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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-05
(45)【発行日】2026-01-14
(54)【発明の名称】遊技台
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20260106BHJP
【FI】
A63F5/04 601B
A63F5/04 601C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024205888
(22)【出願日】2024-11-27
【審査請求日】2025-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】597044139
【氏名又は名称】株式会社大都技研
(74)【代理人】
【識別番号】100128934
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100112689
【弁理士】
【氏名又は名称】佐原 雅史
(72)【発明者】
【氏名】木原 海俊
【審査官】森川 能匡
(56)【参考文献】
【文献】特許第5467658(JP,B2)
【文献】特開2021-58535(JP,A)
【文献】特開2012-232026(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の基板と、
第二の基板と、
収容体と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の基板と前記第二の基板は、対向するように配設された一対のコネクタにより板面方向で基板対基板接続される基板であり、
前記第一の基板と前記第二の基板は、該第二の基板の方が該第一の基板よりも厚さが薄い基板であり、
前記第一の基板と前記第二の基板は、基板対基板接続された状態で前記収容体に収容される基板であり、
前記第一の基板と前記第二の基板は、前記一対のコネクタを構成する一のコネクタが互いに第一の面に配設された基板であり、
前記収容体は、前記第一の面とは反対側の面であって前記一対のコネクタが配設されていない第二の面側から挿入される固定部材を用いて前記第一の基板と前記第二の基板が固定される構成を備えた収容体である、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項2】
請求項1に記載された遊技台であって、
前記収容体は、前記第一の面に向けて延出する延出部があり、
前記延出部は、前記固定部材が挿入される部位である、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載された遊技台であって、
前記第二の基板の第二の面は、前記第一の基板の第二の面に配設される部品よりも高さが高い部品を備える、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載された遊技台であって、
第三の基板を備え、
前記第二の基板と前記第三の基板は、互いに対向する面に配設された一対のコネクタにより板厚方向で基板対基板接続される基板である、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
前記第一の基板は、前記一対のコネクタの一方のコネクタが配設された基板であり、
前記第二の基板は、前記一対のコネクタの他方のコネクタが配設された基板であり、
前記第一の基板は、前記一方のコネクタとは異なる第一のコネクタが配設された基板であり、
前記第二の基板は、前記他方のコネクタとは異なる第二のコネクタが配設された基板であり、
前記第二のコネクタは、前記第一のコネクタよりも小さいコネクタである、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
前記第一の基板は、前記一対のコネクタの一方のコネクタが配設された基板であり、
前記第二の基板は、前記一対のコネクタの他方のコネクタが配設された基板であり、
前記第一の基板は、前記一方のコネクタとは別に第一の数のコネクタが配設された基板であり、
前記第二の基板は、前記他方のコネクタとは別に第二の数のコネクタが配設された基板であり、
前記第二の数は、前記第一の数よりも少ない数である、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項7】
請求項5に記載の遊技台であって、
前記第二のコネクタの数は、前記第一のコネクタの数よりも少ない、
ことを特徴とする遊技台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このようなスロットマシンには、各種の基板を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、各種の基板の中には基板対基板接続を備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-73461号公報
【文献】特開2021-185995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の遊技台は、基板に改良の余地がある。
【0005】
本発明の目的は、基板に特徴を持った遊技台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る遊技台は、第一の基板と、第二の基板と、収容体と、を備えた遊技台であって、前記第一の基板と前記第二の基板は、対向するように配設された一対のコネクタにより板面方向で基板対基板接続される基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、該第二の基板の方が該第一の基板よりも厚さが薄い基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、基板対基板接続された状態で前記収容体に収容される基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、前記一対のコネクタを構成する一のコネクタが互いに第一の面に配設された基板であり、前記収容体は、前記第一の面とは反対側の面であって前記一対のコネクタが配設されていない第二の面側から挿入される固定部材を用いて前記第一の基板と前記第二の基板が固定される構成を備えた収容体である、ことを特徴とする遊技台である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る遊技台によれば、基板に特徴を持った遊技台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】メダルレススロットマシン100と貸出機700を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図2】スロットマシン100の前面扉102を開放した状態を斜め前方から見た外観斜視図である。
図3】(a)前面扉102を開放した状態の本体101を正面から見た正面図である。(b)(a)における符号A―A線に沿う断面図である。
図4】(a)図3(b)に示す断面図に対応する図であって、本体101に対して前面扉102を開放角度θXで開放した状態を示した断面図である。(b)図3(b)に示す断面図に対応する図であって、本体101に対して前面扉102を開放角度θYで開放した状態を示した断面図である。
図5】スロットマシン100の制御部の回路ブロック図を示したものである。
図6】スロットマシン100が備える基板の接続例を示した図である。
図7】(a)開放した状態の前面扉102の一部を抜き出して示した図である。(b)副制御部基板ケース164を拡大して示した部分拡大図である。
図8】(a)図7(b)における符号X―X線に沿う断面図である。(b)(a)に対応する断面図であり、副制御部基板ケースの変形例を示した図である。(c)両面基板の基本的な構造を示した断面図である。
図9】(a)図7(b)における符号Y―Y線に沿う断面図であって、液晶ROM基板500Dが正規位置に位置している場合の断面図である。(c)(1)液晶ROM基板500Dの表面500Daを示した図である。(b)図7(b)における符号Y―Y線に沿う断面図であって、液晶ROM基板500Dが正規位置に位置していない場合の断面図である。(c)(2)液晶ROM基板500Dの裏面500Dbを示した図である。
図10】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。
図11】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御部の回路ブロック図である。
図12】(A)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンのデモ画面遷移に関するタイムチャートであり、(B)は、従来のスロットマシンのデモ画面遷移に関するタイムチャートである。
図13】(A)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンのデモ画面遷移に関するタイムチャートであり、(B)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの液晶表示装置に表示される画面例を示す図である。
図14】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの差枚数の推移を示すスランプグラフの一例である。
図15】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの最高枚数更新処理の流れを示すシーケンス図である。
図16】(A)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンのデモ画面表示における最高枚数表示処理の流れを示すフローチャートであり、(B)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの液晶コマンドの構成を説明する図であり、(C)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの表示マーカ及び非表示マーカを説明する図である。
図17】(A)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部の機能ブロック図であり、(B)は、図17(A)に示すCPUと駆動回路の接続例を示す図である。
図18】(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部においてランプの駆動回路として用いられるLEDドライバの一例を示す図である。
図19】(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンのランプを制御する制御データの構成を模式的に示す図であり、(C)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御データの通信方法を説明する図である。
図20】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観図であり、スピーカの位置を示す図である。
図21】(a)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御基板の上面図であり、(b)は、(a)に示した音声回路の各部品の配置図であり、(c)は、(a)及び(b)に示したオーディオアンプICの端子配置を示す図であり、(d)は、(a)のY-Y線による断面図である。
図22】(a)は、図21(a)に示した音声回路の信号線を示す回路図であり、(b)は、図21(a)に示した音声回路の電源線を示す回路図である。
図23】(a)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部の各部品が配設された第1副制御基板の上面図であり、(b)及び(c)は、(a)に示した第1副制御基板のグランドを説明する図である。
図24】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御基板の上面図である(変形例)。
図25】(a)は、図24に示した音声回路の信号線の回路図であり、(b)は、図24に示した音声回路の電源線の回路図である。
図26】(a)は、図24に示した第1副制御基板の第1層を示す図であり、(b)は、図24に示した第1副制御基板の第3層を示す図である。
図27】(a)は、図24に示した第1副制御基板の第4層を示す図であり、(b)は、図24に示した第1副制御基板の第5層を示す図である。
図28】(a)は、図24に示した第1副制御基板の第7層を示す図であり、(b)は、図24に示した第1副制御基板の第8層を示す図である。
図29】(a)、(b)及び(c)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの第1副制御基板に設けられた音声回路の配置レイアウトを説明する図である。
図30】(a)、(b)及び(c)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンのオーディオアンプICの出力端子の位置を説明する図であり、(d)、(e)及び(f)は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの音声回路の各部品の配置構成を説明する図である。
図31】スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図32】入賞ラインの一例を示す図である。
図33】制御部の回路ブロック図である。
図34】各リールに施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。
図35】押し順ベルの内容を示す図である。
図36図31に示すスロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
図37】主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図38】主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図39】(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
図40】(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
図41】本実施形態の回転制御テーブルの内容を示す表である。
図42図41とは異なるリール回転制御の例を示す図である。
図43】リール110~112の駆動に関する回路構成の一例を示す図である。
図44図43における左リール基板700BLのステッピングモータ700を制御する回路を簡略化した図である。
図45図44のIC1内部の回路を示す図である。
図46図43とは異なるリール110~112の駆動に関する回路構成の一例を示す図である。
図47図46における左リール基板700BLのステッピングモータ700を制御する回路を簡略化した図である。
図48図43とは異なるリール110~112の駆動に関する回路構成の一例を示す図である。
図49図48における左リール基板700BLのステッピングモータ700を制御する回路を簡略化した図である。
図50図44の変形例を示す図である。
図51図50のIC1の内部構成を示す図である。
図52】演出のための可動体のモータ駆動に関する回路構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(メダルレススロットマシン)について説明する。
【0010】
<全体構成>
まず、図1を用いてメダルレススロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、メダルレススロットマシン100と貸出機700を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【0011】
図1に示すメダルレススロットマシン(以下、単に「スロットマシン」という場合がある。)100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101(筐体)に対して開閉可能な前面扉102(前扉)と、を備える。なお、前面扉102については、図2を用いて後述する。
【0012】
本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
【0013】
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110~112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
【0014】
そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は、複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0015】
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサともいう。図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0016】
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中(特別遊技状態中)であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを電子的に投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であることを遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
【0017】
ベットボタン130、132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン(以下、「1枚ベットボタン」という場合がある。)130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン(以下、「MAXベットボタン」という場合がある。)132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
【0018】
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器であり、押順演出を行うための指示モニタとしても利用される。本例では、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器で構成している。
【0019】
遊技メダル数表示装置170は、5桁の7セグメント(SEG)表示器であり、図5に示すメダル数制御部350で記録されている遊技メダル数を表示する装置である。計数ボタン171は、メダル数制御部350で記録されている遊技メダル数の情報を、後述する貸出機700へ送信するための操作手段であり、図1に示すようにスロットマシン100の前面扉102の回動軸側よりも開放端側に操作面が遊技者と対向するように設けられている。なお、計数ボタン171は、その操作面が遊技者と対向するように設けられている例に限らず、ベットボタン130または132と同様に操作面が遊技者と対向せずに上方を向くように配置されるようにしてもよい。
【0020】
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、ベットボタン130または132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
【0021】
ストップボタンユニット136には、ストップボタン(停止ボタン)137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0022】
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作(以下、「1停」や「第1停止」ともいう。)、次の停止操作を第2停止操作(以下、「2停」や「第2停止」ともいう。)、最後の停止操作を第3停止操作(以下、「3停」や「第3停止」ともいう。)という。
【0023】
また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを、順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールという。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を、操作順序(または、押順)という。
【0024】
ストップボタン137~139の操作順序(押順)は、左ストップボタン137を「左またはR」、中ストップボタン138を「中またはC」、右ストップボタン139を「右またはR」で表した場合、(1)左→中→右の操作順序(左中右またはLCR),(2)左→右→中の操作順序(左右中またはLRC),(3)中→左→右の操作順序(中左右またはCLR),(4)中→右→左の操作順序(中右左またはCRL),(5)右→左→中の操作順序(右左中またはRLC),(6)右→中→左の操作順序(右中左またはRCL)の6種類である。
【0025】
精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
【0026】
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための音孔145が設けられている。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
【0027】
この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(表示手段。以下、「演出画像表示装置」ともいう)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
【0028】
なお、表示手段は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
【0029】
貸出機700は、カードユニットと称される場合もあり、本発明の遊技媒体管理装置の一例に相当する。この貸出機700は、スロットマシン100と1対1の関係で設置されている。
【0030】
貸出機700は、カードを受け付ける。ここにいう「カード」には2種類のカードがある。一つは、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記憶媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)である。もう一つは、遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記憶媒体である会員カードである。カードとしては、ICカードが用いられる。
【0031】
カードには、有価価値が記憶されている。カードに記憶された有価価値としては、「持ちメダル数」と、プリペイドされた金銭の残高である「金銭残高」とがある。カードを受付けた貸出機700は、カードに記憶されている「持ちメダル数」を、「遊技メダル数(クレジット数)」に変換する機能を有する。
【0032】
「遊技メダル数(クレジット数)」とは、賭数設定に使用可能であるとともに、「持ちメダル数」に変換可能なデータである。「遊技メダル数」は、カードの「金銭残高」、あるいは「持ちメダル数」を引き落とすことで得られる。また、「遊技メダル数」には、入賞によって獲得したメダル数も含まれる。この「遊技メダル数」は、メダル数制御部350によって管理されており、電磁的に記憶された電子メダルの数(電子的な遊技価値の量)である。ベットボタン130、132による投入操作を行うことで、「遊技メダル数」は減算される。
【0033】
「持ちメダル数」とは、「遊技メダル数(クレジット数)」を計数変換した値である。この「持ちメダル数」は、遊技者のカードによって特定可能に記憶されている。すなわち、計数ボタン171を操作することで、「遊技メダル数」は「持ちメダル数」に変換され、カードに記憶させることが可能になる。なお、「持ちメダル数」を、遊技場に設置された持ちメダル数管理用の管理装置で管理してもよい。
【0034】
貸出機700の前面側には、上方に紙幣を挿入するための紙幣挿入口701、下方にカードを挿入するためのカード挿入口702が設けられている。このカード挿入口702に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタに受付けられ、そのカードに記憶されている情報が読み取られる。紙幣挿入口701に挿入された紙幣は、その真贋や紙幣種別の識別がなされ、紙幣の額面の金額が、カード挿入口702に挿入されたカードに「金銭残高」として記憶される。
【0035】
紙幣挿入口701の下方には、情報表示器703が設けられている。この情報表示器703は、貸出機700の操作案内やスロットマシン100の状態等を文字や画像により提供するための表示器である。なお、表面がタッチパネルで構成され、表示された各種表示項目を指でタッチすることにより各種操作が入力可能となるようにしてもよい。
【0036】
情報表示器703の下には、金銭残高表示器705とメダル数残高表示器706が上下二段に配置されている。金銭残高表示器705には、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されている「金銭残高」が金額として表示される。一方、メダル数残高表示器706には、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されている「持ちメダル数」がメダル枚数として表示される。
【0037】
貸出機700の上下方向中央部分には、貸出ボタン707とカード返却ボタン708が設けられている。貸出ボタン707は、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されている「金銭残高」を引き落として「遊技メダル数」を得るための操作を行う操作手段である。具体的には、カード挿入口702に挿入されているカードに「金銭残高」が存在する場合には、貸出ボタン707に内蔵のLEDランプが引出可を表す態様で点灯する。この状態で貸出ボタン707を操作することで、引き落とされる金銭に応じて「遊技メダル数」が加算される。
【0038】
例えば、所定金額として1000円相当分の「遊技メダル数」が加算される。また、カードの「金銭残高」が所定金額未満(例えば1000円未満)の場合には、現残高から所定レートで換算される「遊技メダル数」だけが加算される。なお、カードの「金銭残高」が所定金額未満であっても、カードに記憶されている「持ちメダル数」から補充して、所定金額分の「遊技メダル数」が加算されるようにしてもよい。
【0039】
カード返却ボタン708は、遊技者が遊技を終了するときに操作され、カード挿入口702に挿入されているカードに、遊技終了時に確定した「持ちメダル数」を記憶させて排出するための操作手段である。遊技終了時に確定した「持ちメダル数」とは、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されていた「持ちメダル数」から「遊技メダル数」へ変換したメダル数を減算した上で、計数操作によって計数された遊技メダル数を加算したメダル数になる。
【0040】
以上説明した、「金銭残高」、「持ちメダル数」、「遊技メダル数」の各データは、「金銭残高」及び「持ちメダル数」→「遊技メダル数」→「持ちメダル数」といった順序で変換されることになる。このように、カードで特定される「持ちメダル数」に応じて「遊技メダル数」に変換し、本例のスロットマシン100では、その「遊技メダル数」を用いて賭数設定が可能となるため、実物のメダルの貸し出しを受けて、その実物のメダルを投入してクレジットを確保し、そのクレジットを用いて賭数設定が行なわれるような従来のスロットマシンに慣れている遊技者に混乱を与えることなく、実物のメダルを用いない新たなスロットマシン(管理遊技機)による遊技を提供することができる。
【0041】
<内部構成>
次に、図2図3を用いて、スロットマシン100の内部構成について説明する。図2は、スロットマシン100の前面扉102を開放した状態を斜め前方から見た外観斜視図である。また、図3(a)は、前面扉102を開放した状態の本体101を正面から見た正面図である。
【0042】
<本体>
最初に、スロットマシン100の本体101について説明する。
【0043】
本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板262、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板300B(後述する主制御部300に相当)を収納した主制御基板ケース210が配置され、この主制御基板ケース210の下方に、3つのリール110~112が配置されている。
【0044】
主制御基板300Bは、後述する電源装置252から供給される電源を監視することが可能なモニタLED336a~336c(発光素子)を備える。主制御24VモニタLED336aは、24Vの直流電流が流れている間は点灯又は点滅する電源監視用のLEDランプであり、主制御12VモニタLED336bは、12Vの直流電流が流れている間は点灯又は点滅する電源監視用のLEDランプであり、主制御5VモニタLED336cは、5Vの直流電流が流れている間は点灯又は点滅する電源監視用のLEDランプである。
【0045】
また、主制御基板300Bは、さらに、主基板表示器(モニタLED)190を備える。主基板表示器190は、遊技に関する情報(操作手段の操作状態やエラー等)を報知可能な報知手段の一つであり、本例では、複数のLED(発光素子)で構成されている。
【0046】
主基板表示器190のモニタLED190aは、ベットボタン130(1BET)が操作された場合に点灯され、モニタLED190bは、ベットボタン132(MAXBET)が操作された場合に点灯され、モニタLED190cは、スタートレバー135が操作された場合に点灯される。また、モニタLED190d,LED190e,LED190fは、それぞれ、左ストップボタン137,中ストップボタン138,右ストップボタン139が操作された場合に点灯され、モニタLED190g,LED190h,LED190iは、それぞれ、左リール110,中リール111,右リール112が回転中に点灯される。また、モニタLED190jは、計数ボタン171が操作された場合に点灯される。
【0047】
なお、モニタLEDによる報知態様は、LEDの点灯に限定されず、LEDの点滅や消灯によってそれぞれの状態を報知するものであってもよい。また、主基板表示器190は、遊技に関する情報が報知可能なものであればよく、スロットマシン100で生じたエラー(例えば、RAM不良)や、例示した操作情報以外の情報(例えば、遊技状態、入賞役、当選役)を報知するものであってもよい。
【0048】
また、向かって右側の側面板262には、主制御基板300Bに接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。さらに、左リール110の下方近傍には、スロットマシン100における遊技に関する制御等の設定を変更するための設定キースイッチ230が設けられている。設定キースイッチ230は、所定の設定キー(図示省略)を差し込んで回転することにより電気的にON/OFFするキースイッチである。具体的には、設定キースイッチ230に所定の設定キーを差し込んで右回転すると、設定キースイッチ230に設けられている設定キーセンサがON状態を検出して主制御部300にオンレベルの信号を出力し、左回転すると、設定キーセンサがOFF状態を検出して主制御部300にオフレベルの信号を出力する。
【0049】
また、背面板242におけるリール110~112の下方には、内部にメダル数制御基板350B(後述するメダル数制御部350に相当)を収納したメダル数制御基板ケース222が配置されている。
【0050】
メダル数制御基板350Bは、後述する電源装置252から供給される電源を監視することが可能なモニタLED336d~336e(発光素子)と、計数ボタン171が操作された場合に点灯する計数ボタンモニタLED336f(発光素子)と、メダル数やエラーコード等が表示可能な6桁のセグメント表示器336gを備える。メダル数制御24VモニタLED336dは、24Vの直流電流が流れている間は点灯又は点滅する電源監視用のLEDランプであり、メダル数制御12VモニタLED336eは、12Vの直流電流が流れている間は点灯又は点滅する電源監視用のLEDランプである。
【0051】
ここで、計数ボタン171は、貸出機700と接続されている場合には、操作に応じて計数処理を行うことができるが、貸出機700と未接続の場合には、操作をしても計数処理が行われないように構成されている。しかしながら、計数ボタンモニタLED336fを備えることで、貸出機700と未接続であってもスロットマシン100単体で計数ボタン171の動作確認ができるとともに、光りを本体101の内部や反射部材に照射することで、本体101の内部の視認性を向上することができる。
【0052】
セグメント表示器336gは、6つの7セグメント(SEG)表示器(発光素子)で構成され、スロットマシン100で生じたエラーに関するエラー表示(例えば、エラーコード)や、メダル数制御部350に記憶された遊技メダル数(遊技価値量)を表示可能である。主制御部300は、スロットマシン100においてエラーが発生していない場合には、セグメント表示器336gに遊技メダル数を表示するが、スロットマシン100においてエラーが発生した場合には、遊技メダル数と、エラーに関するエラー表示(本例では、エラーコード)を交互に表示するように構成されている。
【0053】
なお、本例では、セグメント表示器336gは、遊技メダル数やエラーコードを表示するための表示器としたが、遊技メダル数やエラーコードを表示する代わりに(または加えて)、遊技媒体の総払出数や総遊技数から算出される、有利区間比率、役物比率、指示込役物比率などを表示する表示器としてもよい。
【0054】
本例によれば、遊技メダル数とエラー表示が交互に表示するため、エラー表示を目立たせることができ、エラーの発生に気付きやすくすることができ、迅速にエラーに対応することで、遊技者の満足度を高めることができる。
【0055】
ここで、スロットマシン100において発生し得るエラーとしては、RAM不良、入賞異常等が挙げられる。
【0056】
RAM不良は、RAM308の確認により異常が検出された場合に発生し、対応するエラーコードは例えばE8であり、セグメント表示器336gに「0000E8」を表示する。RAM不良は、エラー解除スイッチ(本例では設定キースイッチ230)の操作を受け付けた場合に解消する。入賞異常は、リール110~112の停止後に、内部抽選により確定した入賞と異なる入賞図柄が入賞した場合に発生し、対応するエラーコードは例えばE9であり、セグメント表示器336gに「0000E9」を表示する。入賞異常は、エラー解除スイッチ(本例では設定キースイッチ230)の操作を受け付けた場合に解消する。
【0057】
また、本発明に係る遊技台のように、遊技メダルのような物理的な遊技媒体を用いないメダルレスの遊技台では、主制御基板300Bとメダル数制御基板350Bとの通信異常や、遊技台の外部の貸出機700との通信異常も、スロットマシン100において発生し得るエラーとして存在する。
【0058】
なお、本発明に係る遊技台は、スロットマシン100に限定されず、パチンコ機に適用することもできる。パチンコ機において発生し得るエラーとしては、例えば、主制御部通信エラー、磁気異常エラー、磁界異常エラー、枠開放エラー、RAMクリアエラー、衝撃センサエラー等が挙げられ、これらのエラーも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチの操作を受け付けた場合に解消する。
【0059】
メダル数制御基板350Bの側方、すなわち向かって左側の側面板260の下方には、電源基板を有する電源装置(電源ボックス)252が配設され、電源装置252の正面には電源スイッチ244を配設している。電源スイッチ244は、電源装置252と電気的に接続されたトグルスイッチである。この電源スイッチ244によりスロットマシン100の電源投入(電源ON)又は電源遮断(電源OFFまたは電断)を行うことができる。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、副制御部400等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
【0060】
電源装置252には、電源コード254を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード254が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴を通して外部に延出している。
【0061】
また、本体101の下面板264には、貸出機700に接続される貸出機接続端子板790が取り付けられている。
【0062】
図3(b)は、図3(a)における符号A―A線に沿う断面図である。
【0063】
本体101の幅方向の長さをL1、本体101の幅方向の中心位置(幅方向一端および幅方向他端からの距離が同じ距離L2となる位置)をC1とし、メダル数制御基板350Bの幅方向の長さをL3、メダル数制御基板350Bの幅方向の中心位置(幅方向一端および幅方向他端からの距離が同じ距離L4となる位置)をC2とした場合、メダル数制御基板350Bの幅方向の中心位置C2は、本体101の幅方向の中心位置C1よりも正面視左側に位置している。すなわち、メダル数制御基板350Bは、本体101の背面板242において、本体101の右側の側面板262よりも左側の側面板260に近い位置に偏心して配設されている。
【0064】
電源装置252は、本体101の左側の側面板260において、スロットマシン100の前後方向では、メダル数制御基板350Bよりも前面扉102に近く、かつ、スロットマシン100の左右方向では、メダル数制御基板350Bよりも前面扉102の回動軸102a(ヒンジ装置276の回転軸)に近い位置(開放端102bから遠い位置)に配設されている。
【0065】
貸出機接続端子板790は、本体101の下面板264において、スロットマシン100の前後方向では、メダル数制御基板350Bよりも前面扉102に近く、かつ、スロットマシン100の左右方向では、メダル数制御基板350Bよりも前面扉102の開放端102bに近い位置(回動軸102aから遠い位置)に配設されている。
【0066】
ここで、メダル数制御基板350Bを基準としてメダル数制御基板350Bの各種LEDの位置を考えた場合、メダル数制御24VモニタLED336dは、メダル数制御基板350Bにおける幅方向の中心位置C2よりも正面視左側に配置され、メダル数制御12VモニタLED336eと計数ボタンモニタLED336fは、メダル数制御基板350Bにおける幅方向の中心位置C2よりも正面視右側に配置されており、3つのモニタLED336d~33dfは、メダル数制御基板350Bを基準とした場合、メダル数制御基板350Bにおいて、やや正面視右側に寄せて(偏心して)配置されている。
【0067】
一方、本体101を基準としてメダル数制御基板350Bの各種LEDの位置を考えた場合、メダル数制御24VモニタLED336dは、本体101における幅方向の中心位置C1よりも正面視左側に配置され、メダル数制御12VモニタLED336eは、本体101における幅方向の中心位置C1に配置され、計数ボタンモニタLED336fは、本体101における幅方向の中心位置C1よりも正面視右側に配置されており、3つのモニタLED336d~33dfは、本体101を基準とした場合、本体101において、メダル数制御12VモニタLED336eを中心として、左右均等に配置されている。
【0068】
なお、本例では、主制御基板300Bをリール110~112よりも上方に配置し、メダル数制御基板350Bをリール110~112よりも下方に設けたが、本発明に係る「基板(第一の基板、第二の基板)」を配設する位置は、本例に限定されず、両方の基板を、リール110~112よりも上方に配置してもよいし、リール110~112よりも下方に配置してもよい。また、主制御基板300Bとメダル数制御基板350Bを同一の基板とし、当該基板をリール110~112よりも上方に配置してもよいし、リール110~112よりも下方に配置してもよい。
【0069】
また、本体101の下面板264には、板状部材からなる左側フレーム270Lを下面板264に固定するための左側固定ネジ271Lと、板状部材からなる右側フレーム270Rを下面板264に固定するための右側固定ネジ271Rが配設されている。左側固定ネジ271Lは、本体101における幅方向の中心位置C1よりも正面視左側であって、メダル数制御基板350Bの左辺の延長線上に位置し、右側固定ネジ271Rは、本体101における幅方向の中心位置C1よりも正面視右側であって、メダル数制御基板350Bの右辺の延長線上に位置している。なお、左側フレーム270L、左側固定ネジ271L、右側フレーム270R、および、右側固定ネジ271Rの配設場所は、本例に限定されるものではなく、本体101の下面板264に配設されていればよい。
【0070】
<前面扉>
次に、スロットマシン100の前面扉102について説明する。
【0071】
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して開閉自在に蝶着され、回動軸102a(ヒンジ装置276の回転軸)を回動中心として回動可能に構成されている。
【0072】
前面扉102においてリール110~112と対向する位置には、図柄表示窓113が形成されている。この図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する副制御基板400B、液晶制御基板500B、液晶CPU基板500C、および、液晶ROM基板500Dを収納した副制御部基板ケース164を設けている。
【0073】
なお、副制御基板400Bは、図5図6を用いて後述する第1副制御部400を構成する基板であり、液晶制御基板500B、液晶CPU基板500C、および、液晶ROM基板500Dは、図5図6を用いて後述する第2副制御部500を構成する基板である。
【0074】
さらに、図1に示す音孔145に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。また、前面扉102の開放端102b(ヒンジ装置276の反対側の側方)には、閉じた前面扉102をロック(施錠)するための施錠部280を設けている。この施錠部280には、前面扉102が開錠されたこと、すなわち前面扉102の開状態を検出する扉センサ(ドアオープンセンサ)や、ドアキー孔140に鍵を挿入して行うリセット操作を検出してスロットマシン100をリセットするための扉リセットセンサ(リセットセンサ)等の扉部検出手段を覆うようにリセットセンサカバーが設けられ、不正を防止するようになっている。
【0075】
また、前面扉102には、図柄表示窓113よりも上方の位置に、上部反射部材282a(第一の部品)が配設され、図柄表示窓113よりも下方の位置に、下部反射部材282b~282g(第一の部品)が配設されている。これらの上部反射部材282aと下部反射部材282b~282gは、前面扉102に対向する本体101に配設されたモニタLED336a~336f、主基板表示器190、セグメント表示器336g等から出射される光を反射可能な反射部材である。
【0076】
ここで、本発明に係る「対向」とは、2つの部材が互いに正面同士で向き合う「対面」や「向かい合わせ」に限定されず、2つの部材の一部が正面同士で向き合い他の一部が正面同士で向き合わない状態や、2つの部材が斜向かい(はすむかい)となる状態を含む語句である。
【0077】
上部反射部材282aは、前面扉102に配設された副制御部基板ケース164の外壁の一部を覆うようにして取り付けられる長方形形状の板状の金属板であり、反射部材としての機能を果たすほか、副制御部基板ケース164に収容された副制御基板400Bや液晶制御基板500B等の基板に静電気(外乱)が加わるのを防止する機能を果たすものである。
【0078】
上部反射部材282aは、本体101のリール110~112よりも上方の位置に配設された主制御基板300Bに対向するように、前面扉102の図柄表示窓113よりも上方の位置であって、前面扉102の開放端102b側よりも回動軸102a側に近い場所に配設されている。
【0079】
上部反射部材282aは、副制御部基板ケース164の外壁において略鉛直方向に取り付けられており、主制御部300のモニタLED336a~336cや、主基板表示器190のモニタLED190a~190jから出射される光(入射光)を反射し、本体101に向けて光(反射光)を出射可能である。
【0080】
上部反射部材282aは、前面扉102において略鉛直方向に立設されていることから、上部反射部材282aによって反射される光(反射光)は、主として、上部反射部材282aに対向する領域、すなわち、本体101のリール110~112よりも上方の領域を照らすことになる。
【0081】
なお、上部反射部材282aの設置態様は、本例に限定されず、例えば、上部反射部材282aを前面扉102において下方に向かって傾斜させて設置すれば、上部反射部材282aによって反射される光(反射光)は斜め下に出射され、本体101のリール110~112や、これらのリール110~112よりも下方の領域を照らすことができる。
【0082】
また、下部反射部材282b~282eは、前面扉102の内側に配設される装置や部材の表面に銀メッキを施してなる反射部材であり、下部反射部材282f~282gは、スピーカ277の振動子を振動させる電磁回路を構成するヨーク(金属部材)に、樹脂で鏡面塗装を施してなる反射部材である。
【0083】
これらの下部反射部材282b~282gのうち、下部反射部材282d,282e,282gは、本体101のリール110~112よりも下方の位置に配設されたメダル数制御基板350Bに対向するように、前面扉102の図柄表示窓113よりも下方の位置であって、前面扉102の開放端102b側よりも回動軸102a側に近い場所に配設されている。
【0084】
また、下部反射部材282b~282gのうち、下部反射部材282b,282c,282fは、本体101のリール110~112よりも下方の位置に配設されたメダル数制御基板350Bに対向するように、前面扉102の図柄表示窓113よりも下方の位置であって、前面扉102の回動軸102a側よりも開放端102b側に近い場所に配設されている。
【0085】
下部反射部材282b~282eは、装置や部材における略鉛直方向の面に設けられており、メダル数制御基板350BのモニタLED336d~336fやセグメント表示器336gから出射される光(入射光)を反射し、本体101に向けて光(反射光)を出射可能である。
【0086】
下部反射部材282b~282gは、装置や部材における略鉛直方向の面に設けられていることから、下部反射部材282b~282gによって反射される光(反射光)は、主として、下部反射部材282b~282gに対向する領域、すなわち、本体101のリール110~112よりも下方の領域を照らすことになる。
【0087】
なお、下部反射部材282b~282gの設置態様は、本例に限定されず、例えば、下部反射部材282b~282gのうちの一つ、複数、または、全てを前面扉102において上方に向かって傾斜させて設置すれば、下部反射部材282b~282gのうちの一つ、複数、または、全てによって反射される光(反射光)は斜め上に出射され、本体101のリール110~112や、これらのリール110~112よりも上方の領域を照らすことができる。
【0088】
また、本発明に係る「反射部材」の材質は、金属に限定されるものではなく、例えば、木材、プラスチック、樹脂等であってもよい。また、部材に施す加工は、銀メッキや鏡面塗装に限定されず、例えば、金、クロム、銅、ニッケル等の金属でメッキを施してもよいし、ペンキ、ニス等の塗料で塗装してもよい。
【0089】
また、本発明に係る「反射部材」の形状は、平面に限定されず、例えば、反射部材を曲面(凸面、凹面)で構成すれば、反射部材の反射光によって照らす領域を広げたり、反射部材の反射光の光度を高めたりすることができる。また、平面と曲面の両方を有する形状であってもよい。また、本発明に係る「反射部材」の数や配設場所も、特に限定されず、上部反射部材を2つ以上設けてもよいし、下部反射部材を1つだけ、または、7つ以上設けてもよい。
【0090】
<反射部材の作用>
次に、図4を用いて、下部反射部材282b~282gの作用について説明する。
【0091】
図4(a)は、図3(b)に示す断面図に対応する図であって、本体101に対して前面扉102を開放角度θXで開放した状態を示した断面図である。また、図4(b)は、図3(b)に示す断面図に対応する図であって、本体101に対して前面扉102を開放角度θYで開放した状態を示した断面図である。
【0092】
図3(a),(b)を用いて説明したように、下部反射部材282b~282gは、メダル数制御基板350BのモニタLED336d~336fやセグメント表示器336gから出射される光(入射光)を反射し、本体101に向けて反射光を出射可能である。
