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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-19
(45)【発行日】2026-01-27
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0273 20230101AFI20260120BHJP
【FI】
G06Q30/0273
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022027963
(22)【出願日】2022-02-25
(65)【公開番号】P2023124288
(43)【公開日】2023-09-06
【審査請求日】2024-12-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 早礼
(72)【発明者】
【氏名】高垣 陽子
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-036049(JP,A)
【文献】特開2019-128886(JP,A)
【文献】特開2019-046318(JP,A)
【文献】特開2021-047511(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が通過する道路の付近に設置されている広告提供装置により前記車両の乗員に提供される広告に関する処理を実行する情報処理装置であって、
前記広告提供装置の設置場所に関する情報と、前記広告提供装置の付近を通過時の前記車両の周囲の状況とに基づいて、前記広告が前記乗員に与えた影響である影響度を算出し、前記影響度が大きいほど当該広告の広告主に対する課金額を増加させる処理部を備え
前記処理部は、前記広告提供装置の付近を通過する際に前記車両が走行した道路が複数の車線である場合において、前記複数の車線における前記車両が走行した車線の位置と、前記広告提供装置における前記広告の提供面の当該道路からの高さとの関係に基づいて、前記影響度を算出する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、前記広告提供装置の付近を通過する際に前記車両が走行した道路が複数の車線である場合において、前記広告提供装置における前記広告の提供面の当該道路からの高さが基準値よりも低い場合には、前記複数の車線のうち、前記広告提供装置に近い側の車線を前記車両が走行するほど前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項に記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、前記広告提供装置の付近を通過する際に前記車両が走行した道路が複数の車線である場合において、前記広告提供装置における前記広告の提供面の当該道路からの高さが基準値よりも高い場合には、前記複数の車線のうち、前記広告提供装置から遠い側の車線を前記車両が走行するほど前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、前記広告提供装置の設置場所の周囲の道路のうち、前記広告提供装置により提供される広告の向きと道路の走行方向との角度が小さい道路を前記車両が走行するほど前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、前記広告提供装置の付近を通過時の前記車両の車速が遅くなるほど前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、前記広告提供装置の設置場所の周囲の道路が渋滞している場合には、渋滞が悪化するほど前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記広告提供装置から前記乗員に提供された広告の内容を用いて前記影響度を算出可能であり、
前記広告提供装置の付近を通過後に、前記広告の内容に対応する場所に前記車両が接近したときには前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記広告提供装置から前記乗員に提供された広告の内容を用いて前記影響度を算出可能であり、
前記広告提供装置の付近を通過後に、前記広告の内容に対応する場所又は当該場所の付近に前記車両が駐車した時間が所定時間以上となるときには、前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記広告提供装置から前記乗員に提供された広告の内容を用いて前記影響度を算出可能であり、
前記広告提供装置の付近を通過後に、前記広告の内容に対応する商品を前記乗員が購入した場合、又は、前記広告の内容に対応するサービスを前記乗員が利用した場合には、前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記広告提供装置から前記乗員に提供された広告の内容を用いて前記影響度を算出可能であり、
前記広告提供装置の付近を通過後に、前記広告の内容に対応する場所まで前記乗員が移動して当該場所で前記乗員が所定時間以上滞在した場合、又は、前記広告の内容に対応する場所まで前記乗員が移動して当該場所で前記乗員が前記広告の内容に対応する商品を購入したか、前記広告の内容に対応するサービスを利用した場合には、前記影響度を大きく算出する、
情報処理装置。
【請求項11】
車両が通過する道路の付近に設置されている広告提供装置により前記車両の乗員に提供される広告に関する処理をコンピュータにより実行する情報処理方法であって、
前記広告提供装置の設置場所に関する情報と、前記広告提供装置の付近を通過時の前記車両の周囲の状況とに基づいて、前記広告が前記乗員に与えた影響である影響度を算出し、前記影響度が大きいほど当該広告の広告主に対する課金額を増加させる処理を前記コンピュータに実行させ、
当該処理では、前記広告提供装置の付近を通過する際に前記車両が走行した道路が複数の車線である場合において、前記複数の車線における前記車両が走行した車線の位置と、前記広告提供装置における前記広告の提供面の当該道路からの高さとの関係に基づいて、前記影響度を算出する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の乗員に提供される広告に関する処理を実行する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、広告の広告主に対する課金額を算出する技術が存在する。例えば、所定の道路領域に進入した車両に対して広告を提供した場合に、広告を提供した車両の台数に応じてその広告の課金額を算出する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-016654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術では、広告を提供した車両の台数に応じてその広告の課金額を算出することはできる。しかし、広告を提供した車両の乗員に対する広告の影響を適切に反映した課金額を算出することができないため、その広告に対する適切な課金額を算出することが困難である。また、広告の影響を考慮することが困難であるため、広告主が利用しにくいことも想定される。
【0005】
本発明は、車両の乗員に提供される広告に対する課金額を算出する場合に、車両の乗員に対する広告の影響をより適切に反映させた課金額を算出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車両が通過する道路の付近に設置されている広告提供装置により前記車両の乗員に提供される広告に関する処理を実行する情報処理装置である。この情報処理装置は、広告提供装置の設置場所に関する情報と、広告提供装置の付近を通過時の車両の周囲の状況とに基づいて、広告が乗員に与えた影響である影響度を算出し、影響度が大きいほど当該広告の広告主に対する課金額を増加させる処理部を備え、処理部は、広告提供装置の付近を通過する際に車両が走行した道路が複数の車線である場合において、複数の車線における車両が走行した車線の位置と、広告提供装置における広告の提供面の当該道路からの高さとの関係に基づいて、影響度を算出する
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両の乗員に提供される広告に対する課金額を算出する場合に、車両の乗員に対する広告の影響をより適切に反映させた課金額を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、広告提供装置と道路と車両との関係例を簡略化して示す図である。
図3図3は、サーバ及び店舗機器の機能構成例を示すブロック図である。
図4図4は、制御装置及び広告提供装置の機能構成例を示すブロック図である。
図5図5は、広告提供装置DBに格納されている各情報を模式的に示す図である。
図6図6は、提供広告情報DBに格納されている各情報を模式的に示す図である。
図7図7は、広告影響情報DBに格納されている各情報を模式的に示す図である。
図8図8は、道路に沿って設置されている広告提供装置の設置方向及び設置角度と広告提供装置から出力される広告の影響度との関係を示す図である。
図9図9は、道路に沿って設置されている広告提供装置の高さと広告提供装置から出力される広告の影響度との関係を示す図である。
図10図10は、広告提供装置の広告の前を通過後の車両の乗員の行動を模式的に示す図である。
図11図11は、制御装置と広告提供装置とサーバと店舗機器との間で行われる通信処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図12図12は、サーバにおける課金額算出処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理システムの構成例]
図1は、情報処理システム10のシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム10は、車両C1乃至C8に乗車する各乗員(乗員U1を含む)等に提供される広告の広告主に対する課金額を算出する処理を実行する通信システムである。
【0011】
情報処理システム10は、ネットワーク20を介して接続される複数の機器により構成される。例えば、制御装置100と、広告提供装置200、210、220と、サーバ300と、店舗機器400と、電子機器MC1とがネットワーク20を介して接続される。なお、これらの各器機間の通信については、有線通信を利用した通信又は無線通信を利用した通信が行われる。なお、図1では、説明を容易にするため、車両C1に制御装置100を設置する例を示すが、他の車両(車両C8等)についても制御装置が設置される。また、図1では、説明を容易にするため、3つの広告提供装置200、210、220と、1つの店舗機器400とを情報処理システム10を構成する機器の一例として示す。ただし、1、2又は4以上の広告提供装置と、2以上の店舗機器とにより情報処理システム10を構成してもよい。
