(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-07
(45)【発行日】2026-01-16
(54)【発明の名称】雇用者とワーカーとのマッチングを支援するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20260108BHJP
【FI】
G06Q10/1053
(21)【出願番号】P 2025135398
(22)【出願日】2025-08-15
(62)【分割の表示】P 2025091936の分割
【原出願日】2025-02-14
【審査請求日】2025-08-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518159382
【氏名又は名称】株式会社タイミー
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】山本 耕大
(72)【発明者】
【氏名】神谷 一成
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 公貴
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 亮
(72)【発明者】
【氏名】江田 優樹
(72)【発明者】
【氏名】金 辰樹
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 宏味
(72)【発明者】
【氏名】三好 孝明
(72)【発明者】
【氏名】三宅 晃暉
(72)【発明者】
【氏名】平岡 利規
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 拓海
(72)【発明者】
【氏名】藤村 広人
(72)【発明者】
【氏名】宮島 敬右
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-172683(JP,A)
【文献】特開2022-85640(JP,A)
【文献】特開2024-81915(JP,A)
【文献】特開2007-207040(JP,A)
【文献】特開2021-149283(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0027783(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0099254(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、雇用者とワーカーとのマッチングを支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、
前記雇用者における前記ワーカーの勤務実績を管理する処理と、
前記勤務実績に基づく勤務制限
の範囲内となるように、前記雇用者と前記ワーカーとのマッチングを制御する処理と、
前記ワーカーの前記雇用者に対する前記勤務制限
を解
除する処理と、
前記勤務制限の解除に伴って、前記勤務制限に関係するデータを前記ワーカーから取得する処理と、を実行する、
システム。
【請求項2】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記勤務制限に関係するデータを前記ワーカーから取得できない場合に、前記勤務制限の解除を取り消す処理を実行する、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記勤務制限に関係するデータは、マイナンバーのデータである、
請求項1のシステム。
【請求項4】
前記マッチングを制御する処理は、前記雇用者からの求人情報を受け付けて前記ワーカーに対して提供し、前記ワーカーからの申込を受け付けることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項5】
1又は複数のコンピュータによって実行され、雇用者とワーカーとのマッチングを支援するための方法であって、
前記雇用者における前記ワーカーの勤務実績を管理する工程と、
前記勤務実績に基づく勤務制限
の範囲内となるように、前記雇用者と前記ワーカーとのマッチングを制御する工程と、
前記ワーカーの前記雇用者に対する前記勤務制限
を解
除する工程と、
前記勤務制限の解除に伴って、前記勤務制限に関係するデータを前記ワーカーから取得する工程と、を備える、
方法。
【請求項6】
雇用者とワーカーとのマッチングを支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
前記雇用者における前記ワーカーの勤務実績を管理する処理と、
前記勤務実績に基づく勤務制限
の範囲内となるように、前記雇用者と前記ワーカーとのマッチングを制御する処理と、
前記ワーカーの前記雇用者に対する前記勤務制限
を解
除する処理と、
前記勤務制限の解除に伴って、前記勤務制限に関係するデータを前記ワーカーから取得する処理と、を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雇用者とワーカーとのマッチングを支援するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、雇用者とワーカー(労働者)とのマッチングを行う求人マッチングサービスが提供されている(例えば、下記特許文献1を参照)。こうしたサービスにおいては、社会保険等に関係する事務負担を軽減するために、一定期間における報酬額又は勤務時間に上限値が設けられ、当該上限値を超えるようなマッチングが制限されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したようなマッチングの制限は、勤労意欲を有するワーカーの満足度を低下させるおそれがあり、また、雇用者にとっても、こうしたワーカーとのマッチングの機会を失うことになってしまう。
【0005】
