(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-26
(45)【発行日】2026-02-03
(54)【発明の名称】データ収集装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20260127BHJP
G05B 23/02 20060101ALI20260127BHJP
G16Y 10/25 20200101ALI20260127BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G05B23/02 301V
G16Y10/25
(21)【出願番号】P 2022061819
(22)【出願日】2022-04-01
【審査請求日】2025-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂下 将太
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特許第2973745(JP,B2)
【文献】国際公開第2021/106117(WO,A1)
【文献】特開2009-059193(JP,A)
【文献】特開2004-030119(JP,A)
【文献】国際公開第2019/016892(WO,A1)
【文献】特許第7193599(JP,B2)
【文献】特許第7408606(JP,B2)
【文献】特開平06-214997(JP,A)
【文献】特許第7237119(JP,B2)
【文献】特許第7457601(JP,B2)
【文献】特開2021-061598(JP,A)
【文献】特開2007-058309(JP,A)
【文献】特開平09-050949(JP,A)
【文献】特許第6438405(JP,B2)
【文献】特開2008-181341(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0101620(KR,A)
【文献】特許第5242959(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
G05B 23/02
G16Y 10/25
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産ラインに備えられ
る複数の工程を経て生産される対象物のデータを収集する装置であって、
各前
記複数の工程から、生産作業に関するデータ項目のデータを収集する収集部と、
前記生産ラインにおいて生産される対象物の識別子を取得する取得部と、
前記各工程について、当該工程で前記対象物に対し前記生産作業が実施される期間に前記収集部によって当該工程から収集される収集データに、当該対象物の識別子および当該対象物の検査結果を紐付ける紐付部と、
前記各工程について、前記紐付部によって前記識別子および前記検査結果が紐付けされた当該工程の収集データを可視化して表す可視化データを作成する可視化データ作成部を備え
、
前記収集部は、前記各工程から前記データを周期的に収集し、
前記紐付部は、
前記各工程について、当該工程から前記周期的に収集されて構成される時系列データのうち前記期間に対応の部分時系列データに、前記対象物の識別子および前記検査結果を紐付け、
前記可視化データは、前記各工程について、前記識別子および前記検査結果が紐付けされた前記部分時系列データを、当該部分時系列データの値に基づく優先順に従い並べて可視化するデータを含む、データ収集装置。
【請求項2】
前記各工程は、当該工程に前記対象物が1ずつ投入されるよう構成され、
前記生産ラインは、前記対象物が予め定められた順序で1の工程から次の工程に投入されるよう構成され、
前記データ収集装置は、
前記各工程について、当該工程に投入される対象物から構成される複数の群のそれぞれについて、当該群を構成する各対象物の前記部分時系列データの値の代表値を取得し、各前記複数の群の前記代表値と他の群の前記代表値との乖離度を取得するよう構成される、請求項
1に記載のデータ収集装置。
【請求項3】
前記可視化データ作成部は、
前記優先順を、前記各工程について取得された前記乖離度に基づき決定する、請求項
2に記載のデータ収集装置。
【請求項4】
前記代表値は、各前記複数の群について、当該群を構成する各対象物の前記部分時系列データの値の統計値を含む、請求項
2または
3に記載のデータ収集装置。
【請求項5】
前記可視化データは、前記各群に対応した前記統計値を可視化して表すデータを含む、請求項
4に記載のデータ収集装置。
【請求項6】
前記可視化データ作成部は、
前記各工程の前記優先順における順番を、当該工程の前記乖離度が大きいほど上位となるよう決定する、請求項
2または3に記載のデータ収集装置。
【請求項7】
前記各群について、当該群を構成する前記対象物の検査結果の種類は前記他の群を構成する前記対象物の検査結果の種類とは異なる、請求項
2または3に記載のデータ収集装置。
【請求項8】
前記検査結果の種類は、正常、異常および前記対象物が未だ検査されていないことを示す未検査を含む、請求項
7に記載のデータ収集装置。
【請求項9】
前記可視化データは、前記各工程について、当該工程に投入された対象物毎の前記部分時系列データの値の変化の特性を可視化して表す特性可視化データを含む、請求項
1から3のいずれか1項に記載のデータ収集装置。
【請求項10】
前記特性可視化データは、前記各工程について、当該工程に投入された対象物毎の前記部分時系列データの値の時間的変化を示す特性を共通の時間軸で可視化して表す時間的特性可視化データを含む、請求項
9に記載のデータ収集装置。
【請求項11】
前記可視化データは、前記収集データを当該収集データに紐付けされた前記検査結果の種類に応じた態様で可視化するためのデータを含む、請求項1
~3のいずれか1項に記載のデータ収集装置。
【請求項12】
前記生産ラインを制御する制御装置に備えられる、請求項1~
3のいずれか1項に記載のデータ収集装置。
【請求項13】
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記方法は、生産ラインに備えられ
る複数の工程を経て生産される対象物のデータを収集する方法であって、
各前
記複数の工程から、生産作業に関するデータ項目のデータを収集するステップと、
前記生産ラインにおいて生産される対象物の識別子を取得するステップと、
前記各工程について、当該工程で前記対象物に対し前記生産作業が実施される期間に当該工程から収集される収集データに、当該対象物の識別子および当該対象物の検査結果を紐付けるステップと、
前記各工程について、前記識別子および前記検査結果が紐付けされた当該工程の収集データを可視化して表す可視化データを作成するステップを備え
、
前記収集するステップでは、前記各工程から前記データは周期的に収集され、
前記紐付けるステップでは、
前記各工程について、当該工程から前記周期的に収集されて構成される時系列データのうち前記期間に対応の部分時系列データに、前記対象物の識別子および前記検査結果が紐付けられ、
前記可視化データは、前記各工程について、前記識別子および前記検査結果が紐付けされた前記部分時系列データを、当該部分時系列データの値に基づく優先順に従い並べて可視化するデータを含む、プログラム。
【請求項14】
前記各工程は、当該工程に前記対象物が1ずつ投入されるよう構成され、
前記生産ラインは、前記対象物が予め定められた順序で1の工程から次の工程に投入されるよう構成され、
前記データを収集する方法は、さらに、
前記各工程について、当該工程に投入される対象物から構成される複数の群のそれぞれについて、当該群を構成する各対象物の前記部分時系列データの値の代表値を取得し、各前記複数の群の前記代表値と他の群の前記代表値との乖離度を取得するステップを備える、請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記可視化データを作成するステップは、
前記優先順を、前記各工程について取得された前記乖離度に基づき決定するステップを含む、請求項13に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ収集装置に関し、特に、FA(Factory Automation:ファクトリオートメーション)の生産ラインからデータを収集する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数工程を備える生産ラインをモニタする技術が提案されている。例えば、特許文献1(特開2021-86193号公報)は、産業機器の情報収集システムを開示する。この情報収集システムは、少なくとも1つのワークから対応する1つの製品が製造されるまでに複数の処理機器により実行された複数の処理工程それぞれに関わる複数の処理情報を、当該複数の処理機器それぞれから収集する収集部と、当該収集部により収集された複数の処理情報に対し、1つの製品に関わる複数の処理工程間で連携可能な連携識別子を付して互いに関連付ける関連付け部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
生産ラインで生産された製品等の対象物は検査を経て出荷されるが、生産現場では、生産ラインから収集された対象物の生産に関するデータと、当該対象物の検査データとを紐付けて視覚的に把握したいとのユーザニーズがあった。特許文献1は、収集された情報を可視化するための技術は開示しない。
【0005】
本開示は、生産ラインから収集された対象物の生産に関するデータと、当該対象物の検査データを紐付けて可視化するデータを作成可能な構成を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一例に係るデータ収集装置は、生産ラインに備えられる1または複数の工程を経て生産される対象物のデータを収集する装置であって、各工程から、生産作業に関するデータ項目のデータを収集する収集部と、生産ラインにおいて生産される対象物の識別子を取得する取得部と、各工程について、当該工程で対象物に対し生産作業が実施される期間に収集部によって当該工程から収集される収集データに、当該対象物の識別子および当該対象物の検査結果を紐付ける紐付部と、各工程について、紐付部によって識別子および検査結果が紐付けされた当該工程の収集データを可視化して表す可視化データを作成する可視化データ作成部を備える。
【0007】
