(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-07
(45)【発行日】2026-01-16
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20260108BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2025154553
(22)【出願日】2025-09-17
【審査請求日】2025-10-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518159382
【氏名又は名称】株式会社タイミー
(74)【代理人】
【識別番号】100209956
【氏名又は名称】澤井 周
(72)【発明者】
【氏名】柿谷 樹
(72)【発明者】
【氏名】井上 美香
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2025-121733(JP,A)
【文献】特開2016-051457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサが、
記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理処理と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理と、
を実行する情報処理方法
であって、
前記勤務実績は、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績を含み、
前記優先権処理は、前記第1の条件として、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績が所定条件を満たす場合に、前記優先権に関する情報を前記求職者に関する情報に関連づける処理を含む、情報処理方法。
【請求項2】
前記勤務実績は、前記特定の事業者が運営する複数の店舗のうちの一の店舗における勤務実績を含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第1の条件は、前記求職者が前記特定の事業者に係る特定の店舗における勤務実績を有することを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記勤務実績は、前記特定の事業者が運営する一以上の店舗に共通する求人雛形に係る勤務実績を含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記第1の条件は、過去の所定の期間における前記求職者の勤務履歴に関する条件を含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第1の条件は、前記求職者の前記勤務実績における過去の前記求職者に対する前記優先権の関連付けの有無に関する条件を含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記優先権処理は、前記優先権に、前記求職者の前記一時勤務の勤務日に基づいて決定される有効期間を設定する処理を含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記優先権処理は、前記優先権を、前記求職者に対して一以上付与されるよう前記求職者に関する情報に関連づける処理と、
前記求職者が前記優先権を行使して前記特定の事業者における一時勤務に採用され勤務を行ったときに、一の当該優先権が消失されるよう前記優先権に関する情報を更新することと、を含む請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記優先権処理は、前記勤務実績が前記第1の条件を満たした場合であっても、前記勤務実績または前記優先権の少なくともいずれかについての第2の条件を満たしていない場合、前記優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づけることを行わないことを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第1の条件が所定の基準を満たしているか否かを判定する条件判定処理をさらに含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記優先権は、複数のランクに分類されていることを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記優先権処理は、前記特定の事業者が利用する他の情報処理装置から取得される情報に基づき、前記優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づけることを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記優先権に基づき、前記優先権が関連付けられた求職者である優先求職者に対する前記一時勤務に関する求人情報の公開または応募に関する配信の優先度を、前記優先権が関連付けられていない求職者である非優先求職者に対するよりも高く設定する求人情報配信処理をさらに含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項14】
記憶手段とプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
前記記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、
として機能
し、
前記勤務実績は、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績を含み、
前記優先権処理部は、前記第1の条件として、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績が所定条件を満たす場合に、前記優先権に関する情報を前記求職者に関する情報に関連づける、情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータを、
記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理処理と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理と、
を実行させ
、
前記勤務実績は、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績を含み、
前記優先権処理は、前記第1の条件として、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績が所定条件を満たす場合に、前記優先権に関する情報を前記求職者に関する情報に関連づける処理を含む、プログラム。
【請求項16】
記憶手段とプロセッサとを備える情報処理システムであって、
前記プロセッサは、
前記記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、
として機能
し、
前記勤務実績は、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績を含み、
前記優先権処理部は、前記第1の条件として、前記特定の事業者における一時勤務の時間および勤務回数の少なくともいずれかに関する実績が所定条件を満たす場合に、前記優先権に関する情報を前記求職者に関する情報に関連づける、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、いわゆるスポットワークと呼ばれる、短期かつ単発のアルバイト等の日雇い労働の市場が拡大している。かかる市場の拡大に対応するために様々な技術開発が進められている。例えば、特許文献1には、求職者と事業者(雇用者)との雇用契約や求職者が実際に勤務した際の出退勤管理を効率化するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、求人数の増加により求職者の獲得がより困難な状況となっている。そのため、例えば、短期、単発での日雇い労働ではありながら、求職者に対して継続的に自店舗で勤務してもらうことを希望する事業者も多い。このような事業者は、勤務経験が豊富で業務への習熟度が高い求職者を安定して確保したいというニーズを有する。