【0093】
例えば、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY。例えば、30度)で開放した状態では、モニタLED336dから前面扉102に向けて略真っすぐに出射され、下部反射部材282b~282gに所定の入射角度A1(例えば、60度)で入射した入射光ILd1は、下部反射部材282b~282gで反射し、反射光RLd1として下部反射部材282b~282gから本体101に向けて所定の反射角度A2(例えば、30度)で出射される。
【0094】
一方、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX。例えば、15度)で開放した状態では、モニタLED336dから前面扉102に向けて略真っすぐに出射され、下部反射部材282b~282gに所定の入射角度A1´(例えば、70度)で入射した入射光ILd1は、下部反射部材282b~282gで反射し、反射光RLd1として下部反射部材282b~282gから本体101に向けて所定の反射角度A2´(例えば、40度)で出射される。
【0095】
図4(a),(b)において符号RLdE1で示す領域は、モニタLED336dから出射されて下部反射部材282b~282gに入射する入射光ILd1の反射光RLd1が出射される領域(反射光領域)を模式的に示したものである。
【0096】
図4(a)に示すように、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態では、反射光領域RLdE1には、前面扉102の下面板264の一部の領域と、左側フレーム270Lおよび左側固定ネジ271Lの全ての領域と、モニタLED336dの一部の領域と、セグメント表示器336gの一部の領域と、電源装置252の一部の領域が含まれており、これらの下面板264(第二の部品)の一部と、左側フレーム270L(第二の部品)および左側固定ネジ271L(第二の部品)の全てと、モニタLED336d(第二の部品)の一部と、セグメント表示器336g(第二の部品)の一部と、電源装置252(第二の部品)の一部が、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1に照射され、反射光RLd1によって照らされる。
【0097】
一方、図4(b)に示すように、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態では、反射光領域RLdE1には、前面扉102の下面板264の一部と、左側フレーム270Lおよび左側固定ネジ271Lの全ての領域と、モニタLED336dの全てとセグメント表示器336gの一部を含むメダル数制御基板350Bの正面視左半分の領域と、電源装置252の一部の領域が含まれており、これらの下面板264(第二の部品)の一部と、左側フレーム270L(第二の部品)および左側固定ネジ271L(第二の部品)の全てと、メダル数制御基板350B(第二の部品)の正面視左半分と、電源装置252(第二の部品)の一部が、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1に照射され、反射光RLd1によって照らされる。
【0098】
よって、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態(前扉の開放量が大きい状態)よりも、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態(前扉の開放量が小さい状態)の方が、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1が前面扉102の奥まで届き、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1によって広い領域を照らすことができ、リール110~112の下方を明るく照射する。
【0099】
本例によれば、前面扉102の開放角度が小さくても(前面扉102を全開にしなくても)、発光素子の反射光によって前面扉102内部の広い範囲を照らすことができ、店内が暗い場合であっても、作業者の作業を容易にすることができる上に、メンテナンス作業中の遊技者による覗き込み(筐体内を覗かれる行為)を防止することができる。また、計数ボタン171を前面扉102の表側における開放端側に配置しているため、小さい開放角度での計数ボタン171への操作を容易にしているとともに、前面扉102を開放しながら筐体内の点検や作業を、計数ボタン171が前面扉102の回動軸寄りに配置されている場合に比べて容易にすることができる。
【0100】
また、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態(前扉の開放量が大きい状態)よりも、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態(前扉の開放量が小さい状態)の方が、下部反射部材282b~282gから左側フレーム270Lおよび左側固定ネジ271Lまでの距離が近いことから、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1によって、左側フレーム270Lおよび左側固定ネジ271Lがより一層、明るく照らされる。
【0101】
本例によれば、前面扉102の開放角度が小さくても(前面扉102を全開にしなくても)、発光素子の反射光によって左側フレーム270Lおよび左側固定ネジ271Lを照らすことができ、店内が暗い場合であっても、作業者の作業を容易にすることができる。
【0102】
また、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態では、モニタLED336dから前面扉102に向けて斜めに出射され、下部反射部材282b~282gに所定の入射角度B1(例えば、80度)で入射した入射光ILd2は、下部反射部材282b~282gで反射し、反射光RLd2として下部反射部材282b~282gから本体101に向けて所定の反射角度B2(例えば、40度)で出射される。
【0103】
一方、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態では、モニタLED336dから前面扉102に向けて斜めに出射され、下部反射部材282b~282gに所定の入射角度B1´(例えば、120度)で入射した入射光ILd2は、下部反射部材282b~282gで反射し、反射光RLd2として下部反射部材282b~282gから本体101に向けて所定の反射角度B2´(例えば、20度)で出射される。
【0104】
図4(a),(b)において符号RLdE2で示す領域は、モニタLED336dから出射されて下部反射部材282b~282gに入射する入射光ILd2の反射光RLd2が出射される領域(反射光領域)を模式的に示したものである。
【0105】
図4(a)に示すように、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態では、反射光領域RLdE2には、前面扉102の下面板264の一部の領域と、ヒンジ装置276の一部の領域が含まれており、これらの下面板264(第二の部品)の一部と、ヒンジ装置276(第二の部品)の一部が、下部反射部材282b~282gの反射光RLd2に照射され、反射光RLd2によって照らされる。
【0106】
一方、図4(b)に示すように、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態では、反射光領域RLdE2には、前面扉102の下面板264の一部の領域と、電源装置252の一部の領域が含まれており、これらの下面板264(第二の部品)の一部と、電源装置252(第二の部品)の一部が、下部反射部材282b~282gの反射光RLd2に照射され、反射光RLd2によって照らされる。
【0107】
よって、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態(前扉の開放量が大きい状態)よりも、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態(前扉の開放量が小さい状態)の方が、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1が前面扉102の奥まで届き、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1によって広い領域を照らすことができ、リール110~112の下方を明るく照射する。
【0108】
なお、図4(a),(b)においては、説明の都合上、メダル数制御部350のモニタLED336dから出射される光の反射光領域RLdE1,RLdE2と、モニタLED336fから出射される光の反射光領域RLfEのみを図示しており、モニタLED336eやセグメント表示器336gから出射される光の反射光の図示を省略している。
【0109】
続いて、例えば、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態では、モニタLED336fから前面扉102に向けて略真っすぐに出射され、下部反射部材282b~282gに所定の入射角度C1(例えば、50度)で入射した入射光ILfは、下部反射部材282b~282gで反射し、反射光RLfとして下部反射部材282b~282gから本体101に向けて所定の反射角度C2(例えば、80度)で出射される。
【0110】
一方、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態では、モニタLED336fから前面扉102に向けて略真っすぐに出射され、下部反射部材282b~282gに所定の入射角度C1´(例えば、80度)で入射した入射光ILfは、下部反射部材282b~282gで反射し、反射光RLfとして下部反射部材282b~282gから本体101に向けて所定の反射角度C2´(例えば、110度)で出射される。
【0111】
図4(a),(b)において符号RLfEで示す領域は、モニタLED336dから出射されて下部反射部材282b~282gに入射する入射光ILfの反射光RLfが出射される領域(反射光領域)を模式的に示したものである。
【0112】
図4(a)に示すように、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態では、反射光領域RLfEには、前面扉102の下面板264の一部の領域と、右側フレーム270Rおよび右側固定ネジ271Rの全ての領域と、モニタLED336dの一部の領域と、セグメント表示器336gの一部の領域と、貸出機接続端子板790の全ての領域が含まれており、これらの下面板264(第二の部品)の一部と、右側フレーム270R(第二の部品)および右側固定ネジ271R(第二の部品)の全てと、モニタLED336d(第二の部品)の一部と、セグメント表示器336g(第二の部品)の一部と、貸出機接続端子板790(第二の部品)の全てが、下部反射部材282b~282gの反射光RLfに照射され、反射光RLfによって照らされる。
【0113】
一方、図4(b)に示すように、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態では、反射光領域RLfEには、前面扉102の下面板264の一部と、右側フレーム270Rおよび右側固定ネジ271Rの全ての領域と、モニタLED336fの全てとセグメント表示器336gの一部を含むメダル数制御基板350Bの正面視右半分の領域と、貸出機接続端子板790の全ての領域が含まれており、これらの下面板264(第二の部品)の一部と、右側フレーム270R(第二の部品)および右側固定ネジ271R(第二の部品)の全てと、メダル数制御基板350B(第二の部品)の正面視右半分と、貸出機接続端子板790(第二の部品)の全てが、下部反射部材282b~282gの反射光RLfに照射され、反射光RLfによって照らされる。
【0114】
よって、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態(前扉の開放量が大きい状態)よりも、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態(前扉の開放量が小さい状態)の方が、下部反射部材282b~282gの反射光RLfが前面扉102の奥まで届き、下部反射部材282b~282gの反射光RLfによって広い領域を照らすことができ、リール110~112の下方を明るく照射する。
【0115】
本例によれば、前面扉102の開放角度が小さくても(前面扉102を全開にしなくても)、発光素子の反射光によって前面扉102内部の広い範囲を照らすことができ、店内が暗い場合であっても、作業者の作業を容易にすることができる上に、メンテナンス作業中の遊技者による覗き込み(筐体内を覗かれる行為)を防止することができる。また、計数ボタン171を前面扉102の表側における開放端側に配置しているため、小さい開放角度での計数ボタン171への操作を容易にしているともに、前面扉102を開放しながら筐体内の点検や作業を、計数ボタン171が前面扉102の回動軸寄りに配置されている場合に比べて容易にすることができる。
【0116】
なお、下部反射部材282b~282gに入射する入射光の反射光RLd1と、この反射光RLd1が出射される領域RLdE1と、下部反射部材282b~282gに入射する入射光ILd2の反射光RLd2と、この反射光RLd2が出射される領域RLdE2は、複数の下部反射部材282b~282gのうち、前面扉102の開放端102b側よりも回動軸102a側に近い場所に配設されている下部反射部材282d,282e,282gによって生じる光である。
【0117】
一方、下部反射部材282b~282gに入射する入射光ILfの反射光RLfと、この反射光RLfが出射される領域RLfEは、複数の下部反射部材282b~282gのうち、前面扉102の回動軸102a側よりも開放端102b側に近い場所に配設されている下部反射部材282b,282c,282fによって生じる光である。
【0118】
また、本体101に対して前面扉102を開放角度θX(>θY)で開放した状態(前扉の開放量が大きい状態)よりも、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態(前扉の開放量が小さい状態)の方が、下部反射部材282b~282gから右側フレーム270Rおよび右側固定ネジ271Rまでの距離が近いことから、下部反射部材282b~282gの反射光RLd1によって、右側フレーム270Rおよび右側固定ネジ271Rがより一層、明るく照らされる。
【0119】
本例によれば、前面扉102の開放角度が小さくても(前面扉102を全開にしなくても)、発光素子の反射光によって右側フレーム270Rおよび右側固定ネジ271Rを照らすことができ、店内が暗い場合であっても、作業者の作業を容易にすることができる。 前面扉102の下面板264に配設された貸出機接続端子板790は、モニタLED336d~336fやセグメント表示器336gから出射される光が届き難い上に、前面扉102側から見た場合にモニタLED336d~336fやセグメント表示器336gの光が逆光となって視認性が低下してしまうおそれがあるが、本例によれば、貸出機接続端子板790の全てを、下部反射部材282b~282gの反射光RLfによって照らすことができるため、貸出機接続端子板790の視認性を高めることができる。
【0120】
また、本体101に対して前面扉102を開放角度θY(<θX)で開放した状態では、メダル数制御基板350Bの正面視左半分をモニタLED336dやセグメント表示器336gの反射光によって照らすことができ、メダル数制御基板350Bの正面視中央部分を、モニタLED336eやセグメント表示器336gの反射光によって照らすことができ、メダル数制御基板350Bの正面視右半分をモニタLED336fやセグメント表示器336gの反射光によって照らすことができるため、メダル数制御基板350Bのほぼ全てをモニタLED336d~336fやセグメント表示器336gの反射光によって照らすことができる。
【0121】
このため、メダル数制御基板350Bの視認性を高めることができ、メダル数制御基板350Bのいずれの場所(例えば、前面扉102の回動軸102aに近い正面視左端、前面扉102の開放端102bに近い正面視右端)に、操作手段(例えば、リセットボタン、メダル数クリアボタン、設定キー)を配設した場合であっても、当該操作手段の視認性を高めることができる。
【0122】
また、メダル数制御基板350Bに配設されたセグメント表示器336gの視認性を高めることができるため、例えば、スロットマシン100が、電断から復帰(復電)した場合に、前面扉102の遊技メダル数表示装置170の表示を見なくても(前面扉102を開放した状態で)、セグメント表示器336gの表示によってメダル数のリセットの要否を判断することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。また、電断から復帰(復電)した場合に、エラーの解除の要否を判断することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
【0123】
また、モニタLED336fやセグメント表示器336gにおいて点滅表示を行った場合には、モニタLED336fやセグメント表示器336gの反射光によって、本体101内の広範囲に、点滅した光を照射することができ、エラー等の異常に気付きやすくすることができ、エラー等の異常に迅速に対応することができる。
【0124】
なお、本発明に係る「或る基板」は、発光素子を有する基板であればよく、基板における発光素子の配置場所は、本例に限定されない。したがって、本例では、モニタLED336d~336fをメダル数制御基板350Bの長手方向右寄りに配置したが、モニタLED336d~336fをメダル数制御基板350Bの長手方向左寄りに配置してもよいし、モニタLED336d~336fをメダル数制御基板350の長手方向中央に配置してもよい。発光素子を基板の長手方向中央に配置すれば、発光素子から出射される光の反射光を、本体内においてより広い範囲に反射させることができ、本体内における視認性を高めることができる。
【0125】
また、操作手段(例えば、リセットボタン、メダル数クリアボタン、設定キー)も同様に、基板における操作手段の配置場所は、本例に限定されない。したがって、例えば、操作手段を、基板における前面扉の回動軸に近い位置に配置してもよいし、基板における前面扉の開放端に近い位置に配置してもよい。
【0126】
操作手段を、基板における前面扉の回動軸に近い位置に配置すれば、発光素子の反射光が無ければ視認することができない操作手段であっても、発光素子の反射光によって操作手段を照らすことができ、操作手段の視認性を高めることができる。
【0127】
一方、操作手段を、基板における前面扉の開放端に近い位置に配置すれば、回動軸寄りにあるよりも前扉を少ない開放量(小さい開放角度)で操作できて操作手段へのアクセスが容易となり作業効率が向上する。また、発光素子の逆光となってしまっても、発光素子の反射光によって操作手段を照らすことができるため、視認性を向上する。
【0128】
また、本発明に係る「或る基板」を配置する場所も、特に限定されず、本例では、主制御基板300Bをリール110~112の上方に配置し、メダル数制御基板350Bをリール110~112の下方に配置したが、主制御基板300Bをリール110~112の下方に配置し、メダル数制御基板350Bをリール110~112の上方に配置してもよいし、主制御基板300Bとメダル数制御基板350Bの両方をリール110~112の上方(または下方)に配置してもよい。
【0129】
例えば、主制御基板300Bをリール110~112の下方に配置すれば、主基板表示器190から出射される光の反射光によって、主制御基板300Bにおける前面扉102の回動軸102aに近い位置に配置された操作手段(例えば、設定キー)を照らすことができ、発光素子の反射光が無ければ視認することができない操作手段であっても、発光素子の反射光によって操作手段を照らすことができ、操作手段の視認性を高めることができる。
【0130】
また、主制御基板300Bをリール110~112の下方に配置すれば、主基板表示器190から出射される光の反射光によって、主制御基板300Bにおける主基板表示器190の下方に配置された操作手段(例えば、メダル数クリアボタン)を照らすことができ、前面扉102側から見た場合に主基板表示器190からの光が逆光となって主基板表示器190の視認性が低下してしまうおそれがあるが、主基板表示器190の光の反射光によって操作手段を照らすことができ、操作手段の視認性を高めることができる。
【0131】
また、主制御基板300Bやメダル数制御基板350Bを前面扉102の背面板242の正面視右側(または、正面視左側)に寄せて(偏心させて)配置してもよく、例えば、メダル数制御基板350Bを前面扉102の背面板242の正面視右側に寄せて配置し、発光素子をメダル数制御基板350Bの長手方向左寄りに配置し、セグメント表示器や操作手段(例えば、リセットボタン、メダル数クリアボタン、設定キー)を発光素子の下方に配置してもよい。
【0132】
このような構成とすれば、発光素子から出射される光の反射光によって、メダル数制御基板350Bにおける発光素子の下方に配置された操作手段を照らすことができ、前面扉102側から見た場合に発光素子からの光が逆光となって操作手段の視認性が低下してしまうおそれがあるが、発光素子の光の反射光によって操作手段を照らすことができ、操作手段の視認性を高めることができる。
【0133】
なお、図4(a),(b)においては、上部反射部材282aについての図示は省略したが、上述の通り、上部反射部材282aによって反射される光(反射光)は、主として、上部反射部材282aに対向する領域、すなわち、本体101のリール110~112よりも上方の領域を照らすことになる。
【0134】
本例によれば、遊技店の照明の影となりやすいリールの上方の領域の視認性を向上させることができ、筐体内部の点検作業や部品交換等の作業がし易くなり、遊技台のメンテナンス性を高めることができる。
【0135】
<反射部材の作用/まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、筐体(例えば、図1に示す本体101)と、前扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、或る発光素子(例えば、図3(a),(b)に示すモニタLED336a~336e、主基板表示器190、セグメント表示器336g)と、第一の部品(例えば、図2に示す上部反射部材282a、図2図4(a),(b)に示す下部反射部材282b~282g)と、第二の部品(例えば、図3(a),(b)に示す主制御基板300B、貸出機接続端子板790、電源装置252、メダル数制御基板350B)と、を備えた遊技台であって、前記筐体の内部には、前記或る発光素子が配設されており、前記前扉の裏側の或る領域には、前記第一の部品が配設されており、前記或る領域は、前記前扉の閉鎖状態で前記或る発光素子の光りが照射される領域であり、前記第一の部品は、前記或る発光素子の光りを反射可能な部品であり、前記第二の部品は、前記筐体の内部に位置する部品であり、前記第二の部品の少なくとも一部に、前記第一の部品で反射された前記或る発光素子の光りの少なくとも一部が照射される、ことを特徴とする遊技台である。
【0136】
スロットマシン筐体内は遊技店の照明の影となってしまい、内部が視認しづらいことがあり、また遊技店もスロットマシンコーナーは、ぱちんこコーナーに比べて照明を落としている店舗も多く、より一層、筐体内部が視認しづらいことがある。また、近年では従来の物理的なメダル媒体を用いないメダルレススロット(管理遊技機)が提案されている。このような管理遊技機では、メダルを貯留するホッパー装置が不要となり、筐体内に空きスペースが生じるが、空きスペースを有効活用することが求められている。
【0137】
本実施形態に係る遊技台によれば、前扉を全開にしなくても、遊技店の照明の影となりやすい筐体内部の領域の視認性を向上させることができ、筐体内部の点検作業や部品交換等の作業がし易くなり、遊技台のメンテナンス性を高めることができる。
【0138】
また、リール(例えば、図1に示すリール110~112)と、基板(例えば、図3に示すメダル数制御基板350B)と、を備え、前記基板は、前記筐体の内部において前記リールの下方に配設されており、前記或る発光素子(例えば、図3(a),(b)に示すモニタLED336d~336e、7セグメント表示器336g)は、前記基板に配設されており、前記第二の部品(例えば、図3(a),(b)に示す貸出機接続端子板790、電源装置252、メダル数制御基板350B)は、前記筐体の内部において前記リールの下方に位置する部品であってもよい。
【0139】
このような構成とすれば、前扉を全開にしなくても、遊技店の照明の影となりやすいリールの下方の領域の視認性を向上させることができ、筐体内部の点検作業や部品交換等の作業がし易くなり、遊技台のメンテナンス性を高めることができる。特に、メダルレススロット(管理遊技機)においては、リールの下方の領域に空きスペースが生じすることから、従来のスロットマシンに比べて、リールの下方に位置する部品の視認性を、より一層、高めることができ、リールの下方に位置する部品のメンテナンス性を高めることができる。
【0140】
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、筐体(例えば、図1に示す本体101)と、前扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、或る発光素子(例えば、図3(a),(b)に示すモニタLED336a~336e、主基板表示器190、セグメント表示器336g)と、第一の部品(例えば、図2に示す上部反射部材282a、図2図4(a),(b)に示す下部反射部材282b~282g)と、を備えた遊技台であって、前記筐体の内部には、前記或る発光素子が配設されており、前記前扉の裏側の或る領域には、前記第一の部品が配設されており、前記或る領域は、前記前扉の閉鎖状態で前記或る発光素子の光りが照射される領域であり、前記第一の部品は、前記或る発光素子の光りを反射可能な部品であり、前記或る領域は、前記前扉の開放端(例えば、図4(a),(b)に示す開放端102b)側よりも回動軸(例えば、図4(a),(b)に示す回動軸102a)側に近い場所に位置する領域であり、前記第一の部品で反射された前記発光素子の光りは、前記前扉の開放量が大きい状態(例えば、図4(a),(b)に示す、本体101に対して前面扉102を開放角度θXで開放した状態よりも小さい状態(例えば、図4(a),(b)に示す、本体101に対して前面扉102を開放角度θYで開放した状態)の方が、前記第一の部品で反射された前記発光素子の光りで前記筐体の内部が明るく照射される、ことを特徴とする遊技台である。
【0141】
スロットマシン筐体内は遊技店の照明の影となってしまい、内部が視認しづらいことがあり、また遊技店もスロットマシンコーナーは、ぱちんこコーナーに比べて照明を落としている店舗も多く、より一層、筐体内部が視認しづらいことがある。また、近年では従来の物理的なメダル媒体を用いないメダルレススロット(管理遊技機)が提案されている。このような管理遊技機では、メダルを貯留するホッパー装置が不要となり、筐体内に空きスペースが生じるが、空きスペースを有効活用することが求められている。
【0142】
本実施形態に係る遊技台によれば、前扉を全開にしなくても、遊技店の照明の影となりやすい領域の視認性を向上させることができ、筐体内部の点検作業や部品交換等の作業がし易くなり、遊技台のメンテナンス性を高めることができる。また、メンテナンス作業中の遊技者による覗き込み(筐体内を覗かれる行為)を防止することができる。
【0143】
また、リール(例えば、図1に示すリール110~112)と、基板(例えば、図3に示すメダル数制御基板350B)と、第二の部品(例えば、図3(a),(b)に示す貸出機接続端子板790、電源装置252、メダル数制御基板350B)と、を備え、前記基板は、前記筐体の内部において前記リールの下方に配設されており、前記或る発光素子(例えば、図3(a),(b)に示すモニタLED336d~336e、7セグメント表示器336g)は、前記基板に配設されており、前記第二の部品は、前記筐体の内部において前記リールの下方に位置する部品であり、前記第一の部品で反射された前記発光素子の光りは、前記前扉の開放量が大きい状態よりも小さい状態の方が、前記第一の部品で反射された前記発光素子の光りで前記リールの下方が明るく照射されるものであってもよい。
【0144】
このような構成とすれば、前扉を全開にしなくても、遊技店の照明の影となりやすいリールの下方の領域の視認性を向上させることができ、筐体内部の点検作業や部品交換等の作業がし易くなり、遊技台のメンテナンス性を高めることができる。特に、メダルレススロット(管理遊技機)においては、リールの下方の領域に空きスペースが生じすることから、従来のスロットマシンに比べて、リールの下方に位置する部品の視認性を、より一層、高めることができ、リールの下方に位置する部品のメンテナンス性を高めることができる。
【0145】
また、前記発光素子は、前記遊技台に記憶された遊技価値量(例えば、遊技メダル数)を示す発光素子であってもよい。
【0146】
このような構成とすれば、電断から復帰(復電)した場合に、発光素子によって示される遊技価値量によって遊技価値量のリセットの要否を判断することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
【0147】
また、前記発光素子は、前記遊技台で生じたエラーに関するエラー表示(例えば、エラーコード)を示す発光素子であってもよい。
【0148】
このような構成とすれば、電断から復帰(復電)した場合に、エラーの解除の要否を判断することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
【0149】
また、前記発光素子は、前記遊技台でエラーが生じると、前記遊技価値量と前記エラー表示を交互に表示するように構成されていてもよい。
【0150】
このような構成とすれば、エラー表示を目立たせることができ、エラーの発生に気付きやすくすることができ、迅速にエラーに対応することで、遊技者の満足度を高めることができる。
【0151】
また、前記或る発光素子は、前記遊技台の第一の操作手段(例えば、図1に示す計数ボタン171)が操作されたことを示す発光素子であってもよい。
【0152】
このような構成とすれば、第一の操作手段の操作検知が正常かどうかを確認することができる。
【0153】
また、前記第一の操作手段は、前記前扉の表側に設けられた操作手段であり、前記前扉の開放状態で前記第一の操作手段を操作すると、前記第二の部品の少なくとも一部に、前記第一の部品で反射された前記或る発光素子の光りの少なくとも一部が照射されるものであってもよい。
【0154】
このような構成とすれば、筐体内部を重点的に点検したり作業したりしたいときは、第一の操作手段の操作によって発光及び反射させ、遊技者にのぞき見されたくないときは、第一の操作手段の操作をせずに筐体内部を暗くすることができるため、必要に応じて視界の明るさを調節することができる。
【0155】
また、前記第一の操作手段は、前記前扉の表側において該前扉の回動軸側よりも開放端側に近い位置に設けられた操作手段であってもよい。
【0156】
このような構成とすれば、第一の操作手段を前扉の開放端側に寄せて配置することで、前扉を開けた状態での第一の操作手段の操作性を高めることができる。
【0157】
<制御部>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。図5は、スロットマシン100の制御部の回路ブロック図を示したものである。
【0158】
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
【0159】
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
【0160】
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
【0161】
主制御部300は、センサ回路を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン132センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、設定変更ボタン175センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
【0162】
スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
【0163】
ベットボタン130センサ、ベットボタン132センサは、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
【0164】
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、およびリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
【0165】
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、主基板表示器190等の表示装置を駆動する駆動回路324、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路326をそれぞれ設けている。
【0166】
また、基本回路302には、情報出力回路328が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路328を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路650にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路を備えており、電圧監視回路は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
【0167】
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
【0168】
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
【0169】
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0170】
また、第1副制御部400には、音源(オーディオアンプ)IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
【0171】
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、告知ランプ123等)が接続されている。
【0172】
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
【0173】
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
【0174】
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、液晶表示装置157などの制御を行う。
【0175】
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
【0176】
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0177】
第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介して液晶ROM507、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいて液晶ROM507に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM516のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
【0178】
次に、メダル数制御部350について説明する。主制御部300は、遊技の進行を制御する遊技制御部302のほかに、遊技者所有の遊技メダル数に関する制御を行うメダル数制御部350を有する。遊技制御部302は、遊技制御手段の一例に相当し、メダル数制御部350は遊技価値数制御手段の一例に相当する。
【0179】
メダル数制御部350も、遊技制御部302と同じように、CPU354と、ROM356と、RAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。
【0180】
メダル数制御部350の基本回路には、5桁の7セグメント(SEG)表示器で構成された遊技メダル数表示装置170、計数ボタン171、および遊技メダル数クリアボタン172が接続されている。
【0181】
また、メダル数制御部350の基本回路には、貸出機接続端子板790を介して貸出機700も接続されている。メダル数制御部350は、貸出機700と双方向の通信を行う。
【0182】
メダル数制御部350は、遊技制御部302に対して各種のコマンドを送信する。また、遊技制御部302もメダル数制御部350に対して各種のコマンドを送信する。すなわち、メダル数制御部350と遊技制御部302との通信も双方向通信である。また、メダル数制御部350は、RAM358の所定領域に「遊技メダル数」を記憶する。具体的には、「遊技メダル数」はクレジットカウンタに記憶されている。メダル数制御部350は、加算処理または減算処理によって、RAM358の所定領域に記憶されている「遊技メダル数」を更新する。加算処理としては、遊技制御部302から送信されてくる払出コマンドに基づく処理や、遊技制御部302から送信されてくる精算コマンドに基づく処理や、貸出機700から送信されてくる貸出通知に基づく処理があげられる。一方、減算処理としては、計数ボタン171が操作されたことに基づく計数処理や、遊技制御部302から送信されてくる投入コマンドに基づく処理があげられる。
【0183】
なお、遊技メダル数クリアボタン172は、遊技客が操作することができない位置(例えば、前面扉102を開けないと操作することができない位置)に設けられており、RAM358の所定領域に記憶されている「遊技メダル数」をクリアするための操作手段である。
【0184】
例えば、遊技メダル数に「2」が残ったまま遊技客が不在となると、「2」を残した遊技客が遊技を継続する意思があるのか無いのか判断が困難になり、別の遊技客が遊技を開始できない事態となったが、店員の操作によって遊技メダル数のクリアが可能であれば、別の遊技客を早期に迎えることができる。なお、遊技メダル数クリアボタン172が操作された場合に、必ず「遊技メダル数」をクリアするものとせず、例えば、遊技メダル数が2枚以下の場合にクリアするようにし、3枚以上あれば、計数ボタン171が操作された場合と同様に計数を行ってもよい。計数ボタン171に故障等があり計数ボタン171に操作があったことを認識できない事態となると、「遊技メダル数」を「持ちメダル数」に変換できなくなり遊技者に不利益を与える虞があったが、店員の操作によっても計数が可能であれば、遊技者に不利益を与えず済む。
【0185】
更に、店員用の計数ボタンを新たに設ける必要がないためコスト増になることがない。なお、遊技メダル数を判断してクリアと計数を分けるものでなく、遊技メダル数クリアボタン172の操作方法によってクリアと計数を分けてもよい。例えば、短押しされた場合にクリアし、長押しされた場合に計数する。遊技メダル数によらずクリアと計数の一方を容易に選択できる。また、遊技メダル数クリアボタン172のみが操作された場合にクリアし、遊技メダル数クリアボタン172と他のボタンが同時に操作された場合に計数する。操作を誤ってしまう可能性が低く、クリアと計数の一方を容易に選択できる。
【0186】
<基板の接続例>
次に、図6を用いて、スロットマシン100が備える基板の接続例について説明する。図6は、スロットマシン100が備える基板の接続例を示した図である。
【0187】
例えば、主制御部300が設けられた主制御基板300Bは、ハーネスHB1で中継基板RB1と接続されており、さらに、この中継基板RB1は、ハーネスHA1~HA6によって、それぞれ、レバーユニット135U(スタートレバー135搭載)、ストップボタンユニット136U(ストップボタン137~139搭載)、遊技メダル数表示装置170、ベットボタンユニット132U(ベットボタン130、132、精算ボタン134搭載)、計数ボタンユニット138U(計数ボタン171搭載)、扉センサ等に接続されている。
【0188】
また、主制御基板300Bは、ハーネスHF1~HF3によって、それぞれ、メダル数制御部350が設けられたメダル数制御基板350B、中継基板RB2、電源装置252に接続され、さらに、メダル数制御基板350Bは、ハーネスHG1によって、貸出機接続端子板790に接続され、中継基板RB2は、ハーネスHI1~HI3によって、リールユニット140U(リール110~112搭載)に接続されている。
【0189】
なお、電源装置252とメダル数制御基板350Bとを接続するハーネスによってメダル数制御基板350Bに電力(電源電圧)が供給されるようにしてもよいし、電源装置252と電源中継基板がハーネスで接続され、電源中継基板から主制御基板300Bおよびメダル数制御基板350Bに電力(電源電圧)が供給されるようにしてもよい。
【0190】
第1副制御部400が設けられた副制御基板400Bは、ハーネスHE1によって、主制御基板300Bと接続されるとともに、ハーネスHD1によって、中継基板RB4と接続されており、さらにこの中継基板RB4はハーネスHC1~HC2によって、それぞれ、メニューボタンユニット900U、チャンスボタンユニット190Uに接続されている。
【0191】
また、副制御基板400Bは、後述するコネクタCN4B1,CN5B1による基板対基板接続によって、第2副制御部500のROM506が設けられた液晶制御基板500Bに接続され、さらに、この液晶制御基板500Bは、後述するコネクタCN5B2,CN5B3を介して演出画像表示装置157に接続されているとともに、後述するコネクタCN5B4,CN5C2による基板対基板接続によって、第2副制御部500のCPU504が設けられた液晶CPU基板500Cに接続されている。この液晶CPU基板500Cは、さらに、後述するコネクタCN5C1,CN5D1による基板対基板接続によって、第2副制御部500の液晶ROM507が設けられた液晶ROM基板500Dに接続されている。
【0192】
なお、液晶制御基板500B、液晶CPU基板500C、および、液晶ROM基板500Dは、第2副制御部500を構成する基板であり、以降、液晶制御基板500B、液晶CPU基板500C、および、液晶ROM基板500Dを、総称して「液晶基板」または「液晶基板500B~500D」と呼ぶ場合がある。また、本例では、基板対基板接続を実現するコネクタとしてフローティングコネクタを採用しているが、本発明に係る「コネクタ」は、本例に限定されず、例えば、マイクロコネクタ、スタッキングコネクタ、メザニンコネクタ等のコネクタであってもよい。
【0193】
また、副制御基板400Bは、ハーネスHJ1~HJ3、中継基板RB5~RB7、および、ハーネスHK1~HK3を介して、可動体ユニット141U、照明基板550、スピーカ272,277に接続されている。
【0194】
<副制御基板と液晶基板>
次に、副制御基板400Bと液晶基板500B~500Dについて説明する。図7(a)は、開放した状態の前面扉102の一部を抜き出して示した図である。
【0195】
ここで、図7(a)における矢印d1及びd2は、スロットマシン100を設置場所に固定した状態における方向を示している。矢印d1はスロットマシン100の幅方向(左右方向という場合がある)を示し、背面視で左手を左、右手を右という場合がある。矢印d2はスロットマシン100の高さ方向(上下方向という場合がある)を示し、高い方を上、低い方を下という場合がある。なお、図7(a)では図示しないが、スロットマシン100の奥行き方向(前後方向という場合がある)では、手前側を前方側又は正面側という場合があり、奥側を後方側又は背面側という場合がある。
【0196】
前面扉102は、本体101にヒンジ装置276を介して開閉自在に蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160(図1に示すシャッタ163や演出画像表示装置157)、および、この演出装置160を制御する副制御基板400Bと液晶基板500B~500Dを収納した副制御部基板ケース164や、上部スピーカ272が配設されている。
【0197】
<副制御基板と液晶基板/副制御部基板ケース>
次に、図7(b)と図8(a)を用いて、副制御部基板ケース164について説明する。
【0198】
ここで、図7(b)における矢印d3及びd4は、副制御部基板ケース164を前面扉102の背面板242に固定した状態における方向を示している。矢印d3は副制御部基板ケース164の幅方向(左右方向や長手方向という場合がある)や、この副制御部基板ケース164に収容される各種基板の幅方向(左右方向や板面方向という場合がある)を示し、図7(b)の正面視で左手を左、右手を右という場合がある。矢印d4は副制御部基板ケース164の高さ方向(上下方向や短手方向という場合がある)や、この副制御部基板ケース164に収容される各種基板の高さ方向(上下方向や板面方向という場合がある)を示し、高い方を上、低い方を下という場合がある。
【0199】
なお、図7(b)では図示しないが、副制御部基板ケース164の奥行き方向(前後方向や厚み方向という場合がある)や、この副制御部基板ケース164に収容される各種基板の奥行き方向(厚み方向や板厚方向という場合がある)では、手前側を、表面、前方側、又は正面側という場合があり、奥側を、裏面、後方側、又は背面側という場合がある。
【0200】
図7(b)は、副制御部基板ケース164を拡大して示した部分拡大図であり、図8(a)は、図7(b)における符号X―X線に沿う断面図である。
【0201】
副制御部基板ケース164は、底面が略矩形の角皿状である下側ケース164Dと、この下側ケース164bの内部の空間を覆うように配置される上側ケース164Uと、を組み合わせて構成される箱体となっている。
【0202】
上側ケース164Uの右側の領域には、副制御基板400Bを固定するための取付ネジ165が螺合可能な副制御基板用ネジボス166が、上側ケース164Uの内方に向けて突出形成されている。副制御基板用ネジボス166は、副制御基板400Bの四隅に形成されたネジ孔167に対応する位置に合計4個形成されており、上側ケース164Uからの突出長さh1は、後述する液晶制御基板用ネジボス181における上側ケース164Uからの突出長さh1と同じである。
【0203】
また、上側ケース164Uの左側の領域には、液晶制御基板500Bを固定するための取付ネジ180が螺合可能な液晶制御基板用ネジボス181が、上側ケース164Uの内方に向けて突出形成されている。液晶制御基板用ネジボス181は、液晶制御基板500Bの四隅に形成されたネジ孔182に対応する位置に合計4個形成されており、上側ケース164Uからの突出長さh1は、副制御基板用ネジボス166における上側ケース164Uからの突出長さh1と同じである。
【0204】
また、図8(a)に示すように、下側ケース164Dの中央やや右寄りには、副制御基板400Bを下方から支持するためのリブ(凸部)184が、下側ケース164Dの内方に向けて突出形成されている。
【0205】
副制御部基板ケース164の内部の空間には、基板対基板接続された副制御基板400Bと液晶制御基板500Bが、それぞれ、取付ネジ165、180によって上側ケース164Uに固定され、この液晶制御基板500Bに、液晶CPU基板500Cが板厚方向で基板対基板接続され、この液晶CPU基板500Cに、さらに液晶ROM基板500Dが板面方向で基板対基板接続された状態で収納される。なお、それぞれの基板対基板接続の詳細については後述する。
【0206】
上側ケース164Uおよび下側ケース164Dは、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、副制御部基板ケース164の内部に収納された副制御基板400Bと液晶基板500B~500Dを、副制御部基板ケース164を通して外部から視認することが可能となっている。
【0207】
<副制御基板と液晶基板/副制御基板、液晶制御基板>
次に、図7(b)と図8(a)を用いて、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bについて説明する。
【0208】
ここで、図8(a)における矢印d3及びd5は、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bを収容した副制御部基板ケース164を前面扉102の背面板242に固定した状態における方向を示している。矢印d3は副制御基板400Bや液晶制御基板500Bの板面方向(幅方向や左右方向という場合がある)を示し、図8(a)の正面視で左手を左、右手を右という場合がある。
