(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-05
(45)【発行日】2026-01-14
(54)【発明の名称】防火用開閉装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/13 20060101AFI20260106BHJP
A62C 2/10 20060101ALI20260106BHJP
E06B 5/16 20060101ALI20260106BHJP
E06B 9/17 20060101ALI20260106BHJP
E06B 9/58 20060101ALI20260106BHJP
【FI】
E06B9/13 A
A62C2/10
E06B5/16
E06B9/17 M
E06B9/58 A
(21)【出願番号】P 2022016509
(22)【出願日】2022-02-04
【審査請求日】2024-11-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005005
【氏名又は名称】不二サッシ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100194205
【氏名又は名称】河内 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100173657
【氏名又は名称】瀬沼 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 智哉
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-219564(JP,A)
【文献】特開2016-3524(JP,A)
【文献】特開平10-331553(JP,A)
【文献】実開昭51-112344(JP,U)
【文献】実開昭53-107046(JP,U)
【文献】特開2001-204834(JP,A)
【文献】特開2017-96027(JP,A)
【文献】実開昭60-76942(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 5/16
E06B 9/00-9/92
A62C 2/06
A62C 2/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左ガイド枠及び右ガイド枠と、
幅方向端部が前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠に囲まれ、且つ、前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠に沿って巻取り及び巻戻しされるスクリーンと、を備え、
前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠の内部にはそれぞれ、
屋内側と屋外側との一方に加熱発泡材及び
屋内側と屋外側との他方に難燃性緩衝材が設けられて
おり、
前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠は、外側ガイド部及び内側ガイド部を備え、
前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記外側ガイド部の内周と前記内側ガイド部の外周との間に設けられていることを特徴とする防火用開閉装置。
【請求項2】
前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防火用開閉装置。
【請求項3】
前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材の一方は前記外側ガイド部の内周に設けられ、他方は前記内側ガイド部の外周に設けられていることを特徴とする請求項
1又は2に記載の防火用開閉装置。
【請求項4】
前記加熱発泡材は、前記外側ガイド部の内周に設けられ、前記難燃性緩衝材は、前記内側ガイド部の外周に設けられていることを特徴とする請求項
3に記載の防火用開閉装置。
【請求項5】
前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記内側ガイド部の外周に設けられていることを特徴とする請求項
1又は2に記載の防火用開閉装置。
【請求項6】
前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記外側ガイド部の内周に設けられていることを特徴とする請求項
1又は2に記載の防火用開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉装置に関し、特に防火設備として使用できる防火用開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
万が一の火災の際に、発生する恐れがある人的被害や延焼等を防ぐため、建物の開口部に防火設備を設置することが、要請されている。近年、このような防火設備として、建物の開口部の内周面に設けた枠体に沿って巻き取り及び巻戻し可能な可撓性シート状のスクリーンを備えた防火用開閉装置が利用されている。
【0003】
例えば特開2017-096027号公報には、左右のガイド枠及び下枠と、左右ガイド枠に沿って巻取り及び巻戻しされるシート状の開閉体(スクリーン)と、開閉体を巻き取る巻取装置と、左右のガイド枠及び下枠をそれぞれ支える枠補強材と、を備える防火用開閉装置が開示されている。
【0004】