この開示によれば、生産ラインから収集された対象物の生産に関するデータと、当該対象物の検査データを紐付けて可視化するデータを作成可能な構成を提供できる。
【0008】
上述の開示において、収集部は、各工程からデータを周期的に収集し、紐付部は、各工程について、当該工程から周期的に収集されて構成される時系列データのうち上記の期間に対応の部分時系列データに、対象物の識別子および検査結果を紐付ける。
【0009】
この開示によれば、対象物の検査結果が紐付けされるデータとして、工程から周期的に収集されて構成される時系列データのうち、対象物に対し生産作業が実施される期間に対応の部分時系列データを取得できる。
【0010】
上述の開示において、可視化データは、各工程について、識別子および検査結果が紐付けされた部分時系列データを、当該部分時系列データの値に基づく優先順に従い並べて可視化するデータを含む。
【0011】
この開示によれば、検査結果が紐付けされた部分時系列データを、当該部分時系列データの値に基づく優先順で並べて可視化するデータを取得できる。
【0012】
上述の開示において、各工程は、当該工程に対象物が1ずつ投入されるよう構成され、生産ラインは、対象物が予め定められた順序で1の工程から次の工程に投入されるよう構成され、データ収集装置は、各工程について、当該工程に投入される対象物から構成される複数の群のそれぞれについて、当該群を構成する各対象物の部分時系列データの値の代表値を取得し、各群の代表値と他の群の代表値との乖離度を取得するよう構成される。
【0013】
この開示によれば、乖離度を、各群を構成する対象物の部分時系列データを値の代表値から取得できる。
【0014】
上述の開示において、可視化データ作成部は、優先順を、各工程について取得された乖離度に基づき決定する。
【0015】
この開示によれば、検査結果が紐付けされた部分時系列データを、乖離度に基づく優先順で並べて可視化できる。
【0016】
上述の開示において、上記の代表値は、各群について、当該群を構成する各対象物の部分時系列データの値の統計値を含む。
【0017】
この開示によれば、乖離度を、各群を構成する対象物の部分時系列データを値の統計値から取得できる。
【0018】
上述の開示において、可視化データは、各群に対応した上記の統計値を可視化して表すデータを含む。
【0019】
この開示によれば、各群に対応した上記の統計値を可視化できる。
【0020】
上述の開示において、可視化データ作成部は、各工程の優先順における順番を、当該工程の乖離度が大きいほど上位となるよう決定する。
【0021】
この開示によれば、乖離度が大きいほど、上記の並びの優先順を上位にすることができる。
【0022】
上述の開示において、検査結果の種類は、正常、異常および対象物が未だ検査されていないことを示す未検査を含む。
【0023】
この開示によれば、異なる群の間の乖離度に、検査結果が異常の群と正常の群との間での乖離度を含めることができる。
【0024】
上述の開示において、可視化データは、各工程について、当該工程に投入された対象物毎の部分時系列データの値の変化の特性を可視化して表す特性可視化データを含む。
【0025】
この開示によれば、部分時系列データの値の変化特性を可視化できる。
【0026】
上述の開示において、特性可視化データは、各工程について、当該工程に投入された対象物毎の部分時系列データの値の時間的変化を示す特性を共通の時間軸で可視化して表す時間的特性可視化データを含む。
【0027】
この開示によれば、異なる工程間の部分時系列データの時間的変化の特性を、共通時間軸で表す可視化データを作成できる。
【0028】
上述の開示において、可視化データは、収集データを当該収集データに紐付けされた検査結果の種類に応じた態様で可視化するためのデータを含む。
【0029】
この開示によれば、各工程から収集されたデータの可視化の態様を、データに対応の対象物の検査結果に基づき変化させることができる。
【0030】
上述の開示において、データ収集装置は、生産ラインを制御する制御装置に備えられる。これにより、データ収集装置を搭載した制御装置を提供できる。
【0031】
本開示の一例に係るプログラムは、方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、方法は、生産ラインに備えられる1または複数の工程を経て生産される対象物のデータを収集する方法であって、各工程から、生産作業に関するデータ項目のデータを収集するステップと、生産ラインにおいて生産される対象物の識別子を取得するステップと、各工程について、当該工程で対象物に対し生産作業が実施される期間に当該工程から収集される収集データに、当該対象物の識別子および当該対象物の検査結果を紐付けるステップと、各工程について、識別子および検査結果が紐付けされた当該工程の収集データを可視化して表す可視化データを作成するステップを備える。
【0032】
この開示によれば、プログラムが実行されると、生産ラインから収集された対象物の生産に関するデータと、当該対象物の検査データを紐付けて可視化するデータを作成可能な構成を提供できる。
【発明の効果】
【0033】
本開示の一例によれば、生産ラインから収集された対象物の生産に関するデータと、当該対象物の検査データを紐付けて可視化する可視化データを作成可能な構成を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】実施の形態に従うPLC100の概要を模式的に示す図である。
【
図2】本実施の形態に従うネットワークシステムの全体構成の一例を示す模式図である。
【
図3】本実施の形態に従うPLC100のハードウェア構成例を示す模式図である。
【
図4】本実施の形態に係るサポート装置500のハードウェア構成を概略的に示す図である。
【
図5】本実施の形態に係るPLC100のモジュール構成を模式的に示す図である。
【
図6】本実施の形態に係る検査方法の処理を示すフローチャートである。
【
図7】本実施の形態に係る画面の表示例を示す図である。
【
図8】本実施の形態に係る部分時系列データの管理のテーブル構成を説明する図である。
【
図9】本実施の形態に係る部分時系列データの管理のテーブル構成を説明する図である。
【
図10】本実施の形態に係るタイミングチャートの一例を示す図である。
【
図11】本実施の形態に係る生産ラインを構成する工程を模式的に示す図である。
【
図12】本実施の形態に係るタイミングチャートの他の例を示す図である。
【
図13】本実施の形態に係る生産ラインを構成する工程を模式的に示す図である。
【
図14】本実施の形態に係る情報設定画面の一例を示す図である。
【
図15】本実施の形態に係る可視化データに基づく情報の利用形態を示すフローチャートである。
【
図16】本実施の形態に係る可視化データに基づく画面の表示例を示す図である。
【
図17】本実施の形態に係る可視化データに基づく画面の表示例を示す図である。
【
図18】本実施の形態に係る可視化データに基づく画面の表示例を示す図である。
【
図19】本実施の形態に係る可視化データに基づく画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0036】
<A.適用例>
本実施の形態では、「制御システム」の典型例として、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を説明するが、PLCの名称に限定されることなく、本明細書に開示された技術思想は、任意の制御システムに対して適用可能である。また、本実施の形態では、生産対象となる「対象物」を製品と称するが、「製品」の語は、完成品のみならず、完成品を構成する(組立てる)部品または中間品も含む意味で用いる。
【0037】
本実施の形態では、生産ラインは複数の工程を含み得る。複数工程を備える生産ラインにおいて、当該生産ラインに投入される製品は、例えば、複数の工程を構成する機器の間をベルトコンベアなどの適宜の搬送デバイスで自動的に搬送される。製品は搬送デバイスによって、これら複数工程を工程順序に従って流れる、すなわち各工程において製品に対し生産作業が施される。各工程を流れる製品は、1の工程から次の工程に投入される。本実施の形態では、生産ラインの最終工程は、製品の品質は基準を満たすかを検査する検査工程を含む。
【0038】
図1は、実施の形態に従うPLC100の概要を模式的に示す図である。本実施の形態では、PLC100は、複数の工程を備える製品の生産ラインに適用される。生産ラインの複数の工程は、製品に対して生産作業を施すフィールド機器90が設けられる生産工程と、生産工程を経た製品を検査するためのフィールド機器90が設けられる検査工程とを含む。生産ラインには、さらに、製品のID(識別子)を検出するための個体IDコードリーダ88およびロット用コードリーダ89が設けられる。生産工程のフィールド機器90は、生産ラインなどのフィールドに対して制御指令93に従い、何らかの物理的な作用を与えるアクチュエータ、およびフィールドとの間で情報を遣り取りするセンサなどの入出力デバイスを含む。このような入出力デバイスによりフィールド機器90の状態が観測され観測値92が出力される。
【0039】
本実施の形態では、検査工程に備えられるフィールド機器90は検査デバイスを含む。PLC100はフィールドからの観測値92に基づき検査工程に製品が投入されたことを検出すると、検査デバイスは、制御プログラム140からの制御指令93に従い動作することにより製品を検査し、検査結果94を観測値92として出力する。検査結果94は検査対象の製品の製品IDを含む。
【0040】
PLC100は、これら生産ラインに設けられた機器とデータを遣り取りする処理(以下、IOリフレッシュともいう)と、制御演算の処理とを、予め定められた制御周期毎に繰り返し実行する制御部10Bを有する。制御部10Bは、生産ラインを制御する制御装置を構成し得る。
【0041】
図1を参照して、PLC100は、制御部10Bと、IoTプラットフォーム10Aを備える。制御部10Bは、リアルタイムOS(Operating System)のもとで産業機器のリアルタイム制御に関するプログラムを実行するプラットフォームを構成し、また、IoTプラットフォーム10Aは、汎用OSのもとで、主に、IoT処理のプログラムを実行するためのプラットフォームを構成する。
【0042】