【0012】
制御装置100は、車両C1に設置される車載機器である。制御装置100は、車両C1に設置されている各種センサにより取得された各種の車両情報及びユーザ情報を取得し、その取得された車両情報及びユーザ情報をサーバ300に送信する。なお、制御装置100については、図4等を参照して詳細に説明する。
【0013】
広告提供装置200、210、220は、各車両(車両C1を含む)が通過する道路の付近に設置される機器、例えば看板機器である。例えば、広告提供装置200は、サーバ300から送信された広告情報に基づいて、情報出力部204(図4参照)から広告を出力する。なお、広告提供装置200、210、220の設置例については、図2に示す。また、広告提供装置200の構成については、図4等を参照して詳細に説明する。
【0014】
サーバ300は、広告提供装置200から出力される広告を管理するとともに、その広告の乗員U1に対する影響度を評価し、その評価に基づいてその広告に関する課金額を算出するものである。サーバ300は、1又は複数の広告主が運営するサーバ、広告情報を提供する提供会社が運営するサーバ、道路の管理者が運営するサーバ等を用いることができる。なお、サーバ300については、図3等を参照して詳細に説明する。
【0015】
店舗機器400は、広告提供装置200から出力された広告に関連する商品又はサービスを扱う施設に設置される機器であり、その施設における車両C1及び乗員U1の行動に関する情報をサーバ300に出力する。なお、店舗機器400については、図3図10図11等を参照して詳細に説明する。
【0016】
電子機器MC1は、車両C1に乗車する乗員U1が所持する機器であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。例えば、電子機器MC1は、乗員U1の操作に基づいて、広告提供装置200から出力された広告に関連する商品又はサービスに関するWebサイトを表示部に表示させることができる。
【0017】
なお、図1では、ネットワーク20を介して各機器間で情報のやりとりを行う例を示すが、各機器間で情報を直接やりとりしてもよい。例えば、制御装置100及び広告提供装置200間で情報を直接やりとりすることができる。この場合には、例えば、近距離無線通信(例えば、Wi-Fi等の無線LAN、Bluetooth(登録商標))を利用することができる。
【0018】
[広告提供装置と道路と車両との関係例]
図2は、広告提供装置200、210、220と、道路R10、R20と、車両C1乃至C8との関係例を簡略化して示す図である。
【0019】
道路R10は、片側3車線(R11乃至R16)の道路である。また、道路R20は、道路R10の高架下を通る片側1車線(R21、R22)の道路である。
【0020】
広告提供装置200は、道路R10を矢印A1方向に走行する車両C1乃至C6と、道路R20を矢印A3方向に走行する車両C7とから認識可能となるように広告情報を出力する機器であり、建物B1の上側に設置される。なお、道路R10から広告提供装置200の下端部までの高さはH1であり、道路R20から広告提供装置200の下端部までの高さはH2であるものとする。このように、比較的大きい道路、例えば高速道路や幹線道路脇等に設置される広告提供装置200は、どこからでも見えるように設置されていることが多い。なお、本実施形態で示す各広告提供装置の高さは、鉛直方向の高さを意味するものとする。
【0021】
広告提供装置210は、道路R20を矢印A3方向に走行する車両C7から認識可能となるように広告情報を出力する機器であり、道路R20の走行方向を基準として角度α3の設置角度で設置される。なお、道路R20から広告提供装置210の下端部までの高さはH3であるものとする。
【0022】
広告提供装置220は、道路R20を矢印A3、A4方向に走行する車両C7、C8から認識可能となるように広告情報を出力する機器であり、道路R20の走行方向に平行に設置される。なお、道路R20から広告提供装置210までの高さはH4であるものとする。
【0023】
なお、広告提供装置200、210、220の設置環境については、図5を参照して詳細に説明する。また、広告提供装置200、210、220の前を車両が通過したことを検出する検出方法については、図7を参照して詳細に説明する。
【0024】
[サーバ及び店舗機器の構成例]
図3は、サーバ300及び店舗機器400の機能構成例を示すブロック図である。
【0025】
サーバ300は、通信部301と、制御部302と、記憶部303と、課金処理部304とを備える。
【0026】
通信部301は、制御部302の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0027】
制御部302は、記憶部303に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部302は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の処理装置により実現される。
【0028】
記憶部303は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部303には制御部302が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、広告提供装置DB310(図5参照)、提供広告情報DB320(図6参照)、広告影響情報DB330(図7参照)、広告情報DB350、車両情報DB360、ユーザ情報DB370)が記憶される。また、記憶部303には、通信部301を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部303として、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0029】
広告情報DB350は、各広告提供装置から広告に関する情報を出力させるための広告情報を格納するデータベースである。この広告情報には、各広告提供装置からの出力対象となる広告コンテンツと、広告IDと、広告主体と、広告関連商品及びサービスと、広告関連施設とを含む。なお、広告コンテンツは、広告画像情報、例えば静止画又は動画、広告音情報等である。
【0030】
車両情報DB360は、各車両において取得された車両情報を格納するデータベースである。この車両情報には、各車両の車両ID、ユーザID、位置情報、車速等が含まれる。
【0031】
ユーザ情報DB370は、各車両に乗車するユーザに関するユーザ情報を格納するデータベースである。このユーザ情報には、各ユーザが乗車する車両の車両ID、各ユーザのユーザID、各ユーザの位置情報、各ユーザが所持する電子機器の端末ID等が含まれる。
【0032】
課金処理部304は、制御部302の制御に基づいて、広告提供装置200に供給した広告情報に対応する広告の広告主に対する課金額を算出するものである。課金処理部304は、例えばCPU等の処理装置により実現される。なお、課金処理部304による課金処理については、図12等を参照して詳細に説明する。
【0033】
店舗機器400は、通信部401と、制御部402と、記憶部403と、周囲情報取得部404と、購入処理部405とを備える。
【0034】
通信部401は、制御部402の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0035】
制御部402は、記憶部403に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部402は、例えばCPU等の処理装置により実現される。
【0036】
記憶部403は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部403には制御部402が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、商品情報DB、サービス情報DB)が記憶される。また、記憶部403には、通信部401を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部403として、例えば、ROM、RAM、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0037】
周囲情報取得部404は、店舗機器400が設置されている施設及びその駐車場の周囲の情報を取得するものであり、取得された周囲情報を制御部402に出力する。周囲情報取得部404として、例えば、各種のセンサ類を用いることができる。例えば、音取得部及び画像取得部を用いることができる。音取得部は、店舗機器400が設置されている施設の周囲の音を取得する1又は複数のマイクである。この周囲の音に基づいて、その施設に訪れた人を認識可能となる。画像取得部は、店舗機器400が設置されている施設の周囲の被写体を撮像して画像(画像データ)を生成する撮像装置である。この周囲の画像に基づいて、その施設に訪れた人を認識可能となる。なお、通信部401を介して受信した信号に含まれる各情報に基づいて、周囲情報を取得してもよい。例えば、受信した信号に含まれる端末識別情報、例えばMACアドレス、ユーザID、車両IDに基づいて、その施設に訪れた車両、人が所持する機器を認識可能となる。
【0038】
購入処理部405は、制御部402の制御に基づいて、店舗機器400が設置されている施設を訪れた人による商品又はサービスの購入に関する各種処理を実行するものである。なお、購入処理部405による購入処理については、図10図11等を参照して詳細に説明する。
【0039】
[制御装置及び広告提供装置の構成例]
図4は、制御装置100及び広告提供装置200の機能構成例を示すブロック図である。
【0040】
制御装置100は、通信部101と、制御部102と、記憶部103と、車両情報取得部104とを備える。
【0041】
通信部101は、制御部102の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0042】
制御部102は、記憶部103に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部102は、例えばCPU等の処理装置により実現される。なお、車両C1の車両ECU(Electronic Control Unit)を制御部102としても使用してもよく、車両ECUとは異なる処理装置を制御部102として設けてもよい。
【0043】
記憶部103は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部103には制御部102が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、地図情報、車両ID、車両情報DB)が記憶される。また、記憶部103には、通信部101を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部103として、例えば、ROM、RAM、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0044】
