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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-01-26
(45)【発行日】2026-02-03
(54)【発明の名称】方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20260127BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20260127BHJP
【FI】
B65G1/137 E
G06Q30/06
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021140462
(22)【出願日】2021-08-30
(65)【公開番号】P2023034297
(43)【公開日】2023-03-13
【審査請求日】2024-08-27
(73)【特許権者】
【識別番号】519288043
【氏名又は名称】株式会社ROMS
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100176728
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】勝藤 裕之
(72)【発明者】
【氏名】岩田 和也
(72)【発明者】
【氏名】前野 洋介
【審査官】内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-292217(JP,A)
【文献】特開2011-207568(JP,A)
【文献】特開2018-184271(JP,A)
【文献】特開2003-076753(JP,A)
【文献】米国特許第06070793(US,A)
【文献】中国特許出願公開第110610331(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
G06Q 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1保管棚に保管された物品をピッキングする装置を含む自動ピッキングシステム、及び第2保管棚に保管された物品をピッキングする第1作業者が使用する第1携帯端末と通信可能な情報処理装置が実行する方法であって、
前記第1保管棚に保管された第1物品、及び前記第2保管棚に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す情報を取得するステップと、
前記自動ピッキングシステムに複数の第1作業を指示するステップと、
前記第1携帯端末を介して前記第1作業者に複数の第2作業を指示するステップと、
を含み、
前記複数の第1作業は、
前記第1物品を前記第1保管棚から第1ケースに移す作業、及び
前記第1ケースに第1ラベルを付す作業を含み、
前記複数の第2作業は、
第2ケースに第2ラベルを付す作業、
前記第2物品を前記第2保管棚から前記第2ケースに移す作業、
前記第1ラベル及び前記第2ラベルを前記第1携帯端末で読み取る作業、及び
前記第1ラベルの読取データと前記第2ラベルの読取データとが一致する場合、前記複数の対象物品を纏めて物品保管スペースに保管する作業を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の第1作業は、前記第1物品が納入された前記第1ケースを荷合わせスペースに搬送する作業を更に含み、
前記複数の第2作業は、前記第2物品が納入された前記第2ケースを前記荷合わせスペースに搬送する作業を更に含む、方法。
【請求項3】
請求項に記載の方法であって、
前記複数の第1作業は、前記第1ケースが前記荷合わせスペースに搬送されると、前記第1ラベルを発行する作業を更に含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項に記載の方法であって、
前記複数の第2作業は、
前記第2ケースに前記第2ラベルが付されると、カートに設けられた複数の間口のうち何れか1つの間口に前記第2ケースを収容する作業、及び
前記第2ラベルと、前記1つの間口の識別ラベルと、を前記第1携帯端末で読み取る作業を更に含み、
前記方法は、前記第2ラベルの読取データと、前記1つの間口の前記識別ラベルの読取データと、を関連付けて記憶するステップを更に含む、方法。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一項に記載の方法であって、
前記複数の第2作業は、前記複数の対象物品を纏める際、前記1物品を前記第1ケースから前記第2ケースに移す作業を更に含み、
前記複数の第1作業は、前記第1物品が前記第2ケースに移された後の前記第1ケースをケース保管スペースに搬送する作業を更に含む、方法。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一項に記載の方法であって、
前記第1保管棚及び前記第2保管棚は、店舗において顧客の進入が禁止される進入禁止エリアに設けられ、
前記情報処理装置は、前記店舗の商品陳列棚に陳列された物品をピッキングする第2作業者が使用する第2携帯端末と更に通信可能であり、
前記方法は、前記商品陳列棚に陳列された第3物品を前記複数の対象物品が更に含む場合、前記第2携帯端末を介して前記第2作業者に複数の第3作業を指示するステップを更に含み、
前記複数の第3作業は、
第3ケースに第3ラベルを付す作業、及び
前記第3物品を前記商品陳列棚から前記第3ケースに移す作業を含み、
前記複数の第2作業又は前記複数の第3作業は、
前記第2ラベル及び前記第3ラベルを前記第1携帯端末又は前記第2携帯端末で読み取る作業、及び
前記第2ラベルの読取データと前記第3ラベルの読取データとが一致する場合、前記第3物品を前記第3ケースから前記第2ケースに移す作業を更に含む、方法。
【請求項7】
第1保管棚に保管された物品をピッキングする装置を含む自動ピッキングシステム、及び第2保管棚に保管された物品をピッキングする第1作業者が使用する第1携帯端末と通信可能な通信部と、制御部と、を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記第1保管棚に保管された第1物品、及び前記第2保管棚に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す情報を取得し、
前記自動ピッキングシステムに複数の第1作業を指示し、
前記第1携帯端末を介して前記第1作業者に複数の第2作業を指示し、
前記複数の第1作業は、
前記第1物品を前記第1保管棚から第1ケースに移す作業、及び
前記第1ケースに第1ラベルを付す作業を含み、
前記複数の第2作業は、
第2ケースに第2ラベルを付す作業、
前記第2物品を前記第2保管棚から前記第2ケースに移す作業、
前記第1ラベル及び前記第2ラベルを前記第1携帯端末で読み取る作業、及び
前記第1ラベルの読取データと前記第2ラベルの読取データとが一致する場合、前記複数の対象物品を纏めて物品保管スペースに保管する作業を含む、情報処理装置。
【請求項8】
第1保管棚に保管された物品をピッキングする装置を含む自動ピッキングシステム、及び第2保管棚に保管された物品をピッキングする第1作業者が使用する第1携帯端末と通信可能なコンピュータに、
前記第1保管棚に保管された第1物品、及び前記第2保管棚に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す情報を取得するステップと、
前記自動ピッキングシステムに複数の第1作業を指示するステップと、
前記第1携帯端末を介して前記第1作業者に複数の第2作業を指示するステップと、
を実行させるプログラムであって、
前記複数の第1作業は、
前記第1物品を前記第1保管棚から第1ケースに移す作業、及び
前記第1ケースに第1ラベルを付す作業を含み、
前記複数の第2作業は、
第2ケースに第2ラベルを付す作業、
前記第2物品を前記第2保管棚から前記第2ケースに移す作業、
前記第1ラベル及び前記第2ラベルを前記第1携帯端末で読み取る作業、及び
前記第1ラベルの読取データと前記第2ラベルの読取データとが一致する場合、前記複数の対象物品を纏めて物品保管スペースに保管する作業を含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば小売販売業又はレンタル業等を営む店舗における業務を支援する技術が知られている。例えば特許文献1には、非対面型商品受け渡しシステムにおいて、ピッキング用端末を介して店舗スタッフに、店舗で陳列又は保管されている商品群の中から注文された商品をピッキングし、当該商品を格納ボックスに格納する指示を与えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-175358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