近年、このような防火用開閉装置における耐火性向上のために、左右のガイド枠や下枠の内部等には、実開昭60-76942号公報に記載されているような、火災時に膨張(発泡)して火炎の侵入を防止する加熱発泡材が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-096027号公報
【文献】実開昭60-76942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
火災時においては、火災により発生する熱により防火用開閉装置の周囲において圧力変動が生じるため、特許文献1に記載の防火用開閉装置では、火災発生時に生じる圧力変動によりスクリーンが揺動する場合がある。このようなスクリーンの揺動が生じると、左右のガイド枠の内部に加熱発泡材を設けても、発泡した加熱発泡材とスクリーンとの間や、発泡した加熱発泡材と左右のガイド枠との間に隙間が生じる場合がある。またスクリーンの揺動が大きい場合には、発泡した加熱発泡材の一部の脱落(崩落)により隙間が生じる場合がある。そのため、この隙間を介して火炎が屋内外に貫通する虞があり、防耐火性能をさらに高めることが求められている。
【0007】
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、火災発生時に生じる圧力変動に対しても、安定した防耐火性能を発揮可能な防火用開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の防火用開閉装置は、左ガイド枠及び右ガイド枠と、
幅方向端部が前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠に囲まれ、且つ、前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠に沿って巻取り及び巻戻しされるスクリーンと、を備え、前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠の内部にはそれぞれ、屋内側と屋外側との一方に加熱発泡材及び屋内側と屋外側との他方に難燃性緩衝材が設けられており、前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠は、外側ガイド部及び内側ガイド部を備え、前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記外側ガイド部の内周と前記内側ガイド部の外周との間に設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の防火用開閉装置においては、前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記左ガイド枠及び前記右ガイド枠の長手方向に沿って設けられていることが好ましい。
【0011】
本発明の防火用開閉装置においては、前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材の一方は前記外側ガイド部の内周に設けられ、他方は前記内側ガイド部の外周に設けられていることが好ましい。
【0012】
本発明の防火用開閉装置においては、前記加熱発泡材は、前記外側ガイド部の内周に設けられ、前記難燃性緩衝材は、前記内側ガイド部の外周に設けられていることが好ましい。
【0013】
本発明の防火用開閉装置においては、前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記内側ガイド部の外周に設けられていることが好ましい。
【0014】
本発明の防火用開閉装置においては、前記加熱発泡材及び前記難燃性緩衝材は、前記外側ガイド部の内周に設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、火災発生時に生じる圧力変動に対しても、安定した防耐火性能を発揮可能な防火用開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】一実施形態に係る防火用開閉装置の中央縦断面図
【
図6】内側ガイド部22を外側ガイド部21の内部に組み込む様子を示す模式図
【
図8】第二実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図
【
図9】第三実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図
【
図10】第四実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図
【
図11】第五実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図
【
図12】第六実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。なお、本明細書においては、共通する構成には、共通する用語を用いると共に、各図において略同一に図示して詳細な説明は省略し、必要に応じて同一の符号で示すこととする。
【0018】
図1は、本実施形態に係るスクリーンの閉鎖状態維持機構による閉鎖状態を解放するスクリーンの解放部品が設けられる開閉装置の中央縦断面図であり、
図2は同横断面図である。本実施形態の開閉装置1は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として適用可能であるが、特に好ましい態様として、建築物開口部におけるサッシ窓の屋内側に装着される窓用シャッター装置の一例について説明する。
【0019】
本実施形態の開閉装置1は、
図1及び
図2に示すように、右ガイド枠2、左ガイド枠3及び下枠4と、スクリーン5と、収容ボックス6とを備えている。
【0020】