車両情報取得部104は、車両C1の内部又は外部の周囲に関する各種の車両情報を取得するものであり、取得された車両情報を制御部102に出力する。車両情報取得部104として、例えば、各種のセンサ類、例えば、車速センサ、位置情報取得部、音取得部及び画像取得部を用いることができる。位置情報取得部は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を利用して位置情報を取得するGNSS受信機により実現できる。また、その位置情報には、GNSS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得してもよい。また、音取得部は、車両C1の車内及び外部の音を取得するものであり、1又は複数のマイクにより実現される。また、画像取得部は、車両C1の車内及び外部の被写体を撮像して画像データを取得するものであり、1又は複数のカメラにより実現される。
【0045】
広告提供装置200は、通信部201と、制御部202と、記憶部203と、情報出力部204と、周囲情報取得部205とを備える。
【0046】
通信部201は、制御部202の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0047】
制御部202は、記憶部203に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部202は、例えばCPU等の処理装置により実現される。
【0048】
記憶部203は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部203には制御部202が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、広告提供装置DB、広告情報DB)が記憶される。また、記憶部203には、通信部201を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部203として、例えば、ROM、RAM、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0049】
情報出力部204は、制御部202の制御に基づいて、サーバ300から送信された広告情報に対応する広告を出力するものである。情報出力部204として、例えば、各種画像を表示する表示部、タッチパネル、各種音声を出力する音声出力部等を用いることができる。
【0050】
周囲情報取得部205は、広告提供装置200の周囲に関する各種の周囲情報を取得するものであり、取得された周囲情報を制御部202に出力する。周囲情報取得部205として、例えば各種のセンサ類、例えば音取得部及び画像取得部を用いることができる。
【0051】
[広告提供装置DBの内容例]
図5は、広告提供装置DB310に格納されている各情報を模式的に示す図である。広告提供装置DB310は、サーバ300により広告情報が提供される広告提供装置に関する各情報を管理するためのデータベースである。
【0052】
広告提供装置DB310には、位置情報312と、道路ID313と、車線314と、設置方向315と、設置角度316と、設置高さ317とが機器ID311に関連付けて格納されている。
【0053】
機器ID311は、各広告提供装置を識別するための識別情報である。例えば、広告提供装置200の機器ID311として「SB200」が格納され、広告提供装置210の機器ID311として「SB210」が格納され、広告提供装置220の機器ID311として「SB220」が格納される。
【0054】
位置情報312は、広告提供装置の設置場所を特定するための位置情報である。位置情報312として、例えば、緯度経度、又は、緯度経度及び高度が格納される。
【0055】
道路ID313は、広告提供装置の周囲に存在する道路を識別するための識別情報である。例えば、機器ID311に対応する広告提供装置から出力される広告を認識することが可能な道路の道路ID313が、その機器ID311に関連付けて格納される。図2に示す例では、広告提供装置200の広告を認識可能な道路は、道路R10及びR20であるため、機器ID311「SB200」に関連付けて道路R10及びR20の各道路ID「R10」「R20」が格納される。
【0056】
車線314は、道路ID313に対応する道路の車線の数を示す情報であり、広告提供装置の周囲の道路の車線の数が格納される。図2に示す例では、広告提供装置200の広告を認識可能な道路R10及びR20のうち、道路R10は片側3車線であり、道路R20は片側1車線である。このため、道路ID313「R10」に関連付けて車線314「3」が格納され、道路ID313「R20」に関連付けて車線314「1」が格納される。
【0057】
設置方向315は、道路ID313に対応する道路の双方の走行方向において、広告提供装置から出力される広告を認識することが可能な走行方向を示す情報であり、例えば、走行方向を特定可能な情報が格納される。図2に示す例では、道路R20の矢印A3方向と広告提供装置210の広告の出力面211との角度がα3であるため、広告提供装置210の広告は、道路R20の矢印A3方向に走行する車両C7から認識可能である。このため、機器ID311「SB210」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置方向315「A3方向」が格納される。また、図2に示す例では、道路R20の矢印A3方向、矢印A4方向と広告提供装置220の広告の出力面221とが平行であるため、広告提供装置210の広告は、道路R20の矢印A3方向、矢印A4方向の双方に走行する車両C7、C8から認識可能である。このため、機器ID311「SB220」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置方向315「A3、A4方向」が格納される。
【0058】
設置角度316は、道路ID313に対応する道路の走行方向と広告提供装置の出力面の方向との関係を示す情報であり、例えば、道路の走行方向と広告提供装置の出力面の方向との角度が格納される。図2に示す例では、道路R20の矢印A3方向と広告提供装置210の広告の出力面211との角度がα3であるため、機器ID311「SB210」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置角度316「α3」が格納される。また、図2に示す例では、道路R20の矢印A3方向、矢印A4方向と広告提供装置220の広告の出力面221とが平行であるため、機器ID311「SB220」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置角度316「0」が格納される。
【0059】
設置高さ317は、道路ID313に対応する道路から広告提供装置の出力面の下端部までの高さを示す情報が格納される。図2に示す例では、道路R10から広告提供装置200の下端部までの高さはH1であるため、機器ID311「SB200」及び道路ID313「R10」に関連付けて設置高さ317「H1」が格納される。また、図2に示す例では、道路R20から広告提供装置200の下端部までの高さはH2であるため、機器ID311「SB200」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置高さ317「H2」が格納される。また、図2に示す例では、道路R20から広告提供装置210までの高さはH3であるため、機器ID311「SB210」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置高さ317「H3」が格納される。また、図2に示す例では、道路R20から広告提供装置220までの高さはH4であるため、機器ID311「SB220」及び道路ID313「R20」に関連付けて設置高さ317「H4」が格納される。
【0060】
[提供広告情報DBの内容例]
図6は、提供広告情報DB320に格納されている各情報を模式的に示す図である。提供広告情報DB320は、サーバ300から各広告提供装置に提供された広告情報を管理するためのデータベースである。
【0061】
提供広告情報DB320には、広告主体322と、広告関連商品及びサービス323と、広告関連施設324とが広告ID321に関連付けて格納されている。
【0062】
広告ID321は、サーバ300が各広告提供装置に提供する広告を識別するための識別情報である。
【0063】
広告主体322は、サーバ300が各広告提供装置に提供する広告の主体、内容、概要、種類等を示す情報である。図2に示すように、広告提供装置200から「NM珈琲」に関する広告が出力された場合には、広告主体322として「NM珈琲」「珈琲」「NM珈琲店」等が格納される。なお、広告主体322の代わりに、広告の種類を特定するセグメントIDを用いてもよい。
【0064】
広告関連商品及びサービス323は、サーバ300が各広告提供装置に提供する広告に関連する商品及びサービスのうちの少なくとも1つを示す情報である。図2に示すように、広告提供装置200から「NM珈琲」に関する広告が出力された場合には、広告関連商品及びサービス323として「NM珈琲」「NM珈琲店」等が格納される。
【0065】
広告関連施設324は、サーバ300が各広告提供装置に提供する広告に関連する施設を示す情報である。図2に示すように、広告提供装置200から「NM珈琲」に関する広告が出力された場合には、広告関連施設324として「NM珈琲」を提供する「NM珈琲AB店」「NM珈琲CD店」等が格納される。また、コンビニエンスストアの広告である場合には、その広告に関連する施設はそのコンビニエンスストアの店舗であり、歯医者の広告である場合には、その広告に関連する施設はその歯医者の歯科医院である。
【0066】
[広告影響情報DBの内容例]
図7は、広告影響情報DB330に格納されている各情報を模式的に示す図である。広告影響情報DB330は、車両ID、ユーザID、広告IDに紐付けて、広告提供装置200の付近を通過時の車両の情報と、その通過後の車両及びユーザの情報とが格納されるデータベースである。
【0067】
広告影響情報DB330には、時刻情報333と、車両ID334と、ユーザID335と、道路ID336と、車線ID337と、車速338と、道路状況339と、天候340と、店舗履歴341と、購入履歴342とが機器ID331及び広告ID332に関連付けて格納されている。なお、機器ID331は、図5に示す機器ID311に対応する。また、広告ID332は、図6に示す広告ID321に対応する。
【0068】
時刻情報333は、広告ID321に対応する広告が、機器ID311に対応する広告提供装置から出力された時間帯を示す情報である。このように、時刻情報333に基づいて、広告を表示している時間帯を特定可能である。すなわち、時刻情報333は、広告の表示ステータスとしても機能する。なお、時刻情報については、各広告提供装置から順次送信される。
【0069】