店舗における業務を支援する技術には改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、店舗における業務を支援する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る方法は、
第1保管棚に保管された物品をピッキングする装置を含む自動ピッキングシステム、及び第2保管棚に保管された物品をピッキングする第1作業者が使用する第1携帯端末と通信可能な情報処理装置が実行する方法であって、
前記第1保管棚に保管された第1物品、及び前記第2保管棚に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す情報を取得するステップと、
前記自動ピッキングシステムに複数の第1作業を指示するステップと、
前記第1携帯端末を介して前記第1作業者に複数の第2作業を指示するステップと、
を含み、
前記複数の第1作業は、
前記第1物品を前記第1保管棚から第1ケースに移す作業、及び
前記第1ケースに第1ラベルを付す作業を含み、
前記複数の第2作業は、
第2ケースに第2ラベルを付す作業、
前記第2物品を前記第2保管棚から前記第2ケースに移す作業、
前記第1ラベル及び前記第2ラベルを前記第1携帯端末で読み取る作業、及び
前記第1ラベルの読取データと前記第2ラベルの読取データとが一致する場合、前記複数の対象物品を纏めて物品保管スペースに保管する作業を含む。
【0007】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
第1保管棚に保管された物品をピッキングする装置を含む自動ピッキングシステム、及び第2保管棚に保管された物品をピッキングする第1作業者が使用する第1携帯端末と通信可能な通信部と、制御部と、を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記第1保管棚に保管された第1物品、及び前記第2保管棚に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す情報を取得し、
前記自動ピッキングシステムに複数の第1作業を指示し、
前記第1携帯端末を介して前記第1作業者に複数の第2作業を指示し、
前記複数の第1作業は、
前記第1物品を前記第1保管棚から第1ケースに移す作業、及び
前記第1ケースに第1ラベルを付す作業を含み、
前記複数の第2作業は、
第2ケースに第2ラベルを付す作業、
前記第2物品を前記第2保管棚から前記第2ケースに移す作業、
前記第1ラベル及び前記第2ラベルを前記第1携帯端末で読み取る作業、及び
前記第1ラベルの読取データと前記第2ラベルの読取データとが一致する場合、前記複数の対象物品を纏めて物品保管スペースに保管する作業を含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
第1保管棚に保管された物品をピッキングする装置を含む自動ピッキングシステム、及び第2保管棚に保管された物品をピッキングする第1作業者が使用する第1携帯端末と通信可能なコンピュータに、
前記第1保管棚に保管された第1物品、及び前記第2保管棚に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す情報を取得するステップと、
前記自動ピッキングシステムに複数の第1作業を指示するステップと、
前記第1携帯端末を介して前記第1作業者に複数の第2作業を指示するステップと、
を実行させるプログラムであって、
前記複数の第1作業は、
前記第1物品を前記第1保管棚から第1ケースに移す作業、及び
前記第1ケースに第1ラベルを付す作業を含み、
前記複数の第2作業は、
第2ケースに第2ラベルを付す作業、
前記第2物品を前記第2保管棚から前記第2ケースに移す作業、
前記第1ラベル及び前記第2ラベルを前記第1携帯端末で読み取る作業、及び
前記第1ラベルの読取データと前記第2ラベルの読取データとが一致する場合、前記複数の対象物品を纏めて物品保管スペースに保管する作業を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、店舗における業務を支援する技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】システムを利用する店舗の間取りを示す図である。
図3】情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図4】自動ピッキングシステムの概略構成を示すブロック図である。
図5】携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
図6】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】自動ピッキングシステムの動作を示すフローチャートである。
図8】第1携帯端末の動作を示すフローチャートである。
図9】第2携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について説明する。
【0012】
(実施形態の概要)
図1及び図2を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。システム1は、例えば小売業又はレンタル業等を営む店舗の業務を支援するシステムである。図1に示すように、システム1は、情報処理装置10と、自動ピッキングシステム20と、携帯端末30と、を備える。
【0013】
情報処理装置10は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット端末、又はサーバ等のコンピュータである。情報処理装置10は、例えばLAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワーク40を介して、自動ピッキングシステム20及び携帯端末30と通信可能に接続される。
【0014】
自動ピッキングシステム20は、店舗に保管された複数の物品の中から所望の物品を自動的にピッキングするシステムである。後述するように、自動ピッキングシステム20は、例えば自動倉庫であって、クレーン、ロボットアーム、及びベルトコンベア等の機器を含み得る。自動ピッキングシステム20は、情報処理装置10から指示された作業を実行可能である。
【0015】
携帯端末30は、例えば店舗の従業員等の作業者によって携帯及び使用されるコンピュータである。例えば、ハンディターミナル又はスマートフォン等のコンピュータが、携帯端末30として採用可能である。本実施形態では、システム1は2つの携帯端末30(第1携帯端末30a、及び第2携帯端末30b)を備えるものとして説明する。しかしながら、システム1が備える携帯端末30の数は、任意に定められてもよい。携帯端末30は、情報処理装置10から指示された作業を作業者に通知可能である。
【0016】
図2を参照して、システム1が用いられる店舗500の間取りについて説明する。店舗500の内部には、進入禁止エリア510と、進入許可エリア520と、が存在する。進入禁止エリア510は、来店した顧客による進入が禁止されるエリアである。例えば、店舗の従業員等の作業者専用のエリア等が、進入禁止エリア510として採用可能である。一方、進入許可エリア520は、来店した顧客による進入が許可されるエリアである。例えば、店舗販売を行う商品が陳列されるエリア等が、進入許可エリア520として採用可能である。
【0017】
本実施形態では、進入許可エリア520において、陳列された商品の中から顧客がピッキングした商品を当該顧客に販売する店舗販売が実施可能であるとともに、顧客から注文された各商品を自動ピッキングシステム20及び携帯端末30を使用する作業者がピッキングして当該顧客に提供する注文販売が実施可能である。
【0018】
本実施形態では、注文販売が実施される場合について説明する。自動ピッキングシステム20は、情報処理装置10から指示される作業を進入禁止エリア510において実行する。同様に、第1携帯端末30aを使用する第1作業者は、情報処理装置10から第1携帯端末30aを介して指示される一部の作業を進入禁止エリア510において実行する。一方、第2携帯端末30bを使用する第2作業者は、情報処理装置10から第2携帯端末30bを介して指示される一部の作業を進入許可エリア520において実行する。情報処理装置10、自動ピッキングシステム20、第1携帯端末30a、及び第2携帯端末30bそれぞれの構成及び動作の詳細については後述する。
【0019】
