(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-15
(45)【発行日】2026-01-23
(54)【発明の名称】潤滑油供給装置、および、これを備える回転試験装置
(51)【国際特許分類】
F16N 7/32 20060101AFI20260116BHJP
F16N 19/00 20060101ALI20260116BHJP
F16N 31/00 20060101ALI20260116BHJP
G01M 17/007 20060101ALN20260116BHJP
【FI】
F16N7/32 B
F16N19/00
F16N31/00 B
G01M17/007 A
(21)【出願番号】P 2020152740
(22)【出願日】2020-09-11
【審査請求日】2023-07-11
【審判番号】
【審判請求日】2024-11-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000002059
【氏名又は名称】シンフォニアテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】小倉 学
【合議体】
【審判長】石井 孝明
【審判官】鎌田 哲生
【審判官】山田 由希子
(56)【参考文献】
【文献】実公昭41-6329(JP,Y1)
【文献】特開2003-130286号公報(JP,A)
【文献】特開2005-24093(JP,A)
【文献】特開2019-28041(JP,A)
【文献】特開平7-89430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16N 7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸受に潤滑油を供給する潤滑油供給装置であって、
潤滑油を一時的に蓄える一時貯留部を備え、前記一時貯留部に蓄えられている潤滑油を少量ずつ圧縮空気とともに軸受に供給する供給部と、
一端において前記一時貯留部と接続され、他端において、潤滑油を貯留する潤滑油貯留部と接続された、潤滑油供給路と、
前記潤滑油供給路に設けられ、前記潤滑油供給路を介して前記潤滑油貯留部に貯留されている潤滑油を送出して前記一時貯留部に充填する送出部と、
一端において前記供給部と接続され、他端において、圧縮空気を供給する圧縮空気供給部と接続された、空気供給路と、
前記空気供給路に設けられた、圧縮空気を蓄える蓄圧部と、
前記空気供給路の途中であって、前記蓄圧部と前記供給部の間に設けられた電磁弁とを備え、
前記電磁弁が、電力の供給が停止されたときには、その直前の状態が維持されるように構成され、
前記圧縮空気供給部から供給される圧縮空気が前記空気供給路を介して前記供給部に供給される状態で電力の供給が停止された場合に、前記蓄圧部に蓄えられている圧縮空気が前記供給部に供給される、
ことを特徴とする、潤滑油供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の潤滑油供給装置であって、
前記供給部がオイルエアまたはオイルミストを生成する、
ことを特徴とする、潤滑油供給装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の潤滑油供給装置であって、
前記空気供給路は、1つだけ設けられており、その1つの空気供給路に前記蓄圧部が設けられる
ことを特徴とする、潤滑油供給装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の潤滑油供給装置を備え、供試体の回転試験を行う回転試験装置であって、
回転体と、
前記供試体と前記回転体とを連結する中間軸と、
前記中間軸を回転可能に支持する軸受と、
前記供試体と前記回転体との間に生じるトルクを検出するトルク検出部と、
を備えることを特徴とする、回転試験装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受に潤滑油を供給する潤滑油供給装置、および、これを備える回転試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータなどの供試体の回転試験を行う回転試験装置が知られている。回転試験装置は、例えば特許文献1に示されるように、ダイナモなどの回転体と、これを供試体と連結するための軸(中間軸)とを備えている。そして、回転体から供試体に対して試験負荷(疑似的な負荷、あるいは、疑似的な駆動力)を与えつつこれらを回転させ、その際に回転体と供試体の間に生じているトルク値を、中間軸に設けられたトルク計で計測する。そして、計測されたトルク値に基づいて、供試体が発生するトルク値などを特定する。
【0003】
このような回転試験装置を含め、回転する軸を備えるあらゆる装置には、軸を回転自在に支持するための軸受が設けられる。
【0004】