車両ID334は、広告ID321に対応する広告が、機器ID311に対応する広告提供装置から出力されていた時間帯において、機器ID311に対応する広告提供装置の付近、例えば前を通過した車両を識別するための識別情報である。
【0070】
ここで、広告提供装置の付近を通過した車両を判定する通過判定方法について説明する。最初に、各車両において判定する通過判定方法について説明する。例えば、車両C1の制御装置100の制御部102は、位置情報取得部(車両情報取得部104に含まれる)により取得された車両C1の位置情報と、記憶部103に格納されている地図情報とに基づいて、車両C1の走行履歴を取得可能である。なお、記憶部103に格納されている地図情報には、各広告提供装置の付近を通過したことを判定するための判定位置、すなわち緯度経度がマッピングされる。図2に示す例では、道路R10における判定位置TS1を通過した際に、広告提供装置200の付近を通過したと判定することができる。この判定位置については、図5に示す広告提供装置DB310の位置情報312に基づいて、制御部102が設定してもよく、予め地図情報に設定してもよい。
【0071】
また、車両C1が走行する車線についても同様に、位置情報取得部により取得された車両C1の位置情報と、記憶部103に格納されている地図情報とに基づいて取得可能である。このように、車両C1が広告提供装置200の判定位置TS1を通過した際には、制御装置100の制御部102は、所定タイミングで、その判定結果をサーバ300に送信する。なお、所定タイミングは、例えば、通過判定が行われた直後又は定期的な時刻、例えば5分毎とすることができる。例えば定期的なタイミングで通過判定の判定結果をサーバ300に送信する場合には、制御装置100の制御部102は、通過判定の判定結果とその判定時刻とを記憶部103に時系列で保持させ、その保持された通過判定の判定結果とその判定時刻とを所定タイミングでサーバ300に送信する。
【0072】
また、通過判定の判定結果には、車両C1の車両IDと、車両C1の乗員U1のユーザIDと、その判定時の道路R10の道路IDと、その判定時における車両C1の道路R10の車線R11(車線R11の車線ID)と、その判定時の車両C1の車速とを含める。また、車両情報取得部104により車両C1の周囲の周囲情報及び環境情報、例えば渋滞情報、天候が取得可能な場合には、それらの各情報についても、通過判定の判定結果に含めることが好ましい。また、車両情報取得部104により渋滞の有無、車両C1の向き、車両C1に対する広告提供装置200の向き、車両C1に対する広告提供装置200の高さ等を取得可能な場合には、それらの各情報を通過判定の判定結果に含めてもよい。
【0073】
なお、上述した通過判定をサーバ300が実行してもよい。この場合には、制御装置100の制御部102は、位置情報取得部により取得された車両C1の位置情報及び取得時刻と、この位置情報により特定される道路R10の道路ID及び車線IDと、車両C1の車速とを含む車両情報をサーバ300に所定タイミングで送信する。そして、サーバ300の制御部302は、制御装置100から送信された各情報を車両情報DB360に順次格納する。次に、サーバ300の制御部302は、制御装置100から送信された車両C1の位置情報と、判定位置TS1がマッピングされている地図情報とに基づいて、広告提供装置200の付近を通過したことを判定する。
【0074】
また、上述した通過判定を広告提供装置200が実行してもよい。この場合には、広告提供装置200の制御部202は、周囲情報取得部205により取得された各情報、例えば、画像情報、受信電波情報を用いて、車両C1が広告提供装置200の付近を通過したことを判定する。例えば、通信部201を介して制御装置100との間でやりとりされた情報に含まれる車両IDやユーザIDに基づいて、車両C1が広告提供装置200の付近を通過したことを判定する。この場合には、制御装置100からの電波強度が所定値を超えたことを条件に通過判定をすることができる。また、例えば、画像取得部(周囲情報取得部205に含まれる)より取得された画像情報に基づいて、広告提供装置200の付近を車両が通過したことを検出することができる。この場合には、その検出時の車両の走行車線、その車両の車速、その検出時の渋滞の有無、その検出時の車両の向き、その検出時に他の車両により遮蔽されたか否かすなわち遮蔽車両の有無等を検出することができる。このように、画像情報を用いて通過判定がされた車両については、車両の外観に基づいて車両IDを取得してもよく、無線通信を利用して車両IDを取得してもよい。
【0075】
このように、車両C1が広告提供装置200の判定位置TS1を通過したことが検出された場合には、広告提供装置200の制御部202は、所定タイミングで、その判定結果をサーバ300に送信する。この所定タイミングは、上述した制御装置100からサーバ300への所定タイミングと同様とすることができる。
【0076】
なお、上述した各機器での通過判定処理により求められた複数の判定結果を組み合わせて用いることにより通過判定精度を向上させることができる。また、車両C1側で取得された画像情報と、広告提供装置200側で取得された画像情報とを用いることにより、通過判定精度を向上させることができる。
【0077】
ユーザID335は、広告ID321に対応する広告が、機器ID311に対応する広告提供装置から出力されていた時間帯において、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した車両の乗員を識別するための識別情報である。なお、ユーザIDについては、上述した通過判定により取得される。
【0078】
道路ID336は、車両ID334に対応する車両が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した際に走行していた道路のIDを示す情報である。なお、道路ID336については、上述した通過判定により取得される。また、道路IDについては、位置情報取得部により取得された位置情報の履歴に基づいて取得してもよい。なお、道路IDとともに、又は、道路IDの代わりに、ノードIDを用いてもよい。なお、ノードIDは、道路における所定範囲を特定するIDである。例えば、道路における分岐から分岐までの区間を1つのノードとすることもある。
【0079】
車線ID337は、車両ID334に対応する車両が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した際に走行していた道路の車線のIDを示す情報である。また、車線IDに基づいて、各車両の走行方向が特定される。なお、車線IDについては、上述した通過判定により取得される。また、車線IDについては、位置情報取得部により取得された位置情報の履歴に基づいて取得してもよい。
【0080】
車速338は、車両ID334に対応する車両が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近の道路を通過した際の車速を示す情報である。なお、車速については、上述した通過判定により取得される。
【0081】
道路状況339は、車両ID334に対応する車両が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した際の道路の状況を示す情報である。道路状況339として、例えば、渋滞、非渋滞が格納される。なお、道路状況については、上述した通過判定により取得される。また、道路及び車速の関係に基づいて道路状況を推定してもよい。例えば、高速道路を走行中に低速となっている場合には、渋滞であると推定可能である。
【0082】
天候340は、車両ID334に対応する車両が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した際の道路の周囲の天候を示す情報である。天候340として、例えば、晴、曇、雨、雪、暴風雨等が格納される。なお、天候については、上述した通過判定により取得される。
【0083】
なお、サーバ300は、渋滞情報及び天候等の情報を他の機器から取得してもよい。例えば、サーバ300は、通過判定がされた時刻及び位置に基づいて、その時刻及び位置に対応する道路の渋滞情報と、その道路の周囲の天候とを、所定のネットワーク、例えばインターネットを介して他の機器から取得してもよい。
【0084】
店舗履歴341は、車両ID334に対応する車両又はその乗員が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した後に、広告ID332に対応する広告に関連する施設に行ったか否かを示す情報である。この店舗履歴341については、図10を参照して詳細に説明する。
【0085】
購入履歴342は、車両ID334に対応する車両の乗員が、機器ID311に対応する広告提供装置の付近を通過した後に、広告ID332に対応する広告に関連する商品及びサービスの少なくとも1つの購入行動を行ったか否かを示す情報である。この購入履歴342については、図10を参照して詳細に説明する。
【0086】
[広告提供装置の設置方向及び設置角度と広告の影響度との関係例]
図8は、道路R30、R50に沿って設置されている広告提供装置230、240、250の設置方向及び設置角度と、広告提供装置230、240、250から出力される広告の影響度との関係を示す図である。なお、広告提供装置230、240、250については、上側から見た場合の形状を簡略化して示す。また、広告提供装置230、240、250の各情報出力部には、何らかの広告が表示されるものとする。なお、広告提供装置230、240、250の各情報出力部に表示される広告の表示方向を矢印232、242、252で示す。また、道路R30、R50は、片側1車線の道路であるものとする。
【0087】
図8(A)には、直線状の道路R30に設置されている広告提供装置230、240の設置方向及び設置角度と、出力される広告の影響度との関係を示す。広告提供装置230は、道路R30の走行方向に対して広告の出力面231が角度α11となるように設置され、広告提供装置240は、道路R30の走行方向と広告の出力面241とが略平行となるように設置されているものとする。
【0088】
図8(A)に示す例では、道路R30を矢印A11方向に進行する車両C31と、道路R30を矢印A12方向に進行する車両C32とを示す。この場合に、車両C31の乗員は、車両C31の乗員の方向に出力面231が設定されている広告提供装置230の広告は見易いと想定されるが、車両C31の進行方向に略平行に出力面241が設定されている広告提供装置240の広告は見難いと想定される。また、車両C32の乗員は、車両C32の乗員の方向とは逆方向に出力面231が設定されている広告提供装置230の広告は見えないと想定され、車両C32の進行方向に略平行に出力面241が設定されている広告提供装置240の広告は見えるが、見難いと想定される。
【0089】
そこで、図8(A)に示す例では、車両C31、C32の各乗員に対する広告の影響度として、矢印A11方向に走行する車両C31の乗員に対する広告提供装置230の広告が一番影響度が高いと想定される。また、矢印A11方向に走行する車両C31の乗員と、矢印A12方向に走行する車両C32の乗員とに対する広告提供装置240の広告の影響度が2番目に高いと想定される。なお、矢印A12方向に走行する車両C32の乗員に対する広告提供装置230の広告の影響度は低いと想定される。