本発明の実施形態は、適切な勤務制限の実現を支援することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、雇用者とワーカーとのマッチングを支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、前記雇用者における前記ワーカーの勤務実績を管理する処理と、前記勤務実績に基づく勤務制限に従って、前記雇用者と前記ワーカーとのマッチングを制御する処理と、所定条件を充足した前記ワーカーの前記雇用者に対する前記勤務制限の解除を可能とする処理と、を実行する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、雇用者とワーカーとのマッチングを支援するための方法であって、前記雇用者における前記ワーカーの勤務実績を管理する工程と、前記勤務実績に基づく勤務制限に従って、前記雇用者と前記ワーカーとのマッチングを制御する工程と、所定条件を充足した前記ワーカーの前記雇用者に対する前記勤務制限の解除を可能とする工程と、を備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、雇用者とワーカーとのマッチングを支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、前記雇用者における前記ワーカーの勤務実績を管理する処理と、前記勤務実績に基づく勤務制限に従って、前記雇用者と前記ワーカーとのマッチングを制御する処理と、所定条件を充足した前記ワーカーの前記雇用者に対する前記勤務制限の解除を可能とする処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、適切な勤務制限の実現を支援する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
【
図2】ブランド情報テーブル1511が管理する情報を例示する図。
【
図3】雇用者情報テーブル1512が管理する情報を例示する図。
【
図4】店舗情報テーブル1513が管理する情報を例示する図。
【
図5】ワーカー情報テーブル1514が管理する情報を例示する図。
【
図6】求人管理テーブル1515が管理する情報を例示する図。
【
図7】勤務管理テーブル1516が管理する情報を例示する図。
【
図8】勤務実績管理テーブル1517が管理する情報を例示する図。
【
図11】ワーカー用求人一覧画面70を例示する図。
【
図12】個別表示領域761の表示内容を例示する図。
【
図14】ワーカーによる求人に対する申込に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
【
図15】勤務制限の解除の可否をワーカーから受け付ける際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワークNWを介して、雇用者端末20、店舗端末30、及びワーカー端末40と通信可能に接続されている。
図1においては、それぞれ1つの雇用者端末20、店舗端末30及びワーカー端末40のみが図示されているが、サーバ10は、それぞれ複数の雇用者端末20、店舗端末30及びワーカー端末40と通信可能に接続されている。サーバ10は、雇用者(企業等)に配置される雇用者端末20を操作する雇用者の担当者、当該雇用者が有する各店舗に配置される店舗端末30を操作する店舗の担当者、及び、ワーカー端末40を操作するワーカー(労働者)に対して、求人における雇用者とワーカーとのマッチングを行うための求人マッチングサービスを提供する。サーバ10は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。
【0013】
まず、サービス提供サーバ10のハードウェア構成について説明する。サービス提供サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、
図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0014】
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0015】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0016】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワークNW等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0017】
ストレージ15は、例えば、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、
図1に示すように、求人マッチングサービスを提供するための様々な情報を管理する各種テーブル151を有する。また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム152を記憶する。当該プログラム152は、サーバ10を、求人マッチングサービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム152の少なくとも一部は、後述する雇用者端末側プログラム252、店舗端末側プログラム352又はワーカー端末側プログラム452を介して、雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40において実行されるように構成され得る。
【0018】
本実施形態において、サービス提供サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、サーバ10は、複数のサーバ装置によって構成される。
【0019】
このように構成されたサーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有するように構成することができ、雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等を雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40に対して送信する。雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力される。
【0020】
次に、雇用者端末20、店舗端末30及びワーカー端末40のハードウェア構成について説明する。雇用者端末20は、一般的なコンピュータとして構成されており、