【0209】
矢印d5は副制御基板400Bや液晶制御基板500Bの板厚方向(奥行き方向や厚み方向という場合がある)を示し、図8(a)の正面視で上側がスロットマシン100の正面側であるが、基板の説明においては、上側、上、又は上方という場合があり、図8(a)の正面視で下側がスロットマシン100の背面側であるが、基板の説明においては、下側、下、又は下方という場合がある(後述する図8(b)も同様である)。
【0210】
なお、[0]前面扉102を閉じた状態では、各基板の表面は、本体101の背面板242と対向する位置になるが、前面扉102を開けた状態では、各基板の表面は、作業者と対向する位置になる。
【0211】
副制御基板400Bは、長方形形状の板状体からなる基材を備え、この基材の四隅には、副制御基板400Bを副制御部基板ケース164に取り付けるための取付ネジ165が挿通可能な4つのネジ孔167が形成されている。
【0212】
副制御基板400Bの一方側の面400Ba(以下、「表面」という場合がある)と他方側の面400Bb(以下、「裏面」という場合がある)には、複数種類の部品(コネクタ,IC等)が実装されるほか、レジスト層、配線パターン,パッド,ランド,層間導通部(ビア,スルーホール)、シルク印刷等が形成される。
【0213】
本例では、副制御基板400Bの表面400Baには、CPU404と、液晶制御基板500Bと基板対基板接続するための第1コネクタCN4B1と、主制御基板300Bに接続されるハーネスHE1(図6参照)が接続可能な第2コネクタCN4B2と、中継基板RB4~RB7(図6参照)のいずれかに接続されるハーネスHC1、HJ1~HJ3(図6参照)が接続可能な第3コネクタCN4B3,第4コネクタCN4B4が実装され、副制御基板400Bの裏面400Bbには、コンデンサ168等の部品が実装されている。
【0214】
液晶制御基板500Bは、長方形形状の板状体からなる基材を備え、この基材の四隅には、液晶制御基板500Bを副制御部基板ケース164に取り付けるための取付ネジ180が挿通可能な4つのネジ孔182が形成されている。
【0215】
液晶制御基板500Bの一方側の面500Ba(以下、「表面」という場合がある)と他方側の面500Bb(以下、「裏面」という場合がある)には、複数種類の部品(コネクタ,IC等)が実装されるほか、レジスト層、配線パターン,パッド,ランド,層間導通部(ビア,スルーホール)、シルク印刷等が形成される。
【0216】
本例では、液晶制御基板500Bの表面500Baには、副制御基板400Bと基板対基板接続するための第1コネクタCN5B1と、演出画像表示装置157に映像を出力するためのFFCが接続される第2コネクタCN5B2と、演出画像表示装置157に音声を出力するためのハーネスが接続される第3コネクタCN5B3が実装されるともに、液晶CPU基板500Cが基板対基板接続され、液晶制御基板500Bの裏面500Bbには、電池183等の部品が実装されている。なお、液晶CPU基板500Cとの基板対基板接続の詳細については後述する。
【0217】
液晶制御基板500Bの第2コネクタCN5B2は、液晶制御基板500Bの第3コネクタCN5B3、副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1、第2コネクタCN4B2、第3コネクタCN4B3、第4コネクタCN4B4のいずれよりも薄いコネクタであって、副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1、第2コネクタCN4B2、第3コネクタCN4B3、第4コネクタCN4B4のいずれよりも小さいコネクタである。また、液晶制御基板500Bの第3コネクタCN5B3は、副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1、第2コネクタCN4B2、第3コネクタCN4B3、第4コネクタCN4B4のいずれよりも小さいコネクタである。
【0218】
副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1は、副制御基板400Bの長手方向左側の短辺の側部に配設され、液晶制御基板500Bの第1コネクタCN5B1は、液晶制御基板500Bの長手方向右側の短辺の側部に配設されており、副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1と液晶制御基板500Bの第1コネクタCN5B1がそれぞれの基板の面方向(板面方向)において基板対基板接続されることで、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bが電気的に接続される。
【0219】
すなわち、副制御基板400B(第一の基板)と液晶制御基板500B(第二の基板)は、互いに対向する側部に配設された一対の第1コネクタCN4B1と第1コネクタCN5B1により板面方向に連なって基板対基板接続されている。
【0220】
なお、本例では、基板対基板コネクタを、2つの基板のそれぞれの長手方向一方側の短辺の側部に配設し、2つの基板の短辺同士で基板対基板接続する例を示したが、本発明はこれに限定されず、基板対基板コネクタを、2つの基板のそれぞれの短手方向一方側の長辺の側部に配設し、2つの基板の長辺同士で基板対基板接続してもよいし、基板対基板コネクタを、2つの基板の一方の基板の短手方向一端側の長辺の側部と、他方の基板の長手方向一方側の短辺の側部に配設し、一方の基板の長辺と他方の基板の短辺で基板対基板接続してもよい(他の基板同士の基板対基板接続も同様である)。
【0221】
また、図8(a)に示すように、副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1における副制御基板400Bの表面400Baからの突出長さh2は、液晶制御基板500Bの第1コネクタCN5B1における液晶制御基板500Bの表面500Baからの突出長さh2と同じであり、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bを第1コネクタCN4B1と第1コネクタCN5B1で基板対基板接続した状態において、両者の基板を側面視した場合に、副制御基板400Bの表面400Baと液晶制御基板500Bの表面500Baの高さが揃うように(面一になるように)構成されている。
【0222】
液晶制御基板500Bに基板対基板接続された副制御基板400Bは、裏面400Bb側から4個の取付ネジ165が4つのネジ孔167にそれぞれ挿通され、各々の取付ネジ165が副制御部基板ケース164の上側ケース164Uの副制御基板用ネジボス166に螺合されることで、副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定される。
【0223】
副制御基板400Bに基板対基板接続された液晶制御基板500Bは、裏面500Bb側から4個の取付ネジ180が4つのネジ孔182にそれぞれ挿通され、各々の取付ネジ180が副制御部基板ケース164の上側ケース164Uの液晶制御基板用ネジボス181に螺合されることで、副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定される。
【0224】
上述の通り、副制御基板用ネジボス166における上側ケース164Uからの突出長さh1と、液晶制御基板用ネジボス181における上側ケース164Uからの突出長さh1は同じであることから、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bを第1コネクタCN4B1と第1コネクタCN5B1で基板対基板接続した状態で副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定した場合であっても、副制御基板400Bの表面400Baと液晶制御基板500Bの表面500Baの高さが揃うように(面一になるように)上側ケース164Uに固定することができ、一対の第1コネクタCN4B1と第1コネクタCN5B1も高さが揃うようになる(面一になる)ので一対のコネクタに加わる負担を軽減することができる。
【0225】
一方、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bの厚さについては、副制御基板400Bの厚さはh3であるのに対して、液晶制御基板500Bの厚さはh3よりも薄いh4であり(h4<h3)、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bは、基板の厚さが異なっており、液晶制御基板500B(第二の基板)の方が副制御基板400B(第一の基板)よりも厚さが薄い。
【0226】
しかしながら、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bの基板の厚さの違いは、液晶制御基板用ネジボス181に形成するネジ孔の長さ(深さ)を、副制御基板用ネジボス166に形成するネジ孔の長さ(深さ)よりも基板の厚さの違いの分(=h3-h4)だけ長く(深く)することで吸収することができるため、取付ネジ165と取付ネジ180の径や長さを同一にすることができ、取付ネジ165と取付ネジ180を共用化し、コストを削減することができる。
【0227】
また、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bの基板の厚さが異なることから、副制御基板400Bの表面400Baと液晶制御基板500Bの表面500Baの高さが揃うように(面一になるように)上側ケース164Uに固定した場合、副制御基板400Bの裏面400Bbは、副制御部基板ケース164の下側ケース164Dに形成されたリブ184に当接するが、液晶制御基板500Bの裏面500Bbは、リブ184に当接しない。
【0228】
このように、板面方向での基板対基板接続する箇所の間(両基板に亘る位置関係となるよう)にリブ184を備えることで、基板対基板接続した際のガタツキ(可動域)をコネクタ部分に対してピンポイントで抑制することができる。そして、液晶制御基板500Bの裏面500Bbと下側ケース164Dのリブ184との間には空隙が生じるとともに、副制御基板400Bの裏面400Bbと下側ケース164Dとの間に形成される空間の体積よりも、液晶制御基板500Bの裏面500Bbと下側ケース164Dとの間に形成される空間の体積の方が大きくなる。
【0229】
このため、副制御基板400Bの裏面400Bbと下側ケース164Dとの間に形成される空間には、最大高さがh5のコンデンサ168しか実装できない場合であっても、液晶制御基板500Bの裏面500Bbと下側ケース164Dとの間に形成される空間には、コンデンサ168の最大高さh5よりも高い最大高さh6の電池183を実装することができ、液晶制御基板500Bに実装可能な部品の種類を増やすことができ、設計の自由度を高めることができる。
【0230】
なお、本例では、液晶制御基板500Bの表面積を、副制御基板400Bの表面積よりも大きくしたが、副制御基板400Bの表面積よりも小さくてもよい。このような構成とすれば、小さい液晶制御基板500Bにおけるコネクタを、副制御基板400Bのコネクタよりも小さくすることで、コネクタの挿抜時の基板への負荷を抑制することができる。また、小さい液晶制御基板500B基板におけるコネクタを、副制御基板400Bのコネクタの数よりも少なくすることで、コネクタの挿抜時において基板に負荷がかかる頻度を減らすことができる。
【0231】
ここで、図8(c)を用いて、基板の厚さについて補足する。図8(c)は、両面基板の基本的な構造を示した断面図である。
【0232】
一般に、基板の種類は、片面基板、両面基板、多層基板に分類することができる。片面基板は、片面のみに配線パターンが形成され電子部品が実装された基板であり、下層から、基材B3、銅箔B2、ソルダレジストB1の順番で積層された構造を有する。片面基板の厚さは、基材B3、銅箔B2、ソルダレジストB1の各々の厚さを合計した厚さt1で定義することができる。
【0233】
両面基板は、両面に配線パターンが形成され電子部品が実装された基板であり、下層から、ソルダレジストB5、銅箔B4、基材B3、銅箔B2、ソルダレジストB1の順番で積層され、基材B3を中心として、両側に片面基板の構造を有する。両面基板の厚さは、ソルダレジストB5、銅箔B4、基材B3、銅箔B2、ソルダレジストB1の各々の厚さを合計した厚さt2で定義することができる。
【0234】
多層基板は、両面基板において銅箔とソルダレジストの層をさらに積層した構造を有し、例えば、4層基板であれば、基材B3を中心として、両側に銅箔とソルダレジストの層を2層ずつ有する。具体的には、図8(d)に示すように多層基板では、導体層L1と導体層L2の間および導体層L3と導体層L4の間に絶縁層としてのプリプレグを介在させる。多層基板の厚さは、基板を構成する基材、銅箔、ソルダレジストの層のすべての厚さを合計した厚さで定義することができる。
【0235】
本発明に係る「基板の厚さ」は、原則として、基板を構成する基材、銅箔、ソルダレジスト等の層のすべての厚さを合計した厚さを意味するが、基板を構成する層のうち、基材が基板全体の厚みの大半を占めることから、基材のみの厚さを意味する場合がある。
【0236】
そして、本実施形態では液晶制御基板500Bと副制御基板400Bとで、基材の厚さが同一(略同一)であっても、双方の基板で導体層(銅箔)の数が異なるため、基材・銅箔・プリプレグ・ソルダレジストを含む基板全体として厚さが異なるものを説明する。しかしながら、導体層(銅箔)の数が同じであっても基材の厚さが異なるため、基材・銅箔・プリプレグ・ソルダレジストを含む基板全体として厚さが異なるものであってもよい。
【0237】
したがって、例えば、本例に係る液晶制御基板500B副制御基板400Bは、一方が4層基板で、他方が6層であってもよく、一方が両面基板(2層)で、他方が3層以上の多層基板であってもよい。また、一方が片面基板で、他方が両面基板あるいは多層基板であってもよい。
【0238】
<副制御基板と液晶基板/副制御部基板ケースの変形例>
次に、図8(b)を用いて、副制御部基板ケースの変形例について説明する。
【0239】
図8(b)は、図8(a)に対応する断面図であり、副制御部基板ケースの変形例を示した図である。
【0240】
本変形例に係る副制御部基板ケース185は、底面が略矩形の角皿状である下側ケース185Dと、この下側ケース185Dの内部の空間を覆うように配置される上側ケース185Uと、を組み合わせて構成される箱体となっている。なお、重複した説明を回避するために、図8(a)を用いて説明した副制御部基板ケース164と異なる構成についてのみ説明することとする。
【0241】
下側ケース185Dの右側の領域には、副制御基板400Bを固定するための取付ネジ165が螺合可能な副制御基板用ネジボス186が、上側ケース185Uの副制御基板用ネジボス166に対向するように、下側ケース185Dの内方に向けて突出形成されている。
【0242】
下側ケース185Dの左側の領域には、液晶制御基板500Bを固定するための取付ネジ180が螺合可能な液晶制御基板用ネジボス187が、上側ケース185Uの液晶制御基板用ネジボス181に対向するように、下側ケース185Dの内方に向けて突出形成されている
下側ケース185Dの中央やや右寄りには、副制御基板400Bを下方から支持するためのリブ(凸部)184が、下側ケース185Dの内方に向けて突出形成されているとともに、下側ケース185Dの左側の領域には、液晶制御基板500Bの裏面500Bbに実装された電池183を下方から支持するためのリブ(凸部)188が、下側ケース185Dの内方に向けて突出形成されている。
【0243】
液晶制御基板500Bに基板対基板接続された副制御基板400Bは、副制御部基板ケース185の下側ケース185Dの外壁側から4個の取付ネジ165が4つの副制御基板用ネジボス186とネジ孔167にそれぞれ挿通され、各々の取付ネジ165が、副制御部基板ケース185の上側ケース185Uの副制御基板用ネジボス166に螺合されることで、副制御部基板ケース185の下側ケース185Dと上側ケース185Uに挟まれるようにして固定される。
【0244】
副制御基板400Bに基板対基板接続された液晶制御基板500Bは、副制御部基板ケース185の下側ケース185Dの外壁側から4個の取付ネジ180が4つの液晶制御基板用ネジボス187とネジ孔182にそれぞれ挿通され、各々の取付ネジ180が、副制御部基板ケース185の上側ケース185Uの液晶制御基板用ネジボス181に螺合されることで、副制御部基板ケース185の下側ケース185Dと上側ケース185Uに挟まれるようにして固定される。
【0245】
本例においても副制御基板400Bの厚さh3と液晶制御基板500Bの厚さh4が異なることから、副制御基板400Bの表面400Baと液晶制御基板500Bの表面500Baの高さが揃うように(面一になるように)上側ケース185Uに固定した場合、副制御基板400Bの裏面400Bbは、副制御部基板ケース185の下側ケース185Dに形成された副制御基板用ネジボス186とリブ184に当接するが、液晶制御基板500Bの裏面500Bbは、液晶制御基板用ネジボス187やリブ184に当接せず、液晶制御基板500Bの裏面500Bbと下側ケース185Dの液晶制御基板用ネジボス187やリブ184との間には空隙が生じるとともに、副制御基板400Bの裏面400Bbと下側ケース185Dとの間に形成される空間の体積よりも、液晶制御基板500Bの裏面500Bbと下側ケース185Dとの間に形成される空間の体積の方が大きくなる。
【0246】
このため、副制御基板400Bの裏面400Bbと下側ケース185Dとの間に形成される空間には、最大高さがh5のコンデンサ168しか実装できない場合であっても、液晶制御基板500Bの裏面500Bbと下側ケース185Dとの間に形成される空間には、最大高さh5のコンデンサ168よりも高い最大高さh6の電池183を実装することができ、液晶制御基板500Bに実装可能な部品の種類を増やすことができ、設計の自由度を高めることができる。
【0247】
一方、本例では、液晶制御基板500Bの裏面500Bbに実装された電池183が、下側ケース185Dに形成されたリブ188に当接するため、電池183を下方から支持することができ、電池183が液晶制御基板500Bから外れてしまうことを未然に防止することができる上に、副制御基板400Bと液晶制御基板500Bを第1コネクタCN4B1と第1コネクタCN5B1で基板対基板接続した状態で副制御部基板ケース185の上側ケース185Uに固定した場合であっても、副制御基板400Bの表面400Baと液晶制御基板500Bの表面500Baの高さが揃うように(面一になるように)上側ケース185Uに固定することができ、第1コネクタCN4B1と第1コネクタCN5B1に加わる負担を軽減することができる。
【0248】
<副制御基板と液晶基板/副制御基板、液晶制御基板/まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、第一の基板(例えば、図8(a)に示す副制御基板400B)と、第二の基板(例えば、図8(a)に示す液晶制御基板500B)と、収容体(例えば、図7図8(a)に示す副制御部基板ケース164)と、を備えた遊技台であって、前記第一の基板と前記第二の基板は、対向するように配設された一対のコネクタ(例えば、図8(a)に示す副制御基板400Bの第1コネクタCN4B1、液晶制御基板500Bの第1コネクタCN5B1)により板面方向で基板対基板接続される基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、該第二の基板の方が該第一の基板よりも厚さが薄い基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、基板対基板接続された状態で前記収容体に収容される基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、前記一対のコネクタを構成する一のコネクタが互いに第一の面(例えば、図8(a)に示す副制御基板400Bの表面400Ba、液晶制御基板500Bの表面500Ba)に配設された基板であり、前記収容体は、前記第一の面とは反対側の面であって前記一対のコネクタが配設されていない第二の面側(例えば、図8(a)に示す副制御基板400Bの裏面400Bbの側、液晶制御基板500Bの裏面500Bbの側、または、図8(b)に示す副制御部基板ケース185の下側ケース185Dの外壁側)から挿入される固定部材(例えば、図8(a)に示す取付ネジ165、取付ネジ180)を用いて前記第一の基板と前記第二の基板が固定される構成を備えた収容体である、ことを特徴とする遊技台である。
【0249】
基板対基板接続は、2つの基板をコネクタ同士で板面方向あるいは板厚方向で接続する。これらの基板対基板接続は、遊技進行に関係する主制御基板あるいは主制御に関する基板、演出制御基板あるいは演出に関する基板でも採用されているが、演出制御に関する基板では、演出量の増加に伴って部品数の増加、通信速度の高速化・安定化が図られており、多層基板あるいは両面基板で構成される場合がある。
【0250】
多層基板あるいは両面基板は、基板によっては2層・4層・6層等が混在しており、基板同士で厚さが異なることがあり、基板を構成する基材の厚さは同じであっても、配線層の数によって実質的な厚さが異なっている。また、基板対基板接続される基板同士では、配設されている部品の点数、部品の種類、基板サイズ等が異なることから、接続される基板同士の重さが異なる。
【0251】
本実施形態に係る遊技台によれば、厚みが異なる基板同士の基板対基板接続、重さや大きさが異なる基板同士の基板対基板接続をする場合等において、一対のコネクタで基板対基板接続された状態で収容体に収容する際に、一対のコネクタが配設される第一の基板の第一の面と第二の基板の第一の面の高さが揃うように(面一になるように)収容体に固定することができ、第一の基板と第二の基板を基板対基板接続する一対のコネクタに加わる負担を軽減することができる。
【0252】
また、前記収容体は、前記第一の面に向けて延出する延出部(例えば、図8(a)に示す副制御基板用ネジボス166、液晶制御基板用ネジボス181)があり、前記延出部は、前記固定部材が挿入される部位であってもよい。
【0253】
このような構成とすれば、収容体の延出部によって第一の基板の第一の面と第二の基板の第一の面の高さが揃うように(面一になるように)収容体に固定することができ、第一の基板と第二の基板を基板対基板接続する一対のコネクタに加わる負担を軽減することができる。
【0254】
また、前記第二の基板の第二の面は、前記第一の基板の第二の面に配設される部品(例えば、図8(a)に示すコンデンサ168)よりも高さが高い部品(例えば、図8(a)に示電池183)を備えるものであってもよい。
【0255】
このような構成とすれば、第二の基板の第二の面に実装可能な部品の種類を増やすことができ、設計の自由度を高めることができる。
【0256】
また、前記第三の基板(例えば、図9(a)に示す液晶CPU基板500C)を備え、前記第二の基板と前記第三の基板は、互いに対向する面に配設された一対のコネクタ(例えば、図9(a)に示すコネクタCN5B4、CN5C2)により板厚方向で基板対基板接続される基板であってもよい。
【0257】
このような構成とすれば、2つの基板を板面方向で基板対基板接続する場合に比べて、一対のコネクタに加わる負担を軽減することができる上に、板厚方向下方の基板によって、板厚方向上方の基板を支持することができるため、板厚方向上方の基板の撓みを防止することができる。
【0258】
また、前記第一の基板は、前記一対のコネクタの一方のコネクタが配設された基板であり、前記第二の基板は、前記一対のコネクタの他方のコネクタが配設された基板であり、前記第一の基板は、前記一方のコネクタとは異なる第一のコネクタが配設された基板であり、前記第二の基板は、前記他方のコネクタとは異なる第二のコネクタが配設された基板であり、前記第二のコネクタは、前記第一のコネクタよりも小さいコネクタであってもよい。
【0259】
本例によれば、第二のコネクタは第一のコネクタよりも小さいコネクタであるため、コネクタが大きい場合に比べて、コネクタ挿抜時の基板への応力(撓み、歪み)を軽減することができる。
【0260】
また、前記第二のコネクタの数は、前記第一のコネクタの数よりも少ないものであってもよい。
【0261】
このような構成とすれば、第二の基板は第一の基板よりも薄い基板であるため、第二の基板のコネクタ数を第一の基板のコネクタ数よりも少なくすることで、コネクタ挿抜時に基板に負荷がかかる頻度を抑制することができる。
【0262】
また、前記第一の基板は、前記一対のコネクタの一方のコネクタが配設された基板であり、前記第二の基板は、前記一対のコネクタの他方のコネクタが配設された基板であり、前記第一の基板は、前記一方のコネクタとは別に第一の数のコネクタが配設された基板であり、前記第二の基板は、前記他方のコネクタとは別に第二の数のコネクタが配設された基板であり、前記第二の数は、前記第一の数よりも少ない数であってもよい。
【0263】
このような構成とすれば、第二の基板は第一の基板よりも薄い基板であるため、第二の基板のコネクタ数を第一の基板のコネクタ数よりも少なくすることで、コネクタ挿抜時に基板に負荷がかかる頻度を抑制することができる。
【0264】
<副制御基板と液晶基板/液晶CPU基板、液晶CPU基板>
次に、図7(b)と図9(a)を用いて、液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dについて説明する。
【0265】
図9(a)は、図7(b)における符号Y―Y線に沿う断面図であって、液晶ROM基板500Dが正規位置に位置している場合の断面図である。
【0266】
ここで、図9(a)における矢印d6及びd5は、液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dを収容した副制御部基板ケース164を前面扉102の背面板242に固定した状態における方向を示している。矢印d6は液晶CPU基板500Cや液晶ROM基板500Dの板面方向(幅方向や左右方向という場合がある)を示し、図9(a)の正面視で左手がスロットマシン100の下方であるが、基板の説明においては、左又は左側という場合があり、正面視で右手がスロットマシン100の上方であるが、基板の説明においては、右又は右側という場合がある。
【0267】
矢印d5は液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dの板厚方向(奥行き方向や厚み方向という場合がある)を示し、図9(a)の正面視で上側がスロットマシン100の正面側であるが、基板の説明においては、上側、上、又は上方という場合があり、下側がスロットマシン100の背面側であるが、基板の説明においては、下側、下、又は下方という場合がある(後述する図9(b)も同様である)。
【0268】
液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dの説明に先立って、副制御部基板ケース164について説明すると、副制御部基板ケース164の上側ケース164Uには、液晶CPU基板500Cを固定するための取付ネジ201が螺合可能な液晶CPU基板用ネジボス202が、上側ケース164Uの内方に向けて突出形成されている。液晶CPU基板用ネジボス202は、液晶CPU基板500Cに形成されたネジ孔203に対応する位置に1個形成されており、上側ケース164Uからの突出長さh7は、後述する液晶ROM基板用ネジボス205における上側ケース164Uからの突出長さh7と同じである。
【0269】
また、上側ケース164Uには、液晶ROM基板500Dを固定するための取付ネジ204が螺合可能な液晶ROM基板用ネジボス205が、上側ケース164Uの内方に向けて突出形成されている。液晶ROM基板用ネジボス205は、液晶ROM基板500Dに形成されたネジ孔206に対応する位置に1個形成されており、上側ケース164Uからの突出長さh7は、液晶CPU基板用ネジボス202における上側ケース164Uからの突出長さh7と同じである。
【0270】
液晶CPU基板500Cは、長方形形状の板状体からなる基材を備え、この基材には、液晶CPU基板500Cを副制御部基板ケース164に取り付けるための取付ネジ201が挿通可能な1つのネジ孔203が形成されている。
【0271】
液晶CPU基板500Cの一方側の面500Ca(以下、「表面」という場合がある)と他方側の面500Cb(以下、「裏面」という場合がある)には、複数種類の部品(コネクタ,IC等)が実装されるほか、レジスト層、配線パターン,パッド,ランド,層間導通部(ビア,スルーホール)、シルク印刷等が形成される。
【0272】
本例では、液晶CPU基板500Cの表面500Caには、液晶CPU504と、液晶ROM基板500Dと基板対基板接続するための第1コネクタCN5C1が実装され、液晶CPU基板500Cの裏面500Cbには、液晶制御基板500Bと基板対基板接続するための第2コネクタCN5C2が実装されている。
【0273】
液晶ROM基板500Dは、長方形形状の板状体からなる基材を備え、この基材には、液晶ROM基板500Dを副制御部基板ケース164に取り付けるための取付ネジ204が挿通可能な1つのネジ孔206が形成されている。
【0274】
図9(c)(1)は、液晶ROM基板500Dの表面500Daを示した図であり、同図(c)(2)は、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbを示した図である。
【0275】
液晶ROM基板500Dの一方側の面500Da(以下、「表面」という場合がある)と他方側の面500Db(以下、「裏面」という場合がある)には、複数種類の部品(コネクタ,IC等)が実装されるほか、レジスト層、配線パターン,パッド,ランド,層間導通部(ビア,スルーホール)、シルク印刷等が形成される。
【0276】
本例では、液晶ROM基板500Dの表面500Daには、液晶ROM507と、液晶CPU基板500Cと基板対基板接続するための第1コネクタCN5D1が実装され、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbには、複数のセラミックコンデンサ207等の部品が実装されている部品領域500Db1と、部品が実装されていない非部品領域500Db2が形成されている。
【0277】
図7(b)に示すように、液晶CPU基板500Cの第1コネクタCN5C1は、液晶CPU基板500Cの短手方上側の長辺の側部に配設され、液晶ROM基板500Dの第1コネクタCN5D1は、液晶ROM基板500Dの短手方向下側の長辺の側部に配設されており、液晶CPU基板500Cの第1コネクタCN5C1と液晶ROM基板500Dの第1コネクタCN5D1がそれぞれの基板の面方向(板面方向)において基板対基板接続されることで、液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dが電気的に接続される。
【0278】
すなわち、液晶CPU基板500C(第一の基板)と液晶ROM基板500D(第二の基板)は、互いに対向する側部に配設された一対の第1コネクタCN5C1と第1コネクタCN5D1により板面方向に連なって基板対基板接続されている。
【0279】
また、図9(a)に示すように、液晶CPU基板500Cの第1コネクタCN5C1における液晶CPU基板500Cの表面500Caからの突出長さh8は、液晶ROM基板500Dの第1コネクタCN5D1における液晶ROM基板500Dの表面500Daからの突出長さh8と同じであり、液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dを第1コネクタCN5C1と第1コネクタCN5D1で基板対基板接続した状態において、両者の基板を側面視した場合に、液晶CPU基板500Cの表面500Caと液晶ROM基板500Dの表面500Daの高さが揃うように(面一になるように)構成されている。
【0280】
液晶ROM基板500Dに基板対基板接続された液晶CPU基板500Cは、裏面500Cb側から1個の取付ネジ201がネジ孔203に挿通され、取付ネジ201が副制御部基板ケース164の上側ケース164Uの液晶CPU基板用ネジボス202に螺合されることで、副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定される。
【0281】
液晶CPU基板500Cに基板対基板接続された液晶ROM基板500Dは、裏面500Db側から1個の取付ネジ204がネジ孔206に挿通され、取付ネジ204が副制御部基板ケース164の上側ケース164Uの液晶ROM基板用ネジボス205に螺合されることで、すなわち、取付ネジ204が十分に締結されることで、液晶ROM基板500Dの表面500Daと液晶ROM基板用ネジボス205との間に空隙がなく、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbと取付ネジ204のネジ頭との間に空隙がなく、副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定される。
【0282】
上述の通り、液晶CPU基板用ネジボス202における上側ケース164Uからの突出長さh7と、液晶ROM基板用ネジボス205における上側ケース164Uからの突出長さh7は同じであることから、液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dを第1コネクタCN5C1と第1コネクタCN5D1で基板対基板接続した状態で副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定した場合であっても、液晶CPU基板500Cの表面500Caと液晶ROM基板500Dの表面500Daの高さが揃うように(面一になるように)上側ケース164Uに固定することができ、第1コネクタCN5C1と第1コネクタCN5D1に加わる負担を軽減することができる。
【0283】
<副制御基板と液晶基板/液晶CPU基板、液晶制御基板>
次に、図9(a),(b)を用いて、液晶ROM基板500Dと液晶制御基板500Bについて説明する。
【0284】
図9(a)に示すように、液晶制御基板500Bの表面500Baには、図6(a)を用いて説明した第1コネクタCN5B1、第2コネクタCN5B2、第3コネクタCN5B3のほかに、液晶CPU基板500Cの裏面500Cbの下方に、この液晶CPU基板500Cと基板対基板接続するための第4コネクタCN5B4が実装されている。
【0285】
そして、液晶CPU基板500Cの第2コネクタCN5C2と液晶制御基板500Bの第4コネクタCN5B4がそれぞれの基板の厚み方向(板厚方向)において基板対基板接続されることで、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500Bが電気的に接続される。
【0286】
すなわち、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500Bは、互いに対向する面に配設された一対の第2コネクタCN5C2と第4コネクタCN5B4により板厚方向に基板対基板接続されている。
【0287】
本例によれば、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500Bを板面方向で基板対基板接続する場合に比べて、第2コネクタCN5C2と第4コネクタCN5B4に加わる負担を軽減することができる上に、板厚方向下方の基板(本例では、液晶制御基板500B)によって、板厚方向上方の基板(本例では、液晶CPU基板500C)を支持することができるため、板厚方向上方の基板(本例では、液晶CPU基板500C)の撓みを防止することができる。
【0288】
なお、本例では、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500Bを板厚方向で基板対基板接続する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、液晶CPU基板500Cを、液晶制御基板500Bと副制御基板400Bの両方に跨るように配置し、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500B、および、液晶CPU基板500Cと副制御基板400Bを、それぞれ板厚方向で基板対基板接続してもよい。また、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500Bに替えて(または、液晶CPU基板500Cと液晶制御基板500Bとともに)、液晶ROM基板500Dと液晶制御基板500Bを板厚方向で基板対基板接続してもよい。
【0289】
また、液晶制御基板500Bの表面500Baには、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbの非部品領域500Db2の下方に、電解コンデンサ189が実装されている。
【0290】
図9(b)は、図7(b)における符号Y―Y線に沿う断面図であって、液晶ROM基板500Dが正規位置に位置していない場合の断面図である。
【0291】
図9(a)を用いて説明したように、液晶ROM基板500Dは、裏面500Db側から1個の取付ネジ204がネジ孔206に挿通され、取付ネジ204が副制御部基板ケース164の上側ケース164Uの液晶ROM基板用ネジボス205に螺合されることで、副制御部基板ケース164の上側ケース164Uに固定される。
【0292】
液晶CPU基板500Cは、液晶制御基板500Bによって下方が支持されている一方で、液晶ROM基板500Dは、液晶制御基板500Bによって下方が支持されていないことから、経年変化や取付ミス等によって取付ネジ204の締結が緩んだ場合、すなわち、取付ネジ204が不十分な締結であると、液晶ROM基板500Dの表面500Daと液晶ROM基板用ネジボス205との間に空隙が生じ、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbと取付ネジ204のネジ頭との間に空隙が生じて、液晶ROM基板500Dの位置が、同図(a)に示す正規位置から、同図(b)に示す非正規位置に変化するおそれがある。
【0293】
ここで、図9(b)において符号A´で示す点線は、液晶ROM基板500Dが同図(a)に示す正規位置に位置している場合の液晶ROM基板500Dの表面500Daの位置を示しており、符号Aで示す点線は、液晶ROM基板500Dが正規位置に位置している場合の第1コネクタCN5D1の上面の位置を示している。
【0294】
また、図9(b)において符号B´で示す点線は、取付ネジ204の締結が緩んで液晶ROM基板500Dが下方に撓み、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbの非部品領域500Db2が、液晶制御基板500Bの電解コンデンサ189の先端部に当接した場合の液晶ROM基板500Dの表面500Daの位置を示しており、符号Bで示す点線は、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbの非部品領域500Db2が、液晶制御基板500Bの電解コンデンサ189の先端部に当接した場合の第1コネクタCN5D1の上面の位置を示している。
【0295】
また、図9(b)において符号C´で示す点線は、液晶制御基板500Bに液晶ROM基板500Dの撓みを規制する部品(本例では、電解コンデンサ189)が実装されていない状態を想定したときに、液晶ROM基板500Dの第1コネクタCN5D1が最大可動位置に到達するまで液晶ROM基板500Dが下方に撓んだ場合の液晶ROM基板500Dの表面500Daの位置を示しており、符号Cで示す点線は、第1コネクタCN5D1が最大可動位置(液晶CPU基板500Cとの基板対基板接続が外れない状態で最も下方に移動した位置)に位置している場合の第1コネクタCN5D1の上面の位置を示している。なお、第1コネクタCN5D1(フローティングコネクタ)の可動域は、X方向(図9(b)における左右方向)に約±0.5mm、Y方向(図9(b)における上下方向)に約±0.5mmである。
【0296】
本例によれば、経年変化や取付ミス等によって取付ネジ204の締結が緩み、液晶ROM基板500Dの表面500Daが、図9(b)において符号B´に示す位置まで撓んだ場合であっても、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbの非部品領域500Db2が、液晶制御基板500Bの電解コンデンサ189に当接するため、液晶ROM基板500Dに実装された部品が、液晶制御基板500Bの電解コンデンサ189以外の部品に接触することがなく、部品同士の接触による電気的な不具合や破損等を回避することができる。
【0297】
また、液晶ROM基板500Dの第1コネクタCN5D1が、図9(b)において符号Cで示す最大可動位置に到達するまでに、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbの非部品領域500Db2が、液晶制御基板500Bの電解コンデンサ189に当接し、同図(b)において符号Bで示す位置で止まるため、経年変化や取付ミス等によって取付ネジ204の締結が撓んだ場合であっても、第1コネクタCN5D1に加わる負荷を軽減することができ、液晶CPU基板500Cと液晶ROM基板500Dの基板対基板接続が外れてしまうような事態を未然に防止することができる。
【0298】
<副制御基板と液晶基板/液晶CPU基板、液晶制御基板/まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、第一の基板(例えば、図9(a)に示す液晶CPU基板500C)と、第二の基板(例えば、図9(a)に示す液晶ROM基板500D)と、収容体(例えば、図7図8(a)に示す副制御部基板ケース164)と、を備えた遊技台であって、前記第一の基板と前記第二の基板は、対向するように配設された一対のコネクタ(例えば、図9(a)に示す液晶CPU基板500Cの第1コネクタCN5C1、液晶ROM基板500Dの第1コネクタCN5D1)により板面方向で基板対基板接続される基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、基板対基板接続された状態で前記収容体に収容される基板であり、前記第一の基板と前記第二の基板は、前記一対のコネクタを構成する一のコネクタが互いに第一の面(例えば、図9(a)に示す液晶CPU基板500Cの表面500Ca、液晶ROM基板500Dの表面500Da)に配設された基板であり、前記収容体は、前記第一の面とは反対側の面であって前記一対のコネクタが配設されていない第二の面側(例えば、図9(a)に示す液晶CPU基板500Cの裏面500Cbの側、液晶ROM基板500Dの裏面500Dbの側、または、図9(b)に示す副制御部基板ケース164の下側ケース164Dの外壁側)から挿入される固定部材(例えば、図9(a)に示す取付ネジ204、取付ネジ201)を用いて前記第一の基板と前記第二の基板が固定される構成を備えた収容体であり、前記固定部材による前記第二の基板の固定が十分な状態(例えば、図9(a),(b)において符号A´で示す状態)では、該第二の基板の第一の面が、前記第一の基板の第一の面に対して略同一線上に位置し、前記固定部材による前記第二の基板の固定が不十分な状態(例えば、図9(b)において符号B´で示す状態)では、該第二の基板の第一の面が、前記第一の基板の第一の面に対して、該固定部材が挿入される側(以下、「第一の側」という。)に傾斜し、前記第一の側には、前記第二の基板が前記傾斜する途中で接触可能な第一の接触部(例えば、図9(a)に示す電解コンデンサ189や、複数の部品に跨る部位や、ケースやコネクタ等の部品の少なくとも一部)が設けられている、ことを特徴する遊技台である。
【0299】
ここで、「固定手段による第二の基板の固定が十分な状態」とは、例えば、固定手段と収容体によって第二の基板が挟持された状態で固定されており、該第二の基板が自重によって固定手段が挿入される側に移動可能(第一の基板に対して傾斜可能)な空隙が生じていない状態をいい、「固定手段による第二の基板の固定が不十分な状態」とは、例えば、固定手段と収容体によって第二の基板が挟持された状態で固定されているが、該第二の基板が自重によって固定手段が挿入される側に移動可能(第一の基板に対して傾斜可能)な空隙が生じている状態をいう。
【0300】
基板対基板接続は、2つの基板をコネクタ同士で板面方向あるいは板厚方向で接続する。これらの基板対基板接続は、遊技進行に関係する主制御基板あるいは主制御に関する基板、演出制御基板あるいは演出に関する基板でも採用されているが、演出制御に関する基板では、演出量の増加に伴って部品数の増加、通信速度の高速化・安定化が図られており、多層基板あるいは両面基板で構成される場合がある。
【0301】
多層基板あるいは両面基板は、基板によっては2層・4層・6層等が混在しており、基板同士で厚さが異なることがあり、基板を構成する基材の厚さは同じであっても、配線層の数によって実質的な厚さが異なっている。また、基板対基板接続される基板同士では、配設されている部品の点数、部品の種類、基板サイズ等が異なることから、接続される基板同士の重さが異なる。
【0302】
本実施形態に係る遊技台によれば、厚みが異なる基板同士の基板対基板接続、重さや大きさが異なる基板同士の基板対基板接続をする場合等において、一対のコネクタで基板対基板接続された状態で収容体に収容する際に、一対のコネクタが配設される第一の基板の第一の面と第二の基板の第一の面の高さが揃うように(面一になるように)収容体に固定することができ、第一の基板と第二の基板を基板対基板接続する一対のコネクタに加わる負担を軽減することができる。また、経年変化や取付ミス等によって第二の基板の固定が不十分な状態になった場合であっても、第一の部品によってコネクタに加わる負荷を軽減することができ、第一の基板と第二の基板の基板対基板接続が外れてしまうような事態を未然に防止することができる。
【0303】
また、前記第一の接触部は、前記第二の基板が前記傾斜する最大位置に至るまでに該第二の基板に接する高さであってもよい。
【0304】
このような構成とすれば、第一の部品によってコネクタに加わる負荷を軽減することができ、第一の基板と第二の基板の基板対基板接続が外れてしまうような事態を未然に防止することができる。
【0305】
また、前記第二の基板には、前記固定部材による該第二の基板の固定が不十分な状態において、前記第一の接触部と接触可能な部品が配設されていなくてもよい。
【0306】
このような構成とすれば、部品同士の接触による電気的な不具合や破損等を回避することができる。
【0307】
また、第三の基板(例えば、図9(a)に示す液晶制御基板500B)を備え、前記第三の基板は、前記第二の基板の第二の面と対向する位置にある基板であり、前記第一の接触部は、前記第三の基板に配設された部品であってもよい。
【0308】
このような構成とすれば、第二の基板と対向する位置関係にある第三の基板に第一の接触部を配設することで、第二の基板の傾斜を支える専用の部品(部位)を設けることなく第二の基板の傾斜を支えることができ、遊技台における省スペース化・省部品化を図ることができる。
【0309】
また、前記第一の基板と前記第三の基板は、互いに対向する面に配設された一対のコネクタ(例えば、図9(a)に示すコネクタCN5B4、CN5C2)により板厚方向で基板対基板接続される基板であってもよい。
【0310】
このような構成とすれば、2つの基板を板面方向で基板対基板接続する場合に比べて、一対のコネクタに加わる負担を軽減することができる上に、板厚方向下方の基板によって、板厚方向上方の基板を支持することができるため、板厚方向上方の基板の撓みを防止することができる。
【0311】
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
【0312】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0313】
以下に説明するスロットマシンでは、実メダルの枚数に相当する情報(仮想メダル数)を用いる、所謂メダルレスの構成を採用しているが、以下の説明ではこの情報について「メダル数」との記載を用いることとする。
【0314】
[第1実施形態]
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技メダル数が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技メダル数を払い出す処理が実行されて終了となり、合致していなければ遊技メダル数を払い出す処理が実行されずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
【0315】
従来、AT中やボーナス中など有利な遊技状態において獲得した獲得枚数を表示して、遊技者に満足感を感じさせる遊技台がある。しかしながら、このような満足感はある程度の獲得枚数(例えば、500枚、1000枚など)を達しないと感じることはできない。
逆に、少ない獲得枚数(例えば、50枚や100枚など)の場合には、遊技者に満足感を感じさせるどころか、むしろ不満感を抱かせる可能性があるため、獲得枚数を表示することで遊技者の気分を逆なでする虞があった。
【0316】