【0090】
図8(B)には、直線状の道路R50に設置されている広告提供装置250の設置方向及び設置角度と、出力される広告の影響度との関係を示す。広告提供装置250は、道路R50の直線の走行方向に対して広告の出力面251が角度α13となるように設置され、道路R50の最短の曲線の走行方向に対して広告の出力面251が角度α14となるように設置されているものとする。
【0091】
図8(B)に示す例では、道路R50を矢印A13方向に進行する車両C51と、道路R50を矢印A14方向に進行する車両C52とを示す。この場合に、車両C51の乗員は、車両C51の進行方向に出力面251が設定されている広告提供装置250の広告は見易いと想定される。一方、車両C52の乗員は、車両C52の進行方向とは逆方向に出力面251が設定されている広告提供装置250の広告は見難いと想定される。
【0092】
そこで、図8(B)に示す例では、車両C51、C52の各乗員に対する広告提供装置250の広告の影響度として、矢印A13方向に走行する車両C51の乗員に対する影響度が、矢印A14方向に走行する車両C52の乗員に対する影響度よりも高いと想定される。
【0093】
このように、道路R30と、広告提供装置230、240、250との設置場所及び設置角度に応じて、道路R30、R50を走行する車両の乗員に対する広告の影響度が変化する。
【0094】
なお、図8では、平坦な道を車両が走行する場合を例にして説明したが、坂道を走行する場合には、登りは見えるが下りは見えない広告も想定される。そこで、坂道の角度と、道路状況を考慮して広告の見易さに関する情報を設定してもよい。
【0095】
[広告提供装置の設置高さと広告の影響度との関係例]
図9は、道路R60に沿って設置されている広告提供装置260、270の高さと、広告提供装置260、270から出力される広告の影響度との関係を示す図である。なお、広告提供装置260、270の各情報出力部261、271には、何らかの広告が表示されるものとする。また、道路R60は、片側3車線(R61乃至R66)の道路であるものとする。
【0096】
広告提供装置260は、道路R60から高さH11の位置に設置され、広告提供装置270は、道路R60から高さH12の位置に設置されているものとする。なお、H11<<H12である。
【0097】
図9に示す例では、道路R60を矢印A21方向に進行する車両C61乃至C63と、道路R60を矢印A22方向に進行する車両C64乃至C66とを示す。この場合に、道路R60から比較的低い位置(高さH11)に設置されている広告提供装置260の広告を車両C61乃至C66の各乗員が見る場合を想定する。例えば、広告提供装置260の広告の高さH11と、道路R60を走行する車両C61乃至C66の各乗員の眼の高さとが略同じ位置となる。この場合には、広告提供装置260からの距離が最も近い車線R61を走行する車両C61の乗員は、広告提供装置260の広告に近いため、車両C61の乗員に対する広告の影響度は高いと想定される。一方、広告提供装置260からの距離が最も遠い車線R66を走行する車両C66の乗員は、広告提供装置260の広告から遠いため、車両C66の乗員に対する広告の影響度は、車両C61の乗員に対する広告の影響度よりも低いと想定される。同様に、広告提供装置260の広告の影響度は、広告提供装置260からの距離に応じて低下すると考えられるため、車線R61→R62→R63→R64→R65→R66の順序で低下すると想定される。
【0098】
また、道路R60から比較的高い位置(高さH12)に設置されている広告提供装置270の広告を車両C61乃至C66の各乗員が見る場合を想定する。例えば、広告提供装置270の広告の高さH12は、道路R60を走行する車両C61乃至C66の各乗員の眼の高さよりも比較的高い位置となる。この場合には、広告提供装置270からの距離が最も近い車線R61を走行する車両C61の乗員は、広告提供装置270に近いため、上を見上げないと広告提供装置270の広告を見ることができない。このため、車両C61の乗員に対する広告の影響度は低いと想定される。一方、広告提供装置270からの距離が最も遠い車線R66を走行する車両C66の乗員は、広告提供装置270から遠いため、少しだけ上を見上げることにより広告提供装置270の広告を見ることができる。このため、車両C66の乗員に対する広告の影響度は、車両C61の乗員に対する広告の影響度よりも高いと想定される。同様に、広告提供装置270の広告の影響度は、広告提供装置270からの距離に応じて低下すると考えられるため、車線R61→R62→R63→R64→R65→R66の順序で増加すると想定される。
【0099】
このように、広告提供装置260、270の高さに応じて、車線R61乃至R66を走行する車両の乗員に対する広告の影響度が変化する。
【0100】
[広告提供装置を通過後の車両及び乗員の行動例]
図10は、広告提供装置200の広告の前を通過後の車両C1の乗員U1の行動を模式的に示す図である。
【0101】
図10(A)には、広告提供装置200の広告の前を通過した後に車両C1が、広告提供装置200の広告に関連する店舗(NM珈琲AB店CS1)に向かっている状態を示す。すなわち、広告提供装置200の広告を見た車両C1の乗員U1は、その広告の商品(NM珈琲)に関心を持ち、NM珈琲を提供するNM珈琲AB店CS1に行きたいと考え、NM珈琲AB店CS1に向かっている状態を示す。NM珈琲AB店CS1には、駐車場P1が設置されている。また、駐車場P1には、駐車した車両を撮像する撮像装置(周囲情報取得部404(図4参照)に含まれる)が設置されているものとする。
【0102】
図10(B)には、駐車場P1に車両C1を駐車させ、NM珈琲AB店CS1において乗員U1がNM珈琲CF1を購入した場合を示す。この場合には、駐車場P1に駐車した車両C1の画像情報を周囲情報取得部404が取得して解析することにより、車両C1がNM珈琲AB店CS1に来たことを把握することが可能である。また、車両C1の制御装置100の位置情報取得部(車両情報取得部104)により取得された位置情報と、NM珈琲AB店CS1又は駐車場P1の位置情報とに基づいて、車両C1がNM珈琲AB店CS1に来たことを把握することが可能である。例えば、車両C1の位置が、NM珈琲AB店CS1又は駐車場P1の位置を基準とする所定範囲、例えば半径数m乃至数十mの円形に含まれる場合には、車両C1が駐車場P1まで来たことを検出可能である。また、車両C1の乗員U1が所持する電子機器MC1の位置情報取得部により取得された位置情報と、NM珈琲AB店CS1の位置情報とに基づいて、車両C1の乗員U1がNM珈琲AB店CS1に来たことを把握することが可能である。例えば、電子機器MC1の位置が、NM珈琲AB店CS1の位置を基準とする所定範囲、例えば数m乃至数十mの円形に含まれる場合には、乗員U1がNM珈琲AB店CS1まで来たことを検出可能である。なお、比較的広い敷地の店舗である場合には、所定範囲を広く設定するか、駐車場の所定位置を通過したか否かに基づいて店舗まで来たことを判定してもよい。
【0103】
なお、大手のチェーン店に関する広告に関連する施設の場合には、比較的広い地域に複数の店舗が存在することも想定される。この場合には、それらの複数の店舗が判定対象となる。
【0104】
また、車両C1を他の場所で降りて乗員U1が徒歩でNM珈琲AB店CS1に向かうことも想定される。この場合についても同様に、乗員U1が所持する電子機器MC1の位置情報と、NM珈琲AB店CS1の位置情報とに基づいて、乗員U1がNM珈琲AB店CS1に来たことを把握することが可能である。
【0105】
また、車両C1が駐車場P1まで来たことが検出された後の滞在時間に基づいて、車両C1が駐車場P1に駐車したか否かを判定可能である。車両C1が駐車場P1まで来た後に所定時間以上の滞在している場合には、車両C1が駐車場P1に駐車したと判定する。この場合には、制御装置100又は電子機器MC1の位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて判定可能である。なお、所定時間は、例えば数分乃至数十分程度の値とすることができる。このように、車両C1が駐車場P1に駐車したと判定された場合には、制御装置100の制御部102は、車両C1が駐車場P1に駐車した旨と車両IDとを関連付けてサーバ300に送信する。この場合に、サーバ300は、広告影響情報DB330の車両ID334「C01」に関連付けて店舗履歴341に「駐車」を格納する。
【0106】
また、乗員U1は、電子機器MC1を用いてNM珈琲CF1を購入するものとする。例えば、電子機器MC1にインストールされているNM珈琲のアプリケーションを用いて、NM珈琲CF1を購入することができる。この場合には、NM珈琲のアプリケーションに登録されている乗員U1の登録情報に基づいて、乗員U1のユーザIDを判定可能である。
【0107】
また、NM珈琲AB店CS1の店員SP1は、購入処理部405及び電子機器MC1を用いた購入処理を実行する。この場合には、購入処理部405は、電子機器MC1から乗員U1のユーザIDを取得する。そして、店舗機器400の制御部402は、NM珈琲CF1に関する購入情報、例えば商品ID、購入額、購入数とともに、乗員U1のユーザIDをサーバ300に送信する。この場合に、サーバ300は、広告影響情報DB330のユーザID335「U01」に関連付けて購入履歴342に「購入」を格納する。なお、他の形態、例えばドライブスルー等を利用する場合についても同様に購入処理を実行することができる。
【0108】
なお、クレジットカード会社又はオンライン決済サービス会社と、サーバ300とが提携し、乗員U1の購入情報及びユーザIDとを管理してもよい。例えば、クレジットカード会社又はオンライン決済サービス会社のIDと、乗員U1のユーザIDとを関連付けておき、サーバ300は、その乗員U1のユーザIDに基づいて、乗員U1の購入情報を取得してもよい。また、携帯電話会社と、サーバ300とが提携し、乗員U1が所持する電子機器MC1を用いて閲覧広告、購入情報及びユーザIDを管理してもよい。
【0109】
なお、乗員U1が、NM珈琲AB店CS1の会員登録をしているような場合には、その会員情報に基づいて乗員U1のユーザIDを判定可能である。また、乗員U1の音声に基づく個人識別、乗員U1の顔画像に基づく個人識別等により、乗員U1のユーザIDを判定してもよい。
【0110】
図10(C)には、広告提供装置200の広告の前を通過した後に車両C1の乗員U1が、電子機器MC1を用いて、広告提供装置200の広告に関連するNM珈琲CF1を購入した場合を示す。例えば、広告提供装置200の広告を見た車両C1の乗員U1は、その広告の商品(NM珈琲)に関心を持ち、NM珈琲に関連するWebサイトを利用してNM珈琲CF1を購入することができる。この場合には、購入サーバ410は、電子機器MC1から送信された購入情報に基づいて、NM珈琲CF1を発送する処理を実行する。そして、商品発送所420は、購入サーバ410からの指示に基づいて、NM珈琲CF1を乗員U1に発送する。このように、乗員U1がNM珈琲CF1を購入したと判定された場合には、購入サーバ410は、乗員U1がNM珈琲CF1を購入した旨と乗員U1のユーザIDとを関連付けてサーバ300に送信する。この場合に、サーバ300は、広告影響情報DB330のユーザID335「U01」に関連付けて購入履歴342に「購入」を格納する。