制御部10Bは、制御エンジン150と、制御エンジン150によって実行されるユーザプログラムと、データ領域42を含む。ユーザプログラムは、予め定められた制御周期毎に実行される、例えばラダープログラムなどを含む制御演算のための制御プログラム140とIOリフレッシュのためのIOリフレッシュプログラム40を含む。データ領域42は、入力データ154および出力データ155を格納する領域41と、工程を流れる製品のIDを表す個体ID43およびロットデータ44とを格納する領域と、各種キュー48の領域を含む。
【0043】
制御プログラム140は、いわゆる変数プログラムである。より具体的には、制御プログラム140が実行時に参照する観測値92のデータ、内部計算用データなどはデータ別に入力データ154に対応の入力変数、出力データ155に対応の出力変数、および一時変数などを用いて利用できるよう構成される。
【0044】
フィールド機器90からの検査結果94を含む観測値92はIOリフレッシュにより入力データ154としてデータ領域42に格納されて、制御プログラム140は入力データ154に基づく制御演算を実行し、算出された制御指令93はデータ領域42に出力データ155として格納されて、出力データ155の制御指令93はデータ領域42から読出されてフィールド機器90に出力される。
【0045】
このように、PLC100がIOリフレッシュおよび制御演算処理を、制御周期で繰返し実施することで、フィールド機器90を、互いに同期して制御する。このような同期制御を実現する構成として、PLC100では、例えば、制御プログラム140およびIOリフレッシュプログラム40を含むユーザプログラムを、工程毎に備えて、各工程のユーザプログラムを共通の制御周期で並列に実行する構成が採用されてもよい。
【0046】
コードリーダ88は、各工程に設けられて、当該工程を流れる製品の識別子を、例えば光学的に読取り、読取った識別子を示す個体ID43を出力する。生産ラインでは、製品の識別子は、個体ID43に限定されず、ロットデータ44で取得されてもよい。より具体的には、生産ラインの先頭工程にロット用コードリーダ89が設けられる。生産ラインに製品が投入されたことが例えば近接センサにより検出されると、ロット用コードリーダ89は、製品からロット名45を光学的に読取る。また、各工程については、制御部10Bは後述する動作中フラグを「OFF(オフ)」から「ON(オン)」に設定し、動作中フラグの設定毎にカウントアップを実施してカウント値46を出力する。このように各工程のカウント値46によって、当該工程に投入された各製品について当該工程を流れる順番が示される。本実施の形態では、各工程を流れる製品の順序は工程間で一致するよう構成されるから、ある工程にk番目(k=1,2,3,・・・)に投入される製品は、次の工程にk番目に投入される製品と一致する。したがって、同一ロットにおける同一製品には、識別子として、工程間で共通のロットデータ44を割当てることができる。
【0047】
このように、本実施の形態では、製品の識別子を取得する仕組みには、個体IDコードリーダ88を用いる構成またはロット用コードリーダ89を用いる構成を適用できる。以下では、個体ID43およびロットデータ44が示す製品の識別子に共通する説明では、「製品ID」と総称する。
【0048】
IoTプラットフォーム10Aは、主に生産ラインから情報を収集する「データ収集装置」を構成し得る。IoTエンジン250と、IoTエンジン250によって実行されるIoTプログラム260とWebサーバプログラム280とを有するとともに、設定情報30およびデータ蓄積部62を有する。IoTプラットフォーム10Aでは、これらエレメントを用いて、制御部10Bのデータ領域42に格納されたデータから、製品IDに関連付けされた1つ以上のデータ項目のデータを可視化して表す可視化データ283を作成する環境が提供される。
【0049】
設定情報30は、各工程について、可視化データ283を作成するために収集するべきデータ項目の設定を示す収集設定情報28と、収集設定情報28に従って収集されたデータから可視化データ283を作成するための設定を示す可視化設定情報29を含む。本実施の形態では、収集設定情報28で設定されるデータ項目は、例えばデータの変数名で設定されるが、データ項目の設定方法は変数名を用いた方法に限定されない。
【0050】
IoTプログラム260は、収集設定情報28に従って、各工程について設定されたデータ項目のデータを、データ領域42から収集(検索)しデータ蓄積部62に格納する収集プログラム270と、紐付プログラム271とを含む。
【0051】
データ領域42は、データが予め定められた長さの時間にわたってデータを格納(保持)可能なバッファ領域を有する。収集プログラム270および紐付けプログラム271が実行されると、PLC100は、データ領域42のバッファ領域から各工程について、設定されたデータ項目のデータと対応の製品IDを収集(検索)するとともに、収集されたデータに製品IDを紐付ける。その後に、製品IDが紐付けされたデータはデータ蓄積部62に格納される。これにより、データ蓄積部62には、工程毎に、当該工程について設定された生産作業に関するデータ項目のデータがバッファ領域から読出されデータ蓄積部62に時系列に格納される。このような時系列に格納されるデータを、以下では、時系列データともいう。
【0052】
より具体的には、PLC100は、データ領域42の各工程に対応の製品ID(個体ID43またはロットデータ44)が更新される毎に、データ領域42から更新後の製品IDを検索(収集)するとともに、PLC100は、収集された当該工程の時系列データのうち、当該製品IDの読出し(すなわち更新)タイミングの時間に該当する時系列データの部分を特定し、特定した時系列データの部分に、当該読出された製品IDを紐付け(関連付け)る。このような紐付処理の実施後、製品IDが紐付けされたデータはデータ蓄積部62に格納される。このようにして特定される時系列データの部分を、以下では「部分時系列データ」ともいう。また、紐付処理では、PLC100は、部分時系列データに紐付けされた製品IDに、当該製品に対応の検査結果94を紐付ける。このように、PLC100は、各生産工程について、当該工程で製品に対し生産作業が実施される期間に収集される部分時系列データに、製品IDおよび検査結果94を紐付ける処理を実施する。
【0053】
Webサーバプログラム280は、設定情報30を生成するための設定プログラム281と、可視化設定情報29に従って可視化データ283を作成する可視化プログラム282を有する。可視化設定情報29は、各工程について、可視化されるべきデータのデータ項目と製品IDを含む。可視化プログラム282が実行されると、PLC100は、可視化処理を実施する。可視化処理では、PLC100は、可視化設定情報29が示す各工程について設定されたデータ項目に基づき、データ蓄積部62から各工程のデータ項目に対応の時系列データを検索する。そして、PLC100は、製品ID毎に、当該製品IDが紐付けされた部分時系列データを、検索された各工程の時系列データから抽出し、抽出された複数の部分時系列データを、同じ製品IDが紐付けされた異なる工程の部分時系列データどうしを相互に関連付けて視認可能な可視化データ283を作成する。可視化プログラム282は、可視化データ283の作成に関して、後述する統計算出プログラム285を有する優先処理プログラム284を有する。
【0054】
Webサーバプログラム280が実行されるとPLC100はIoTプラットフォーム10AのもとでWebサーバとして動作する。Webサーバは、Webデータを含む可視化データ283をサポート装置500に転送する。サポート装置500が有するWebブラウザは、Webサーバから受信する可視化データ283のWebデータに基づくWeb画面を表示する。WebデータはGUI(Graphical User Interface)データを含み、Web画面はGUI画面を含んで構成される。Webデータは、Web画面と当該画面内の画像とを含む各種のオブジェクトを可視化して表すために、例えばHTML(Hypertext Markup Language)を用いて作成され得る。
【0055】
このように、作成された可視化データ283に基づく画面が表示されることにより、生産ラインから収集された製品の生産作業に関するデータは、製品IDと検査結果94が紐付けられたオブジェクトで視覚化される。
【0056】
なお、
図1では、IoTプラットフォーム10Aのもとで構成されるデータ収集装置は生産ラインを制御する制御装置のPLC100に備えられたが、実装態様はこれに限定されない。例えば、データ収集装置は制御部10Bと有線または無線のネットワークを介してデータを遣り取り可能な個別の装置で構成されてもよい。
【0057】
以下、本開示のより具体的な応用例として、本実施の形態に係るPLC100のより詳細な構成および処理について説明する。
【0058】
<B.システム構成>
本実施の形態に従うFAに備えられる生産ライン3を備えるネットワークシステムの一例を説明する。
図2は、本実施の形態に従うネットワークシステムの全体構成の一例を示す模式図である。
【0059】
図2では、FAに適用される生産ライン3は生産作業の工程3Aおよび工程3Bと検査工程3Cを備える。限定されないが、例えば、工程3Aは製品のネジ締め工程を示し、工程3Bはネジ締めされた製品の半田付け工程を示し、工程3Cは半田付け後の製品の検査工程を示す。このような工程は、製品に対してフィールド機器により複数種類の作業が実施される場合、作業の区分(種類)に相当する。
【0060】
工程3Cに設けられるフィールド機器90としての検査装置は、撮像視野の製品を撮影して取得される撮影画像を用いて製品を検査する。より具体的には、PLC100は、観測値92に基づき撮像視野に製品が入ることを検出すると、撮像の制御指令93を出力し、検査装置は撮像の制御指令93に従い撮影する。検査装置は、撮像画像をストレージに格納されたモデル画像とパターンマッチングによって照合し、照合結果が示す類似度を閾値と比較し、比較結果に基づく検査結果94である観測値92をPLC100に出力する。例えば、検査装置は、類似度が閾値以上であれば検査結果94に「OK」(品質正常)を設定し、閾値未満であれば検査結果94に「NG」(品質異常)を設定し出力する。検査装置は、製品IDを検査結果94に含めるよう構成されるので、PLC100は、生産ライン3を流れる各製品について、製品IDと検査結果94を取得できる。
【0061】
なお、生産ライン3が備える生産作業の工程の種類および数、または検査工程における製品の検査方法はこれらに限定されず、生産される製品の種類または製品の仕様に従って変化し得る。
【0062】