軸受には、軸受内部の摩擦・摩耗を低減するとともに焼き付きを防止するために、これを潤滑するための構成が設けられる。軸受を潤滑する方式としては、潤滑剤としてグリースを用いるもの(グリース潤滑)や、潤滑剤として油を用いるもの(オイル潤滑)などが知られている。一般に、軸が高速で回転される場合や軸受の冷却が必要な場合などには、オイル潤滑が好適とされる。例えば特許文献1には、回転試験装置の中間軸を支持する軸受を、オイル潤滑によって潤滑することが記載されている。
【0005】
一口にオイル潤滑といっても、軸受に油(潤滑油)を供給する方式は様々である(例えば、特許文献2)。例えば、タンクに貯留されている潤滑油をポンプで吸い上げてノズルに送出して、ノズルから所定の圧力で潤滑油を噴射する方式(オイルジェット潤滑)、圧縮空気で潤滑油をミスト化して噴霧する方式(オイルミスト潤滑)、圧縮空気と潤滑油とをミキシングバルブなどで混合してオイルエア状態として供給する方式(オイルエア潤滑)、などが知られており、軸受の使用条件などに応じて、適切な方式が選択される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2019-28041号公報
【文献】特許3924980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば回転試験装置の場合、中間軸に設けられたトルク計が計測したトルク値に基づいて供試体が発生するトルク値を精度よく特定するためには、中間軸で生じるトルク損失の変動(バラツキ)をできるだけ小さく抑える必要がある。ところが、中間軸に設けられた軸受に対する潤滑油の供給がオイルジェット潤滑によりなされると、潤滑油が貯留されているタンクから潤滑油を吸い上げてノズルに送出するポンプの脈動がダイレクトに軸受に及び、これが中間軸でのトルク損失を変動させる原因となってしまう。したがって、中間軸に設けられた軸受に対する潤滑油の供給の方式としては、ポンプの脈動の影響を受けないオイルミスト潤滑やオイルエア潤滑が好適である。
【0008】
また、中間軸でのトルク損失は、軸受に供給される潤滑油の粘性などによっても変動するため、その変動幅を抑えるためには、軸受に対する潤滑油の供給量が少ない方が好ましい。この点、オイルルミスト潤滑やオイルエア潤滑は、オイルジェット潤滑に比べて、軸受に供給される潤滑油の量を格段に少量に抑えることができる(例えば、オイルミスト潤滑において単位時間あたりに軸受に供給される潤滑油の量は、オイルジェット潤滑の場合の10分の1程度ですみ、オイルエア潤滑において単位時間あたりに軸受に供給される潤滑油の量は、オイルジェット潤滑の場合の100分の1程度ですむ)。この点から見ても、中間軸に設けられた軸受に対する潤滑油の供給態様として、オイルミスト潤滑やオイルエア潤滑が好適であり、特にオイルエア潤滑が好適である。
【0009】
ところで、例えば急な停電などによって、装置に対する電力の供給が期せずして停止されることがある。回転試験装置を含め、回転する軸を備えるあらゆる装置では、装置に対する電力の供給が停止された後も、しばらくの間、軸が慣性回転によって回転し続ける。慣性回転の継続時間は、軸の回転数が大きいほど、また、軸の慣性モーメントが大きいほど、長くなる。
【0010】
ところが、停電などが生じた場合、軸受に潤滑油を供給するための機構に対する電力の供給も停止されてしまう。例えば、潤滑油の供給がオイルジェット潤滑によりなされている場合に、潤滑油を貯留しているタンクなどから潤滑油を吸い上げてノズルに送出するポンプに対する電力の供給が停止されてしまう。また例えば、潤滑油の供給がオイルミスト潤滑あるいはオイルエア潤滑によりなされている場合に、オイルミストやオイルエアを生成するための圧縮空気を供給するエアコンプレッサに対する電力の供給が停止されてしまう。いずれの場合にも、軸受に対する潤滑油の供給が停止してしまう。つまり、停電などが生じると、しばらくの間、軸受に対する潤滑油の供給がなされないまま、軸が慣性回転によって回転し続ける、という状態が生じてしまう。
【0011】
オイルジェット潤滑の場合、単位時間あたりに軸受に供給される潤滑油の量は比較的多量である。このため、軸受には常にある程度の量の潤滑油の保持されている。したがって、停電などによって電力の供給が停止され、これと同時に軸受に対する潤滑油の供給が停止しても、軸の慣性回転が停止するまでの間に潤滑油が枯渇してしまうといった事態は生じにくい。
【0012】
これに対し、オイルミスト潤滑やオイルエア潤滑の場合、単位時間あたりに軸受に供給される潤滑油の量はごく少量である。したがって、停電などによって電力の供給が停止され、これと同時に軸受に対する潤滑油の供給が停止すると、軸の慣性回転が停止するまでの間に潤滑油が枯渇してしまって、軸受が損傷する虞がある。
【0013】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、停電などによって電力の供給が停止された場合に軸の慣性回転によって軸受が損傷することを回避できる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記の目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0015】