【0005】
しかしながら、従来の求人マッチングサービスでは、全ての求職者に対して一律に求人情報が公開されるため、事業者が希望するような習熟度の高い求職者を優先的に確保することが困難であった。また、求職者側にとっても、特定の店舗で継続的に働きたいと考えていても、応募が殺到することで勤務機会を逃してしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、求職者に対して継続的な勤務をより促進させることを可能とする、情報処理方法、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、プロセッサが、記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理処理と、前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【0008】
また、他の観点によれば、記憶手段とプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、として機能する、情報処理装置が提供される。
【0009】
また、他の観点によれば、コンピュータを、記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理処理と、前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理と、を実行させるためのプログラムが提供される。
【0010】
また、他の観点によれば、記憶手段とプロセッサとを備える情報処理システムであって、前記プロセッサは、前記記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、として機能することを特徴とする情報処理システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの全体構成を示す図である
【
図2】同実施形態に係る管理サーバの機能ブロック図である。
【
図3】同実施形態に係る求職者DBに記憶されるデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】同実施形態に係る事業者DBに記憶されるデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】同実施形態に係る求人DBに記憶されるデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】同実施形態に係る優先権の付与に関する処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】同実施形態に係る求職者端末に表示されるパスの詳細画面の一例を示す図である。
【
図8】同実施形態に係る求職者端末に表示されるパスの詳細画面の一例を示す図である。
【
図9】同実施形態に係る求職者端末に表示されるパスの詳細画面の一例を示す図である。
【
図10】同実施形態に係る求職者端末に表示されるマイページ画面の一例を示す図である。
【
図11】同実施形態に係る求職者端末に表示されるパス一覧画面の一例を示す図である。
【
図12】同実施形態に係る求職者端末に表示されるパス一覧画面の一例を示す図である。
【
図13】同実施形態に係る求職者端末に表示される求人詳細画面の一例を示す図である。
【
図14】同実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0014】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0または1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、または量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0015】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、およびメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0016】
具体的なハードウェア構成例については後述する。
【0017】
(システム構成)
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、管理サーバ10と、事業者端末20と、求職者端末30とを備える。管理サーバ10、事業者端末20、および求職者端末30は、ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続されている。ネットワークNWは、インターネット等の公衆回線網や、専用線、LAN(Local Area Network)等、様々な通信網を適用可能である。
【0018】
管理サーバ10は、いわゆるサーバコンピュータであり、情報処理装置の一例である。管理サーバ10は、例えば、短期かつ単発の一時勤務に関する求人情報の管理、求職者と事業者とのマッチング等を実行する情報処理装置である。管理サーバ10は、単一のサーバであってもよいし、複数のサーバによって構成されるサーバ群であってもよい。管理サーバ10は、かかる求人のマッチングを運営する法人や団体等により運用され得る。
【0019】
事業者端末20は、事業者が利用する端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置が想定される。事業者は、事業者端末20を用いて、例えば、求人情報の登録、応募者の管理、求職者の勤務実績の評価などを行う。かかる操作は、例えば、上記の法人や団体により提供されるアプリケーションやウェブブラウザ上のSaaS(Software as a Service)、検索プラットフォーム等の画面を介して行われ得る。
【0020】
求職者端末30は、求職者が利用する端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置が想定される。求職者は、求職者端末30を用いて、事業者が提供する求人情報の検索、応募、勤務スケジュールの管理、事業者からの評価の確認などを行う。かかる操作は、例えば、上記の法人や団体により提供されるアプリケーションやウェブブラウザ上のSaaS、検索プラットフォーム等の画面を介して行われ得る。
【0021】
ここで、「事業者」とは、上述した短期かつ単発の一時勤務に関する求人を募集する法人や団体である。具体的には、事業者は、小売や販売系の事業を営む者、倉庫、軽作業や製造系の事業を営む者、イベント、接客やサービス系の事業を営む者等であってもよい。小売や販売系の事業は、例えば、スーパーマーケット、ドラッグストア、アパレル、雑貨店、百貨店、ショッピングセンター、ホームセンター等であり得る。倉庫、軽作業や製造系の事業は、例えば、倉庫、配送センター、重工業、軽工業、食品工場、Eコマースのバックヤード等であり得る。イベント、接客やサービス系の事業は、イベント会場運営、ホテル、旅館、結婚式場、葬儀場、コールセンター、ポスティング、サンプリング、データ入力、ファイリング、清掃等であり得る。かかる事業者は一例にすぎず、あらゆる事業が対象となり得る。
【0022】
スポットワークにおいて、求人数の増加により各事業者や店舗による求職者の獲得がより困難となっている。そのため、例えば、短期、単発での日雇い労働ではありながら、求職者に対して継続的に自店舗で勤務してもらうことを希望する事業者も増加している。そのため、勤務経験が豊富で業務への習熟度が高い求職者を安定して確保することが求められている。しかしながら、従来の求人マッチングサービスでは、全ての求職者に対して一律に求人情報が公開されるため、事業者が希望するような習熟度の高い求職者を優先的に確保することが困難であった。また、求職者側にとっても、特定の店舗で継続的に働きたいと考えていても、応募が殺到することで勤務機会を逃してしまうという問題があった。