工程3A、3Bおよび3Cには、それぞれ、当該工程の作業を実施するための1または複数のフィールド機器90、個体IDコードリーダ88およびロット用コードリーダ89が設けられ、これら機器は、フィールドネットワーク11に接続される。これら機器は、フィールドネットワーク11を介してPLC100に接続されることに加えて、PLC100に関連した入出力ユニット(図示せず)を介してPLC100に直接接続される場合もある。
【0063】
フィールドネットワーク11を介して、PLC100と機器との間で遣り取りされるデータは、例えば数100μsecオーダ~数10msecオーダのごく短い周期で更新されることになる。なお、このような遣り取りされるデータの更新処理は、IOリフレッシュによって実現される。
【0064】
また、PLC100は、中継器1を介してネットワーク2に接続される。ネットワーク2には、サーバ装置300およびHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)装置310が接続されるとともに、クラウド経由で情報端末321が接続される。サーバ装置300は、PLC100から転送されるデータを、例えばデータ蓄積部62に格納されたデータを受信してログファイル320として格納する。また、ログファイル320の格納先は、ネットワーク2上の装置(例えばサーバ装置300)に限定されず、クラウド上のデバイスが含まれても良い。
【0065】
ネットワーク2およびフィールドネットワーク11には、要求される特性の違いに応じたプロトコルおよびフレームワークが採用される。例えば、ネットワーク2のプロトコルとしては、汎用的なEthernet(登録商標)上に制御用プロトコルを実装した産業用オープンネットワークであるEtherNet/IP(登録商標)を用いてもよい。また、フィールドネットワーク11のプロトコルとしては、マシンコントロール用ネットワークの一例であるEtherCAT(登録商標)を採用してもよい。なお、これらネットワークのプロトコルは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0066】
PLC100は、サポート装置500が接続され得る。サポート装置500は、ユーザが生産ライン3を運用するのを支援する支援ツールを提供する。支援ツールは、制御プログラム140の実行環境またはPLC100との通信環境等の準備の設定ツールを含む。支援ツールは、さらに、設定情報30の設定を支援する支援ツールを含む。このような支援ツールは、例えばUI(User Interface)によりユーザに提供される。
【0067】
生産ライン3においては、サポート装置500は、ネットワーク2に接続されてもよく、または、PLC100に内蔵されてもよく、または、ポータブル端末として提供されてもよい。また、HMI装置310または情報端末321は、固定型端末またはポータブル型端末として提供され得る。
【0068】
<C.PLC100の構成>
図3は、本実施の形態に従うPLC100のハードウェア構成例を示す模式図である。
図3を参照して、PLC100は、主たるコンポーネントとして、PLC100の各部に電力PWを供給する電源回路101と、CPU(Central Processing Unit)102と、チップセット104と、主に揮発性記憶媒体からなるメモリ106と、主に不揮発性記憶媒体からなるストレージ108と、USB(Universal Serial Bus)コントローラ112と、フィールドネットワークコントローラ113と、メモリカードインターフェイス114と、タイマ115と、ネットワークコントローラ120とを含む。
【0069】
CPU102は、ストレージ108またはSDカード116に格納された制御プログラム140を含むユーザプログラムを読出して、メモリ106に展開する、CPU102は、展開されたプログラムを解釈および実行することで、PLC100の各部を制御し、フィールド機器90等の制御対象を制御するための制御演算処理を実現する。また、CPU102は、ストレージ108またはSDカード116に格納されたIoTプログラム260およびWebサーバプログラム280制御プログラム140を読出して、メモリ106に展開する。CPU102は、展開されたプログラムを解釈および実行することで、各部を制御し、各工程からのデータ収集と紐付処理、設定情報30の取得処理、および可視化処理を実現する。
【0070】
メモリ106は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性記憶装置で構成される。ストレージ108は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置で構成されるが、一部は、揮発性ストレージで構成されてもよい。
【0071】
チップセット104は、CPU102と各コンポーネントとの間のデータの遣り取りを仲介することで、PLC100全体としての処理を実現する。
【0072】
ストレージ108には、PLC100の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)131およびスケジューラプログラム132を有するシステムプログラム1082に加えて、制御対象に応じて作成される制御プログラム140と、IOリフレッシュプログラム40とが格納される。ストレージ108には、さらに、IoTプログラム260と、Webサーバプログラム280とが格納される。さらに、ストレージ108は、可視化データ283を格納する領域と、制御に関して収集されるデータを格納する領域41と、記憶部に相当するデータ蓄積部62の領域を構成する内部メモリ47と、設定情報30、個体ID43およびロットデータ44を格納する領域とを有する。
【0073】
本実施の形態では、データ蓄積部62の各工程の時系列データの格納形式は、例えばCSV(comma separated values)ファイルなどのテキストデータファイルを含み得る。このようなファイルに、ファイル名および作成日時がヘッダとして付されることで、一意に識別可能に構成され得る。
【0074】
USBコントローラ112は、USB接続を介して任意の情報処理装置との間のデータの遣り取りを担当する。任意の情報処理装置は、たとえば、サポート装置500を含む。
【0075】
フィールドネットワークコントローラ113は、フィールド機器90等が属するフィールドネットワーク11を接続するコネクタ116aを有し、PLC100とフィールドネットワーク11を介したフィールド機器90を含む他の装置との間のデータの遣り取りを制御する。フィールドネットワークコントローラ113は、フィールドネットワーク11から受信する観測値92およびPLC100からフィールドネットワーク11に出力される制御指令93を、それぞれ、入力データ154および出力データ155として格納する内部バッファを有する。
【0076】
メモリカードインターフェイス114は、SDカード116が脱着自在に構成される。CPU102の制御のもとで、メモリカードインターフェイス114は、SDカード116に対して情報を書込むとともに、SDカード116から情報の読出す。SDカード116について読み書きされる情報は、制御プログラム140およびIoTプログラム260を含むアプリケーションプログラム、各種設定などのデータおよびログファイル320を含む。
【0077】
タイマ115は、時間を計測するクロック回路またはカウンタ回路を含んで構成されるが、このような回路に限定されず、CPU102が実行するソフトウェアモジュールにより構成されてもよい。
【0078】
ネットワークコントローラ120は、PLC100をネットワーク2に接続するコネクタ120aを有し、ネットワーク2を介した他の装置とPLC100との間のデータの遣り取りを制御する。
【0079】
CPU102は、1または複数のプロセッサを含む。1または複数のプロセッサは制御プログラム140およびリフレッシュプログラム40を予め定められた周期(例えば制御周期)で繰り返し実行することにより、上記に述べた制御演算処理およびIOリフレッシュを実施してフィールドネットワーク11に接続される機器を周期的に制御する。また、CPU102の1または複数のプロセッサは、IoTプログラム260とWebサーバプログラム280を実行する。
【0080】
図2には、CPU102がプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)を用いて実装してもよい。あるいは、PLC100の主要部を、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア(例えば、汎用パソコンをベースとした産業用パソコン)を用いて実現してもよい。この場合には、マルチコア技術を適用して処理を並列に実行してもよい。または、仮想化技術を用いて、用途の異なる複数のOSを並列的に実行させるとともに、各OS上で必要なアプリケーションを実行させるようにしてもよい。
【0081】
<D.サポート装置500の構成>
図4は、本実施の形態に係るサポート装置500のハードウェア構成を概略的に示す図である。
図4を参照して、サポート装置500は、CPU510、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置で構成されるメモリ512、タイマ513、HDDなどの不揮発性に記憶装置で構成されるハードディスク514、入力インターフェイス518、表示コントローラ520、通信インターフェイス524、データリーダ/ライタ526を含む。これらの各部は、バス528を介して互いにデータ通信が可能なように接続されている。
【0082】
入力インターフェイス518は、CPU510とキーボード523、マウス(図示せず)、タッチパネル(図示せず)などの入力装置との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ520は、ディスプレイ522と接続され、CPU510における処理の結果などを表示する。通信インターフェイス524は、USBを介してPLC100と通信する。データリーダ/ライタ526は、CPU510と外部の記憶媒体であるメモリカード516との間のデータ伝送を仲介する。
【0083】
なお、PLC100のSDカード116および