図1に示すように、コンピュータプロセッサ21と、メインメモリ22と、入出力I/F23と、通信I/F24と、ストレージ(記憶装置)25とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0021】
ストレージ25は、上述した雇用者端末側プログラム252を記憶する。当該プログラム252は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、求人マッチングサービスの雇用者用アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム152の少なくとも一部を実行するように構成され得る。本実施形態において、雇用者端末20は、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0022】
このように構成された雇用者端末20を操作する雇用者の担当者は、ストレージ25等にインストールされている雇用者端末側プログラム252を介したサーバ10との通信を実行することによって、当該サーバ10が提供する求人マッチングサービスの雇用者用機能を利用することができる。
【0023】
店舗端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、
図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0024】
ストレージ35は、上述した店舗端末側プログラム352を記憶する。当該プログラム352は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、求人マッチングサービスの店舗用アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム152の少なくとも一部を実行するように構成され得る。本実施形態において、店舗端末30は、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0025】
このように構成された店舗端末30を操作する店舗の担当者は、ストレージ35等にインストールされている店舗端末側プログラム352を介したサーバ10との通信を実行することによって、当該サーバ10が提供する求人マッチングサービスの店舗用機能を利用することができる。
【0026】
ワーカー端末40は、一般的なコンピュータとして構成されており、
図1に示すように、コンピュータプロセッサ41と、メインメモリ42と、入出力I/F43と、通信I/F44と、ストレージ(記憶装置)45とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0027】
ストレージ45は、上述したワーカー端末側プログラム452を記憶する。当該プログラム452は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、求人マッチングサービスのワーカー用アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム152の少なくとも一部を実行するように構成され得る。本実施形態において、ワーカー端末40は、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0028】
このように構成されたワーカー端末40を操作するワーカーは、ストレージ45等にインストールされているワーカー端末側プログラム452を介したサーバ10との通信を実行することによって、当該サーバ10が提供する求人マッチングサービスのワーカー用機能を利用することができる。
【0029】
次に、このように構成されたサービス提供サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、
図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム152の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部112、及び、サービス提供制御部114として機能するように構成されている。
【0030】
管理機能制御部112は、求人マッチングサービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部112は、当該管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等を雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40に対して送信し、雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40において出力される当該画面を介した操作者による操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等を雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40に対して送信する。管理機能制御部112によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、及び、各種マスタデータの管理等を含む。
【0031】
サービス提供制御部114は、求人マッチングサービスの提供の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、サービス提供制御部114は、当該サービスの提供を制御するための様々な画面の画面データ及び制御データ等を雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40に対して送信し、雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40において出力される当該画面を介した操作者による操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等を雇用者端末20、店舗端末30又はワーカー端末40に対して送信する。
【0032】