すなわち、本発明は、軸受に潤滑油を供給する潤滑油供給装置であって、潤滑油を一時的に蓄える一時貯留部を備え、前記一時貯留部に蓄えられている潤滑油を少量ずつ圧縮空気とともに軸受に供給する供給部と、一端において前記一時貯留部と接続され、他端において、潤滑油を貯留する潤滑油貯留部と接続された、潤滑油供給路と、前記潤滑油供給路に設けられ、前記潤滑油供給路を介して前記潤滑油貯留部に貯留されている潤滑油を送出して前記一時貯留部に充填する送出部と、一端において前記供給部と接続され、他端において、圧縮空気を供給する圧縮空気供給部と接続された、空気供給路と、前記空気供給路に設けられた、圧縮空気を蓄える蓄圧部と、前記空気供給路の途中であって、前記蓄圧部と前記供給部の間に設けられた電磁弁とを備え、前記電磁弁が、電力の供給が停止されたときには、その直前の状態が維持されるように構成され、前記圧縮空気供給部から供給される圧縮空気が前記空気供給路を介して前記供給部に供給される状態で電力の供給が停止された場合に、前記蓄圧部に蓄えられている圧縮空気が前記供給部に供給されることを特徴とする。
【0016】
この構成によると、停電などによって電力の供給が停止されたために圧縮空気供給部からの圧縮空気の供給が停止された場合に、蓄圧部に蓄えられている圧縮空気が供給部に供給されることで、供給部に対する圧縮空気の供給が持続される。このため、供給部では、蓄圧部から供給される圧縮空気とともに、一時貯留部に蓄えられている潤滑油を少量ずつ軸受に供給し続けることができる。つまり、電力の供給が停止されても、軸受に対する潤滑油の供給が直ちに停止されることがなく、しばらくの間、軸受に対する潤滑油の供給を持続させることができる。これによって、軸の慣性回転によって軸受が損傷することを回避することができる。
【0017】
特に、上記の構成によると、蓄圧部が空気供給路に設けられているので、圧縮空気供給部からの圧縮空気の供給が停止されて空気供給路の内圧が低下すると、蓄圧部の内圧が空気供給路の内圧よりも相対的に高くなり、蓄圧部に蓄えられている圧縮空気が自ずと空気供給路を介して供給部に送出される。したがって、供給部に対する圧縮空気の供給元を圧縮空気供給部と蓄圧部との間で切り替えるため構成を設ける必要がない。また、蓄圧部が空気供給路に設けられているので、圧縮空気供給部からの圧縮空気の供給が再開されると、ここから供給される圧縮空気が蓄圧部に蓄えられる。したがって、蓄圧部に圧縮空気を補充するための構成を別に設ける必要がない。このように、上記の構成によると、装置構成を簡易なものとすることができる。
例えば、軸受によって支持されている軸が回転している場合、電磁弁が開状態とされて、潤滑油供給部から軸受に対して潤滑油の供給がなされるが、この構成では、このような状態にあるときに停電などによって電力の供給が停止された場合には、電磁弁が開状態のままに維持される。したがって、蓄圧部から供給部への圧縮空気の供給が、電磁弁によって阻害されることがない。一方、軸が回転していない場合、電磁弁が閉状態とされて、潤滑油供給部から軸受に対する潤滑油の供給はなされないが、このような状態にあるときに停電などによって電力の供給が停止された場合には、電磁弁が閉状態のままに維持される。したがって、軸が回転していないのに軸受に対する潤滑油の供給が開始されてしまう、といった事態が生じることがない。
【0018】
前記潤滑油供給装置において、前記供給部がオイルエアまたはオイルミストを生成する、ことが好ましい。
【0020】
これらの構成によると、軸受に対する潤滑油の供給量を抑えることができる。その一方で、潤滑油の供給量が少なくなるほど、停電などによって電力の供給が停止されたときに、軸の慣性回転が停止するまでの間に潤滑油が枯渇して軸受が損傷するリスクが高まってしまうが、ここでは、電力の供給が停止されてからしばらくの間、軸受に対する潤滑油の供給を持続させることができるので、このような事態を未然に回避することができる。
前記潤滑油供給装置において、前記空気供給路は、1つだけ設けられており、その1つの空気供給路に前記蓄圧部が設けられる、ことが好ましい。
【0023】
また、上記の各構成に係る潤滑油供給装置は、供試体の回転試験を行う回転試験装置であって、回転体と、前記供試体と前記回転体とを連結する中間軸と、前記中間軸を回転可能に支持する軸受と、前記供試体と前記回転体との間に生じるトルクを検出するトルク検出部と、を備える回転試験装置に適用することが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、停電などによって電力の供給が停止された場合に軸の慣性回転によって軸受が損傷することを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施形態に係る回転試験装置の概略構成を示す図。
【
図2】中間軸における軸受ハウジングに収容されている部分の概略構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0027】
<1.回転試験装置の全体構成>
実施形態に係る回転試験装置100の構成について、
図1、
