自由度及び作業性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0101】
10 アンテナ装置
100 第1アンテナユニット
110 第1アンテナ基板
110a 第1辺
110b 第2辺
110c 第3辺
110d 第4辺
112a 第1孔
112b 第2孔
112c 第3孔
112d 第4孔
120 第1アンテナ
122 シールドカバー
130 第1ケーブル
132 第1GNSS用ケーブル
134 第2GNSS用ケーブル
200 第2アンテナユニット
210 第2アンテナ基板
220 第2アンテナ
230 第2ケーブル
232 第1端
300 ケース
302 取付穴
304a 第1突起
304b 第2突起
310 第1右側面部
312 第1右方挿通孔
314 第2右方挿通孔
316 第1切欠き
320 第1後側面部
322 第1後方挿通孔
324 第2後方挿通孔
326 第2切欠き
330 第1左側面部
332 第1左方挿通孔
334 第2左方挿通孔
336 第3切欠き
400 ベース部材
402 第4切欠き
410 第2右側面部
412 第3右方挿通孔
420 第2後側面部
422 第3後方挿通孔
430 第2左側面部
432 第3左方挿通孔
442 第1ガイド溝
442a 第1ストッパ
444 第2ガイド溝
444a 第2ストッパ
446 第3ガイド溝
446a 第3ストッパ
448 第4ガイド溝
448a 第4ストッパ
450 分岐部
452 前方挿通孔
500 ブラケット
502 貫通孔
504 ねじ
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7