本実施形態において、サービス提供制御部114は、雇用者におけるワーカーの勤務実績を管理するように構成されている。例えば、サービス提供制御部114は、雇用者が有する店舗におけるワーカーの勤務実績を管理する。勤務実績は、例えば、各種テーブル151に含まれる特定のテーブルにおいて管理される。勤務実績は、様々な情報を含み、例えば、これらに限定されないが、勤務日時、勤務時間、報酬額、店舗によるワーカーの評価、及び、ワーカーによる店舗の評価等を含む。
【0033】
また、サービス提供制御部114は、雇用者とワーカーとのマッチングを制御するように構成されている。例えば、サービス提供制御部114は、雇用者(又は、当該雇用者が有する各店舗)からの求人情報を受け付けて複数のワーカーの各々に対して提供し、各ワーカーからの求人への申込を受け付ける。本実施形態において、雇用者とワーカーとのマッチングは、当該雇用者における当該ワーカーの勤務実績に基づく勤務制限に従うように制御される。
【0034】
本実施形態において、サービス提供制御部114は、所定条件を充足したワーカーの雇用者に対する勤務制限の解除を可能とするように構成されている。所定条件は、勤務制限が解除されるための条件と言うこともできる。例えば、勤務制限は、ワーカーが所定条件を充足することに応じて自動的に解除され、又は、当該所定条件を充足したワーカー及び/又は雇用者による指示に応じて解除される。
【0035】
また、サービス提供制御部114は、雇用者とマッチングされたワーカーの勤務の管理に関する様々な処理を実行するように構成されている。勤務の管理は、例えば、ワーカーの出退勤の管理、店舗及びユーザの相互評価の制御、並びに、支払及び請求の管理等を含む。例えば、勤務の完了に応じて、上述した勤務実績が更新される。
【0036】
このように、本実施形態におけるサービス提供サーバ10は、雇用者におけるワーカーの勤務実績に基づく勤務制限に従って、当該雇用者と当該ワーカーとのマッチングを制御し、所定条件を充足したワーカーの勤務制限の解除を可能とするから、特定の条件を充足したワーカーの勤務制限の解除が促進される。つまり、サーバ10は、適切な勤務制限の実現を支援する。
【0037】
本実施形態において、勤務制限に従うマッチングの制御は、様々な方法で実現され得る。例えば、サービス提供サーバ10は、勤務制限の範囲内となるように、雇用者(当該雇用者が有する店舗を含む。)からの求人情報をワーカーに対して提供するように構成され得る。例えば、求人情報は、対応する雇用者に対する勤務制限を超える(又は、超えることが見込まれる)ワーカーに対して提供されない一方、当該勤務制限の範囲内である(又は、範囲内であることが見込まれる)ワーカーに対して提供される。こうした構成は、勤務制限に従って求人情報の提供の有無を制御することを可能とする。
【0038】
また、例えば、サービス提供サーバ10は、勤務制限の範囲内となるように、雇用者からの求人に対するワーカーからの申込を受け付けるように構成され得る。例えば、求人に対する申込は、対応する雇用者に対する勤務制限を超える(又は、超えることが見込まれる)ワーカーから受け付けない一方、当該勤務制限の範囲内である(又は、範囲内であることが見込まれる)ワーカーから受け付ける。こうした構成は、勤務制限に従って求人に対する申込の受付の可否を制御することを可能とする。
【0039】
本実施形態において、勤務制限の解除を可能とする処理は、様々な方法で実現され得る。例えば、サービス提供サーバ10は、勤務制限が解除されるための上記所定条件を充足したワーカーの勤務制限の解除を雇用者に対して依頼し(例えば、当該雇用者のアカウントに対して勤務制限の解除を依頼する通知を送信し)、当該雇用者からの指示(例えば、雇用者端末20において出力される画面を介して行われる。)に応じて、当該勤務制限を解除するように構成され得る。勤務制限が解除されると、対応する雇用者とワーカーとのマッチングが可能となる。こうした構成は、雇用者からの指示に応じた勤務制限の解除を促進する。
【0040】
また、例えば、サービス提供サーバ10は、上記所定条件を充足したワーカーの勤務制限の解除を、当該ワーカーに対して依頼し(例えば、当該ワーカーのアカウントに対して勤務制限の解除を依頼する通知を送信し)、当該ワーカーからの指示(例えば、ワーカー端末40において出力される画面を介して行われる。)に応じて、当該勤務制限を解除するように構成され得る。こうした構成は、ワーカーからの指示に応じた勤務制限の解除を促進する。
【0041】
本実施形態において、勤務制限は、雇用者におけるワーカーの勤務実績に基づく様々な制限を含む。例えば、勤務制限は、所定期間における勤務回数、勤務日数又は勤務時間の制限を含む。
【0042】
また、例えば、勤務制限は、所定期間における雇用者からの報酬額の制限を含む。この場合、例えば、サービス提供サーバ10は、所定期間における雇用者からの報酬額が制限値を超えないように、当該雇用者とワーカーとのマッチングを制御する(例えば、当該報酬額が制限値を超えている(又は、超えると見込まれる)ワーカーを、マッチングの対象から除外する等)ように構成される。こうした構成は、ワーカーに対する適切な報酬額の制限の実現を支援する。
【0043】
本実施形態において、勤務制限が解除されるための上記所定条件は、様々な条件を含み、例えば、雇用者における勤務実績に関する条件を含む。こうした構成は、勤務実績に関する条件を充足したワーカーの勤務制限の解除を可能とする。
【0044】
また、勤務制限が、所定期間における雇用者からの報酬額の制限である場合において、上記所定条件は、当該所定期間における当該雇用者からの報酬額が所定値(例えば、制限値と同じ値、又は、当該制限値よりも低い値等)に到達することを含む。例えば、サービス提供サーバ10は、当該報酬額が所定値に到達したワーカーの、対応する雇用者(所定期間における当該ワーカーに対する報酬額が所定値に到達した雇用者)に対する勤務制限の解除を可能とする。こうした構成は、所定期間における報酬額に基づくワーカーの勤務制限の解除を可能とする。
【0045】
また、上記所定条件は、雇用者における評価が所定範囲内であることを含む。例えば、サービス提供サーバ10は、雇用者における勤務回数(又は勤務日数等)が所定値以上であり、且つ、当該雇用者における評価(例えば、5段階評価の平均値)が所定値以上であるワーカーの当該雇用者に対する勤務制限の解除を可能とする。こうした構成は、雇用者における評価に基づくワーカーの勤務制限の解除を可能とする。