【0023】
そこで、本実施形態に係る情報処理システム1では、求職者が同一の事業者や店舗等での業務を継続的に行うなどの一定の勤務実績を満たした場合に、求職者に対して優先権を付与する処理を行う。かかる優先権は、例えば所定期間や所定回数有効であり、求職者に対して優先的に求人情報を提供し得るための権利である。かかる優先権を求職者に付与することで、スポットワークでありながら、求職者が過去に勤務して、引き続き勤務したい求人に採用されやすくなる。事業者としては、勤務実績があり習熟度の高い求職者を効率よく採用することができる。このように、事業者と求職者とのニーズを合わせることができ、互いに有用な雇用状態を創出することが可能となる。以下、本実施形態に係る情報処理システム1および管理サーバ10について説明する。
【0024】
(機能構成)
図2は、本実施形態に係る管理サーバ10の機能ブロック図である。管理サーバ10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。これらの機能部は、後述するハードウェア構成のCPU等が所定のプログラムを実行することにより実現される。
【0025】
記憶部120は、後述するストレージ装置等により実現される記憶手段である。記憶部120は、求職者DB121、事業者DB122、および求人DB123を備える。
【0026】
求職者DB121は、求職者に関する情報を記憶する。事業者DB122は、事業者に関する情報を記憶する。求人DB123は、事業者が登録した求人に関する情報を記憶する。これらのDBの詳細については後述する。
【0027】
通信部130は、後述するネットワークインターフェース等により実現される。通信部130は、ネットワークNWを介して事業者端末20や求職者端末30との間でデータの送受信を行う。
【0028】
制御部110は、管理サーバ10全体の動作を制御する機能部である。制御部110は、勤務情報管理部111、優先権処理部112、求人情報配信処理部113、および出力部114を備える。
【0029】
勤務情報管理部111は、求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得し、管理する。具体的には、勤務情報管理部111は、求職者が一時勤務を完了した際に事業者端末20から送信される勤務日時、勤務時間、事業者からの評価等の情報を受信し、求職者DB121に記録したり、更新したりする。勤務情報管理部111が取得する情報は上記に限られず、事業者DB122や求人DB123に格納される情報であってもよい。
【0030】
優先権処理部112は、勤務情報管理部111が管理する勤務実績が、予め設定された第1の条件を満たす場合に、当該特定の事業者における一時勤務に関する優先権の情報を、当該求職者の情報に関連づける処理を行う。なお、第1の条件は、事業者端末20等を介して事業者により設定されるものであってもよいし、管理サーバ10側で設定されるものであってもよい。後者の場合、第1の条件は、種々のデータを参照して自動で設定されるものであってもよいし、管理サーバ10を運用する運用者によるものであってもよい。
【0031】
ここでいう「優先権」とは、他の求職者よりも有利な条件で求人情報を閲覧したり、応募したりできる権利を意味する。本実施形態では、優先権は「パス」という名称で具体化される。このパスを保有する求職者は、特定の事業者の求人について、一般公開に先立って先行配信を受けたり、優先的に応募したりすることが可能となる。パスに関する情報は、求職者DB121に格納される求職者データ1211において、求職者を特定する情報(例えば求職者ID)に関連づけられる。
【0032】
優先権の付与条件や、優先権に基づく処理の例については後述する。
【0033】
求人情報配信処理部113は、優先権処理部112によって付与された優先権(パス)に基づき、求人情報の配信を制御する。例えば、本実施形態に係る求人情報配信処理部113は、パスが関連付けられた求職者(以下、「優先求職者」という)に対して、パスが関連付けられていない求職者(以下、「非優先求職者」という)よりも、求人情報の公開や応募に関する配信の優先度を高く設定することができる。
【0034】
例えば、求人情報配信処理部113は、事業者によって優先公開が設定された求人について、まず優先求職者に対してのみ情報を公開し、所定の期間が経過した後、または応募人数が所定の数に達しなかった場合に、非優先求職者にも情報を公開する、といった段階的な配信制御を行うことができる。
【0035】
また、求人情報配信処理部113は、事業者によって優先応募が設定された求人について、まず優先求職者に対してのみ求人への応募を可能となるように設定し、所定の期間が経過した後、または応募人数が所定の数に達しなかった場合に、非優先求職者による応募の受付を許可する、といった段階的な配信制御を行うことができる。この場合、例えば、求人情報配信処理部113は、優先応募が設定された求人情報を、優先求職者と非優先求職者のいずれに対しても最初から表示されるように設定してもよい。この場合、例えば、後述する出力部114は、非優先求職者に対しては、かかる優先応募が設定された求人情報を後段やスクロール後に表示されるような位置や態様で、求職者端末30に表示されるようにしてもよい。
【0036】
出力部114は、制御部110における各種処理の結果を、通信部130を介して求職者端末30や事業者端末20に送信し、各端末の表示装置に表示させるための処理を行う。出力部114による出力制御の例は特に限定されず、画像、動画、テキスト、音声、振動等の各種態様により各端末を介してユーザに知覚されるものであれば特に限定されない。出力部114による表示制御の態様例については後述する。
【0037】
(データ構造)
次に、記憶部120に記憶される各DBのデータ構造について説明する。
【0038】
図3は、求職者DB121に記憶される求職者データ1211のデータ構造の一例を示す図である。求職者データ1211は、求職者の基本情報である「求職者基本情報」、求職者の勤務実績を記憶する「勤務実績」、特定のスキルや経験を証明する「バッジ」、求職者の優先権に関する「パス」、事業者が特定の求職者をグルーピングするための情報である「グループ」の各領域を有する。かかる求職者データ1211の例は限定されず、他の情報が付与されてもよい。なお、
図4および
図5に示すデータも同様であるが、勤務実績等の領域は、1以上であることもあり得る。例えば、求職者が複数の店舗等における勤務実績を有する場合、「勤務実績」の領域は複数であり得る。
【0039】
「求職者基本情報」領域は、求職者の「氏名」、「住所」「連絡先」など、求職者を特定したり事業者が求職者に連絡等を取るための基本的な情報を有し、求職者をデータベース上で特定する求職者IDに関連付けられている。かかる求職者IDは、他のデータベースから求職者データ1211に関連付けられた情報を呼び出すために用いられ得る。
【0040】
「勤務実績」領域は、求職者が勤務したスポットワークの実績を特定する情報を有する。具体的には、「勤務実績」領域には、応募した求人を識別する「求人ID」、実際に勤務した「勤務日時」、その際の「勤務時間」、かかる同一の求人または同一の求人雛形について勤務した回数を示す「勤務回数」、事業者からの勤務を評価した結果である「勤務評価」、勤務先の事業者を識別する「事業者ID」、かかる事業者の店舗を識別する「店舗ID」、後述する求人の種類等を識別する「求人雛形ID」などが含まれる。かかる勤務実績の情報は、求職者データ1211において複数あってもよい。例えば、勤務実績の情報は、本実施形態に係る情報処理システム1を利用して求職者が勤務した回数に応じて生成されてもよい。
【0041】