図2を参照しながら説明する。
図1は、回転試験装置100の概略構成を示す図である。
図2は、中間軸3における軸受ハウジング12に収容されている部分の概略構成を示す図であり、軸受ハウジング12が断面状態で示されている。
【0028】
回転試験装置100は、供試体9を回転させて該供試体9の各種測定データを得るための試験装置である。供試体9にはこれを駆動制御するための制御装置90が接続されており、この制御装置90が、外部から入力されるトルク指令に応じた電力を供試体9に供給してそのトルクを制御するように構成されている。供試体9としては、例えば、車両用のモータやトランスミッションなどが想定され、この場合、回転試験装置100は車両用試験装置を構成する。
【0029】
回転試験装置100は、基台1、回転体であるダイナモ2、ダイナモ2と供試体9とを連結する回転軸である中間軸3、および、中間軸3に設けられてダイナモ2と供試体9との間に生じるトルクを検出するトルク検出部であるトルク計4、を備える。また、回転試験装置100は、中間軸3を回転可能に支持する一対の軸受(中間軸受)5,5、および、各軸受5に潤滑油を供給する潤滑油供給部6、を備える。さらに、回転試験装置100は、これが備える各部を制御する制御部7を備える。
【0030】
ダイナモ2は、供試体9に試験負荷(例えば、疑似的な負荷、疑似的な駆動力)を与えるための回転体であり、回転数が制御可能な電動モータにより構成される。また、ダイナモ2には、その回転数を検出するための回転数センサ21が設けられる。
【0031】
中間軸3は、ダイナモ2と供試体9とを連結する回転軸である。すなわち、中間軸3は、一端において、基台1の一端側に配置されたダイナモ2(具体的には、その回転子)と連結され、他端において、基台1の他端側に設けられた固定壁11に固定された供試体9(具体的には、その回転軸)と連結されることで、ダイナモ2と供試体9とを連結する。ダイナモ2の回転子(あるいは、供試体9の回転軸)と中間軸3との連結は、例えば、両者にそれぞれ設けられたカップリング同士がボルトによって締結されることによってなされている。中間軸3は、支柱13を介して基台1上に支持された軸受ハウジング12を軸方向に貫通して設けられており、軸受ハウジング12内に支持されている一対の軸受5,5(
図2)によって回転自在に支持されている。
【0032】
トルク計4は、ダイナモ2と供試体9との間に生じるトルクを検出するトルク検出部であり、中間軸3の延在途中に設けられる。トルク計4は、具体的には例えば、中間軸3に生じるねじれ角の差を検出し、検出したねじれ角の差から中間軸3に生じているトルクを求め、これをトルク信号として制御部7に出力する。ただし、ねじれ角の差から中間軸3に生じるトルクを算出する処理は、トルク計4ではなく制御部7で行われてもよい。この場合、トルク計4と制御部7とが協働することでトルク検出部が実現されることになる。制御部7は、トルク計4から取得したトルク信号(あるいは、ねじれ角の差に応じた信号)に基づいて、供試体9が発生するトルク値を特定する。
【0033】
軸受5は、中間軸3を回転可能に支持するための部材であり、筒状の軸受ハウジング12の内部に支持されている。具体的には、軸受ハウジング12の内部には、軸方向の各端部付近に軸受支持部121が設けられており、各軸受支持部121に軸受5が支持されている。中間軸3は、供試体9と連結される側の端部とトルク計4が設けられる位置との間の部分において、軸受ハウジング12を軸方向に貫通して設けられている。そして、中間軸3は、軸受ハウジング12を貫通する部分における、軸方向に離間した2つの箇所で、軸受5によって回転可能に支持されている。
【0034】
ダイナモ2の側に配置される軸受5と、供試体9の側に配置される軸受5とは同じ構造を備えている。すなわち、各軸受5は、中間軸3の外周面に嵌合される内側リング51と、軸受支持部121に固定される外側リング52と、内側リング51と外側リング52との間に挟まれた状態で転動する複数の転動体53と、を備える転がり軸受(図の例では、深溝玉軸受)により構成されている。このような構成において、各軸受5の転動体53が転動することで、中間軸3が回転可能に支持される。
【0035】
潤滑油供給部6は、各軸受5に潤滑油を供給するための装置(潤滑油供給装置)である。潤滑油供給部6は、
図2において模式的に示されているように、軸受ハウジング12と接続された第1供給路部分601、および、軸受ハウジング12に貫設された第2供給路部分602を介して、各軸受5に潤滑油を供給できるように構成されている。各軸受5に対する潤滑油の供給方向は、軸受ハウジング12の軸方向の端部側から中心側に向かう方向とされる。図には現れていないが、中間軸3は、軸受ハウジング12の軸方向の中心側に向かうにつれて僅かに縮径する形状とされており、これによって、各軸受5の一端側から供給された潤滑油が他端側に向けて流れるようになっている。
【0036】
なお、図示は省略されているが、各軸受5に供給された余分な潤滑油などは、排出路(例えば、軸受ハウジング12に貫設された第1排出路部分と、軸受ハウジング12の外側に配設された第2排出部分とを含んで構成される排出路)を介して外部に排出されて、回収等される。