図4のメモリカード516などの着脱自在の記憶媒体は、揮発性記憶媒体または不揮発性記憶媒体を含み、例えば、CF(Compact Flash)、SD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、またはフレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記憶媒体、またはCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体を含む。
【0084】
<E.PLC100のモジュール構成>
図5は、本実施の形態に係るPLC100のモジュール構成を模式的に示す図である。
図5では、PLC100のモジュール構成が、サポート装置500のモジュールと関連付けて示される。サポート装置500では、Webブラウザ501と、Webブラウザ501により起動されるUI502とを含む。UI502は、可視化設定情報29と収集設定情報28等の設定情報30の設定をサポートするツールに相当する。Webブラウザ501は、PLC100からの可視化データ283を含むWebデータに基づく画面をディスプレイ522に表示させる。
【0085】
PLC100は、IoTプラットフォーム10Aにおいて構成されるモジュールと、制御部10Bにおいて構成されるモジュールとを含む。PLC100は、IoTプラットフォーム10AのもとでWebサーバプログラム280が実行されることで実現されるWebサーバ60と、IoTプログラム260が実行されることで実現されるIoTアプリケーション61を含む。IoTアプリケーション61は、収集プログラム270が実行されることで実現されるデータ収集部63と、紐付プログラム271が実行されることで実現される紐付部64を含む。
【0086】
図5では、UI502を操作してユーザが設定した可視化設定情報29と収集設定情報28がサポート装置500に保持されて、適宜、PLC100のモジュールから利用(参照)される態様を示しているが、可視化設定情報29と収集設定情報28の利用態様は、これに限定されない。例えば、UI502を介して設定された可視化設定情報29と収集設定情報28は、PLC100に転送されて、ストレージ108に格納され、PLC100のモジュールは、ストレージ108に格納された可視化設定情報29と収集設定情報28を利用(参照)する態様であってもよい。
【0087】
制御部10Bは、IOリフレッシュにより、生産ライン3から、製品IDのデータを収集するともに、検査結果94を含む観測値92を示す変数のデータを収集し、収集したデータをデータ領域42に格納する。このように収集される製品IDのデータは、個体ID43とロットデータ44とを含む。
図5のデータ領域42では、説明のために、収集設定情報28によって設定された工程3Aのデータ項目(変数A)と、工程3Bのデータ項目(変数B)と、検査の工程3Cの検査結果94を示すデータ項目(変数C)が示される。
【0088】
データ領域42から、収集設定情報28に基づき、データ収集部63によって、収集対象として設定された各工程のデータ項目(変数)のデータが収集されるとともに、収集されたデータ項目の時系列データは、紐付部64によって、上記に述べた紐付処理が実施されて、その後、データ蓄積部62に格納される。紐付処理によって、データ蓄積部62の各工程の時系列データにおいて、当該工程で製品に対し生産作業が実施される期間に収集される部分時系列データには、当該製品の製品IDおよび検査結果94が紐付けされる。
【0089】
可視化部65は、データ蓄積部62の各工程の時系列データに基づき、可視化設定情報29の設定に従って、可視化処理を実施することにより、可視化データ283を作成する。Webブラウザ501は、可視化データ283をWebサーバ60から取得し、ディスプレイ522に可視化データ283に基づく画面を表示させる。
【0090】
<F.フローチャート>
図6は、本実施の形態に係る検査方法の処理を示すフローチャートである。
図6のフローチャートは、CPU102が
図1に示す各プログラムを実行することにより実現される。
図6の処理では、例えば、生産ライン3は、ロットの製品の生産作業の工程3A,3Bと、検査の工程3Cを含む。当該ロットが製品ID「X1」~「X3」の製品を含む場合、「X1」、「X2」、「X3」の順に製品が投入される。
【0091】
CPU102は、
図6の処理を実施中は、入力データ154が示す各工程に対応する動作中フラグ(図示しない)を監視する。動作中フラグは、工程において製品に対する生産作業を施すフィールド機器90が動作している期間において「ON(オン)」を示す。つまり、動作中フラグは、当該フィールド機器90が動作を開始すると「ON(オン)」に変化し、当該動作を終了すると「OFF(オフ)」に変化する。CPU102は、各工程について、動作中フラグが「OFF」から「ON」に変化したとき、当該工程についてデータの収集を開始し、その後、動作中フラグが「ON」から「OFF」に変化したとき当該データ収集を終了する。このように、CPU102は、各工程について動作中フラグが「ON」を示す期間においてデータ収集を実施する。
【0092】
図6の処理では、工程3Bを経た製品ID「X1」の製品が検査の工程3Cに流れて、工程3Bには工程3Aから製品ID「X2」の製品が流れて、工程3Aには製品ID「X3」の製品が投入された状態が示される。
【0093】
図6を参照して、CPU102は、紐付部64として、収集設定情報28に基づき、製品IDを個体ID43または仮想個体ID(ロットデータ44)のいずれから取得するべきかを判定する(ステップS1)。ここでは、収集設定情報28は、製品IDを、個体ID43またはロットデータ44のいずれから取得すべきかの設定を含む。
【0094】
製品IDをロットデータ44から取得すると判定された場合(ステップS1でNO)、CPU102は、各工程を流れる製品について、ロットデータ44から仮想個体IDを取得する(ステップS8,S9)。その後、ステップS2に移行する。
【0095】
一方、製品IDを個体ID43から取得すると判定された場合(ステップS1でYES)、CPU102は、動作中フラグが「ON」である期間において、収集設定情報28に基づきデータを収集し、このように収集された時系列データにおいて、製品ID(個体IDまたは仮想個体ID)の紐付処理(ステップS2,S3)が実施される。また、製品ID(個体IDまたは仮想個体ID)と当該製品の検査結果94の紐付処理が実施される(ステップS4)。
【0096】
図6では、ステップS2,S3の紐付処理に関連付けて、取得される部分時系列データ73が例示される。工程3Aについては製品ID「X3」が紐付けされた部分時系列データ73が取得され、工程3Bについては製品ID「X2」が紐付けされた部分時系列データ73が取得される。また、ステップS4の紐付処理に関連付けて、検査順に取得される検査結果94からなる時系列のデータ73Aが例示される。データ73Aは、工程3Cに投入された製品毎に、投入順に製品IDおよび検査の結果が紐付けされた組を含む。
【0097】
CPU102は、ステップS2およびステップS3で取得された各工程の部分時系列データ73およびステップS4で取得されたデータ73を、データ蓄積部62に格納(蓄積)する(ステップS4,S5,S7)。
図6では、ステップS5,S6,S7に関連付けて、データ蓄積部62で蓄積(格納)された各製品に対応のデータが模式的に示される。データ蓄積部62では、工程3Aについては、製品ID「X1」,「X2」および「X3」のそれぞれについて紐付処理が実施されることで、3つの部分時系列データ73が格納された状態が示される。また、工程3Aの次の工程3Bについては、製品ID「X1」と「X2」のそれぞれについて紐付処理が実施されることで、2つの部分時系列データ73が取得された状態が示される。また、検査の工程3Cについては、製品ID「X1」について検査結果の紐付処理が実施された状態が示される。
【0098】
CPU102は、各工程に対応する動作中フラグを監視し、当該動作中フラグが「ON」に変化したことを判定すると(ステップS8,S9)、ステップS1に移行し、以降の処理を前述と同様に実施する。これにより、各工程において、次に投入された製品について紐付処理が実施される。
【0099】
このような動作中フラグの監視とデータ収集と紐付処理とが、各工程に投入される製品について繰返し実施される。このような繰返処理によって、各生産工程(工程3A,3B)について、当該工程で製品に対し生産作業が実施される期間、すなわち動作中フラグがONの期間に収集される部分時系列データ73は、当該製品の製品IDおよび検査結果94を紐付けされて、データ蓄積部62に格納される。
【0100】
図6では、工程3Aの紐付処理(ステップS2,S5)と工程3Bの紐付処理(ステップS3,S6)と工程3Cの紐付処理(ステップS4,S7)は同時実行されるように記載されるが、実際の処理では、工程間で生産作業または検査の所要時間の長さが相違し得ることから、紐付処理の実施時間は異なり得る。同様に、工程3A,工程3Bの動作中フラグの判定(ステップS8)と工程3Cの動作中フラグの判定(ステップS9)のタイミングも、
図6では同時であるように示されるが、実際の処理では、工程間で生産作業または検査の所要時間の長さが相違し得ることから、両タイミングは異なり得る。
【0101】
<G.可視化データに基づく表示例>
図7は、本実施の形態に係る画面の表示例を示す図である。Webサーバプログラム280が起動されることによりPLC100は、サポート装置500に対するWebサーバとしてのサービスを提供する。提供サービスには、可視化データ283の提供が含まれる。
【0102】
図7では、例えば、ディスプレイ522に、製品の検査結果を示すウィンドウ51Aと、部分時系列データを可視化表示するためのウィンドウ52,53と、可視化の対象とする部分時系列データの期間と当該製品が属するロットを示すウィンドウ55と、部分時系列データの値のヒストグラムを表示するウィンドウ79Bと、部分時系列データの値の代表値を示すウィンドウ79Aと、を含む。本実施の形態では、画面において情報の表示領域を区別するために「ウィンドウ」の用語を用いるが、ウィンドウの名称に限定されることなく、本明細書に開示された表示の技術思想は、任意の画面に対して適用可能である。
【0103】
図7では、可視化設定情報29により可視化対象として設定された製品ID、工程3Aおよび工程3Bに基づく、可視化データ283に基づく画面が表示されるとともに、収集設定情報28に基づきIoTプログラム260により収集対象とされたデータ項目は、工程3Aおよび工程3Bについて、それぞれ、「変数A」および「変数B」であることが表示される。
【0104】