防火用開閉装置1は、建物に設けられた窓、出入口等の開口部7の内周面7aに取付けられものである。本実施形態では、木造納まり又はRC造納まりのように、開口部7に取り付けられた額縁8により内周面7aが構成されている。なお、額縁8を取り付けずに、開口部7に直接防火用開閉装置1を取付けてもよい。
【0021】
右ガイド枠2及び左ガイド枠3は、略同一に構成されているので、右ガイド枠2の構成例について説明し、左ガイド枠3の構成例の説明を省略する。本実施形態では、右ガイド枠2は、
図2に示すように、外側ガイド部21と、内側ガイド部22とを備えている。外側ガイド部21は、長尺状のもので、その断面形状が略コ字状に形成されている。具体的には、外側ガイド部21は、
図2のように内周面7aに当接する第1の壁部21aと、開口部7の屋外側に位置する第2の壁部21bと、開口部7の屋内側に位置する第3の壁部21cと、左ガイド枠3と対向する一対の第4の壁部21dとを備えている。本実施形態の右ガイド枠2では、第1の壁部21a、第2の壁部21b及び第3の壁部21cは、防火用開閉装置1を開口部7に取り付けた状態において、下枠4側の長手方向の端部が、下枠4が取り付けられる内周面7aに当接するように構成されている。また一対の第4の壁部21dは、
図5に示すように、下枠側の長手方向端部が切り欠かれており、防火用開閉装置1を開口部7に取り付けた状態において、下枠4側の長手方向の端部が、後述する下枠4の上部44の上面44aに当接するように構成されている。
【0022】
第1の壁部21aの屋外側の端部には、一対の屋外側突出壁部21eが形成されている。一対の屋外側突出壁部21eは、互いに近づくように折れ曲がる折れ曲がり部21fを先端に有している。外側ガイド部21には、第1の壁部21aと、一対の屋外側突出壁部21eと、折れ曲がり部21fとにより、屋外側収容部21gが形成されている。
【0023】
第1の壁部21aの屋内側の端部には、一対の屋内側突出壁部21hが形成されている。一対の屋内側突出壁部21hは、互いに近づくように折れ曲がる折れ曲がり部21iを先端に有している。外側ガイド部21には、第1の壁部21aと、一対の屋内側突出壁部21hと、折れ曲がり部21iとにより、屋内側収容部21jが形成されている。
【0024】
第1の壁部21aには、一対の屋外側突出壁部21eと一対の屋内側突出壁部21hとの間に、一対の突出壁部21kが形成されている。
【0025】
一対の第4の壁部21dの間には、開口部21lが形成されている。一対の第4の壁部21dの開口部21l側の端には、第1の壁部21a側に向かって突出する一対の突出部21mが形成されている。開口部21lには、スクリーン5の先端辺を取付けるボトム枠11の端部が入込み、スクリーン5の巻取り及び巻戻しの際には、ボトム枠11は、一対の突出部21mにガイドされながら上下にスライドする。
【0026】
本実施形態では、外側ガイド部21の内周に、ガイド枠補強材23が設けられている。本実施形態では、ガイド枠補強材23は、右ガイド枠2の長手方向上端から、後述する下枠4の凹部42が形成される上部44の上面44aの仮想線位置に亘って設けられている。言い換えると、本実施形態では、下枠4の上面44aよりも下方には、ガイド枠補強材23は設けられていない。本実施形態のガイド枠補強材23は、
図2に図示されているように、長手方向において、外側ガイド部21の内周の全体に沿って形成されている。
【0027】
ガイド枠補強材23が外側ガイド部21をその内部から支えることにより、火災を原因とする外力による変形に耐える剛性を外側ガイド部21に付与することができ、外側ガイド部21の屋内外からの火炎の貫通を防ぐことができる。
【0028】
外側ガイド部21は、例えばアルミニウムの成形品とすることができ、ガイド枠補強材23は、例えばスチールの成形品とすることができる。本実施形態では、外側ガイド部21及びガイド枠補強材23は、
図2に図示しているように、ネジにより額縁8の内周面7aに共締めされている。
【0029】
本実施形態の開閉装置1は、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の内部にはそれぞれ、加熱発泡材及び難燃性緩衝材が設けられている。具体的には、本実施形態のガイド枠補強材23の屋内側には、少なくとも一部が内側ガイド部22と対向するように、補強材開口部側加熱発泡材9bとしての加熱発泡材9が設けられている。また本実施形態の内側ガイド部22には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋外側と対向するように、難燃性緩衝材としてのクロロプレン製の難燃性スポンジ材SPが設けられている。このようなクロロプレン製の難燃性スポンジ材としては、例えば株式会社イノアックコーポレーションのゴムスポ(登録商標)を使用することができる。加熱発泡材9としては、例えば積水化学工業株式会社のフィブロック(登録商標)を使用することができる。
【0030】
本実施形態においては、クロロプレン製の難燃性スポンジ材SPを難燃性緩衝材として用いているが、難燃性緩衝材の材質としては他に、シリコーンゴム、エチレンプロピレンジエンゴムを用いることができる。
【0031】
本明細書において難燃性緩衝材とは、弾性を有する発泡材を意味するものである。
【0032】
本実施形態では、難燃性スポンジ材SPは、接着剤、両面テープ等を介して内側ガイド部22に固定されている。
【0033】
本実施形態では、難燃性スポンジ材SPは、内側ガイド部22の長手方向(上下方向)に沿って設けられている。そのため本実施形態の難燃性スポンジ材SPは、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の長手方向(上下方向)に沿って設けられている。