図2に示すように、進入禁止エリア510は、自動ピッキングエリア530、有人ピッキングエリア540、及び作業エリア550を含む。
【0020】
自動ピッキングエリア530には、第1保管棚531と、荷合わせスペース532と、ケース保管スペース533と、が設けられる。有人ピッキングエリア540には、第2保管棚541が設けられる。第1保管棚531及び第2保管棚541のそれぞれは、例えば店舗500の在庫商品である物品の一部が保管される棚である。荷合わせスペース532は、後述するように、自動ピッキングシステム20が第1保管棚531からピッキングした第1物品と、第1携帯端末30aを使用する第1作業者が第2保管棚541からピッキングした第2物品とを荷合わせする作業が実行されるスペースである。本実施形態において「複数の物品を荷合わせする作業」とは、当該複数の物品を一纏めにする作業を意味する。ケース保管スペース533は、第1保管棚531からピッキングされた物品を入れるためのケース(例えば、折り畳みコンテナ等)が保管されるスペースである。
【0021】
進入許可エリア520には、商品陳列棚521と、物品保管スペース522と、が設けられる。商品陳列棚521は、店舗販売を行う商品である物品が陳列される棚である。物品保管スペース522は、後述するように、注文販売において注文商品である物品を顧客が従業員と対面することなく受け取るためのスペースである。例えば、物品保管スペース522には、電子ロッカーが設けられる。当該電子ロッカーは、注文を行った顧客に通知される解錠パスワードが入力されると電子錠が解錠され、内部空間に保管された物品(すなわち、注文商品)を顧客が受け取ることができる。しかしながら、電子ロッカーに限られず、物品を保管する空間を有する任意の装置が物品保管スペース522に設けられてもよい。
【0022】
作業エリア550は、後述するように、第2携帯端末30bを使用する第2作業者が商品陳列棚521からピッキングした第3物品と、自動ピッキングシステム20及び第1作業者がそれぞれピッキングした第1物品及び第2物品と、を荷合わせする作業が行われるエリアである。
【0023】
ここで、注文販売が実施される場合に自動ピッキングシステム20及び作業者が実行する一連の作業について、図2を参照して概要を説明する。ここでは、顧客によって注文された複数の商品(以下、「複数の対象物品」ともいう。)が、第1保管棚531に保管された第1物品、第2保管棚541に保管された第2物品、及び商品陳列棚521に商品として陳列された第3物品の3つの物品であるものとする。また、第1携帯端末30aを使用する作業者を第1作業者ともいい、第2携帯端末30bを使用する作業者を第2作業者ともいう。
【0024】
自動ピッキングシステム20は、情報処理装置10から指示された作業を実行する。例えば、自動ピッキングシステム20は、第1物品を入れるための第1ケースをケース保管スペース533から第1保管棚531に搬送する(図中の矢印P1)。自動ピッキングシステム20は、第1保管棚531に保管された複数の物品の中から第1物品を特定し、第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移す。自動ピッキングシステム20は、第1物品が入った第1ケースを荷合わせスペース532に搬送する(図中の矢印P2)。第1ケースは、荷合わせスペース532に一時的に置かれたままになる。
【0025】
なお、自動ピッキングシステム20は、第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移した後、第1物品が入った第1ケースを一時的にケース保管スペース533で保管し、出荷計画順(例えば、注文商品の受取予定時刻が早い順)に荷合わせスペース532へ搬送する機能(いわゆる仕分・順立て機能)を有してもよい。例えば、自動ピッキングシステム20は、所定の条件が満たされる場合、第1物品が入った第1ケースを一時的にケース保管スペース533で保管する。当該所定の条件は、例えば後述するように、第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移してから受取予定時刻までの時間が所定の閾値以上であるという第1条件、及び/又は、荷合わせスペース532に十分な空きスペースが無いという第2条件を含んでもよい。その後、自動ピッキングシステム20は、荷合わせスペース532に十分な空きスペースが確保され、且つ、受取予定時刻までの残り時間が所定の閾値未満になると、第1物品が入った第1ケースをケース保管スペース533から荷合わせスペース532に搬送する。
【0026】
第1携帯端末30aは、情報処理装置10から指示された作業を第1作業者に通知することによって、第1作業者に当該作業を実行させる。例えば、第1作業者は、第2保管棚541に保管された複数の物品の中から第2物品を特定し、第2物品を第2保管棚541から第2ケースに移す。第1作業者は、第2物品が入った第2ケースをカートの間口に収容して、荷合わせスペース532に搬送する(図中の矢印P4)。第1作業者は、荷合わせスペース532に置かれた第1ケースから第1物品を取り出し第2ケースに移すことによって、第1物品と第2物品とを纏める(すなわち、第1物品と第2物品とを荷合わせする)。ここで自動ピッキングシステム20は、第1物品が第2ケースに移された後の第1ケース(例えば、空になった第1ケース)をケース保管スペース533に搬送する(図中の矢印P3)。搬送された第1ケースは、例えば次の顧客からの注文を受けるまでケース保管スペース533に保管される。
【0027】
第1作業者は、第1物品及び第2物品が入った第1ケースを、上記カートを用いて作業エリア550に搬送する(図中の矢印P5)。
【0028】
第2携帯端末30bは、情報処理装置10から指示された作業を第2作業者に通知することによって、第2作業者に当該作業を実行させる。例えば、第2作業者は、商品陳列棚521に陳列された複数の物品の中から第3物品を特定し、第3物品を商品陳列棚521から第3ケースに移す。第2作業者は、第3物品が入った第3ケースを作業エリア550に搬送する(図中の矢印P6)。
【0029】
第1作業者は、作業エリア550において第3ケースから第3物品を取り出し第2ケースに移すことによって、第1物品及び第2物品と第3物品とを纏める(すなわち、第1物品及び第2物品と第3物品とを荷合わせする)。そして第1作業者は、纏められた第1物品、第2物品、及び第3物品(すなわち、顧客が注文した複数の対象物品)を物品保管スペース522に搬送して保管する。注文を行った顧客は、例えば注文した複数の対象物品の受け取りが完了したことの通知を受けた後、物品保管スペース522で対象物品を受け取ることができる。
【0030】
このように、予約販売においては、自動ピッキングシステム20によってピッキングされた第1物品と、第1携帯端末30aを使用する第1作業者によってピッキングされた第2物品との荷合わせが、作業者の手作業で行われる。同様に、第2携帯端末30bを使用する第2作業者によってピッキングされた第3物品と、上記の第1物品及び第2物品との荷合わせが、作業者の手作業で行われる。
【0031】
ここで、例えば複数の顧客からそれぞれ受けた複数の注文について並行して作業を進める場合、荷合わせすべき物品を作業者が取り違える可能性がある。具体的には、第1の顧客が注文した物品と、第2の顧客が注文した物品とが誤って荷合わせされてしまう可能性がある。これに対して本実施形態では、後述するように、荷合わせすべき物品の組み合わせを確認する作業が実施される。したがって、本実施形態によれば、荷合わせすべき物品を作業者が取り違える可能性が低減する点で、店舗における業務を支援する技術が改善される。
【0032】
次に、図3図5を参照して、システム1の各構成について詳細に説明する。
【0033】
(情報処理装置の構成)
図3に示すように、情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
【0034】
通信部11は、ネットワーク40に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN(Local Area Network)規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、情報処理装置10は、通信部11及びネットワーク40を介して、自動ピッキングシステム20及び携帯端末30と通信する。情報処理装置10は、クラウドで運用されてもよく、オンプレミスで運用されてもよい。
【0035】