なお、ここでいう「勤務回数」は、求職者の全ての勤務が機械的に加算されるとは限らない。例えば、システムの不正利用等を防止し、事業者がリピーターとして評価するに足る実質的な勤務経験のみを評価対象とする観点から、実質的な勤務時間が所定の閾値(例えば15分)に満たない短時間の勤務については、「勤務回数」のカウント対象から除外されるように制御されてもよい。かかる閾値は特に限定されず、事業者や該事業者の店舗ごとに設定されてもよいし、管理サーバ10を運営する運営者により設定されてもよい。このような制御は、例えば勤務情報管理部111が勤務実績を記録・更新する際に行われ得る。
【0042】
「バッジ」領域は、例えば、接客、ホール、配達など、事業者の事業内容によらず一定共通するスキルや業務経験の数や内容に応じて、求職者ごとに付与される情報を有する。例えば、求職者が複数回接客の仕事を行った場合に、かかるバッジが求職者に付与され得る。例えば、求人情報配信処理部113は、特定のバッジが付与されている求職者に対して、求人情報を優先的に公開する処理を行ってもよい。すなわち、求人情報配信処理部113は、後述する求人データ1231において特定のバッジを含む求職者を優先することが優先条件として記憶されている場合に、該バッジを有する求職者に対して優先的に求人情報を公開等する処理を行ってもよい。バッジの種類は複数設けられてもよく、求職者データ1211に対して複数のバッジに関する情報が関連付けられていてもよい。
【0043】
「パス」領域は、求職者に付されているパスの情報タグである。具体的には、「パス」領域は、該パスが現在有効か無効かを示す「有効/無効」フラグ、パスの対象となる事業者を識別する「事業者ID」、「店舗ID」および後述する求人の種類等を識別する「求人雛形ID」、パスの有効性を示す「有効期間(回数)」、パスのレベルを示す「ランク」、パスを使用した履歴を示す「パス使用履歴」なを有する。
【0044】
パスは後述するように、付与された後に抹消されることもあり得る。また、抹消後に再付与されることもあり得る。そのため、「パス」領域においては、一度付与されたパスに関しては、そのパスが現在有効か無効化を示す「有効/無効」フラグに関する情報が含まれ得る。なお、かかるパスが事業者の情報処理システム1の使用の中止等により廃止される場合は、かかるパスに係る情報が求職者データ1211から削除されてもよい。
【0045】
パスは、例えば事業者や、該事業者が運営する店舗ごとに設定されるものであってもよいし、または事業者に紐づく「求人雛形」ごとに設定されるものであってもよい。ここで「求人雛形」とは、事業者が運営する複数の店舗に共通する求人内容を求人情報として掲載するために用いられるテンプレートである。例えば、ファストフード事業を運営する事業者が、各店舗における接客に係る求人を出稿する場合、各店舗で求人の条件を設定したりすると、店舗ごとにかかる条件が異なる場合がある。そのため、各店舗において求人雛形を用いることで、大枠の求人条件を、同一の業務内容で統一することができる。求人雛形では、各店舗の情報に基づき出力される内容が決定されるプレースホルダや、給与などの細かい条件を各店舗で独自に設定するための変数も含まれ得る。これらのパスの形態(どの単位でパスを付与するか)は、事業者が事業者端末20を介して設定することができ、優先権処理部112は当該設定に基づいてパスの付与処理を実行する。詳しくは後述する。
【0046】
「グループ」領域は、事業者が特定の求職者をグルーピングするための情報である。かかるグループは、例えば、過去に事業者又は該事業者が運営する店舗で勤務したことがある求職者や、特定の条件を満たす求職者、または事業者又は該事業者が運営する店舗の担当者が直接又は間接で特定した求職者をまとめたグループであり得る。特定の条件は、例えば、勤務評価やスキルなど、過去の求職者の勤務経験に基づく条件であってもよい。かかる条件は、所定の業務内容に対する勤務回数や、事業者の運営する店舗で勤務した回数等であってもよい。グループは後述するように、グループごとに限定的に求人を公開する等の目的で用いられ得る。
【0047】
図4は、事業者DB122に記憶される事業者データ1221のデータ構造の一例を示す図である。事業者データ1221は、事業者の基本情報である「事業者基本情報」、事業者が運営する店舗間で共通的に用いられる求人のテンプレートである「求人雛形」、事業者が運営する店舗に係る「事業者店舗」、および事業者が特定の求職者をグルーピングした「グループ」の各領域を有する。かかる事業者データ1221の例は限定されず、他の情報が付与されてもよい。
【0048】
「事業者基本情報」領域は、事業者の「名称」「連絡先」「屋号」など、事業者を特定したり事業者にマッチングサービスの運営者等が連絡を取るためなどの基本的な情報を有し、事業者をデータベース上で特定する事業者IDに関連付けられている。かかる事業者IDは、他のデータベースから事業者データ1221に関連付けられた情報を呼び出すために用いられ得る。
【0049】
「求人雛形」領域は、上述したように、事業者が運営する複数の店舗に共通する求人内容を求人情報として掲載するために用いられるテンプレートに関する領域である。各店舗の担当者は、かかる求人雛形を利用することで、運営元である事業者が定めた事項を変更せず、店舗に関する条件のみを入力することで求人情報を簡単に作成することができる。事業者は、例えば業務内容や職種、勤務時間等に応じて、複数の求人雛形を有してもよい。このような求人雛形は求人雛形IDにより特定され、管理され得る。「求人雛形」領域には、例えば、共通的に管理され得る業務内容等の情報が含まれ得る。
【0050】
「事業者店舗」領域は、事業者が運営する一以上の店舗に関する情報を含む領域である。かかる店舗は、店舗IDにより特定、管理され得る。店舗IDには、店舗名、店舗担当者、求人情報(掲載中のもの、過去掲載のもの、未掲載のものを含み得る)、有効パスおよびパス付与条件に関する情報が関連付けられる。
【0051】
「有効パス」は、事業者店舗が求職者に発行したパスのうち、該店舗において有効であるパスを特定する情報を示す。「有効パス」の情報には、有効パスが付与されている求職者を特定する求職者ID、該求職者のパスの有効期間(又は有効パス)等の情報が含まれ得る。また、パス付与条件は、パス付与のトリガとなる条件(後述する第1の条件)に関する情報である。優先権処理部112は、このパス付与条件と求職者の勤務実績とを比較して、パスを付与するか否かを判定する。有効期間やパス付与条件については後述する。パス付与条件は、例えば、事業者や店舗が、事業者端末20を介して設定することが可能である。また、パス付与条件は、例えば、管理サーバ10を運用する運用者により予め設定されていてもよいし、適宜設定されてもよい。
【0052】
「グループ」領域は、上述したように、事業者が特定の求職者をグルーピングするための情報である。事業者ごとに複数のグループを設定することができる。事業者データ1221においては、「グループ」領域には、グループを特定するグループ名称、グループを作成および設定した事業者IDや店舗ID、該グループに含まれている一以上の求職者IDに係る情報が含まれる。事業者は、事業者端末20等を介して、グループに関する情報を作成および更新することができる。
【0053】
図5は、求人DB123に記憶される求人データ1231のデータ構造の一例を示す図である。求人データ1231は、求人ごとの基本情報である「求人基本情報」、および求人に関する優先条件について規定した「優先条件」の各領域を有する。かかる求人データ1231の例は限定されず、他の情報が付与されてもよい。
【0054】
「求人基本情報」領域は、求人の出稿元である事業者や店舗、求人の内容、求人の応募期間や応募状況など、求人に関する基本的な情報を有し、求人をデータベース上で特定する求人IDに関連付けられている。かかる求人IDは、他のデータベースから求人データ1231に関連付けられた情報を呼び出すために用いられ得る。
【0055】
具体的には、「求人基本情報」領域には、事業者ID、求人雛形ID、店舗ID、業務内容、勤務時間、応募期間、応募人数、応募状況、公開開始日時、公開終了日時、時給等のデータが含まれ得る。求人雛形IDは、かかる求人データ1231において用いられる求人の内容のテンプレートであり、どの求人雛形を用いたかを特定する情報である。業務内容は、例えば、勤務場所、作業内容、必要な経験、未経験が勤務可能かどうかの情報を含み得る。勤務時間は、一勤務における勤務開始時刻および勤務終了時刻の情報等であり得る。応募状況は、募集中の当該求人に対する採用の状況等を示すものである。当該求人の募集が終了した場合は、応募状況は、実際に採用した人数等の情報であってもよい。かかる応募状況には、採用した求職者の情報(例えば求職者ID)等の情報が紐づけられていてもよい。時給の情報には、交通費等の情報も含まれ得る。