【0034】
難燃性スポンジ材SP、即ち難燃性緩衝材は、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の長手方向(上下方向)の全体に亘って設けられていることが好ましい。本実施形態では、難燃性スポンジ材SPは、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の長手方向(上下方向)の全体に亘って、かつ、内側ガイド部22の長手方向(上下方向)の全体に亘って設けられている。
【0035】
本実施形態では、難燃性スポンジ材SPは、補強材開口部側加熱発泡材9bの発泡前の状態において、ガイド枠補強材23との間隔が1~2mmとなる寸法に構成されている。そのため、内側ガイド部22を外側ガイド部21の内部に組み込むときの利便性を担保しつつ、難燃性スポンジ材SPとガイド枠補強材23とを火災時に確実に当接させることができる。
図6は、内側ガイド部22を外側ガイド部21の内部に組み込む様子を示す模式図である。本実施形態では、ガイド枠補強材23との間隔を上記のようにすることにより、内側ガイド部22を外側ガイド部21の内部に組み込むとき、難燃性スポンジ材SPが外側ガイド部21に干渉することを防止し、組み込み作業の利便性を担保することができる。なお、組み込みのための利便性を損なわない程度であれば、難燃性スポンジ材SPとガイド枠補強材23との間隔は、本実施形態の寸法に限定されるものではなく、難燃性スポンジ材SPとガイド枠補強材23とが火災時に当接するように適宜設定されてよい。
【0036】
本実施形態では、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の内部にはそれぞれ、加熱発泡材及び難燃性スポンジ材が設けられている。本実施形態における火災時の作用について説明する。
図7は、本実施形態において加熱発泡材が発泡した様子を示す模式図である。火災発生時においては、ガイド枠内部の温度及び/又は外側ガイド部(ガイド枠補強材)の表面温度が上昇して、加熱発泡材の発泡開始温度に達する。加熱発泡材の発泡により、右側ガイド枠2の屋内側における外側ガイド部21と内側ガイド部22との間が閉塞されて、火炎の貫通が防止される。また内側ガイド部は、加熱発泡材の発泡により屋外側に移動し、この内側ガイド部の移動により、内側ガイド部に設けられた難燃性スポンジ材が、外側ガイド部の内周面に押し付けられて、難燃性スポンジ材により、右側ガイド枠2の屋外側における外側ガイド部21と内側ガイド部22との間が閉塞されて、火炎の貫通が防止される。このように、火災時には、発泡した加熱発泡材及び難燃性緩衝材によって、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の内部において、屋内と屋外とを通過可能な空間が遮断されて、火炎が通過することを防ぐことができる。
【0037】
特に本実施形態では、火災時の圧力変動によりスクリーンが大きく揺動して、発泡した加熱発泡材9と内側ガイド部22との間に、加熱発泡材9の一部の脱落(崩落)による隙間が生じた場合であっても、難燃性緩衝材のクッション性によりその隙間が塞がれる。例えば本実施形態の場合、屋内側に設けられた加熱発泡材9bが火災時に発泡することにより、内側ガイド部22の屋内側とガイド枠補強材23との間が塞がれる。圧力変動によってこの塞がれた部分の加熱発泡材9の一部が脱落(崩落)して隙間が生じるとき、屋外側に設けられた難燃性スポンジ材SP(難燃性緩衝材)のクッション性によって内側ガイド部22が屋内側へ付勢され、この隙間が塞がれる。このように、左ガイド枠3及び右ガイド枠2の内部において、屋内側と屋外側とのどちらか一方に加熱発泡材を設け、他方に難燃性スポンジ材を設けることによって、火災時の圧力変動によって生じ得る隙間を塞ぎ、火炎の通過を防ぐことができる。
【0038】
屋外側収容部21gには、その両端に亘ってガイド枠開口部側加熱発泡材9cとしての加熱発泡材9が収容される。加熱発泡材9は、接着剤、両面テープ等を介して屋外側収容部21gに固定されている。加熱発泡材9は、加熱されることにより発泡して、耐火・防火性能を発揮するものである。よって、火災時に右ガイド枠2と内周面7aとの間に、枠の変形や躯体の歪み等によって隙間が発生した場合であっても、隙間を加熱発泡材9が閉塞することで、火炎が屋内外に貫通することを防ぐことができる。
【0039】
外側ガイド部21の第1の壁部21aが内周面7aに固定され、屋外側収容部21gが内周面7aにより塞がれることにより、加熱発泡材9は、内周面7aと外側ガイド部21との間に納められている。そのため、接着剤等の経年劣化や、加熱発泡材9の発泡開始(約200℃)前に接着剤等の溶融(約120℃)により、加熱発泡材9が屋外側収容部21gから剥離しても、その取付位置が保持されるようになっていて、加熱発泡材9の機能の発揮が損なわれることが抑制されている。
【0040】
本実施形態では、加熱発泡材9が配置されていない屋内側収容部21jには、弾性材等の隙間隠材10が配置され、内周面7aと第1の壁部21aとの間に発生した隙間による、屋外側からの光漏れが抑制されている。
【0041】
図3は、スクリーンの要部拡大図である。内側ガイド部22は、例えばアルミニウムの成形品とすることができ、
図2及び
図3に示すように、スクリーン5の両縁のたて辺5aをスライドさせる案内溝としてのスリット22aを備える筒状の形材により形成されている。なお、本実施形態の内側ガイド部22は、屋内側部材22bに屋外側部材22cを嵌合することで形成された間隙をスリット22aとしている。この内側ガイド部22は、外側ガイド部21に沿うように長尺状に形成されており、外側ガイド部21に固定されることなく独立した状態で、外側ガイド部21の下端に配置された(呑み込まれた)下枠4上に載置されている。即ち、内側ガイド部22は、外側ガイド部21の内部において、その全側面の周囲にクリアランスが形成されるように収容されている。