記憶部12は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部12に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報、及び情報処理装置10の動作によって得られた任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及びデータベース等を記憶してもよい。本実施形態では、記憶部12は、店舗500に商品として保管又は陳列される各物品の保管場所又は陳列場所を示す情報を記憶する。当該情報は、例えばオペレータによって入力されてもよく、或いは店舗500で使用されている既存の在庫管理システムから通信部11を介して取得されてもよい。
【0036】
制御部13は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。プログラマブル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)であるがこれに限られない。専用回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるがこれに限られない。制御部13は、情報処理装置10全体の動作を制御する。
【0037】
(自動ピッキングシステムの構成)
図4に示すように、自動ピッキングシステム20は、作業ロボット21と、搬送装置22と、制御装置23と、を備える。
【0038】
作業ロボット21は、制御装置23からの制御信号に従って駆動し、特定の作業を自動的に実行する装置である。自動ピッキングシステム20は、1つ以上の任意の数の作業ロボット21を備えてもよい。作業ロボット21は、例えばクレーン又はロボットアーム等の産業用ロボットであるが、これらに限られず、複数の第1作業を実行するために用いられる任意の装置であってもよい。
【0039】
搬送装置22は、制御装置23からの制御信号に従って駆動し、自動ピッキングエリア530内で対象物を自動的に搬送する装置である。自動ピッキングシステム20は、1つ以上の任意の数の搬送装置22を備えてもよい。搬送装置22は、例えばコンベヤ装置又は自律走行搬送装置等であるが、これらに限られず対象物を搬送可能な任意の装置であってもよい。
【0040】
なお、作業ロボット21と搬送装置22とが1つの装置として構成されてもよい。当該1つの装置として、例えばロボットアーム及び自律走行機構を備えたロボット等が採用され得る。
【0041】
制御装置23は、例えばネットワーク40を介して情報処理装置10と通信する通信インタフェース、メモリ、及びプロセッサを含む装置である。例えば、PC(Personal Computer)又はタブレット端末等のコンピュータが、制御装置23として採用可能である。また制御装置23は、作業ロボット21及び搬送装置22と通信可能に接続される。制御装置23は、作業ロボット21及び搬送装置22に制御信号を送信することによって、情報処理装置10から指示された作業を作業ロボット21及び搬送装置22に実行させる。
【0042】
(携帯端末の構成)
図5に示すように、携帯端末30は、読取部31と、印刷部32と、通信部33と、入出力部34と、記憶部35と、制御部36と、を備える。
【0043】
読取部31は、後述するように物品を入れるケースに付されるラベルから情報を読み取る装置を含む。或いは読取部31は、ラベルから情報を読み取る外部装置を接続する接続インタフェースを含んでもよい。本実施形態では、読取部31はコードスキャナ又はカメラであり、ラベルに印字された一次元コード又は二次元コードから情報を読取可能である。しかしながら、読取部31は、コードスキャナ又はカメラに限定されない。例えば、ラベルがRFID(Radio Frequency Identification)を含む場合、読取部31はRFIDリーダであってもよい。
【0044】
印刷部32は、物品を入れるケースに付すためのラベルを印刷することによって発行する装置を含む。或いは印刷部32は、ラベルを印刷する外部装置を接続する接続インタフェースを含んでもよい。本実施形態では、印刷部32は、顧客からの注文に対して一意に割り当てられる注文番号を、例えば作業者が認識可能なテキスト、及び、読取部31が読取可能な一次元コード又は二次元コードで印刷する。注文番号は、例えば顧客からの注文を受け付ける度に、情報処理装置10によって自動的に生成され、情報処理装置10から携帯端末30に通知される。
【0045】
通信部33は、ネットワーク40に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、携帯端末30は、通信部33及びネットワーク40を介して情報処理装置10と通信する。
【0046】
入出力部34は、作業者の入力操作を受け付ける入力装置と、作業者に対して情報を出力する出力装置と、を含む。入力装置は、例えば物理キー、静電タッチパネル、又はタッチスクリーン等であるが、これらに限られない。出力装置は、例えば情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。
【0047】
記憶部35は、1つ以上のメモリを含む。記憶部35に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部35は、携帯端末30の動作に用いられる任意の情報、及び携帯端末30の動作によって得られた任意の情報を記憶する。例えば、記憶部35は、システムプログラム、及びアプリケーションプログラム等を記憶してもよい。
【0048】
制御部36は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部36は、携帯端末30全体の動作を制御する。
【0049】
次に、図6図9を参照して、システム1の各構成の動作について詳細に説明する。ここでは、顧客によって注文された複数の対象物品が、第1保管棚531に保管された第1物品、第2保管棚541に保管された第2物品、及び商品陳列棚521に商品として陳列された第3物品の3つの物品であるものとする。
【0050】
(情報処理装置の動作)
図6を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の動作について説明する。
【0051】
ステップS100:情報処理装置10の制御部13は、顧客が注文した複数の対象物品を示す注文情報を取得する。また制御部13は、顧客の注文に対して一意に割り当てられる注文番号を決定する。
【0052】
注文情報の取得には、任意の手法が採用可能である。例えば、顧客がPC若しくはスマートフォン、又は店舗500に備えられた専用の注文端末等のコンピュータを用いて複数の対象物品を注文すると、制御部13は、当該複数の対象物品を示す注文情報を、当該コンピュータからネットワーク40を介して取得してもよい。或いは、注文情報は、オペレータによって情報処理装置10に入力されてもよい。また、注文情報は、顧客が複数の対象物品の受け取りを希望する時刻として、受取予定時刻の情報を更に含んでもよい。ここでは、複数の対象物品は、第1保管棚531に保管された第1物品、第2保管棚541に保管された第2物品、及び商品陳列棚521に保管された第3物品の3つの物品であるものとして説明する。
【0053】
ステップS101:制御部13は、自動ピッキングシステム20に複数の第1作業を指示する。
【0054】
具体的には、制御部13は、通信部11を介して自動ピッキングシステム20の制御装置23へ、複数の第1作業の実行を指示する第1指示情報を送信する。第1指示情報は、例えば複数の第1作業の内容及び手順を示す情報、及び、自動ピッキングシステム20が当該複数の第1作業を実行するために用いる任意の情報(例えば、注文番号)を含む。本実施形態では、複数の第1作業は、以下の一連の作業A1~A6を含む。
(作業A1)ケース保管スペース533に保管されている第1ケースを第1保管棚531に搬送する作業。
(作業A2)第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移す作業。
(作業A3)第1物品が納入された第1ケースを荷合わせスペース532に搬送する作業。
(作業A4)第1ケースが荷合わせスペース532に搬送されると第1ラベルを発行する作業。
(作業A5)第1ケースに第1ラベルを付す作業。
(作業A6)第1物品が第2ケースに移された後の第1ケースをケース保管スペース533に搬送する作業。
ここで、上記の作業A2とA3の間に、上述した仕分・順立て機能に基づく作業として、第1物品が納入された第1ケースを一時的にケース保管スペース533で保管する追加作業が実行されてもよい。当該追加作業の実行後、例えば、荷合わせスペース532に十分な空きスペースが検出され、且つ、受取予定時刻までの残り時間が所定の閾値未満になると、上記の作業A3が実行される。
【0055】
なお、上記の複数の第1作業を実行する自動ピッキングシステム20の動作については後述する。
【0056】
ステップS102:制御部13は、第1携帯端末30aを介して第1作業者に複数の第2作業を指示する。
【0057】