【0111】
なお、広告提供装置200の広告を見た車両C1の乗員U1が、その広告の商品(NM珈琲)に関する購入行動以外の行動をした場合についても、何らかの情報を付加してもよい。例えば、広告提供装置200の広告を見た車両C1の乗員U1が、その広告の商品(NM珈琲)に関連するホームページを見たことが検出された場合には、広告影響情報DB330のユーザID335「U01」に関連付けて購入履歴342に「ホームページ閲覧」を格納する。
【0112】
[各機器間の通信処理例]
図11は、制御装置100と広告提供装置200とサーバ300と店舗機器400との間で行われる通信処理の一例を示すシーケンスチャートである。図11では、図2に示す道路R10を車両C1が移動する場合における例を示す。なお、この通信処理例では、図1乃至図10を適宜参照して説明する。
【0113】
ステップS501において、サーバ300の制御部302は、広告情報DB350に格納されている広告情報を広告提供装置200に送信する。この広告情報は、広告提供装置200の情報出力部204から広告を出力させるための情報であり、情報出力部204からの出力対象となる広告コンテンツと、広告IDと、広告主体と、広告関連商品及びサービスと、広告関連施設とを含む。なお、広告コンテンツは、広告画像情報、例えば静止画又は動画、広告音情報等である。
【0114】
ステップS502、S503において、広告提供装置200の制御部202は、広告情報を受信すると、受信した広告情報に基づいて情報出力部204から広告を出力させる。例えば、図2に示すように、情報出力部204に広告が表示される。
【0115】
ステップS504において、広告提供装置200の制御部202は、情報出力部204から出力させた広告の広告IDと、その広告を出力させた時間帯、すなわち広告の表示ステータスとを含む状況情報をサーバ300に送信する。この場合に、広告提供装置200の制御部202は、広告提供装置200の設置方向、広告提供装置200の設置高さ、広告提供装置200の位置情報、時刻毎の広告内容等を状況情報に含めてサーバ300に送信してもよい。
【0116】
ステップS505において、サーバ300は、広告提供装置200からの状況情報を受信して広告影響情報DB330(図7参照)に格納する。例えば、広告提供装置200の機器ID「SB200」が機器ID331に格納され、情報出力部204から出力された広告の広告ID「AD01」が広告ID332に格納され、情報出力部204からその広告が出力された時間帯が時刻情報333に格納される。
【0117】
ステップS506において、制御装置100の制御部102は、車両C1が広告提供装置200の判定位置TS1を通過した際の通過判定の判定結果(通過判定情報)をサーバ300に送信する。この通過判定情報には、車両C1の車両ID、乗員U1のユーザID、車両C1の位置情報、車両C1が走行する道路ID及び車線ID、車両C1の車速、周囲の道路状況、天候等を含める。なお、通過判定をサーバ300が実行する場合には、必要に応じて、車両C1に関する各種車両情報、例えば車両ID、ユーザID、車速が制御装置100からサーバ300に送信される。また、通過判定を広告提供装置200が実行する場合には、広告提供装置200からサーバ300に通過判定情報が送信される。この場合についても、必要に応じて、車両C1に関する各種車両情報、例えば車両ID、ユーザID、車速が制御装置100からサーバ300に送信される。
【0118】
ステップS507において、サーバ300は、制御装置100からの通過判定情報を受信して広告影響情報DB330(図7参照)に格納する。例えば、車両C1の車両ID「C01」が車両ID334に格納され、車両C1の乗員U1のユーザID「U01」がユーザID335に格納され、車両C1が走行した道路の道路ID「R10」が道路ID336に格納され、車両C1が走行した道路の車線ID「R11」が車線ID337に格納され、車両C1の車速「50km」が車速338に格納され、車両C1の周囲の道路状況「非渋滞」が道路状況339に格納され、車両C1の周囲の天候「晴」が天候340に格納される。
【0119】
ステップS508において、店舗機器400の制御部402は、周囲情報取得部404により取得された周囲情報に基づいて、車両C1に関する駐車情報を取得する。図10に示す例では、NM珈琲AB店CS1の駐車場P1に車両C1が駐車しているため、店舗機器400の制御部402は、車両C1に関する駐車情報を取得する。そして、ステップS509において、店舗機器400の制御部402は、車両C1に関する駐車情報をサーバ300に送信する。
【0120】
ステップS510において、サーバ300は、店舗機器400からの駐車情報を受信して広告影響情報DB330(図7参照)に格納する。例えば、車両C1の車両ID334「C01」に関連付けて、店舗履歴341に「駐車」が格納される。なお、この例では、車両C1に関する駐車の有無を店舗機器400が判定する例を示すが、制御装置100又はサーバ300が車両C1に関する駐車の有無を判定してもよい。この場合には、車両C1の位置情報と、広告関連施設324(図6参照)に格納されている施設の位置情報とを比較し、一致又は略一致した場合にその施設に行ったことを判定することができる。そして、その判定後に同一場所に所定時間以上車両C1が存在することが判定された場合には、その施設に車両C1が駐車していると判定することができる。
【0121】
ステップS511において、店舗機器400の購入処理部405は、車両C1の乗員U1の購入行動に基づいて、乗員U1の購入処理を実行する。図10(B)に示す例では、NM珈琲AB店CS1において乗員U1がNM珈琲CF1を購入したため、NM珈琲CF1に関する購入処理を実行する。この場合には、購入処理部405は、乗員U1の電子機器MC1からユーザIDを取得し、そのユーザIDとNM珈琲CF1に関する商品IDと購入時刻と購入店とを関連付けた購入情報を生成する。そして、ステップS512において、店舗機器400の制御部402は、購入処理部405により生成された購入情報をサーバ300に送信する。
【0122】
ステップS513において、サーバ300は、店舗機器400からの購入情報を受信して広告影響情報DB330(図7参照)に格納する。この場合には、購入情報に含まれる商品IDと一致する広告関連商品及びサービス323(図6参照)と、これに対応する広告ID321(図6参照)とを抽出する。そして、抽出された広告ID332と、購入情報に含まれるユーザID335とが一致する情報が広告影響情報DB330に存在する場合には、そのユーザID335に関連付けて購入履歴342に「購入」が格納される。図10に示す例では、車両C1のユーザID335「U01」に関連付けて、購入履歴342に「購入」が格納される。
【0123】
このように、車両の乗員により購入された商品の商品IDと、ユーザIDとに基づいて、広告に関連する商品が購入されたか否かを判定することができる。また、サービスについても同様に、車両の乗員により購入又は利用されたサービスのサービスIDと、ユーザIDとに基づいて、広告に関連するサービスが購入又は利用されたか否かを判定することができる。
【0124】
また、図10(C)に示すように、電子機器MC1を用いて購入又は利用された商品又はサービスについても同様に、広告に関連する商品又はサービスが購入又は利用されたか否かを判定することができる。
【0125】
ステップS514において、サーバ300の課金処理部304は、広告影響情報DB330に格納されている各情報に基づいて、広告提供装置200から出力された広告の広告主に対する課金額を算出する。この算出処理については、図12を参照して詳細に説明する。
【0126】
[サーバの動作例]
図12は、サーバ300における課金額算出処理の一例を示すフローチャートである。また、この課金額算出処理は、記憶部303に記憶されているプログラムに基づいて課金処理部304により実行される。この課金額算出処理では、広告提供装置200から出力された各広告について、広告主に対する課金額を算出する例を示す。また、この課金額算出処理は、予め設定されている所定タイミングで実行される。この所定タイミングは、例えば、広告提供装置200から出力された広告を見たユーザが、その広告に関連する商品の購入やサービスの利用をすると想定される期間を考慮して設定される。所定タイミングとして、例えば、毎日、1週間、1月等の期間の経過時を設定することができる。また、所定タイミングは、固定としてもよく、広告主の希望に応じて適宜可変として設定してもよい。また、この課金額算出処理では、図1乃至図11を適宜参照して説明する。
【0127】
ステップS601において、課金処理部304は、広告提供装置200から出力された各広告について、広告提供装置200の前を通過した車両1台当たりの基本金額を広告毎に設定する。例えば、広告提供装置200の情報出力部204に広告が表示される場合には、情報出力部204の表示画面のサイズに基づいて基本金額を設定することができる。例えば、広告提供装置200の情報出力部204の表示画面のサイズが大きくなるのに応じて、基本金額を高い値に設定することができる。
【0128】
ステップS602において、課金処理部304は、広告影響情報DB330(図7参照)から広告提供装置200に関する各情報を取得する。例えば、機器ID331「SB200」に関連付けられた各情報が取得される。
【0129】
ステップS603において、課金処理部304は、ステップS602で取得された広告提供装置200に関する各情報に基づいて、広告提供装置200の前を通過した各車両について影響度を算出する。
【0130】
例えば、基本影響度を1とし、この基本影響度1に、ステップS602で取得された広告提供装置200に関する各情報に基づいて設定される演算値を乗算する演算処理を実行することにより、各車両の影響度を算出することができる。
【0131】
例えば、車線ID337に基づいて、広告提供装置200の前を通過した車両が走行した車線が広告提供装置200に近いか遠いかを判定可能である。そこで、車両の走行車線が広告提供装置200に近いか遠いかに応じて演算値を設定することができる。例えば、演算値の範囲を0.9乃至1.1とし、走行車線が広告提供装置200から最も近い車両については演算値として1.1を設定し、走行車線が広告提供装置200から最も遠い車両については演算値として0.9を設定する。また、走行車線が他の車線となる車両については演算値として0.9乃至1.1の間の値を車線に応じて設定する。なお、広告提供装置200の高さ及びサイズが所定の適正基準を満たす場合には、演算値として1よりも大きい値を設定してもよい。
【0132】