【0042】
下枠4は、例えばアルミニウムの成形品とすることができ、
図1及び
図2に示すように右ガイド枠2及び左ガイド枠3の各下端間で内周面7aに固定される長尺状のもので、その断面形状が略C字状に形成されている。下枠4の底部41の背面41aが内周面7aとの取付面になっており、その底部41に対向する側の上部44には、後述するスクリーン5の下端に設けられるボトム枠11の下端が入り込む凹部42が設けられている。
【0043】
特に本実施形態では、下枠4は、長手方向端部4Eの両側が、右ガイド枠2及び左ガイド枠3と接触しないように構成されている。言い換えると、本実施形態の下枠4は、長手方向端部4Eの両側と、右ガイド枠2及び左ガイド枠3とが間隔を空けるように構成されている。
【0044】
本実施形態の下枠4には、下枠補強材43が設けられている。下枠補強材43は、ステンレスやスチールの成形品とすることができるものであり、本実施形態では、下枠4の全長に亘って、下枠4の底部41に当接し、かつ、凹部42に沿うように形成されており、下枠4の内部から下枠4を支持している。この下枠補強材43を設けることにより、下枠4の剛性を高めて火災を原因とする外力による変形を抑制し、かつ、火災の際の火炎が下枠4に回ってきた場合にも、火炎の屋内外の貫通を防ぐことができるようになっている。
【0045】
具体的には本実施形態の下枠補強材43は、下枠補強材43の長手方向断面において、下枠4の底部41に当接する底部43aと、底部43aの両端から下枠4の上部44に向かって延びる一対の起立部43bと、一対の起立部43bにおける下枠4の上部44側の端部から屋内外方向に延びる一対の折れ曲がり部43cとから形成されている。
【0046】
底部43aは、下枠補強材43の長手方向断面において、後述する下枠4の一対の屋外側突出壁部41eと一対の屋内側突出壁部41hとの間隔に等しい寸法を有している。この底部43aには、スクリーン5による閉鎖状態においてボトム枠11の底部が当接する。一対の折れ曲がり部43cは、底部43aと平行に構成されており、屋内方向の端部及び屋外方向の端部がそれぞれ下枠4の上部44により覆われている。
【0047】
特に本実施形態では、下枠補強材43は、下枠4の全長に亘って形成されているので、下枠補強材43もまた、長手方向端部43Eの両側が、右ガイド枠2及び左ガイド枠3と接触しないように構成されている。言い換えると、本実施形態の下枠補強材43は、長手方向端部43Eの両側と、右ガイド枠2及び左ガイド枠3とが間隔を空けるように構成されている。
【0048】
このように本実施形態では、下枠4の上面44aよりも下方には、ガイド枠補強材23が設けられておらず、また下枠4の長手方向端部43Eの両側と右ガイド枠2及び左ガイド枠3との間には、下枠補強材43が設けられていない。即ち本実施形態では、右ガイド枠2及び左ガイド枠3と下枠4との接合部分の一部に、ガイド枠補強材23及び下枠補強材43のいずれもが設けられていない空間、即ち枠補強材の熱延びを吸収するための空間Sが確保されている。この空間Sには、下枠補強材43の長手方向端部43Eと、ガイド枠補強材23の長手方向端部23Eとが臨んでいる。
【0049】
本実施形態の防火用開閉装置1は、この空間Sに、ガイド枠下端側加熱発泡材9aとしての加熱発泡材9を有している。具体的には、本実施形態では、右ガイド枠2の外側ガイド部21の第1の壁部21aの内側面に接着剤、両面テープ等を介して加熱発泡材9が固定されている。本実施形態では、
図5の右ガイド枠2の長手方向下端側の要部拡大図に示すように、加熱発泡材9は、第1の壁部21aの下枠4側の長手方向端部(長手方向下端側)に固定されており、ガイド枠補強材23の長手方向端部23Eと間隔を空けて固定されている。また、本実施形態では、加熱発泡材9は、第2の壁部21b及び第3の壁部21cと間隔を空けて固定されている。さらに、本実施形態では、加熱発泡材9は、下枠補強材43の長手方向端部43Eに対向しており、そのほぼ全体を覆う大きさを有している。
【0050】
本実施形態の防火用開閉装置1では、火災時において加熱発泡材9が発泡して、枠補強材が設けられていない空間Sを閉塞することで、火炎が空間Sを介して屋内外に貫通することを防ぐことができる。
【0051】
本実施形態の下枠4には、屋内側側部45の側面45a及び屋外側側部46の側面46aにそれぞれ、溝部47が形成されている。屋内側側部45の側面45aの溝部47は、スクリーン5による閉鎖状態を維持するためにスクリーン5のボトム枠11に取付けられる締まり機構12が係止される。即ち本実施形態では、屋内側側部45の側面45aに形成された溝部47が被係止部を構成する。
【0052】
本実施形態の防火用開閉装置1は、この溝部47にもまた、下枠屋内外方向側加熱発泡材(図示せず)としての加熱発泡材9を有している。具体的には、本実施形態では、溝部47の内部に接着剤、両面テープ等を介して加熱発泡材9が、下枠長手方向端部4Eの両側に固定されている。
【0053】
本実施形態の下枠4は、上面44aと屋内側の側面45aとの間に、詳しくは溝部47の上方に連続した曲面状の面取り部48が構成されている。本実施形態では、上面44aと屋外側の側面46aとの間にも、面取り部48が構成されている。
【0054】