また、従来、遊技ができない賭数(規定数に満たない賭数)が設定された場合には、デモ画面が表示されることがなかった。そのため、遊技ができない賭数を設定した状態のまま遊技を終了した遊技台は、空き台と認識されず、長らく空き台として放置されることがあった。
【0317】
本実施形態では、上記問題を解決できる遊技台を提供している。
【0318】
<全体構成>
まず、図10を用いてスロットマシン100の基本構成と、貸出機700の基本構成を説明する。図10は、スロットマシン100と貸出機700を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【0319】
図10に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の前面側に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
【0320】
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。左リール110の上段に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リール110~112のそれぞれの図柄は表示窓113を通して各リール110~至112にそれぞれ縦方向に3つ、合計9つ表示される。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合わせが変動することとなる。
つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組み合わせを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図10に示すスロットマシン100では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0321】
各々のリール110~112の背面には、表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。この光学式センサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。
【0322】
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。入賞ラインとは、入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ラインは5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
【0323】
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(例えば、ボーナス役、特別役)に内部当選していること、または、この内部当選した状態が持ち越されている状態であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
【0324】
ベットボタン130又は132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図10に示すスロットマシン100においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入される。1回押下されると1枚投入され、続けて1回押下されると追加1枚(合計2枚)投入され、続けて1回押下されると追加1枚(合計3枚)投入される。ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン130を1枚ベットボタンと称し、ベットボタン132をMAXベットボタンと称する場合がある。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。なお、本実施の形態のスロットマシン100は、3枚賭専用の遊技台であるため、規定枚数は3枚である。
【0325】
遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払い出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。なお以下では、遊技者に払い出される、と同様の意味で、遊技者に付与されると表現する場合がある。遊技情報表示器126および払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
【0326】
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、ベットボタン130又は132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
【0327】
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110~112に対応付けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためにストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。さらに、第一停止操作を左リール110の停止操作とし第二停止操作を中リール111の停止操作とし第三停止操作を右リール112の停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第一停止操作を右リール112の停止操作とし第二停止操作を中リール111の停止操作とし第三停止操作を左リール110の停止操作とする停止操作を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0328】
指示モニタ125は、ストップボタン137~139の操作順序(押し順)に関する情報を表示するための表示器である。この指示モニタ125も、7セグメント(SEG)表示器で構成されている。例えば、左ストップボタン137、中ストップボタン138、右ストップボタン139の順に操作することを指示する場合には、指示モニタ125に「1」が表示され、左ストップボタン137、右ストップボタン139、中ストップボタン138の順に操作することを指示する場合には、指示モニタ125に「2」が表示される。
【0329】
精算ボタン134は、投入された遊技メダル(賭数)をメダル数制御部350に返却するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
【0330】
遊技メダル数表示装置170は、5桁の7セグメント(SEG)表示器であり、図11に示すメダル数制御部350で記録されている遊技メダル数を表示する装置である。
【0331】
計数ボタン171は、図11に示すメダル数制御部350で記録されている遊技メダル数の情報を貸出機700へ送信するための操作手段である。
【0332】
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。
【0333】
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカ277(図11参照)の音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部にはスピーカ272(図11参照)の音を外部に出力するための音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された演出画像表示装置157(液晶表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが演出画像表示装置157の手前で水平方向外側に開くと演出画像表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側、前面側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。なお、この演出画像表示装置157は、演出手段の一例に相当する。
【0334】
図10に示す貸出機700は、カードユニットと称される場合もあり、本発明の遊技媒体管理装置の一例に相当する。この貸出機700は、スロットマシン100と1対1の関係で設置されている。
【0335】
貸出機700は、カードを受け付ける。ここにいう「カード」には2種類のカードがある。一つは、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記憶媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)である。もう一つは、遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記憶媒体である会員カードである。カードとしては、ICカードが用いられる。
【0336】
カードには、有価価値が記憶されている。カードに記憶された有価価値としては、「持ちメダル数」と、プリペイドされた金銭の残高である「金銭残高」とがある。
【0337】
カードを受付けた貸出機700は、カードに記憶されている「持ちメダル数」を、「遊技メダル数(クレジット数)」に変換する機能を有する。 「遊技メダル数(クレジット数)」とは、賭数設定に使用可能であるとともに、「持ちメダル数」に変換可能なデータである。「遊技メダル数」は、カードの「金銭残高」、あるいは「持ちメダル数」を引き落とすことで得られる。また、「遊技メダル数」には、入賞によって獲得したメダル数も含まれる。この「遊技メダル数」は、図11に示すメダル数制御部350によって管理されており、電磁的に記憶された電子メダルの数(電子的な遊技価値の量)である。ベットボタン130、132による投入操作を行うことで、「遊技メダル数」は減算される。
【0338】
「持ちメダル数」とは、「遊技メダル数(クレジット数)」を計数変換した値である。
この「持ちメダル数」は、遊技者のカードによって特定可能に記憶されている。すなわち、計数ボタン171を操作することで、「遊技メダル数」は「持ちメダル数」に変換され、カードに記憶させることが可能になる。なお、「持ちメダル数」を、遊技場に設置された持ちメダル数管理用の管理装置で管理してもよい。
【0339】
貸出機700の前面側には、上方に紙幣を挿入するための紙幣挿入口701、下方にカードを挿入するためのカード挿入口702が設けられている。このカード挿入口702に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタに受付けられ、そのカードに記憶されている情報が読み取られる。紙幣挿入口701に挿入された紙幣は、その真贋や紙幣種別の識別がなされ、紙幣の額面の金額が、カード挿入口702に挿入されたカードに「金銭残高」として記憶される。
【0340】
紙幣挿入口701の下方には、情報表示器703が設けられている。この情報表示器703は、貸出機700の操作案内やスロットマシン100の状態等を文字や画像により提供するための表示器である。なお、表面がタッチパネルで構成され、表示された各種表示項目を指でタッチすることにより各種操作が入力可能となるようにしてもよい。
【0341】
情報表示器703の下には、金銭残高表示器705とメダル数残高表示器706が上下二段に配置されている。金銭残高表示器705には、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されている「金銭残高」が金額として表示される。一方、メダル数残高表示器706には、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されている「持ちメダル数」がメダル枚数として表示される。
【0342】
貸出機700の上下方向中央部分には、貸出ボタン707とカード返却ボタン708が設けられている。貸出ボタン707は、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されている「金銭残高」を引き落として「遊技メダル数」を得るための操作を行う操作手段である。具体的には、カード挿入口702に挿入されているカードに「金銭残高」が存在する場合には、貸出ボタン707に内蔵のLEDランプが引出可を表す態様で点灯する。
この状態で貸出ボタン707を操作することで、引き落とされる金銭に応じて「遊技メダル数」が加算される。例えば、所定金額として1000円相当分の「遊技メダル数」が加算される。また、カードの「金銭残高」が所定金額未満(例えば1000円未満)の場合には、現残高から所定レートで換算される「遊技メダル数」だけが加算される。なお、カードの「金銭残高」が所定金額未満であっても、カードに記憶されている「持ちメダル数」から補充して、所定金額分の「遊技メダル数」が加算されるようにしてもよい。カード返却ボタン708は、遊技者が遊技を終了するときに操作され、カード挿入口702に挿入されているカードに、遊技終了時に確定した「持ちメダル数」を記憶させて排出するための操作手段である。遊技終了時に確定した「持ちメダル数」とは、カード挿入口702に挿入されたカードに記憶されていた「持ちメダル数」から「遊技メダル数」へ変換したメダル数を減算した上で、計数操作によって計数された遊技メダル数を加算したメダル数になる。 以上説明した、「金銭残高」、「持ちメダル数」、「遊技メダル数」の各データは、「金銭残高」及び「持ちメダル数」→「遊技メダル数」→「持ちメダル数」といった順序で変換されることになる。このように、カードで特定される「持ちメダル数」に応じて「遊技メダル数」に変換し、本実施形態におけるスロットマシン100では、その「遊技メダル数」を用いて賭数設定が可能となるため、実物のメダルの貸し出しを受けて、その実物のメダルを投入してクレジットを確保し、そのクレジットを用いて賭数設定が行なわれるような従来のスロットマシンに慣れている遊技者に混乱を与えることなく、実物のメダルを用いない新たなスロットマシン(管理遊技機)による遊技を提供することができる。
【0343】
なお、本明細書では、「貯メダル数」について触れていないが、この「貯メダル数」は、カードに記憶させるのではなく、遊技場に預け入れられた持ちメダル数である。遊技場では、遊技者が遊技で獲得した持ちメダル数を、ホール管理端末やその他の管理コンピュータによって、当日中は「持点」として管理し、獲得した翌日以降は「貯メダル数」として管理するようにしてもよい。「貯メダル数」と「持ちメダル数」との双方が記憶されている場合には、「持ちメダル数」から優先的に引落とされる。また、「持ちメダル数」と「貯メダル数」の双方を、上位サーバ(図示せず)にカード番号と対応付けて記憶させてもよい。ビジターカードの場合も、「持ちメダル数」は、ビジターカードに直接記憶させているが、「持ちメダル数」を上位サーバにカード番号と対応させて記憶させてもよい。
この上位サーバにカード番号と対応させて記憶させる際に、上位サーバに記憶させた時刻を特定できるデータをカード(会員カード、ビジターカード)に書込んで排出してもよい。また、「金銭残高」についてはカード(会員カード、ビジターカード)に直接書込んで排出する。「持ちメダル数」を、カード(会員カード、ビジターカード)、または上位サーバに記憶させるタイミングは、例えば、計数ボタン171が操作されて計数処理が行なわれるタイミングである。しかしながら、これに代えて、カードを返却するときに一括して記憶させるようにしてもよい。さらには、遊技者が遊技を終えて貸出機700からカードを返却したときには、貸出機700に記憶させていた「持ちメダル数」が一旦貯メダルとしてホール管理端末800に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じまたは別の貸出機700にカードを挿入したときには、一旦貯メダルとして記憶された当日分の「持ちメダル数」のみが再びその貸出機700に記憶され、その「持ちメダル数」の範囲で「遊技メダル数」を加算し、遊技できるようにしてもよい。
【0344】
また、貸出機700に、遊技場の係員が所持するリモコンから赤外線信号を受信して電子信号に変換して出力するIR感光ユニットを設けてもよい。
【0345】
さらに、図10に示す貸出機700は、「遊技メダル数」の貸出は、貸出ボタン707を操作してカードに記憶されている「金銭残高」を引き落とすことで可能であったが、カードに記録されている「持ちメダル数」を引落として「遊技メダル数」に変換可能にしてもよい。具体的には、貸出機700に持ちメダルボタンを設け、カード挿入口702に挿入されているカードに「持ちメダル数」が存在する場合には、その持ちメダルボタンに内蔵のLEDランプが引出可を表す態様で点灯する。この状態で持ちメダルボタンを操作することで、持ちメダル数として所定枚数(例えば、50枚)以上があれば、所定枚数(例えば、50枚)の「遊技メダル数」が加算される。また、上述した、遊技者が遊技で獲得した持ちメダル数を当日中は「持点」として、カードに記憶させたり、ホール管理端末800やその他の管理コンピュータによって管理し、貸出機700には再プレイボタンを設ける。「持点」がある場合には、その再プレイボタンに内蔵のLEDランプが引出可を表す態様で点灯する。この状態で再プレイボタンを操作することで、所定枚数(例えば、50枚)の「遊技メダル数」が加算されるようにしてもよい。
【0346】
<制御部の回路構成>
次に、図11を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
【0347】
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。ここで、主制御部300に関しては、データ容量が大きくなるとプログラムの確認作業が困難になり、また不正改造の温床にもなるといったようなセキュリティ低下の問題が生じることから、主制御部300のROM306やRAM308のデータ容量には制限を設けている。
【0348】
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、遊技の進行を制御する遊技制御部302と遊技者所有の遊技メダル数に関する制御を行うメダル数制御部350を有する。遊技制御部302は、遊技制御手段の一例に相当し、メダル数制御部350は遊技価値数制御手段の一例に相当する。遊技制御部302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列や停止位置等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、図示省略したWDT(ウォッチドッグタイマ)を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述するメダル数制御部350や第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この遊技制御部302のCPU304は、不図示の水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
【0349】
主制御部300は、不図示の水晶発振器から入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路(図示省略)、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(図示省略)を備えており、遊技制御部302のCPU304は、この起動信号出力回路から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する。
【0350】
また、遊技制御部302のCPU304は、割り込み時間ごとに、各ベットボタン130、132、スタートレバー135、各ストップボタン137~139、精算ボタン134の状態を監視している。例えば、ベットボタン130、132がオンされたことを検出した場合は、メダル数制御部350に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして電子的に投入する処理が実行される。スタートレバー135がオンされたことを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路に出力する。この信号を受信した乱数発生回路は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。左ストップボタン137、中ストップボタン138、あるいは右ストップボタン139がオンされたことを検出した場合は、各ストップボタンに対応したリール110~112が停止可能状態であれば、リール110~112の停止制御を実行する。精算ボタン134がオンされたことを検出した場合は、電子的に投入された遊技メダルをメダル数制御部350に返却する処理を実行する。
【0351】
また、遊技制御部302のCPU304は、割り込み時間ごとに、各種センサ318(左リール110の光学式センサ、中リール111の光学式センサ、右リール112の光学式センサ、等)の状態も監視している。左リール110の光学式センサ、中リール111の光学式センサ、および、右リール112の光学式センサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。一旦Lレベルになってから次にLレベルになるまでの間、リールが基準位置からどのくらい回転しているかを示す回転位置情報は、水晶発振器315bが出力するクロック信号をカウントした値に基づいて算出される。CPU304は、上記Lレベルの信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
【0352】
主制御部300は、リール110~112に設けたモータを駆動する駆動回路322、指示モニタ125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127といった表示装置を駆動する駆動回路324、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、)を駆動する駆動回路326を備えている。
【0353】
さらに、スロットマシン100では、遊技者の有利度合いが異なる設定値が設定されている。設定値としては、設定1~設定6が用意されている。設定値が高くなるほど遊技者の有利度が高くなる傾向にある。具体的には、設定値ごとに内部当選確率が定められている。また、設定値ごとに内部当選確率は同一であっても、AT移行抽選やAT上乗せ抽選等のATに関する抽選や、CZ移行抽選やCZ移行が有利になる高確率移行抽選等のCZに関する抽選に設定差が設けられていてもよい。遊技制御部302には、この設定値を変更する際に操作される設定変更ボタン175が接続されている。
【0354】
また、遊技制御部302には、情報出力回路328が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路328を介して、外部のホールコンピュータ(図示せず)等が備える情報入力回路650にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技の状態を示す情報)を出力する。
【0355】
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する不図示の電圧監視回路を備えており、この電圧監視回路は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を遊技制御部302及びメダル数制御部350それぞれに出力する。
【0356】
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
【0357】
メダル数制御部350も、遊技制御部302と同じように、CPU354と、ROM356と、RAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。CPU304とCPU354とは同一基板上に備えられ、バッファICを介して接続されている。これにより、CPU304に、ROM306とRAM308を使用させて、ROM356とRAM358を使用させることなく、CPU354に、ROM356とRAM358を使用させて、ROM306とRAM308を使用させない。なお、図示省略したWDT(ウォッチドッグタイマ)も搭載している。また、メダル数制御部350のCPU354も、不図示の水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU354は、電源が投入されるとROM356の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ362に送信し、カウンタタイマ362は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU354に送信する。CPU354は、この割込み要求を契機に動作する。このメダル数制御部350は、0.745msで割込処理を実行する。また、300ms周期で貸出機700と通信を繰り返す。
【0358】
メダル数制御部350のCPU354も、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(図示省略)を備えており、メダル数制御部350のCPU354も、この起動信号出力回路から起動信号が入力された場合に、メダル数制御を開始する。
【0359】
メダル数制御部350の基本回路には、5桁の7セグメント(SEG)表示器で構成された遊技メダル数表示装置170、計数ボタン171、および遊技メダル数クリアボタン172が接続されている。
【0360】
また、メダル数制御部350の基本回路には、貸出機接続端子板790を介して貸出機700も接続されている。メダル数制御部350は、貸出機700と双方向の通信を行う。
【0361】
メダル数制御部350は、遊技制御部302に対して各種のコマンドを送信する。また、遊技制御部302もメダル数制御部350に対して各種のコマンドを送信する。すなわち、メダル数制御部350と遊技制御部302との通信も双方向通信である。
【0362】
また、メダル数制御部350は、RAM358の所定領域に「遊技メダル数」を記憶する。具体的には、「遊技メダル数」はクレジットカウンタに記憶されている。メダル数制御部350は、加算処理または減算処理によって、RAM358の所定領域に記憶されている「遊技メダル数」を更新する。加算処理としては、遊技制御部302から送信されてくる払出コマンドに基づく処理や、遊技制御部302から送信されてくる精算コマンドに基づく処理や、貸出機700から送信されてくる貸出通知に基づく処理があげられる。一方、減算処理としては、計数ボタン171が操作されたことに基づく計数処理や、遊技制御部302から送信されてくる投入コマンドに基づく処理があげられる。
【0363】
なお、図11に示す遊技メダル数クリアボタン172は、遊技客が操作することができない位置(例えば、前面扉102を開けないと操作することができない位置)に設けられており、RAM358の所定領域に記憶されている「遊技メダル数」をクリアするための操作手段である。例えば、遊技メダル数に「2」が残ったまま遊技客が不在となると、「2」を残した遊技客が遊技を継続する意思があるのか無いのか判断が困難になり、別の遊技客が遊技を開始できない事態となったが、店員の操作によって遊技メダル数のクリアが可能であれば、別の遊技客を早期に迎えることができる。なお、遊技メダル数クリアボタン172が操作された場合に、必ず「遊技メダル数」をクリアするものとせず、例えば、遊技メダル数が2枚以下の場合にクリアするようにし、3枚以上あれば、計数ボタン171が操作された場合と同様に計数を行ってもよい。計数ボタン171に故障等があり計数ボタン171に操作があったことを認識できない事態となると、「遊技メダル数」を「持ちメダル数」に変換できなくなり遊技者に不利益を与える虞があったが、店員の操作によっても計数が可能であれば、遊技者に不利益を与えず済む。更に、店員用の計数ボタンを新たに設ける必要がないためコスト増になることがない。なお、遊技メダル数を判断してクリアと計数を分けるものでなく、遊技メダル数クリアボタン172の操作方法によってクリアと計数を分けてもよい。例えば、短押しされた場合にクリアし、長押しされた場合に計数する。遊技メダル数によらずクリアと計数の一方を容易に選択できる。また、遊技メダル数クリアボタン172のみが操作された場合にクリアし、遊技メダル数クリアボタン172と他のボタンが同時に操作された場合に計数する。操作を誤ってしまう可能性が低く、クリアと計数の一方を容易に選択できる。
【0364】
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300(遊技制御部302)が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
【0365】
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0366】
また、第1副制御部400には、オーディオアンプIC418が設けられており、オーディオアンプIC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277が設けられている。オーディオアンプIC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。オーディオアンプIC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
なお、これらのスピーカ272、277は、演出手段の一例に相当する。
【0367】
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネルランプ、ベットボタンランプ、リールバックライト等)が接続されている。なお、各種ランプ420は、演出手段の一例に相当する。
【0368】
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
【0369】
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
【0370】
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、演出画像表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
【0371】
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
【0372】
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0373】
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
【0374】
<デモ画面遷移>
次に、図12及び図13を用いて、本実施の形態に係るデモ画面遷移について説明する。なお、スロットマシン100は、上述したように、3枚賭け専用機である。
【0375】
本実施形態では、(A)当日のメダル獲得数(MY)が所定枚数Lに到達した以降であって、かつ(1)全リールの停止から待機時間Mが経過した場合に、(2)ベット数(賭数)が規定枚数ではない場合、つまり賭数が1又は2の場合にメダル投入時から待機時間Mが経過した場合に、又は(3)遊技台における何らかの操作がされてから待機時間Mが経過した場合にデモ画面が開始されるようになっている。
【0376】
ここで、「遊技台における何らかの操作」とは、計数ボタン171や精算ボタン143への操作であったり、遊技者メニュー画面の呼び出しや音量・光量を調整する演出用ボタンへの操作であったりである。そして、これらの操作は、遊技が開始されるまでの期間(非遊技期間)で受け付けられる操作であって、これらの操作のうち最後の操作がなされてから待機時間Mが経過するとデモ画面が開始される。なお、本実施形態では所定枚数Lは1000枚、待機時間Mは1分としているが、これに限定されるものではない。
【0377】
ここで、MYは、当日の差枚数(一回の遊技におけるメダルの投入枚数と払出枚数との差(払出枚数-投入枚数)の累積値)が最小となった地点(所謂1番ハマったところ)からのメダル獲得数をいう。また、全リールの停止は、遊技開始待ちとなる状態をいい、正確には、遊技メダル投入可能ランプ124の点灯を意味する。
【0378】
図12(A)は、本実施形態における賭数0の場合(上記(A)かつ(1)の場合)のデモ画面遷移に関するタイムチャートを示している。この場合には、図12(A)に示すように、液晶表示装置157には、前ゲームから引き続き遊技画面d1(後述する図13(B-1)が表示されているが、メダルがベットされないため、全リール停止の時点t1から待機時間Mが経過した時点t2においてデモ画面d2(後述する図13(B-2)~(B-4)、デモ画面d2の構成については、詳しくは後述する)が表示開始される。デモ画面d2は、時点t1から規定枚数である3枚のメダルがベットされる時点t3まで表示される。
【0379】
図12(B)は、従来における賭数2の場合のデモ画面遷移に関するタイムチャートを示している。従来においては、規定枚数に満たないメダルがベットされた場合には、図12(B)に示すように、ベットされた時点t4から待機時間Mが経過した時点t5になってもデモ画面d2は表示されず、遊技画面d1が継続して表示されている。つまり、従来においては、規定枚数に満たないメダルがベットされた場合には、デモ画面d2は表示されないように構成されていた。
【0380】
そのため従来では、規定枚数に満たないメダルがベットされた状態で遊技を終了しても、デモ画面に遷移しないため、空き台と認識され難く、長らく空き台として放置されるという問題があった。
【0381】
これに対して、図13(A)は、本実施形態における賭数2の場合(上記(A)かつ(2)の場合)のデモ画面遷移に関するタイムチャートを示している。この場合には、図13(A)に示すように、液晶表示装置157には、前ゲームから引き続き遊技画面d1が表示されているが、規定枚数に達しないメダルがベットされた時点t4から待機時間Mが経過した時点t5においてデモ画面d2が表示開始される。デモ画面d2は、図12(A)と同様に、規定枚数である3枚のメダルがベットされる時点t3まで表示される。
【0382】
この結果、本実施形態では、規定枚数に満たないメダルがベットされた状態で遊技を終了しても、デモ画面d2に遷移するため、空き台であると認識しやすくなる。つまり、長らく空き台が放置されることを防ぐことができる。
【0383】
なお、本実施形態のスロットマシン100は、クレジット数が1枚又は2枚であっても、ベットボタン132の操作が可能であり、クレジット数の1枚又は2枚のメダルが投入される。
【0384】
ここで、上述した図12(A)、図13(A)、及び図13(B)を用いて、デモ画面d2の構成及び表示例について説明する。
【0385】
図13(B-1)は、遊技画面d1の表示例、図13(B-2)~(B-4)は、デモ画面d2の表示例を示している。本実施形態のデモ画面d2は、図12(A)及び図13(A)に示すように、詳しくは、演出紹介表示画面d2Aと、機種名表示画面d2Bと、注意喚起表示画面d2Cと、企業名表示画面d2Dと、で構成されている。各デモ画面は、所定の表示時間の経過により、演出紹介表示画面d2A→機種名表示画面d2B→注意喚起表示画面d2C→企業名表示画面d2D→演出紹介表示画面d2A→…というように順次サイクリックに表示されるように制御されている。
【0386】
演出紹介表示画面d2Aは、図13(B-2)に示すように、スロットマシン100において実行される演出を紹介するデモ表示画面である。機種名表示画面d2Bは、スロットマシン100の機種名を表示するデモ表示画面である(図示なし)。注意喚起表示画面d2Cは、図13(B-3)に示すように、遊技に対するのめり込みを注意喚起するメッセージ(例えば、「のめり込みに注意しましょう!」など)を表示するデモ表示画面である。
企業名表示画面d2Dは、スロットマシン100を製造販売する企業名を表示するデモ表示画面である(図示なし)。
【0387】
また、本実施形態のデモ画面d2は、図12(A)及び図13(A)に示すように、最高枚数表示d10を表示する。最高枚数表示d10は、当日の最大MY値を表示する画像である。本実施形態の最高枚数表示d10は、最大MY値が1000以上の場合に表示され、最大MY値が1000未満の場合には表示されないので、最高枚数表示d10で表示される数値は1000以上の数値となる。図13(B-2)~(B-4)に示すように、最高枚数表示d10は、デモ画面d2とともに表示される。
【0388】
この結果、本実施形態の最高枚数表示d10によれば、遊技者に満足感を感じさせるような獲得枚数の場合だけ、デモ画面d2において表示するので、最高枚数表示d10を視認した遊技者に対してネガティブな印象を抱かせないようにすることができる。また、非遊技中のデモ画面d2を表示している場合に、当日の最大MY値が所定枚数(1000枚)以上のときだけ最高枚数表示d10を表示するので、空き台が「出る台」であることをアピールでき遊技誘因を図ることができる。逆に、当日の最大MY値が所定枚数(1000枚)未満のときは最高枚数表示d10が表示されないので、「出ない台」というネガティブな印象を抱かせないようにすることができる。
【0389】
また、スロットマシン100の液晶表示装置157を用いて最高枚数表示d10を表示するので、台毎のデータ表示器に気を取られることなく、容易に空き台を見つけることができる。その結果、他の遊技者が確保している台で遊技を開始してしまうという客同士のトラブルを防止することができる。
【0390】
また、デモ画面d2における最高枚数表示d10によれば、メニュー画面から遷移して、獲得枚数のランキング、獲得枚数の表示、有利な遊技状態へ制御された回数などを表示する場合と比べて、遊技者の操作を不要とすることができる。
【0391】
また、規定枚数に満たないメダルがベットされた状態で遊技を終了した場合もデモ画面d2に遷移して最高枚数表示d10を表示するため、長らく空き台として放置されることを防止するとともに遊技誘因を図ることができる。
【0392】
なお、本実施形態の最高枚数表示d10は、演出紹介表示画面d2A、機種名表示画面d2B、及び注意喚起表示画面d2Cにおいて表示されるが、企業名表示画面d2Dにおいて表示されないように構成されているが、これに限定されない。例えば、注意喚起表示画面d2Cにおいてデモ画面d2を表示されないようにしてもよいし、企業名表示画面d2Dにおいてデモ画面d2を表示されるようにしてもよい。
【0393】
<スランプグラフ>
次に、図14を用いて、本実施形態に係る最高枚数表示d10の表示、及び事前報知d20の表示について説明する。図14は、スロットマシン100の差枚数の推移を示すスランプグラフの一例である。
【0394】
本実施形態のスロットマシン100は、コンプリート機能を有している。コンプリート機能とは、その日の獲得枚数(MY)が規定枚数MA(例えば、本実施形態では、19000枚)に到達したとき、当日の遊技が不可となる機能である。事前報知d20は、当日のMYがこの規定枚数MAに近づいていることを報知する演出表示である。本実施形態では、MYが18500枚以上となると事前報知d20が実行開始され、規定枚数MAまでの残り枚数が表示される。
【0395】
図13(B-4)は、デモ画面d2における事前報知d20の表示例を示している。事前報知d20は、図13(B-4)に示すように、デモ画面d2において最高枚数表示d10とともに表示される。なお、最高枚数表示d10は、事前報知d20よりも大きく表示され、事前報知d20よりも目立つようになっている。
【0396】
図14によれば、差枚数の最小値は、時点T1の-2000枚なので、この最小値-2000からの獲得数に基づいてMYは算出される。時点T0から時点T4までは、MYは1000以下であるため、デモ画面d2において最高枚数表示d10は表示されない。以下、デモ画面d2において最高枚数表示d10が表示されない区間を「最高枚数非表示区間」といい、デモ画面d2において最高枚数表示d10が表示される区間を「最高枚数表示区間」という。時点T0から時点T4までの区間は、最高枚数非表示区間である。一方、時点T4以降の区間は、MYは1000以上に到達した以降の区間となるため、最高枚数表示区間となる。
【0397】
時点T4から時点T5までの区間は、MY値は増加するので、最高枚数表示d10の数値は更新される区間となる(図14に示す「最高枚数更新)」。そして、時点T5では、1500枚の最高枚数表示d10が表示される。次いで、時点T5から時点T9までの区間は、MY値は減少又は増加しているが、MYは1500を超えていないので、最高枚数表示d10の数値は1500のままである(図14に示す「最高1500枚」)。このようにメダルが減少する区間であってもこれまでの最大MY値を表示するため、最高枚数表示d10を払い出し可能なポテンシャルがある台としてアピールすることができる。
【0398】
時点T9から時点T11までの区間は、MY値は増加するので、最高枚数表示d10の数値は更新される区間となる。ここで、時点T10から時点T11までの区間は、AT状態でなく通常状態にあるがメダル獲得数は微増しているため、最高枚数表示d10の数値は更新される区間である。このように本実施形態では、AT状態であっても通常状態であってもデモ画面d2において更新される最高枚数表示d10が表示される。そして、時点T11では、3020枚の最高枚数表示d10が表示される。次いで、時点T11から時点T13までの区間は、MY値は減少又は増加しているが、MYは3020を超えていないので、最高枚数表示d10の数値は3020のままである(図14に示す「最高3020枚」)。
【0399】
時点T13から時点T15までの区間は、MY値は増加しているので、最高枚数表示d10の数値は更新される区間となる。ここで、時点T14においてMY値は18500に達するので、時点T14以降においては事前報知d20の表示が開始される。事前報知d20は、MYが19500枚に達するまで表示される。また、時点T15では、18700枚の最高枚数表示d10が表示される。次いで、時点T15から時点T17までの区間は、MY値は減少又は増加しているが、MYは18700を超えていないので、最高枚数表示d10の数値は18700のままである(図14に示す「最高18700枚」)。
【0400】
このように本実施形態では、当日のMY値が1000以上に到達した以降に最高枚数表示d10を表示開始するので、「出ない台」というネガティブな印象を抱かせることを防止でき、以て遊技誘因を図ることができる。また、MY値が減少しても今までの最大MY値を表示し続けるため、ポテンシャルがある台としてアピールすることができる。さらには、MYが18500以上の場合には、最高枚数表示d10とともに事前報知d20を表示するので、規定枚数19000枚までの残り枚数を把握することができる。
【0401】
なお、図14に示すスランプグラフでは時点T8から出玉が増加している場合を示したが、時点T8以降から出玉が増加しなかった場合を補足する。時点T8からさらに出玉が減少し続け差枚数が-1500を下回った場合でも、最高枚数表示d10は「1500」を表示する。これは、最大MY(最小値からの最大の増加量)の1500が更新されていないためである。その後に例えば、差枚数が-3000枚まで達した後にメダルが増加して、差枚数が-1500まで出玉が増加しない場合は、最大MYとして1500が更新されないため最高枚数表示d10は「1500」となるが、差枚数が-1500よりも出玉が増加した場合は、最大MYが1500よりも更新されたこととなるので、最高枚数表示d10は更新された最大MY値が表示されることとなる。
【0402】
<スロットマシンの動作>
・最高枚数更新処理
次に、図15を用いて、最高枚数更新処理について説明する。図15は、主制御部300及び第1副制御部400が実行する、最高枚数更新処理の流れを示すシーケンス図である。
【0403】
主制御部300は、遊技開始待ちの状態となると、第1副制御部400に現在のMY値(前遊技までのMY値)を送信する(ステップS101)。ここで、遊技開始待ちの状態とは、メダル投入が可能な状態であり、正確には、遊技メダル投入可能ランプ124が点灯した状態である。これにより、第1副制御部400は、現在のMY値NVを受信する。
【0404】
次いで、主制御部300は、スタートレバー135に対する操作により遊技開始操作を受け付け(ステップS102)、リール110~112の回転開始までのウェイトを行う(ステップS103)。一方、第1副制御部400は、このウェイトのタイミングにおいて、ステップS101で送信されたMY値を参照する(ステップS201)。これにより、第1副制御部400は、現在のMY値NVを把握する。
【0405】
次いで、主制御部300は、ウェイトが終了すると、リール110~112を回転させ(ステップS104)、ストップボタン137~139に対する停止操作を受け付けると(ステップS105)、対応するリール110~112を停止させる。主制御部300は、全リール110~112の停止態様に基づいて、入賞判定処理を行い、メダル払出処理を行う(ステップS106)。入賞判定処理では、有効化された入賞ライン上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定し、メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。また、ステップS106では、主制御部300は、第1副制御部400に当該遊技におけるメダルの投入枚数BV及び払出枚数OVを送信する。
【0406】
これにより、第1副制御部400は、当該遊技におけるメダルの投入数BV及び払出枚数OVを受信し(ステップS202)、コンプリート機能発動までの残枚数ZVを算出する(ステップS203)。具体的には、残枚数ZV=規定枚数MA-受信したMY値NV-(払出枚数OV-投入枚数BV)である。例えば、規定枚数MAが19000、MY値NVが5000、投入枚数が3、払出枚数が10の場合、残枚数ZVは13993枚となる。
【0407】
次いで、第1副制御部400は、今回の遊技を反映した、新たなMY値(以下、「今回のMY値」と表記する)NVを算出する。具体的には、今回のMY値NV=規定枚数MA-残枚数ZVである。例えば、規定枚数MAが19000、ステップS203で算出された残枚数ZVが13993の場合、今回のMY値NVは5007枚となる。
【0408】
次いで、第1副制御部400は、今回のMY値NVが現在の最高枚数表示d10の表示値DV(以下、「デモMY表示値」ともいう)よりも大きいか否かを判定する(ステップS205)。今回のMY値NVがデモMY表示値DVよりも大きい場合には(ステップS205:YES)、第1副制御部400は、今回のMY値NVをデモMY表示値DVに設定し(ステップS206)、そうでない場合には(ステップS205:NO)、最高枚数更新処理を終了する。
【0409】
一方、主制御部300は、ステップS106の処理を終了後、MYを算出するカウンタ更新処理を実行し(ステップS107)、ステップS101に戻る。
【0410】
このように本実施形態の最高枚数更新処理によれば、今回のMY値がデモMY表示値よりも大きい場合にだけデモMY表示値を更新するので、デモMY表示値が減少することはなく、現状維持又は増加するのみである。つまり、デモ画面d2において表示される最高枚数表示d10は減少することがなく、遊技者の遊技誘因を促進することができる。
【0411】
・最高枚数表示処理
次に、図16(A)及び(B)を用いて、デモ画面d2における最高枚数表示処理(以下、単に「最高枚数表示処理」という)について説明する。図16(A)は、第2副制御部500が実行する最高枚数表示処理の流れを示すフローチャートである。最高枚数表示処理は、所定時間(タイマ割込時間)ごとに実行される処理である。
【0412】
第2副制御部500は、表示マーカ又は非表示マーカのいずれかを検知したか否かを判定する(ステップS301、S305)。ここで、表示マーカは、デモ画面d2を表示中にデモMY表示値DVを画面上に表示開始することを示すマーカであり、非表示マーカは、デモMY表示値DVを画面上に非表示開始することを示すマーカである。本実施形態では、図16(C-1)に示すように、デモ画面d2を構成する演出紹介画面d2Aの先頭に表示マーカ、企業名画面d2Dの先頭に非表示マーカが付されているので、現在表示しているデモ画面d2において表示マーカを検知した場合には、以後、デモMY表示値DVを画面上に表示するように制御し、非表示マーカを検知した場合には、以後、デモMY表示値DVを画面上に表示しないように制御する。
【0413】
第2副制御部500は、表示マーカを検知した場合(ステップS301:YES)、具体的には、演出紹介画面d2A、機種名画面d2B、注意喚起画面d2Cにおいて、現在のデモMY表示値DVの数値を拡張コマンドの「デモMY数値」に設定し(ステップS302)、次いで、現在のデモMY表示値DVの数値に応じた表示態様を拡張コマンドの「デモMY色」に設定する(ステップS303)。なお、ステップS303処理の後はステップS307に進む。
【0414】
ここで、拡張コマンドとは、図16(B)に示すような液晶コマンドに付随するパラメータであり、1バイトの液晶コマンドの所定のビット位置に、デモMY表示値DVの値を示す「デモMY数値」とデモMY表示値DVの色を示す「デモMY色」が格納される。本実施形態のデモMY色には、詳しくは、デモMY表示値DVの値に応じて表示又は非表示の別、表示の場合の色に関する値が設定される。具体的には、(1)デモMY表示値DV≦999の場合には非表示、(2)1000≦デモMY表示値DV≦2999の場合にはシルバー、(3)3000≦デモMY表示値DV≦4999の場合にはゴールド、(4)デモMY表示値DV≧5000の場合は虹色となるように設定される。このように、ステップS303において、表示または非表示と、表示色が設定されることとなる。