ウィンドウ51Aには製品ID「X2」と当該製品の検査結果94である「正常」が表示される。また、ウィンドウ52には、工程3Aについて収集対象のデータ項目(変数A)の名称と、当該データ項目についての部分時系列データの値の時間的変化を示す特性がグラフで表示される。ウィンドウ53には、工程3Bについて収集対象のデータ項目(変数B)の名称と、当該データ項目についての部分時系列データの値の時間的変化を示す特性がグラフで表示される。ウィンドウ52,53それぞれでは、グラフの縦軸にデータの値が取られて、横軸に経過時間Tが取られる。経過時間Tは、各製品の部分時系列データについて共通の時間軸を示し、当該製品に対して生産作業の動作が開始されてから終了するまでの期間、例えば動作中フラグが「ON」の期間に相当する。
【0105】
図7では、経過時間Tの長さは工程3Aと工程3Bで同じであるが、各工程で実施される生産作業は異なるから、実際は経過時間Tの長さ工程間で相違する。このような相違に基づき、可視化データ283は、各工程の期間を共通長さの経過時間Tに一致させるように、各工程の部分時系列データを時間軸方向に伸張または短縮して可視化するデータを含む。
【0106】
図7の工程3Aのウィンドウ52では、データ項目(変数A)に対応する各製品に対応の部分時系列データのグラフが表示され、工程3Bのウィンドウ52では、データ項目(変数B)に対応する各製品に対応の部分時系列データのグラフが表示される。
【0107】
可視化データ283は、各工程の製品の部分時系列データを、当該製品の検査結果94が、正常を示す場合は青色グラフ54C、異常を示す場合は赤色グラフ54A、未だ検査工程で検査されていない未検査を示す灰色グラフ54Bでそれぞれ表示されるよう構成される。可視化プログラム282は、Webブラウザによって画面が更新されるタイミングで、または、周期的に可視化データ283を生成する。
図7のディスプレイ522の画面は、可視化データ283が生成される毎に、当該可視化データ283に基づく画面に更新される。したがって、ウィンドウ52または53の灰色グラフ54Bは、対応の製品が検査工程で検査されると、検査結果94に基づき青色グラフ54Cまたは赤色グラフ54Aに変化する。なお、検査結果の種類(正常、異常、未検査)に応じた態様で可視化する場合、当該態様は表示色に限定されず、また、可視化設定情報29によって当該態様が設定され得るとしてもよい。
【0108】
ウィンドウ79Aでは、ウィンドウ55に示す期間において、工程3Aを流れた対象ロットの複数の製品の部分時系列データの値について、データ収集部63によって算出された代表値の一例である統計量79(最大値、最小値、平均値および標準偏差)について、正常と判定された製品の群に対応の値、異常と判定された製品の群に対応の値、および未検査の製品の群に対応の値が表示される。例えば、ある製品の群の統計量79の最大値は、当該群を構成する各製品の部分時系列データが示す最大値についての代表値(最大値、最小値、平均値および標準偏差)を示す。他の種類の群についても同様に統計量79が導出される。
【0109】
このように、ウィンドウ79Aでは、例えば、製品ID「X2」の製品と部分時系列データ、それ以外の製品IDの製品の部分時系列データの統計量が定量的に示される。このような統計量の算出と統計量に基づく可視化データ283の生成モジュールは、例えば、統計算出プログラム285を含む可視化プログラム282を含んで構成される。
【0110】
ウィンドウ79Bには、工程3Aの部分時系列データの波形グラフに関連付けてヒストグラムが表示される。このヒストグラムは、横軸にウィンドウ52の波形が示す値の複数の階級が示されて、縦軸に各階級に属する値の度数が示される。ヒストグラムを構成する可視化データも、ウィンドウ52の波形のグラフと同様に、工程3Aに投入された製品毎の部分時系列データの値の変化の特性を可視化して表すデータである。ウィンドウ79Bでも、品質が正常の製品群、異常の製品群および未検査を製品群それぞれについて部分時系列データに基づくヒストグラムが青色、赤色および灰色でそれぞれ表示される。
【0111】
図7では、可視化データ283は、ウィンドウ79A,79Bで工程3Aのウィンドウ52に関連付けて統計量79およびヒストグラムを表示するよう構成されるが、これに限定されない。可視化データ283は、ウィンドウ52と同様に、工程3Bのウィンドウ53に関連付けて、ウィンドウ53でグラフ表示される部分時系列データに対応の統計量およびヒストグラムを提示するウィンドウを表示するよう構成されてもよい。
【0112】
可視化データ283は、各生産工程について、製品IDおよび検査結果94が紐付けされた部分時系列データを、当該部分時系列データの値に基づく優先順に従い同一画面において並べて可視化するデータを含む。このような並べ方の優先順は、各工程について取得された乖離度に基づき決定され得る。より具体的には、CPU102は、優先処理プログラム284を実行することにより、各工程について、当該工程に投入される製品から構成される複数の群(検査結果94に基づき分類される群)のそれぞれについて、当該群を構成する各製品の部分時系列データの値の代表値を取得し、各群の代表値と他の群の代表値との乖離度を取得する。このように取得される乖離度に基づき優先順が判定される。
【0113】
例えば、ある群の統計量79の正常と異常の値の乖離の程度と、他の群の統計量79の正常と異常の値の乖離の程度とが比較されて、より乖離の程度が大きい方の群の部分時系列データのグラフが、他の群の部分時系列データのグラフよりも画面における並びの上位側に表示されるよう、可視化データ283が構成される。このように、乖離度の算出対象となる2つの群は互いの検査結果の種類が異なればよく、典型的には、異常の群と正常の群との間で乖離度が算出される。
【0114】
図7では、このような乖離度は、工程3Bよりも工程3Aが大きいので、並びにおいて画面の上側に工程3Aのウィンドウ52が表示されて、次位(下側)に工程3Bのウィンドウ53が表示されている。なお、並びは、画面の右側から左側への並び方であってもよい。このよう統計量に基づく優先順に従った部分時系列データの画面表示を可能とする可視化データ283を生成するモジュールは、例えば、優先処理プログラム284を含む可視化プログラム282を含んで構成される。
【0115】
図7の画面はGUIとして提供されてもよい。
図7の画面は、各工程について、製品毎の部分時系列データの時間的変化を示す特性を可視化するグラフ、数値等のオブジェクト(部分画像)を有する。可視化データ283が有するGUIデータには、
図7の画面を構成するオブジェクトと、当該オブジェクトに対するクリック操作等を受付けたことに応じて実行されるコマンドが含まれ得る。
図7では、例えばウィンドウ52の波形のグラフ54Cのオブジェクトがクリック操作されると、コマンドが実行されることで、ウィンドウ51Aに当該グラフ54Cに対応の製品ID「X2」と検査結果94が表示される。このようなコマンドは、操作されたグラフの表示態様(グラフの線種、線幅、色など)を切替えてもよい。
【0116】
可視化設定情報29には、上記に述べたグラフの表示態様の切替の設定を含めることができる。可視化設定情報29には、例えば、ウィンドウ52または53のグラフの色の濃度に関して、ウィンドウ55で示される対象期間のうちで、より最近に取得された部分時系列データのグラフはより濃い色で表示され、また、より過去の部分時系列データのグラフはより薄い色で表示されるような設定を含まれてもよい。
【0117】
また、ユーザ操作によって、ウィンドウ52,53では、複数の波形を同時に選択されるようにしてもよい。また、
図7では、波形は、ウィンドウ55で指定された1つのロットを対象に表示したが、複数のロットを対象にロット毎のグラフ(波形)が表示されるようにしてもよい。また、可視化設定情報29によって、ウィンドウ55における表示対象の期間とロットを設定できるようにしてもよい。
【0118】
なお、可視化データ283に基づく画面の表示先は、サポート装置500に限定されず、HMI装置310または情報端末321、PLC100が表示デバイスを有する場合はPLC100であってもよい。
図7のウィンドウ52と53では、対応する工程について対象期間(対象ロット)で取得された部分時系列データの代表値(例えば平均)の波形が表示されてもよく、または、当該対象期間(対象ロット)で取得された全ての製品の部分時系列データの波形が表示されてもよい。
【0119】
図7の画面は、製品の異常はいずれの工程に因るかの判定をサポートする情報として提供され得る。例えばユーザは、
図7の画面から、上記の乖離の程度が大きい工程3Aを製品の品質異常の原因となる工程と推定し、推定に基づき、工程3Aで収集されるデータ項目「変数A」の観測値92が観察されるフィールド機器90の挙動が異常であろうと推定できる。
【0120】
<H.データ収集の例>
図8と
図9は、本実施の形態に係る部分時系列データの管理のテーブル構成を説明する図である。本実施の形態では、データ収集部63は、データ蓄積部62において、部分時系列データ73を、
図8に示すように各工程に着目して管理してもよく、または、
図9に示すように各製品に着目して管理してもよい。
【0121】
図8の管理テーブル62Aでは、例えば、工程3Aについて、データ収集部63は、部分時系列データ73を、製品ID毎に、ロット名77、収集開始/終了時刻78、統計量79および検査結果94を関連付けて、例えば1列にまとめて管理する。他の工程についても工程3Aと同様に部分時系列データが管理される。収集開始/終了時刻78は、当該工程でデータ項目のデータが収集開始~終了までの時間を示す。この時間は、動作中フラグが「ON」に変化してから「OFF」に変化するまでの時間に相当する。
【0122】
図9の管理テーブル62Aでは、例えば、製品ID「X1」の製品について、データ収集部63は、工程毎に、部分時系列データ73を、ロット名77、収集開始/終了時刻78、統計量79および検査結果94を関連付けて、例えば1列にまとめて管理する。
【0123】
図8の構成では、工程(変数)ごとに1つの管理テーブル62Aとして保持されるが、ユーザがトレーサビリティ用途でデータを保管したい場合は、
図9の管理テーブル62Aのデータを、製品ID毎に1つのCSVファイルの形式で保持することもできる。本実施の形態では、収集設定情報28において、データ蓄積(収集)の態様として、
図8または
図9のいずれか一方を設定してもよい。データ収集部63は、収集設定情報28の設定に従って、
図8または