【0037】
<2.潤滑油供給部の構成>
潤滑油供給部6の構成について、
図1、
図2に加え、
図3を参照しながら説明する。
図3は、潤滑油供給部6の概略構成を示すブロック図である。
【0038】
潤滑油供給部6は、潤滑油を圧縮空気とともに軸受5に供給する供給部61と、供給部61に潤滑油を供給するための潤滑油供給部62と、供給部61に圧縮空気を供給するための空気供給部63と、を備える。また、潤滑油供給部6は、これが備える各部を制御する制御部64を備える。制御部64は、その一部あるいは全ての機能が回転試験装置100の制御部7によって実現されてもよい。
【0039】
(潤滑油供給部62)
潤滑油供給部62は、潤滑油供給路621と、潤滑油供給路621に設けられたポンプ622と、を備える。
【0040】
潤滑油供給路621は、例えば配管であり、一端において、供給部61(具体的には、供給部61が備える一時貯留部611)と接続され、他端において、潤滑油を貯留する潤滑油貯留部(オイルタンク)620と接続される。
【0041】
ポンプ622は、潤滑油供給路621を介して潤滑油貯留部620に貯留されている潤滑油を送出して、供給部61が備える一時貯留部611に充填する。ポンプ622は、1回の送出動作(吸い上げ動作)で、予め設定された量の潤滑油を潤滑油貯留部620から吸い上げて送出するものであり、予め設定されたインターバルで(例えば4分に1回)、この送出動作を行うように制御される。
【0042】
(空気供給部63)
空気供給部63は、空気供給路631と、空気供給路631の途中に介挿された電磁弁632と、空気供給路631の途中であって、電磁弁632よりも上流側に設けられた蓄圧部633と、を備える。
【0043】
空気供給路631は、例えば配管であり、一端において、供給部61と接続され、他端において、圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である空気圧縮機(エアコンプレッサ)630と接続される。空気圧縮機630として、例えば、工場設備として設けられている空気圧縮機が用いられる。このような空気圧縮機630は、空気供給路631だけでなく、工場内に設置された様々な装置と接続された配管などにも接続されており、様々な装置に対して、常態的に圧縮空気を供給している。
【0044】
電磁弁632は、制御部64からの電気的な制御信号に応じて、開状態と閉状態とが切り替わるものであり、電磁弁632が開状態とされると、空気圧縮機630から圧送される圧縮空気が、空気供給路631を通って、供給部61に供給される。また、電磁弁632が閉状態とされると、空気圧縮機630から供給部61への圧縮空気の供給が停止される。ただし、電磁弁632は、停電などによって電力の供給が停止されたときには、その直前の状態が維持されるように構成されている。すなわち、電磁弁632は、これが開状態にあるときに、停電などによって電力の供給が停止された場合は、電力の供給が停止された後も開状態に維持され、閉状態にあるときに停電などによって電力の供給が停止された場合は、電力の供給が停止された後も閉状態に維持されるように構成されている。
【0045】
蓄圧部633は、圧縮空気を蓄える容器(エアタンク)である。蓄圧部633は、空気供給路631の途中に設けられており、空気圧縮機630から供給される圧縮空気を蓄える。停電などによって空気圧縮機630に対する電力の供給が停止されてここからの圧縮空気の供給が停止されると、空気供給路631の内圧が低下し、蓄圧部633の内圧が空気供給路631の内圧よりも相対的に高くなる。これにより、蓄圧部633に蓄えられている圧縮空気が自ずと空気供給路631を介して供給部61に送出される。その後、空気圧縮機630からの圧縮空気の供給が再開されると、逆の圧力差によって、空気圧縮機630から供給される圧縮空気が蓄圧部633に蓄えられる。
【0046】
(供給部61)
供給部61は、潤滑油供給部62から供給される潤滑油を一時的に貯留する一時貯留部611を備える。一時貯留部611は、ポンプ622の1回の送出動作で送出される潤滑油を少なくとも貯留可能な容器(例えば、皿状の容器)であり、ポンプ622が1回の送出動作を行う毎に潤滑油供給路621を介して一度に送出されてくる潤滑油の全量が、この一時貯留部611に一時的に蓄えられる。
【0047】
供給部61は、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油を、少量(所定量)ずつ圧縮空気とともに、軸受5に供給する。この実施形態では、供給部61はオイルエア発生器を含んで構成されるものする。この場合、供給部61では、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油がピストンなどによって間欠的に所定の微少量ずつ吐出され、該吐出された微少量の潤滑油がミキシングバルブなどによって圧縮空気中に導出されて次々と圧縮空気と混合されることによって、オイルエアが連続的に生成される。生成されたオイルエアは、空気供給部63から供給される圧縮空気によって、第1供給路部分601および第2供給路部分602へと順に送られて、各軸受5に供給される。