【0415】
また、第2副制御部500は、非表示マーカを検知した場合(ステップS305:YES)、拡張コマンドの「デモMY色」に「非表示」を設定する(ステップS306)。なお、ステップS306処理の後はステップS307に進む。
【0416】
一方、第2副制御部500は、表示マーカ及び非表示マーカのいずれも検知しない場合(ステップS301:NO、ステップS305:NO)、ステップS307に進む。
【0417】
次いで、第2副制御部500は、表示更新処理を実行する(ステップS307)。表示更新処理では、液晶表示コマンドの設定された値に基づいて、液晶表示装置157に画像を表示する。
【0418】
このように本実施形態の最高枚数表示処理によれば、MY1000以上の場合だけデモMY表示値がデモ画面d2において表示されるので、空き台において出玉アピールをすることができ遊技誘因を図ることができる。また、デモMY表示値の値に応じて表示色を変更するので、出玉状況を表示色で視覚に訴えてアピールできる。また、表示マーカ及び非表示マーカにてデモMY表示値の表示及び非表示を制御しているので、デモ画面d2の構成変更にも柔軟に対応することができる。
【0419】
なお、本実施形態では、デモMY表示値DVは1000枚未満であっても「デモMY数値」を設定するが「デモMY色」を非表示とすることにより、デモ画面d2において最高枚数表示d10を表示しないようにしている(第1の方法)。しかしながら、他の制御方法により、デモMY表示値DVが1000枚未満の場合にデモ画面d2において最高枚数表示d10を表示しないようにしてもよい。例えば、デモMY表示値DVは1000枚未満の場合には、「デモMY数値」を設定しない方法としてもよい(第2の方法)。第1の方法によれば、プログラムのコード量を少なくすることができるというメリットがあるが、データに不具合があると意図しないタイミングで最高枚数表示d10を表示してしまうデメリットもある。一方、第2の方法によれば、より確実に表示/非表示を制御できるというメリットもあるが、分岐のアルゴリズムが追加されるためプログラムのコード量が増えてしまうというデメリットもある。
【0420】
なお、本実施形態では、図16(C-1)に示すように、演出紹介画面d2Aの先頭に表示マーカ、企業名画面d2Dの先頭に非表示マーカを付したが、7(C-2)に示すように、企業名画面d2Dの先頭に非表示マーカを付し、企業名画面d2Dの最後に表示マーカを付すようにしてもよい。図16(C-1)に示した場合と同一の制御を実行することができる。
【0421】
<変形例>
本実施形態の最高枚数表示d10は、当日の最大MY値を表示するようにしたが、最大払出枚数を表示するようにしてもよい。払出枚数の場合には、賭数が考慮されないため、より多くの数値を表示することができ、出玉アピールをより強調することができる。また、本実施形態の最高枚数表示d10には、変則押しで獲得したメダルの差枚数が反映されるようしたが、変則押しの場合には差枚数が反映されないようにしてもよい。有利な遊技終了時に表示されるリザルト画面でのメダル獲得数の表示よりも多くの枚数を表示することができる。
【0422】
本実施形態では、賭数が規定枚数ではない場合、つまり賭数が1又は2の場合には、メダル投入時から待機時間Mが経過した場合に、デモ画面が開始されるようになっていたが、賭数が規定枚数の場合、つまり賭数が3の場合にもデモ画面が開始されるようにしてもよい。また、リプレイに入賞した場合に待機時間Mが経過した場合にデモ画面が開始されるようにしてもよい。なお、本実施形態では待機時間Mを1分として設定していたが、待機時間Mを条件に応じて可変としてもよい。例えば、待機時間Mを、賭数0の場合は40秒、賭数1又は2の場合は60秒、賭数3(リプレイも同様)場合は120秒としてもよい。賭数0の場合は完全に遊技を止める可能性が高いために短めの時間とし、賭数1以上の場合は一時的な離席中である可能性が高い(賭数3は特に離席中の可能性が高い)ため長めの待機時間としてもよい。遊技を止めていないのにデモ画面d2に頻繁に遷移させるという煩わしさを軽減することができる。
【0423】
また、メダル数表示装置170にメダルが記憶されている場合(メダル数>0)でも待機時間Mが経過した場合にデモ画面が開始されるようにしてもよい。この構成により、メダル数表示装置170が「メダル数>0」でデモ画面が開始されない構成よりも、悪意ある遊技者が意図的に1枚だけメダルを残して退店してその遊技台の稼働を低下させるような悪戯を防ぐことができる。
【0424】
一方で、メダル数表示装置170にメダルが記憶されていない場合(メダル数=0)に待機時間Mが経過した場合にデモ画面が開始されるようにしてもよい。この構成により、メダル数記憶装置170にメダルが記憶されているのに他の遊技者が遊技してしまうようなトラブルを防ぐことができる。
【0425】
あるいは、メダル数表示装置170が「メダル数>0」の場合には賭数0であることを条件に待機時間Mが経過した場合にデモ画面が開始されるようにしてもよく(つまり、賭数≠0だと待機時間Mが経過してもデモ画面にならない)、この構成により上述の悪戯とトラブルの双方を解消できる。なお、メダル数表示装置170が「メダル数>0」の場合に賭数≠0でもデモ画面が開始されるようにしてもよい。
【0426】
そして、これまでの実施形態を組み合わせてもよく、メダル数表示装置170が「メダル数=0」の際に、遊技不可の賭数が設定されていると待機時間Mが経過するとデモ画面が開始され、メダル数表示装置170が「メダル数>0」の際には賭数0であることを条件に待機時間Mが経過するとデモ画面が開始されるようにしてもよい。
【0427】
また、そのときの遊技の状態に応じてデモ画面が開始されないようにしてもよい。例えば、遊技状態が出玉が増加する状態(ボーナス中・AT中)であれば、待機時間Mが経過してもデモ画面が開始されないようにする一方で、出玉が増加しない状態であれば、待機時間Mが経過するとデモ画面が開始されるようにしてもよい。また、複数遊技に跨がる連続演出の実行中であれば、待機時間Mが経過してもデモ画面が開始されないようにする一方で、連続演出が実行されていないときであれば、待機時間Mが経過するとデモ画面が開始されるようにしてもよい。
【0428】
また、有利な遊技終了時に表示されるリザルト画面と最高枚数表示d10は重複して表示してもよいし、重複しないように表示してもよい。前者の場合には、当該有利な遊技における獲得枚数と当日の最高枚数を同時に確認できるので出玉情報を一括で確認でき、例えば、データランプ等を操作する手間を省くことができる。後者の場合には、獲得枚数が複数表示されるため、遊技者を混乱させることを防止することができる。また、リザルト画面が表示されている場合には待機時間Mを短くてもよい。これにより、空き台であることを早く知らせることができる。
【0429】
なお、獲得枚数に応じて枚数表示をする場合としない場合とを有する構成はリザルト画面においても適用してもよい。
例えば、リザルト画面が「背景画面+獲得枚数表示」で構成される場合、ボーナスやAT等の有利な遊技での獲得枚数が少ない状況(例えば、100枚未満)であれば、有利な遊技終了時のリザルト画面では獲得枚数を表示せずに背景画面を表示するようにしてもよい。一方、ボーナスやAT等の有利な遊技での獲得枚数が多い状況(例えば、100枚以上)であれば、有利な遊技終了時のリザルト画面では獲得枚数表示と背景画面を表示するようにしてもよい。また、背景画面で或る示唆を行うようにしてもよい。これにより、獲得枚数が少ない状況をわざわざ画面で表示されることがないので遊技者のストレス軽減を図ることができる。また、リザルト画面で遊技を辞めて退店してしまう遊技者がいる場合、獲得枚数が少ない状況で表示されることがないので遊技台の稼働低下を図ることができる。なお、「或る示唆」とは、例えば、その遊技台の設定値を示唆する内容であってもよい。また、ボーナス・AT・CZ等の有利な遊技が付与されるまでのモードを複数有する場合は、そのモードを示唆する内容であってもよい。また、複数回分のモードを予め決定する場合は、「N回中M回はモードA」等のような示唆内容であってもよい。このように、背景画面で或る示唆を行う場合には、獲得枚数表示が行われない状況であっても、リザルト画面では或る示唆を含む背景画面を表示するようにしてもよい。これにより、遊技者のストレス軽減を図りつつ、遊技継続の意欲向上を図ることができる。また、獲得枚数が少ない場合は、或る示唆のうち示唆内容の有利度合いが高い示唆を、獲得枚数が多い場合よりも高い頻度で行うようにしてもよい。これにより、遊技者のストレス軽減を図りつつ、遊技継続の意欲向上をより一層図ることができる。
【0430】
また、本実施形態では、液晶表示装置157上に最高枚数表示d10を表示したが、最高枚数表示d10を表示する装置はこれに限定されない。例えば、スロットマシン100の上に設置されたデータ表示装置に最高枚数表示d10を表示してもよい。この場合にも、遊技者に出玉アピールを図ることができ、「出ない台」という印象を与えないようにすることができる。
【0431】
例えば、データ表示装置は、遊技機が非遊技状態、及び/又はデモンストレーション表示をしているときに、最高枚数表示d10を表示可能としてもよい。また、データ表示装置は、遊技機からの操作信号(1G進行を示す信号)が所定時間Mの間で入力されない場合に非遊技中であると判断して、それを契機に最高枚数表示d10を表示してもよい。また、データ表示装置は、ホール店員からの空き台であることを示す信号が入力されたことを契機に最高枚数表示d10を表示してもよい。
【0432】
<実施形態の総括>
以上述べたように、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
表示手段(例えば、液晶表示装置157、第1副制御部400、第2副制御部500)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一のタイミング(例えば、デモ画面d2を表示するタイミング)において、賭数と払出数に基づく遊技価値の獲得数を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、最小MY値が1000枚に到達した場合)の前記第一のタイミングにおいて、前記獲得数を表示可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記獲得数が所定数(例えば、1000枚)以上である場合に成立する条件である、ことを第1の基本的構成とする。
【0433】
この第1の基本的構成によれば、出玉アピールを図りつつ、出ない台という印象を与えないようにすることができるので、遊技の興趣向上を図ることができる。
【0434】
上記第1の基本的構成において、
前記表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態(例えば、デモ状態)において、第二の条件が成立した場合(例えば、全リール停止後の所定時間経過、ベット操作から所定時間経過)にデモンストレーション表示(例えば、デモ画面d2を表示)を実行する場合がある手段であり、
前記第一のタイミングは、前記デモンストレーション表示が実行されているタイミングである、ことを第1の好適な構成とする。
【0435】
第1の好適な構成によれば、空き台の遊技台において出玉アピールをすることができるので、遊技誘因を図ることができる。
【0436】
上記第1の好適な構成において、
遊技が可能な賭数である第一の賭数(例えば、3枚)と、遊技が不可能な賭数である第二の賭数(例えば、2枚)と、を備え、
前記表示手段は、前記第一の賭数及び前記第二の賭数のいずれも設定されていない状態において、前記第二の条件が成立した場合にデモンストレーション表示を実行する場合がある手段であり、
前記表示手段は、前記第二の賭数が設定されている状態において、前記第二の条件が成立した場合にデモンストレーション表示を実行する場合がある手段であり、
前記第二の条件は、前記非遊技状態で所定時間(例えば、1分)が経過した場合に成立する条件である、ことを第2の好適な構成とする。
【0437】
第2の好適な構成によれば、遊技できない賭数が設定されて放置されていても空き台として認識させることができる。
【0438】
第2の好適な構成において、
遊技価値を記憶する記憶手段(例えば、RAM308、メダル数制御部350など)と、
一の操作に基づき、前記記憶手段に記憶された遊技価値から前記第一の賭数を設定可能な操作手段(例えば、ベットボタン132)と、を備え、
前記操作手段は、前記記憶手段に記憶された遊技価値が前記第一の賭数を満たす場合には、前記一の操作に基づいて前記第一の賭数を設定する手段であり、
前記操作手段は、前記記憶手段に記憶された遊技価値が前記第二の賭数である場合には、前記一の操作に基づいて前記第二の賭数を設定する手段である、ことを第3の好適な構成とする。
【0439】
第3の好適な構成によれば、操作手段が操作された場合の処理を共通化できるので、開発工程における処理容量を削減することができる。また、メダル数表示装置を備える遊技台であれば、メダル数表示装置に記憶されている遊技価値量の残枚数が例えば1~2枚のときに、操作手段を操作することで賭数設定でき、メダル数表示装置に記憶されている遊技価値量の残数を0にすることができるため空き台であると認識しやすくできる。また、メダル数表示装置に記憶されている遊技価値量の残枚数を1~2枚の状況にしたまま遊技者が退店してしまうと、遊技店員がその残枚数を貸出装置に戻す作業や、メンテナンスや翌営業日の準備をする閉店業務(あるいは開店業務)でメダル数表示装置をリセットする作業が生じてしまうところ、このような作業を削減することができ遊技店の業務改善に寄与することができる。
【0440】
また、上記実施の形態に係る表示装置(例えば、スロットマシン100と接続された表示器)によれば、
遊技台(例えば、スロットマシン100)と対応して設けられ該遊技台の情報を表示可能な表示装置であって、
前記表示装置は、前記遊技台において遊技に供された賭数と払出数に基づく遊技価値の獲得数を表示可能であり、
前記表示装置は、第一の条件が成立した場合(例えば、スロットマシン100の最小MY値が1000枚に到達した場合)において、前記獲得数を表示可能であり、
前記第一の条件は、前記獲得数が所定数(例えば、1000枚)以上である場合に成立する条件である、ことを第2の基本的構成とする。
【0441】
この第2の基本的構成によれば、出玉アピールを図りつつ、出ない台という印象を与えないようにすることができるので、遊技の興趣向上を図ることができる。
【0442】
上記第2の基本的構成において、
前記遊技台は、遊技が行われていない非遊技状態(例えば、デモ状態)において、デモンストレーション表示を実行する場合があり、
前記表示装置は、前記遊技台が前記非遊技状態であるタイミングで前記獲得数を表示可能である、ことを第4の好適な構成とする。
【0443】
第4の好適な構成によれば、空き台の遊技台において出玉アピールをすることができるので、遊技誘因を図ることができる。
【0444】
[第2実施形態]
遊技台の演出デバイス(ランプ、スピーカ、可動体など)は、遊技の興趣向上に役立つ重要なデバイスである。そのため、演出デバイスの制御に際しては、制御部(CPU)と駆動部(ドライバIC)のデータ通信に安定性が求められている。例えば、ノイズ対策に強く、駆動部(部品)の種類やバージョンの違いに柔軟に対応できるデータ通信が望まれている。
【0445】
第2実施形態では、上記課題解決の遊技台を提供している。なお、以下においては、第1実施形態と異なる構成、機能及び処理のみ説明し、その他の構成、機能及び処理に関しては同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0446】
<接続構成>
本実施形態(第2実施形態)では、図11に示す第1副制御部400のCPU404が各種ランプ420を駆動する駆動回路422に制御信号を送信するときの通信方法について説明する。
【0447】
図17(A)は、本実施形態の第1副制御部400の機能ブロック図である。詳しくは、CPU404が、駆動回路422Xに制御信号を送信して枠上ランプ420Xを駆動し、駆動回路422Yに制御信号を送信してサイドランプ420Yを駆動する場合の通信方法について説明する。
【0448】
ここで、駆動回路422Xは、ICxxxのLEDドライバで構成され、駆動回路422Yは、ICyyyのLEDドライバで構成されている(xxx及びyyyは、ICの型番、種類を示す)。枠上ランプ420Xは、ICxxxにより駆動されるランプであり、サイドランプ422Yは、ICyyyにより駆動されるランプである。ICxxxと枠上ランプ420Xは枠上ランプ基板に配設され、ICyyyとサイドランプ422Yは、サイドランプ基板に配設される。
【0449】
図18(A)にICxxxのLEDドライバの一例、図18(B)にICyyyのLEDドライバの一例を示す。図18に示すように、ICxxxのLEDドライバとICyyyのLEDドライバは、異なる種類のドライバである。異なる種類のドライバとは、例えば、ピン配置が異なるドライバであり、性能が異なるドライバである。ピン配置に示された端子には、RGBそれぞれの端子、データ入力端子、データ出力端子、電源端子、GND端子、CS信号(チップセレクト)などが割り当てられている。なお、同一のドライバであっても、ピン配置が異なれば、性能は異なってくる(例えば、ノイズを低減させる機能、温度上昇時に輝度を低下させて冷却する機能など)。
【0450】
なお、本実施形態では、枠上ランプ420Xを駆動する駆動回路422Xとサイドランプ420Yを駆動する駆動回路422Yは、異なる種類の駆動回路としたが、これに限定されない。図17(B―1)及び(B-2)に示すように、同じ種類の駆動回路を接続するように構成してもよいし、本実施形態及び図17(B―3)に示すように、異なる種類の駆動回路が混在するような構成としてもよい。詳しくは後述するが、これは、CPU404から送信される制御信号のパケット構造を、駆動回路422のICの種類によらず同一としていることによる。
【0451】
<通信方法>
次に、図19を用いて、本実施形態のCPU404が駆動回路422に制御信号(以下、「制御データ」という)を送信する場合の通信方法について説明する。
【0452】
図19(A)は、ICxxxに対する制御データCD1のパケット構造を模式的に示しており、図19(B)は、ICxxxに対する制御データCD2のパケット構造を模式的に示している。
【0453】
図19(A)及び(B)に示すように、LEDドライバの種類が異なっていてもLEDドライバに対する制御データCDの構成は同一である(制御データを総称してCDと表記する)。制御データCDは、図19(A)及び(B)に示すように、8バイトのデータであり、スタートコマンド、スレープアドレス、サブアドレス、データバイト、ストップコマンド、ノイズ対策コマンドを含んで構成されている。制御データCDの各項目は、1バイト(8ビット)で構成されている。
【0454】
スタートコマンドは、パケットの開始を示すデータ項目であり、本実施形態では、FFh(111111111)の値が設定されている。スレープアドレス及びサブアドレスは、制御データCDの宛先アドレスであり、LEDドライバのアドレスが設定されている。
データバイトは、制御対象に対する制御内容を示す値が設定されている。ストップコマンドは、パケットの終了を示すデータ項目であり、本実施形態では、81h(10000001)の値が設定されている。ノイズ対策コマンドは、本実施形態の制御データCDの特徴的な構成要素であり、ノイズ発生などでノイズのビットが制御データCDに混在した場合や制御データCDの一部が欠損した場合(ノイズによりビットが増加及び/又は欠損してしまうことを総称して「ビットずれ」ということがある。)でも安定的なデータ通信を担保する役割を果たす項目となっている。本実施形態では、00h(00000000)の値が設定されている。
【0455】
本実施形態の通信方法の前提について説明すると、第1副制御部400は、周期的に実行されるタイマ割込処理において、その都度、複数の各種ランプ420に対する制御信号を一度に送信するように構成されている。そのため、例えば、一のタイマ割込処理において、枠上ランプ420Xの駆動回路422Xとサイドランプ420Yの駆動回路422Yの両方に制御信号を送信する場合には、図19(A)に示す制御データCD1と図19(B)に示す制御データCD2とを連結したコマンド群を駆動回路422X及び駆動回路422Yのそれぞれに送信する。受信側の駆動回路422X及び駆動回路422Yは、受信したコマンド群の中から自分宛の制御データCDを取り込み、それ以外の制御データCDは破棄する。具体的には、駆動回路422X及び駆動回路422Yは、スタートコマンド及びストップコマンドに基づいて一つの制御データCDの区切りを認識した後、スレープアドレス及びサブアドレスの値に基づいて自分宛ての制御データCDを取得する。
【0456】
このようなデータ通信方法においては、従来、図19(C1)及び(C2)に示すような問題が発生していた。なお、従来の制御データのパケット構造は、本実施形態の制御データCDからノイズ対策コマンドを除いた構成の制御データOCDで構成されている。すなわち、制御データOCDは、スタートコマンド、スレープアドレス、サブアドレス、データバイト、ストップコマンドで構成される制御データである。
【0457】
図19(C1)は、制御データOCD1及び制御データOCD2のいずれにもノイズが混在しなかった場合のデータ通信を模式的に示しており、図19(C2)は、制御データOCD1にノイズが混在した場合のデータ通信を模式的に示している。なお、図19(C1)~(C3)では、1つ目のIC(具体的には、ICxxx)に対する制御データを制御データOCD1、2つ目のIC(具体的には、ICyyy)に対する制御データを制御データOCD2として説明をする。
【0458】
従来においては、図19(C1)に示すように、枠上ランプ420Xの駆動回路422X及びサイドランプ420Yの駆動回路422Yのそれぞれは、上述したように、スタートコマンド、ストップコマンド、スレープアドレスの情報に基づいて、自らに対する制御データOCDを受信し、取得していた。
【0459】
しかしながら、図19(C2)に示すように、制御データOCD1の中にノイズが入り、制御データOCD1が1ビット増加した場合には、駆動回路422Yは、自身宛の制御データCD2を1ビットずれた状態のデータとして受信してしまうという問題が発生する。具体的には、制御データOCD1のストップコマンドの最後のビットを、制御データOCD2のスタートコマンドの最初のビットとして誤認識して受信する問題が発生する。
【0460】
これに対して、図19(C3)は、本実施形態の制御データCD1にノイズが混在した場合のデータ通信を模式的に示している。
【0461】
本実施形態の制御データCD1の中にノイズが入り、制御データCD1が1ビット増加した場合には、制御データCD1のストップコマンドと制御データCD2のスタートコマンドの間にノイズ対策コマンドが挟まれているので、駆動回路422Yは、制御データCD1のストップコマンドの最後のビットを、制御データCD2のスタートコマンドの最初のビットとして誤認識することなく、制御データCD2を正しく受信することができる。
【0462】
このように本実施形態では、制御データCDのスタートコマンドの先頭のビット値FB(具体的には1)と制御データCDのストップコマンドの末尾のビット値LB(具体的には1)が同一の場合、ビット値FB及びビット値LBとは異なるビット値(具体的には0)で構成されるノイズ対策コマンドが、1つ目の制御データCD1のストップコマンドと2つ目の制御データCD2のスタートコマンドの間に挿入されているので、1つ目の制御データCD1にノイズが混入したとしても、ノイズ対策コマンドの存在によりビットのずれを解消でき制御データCD1の終了位置が明確となるので、駆動回路422Yは、自身宛の制御データCD2を確実に受信することができる。
【0463】
なお、図19(C3)では、本実施形態の制御データCD1にノイズが混在した場合のデータ通信について説明したが、制御データCD1のビットが欠損した場合も、同様にノイズ対策コマンドの存在によりビットのずれを解消でき制御データCD1の終了位置が明確となるので、駆動回路422Yは、自身宛の制御データCD2を確実に受信することができる。
【0464】
このように本実施形態の制御データCDは、従来の制御データOCDの構成に加えてノイズ対策コマンドを追加しているので、先発の制御データCD1にビットの増加や欠損などのデータ異常が発生しても、ノイズ対策コマンドの存在が先発の制御データCD1のデータ異常を解消することができる。これにより、後発の制御データCD2にデータ異常の影響が及ぶことなく、後発の制御データCD2の安定的な通信が可能となっている。
【0465】
また、本実施形態では、制御データCDのスタートコマンドのFFh(11111111)としているが、これに限定されず、例えば、F0h(11110000)としてもよい。同様に、本実施形態では、制御データCDのノイズ対策コマンドを00h(00000000)としているが、これに限定されない。例えば、制御データCDのスタートコマンドをFFh(11111111)、ストップコマンドを81h(10000001)とした場合、ノイズ対策コマンドをF0h(11110000)としてもよい。この場合も、ノイズ対策コマンドの存在によりビットのずれを解消でき各制御データCDを明確に区切ることができる。
【0466】
つまり、制御データCDのストップコマンドの末尾のビット値とスタートコマンドの先頭のビット値を同一とした場合、ノイズ対策コマンドは、制御データCDのストップコマンドの末尾のビット値及びスタートコマンドの先頭のビット値とは異なるビット値で構成されるので、一の制御データCDに異常が生じても後続の制御データCDを正規の制御データCDとして扱うことができる。換言すれば、ノイズ対策コマンドは後続の制御データCDにノイズの影響を及ぼさないようにするコマンドであり、先発の制御データCDにノイズによるデータ異常があっても、後続の制御データCDはそのノイズが生じる前の状態を維持することができるように構成されている。
【0467】
また、異なる種類のICを用いた複数の駆動回路422に制御データCDを送信する場合であっても、同一のパケット構造の制御データCDを用い、同一のノイズ対策コマンドを制御データCD間に介在させるので、通信の安定化を図りつつ開発工程の滞りを防ぐことができる。すなわち、通信の安定化を図ることにより、遊技の興趣向上に寄与することができる。また、一の駆動回路422の部品供給に問題が生じても他の駆動回路422の部品にて対応することが可能となるので、開発工程の滞りを防ぐことができる。
【0468】
なお、本実施形態では、ランプ420を制御する駆動回路422のICに対する制御データCDの通信方法について説明したが、アンプICやモータICなどに対する制御データCDの通信方法にも適用可能である。
【0469】
<実施形態の総括>
以上述べたように、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
或る動作態様で動作可能な複数の動作手段(例えば、ランプ420など)と、
前記複数の動作手段を駆動させる複数の駆動手段(例えば、駆動回路422など)と、
前記複数の駆動手段に対して該複数の駆動手段を制御するための制御情報(例えば、制御データCDなど)を送信する制御手段(例えば、CPU404など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の動作手段のうちの一つは、第一の動作手段(例えば、枠上ランプ420Xなど)であり、
前記複数の動作手段のうちの一つは、第二の動作手段(例えば、枠上ランプ420Yなど)であり、
前記複数の駆動手段のうちの一つは、前記第一の動作手段を駆動させる第一の駆動手段(例えば、駆動回路422Xなど)であり、
前記複数の駆動手段のうちの一つは、前記第二の動作手段を駆動させる第二の駆動手段(例えば、駆動回路422Yなど)であり、
前記制御手段は、少なくとも、前記第一の駆動手段及び前記第二の駆動手段に前記制御情報を送信し、
前記制御情報は、少なくとも、前記第一の駆動手段を制御するための第一の制御情報(例えば、ノイズ対策コマンドを含まない制御データCD1など)と、前記第二の駆動手段を制御するための第二の制御情報(例えば、ノイズ対策コマンドを含まない制御データCD2など)と、ノイズ対策情報(例えば、ノイズ対策コマンドなど)と、を備え、
前記ノイズ対策情報は、前記第一の制御情報と前記第二の制御情報の間に挟まれて構成される情報である、ことを第1の基本的構成とする
第1の基本的構成によれば、第一の制御情報がノイズの影響を受けたとしても、ノイズ対策情報の存在により、後続の第二の制御情報を正しく送信することができるので、ノイズの影響を最小限に留め、データ通信の安定性を担保することができる。
【0470】
この第1の基本的構成において、
前記第二の駆動手段は、ノイズにより前記第一の制御情報の構成に欠損及び付加の少なくとも一方が生じた場合であっても、前記ノイズ対策情報の介在に基づいて、前記第二の制御情報にビットずれが生じることなく前記第二の制御情報を受信する、ことを第1の好適な構成とする。
【0471】
第1の好適な構成によれば、ノイズにより第一の制御情報に第一の制御情報の構成に欠損又は付加が生じたりしても、第二の駆動手段は、ノイズ対策情報の介在により、第二の制御情報を正しく受信することができるので、第二の駆動手段に対するデータ通信の安定性を担保することができる。
【0472】
この第1の好適な構成において、
前記第一の制御情報は、複数の項目(例えば、スタートコマンド、スレーブアドレス、サブアドレス、データバイト、ストップコマンドなど)で構成される情報であり、
前記第二の制御情報は、前記複数の項目で構成される情報であり、
前記第一の制御情報の最後の項目の末尾を含むビット列(例えば、最後の1ビット)は、第一の情報(例えば、1)で構成され、
前記第二の制御情報の最初の項目の先頭を含むビット列(例えば、最初の1ビット)は、前記第一の情報で構成され、
前記ノイズ対策情報のビット列は、前記第一の情報とは異なる第二の情報(例えば、0)で構成される、ことを第2の好適な構成とする。
【0473】
第2の好適な構成によれば、ノイズ対策情報のビット列を、第一の制御情報の最後の項目の末尾を含むビット列及び前記第二の制御情報の最初の項目の先頭を含むビット列の情報と異なる情報とすることにより、2つの制御情報を明確に識別することができるので、第一の制御情報にノイズが混在したり、第一の制御情報の一部が欠落したりしても、第二の駆動手段は、第二の制御情報を正しく受信することができる。
【0474】
第2の好適な構成において、
前記第一の駆動手段は、前記第二の駆動手段と異なる種類の駆動手段であり(例えば、ICxxxとICYYYなど)、
前記第一の制御情報の最初の項目の先頭を含むビット列(例えば、最初の1ビット)は、第一の情報(例えば、1)で構成され、
前記第二の制御情報の最後の項目の末尾を含むビット列(例えば、最後の1ビット)は、前記第一の情報で構成されることを第3の好適な構成とする。
【0475】
第3の好適な構成によれば、第一の駆動手段と第二の駆動手段が異なる種類であっても、第一の制御情報と第二の制御情報の最初の項目の先頭を含むビット列及び最後の項目の末尾を含むビット列は同一であり、ノイズ対策情報のビット列と異なるので、第一の制御情報にノイズが混在したり、第一の制御情報の一部が欠落したりしても、第二の駆動手段は、第二の制御情報を正しく受信することができる。
【0476】
[第3実施形態]
遊技台のスピーカは、安定的に音声を出力することが求められている。第3実施形態では、このような課題解決の遊技台を提供している。なお、以下においては、上記実施形態と異なる構成、機能及び処理のみ説明し、その他の構成、機能及び処理に関しては同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0477】
<スピーカ>
図20は、本実施形態(第3実施形態)のスロットマシンの外観図であり、本実施形態のオーディオアンプIC418が接続されるスピーカの位置を示している。本実施形態のスロットマシン100は、音孔143の背後に設けられた上スピーカ272(左上スピーカ272a、右上スピーカ272b)と、入賞ライン表示ランプ120及びリールパネルランプ128の背後に設けられた中スピーカ275(左中スピーカ275a、右中スピーカ275b)と、音孔145の背後に設けられた下スピーカ277(左下スピーカ277a、右下スピーカ277b)と、を備えており、この3つのスピーカに接続されたオーディオアンプIC418周辺の音声回路の部品レイアウトに特徴を備えている。すなわち、本実施形では、音声回路の部品レイアウトに安定的に音声を出力するための工夫が施されている。
【0478】
ここで、上スピーカ272の左上スピーカ272a及び右上スピーカ272b同士は同じ種類のスピーカである。また、中スピーカ275の左中スピーカ275a及び右中スピーカ275b同士は同じ種類のスピーカである。また、下スピーカ277の左下スピーカ277a及び右下スピーカ277b同士は同じ種類のスピーカである。一方で、上スピーカ272(左上スピーカ272a、右上スピーカ272b)と、中スピーカ275(左中スピーカ275a、右中スピーカ275b)とは異なる種類のスピーカである。また、中スピーカ275(左中スピーカ275a、右中スピーカ275b)と、下スピーカ277(左下スピーカ277a、右下スピーカ277b)とは、異なる種類のスピーカである。
また、上スピーカ272(左上スピーカ272a、右上スピーカ272b)と、下スピーカ277(左下スピーカ277a、右下スピーカ277b)とは、異なる種類のスピーカである。そして、上スピーカ272(左上スピーカ272a、右上スピーカ272b)に対応する音声回路、中スピーカ275(左中スピーカ275a、右中スピーカ275b)に対応する音声回路、下スピーカ277(左下スピーカ277a、右下スピーカ277b)に対応する音声回路があり、本実施形態は、このような音声回路の機能向上を図ることで遊技の興趣向上を図っている。
【0479】
<音声回路の配置>
図21(a)は、第1副制御部400の各部品が配設された第1副制御基板401の上面図であり、オーディオアンプIC418周辺の音声回路450の部品レイアウトを示している。以下、図21に示す+X方向を右、-X方向を左、+Y方向を上、-Y方向を下として説明する。なお、第1副制御基板401における図21(a)に示す基板面を部品面あるいは表面と称し、これと反対側の基板面を半田面あるいは裏面と称することがある。
【0480】
第1副制御基板401は、図21(a)に示すように、上スピーカ272用の音声回路450Aと、中スピーカ275用の音声回路450Bと、下スピーカ275用の音声回路450Cと、ウーファー用の音声回路450Dと、を備えている。音声回路450A及び450Bは、第1副制御基板401の左縁端部に設けられており、音声回路450Cは、第1副制御基板401の右縁端部に設けられている。すなわち、音声回路450A、音声回路450B及び音声回路450C(以下、この3つを総称する場合、又は音声回路450Dも含めて総称する場合、音声回路450と表記する)は、いずれも、第1副制御基板401の縁端部に寄せて設けられている。音声回路450による音声出力は大電力を必要とし電源供給量も多くなるので、他部品に対する磁場の影響も大きい。そのため、音声回路450を第1副制御基板401の縁端部に配置して(CPU404は第1副制御基板401の中央部に配設されている)、他のロジック系通信信号や電源系統に影響が及ぶのを極力防止している。
【0481】
また、音声回路450Aと音声回路450Bは、音声回路450A近傍のコネクタCN1に接続されており、音声回路450Cは、音声回路450C近傍のコネクタCN3に接続されている。これは、音声回路450は大電力を必要とすることから、配線が長くなると電圧降下による電力ロスが大きくなるので、配線の長さを短くし電力ロスを回避するための方策である。つまり、本実施形態の第1副制御基板401には、音声回路450(例えば、音声回路450A)に接続される第一コネクタ(例えば、コネクタCN1)と、音声回路450ではなく他の回路に接続される第二コネクタ(例えば、コネクタCN2)と、が存在し、第二コネクタよりも第一コネクタの方が音声回路450に近くなっている。
なお、第二コネクタ(例えば、コネクタCN2)は、液晶表示装置と電気的に接続されるコネクタであったり、演出が開始される契機(PUSHボタン演出、連打演出、長押し演出など)や演出カスタムに用いる演出用操作ボタンと電気的に接続されるコネクタであったり、各種LEDと電気的に接続されるコネクタであったり、主制御基板と電気的に接続されるコネクタであったりしてもよい。
【0482】
なお、音声回路450Aと音声回路450Bは、共通するコネクタCN1に接続され、1のコネクタに対して複数の音声回路となる構成としたがこれに限らず、音声回路450Aに対応するコネクタCN-A、音声回路450Bに対応するコネクタCN-B、音声回路450Cに対応するコネクタCN-Cなどのように、1のコネクタに対して1の音声回路となるような構成としてもよい。また、詳しくは図24図28を用いて後述するが、1の音声回路に対して複数のコネクタと接続されるような構成であってもよい。具体的には、中スピーカの音声回路における左スピーカの出力に関してはコネクタCN-Lに接続され、右スピーカの出力に関してはコネクタCN-Rに接続される一方で、下スピーカの音声回路における左スピーカの出力に関してはコネクタCN-Lに接続され、右スピーカの出力に関してはコネクタCN-Rに接続されるような構成であってもよい。なお、図24図28の例(1の音声回路に対して複数のコネクタ)では、音声回路と対応するコネクタが離れて配置されているが、1の音声回路に対して複数のコネクタが接続される構成でも、図21(a)に示すように、音声回路の近傍に対応するコネクタが配置されるような構成でもよい。
【0483】
音声回路450は、図21(a)に示すように、いずれも各部品(例えば、オーディオアンプIC418、コイルL、抵抗R、コンデンサC、電解コンデンサECなど)を略同一レイアウトで配置している。これにより、3つのスピーカ(上スピーカ272、中スピーカ275、下スピーカ277)の音声出力の性能を均一化でき音声出力の安定化を図ることができる。例えば、音声回路450に配置された2つのコイルLの上下方向の間隔t1は略同一となっている。コイルLの間隔t1を略同一とすることにより、3つのスピーカの発熱効果を同等にして音声出力の安定化を図ることができたり、ノイズ低減効果も均一化を図ることができたりする。また、種類が異なるスピーカを備えていても、音声回路を構成する部品の位置関係が略同一であるため、スピーカ関連の部品群であると気付きやすく、音出力に不具合が発生した場合に迅速に対応することができる。すなわち、基板のどこに着目すればよいかがすぐに分かる。
【0484】
また、コイルLの間隔t1の領域には、少なくとも部品面には電子部品が配置されていない。これにより、コイルLからの発熱の影響が他の部品に及ぶことを未然に防ぐことができる。また、間隔t1に部品を配置した場合よりも放熱効果を高めることができる。
なお、間隔t1に対応する半田面の領域においても部品を配置しないことで同様の効果を奏するが、部品面に比べると発熱の影響は軽減されるため部品が配置されていてもよい。
【0485】
なお、音声回路450(音声回路450A、音声回路450B、音声回路450C)において、2つのコイルLが配置されているのは、上スピーカ272、中スピーカ275、下スピーカ277がステレオ出力のスピーカであるからであり、音声回路450Dにおいて、1つのコイルLが配置されているのは、ウーファーがモノラル出力のスピーカであるからである。
【0486】
図21(b)は、音声回路450の各部品の配置図である。アンプ回路450は、概略、オーディオアンプIC418と、2つのコイルLと、複数の抵抗Rと、複数のコンデンサCと、電解コンデンサECと、を備えている。オーディオアンプIC418は、2つのコイルLの中間位置に配置されている。詳しくは、オーディオアンプIC418を上下に二分する仮想延長線L4に対して線対称な位置に2つのコイルLは配置されている。すなわち、オーディオアンプIC418と2つのコイルLにおいては、2つのコイルLの中間部分(一方のコイルにおける他方のコイル側の端辺と、他方のコイルにおける一方のコイル側の端辺との双方の仮想延長線上の間の領域であって、間隔t1の仮想延長線上からなる領域。)に、オーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれるようにレイアウト(第一の位置関係に相当。)されており、例えば、オーディオアンプIC418は2つのコイルLに対して線対称となるようにレイアウトされていたり、オーディオアンプIC418は2つのコイルLのうち何れかのコイルLに偏心するようにレイアウトされていたりする。これにより、ステレオ出力の場合、オーディオアンプICから双方のコイルLまでの配線パターンの長さの均一化を図ることでノイズの生じ易さ(生じ難さ)も均一化されて音声出力を安定化でき、バランスのよい音声出力を実現することができる。
【0487】
本実施形態の音声回路450には、高周波ノイズを選択的に除去するLCフィルタLCFが2つ設けられている。すなわち、本実施形態のLCフィルタLCFは、高周波の信号をカットするローパスフィルタの機能を有している。LCフィルタLCFは、1つのコイルLと該コイルLの右側の2つのコンデンサCで構成されている。なお、本実施形態のLCフィルタLCFは、コイルLもコンデンサCも第1副制御基板401の表面(上面)に設けられているが、コイルLは表面(上面)に設ける一方でコンデンサCは裏面(下面)に設けられていてもよい(コイルL・コンデンサCの双方が裏面でもよいし、コイルLは裏面とし、コンデンサCは表面として設けてもよい)。また、スピーカの負荷(スピーカからの逆起電力)による発振やノイズを防止するZobelフィルタZOFは、コイルLの左側の1つのコンデンサと2つの抵抗Rとで構成されている。本実施形態のZobelフィルタZOFは、コイルLの左側、つまり、音声回路450が接続されるコネクタCN側とは反対側に設けられているが、コイルLの右側、つまり、音声回路450が接続されるコネクタCN側に設けられてもよい。なお、本実施形態のZobelフィルタZOFは、コンデンサCも抵抗Rも第1副制御基板401の表面(上面)に設けられているが、コンデンサCは表面(上面)に設ける一方で抵抗Rは裏面(下面)に設けられていてもよい(コンデンサC・抵抗Rの双方が裏面でもよいし、コンデンサCは裏面とし、抵抗Rは表面として設けてもよい)。
【0488】
図22に音声回路450の回路図を示す。図22(a)は、信号系の回路図を示しており、図22(b)は、電源系の回路図を示している。音声信号は、図22(a)に示すように、オーディオアンプIC418の出力端子から、まずLCフィルタLCF、次いでZobelフィルタZOFを通ってコネクタCNに出力される。また、電源系の回路図に示された電源用バイパスコンデンサPBCは、電源とグラウンドの間に設置されるコンデンサであり、ノイズをグラウンドにバイパス(迂回)することにより、安定した電源を回路に供給することを可能とする。
【0489】
なお、本実施形態のLCフィルタLCFのコイルLは、コアがないコイルを用いているが、コアがあるコイルを用いてもよい。LCフィルタLCFの各素子の常数はデジタルアンプのスイッチング周波数(20kHz~350kHz)に基づいて決定される。詳しくは、10~15μHのコイルLが望ましく、10μHのコイルLの場合には0.33μFのコンデンサC、15μHのコイルLの場合には0.22μFのコンデンサCが用いられる。
【0490】
なお、LCフィルタLCFとZobelフィルタの間に設けられたコンデンサ(高周波ノイズを抑制するコンデンサ)C1はなくてもよい。詳しくは、LCフィルタLCFに用いるコンデンサCがセラミックコンデンサの場合にはコンデンサC1を用いた方がよいが、フィルムコンデンサを用いる場合にはコンデンサC1はなくてもよい。セラミックコンデンサの場合、電圧印加時の圧電効果(電歪効果)によりセラミックコンデンサが伸縮するので、この伸縮を抑制することができる。このとき、コンデンサC1の静電容量はLCフィルタを構成するコンデンサCよりも小さい容量であることが好ましく、例えば、LCフィルタのコンデンサCが0.33μFの場合は、0.01μF~0.1μFとなる。コンデンサC1の静電容量が大きい場合には、コンデンサC1によるLCフィルタLCFが構成されてしまい(二重にLCフィルタLCFが働いてしまい)、音がこもったようになり意図した音質での出音ができなくなる。
【0491】
また、コネクタCN手前のコンデンサC2は、ツイータ用ハイパスフィルタである。左右のスピーカを並列で接続し、一方を低中音域のスピーカ、他方を高音域のスピーカ(ツイータ)とする際に、他方から低中音域をカットするために用いる。左右を一対一で接続する場合は、最初から一方に低中音域の出力、他方に高音域の出力をすればよいので、使わなくてもよい。
【0492】
図21(c)は、オーディオアンプIC418の端子配置を示す図である。図21(c)に示すように、左スピーカ用の端子(出力端子及び電源端子)LTは、矩形状のオーディオアンプIC418の上端縁において、直線状(左右方向)に設けられており、右スピーカ用の端子(出力端子及び電源端子)RTは、矩形状のオーディオアンプIC418の下端縁において、直線状(左右方向)に設けられている。
【0493】
図21(d)は、図21(a)のY-Y線による断面図である。本実施形態のオーディオアンプIC418やコイルLは発熱量が大きいため、第1副制御基板401を覆う基板ケース403には、オーディオアンプIC418又はコイルLの近傍位置に通風孔405を設けている。通風孔405は、基板ケース403の上面又は下面(以下、上下面)に形成された通風孔405aであってもよいし、上下面と側面に跨って形成された通風孔405bであってもよいし、通風孔405a及び通風孔405bの両方を設けてもよい。また、通風孔405に代えてファンを設けてもよいし、通風孔405とともにファンを設けてもよい。これにより、発熱量が大きいオーディオアンプIC418やコイルLの放熱効果を高めることができ、発熱しやすい部品の放熱を集中的に図ることができる。
【0494】
図23(b)は、図23(a)に示す第1副制御基板401(図21(a)に示した音声回路450と同一配置の制御基板)のグランドの領域GNDと、グランドを抜いている領域N-GNDを示す図である。図23(b)に示すように、音声回路450A、音声回路450B、音声回路450C及び音声回路450DのコイルLが配置された領域を、グランドを抜いている領域N-GNDとしている(グランドGNDの第一の例)。これにより、音声回路450のコイルLにより発生する磁場に基づく電位不安定を防止することができる。
【0495】
図23(c)は、図23(b)とは異なる電位調整方法を示している。図23(c)に示すように、音声回路450A及び音声回路450Bが配置された領域のグランドVC1と、音声回路450C及び音声回路450Dが配置された領域のグランドVC2を、それ以外の回路が配置された領域のグランドGNDと切り分けて別々に配線するようにしてもよい。この場合には、各領域間に、グランドを抜いているスリット状の領域N-GNDを設け、各領域を物理的に切り分けるようにしてもよい。例えば、グランドVC1とグランドGNDの間のように、完全に領域を切り分けてもよいし(グランドGNDの第二の例)、グランドVC2とグランドGNDの間のように、一部の領域が繋がるように切り分けてもよい(グランドGNDの第三の例)。この方法でも、音声回路450のコイルLにより発生する磁場に基づく電位不安定を防止することができる。なお、図23(c)では、グランドGNDを分ける例として第二の例と第三の例を示しているが、一の基板に第二の例と第三の例とが併存する必要はなく、第二の例あるいは第三の例の何れか一方の例が一の基板で構成されていればよい。
【0496】
<音声回路の配置の変形例>
次に図24図28を用いて、変形例1の第1副制御基板401Aについて説明する。
以下、図24に示す+X方向を右、-X方向を左、+Y方向を上、-Y方向を下として説明する。図24は、第1副制御基板401Aの部品面の上面図であり、オーディオアンプIC418周辺の音声回路451の部品レイアウトを示している。図25は、音声回路451の回路図である。また、第1副制御基板401Aは、多層で構成されており、図26(a)は第1副制御基板401Aの第1層、図26(b)は第3層、図27(a)は第4層、図27(b)は第5層、図28(a)は第7層、図28(b)は第8層の上面図を示している。なお、図26図28において、薄い灰色領域はグランドの領域GNDを示しており、白色領域はグランド抜きの領域N-GNDを示しており、濃い灰色の斜線領域は、オーディオアンプIC418からコネクタCNに至るまでの音声信号の配線パターンを示している。
【0497】
第1副制御基板401Aは、図24に示すように、上スピーカ272用の音声回路451Aと、中スピーカ275用の音声回路451Bと、下スピーカ277用の音声回路451Cと、を第1副制御基板401Aの中央付近に備えている。詳しくは、第1副制御基板401Aの中央付近に上から下に向けて音声回路451A、音声回路451B、音声回路451Cという順序で3つの音声回路451(3つの音声回路を総称する場合、音声回路451と表記する)が配置されている。