具体的には、制御部13は、通信部11を介して第1携帯端末30aへ、第1作業者に複数の第2作業の実行を指示する第2指示情報を送信する。第2指示情報は、例えば複数の第2作業の内容及び手順を示す情報、及び、第1作業者が当該複数の第2作業を実行するために用いる任意の情報(例えば、注文番号)を含む。第1携帯端末30aは、情報処理装置10から受信した第2指示情報に基づいて、例えば作業の内容及び手順等を示す支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して複数の第2作業の実行を指示する。本実施形態では、複数の第2作業は、以下の一連の作業B1~B10を含む。
(作業B1)第2ケースに第2ラベルを付す作業。
(作業B2)第2ケースに第2ラベルが付されると、カートに設けられた複数の間口のうち何れか1つの間口に第2ケースを収容する作業。
(作業B3)第2ラベルと、当該1つの間口の識別ラベルと、を第1携帯端末30aで読み取る作業。
(作業B4)有人ピッキングエリア540において、第2物品を第2保管棚541から第2ケースに移す作業。
(作業B5)第2物品が納入された第2ケースを荷合わせスペース532に搬送する作業。
(作業B6)荷合わせスペース532において、第1ラベル及び第2ラベルを第1携帯端末30aで読み取る作業。
(作業B7)第1ラベルの読取データと第2ラベルの読取データとが一致する場合、第1物品を第1ケースから第2ケースに移す作業。
(作業B8)作業エリア550において、第2ラベル及び第3ラベルを第1携帯端末30aで読み取る作業。
(作業B9)第2ラベルの読取データと第3ラベルの読取データとが一致する場合、第3物品を第3ケースから第2ケースに移す作業。
(作業B10)複数の対象物品の全て(ここでは、第1物品~第3物品)が第2ケースに集められると、当該複数の対象物品を纏めて物品保管スペース522に保管する作業。
【0058】
なお、第1作業者による複数の第2作業の実行を支援する第1携帯端末30aの動作については後述する。
【0059】
ステップS103:制御部13は、第2携帯端末30bを介して第2作業者に複数の第3作業を指示する。
【0060】
具体的には、制御部13は、通信部11を介して第2携帯端末30bへ、第2作業者に複数の第3作業の実行を指示する第3指示情報を送信する。第3指示情報は、例えば複数の第3作業の内容及び手順を示す情報、及び、第2作業者が当該複数の第3作業を実行するために用いる任意の情報(例えば、注文番号)を含む。第2携帯端末30bは、情報処理装置10から受信した第3指示情報に基づいて、例えば作業の内容及び手順等を示す支援情報を映像又は音声で出力することにより、第2作業者に対して複数の第3作業の実行を指示する。本実施形態では、複数の第3作業は、以下の一連の作業C1~C3を含む。
(作業C1)第3ケースに第3ラベルを付す作業。
(作業C2)進入許可エリア520において、第3物品を商品陳列棚521から第3ケースに移す作業。
(作業C3)第3物品が納入された第3ケースを作業エリア550に搬送する作業。
【0061】
なお、第2作業者による複数の第3作業の実行を支援する第2携帯端末30bの動作については後述する。
【0062】
(自動ピッキングシステムの動作)
図7を参照して、本実施形態に係る自動ピッキングシステム20の動作について説明する。当該動作は、自動ピッキングシステム20の制御装置23が情報処理装置10から受信した第1指示情報に基づいて実行される。
【0063】
ステップS200:自動ピッキングシステム20は、ケース保管スペース533に保管されている第1ケースを第1保管棚531に搬送する作業A1、及び第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移す作業A2を実行する。
【0064】
具体的には、制御装置23は、例えばケース保管スペース533に設けられた作業ロボット21(例えば、ロボットアーム)及び搬送装置22(例えば、コンベヤ)に対して制御信号を送信する。当該作業ロボット21及び当該搬送装置22は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、ケース保管スペース533に保管された第1ケースを取り出し第1保管棚531に搬送する。また制御装置23は、例えば第1保管棚531に設けられた作業ロボット21(例えば、ロボットアーム)に対して制御信号を送信する。当該作業ロボット21は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、第1保管棚531の保管された複数の物品の中から第1物品を特定し、第1保管棚531から第1ケースに移す。
【0065】
第1物品の特定には、任意の手法が採用可能である。例えば、上述のように情報処理装置10から自動ピッキングシステム20に送信される第1指示情報に、第1物品の外観、商品名、又は商品識別番号を示す情報が含まれてもよい。かかる場合、作業ロボット21は、自機に設けられたカメラを用いて、第1保管棚531に保管された物品を順次撮影する。制御装置23は、作業ロボット21のカメラ映像に映った複数の物品の中から、第1指示情報に示される外観、商品名、又は、商品識別番号を示す商品識別コード(一次元コード又は二次元コード)を有する物品を、第1物品として特定する。或いは、上述の第1指示情報に、第1保管棚531における第1物品の保管位置を示す情報が含まれてもよい。かかる場合、作業ロボット21は、第1指示情報に示される保管位置に保管されている物品を第1物品として特定する。
【0066】
ステップS201:自動ピッキングシステム20は、ステップS200で第1物品が納入された第1ケースを荷合わせスペース532に搬送する作業A3を実行する。
【0067】
具体的には、制御装置23は、例えば第1保管棚531に設けられた搬送装置22(例えば、コンベヤ)に対して制御信号を送信する。当該搬送装置22は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、第1ケースを荷合わせスペース532に搬送する。
【0068】
なお、上述したように作業A2とA3の間に、第1物品が納入された第1ケースを一時的にケース保管スペース533で保管する追加作業が実行されてもよい。具体的には、制御装置23は、ステップS200で作業A2が完了すると、所定の条件が満たされるか否かを判定する。当該所定の条件は、例えば、第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移してから受取予定時刻までの時間が所定の閾値以上であるという第1条件、及び/又は、荷合わせスペース532に十分な空きスペースが無いという第2条件を含んでもよい。第2条件が満たされるか否かの判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、制御装置23は、荷合わせスペース532を撮影するカメラの映像から、荷合わせスペース532に第1ケースを置くための空きスペースが存在するか否かを判定してもよい。所定の条件が満たされると判定された場合、制御装置23は、例えば第1保管棚531に設けられた搬送装置22(例えば、コンベヤ)に対して制御信号を送信する。当該搬送装置22は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、第1ケースをケース保管スペース533に搬送する。また制御装置23は、例えばケース保管スペース533に設けられた作業ロボット21(例えば、ロボットアーム)に対して制御信号を送信する。当該作業ロボット21は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、第1ケースをケース保管スペース533で一時的に保管する。その後、制御装置23は、例えば荷合わせスペース532に第1ケースを置くのに十分な空きスペースが確保され、且つ、受取予定時刻までの残り時刻が所定の閾値未満になると、ステップS201で作業A3を実行する。
【0069】
ステップS202:自動ピッキングシステム20は、第1ケースが荷合わせスペース532に搬送されると第1ラベルを発行する作業A4を実行する。
【0070】
具体的には、制御装置23は、荷合わせスペース532に設けられた作業ロボット21(例えば、ロボットアーム)に対して制御信号を送信する。当該制御信号には、ステップS100で情報処理装置10によって決定された注文番号が含まれる。当該作業ロボット21は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、例えば自機に設けられた印刷装置を用いて第1ラベルを印刷することによって発行する。第1ラベルには、例えば注文番号が、作業者が認識可能なテキスト、及び、携帯端末30が読取可能な一次元コード又は二次元コードで印刷される。
