(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-16
(45)【発行日】2026-01-26
(54)【発明の名称】新型コロナウイルス等ウイルス用バランス飲食フェースシールド
(51)【国際特許分類】
A62B 18/08 20060101AFI20260119BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20260119BHJP
【FI】
A62B18/08 C
A62B18/02
(21)【出願番号】P 2021116725
(22)【出願日】2021-07-14
【審査請求日】2024-07-10
(73)【特許権者】
【識別番号】712007348
【氏名又は名称】株式会社ドクター中松創研
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【審査官】高瀬 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-103618(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1972667(KR,B1)
【文献】特開平09-090288(JP,A)
【文献】登録実用新案第3231039(JP,U)
【文献】特開2007-264207(JP,A)
【文献】登録実用新案第3194865(JP,U)
【文献】登録実用新案第3182684(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 18/08
A62B 18/02
A41D 13/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明板とそれを支える耳かけ棒から成る、コロナウイルス等ウイルスを防御するフェースシールドに於いて、鼻にかける構造を有さず、装着した際に耳に乗る部分が前後の重心位置となる様、耳より後方
に伸長させた左右の前記耳掛け棒の端部に重錘を設け
、前記重錘は片手の手の指で下に押し下げ透明板を斜め前方に持ち上げ飲食し得る事を特徴とする新型コロナウイルス等ウイルス用フェースシール
ド。
【請求項2】
前記請求項1において、前記耳かけ棒の耳より前方に
フレーム折畳用のヒンジ部を設けた事を特徴とする新型コロナウイルス等ウイルス用フェースシール
ド。
【請求項3】
前記請求項1において、前記耳かけ棒
の耳部に、耳と頭部が痛くならない柔らかなクッション部を設けた事を特徴とする新型コロナウイルス等ウイルス用フェースシール
ド。
【請求項4】
前記請求項1において、前記耳かけ棒
の耳部に耳クッションと折り曲げ部を兼用した部分を設ける事を特徴とした新型コロナウイルス等ウイルス用フェースシール
ド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフェースシールドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のフェースシールドは鼻に重い荷重がかかったり飲食出来ない不便さがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図1に示すように従来のフェースシールドでは(1)顔面透明版と顔面透明板を支えている前フレームとつるにより生ずる重量により顔面に荷重がかかり苦痛であるという大きな欠点があった。
(2)メガネを掛けている人に対しては適切に着用ができない。
(3)顔面透明板が邪魔して飲食ができない。
従来のフェースシールドやマスクでは食事の際に取り外す必要あり、その後会話をするために再度着用する事になり煩雑な操作が伴い、その間新型コロナ等ウイルスが口、鼻、目に侵入してしまうものであった。
本発明は食事の際に着脱する事なく、簡単な操作で食事ができ、しかもその操作を復原する事により直ぐに原状態に戻りウイルス感染の心配をせずに会話ができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るフェースシールドは、鼻にかかる構造を無くしつるの透明板と反対端にウエイトを設け、装着した際に耳に載る部分が前後の重心位置となるような構成を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明は装着していても顔面への負荷が無く、掛け心地が良くフェースシールドをしたままメガネも容易に装着出来る上、飲食時に片手で瞬時に開閉出来るので新型コロナウイルスの目鼻口への侵入を防ぐ事が出来る画期的フェースシールドである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図7】本発明の実施形態1の
図2のA部拡大図である。
【
図8】本発明の実施形態1を折りたたんだ状態を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の技術思想を、
図3を用いて説明する。
質量W1aのフェースシールドの後方耳からL2の距離に質量W2の錘を設け、鼻にかかる支持部(点線で示す)を無くす事により前部重量を軽減し、鼻への荷重をゼロとする。前記錘部分を片指で下方に押すだけで透明板が点線で示すように上方に移動し、飲食することができる。
飲食が終わったら錘を押していた手を離すだけで透明板が元の位置に降りてきて、ウイルスが感染せず且つ会話もできる。
【0008】
以下、本発明の実施形態1について図面を参照して説明する。
図2において、フェースシールド10はフレーム部(70~74)と、顔面を被覆する透明板30を有する。