【0498】
音声回路451は、図24に示すように、いずれも各部品(例えば、オーディオアンプIC418、コイルL、抵抗R、コンデンサC、電解コンデンサECなど)を略同一レイアウトで配置している。これにより、音声出力の性能を均一化でき音声出力の安定化を図ることができる。そして、音声回路451は、概略、オーディオアンプIC418と、複数のコイルLと、複数の抵抗Rと、複数のコンデンサCと、電解コンデンサECと、を備えている。
【0499】
図25に音声回路451の回路図を示す。図25(a)は、信号系の回路図を示しており、図25(b)は、電源系の回路図を示している。音声信号は、図25(a)に示すように、オーディオアンプIC418の出力端子から、まずLCフィルタLCF、次いでZobelフィルタZOFを通ってコネクタCNに出力される。また、図25(b)の電源系の回路図には、図22(b)と同様に、ノイズを除去するために電源用バイパスコンデンサPBCが設けられている。BST端子に接続されるコンデンサC1(図25のC207、C208、C209、C222)は、昇圧のためのブートストラップコンデンサで、プラス端子・マイナス端子の出力を補助する役割を有する。BST端子がないオーディオアンプIC418の場合には、コンデンサC1は不要となる。また、コンデンサC2(図25のC238、C299、C303、C304)は、スピーカからのノイズ対策用に設けられている。
【0500】
なお、本実施形態のLCフィルタLCFのコイルLは、コアがないコイルを用いているが、コアがあるコイルを用いてもよい。LCフィルタLCFの各素子の常数はデジタルアンプのスイッチング周波数(20kHz~350kHz)に基づいて決定される。詳しくは、10~15μHのコイルLが用いられ、10μHのコイルLの場合には0.33μFのコンデンサC、10μHのコイルLの場合には0.22μFのコンデンサCが用いられる。
【0501】
図24に戻って、音声回路451Aから上スピーカ272(詳しくは、左上スピーカ272a、右上スピーカ272a)に対する音声出力信号の配線C1は、第1副制御基板401Aの左端縁の中央に設けられたコネクタCN1に接続されている。音声回路451Bから中スピーカ275の右(詳しくは、中スピーカ275b)及び音声回路451Cから下スピーカ277の右(詳しくは、下スピーカ277b)に対する音声出力信号の配線C2は、第1副制御基板401aの左端縁の下方に設けられたコネクタCN2に接続されている。音声回路451Bから中スピーカ275の左(詳しくは、中スピーカ275a)及び音声回路451Cから下スピーカ277の左(詳しくは、下スピーカ277a)に対する音声出力信号の配線C3は、第1副制御基板401Aの右端縁の下方に設けられたコネクタCN3に接続されている。
【0502】
ここで、図26から図28を用いて、音声回路451からコネクタCNまでの音声信号の流れを説明する。
【0503】
配線C1は、音声回路451Aから、図26(a)の経路C1-1a及び図28(b)の経路C1-1b、図27(b)の経路C1-2、図26(a)の経路C1-3、図27(a)の経路C1-4、図26(a)の経路C1-5を経由してコネクタC1に接続される。
【0504】
配線C2は、音声回路451B及び音声回路451Cから、図26(a)の経路C2-1a及び図28(b)の経路C2-1b、図27(b)の経路C2-2、図26(a)の経路C2-3、図27(a)の経路C2-4を経由してコネクタC2に接続される。
【0505】
配線C3は、音声回路451B及び音声回路451Cから、図26(a)の経路C3-1a及び図28(b)の経路C3-1b、図27(b)の経路C3-2、図26(a)の経路C3-3、図28(a)の経路C3-4を経由してコネクタC3に接続される。このように、オーディオアンプICからコネクタに至るまでの配線パターンは、複数の層を経由して構成されるようにしてもよい。
【0506】
なお、図26(a)に示すように、音声回路451(音声回路451A、音声回路451B、音声回路451C)のコイルLが配置された領域は、GND抜きの領域N-GNDとなっている。これにより、音声回路451のコイルLにより発生する磁場に基づく電位不安定を防止することができる。また、図23(c)で示したように、音声回路451(音声回路451A、音声回路451B、音声回路451C)の領域のグランドGNDを、それ以外の回路の領域のグランドGNDと切り分けて別々に配線するようにしてもよい。
【0507】
[その他変形例]
・音声回路の構成部品の配置
図29(a)を用いて、複数(具体的には2つ)の音声回路450の構成部品の配置について説明する。図29(a)では、一つの音声回路を450A、もう一つの音声回路を450Bと表記する。また、図29(a)では、音声回路450を構成する各部品(オーディオアンプIC418、コイルL、抵抗R、電解コンデンサEC)とともに仮想延長線を表示する。
仮想延長線とは、概ね、複数の部品で構成される音声回路450の外郭を形成する直線、又は所定の部品の中心を通る直線を示す。
【0508】
図29(a)の例1は、音声回路450A及び音声回路450Bのいずれも、仮想延長線L1、L2、L3及びL4で囲まれた範囲内に配置されており、オーディオアンプIC418に対してコイルL、コンデンサC、抵抗Rが左右対称な位置に配置されている(コイルL、コンデンサC、抵抗Rが、オーディオアンプIC418を左右に二分する仮想延長線VLを対称軸として線対称な位置に配置されている)。また、電解コンデンサECは、電源IC418の右隣にオーディオアンプIC418と平行に配置されている。
【0509】
このように2つの音声回路内の部品レイアウトを略同一にするとともにコイルL、コンデンサC、抵抗RをオーディオアンプIC418に対して対称な位置に配置してもよい。
【0510】
図29(a)の例2は、例1と同様に、音声回路450A及び音声回路450Bのいずれも、仮想延長線L1、L2、L3及びL4で囲まれた範囲内に配置されており、オーディオアンプIC418に対してコイルL、コンデンサC、抵抗Rが左右対称な位置に配置されている(コイルL、コンデンサC、抵抗Rが、オーディオアンプIC418を左右に二分する仮想延長線VLを対称軸として線対称な位置に配置されている)。しかしながら、電解コンデンサECとオーディオアンプIC418の位置関係が例1と異なっている。
例2では、電解コンデンサECの位置をオーディオアンプIC418の位置よりも下方に配置している。このように電解コンデンサECの下端位置をオーディオアンプIC418の下端位置とずらして配置してもよい。
【0511】
ここで、図29(a)の例1及び例2の音声回路450Aと音声回路450Bは、音声回路内の部品の配置レイアウトを略同一としたが、必ずしもすべての部品の配置レイアウトを略同一とする必要はない。例えば、図29(a)の例3に示すように、電解コンデンサECを反転位置に配置してもよい。なお、その他の部品の配置レイアウトは例1及び例2と略同一である。具体的には、音声回路450Aでは電解コンデンサECをオーディオアンプIC418よりも右側に配置する一方、音声回路450Bの電解コンデンサECをオーディオアンプIC418よりも左側に配置する。このように音声回路450Aと音声回路450Bを線対称な位置関係に配置してもよい。
【0512】
図29(a)の例4は、音声回路450A及び音声回路450Bのいずれも、仮想延長線L1、L2、L3及びL4で囲まれた範囲内に配置されているが、例1~例3と異なり、オーディオアンプIC418に対してコイルL近傍の部品(コイルL、コンデンサC、抵抗R)が左右対称な位置に配置されていない。一方、オーディオアンプIC418近傍の部品(コンデンサC、抵抗R)は電源IC418に対して左右対称な位置に配置されている。なお、図29(a)の例4の音声回路450Aと音声回路450Bは、音声回路内の部品の配置レイアウトを略同一としている。
【0513】
なお、図29(a)の例1~例4では、電解コンデンサECを、2つのコイルLの間に挟まれる配置としなかったが、電解コンデンサECを2つのコイルLの間に挟まれる配置としてもよい。また、図29(a)の例1~例4に示す図では、他の電子処理に関わるコンデンサを表記しなかったが、他の電子処理に関わるコンデンサを配置してもよい。
【0514】
以上から、 オーディオアンプIC418と2つのコイルLとにおいては、2つのコイルLの中間部分(一方のコイルにおける他方のコイル側の端辺と、他方のコイルにおける一方のコイル側の端辺との双方の仮想延長線上の間の領域であって、間隔t1の仮想延長線上からなる領域。図29に示す仮想延長線L1´と仮想延長線L5´の間の斜線領域。
)に、オーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれるようにレイアウト(第一の位置関係に相当。)されており、例えば、オーディオアンプIC418は2つのコイルLに対して線対称となるようにレイアウトされていたり、オーディオアンプIC418は2つのコイルLのうち何れかのコイルLに偏心するようにレイアウトされていたりする。
【0515】
また、オーディオアンプIC418とコンデンサCとにおいては、オーディオアンプ418とコイルLの間にコンデンサCが位置するようにレイアウト(第二の位置関係に相当)されてもよく、オーディオアンプ418とコンデンサCとの間にコイルLが位置するようにレイアウト(第二の位置関係に相当)されてもよく、すなわち、オーディオアンプ418から見て音声信号の出力方向において、「オーディオアンプIC→コンデンサC→コイルL」、「オーディオアンプIC→コイルL→コンデンサC」となる位置関係となる。
また、コンデンサCはオーディオアンプIC418と線対称となるレイアウトでもあり、コンデンサCは2つのコイルLと線対称となるレイアウトでもあり、コンデンサCは1つのコイルLと線対称となるレイアウトでもある。なお、オーディオアンプIC418と電解コンデンサECとにおいては、オーディオアンプIC418の電源端子を備える一側方側であって、該オーディオアンプIC418におけるコイルLが配置された側とは反対側における端部に沿った仮想延長線L4よりも電解コンデンサECの少なくとも一部が内方に位置するようにレイアウト(第二の位置関係の他の例、あるいは第四の位置関係に相当)される。
【0516】
また、コイルLとコンデンサCとにおいては、コイルLとオーディオアンプIC418との間にコンデンサCが位置するレイアウト(第三の位置関係に相当)であったり、コイルLとコネクタCNとの間にコンデンサCが位置するレイアウト(第三の位置関係に相当)であったりしてもよい。すなわち、コイルLからみてオーディオアンプIC418寄りにコンデンサCが配置される位置関係、あるいは、コイルLからみてオーディオアンプIC418とは反対側となるコネクタCN寄りにコンデンサCが配置される位置関係となる。また、コンデンサCは1つのコイルL及び/または2つのコイルLに対して線対称となるようにレイアウトされる。なお、コイルLと電解コンデンサECとにおいては、2つのコイルLの一方側に偏心して電解コンデンサECが配置され、該一方側のコイルLにおける他方のコイルLとは反対側の端辺の仮想延長線上L5よりも電解コンデンサECの少なくとも一部が内方に位置し、オーディオアンプIC418におけるコイルLが配置された側とは反対側における端部に沿った仮想延長線L4よりも電解コンデンサの少なくとも一部が内方に位置し、2つのコイルLのコネクタ側の端辺の延長線上L3よりも電解コンデンサECの少なくとも一部が内方に位置するようにレイアウト(第三の位置関係の他の例、あるいは第五の位置関係に相当)される。また、コイルLと電解コンデンサECとの間にはコンデンサC及び/または抵抗Rなどの電子部品が配置されるとともに、オーディオアンプIC418の電源端子を備える側(電源端子に近い側)に電解コンデンサECを配置することから、コイルLとの密接を防いでコイルLの発熱が電解コンデンサECに極力及ばないようにできる。なお、例4に示すようにコイルLと電解コンデンサECとの間に部品がなくても、双方を離間させて配置することでも同様の効果を図っている。
【0517】
また、オーディオアンプIC418、コイルL、コンデンサCは、オーディオアンプIC418が2つのコイルLとの間隔t1の仮想延長線上からなる領域に少なくともその一部が含まれるとともに、コンデンサCがオーディオアンプIC418及び/またはコイルLと線対称となるレイアウトとなっている。また、電解コンデンサECは、オーディオアンプIC418の一方側かつ2つのコイルLの一方側に配置されるとともに、電解コンデンサECのいずれかの端辺の仮想延長線がオーディオアンプIC418及び/またはコイルLと重なるようにレイアウトされる。
【0518】
・第1副制御基板における音声回路の配置
図29(b)は、第1副制御基板401における音声回路450の配置例を示している。なお、図29(b)では、音声回路1を450X、音声回路2を450Y、音声回路3を450Zと表記する。
【0519】
図29(b)の例1は、音声回路450X、音声回路450Y及び音声回路450Zのそれぞれを基板の縁端部、あるいは縁端部側に配置した第1副制御基板401Xを示している。第1副制御基板401Xでは、一方の縁端部(具体的には、左縁端部)に音声回路450X及び音声回路450Yを配置し、他方の縁端部(具体的には、右縁端部)に音声回路450Zを配置している。また、第1のコネクタCN1を音声回路450X及び音声回路450Yの近傍に配置し、第2のコネクタCN2を音声回路450Zの近傍に配置している。
【0520】
図29(b)の例1に示す第1副制御基板401Xによれば、音声回路を端部に設けたことにより、スイッチング周波数によるノイズが他の部品に影響を与えることを低減することができる。また、コネクタCN(音声回路)とスピーカの対応関係が分かり易く、不具合箇所の特定がし易くなるという効果がある。さらに、点検作業をする際に遊技台からの出力音をうるさく感じた場合は、コネクタCNとスピーカとの接続するハーネスのコネクタを抜去することがあるが、このように音声回路と、それに対応するスピーカと接続されるコネクタCNとが近傍に位置することからどのコネクタを抜去すればよいか分かり易くなり、作業効率の向上を図ることができる。
【0521】
図29(b)の例2は、音声回路450X及び音声回路450Yの両方を基板の一の縁端域(具体的には、基板の右上1/4領域)に集約して配置した第1副制御基板401Yを示している。また、コネクタCNは音声回路450X及び音声回路450Yの近傍に配置されている。
【0522】
図29(b)の例2に示す第1副制御基板401Yによれば、音声回路を縁端部に密集させることで、ノイズが他の部品に影響を与えることをより低減することができる。また、スピーカに繋がるコネクタCNを特定し易く、爆音が発生した場合に抜きたいコネクタCNを瞬時に識別することができる。また、オーディオアンプIC418やコイルLなどの発熱部品を密集させて集中的な放熱をすることができる。
【0523】
図29(b)の例3は、音声回路450X及び音声回路450Yの両方を基板の中央領域に配置した第1副制御基板401Zを示している。また、第1のコネクタCN1を音声回路450Xの近傍に配置し、第2のコネクタCN2を音声回路450Yの近傍に配置している。
【0524】
図29(b)の例3に示す第1副制御基板401Zによれば、基板の中央部にオーディオアンプIC418やコイルLなどの発熱部品を配置することにより、その熱を基板全体へ分散させることができ、放熱効果を発揮し易くすることができる。なお、コネクタCNと音声回路が近傍に位置している点においては、そのコネクタCNと音声回路との対応関係が分かり易くなり点検作業の効率化を図っている。
【0525】
・音声回路の部品の配置が異なる場合
上記実施形態及び変形例では、音声回路450内の部品の配置レアウトは同一又は略同一(反転対象も含めて)であったが、音声回路450ごとに部品レイアウトの配置は異なるようにしてもよい。図29(c)は、音声回路450Xと音声回路450Yの部品の配置が異なる第1副制御基板401Jを示している。音声回路450Xと音声回路450Yは、オーディオアンプIC418とコイルCの位置関係、オーディオアンプIC418と電解コンデンサECの位置関係が異なっている。また、コンデンサCも配置されており、コンデンサCはオーディオアンプIC418におけるコイルLが配置されていない側に配置されており、音声回路450Xであれば、オーディオアンプIC418との並行方向(左右方向)にコイルLが配置され、オーディオアンプIC418との直交方向(上下方向)にコンデンサCが配置され、直交方向における一方側に一方のコイルLの(+)出力端子と(-)出力端子に対応するコイルLがあり、直交方向における他方側に他方のコイルLの(+)出力端子と(-)出力端子に対応するコイルLがある。また、音声回路450Yであれば、オーディオアンプIC418との直交方向(図中は上方向であるが、下方向でもよく、上下方向でもよい)にコイルLが配置され、オーディオアンプIC418との並行方向(左右方向)にコンデンサCが配置され、並行方向における一方側に一方のコイルLの(+)出力端子と(-)出力端子に対応するコイルLがあり、並行方向における他方側に他方のコイルLの(+)出力端子と(-)出力端子に対応するコイルLがある。しかしながら、音声回路450Xと音声回路450Yは、いずれも、図29(c)で示される一点鎖線の仮想延長線で囲まれた領域に各部品が配置されている。ここで、音声回路450Xの仮想延長線で囲まれた矩形状の領域S1と音声回路450Yの仮想延長線で囲まれた矩形状の領域S2は形状及び面積が略同一(具体的には、長方形の縦、横の長さが略同一)である。なお、一点鎖線の仮想延長線に限らず、各部品の端部に沿った点線で示した仮想延長線においても同様であり、点線で示した仮想延長線で囲まれた領域に各部品が配置されている。音声回路450Xでは、電解コンデンサECの端部に沿った仮想延長線と、コイルLの端部に沿った仮想延長線と、コンデンサCの端部に沿った仮想延長線とで領域S1を成し、音声回路450Yでは、電解コンデンサECの端部に沿った仮想延長線と、コイルLの端部に沿った仮想延長線と、オーディオアンプIC418の端部に沿った仮想延長線とで領域S2を成す。
【0526】
また、オーディオアンプIC418とコイルLとでは、一方のコイルにおける他方のコイル側の端辺と、他方のコイルにおける一方のコイル側の端辺との双方の仮想延長線上の間の領域(コイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域)内(第一の範囲内)にオーディオアンプIC418がレイアウトされ、オーディアンプIC418からそれぞれのコイルLまでの距離が略同一(w1≒w2、w3≒w4)となるような範囲内(第一の範囲内の他の例)でレイアウトされている。これにより、配線長を略均等にできて左用出力と右用出力とで音出力の均一化を図ることができる。なお、「w1・w2」と「w3・w4」とでは異なってもよいし、略同一であってもよい。
【0527】
また、オーディオアンプIC418とコンデンサCとでは、コンデンサCはオーディオアンプIC418に対して並行方向と直行方向において略線対称となるようレイアウトされているともに、各部品の端部からの仮想延長線上で囲まれた領域S1・S2の範囲内(第二の範囲内)にレイアウトされている。これにより、左用出力・右用出力および(+)出力・(-)出力での均一化と音声回路の省スペース化を図ることができる。
【0528】
また、コイルLとコンデンサCとでは、コンデンサCからそれぞれのコイルLまでの距離が略同一(w5≒w6)となるような範囲内(第三の範囲内)でレイアウトされている。なお、音声回路450YにおけるコンデンサCからそれぞれのコイルLまでの距離w7及びw8は図示を省略しているが、こちらも同様に距離は略同一(w7≒w8)である。
これにより、これにより、配線長を略均等にできて左用出力と右用出力とで音出力の均一化を図ることができる。
【0529】
このように音声回路450ごとに部品の配置レイアウトが異なっていても、それぞれの音声回路450において、各部品が所定の同一範囲内の領域に配置されていればよい。この場合にも、複数のスピーカの性能を均一化して音声出力の安定化を図ることができる。
【0530】
・オーディオアンプICの出力端子の配置
図30(a)~(c)は、オーディオアンプIC418の出力端子の配置を示す図である。なお、図30(a)~(c)では、左スピーカ用コイルをLL、右スピーカ用コイルをRLと表記し、オーディオアンプIC418の左スピーカ用の出力端子をLT、右スピーカ用の出力端子をRTと表記する。また、オーディオアンプIC418を左右に二分する中心線VLに対して左側の領域をLS、右側の領域をRSと表記する。
【0531】
本実施形態では、図21に示したように、オーディオアンプIC418の中心線VLに対して線対称な位置に2つのコイルLL、RLは配置されている。この場合、オーディオアンプIC418とコイルLの配線は、交差を避けかつ距離を短くするため、出力端子LTと左スピーカ用コイルLLは同一の領域LS側で結線され、出力端子RTと右スピーカ用コイルRLは、同一の領域RS側で結線されることが好ましい。図30(a)~(c)は、このようなケースのオーディオアンプIC418の出力端子の配置例を示しており、出力端子LTは左側領域LS、出力端子RTは右側領域RSに配置されている。
【0532】
例えば、図30(a)に示すように、矩形状のオーディオアンプIC418の左辺側に直線状に出力端子LTを配置し、右辺側に直線状に出力端子RTを配置してもよい。つまり、オーディオアンプICの出力端子の配置方向がコイルLの長手方向に対して直交する方向となる。なお、このように、2つのコイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域にオーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれ、オーディオアンプIC418の出力端子の配置方向がコイルLの長手方向に対して直交するようなレイアウトを第一の位置関係の一例としてもよい。
【0533】
また、例えば、図30(b)に示すように、矩形状のオーディオアンプIC418の左辺及び上辺側に角部を跨ってL字状に出力端子LTを配置し、右辺及び上辺側に角部を跨ってL字状に出力端子RTを配置してもよい。つまり、オーディオアンプICの出力端子の配置方向がコイルLの長手方向に対して直交する方向と並行する方向とが混在する配置となる。なお、このように、2つのコイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域にオーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれ、オーディオアンプIC418の出力端子の配置方向がコイルLの長手方向に対して直交及び並行となるレイアウトを第一の位置関係の一例としてもよい。
【0534】
また、例えば、図30(c)に示すように、矩形状のオーディオアンプIC418の上辺側の左半分の左側領域LSに面した位置に直線状に出力端子LTを配置し、上辺側の右半分の右側領域RSに面した位置に直線状に出力端子RTを配置してもよい。つまり、オーディオアンプICの出力端子の配置方向がコイルLの長手方向に対して並行する方向となる。なお、このように、2つのコイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域にオーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれ、オーディオアンプIC418の出力端子の配置方向がコイルLの長手方向に対して並行するようなレイアウトを第一の位置関係の一例としてもよい。
【0535】
図30(a)~(c)のいずれの場合も、オーディオアンプIC418とコイルLの配線交差を避けることができ、配線距離を短くすることができる。
【0536】
・音声回路の構成部品の配置
図30(d)~(f)は、音声回路450を構成する部品を上下方向に直線的に配置した場合の配置図を模式的に示している。なお、図30(d)~(f)は、LCフィルタLCFは、2つのコイルLと4つのコンデンサCで構成され(正確には、左スピーカ用の1つのコイルLと2つのコンデンサC、右スピーカ用の1つのコイルLと2つのコンデンサC)、ZobelフィルタZOFは、2つのコンデンサCと2つの抵抗R(正確には、左スピーカ用の1つのコンデンサCと1つの抵抗、右スピーカ用の1つのコンデンサCと1つの抵抗R)で構成される例を示している。
【0537】
例えば、図30(d)に示す音声回路450Dは、上方向から下方向に向けて、コネクタCN、ZobelフィルタZOF、LCフィルタLCFのコンデンサC、LCフィルタLCFのコイルL、オーディオアンプIC418、電解コンデンサECの順序で配置されている。本実施形態の音声回路450では、図23の回路図に示したように、オーディオアンプIC418→LCフィルタLCFのコイルL→LCフィルタLCFのコンデンサC→ZobelフィルタZOF→コネクタCNという順序で音声信号が流れるので、図30(d)に示す部品配置とした場合には、オーディオアンプIC418とコネクタCNの間を最短距離で配線することが可能となる。つまり、配線パターンが各フィルタでの最適な配置となっているため、配線効率がよく、フィルタの効果も上がるというメリットがある。しかしながら、発熱しがちなオーディオアンプIC418とコイルLが近接しているため熱が密集してしまうというデメリットもある。
【0538】
なお、図30(d)においても、オーディオアンプICとコイルLとで、2つのコイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域にオーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれるレイアウト(第一の位置関係)となっている。これにより、オーディアンプICとコイルL間における配線効率を向上させることができ、さらに左用出力と右用出力とで配線パターンの距離の偏りを極力均等化させて出力の安定化を図ることができる。また、オーディアンプICとコンデンサCとで、オーディオアンプICとコンデンサCとの間にコイルLが位置するようにレイアウト(第二の位置関係)となっている。これにより、フィルタ回路における回路上の順番踊りの配線とすることができ極力最短の配線パターンを構成することができる。また、コイルLとコンデンサCとで、コイルLとコネクタCNとの間にコンデンサCが位置するレイアウト(第三の位置関係)となっている。これにより、フィルタ回路における回路上の順番踊りの配線とすることができ極力最短の配線パターンを構成することができる。
【0539】
なお、図30(d)に示す音声回路450Dには図示しなかったが、LCフィルタLCFのコイルLとオーディオアンプIC418の間にブートストラップコンデンサを設けてもよい。
【0540】
例えば、図30(e)に示す音声回路450Eは、上方向から下方向に向けて、コネクタCN、ZobelフィルタZOF、LCフィルタLCFのコイルL、LCフィルタLCFのコンデンサC、オーディオアンプIC418、電解コンデンサECの順序で配置されている。図30(e)に示す部品配置とした場合には、図30(d)に示す部品配置とした場合の配線よりはLCフィルタLCFにおけるコイルL→コンデンサCの回路上の順番通りの配置ではないため距離が長くなるが、オーディオアンプIC418→LCフィルタLCF→ZobelフィルタZOF→コネクタCNという順序で電流が流れるので、好ましい配線といえる。
【0541】
図30(e)に示す音声回路450Eによれば、発熱しがちなオーディオアンプIC418とコイルLがコンデンサCを介して距離が離れているため、熱が密集しないというメリットがあるが、LCフィルタLCFの順序通りの配置ではないため、配線パターンが長くなってしまい、ノイズが混入しやすいというデメリットもある。
【0542】
なお、図30(e)においても、オーディオアンプICとコイルLとで、2つのコイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域にオーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれるレイアウト(第一の位置関係)となっている。これにより、オーディアンプICとコイルL間における配線効率を向上させることができ、さらに左用出力と右用出力とで配線パターンの距離の偏りを極力均等化させて出力の安定化を図ることができる。また、オーディアンプICとコンデンサCとで、オーディオアンプICとコイルLとの間にコンデンサCが位置するようにレイアウト(第二の位置関係)となっている。これにより、オーディオアンプICとコイルLとの離間距離を設けることができて熱が密集してしまうことを抑制できる。また、コイルLとコンデンサCとで、コイルLとオーディオアンプICとの間にコンデンサCが位置するレイアウト(第三の位置関係)となっている。これにより、オーディオアンプICとコイルLとの離間距離を設けることができて熱が密集してしまうことを抑制できる。なお、コイルLとコネクタCNとの間にZobelフィルタのコンデンサCを配置することで、フィルタ回路における回路上の順番踊りの配線とすることができ極力最短の配線パターンを構成することができる。
【0543】
例えば、図30(f)に示す音声回路450Fは、上方向から下方向に向けて、コネクタCN、LCフィルタLCFのコンデンサC、LCフィルタLCFのコイルL、ZobelフィルタZOF、オーディオアンプIC418、電解コンデンサECの順序で配置されている。このように、LCフィルタLCFとZobelフィルタZOFの上下の配置を入れ替えてもよい。
【0544】
図30(f)に示す音声回路450Fによれば、発熱しがちなオーディオアンプIC418とコイルLがコンデンサCを介して距離が離れているため、熱が密集しないというメリットがあるが、ZobelフィルタZOFがコネクタCN近傍にないため、スピーカからの逆起電力対策の効果が減退してしまうというデメリットもある。
【0545】
なお、図30(f)においても、オーディオアンプICとコイルLとで、2つのコイルLの間隔の仮想延長線上からなる領域にオーディオアンプIC418の少なくとも一部が含まれるレイアウト(第一の位置関係)となっている。これにより、オーディアンプICとコイルL間における配線効率を向上させることができ、さらに左用出力と右用出力とで配線パターンの距離の偏りを極力均等化させて出力の安定化を図ることができる。また、オーディアンプICとコンデンサCとで、オーディオアンプICとコイルLとの間にコンデンサCが位置するようにレイアウト(第二の位置関係)となっている。これにより、オーディオアンプICとコイルLとの離間距離を設けることができて熱が密集してしまうことを抑制できる。また、コイルLとコンデンサCとで、コイルLとオーディオアンプICとの間にコンデンサCが位置するレイアウト(第三の位置関係)となっている。これにより、オーディオアンプICとコイルLとの離間距離を設けることができて熱が密集してしまうことを抑制できる。
【0546】
なお、本実施形態では音声回路におけるICとしてオーディオアンプICしたが、これに限らず音源ICであってもよい。また、本実施形態における「略同一」としている構成は「同一」とする構成でもよく、「同一」としている構成は「略同一」とする構成でもよい。また、本実施形態における位置関係とは、部品同士、あるいは、対象となる回路構成での部品のレイアウトを示すものである。また、本実施形態では、音声回路として音声信号の配線路となる「オーディオアンプIC→コイルLとコンデンサCからなるLCフィルタ→抵抗RとコンデンサCからなるZobelフィルタ(→コネクタ)」を含んでいる。
【0547】
<実施形態の総括>
(1)以上述べたように、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
種類が異なる複数のスピーカ(例えば、スピーカ272、275、277など)と、
前記複数のスピーカのそれぞれと電気的に接続され、音声信号を出力可能な複数の音声回路(例えば、音声回路450A、450B、450Cなど)と、
前記複数の音声回路が配設された第一の基板(例えば、第1副制御基板401など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の音声回路は、それぞれ、第一の部品(例えば、オーディオアンプIC418など)と、第二の部品(例えば、コイルLなど)と、第三の部品(例えば、コンデンサCなど)と、を備え、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記第一の部品、前記第二の部品及び前記第三の部品の位置関係は略同一である(例えば、図21(a)など)、ことを第1の基本的構成とする。
【0548】
第1の基本的構成によれば、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化することにより、安定的に音声を出力することができる。
【0549】
この第1の基本的構成において、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、
前記第一の部品と前記第二の部品が第一の位置関係で配設され、
前記第一の部品と前記第三の部品が第二の位置関係で配設され、
前記第二の部品と前記第三の部品が第三の位置関係で配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第1の好適な構成とする。
【0550】
第1の好適な構成によれば、3つの部品の配置関係を同一にすることにより、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化でき、安定的に音声を出力することができる。
【0551】
この第1の好適な構成において、
前記第一の部品は、オーディオアンプ素子(例えば、オーディオアンプIC418)であり、
前記第二の部品は、コイル(例えば、コイルL)であり、
前記第三の部品は、コンデンサ(例えば、コンデンサC)であり、
前記複数の音声回路は、それぞれ、前記コイルと前記コンデンサによるフィルタ回路(例えば、LCフィルタLCFなど)を含む、ことを第2の好適な構成とする。
【0552】
第2の好適な構成によれば、ノイズの低減を略同一とすることにより、安定的に音声を出力することができる。
【0553】
この第1の基本的構成、第1の好適な構成、又は第2の好適な構成において、
前記第一の基板は、制御手段(例えば、CPU404など)をさらに備え、
前記複数の音声回路は、前記第一の基板において前記制御手段の配設位置よりも該第一の基板の端部側に配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第3の好適な構成とする。
【0554】
この第3の好適な構成によれば、音声回路による磁場の影響が他の部品に及ぶことを防止することができる。
【0555】
また、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
種類が異なる複数のスピーカ(例えば、スピーカ272、275、277など)と、
前記複数のスピーカのそれぞれと電気的に接続され、音声信号を出力可能な複数の音声回路(例えば、音声回路450A、450B、450Cなど)と、
前記複数の音声回路が配設された第一の基板(例えば、第1副制御基板401など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の音声回路は、それぞれ、第一の部品(例えば、オーディオアンプIC418など)と、第二の部品(例えば、コイルLなど)と、第三の部品(例えば、コンデンサCなど)と、を備え、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記第一の部品、前記第二の部品及び前記第三の部品は、略同一の所定範囲内に配設される(例えば、図21(a)、図29(c)など)、ことを第2の基本的構成とする。
【0556】
第2の基本的構成によれば、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化することにより、安定的に音声を出力することができる。
【0557】
この第2の基本的構成において、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、
前記第一の部品と前記第二の部品が第一の範囲内で配設され、
前記第一の部品と前記第三の部品が第二の範囲内で配設され、
前記第二の部品と前記第三の部品が第三の範囲内で配設される(例えば、図21(a)、図29(c)など)、ことを第4の好適な構成とする。
【0558】
第4の好適な構成によれば、3つの部品の配置範囲を同一にすることにより、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化でき、安定的に音声を出力することができる。
【0559】
第4の好適な構成において、
前記第一の部品は、オーディオアンプ素子(例えば、オーディオアンプIC418)であり、
前記第二の部品は、コイル(例えば、コイルL)であり、
前記第三の部品は、コンデンサ(例えば、コンデンサC)であり、
前記複数の音声回路は、それぞれ、前記コイルと前記コンデンサによるフィルタ回路(例えば、LCフィルタLCFなど)を含む、ことを第5の好適な構成とする。
【0560】
この第5の好適な構成によれば、ノイズの低減を略同一とすることにより、安定的に音声を出力することができる。
【0561】
第2の基本的構成、第4の好適な構成、又は第5の好適な構成において、
前記第一の基板は、制御手段(例えば、CPU404など)をさらに備え、
前記複数の音声回路は、前記第一の基板において前記制御手段の配設位置よりも該第一の基板の端部側に配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第6の好適な構成とする。
【0562】
この第6の好適な構成によれば、音声回路による磁場の影響が他の部品に及ぶことを防止することができる。
【0563】
(2)また、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
種類が異なる複数のスピーカ(例えば、スピーカ272、275、277など)と、
前記複数のスピーカのそれぞれと電気的に接続され、音声信号を出力可能な複数の音声回路(例えば、音声回路450A、450B、450Cなど)と、
前記複数の音声回路が配設された第一の基板(例えば、第1副制御基板401など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の音声回路は、それぞれ、第一の部品(例えば、オーディオアンプIC418など)と、複数の第二の部品(例えば、2つのコイルLなど)と、第三の部品(例えば、コンデンサCなど)と、を備え、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記第一の部品、前記複数の第二の部品及び前記第三の部品の位置関係は略同一であり(例えば、図21(a)など)、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記複数の第二の部品のうち一方の第二の部品を甲第二の部品とし、他方の第二の部品を乙第二の部品とした場合、該甲第二の部品における該乙第二の部品と対向する側の端辺の仮想延長線上と、該乙第二の部品における該甲第二の部品と対向する側の端辺の仮想延長線上との間の領域に前記第一の部品の少なくとも一部が含まれる(例えば、図21(a)など)、ことを第3の基本的構成とする。
【0564】
第3の基本的構成によれば、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化することにより、安定的に音声を出力することができる。また、第一の部品と複数の第二の部品との配線パターン長を複数の第二の部品に対してバランスよくすることができ、例えば、左右のスピーカ間での出力バランスの均一化を図ることができる。
【0565】
第3の基本的構成において、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、
前記第一の部品と前記複数の第二の部品が第一の位置関係で配設され、
前記第一の部品と前記第三の部品が第二の位置関係で配設され、
前記複数の第二の部品と前記第三の部品が第三の位置関係で配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第7の好適な構成とする。
【0566】
第7の好適な構成によれば、3つの部品の配置関係を同一にすることにより、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化でき、安定的に音声を出力することができる。
【0567】
第7の好適な構成において、
前記第一の部品は、オーディオアンプ素子(例えば、オーディオアンプIC418)であり、
前記第二の部品は、コイル(例えば、コイルL)であり、
前記第三の部品は、コンデンサ(例えば、コンデンサC)あり、
前記複数の音声回路は、それぞれ、前記コイルと前記コンデンサによるフィルタ回路(例えば、LCフィルタLCFなど)を含む、ことを第8の好適な構成とする。
【0568】
第8の好適な構成によれば、ノイズの低減を略同一とすることにより、安定的に音声を出力することができる。
【0569】
第3の基本的構成、第7の好適な構成、又は第8の好適な構成において、
前記第一の基板は、制御手段(例えば、CPU404など)をさらに備え、
前記複数の音声回路は、前記第一の基板において前記制御手段の配設位置よりも該第一の基板の端部側に配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第9の好適な構成とする。
【0570】
第9の好適な構成によれば、音声回路による磁場の影響が他の部品に及ぶことを防止することができる。
【0571】
(3)また、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
種類が異なる複数のスピーカ(例えば、スピーカ272、275、277など)と、
前記複数のスピーカのそれぞれと電気的に接続され、音声信号を出力可能な複数の音声回路(例えば、音声回路450A、450B、450Cなど)と、
前記複数の音声回路が配設された第一の基板(例えば、第1副制御基板401など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の音声回路は、それぞれ、第一の部品(例えば、オーディオアンプIC418など)と、複数の第二の部品(例えば、2つのコイルLなど)と、第三の部品(例えば、コンデンサCなど)と、を備え、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記第一の部品、前記複数の第二の部品及び前記第三の部品の位置関係は略同一であり(例えば、図21(a)など)、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記複数の第二の部品の間隔は略同一であって、該間隔からなる領域には部品が実装されていない(例えば、図21(a)など)、ことを第4の基本的構成とする。
【0572】
第4の基本的構成によれば、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化することにより、安定的に音声を出力することができる。また、複数の第二の部品間に部品を配置しないことで、第二の部品からの発熱の影響を未然に防ぐことができる。
【0573】
第4の基本的構成において、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、
前記第一の部品と前記複数の第二の部品が第一の位置関係で配設され、
前記第一の部品と前記第三の部品が第二の位置関係で配設され、
前記複数の第二の部品と前記第三の部品が第三の位置関係で配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第10の好適な構成とする。
【0574】
の好適な構成によれば、3つの部品の配置関係を同一にすることにより、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化でき、安定的に音声を出力することができる。
【0575】
第10の好適な構成において、
前記第一の部品は、オーディオアンプ素子(例えば、オーディオアンプIC418)であり、
前記第二の部品は、コイル(例えば、コイルL)であり、
前記第三の部品は、コンデンサ(例えば、コンデンサC)であり、
前記複数の音声回路は、それぞれ、前記コイルと前記コンデンサによるフィルタ回路(例えば、LCフィルタLCFなど)を含む、ことを第11の好適な構成とする。
【0576】
第11の好適な構成によれば、ノイズの低減を略同一とすることにより、安定的に音声を出力することができる。
【0577】
第4の基本的構成、第10の好適な構成、又は第11の好適な構成において、
前記第一の基板は、制御手段(例えば、CPU404など)をさらに備え、
前記複数の音声回路は、前記第一の基板において前記制御手段の配設位置よりも該第一の基板の端部側に配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第12の好適な構成とする。
【0578】
第12の好適な構成によれば、音声回路による磁場の影響が他の部品に及ぶことを防止することができる。
【0579】
(4)また、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
種類が異なる複数のスピーカ(例えば、スピーカ272、275、277など)と、
前記複数のスピーカのそれぞれと電気的に接続され、音声信号を出力可能な複数の音声回路(例えば、音声回路450A、450B、450Cなど)と、
前記複数の音声回路が配設された第一の基板(例えば、第1副制御基板401など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の音声回路は、それぞれ、第一の部品(例えば、オーディオアンプIC418など)と、第二の部品(例えば、コイルLなど)と、第三の部品(例えば、コンデンサCなど)と、を備え、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記第一の部品、前記第二の部品及び前記第三の部品の位置関係は略同一であり(例えば、図21(a)など)、
前記第一の基板は、前記複数のスピーカのうち少なくとも或るスピーカと電気的に接続可能なコネクタ(例えば、上スピーカ272と接続されるコネクタCN1)を備え、
前記或るコネクタは、前記複数の音声回路のうち少なくとも或る音声回路の近傍に配設されている(例えば、図21(a)など)、ことを第5の基本的構成とする。
【0580】
第5の基本的構成によれば、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化することにより、安定的に音声を出力することができる。また、スピーカと音声回路との対応関係を認識しやすくできて、例えば、メンテナンス作業中に突如スピーカから大音量が出力された場合に、出力を無効化したいスピーカのコネクタを特定しやすくなり、無効化に要する時間の短縮に寄与することができる。
【0581】
第5の基本的構成において、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、
前記第一の部品と前記第二の部品が第一の位置関係で配設され、
前記第一の部品と前記第三の部品が第二の位置関係で配設され、
前記第二の部品と前記第三の部品が第三の位置関係で配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第13の好適な構成とする。
【0582】
第13の好適な構成によれば、3つの部品の配置関係を同一にすることにより、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化でき、安定的に音声を出力することができる。
【0583】
前記第一の部品は、オーディオアンプ素子(例えば、オーディオアンプIC418)であり、
前記第二の部品は、コイル(例えば、コイルL)であり、
前記第三の部品は、コンデンサ(例えば、コンデンサC)であり、
前記複数の音声回路は、それぞれ、前記コイルと前記コンデンサによるフィルタ回路(例えば、LCフィルタLCFなど)を含む、ことを第14の好適な構成とする。
【0584】
第14の好適な構成によれば、ノイズの低減を略同一とすることにより、安定的に音声を出力することができる。
第5の」基本的構成、第13の好適な構成、又は第14の好適な構成において、
前記第一の基板は、制御手段(例えば、CPU404など)をさらに備え、
前記複数の音声回路は、前記第一の基板において前記制御手段の配設位置よりも該第一の基板の端部側に配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第15の好適な構成とする。
【0585】
第15の好適な構成によれば、音声回路による磁場の影響が他の部品に及ぶことを防止することができる。
【0586】
(5)また、上記実施の形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、
種類が異なる複数のスピーカ(例えば、スピーカ272、275、277など)と、
前記複数のスピーカのそれぞれと電気的に接続され、音声信号を出力可能な複数の音声回路(例えば、音声回路450A、450B、450Cなど)と、