【0071】
ステップS203:自動ピッキングシステム20は、荷合わせスペース532に搬送された第1ケースに第1ラベルを付す作業A5を実行する。
【0072】
具体的には、制御装置23は、ステップS202で第1ラベルを発行した作業ロボット21に対して制御信号を送信する。当該作業ロボット21は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、印刷された第1ラベルを第1ケースに付す。第1ラベルを第1ケースに付す際、作業ロボット21は、例えば第1ラベルの裏面の剥離紙を剥がして第1ラベルを第1ケースの外観面に貼り付けてもよく、或いは第1ラベルを第1ケース内に入れてもよい。
【0073】
ステップS204:自動ピッキングシステム20は、第1携帯端末30aを使用する第1作業者によって第1物品が第1ケースから第2ケースに移されたか否かを判定する。第1物品が第2ケースに移されたと判定された場合(ステップS204-Yes)、プロセスはステップS205に進む。一方、第1物品が第2ケースに移されていないと判定された場合(ステップS204-No)、プロセスはステップS204を繰り返す。
【0074】
具体的には、制御装置23は、後述するように第1作業者による作業B7(第1物品を第1ケースから第2ケースに移す作業)の完了を示す通知を、情報処理装置10を介して第1携帯端末30aから受信すると、第1物品が第2ケースに移されたと判定する。なお、第1物品が第2ケースに移されたと判定されるまで(すなわち、ステップS204が繰り返される間)、第1物品が納入された第1ケースは荷合わせスペース532に置かれたままになる。
【0075】
ステップS205:ステップS204で第1物品が第2ケースに移されたと判定された場合(ステップS204-Yes)、自動ピッキングシステム20は、第1物品が第2ケースに移された後の第1ケース(すなわち、空になった第1ケース)をケース保管スペース533に搬送する作業A6を実行する。
【0076】
具体的には、制御装置23は、荷合わせスペース532に設けられた搬送装置22(例えば、コンベヤ)に対して制御信号を送信する。当該搬送装置22は、制御装置23から受信した制御信号に基づいて、空になった第1ケースをケース保管スペース533に搬送する。搬送された第1ケースは、例えば次の顧客からの注文を受けるまでケース保管スペース533に保管される。
【0077】
(第1携帯端末の動作)
図8を参照して、本実施形態に係る第1携帯端末30aの動作について説明する。当該動作は、第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報に基づいて実行される。
【0078】
ステップS300:第1携帯端末30aの制御部36aは、印刷部32aを用いて第2ラベルを印刷することによって発行する。
【0079】
第2ラベルには、ステップS100で情報処理装置10によって決定された注文番号が、作業者が認識可能なテキスト、及び、携帯端末30が読取可能な一次元コード又は二次元コードで印刷される。注文番号を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。
【0080】
ステップS301:制御部36aは、第2ケースに第2ラベルを付す作業B1の実行を第1作業者に指示する。
【0081】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B1の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B1の実行を指示する。作業B1の支援情報は、例えば第2ケースの保管場所、及び第2ケースの外観面における第2ラベルの貼付位置を示してもよい。第2ケースの保管場所、及び第2ラベルの貼付位置を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。制御部36aは、例えば作業B1の完了を示す所定の操作が第1作業者によって行われると、作業B1の完了を検出してもよい。
【0082】
ステップS302:制御部36aは、カートに設けられた複数の間口のうち何れか1つの間口に第2ケースを収容する作業B2の実行を第1作業者に指示する。
【0083】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B2の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B2の実行を指示する。作業B2の支援情報は、例えばカートの保管場所、及びカートの間口に第2ケースを収容する手順を示してもよい。カートの保管場所、及びカートの間口に第2ケースを収容する手順を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。制御部36aは、例えば作業B2の完了を示す所定の操作が第1作業者によって行われると、作業B2の完了を検出してもよい。
【0084】
ステップS303:制御部36aは、第2ラベルと、第2ケースが収容された間口の識別ラベルと、を第1携帯端末30aで読み取る作業B3の実行を第1作業者に指示する。
【0085】
具体的には、カートの各間口には、対応する識別ラベルが予め設けられる。制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B3の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B3の実行を指示する。作業B3の支援情報は、例えば第2ラベルを読み取る手順、及び間口の識別ラベルを読み取る手順を示してもよい。第2ラベルを読み取る手順、及び間口の識別ラベルを読み取る手順を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。制御部36aは、第2ラベルの読取データ及び間口の識別ラベルの読取データが取得されると、作業B3の完了を検出してもよい。第2ラベルの読取データは、例えば注文番号を含む。間口の識別ラベルの読取データは、当該間口に対して予め一意に割り当てられた識別情報を含む。
【0086】
ここで制御部36aは、第2ラベルの読取データ及び間口の識別ラベルの読取データを、通信部33aを介して情報処理装置10へ送信してもよい。かかる場合、情報処理装置10の制御部13は、受信された2つの読取データを紐付けて記憶部12に記憶する。このようにして、第2ケースと、当該第2ケースが収容されたカートの間口とが情報処理装置10において紐付けられる。
【0087】
ステップS304:制御部36aは、第2物品を第2保管棚541から第2ケースに移す作業B4の実行を第1作業者に指示する。
【0088】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B4の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B4の実行を指示する。
【0089】
作業B4の支援情報は、任意に決定可能である。例えば、作業B4の支援情報は、第2物品の外観、商品名、及び第2保管棚541における第2物品の保管位置等を示してもよい。第2物品の外観、商品名、及び第2保管棚541における第2物品の保管位置を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第1作業者は、作業B4の支援情報に基づいて、第2保管棚541に保管された複数の物品の中から第2物品を特定し得る。
【0090】
また例えば、作業B4の支援情報は、第2物品に予め付された、商品識別番号を示す商品識別コード(一次元コード又は二次元コード)を第1携帯端末30aで読み取る手順を更に示してもよい。第2物品の商品識別番号、及び商品識別コードを第1携帯端末30aで読み取る手順を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第1作業者は、作業B4の支援情報に基づいて、第2保管棚541から特定した物品の商品識別コードを第1携帯端末30aで読み取り得る。制御部36aは、商品識別コードの読取データと、第2指示情報から取得された商品識別番号とが一致する場合(すなわち、2つの商品識別番号が一致する場合)、第1作業者によって第2保管棚541から特定された物品が第2物品であると判定してもよい。一方、制御部36aは、商品識別コードの読取データと、第2指示情報から取得された商品識別番号とが一致しない場合(すなわち、2つの商品識別番号が一致しない場合)、第1作業者によって第2保管棚541から特定された物品が第2物品ではないと判定し、作業B4のやり直しを第1作業者に指示してもよい。
【0091】
ステップS305:制御部36aは、第2物品が納入された第2ケースを荷合わせスペース532に搬送する作業B5の実行を第1作業者に指示する。