このように本実施形態の防火用開閉装置1は、下枠4と、右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の第2の壁部21bの内側面及び第3の壁部21cの内側面との間、即ち、下枠4と、右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の屋外側内側面及び屋内側内側面との間に、加熱発泡材9を有している。言い換えると、本実施形態では、加熱発泡材9は右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)に隠蔽されているので、開閉装置の美感を損なうことがない。また、火災時においては、下枠4のみならず右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の表面温度も感知するので、下枠4と右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の一方の表面温度が上昇しない場合であっても、他方の表面温度の上昇によって発泡することができる。
【0055】
本実施形態の防火用開閉装置1では、火災時において加熱発泡材9が発泡して、下枠4と右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の屋外側内側面及び屋内側内側面との間を閉塞することで、火炎が下枠4と右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の屋外側内側面及び屋内側内側面との間を介して屋内外に貫通することを防ぐことができる。
【0056】
背面41aには、右ガイド枠2の第1の壁部21aと同様に、折れ曲がり部41fを先端に有する一対の屋外側突出壁部41eが形成されて、屋外側収容部41gが形成されている。また、背面41aには、折れ曲がり部41iを先端に有する一対の屋内側突出壁部41hが形成されて、屋内側収容部41jが形成されている。
【0057】
屋外側収容部41gには、右ガイド枠2の屋外側収容部21gと同様に、その両端に亘って下枠開口部側加熱発泡材9dとしての加熱発泡材9が収容される。下枠4の背面41aが内周面7aに固定され、屋外側収容部41gが内周面7aにより塞がれることにより、加熱発泡材9は、内周面7aと屋外側収容部41gの間に納められている。そのため、接着剤等の経年劣化や、加熱発泡材9の発泡開始(約200℃)前に接着剤等の溶融(約120℃)により、加熱発泡材9が屋外側収容部41gから剥離しても、その取付位置が保持されるようになっていて、加熱発泡材9の機能の発揮が損なわれることが抑制されている。
【0058】
屋内側収容部41jには、右ガイド枠2の屋内側収容部21jと同様に、隙間隠材10が収容される。この、隙間隠材10により、内周面7aと背面41aとの間に発生した隙間による、屋外側からの光漏れが抑制されている。
【0059】
本実施形態においては、加熱発泡材9は、右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の屋外側収容部21g及び下枠4の屋外側収容部41gに配置されているが、開口部7(内周面7a)側であれば加熱発泡材9の配置の位置、範囲及び数は限定されず、例えば、屋内側収容部21j及び屋内側収容部41jに配置してもよく、あるいは屋外側収容部21g及び屋外側収容部41g並びに屋内側収容部21j及び屋内側収容部41jの両方に配置してもよい。また、加熱発泡材9は、第1の壁部21a及び背面41aの中央に配置してもよい。
【0060】
スクリーン5は、防火性のもので、ガラスクロス若しくはシリカクロス、又はこれらのクロスに耐火塗料を塗布したもの、含浸させたものにより形成されている。
図3のように、このスクリーン5の一対のたて辺5aには、不燃材料からなる糸により構成された抜止部51が形成されている。抜止部51は、内側ガイド部22の内部に位置している。この抜止部51は、スクリーン5が撓む力を受けた場合に、たて辺5aが、内側ガイド部22のスリット22aから抜け出ることを防ぐものである。
【0061】
抜止部51を構成する不燃材料からなる糸としては、例えば、ステンレスからなる糸を使用することができ、本実施形態では、ステンレス製の糸により抜止部51を構成している。特に本実施形態では、たて辺5aに沿って、ステンレス製の糸のミシン縫いを複数回重ねることで、抜止部51を略球状に構成し、スリット22aを通過しない厚みに形成している。
【0062】
本実施形態では、不燃材料により構成された抜止補助部52が、スクリーン5の幅方向端部に形成されている。特に本実施形態では、抜止部51に重なるようにスクリーン5の高さ方向(右ガイド枠2及び左ガイド枠3の長手方向)に一定間隔で、抜止補助部52が形成されている。このような抜止補助部52は、例えばステープラ用の針を使用することができる。本実施形態では、スチール製の針を使用している。
【0063】
本実施形態のスクリーン5は、不燃材料からなる金属製の板53が下端部に設けられている。具体的には、本実施形態のスクリーン5は、アルミ製の板53が、スクリーン5の下端5bに沿って、スクリーン5の幅方向の全体に亘って形成されている。このアルミ製の板53は、両面テープにより、スクリーン5に貼り付けられている。
【0064】
本実施形態のスクリーン5は、不燃材料からなる糸により構成された抜止部51が下端部にも設けられている。具体的には、不燃材料からなる板53の下端に沿って、不燃材料からなる糸により構成された抜止部51が設けられている。
【0065】
図4はボトム枠11の拡大図である。
図1及び