【0048】
ただし、ポンプ622の1回の送出動作で送出される潤滑油の量は、供給部61において単位時間あたりに圧縮空気と混合される潤滑油の量と、ポンプ622が送出動作を行うインターバルとに基づいて設定されており、ポンプ622の送出動作のインターバルの間に、一時貯留部611に蓄えられた潤滑油が枯渇することがないように担保されている。例えば供給部61がオイルエアを発生させるオイルエア発生器を含んで構成されている場合、供給部61において単位時間あたりに圧縮空気と混合される潤滑油の量は、約0.002ml/minである。この場合、ポンプ622が4分間に1回の送出動作を行うとすると、ポンプ622の1回の送出動作で送出される潤滑油の量は、0.008ml以上に設定される。
【0049】
<3.潤滑油供給部の動作>
潤滑油供給部6は、回転試験装置100が運転されている間、中間軸3に設けられている軸受5に対する潤滑油の供給を行う。潤滑油供給部6の該動作について、引き続き、
図1~
図3を参照しながら説明する。
【0050】
電力の供給がなされている通常の状態(給電時)では、ポンプ622が、予め設定されたインターバルで、送出動作を行う。ポンプ622は、1回の送出動作を行う毎に、予め設定された量の潤滑油を潤滑油貯留部620から吸い上げて、潤滑油供給路621を介して送出して、一時貯留部611に充填する。
【0051】
一方、電力の供給がなされている通常の状態では、空気供給路631には、空気圧縮機630から圧縮空気が圧送されており、電磁弁632が、制御部64から送出される制御信号に応じて、閉状態から開状態に切り換えられると、空気圧縮機630から供給される圧縮空気が、空気供給路631を介して、供給部61に供給開始される。
【0052】
供給部61では、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油が、少量(所定量)ずつ、空気供給路631から供給される圧縮空気と混合されることによって、オイルエアが生成され、これが第1供給路部分601に導出される。導出されたオイルエアは、第1供給路部分601および第2供給路部分602を通って、各軸受5に供給される。これによって、回転する中間軸3を支持している各軸受5の潤滑がなされる。
【0053】
このような動作が行われている際に、停電などによって電力の供給が停止されたとする。ただし、ここでは、回転試験装置100に対する電力の供給だけが停止されるのではなく、回転試験装置100が設置されている工場設備の全体に対する電力の供給が全体的に停止されるケースを想定している。すなわち、空気圧縮機630として、工場設備として設けられている空気圧縮機が用いられている場合に、該空気圧縮機に対する電力の供給さえもが停止されてしまうケースを想定する。
【0054】
電力の供給が停止されても、回転試験装置100の中間軸3は、しばらくの間(例えば、数分程度の間)、慣性回転によって回転し続ける。
【0055】
一方、電力の供給が停止されると、ポンプ622の動作が停止する。このため、一時貯留部611に対する新たな潤滑油の充填がなされなくなる。しかしながら、上記の通り、ポンプ622は1回の送出動作で、ある程度まとまった量の潤滑油(すなわち、送出動作のインターバルの間に消費される潤滑油の総量以上の潤滑油)を送出するように設定されている。また、一時貯留部611に対する潤滑油の1回目の充填がなされた後、通常は多少のタイムラグをもって、電磁弁632が閉状態から開状態に切り換えられる(すなわち、オイルエアの生成が開始される)ことを考慮すれば、一時貯留部611に保持される潤滑油の量は、たとえポンプ622が送出動作を行う直前のタイミングであってもゼロになることはない。つまり、どのタイミングでポンプ622の動作が停止しても、一時貯留部611には、供給部61において単位時間あたりに圧縮空気と混合される潤滑油の量に比べて十分に多量の潤滑油が、保持されている。
【0056】
また、電力の供給が停止されると、空気圧縮機630の動作も停止し、ここからの圧縮空気の供給が停止される。すると、空気供給路631の内圧が低下するため、蓄圧部633の内圧が空気供給路631の内圧よりも高くなり、蓄圧部633に蓄えられている圧縮空気が自ずと、空気供給路631を介して供給部61に送出される。なお、蓄圧部633の下流側には電磁弁632が設けられているが、この電磁弁632は、停電などによって電力の供給が停止されたときには、その直前の状態が維持されるように構成されている。ここでは、電力の供給が停止される直前には電磁弁632は開状態とされているので、停電などによって電力の供給が停止された後も電磁弁632は開状態に維持される。したがって、蓄圧部633から供給部61に対する圧縮空気の送出が、電磁弁632によって妨げられることはない。
【0057】