【0046】
また、上記所定条件は、雇用者における勤務回数、勤務日数又は勤務時間が所定値に到達することを含む。例えば、サービス提供サーバ10は、所定期間における勤務回数、勤務日数又は勤務時間が所定値に到達したワーカーの、対応する雇用者に対する勤務制限の解除を可能とする。こうした構成は、勤務回数、勤務日数又は勤務時間に基づくワーカーの勤務制限の解除を可能とする。
【0047】
また、サービス提供サーバ10は、ワーカーの勤務制限の解除に伴って(勤務制限を解除するよりも前に、又は、これよりも後に)、勤務制限に関係するデータを当該ワーカーから取得するように構成される。例えば、勤務制限が、給与支払報告書の提出要件(年間の報酬額が30万円以上)に対応する制限である場合において、当該制限の解除に伴って、給与支払報告書への記載が必要なマイナンバーのデータがワーカーから取得される(例えば、当該データを取得するための画面がワーカーに対して提示され、具体的には、当該画面の画面データ及び制御データ等がワーカー端末40に対して送信される。)。この場合、当該データを取得できないときには、勤務制限が解除されない(つまり、当該データの取得を、勤務制限の解除の条件とする。)ようにしてもよい。こうした構成は、勤務制限の解除に伴って、勤務制限に関係するデータを取得することを支援する。
【0048】
次に、このような機能を有する本実施形態のサービス提供サーバ10の一態様としての具体例について説明する。まず、この具体例において、各種テーブル151に含まれる各テーブルが管理する情報について説明する。
【0049】
図2は、この例において、ブランド情報テーブル1511が管理する情報を例示する。この例におけるブランド情報テーブル1511は、ブランドに関する情報を管理し、図示するように、個別のブランドを識別する「ブランドID」に対応付けて、「ブランド名」等の情報を管理する。この例において、ブランドは、共通したサービス名及び屋号等を用いるチェーンに対応する。
【0050】
図3は、この例において、雇用者情報テーブル1512が管理する情報を例示する。この例における雇用者情報テーブル1512は、求人マッチングサービスにおいてワーカーを雇用する雇用者に関する情報を管理し、図示するように、個別の雇用者を識別する「雇用者ID」に対応付けて、「雇用者名」、対応するブランドを識別する「ブランドID」等の情報を管理する。雇用者は、例えば、チェーンを展開する企業、及び、フランチャイジー企業等を含む。
【0051】
図4は、この例において、店舗情報テーブル1513が管理する情報を例示する。この例における店舗情報テーブル1513は、雇用者が有する店舗に関する情報を管理し、図示するように、個別の店舗を識別する「店舗ID」に対応付けて、店舗名、住所、及び、連絡先等を含む「基本情報」、対応する雇用者を識別する「雇用者ID」等の情報を管理する。この例において、各雇用者は、1又は複数の店舗を有する。
【0052】
図5は、この例において、ワーカー情報テーブル1514が管理する情報を例示する。この例におけるワーカー情報テーブル1514は、ワーカーに関する情報を管理し、図示するように、個別のワーカーを識別する「ワーカーID」に対応付けて、氏名、生年月日、住所、及び、連絡先等を含む「基本情報」等の情報を管理する。
【0053】
図6は、この例において、求人管理テーブル1515が管理する情報を例示する。この例における求人管理テーブル1515は、店舗からの求人に関する情報を管理し、図示するように、個別の求人を識別する「求人ID」に対応付けて、対応する店舗を識別する「店舗ID」、「求人タイトル」、「説明文」、「勤務日」、「勤務開始時刻」、「勤務終了時刻」、「求人掲載日時」、「求人締切日時」、「募集人数」、「時給」、「予定報酬額」、求人の状態を示す「求人状態種別」等の情報を管理する。予定報酬額は、勤務時間及び時給に基づいて算出される。この例では、求人状態種別には、募集中、勤務中、及び、勤務完了の何れかに対応する値が設定される。
【0054】
図7は、この例において、勤務管理テーブル1516が管理する情報を例示する。この例における勤務管理テーブル1516は、求人マッチングサービスを介してマッチングした求人におけるワーカーの勤務を管理し、図示するように、個別の求人を識別する「求人ID」、及び、この求人に応募したワーカーを識別する「ワーカーID」の組合せに対応付けて、このワーカーの実際の出勤日時である「出勤日時」、同じく実際の退勤日時である「退勤日時」、ワーカーによる店舗の評価である「店舗評価」、店舗によるワーカーの評価である「ワーカー評価」等の情報を管理する。
【0055】
図8は、この例において、勤務実績管理テーブル1517が管理する情報を例示する。この例における勤務管理テーブル1517は、ワーカー及び雇用者の組合せにおける毎年の勤務実績を管理し、図示するように、個別のワーカーを識別する「ワーカーID」、個別の雇用者を識別する「雇用者ID」、及び、「対象年」の組合せに対応付けて、「勤務日数」、「勤務時間」、「報酬額」、勤務制限の解除依頼の対象のワーカーであることを示す「勤務制限解除依頼対象フラグ」、勤務制限の解除の依頼状況を示す「勤務制限解除依頼状況種別」、勤務制限が解除されていることを示す「勤務制限解除フラグ」、勤務制限の解除に伴ってマイナンバー情報を取得済みであることを示す「マイナンバー情報取得済みフラグ」等の情報を管理する。勤務制限解除依頼状況種別には、未依頼、依頼中、及び、受付済みの何れかに対応する値が設定される。
【0056】
この例では、勤務制限の解除依頼の対象となるワーカーを、雇用者が予め設定することができ(例えば、雇用者端末20において出力される画面を介して設定される。)、こうした解除依頼の対象の有無が、勤務制限解除依頼対象フラグに登録される。なお、勤務制限及びその解除の詳細については後述する。
【0057】
以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、サービス提供サーバ10が実行する処理、並びに、店舗端末30及びワーカー端末40において出力される画面等について説明する。
【0058】