ただし、図9で示したように、広告提供装置270の高さH12が所定値以上である場合には、車両の乗員が見難くなる。このため、設置高さ317(図5参照)に基づいて、情報出力部の高さが所定値以上となる広告提供装置を特定し、情報出力部の高さが所定値以上となる広告提供装置については、走行車線が広告提供装置200から最も近い車両については演算値として低い値を設定し、走行車線が広告提供装置200から最も遠い車両については演算値として高い値を設定する。
【0133】
例えば、車速338、道路状況339に基づいて、広告提供装置200の前を通過した車両の速度が速いか遅いかを判定可能である。そこで、広告提供装置200の前を通過時の車速に応じて演算値を設定することができる。例えば、演算値の範囲を0.9乃至1.5とする。そして、道路状況339が「渋滞」である車両については演算値として1.5を設定する。また、広告提供装置200の前を通過時の車速が所定値以下となる車両、すなわち遅い車両については演算値として1.2を設定し、その車速が所定値以上となる車両、すなわち早い車両については演算値として0.9を設定する。なお、車速に応じて0.9乃至1.5の間の値を演算値として適宜設定してもよい。また、渋滞の悪化度に応じて0.9乃至1.5の間の値を演算値として適宜設定してもよい。
【0134】
例えば、設置方向315、設置角度316(図5参照)に基づいて、広告提供装置の前を通過した車両の進行方向が広告提供装置の情報出力部の向きに正対しているか広告提供装置の情報出力部が見えない向きかを判定可能である。そこで、広告提供装置の設置方向及び設置角度と、車両の進行方向とに応じて演算値を設定することができる。例えば、演算値の範囲を0乃至1.0とする。そして、進行方向が広告提供装置の情報出力部の向きに正対している車両については演算値として1.0を設定する。また、進行方向が広告提供装置の情報出力部が見えない向きとなる車両については演算値として0を設定する。なお、広告提供装置の設置方向及び設置角度に応じて0乃至1.0の間の値を演算値として適宜設定してもよい。例えば、図8(B)に示す例では、矢印A13方向に進行する車両C51は、広告提供装置250の情報出力部の向きに正対している。この場合には、車両C51については演算値として1.0を設定する。一方、矢印A14方向に進行する車両C52は、広告提供装置250の情報出力部が見えない向きとなる。この場合には、車両C52については演算値として0を設定する。また、図8(A)に示す例では、矢印A11方向に進行する車両C31は、広告提供装置230の情報出力部の向きに正対してはいないが、広告提供装置230の情報出力部が見える向きとなる。この場合には、車両C31については演算値として0.7を設定する。一方、矢印A12方向に進行する車両C32は、広告提供装置230の情報出力部が見えない向きとなる。この場合には、車両C32については演算値として0を設定する。また、車両C31、C32は、広告提供装置240の情報出力部の向きに正対してはいないが、広告提供装置240の情報出力部が見える。この場合には、車両C31、車両C32については演算値として0.5を設定する。
【0135】
また、上述したように、広告提供装置200の周囲情報取得部205が画像情報を取得可能な場合には、広告提供装置200の前を通過した車両が、他の車両により情報出力部204を遮蔽されたか否かすなわち遮蔽車両の有無等を検出することができる。この場合には、遮蔽車両の有無に基づいて演算値を設定することができる。例えば、演算値の範囲を0乃至1.0とする。そして、遮蔽車両が存在しなかった車両については演算値として1.0を設定する。また、遮蔽車両が存在し、その遮蔽車両により情報出力部204が完全に見えない状態の車両については演算値として0を設定する。例えば、図2に示す例では、車両C5については車両C4が遮蔽車両となりうる。例えば、車両C5が小型乗用車であり、車両C4が大型トラックである場合には、車両C5の乗員にとっては、車両C4により情報出力部204が完全に見えない状態となりうる。また、遮蔽車両による遮蔽領域に応じて0乃至1.0の間の値を演算値として適宜設定してもよい。
【0136】
例えば、店舗履歴341に基づいて、広告提供装置200の前を通過した車両が、広告に関連する施設に行ったか否かを判定可能である。そこで、広告に関連する施設に行ったか否かに応じて演算値を設定することができる。例えば、広告に関連する施設に行った場合には、演算値として5を設定することができる。なお、演算値の範囲を1乃至5とし、広告に関連する施設の駐車場での駐車時間に応じて演算値を適宜設定してもよい。
【0137】
例えば、購入履歴342に基づいて、広告提供装置200の前を通過した車両の乗員が、広告に関連する商品又はサービスを購入また利用したか否かを判定可能である。そこで、広告に関連する商品又はサービスを購入また利用したか否かに応じて演算値を設定することができる。例えば、広告に関連する商品又はサービスを購入また利用した場合には、演算値として10を設定することができる。なお、演算値の範囲を1乃至10とし、広告に関連する商品又はサービスを購入また利用した場合のタイミングや購入額に応じて演算値を適宜設定してもよい。
【0138】
例えば、天候340に基づいて、広告提供装置200の周囲の天候が良いか悪いかを判定可能である。そこで、広告提供装置200の周囲の天候に応じて演算値を設定することができる。例えば、演算値の範囲を0.7乃至1.2とする。そして、天候340が「晴」である車両については演算値として1.2を設定する。また、天候340が「曇」である車両については演算値として1.0を設定する。また、天候340が「雨」又は「雪」である車両については演算値として0.7を設定する。なお、天候に応じて0.7乃至1.2の間の値を演算値として適宜設定してもよい。
【0139】
例えば、乗員の顔を撮像可能なカメラを備える車両の場合には、そのカメラにより通過判定の際に取得された顔画像に基づいて、車両の乗員が広告を見ていたか否かを判定し、その乗員が広告を見ていた場合には、1よりも大きい演算値を設定してもよい。
【0140】
例えば、車両の前方を撮像可能なカメラを備える車両の場合には、そのカメラにより通過判定の際に取得された広告のサイズに基づいて、車両の乗員に与えた広告の影響を判定し、広告のサイズが大きくなるのに応じて大きい演算値を設定してもよい。
【0141】
なお、これらの演算値の設定例は、一例であり、他の設定方法により演算値を設定してもよい。また、各車両の影響度を算出する場合に、上述した全ての演算値を設定してもよく、上述した各演算値のうちの一部を設定してもよい。
【0142】
課金処理部304は、このように設定された各車両の演算値を用いて、広告提供装置200の前を通過した各車両について影響度を車両毎に算出する。具体的には、基本影響度1に、設定された演算値を乗算して各車両の影響度を算出する。この場合に、設定された演算値が複数である場合には、基本影響度1に各演算値を順次乗算して各車両の影響度を算出する。なお、この演算処理では、乗算する例を示すが、他の演算方法を用いてもよい。例えば、基本影響度1に、設定された演算値を順次加算して各車両の影響度を算出してもよく、基本影響度1と、設定された演算値と、所定の係数とを用いた四則演算により各車両の影響度を算出してもよい。
【0143】
ステップS604において、課金処理部304は、ステップS601で設定された基本金額と、ステップS603で算出された車両毎の影響度とに基づいて、広告提供装置200の前を通過した各車両について、広告提供装置200から出力された広告の広告料を車両毎に算出する。例えば、ステップS601で設定された基本金額と、ステップS603で算出された影響度とを乗算することにより、車両毎の広告料を算出することができる。
【0144】
ステップS605において、課金処理部304は、ステップS604で選択された車両毎の広告の広告料を用いて、広告提供装置200から出力された広告に対する課金額を算出する。例えば、同一の広告が出力されていた期間に広告提供装置200の前を通過した各車両について算出された車両毎の広告料の合計値を広告に対する課金額として算出することができる。なお、複数の広告提供装置において同一の広告が出力されている場合において、その同一の広告に対する課金額を算出する場合には、それらの各広告提供装置について算出された課金額を用いて所定の演算処理を実行することにより算出可能である。例えば、それらの各広告提供装置について算出された課金額を加算した加算値をその同一の広告に対する課金額として算出することができる。なお、加算以外の各種演算によりその同一の広告に対する課金額を算出してもよい。
【0145】
ステップS606において、制御部302は、ステップS605で算出された広告に対する課金額を出力する。例えば、制御部302は、広告に対する課金額を出力部、例えば表示部、印刷部から出力させる。また、例えば、制御部302は、広告に対する課金額を、その広告主の情報処理装置に通信部201を介して送信する。
【0146】
この例では、記憶部303における各DBに基づいて、広告に対する課金額を算出する例を示したが、他の情報を求めてもよい。例えば、店舗履歴341、購入履歴342に基づいて、広告を見た後の車両の乗員の行動履歴を取得可能である。そこで、広告を見た後の車両の乗員の行動履歴に基づいて、その広告がその乗員に与えた影響が大きいか小さいかを判定することができる。例えば、広告提供装置200から出力された広告に関連する店舗を所定時間が経過後も乗員U1が訪れない場合、又は、広告提供装置200から出力された広告に関連する商品を所定時間が経過後も乗員U1が購入しない場合には、その広告が乗員U1に刺さらなかったと判定するはずれ値測定を実行することができる。なお、所定時間は、広告の内容に応じて適宜設定可能であり、例えば24時間乃至48時間程度の値を設定することができる。そして、その判定結果、例えばはずれ値測定結果に基づいて、次回の新たな広告の作成、その乗員に対する新たな広告の提供等に用いることができる。このように、効果が大きいと想定される広告のみではなく、効果が低いと想定される広告についても、何らかの情報を取得可能である。
【0147】
なお、この例では、サーバ300からの広告情報に基づいて、広告提供装置から広告を出力する例を示すが、固定の広告、例えば紙の広告を掲載する広告提供装置、例えば看板についても本実施形態を適用可能である。この場合には、サーバ300は、広告情報を提供せずに、課金処理を実行する。
【0148】
このように、本実施形態では、広告提供装置の周囲の環境情報と、広告提供装置から提供された広告の内容と、広告提供装置の付近を通過時の車両及びその周囲の状況とに基づいて、その広告が車両の乗員に与えた影響である影響度を算出し、その影響度に基づいてその広告に対する課金額を算出することができる。また、広告提供装置の広告を見た乗員のその後の行動を位置情報等に基づいてモニタリングすることで、その乗員に与えた広告の影響度を求めることができる。これにより、広告が刺さった乗員及び刺さらなかった乗員を検出することができる。これらにより、車両の乗員に対する広告の影響を適切に反映させた課金額を算出可能であるため、広告主が利用し易い広告システムを構築可能である。
【0149】