【0092】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B5の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B5の実行を指示する。作業B5の支援情報は、例えば荷合わせスペース532の店舗500における位置を示してもよい。荷合わせスペース532の店舗500における位置を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第1作業者は、作業B5の支援情報に基づいて、第2ケースを荷合わせスペース532にカートで搬送し得る。制御部36aは、例えば作業B5の完了を示す所定の操作が第1作業者によって行われると、作業B5の完了を検出してもよい。
【0093】
ステップS306:制御部36aは、荷合わせスペース532において、第1ケースに付された第1ラベル及び第2ケースに付された第2ラベルを第1携帯端末30aで読み取る作業B6の実行を第1作業者に指示する。
【0094】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B6の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B6の実行を指示する。作業B6の支援情報は、例えば第1ラベルにテキストで印刷された注文番号を示してもよい。第1ラベルにテキストで印刷された注文番号は、ステップS300で第2指示情報から取得された注文番号と同一である。第1作業者は、作業B6の支援情報に基づいて、当該注文番号がテキストで印刷された第1ラベルが付されている第1ケースを特定し、第1ラベル及び第2ラベルを第1携帯端末30aで読み取り得る。
【0095】
ここで制御部36aは、第1ラベルの読取データと、第2ラベルの読取データとが一致する場合(すなわち、2つの注文番号が一致する場合)、作業B6の完了を検出する。一方、制御部36aは、第1ラベルの読取データと、第2ラベルの読取データとが一致しない場合(すなわち、2つの注文番号が一致しない場合)、作業B6のやり直しを第1作業者に指示する。なお、第1ラベルの読取データと第2ラベルの読取データとが一致しない場合、例えば複数の顧客からそれぞれ受けた複数の注文について並行して作業が進められている状況において、第1作業者が誤って他の顧客の注文に係る他の第1ラベルを第1携帯端末30aで読み取った可能性がある。かかる場合であっても、作業B6のやり直しが指示されるので、荷合わせすべき物品を第1作業者が取り違える可能性が低減する。
【0096】
ステップS307:制御部36aは、ステップS306で第1ラベルの読取データと第2ラベルの読取データとが一致する場合、当該第1ラベルが付された第1ケースに納入されている第1物品を第1ケースから第2ケースに移す作業B7の実行を第1作業者に指示する。
【0097】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B7の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B7の実行を指示する。作業B7の支援情報は、例えば第1物品の外観又は商品名を示してもよい。第1物品の外観又は商品名を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第1作業者は、作業B7の支援情報に基づいて、第1ケースに納入されている第1物品が作業B7の支援情報に示される外観又は商品名を有していることを確認してから、第1物品を第1ケースから第2ケースに移し得る。制御部36aは、例えば作業B7の完了を示す所定の操作が第1作業者によって行われると、作業B7の完了を検出してもよい。制御部36aは、作業B7の完了を示す通知を情報処理装置10に送信する。当該通知は、情報処理装置10を介して自動ピッキングシステム20の制御装置23に送信される。上述したように、自動ピッキングシステム20は、制御装置23が当該通知を受信するとステップS205の動作を行う。
【0098】
ステップS308:制御部36aは、作業エリア550において、第2ラベル及び第3ラベルを第1携帯端末30aで読み取る作業B8の実行を第1作業者に指示する。
【0099】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B8の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B8の実行を指示する。作業B8の支援情報は、例えば作業エリア550の店舗500における位置、及び第3ラベルにテキストで印刷された注文番号を示してもよい。作業エリア550の店舗500における位置を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第3ラベルにテキストで印刷された注文番号は、ステップS300で第2指示情報から取得された注文番号と同一である。第1作業者は、作業B8の支援情報に基づいて、第1物品及び第2物品が納入された第2ケースを作業エリア550にカートで搬送し、当該注文番号がテキストで印刷された第3ラベルが付されている第3ケースを特定し、第2ラベル及び第3ラベルを第1携帯端末30aで読み取り得る。
【0100】
ここで制御部36aは、第2ラベルの読取データと、第3ラベルの読取データとが一致する場合(すなわち、2つの注文番号が一致する場合)、作業B8の完了を検出する。一方、制御部36aは、第2ラベルの読取データと、第3ラベルの読取データとが一致しない場合(すなわち、2つの注文番号が一致しない場合)、作業B8のやり直しを第1作業者に指示する。なお、第2ラベルの読取データと第3ラベルの読取データとが一致しない場合、例えば複数の顧客からそれぞれ受けた複数の注文について並行して作業が進められている状況において、第1作業者が誤って他の顧客の注文に係る他の第3ラベルを第1携帯端末30aで読み取った可能性がある。かかる場合であっても、作業B8のやり直しが指示されるので、荷合わせすべき物品を第1作業者が取り違える可能性が低減する。
【0101】
なおステップS308の動作は、後述するように第2作業者による作業C3(第3物品が納入された第3ケースを作業エリア550に搬送する作業)の完了を示す通知を、第1携帯端末30aが情報処理装置10を介して第2携帯端末30bから受信すると実行されてもよい。
【0102】
ステップS309:制御部36aは、ステップS308で第2ラベルの読取データと第3ラベルの読取データとが一致する場合、当該第3ラベルが付された第3ケースに納入されている第3物品を第3ケースから第2ケースに移す作業B9の実行を第1作業者に指示する。
【0103】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B9の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B9の実行を指示する。作業B9の支援情報は、例えば第3物品の外観又は商品名を示してもよい。第3物品の外観又は商品名を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第1作業者は、作業B9の支援情報に基づいて、第3ケースに納入されている第3物品が作業B9の支援情報に示される外観又は商品名を有していることを確認してから、第3物品を第3ケースから第2ケースに移し得る。制御部36aは、例えば作業B9の完了を示す所定の操作が第1作業者によって行われると、作業B9の完了を検出してもよい。
【0104】
ステップS310:制御部36aは、ステップS309複数の対象物品の全て(ここでは、第1物品~第3物品)が第2ケースに集められると、当該複数の対象物品を纏めて物品保管スペース522に保管する作業B10の実行を第1作業者に指示する。
【0105】
具体的には、制御部36aは、入出力部34aを介して、作業B10の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第1作業者に対して作業B10の実行を指示する。作業B9の支援情報は、例えば物品保管スペース522の店舗500における位置、及び物品保管スペース522に設けられた電子ロッカーに複数の対象物品を纏めて保管する手順を示してもよい。物品保管スペース522の店舗500における位置、及び物品保管スペース522に設けられた電子ロッカーに複数の対象物品を纏めて保管する手順を示す情報は、例えば第1携帯端末30aが情報処理装置10から受信した第2指示情報から取得されてもよい。第1作業者は、作業B10の支援情報に基づいて、第2ケースに納入されている複数の対象物品(ここでは、第1物品~第3物品)を電子ロッカーに保管して施錠し得る。制御部36aは、例えば作業B10の完了を示す所定の操作が第1作業者によって行われると、作業B10の完了を検出してもよい。制御部36aは、作業B10の完了を示す通知を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の制御部13は、当該通知を受信すると、複数の対象物品(第1物品~第3物品)の注文者である顧客に対して、電子ロッカーの解錠パスワードを通知する。当該顧客は、情報処理装置10からの通知に基づいて、注文した複数の対象物品を従業員と対面することなく受け取ることができる。