フレーム部は顔の前方に位置する第1フレーム71と、顔の横側面に位置する第2フレーム70とを有している。第1フレーム71の中央部に公知では付いている鼻にかける構造(点線で示す)を無くす。
第2フレーム70の後方端部に錘72を設ける。これはウレタンアーム73を介してもよい。その部分について
図7に示すのは本発明実施の一例で錘72は金属等錘72a等を熱収縮樹脂チューブ72bに挿入し、熱収縮させたものである。その一端を熱収縮して細くし(72c)、ウレタンアーム73に挿入し、耳かけ棒70と錘72を接合する。ウレタンアーム73はパイプ状のシリコンゴム等の柔軟性を有する樹脂としてもよい。尚前記は耳かけ棒70に重錘72を設ける一例であって、これに限る事無く、耳掛け棒70の一部に重錘を他の方法で設けても本発明に含まれるものである。
【0009】
図2に示す耳かけ棒70に示した矢印aは耳に掛けた際に耳95に載る部分であり、この部分が重心となるような重さの錘72を設ける。
参考迄に透明板30は例えば上部の左右両端に穴を設け、その対応する耳かけ棒70にも穴を設け、留め具74の突起により透明板30は耳かけ棒70に結合するなどしてもよい。留め具74は少し柔軟性を有する樹脂で形成されるのがよい。このようにして透明板30は着脱可能としてもよい。
図6に示すように耳かけ棒70は耳95と頭部96との間の耳の付け根の上部に載るが、本発明では耳の荷重が軽くなるよう下記の如く工夫されている。
【0010】
このフェースシールド10を装着した状態で食事をする場合は、錘72を片方の手の指で下に押し下げると重心aの部分が支点となり透明板30が斜め前方に持ち上がるので、もう片方の手で飲食ができる。
飲食を終えた時は、錘72を押さえていた指を離すだけで透明板30は自動的に元の位置に戻り、ウイルス感染を心配せずに会話も可能となる。
普通のマスクの場合は食事のたびにマスクを外してどこかに置く必要があり、また会話を始める際に再度着用する必要があり面倒な動作を伴い且つ新型コロナウイルスが口、鼻、目に侵入する危険性が多かった。
なお、ウレタンアーム73を設けず重錘72のみを設けた場合も本発明に含まれる。
【0011】
図8において、実施形態1のフェースシールド10を折りたたんだ状態を示しており、第2フレーム70と第1フレーム71との間のヒンジ軸75で折り曲げ、さらにウレタンアーム73の部分で曲げる事により小さく畳むことができる。なお、ウレタンアーム73に柔らか目の材料を用いた場合はこの折り曲げが容易になる。
【0012】
次に本発明の実施形態2について図面を参照して説明する。
図4及び
図9において、第2フレーム70を短くして、第2フレーム70の後部を覆うように塩化ビニール製チューブ等からなる長い耳クッション兼用伸長軸92を接続し、さらに耳クッション兼用伸長軸92に錘72を接続したものが本発明第2実施形態である。
図4に示すように重心位置bが耳クッションを兼用した伸長軸92の部分になるように構成されており、耳95に掛けた際に耳クッション兼用伸長軸92が耳に当たる。耳クッション兼用伸長軸92は柔軟性があり当たりが柔らかで耳が痛くならない。
また、公知の鼻にかかるフレーム(点線で示す)は無い。
【0013】
次に本発明の実施形態3について図面を参照して説明する。
図5において、第2フレーム70,ウレタンアーム73,錘72は
図2の実施形態1と同様である(ウレタンアーム73は無くてもよい)。重心位置cの第2フレーム70の下面にクッション材97を設けたものが本発明第3実施形態である。これは、発泡粘着テープ97を貼り付けてもよい。これは
図5のA部を拡大したものを下の方に記載している。この拡大図は貼り付ける前の発泡粘着テープ97であり、発泡樹脂97aとPSA(粘着剤)97bとはく離ライナー97cから出来ている。そしてはく離ライナー97cをはがして第2フレーム70の下面に貼り付ける。これにより、発泡粘着テープが耳のつけねの上部に当たるので柔らかで耳が痛くならない。
また、従来の鼻にかかるフレーム(点線で示す)は無い。
【0014】
次に本発明の実施形態4について図面を参照して説明する。
図10において、第2フレーム70,ウレタンアーム73,錘72は
図2の実施形態1と同様である(ウレタンアーム73は無くてもよい)。重心位置の第2フレーム70の側面と下面に発泡粘着テープ97を貼り付ける。
図10のD-D‘断面を拡大したものを下の方に記載している。この拡大図において、第2フレーム70の両側面と下面を覆うように発泡粘着テープ97を貼り付ける。これにより、実施形態3に比べて、発泡粘着テープが耳の根元の上部と耳の側部及び頭部に当たるので柔らかで耳と頭部が痛くならない。
【0015】
次に本発明の実施形態5について図面を参照して説明する。
図11において、第2フレーム70,ウレタンアーム73,錘72は
図2の実施形態1と同様である。重心位置の第2フレーム70の両側面と上下面に発泡粘着テープ97が貼り付けられている。
図11のE-E‘断面を拡大したものを下の方に記載している。この拡大図において、第2フレーム70の両側面と上下面を覆うように発泡粘着テープ97を貼り付けている。これにより、発泡粘着テープ97が耳の根元の上部と耳の側部及び頭部に当たるので柔らかで耳と頭部が痛くならない。また、第2フレーム70の全周を覆うので発泡粘着テープ97がはがれ難くなる。
【符号の説明】
【0016】
10 フェースシールド
30 透明板
70 第2フレーム(耳かけ棒)
71 第1フレーム(透明板支持)
72 錘
72a 錘
72b 錘を包む収縮プラスチックチューブ等
72c 72bの端部を収縮して細くした部分
73 ウレタンアーム等屈曲部
74 留め具
75 フレームヒンジ部
92 耳クッション兼ヒンジ部兼伸長軸
97 発泡粘着テープ