なお、本実施形態では、課金処理をサーバ300において実行する例を示したが、その課金処理の全部または一部を他の機器において実行してもよい。この場合には、その課金処理の一部を実行する各機器により情報処理システムが構成される。また、本実施形態では、各DB(広告提供装置DB310(図5参照)、提供広告情報DB320(図6参照)、広告影響情報DB330(図7参照)、広告情報DB350、車両情報DB360、ユーザ情報DB370)をサーバ300において管理する例を示す。ただし、各DBの全部または一部を、サーバ300以外の1または複数の他の機器により管理し、他の機器により管理されている各DBの情報をサーバ300が取得して課金処理に用いてもよい。
【0150】
また、サーバ300の機能を実行可能な情報処理システムの一部(または全部)については、インターネット等の所定のネットワークを介して提供可能なアプリケーションにより提供されてもよい。このアプリケーションは、例えばSaaS(Software as a Service)である。
【0151】
なお、本実施形態で示した各処理は、各処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムに基づいて実行されるものである。このため、本実施形態は、それらの各処理を実行する機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶する記録媒体の実施形態としても把握することができる。例えば、情報処理装置に新機能を追加するためのアップデート処理により、そのプログラムを情報処理装置の記憶装置に記憶させることができる。これにより、そのアップデートされた情報処理装置に本実施形態で示した各処理を実施させることが可能となる。
【0152】
[本実施形態の構成及び効果]
サーバ300(情報処理装置の一例)は、車両C1が通過する道路の付近に設置されている広告提供装置により車両C1の乗員に提供される広告に関する処理を実行する情報処理装置である。サーバ300は、広告提供装置200の周囲の環境情報(例えば、渋滞、天候)と、広告提供装置200から乗員U1に提供された広告の内容(例えば、広告の内容に対応する施設への駐車の有無、広告の内容に対応する購入行動の有無)と、広告提供装置200の付近を通過時の車両C1及びその周囲の状況(例えば、車線、車速、渋滞、天候)とに基づいて、その広告が乗員U1に与えた影響である影響度を算出し、影響度が大きいほど当該広告の広告主に対する課金額を増加させる課金処理部304(処理部の一例)を備える。
【0153】
この構成によれば、広告を提供した車両C1の乗員U1に対する広告の影響をより適切に反映した課金額を算出することができるため、その広告に対する適切な課金額を算出することができる。また、車両の乗員に対する広告の影響を適切に反映させた課金額を算出可能であるため、広告主が利用し易い広告システムを構築可能である。
【0154】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の設置場所の周囲の道路が複数の車線R11乃至R16である場合には、複数の車線R11乃至R16のうち、広告提供装置200に近い側の車線R11を車両C1が走行するほど影響度を大きく算出する。
【0155】
この構成によれば、広告提供装置200の設置場所の周囲の道路が複数の車線である場合でも、車両C1の乗員U1に対する広告の影響をより適切に反映した課金額を算出することができる。
【0156】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置270(図9参照)の設置場所の周囲の道路が複数の車線R61であり、かつ、広告提供装置270による広告の提供位置が基準値よりも高い場合には、広告提供装置200から遠い側の車線R66を車両が走行するほど影響度を大きく算出する。なお、この基準値は、広告提供装置から出力される広告と、各車線を走行する車両からの見易さとの関係に基づいて設定される値である。例えば、数m乃至数十m程度の値を設定可能である。
【0157】
この構成によれば、広告提供装置200の設置場所の周囲の道路が複数の車線であり、かつ、広告提供装置270による広告の提供位置が基準値よりも高い場合でも、車両C61乃至C66の乗員に対する広告の影響をより適切に反映した課金額を算出することができる。
【0158】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の設置場所の周囲の道路のうち、広告提供装置200により提供される広告の向きと道路の走行方向との角度が小さい道路を車両が走行するほど影響度を大きく算出する。例えば、図8(A)に示す例では、車両C31については、広告提供装置240により提供される広告よりも、広告提供装置230により提供される広告の影響度を大きくして課金額が算出される。
【0159】
この構成によれば、広告提供装置200の設置環境に応じた課金額を算出することができる。
【0160】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の付近を通過時の車両C1の車速が遅くなるほど影響度を大きく算出する。
【0161】
この構成によれば、広告提供装置200の付近を通過時の車両C1の車速に応じた課金額を算出することができる。
【0162】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の設置場所の周囲の道路が渋滞している場合には、渋滞が悪化するほど影響度を大きく算出する。
【0163】
この構成によれば、広告提供装置200の付近の渋滞に応じた課金額を算出することができる。
【0164】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の付近を通過後に、広告の内容に対応する場所に車両C1が接近したときには影響度を大きく算出する。例えば、図10(A)(B)に示す例では、広告提供装置200から出力された広告の内容に対応するNM珈琲AB店CS1に車両C1が接近し、駐車場P1に車両C1を駐車させているため、その広告の影響度を大きくして課金額が算出される。
【0165】
この構成によれば、広告提供装置200の広告を見た乗員U1の行動に応じた課金額を算出することができる。
【0166】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の付近を通過後に、広告の内容に対応する場所又は当該場所の付近に車両C1が駐車した時間が所定時間以上となるときには、影響度を大きく算出する。例えば、図10(B)に示す例では、広告提供装置200から出力された広告の内容に対応するNM珈琲AB店CS1の駐車場P1に車両C1を駐車させているため、その駐車時間が所定時間以上となるときには、その広告の影響度を大きくして課金額が算出される。なお、所定時間は、例えば数分乃至数十分程度の値とすることができる。
【0167】
この構成によれば、広告提供装置200の広告を見た乗員U1の行動として広告関連施設の駐車状況に応じた課金額を算出することができる。
【0168】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の付近を通過後に、広告の内容に対応する商品を乗員U1が購入した場合、又は、広告の内容に対応するサービスを乗員U1が利用した場合には、影響度を大きく算出する。例えば、図10(B)に示す例では、広告提供装置200から出力された広告の内容に対応するNM珈琲CF1をNM珈琲AB店CS1で乗員U1が購入しているため、その広告の影響度を大きくして課金額が算出される。また、例えば、図10(C)に示す例では、広告提供装置200から出力された広告の内容に対応するNM珈琲CF1を、Webサイトを利用して乗員U1が購入しているため、その広告の影響度を大きくして課金額が算出される。
【0169】
この構成によれば、広告提供装置200の広告を見た乗員U1の行動として商品の購入又はサービスの利用に応じた課金額を算出することができる。
【0170】
また、サーバ300において、課金処理部304(処理部の一例)は、広告提供装置200の付近を通過後に、広告の内容に対応する場所まで乗員U1が移動して当該場所で乗員U1が所定時間以上滞在した場合、又は、広告の内容に対応する場所まで乗員U1が移動して当該場所で乗員U1が広告の内容に対応する商品を購入したか、広告の内容に対応するサービスを利用した場合には、影響度を大きく算出する。例えば、図10(B)に示す例では、広告提供装置200から出力された広告の内容に対応するNM珈琲AB店CS1まで乗員U1が移動しているため、NM珈琲AB店CS1での滞在時間が所定時間以上となるときには、その広告の影響度を大きくして課金額が算出される。なお、所定時間は、例えば数分乃至数十分程度の値とすることができる。また、図10(B)に示す例では、広告提供装置200から出力された広告の内容に対応するNM珈琲AB店CS1まで乗員U1が移動してNM珈琲CF1を購入しているため、その広告の影響度を大きくして課金額が算出される。
【0171】
この構成によれば、広告提供装置200の広告を見た乗員U1の行動履歴に応じた課金額を算出することができる。
【0172】
また、本実施形態に係る情報処理方法は、車両C1が通過する道路R10の付近に設置されている広告提供装置200により車両C1の乗員U1に提供される広告に関する処理を実行する情報処理方法である。この情報処理方法は、広告提供装置200の周囲の環境情報(例えば、渋滞、天候)と、広告提供装置200から乗員U1に提供された広告の内容(例えば、広告の内容に対応する施設への駐車の有無、広告の内容に対応する購入の有無)と、広告提供装置200の付近を通過時の車両C1及びその周囲の状況(例えば、車線、車速、渋滞、天候)とに基づいて、その広告が乗員U1に与えた影響である影響度を算出し、影響度が大きいほど当該広告の広告主に対する課金額を増加させる処理(ステップS601乃至S605)を含む。
【0173】
この構成によれば、広告を提供した車両C1の乗員U1に対する広告の影響をより適切に反映した課金額を算出することができるため、その広告に対する適切な課金額を算出することができる。また、車両の乗員に対する広告の影響を適切に反映させた課金額を算出可能であるため、広告主が利用し易い広告システムを構築可能である。
【0174】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0175】
10 情報処理システム、20 ネットワーク、100 制御装置、101、201、301、401 通信部、102、202、302、402 制御部、103、203、303、403 記憶部、104 車両情報取得部、200、210、220、230、240、250、260、270 広告提供装置、204 情報出力部、205、404 周囲情報取得部、300 サーバ、304 課金処理部、310 広告提供装置DB、320 提供広告情報DB、330 広告影響情報DB、400 店舗機器、405 購入処理部、410 購入サーバ
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