このように、電力の供給が停止された後も、供給部61に対する圧縮空気の供給が継続されるので、供給部61は給電時と同じ動作を継続することができる。すなわち、供給部61では、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油が、少量ずつ、空気供給路631から供給される圧縮空気と混合されることによって、オイルエアが生成され、これが第1供給路部分601に導出される。導出されたオイルエアは、第1供給路部分601および第2供給路部分602を通って、各軸受5に供給される。これによって、慣性回転する中間軸3を支持している各軸受5の潤滑がなされる。
【0058】
なお、停電が復旧するなどして電力の供給が再開されると、空気圧縮機630からの圧縮空気の供給が再開される。すると、空気圧縮機630から圧送されてくる圧縮空気によって空気供給路631の内圧が蓄圧部633の内圧よりも高くなり、空気圧縮機630から供給される圧縮空気が蓄圧部633に蓄えられていく。このようにして、電力の供給が再開された後速やかに、蓄圧部633が蓄圧された状態に復帰される。いうまでもなく、空気圧縮機630から供給される圧縮空気が空気供給路631を介して供給部61に供給されている間、蓄圧部633は蓄圧された状態に維持される。
【0059】
<4.効果>
上記の実施形態に係る回転試験装置100が備える潤滑油供給部(潤滑油供給装置)6は、潤滑油を一時的に蓄える一時貯留部611を備え、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油を少量ずつ圧縮空気とともに軸受5に供給する供給部61と、一端において一時貯留部611と接続され、他端において、潤滑油を貯留する潤滑油貯留部620と接続された、潤滑油供給路621と、潤滑油供給路621に設けられ、潤滑油供給路621を介して潤滑油貯留部620に貯留されている潤滑油を送出して一時貯留部611に充填する送出部であるポンプ622と、一端において供給部61と接続され、他端において、圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である空気圧縮機630と接続された、空気供給路631と、空気供給路631に設けられた、圧縮空気を蓄える蓄圧部633と、を備える。
【0060】
この構成によると、停電などによって電力の供給が停止されたために空気圧縮機630からの圧縮空気の供給が停止された場合に、蓄圧部633に蓄えられている圧縮空気が供給部61に供給されることで、供給部61に対する圧縮空気の供給が持続される。このため、供給部61では、蓄圧部633から供給される圧縮空気とともに、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油を少量ずつ軸受5に供給し続けることができる。つまり、電力の供給が停止されても、軸受5に対する潤滑油の供給が直ちに停止されることがなく、しばらくの間、軸受5に対する潤滑油の供給を持続させることができる。これによって、中間軸3の慣性回転によって軸受5が損傷することを回避することができる。
【0061】
特に、上記の構成によると、蓄圧部633が空気供給路631に設けられているので、空気圧縮機630からの圧縮空気の供給が停止されて空気供給路631の内圧が低下すると、蓄圧部633の内圧が空気供給路631の内圧よりも相対的に高くなり、蓄圧部633に蓄えられている圧縮空気が自ずと空気供給路631を介して供給部61に送出される。したがって、供給部61に対する圧縮空気の供給元を空気圧縮機630と蓄圧部633との間で切り替えるため構成を設ける必要がない。また、蓄圧部633が空気供給路631に設けられているので、空気圧縮機630からの圧縮空気の供給が再開されると、ここから供給される圧縮空気が蓄圧部633に蓄えられる。したがって、蓄圧部633に圧縮空気を補充するための構成を別に設ける必要がない。このように、上記の構成によると、装置構成を簡易なものとすることができる。
【0062】
また、上記の実施形態に係る潤滑油供給部6においては、供給部61がオイルエアを生成する。この構成によると、軸受5に対する潤滑油の供給量を特に少量に抑えることができる。その一方で、潤滑油の供給量が少なくなるほど、停電などによって電力の供給が停止されたときに、中間軸3の慣性回転が停止するまでの間に潤滑油が枯渇して軸受5が損傷するリスクが高まってしまうが、ここでは、電力の供給が停止されてからしばらくの間、軸受5に対する潤滑油の供給を持続させることができるので、このような事態を未然に回避することができる。
【0063】
また、上記の実施形態に係る潤滑油供給部6は、空気供給路631の途中であって、蓄圧部633と供給部61の間に設けられた電磁弁632、を備え、電磁弁632が、電力の供給が停止されたときには、その直前の状態が維持されるように構成されている。例えば、中間軸3が回転している場合、電磁弁632が開状態とされて、潤滑油供給部6から軸受5に対して潤滑油の供給がなされるが、この構成では、このような状態にあるときに停電などによって電力の供給が停止された場合には、電磁弁632が開状態のままに維持される。したがって、蓄圧部633から供給部61への圧縮空気の供給が、電磁弁632によって阻害されることがない。一方、中間軸3が回転していない場合、電磁弁632が閉状態とされて、潤滑油供給部6から軸受5に対する潤滑油の供給はなされないが、このような状態にあるときに停電などによって電力の供給が停止された場合には、電磁弁632が閉状態のままに維持される。したがって、中間軸3が回転していないのに軸受5に対する潤滑油の供給が開始されてしまう、といった事態が生じることがない。