図4に示すように、本実施形態のスクリーン5には、下端部の全体を覆うように、下端部の全体にわたってボトム枠11が取り付けられている。ボトム枠11は、例えばアルミニウムの成形品とすることができる。本実施形態では、アルミ製の板53を座として、ボトム枠11がスクリーン5にネジ止めされている。特に本実施形態では、ボトム枠11が屋内側部材111と屋外側部材112とから構成されており、アルミ製の板53を座として、スクリーン5の下端部を挟んだ状態で屋外側部材112にスクリーン5をネジ止めした後、屋内側部材111を屋外側部材112に嵌合及びネジ止めしている。よって、アルミ製の板53及び下端部に設けられた抜止部51の全体がボトム枠11により覆われるように、ボトム枠11が取り付けられている。
【0066】
収容ボックス6は、
図1のように本体60と、これを取付ける収容ボックス補強材としてのベース材61からなり、本体60には、スクリーン5の基端辺を取付けたドラム62が収容され、そのドラム62はスクリーン5を巻取り、巻戻すと共に、その途中において、一時的に、任意の上下方向の位置で停止できる機構を備えている。
【0067】
ベース材61は、その材質をスチールとすると共に、肉厚に構成されており、収容ボックス6の剛性を強めるようになっている。
【0068】
ボックス6と内周面7aの間には、火災時に隙間ができる場合を考慮して、本体60が内周面7aに接する部分に収容部を形成し、収容部内に加熱発泡材を配置してもよい。
【0069】
右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)は、外側ガイド部21の内周にガイド枠補強材23が設けられ、スクリーン5のたて辺を収納する内側ガイド部22が、外側ガイド部21の内部に、その全側面の周囲にクリアランスが形成されるように収容されている。よって、火災時にガイド枠補強材23が右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)の変形を抑制すると共に、内側ガイド部22の周囲に形成されたクリアランスが高温等による内側ガイド部22の変形も抑制するため、スクリーン5のたて辺が、右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)から抜け出すことがない。
【0070】
また、右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)と下枠4との接合部分には、ガイド枠補強材23及び下枠補強材43のいずれもが設けられていない、枠補強材の熱延びを吸収するための空間Sが確保されている。よって、火災時においてガイド枠補強材23及び下枠補強材43が熱延びして当接することを防止し、枠補強材の熱延びによる右ガイド枠2(及び左ガイド枠3)と下枠4の変形を抑制する。さらに、空間Sには加熱発泡材9が配置されており、火災時において加熱発泡材9が発泡して、枠補強材が設けられていない空間Sを閉塞する。そのため、開閉装置1のスクリーン5がめくり上がって閉鎖状態が解除されることを防止できるので、火災時においては、火炎が屋内外に貫通することを防止して十分な防火性能を発揮することができる。また平時においては、プライバシーを十分に保護することができる。
【0071】
本実施形態の防火用開閉装置1では、スクリーン5の幅方向端部に、不燃材料からなる糸により構成された抜止部51が形成されている。そのため、シート状のスクリーン5が右ガイド枠2及び左ガイド枠3から抜けることを防止する抜止部51を設けても、スクリーン5の巻取り状態において、スクリーン5の幅方向端部側で抜止部51が径方向に重なり合っても、幅方向端部側の巻き径が大きくなることを、抑制することができる。そのため上記実施形態の防火用開閉装置1では、収容ボックス6の大型化、設置可能な場所の制限、及び、建物の開口部の美観の低下を抑制しつつ、防火用開閉装置の操作性の低下を抑制可能である。
【0072】
また、本実施形態の防火用開閉装置1では、スクリーン5の下端部に、不燃材料からなる金属製の板53が設けられている。このような不燃材料からなる板53は、スクリーン5の下端を火災から保護する機能を発揮するだけでなく、ボトム枠11をスクリーン5にネジ止めする際に、不燃材料からなる板53を座として使用することができる。そのため、上記実施形態の防火用開閉装置1では、火災からの保護機能の向上と、ボトム枠11をスクリーン5に取り付ける取付構造の簡素化を同時に達成することができる。
【0073】
さらに、本実施形態の防火用開閉装置1では、スクリーン5の下端部に、不燃材料からなる糸により構成された抜止部51が形成されている。そのため、シート状のスクリーン5の下端部が、ボトム枠11から抜けることを防止することができる。
【0074】
その上、本実施形態の防火用開閉装置1では、不燃材料により構成された抜止補助部52を、スクリーン5の幅方向端部に形成しているので、スクリーン5に火災時の右ガイド枠2及び左ガイド枠3の変形や、通常時に子供がスクリーン5を強く押す等の大きな力が加わった場合でも、シート状のスクリーン5が右ガイド枠2及び左ガイド枠3から抜けることを防止することができる。
【0075】
上記実施形態においては、抜止補助部52としてステープラを使用しているが、大きな力が加わった場合でも、スクリーン5が抜けることを防止することが可能であれば、抜止補助部52はステープラに限定されず、また、抜止補助部52を設けずともスクリーン5が抜けることを防止することが可能であれば、抜止補助部52を設けなくともよい。
【0076】
上記実施形態においては、抜止部51として、不燃材料からなる糸により構成された抜止部51のみが形成されているが、本発明の効果を奏する範囲において、不燃材料からなる糸により構成された抜止部以外の抜止部が形成されていてもよい。
【0077】
上記実施形態においては、ガイド枠下端側加熱発泡材9aとしての加熱発泡材9は、第1の壁部21aの下枠4側の端部に設けられているが、加熱発泡材9は、下枠補強材43の長手方向端部43Eと、ガイド枠補強材23の長手方向端部23Eとが臨む空間であれば、任意の部材・位置に設けることができる。