【0056】
「優先条件」領域は、パスの付与者やグループに含まれている求職者等に対して、そうでない求職者よりも、優先的に又は限定的に求人を公開したり応募を可能としたりすることを設定するために設けられる領域である。「パス優先」は、パスの付与者に対して優先させるか否かを設定する情報である。「バッジ優先」は、特定のバッジの付与者に対して優先させるか否かを設定する情報である。「グループ優先」は、特定のグループに含まれる求職者に対して優先させるか否かを設定する情報である。
【0057】
「適用人数」は、例えば求人に優先条件を適用させる場合に、募集人数のうち、何名の応募を優先条件を満たす求職者から受け付けるかを設定する情報である。かかる適用人数は、応募人数と同じか、それよりも少ない人数である。
【0058】
「優先内容」は、優先条件の組み合わせや、求人の限定公開や応募の限定など、優先する内容を設定する情報やフラグである。例えば、優先条件は、事業者端末20を介して、パスやグループ等の有無を適宜組み合わせることも可能である。具体的には、「パス優先」「グループ優先」のいずれも「有」と設定した場合に、パスが付与され、かつ特定グループにも含まれる求職者を第1優先とし、パスは未付与であるが特定グループに含まれる求職者を第2優先とすることも可能である。また、パス付与者等に対する優先権を、限定的な求人公開にすることや、早期の応募を可能にすることなども、「優先内容」に含まれる。
【0059】
「優先公開開始日時」「優先応募開始日時」「優先公開終了日時」「優先応募終了日時」は、上記の「優先内容」において設定されている、優先(限定)公開や優先(限定)応募等に関する期間の情報である。
【0060】
(処理フロー)
次に、
図6のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る管理サーバ10が実行する優先権(パス)の付与に関する処理の流れを説明する。この処理は、例えば、求職者が一つの勤務を終え、その勤務実績がシステムに登録されたタイミング等で実行される。本処理においては、求職者にはまだパスが付与されておらず、本勤務をもってパスが付与されるケースを想定している。
【0061】
まず、勤務情報管理部111は、処理対象の求職者について、特定の店舗における勤務実績に関する情報(求職者データ1211)を求職者DB121から取得する(ステップS101)。ここでの「特定の店舗」とは、今回勤務が完了した店舗を指す。
【0062】
次に、優先権処理部112は、取得した勤務実績が、当該店舗を運営する事業者が事業者DB122に予め設定しているパスの付与条件(第1の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS103)。
【0063】
付与条件を満たすと判定した場合(ステップS103でYES)、優先権処理部112は、当該求職者の求職者データ1211において、当該特定店舗に対するパスの情報を有効にする処理を行う(ステップS105)。具体的には、「パス」領域に新たなレコードを追加し、「有効/無効」フラグを「有効」に設定し、「事業者ID」「店舗ID」を記録する。また、パス情報を有効にする処理は、特定の求人雛形に対して行うものであってもよい。具体的には、「パス」領域に新たなレコードを追加し、「有効/無効」フラグを「有効」に設定し、「求人雛形ID」を記録する。これにより、事業者は、事業者全体、店舗ごとまたは求人雛形ごとなど、優先権を設定する範囲を適宜設定することができる。
【0064】
続いて、出力部114は、通信部130を介して求職者端末30に、パスが付与された旨を通知する(ステップS107)。これにより、求職者はパスを獲得したことを知ることができる。
【0065】
一方、ステップS103において、勤務実績が付与条件を満たさないと判定した場合(ステップS103でNO)、優先権処理部112は、現在の勤務実績と付与条件とを比較し、パスが付与されるためにあとどの程度の条件が必要かを特定する(ステップS109)。例えば、付与条件が「勤務5回」で現在の実績が「3回」であれば、「あと2回の勤務が必要」と特定する。
【0066】
そして、出力部114は、通信部130を介して求職者端末30に、パスが付与されるための条件を通知する(ステップS111)。これにより、求職者はパス獲得までの具体的な目標を認識し、継続的な勤務へのモチベーションを高めることができる。
【0067】
(パスの付与条件)
優先権処理部112は、勤務情報管理部111が取得した求職者の勤務情報に優先権(パス)を関連づける処理を、勤務実績が第1の条件(つまりパスの付与条件)を満たす場合に行う。かかるパスの付与条件について説明する。
【0068】
例えば、パスの付与条件は、過去の所定の期間における求職者の勤務履歴に関する条件を含むことができる。具体的には、「過去3ヶ月以内に3回以上勤務」といった、勤務の継続性や頻度を評価する条件を設定できる。
【0069】
また、パスの付与条件の評価対象となる勤務実績は、特定の事業者が運営する複数の店舗のうちの一の店舗における勤務実績であってもよいし、特定の店舗での勤務実績を有すること自体を条件としてもよい。特に、特定の店舗での勤務実績をパスの付与条件として用いることで、該店舗のリピーターを確保しやすくなる。また、パスの付与条件として評価される勤務実績は、特定の事業者が運営する店舗の全部または一部における勤務実績であってもよい。これにより、例えば特定の事業者による求職者の囲い込みが可能となる。
【0070】
さらに、パスの付与条件の評価対象となる勤務実績は、特定の事業者が運営する一以上の店舗に共通する求人雛形に係る勤務実績を条件とすることもできる。これにより、例えば、同じ系列の複数店舗で同じ業務(例:レジ業務)に従事した経験を評価し、系列店全体でのパスを付与するといった運用が可能になる。
【0071】
また、パスの付与条件には、過去に当該求職者に対してパスが付与されたことがあるか否かに関する条件を含めることもできる。具体的には、パスの付与条件は、当該求職者の勤務実績に、かかる業務に関してパスが付与された実績が含まれているかどうか、を含めることができる。例えば、一度パスが失効した求職者に対しては、初回の付与条件よりも緩い再付与条件を設定する(例:初回は5回勤務、再付与は1回勤務)といった運用が考えられる。
【0072】
また、パスの付与条件は、複数の条件を組み合わせた複合条件とすることもできる。例えば、優先権処理部112は、「過去3ヶ月以内に3回以上勤務したこと」、「事業者からの勤務評価の平均値が所定の値以上であること」、および「直前のキャンセル率が所定の割合未満であること」の全てを満たす場合に、パスの付与条件を達成したと判定してもよい。これにより、事業者は、単に勤務回数が多いだけでなく、勤務態度も良好な、質の高い求職者をより確実に優遇することができる。
【0073】
また、パスの付与条件として、週末や繁忙期など、特定の曜日や時間帯の勤務回数を閾値としたりしてもよい。また、パスの付与条件として、求職者の友人等の紹介実績等が含まれていてもよい。
【0074】
また、パスの付与条件には、対象の求人や求人雛形等に対する求職者の勤務回数が所定の値以下であることを含んでもよい。例えば、通常は所定の値以上の勤務回数の場合にパスが付与される条件であるが、新規の求職者を囲い込みたい場合に、上記のパス付与条件を求職者が所定の勤務回数より少ない場合とすることができる。
【0075】
(付与条件の例外処理)