図9は、店舗端末30において出力される求人登録画面50を例示する。当該画面50は、店舗の担当者が、求人情報を登録するための画面であり、図示するように、求人タイトルを入力するための求人タイトル入力領域51と、求人の説明文を入力するための説明文入力領域52と、勤務日時を入力するための勤務日時入力領域53と、求人の締切日時を入力するための締切日時入力領域54と、募集人数を入力するための募集人数入力領域55と、時給を入力するための時給入力領域56と、登録ボタン57とを有する。
【0059】
勤務日時入力領域53は、勤務日時として、勤務日、勤務開始時刻、及び、勤務終了時刻を入力できるように構成されている。このように、この例の求人マッチングサービスでは、1日単位で雇用が発生する日雇いの求人が対象とされる。締切日時入力領域54には、初期値として、勤務日における勤務開始時刻が設定される。
【0060】
登録ボタン57が選択されると、求人登録画面50を介して入力された求人情報が登録され、具体的には、求人管理テーブル1515において新たなレコードが挿入され、各データ項目に対して対応する値が設定される。なお、求人状態種別には、「募集中」に対応する値が設定される。
【0061】
図10は、店舗端末30において出力される店舗用求人一覧画面60を例示する。当該画面60は、店舗の担当者が、当該店舗による求人の一覧を確認するための画面であり、図示するように、対応する店舗による求人を一覧表示する一覧表示領域62と、戻るボタン64とを有する。特定の店舗による求人は、求人管理テーブル1515の店舗IDを参照することによって特定される。
【0062】
一覧表示領域62は、求人に関する情報を表形式で表示する。求人に関する情報は、具体的には、求人状態(募集中、勤務中、及び、勤務完了の何れか)、タイトル、求人日時(勤務日時)、及び、応募状況(応募人数/募集人数)を含む。求人に対する応募人数は、勤務管理テーブル1516を参照することによって特定される。
【0063】
図11は、ワーカー端末40において出力されるワーカー用求人一覧画面70を例示する。当該画面70は、ワーカーが、求人を探すための画面であり、図示するように、表示対象となる求人の勤務地(都道府県等)を入力するための勤務地入力領域72と、表示対象となる求人の勤務日を入力するための勤務日入力領域74と、表示対象の求人を一覧表示する一覧表示領域76とを有する。勤務地入力領域72は、1又は複数の勤務地を選択して入力できるように構成されている。
【0064】
勤務日入力領域74は、各々が個別の日付に対応する6つの日付オブジェクト741が、日付の順序に従って左右方向に並べて配置されており、6つのオブジェクト741の中から1つのオブジェクト741を選択できるように構成されている。当該領域74は、左右方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される日付オブジェクト741が切り替わる。
【0065】
一覧表示領域76は、表示対象の求人を一覧表示し、具体的には、勤務地入力領域72を介して入力された勤務地(店舗の住所)、及び、勤務日入力領域74を介して入力された勤務日に適合する求人であって、求人状態種別が「募集中」である求人が一覧表示される。一覧表示領域76には、各々が個別の求人に対応する複数の個別表示領域761が2列で上下方向に並べて配置される。当該領域76は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される個別表示領域761が切り替わる。
【0066】
図12は、個別表示領域761の表示内容を例示する。個別表示領域761は、図示するように、求人に関する情報(画像、説明文、勤務開始時刻、勤務終了時刻、勤務地(店舗の住所)、及び、時給等)を表示し、その左上隅において、求人の締切日時までの残り時間を表示する締切残り時間表示オブジェクト762が配置されており、その右上隅において、ハート形の形状を有するお気に入りオブジェクト763が配置されている。お気に入りオブジェクト763が選択されると、対応する求人情報が、ワーカーのお気に入りに追加される。
【0067】
個別表示領域761が選択されると、
図13に例示する求人詳細画面80が出力される。当該画面80は、図示するように、対応する求人に関する詳細情報を表示する情報表示領域82と、申込ボタン84とを有する。申込ボタン84は、ワーカーが求人に対する申込を行うためのオブジェクトである。
【0068】
図14は、申込ボタン84の選択(つまり、ワーカーによる求人に対する申込)に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、対応する雇用者(求人を提供した店舗を有する雇用者)に対する当年のワーカーの勤務制限が解除されているか否かを判定する(ステップS100)。こうした勤務制限の解除の有無は、具体的には、勤務実績管理テーブル1517において、対応するワーカー、雇用者(求人管理テーブル1515の店舗ID、及び、店舗情報テーブル1513の雇用者IDを参照することによって特定される。)、及び、対象年の組合せの勤務制限解除フラグを参照することによって判定される。
【0069】
そして、勤務制限が解除されていない場合には(ステップS100においてNO)、サーバ10は、対応する求人の勤務完了後に見込まれる年間報酬額を算出する(ステップS110)。こうした年間報酬額は、具体的には、対応する雇用者に対するワーカーの当年における報酬額(勤務実績管理テーブル1517において管理されている。)に対して、対応する求人の予定報酬額(求人管理テーブル1515において管理されている。)を加算することによって算出される。
【0070】
そして、算出された年間報酬額が、28万円未満である場合(ステップS120においてYES)、サーバ10は、ワーカーによる申込を受け付ける(ステップS130)。具体的には、ワーカーと店舗(雇用者)とのマッチングが成立し、勤務管理テーブル1516において、新たなレコードが挿入される。
【0071】
一方、算出された年間報酬額が、28万円以上である場合(ステップS120においてNO)、サーバ10は、申込が不可であることをワーカーに対して通知する(ステップS140)。具体的には、求人詳細画面80において、申込が不可であることを通知するメッセージが表示される。この年間報酬額を28万円未満とする勤務制限は、給与支払報告書の提出要件(年間の報酬額が30万円以上)に対応する制限である。