【0064】
また、上記の実施形態に係る潤滑油供給部6では、供給部61が、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油を少量ずつ圧縮空気とともに軸受5に供給する。軸受5に対する潤滑油の供給が例えばオイルジェット潤滑によりなされる場合、潤滑油を貯留しているタンクから潤滑油を吸い上げてノズルに送出するポンプの脈動によって中間軸3でのトルク損失の変動が生じる虞があるが、この潤滑油供給部6によると、ポンプ622から送出されたた潤滑油はまずは一時貯留部611に一時的に蓄えられ、さらに、圧縮空気とともに軸受5に供給されるので、ポンプ622の脈動が中間軸3でのトルク損失を変動させる虞がない。中間軸3でのトルク損失の変動が抑えられることで、供試体9が発生するトルク値を精度よく特定することが可能となる。
【0065】
さらに、供給部61が、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油を少量ずつ圧縮空気とともに軸受5に供給する態様によると、例えばオイルジェット潤滑に比べて、軸受5に供給される潤滑油の量を少なくすることができる。したがって、潤滑油の粘性等に由来する中間軸3でのトルク損失の変動を小さく抑えることができる。ひいては、供試体9が発生するトルク値を精度よく特定することが可能となる。
【0066】
<5.他の実施形態>
上記の実施形態において、供給部61はオイルエアを生成するものとしたが、供給部は、オイルミストを生成するものであってもよい。すなわち、潤滑油を少量(所定量)ずつ圧縮空気とともに軸受5に供給する態様は、両者を混合してオイルエアを生成してこれを軸受5に供給するものに限られるものではなく、圧縮空気を利用して潤滑油をミスト化してオイルミストを生成してこれを軸受5に供給するものであってもよい。このような構成は、例えば、上記の実施形態ではオイルエア発生器を含んで構成されていた供給部61を、オイルエア発生器に代えてオイルミスト発生器を含むものとすることで実現することができる。この場合、供給部61では、一時貯留部611に蓄えられている潤滑油が所定の微少量ずつ圧縮空気の中に供給され、圧縮空気の中で潤滑油の油滴が細分化されてミスト状(霧状)となることで、オイルミストが生成される。そして、生成されたオイルミストが、空気供給部63から供給される圧縮空気と混合され、該圧縮空気によって、第1供給路部分601および第2供給路部分602へと順に送られて、各軸受5に供給される。供給部がオイルミストを生成するものとしても、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】
また、上記の実施形態において、軸受5の構造はどのようなものであってもよい。例えば、軸受5は、
図2に示されるように転動体53が玉により構成される玉軸受であってもよいし、転動体がころにより構成されるころ軸受であってもよい。
【0068】
また、上記の実施形態において、蓄圧部633は、アキュムレータにより構成してもよい。
【0069】
また、上記の実施形態では、潤滑油は、軸受ハウジング12の軸方向の外方側から中心側に向けて供給されて、該中心側に向かって流れるものとしたが、潤滑油の供給方向はこれに限らない。例えば、潤滑油は、軸受ハウジング12の軸方向中心から外方側に向けて供給されて、該外方側に向かって流れるものであってもよい。
【0070】
また、上記の実施形態において、回転試験装置100で試験対象とされる供試体9として、車両用のモータやトランスミッションが例示されていたが、供試体9はこれらに限られるものではない。すなわち、本発明は、車両用試験装置以外の各種の回転試験装置に適用することができる。
【0071】
さらに、上記の実施形態では、潤滑油供給部6が回転試験装置100に適用された場合が示されていたが、潤滑油供給部6は、回転試験装置100以外の装置に適用することができる。すなわち、潤滑油供給部6は、軸受を備え、該軸受を潤滑するにあたって潤滑油を圧縮空気とともに軸受に供給する方式(例えば、オイルミスト潤滑やオイルエア潤滑)を採用している、あらゆる装置に適用することができる。
【0072】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0073】
100 回転試験装置
1 基台
2 回転体(ダイナモ)
3 中間軸
4 トルク検出部(トルク計)
5 軸受
6 潤滑油供給部(潤滑油供給装置)
61 供給部
611 一時貯留部
62 潤滑油供給部
620 潤滑油貯留部
621 潤滑油供給路
622 送出部(ポンプ)
63 空気供給部
630 圧縮空気供給部(空気圧縮機)
631 空気供給路
632 電磁弁
633 蓄圧部
64 制御部
7 制御部
9 供試体(供試モータ)