一方で、パスの付与条件を満たした場合であっても、ケースによってはパスの付与が適切でない場合もある。そのため、例えば、優先権処理部112は、勤務実績が第1の条件を満たした場合であっても、別の第2の条件を満たしていない場合には、パスを付与しない、という処理を行うことができる。この第2の条件としては、例えば、「事業者からの勤務評価が所定の値を下回る場合」や、「無断欠勤や直前のキャンセルの回数が所定の値以上である場合」などが考えられる。これにより、勤務回数は多くても勤務態度に問題のある求職者を排除し、パスの信頼性を担保することができる。
【0076】
また、優先権処理部112は、事業者が設定した第1の条件自体が、所定の基準を満たしているか否かを判定する条件判定処理をさらに含んでもよい。例えば、事業者が過度に厳しい条件(例:「3日間連続勤務」や「所定の給与総額を超える」など)を設定しようとした場合に、システムがそれを検知し、警告を表示したり、より適切な条件案を提示したりすることが考えられる。これにより、求職者に過度な負担がかかったり、法的又は税務的に適切でない勤務を促すことを防ぐことができる。
【0077】
(パスの形態)
次に、パスの形態について説明する。優先権処理部112は、パスに有効期間を設定することができる。この有効期間は、例えば、求職者の最後の一時勤務の勤務日に基づいて決定される。具体的には、「最終勤務日から1ヶ月間有効」とし、期間内に再度勤務することで有効期間が延長される、といった設定が可能である。これにより、直近の勤務実績を重視し、継続的に勤務してくれる求職者を優遇できる。
【0078】
また、パスを回数券(クーポン)方式とすることもできる。この場合、優先権処理部112は、条件を満たした求職者にパスを1枚以上付与する。また、優先権処理部112は、求職者がそのパスを行使して求人に応募し勤務した場合に、保有するパスが1枚消費(消失)されるよう、求職者データ1211を更新する。
【0079】
なお、有効期間と回数券方式を組み合わせることも可能である。優先権処理部112は、第1の条件を満たした求職者に対して、「最終勤務日から1ヶ月間有効なパスを3枚付与する」といったように、有効期間と利用可能回数の両方を設定してもよい。この場合、求職者は有効期間内に所定回数まで優先権を行使できることとなり、事業者側はリピートの頻度をより細かくコントロールすることができる。
【0080】
(その他の変形例)
次に、本実施形態に係る変形例について説明する。例えば、パスに複数のランク(例:ブロンズ、シルバー、ゴールド)を設け、勤務回数や評価に応じてランクが昇降するようにしてもよい。ランクが高いほど、より有利な条件(例:より早い先行公開、より高い時給の求人へのアクセス権など)を提供することで、求職者の更なるモチベーション向上を図ることができる。例えば、優先権処理部112は、求職者の勤務実績に応じてパスにランクを付したり更新したりする処理を行ってもよい。
【0081】
また、パスは、そのランクに応じて求人情報の内容を動的に変更するトリガとして機能してもよい。例えば、求人情報配信処理部113は、特定のランク(例えば、ゴールドランク)のパスを保有する求職者が求人情報を閲覧した場合にのみ、通常の時給情報に加えて、予め設定された特別手当に関する情報を追加して表示する処理を行う。これにより、特に優秀な求職者に対するインセンティブを強化することが可能となる。
【0082】
また、パスの付与は、システムによる自動判定だけでなく、事業者が事業者端末20から特定の求職者を選択して手動で付与する処理によるものであってもよい。例えば、事業者が特に高く評価している求職者に対して、条件達成を待たずにパスを付与したい、といったニーズに応えることができる。この場合、優先権処理部112は、事業者端末20からの入力情報に基づき、かかる求職者のデータに優先権を関連づける処理を行ってもよい。
【0083】
なお、管理サーバ10は、記憶部120に蓄積された求職者の勤務実績や事業者の求人履歴といったデータに基づいて、事業者に対して最適なパス付与条件を提案(レコメンド)する機能を備えてもよい。この場合、例えば制御部110は、特定の事業者の業種、地域、時期などの情報と、システム全体の統計データとを解析し、リピート率の向上が見込まれるような付与条件(勤務回数、有効期間など)を算出する。そして、算出された条件案を事業者端末20に表示する。これにより、事業者はデータに基づいた効果的なリピーター獲得のための戦略を立てやすくなる。
【0084】
また、上記の例では、求人情報配信処理部113によりパスの付与者に対して優先的に求人情報を提供する処理について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、特定のパスを付与された求職者に対して、特定のコミュニティや求人以外の情報等のコンテンツにアクセスできるアクセス権が付与されてもよい。
【0085】
(表示例)
次に、
図7~
図13を参照し、求職者端末30に表示される画面の具体例について説明する。これらの画面は、出力部114による出力処理により生成される表示態様の例である。
【0086】
図7~
図9は、求職者が求職者端末30を介して事業者の求人情報を閲覧しているときに、パスに関する情報を展開した際に表示される画面の例である。
【0087】
図7は、パスを獲得済みの状態を示す詳細画面の一例である。画面上部には事業者名(ロジスティクス)が表示され、これまでの「働いた回数」(8回)と「パス継続」期間(3ヶ月)が示されている。「パス継続」が示している期間は、現在有効であるパスを獲得した時点からの継続期間を意味する。画面中央には、「パス獲得条件」として「この店舗で5回働く」と表示され、その下にプログレスバーで達成状況(8/5)が視覚的に示されている。画面下部には、「パス有効期限」が「2025/12/31」であることが明記され、「有効期限は働くたびに1ヶ月延長されます」というルールが説明されている。これにより、求職者はパスを維持するための条件を容易に理解できる。
【0088】
図8は、パスが未獲得の状態を示す詳細画面の一例である。獲得済みの画面(
図7)と同様のレイアウトで、現在の「働いた回数」(3回)と、獲得条件に対する進捗(3/5)が表示されている。画面下部には、「この店舗で5回以上働くとパスを獲得できます」というメッセージが表示され、獲得に向けた行動を促している。
【0089】
図9は、一度獲得したパスが失効した状態を示す詳細画面の一例である。失効前の勤務回数(8回)は記録として表示されている。画面下部には、「パスが失効しています」という現在の状態と、「1回働くとパスが復活します」「復活後の有効期限は働いた日から1ヶ月間です」という再付与(復活)のための条件が具体的に示されている。これにより、求職者はパスを失っても、容易に復活させられることを知り、再び働く意欲を持つことができる。
【0090】
図10~
図12は、求職者が求職者端末30を介して当該求職者に関する情報(マイページ)を閲覧しているときに、求職者に関するパスの情報(付与、失効、付与に関する条件等)を表示する画面の例である。
【0091】
図10は、求職者端末30のマイページ画面の一例である。求職者の名前、レベル、保有バッジなどが表示されている。例えば、アカウントメニューの中には、「アカウント設定」「評価一覧」「バッジ一覧」と並んで「パス一覧」への導線が設けられている。かかる「パス一覧」をタップしたりすることで、自身のパスに関する情報を閲覧することができる。
【0092】
図11は、パス一覧画面の「獲得済」タブが選択された状態の一例である。
図11には、事業者の店舗ごとに、現在有効なパスとその有効期限、および失効中のパスと復活条件(付与条件)が一覧で表示されている。
【0093】
図12は、パス一覧画面の「獲得可能」タブが選択された状態の一例である。パスは未獲得だが、獲得条件の途中である事業者や店舗と、獲得までに必要な残りの勤務回数が表示されている。
【0094】
図13は、求職者端末30に表示される求人詳細画面の一例を示す図である。
図13に示すように、求職者が特定の事業者に対する優先権(パス)を保有している場合、求人情報配信処理部113は、当該パスが適用される求人の詳細画面において、その旨を明示することができる。例えば、画面上部に「パス特典」といったアイコンを表示するとともに、「15:30まで先行公開中!」といった文言を表示することができる。これにより、求職者は、自身が保有するパスによって本求人に先行してアクセスできていることを明確に認識できる。