【0072】
申込が不可であることを通知すると、次に、サーバ10は、ワーカーが勤務制限の解除依頼の対象であり(ステップS150においてYES)、且つ、勤務制限の解除を未依頼である場合(ステップS160においてYES)、ワーカーに対して勤務制限の解除を依頼する(ステップS170)。ワーカーが勤務制限の解除依頼の対象であるか否かは、勤務実績管理テーブル1517の勤務制限解除依頼対象フラグを参照することによって判定される。また、勤務制限の解除依頼の状況は、同じく勤務実績管理テーブル1517の勤務制限解除依頼状況種別を参照することによって判定される。ワーカーに対する勤務制限の解除依頼が行われると、勤務実績管理テーブル1517において、対応するレコードの勤務制限解除依頼状況種別が、依頼中に対応する値に更新される。
【0073】
このように、この例では、求人の勤務完了後に見込まれる年間報酬額が28万円未満である場合に申込が受け付けられる一方、当該年間報酬額が28万円以上である場合に申込は受け付けられない。そして、ワーカーと店舗とのマッチングが成立すると、勤務日において、ユーザの出退勤の管理が行われ、具体的には、出退勤のタイミングにおいて、店舗端末30において出力される画面に表示される二次元コード(対応する求人の求人IDを含む情報が埋め込まれている。)又はNFCカードを、出退勤するワーカーのワーカー端末40を介して読み取ることによって、勤務管理テーブル1516において、出勤日時、及び、退勤日時が登録される。なお、出勤日時の登録に伴って、対応する雇用者とワーカーとの間の雇用契約が締結されるようにしてもよい。また、ワーカーの退勤後、ワーカー及び店舗の相互評価が行われ、具体的には、店舗端末30及びワーカー端末40においてそれぞれ出力される画面を介して入力される評価が、勤務管理テーブル1516の店舗評価、及び、ワーカー評価に登録される。当該評価は、例えば、5段階の評価として行われる。また、勤務の完了に応じて、勤務実績管理テーブル1517の対応するレコードが更新される。
【0074】
また、この例では、勤務制限の解除を依頼中のワーカー(勤務実績管理テーブル1517において、対応するレコードの勤務制限解除状況種別の値が「依頼中」であるワーカー)に対して、求人一覧画面70を介して、対応する通知(勤務制限の解除を依頼する通知)が行われ、当該通知のワーカーによる選択に応じて、ワーカーによる勤務制限の解除の可否が受け付けられる。
図15は、勤務制限の解除の可否をワーカーから受け付ける際に、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、勤務制限の解除の可否を受け付ける(ステップS200)。
【0075】
図16は、ワーカー端末40において出力される勤務制限解除画面90を例示する。当該画面90は、図示するように、特定の雇用者(
図16の例では「企業A」)から勤務制限の解除の依頼(提案)があったことを通知し、図示するように、「解除する」というテキストが付加された第1ボタン92と、「解除しない」というテキストが付加された第2ボタン94とを有する。ワーカーは、勤務制限の解除を希望する場合に第1ボタン92を選択し、勤務制限の解除を希望しない場合に第2ボタン94を選択する。
【0076】
図15のフローチャートに戻り、ワーカーによって勤務制限の解除が指示された場合(つまり、第1ボタン92が選択された場合)には(ステップS210においてYES)、サーバ10は、ワーカーのマイナンバー情報を取得する(ステップS220)。具体的には、ワーカー端末40において、マイナンバー情報を取得するための図示しない画面が出力され、当該画面を介して、ワーカーのマイナンバー情報が取得される。なお、この例では、マイナンバー情報を管理するための外部システムによって、マイナンバー情報の取得及び登録が行われ、上記画面は、当該外部システムによって提供される。マイナンバー情報の取得に応じて、勤務実績管理テーブル1517において、対応するレコードのマイナンバー情報取得済みフラグが更新される。なお、マイナンバー情報が取得できない場合に、勤務制限の解除が取り消されるようにしてもよい。
【0077】
ワーカーのマイナンバー情報を取得すると、次に、サーバ10は、勤務制限の解除を設定する(ステップS230)。具体的には、勤務実績管理テーブル1517において、対応するレコードの勤務制限解除フラグが、勤務制限が解除されていることを示す値に更新される。勤務制限の解除が設定されると、上述したように、年間報酬額にかかわらず、対応する雇用者からの求人に対する申込が受け付けられるようになる。
【0078】
そして、サーバ10は、ワーカーの勤務制限解除依頼状況を更新する(ステップS240)。具体的には、勤務実績管理テーブル1517において、対応するレコードの勤務制限解除依頼状況種別が「受付済み」に対応する値へと更新される。なお、ワーカーによって勤務制限の解除が指示されなかった場合(つまり、ワーカーによって勤務制限解除画面90の第2ボタン94が選択された場合)には(ステップS210においてNO)、こうした勤務制限解除依頼状況の更新(ステップS240)のみが行われる。
【0079】
この例では、雇用者は、雇用者端末20において出力される画面を介して、給与支払報告書のデータを取得することができる。具体的には、サーバ10は、雇用者からの上記画面を介した要求に応じて、年間報酬額が30万円以上であるワーカー(勤務実績管理テーブル1517の報酬額を参照することによって特定される。)を対象に、給与支払報告書のデータを集計して出力する。
【0080】
上述した例では、勤務制限の解除の依頼、及び、その設定は、ワーカー、雇用者、及び、対象年の組合せ毎に管理されるようにしたが、勤務制限の解除の依頼、及び/又は、その設定が、ワーカー、及び、雇用者の組合せ毎に管理されるようにしてもよい。この場合、例えば、勤務制限の解除依頼の対象であると設定されたワーカーは、当該設定が取り消されない限りにおいて、翌年以降も当該解除依頼の対象であり、また、勤務制限の解除が設定されたワーカーは、当該設定が取り消されない限りにおいて、翌年以降も勤務制限の解除の設定が維持される。
【0081】