図9の態様で部分時系列データを収集する。
【0124】
図6の処理では、生産ライン3をロットの各製品が流れることに並行して部分時系列データ73を取得し格納したが、次のように部分時系列データ73が取得されてもよい。つまり、各工程の時系列データを常時収集しながらインデックス(動作中フラグがONと判定される時間、製品ID等)のみを工程データとして蓄積する。ロットの全商品が全工程を流れた後に、各工程の時系列データから、インデックスに基づき、各製品の部分時系列データ73を取得(抽出)する紐付処理を実施し、取得された部分時系列データ73を、
図8または
図9の態様でデータ蓄積部62に格納してもよい。
【0125】
<I.タイミングチャート>
図10は、本実施の形態に係るタイミングチャートの一例を示す図である。
図11は、本実施の形態に係る生産ラインを構成する工程を模式的に示す図である。
図11では、例えば、生産ラインは、ロットの製品が投入される工程3Aと、次の工程3Bを含む。当該ロットが製品ID「X1」~「X6」の製品を含む場合、「X1」、「X2」、「X3」・・・「X6」の順に製品が投入される。
図11では、検査工程である工程3Cを経た製品ID「X1」の製品は「品質OK」すなわち正常と判定されている。また、工程3Bを経た製品ID「X2」の製品は次の工程3Cに流れて、工程3Aを経た製品ID「X3」の製品が工程3Bに流れて、工程3Aには製品ID「X4」の製品が投入された状態を示す。
図10には、
図11の工程の状態におけるタイミングチャートが示される。
【0126】
図10では、工程3Aでは、動作中フラグ125が「ON」である期間130において変数121についてデータ収集が実施され、収集された部分時系列データについて製品IDとして個体ID43が紐付けされる。同様に、工程3Bでは、動作中フラグ127が「ON」である期間において変数122についてデータ収集が実施され、収集された部分時系列データについて個体ID43が紐付けされる。また、工程3A,3B,3Cでは、個体ID43のスキャン124,126,141が当該工程への製品投入が検出されるタイミングで実施される。制御部10Bは、工程3Cから検査結果94がデータ領域42にセットされる毎に、フラグ142をオフからオンにセットする。データ収集部63は、フラグ142のセット(オン)をトリガとして、工程3Cから検査結果94をデータ領域42から取得する。
図10では、生産ライン3に投入される製品のロット名45は、ロット切替え毎に検出(取得)されている。生産ライン3では、製品を複数個でまとめた単位で管理するために、各単位について、当該単位に属する製品には共通のロット名45(例えば、ロット番号)を付け分類し管理する。
【0127】
(I1.タイミングチャートの他の例)
製品IDとして仮想個体IDが取得されるケースを説明する。
図12は、本実施の形態に係るタイミングチャートの他の例を示す図である。
図13は、本実施の形態に係る生産ラインを構成する工程を模式的に示す図である。
図13では、1のロット「X」の製品の生産中に、生産ライン3に異なるロット「Y」の製品が投入されるケースが示される。
図13では、検査工程である工程3Cを経た製品ID「X1」の製品は「品質OK」すなわち正常と判定されている。また、工程3Bを経た製品ID「X2」の製品は次の工程3Cに流れて、工程3Aを経た製品ID「X3」の製品が工程3Bに流れて、工程3AにはロットYの製品ID「Y1」の製品が投入された状態を示す。
図12には、
図13の工程の状態におけるタイミングチャートが示される。
【0128】
図12では、各ロットについて、当該ロットの製品が工程3Aに投入されるとき、ロット名の取得123が実施されてロット名45が設定される。生産ラインにロットが投入開始されてロット名45が取得されると、その後は、当該ロットについて動作中フラグが「ON」に変化する毎にロットデータ44にカウント値46が設定されて、ロットデータ44のロット名45とカウント値46の組合わせで仮想個体IDが示される。CPU102は、ある工程で取得した仮想個体IDを、例えばデータ領域42に構成されるキューに格納する。次の工程の動作中フラグが「OFF」から「ON」に変化したとき、CPU102は、キューから仮想個体IDを読出し、当該読出された仮想個体IDを、その後の期間130で取得された部分時系列データに紐付ける紐付処理を実施する。
図12では、前工程(工程3A)の仮想個体ID144はキュー145に格納されて、次工程3Bの動作中フラグ127が「ON」に変化するとき、キュー145から読出された仮想個体ID144が、次工程3Bの仮想個体ID147として利用されている。同様に、前工程(工程3B)の仮想個体ID147はキュー146に格納されて、キュー146から読出された仮想個体ID144が、次工程3Cの仮想個体ID148として利用されている。このように、生産ライン3がロット単位で製品を生産するよう構成される場合、仮想個体IDを、少なくとも一部が複数工程の間で共通する識別子であるロット名を含んで構成することができる。
【0129】
本実施の形態では、動作中フラグ125,127は、制御プログラム140が有するファンクションブロックなどの命令が実行されることで設定される。このような命令は、動作中フラグを設定するための演算命令、またはタイマ命令をふくみ得る。
【0130】
このように、各工程が仮想個体IDを取得する方法は、
図1に示すような各工程に独自のロットデータ44を利用する方法に限定されず、
図12に示すように、キュー145に格納された仮想個体IDを工程間で共用する方法であってもよい。
【0131】
<J.情報設定画面の例>
図14は、本実施の形態に係る情報設定画面の一例を示す図である。
図14では、例えば、UI502は、ディスプレイ522に画面を表示し、当該画面に対するユーザ操作を受付け、受付けたユーザ操作に従って収集設定情報28を取得する。
【0132】
図14では、テーブル形式で収集設定情報28を設定する画面が示されている。テーブルに設定される項目は、各工程について、生産ライン3を製品が流れる当該工程の順番を示す工程順160と、当該工程で収集されるべきデータ項目を示す変数名161と、当該工程に対応の動作中フラグが設定される変数名162と、個体ID指定163と、ロット変数名164と、コメント165と、優先度算出式166と、を含む。工程順160は、生産ライン3の最終工程として検査工程(工程3C)が設定される。個体ID指定163は、個体ID43を製品IDとして用いることを指定する。ロット変数名164は、ロット名45が設定される変数名を示す。コメント165は、当該工程について収集されるデータの説明等のユーザコメントを示す。
【0133】
優先度算出式166は、優先処理プログラム284が工程間で画面におけるグラフ表示の優先順位を決定するための解離度を算出するために利用する演算式を示す。
【0134】
工程順160は、キューを介して仮想個体IDを工程間に遣り取りするために利用される。コメント165は、
図7の部分時系列データのグラフとともに表示され得る。収集変数名161には、1または複数の変数名を設定可能である。このような変数名は、観測値92の変数名または制御指令93の変数名を含む。観測値92の変数名には、例えば、ネジ締めのためのフィールド機器90の観測値92に含まれるトルクと速度とZ軸の位置の3種類の変数名を含めることができる。このように3種類の変数名が設定された収集設定情報28に基づきデータ収集部63は、ネジ締め工程から、同時に3種類のデータ項目のデータを収集できる。また、収集対象の変数名が示す制御指令93には、例えば、ネジ締めのサーボモータ等のフィールド機器90に対しての指令、例えば位置、速度、加速度、ジャーク(加加速度)、角度、角加速度、角加加速度等の数値を指令として表したものが含まれてもよい。検査工程の収集変数名161には、検査結果94の変数名が設定される。
【0135】
紐付部64は、個体ID指定163が設定されていれば、部分時系列データに個体ID43を紐付け、設定されてなければ、仮想個体IDを取得して部分時系列データに紐付ける。
図6のステップS1では、収集設定情報28の個体ID指定163に基づき判定が実施される。
【0136】
統計量79の変化率は、各工程について、当該工程の統計量79を利用して、「統計量の乖離度」=「異常時の統計量」/「正常時の統計量」の基準式に従って算出される。ユーザは、優先度算出式166として“最大値”を設定すると、「統計量の乖離度」=「異常時の最大値」/「正常時の最大値」との計算式が設定される。統計量79の最大値に限定されず、最小値、平均値、標準偏差などであってもよく、または、これら2つ以上の組み合わせであってもよい。また、統計量の乖離度は、基準式で算出された統計量の乖離度に重付けした値を用いて算出されてもよい。例えば「統計量の乖離度」=0.8×「平均値の乖離度」+0.2×「標準偏差の乖離度」であってもよい。このように各工程について統計量79の乖離度が算出されて、乖離度の大きい工程の部分時系列データのグラフが、他の工程の部分時系列データのグラフよりも優先的に画面に表示される。このように表示される画面により、ユーザに、生産ライン3の複数工程の内乖離度の大きい、すなわち検査結果94の“異常”を引起こす工程を特定するためのサポート情報が提供され得る。
【0137】
<K.可視化データに基づく情報の利用形態>
図15は、本実施の形態に係る可視化データに基づく情報の利用形態を示すフローチャートである。
図16~
図19は、本実施の形態に係る可視化データに基づく画面の表示例を示す図である。
【0138】
図15を参照して、例えば工程管理者または品質管理者であるユーザが、可視化データ283に基づく画面によって提供される情報を利用するシーンを説明する。ユーザは、検査工程からの検査結果94に基づき製品の品質異常が検出されたかを判断する(ステップS20)。品質異常が検出されないと判断しなければ(ステップS20でNO)、ユーザはステップS20の判断を繰返すであろう。
【0139】
品質異常が検出されたと判断すると(ステップS20でYES)、ユーザはディスプレイ522に表示される可視化データ283に基づく画面から、どの工程の部分時系列データの波形のグラフが異常を示しているかを判断する(ステップS21)。この画面では、上記に述べたように乖離度が大きい工程のグラフが他の工程のグラフよりも優先的に並びの上位に表示される。例えば
図16の画面では、工程3Aのグラフが最上位に表示される。ユーザは
図16の画面から、工程3Aが品質の“異常”を引起こす工程であることを推定することができる。