【0095】
(ハードウェア構成)
以上、本発明の各実施形態を説明した。上述した求職者に対する事業者の求人の優先権等の付与などの情報処理は、ソフトウェアと、ハードウェアとの協働により実現される。以下、管理サーバ10に適用され得るハードウェア構成例を説明する。
【0096】
図14は、ハードウェア構成90の一例を示したブロック図である。ハードウェア構成90は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、を備える。また、ハードウェア構成90は、ブリッジ905と、外部バス906と、インターフェース907と、入力装置908と、表示装置909と、音声出力装置910と、ストレージ装置(HDD)911と、ドライブ912と、ネットワークインターフェース915とを備える。
【0097】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って動作全般を制御するプロセッサである。CPU901は、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、GPU、量子コンピュータ等であってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス904により相互に接続されている。これらCPU901、ROM902およびRAM903とソフトウェアとの協働により、管理サーバ10の各機能部による処理が実行される。
【0098】
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。また、これらの内部の通信に用いられる装置は、電気によるものに限らず、磁気や光によるものであってもよい。
【0099】
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサ、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。ユーザは、該入力装置908を操作することにより、各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0100】
表示装置909は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、プロジェクター装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。また、音声出力装置910は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
【0101】
ストレージ装置911は、本実施形態にかかる記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置911は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置911は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。このストレージ装置911は、ストレージを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0102】
ドライブ912は、記憶媒体用リーダライタであり、ハードウェア構成90に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ912は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体84に記録されている情報を読み出して、RAM903またはストレージ装置911に出力する。また、ドライブ912は、リムーバブル記憶媒体84に情報を書き込むこともできる。
【0103】
ネットワークインターフェース915は、例えば、ネットワークNWに接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。また、ネットワークインターフェース915は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤ通信装置であってもよい。
【0104】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、求職者の勤務実績に基づいて「パス」という形の優先権を付与し、その情報を求職者と事業者の双方に適切に提供することができる。これにより、事業者側は、自社(自店舗)での勤務経験が豊富な、いわば「リピーター」となってくれる求職者を優先的に確保しやすくなる。これは、採用活動の効率化や、教育コストの削減、サービスの質の安定化に繋がる。一方、求職者側にとっては、特定の事業者で継続的に働くことが「パス」という目に見える形で評価され、求人への応募機会が増えるというメリットがある。
【0105】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更、組み合わせ、改良が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、管理サーバ10が全ての処理を実行する構成としたが、一部の処理を事業者端末20や求職者端末30に分担させることも可能である。
【0106】
また、求人情報配信処理部113の制御方法も多様なバリエーションが考えられる。例えば、パス保有者向けの先行公開と同時に、非保有者向けの一般公開も行い、ただしパス保有者には応募画面の上部に求人を表示し、非保有者には下部に表示する、といった表示上の優先度設定を行うこともできる。
【0107】
また、求人情報配信処理部113は、特定の条件下では、優先求職者と非優先求職者とに対して、求人情報の公開または応募に関する配信の優先度を同等に設定する処理を実行してもよい。例えば、事業者が事業者端末20を介して特に設定した場合や、緊急で多くの応募者が必要な求人である場合など、所定の配信条件が満たされた際に、パスの有無にかかわらず全ての求職者に同時に、かつ同等の条件で求人情報を公開する。これにより、事業者は、状況に応じて優先的な囲い込みと、より広範な母集団形成とを柔軟に使い分けることが可能となる。
【0108】
また、求人の閑散期と繁忙期に応じて、パスの付与条件や失効条件を制御部110(または優先権処理部112)が自動的に調整する機能を設けてもよい。例えば、求人が少ない閑散期には、付与条件を一時的に緩めたり、失効条件の適用を猶予したりすることで、求職者のパスが意図せず失効してしまう事態を防ぐことができる。
【0109】
また、管理サーバ10は、求職者に対してアンケートを実施する機能を備えてもよい。このアンケートは、例えば、求職者が求人に応募する際や、一時勤務が終了した際などの所定のタイミングで求職者端末30に表示され得る。アンケートでは、特定の勤務地におけるスキル、資格、業務経験の有無や、今後の継続勤務意向などを質問することができる。具体的には、制御部110は、求職者端末30から取得したアンケートの回答結果に係る情報を、求職者データ1211に関連付けて記憶部120に蓄積する。そうすると、例えば、事業者は事業者端末20を介してこれらの情報を閲覧したり、パスの付与条件やグループの作成に活用したりすることができる。これにより、事業者は求職者のスキルや意欲をより詳細に把握し、マッチングの精度向上や効果的なリピーターの獲得戦略に繋げることが可能となる。
【0110】
また、本発明はいわゆるスポットワークにおける事業者と求職者とのマッチングサービスを適用対象として説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、専門職のマッチングやプロボノ、インターンシップ、ボランティア活動のマッチング等に用いられてもよい。
【0111】
最後に、本開示に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0112】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0113】
(項目1)
プロセッサが、