前記複数の音声回路が配設された第一の基板(例えば、第1副制御基板401など)と、を備えた遊技台であって、
前記複数の音声回路は、それぞれ、第一の部品(例えば、オーディオアンプIC418など)と、第二の部品(例えば、コイルLなど)と、第三の部品(例えば、コンデンサCなど)と、を備え、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、前記第一の部品、前記第二の部品及び前記第三の部品の位置関係は略同一であり(例えば、図21(a)など)、
前記第一の基板の少なくとも一方の面は、カバー(例えば、基板ケース403など)で覆われており(例えば、図21(d)など)、
前記カバーは、前記複数の音声回路のうち或る音声回路が配設された位置の近傍に放熱手段(例えば、通風孔405、ファンなど)を備える(例えば、図21(d)など)、ことを第6の基本的構成とする。
【0587】
第6の基本的構成によれば、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化することにより、安定的に音声を出力することができるとともに放熱を促進させて部品の誤作動を防止することができる。
【0588】
第6の基本的構成において、
前記第一の基板の前記複数の音声回路のそれぞれにおいて、
前記第一の部品と前記第二の部品が第一の位置関係で配設され、
前記第一の部品と前記第三の部品が第二の位置関係で配設され、
前記第二の部品と前記第三の部品が第三の位置関係で配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第16の好適な構成とする。
【0589】
第16の好適な構成によれば、3つの部品の配置関係を同一にすることにより、複数の音声回路の音声出力に関する性能を略均一化でき、安定的に音声を出力することができる。
【0590】
第16の好適な構成において、
前記第一の部品は、オーディオアンプ素子(例えば、オーディオアンプIC418)であり、
前記第二の部品は、コイル(例えば、コイルL)であり、
前記第三の部品は、コンデンサ(例えば、コンデンサC)であり、
前記複数の音声回路は、それぞれ、前記コイルと前記コンデンサによるフィルタ回路(例えば、LCフィルタLCFなど)を含む、ことを第17の好適な構成とする。
【0591】
第17の好適な構成によれば、ノイズの低減を略同一とすることにより、安定的に音声を出力することができる。
【0592】
第6の基本的構成、第16の好適な構成、又は第17の好適な構成において、
前記第一の基板は、制御手段(例えば、CPU404など)をさらに備え、
前記複数の音声回路は、前記第一の基板において前記制御手段の配設位置よりも該第一の基板の端部側に配設される(例えば、図21(a)など)、ことを第18の好適な構成とする。
【0593】
第18の好適な構成によれば、音声回路による磁場の影響が他の部品に及ぶことを防止することができる。
【0594】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0595】
以下、図面を用いて、本発明の遊技台の実施形態に係るスロットマシンについて説明する。
【0596】
以下説明する本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
【0597】
まず、図31および図32を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図31は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。図32は、入賞ラインの一例を示す図である。
【0598】
図31に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の前面側に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
【0599】
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。図32を用いて具体的に説明すると、左リール110の上段(図に示す1の位置)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置)に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段(図に示す4の位置)に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段(図に示す5の位置)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置)に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段(図に示す7の位置)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置)に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リール110乃至112のそれぞれの図柄は表示窓113を通して各リール110乃至112にそれぞれ縦方向に3つ、合計9つ表示される。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合わせが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組み合わせを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0600】
各々のリール110乃至112の背面には、表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。この光学式センサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0601】
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。入賞ラインとは、入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことであり、本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインL1の1ラインのみが設けられている。図32には、この入賞ラインL1が示されている。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。図31に示すスロットマシン100は3枚のメダルが必要となり、メダルの投入枚数が3未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに、入賞ラインL1が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。なお、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインL1の他に、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
【0602】
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役に内部当選していること、または、特定の遊技状態であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
【0603】
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
【0604】
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
【0605】
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。なお以下では、遊技者に払出される、と同様の意味で、遊技者に付与されると表現する場合がある。本実施形態では、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
【0606】
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
【0607】
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第一停止操作、次の停止操作を第二停止操作、最後の停止操作を第三停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第一停止リール、第二停止リール、第三停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。さらに、第一停止操作を左リール110の停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第一停止操作を右リール112の停止操作とする停止操作を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0608】
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
【0609】
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
【0610】
音孔145はスロットマシン100内部の下方に設けられているスピーカ277(図33参照)の音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には、スロットマシン100内部の上方に設けられているスピーカ272(図33参照)の音を外部に出力するための音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された演出画像表示装置157(液晶表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが演出画像表示装置157の手前で水平方向外側に開くと演出画像表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側、前面側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
【0611】
図33は、前面扉を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板300を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112を備えたリールユニット700が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリールユニット700の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板400収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板300に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
【0612】
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリールユニット700の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
【0613】
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード265を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード265が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
【0614】
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔145に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
【0615】
<制御部の回路構成>
次に、図34を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
【0616】
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。ここで、主制御部300に関しては、データ容量が大きくなるとプログラムの確認作業が困難になり、また不正改造の温床にもなるといったようなセキュリティ低下の問題が生じることから、主制御部300のROM306やRAM308のデータ容量には制限を設けている。なお、主制御部300は、役抽選手段、特典付与手段の一例に相当する。
【0617】
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列や停止位置等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
【0618】
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する。
【0619】
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、右ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、左リール110の光学式センサ、中リール111の光学式センサ、右リール112の光学式センサ、等)の状態を監視している。
【0620】
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
【0621】
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、および、右ストップボタン139センサは、各々対応するストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
【0622】
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、対応するベットボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する(RAM308に記憶されている値をクリアし、同数のメダルを排出)。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
【0623】
左リール110の光学式センサ、中リール111の光学式センサ、および、右リール112の光学式センサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。一旦Lレベルになってから次にLレベルになるまでの間、リールが基準位置からどのくらい回転しているかを示す回転位置情報は、水晶発振器315bが出力するクロック信号をカウントした値に基づいて算出される。CPU304は、上記Lレベルの信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
【0624】
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
【0625】
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技の状態を示す情報)を出力する。
【0626】
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
【0627】
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成されている。
【0628】
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
【0629】
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0630】
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277が設けられている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
【0631】
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネルランプ、ベットボタンランプ、リールバックライト等)が接続されている。
【0632】
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
【0633】
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
【0634】
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、演出画像表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
【0635】
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
【0636】
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0637】
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
【0638】
<リール回転装置>
次に、図35図37を用いて、スロットマシン100のリール110~112を回転させるリール回転装置10について詳細に説明する。図35は、スロットマシン100のリール回転装置10を示す外観斜視図で、リール回転装置10は、概略、リール駆動ユニット20~40と、これらを収納するケース部材12とで構成されている。リール駆動ユニット20~40は、リール帯610(図36参照)に印刷される図柄の配列が異なるだけで、構造的には、いずれも同一の部品で構成されている。各リール駆動ユニット20~40(以下、同一構成のため、リール駆動ユニット20について説明する)は、それぞれ個別にケース部材12内に着脱可能に収納されている。
【0639】
図36は、リール駆動ユニット20の分解斜視図である。また、図37(a)はリール駆動ユニット20を組み立てた状態を示す略示側面図であり、同図(b)はその略示正面図である。なお、図37(a)および(b)では、説明の都合上、一部の部材の図示を省略している。リール駆動ユニット20は、図柄を移動表示させるための構成として、リール110と、このリール110を回転駆動する駆動装置604と、リール110の回転位置を検出する回転検出装置606と、リール110の内部から各リール110に施された図柄を照明するリール照明装置608と、を有している。
【0640】
リール110は、薄肉円筒状のリール帯610と、このリール帯610の左側側面に取り付けられ、リール帯610の左側側面を支持する第1リール枠612と、リール帯610の右側側面に取り付けられ、リール帯610の右側側面を支持する第2リール枠614によって構成されている。
【0641】
第1リール枠612は、円環状の枠部612Aと、この枠部612Aを基端として枠部612Aの中心部に向けて延出形成された6本の支持部612Bと、この6本の支持部612Bの先端部を基端として駆動装置604に向けて突出形成された円筒形状の取付部612Cによって構成されている。
【0642】
6本の支持部612Bのうちの1本には、板状の遮光片612Dが回転検出装置606に向けて突出形成されており、後述するインデックスセンサ606Aの投光部と受光部の間を、この遮光片612Dが通過するように構成される。また、円筒形状の取付部612Cには、その円周方向4か所に略等間隔(この例では、約90度間隔)で4つの係合凹部が形成されている。この4つの係合凹部は、可動体ギヤ620の4つの係合凸部にそれぞれ嵌合され、これにより、第1リール枠612が可動体ギヤ620に係合固定される。
【0643】
第2リール枠614は、第1リール枠612の枠部612Aと略同一径の円環状の部材からなり、リール帯610を挟んで第1リール枠612の反対側に配設される。
【0644】
駆動装置604は、駆動モータ616と、この駆動モータ616のモータ軸616Aに取り付けられる駆動ギヤ618と、この駆動ギヤ618と噛合する可動体ギヤ620と、この可動体ギヤ620を支持部材623およびワッシャ621を介して回転可能に支持する台座622によって構成されている。なお、駆動モータ616および台座622は、複数の取付ネジ624によって板状の金属枠体626に固定支持される。
【0645】
駆動モータ616は、本実施形態では、1-2相励磁式のステッピングモータ700によって構成されている(詳細は後述する)。可動体ギヤ620は、駆動ギヤ618よりも大径なギヤによって構成されており、可動体ギヤ620および駆動ギヤ618によってギヤセットが構成される。また、上述のように、可動体ギヤ620は、第1リール枠612の取付部612Cに係合された後、取付ネジ624やワッシャ621を用いて第1リール枠612に固定されるとともに、台座622に回転可能に支持され、第1リール枠612と共に回転可能な構造となっている。
【0646】
回転検出装置606は、投光部と受光部からなる光学式のインデックスセンサ606Aと、このインデックスセンサ606Aが取り付けられる取付台座606Bによって構成されており、インデックスセンサ606Aの投光部と受光部の間を、第1リール枠612に設けられた遮光片612Dが通過するように構成されている(図37(b)参照)。なお、取付台座606Bは、取付ネジ624によって金属枠体626に固定される。スロットマシン100は、この回転検出装置606の検出結果に基づいてリール110~112上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110~112を停止させる。すなわち、主制御部300は、回転するリール110の遮光片612Dがインデックスセンサ606Aによって検出されたことで、リールの回転位置情報をリセットし、リールの停止位置を制御可能になる。
【0647】
リール照明装置608は、一本の冷陰極管を中央部に配置した照明基板608Bと、この照明基板608Bを取り付けた状態で、冷陰極管から出射される光を所定の方向に導くための導光板を含んで構成された照明ケース608Cと、照明基板608Bの裏面を覆う裏面カバー608Aとで構成されている。なお、照明ケース608Cは、照明基板608Bおよび裏面カバー608Aが取り付けられた状態で、取付ネジ624によって金属枠体626に固定される。
【0648】
<ステッピングモータ>
図38は、ステッピングモータ700の分解斜視図である。ステッピングモータ700は、図38に示すように、モータ軸710と、モータ軸710を支持するケース部材720と、ケース部材720に配設されてモータ軸710を支持する第1の軸受722および第2の軸受724と、ケース部材720の内部に配設され、固定された電磁石からなるステータ730と、モータ軸710に回転可能に取り付けられるロータ740と、から構成されている。本実施形態のステッピングモータ700は、PM(Permanent Magnet)型ステッピングモータであり、1-2相励磁式の96ステップでモータが1回転するように構成されている。なお、本実施形態では、リールとモータのギア比は1:5.25となっているので、504ステップ(=5.25×96)でリールは1回転するようになっている。
【0649】
モータ軸710は、図36図37に示す駆動ギヤ618が取り付けられて動力を出力する軸である。以下、モータ軸710の駆動ギヤ618が取り付けられる方の端部を出力端710A、この反対側の端部を後端710Bと呼ぶことにする。
【0650】
ケース部材720は、一端が開口した略円筒状のベース部720Aおよびベース部720Aの開口部を塞ぐように配設される蓋部720Bからなる、有底の中空円筒体である。ケース部材720は、ステータ730およびロータ740を内部に収容すると共に、ベース部720Aの底部から蓋部720Bまで貫通するモータ軸710を、第1の軸受722および第2の軸受724を介して支持している。また、ベース部720Aには、図36に示す金属枠体626に固定支持するための取付ネジ624が挿通される孔を備えた固定部材720Cが設けられている。
【0651】
第1の軸受722は、ケース部材720の蓋部720Bの略中央に配設され、モータ軸710を出力端710A近傍において回転可能に支持する略円筒状の滑り軸受である。
【0652】
第2の軸受724は、ケース部材720のベース部720Aの底部の略中央に配設され、モータ軸710を後端710B近傍において回転可能に支持する略円筒状の滑り軸受である。
【0653】
ステータ730は、ロータ740を取り囲むように配設され、上下2段に亘って駆動コイルが巻かれている(A相、B相)。本実施形態では、図38に示すように、磁極歯は三角形を形成しており(上向きをA相及びB相、下向きをA-相、B-相と称する。A相とB相は電気角90度の位相関係、A相とA-相及びB相とB-相は電気角180度の位相関係)、各磁極(A相、A-相、B相、B-相)は1周12歯となっている。図39は、ステータ730の磁極の配置を示す図である。図39に示すように、各磁極は、右回りにA相、B相、A-相、B-相の順序で円周状に配置されている。
【0654】
ロータ740は、本実施形態の場合、永久磁石で構成されており、磁極数は24である。
【0655】
ここで、ステッピングモータ700の動作原理について説明する。ステッピングモータ700は、ステータ730に巻回されたコイルに電流を流してステータ730の各相を後述する励磁パターンに基づいて、順番に磁化させ、ロータ740を磁力で引き付けることによってロータ740を回転させるように構成されている。
【0656】
1-2相励磁式では、上述したステータ730の4相を、例えば、A相(1相励磁)→A相及びB相(以下、AB相という。2相励磁)→B相(1相励磁)→A-相及びB相(以下、A-B相という。2相励磁)→A-相(1相励磁)→A-相及びB-相(以下、A-B-相という。2相励磁)→B-相(1相励磁)→A相及びB-相(以下、AB-相という。2相励磁)→A相(1相励磁)→・・・の順序で励磁することにより、ロータ740を一定の方向に回転させるようになっている。
【0657】
より詳しくは、主制御部300のCPU304は、図34に示す駆動回路322を介して、ステッピングモータ700のステータ730の励磁を行う相にオンレベルのパルス信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力すると同時に、励磁を行わない相にオフレベルのパルス信号(例えば、ローレベルの信号)を出力することによって所定の相の励磁を行う。これにより、ステッピングモータ700のロータ740は所定の角度(1ステップ)だけ回転される。例えば、主制御部300のCPU304は、ステッピングモータ700のステータ730のA相にオンレベルのパルス信号を出力すると同時に、B相、A-相、B-相にオフレベルのパルス信号を出力することによって、A相のみ励磁してロータを1パルス分(1ステップ)だけ回転させ、以後、上述の順序で励磁を切り替えることによってロータを所定のパルス分だけ回転させる。なお、A相→AB相→B相→A-B相→A-相→A-B-相→B-相→AB-相(またはA相→AB-相→B-相→A-B-相→A-相→A-B相→B相→AB相)の8パルス分(8ステップ)の回転を、以下、1サイクルと称する。
【0658】
本実施形態では、上述したようにリールを1回転(360度回転)させるのに必要なパルス数を504パルス(504パルス/8パルス=63サイクル)に設定している。したがって、1パルスあたりのロータ740の回転角度は、約0.71428度(=360/504)である。
【0659】
また、リールを1回転(360度回転)させるのに必要なステップ数(パルス数)が504ステップであって、例えば一つのリールに21コマの図柄が配置されている場合、1コマ分のステップ数は504/21=24ステップになる。
【0660】
<励磁テーブル>
CPU304から駆動回路322に出力される駆動信号は、ROM306上に励磁テーブルとして記憶されている。CPU304はこの励磁テーブルを参照することにより、指示された駆動信号を出力するようになっている。図40は、本実施形態の励磁テーブルの内容を示す表である。各励磁テーブルのデータ(リールの回転制御を行うためのデータなので、回転制御データともいう)は、6つのビットデータ(具体的には、A-I0、A-I1、A-Phase、B-I0、B-I1、B-Phase)を組み合わせて、励磁する相及び励磁力を表わすように構成されている。具体的には、A-I0とA-I1の組合せは、A相またはA-相のコイルを励磁するための電流の大きさ(励磁力)を示しており、A-I0が0、A-I1が0の場合には0%、A-I0が1、A-I1が0の場合には20%、A-I0が0、A-I1が1の場合には60%、A-I0が1、A-I1が1の場合には100%であることを示しており、A-Phaseが1の場合にはA相の励磁、0の場合にはA-相の励磁を示している。同様にして、B-I0とB-I1の組合せは、B相またはB-相のコイルを励磁するための電流の大きさ(励磁力)を示しており、B-I0が0、B-I1が0の場合には0%、B-I0が1、B-I1が0の場合には20%、B-I0が0、B-I1が1の場合には60%、B-I0が1、B-I1が1の場合には100%であることを示しており、B-Phaseが1の場合にはB相の励磁、0の場合にはB-相の励磁を示している。
【0661】
例えば、テーブル番号が「B0」の励磁テーブル「55H」は、A-I0が1、A-I1が0、A-Phaseが1、B-I0が1、B-I1が0、B-Phaseが1となっているので、AB相を20%で励磁することを示している。また、テーブル番号が「C2」の励磁テーブル「26H」は、A-I0が0、A-I1が1、A-Phaseが1、B-I0が0、B-I1が0、B-Phaseが0となっているので、A相を60%で励磁することを示している(B-相は0%のため励磁なし)。したがって、テーブル番号を「C0」→「C1」→「C2」→「C3」→「C4」→「C5」→「C6」→「C7」と切り替えていく場合には、AB相→A相→AB-相→B-相→A-B-相→A-相→A-B相→B相の順序で各相を60%励磁して、ロータ740を1サイクル分の角度だけ回転させることができる。このように本実施形態では、6ビットで構成された励磁テーブルのデータ(回転制御データ)を駆動信号として駆動回路322に出力することにより、リールは回転制御されるようになっている。なお、本実施形態では、図40に示すように、励磁力0%を励磁なし、励磁力20%を弱励磁、励磁力60%を中励磁、励磁力100%を強励磁とも表記する。
【0662】
<回転制御テーブル>
図41は、本実施形態の回転制御テーブルの内容を示す表である。回転制御テーブルは、ROM306上に記憶されており、リール制御ステータスごとの回転制御の内容(具体的には、汎用オフセットカウンタ値、励磁テーブル、保持パラメータで構成される)を記憶している。リール制御ステータスとは、各リール110~112それぞれのリールごとに独立して記憶されるリールの制御状態に関する情報であり、リール110~112それぞれのリールが停止状態であることを示す情報である「停止制御状態(停止制御中)」、リール110~112それぞれのリールが加速状態であることを示す情報である「加速状態(加速制御中)」、リール110~112それぞれのリールが定速状態であることを示す情報である「定速状態(定速制御中)」、リール110~112それぞれのリールが引込み状態であることを示す情報である「引込み状態(引込み制御中)」,リール110~112それぞれのリールがブレーキ状態であることを示す情報である「ブレーキ状態(ブレーキ制御中)」、リール110~112それぞれのリールがリール演出中であることを示す情報である「リール演出制御中」のいずれかの情報が記憶される。なお、本実施形態では、定速状態は励磁力が異なる2つの状態にさらに分類され、加速状態の直後に設定される「定速1状態(定速1制御中)」と定速1状態(定速1制御中)の直後に設定される「定速2状態(定速2制御中)」とが存在する。定速1状態は、リール110~112を安定して回転させるとともに、省電力を図るために設けられ、定速2状態は、より励磁力を弱くしてリール110~112の発熱を抑制するために設けられている。本実施形態のスロットマシン100は、リール制御ステータスを、停止制御中→加速制御中→定速1制御中→定速2制御中→引込み制御中→ブレーキ制御中→停止制御中と変化させて、各リールステータスに対応した励磁テーブル(回転制御データ)を選択することにより、リール110~112の回転制御を行っている。
【0663】
例えば、リール制御ステータスが「加速制御中」においては、図41に示すように、まず、汎用オフセットカウンタ値「0」に対応する励磁テーブル「77H」の回転制御データを「12」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「1」に対応する励磁テーブル「07H」の回転制御データを「12」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「2」に対応する励磁テーブル「37H」の回転制御データを「3」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「3」に対応する励磁テーブル「30H」の回転制御データを「3」保持時間・・・というように表の最上行から下行に向けて順次回転制御データを設定していく。そして、順次設定される回転制御データの保持時間を徐々に少なくしていくことにより、リール110~112を加速させている。
【0664】
なお、汎用オフセットカウンタ値とは、各リール制御ステータスにおいて、それぞれの回転制御データを実行する順序を示す番号となっており(0オリジン)、7の次は0に戻る循環値となっている。また、保持時間(保持パラメータ)とは、セットされた回転制御データを保持する時間を示しており、1保持時間は、1割込時間(例えば、1.49ms)を示している。したがって、図41に示すように、本実施形態の「加速制御中」は、1-2相100%励磁(強励磁)が行われ、89.4ms(=1.49×60)の時間を要するように構成されている。
【0665】
また、リール制御ステータスが「定速1制御中」においては、図41に示すように、まず、汎用オフセットカウンタ値「0」に対応する励磁テーブル「77H」の回転制御データを「1」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「1」に対応する励磁テーブル「07H」の回転制御データを「1」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「2」に対応する励磁テーブル「37H」の回転制御データを「1」保持時間、・・・というように表の最上行から下行に向けて順次回転制御データを設定し、表に記載された回転制御データを1セットとして16回繰り返す。すなわち、順次設定されていく回転制御データを1保持時間で切り替えて16セット実行することにより、リールを安定して定速に回転させている。この結果、本実施形態の「定速1制御中」は、1-2相100%励磁(強励磁)で190.72ms(=1.49×8×16セット)の時間を要するように構成されている。以上説明した定速1制御中は、1セットの回転制御データといった制御パターンを予め定められた回数だけ必ず繰り返す制御になる。
【0666】
また、リール制御ステータスが「定速2制御中」においては、図41に示すように、まず、汎用オフセットカウンタ値「0」に対応する励磁テーブル「66H」の回転制御データを「1」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「1」に対応する励磁テーブル「06H」の回転制御データを「1」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「2」に対応する励磁テーブル「26H」の回転制御データを「1」保持時間、・・・というように表の最上行から下行に向けて順次回転制御データを設定していく。すなわち、順次設定されていく回転制御データを1保持時間で切り替えていくことにより、リールを定速で回転させている。この結果、本実施形態の「定速2制御中」は、詳しくは後述する停止可能状態における停止操作があるまで、1-2相60%励磁(中励磁)の状態が継続されるように構成されている。以上説明した定速2制御は、汎用オフセットカウンタ値が「0」~「7」の回転制御データといった制御パターンを不定数回繰り返し、停止可能状態における停止操作が行われると、制御パターンの途中であっても定速2制御を終了する。
【0667】
また、リール制御ステータスが「引込み制御中」においては、「定速2制御中」において使われた回転制御データが引き続き、順次設定されていく。例えば、「定速2制御中」において、汎用オフセットカウンタ値が「5」に対応する励磁テーブル「42H」の回転制御データを「1」保持時間を設定した後に「引込み制御中」に移行する場合には、汎用オフセットカウンタ値「6」に対応する励磁テーブル「62H」の回転制御データを「1」保持時間、次いで、汎用オフセットカウンタ値「7」に対応する励磁テーブル「64H」の回転制御データを「1」保持時間設定した後に、引込みコマ数に相当するステップ数(引込みコマ数×24)、汎用オフセットカウンタ値が0~7に対応する各励磁テーブルの回転制御データを「1」保持時間ずつ順次繰り返し設定していく(本実施形態では、AB相で停止させるため)。
【0668】
また、リール制御ステータスが「ブレーキ制御中」においては、図41に示すように、2相100%励磁(強励磁)を74.5msの間行うことで、回転するリールにブレーキがかけられ、リールが停止される。
【0669】
さらに、リール制御ステータスが「リール停止制御中」においては、図41に示すように、2相20%励磁(弱励磁)を継続することで、停止状態を保持させる。
【0670】
<リール回転制御の変形例>
以下、図42を用いて図41とは異なるリール回転制御の例について説明する。
【0671】
図41の例のようにリールの回転制御にあたっては、無励磁・弱励磁・中励磁・強励磁といった異なる励磁力を用いてリール110~112を制御することができる。図41の例では1-2相励磁や2相励磁を用いてるが、例えば図42に示すように、1-2相励磁や4相励磁といった励磁種類およびその励磁時間(割込み回数)を変える構成であってもよい。図42では、この構成を採用した場合の励磁種類の変化および励磁時間が示されている。
【0672】
例えば、リール制御ステータスが「加速制御中」においては、図42に示すように、まず、2相励磁を190ms(130回割込み)保持し、次いで、1相励磁を11.92ms(8回割込み)保持し、次いで、2相励磁を10.47ms(7回割込み)保持し、・・・というように表の最上行から下行に向けて順次回転制御データを設定していく。そして、順次設定される回転制御データの保持時間を徐々に少なくしていくことにより、リール110~112を加速させている。
【0673】
また、リール制御ステータスが「定速制御中」においては、図42に示すように、まず、1相励磁を1.49ms(1回割込み)保持し、次いで、2相励磁を1.49ms(1回割込み)保持し、次いで、1相励磁を1.49ms(1回割込み)保持し、・・・というように表の最上行から下行に向けて順次回転制御データを設定する。この制御データでは、1相励磁と2相励磁が1.49ms(1回割込み)毎に切り替えられることで、リールを安定して定速に回転させている。
【0674】
また、リール制御ステータスが「ブレーキ制御中」においては、図42に示すように、4相励磁を208.6msの間行うことで、回転するリールにブレーキがかけられ、リールが停止される。その後リール制御ステータスが「リール停止制御中」になる。
【0675】
リール制御ステータスが「リール停止制御中」においては、図42に示すように、0相励磁(励磁開放、励磁なし)の状態となる。なお、0相励磁に限らず、安定化のために1相励磁あるいは2相励磁の状態でリールを保持する構成としてもよい。
【0676】
<リール関連の回路構成について>
ここで、図34の構成のうち、リール110~112の駆動に関する回路構成の一例について図43を用いて説明する。
【0677】
図43には、主制御基板300Bが中央に示されており、図面左側にこの主制御基板300BとハーネスH1で接続されている電源基板252B、およびハーネスH2で接続されているメダル払出装置180が示されている。さらに図面右側には、主制御基板300BとハーネスH3~H5で接続されている左リールモータ基板700BL、中リールモータ基板700BC、右リールモータ基板700BR、が示されている。
【0678】
電源基板252Bは電源装置252に設けられた基板であり、この図43では5Vと24Vの電源電圧およびグラウンドを主制御基板300B等に供給する。さらに主制御部300Bを介してメダル払出装置180、左リール基板700BL、中リール基板700BC、右リール基板700BR、に電源電圧とグラウンドを供給する。
【0679】
主制御基板300Bは、図34の主制御部300に相当する基板である。なお、一部の構成および配線を省略して示している。主制御基板300には図34のCPU304が示されており、このCPU304から様々な制御信号が出力される。図43では、CPU304から第1副制御部400および第2副制御部500に相当する副制御基板400Bに副制御信号を出力する配線が設けられていることが示されている。また、CPU304からIC1、IC2、IC3にリール110~112の駆動信号を出力する配線が設けられていることが示されている。これらのIC1~3は図34の駆動回路322に相当するものであり、CPU304からの駆動信号に従ってリール110~112の各ステッピングモータ700を制御する。図43では、IC1~3からの配線がリール110~112の各ステッピングモータ700の端子に接続されていることが示されている。なお、図43の端子L_REEL_Φ0はA相の励磁制御用であり、端子L_REEL_Φ1はB相の励磁制御用であり、端子L_REEL_Φ2はA-相の励磁制御用であり、端子L_REEL_Φ3はB-相の励磁制御用である。
【0680】
また、リール110~112の回転位置を検出するための各インデックスセンサ606AからIC0を介してCPU304に回転位置信号を入力する経路が設けられていることが示されている。その他、CPU304からIC4を介してメダル払出装置180にホッパー駆動信号を出力する配線と、メダル払出装置180からIC4を介してCPU304に払出センサ信号を入力する配線とが設けられていることが示されている。
【0681】
図44は、図43における左リール基板700BLのステッピングモータ700を制御する回路を簡略化した図である。
【0682】
図44には、図43と同様に主制御基板300Bの24V電源とグラウンドの間に、直列に接続された抵抗R1とLEDD1が示されている。このうちLEDD1は、電源が投入されていることを発光によって報知する役割を担っている。
【0683】
また図44には、主制御基板300Bの24V電源とグラウンドの間に接続されたコンデンサCAが示されている。図43には、動作を安定化させたりノイズを除去したりするための複数のコンデンサ(例えば、コンデンサC1~C3)が設けられていることが示されているが、図44に示すコンデンサCAはこれら複数のコンデンサを包括的に示したものである。
【0684】
また図44には、主制御基板300Bの24V電源とグラウンドの間に接続された負荷ZAが示されている。図43には、様々な配線や素子が設けられていることが示されているが、図44に示す負荷ZAはこれらの配線や素子による負荷を包括的に示したものである。
【0685】
また図44には、主制御基板300Bの24V電源とグラウンドの間に、左リール基板700BLのステッピングモータ700の各相を制御するコイルと、これらのコイルを制御するIC1が接続されていることが示されている。なお、各相を制御するコイルには、A相を制御するコイルLA、B相を制御するコイルLB、A-相を制御するコイルLA-、B-相を制御するコイルLB-、があるが、図44ではこれらのコイルをまとめて一つのコイルとして包括的に示している。
【0686】
<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>
本実施形態では、リールを手動で回転させることで異常を発見できる場合がある。以下、この動作について図44図45を用いて説明する。なお、以下の説明では左リール110について説明するが、他のリールについても同様である。
【0687】
まず、左リール110の制御について説明する。上述したようにCPU304では図41に示す左リール110の回転ステータスに応じて、対応する励磁テーブル(図40参照)を順次切り替える制御を行うことで左リール110を回転させる。具体的には、励磁テーブルに対応する励磁状態(励磁なし、弱励磁、中励磁、強励磁)となるように、CPU304からの駆動信号を受けたIC1が各相に対応するコイルLA、LB、LA-、LB-に流れる電流の大きさを制御することで左リール110が回転、停止する。なお、中リール111および右リール112についても、それぞれに対応するIC2、IC3によってステッピングモータ700の各相の励磁状態が制御される。なお、図44ではグラウンドとコイルLA、LB、LA-、LB-の間にIC1が設けられているが、24V電源とコイルLA、LB、LA-、LB-の間にIC1を設け、各相に対応するコイルLA、LB、LA-、LB-に流れる電流の大きさを制御する構成としてもよい。
【0688】
次に、電源を落とした状態で、かつ回路に異常がない場合(コネクタやハーネスが正常に接続されている場合)について説明する。この場合、左リール110を手動で回転させると、電磁誘導によって各相のコイルLA、LB、LA-、LB-に順に起電力が発生し(コイルが数Vの電源装置の役割になる)、リールの駆動時とは逆方向(図44ではステッピングモータ700から左回り)の電流が流れる。具体的には図44及び図45中の点線矢印(1)~(5)に示すように、左リール110のステッピングモータ700(より具体的にはコイルLA、LB、LA-、LB-のそれぞれ)から、抵抗R1とLEDD1、コンデンサCA、負荷ZAの各部品を経由し、さらにIC1の内部を経由してステッピングモータ700に至る回路構成PT1が成立した状態となっており、この回路構成PT1に電流が流れる。以下、このIC1の内部の電流の経路について図45を用いて説明する。
【0689】
図45には、IC1内部に設けられたトランジスタTR11、TR12、TR13、TR14が示されている。これらのトランジスタTR11、TR12、TR13、TR14については、IC1内部に設けられていない、所謂寄生ダイオードや寄生容量(構造上ダイオードやコンデンサに相当する物理的構成)が存在する。図45には、これらの寄生ダイオードPD11、PD12、PD13、PD14が点線で示されている。左リール110を手動で回転させた際のIC1の内部の電流の経路(図45では、IC1の下側(グラウンド側)から入り右側(コイルLA、LB、LA-、LB-側)に抜ける経路)は、これらの寄生ダイオードPD11、PD12、PD13、PD14によって構成される。なおICの種類によっては、逆起電力からトランジスタを保護するための耐圧保護用ダイオードが存在する場合もあり、この場合はこの耐圧保護用ダイオードによって電流の経路が構成される。
【0690】
また、上記の電磁誘導による起電力に応じて、逆起電力(コイルの磁束や電流の変化を打ち消そうとする電力)が各相のコイルLA、LB、LA-、LB-に順に発生する。この逆起電力によって、左リール110を手動で回転させる際の負荷(左リール110の回転しにくさ、手動での回転に対する抵抗力)が生じる。より具体的には、電源を落とした状態においてステッピングモータ700のコイルの箇所を0V基準とすると、左リール110を手動で回転させると電磁誘導によって数Vの起電力(逆電圧)が発生する。するとこの0Vから数Vへの変化を打ち消そうとする逆起電力が生じて、これが手動で回転させた際の負荷(手応え。リールを動かしたときの重さ。)となる。この逆起電力は電磁誘導による電流(速度)の変化に比例して大きくなり、例えば、左リール110が停止している状態からゆっくり回転させた場合よりも、高速で一気に回転させた場合の方が負荷が大きくなる。つまり、或る期間内での電流(速度)の変化量が大きい場合は手動で回転させた際の負荷も大きくなり、或る期間内での電流(速度)の変化量が小さい場合は手動で回転させた際の負荷も小さい負荷となる。
【0691】
また、各相のコイルLA、LB、LA-、LB-に生じた電流の一部がコンデンサCAに流れ込み電荷がチャージ(充電・電荷の蓄積)される。コンデンサCAにチャージ(充電・電荷の蓄積)された電荷は負荷ZA等を経由して開放される(グラウンドに流れる)が、その一部はコイルLA、LB、LA-、LB-にも流れるため、左リール110を手動で回転させる際の負荷に変化が生じる。
【0692】
一方、電源を落とした状態で、かつコイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成PT1に異常(回路が繋がっていない、あるいは正常な状態よりも抵抗値が高い、コネクタやハーネスが正常に接続されていない)がある場合には、この異常に起因して回路構成PT1が成立しない箇所が生じるため、左リール110を手動で回転させても異常がある、あるいは回路として成立していない回路構成PT1では電流が流れず(あるいは電流が少なく)、逆起電力および左リール110を手動で回転させる際の負荷も発生しない(あるいは逆起電力および負荷が小さくなる)。