【0140】
ユーザは、生産ライン3を一時停止させて、特定した対象工程3Aのフィールド機器90をメンテナンスする(ステップS22)。例えば、工程3Aについて変数Aが収集対象のデータ項目であれば、ユーザは、変数Aの値が観測されるフィールド機器90をメンテナンス対象に絞込むことができる。
【0141】
その後、ユーザは、一時停止していた生産ライン3を稼働させて生産を再開させる(ステップS23)。生産再開後に収集されたデータに基づく可視化データ283の画面では、メンテナンス後の各工程の部分時系列データの波形のグラフが表示される。
【0142】
ユーザは、生産再開後に作成される可視化データ283に基づく画面から、各工程の部分時系列データに基づく波形を確認する(ステップS24)。ユーザは画面から、波形のグラフにおける異常が解消しているかを確認する(ステップS25)。すなわち、変化率(乖離度)が大きいグラフを有する工程がないことを確認する。異常が解消されていないと確認した場合(ステップS25でNO)、ステップS22に戻り、ユーザはフィールド機器90のメンテナンスを実施する。
【0143】
例えば、ステップS24で
図19の画面が表示される場合、
図19の画面では、工程3Aで元の未検査の灰色グラフ54B(
図16)の波形が、異常の赤色グラフ54Aの波形に近似するように変化している。このような波形の変化を提示する画面から、ユーザは、工程3Aのフィールド機器90のメンテナンスをしたが、品質異常の原因は解消できていないことを確認する。
【0144】
一方、乖離度が大きいグラフを有する工程がないことを確認する、すなわち異常が解消されていると確認した場合(ステップS25でYES)、製品の生産が継続する。例えば、ステップS24で
図18の画面が表示される場合、
図18の画面では、工程3Aのグラフにおいて、元の未検査の製品の灰色グラフ54Bの波形が、正常の青色グラフ54Cの波形に近似するよう変化している。このような波形の変化を表す画面から、ユーザは、工程3Aのフィールド機器90をメンテナンスしたことによって、品質異常が解消され得たことを確認できる。
【0145】
また、ユーザは、生産ライン3が稼働中にディスプレイ522に表示される可視化データ283に基づく画面をモニタする。例えば
図17の画面が表示される。
図17の画面から、ユーザは、工程3Aのグラフにおいて、未検査の製品の灰色グラフ54Bの波形が、異常の赤色グラフ54Aの波形に近似していることを確認する(ステップS27)。このような画面の情報から、ユーザは、工程3Aのフィールド機器90の挙動が原因で、品質異常が検出される製品が今後も生産される可能性が高いことを推定できる。その後は、ユーザはステップS22に移行し、メンテナンスを実施する。
【0146】
<L.プログラムおよび記録媒体>
本実施の形態に係るIoTプログラム260およびWebサーバプログラム280は、PLC100に付属するフレキシブルディスク、CD-ROM、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)などの記録媒体を含むコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録させて、プログラム製品として提供することもできる。記録媒体は、コンピュータその他装置、機械等が記録されたプログラム等の情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的または化学的作用によって蓄積する媒体である。
【0147】
また、上記のプログラムは、ネットワーク2からネットワークコントローラ120を介したダウンロードによって、PLC100にプログラムを提供することもできる。
【0148】
<M.付記>
本実施の形態では、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
生産ライン(3)に備えられる1または複数の工程を経て生産される対象物のデータを収集する装置であって、
各前記1または複数の工程(3A、3B、3C)から、生産作業に関するデータ項目のデータを収集する収集部(63)と、
前記生産ラインにおいて生産される対象物の識別子を取得する取得部(88、89)と、
前記各工程について、当該工程で前記対象物に対し前記生産作業が実施される期間に前記収集部によって当該工程から収集される収集データ(73)に、当該対象物の識別子および当該対象物の検査結果(94)を紐付ける紐付部(64)と、
前記各工程について、前記紐付部によって前記識別子および前記検査結果が紐付けされた当該工程の収集データを可視化して表す可視化データ(283)を作成する可視化データ作成部(65)を備える、データ収集装置。
[構成2]
前記収集部は、前記各工程から前記データを周期的に収集し、
前記紐付部は、
前記各工程について、当該工程から前記周期的に収集されて構成される時系列データのうち前記期間に対応の部分時系列データに、前記対象物の識別子および前記検査結果を紐付ける、構成1に記載のデータ収集装置。
[構成3]
前記可視化データは、前記各工程について、前記識別子および前記検査結果が紐付けされた前記部分時系列データを、当該部分時系列データの値に基づく優先順に従い並べて可視化するデータを含む、構成2に記載のデータ収集装置。
[構成4]
前記各工程は、当該工程に前記対象物が1ずつ投入されるよう構成され、
前記生産ラインは、前記対象物が予め定められた順序で1の工程から次の工程に投入されるよう構成され、
前記データ収集装置は、
前記各工程について、当該工程に投入される対象物から構成される複数の群のそれぞれについて、当該群を構成する各対象物の前記部分時系列データの値の代表値を取得し、各前記複数の群の前記代表値と他の群の前記代表値との乖離度を取得するよう構成される、構成3に記載のデータ収集装置。
[構成5]
前記可視化データ作成部は、
前記優先順を、前記各工程について取得された前記乖離度に基づき決定する、構成4に記載のデータ収集装置。
[構成6]
前記代表値は、各前記複数の群について、当該群を構成する各対象物の前記部分時系列データの値の統計値(79)を含む、構成4または5に記載のデータ収集装置。
[構成7]
前記可視化データは、前記各群に対応した前記統計値を可視化して表すデータを含む、構成6に記載のデータ収集装置。
[構成8]
前記可視化データ作成部は、
前記各工程の前記優先順における順番を、当該工程の前記乖離度が大きいほど上位となるよう決定する、構成4から7のいずれか1に記載のデータ収集装置。
[構成9]
前記各群について、当該群を構成する前記対象物の検査結果の種類は前記他の群を構成する前記対象物の検査結果の種類とは異なる、構成4から8のいずれか1に記載のデータ収集装置。
[構成10]
前記検査結果の種類は、正常、異常および前記対象物が未だ検査されていないことを示す未検査を含む、構成9に記載のデータ収集装置。
[構成11]
前記可視化データは、前記各工程について、当該工程に投入された対象物毎の前記部分時系列データの値の変化の特性を可視化して表す特性可視化データ(54A、54B、54C)を含む、構成2から10のいずれか1に記載のデータ収集装置。
[構成12]
前記特性可視化データは、前記各工程について、当該工程に投入された対象物毎の前記部分時系列データの値の時間的変化を示す特性を共通の時間軸で可視化して表す時間的特性可視化データを含む、構成11に記載のデータ収集装置。
[構成13]
前記可視化データは、前記収集データを当該収集データに紐付けされた前記検査結果の種類に応じた態様で可視化するためのデータを含む、構成1から12のいずれか1に記載のデータ収集装置。
[構成14]
前記生産ラインを制御する制御装置(100)に備えられる、構成1から13のいずれか1に記載のデータ収集装置。
[構成15]
方法をコンピュータ(102)に実行させるためのプログラムであって、
前記方法は、生産ライン(3)に備えられる1または複数の工程を経て生産される対象物のデータを収集する方法であって、
各前記1または複数の工程(3A、3B、3C)から、生産作業に関するデータ項目のデータを収集するステップと、
前記生産ラインにおいて生産される対象物の識別子を取得するステップと、
前記各工程について、当該工程で前記対象物に対し前記生産作業が実施される期間に当該工程から収集される収集データに、当該対象物の識別子および当該対象物の検査結果を紐付けるステップと、
前記各工程について、前記識別子および前記検査結果が紐付けされた当該工程の収集データを可視化して表す可視化データを作成するステップを備える、プログラム。
【0149】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0150】
1 中継器、3 生産ライン、3A,3B,3C 工程、10A IoTプラットフォーム、10B 制御部、11 フィールドネットワーク、28 収集設定情報、29 可視化設定情報、30 設定情報、40 IOリフレッシュプログラム、41 領域、42 データ領域、44 ロットデータ、45,77 ロット名、46 カウント値、47 内部メモリ、48 各種キュー、51A,52,53,55,79A,79B ウィンドウ、54A,54B,54C グラフ、60 Webサーバ、61 IoTアプリケーション、62 データ蓄積部、62A 管理テーブル、63 データ収集部、64 紐付部、65 可視化部、73 部分時系列データ、79 統計量、88 コードリーダ、89 ロット用コードリーダ、90 フィールド機器、92 観測値、93 制御指令、94 検査結果、101 電源回路、104 チップセット、108 ストレージ、112 USBコントローラ、113 フィールドネットワークコントローラ、114 メモリカードインターフェイス、115,513 タイマ、116 SDカード、120 ネットワークコントローラ、125,127 動作中フラグ、130 期間、132 スケジューラプログラム、140 制御プログラム、142 フラグ、150 制御エンジン、154 入力データ、155 出力データ、160 工程順、161,162 変数名、164 ロット変数名、165 コメント、166 優先度算出式、250 IoTエンジン、260 IoTサーバプログラム、270 収集プログラム、271 紐付プログラム、280 Webサーバプログラム、281 設定プログラム、282 可視化プログラム、283 可視化データ、284 優先処理プログラム、285 統計算出プログラム、500 サポート装置、501 Webブラウザ、522 ディスプレイ。