【0106】
(第2携帯端末の動作)
図9を参照して、本実施形態に係る第2携帯端末30bの動作について説明する。当該動作は、第2携帯端末30bが情報処理装置10から受信した第3指示情報に基づいて実行される。
【0107】
ステップS400:第2携帯端末30bの制御部36bは、印刷部32bを用いて第3ラベルを印刷することによって発行する。
【0108】
第3ラベルには、ステップS100で情報処理装置10によって決定された注文番号が、作業者が認識可能なテキスト、及び、携帯端末30が読取可能な一次元コード又は二次元コードで印刷される。注文番号を示す情報は、例えば第2携帯端末30bが情報処理装置10から受信した第3指示情報から取得されてもよい。
【0109】
ステップS401:制御部36bは、第3ケースに第3ラベルを付す作業C1の実行を第2作業者に指示する。
【0110】
具体的には、制御部36bは、入出力部34bを介して、作業C1の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第2作業者に対して作業C1の実行を指示する。作業C1の支援情報は、例えば第3ケースの保管場所、及び第3ケースの外観面における第3ラベルの貼付位置を示してもよい。第3ケースの保管場所、及び第3ラベルの貼付位置を示す情報は、例えば第2携帯端末30bが情報処理装置10から受信した第3指示情報から取得されてもよい。制御部36bは、例えば作業C1の完了を示す所定の操作が第2作業者によって行われると、作業C1の完了を検出してもよい。
【0111】
ステップS402:制御部36bは、第3物品を商品陳列棚521から第3ケースに移す作業C2の実行を第2作業者に指示する。
【0112】
具体的には、制御部36bは、入出力部34bを介して、作業C2の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第2作業者に対して作業C2の実行を指示する。
【0113】
作業C2の支援情報は、任意に決定可能である。例えば、作業C2の支援情報は、第3物品の外観、商品名、及び商品陳列棚521における第3物品の陳列位置等を示してもよい。第3物品の外観、商品名、及び商品陳列棚521における第3物品の陳列位置を示す情報は、例えば第2携帯端末30bが情報処理装置10から受信した第3指示情報から取得されてもよい。第2作業者は、作業C2の支援情報に基づいて、商品陳列棚521に陳列された複数の物品の中から第3物品を特定し得る。
【0114】
また例えば、作業C2の支援情報は、第3物品に予め付された、商品識別番号を示す商品識別コード(一次元コード又は二次元コード)を第2携帯端末30bで読み取る手順を更に示してもよい。第3物品の商品識別番号、及び商品識別コードを第2携帯端末30bで読み取る手順を示す情報は、例えば第2携帯端末30bが情報処理装置10から受信した第3指示情報から取得されてもよい。第2作業者は、作業C2の支援情報に基づいて、商品陳列棚521から特定した物品の商品識別コードを第2携帯端末30bで読み取り得る。制御部36bは、商品識別コードの読取データと、第3指示情報から取得された商品識別番号とが一致する場合(すなわち、2つの商品識別番号が一致する場合)、第2作業者によって商品陳列棚521から特定された物品が第3物品であると判定してもよい。一方、制御部36aは、商品識別コードの読取データと、第3指示情報から取得された商品識別番号とが一致しない場合(すなわち、2つの商品識別番号が一致しない場合)、第2作業者によって商品陳列棚521から特定された物品が第3物品ではないと判定し、作業C2のやり直しを第2作業者に指示してもよい。
【0115】
ステップS403:制御部36bは、第3物品が納入された第3ケースを作業エリア550に搬送する作業C3の実行を第2作業者に指示する。
【0116】
具体的には、制御部36bは、入出力部34bを介して、作業C3の支援情報を映像又は音声で出力することにより、第2作業者に対して作業C3の実行を指示する。作業C3の支援情報は、例えば作業エリア550の店舗500における位置を示してもよい。作業エリア550の店舗500における位置を示す情報は、例えば第2携帯端末30bが情報処理装置10から受信した第3指示情報から取得されてもよい。第2作業者は、作業C3の支援情報に基づいて、第3ケースを作業エリア550に搬送し得る。制御部36bは、例えば作業C3の完了を示す所定の操作が第2作業者によって行われると、作業C3の完了を検出してもよい。制御部36bは、作業C3の完了を示す通知を情報処理装置10に送信する。当該通知は、情報処理装置10を介して第1携帯端末30aに送信される。上述したように、第1携帯端末30aは、当該通知を受信するとステップS308の動作を行う。
【0117】
なお本実施形態では、顧客によって注文された複数の対象物品が、第1保管棚531に保管された第1物品、第2保管棚541に保管された第2物品、及び商品陳列棚521に商品として陳列された第3物品の3つの物品であるものとして説明した。しかしながら、複数の対象物品は、第3物品を含まなくてもよい。換言すると、複数の対象物品は、少なくとも第1物品及び第2物品を含めばよい。かかる場合、図6図9を参照して説明したシステム1の各構成の動作のうち、第3物品に関する動作は省略可能である。具体的には、ステップS103、S308~S309、及びS400~S403の動作が省略可能である。
【0118】
以上述べたように、本実施形態に係る情報処理装置10は、第1保管棚531に保管された第1物品、及び第2保管棚541に保管された第2物品を含む複数の対象物品を示す注文情報を取得し、自動ピッキングシステム20に複数の第1作業を指示し、第1携帯端末30aを介して第1作業者に複数の第2作業を指示する。複数の第1作業は、例えば第1物品を第1保管棚531から第1ケースに移す作業A2、及び第1ケースに第1ラベルを付す作業A5等を含む。そして複数の第2作業は、例えば第2ケースに第2ラベルを付す作業B1、第2物品を第2保管棚541から第2ケースに移す作業B4、第1ラベル及び第2ラベルを第1携帯端末30aで読み取る作業B6、及び第1ラベルの読取データと第2ラベルの読取データとが一致する場合、複数の対象物品を纏めて物品保管スペース522に保管する作業B10等を含む。
【0119】
かかる構成によれば、第1ラベルの読取データと第2ラベルの読取データとが一致しない場合(例えば、複数の顧客からそれぞれ受けた複数の注文について並行して作業が進められている状況において、第1作業者が誤って他の顧客の注文に係る他の第1ラベルを第1携帯端末30aで読み取った場合等)には、複数の対象物品を纏めて保管する作業B10が実行されない。したがって、荷合わせすべき物品を第1作業者が取り違える可能性が低減する点で、店舗における業務を支援する技術が改善される。
【0120】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0121】
例えば、上述した実施形態において、情報処理装置10の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させた実施形態も可能である。
【0122】
また、例えば汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る情報処理装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。
【符号の説明】
【0123】
1 システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 自動ピッキングシステム
21 作業ロボット
22 搬送装置
23 制御装置
30 携帯端末
31 読取部
32 印刷部
33 通信部
34 入出力部
35 記憶部
36 制御部
40 ネットワーク
500 店舗
510 進入禁止エリア
520 進入許可エリア
521 商品陳列棚
522 物品保管スペース
530 自動ピッキングエリア
531 第1保管棚
532 荷合わせスペース
533 ケース保管スペース
540 有人ピッキングエリア
541 第2保管棚
550 作業エリア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9