記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理処理と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理と、
を実行する情報処理方法。
(項目2)
前記勤務実績は、前記特定の事業者が運営する複数の店舗のうちの一の店舗における勤務実績を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目3)
前記第1の条件は、前記求職者が前記特定の事業者に係る特定の店舗における勤務実績を有することを含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目4)
前記勤務実績は、前記特定の事業者が運営する一以上の店舗に共通する求人雛形に係る勤務実績を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目5)
前記第1の条件は、過去の所定の期間における前記求職者の勤務履歴に関する条件を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目6)
前記勤務履歴は、前記求職者の勤務回数を含み、
前記勤務情報管理処理は、前記求職者による過去の勤務が所定時間以下だった場合に、当該過去の勤務を前記特定の事業者における一時勤務の勤務回数としてカウントしない処理を含む、
項目5に記載の情報処理方法。
(項目7)
前記第1の条件は、過去の前記求職者に対する評価に関する条件を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目8)
前記第1の条件は、前記求職者の前記勤務実績における過去の前記求職者に対する前記優先権の関連付けの有無に関する条件を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目9)
前記優先権処理は、前記優先権に、前記求職者の前記一時勤務の勤務日に基づいて決定される有効期間を設定する処理を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目10)
前記優先権処理は、前記優先権が関連付けられた求職者が前記特定の事業者における一時勤務での勤務を行った場合に、前記有効期間を当該一時勤務の勤務日に基づいて再設定する処理を含む、項目9に記載の情報処理方法。
(項目11)
前記優先権処理は、前記一時勤務の求人に関する状況に基づいて、前記有効期間を短縮又は延期する処理を含む、項目9に記載の情報処理方法。
(項目12)
前記優先権処理は、前記優先権を、前記求職者に対して一以上付与されるよう前記求職者に関する情報に関連づける処理と、
前記求職者が前記優先権を行使して前記特定の事業者における一時勤務に採用され勤務を行ったときに、一の当該優先権が消失されるよう前記優先権に関する情報を更新することと、を含む項目1に記載の情報処理方法。
(項目13)
前記優先権処理は、前記勤務実績が前記第1の条件を満たした場合であっても、前記勤務実績または前記優先権の少なくともいずれかについての第2の条件を満たしていない場合、前記優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づけることを行わないことを含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目14)
前記第1の条件が所定の基準を満たしているか否かを判定する条件判定処理をさらに含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目15)
前記第1の条件は、前記一時勤務の勤務頻度に関する条件を含み、
前記条件判定処理は、前記勤務頻度が所定の基準を超えている場合に、前記勤務頻度の再検討に関する情報を出力することを含む、項目14に記載の情報処理方法。
(項目16)
前記優先権処理は、前記第1の条件を、前記一時勤務の求人に関する状況に基づいて変更する処理を含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目17)
前記優先権は、複数のランクに分類されていることを含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目18)
前記優先権処理は、前記特定の事業者が利用する他の情報処理装置から取得される情報に基づき、前記優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づけることを含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目19)
前記優先権に基づき、前記優先権が関連付けられた求職者である優先求職者に対する前記一時勤務に関する求人情報の公開または応募に関する配信の優先度を、前記優先権が関連付けられていない求職者である非優先求職者に対するよりも高く設定する求人情報配信処理をさらに含む、項目1に記載の情報処理方法。
(項目20)
前記求人情報配信処理は、前記特定の事業者による設定または所定の配信の条件に応じて、前記優先求職者と前記非優先求職者とに対して、前記求人情報の公開または応募に関する配信の優先度を同等に設定する処理をさらに含む、項目19に記載の情報処理方法。
(項目21)
前記求人情報配信処理は、前記優先求職者に対する求人情報の公開または応募の配信において、前記優先求職者が所定の人数の応募が所定の人数に達するか、または当該求人情報の公開または応募が開始してから所定期間を経過したかの少なくともいずれかの場合に、前記非優先求職者に対する当該求人情報の公開または応募の配信を開始する処理をさらに含む、項目19に記載の情報処理方法。
(項目22)
記憶手段とプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
前記記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、
として機能する、情報処理装置。
(項目23)
コンピュータを、
記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理処理と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理と、
を実行させるためのプログラム。
(項目24)
記憶手段とプロセッサとを備える情報処理システムであって、
前記プロセッサは、
前記記憶手段に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、
前記勤務実績が第1の条件を満たす場合に、前記特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、前記求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、
として機能することを特徴とする情報処理システム。
【符号の説明】
【0114】
1 情報処理システム
10 管理サーバ
20 事業者端末
30 求職者端末
110 制御部
111 勤務情報管理部
112 優先権処理部
113 求人情報配信処理部
114 出力部
120 記憶部
121 求職者DB
122 事業者DB
123 求人DB
130 通信部
【要約】 (修正有)
【課題】求職者に対して継続的な勤務をより促進させることを可能とする情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】管理サーバが、通信部を介して事業者端末及び求職者端末と通信可能にネットワーク接続されている情報処理システムにおいて、管理サーバ10は、記憶部に記憶された求職者の過去の特定の事業者における一時勤務の勤務実績に係る勤務情報を取得する勤務情報管理部と、勤務実績が第1の条件を満たす場合に、特定の事業者における一時勤務に関する優先権に関する情報を、求職者に関する情報に関連づける優先権処理部と、を有する。これにより、求職者に対して継続的な勤務をより促進させることを可能とする。
【選択図】
図2