【0078】
上記実施形態においては、下枠屋内外方向側加熱発泡材としての加熱発泡材9は、下枠4の溝部47内に設けられているが、加熱発泡材9は、下枠と、左右ガイド枠の屋外側内側面及び/または屋内側内側面との間であれば、任意の部材・位置に取り付けることができる。
【0079】
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において、通常の知識を有する者により可能である。例えば上記実施形態では、係止部を下枠の溝部に係止させているが、下枠の他の部分に係止させてもよく、また建物に被係止部を設けてもよい。
【0080】
図8は、第二実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図である。
図8の実施形態では、ガイド枠補強材23の屋外側には、少なくとも一部が内側ガイド部22と対向するように、補強材開口部側加熱発泡材9bとしての加熱発泡材9が設けられている。また本実施形態の内側ガイド部22には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋内側と対向するように、難燃性緩衝材としてのクロロプレン製の難燃性スポンジ材SPが設けられている。
【0081】
図9は、第三実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図である。
図9の実施形態では、内側ガイド部22の屋外側には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋外側と対向するように、難燃性緩衝材としてのクロロプレン製の難燃性スポンジ材SPが設けられている。また本実施形態の内側ガイド部22の屋内側には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋内側と対向するように、補強材開口部側加熱発泡材9bとしての加熱発泡材9が設けられている。
【0082】
図10は、第四実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図である。
図10の実施形態では、内側ガイド部22の屋外側には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋外側と対向するように、補強材開口部側加熱発泡材9bとしての加熱発泡材9が設けられている。また本実施形態の内側ガイド部22の屋内側には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋内側と対向するように、難燃性緩衝材としてのクロロプレン製の難燃性スポンジ材SPが設けられている。
【0083】
図11は、第五実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図である。
図11の実施形態では、ガイド枠補強材23の屋内側には、少なくとも一部が内側ガイド部22と対向するように、補強材開口部側加熱発泡材9bとしての加熱発泡材9が設けられている。また本実施形態のガイド枠補強材23の屋外側には、少なくとも一部が内側ガイド部22の屋外側と対向するように、難燃性緩衝材としてのクロロプレン製の難燃性スポンジ材SPが設けられている。
【0084】
図12は、第六実施形態に係る防火用開閉装置の右ガイド枠の横断面図である。
図12の実施形態では、ガイド枠補強材23の屋外側には、少なくとも一部が内側ガイド部22と対向するように、補強材開口部側加熱発泡材9bとしての加熱発泡材9が設けられている。また本実施形態のガイド枠補強材23の屋内側には、少なくとも一部がガイド枠補強材23の屋内側と対向するように、難燃性緩衝材としてのクロロプレン製の難燃性スポンジ材SPが設けられている。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明によれば、火災発生時に生じる圧力変動に対しても、安定した防耐火性能を発揮可能な開閉装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0086】
1:開閉装置
2:右ガイド枠
21:外側ガイド部
21a:第1の壁部 21b:第2の壁部 21c:第3の壁部
21d:一対の第4の壁部 21e:一対の屋外側突出壁部
21f:折れ曲がり部 21g:屋外側収容部
21h:一対の屋内側突出壁部 21i:折れ曲がり部
21j:屋内側収容部 21k:一対の突出壁部
21l:開口部 21m:一対の突出部
22:内側ガイド部
22a:スリット
23:ガイド枠補強材
3:左ガイド枠
4:下枠
4E:長手方向端部
41:底部
41a:背面 41e:一対の屋外側突出壁部
41f:折れ曲がり部 41g:屋外側収容部
41h:一対の屋内側突出壁部 41i:折れ曲がり部
41j:屋内側収容部
42:凹部
43:下枠補強材
43a:底部 43b:一対の起立部
43c:一対の折れ曲がり部
43E:長手方向端部
44:上部
44a:上面
45:屋内側側部
45a:側面
46:屋外側側部
46a:側面
47:溝部(被係止部)
48:面取り部
5:スクリーン
5a:たて辺 5b:下端
51:抜止部 52:抜止補助部 53:板
6:収容ボックス
60:本体 61:ベース材 62:ドラム
7:開口部
7a:内周面
8:額縁
9:加熱発泡材
9a:ガイド枠下端側加熱発泡材 9b:補強材開口部側加熱発泡材
9c:ガイド枠開口部側加熱発泡材 9d:下枠開口部側加熱発泡材
10:隙間隠材
11:ボトム枠
111:屋内側部材
111a:開口部 111b:収容部
112:屋外側部材
12:締まり機構