上述した例では、申込が行われた求人の勤務完了後に見込まれる年間報酬額が28万円以上である場合に、申込が不可であることを通知すると共に、勤務制限の解除依頼の対象であり、且つ、勤務制限の解除を未依頼であるワーカーに対して、勤務制限の解除を依頼するようにしたが、ワーカーに対して勤務制限の解除を依頼する(つまり、勤務制限の解除を可能とする)ための条件は、これに限定されない。例えば、勤務完了後に見込まれる年間報酬額が28万円より小さい所定値(例えば、25万円)以上である場合に、求人に対する申込を受け付けると共に、勤務制限の解除依頼の対象であり、且つ、勤務制限の解除を未依頼であるワーカーに対して、勤務制限の解除を依頼する(つまり、勤務制限によって申込が不可となる前に、その解除を依頼する。)ようにしてもよい。
【0082】
また、勤務制限の解除を依頼するための条件は、その他の様々な条件を含み得る。例えば、雇用者が有する各店舗による評価の前年における平均値が所定値以上であるワーカーに対して、当年の所定のタイミングにおいて、勤務制限の解除が依頼されるようにしてもよい。また、例えば、雇用者からの個別の依頼に応じて、当該雇用者によって特定されたワーカーに対して、当該雇用者に対する勤務制限の解除が依頼されるようにしてもよい。また、これとは反対に、ワーカーからの個別の依頼に応じて、当該ワーカーによって特定された雇用者に対して、当該雇用者に対する勤務制限の解除が依頼され、当該雇用者から、勤務制限の解除の可否を受け付ける(例えば、雇用者端末20において出力される画面を介して受け付ける。)ようにしてもよい。これらの場合には、ワーカーに対する勤務制限の解除依頼は、当該ワーカーによる求人に対する申込がなくても行われ、解除依頼が行われると、勤務実績管理テーブル1517において、対応するレコードの勤務制限解除依頼状況種別が、依頼中に対応する値に更新される。
【0083】
上述した例では、申込が行われた求人の勤務完了後に見込まれる年間報酬額が28万円以上である場合に、申込が不可であることを通知するようにしたが、勤務制限に従うマッチングの制御は、これに限定されない。例えば、勤務完了後に見込まれる年間報酬額が28万円以上である求人が、求人一覧画面70における表示対象から除外されるようにしてもよい。
【0084】
上述した例では、勤務制限として、年間報酬額を28万円未満とする制限を例示したが、これに代えて、又は、これに加えて、様々な制限が適用され得る。例えば、本実施形態の他の例では、勤務制限として、所定期間における勤務回数、勤務日数、又は、勤務時間の制限が適用され、これらの値が閾値に到達し、又は、到達することが見込まれると、対応する求人に対する申込が不可とされる。
【0085】
上述した例において、雇用者による設定に応じて、一律に、勤務制限の解除依頼が停止されるようにしてもよい。こうした勤務制限の解除依頼を一律に停止する設定は、例えば、年末に近い期間において行われる。当該設定が行われると、例えば、
図14に例示したフローチャートにおけるステップS150~S170の処理(ワーカーに対して勤務制限の解除を依頼するための処理)がスキップされる。また、当該設定が行われると、勤務制限の解除を依頼中のワーカーに対して、上述した例における勤務制限の解除を依頼する通知に代えて、勤務制限の解除依頼を停止中である旨の通知が行われるようにしてもよい。
【0086】
以上説明した本実施形態に係るサービス提供サーバ10は、雇用者におけるワーカーの勤務実績に基づく勤務制限(例えば、年間報酬額を28万円未満とする制限)に従って、当該雇用者と当該ワーカーとのマッチングを制御し、所定条件を充足した(例えば、申込が行われた求人の勤務完了後に見込まれる年間報酬額が28万円以上であり、且つ、勤務制限の解除依頼の対象である)ワーカーの勤務制限の解除を可能とする(例えば、ワーカーに対して勤務制限の解除を依頼する)から、特定の条件を充足したワーカーの勤務制限の解除が促進される。つまり、サーバ10は、適切な勤務制限の実現を支援する。
【0087】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるサービス提供サーバ10が有する機能の一部又は全部は、サービス提供サーバ10、及び、雇用者端末20、店舗端末30、又はワーカー端末40が協動することによって実現され、或いは、雇用者端末20、店舗端末30、又はワーカー端末40によって実現され得る。
【0088】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0089】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【符号の説明】
【0090】
10 サービス提供サーバ
11 コンピュータプロセッサ
112 管理機能制御部
114 サービス提供制御部
15 ストレージ
151 各種テーブル
1511 ブランド情報テーブル
1512 雇用者情報テーブル
1513 店舗情報テーブル
1514 ユーザ情報テーブル
1515 求人管理テーブル
1516 勤務管理テーブル
1517 勤務実績管理テーブル
152 サーバ側プログラム
20 雇用者端末
25 ストレージ
252 雇用者端末側プログラム
30 店舗端末
35 ストレージ
352 店舗端末側プログラム
40 ワーカー端末
45 ストレージ
452 ワーカー端末側プログラム
50 求人登録画面
60 店舗用求人一覧画面
70 ワーカー用求人一覧画面
80 求人詳細画面
90 勤務制限解除画面
【要約】
【課題】 適切な勤務制限の実現を支援する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10は、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続されている、雇用者端末20を操作する雇用者の担当者、当該雇用者が有する各店舗に配置される店舗端末30を操作する店舗の担当者、及び、ワーカー端末40を操作するワーカーに対して、求人における雇用者とワーカーとのマッチングを行うための求人マッチングサービスを提供する。当該サーバ10は、雇用者におけるワーカーの勤務実績に基づく勤務制限に従って、当該雇用者と当該ワーカーとのマッチングを制御し、所定条件を充足したワーカーの勤務制限の解除を可能とするから、特定の条件を充足したワーカーの勤務制限の解除が促進される。
【選択図】
図1