【0693】
以上のことを踏まえると、左リール110を手動で回転させる際の負荷の違いによって左リール110のモータ周りの回路に異常が生じているか否かを推測することができる。例えばハーネスH3が抜けている場合、左リール110を手動で回転させても各相のコイルLA、LB、LA-、LB-に繋がる回路のすべてで逆起電力および左リール110を手動で回転させる際の負荷が発生しない。この場合は左リール110を手動で回転させる際の負荷の有無が認識しやすいため、左リール110のモータ周りの回路に異常が生じていることを最も推測しやすい状況であるといえる。
【0694】
なお、「ハーネスH3が抜けている場合」とは、主制御基板300Bにおける基板側コネクタとしてのコネクタCN2と、ハーネスH3の一端側にあるハーネス側コネクタとしてのコネクタCN2-1とが正常に接続されていない場合のことをいう。なお、図示は省略しているが、モータのコネクタ(モータ側コネクタ)と、モータ側コネクタと接続可能なハーネスH3の他端側にあるハーネス側コネクタCN2-2とが正常に接続されていない場合でも同様である。つまり、ハーネスH3における、コネクタCN2-1及び/またはコネクタCN2-2の接続箇所において正常に接続されていない場合をいう。一方で、ハーネスH3が抜けていない場合、左リール110を手動で回転させると各相のコイルLA、LB、LA-、LB-に繋がる回路のすべてで逆起電力が生じて左リール110を手動で回転させる際に、ハーネスH3が抜けている場合よりも大きな負荷が発生する。これにより、左リール110のモータ周りの回路に異常が生じていないことを確認できる。
【0695】
なお、「ハーネスH3が抜けていない場合」とは、主制御基板300Bにおける基板側コネクタとしてのコネクタCN2と、ハーネスH3の一端側にあるハーネス側コネクタとしてのコネクタCN2-1とが正常に接続されている場合のことをいう。また、図示は省略しているが、モータのコネクタ(モータ側コネクタ)と、モータ側コネクタと接続可能なハーネスH3の他端側にあるハーネス側コネクタCN2-2とが正常に接続されている場合も同様である。つまり、ハーネスH3における、コネクタCN2-1及び/またはコネクタCN2-2の接続箇所において正常に接続されている場合をいう。
【0696】
なお、コイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成に異常がある場合とは、例えば、主制御基板300Bとリール基板700BLを繋ぐハーネスH3が抜けている場合(コネクタCN2とコネクタCN2-1が接続されていない場合、モータ側コネクタとコネクタCN2-2が接続されていない場合)や、ハーネスH3の一部の配線や基板(主制御基板300B、リール基板700BL)上の配線が断線している場合が挙げられる。他にも、ハーネスH3の端子が正しい接続位置にないことで配線が繋がっていない場合や、あるいは一応の動作が可能な程度に配線が繋がってはいるものの、ハーネスH3の端子が正しい接続位置にないことによって正常な状態と比較して配線の抵抗値が高くなっている場合が挙げられる。なお、配線が繋がっていない場合や配線の抵抗値が高くなる場合の例として、対になる端子の一方あるいは双方が欠損している場合(例えば、ピンが折れている場合)や、対になる端子の一方あるいは双方が変形している場合(例えば、ピンが曲がっている場合)が挙げられる。またこれらの端子のオスメスについてはいずれがオス端子であってもメス端子であってもよく、基板側にオス端子、ハーネス側にメス端子といった構成に限られるものではない。
【0697】
<ブレーキ制御時のトルクについて>
電源を入れた状態で、かつ回路に異常がない場合、上述したようにCPU304では図41に示すリール110~112の回転ステータスに応じて、図40に示すいずれかの励磁テーブルに従って各相の励磁状態が制御される。このうち、図41のブレーキ制御(AB相の2相による強励磁)のときのステッピングモータ700のトルクをブレーキトルクと称する。このブレーキトルクはリール110~112の加速時のトルク(以下、加速トルク)や定速回転中のトルク(以下、定速トルク)よりも高いトルクであり、ブレーキ制御のときは他の状態と比較して最もリール110~112の保持力が高い。なお、図42の変形例を用いた場合も、ブレーキトルク(4相励磁)はリール110~112の加速時のトルク(加速トルク)や定速回転中のトルク(定速トルク)よりも高いトルクであり、ブレーキ制御のときは他の状態と比較して最もリール110~112の保持力が高い。
【0698】
一方、上記説明したように、電源を落とした状態で且つコイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成PT1に異常がない場合にリール110~112を手動で回転させると、逆起電力によってリール110~112の回転に要する負荷が生じる。このとき、逆起電力によって生じる負荷はリール110~112を手動で回転させる際に要するトルク(ステッピングモータ700の回転に要するトルク)であり、以下、このトルクを逆起電力トルクと称する。この逆起電力トルクはリール110~112の電流(速度)の変化に比例して大きくなる。またこの逆起電力トルクは、リール110~112を手動で回転させて遊技中と同様の動作をさせた場合、その動作に対応するトルク(例えば、加速トルクや定速トルク)と同程度の大きさとなる。なお同程度としているのは、電源供給時には電荷が蓄えられているコンデンサが電源を落とした状態では電荷が蓄えらえていない、といったように電源供給の有無によって回路の状況に違いがあり、逆起電力トルクの大きさが影響を受けるためである。例えば、リール110~112を手動で回転させて遊技における加速と同程度の加速を行った場合の逆起電力トルクは加速トルクと同程度の大きさになり、ブレーキトルクよりも小さい(図41図42、いずれの構成でも同様)。
【0699】
また、電源を落とした状態で且つコイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成PT1に異常がある場合にリール110~112を手動で回転させた場合、異常がある回路ではリール110~112を手動で回転させても逆起電力による負荷が生じない(あるいは負荷が小さくなる)。なお回路に異常がある場合、回路に異常がない場合と比較して逆起電力による負荷が低い(あるいは負荷が生じない)ため、例えばリール110~112を手動で回転させて遊技における加速と同程度の加速を行った場合、この回転に要するトルクはブレーキトルクよりも小さい(図41図42、いずれの構成でも同様)。
【0700】
上記の構成では、ブレーキトルクが遊技における加速と同程度の加速を行った場合の逆起電力トルクよりも大きくなっており、ブレーキ制御時においてはリールを誤って手動で回転させてしまったとしても障害が生じにくい。
【0701】
<電源を入れた状態でリールを手動で回転させた場合の負荷について>
電源を入れた状態で、かつコイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成PT1に異常がない場合、上述したようにCPU304では図41に示すリール110~112の回転ステータスに応じて、図40に示すいずれかの励磁テーブルに従って各相の励磁状態が制御される。このうち、図41のリール停止制御は遊技中以外(遊技開始前、あるいは遊技終了後)に設定される状態であり、具体的にはA相とB相が弱励磁に制御され、A-相とB-相が励磁なしの状態に制御される。この状態では、A相とB相の弱励磁によるトルクが外部からの回転力に抵抗する保持トルクとなっており、この保持トルクによってリール110~112(ステッピングモータ700)が停止した状態となっている。この保持トルクは、リール110~112の加速時のトルク(加速トルク)や定速回転中のトルク(定速トルク)よりも低いトルクである。
【0702】
リール停止制御状態では、リール110~112にかかっている保持トルク以上のトルクをかけることで、リール110~112を手動で回転させることができる。電源を落とした状態であればリール110~112を手動で回転させた際に逆起電力による負荷が生じるが、リール停止制御状態ではステッピングモータ700のコイルにリール駆動用の電圧(24V)が常時印加されていることにより、リール110~112を手動で回転させても逆起電力による負荷が生じない。この状況では、リール駆動用の電源電圧(直流)に対して、リールの手動回転による誘導起電力は電源電圧より低く(電源電圧が24Vであるのに対して誘導起電力による電圧は数V程度)、且つ交流である。この場合、誘導起電力による電圧は電源電圧に対抗して電流を流すのに十分でないため誘導起電力に起因する電流が流れず、この電流に起因する逆起電力および負荷も発生しない。つまり、電源を落とした状態でリール110~112を手動で回転させた際は、回転前は0Vであったコイルに数Vの起電力が生じ、その電位差による電流に対して逆起電力が生じていた一方で、電源を入れた状態でリール110~112を手動で回転させた際は、24Vで印加されていたコイルに誘導起電力による電流が生じないため逆起電力および負荷も発生しない。また、IC1の構成によっては、IC1内部でステッピングモータ700の駆動に要する電流(トランジスタに流れる電流:弱励磁)を維持するとともに、誘導起電力による電流(グラウンド側からの電流)がカットされる(誘導起電力に対して回路構成PT1が成立しない)ものもある。すなわち、リール停止制御状態においては、A相とB相の弱励磁による保持トルクがリール110~112を手動で回転させる際の負荷となる。なお、図42の変形例では、リール停止制御状態が無励磁の状態であるため、リール110~112を手動で回転させる際の負荷が生じない。このように、トランジスタの制御や構成によっては誘導起電力による電流が生じず、リール110~112を手動で回転させる際の逆起電力および負荷が生じない。
【0703】
一方、上記説明したように、電源を落とした状態で且つコイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成PT1に異常がない場合にリール110~112を手動で回転させると、逆起電力によってリール110~112の回転に要する負荷が生じる。このとき、逆起電力によって生じる負荷はリール110~112を手動で回転させる際に要するトルク(ステッピングモータ700の回転に要するトルク)であり、以下、このトルクを逆起電力トルクと称する。この逆起電力トルクはリール110~112の電流(速度)の変化に比例して大きくなる。またこの逆起電力トルクは、リール110~112を手動で回転させて遊技中と同様の動作をさせた場合、その動作に対応するトルク(例えば、加速トルクや定速トルク)と同程度の大きさとなる。なお同程度としているのは、電源供給時には電荷が蓄えられているコンデンサが電源を落とした状態では電荷が蓄えらえていない、といったように電源供給の有無によって回路の状況に違いがあり、逆起電力トルクの大きさが影響を受けるためである。例えば、電源を落とした状態においては、リール110~112を手動で回転させて遊技における加速と同程度の加速を行った場合の逆起電力トルクは加速トルクと同程度の大きさになり、上記の保持トルク(リール停止制御状態においてリール110~112を手動で回転させた際の負荷)よりも大きい。
【0704】
<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(2)>
上記の説明では、リール110~112を手動で回転させた際の負荷によって異常を発見できる場合があることについて説明した。以下では、負荷以外の動作によって異常を発見できる場合について図44を用いて説明する。なお、以下の説明では左リール110について説明するが、他のリールについても同様である。
【0705】
左リール110を手動で回転させた場合、コイルLA、LB、LA-、LB-に生じた電力によってLEDD1に電流が流れ、LEDD1が発光する。一方、コイルLA、LB、LA-、LB-に対応する回路構成PT1に異常(回路が繋がっていない、あるいは正常な状態よりも抵抗値が高い)がある場合には、左リール110を手動で回転させても異常がある回路ではLEDD1への電流が流れない。
【0706】
以上のことから、左リール110を手動で回転させた際のLEDD1の発光態様の違いによって左リール110のステッピングモータ700周りの回路に異常が生じているか否かを推測することができる。
【0707】
なお、図43に示すように主制御基板300Bと電源基板252Bの電源電圧(5V、24V)とグラウンドは接続されており、さらに電源基板252Bの24V電源とグラウンドの間にはLEDが設けられている。このため、左リール110を手動で回転させた際、図43図44に示すLEDD1と同様の動作が電源基板252BのLEDでも観測できる。このため、これらのLEDの発光態様の違いによって左リール110のステッピングモータ700周りの回路に異常が生じているか否かを推測することができる。また、LEDの発光態様の違いにより、これらが配置された基板間のハーネスや配線に異常が生じているか否かを推測することができる。
【0708】
<基板の構成について>
図43の例では、ステッピングモータ700が設けられた基板(左リールモータ基板700BL、中リールモータ基板700BC、右リールモータ基板700BR)と、ステッピングモータ700を制御するIC1~3が設けられた基板(主制御基板300B)がハーネスH3~H5で接続されている構成について説明した。しかし遊技台に用いる基板の構成については様々なものがあり、図43の例に限定されるものではない。以下、図43とは異なる基板を用いた例について説明する。
【0709】
図46には、ステッピングモータ700が設けられた基板(左リールモータ基板700BL、中リールモータ基板700BC、右リールモータ基板700BR)と、ステッピングモータ700を制御するIC1~3が設けられた基板(主制御基板300B)が、回胴中継基板700BM1を中継して接続されている構成が示されている。図47は、この図46における左リール基板700BLのステッピングモータ700を制御する回路を簡略化した図である。
【0710】
図44図47を比較すると、図47のハーネスH7、H8、および回胴中継基板700BM1を合わせた構成が図44のハーネスH3に相当している。すなわち、基板構成を考慮しなければ図43図44の回路と図46図47の回路は等価である。例えば図43図44の回路においては、ハーネスH3の異常(ハーネス非接続、一部配線の断線、端子が正しい接続位置にない、等)をリールを手動で回転させることで推測できることについて説明したが、図46図47の回路においては、ハーネスH7、H8の異常(ハーネス非接続、一部配線の断線、端子が正しい接続位置にない、等)をリールを手動で回転させることで推測することができる。なお、ハーネスH8~H10は、図43のハーネスH3~H5と同様に、各リールに対応して一対一の関係で設けられていることから、複数設けられたリール(リール110~112)を手動で回転させて個別に点検することができる。一方でハーネスH7は、各リール(リール110~112)の配線が集約されている一対他の関係で設けられたハーネスであり、当該ハーネスH7が非接続であれば全てのリール(リール110~112)を手動で回転させた際に負荷が生じて一括で点検を行うことができる。なお、一部配線が断線していたり、一部の端子が正しい接続位置でなかったりした場合は、対応するいずれかのリールで手動で回転させた際に負荷が生じ、このときにハーネスH8~H10も点検することで、いずれの箇所の不具合であるかを絞り込むことができる。
【0711】
図48には、ステッピングモータ700が設けられた基板(左リールモータ基板700BL、中リールモータ基板700BC、右リールモータ基板700BR)と、ステッピングモータ700を制御するIC1~3が設けられた基板(主制御基板300B)が、メイン接続基板300BMおよびリール中継基板700BM2を中継して接続されている構成が示されている。図49は、この図48における左リール基板700BLのステッピングモータ700を制御する回路を簡略化した図である。
【0712】
図44図49を比較すると、図44ではメイン制御基板300Bに設けられていたコンデンサC2、C3が図49ではリール中継基板700BM2に設けられている点が異なる。また図49には、図44の回路にはない、メイン接続基板300BMのコンデンサC4と、リール中継基板700BM2のIC4が設けられている点が異なる。なお、リール中継基板700BM2に設けられたIC4はIC1からの信号を保持するバッファであり、電源電圧が供給されていない場合はIC1と同様に寄生容量や寄生ダイオードによって導通した状態となっている。
【0713】
図44図49では上記のような相違があるものの、左リール110のステッピングモータ700(より具体的にはコイルLA、LB、LA-、LB-のそれぞれ)から、抵抗R1とLEDD1、コンデンサC1~C3、負荷ZAの各部品を経由し、さらにIC1を経由してステッピングモータ700に至る回路構成PT1が成立した状態となっている点で共通する。すなわち、図49のハーネスH15から左側の回路が、図44のハーネスH3から左側の回路に相当する。例えば図43図44の回路においては、ハーネスH3の異常(ハーネス非接続、一部配線の断線、端子が正しい接続位置にない、等)をリールを手動で回転させることで推測できることについて説明したが、図48図49の回路においては、ハーネスH15、H14の異常(ハーネス非接続、一部配線の断線、端子が正しい接続位置にない、等)をリールを手動で回転させることで推測することができる。
【0714】
また、本実施形態のように、リールを手動で回転させることで回路構成PT1が成立しているか否かを確認できるようにするには、回路構成PT1がステッピングモータ700が設けられたリールモータ基板(左リールモータ基板700BL、中リールモータ基板700BC、右リールモータ基板700BR)内で成立していないことを要する。つまり、リールモータ基板と、リールモータよりも電源側にある基板と、これらの基板を接続するハーネスとに跨がって回路構成PT1が構成されることで、回路基板や接続ハーネスの異常を確認することができる。なお、リールモータ基板内で回路構成PT1が完結している構成であっても、実装不良や部品の破損等で当該回路構成が成立していない場合にはリールを手動で回した場合の手応えは重くなるが、この場合、当該リールモータ基板のみの異常に気付けるだけで、他のハーネス等の異常には気付くことができない。一方、本実施形態のように、リールモータ基板と、リールモータよりも電源側にある基板と、これらの基板を接続するハーネスとに跨がって回路構成PT1が構成されることで、ハーネスの挿抜状態だけでなく、ハーネスが挿入されており手応えが軽い場合には、リールモータ基板と、リールモータよりも電源側にある基板と、これらの基板を接続するハーネスのどこかで異常が発生していると気付くことができ、複数の部品に着目した点検に着手させるきっかけをつくることができ、潜在的に異常が生じている状態での電源投入を防ぐことができる。
【0715】
なお、図43図46図48のいずれの例にも設けられている電源基板252Bは、電源電圧(5V、24V)とグラウンドを供給するためのものであり、ハーネスを介して他の基板の電源電圧(5V、24V)およびグラウンドに繋がっている。そしてこの電源基板252Bには、24V電源とグラウンドの間にコンデンサが設けられている。このため、電源を落とした状態でリール110~112を手動で回転させた際、ステッピングモータ700のコイルで生じた電流の一部がこのコンデンサにも流れ込み、電荷がチャージ(充電・電荷の蓄積)される。このとき、電源基板252Bのハーネス(図43ではハーネスH1、図46ではハーネスH6、図48ではハーネスH11)に異常(ハーネス(コネクタ)が抜けている、一部断線している、等)があって他のハーネスには異常がない場合は、電源基板252Bに設けられたコンデンサに電流が流れない分だけ逆起電力が生じず、ハーネスに異常がない場合と比較して負荷が小さくなる。なお、図48の例においてハーネスH14に異常がある場合にも同様の現象が生じる。また、図48の例において、リール中継基板700BM2にメイン接続基板300BMからの電源供給路が設けられておらず、代わりに電源基板252Bから電源が供給されるハーネスが直接接続されている構成の場合、この直接接続されたハーネスに異常があると上記と同様の現象が生じる。よって、電源基板252Bに設けられたコンデンサの容量によっては、電源基板252B周りのハーネスの異常(ハーネス非接続、一部配線の断線、端子が正しい接続位置にない、等)をリールを手動で回転させることで推測することができる場合がある。
【0716】
また、素子や回路の構成によっては、リール駆動に用いる電源電圧(例えば、図43では24V。換言すると、モータ等のアナログ回路・アナログ信号の駆動電圧。)とは別の電源電圧(例えば、図43では5V。換言すると、IC等のデジタル回路・デジタル信号の駆動電圧)が設けられている場合がある。このような構成において異なる電源電圧の回路間に抵抗等の素子が設けられている場合には、電源を落とした状態におけるリールの手動回転に起因する電流(誘導起電力による電流)がこの電源電圧間に設けられた抵抗等の素子に流れる場合がある。すなわち、リール駆動に用いる電源電圧での動作を想定した回路に限らず、それ以外の回路を含めて回路構成PT1を構成する場合がある。
【0717】
以上のように、基板の構成に関わらず、リールを手動で回転させることで異常を発見できる場合がある。
【0718】
<モータの型について>
上記実施例のステッピングモータ700は、いわゆるユニポーラ型のモータを採用しているが、バイポーラ型のモータを採用してもよい。以下、図50図51を用いて説明する。図50は、図44の変形例を示す図である。また図51は、図50のIC1の内部構成を示す図である。
【0719】
図50に示す変形例は、図44において用いられているユニポーラ型のモータをバイポーラ型のモータに置き換えたものである。またこの変形例では、IC1がバイポーラ型のモータを制御するためのものに置き換えられている。バイポーラ型のモータではA相とA-相のペアを共通のコイルLA(LA-)で制御し、B相とB-相のペアを別の共通のコイルで制御する。なお、B相とB-相を制御するコイルについては、A相とA-相のコイルLAと同様の制御方法となる。このため、B相とB-相を制御するコイルについては図示を省略し、以下、A相とA-相の励磁について図51を用いて説明する。
【0720】
図51には、IC1内部に設けられたトランジスタTR21、TR22、TR23、TR24が示されている。A相を励磁する際はトランジスタTR21、TR24がオン、トランジスタTR22、TR23がオフに制御される。これに対してA-相を励磁する際はトランジスタTR21、TR24がオフ、トランジスタTR22、TR23がオンに制御される。この制御により、A相を励磁する際の電流と、A-相を励磁する際の電流の向きが逆方向になる(図51の矢印参照)。すなわちコイルLAの磁界を反転させることで、A相とA-相を制御する構成となっている。
【0721】
次に、電源を落とした状態で、かつ回路に異常がない場合(コネクタやハーネスが正常に接続されている場合)について説明する。この場合、左リール110を手動で回転させると、電磁誘導によってA相(A-相)のコイルLAと、B相(B-相)のコイルに順に起電力が発生し、リールの駆動時とは逆方向(図50ではステッピングモータ700から左回り)の電流が流れる。具体的には、図51中の点線矢印(1)~(7)で示すように左リール110のステッピングモータ700からIC1の内部を経由し、24V電源側の配線から抵抗R1とLEDD1、コンデンサCA、負荷ZAの各部品を経由し、さらにグラウンド側の配線から再びIC1の内部を経由してステッピングモータ700に至る回路構成PT1が成立した状態となっており、この回路構成PT1に電流が流れる。以下、このIC1の内部の電流の経路について図51を用いて説明する。
【0722】
IC1内部に設けられたトランジスタTR21、TR22、TR23、TR24については、IC1内部に設けられていない、所謂寄生ダイオードや寄生容量(構造上ダイオードやコンデンサに相当する物理的構成)が存在する。図51には、これらの寄生ダイオードPD21、PD22、PD23、PD24や寄生容量PC21、PC22、PC23、PC24が点線で示されている。左リール110を手動で回転させた際、コイルLAから24V電源側に抜けるIC1の内部の電流の経路は、寄生ダイオードPD21(あるいは寄生ダイオードPD22)によって構成される。また、グラウンド側からコイルLAに戻るIC1の内部の電流の経路は、寄生ダイオードPD24(あるいは寄生ダイオードPD23)によって構成される。なおICの種類によっては、逆起電力からトランジスタを保護するための耐圧保護用ダイオードが存在する場合もあり、この場合はこの耐圧保護用ダイオードによって電流の経路が構成される。
【0723】
以上のとおり、バイポーラ型のモータを用いた場合もユニポーラ型のモータを用いた場合と同様に、電源を落とした状態でリールを手動で回転させると、電磁誘導による電流が回路構成PT1に流れる。さらに、図44の例と同様にリールを手動で回転させる際の負荷も生じる。このように、これまで説明したリールを手動で回転させた場合の動作はモータの型の違いとは無関係であるため、モータの型に関わらずリールを手動で回転させた際の動作によって異常を発見できる場合がある。
【0724】
<リール以外の可動体を手動で動作させた場合について>
上記の説明では、リール110~112を手動で回転させた際の動作によって異常を発見できる場合があることについて説明した。遊技台ではリール110~112以外にもモータによって動作する可動体が設けられていることがあり、こうした可動体でも図44の回路構成PT1のような回路が構成されるものについては手動で動作させることでモータに誘導起電力や逆起電力が生じるため、その動作により異常を発見できる場合がある。
【0725】
例えば、図43にはメダル払出装置180にモータが設けられていることが示されている。メダル払出装置180にはモータによって動作するホッパーがあり、このホッパーを手動で動作させた際の負荷の違いやLEDの発光態様の違いによって異常を発見できる場合がある。
【0726】
また例えば、演出のための可動体をモータで駆動する構成を採用している場合、この可動体を手動で動作させたときの動作によっても、上記と同様に異常を発見できる場合がある。以下、図52を用いて説明する。
【0727】
図52には、演出制御基板400Bが左側に示されており、この演出制御基板400Bと電源基板252Bを繋ぐハーネスH21、およびハーネスH22で接続されている演出可動体中継基板400BMが示されている。さらに図面右側には、演出可動体中継基板400BMとハーネスH23で接続されているモータ基板400BL、が示されている。
【0728】
演出制御基板400Bは、図34の第1副制御部400に相当する基板である。なお、一部の構成および配線を省略して示している。第1副制御部400には図34のCPU404が示されており、このCPU404から様々な制御信号が出力される。図52では、CPU404からIC424aに可動体の駆動信号を出力する配線が設けられていることが示されている。このIC424aは図34の駆動回路424に相当するものであり、CPU404からの信号に従って可動体のステッピングモータ700を制御する。図52では、IC424aからの配線が可動体のステッピングモータ700の端子に接続されていることが示されている。
【0729】
図52のステッピングモータ700は所謂バイポーラ型のものであり、A相、A-相に対応するコイルLsAと、B相、B-相に対応するコイルLsBが設けられている。図52の駆動信号Φ0と駆動信号Φ1はコイルLsAの励磁を制御する信号の入出力端子であり、駆動信号Φ2と駆動信号Φ3はコイルLsBの励磁を制御する信号の入出力端子である。駆動信号Φ0から駆動信号Φ1に向けて電流を流すとA相励磁となり、駆動信号Φ1から駆動信号Φ0に向けて電流を流すとA-相励磁となる。また、駆動信号Φ2から駆動信号Φ3に向けて電流を流すとB相励磁となり、駆動信号Φ3から駆動信号Φ2に向けて電流を流すとB-相励磁となる。
【0730】
IC424aは、CPU404からA相励磁の信号を受信すると駆動信号Φ0から駆動信号Φ1に流れる向きに電流を制御し、A-相励磁の信号を受信すると駆動信号Φ1から駆動信号Φ0に流れる向きに電流を制御する。またIC424aは、CPU404からB相励磁の信号を受信すると駆動信号Φ2から駆動信号Φ3に流れる向きに電流を制御し、B-相励磁の信号を受信すると駆動信号Φ3から駆動信号Φ2に流れる向きに電流を制御する。
【0731】
また図52には、演出制御基板400Bの5V電源とグラウンドの間に、直列に接続された抵抗Rs1とLEDDs1が示されている。このうちLEDDs1は、電源が投入されていることを発光によって報知する役割を担っている。また図52には、動作を安定化させたりノイズを除去したりするための複数のコンデンサ(例えば、コンデンサCs1、Cs2)が設けられていることが示されている。
【0732】
図52の回路において、電源を落とした状態で、かつ回路に異常がない場合(コネクタやハーネスが正常に接続されている場合)について説明する。この場合、可動体を手動で回転させると、電磁誘導によってコイルLsA、LsBに起電力が発生し、可動体の駆動時とは逆方向の電流が流れる。具体的には、可動体のステッピングモータ700のコイル(より具体的にはコイルLsA、LsB)から、駆動信号Φ0の配線に沿って抵抗Rs2とビーズLs1を経由してIC424aに至り、さらにIC424aの内部を経由して5V電源側の配線を通って抵抗Rs1やLEDDs1を通過した後、グラウンド側から再びIC424aの内部を経由して駆動信号Φ1の配線に沿ってビーズLs1と抵抗Rs2を経由してステッピングモータ700に至る回路構成PS1が成立した状態となっており、この回路構成PS1に電流が流れる。
【0733】
以上のとおり、可動体を用いた場合もリールの場合と同様に、電源を落とした状態で可動体を手動で回転させると、電磁誘導による電流が回路構成PS1に流れる。さらに、図44の例と同様に可動体を手動で回転させる際の負荷も生じる。
【0734】
上記図52の回路構成PS1に異常がある場合(回路が繋がっていない、あるいは正常な状態よりも抵抗値が高い、コネクタやハーネスが正常に接続されていない)、図43図44の回路構成PT1に異常がある場合と同様の現象が生じる。例えば、ハーネスH22、H23が抜けている場合、可動体を手動で動作させてもコイルLsA、LsBに繋がる回路のすべてで逆起電力および可動体を手動で動作させる際の負荷が発生しない。ハーネスH22、H23が抜けていない場合、可動体を手動で動作させるとコイルLsA、LsBに繋がる回路で逆起電力が生じ、ハーネスH22、H23が抜けている場合よりも大きな負荷が発生する。この負荷の違いにより、可動体のモータ周りの回路に異常が生じていることを推測できる場合がある。
【0735】
≪その他≫
なお、本実施形態においては、遊技台の一例として、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシン100を示したが、これに限定されるものではなく、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンや、ぱちんこ機、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用可能である。
【0736】
なお、スロットマシンは、上記の構成に基づく動作をシミュレーションするプログラムによって、携帯端末(スマートフォン、ゲーム機)やパソコン上で動作するような、メダルを使用せずに電子データのやり取りのみ行うスロットマシンであってもよく、この場合、遊技媒体は、メダルに相当する電子化したデータを含むものであり、遊技媒体の投入は、所定の外部装置(電子貯留装置)から、電子化したデータを入力することを含むものであり、遊技媒体の払出は、所定の外部装置(電子貯留装置)へ、電子化したデータを出力することを含むものである。
【0737】
以上、本実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0738】
<実施形態に対応する技術的思想>
以下、上記説明に記載されている技術的思想について、対応する構成を参照しつつ記載する。
【0739】
上記の説明では、
モータの駆動によって動作可能な可動体(例えば、リール110~112)を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、所定の基板(例えば、図43では主制御基板300B、その他<基板の構成について>参照)を備え、
前記モータは、ハーネス(例えば、図43ではハーネスH3~H5、その他<基板の構成について>参照)を介して前記所定の基板と電気的に接続されるものであり、
前記所定の基板と前記ハーネスが電気的に接続されている状態を接続状態とし、
前記所定の基板と前記ハーネスが電気的に接続されていない状態を非接続状態とし、
前記接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第一の状態とし、
前記非接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第二の状態とし、
前記第一の状態と前記第二の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なる、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0740】
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の状態の方が前記第二の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きい、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0741】
また、上記記載の遊技台であって、
前記所定の基板は、第一の部品(例えば、図44の抵抗R1、LEDD1、コンデンサCA、負荷ZA、IC1)が配設された基板であり、
前記第一の状態では、前記モータから前記第一の部品を経由して該モータに至る回路構成(例えば、図44の回路構成PT1)が成立しており、
前記第二の状態では、前記回路構成が成立していない、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0742】
また、上記の説明では、
モータの駆動によって動作可能な可動体(例えば、リール110~112)を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、第一のコネクタ(例えば、図43ではコネクタCN2~CN4)が配設された所定の基板(例えば、図43では主制御基板300B、その他<基板の構成について>参照)を備え、
前記モータは、複数の配線を有するハーネス(例えば、図43ではハーネスH3~H5、その他<基板の構成について>参照)を介して前記所定の基板と電気的に接続されるものであり、
前記ハーネスは、前記第一のコネクタと接続される第二のコネクタ(例えば、図44のコネクタCN2-1)を一端側に有し、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタが接続されている状態であって、前記複数の配線に断線が生じておらず正常に機能する状態を第一の接続状態とし、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタが接続されている状態であって、前記複数の配線の少なくとも或る配線に断線が生じている状態を第二の接続状態とし、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタが接続されていない状態を非接続状態とし、
前記第一の接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第一の状態とし、
前記第二の接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第二の状態とし、
前記非接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第三の状態とし、
前記第一の状態と前記第二の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なる場合があり、
前記第一の状態と前記第三の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なる、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0743】
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の状態の方が前記第二の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きい場合があり、
前記第一の状態の方が前記第三の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きい、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0744】
また、上記記載の遊技台であって、
前記所定の基板は、第一の部品(例えば、図44の抵抗R1、LEDD1、コンデンサCA、負荷ZA、IC1)が配設された基板であり、
前記モータは複数のコイル(例えば、コイルLA、コイルLA-、コイルLB、コイルLB-)を有するものであり、
前記第一の状態では、前記複数のコイルのそれぞれから前記第一の部品を経由して該複数のコイルのそれぞれに至る回路構成(例えば、図44の回路構成PT1)が成立しており、
前記第二の状態では、前記複数のコイルのいずれかに対応する前記回路構成が成立しておらず、
前記第三の状態では、全ての前記回路構成が成立していない、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0745】
また、上記の説明では、
モータの駆動によって動作可能な可動体(例えば、リール110~112)を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、第一のコネクタ(例えば、図43ではコネクタCN2~CN4)が配設された所定の基板(例えば、図43では主制御基板300B、その他<基板の構成について>参照)を備え、
前記モータは、ハーネス(例えば、図43ではハーネスH3~H5、その他<基板の構成について>参照)を介して前記所定の基板と電気的に接続されるものであり、
前記ハーネスは、前記第一のコネクタと接続するための複数の端子が設けられた第二のコネクタ(例えば、図44のコネクタCN2-1)を一端側に有し、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタが接続されている状態であって、前記複数の端子が正常な接続位置にある状態を第一の接続状態とし、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタが接続されている状態であるが、前記複数の端子の少なくとも一部が前記正常な接続位置とは異なる位置にある状態を第二の接続状態とし、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタが接続されていない状態を非接続状態とし、
前記第一の接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第一の状態とし、
前記第二の接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第二の状態とし、
前記非接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第三の状態とし、
前記第一の状態と前記第二の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なる場合があり、
前記第一の状態と前記第三の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なる、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0746】
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の状態の方が前記第二の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きい場合があり、
前記第一の状態の方が前記第三の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きい、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0747】
また、上記記載の遊技台であって、
前記所定の基板は、第一の部品(例えば、図44の抵抗R1、LEDD1、コンデンサCA、負荷ZA、IC1)が配設された基板であり、
前記モータは複数のコイル(例えば、コイルLA、コイルLA-、コイルLB、コイルLB-)を有するものであり、
前記第一の状態では、前記複数のコイルのそれぞれから前記第一の部品を経由して該複数のコイルのそれぞれに至る回路構成(例えば、図44の回路構成PT1)が成立しており、
前記第二の状態では、前記複数のコイルのいずれかに対応する前記回路構成が成立しておらず、
前記第三の状態では、全ての前記回路構成が成立していない、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0748】
また、上記の説明では、
モータの駆動によって動作可能なリール(例えば、リール110~112)を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、所定の基板(例えば、図43では主制御基板300B、その他<基板の構成について>参照)を備え、
前記モータは、ハーネス(例えば、図43ではハーネスH3~H5、その他<基板の構成について>参照)を介して前記所定の基板と電気的に接続されるものであり、
前記所定の基板と前記ハーネスが電気的に接続されている状態を接続状態とし、
前記所定の基板と前記ハーネスが電気的に接続されていない状態を非接続状態とし、
前記接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第一の状態とし、
前記非接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第二の状態とし、
前記第一の状態と前記第二の状態で、前記リールの手動動作における負荷が異なる、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0749】
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の状態と前記第二の状態で、前記リールの手動動作による前記モータの回転に要するトルクが異なる、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>、<ブレーキ制御時のトルクについて>参照)、について説明した。
【0750】
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の状態で前記リールの手動動作による前記モータの回転に要するトルクを第一のトルクとし、
前記第二の状態で前記リールの手動動作による前記モータの回転に要するトルクを第二のトルクとし、
前記第一のトルクの方が前記第二のトルクよりも大きい、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>、<ブレーキ制御時のトルクについて>参照)、について説明した。
【0751】
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技台の遊技中において回転中の前記リールを停止させる際のトルクを第三のトルクとし、
前記第一のトルクよりも前記第三のトルクの方が大きく、
前記第二のトルクよりも前記第三のトルクの方が大きい、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<ブレーキ制御時のトルクについて>参照)、について説明した。
【0752】
また、上記記載の遊技台であって、
前記所定の基板は、第一の部品(例えば、図44の抵抗R1、LEDD1、コンデンサCA、負荷ZA、IC1)が配設された基板であり、
前記第一の状態では、前記モータから前記第一の部品を経由して該モータに至る回路構成(例えば、図44の回路構成PT1)が成立しており、
前記第二の状態では、前記回路構成が成立していない、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【0753】
また、上記の説明では、
モータの駆動によって動作可能な可動体(例えば、リール110~112)を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、所定の基板(例えば、図43では主制御基板300B、その他<基板の構成について>参照)を備え、
前記モータは、ハーネス(例えば、図43ではハーネスH3~H5、その他<基板の構成について>参照)を介して前記所定の基板と電気的に接続されるものであり、
前記所定の基板と前記ハーネスが電気的に接続されている状態を接続状態とし、
前記所定の基板と前記ハーネスが電気的に接続されていない状態を非接続状態とし、
前記接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第一の状態とし、
前記接続状態かつ前記遊技台への電力供給がされている電力供給状態を第二の状態とし、
前記非接続状態かつ前記遊技台への電力供給が断たれた電断状態を第三の状態とし、
前記第一の状態と前記第二の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なり、
前記第一の状態と前記第三の状態で、前記可動体の手動動作における負荷が異なる、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>、<電源を入れた状態でリールを手動で回転させた場合の負荷について>参照)、について説明した。
【0754】
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の状態の方が前記第二の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きく、
前記第一の状態の方が前記第三の状態よりも前記可動体の手動動作における負荷が大きい、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>、<電源を入れた状態でリールを手動で回転させた場合の負荷について>参照)、について説明した。
【0755】
また、上記記載の遊技台であって、
前記所定の基板は、第一の部品(例えば、図44の抵抗R1、LEDD1、コンデンサCA、負荷ZA、IC1)が配設された基板であり、
前記接続状態では、前記モータから前記第一の部品を経由して該モータに至る回路構成(例えば、図44の回路構成PT1)が成立しており、
前記非接続状態では、前記回路構成が成立していない、
ことを特徴とする遊技台(例えば、<電源を落とした状態でリールを手動で回転させた場合の動作について(1)>参照)、について説明した。
【産業上の利用可能性】
【0756】
本発明に係る遊技台は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
【符号の説明】
【0757】
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
110~112 リール
113 図柄表示窓
130、131 ベットボタン
135 スタートレバー
137~139 ストップボタン
157 演出画像表示装置(液晶表示装置)
282a 上部反射部材
282b~282g 下部反射部材
300 主制御部
400 第1副制御部
400B 副制御基板
500 第2副制御部
500B 液晶制御基板
500C 液晶CPU基板
500D 液晶ROM基板
【要約】
【課題】基板に特徴を持った遊技台を提供する。
【解決手段】遊技台は、第一の基板と、第二の基板と、収容体と、を備え、前記第一の基板と前記第二の基板は、対向するように配設された一対のコネクタにより板面方向で基板対基板接続され、該第二の基板の方が該第一の基板よりも厚さが薄く、基板対基板接続された状態で前記収容体に収容され、前記一対のコネクタを構成する一のコネクタが互いに第一の面に配設されている。また、前記収容体は、前記第一の面とは反対側の面であって前記一対のコネクタが配設されていない第二の面側から挿入される固定部材を用いて前記第一の基板と前記第二の基板が固定される構成を備えている。
【選択図】図8
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